JP2005328469A - カラー画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像処理回路のハード構成を簡略化することができるカラー画像処理装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 入力された色成分のデータに対して画素値の最上位ビットを反転する前補正を行う前補正回路23を含み、色成分に応じて、入力された色成分のデータ又は前補正回路23で前補正された色成分のデータを選択的に出力する前補正手段23、24と、該手段23、24が出力した色成分のデータに対して所定の演算処理を行って出力する演算処理手段25と、該手段25が出力した色成分のデータに対して画素値の最上位ビットを反転する後補正を行う後補正回路26を含み、色成分に応じて、演算処理手段25が出力した色成分のデータ又は後補正回路26で後補正された色成分のデータを所定の出力先に選択的に出力する後補正手段26、27と、を備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複写機、プリンタ装置、ファクシミリ装置、スキャナ装置等が備えるカラー画像処理装置に関し、特に、カラー画像の変倍処理や空間フィルタ処理を行うカラー画像処理装置に関する。
プリンタ装置やスキャナ装置等が備えるカラー画像処理装置には、読取られた原稿のカラー画像データに対して変倍処理を行う変倍処理回路や空間フィルタ処理を行う空間フィルタ処理回路等の画像処理回路が設けられている。このカラー画像処理装置の内部では、カラー画像データを構成する各データの画素値は2進数で表現され、例えば8ビットのL*a*b*表色系のカラー画像データの場合、正の値のみをとるL*成分のデータは0から255のようにその画素値が8ビットで表現され、正負両方の値をとるa*成分のデータ及びb*成分のデータは−128から127のように符号1ビットと値7ビットでその画素値が表現される。
そのため、上記のようにL*a*b*表色系のカラー画像データに対して演算処理を行う従来のカラー画像処理装置の画像処理回路には、図10に示すように、正の値のみをとる色成分のデータ(L*成分のデータ)に対して演算処理を行う演算処理回路37と、正負両方の値をとる色成分のデータ(a*成分及びb*成分のデータ)に対して演算処理を行う演算処理回路38の2つの演算処理回路が設けられている。そして、選択回路39によってL*a*b*表色系のカラー画像データのうち、L*成分のデータが演算処理回路37に入力され、a*成分及びb*成分のデータが演算処理回路38に入力されることによって、L*成分のデータとa*成分及びb*成分のデータが2つの演算処理回路37及び38によって処理されるようになっている。
ところで、特許文献1には、画像処理などで行われる積和演算、差の絶対値の累算、閾値演算などの処理を1つの演算ユニットで行う信号処理装置が開示されており、前記演算ユニットでは、具体的には画像データの圧縮又は伸長に用いられる離散コサイン変換が行われるようになっている。
また、従来の他のカラー画像処理装置には、特許文献1に記載の演算ユニットと同様に、L*a*b*表色系のカラー画像データの各色成分のデータを1つの演算処理回路で処理することが可能な装置もある。このカラー画像処理装置の画像処理回路には、図11に示すように、8ビットのL*成分のデータと、符号1ビットと値7ビットで表現されるa*成分のデータ及びb*成分のデータのこれら全ての色成分のデータを処理するために、9ビットのデータを処理可能な1つの演算処理回路40が設けられている。そして、この演算処理回路40にL*成分のデータ、a*成分のデータ、b*成分のデータがそれぞれ入力され、これらのデータによって構成されるカラー画像データに対して変倍処理や空間フィルタ処理等の演算処理が行われるようになっている。
特開平7−168808号公報
しかしながら、図10に示す従来のカラー画像処理装置では、正の値のみをとる色成分のデータと正負両方の値をとる色成分のデータに対して別々に演算処理を行うために、画像処理回路に演算処理回路37と演算処理回路38の2つの演算処理回路を設ける必要があり、画像処理回路のハード構成が大きくなるという問題点があった。
また、図11に示す従来の他のカラー画像処理装置では、正の値のみをとる色成分のデータと正負両方の値をとる色成分のデータを共に1つの演算処理回路で処理するために、該演算処理回路40で処理可能なデータのビット数を演算処理回路37や演算処理回路38よりも大きくする必要があり、上記図10に示す従来のカラー画像処理装置と同様に、画像処理回路のハード構成が大きくなるという問題点があった。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、画像処理回路のハード構成を簡略化することができるカラー画像処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1記載のカラー画像処理装置は、複数の色成分のデータから構成されるカラー画像データに対して所定の画像処理を行うカラー画像処理装置であって、入力された色成分のデータに対して画素値の最上位ビットを反転する前補正を行う前補正回路を含み、色成分に応じて、入力された色成分のデータ又は前記前補正回路で前補正された色成分のデータを選択的に出力する前補正手段と、該手段が出力した色成分のデータに対して所定の演算処理を行って出力する演算処理手段と、該手段が出力した色成分のデータに対して画素値の最上位ビットを反転する後補正を行う後補正回路を含み、色成分に応じて、前記演算処理手段が出力した色成分のデータ又は前記後補正回路で後補正された色成分のデータを所定の出力先に選択的に出力する後補正手段と、を備えることにある。
請求項2記載のカラー画像処理装置は、請求項1記載のカラー画像処理装置において、前記演算処理手段が行う前記所定の演算処理は、複数の画素値から補間演算した画素値を算出する変倍処理であることにある。
請求項3記載のカラー画像処理装置は、請求項1記載のカラー画像処理装置において、前記演算処理手段が行う前記所定の演算処理は、複数の画素値と所定のフィルタ係数からたたみ込み演算した画素値を算出する空間フィルタ処理であることにある。
請求項4記載のカラー画像処理装置は、複数の色成分のデータから構成されるカラー画像データに対して所定の画像処理を行うカラー画像処理装置であって、入力された色成分のデータに対して画素値の最上位ビットを反転する前補正を行う前補正回路を含み、色成分に応じて、入力された色成分のデータ又は前記前補正回路で前補正された色成分のデータを選択的に出力する前補正手段と、該手段が出力した色成分のデータに対して複数の画素値と所定のフィルタ係数との積の総和を算出する演算処理を行って出力する演算処理手段と、該手段が出力した色成分のデータに対して前記所定のフィルタ係数の和を用いて所定の演算処理を行う後補正回路を含み、色成分に応じて、前記演算処理手段が出力した色成分のデータ又は前記後補正回路で所定の演算処理が行われた色成分のデータを選択的に出力する第1後補正手段と、該手段が出力した色成分のデータを2のべき乗で除算する演算処理を行って所定の出力先に出力する第2後補正手段と、を備えることにある。
請求項1記載のカラー画像処理装置によれば、画素値の数値範囲に負値を含む色成分のデータは、前補正手段によって画素値の最上位ビットが反転されて画素値の数値範囲が正値に補正されるので、正の値のみをとる色成分のデータに対して演算処理を行う演算処理回路と正負両方の値をとる色成分のデータに対して演算処理を行う演算処理回路の両方を設ける必要がなく、正の値のみをとる色成分のデータに対して演算処理を行う演算処理回路のみを設ければよい。また、前補正手段によって画素値の数値範囲が正値に補正されることにより符号を表現するビットがなくなるので、演算処理回路のビット数が大きくなることはない。したがって、画像処理回路のハード構成を簡略化することができる。
請求項2記載のカラー画像処理装置によれば、請求項1記載のカラー画像処理装置の効果に加えて、ハード構成が簡略化した変倍処理回路を提供することができる。
請求項3記載のカラー画像処理装置によれば、請求項1記載のカラー画像処理装置の効果に加えて、ハード構成が簡略化した空間フィルタ処理回路を提供することができる。
請求項4記載のカラー画像処理装置によれば、第2後補正手段における除算がビットシフトとなるため、請求項3記載のカラー画像処理装置と同様、ハード構成が簡略化した空間フィルタ処理回路を提供することができる。
以下、本発明の第1の実施形態に係るカラー画像処理装置1を図面に基づいて説明する。このカラー画像処理装置1は、複数の色成分のデータから構成されるカラー画像データに対して、変倍処理や空間フィルタ処理などの所定の画像処理を行うものである。なお、本実施形態においては、本発明に係るカラー画像処理装置1を複写機に適用した場合を例に挙げて説明するが、本発明はこれに限らず、カラーファクシミリ装置などの他の装置に適用できることはいうまでもない。
カラー画像処理装置1は、図1に示すように、制御部(MPU:Microprocessing Unit)2、RAM(Random Access Memory)3、ROM(Read Only Memory)4、原稿読取部5、画像処理部6、コーデック7、画像メモリ8、記録部9、表示部10、操作部11、、及びUSB(Universal Serial Bus)デバイスコントローラ12を備えたものであって、各部2乃至12はバス13によって通信可能に接続されている。
制御部2は、ROM4に格納された制御プログラムに従って、このカラー画像処理装置1を構成する各部を制御する。RAM3は、制御部2の主メモリ、ワークエリア等として機能する。ROM4は前記制御プログラムを格納している。
原稿読取部5は、図示しないが、カラーラインセンサ、A/Dコンバータ、画像処理回路等を具備しており、原稿のカラー画像データを読取って、A/D変換、シェーディング補正、ずれ/ライン補正等の画像処理を施したRGB表色系のカラー画像データを所定の出力先に出力する。この原稿読取部5から出力されるRGB表色系のカラー画像データの各色成分のデータは、ここでは、RGB各色成分ともに0から255のようにその画素値が8ビットで表現される。なお、この原稿読取部5において、原稿のモノクロ画像データを読取って、例えば記録部9においてその画像を用紙に記録することも当然可能であるが、本実施形態においては、カラー画像データを読取った場合について説明する。
画像処理部6は、図2に示すように、入力画像処理回路14、マルチプレクサ15、変倍処理回路16、空間フィルタ処理回路17、及び出力画像処理回路18を具備しており、これらの各部は図示するようにイメージバス19によって接続されている。入力画像処理回路14は、原稿読取部5がコピー機能により原稿のカラー画像データを読取った場合、原稿読取部5から出力されたRGB表色系のカラー画像データをL*a*b*表色系のカラー画像データに色空間変換して所定の出力先に出力する。また、原稿読取部5でPCスキャナ機能により原稿のカラー画像データを読取った場合、原稿読取部5から出力されたRGB表色系のカラー画像データをそのまま所定の出力先に出力する。ここで例示したように、入力画像処理回路14は、原稿読取部5から出力されたRGB表色系のカラー画像データをそのまま、又は、L*a*b*表色系のカラー画像データに色空間変換して所定の出力先に出力する。なお、入力画像処理回路14によって色空間変換されたL*a*b*表色系のカラー画像データは、L*成分のデータが0から255のようにその画素値が8ビットで表現され、a*成分及びb*成分のデータは、画素値の数値範囲に負値を含むので−127から128のように符号1ビットと値7ビットでその画素値が表現される。
マルチプレクサ15は、RGB表色系又はL*a*b*表色系のカラー画像データを各色成分毎に変倍処理回路16に出力する。このマルチプレクサ15は、制御部2からの制御信号によって制御される。例えば、マルチプレクサ15は、制御部2からの制御信号が「0」である場合はR成分又はL*成分のデータ、「1」である場合はG成分又はa*成分のデータ、「2」である場合はB成分又はb*成分のデータを変倍処理回路16に出力する。各色成分のデータは、変倍処理回路16及び空間フィルタ処理回路17において時分割で処理されるようになっている。
変倍処理回路16は、マルチプレクサ15から出力されたRGB表色系又はL*a*b*表色系のカラー画像データに対して変倍処理を施すものであり、変倍処理を施したRGB表色系又はL*a*b*表色系のカラー画像データを空間フィルタ処理回路17に出力する。この変倍処理回路16は、前補正回路23、第1選択回路24、演算処理回路25、後補正回路26、及び第2選択回路27を備えている。前補正回路23は、マルチプレクサ15から入力されたRGB表色系のカラー画像データの各色成分のデータ及びL*a*b*表色系のカラー画像データの各色成分のデータに対して画素値の最上位ビットを反転する前補正を行う。第1選択回路24は、色成分に応じて、マルチプレクサ15から入力された色成分のデータ又は前補正回路23で前補正された色成分のデータを選択的に演算処理回路25に出力する。具体的には、画素値の数値範囲に負値を含まない色成分(RGB各色成分及びL*成分)のデータについては、マルチプレクサ15から入力された色成分のデータをそのまま演算処理回路25に出力し、画素値の数値範囲に負値を含む色成分(a*成分及びb*成分)のデータについては、前補正回路23で前補正された色成分のデータを演算処理回路25に出力する。したがって、前補正回路23と第1選択回路24が、色成分に応じて、入力された色成分のデータ又は前補正回路23で前補正された色成分のデータを選択的に出力する前補正手段として機能する。この第1選択回路24は、制御部2からの制御信号によって制御され、例えば、R成分、G成分、B成分、又はL*成分のデータが入力された場合、制御部2は、「0」の信号を第1選択回路24に入力する。第1選択回路24は、入力された「0」の信号に基づいて、マルチプレクサ15から入力されたR成分、G成分、B成分、又はL*成分のデータを演算処理回路25に出力する。また、a*成分又はb*成分のデータが入力された場合、制御部2は、「1」の信号を第1選択回路24に入力する。第1選択回路24は、入力された「1」の信号に基づいて、前補正回路23で前補正されたa*成分又はb*成分のデータを演算処理回路25に出力する。
演算処理回路25は、各色成分のデータに対して後述する変倍処理を行う。後補正回路26は、演算処理回路25が出力したRGB表色系のカラー画像データの各色成分のデータ及びL*a*b*表色系のカラー画像データの各色成分のデータに対して画素値の最上位ビットを反転する後補正を行う。第2選択回路27は、色成分に応じて、演算処理回路25が出力した色成分のデータ又は後補正回路26で後補正された色成分のデータを選択的に空間フィルタ処理回路17に出力する。具体的には、画素値の数値範囲に負値を含まない色成分、すなわち、前補正回路23で前補正されていない色成分(RGB各色成分及びL*成分)のデータについては、演算処理回路25が出力した色成分のデータをそのまま空間フィルタ処理回路25に出力し、画素値の数値範囲に負値を含む色成分、すなわち、前補正回路23で前補正されていない色成分(a*成分及びb*成分)のデータについては、後補正回路26で後補正された色成分のデータを空間フィルタ処理回路17に出力する。したがって、後補正回路26と第2選択回路27が、色成分に応じて、演算処理回路25が出力した色成分のデータ又は後補正回路26で後補正された色成分のデータを所定の出力先に選択的に出力する後補正手段として機能する。この第2選択回路27は、第1選択回路24と同様、制御部2からの制御信号によって制御される。
空間フィルタ処理回路17は、変倍処理回路16から出力されたRGB表色系又はL*a*b*表色系のカラー画像データに対して空間フィルタ処理を施し、空間フィルタ処理を施したRGB表色系のカラー画像データを画像メモリ8の多値メモリに出力し、空間フィルタ処理を施したL*a*b*表色系のカラー画像データをコーデック7、画像メモリ8の多値メモリ、又は出力画像処理回路18に出力する。この空間フィルタ処理回路17は、前補正回路28、第1選択回路29、演算処理回路30、後補正回路31、及び第2選択回路32を備えている。前補正回路28は前補正回路23と、第1選択回路29は第1選択回路24と、後補正回路31は後補正回路26と、第2選択回路32は第2選択回路27と、それぞれ同様に機能するものである。演算処理回路30は、各色成分のデータに対して後述する空間フィルタ処理を行う。なお、変倍処理回路16と空間フィルタ処理回路17の順序はこれに限定されず、空間フィルタ処理回路17を変倍処理回路16の前段に設けて空間フィルタ処理回路17において空間フィルタ処理を行った後に、変倍処理回路16において変倍処理を行うようにしてもよい。
出力画像処理回路18は、空間フィルタ処理回路17から出力されたL*a*b*表色系のカラー画像データに対して各成分1ビットのC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4成分によって表される出力表色系のカラー画像データに色空間変換した後に、2値化処理を行う。出力画像処理回路18で2値化された2値画像データは、コーデック7、又は画像メモリ8の2値メモリに出力される。
コーデック7は、図1に示すように、画像データを符号化(エンコード)・復号(デコード)するものである。具体的には、画像処理部6の空間フィルタ処理回路17から出力されたL*a*b*表色系のカラー画像データをJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式により符号化し、符号化されている画像データを復号する。また、画像処理部6の出力画像処理回路18から出力された2値画像データをMH(Modified Huffman)、MR(Modified Read)、MMR(Modified Modified Read)、JBIG(Joint Bi-level Image Group)方式等により符号化し、符号化されている画像データを復号する。
画像メモリ8は、画像処理部6の空間フィルタ処理回路17から出力されたRGB又はL*a*b*表色系のカラー画像データを格納する多値メモリと、出力画像処理回路18で2値化された2値画像データを格納する2値メモリ、コーデック7によって符号化されたL*a*b*表色系のカラー画像データを格納する符号化メモリによって構成されている。
記録部9は、画像メモリ8から読み出された画像データの画像を所定の用紙に記録するものであり、カラー及びモノクロの双方の画像を用紙に記録することができる。この記録部9における記録方式としては、例えば、電子写真方式やインクジェット記録方式等の各種の記録方式を用いることができる。
表示部10は、例えば操作部11に並設されたLCD(Liquid Crystal Display)からなり、各種の画面情報を表示する。操作部11は、コピー部数などを入力するテンキー、コピー開始を指示するスタートキーなどを具備し、ユーザによる各種の操作はこの操作部11において行われる。
USBデバイスコントローラ12は、USBのデバイスコントローラ機能を実行するものである。このUSBデバイスコントローラ12にはUSBポート20が設けられており、これにUSBケーブル21の一端が接続されることによりUSBが形成され、クライアントPC22との通信が可能である。USBデバイスコントローラ12は、このようにして通信可能に接続されたクライアントPC22に対し、画像メモリ8の多値メモリに格納されているRGB表色系の符号化されていないカラー画像データ等を転送する。
以上のように構成されたカラー画像処理装置1は、原稿のカラー画像データを読取ってその画像を用紙に記録するコピー機能、原稿のカラー画像データを読取ってその画像をクライアントPC22に転送するPCスキャナ機能を備えている。コピー機能、又はPCスキャナ機能を実行する際に読取った原稿のカラー画像データに対して変倍処理や空間フィルタ処理を施すことができる。
以下、原稿読取部5において読取られた後に入力画像処理回路14において色空間変換されたL*a*b*表色系のカラー画像データに対して変倍処理を行う際の変倍処理回路16の処理動作、及び変倍処理回路16で処理されたカラー画像データに対して空間フィルタ処理を行う際の空間フィルタ処理回路17の処理動作を図2に基づいて説明する。
原稿読取部5において読取られた後に入力画像処理回路14において色空間変換されたL*a*b*表色系のカラー画像データは、マルチプレクサ15によって各色成分のデータ毎に変倍処理回路16に入力される。変倍処理回路16には、8ビットでその画素値が表現されるL*成分のデータ、符号1ビットと値7ビットでその画素値が表現されるa*成分及びb*成分のデータが入力される。L*成分のデータが変倍処理回路16に入力された場合、L*成分のデータは、前補正回路23と第1選択回路24に入力される。前補正回路23は、入力されたL*成分のデータに対して前補正を行い、第1選択回路24に前補正したL*成分のデータを出力する。ここで、L*成分のデータは、画素値の数値範囲に負値を含まないため、第1選択回路24は、マルチプレクサ15から入力されたL*成分のデータを選択して演算処理回路25に出力する。すなわち、前補正回路23で前補正されたL*成分のデータは演算処理回路25には出力されない。
L*a*b*表色系のカラー画像データを拡大する場合、演算処理回路25は、各色成分のデータの拡大に伴って生じる新たな画素値を、変倍処理前の画素値に基づいて補間する。L*成分のデータを拡大する場合、図3に示すように、変倍処理前のL*成分の隣接する2つの画素値l*1とl*2があり、これらの間に補間する画素値L*1との距離をw1とw2とすると、演算処理回路25は、補間する画素値L*1を求めるために下記数1の演算を行う。
Figure 2005328469
図4は、上記数1に基づいて変倍処理を行う演算処理回路25の構成を示したものである。演算処理回路25は、図示するように、乗算器X1においてl*1とw2を乗算し、乗算器X2においてl*2とw1を乗算し、加算器Y1においてw1とw2を加算し、加算器Y2において乗算器X1と乗算器X2から出力された値を加算し、除算器Z1において加算器Y1から出力された値を加算器Y2から出力された値で除算することにより、上記数1に示す演算処理を行っている。演算処理回路25は変倍処理したL*成分のデータを後補正回路26と第2選択回路27に出力する。後補正回路26は、演算処理回路25が出力したL*成分のデータに対して後補正を行い、後補正したL*成分のデータを第2選択回路27に出力する。ここで、L*成分のデータは、画素値の数値範囲に負値を含まないので、第2選択回路27は、演算処理回路25が出力したL*成分のデータを選択して空間フィルタ処理回路17に出力する。すなわち、後補正回路26で後補正されたL*成分のデータは、空間フィルタ処理回路17には出力されない。
空間フィルタ処理回路17に入力されたL*成分のデータは、変倍処理回路16と同様、前補正回路28と第1選択回路29に入力される。前補正回路28は、入力されたL*成分のデータに対して前補正を行い、前補正したL*成分のデータを第1選択回路29に出力する。ここで、L*成分のデータは、画素値の数値範囲に負値を含まないので、第1選択回路29は、変倍処理回路16から入力されたL*成分のデータを選択して演算処理回路30に出力する。すなわち、前補正回路28で前補正されたL*成分のデータは、演算処理回路30には出力されない。演算処理回路30は、注目画素とその周辺の画素に適当な係数(フィルタ係数)を掛け合わせて重み平均するたたみこみ演算を行う。図5に示すように、L*成分の画素値l*22を注目画素とし、画素値l*ij(i,j=1,2,3)、フィルタ係数mij(i,j=1,2,3)が与えられている場合、下記数2の演算を行うことにより、空間フィルタ処理された画素値L*22を得る。
Figure 2005328469
図6は、上記数2に基づいて空間フィルタ処理を行う演算処理回路30の構成を示したものである。演算処理回路30は、図示するように、乗算器X3乃至X11において、それぞれ対応するl*ij(i,j=1,2,3)とmij(i,j=1,2,3)を乗算し、加算器Y3において、全てのフィルタ係数mij(i,j=1,2,3)を加算し、加算器Y4において乗算器X3乃至X11から出力された値を全て加算し、除算器Z2は、加算器Y4から出力された値を加算器Y3から出力された値で除算することにより、上記数2の演算処理を行っている。演算処理回路30は、空間フィルタ処理したL*成分のデータを後補正回路31と第2選択回路32に出力する。後補正回路31は、演算処理回路30が出力したL*成分のデータに対して後補正を行い、後補正したL*成分のデータを第2選択回路32に出力する。ここで、L*成分のデータは、画素値の数値範囲に負値を含まないので、第2選択回路32は、演算処理回路30が出力したL*成分のデータを選択して出力画像処理回路18に出力する。すなわち、後補正回路31で後補正されたL*成分のデータは、出力画像処理回路18には出力されない。
一方、a*成分のデータが変倍処理回路16に入力された場合、a*成分のデータは、前補正回路23と第1選択回路24に入力される。前補正回路23は、a*成分のデータに対して前補正を行い、前補正したa*成分のデータを第1選択回路24に出力する。例えば、a*成分のある画素値が「−45」である場合、前補正回路23は、2の補数で表現される「11010011」の最上位ビットの「1」を「0」に反転する。このようにして前補正されたa*成分のデータの画素値は「01010011」、つまり「83」となる。すなわち、前補正回路23は、画素値の最上位ビットを反転することにより、入力された画素値に128を加算し、−128から127であるa*成分の画素値の数値範囲を0から255に補正している。これによって、正負両方の値をとるデータに対して演算処理を行う演算処理回路を設ける必要がなく、正の値のみをとるデータに対して演算処理を行う演算処理回路のみを設ければよい。また、前補正回路によって画素値の数値範囲が正値に補正されることにより符号を表現するビットがなくなるので、演算処理回路のビット数が大きくならない。このため、画像処理回路のハード構成を簡略化することができる。前補正回路23は、前補正したa*成分のデータを第1選択回路24に出力する。ここで、a*成分のデータは、画素値の数値範囲に負値を含むので、第1選択回路24は、前補正回路23が出力したa*成分のデータを選択して演算処理回路25に出力する。すなわち、マルチプレクサ15から入力されたa*成分のデータは、演算処理回路25には出力されない。
演算処理回路25は、第1選択回路24が出力したa*成分のデータに対して、上記数1に示した演算処理をL*成分のデータと同様に行う。ここで、図3に示すように、a*成分の画素値a*1とa*2が与えられている場合、a*成分の画素値は実際の値に対して前補正回路24において128が加算されていることを考慮して、上記数1のl*1にa*1+128、l*2にa*1+128を代入し、補間する画素値をA*1とすると、上記数1は下記数3に示す計算式となる。
Figure 2005328469
上記数3に示すように、演算処理回路25は補間すべき画素値に128を加算したa*成分の画素値を算出しているので、変倍処理されたa*成分のデータを後補正回路26に入力し、後補正回路26で変倍処理されたa*成分の画素値から128を減算すればよい。演算処理回路25は、変倍処理したa*成分のデータを後補正回路26と第2選択回路27に出力する。
後補正回路26は、演算処理回路25が出力したa*成分のデータに対して後補正を行う。例えば、a*成分のある画素値が「122」である場合、2進数で表現される「11010011」の最上位ビットの「1」を「0」に反転する。このようにして後補正されたa*成分の画素値は2の補数で表現される「01010011」、つまり「−6」となる。すちわち、後補正回路26は、画素値の最上位ビットを反転することにより、入力された画素値から128を減算して、求めるべき画素値を算出し、前補正回路23が0から255に補正したa*成分の画素値の数値範囲を−128から127に戻している。後補正回路26は、後補正したa*成分のデータを第2選択回路27に出力する。ここで、a*成分のデータは、画素値の数値範囲に負値を含むので、第2選択回路27は、後補正回路26が出力したa*成分のデータを選択して空間フィルタ処理回路17に出力する。すなわち、演算処理回路25が出力したa*成分のデータは、空間フィルタ処理回路17には出力されない。
空間フィルタ処理回路17において、a*成分のデータは、前補正回路28と第1選択回路29に入力される。前補正回路28は、変倍処理回路16から入力されたa*成分のデータに対して前補正を行い、前補正したa*成分のデータを第1選択回路29に出力する。ここで、a*成分のデータは、画素値の数値範囲に負値を含むので、第1選択回路29は、前補正回路28が出力した色成分のデータを選択して演算処理回路30に出力する。すなわち、変倍処理回路16から入力されたa*成分のデータは、演算処理回路30に出力されない。演算処理回路30は、第1選択回路29が出力したa*成分のデータに対して、上記数2に示した演算処理をL*成分のデータと同様に行う。ここで、図5に示すように、a*成分の画素値a* ij(i,j=1,2,3)が与えられている場合、a*成分の画素値は実際の値に対して前補正回路28において128が加算されていることを考慮して、上記数2のl*ijにa*ij+128を代入し、求める画素値をA*22とすると、上記数2は下記数4に示す計算式となる。
Figure 2005328469
上記数4に示すように、演算処理回路30は、求めるべき画素値に128を加算したa*成分の画素値を算出しているので、空間フィルタ処理されたa*成分のデータを後補正回路31に入力し、空間フィルタ処理されたa*成分の画素値から128を減算すればよい。演算処理回路30は、空間フィルタ処理したa*成分のデータを後補正回路31と第2選択回路32に出力する。後補正回路31は、演算処理回路30が出力したa*成分のデータに対して後補正を行い、後補正したa*成分のデータを第2選択回路32に出力する。ここで、a*成分のデータは、画素値の数値範囲に負値を含むため、第2選択回路32は、後補正回路31が出力したa*成分のデータを出力色画像処理回路18に出力する。すなわち、演算処理回路30が出力したa*成分のデータは、出力画像処理回路18には出力されない。
なお、a*成分のデータと同様に数値範囲に負値を含むb*成分のデータに対する変倍処理回路16、及び空間フィルタ処理回路17の処理動作は、a*成分のデータの場合と同様に行われる。また、その画素値が8ビットで表現されるRGB表色系のカラー画像データは、L*a*b*表色系のカラー画像データと同様、マルチプレクサ15によって、各色成分毎に変倍処理回路16に出力される。RGB各色成分のデータは、画素値の数値範囲に負値を含まないので、RGB各色成分のデータ対する変倍処理回路16、及び空間フィルタ処理回路17の処理動作は、L*成分のデータの場合と同様に行われる。
次に、本発明の第1の実施形態に係るカラー画像処理装置1の変形例について説明する。第1の実施形態の変形例に係るカラー画像処理装置は、図1及び図2に示したカラー画像処理装置1と空間フィルタ処理回路17の構成のみが異なるため、カラー画像処理装置1と共通する部分については同一符号を付してその説明を省略し、相違点のみを説明する。
このカラー画像処理装置の空間フィルタ処理回路17Aは、図7に示すように、前補正回路28、第1選択回路29、演算処理回路33、第1後補正回路34、第2選択回路35、及び第2後補正回路36を備えている。この空間フィルタ処理回路17Aを図2に示す空間フィルタ処理回路17と比較すると、空間フィルタ処理回路17は第1選択回路28の後段に演算処理回路30、後補正回路31、第2選択回路32が設けられているのに対して、空間フィルタ処理回路17Aは、第1選択回路28の後段に演算処理回路33、第1後補正回路34、第2選択回路35、第2後補正回路36が設けられている点で相違している。
演算処理回路33は、演算処理回路30が上記数2に基づいて空間フィルタ処理を行うのに対し、L*a*b*各色成分のデータに対して複数の画素値と所定のフィルタ係数の積の和を算出する演算処理を行う。第1後補正回路34は、後補正回路31が行う最上位ビットの反転とは異なり、演算処理回路33が出力した色成分のデータに対してフィルタ係数の和を用いて所定の演算処理を行う。第2選択回路35は、色成分に応じて、演算処理回路33が出力した色成分のデータ又は第1後補正回路34で所定の演算処理が行われた色成分のデータを選択的に出力する。具体的には、画素値の数値範囲に負値を含まない色成分(RGB各色成分及びL*成分)のデータについては、演算処理回路33が出力した色成分のデータをそのまま第2後補正回路36に出力し、画素値の数値範囲に負値を含む色成分(a*成分及びb*成分)のデータについては、第1後補正回路34で所定の演算処理が行われた色成分のデータを第2後補正回路36に出力する。したがって、第1後補正回路34と第2選択回路35が、色成分に応じて、演算処理回路33が出力した色成分のデータ又は第1後補正回路34で所定の演算処理を行われた色成分のデータを選択的に出力する第1後補正手段として機能する。第2後補正回路36は、第2選択回路35が出力した色成分のデータを2のべき乗で除算する演算処理を行う。
以下、L*a*b*表色系のカラー画像データに対して、空間フィルタ処理を行う場合の空間フィルタ処理回路17Aの処理動作について説明する。L*成分のデータが空間フィルタ処理回路17に入力された場合、L*成分のデータは、前補正回路28と第1選択回路29に入力される。前補正回路28は、入力されたL*成分のデータに対して前補正を行い、第1選択回路29に前補正したL*成分のデータを出力する。ここで、L*成分のデータは、画素値の数値範囲に負値を含まないため、第1選択回路28は、変倍処理回路16から入力されたL*成分のデータを選択して演算処理回路33に出力する。すなわち、前補正回路28で前補正されたL*成分のデータは、演算処理回路33には出力されない。演算処理回路33は、L*成分の画素値l*ij(i,j=1,2,3)、フィルタ係数mij(i,j=1,2,3)が与えられている場合、下記数5に基づく複数の画素値と所定のフィルタ係数の積の和を算出する演算処理を行って画素値L*22’を算出する。
Figure 2005328469
ここで、上記数2と上記数5の式を比較すると、上記数2においては、上記数5で算出された画素値をフィルタ係数の和で除算しているが、上記数5では除算を行っていない。このため、第2後補正回路36でL*成分のデータに対して除算を行う。演算処理回路30は、上記数5の演算処理を行ったL*成分のデータを第1後補正回路34と第2選択回路35に出力する。第1後補正回路34は、演算処理回路33が出力したL*成分のデータに対してフィルタ係数の和を用いて所定の演算処理を行い、演算処理を行ったL*成分のデータを第2選択回路35に出力する。ここで、L*成分のデータは、画素値の数値範囲に負値を含まないため、第2選択回路35は、演算処理回路33が出力したL*成分のデータを選択して第2後補正回路36に出力する。すなわち、第1後補正回路34で所定の演算処理が行われたL*成分のデータは、第2後補正回路36には出力されない。
第2後補正回路36は、第2選択回路35が出力したL*成分のデータを2のべき乗で除算する下記数6に示す演算処理を行うことによって、空間フィルタ処理されたL*成分のデータが出力画像処理回路18へ出力される。
Figure 2005328469
ここで、フィルタ係数mijをその和が2のべき乗となるように設定することにより、上記数6の除算をビットシフトにより行うことができ、結果として上記数6の演算処理を容易に行うことができる。また、L*22’をフィルタ係数mijの和と異なる2のべき乗の値で除算することにより、空間フィルタ処理されるとともに明るさ(明度)が変化したL*成分のデータを出力することも可能である。例えば、フィルタ係数mijの和より小さな2のべき乗の値でL*22’を除算することにより、フィルタ係数mijの和で除算したL*成分のデータより明度が大きいL*成分のデータを算出することができる。また、フィルタ係数mijの和より大きな2のべき乗の値でL*22’を除算することにより、フィルタ係数mijの和で除算したL*成分のデータより明度が小さいL*成分のデータを算出することができる。このように、空間フィルタ処理回路17AにL*成分のデータが入力されると、演算処理回路33で上記数5の演算処理が行われ、第2後補正回路36で上記数6の除算が行われる。
一方、a*成分のデータが空間フィルタ処理回路17Aに入力されると、a*成分のデータは、前補正回路28と第1選択回路29に入力される。前補正回路28は、変倍処理回路16から入力されたa*成分のデータに対して前補正を行い、前補正したa*成分のデータを第1選択回路29に出力する。ここで、a*成分のデータは、画素値の数値範囲に負値を含むので、第1選択回路29は、前補正回路28が出力した色成分のデータを選択して演算処理回路33に出力する。すなわち、変倍処理回路16から入力されたa*成分のデータは、演算処理回路33には出力されない。演算処理回路33は、第1選択回路29が出力したa*成分のデータに対して、L*成分と同様に上記数5に示した演算処理を行う。ここで、図5に示すように、a*成分の画素値a*ij(i,j=1,2,3)が与えられている場合、a*成分の画素値は実際の値に対して前補正回路28において128が加算されていることを考慮して、l*ijにa*1+128を代入し、求められる画素値をA*22’とすると、上記数5は下記数7に示す計算式となる。
Figure 2005328469
上記数7に示すように、演算処理回路33は、求めるべき値に128とフィルタ係数の和を乗算した値を加算したa*成分の画素値を算出しているので、第1後補正回路34でa*成分の画素値から128とフィルタ係数の和を乗算した値を減算すればよい。演算処理回路33は、上記数7の演算処理を行ったa*成分のデータを第1後補正回路34と第2選択回路35に出力する。
第1後補正回路34は、演算処理回路33が出力したa*成分のデータに対して下記数8に基づき、フィルタ係数の和を用いて所定の演算処理を行う。
Figure 2005328469
Figure 2005328469
第1後補正回路34は、上記数8の演算処理を行ったa*成分のデータを第2選択回路35に出力する。ここで、a*成分のデータは、画素値の数値範囲に負値を含まないので、第2選択回路35は、第1後補正回路34が出力したa*成分のデータを選択して第2後補正回路36に出力する。すなわち、演算処理回路33が出力したa*成分のデータは、第2後補正回路36には出力されない。第2後補正回路36は、第2選択回路35が出力したa*成分のデータに対して、L*成分と同様、上記数6に示す演算を行う。このように、a*成分のデータが空間フィルタ処理回路17Aに入力されると、演算処理回路33で上記数7の演算処理が行われ、第1後補正回路34で上記数8の演算処理が行われて補正され、第2後補正回路36で上記数6の除算が行われる。
なお、a*成分のデータと同様に数値範囲に負値を含むb*成分のデータに対する空間フィルタ処理回路17Aの演算処理は、a*成分のデータの場合と同様に行われる。また、RGB各色成分のデータは、正の値のみをとるので、RGB各色成分のデータ対する空間フィルタ処理回路17Aの演算処理は、L*成分のデータの場合と同様に行われる。
以上説明したように、空間フィルタ処理回路17Aには、第1選択回路28の後段に演算処理回路33、第1後補正回路34、第2選択回路35、第2後補正回路36が設けられているが、第2後補正回路36が行う演算処理はビットシフトであるため、空間フィルタ処理回路17と同様、容易な回路構成となっている。
次に、本発明の第2の実施形態に係るカラー画像処理装置について説明する。第2の実施形態に係るカラー画像処理装置は、図1及び図2に示したカラー画像処理装置1と画像処理回路6の構成のみが異なる。以下、第1の実施形態に係るカラー画像処理装置1と共通する部分については同一符号を付してその説明を省略し、相違点のみを説明する。
図2に基づいて説明した画像処理部6には、1つの変倍処理回路16と1つの空間フィルタ処理回路17が設けられており、RGB表色系のカラー画像データ又はL*a*b*表色系のカラー画像データを色成分毎に時分割で処理する構成であったが、第2の実施形態に係るカラー画像処理装置の画像処理部6Aは、図8に示すように各色成分毎に変倍処理を行うための回路と、空間フィルタ処理を行うための回路が設けられている。ここでは、RGB表色系のカラー画像データ及びL*a*b*表色系のカラー画像データのうち、L*成分のデータとR成分のデータが同じ回路で処理されるように構成されているが、これらの色成分のデータは共に画素値の数値範囲に負値を含まないデータであるため、前補正や後補正が必要なく、演算処理回路25で変倍処理された後に演算処理回路30で空間フィルタ処理されるようになっている。また、a*成分のデータとG成分のデータが同じ回路で処理されるように構成されているが、a*成分のデータは画素値の数値範囲に負値を含むデータであり、G成分のデータは画素値の数値範囲に負値を含まないデータであるため、これらのデータは変倍処理回路16と同じ変倍処理回路16a(16)、及び空間フィルタ処理回路17と同じ空間フィルタ処理回路17a(17)において処理されるようになっている。また、b*成分のデータとB成分のデータもa*成分のデータとG成分のデータと同様、同じ回路で処理されるように構成され、これらのデータは変倍処理回路16と同じ変倍処理回路16b(16)、及び空間フィルタ処理回路17と同じ空間フィルタ処理回路17b(17)で処理されるようになっている。
このように、各色成分毎に変倍処理を行うための回路及び空間フィルタ処理を行うための回路を設けることにより、画像処理部6と比較すると、画像処理部6Aの構成が大きくなるものの、各色成分のデータを並列処理することができるので、RGB表色系のカラー画像データやL*a*b*表色系のカラー画像データの各色成分データを時分割で処理するカラー画像処理装置1に比べて高速処理が可能である。
また、図9に示す画像処理部6Bにおいては、L*成分のデータとR成分のデータは、演算処理回路33と第2後補正回路36で空間フィルタ処理されるように構成されている。この場合、L*成分のデータとR成分のデータは画素値の数値範囲に負値を含まないデータであるので、前補正回路28、第1選択回路29、第1後補正回路34、及び第2選択回路35は不要である。また、a*成分のデータとG成分のデータは、空間フィルタ処理回路17Aと同じ空間フィルタ処理回路17c(17A)で処理され、b*成分のデータとB成分のデータは、空間フィルタ処理回路17Aと同じ空間フィルタ処理回路17d(17A)で処理されるように構成されている。
なお、本発明の実施形態においては、画像処理部6で変倍処理及び空間フィルタ処理を行う場合について説明したが、その他の画像処理を行う回路を設けて画像処理部6と同様に、符号つきのデータと符号なしのデータを同じ回路で処理することも可能である。この場合、変倍処理を行う演算処理回路及び空間フィルタ処理を行う演算処理回路に代えて、その画像処理に対応する演算処理を行う演算処理回路を設ければよい。
また、本発明の実施形態においては、RGB表色系及びL*a*b*表色系のカラー画像データに対して、変倍処理回路16及び空間フィルタ処理回路17において画像処理を行う場合について説明したが、変倍処理回路16及び空間フィルタ処理回路17に入力されるカラー画像データの色空間はこれに限定されるものではなく、例えば、bg−sRGB表色系のカラー画像データや、scRGB表色系のカラー画像データや、YCrCb表色系のカラー画像でもよい。この場合、入力画像処理回路14が原稿読取部5から出力されたRGB表色系のカラー画像データをこれらの色空間に変換する処理を行うように入力画像処理回路14を構成すればよい。また、本実施形態においては、8ビットのデータに対しての画像処理について説明したが、10ビットや12ビットのデータに対して画像処理を行うことも当然可能である。
本発明は、例えば、変倍処理機能やフィルタ処理機能を備えたカラー画像処理装置に適用することができる。
本発明の実施形態に係るカラー画像処理装置の構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るカラー画像処理装置の画像処理部の構成例を示す図である。 カラー画像データの変倍処理についての説明図である。 変倍処理回路における演算処理回路の構成例を示す図である。 画素値とフィルタ係数の図である。 空間フィルタ処理回路における演算処理回路の構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態の変形例に係るカラー画像処理装置の空間フィルタ処理回路の構成例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るカラー画像処理装置の画像処理部の構成例を示す図である。 本発明の第2の実施形態の変形例に係るカラー画像処理装置の画像処理部の構成例を示す図である。 従来の画像処理回路の構成例を示す図である。 従来の画像処理回路の構成例を示す図である。
符号の説明
1 カラー画像処理装置
2 制御部
3 RAM
4 ROM
6、6A 画像処理部
16 変倍処理回路
17、17A 空間フィルタ処理回路
23、28 前補正回路
24、29 第1選択回路
25、30、33 演算処理回路(演算処理手段)
26、31 後補正回路
27、32、35 第2選択回路
34 第1後補正回路
36 第2後補正回路(第2後補正手段)

Claims (4)

  1. 複数の色成分のデータから構成されるカラー画像データに対して所定の画像処理を行うカラー画像処理装置であって、入力された色成分のデータに対して画素値の最上位ビットを反転する前補正を行う前補正回路を含み、色成分に応じて、入力された色成分のデータ又は前記前補正回路で前補正された色成分のデータを選択的に出力する前補正手段と、該手段が出力した色成分のデータに対して所定の演算処理を行って出力する演算処理手段と、該手段が出力した色成分のデータに対して画素値の最上位ビットを反転する後補正を行う後補正回路を含み、色成分に応じて、前記演算処理手段が出力した色成分のデータ又は前記後補正回路で後補正された色成分のデータを所定の出力先に選択的に出力する後補正手段と、を備えることを特徴とするカラー画像処理装置。
  2. 前記演算処理手段が行う前記所定の演算処理は、複数の画素値から補間演算した画素値を算出する変倍処理であることを特徴とする請求項1記載のカラー画像処理装置。
  3. 前記演算処理手段が行う前記所定の演算処理は、複数の画素値と所定のフィルタ係数からたたみ込み演算した画素値を算出する空間フィルタ処理であることを特徴とする請求項1記載のカラー画像処理装置。
  4. 複数の色成分のデータから構成されるカラー画像データに対して所定の画像処理を行うカラー画像処理装置であって、入力された色成分のデータに対して画素値の最上位ビットを反転する前補正を行う前補正回路を含み、色成分に応じて、入力された色成分のデータ又は前記前補正回路で前補正された色成分のデータを選択的に出力する前補正手段と、該手段が出力した色成分のデータに対して複数の画素値と所定のフィルタ係数との積の総和を算出する演算処理を行って出力する演算処理手段と、該手段が出力した色成分のデータに対して前記所定のフィルタ係数の和を用いて所定の演算処理を行う後補正回路を含み、色成分に応じて、前記演算処理手段が出力した色成分のデータ又は前記後補正回路で所定の演算処理が行われた色成分のデータを選択的に出力する第1後補正手段と、該手段が出力した色成分のデータを2のべき乗で除算する演算処理を行って所定の出力先に出力する第2後補正手段と、を備えることを特徴とするカラー画像処理装置。
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