JP2005328756A - 軟包装容器に詰められた炭酸入り飲料の製造方法 - Google Patents

軟包装容器に詰められた炭酸入り飲料の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】口部付軟包装容器にも破袋の危惧がなく適用可能で、かつゼリーあるいは飲料に炭酸ガスを溶解せしめる前処理装置とそれら前処理工程を必要としない軟包装容器に詰められた炭酸入り飲料の製造方法の提供にある。
【解決手段】一本の充填兼用ノズル42より、口部付軟包装容器3の口部12から内部のエアーを吸引除去し、その容器内へ、予め調合・殺菌されたゼリー5を高温充填し、そのヘッドスペースSPに炭酸ガス6をゼリー5の量の30〜100容量%の割合で吹き込む一連の工程と、口部12の開放後、口部の洗浄、キャッピング、殺菌および冷却する工程と、前記吹き込まれた炭酸ガス6をゼリー5中に溶解せしめる冷蔵保存の工程とでなる軟包装容器に詰められた炭酸入り飲料の製造方法である。
【選択図】図2

Description

本発明は、炭酸入りゼリー飲料あるいは炭酸入り飲料の製造方法に関するものであり、特に軟包装容器(袋)に詰められた炭酸入りゼリー飲料あるいは炭酸入り飲料の製造方法に関する。
従来、ゼリーや飲料に炭酸ガスを溶け込ませることによって、炭酸感のある食品や飲料とし、特にオレンジジュースなどに炭酸ガスを溶け込ませることによって、クエン酸による酸味を抑えつつ果汁としての味覚や爽やかさに優れた飲料とすることなどが知られ、これら炭酸入りゼリーや飲料は、密封容器(金属缶またはペットボトル)に封入された形態で商品化されている。
上記密封容器(金属缶等)入り炭酸果汁飲料の製造方法の事例として、例えばオレンジジュース等飲料液を充填装置へ送液する配管の途中にスタティックミキサー等の気液混合装置を設け、この気液混合装置により飲料中に炭酸ガスを吹き込み溶解させる方法、または調合タンク内の飲料中に炭酸ガスを直接吹き込み溶解させる方法、あるいは従来の炭酸飲料製造ラインのカーボネーターを利用して炭酸ガスを加圧溶解させる方法で炭酸入り果汁飲料を製造し、それを金属缶に充填し密封する方法がある(例えば、特許文献1参照。)。
また、密封容器(剛性に優れる金属缶またはカップ)入り炭酸ガス含有ゼリー状飲料の製造方法の事例として、例えば易溶性寒天、キサンタンガム、ローカストビーンガム、糖類および有機酸を組合せてゼリーを作り、このゼリーを細片状に裁断し、この細片状ゼリーと、糖類と酸味料を含むシロップ液に炭酸ガスを吸収させた炭酸ガス含有シロップ液とを剛性容器(金属缶またはカップ)に充填し密封した後、加熱処理を施してゼリーを溶融させ、溶融したゼリーとシロップ液とを混合均一化した後冷却する製造方法がある(例えば、特許文献2参照。)。
以下に、上記先行技術文献を示す。
特開昭63−207367号公報 特開2002−223735号公報
しかし、上記のように、炭酸入りゼリー飲料や炭酸入り飲料の包装容器としては、内部に吹き込まれて溶解している炭酸ガスが、保存中や輸送中に高温にさらされることにより、あるいは輸送中の振動により気化しても、その内圧に耐えられるように、剛性に優れる金属缶や剛性カップあるいはPETボトルなどが使用されているが、例えば近年開発された、プラスチックフィルムを主体とした積層軟包装材でなるスパウト(飲み口)付ガゼット袋で、その胴部を手で掴み押しながらスパウトから飲料等内容物を口に注ぐようにしたもので、特に流動性の無いゼリー状飲料には好都合の飲料包装容器があるが、このようにガス発生による内圧で袋が破ける等の問題があるので、炭酸入りゼリー飲料や炭酸入り飲料が充填されたスパウト(飲み口)付ガゼット袋には不向きなものであった。
また、上記従来技術に於ける炭酸入りゼリー飲料や炭酸入り飲料の製造方法では、いず
れの場合でも飲料に炭酸ガスを吹き込み溶解せしめるためのスタティックミキサーやカーボネーター等前処理装置とその工程を必要とし、特に炭酸入りゼリー状飲料の製造では、易溶性寒天、キサンタンガム等でなるゼリーを細片状に裁断したり、さらに炭酸ガスを溶解せしめるシロップ液の調合、それらの混合溶解等炭酸入りゼリー状飲料の製造に多くの工程を要しコスト的にも問題のあるものであった。
本発明は、かかる従来技術の問題点を解決するものであり、その課題とするところは、口部付軟包装容器にも破袋の危惧がなく適用可能で、かつゼリー飲料あるいは飲料に炭酸ガスを溶解せしめる前処理装置と多くの前処理工程を必要としない軟包装容器に詰められた炭酸入り飲料の製造方法を提供することにある。なお、以下はゼリーも広義の飲料としてとり扱うことにする。
本発明に於いて上記課題を達成するために、まず請求項1の発明では、一本の充填兼用ノズルより、口部付軟包装容器の口部から内部のエアーを吸引除去し、該エアーが吸引除去された軟包装容器内へ、予め調合・殺菌された所定の量のゼリーあるいは飲料を高温で充填し、さらにそのヘッドスペースに炭酸ガスを吹き込む口部が開放されない状態での一連の工程と、前記充填兼用ノズルから口部を開放し、開放された状態で口部の洗浄と口部へのキャッピングを行う工程と、前記吹き込まれた炭酸ガスをゼリーあるいは飲料中に溶解せしめる保存の工程とでなることを特徴とする軟包装容器に詰められた炭酸入り飲料の製造方法としたものである。
また、請求項2の発明では、上記口部へのキャッピングを行う工程と吹き込まれた炭酸ガスをゼリーあるいは飲料中に溶解せしめる保存の工程との間に口部付軟包装容器全体を殺菌する工程を付加することを特徴とする請求項1記載の軟包装容器に詰められた炭酸入り飲料の製造方法としたものである。
さらにまた、請求項3の発明では、上記吹き込まれる炭酸ガスの量は、充填されるゼリーまたは飲料の所定の量の30〜100容量%の範囲であり、前記炭酸ガスの量とゼリーあるいは飲料の量の合計が口部付軟包装容器の内容量に略等しい値であることを特徴とする請求項1乃至2のいずれかに記載の軟包装容器に詰められた炭酸入り飲料の製造方法としたものである。
本発明は以上の構成であるから、下記に示す如き効果がある。
即ち、上記請求項1に係る発明によれば、一本の充填兼用ノズルより、口部付軟包装容器の口部から内部のエアーを吸引除去し、該エアーが吸引除去された軟包装容器内へ、予め調合・殺菌された所定の量のゼリー飲料あるいは飲料を高温で充填し、さらにそのヘッドスペースに炭酸ガスを吹き込む口部が開放されない状態での一連の工程と、前記充填兼用ノズルから口部を開放し、開放された状態で口部の洗浄と口部へのキャッピングを行う工程と、前記吹き込まれた炭酸ガスをゼリー飲料あるいは飲料中に溶解せしめる保存の工程とでなる軟包装容器に詰められた炭酸入り飲料の製造方法とすることによって、従来のように飲料に炭酸ガスを吹き込み溶解せしめるためのスタティックミキサーやカーボネーター等前処理装置とその工程を必要とせず、特に炭酸入りゼリーの製造では、易溶性寒天等でなるゼリーを細片状に裁断したり、さらに炭酸ガスを溶解せしめるシロップ液の調合、それらの混合溶解等といった多くの工程を必要とせず、よって消費エネルギーやコストの低減に寄与する製造方法とすることができる。
また、軟包装容器の内部で炭酸ガスをゼリーあるいは飲料に溶解せしめる方法をとって
いるので、従来のように既に炭酸ガスを溶解せしめた炭酸入りゼリー飲料や炭酸入り飲料を容器に充填したものと異なり、保存中や輸送中に高温にさらされても、あるいは輸送中の振動によっても気化して内圧が高くなるが、キャッピング後に吹き込まれた炭酸ガスがゼリー飲料や飲料中に溶解してヘッドスペースが小さくなっているので、その高い内圧をも吸収することができ、よって軟包装容器の破袋の危惧がない製造方法とすることができる。
従って、積層軟包装材でなるスパウト(飲み口)付ガゼット袋のような使い勝手のよい軟包装容器に適用可能となる製造方法とすることができる。
また、例えば口部付PETボトルに、上記本発明の炭酸入りゼリー並びに炭酸入り飲料の製造方法と同様に、ゼリーまたは飲料を高温で充填し、そのヘッドスペースに炭酸ガスを吹き込み、キャッピング後保存した場合、ヘッドスペース中の炭酸ガスがゼリーまたは飲料に溶解し、その結果ヘッドスペースが減圧となり、PETボトルが凹っこむという問題があるので、この製造方法はヘッドスペースの部分が凹っこんでも構わない柔軟性のある口部付軟包装容器(袋)にのみ適用できるもので、従来の炭酸入りゼリーや飲料の容器(剛性に富む金属缶、PETボトル等)に比べ、上記のように使い勝手のよさに加え、廃棄物の削減、廃棄性等環境問題に配慮され、さらに携帯性、割れないなど取り扱いの利便性に富む口部付軟包装容器(袋)が使用できるというメリットがあるものである。
また、上記請求項2に係る発明によれば、上記口部へのキャッピングを行う工程と吹き込まれた炭酸ガスをゼリーあるいは飲料中に溶解せしめる保存の工程との間に口部付軟包装容器全体を殺菌する工程を付加することによって、衛生上より安全な軟包装容器に詰められた炭酸入り飲料の製造方法とすることができる。
また、上記請求項3に係る発明によれば、口部付軟包装容器のヘッドスペースに吹き込まれる炭酸ガスの量を、充填されるゼリーまたは飲料の所定の量に対し、その30〜100容量%の範囲とし、前記炭酸ガスの量とゼリーまたは飲料の量の合計が口部付軟包装容器の内容量に略等しい値とすることによって、快適な炭酸感のある軟包装容器に詰められた炭酸入り飲料の製造方法とすることができる。
上記吹き込まれる炭酸ガスの量を充填されるゼリーまたは飲料の量の30容量%に満たないものとすると炭酸感が殆どないものとなり、逆に100容量%を越えると、すなわち炭酸ガスの量の方が充填されるゼリーまたは飲料の量より多くなるとゼリーや飲料に溶解する炭酸ガスの量が多くなり、容器(袋)の大きさに対しゼリーや飲料の量が少ないことに加え、容器の大きなヘッドスペースが潰れた状態となり商品価値にも欠けるようになるので好ましくない。
従って本発明は、使い勝手のよい口部付軟包装容器(袋)に詰められた炭酸入りゼリー飲料あるいは炭酸入り飲料の製造方法の如き用途において、優れた実用上の効果を発揮する。
以下本発明を実施するための最良の形態を図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の製造方法で得られた軟包装容器に詰められた炭酸入り飲料の1事例を示す斜視図であり、図2及び図3は、本発明の軟包装容器に詰められた炭酸入り飲料の製造方法を示す正面概略図であり、また図4は、本発明の軟包装容器に詰められた炭酸入り飲料の製造方法の工程の1事例を示すフロー図である。
本発明は、その1事例として、例えば図1に示すような、プラスチックフィルムを主体とした軟包装材でなるスパウト付ガゼット袋(2)に詰められた炭酸入りゼリー(5a)の製造方法であり、消費者は、スパウト付ガゼット袋(2)のスパウト(10)からキャップ(4a)を外し、袋の胴部を手指で押しながら、そのスパウト(10)から炭酸入りゼリー(5a)を口に注ぎ飲食するものである。
上記請求項1に係る発明は、例えば図2の正面概略図および図4のフロー図に示すように、まず開放されたバルブ(B1)を介してそのバキューム装置(40)により、口部付軟包装容器(3)の口部(12)から充填兼用ノズル(42)を通して容器内部のエアーを吸引除去する。この場合の吸引除去の程度は、一般的な泡立ち防止の意味だけではなく、最終製品(例えば炭酸入りゼリー飲料)の溶存炭酸ガス量に影響されるので従来の充填時の場合より高い吸引圧であることが望ましい。
続いてバキューム装置(40)系のバルブ(B1)を閉じた後、試料源(41)系のバルブ(B2)を開放し、予め調合・殺菌されたゼリー(5)を約80℃の高温で充填兼用ノズル(42)から容器内部へ充填する。この時充填されたゼリー(5)は、口部付軟包装容器(3)の下部に滞留し、上部にはヘッドスペース(SP)ができる。
続いて試料源(41)系のバルブ(B2)を閉じた後、炭酸ガス源(43)系のバルブ(B3)を開放し、充填兼用ノズル(42)から容器内部のヘッドスペース(SP)に炭酸ガス(6)を吹き込む。
以上のようにエアーの吸引除去、ゼリーの高温充填、炭酸ガスの吹き込みの一連の動作工程は、各工程に共通する1本の充填兼用ノズル(42)により口部(12)が開放されない状態でなされるようにしたものである。
続いて上記の充填兼用ノズル(42)から口部(12)を開放し、開放された状態で口部(12)の洗浄を行い、洗浄された口部(12)へ図3に示すように、キャップ(4a)を嵌める。さらに必要に応じてキャップ(4a)が嵌められた状態の口部付軟包装容器(3)全体を殺菌し、冷却する。なお充填兼用ノズル(42)から口部(12)が開放された状態での口部(12)の洗浄に際し、可能な限り炭酸ガスを容器内へ保留しておくようにするため、ヘッドスペース(SP)が膨らんだ状態を維持し易い性質(デットホールド性という)を有するアルミニウム箔等が積層された軟包装材でなる容器が好ましく用いられる。
以上図2に示すように、吹き込まれたヘッドスペース(SP)中の炭酸ガス(6)をゼリー(5)中に溶解せしめるために、口部付軟包装容器(3)を保存すると、約3日間で図3に示すように、炭酸ガス(6)がゼリー中に溶け込み、口部付軟包装容器(3)に詰められた炭酸入りゼリー(5)とすることができる。
このようにして得られた口部付軟包装容器に詰められた炭酸入りゼリーは、飲用前に冷却すると炭酸ガスの溶解がさらに進行し、ゼリー中に溶解した炭酸ガスが、飲用時の口内体温により気化し、爽やかな炭酸感をもたらすようになるものである。
以上請求項1に係る発明での事例では、ゼリー飲料について述べたが、ジュース等飲料についても略同様にして軟包装容器に詰められた炭酸入り飲料とすることができる。
なお、本発明の炭酸入り飲料の製造方法と同様に、例えば図7に示すように、PETボトル(7)にゼリー5を高温で充填し、そのヘッドスペース(SP)に炭酸ガス(6)を吹き込み、キャップ(4a)の施栓後保存した場合、ヘッドスペース(SP)中の炭酸ガ
ス(6)がゼリー(5)に溶解し、その結果ヘッドスペース(SP)が減圧となり、PETボトル(7)が凹っこむという問題があるので、この製造方法はヘッドスペースの部分が凹っこんでも構わない柔軟性のある軟包装容器に好適な製造方法である。
また、上記請求項2に係る発明は、例えば図2に示すように、口部付軟包装容器(3)のヘッドスペース(SP)に吹き込まれる炭酸ガス(6)の量を、充填されるゼリー(5)の量に対し30〜100容量%の範囲とし、この炭酸ガス(6)の量とゼリー(5)の量の合計が口部付軟包装容器(3)の内容量に略等しい値とするものである。
上記吹き込まれる炭酸ガス(6)の量を充填されるゼリー(5)の量に対し30容量%に満たないと炭酸感が殆どないものとなり、その効果がなくなるので好ましくない。
また逆に、口部付軟包装容器(3)のヘッドスペース(SP)に吹き込まれる炭酸ガス(6)の量を、充填されるゼリー(5)の量に対し100容量%を越える、即ち炭酸ガス(6)の量が充填されるゼリー(5)の量より多くなると、例えば図5(a)の正面概略図およびそのB−B面を表す図5(b)の断面図に示すように、キャップ(4a)で施栓(キャッピング)後冷蔵保存等で炭酸ガス(6)がゼリー中に溶解し炭酸入りゼリー(5a)とすると、ゼリー中に溶解する炭酸ガス(6)の量が多くなり、よって容器(袋)の大きさに対し炭酸入りゼリー(5a)の量が少ないことに加え、容器(3)の大きなヘッドスペース(SP)が潰れた状態となって商品価値にも欠けるようになり、好ましくないものである。
以上請求項2に係る発明での事例では、ゼリーについて述べたが、ジュース等飲料についても略同様にして軟包装容器に詰められた炭酸入り飲料とすることができる。
上記本発明の軟包装容器に詰められた炭酸入り飲料の製造方法に使用される口部付軟包装容器としては、例えば図6の組み立て前の斜視図に示すように、略矩形で下部にコーナーカット辺をもつ略6角形状の胴部形成シート表面板(20)と裏面板(22)との間に、縦折り込み目で内側に折り込まれた略矩形で下部にコーナーカット辺をもつ略5角形状の胴部形成シート右側面板(24)と胴部形成シート左側面板(26)のそれぞれの側縁が一致するように重ね合わせ、かつ胴部形成シート表裏面板(20、22)の上端中央にスパウト(10)を挟み込み、前記各面板(20,22,24,26)の各辺に有する一定幅の細長シール部(30)をシールしてなるスパウト付ガゼット袋(3)がある。
上記スパウト付ガゼット袋(3)において、ゼリーまたは飲料を充填する以前の胴部形成シート右左側面板(24、26)は、折り込み目により折り畳まれていて、袋(容器)全体が偏平な形状となっている。したがって袋のみの運搬や保管には嵩張らず、使用後の廃棄物の減容化にも有用な袋(容器)でもある。
また、このスパウト付ガゼット袋(1)は、図1の斜視図に示すように、炭酸入りゼリー(5a)等内容物を充填することによって、ガゼット袋の内側から外側に向かって膨らみ、その際に胴部形成シート右左側面板(24、26)の折り込み目でなるガゼット(ひだ)が折り込み状態から拡張し、店頭陳列のためや消費者の使用(飲む)途中の一時置き等のための自立も可能なように(スタンディングパウチ型と)なっていて、非常に使い勝手のよい袋(軟包装容器)である。
上記スパウト付ガゼット袋(3)に用いられる材料としては、特に限定されるものではなく、充填すべきゼリーまたは飲料、包装用途に対応して適宜に選定できるものであり、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体など、あるいはこれらの
複合材料などが挙げられる。さらに充填されるゼリーまたは飲料が例えばビタミン剤のように外部の光やガス等によってビタミンが破壊されるのを防ぐため、アルミニウム箔を上記プラスチックフィルムでサンドした積層フィルムを使用する場合もある。
このようにアルミニウム箔をプラスチックフィルムでサンドした積層フィルムとすることは、上述したように、口部から炭酸ガスを吹き込んだ後、充填用ノズルから口部が開放された状態で、可能な限り炭酸ガスを容器内へ保留しておくようにするため、ヘッドスペースが膨らんだ状態を維持し易い性質(デットホールド性という)を有するというメリットもある。
また、袋に透明性が要求され、かつ酸素や水蒸気に対するガスバリア性を要求される場合は、アルミニウム箔の代わりに無機酸化物(Al2 O3 、SiO2 、MgOなど)からなる蒸着薄膜が使用される。また、各胴部形成シートを袋(容器)状とするため、熱圧着シール法が一般的であって、そのためには、各胴部形成シートのシール面にはヒートシール性に優れた直鎖低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、無延伸ポリプロピレン、あるいはエチレン−酢酸ビニル共重合体などが用いられ、以上各フィルム等をドライラミネーション用接着剤等を介して積層される。
また、本発明の軟包装容器に詰められた炭酸入り飲料の製造方法に使用される口部付軟包装容器としては、上記のスパウト付ガゼット袋(3)に限定されるものではなく、少なくとも口部を有し、その口部をプラスチックフィルムを主体とした表裏面シートで挟み、シールした口部付軟包装容器であれば、適用できるものである。
本発明の軟包装容器に詰められた炭酸入りゼリー並びに炭酸入り飲料の製造方法で得られた軟包装容器に詰められた炭酸入りゼリーの一事例を示す斜視図である。 本発明の軟包装容器に詰められた炭酸入り飲料の製造方法の一実施の形態を示す正面概略図である。 本発明の軟包装容器に詰められた炭酸入り飲料の製造方法の一実施の形態で他の工程を示す正面概略図である。 本発明の軟包装容器に詰められた炭酸入り飲料の製造方法の工程の一事例を説明するフロー図である。 本発明の軟包装容器に詰められた炭酸入り飲料の製造方法での1事例を示すもので、(a)は、その正面概略図であり、(b)は、(a)のB−B面を表す側断面図である。 本発明の軟包装容器に詰められた炭酸入り飲料の製造方法に使用する1事例で口部付軟包装容器の組み立て前の形態を示す斜視図である。 本発明の軟包装容器に詰められた炭酸入り飲料の製造方法をPETボトルに適用した最の1事例の形態を示す斜視図である。
符号の説明
2‥‥スパウト付ガゼット袋
3‥‥口部付軟包装容器
4a‥‥キャップ
5‥‥ゼリー
5a‥‥炭酸入りゼリー
6‥‥炭酸ガス
7‥‥PETボトル
10‥‥スパウト
12‥‥口部
20‥‥胴部形成シート表面板
22‥‥胴部形成シート裏面板
24‥‥胴部形成シート右側面板
26‥‥胴部形成シート左側面板
30‥‥細長シール部
40‥‥バキューム装置
41‥‥試料源
42‥‥充填兼用ノズル
43‥‥炭酸ガス源
B1‥‥バキューム系のバルブ
B2‥‥試料系のバルブ
B3‥‥炭酸ガス系のバルブ
SP‥‥ヘッドスペース

Claims (3)

  1. 一本の充填兼用ノズルより、口部付軟包装容器の口部から内部のエアーを吸引除去し、該エアーが吸引除去された軟包装容器内へ、予め調合・殺菌された所定の量のゼリーあるいは飲料を高温で充填し、さらにそのヘッドスペースに炭酸ガスを吹き込む口部が開放されない状態での一連の工程と、前記充填兼用ノズルから口部を開放し、開放された状態で口部の洗浄と口部へのキャッピングを行う工程と、前記吹き込まれた炭酸ガスをゼリーあるいは飲料中に溶解せしめる保存の工程とでなることを特徴とする軟包装容器に詰められた炭酸入り飲料の製造方法。
  2. 上記口部へのキャッピングを行う工程と吹き込まれた炭酸ガスをゼリーあるいは飲料中に溶解せしめる保存の工程との間に口部付軟包装容器全体を殺菌する工程を付加することを特徴とする請求項1記載の軟包装容器に詰められた炭酸入り飲料の製造方法。
  3. 上記吹き込まれる炭酸ガスの量は、充填されるゼリーまたは飲料の所定の量の30〜100容量%の範囲であり、前記炭酸ガスの量とゼリーあるいは飲料の量の合計が口部付軟包装容器の内容量に略等しい値であることを特徴とする請求項1乃至2のいずれかに記載の軟包装容器に詰められた炭酸入り飲料の製造方法。
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