JP2005328687A - スイッチング電源回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】パソコンなどデジタル電子機器に使用されているACアダプタはコンデンサインプット整流による高調波電流が電源供給の障害なり問題になっている。力率改善回路を追加すると、力率は改善するものの、効率が悪化する。その原因は、交流⇒直流⇒交流⇒直流⇒交流⇒直流と何度も変換しているためである。効率を改善するとともに、力率も改善できるスイッチング電源を提供する。
【解決手段】コンデンサインプットの平滑を止めることで、力率を改善するとともに、全波整流の電圧が高い時間を判別して、電圧が低い時間は電力変換させないことで、変換効率の悪化させない。
【効果】効率は、84%から89%に改善できる。力率は、0.55から0.91に改善できる。停電時の電圧保持用コンデンサは、印加電圧が低圧で安定するために小型になる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、パソコンなど電子機器の組み込み電源やACアダプタなどに用いられるスイッチング電源回路に関する。
従来のスイッチング電源の基本回路は図5に示す。交流電源59の交流電圧はサーミスタ60を経由して、ブリッジ構成のダイオード61〜64に接続する。サーミスタ60は交流電源59の投入時にコンデンサ65へ流れ込む突入電流を制限する。ダイオード61〜64のブリッジ構成は全波整流回路である。このダイオード61〜64の直流電圧端子にコンデンサ65を接続する。コンデンサ65は、ダイオード61〜64で全波整流した直流電圧を平滑する。この回路はコンデンサインプット整流である。コンデンサ65は半導体スイッチ66を経由して、トランス67の1次巻線に接続する。トランス67の2次巻線はダイオード68を経由してコンデンサ69と検知回路70と負荷71に接続する。検知回路70は負荷71の電圧を検出して、基準電圧との誤差信号を増幅する。検知回路70の誤差増幅信号を制御回路72でパルス幅信号に変換する。制御回路72のパルス信号で半導体スイッチ66は開閉する。半導体スイッチ66とトランス67とダイオード68は、フライバックコンバータ回路の構成である。
次に、従来回路図5の動作を図8で説明する。波形84は、コンデンサ65の端子電圧波形である。波形85は、交流電源59の全波整流の電圧波形であり、コンデンサ65が接続されていないときの電圧波形である。波形86は、半導体スイッチ66の動作信号(ゲート)電圧の波形である。波形87は、交流電源59の電流波形である。波形88は、負荷71の電圧波形である。時間89は、交流電源59の停電時の電圧保持時間である。交流電源59はサーミスタ60とダイオード61〜64を経由して、コンデンサ65を充電する。交流電源59が投入されるとコンデンサ65と交流電源59の電位差がサーミスタ60に加わる。サーミスタ60の抵抗値でコンデンサ65の充電電流が制限される。交流電源59の投入後にコンデンサ65の充電電流と放電電流がバランスすると、交流電源59の電流は、図8の波形87になる。半導体スイッチ66は、50kHz前後の周波数で開閉する。半導体スイッチ66が閉すると、コンデンサ66の電圧は、トランス67の1次巻線に印加される。このとき、黒点が正の電圧が印加されるため、トランス67の2次巻線電圧は、ダイオード68で阻止されている。このとき、半導体スイッチ66には、トランス67の励磁電流が流れる。この励磁電流は、時間に比例して電流値は上昇する。
トランス67の励磁電流の上昇速度は、トランス67の1次巻線のインダクタンス値で決まる。次に、半導体スイッチ66が開すると、半導体スイッチ66に流れていた電流が停止する。このとき、トランス66の電流は流れ続けようと逆起電力が発生する。トランス67の逆起電力は、トランス67の2次巻線にも黒点が負の電圧が発生するため、ダイオード68を経由して、コンデンサ69を充電する。半導体スイッチ66が開閉を繰り返すことで、コンデンサ69が充電して、コンデンサ69の電圧は上昇する。負荷71はコンデンサ69に接続しているため、コンデンサ69の電圧が負荷71にも印加している。検知回路70は、負荷71の電圧を検知して、検知回路70に内蔵の基準電圧と比較した誤差信号を増幅する。この増幅した誤差信号は、制御回路72でパルス幅信号に変換する。制御回路72のハルス幅信号で半導体スイッチ66を開閉する。この一連の働きにより、負荷71の電圧は一定に保たれて、図8の波形88の電圧になる。
従来、回路構成が単純であることから、コンデンサインプット方式の整流回路がスイッチング電源に採用されていた。しかし、このコンデンサインプット方式は、図8の波形87の通り、高調波電流を多く含んだ電流が流れる。このために、コンデンサインプット方式の力率は、0.6程度で無駄な電流を余分に交流電源に負担していた。近年、この力率を改善する目的に、力率改善回路を備えるスイッチング電源の需要が増えている。一方、スイッチング電源の変換効率は、当然、良いものを要求されている。力率改善回路を備えると、力率は、0.95以上(近似1.0)に改善されるが、この力率改善回路の損失も加わり、変換効率は、84%程度である。そこで、力率を悪化させずに、効率向上を強く求められている。
力率が悪いと交流電源59の電流は無駄な無効電流が多く含まれている。力率を改善することは、入力部分のサーミスタ60やノイズフィルタなどの損失を軽減できるため、効率も改善できる。しかし、力率改善するために従来は昇圧コンバータを追加していた。この昇圧コンバータの損失が増えたために、力率は改善できても効率は逆に悪化していた。コンデンサインプット方式の整流回路の力率悪化原因は、交流電源59の尖頭電圧に近くの短時間に充電するためである。コンデンサインプット方式をやめて、交流電源の電圧を平滑しないと、ゼロ電圧を含む異常に低い電圧の時間が存在して、この時間の電圧を電力変換すれば極端に効率が悪くなる。
本発明は、交流電源の電圧を判別して、その電圧が高い時間のみ、電力変換のために半導体スイッチをスイッチング動作させることで、効率を悪化させることなく効率改善を実現した。さらに、平滑用コンデンサ(図5のコンデンサ65)が存在しないために、交流電源59の投入時に流れていた突入電流も流れない。この突入電流の制限用のサーミスタ60も不要であり、この損失も存在しない。
本発明は、交流電源の電圧が高い時間のみ電力変換するため、変換効率は良好である。交流電源の電流には無効電流が含まれるが、従来のコンデンサインプット式に比較すると、無効電流は少ない。例えば、100V交流電源を直流16V5A80WのACアダプタの場合に、従来方式の場合、力率が0.55、効率が84%であったのに対して、本発明では、力率は0.91、効率は89%である。その結果、交流電源の電流は、1.73Aから0.99Aに、約43%軽減できることを意味している。
コンデンサインプット式を止めて、交流電源の絶対値電圧が高い時間に、交流電源より電力供給を受けるように、判別回路を備える。交流電源の停電時の電圧保持と負荷のリップル電圧を少なくする目的に、電圧保持用コンデンサを備える。交流電源の絶対値電圧が低い時間に、電圧保持用コンデンサの電圧を負荷に供給するコンバータ回路を備える。電圧保持用コンデンサは交流電源の絶対値電圧が高い時間に予め充電する。
図1に、本発明による基本的な回路図を示す。交流電源1は、ダイオード2とダイオード3の接続点と、ダイオード4とダイオード5の接続点にそれぞれ接続する。ダイオード2〜5はブリッジ構成で全波整流回路ある。ダイオード2とダイオード4接続点の正電圧端子は、トランス7の1次巻線の巻始め端子(黒点印)と判別回路12に接続する。ダイオード3とダイオード5接続点の負電圧端子は半導体スイッチ6を経由して、トランス7の1次巻線の巻終り端子に接続する。トランス7の2次巻線の巻終り端子はダイオード8を経由して、コンデンサ9と検知回路10と負荷11に接続する。トランス7の2次巻線の巻始め端子(黒点印)は、コンデンサ9と検知回路10と負荷11に接続する。検知回路10の誤差増幅信号は制御回路13に接続する。制御回路13のパルス幅信号は、判別回路12に接続する。判別回路12の間欠パルス幅信号は半導体スイッチ6のゲート端子に接続する。
図6を用いて図1の動作を説明する。波形73は交流電源1の電圧波形である。波形74は半導体スイッチ6のゲート信号波形である。波形75は交流電源1の電流波形である。波形76は負荷11の端子電圧波形である。判別回路12は、交流電源1の全波整流電圧が高い時間を判別している。この判別電圧の値は、定電圧ダイオードなどの固定した電圧と比較して判別することもできるが、交流電源1の実効電圧が100Vrmsから240Vrmsのようにワイドレンジに変化する場合には、交流電源1を整流平滑した電圧と比較して判別する方が良い。交流電源1の実効電圧が100Vrmsから240Vrmsに変化しても、電流波形75の通電時間比率が一定にできる。例えば、交流電源1の実効電圧100Vrmsであるときには、図6の波形73の通り、その尖頭電圧は約141Vである。このとき、判別電圧が約68V(=141*0.6)であれば、電流波形75の通電時間比率は約80%である。つまり、交流電源1の周波数が50Hzのときは、通電時間が約8msで、休止時間が約2msである。交流電源1の実効電圧240Vrmsであるときには、尖頭電圧は約339Vである。このとき、判別電圧は比例して約203V(=339*0.6)であれば、電流波形75の通電時間比率は約80%である。
次に、電流波形75の通電時間の動作を説明する。検知回路10では負荷11の電圧を検知して、検知回路10に内蔵の基準電圧と比較して、その誤差電圧を増幅した信号を制御回路13に送る。この信号は絶縁のためにフォトカプラなどの光信号伝達する。制御回路13では、この誤差増幅信号をパルス幅信号に変換する。負荷11の電圧が基準電圧より低いときは、パルス幅信号のパルス時間を長くすることで、トランス67の電流を増やす。これは、負荷11の電圧を一定に安定させる動作である。負荷11の電流が変化していなければ、その消費電力が一定であるため、交流電源1の電流の値は、交流電源1の電圧に逆比例して、図6の波形75の形になる。交流電源1の電圧が、約68V以下の低い時間は半導体スイッチ6を開させる。このとき、波形76の通り、負荷11の電圧が低下する。でも、コンデンサ9の容量を大きくすることで、その電圧低下を補える。
図2は、図1より効率改善した本発明の回路図である。交流電源14は、半導体スイッチ16とダイオード18を経由して、トランス20の第1の1次巻線に接続するとともに、半導体スイッチ17とダイオード19を経由して、トランス20の第2の1次巻線に接続する。判別制御回路15は、交流電源14に接続する。トランス20の2次巻線の巻終り端子はダイオード21を経由して、コンデンサ22と検知回路23と負荷24に接続する。トランス20の2次巻線の巻始め端子(黒点印)は、コンデンサ22と検知回路23と負荷24に接続する。検知回路23の誤差増幅信号は判別制御回路15に接続する。判別制御回路15の間欠パルス幅信号は半導体スイッチ16と半導体スイッチ17のゲート端子に接続する。
図6を用いて図2の動作を説明する。波形73は交流電源14の電圧波形である。波形74は半導体スイッチ16と半導体スイッチ17のゲート信号波形である。波形75は交流電源14の電流波形である。波形76は負荷24の端子電圧波形である。図2の基本的動作は、図1と同様である。図1では、ダイオード2〜5のブリッジ回路で全波整流したが、図2は、交流電源14の負電圧時に動作する半導体スイッチ16と、正電圧時に動作する半導体スイッチ17を備えている。ダイオード18は、交流電源14が正電圧時に阻止して、ダイオード19は、交流電源14が負電圧時に阻止している。交流電源14が約68V以上の高い電圧の時は、半導体スイッチ16と半導体スイッチ17のゲートに波形74の電圧が印加しているために開閉動作する。交流電源14が正電圧の時は、ダイオード18で阻止されて、半導体スイッチ16には電流が流れないが、半導体スイッチ17とダイオード19とトランス20の第2の1次巻線に電流が流れる。
このとき、巻始め(黒点印)に正の電圧が印加される。トランス20の2次巻線の巻始め(黒点印)にも、正の電圧が発生するが、ダイオード21で阻止される。トランス20の第1の1次巻線の巻始め(黒点印)にも、正の電圧が発生するが、ダイオード18で阻止される。その後、半導体スイッチ17が開すると、トランス20は電流を流れ続けようと黒点印を負とする逆起電力を発生させる。このとき、半導体スイッチ16と半導体スイッチ17が開しているために、第1と第2の1次巻線には電流が流れない。2次巻線からダイオード21を経由して、コンデンサ22を充電するとともに負荷24に電力を供給する。
交流電源14が負電圧の時は、ダイオード19で阻止されて、半導体スイッチ17には電流が流れないが、半導体スイッチ16とダイオード18とトランス20の第1の1次巻線に電流が流れる。このとき、巻始め(黒点印)に正の電圧が印加される。トランス20の2次巻線の巻始め(黒点印)にも、正の電圧が発生するが、ダイオード21で阻止される。トランス20の第2の1次巻線の巻始め(黒点印)にも、正の電圧が発生するが、ダイオード19で阻止される。その後、半導体スイッチ16が開すると、トランス20は電流を流れ続けようと黒点印を負とする逆起電力を発生させる。このとき、半導体スイッチ16と半導体スイッチ17が開しているために、第1と第2の1次巻線には電流が流れない。2次巻線からダイオード21を経由して、コンデンサ22を充電するとともに負荷24に電力を供給する。
図1は、交流電源1からダイオード2とトランス7の1次巻線と半導体スイッチ6とダイオード5を経由して電流が流れる。このため、ダイオード2とダイオード5の2っの順方向損失が発生する。これに比較して図2は、交流電源14からトランス20の1次巻線とダイオード19と半導体スイッチ17を経由して電流が流れる。このため、ダイオード19の1つの順方向損失に軽減できる。これにより、図2は図1に比較して、約1%の効率改善を実現できる。ダイオード18とダイオード19には、交流電源14の尖頭電圧の2倍電圧(282V=141V*2)が印加される。交流電源14の電圧が、240Vrmsを考慮して、800V以上の耐圧品を採用する。
図2の半導体スイッチ16と半導体スイッチ17は、電界効果トランジスタである。電界効果トランジスタは構造から逆方向(ソースからドレイン)に導通する特性があるため、ダイオード18とダイオード19を用いている。逆方向が導通しない特性の半導体スイッチを用いた場合は、ダイオード18とダイオード19は不要である。
図3は、効率が最も良い本発明の回路図である。交流電源25は、半導体スイッチ28と半導体スイッチ31を経由して、トランス32の第1の1次巻線に接続するとともに、半導体スイッチ30と半導体スイッチ29を経由して、トランス32の第2の1次巻線に接続する。判別回路26と判別制御回路27は、交流電源25に接続する。トランス20の2次巻線の巻終り端子は、検知制御回路34とコンデンサ35と負荷36に接続する。トランス32の2次巻線の巻終始め端子(黒点印)は半導体スイッチ33を経由して、検知制御回路34とコンデンサ35と負荷36に接続する。検知制御回路34の同期整流信号は半導体スイッチ33のゲート端子に接続する。トランス32の2次巻線と半導体スイッチ33の接続点を検知制御回路34に接続する。検知制御回路34の誤差増幅信号は判別制御回路27に接続する。判別制御回路27の間欠パルス幅信号は半導体スイッチ28と半導体スイッチ29のゲート端子に接続する。判別回路26の極性判別信号は半導体スイッチ30と半導体スイッチ31に接続する。
図6を用いて図3の動作を説明する。波形73は交流電源25の電圧波形である。波形74は半導体スイッチ28と半導体スイッチ29のゲート信号波形である。波形75は交流電源25の電流波形である。波形76は負荷36の端子電圧波形である。図3の基本動作は図2と同様である。図2のダイオード18の代わりに図3では半導体スイッチ31を備えている。ダイオード19代わりに半導体スイッチ30を備えている。ダイオード21代わりに半導体スイッチ33を備えている。半導体スイッチ31は、交流電源25が正電圧時に阻止して、半導体スイッチ30は、交流電源25が負電圧時に阻止している。交流電源25が約68V以上の高い電圧の時は、半導体スイッチ28と半導体スイッチ29のゲートに波形74の電圧が印加しているために開閉動作する。交流電源25が正電圧の時は、判別回路26の極性判別信号により、半導体スイッチ31は開して半導体スイッチ30は閉する。交流電源25が負電圧の時は、判別回路26の極性判別信号により、半導体スイッチ31は閉して半導体スイッチ30は開する。
交流電源25が正電圧の時は、半導体スイッチ31が開で阻止されて、半導体スイッチ28には電流が流れないが、半導体スイッチ30が閉しているため、半導体スイッチ29を経由してトランス32の第2の1次巻線に電流が流れる。このとき、巻始め(黒点印)に正の電圧が印加される。トランス32の2次巻線の巻始め(黒点印)にも、正の電圧が発生するが、半導体スイッチ33は開で阻止される。トランス32の第1の1次巻線の巻始め(黒点印)にも、正の電圧が発生するが、半導体スイッチ31が開で阻止される。その後、半導体スイッチ29が開すると、トランス32は電流を流れ続けようと黒点印を負とする逆起電力を発生させる。このとき、半導体スイッチ28と半導体スイッチ29が開しているために、第1と第2の1次巻線には電流が流れない。このとき、検知制御回路34が半導体スイッチ33を閉させるために、トランス32の逆起電力により、2次巻線から半導体ダイオード33を経由して、コンデンサ35を充電するとともに負荷36に電力を供給する。
交流電源25が負電圧の時は、半導体スイッチ30が開で阻止されて、半導体スイッチ29には電流が流れないが、半導体スイッチ31が閉しているため、半導体スイッチ28を経由してトランス32の第1の1次巻線に電流が流れる。このとき、巻始め(黒点印)に正の電圧が印加される。トランス32の2次巻線の巻始め(黒点印)にも、正の電圧が発生するが、半導体スイッチ33は開で阻止される。トランス32の第1の1次巻線の巻始め(黒点印)にも、正の電圧が発生するが、半導体スイッチ30が開で阻止される。その後、半導体スイッチ28が開すると、トランス32は電流を流れ続けようと黒点印を負とする逆起電力を発生させる。このとき、半導体スイッチ28と半導体スイッチ29が開しているために、第1と第2の1次巻線には電流が流れない。
このとき、検知制御回路34が半導体スイッチ33を閉させるために、トランス32の逆起電力により、2次巻線から半導体ダイオード33を経由して、コンデンサ35を充電するとともに負荷36に電力を供給する。この図3は、図2のダイオードを半導体スイッチに置換えているため、ダイオードの順電圧損失は存在しない。半導体スイッチはオン抵抗損失(閉時の損失)があるものの、近年、半導体スイッチは、オン抵抗(閉時の内部抵抗)が小さいFET(電界効果トランジスタ)安価で使える。図3は、図1に比較して、約6%の効率改善を実現できる。
図2と同様に図3の半導体スイッチ28と半導体スイッチ29が、逆方向が導通しない特性の半導体スイッチを用いた場合は、半導体スイッチ30と半導体スイッチ31は不要である。
図1(図2と図3も同様)は、図6の波形76の通り、負荷11の電圧には、リップル電圧(脈動電圧)が多く含まれる。停電時の保持時間も短い。この欠点を補う回路として、図4を示す。交流電源37は、ダイオード38とダイオード39の接続点と、ダイオード40とダイオード41の接続点にそれぞれ接続する。ダイオード38〜41はブリッジ構成で全波整流回路ある。ダイオード38とダイオード40接続点の正電圧端子は、トランス53の1次巻線の巻始め端子(黒点印)と判別制御回路44とコンデンサ42に接続する。ダイオード39とダイオード41接続点の負電圧端子は、コンデンサ42とコンデンサ43と判別制御回路44と半導体スイッチ46と半導体スイッチ51とトランス53の補助巻線の巻始め端子に接続する。
トランス53の1次巻線の巻終り端子は半導体スイッチ51とコンデンサ49に接続する。ダイオード45とコンデンサ49とインダクタ50を接続するとともに、インダクタ50を経由してトランス53の補助巻線の巻終り端子に接続する。コンデンサ43の正端子はダイオード45とサージ吸収素子47とトランス52の1次巻線の巻始め端子に接続する。トランス52の1次巻線の巻終り端子は、半導体スイッチ46とダイオード48に接続するとともに、ダイオード48を経由してサージ吸収素子47に接続する。トランス52の2次巻線はダイオード54を経由して、コンデンサ56と検知回路57と負荷58に接続するとともに、ダイオード55を経由してトランス53の2次巻線にも接続する。検知回路57の誤差増幅信号は絶縁して、判別制御回路44に接続する。判別制御回路44の間欠パルス幅信号は、それぞれ、半導体スイッチ46と半導体スイッチ51のゲート端子に接続する。
図7を用いて図4の動作を説明する。波形77は交流電源37の全波整流の電圧波形であり、コンデンサ42の電圧波形である。波形78はコンデンサ43の電圧波形である。波形79は半導体スイッチ51のゲート電圧波形である。波形80は半導体スイッチ46のゲート電圧波形である。波形81は交流電源37の電流波形である。波形82は負荷58の端子電圧波形である。時間83は交流電源37の停電時の電圧保持時間である。
ブリッジ構成のダイオード38〜41で全波整流の電圧を判別制御回路44で判別する。ダイオード38〜41の全波整流の電圧が高い時(例:68V以上)は半導体スイッチ51を開閉(図7の波形79)して、この全波整流の電圧が低い時(例:68V以下)は、半導体スイッチ46を開閉(図7の波形80)する。コンデンサ42は停電時の電圧保持用でなく、スイッチングノイズ吸収用であり、10μF以下のフィルムコンデンサを採用する。半導体スイッチ51が閉すると、トランス53の1次巻線に、全波整流電圧が印加する。このとき、トランスの巻線は黒点印を正とする電圧極性であるため、2次巻線はダイオード55で阻止されて、補助巻線はダイオード45で阻止される。その後、半導体スイッチ51が開すると、1次巻線に流れていた電流は、流れ続けようと黒点印を負とする逆起電力が発生するために、2次巻線からダイオード55を経由して、コンデンサ56を充電するとともに、負荷58に電力を供給する。
同時に補助巻線からもインダクタ50とダイオード45を経由して、コンデンサ43を充電する。インダクタ50はコンデンサ43の電圧が低いときでも2次巻線から負荷58に電力を供給するために備えている。つまり、インダクタ50の働きで負荷58の電圧にリップル電圧は小さくなり波形82の通りに出来る。コンデンサ49はトランス53の巻線間のリーケージインダクタンスにより半導体スイッチ51に発生するスパイク電圧をクランプするために備えている。よって、半導体スイッチ51が印加されるスパイク電圧に耐えられる場合にはコンデンサ49は不要である。検知回路57は負荷58の電圧を検知して検知回路57内部の基準電圧との誤差電圧を増幅する。この誤差増幅信号はフォトカプラで絶縁して判別制御回路44に送る。判別制御回路44でパルス幅信号に変換して半導体スイッチ51の開閉時間を制御する。
次に、全波整流電圧が低いときには、半導体スイッチ51の開閉が停止するが、半導体スイッチ46が開閉を開始する。半導体スイッチ46が閉すると、トランス52の1次巻線にコンデンサ43の電圧が印加される。このとき、黒点印を正とする電圧であるため、2次巻線の電圧はダイオード54で阻止される。その後、半導体スイッチ46が開すると、トランス52の1次巻線に流れていた電流は流れ続けようと、トランス52の2次巻線から、黒点を負とする逆起電力が発生して、ダイオード54を経由して、コンデンサ56を充電するとともに負荷58に電力を供給する。ダイオード48とサージ吸収素子47は、トランス52の巻線間のリーケージインダクタンスにより半導体スイッチ46に発生するスパイク電圧をクランプするために備えている。よって、半導体スイッチ46が印加されるスパイク電圧に耐えられる場合にはダイオード48とサージ吸収素子47は不要である。この一連の動作により、負荷58とコンデンサ43の電圧は波形82の通り一定に保たれる。
先に述べたように、図1(図2と図3も同じ)では負荷電圧は、図6波形76の通り、リップル電圧が大きく、保持時間が短い欠点がある。この欠点を補う方法として、図4を説明した。他の改善方法として、図1のコンデンサ9と負荷11の間にDC/DCコンバータ(直流電圧から直流電圧に変換する回路)を備えれば、同様にリップル電圧の低減と保持時間の改善が可能である。
本発明の回路図である。 本発明の回路図である。 本発明の回路図である。 本発明の回路図である。 従来の回路図である。 本発明の動作説明チャート図である。 本発明の動作説明チャート図である。 従来の動作説明チャート図である。
符号の説明
1:交流電源 2〜5:ダイオード
6:半導体スイッチ 7:トランス
8:ダイオード 9:コンデンサ
10:検知回路 11:負荷
12:判別回路 13:制御回路
14:交流電源 15:判別制御回路
16、17:半導体スイッチ 18、19:ダイオード
20:トランス 21:ダイオード
22:コンデンサ 23:検知回路
24:負荷 25:交流電源
26:判別回路 27:判別制御回路
28〜31:半導体スイッチ 32:トランス
33:半導体スイッチ 34:検知制御回路
35:コンデンサ 36:負荷
37:交流電源 38〜41:ダイオード
42、43:コンデンサ 44:判別制御回路
45:ダイオード 46:半導体スイッチ
47:サージ吸収素子 48:ダイオード
49:コンデンサ 50:インダクタ
51:半導体スイッチ 52、53:トランス
54、55:ダイオード 56:コンデンサ
57:検知回路 58:負荷
59:交流電源 60:サーミスタ
61〜64:ダイオード 65:コンデンサ
66:半導体スイッチ 67:トランス
68:ダイオード 69:コンデンサ
70:検知回路 71:負荷
72:制御回路 73〜82:波形
83:時間 84〜88:波形
89:時間

Claims (3)

  1. 交流電源を直流電圧に変換する電源回路において、半導体スイッチとトランスとコンデンサと制御回路と判別回路を備えて、前記制御回路は前記半導体スイッチをパルス幅制御して、前記判別回路は前記交流電源がある決められた電圧より高い時間に、前記半導体スイッチを開閉動作する回路構成を特徴としたスイッチング電源回路。
  2. 交流電源の正電圧時間に動作する第1の半導体スイッチと、負電圧時間に動作する第2の半導体スイッチを備えたことを特徴とする請求項1のスイッチング電源回路。
  3. 交流電源の電圧が高い時間に充電しするコンデンサを備えて、交流電源の電圧が低い時間に前記コンデンサの電荷を負荷に供給することを特徴とする請求項1のスイッチング電源回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115313899A (zh) * 2022-08-26 2022-11-08 湖南科技大学 一种低纹波可调直流稳压电源及其控制方法

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