JP2005328170A - タグネットワーク接続システム、タグネットワーク接続装置、タグネットワーク接続方法 - Google Patents

タグネットワーク接続システム、タグネットワーク接続装置、タグネットワーク接続方法 Download PDF

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Abstract

【課題】無線タグネットワークにおいて未知な(物理的、論理的ネットワークに考慮されていない)移動機端末を無線タグネットワークに接続する。
【解決手段】タグ読取機能を有する移動機端末の現在位置を取得し、取得した現在位置と無線タグから取得したタグ識別子とに基づいて、接続すべきネットワークである接続先ネットワークを判定する。判定した接続先ネットワークに接続する処理を行う。
【効果】取得したタグ識別子と移動機端末の現在位置とに基づいて、適切なネットワークに接続することにより、無線タグリーダの物理的、論理的な構成自体が意味を持ちつつ情報が管理されている無線タグネットワークに、移動性の高い移動機端末を接続することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明はタグネットワーク接続システム、タグネットワーク接続装置、タグネットワーク接続方法に関し、特に無線タグネットワークにおいて未知とされている移動機端末を、既知の無線タグリーダによって構成されている無線タグネットワークに対して接続するタグネットワーク接続システム、タグネットワーク接続装置、タグネットワーク接続方法に関する。
タグリーダによって取得した情報を用いてネットワークに接続する技術が特許文献1に記載されている。同文献では、URLや電子メールアドレスなどのネットワーク接続先の情報を電波により発信するタグを有形物に取付けておき、その電波をタグリーダで受信し、インターネット端末を介してインターネットへ接続している。
特開2001−273226号公報
ところで、一般的な無線タグネットワークは、無線タグリーダの物理的、論理的な構成の構成自体に意味を持ちつつ情報が管理されている。このため、無線タグネットワークに対する、移動機端末の接続を想定しておらず、その接続を行うことができなかった。
すなわち、無線タグネットワークは、無線タグリーダの物理的、論理的な構成の構成自体に意味を持ちつつ情報が管理されていたため、移動性の高い移動機端末に関しては、ネットワーク上の物理的、論理的な構成を考慮してないため、接続を行うことができなかった。
本発明は上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は無線タグネットワークにおいて未知な(物理的、論理的ネットワークに考慮されていない)移動機端末を無線タグネットワークに接続することのできるタグネットワーク接続システム、タグネットワーク接続装置、タグネットワーク接続方法を提供することである。
本発明の請求項1によるタグネットワーク接続システムは、非接触タグからタグ識別子を取得するタグ読取移動機端末をネットワークに接続するためのタグネットワーク接続システムであって、前記タグ読取移動機端末の現在位置を取得する位置取得手段と、前記タグ読取移動機端末によって取得したタグ識別子と前記位置取得手段によって取得した前記タグ読取移動機端末の現在位置とに基づいて、接続すべきネットワークである接続先ネットワークを判定する判定手段と、前記判定手段によって判定した接続先ネットワークに接続する処理を行う接続処理手段とを含むことを特徴とする。取得したタグ識別子とタグ読取移動機端末の現在位置とに基づいて、適切なネットワークに接続することにより、無線タグリーダの物理的、論理的な構成自体が意味を持ちつつ情報が管理されている無線タグネットワークに、移動性の高い移動機端末を接続することができる。
本発明の請求項2によるタグネットワーク接続装置は、非接触タグからタグ識別子を取得するタグ読取移動機端末をネットワークに接続するためのタグネットワーク接続装置であって、前記タグ読取移動機端末の現在位置を取得する位置取得手段と、前記タグ読取手段により取得したタグ識別子と前記位置取得手段によって取得した前記タグ読取移動機端末の現在位置とに基づいて、接続すべきネットワークである接続先ネットワークを判定する判定手段と、前記判定手段によって判定した接続先ネットワークに接続する処理を行う接続処理手段とを含むことを特徴とする。取得したタグ識別子とタグ読取移動機端末の現在位置とに基づいて、適切なネットワークに接続することにより、無線タグリーダの物理的、論理的な構成自体が意味を持ちつつ情報が管理されている無線タグネットワークに、移動性の高い移動機端末を接続することができる。
本発明の請求項3によるタグネットワーク接続装置は、請求項2において、前記位置取得手段は、タグ読取移動機端末の端末識別子を用いて位置登録装置に問い合わせることにより、該タグ読取移動機端末の現在位置を取得することを特徴とする。タグ読取移動機端末の位置情報が登録されているHLR(Home Location Register)やVLR(Visitor Location Register)などに問い合わせることにより、端末の現在位置を容易に取得することができる。
本発明の請求項4によるタグネットワーク接続装置は、請求項2又は3において、前記接続先ネットワークにおいて用いられている規格を特定する規格特定手段と、送信すべき情報を、前記規格特定手段によって特定された規格に応じて加工する情報加工手段とを更に含み、
前記接続処理手段は、前記情報加工手段によって加工された情報を送信することによって前記接続先ネットワークに接続する処理を行うことを特徴とする。接続先ネットワークの規格に合わせて、情報を加工することにより、接続すべきネットワークに接続することができる。
本発明の請求項5によるタグネットワーク接続方法は、非接触タグからタグ識別子を取得するタグ読取移動機端末をネットワークに接続するためのタグネットワーク接続方法であって、前記タグ読取移動機端末の現在位置を取得する位置取得ステップと、前記タグ読取移動機端末によって取得したタグ識別子と前記位置取得ステップにおいて取得した前記タグ読取移動機端末の現在位置とに基づいて、接続すべきネットワークである接続先ネットワークを判定する判定ステップと、前記判定ステップにおいて判定した接続先ネットワークに接続する処理を行う接続処理ステップとを含むことを特徴とする。取得したタグ識別子とタグ読取移動機端末の現在位置とに基づいて、適切なネットワークに接続することにより、無線タグリーダの物理的、論理的な構成自体が意味を持ちつつ情報が管理されている無線タグネットワークに、移動性の高い移動機端末を接続することができる。
以上説明したように本発明は、取得したタグ識別子とタグ読取移動機端末の現在位置とに基づいて、適切なネットワークに接続することにより、無線タグリーダの物理的、論理的な構成自体が意味を持ちつつ情報が管理されている無線タグネットワークに、移動性の高い移動機端末を接続することができるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、以下の説明において参照する各図では、他の図と同等部分は同一符号によって示されている。
(システム全体の構成)
図1は本発明の実施形態によるタグネットワーク接続システムの構成を示すブロック図である。同図に示されているように、タグネットワーク接続システムは、ネットワーク20を介して、移動機端末10を無線タグネットワーク40?1又は40?2に接続するためのルーティング処理を行う接続装置30を含んで構成されている。本例では非接触タグとして、周知のRFID(Radio Frequency Identification)方式の無線タグを用いる。ただし、この方式に限定されず、それ以外の方式の非接触タグを用いても良い。
移動機端末10は、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)など、通信を行うことができる端末である。ここでは、無線タグ100からタグ識別子を取得するためのタグ読取機能を、移動機端末10によって実現できるものとする。
ネットワーク20は、移動機端末10が通信を行うためのサービスエリアに対応する基地局21や、基地局21を制御する基地局制御装置22などを含んで構成されている。
このネットワーク20には、接続装置30が接続されている。この接続装置30は、移動機端末10や他の装置との間で情報を授受することによって、移動機端末10を無線タグネットワーク40?1又は40?2に接続する関門交換機としての機能を有している。
(タグネットワーク)
ところで、タグネットワークは複数種類構築されていることが多い。同じ企業が複数種類のタグネットワークを提供する場合もあるし、別々の企業それぞれが、独自にタグネットワークを提供する場合もある。例えば、落とし物検索サービスについては、東京のタグネットワークと大阪のタグネットワークとは別々のものとして構築される。このため、本システムではタグ識別子を取得した場合、その識別子それを取得した移動機端末の位置とに基づいて、接続先ネットワークを判定する。そして、同じタグ識別子を取得した場合でも、会社建物内や敷地内で取得したのであれば資産として管理されるべきであるし、屋外で取得したのであれば落とし物として処理されるべきである。屋外で取得した場合でも、鉄道の駅構内などで取得したのであれば駅構内の落とし物検索サービスに対応するネットワークに接続すべきであるし、市街地の道端などで取得したのであればその市街地内の落とし物検索サービスに対応するネットワークに接続すべきである。また、公の場とプライベート空間とでは接続先として判定されるタグネットワークは異なる。このように、適切な接続先は、タグ識別子を取得した位置によって異なるので、本システムでは、タグ識別子の他、移動機端末の位置情報に基づいて、接続先を判定しているのである。
さらに、サービスの内容に応じてタグネットワークが構築されるため、接続先ネットワークを適切に選択する必要がある。例えば、移動機端末と共に移動中に周辺の環境情報を収集したい場合、ショッピングモールなどの中を歩いている時に商品情報や特売情報を取得したい場合、公共交通機関の車内において移動機端末をマナーモードに自動設定したい場合などがある。本システムを利用すれば、タグを検出した場所(すなわちタグ識別子を取得した位置)に応じて、最も適切なタグネットワークに接続することができる。
なお、複数種類のタグネットワークは、インタフェースがそれぞれ異なるため、各タグネットワークに接続するには、そのタグネットワークに適合するように情報を加工する処理が必要となる。また、一般的にはタグリーダ1つに、適合する1つのアプリケーションソフトウェアを用いるが、本システムではタグネットワークの種類に対応した数のアプリケーションソフトウェアを用いる。
(移動機端末の構成)
図2は、図1中の移動機端末10の機能構成を示すブロック図である。同図に示されているように、移動機端末10は、無線タグから無線タグ識別子を読取る、無線タグ読取機能101と、無線タグ識別子と、移動機端末を一意に特定可能な文字列からなる移動機識別子を送信することを可能とする情報送信機能102とを含んで構成されている。これらの機能を実現するため、移動機端末10は、例えば図3に示されているように構成する。すなわち、同図に示されているように移動機端末10は、他の装置との間で通信を行うための通信ユニット11と、自端末の各部を制御するためのCPU(Central Processing Unit)12と、CPU12が参照する情報やその他の情報を記憶するためのメモリユニット13と、各種の情報を入力するための入力インタフェース14と、各部を電気的に接続するための内部バス15とを含んで構成されている。通信ユニット11の通信機能は、OSI参照モデルのアプリケーション層を利用しても良い。その場合、周知のHTTPによって通信を行うこともできる。
入力インタフェース14には、電話番号やURIを入力するためのキーパッド16と、無線タグから無線タグ識別子を取得するための無線タグ読取部17とが接続されている。無線タグ読取部17は、移動機端末10の筐体に内蔵されていても良いし、別体のユニットとして用意して図示せぬコネクタを介して移動機端末10と接続される構成にしても良い。
なお、移動機端末が自端末の現在位置(緯度経度)に関する情報を取得する場合には、GPS(Global Positioning System)ユニット18が入力インタフェース14に接続されている必要がある。
キーパッド16、無線タグ読取部17、GPSユニット18と、入力インタフェースとの間の通信は、シリアル通信、USB(Universal Serial Bus)接続による通信などを利用しても良い。
(無線タグネットワークの構成)
図4は、図1中の無線タグネットワーク40?1の構成例及び無線タグネットワーク40?1と接続装置30との接続関係を示すブロック図である。
同図を参照すると、無線タグネットワーク40?1は、無線タグ100−1、100−2からタグ識別子を取得するためのタグリーダ402−1、402−2と、これらタグリーダ402−1、402−2によって取得したタグ識別子を伝達するための伝達装置403−1、403−2、403−3と、タグ情報を格納するためのタグ情報格納装置404−1、404−2とを含んで構成されている。なお、図1中の無線タグネットワーク40?2も無線タグネットワーク40?1と同様に構成されているものとする。
(タグリーダの構成)
図4中のタグリーダ402−1、402−2は、固定的に設置されているタグリーダである。図5は、図4中のタグリーダ402−1の機能構成を示すブロック図である。同図に示されているように、タグリーダ402−1は、無線タグから無線タグ識別子を取得するための無線タグ読取機能4021と、取得した無線タグ識別子などを送信するための情報送信機能4022とを有している。なお、図4中のタグリーダ402−2もタグリーダ402−1と同様の機能構成を有しているものとする。
(伝達装置の構成)
図6は、図4中の伝達装置403−1の機能構成を示すブロック図である。同図に示されているように、伝達装置403−1は、接続すべき装置を選択する接続先選択機能4031と、接続先として選択した装置に情報を送信するための情報送信機能4032とを有している。なお、図4中の伝達装置403−2及び403−3も伝達装置403−1と同様の機能構成を有しているものとする。
(タグ情報格納装置の構成)
図7は、図4中のタグ情報格納装置404−1の機能構成を示すブロック図である。同図に示されているように、タグ情報格納装置404−1は、タグ情報を記憶するタグ情報記憶機能4041と、無線タグの無線タグ識別子、リーダを特定するリーダ識別子と、各タグリーダ402−1、402−2の位置情報を登録し管理するリーダ管理機能4042と、伝達装置403−1〜403−3からの情報を受信するための情報受信機能4043とを含んで構成されている。なお、図4中のタグ情報格納装置404−2もタグ情報格納装置404−1と同様の機能構成を有しているものとする。
このタグ情報格納装置404−1によって管理されているタグリーダ402−1、402−2は、既知のタグリーダであるということができるのに対し、無線タグネットワーク40?1や40?2に含まれていない、タグリーダである移動機端末10は、未知のタグリーダであるということができる。本システムでは、未知のタグリーダによって取得された無線タグ識別子についても、タグ情報格納装置404−1又は404−2に送信し、これらの装置で管理でき、各種のサービスの提供を受けることができる。
(接続装置の構成)
図8は、図4中の接続装置30の機能構成を示すブロック図である。同図に示されているように、接続装置30は、取得した移動機識別子を基にその移動機の現在位置に関する位置情報を取得し、接続先の規格に合わせて無線タグ識別子並びに移動機識別子及び位置情報を加工する処理を行う情報付加機能301と、接続先の規格に合わせて情報の送受信を行う情報伝達機能302と、取得した無線タグ識別子及び位置情報を基に接続先及び接続先の規格を特定する接続先選択機能303と、移動機端末の現在の位置に関する位置情報を移動機識別子に対応付けて管理する移動機位置情報管理機能304とを含んで構成されている。
これらの機能を実現するため、接続装置30は、例えば図9に示されているように構成する。すなわち、同図に示されているように接続装置30は、他の装置との間で通信を行うための通信ユニット31と、自端末の各部を制御するためのCPU32と、CPU32が参照する情報やその他の情報を記憶するためのメモリユニット33と、各種の情報を入力するための入力インタフェース34と、各部を電気的に接続するための内部バス35とを含んで構成されている。
メモリユニット33には、移動機端末識別子とその端末の位置情報との対応関係を示す移動機端末位置情報管理テーブル331と、無線タグ識別子及び位置情報と接続先ネットワークとの対応関係を示す接続先判定テーブル332と、接続先ネットワークとその接続先ネットワークの無線タグシステム規格との対応関係を示す接続先規格情報テーブル333とが記憶保持されている。
接続先判定テーブル332で保持している、接続先に関しては、ある場所そしてある無線タグ識別子を無線タグネットワーク上で伝達する上で、同等または、より近い論理的伝達を可能する接続先を選択し、予め登録してあることとする。そして、複数の接続先がある場合、もっとも適切である推定される接続先に接続する。
(移動機端末位置情報管理テーブル)
図10は移動機端末識別子とその端末の位置情報との対応関係を示す、移動機端末位置情報管理テーブル331の一構成例を示す図である。同図においては、「移動機識別子」と、それに対する、「位置情報(基地局の場合)」、「位置情報(GPSの場合)」との対応関係が示されている。「位置情報(基地局の場合)」は、基地局単位で位置情報を管理する場合に用いられる。この場合、移動機端末が現在存在しているサービスエリアに対応する基地局を識別するための基地局識別子が、位置情報となる。「位置情報(GPSの場合)」は、緯度経度で位置情報を管理する場合に用いられる。この場合、移動機端末の緯度経度が、位置情報となる。緯度経度の表示形式として、「度分秒.秒(DDDMMss.ss)」、「度分.分(DDDmm.mmmm)」、「度.度(dddd.dddd)」、「度分秒(ddd’mm’ss.s’)」が知られているが、これらのいずれを用いても良い。
同図を参照すると、移動機識別子「asjdflalslk」の位置情報は「基地局A」及び「N35.26E139.37」、移動機識別子「lakldajklfjdlkf」の位置情報は「基地局C」及び「N35.41E139.46」、移動機識別子「eorijfejblkdkl」の位置情報は「基地局Z」及び「N35.42E139.46」、である。
移動機端末識別子に基づいて、この移動機端末位置情報管理テーブル331を参照すれば、その移動機端末識別子に対応する移動機端末の現在位置に関する位置情報を取得することができる。
(接続先判定テーブル)
図11は、無線タグ識別子及び位置情報と、接続先ネットワークを示す接続先情報との対応関係を示す、接続先判定テーブル332の一構成例を示す図である。同図においては、「無線タグ識別子」と、「位置情報(基地局の場合)」、「位置情報(GPSの場合)」と「接続先」とが示されている。「位置情報(基地局の場合)」は、図10の場合と同様に、基地局単位で位置情報を管理する場合に用いられ、移動機端末が現在存在しているサービスエリアに対応する基地局を識別するための基地局識別子が、位置情報となる。「位置情報(GPSの場合)」は、図10の場合と同様に、緯度経度で位置情報を管理する場合に用いられ、移動機端末の緯度経度が、位置情報となる。緯度経度の表示形式は上述した通りである。
同図を参照すると、無線タグ識別子が「000000000001」で、位置情報が「基地局A」又は「N35.26E139.37」の接続先は「94.23.53.34」、無線タグ識別子が「000000000011」で、位置情報が「基地局C」又は「N35.41E139.46」の接続先は「65.45.215.64」、無線タグ識別子が「000000000012」で、位置情報が「基地局Z」又は「N35.42E139.46」の接続先は「87.35.185.69」、である。
無線タグ識別子及び位置情報に基づいて、この接続先判定テーブル332を参照すれば、それら無線タグ識別子及び位置情報に対応する無線タグを採用しているタグネットワーク、すなわち接続先ネットワークに関する接続先情報を取得することができる。これにより、適切なタグネットワークを選択し、そのネットワークに接続することができる。
(接続先規格情報テーブル)
図12は、接続先ネットワークに関する接続先情報とその接続先ネットワークの無線タグシステム規格との対応関係を示す、接続先規格情報テーブル333の一構成例を示す図である。同図においては、「接続先」と「無線タグシステム規格」とが示されている。
同図を参照すると、接続先「94.23.53.34」の無線タグシステム規格は「A規格」、接続先「65.45.215.64」の無線タグシステム規格は「B規格」、接続先「87.35.185.69」の無線タグシステム規格は「G規格」、である。なお、接続装置が接続先に接続する一連の処理が具体的に把握可能な形で、各規格の内容が記載されているものとする。
接続先情報に基づいて、この接続先規格情報テーブル333を参照すれば、その接続先情報に対応する接続先ネットワークの無線タグシステム規格に関する情報を取得することができる。
(システム動作例)
位置情報の登録処理が行われることを前提とし、無線タグ識別子を取得した場合に適切なネットワークへの接続処理が行われる。
図13は位置情報の登録処理を示すフローチャートである。同図(a)には移動機端末が現在存在しているサービスエリアに対応する基地局の基地局識別子を位置情報として用いる場合の位置情報登録処理が、同図(b)には移動機端末の現在位置についての緯度経度に関する情報を位置情報として用いる場合の位置情報登録処理が、それぞれ示されている。
同図(a)において、移動機端末10は、自端末の移動機端末識別子を送信する(ステップS101)。送信された移動機端末識別子は、ネットワーク20を介して接続装置30が受信する(ステップS102)。接続装置30は、受信した移動機端末識別子を、基地局識別子と対応付けて移動機端末位置情報管理テーブル331に登録する(ステップS103)。以上の処理は定期的に繰返し行われる。
一方、同図(b)において、移動機端末10は、GPSによって自端末の現在位置に関する位置情報を取得する(ステップS111)。次に、移動機端末10は、取得した位置情報と自端末の移動機端末識別子とを送信する(ステップS112)。送信された位置情報及び移動機端末識別子は、ネットワーク20を介して接続装置30が受信する(ステップS113)。接続装置30は、受信した位置情報及び移動機端末識別子を、受信した位置情報と対応付けて移動機端末位置情報管理テーブル331に登録する(ステップS114)。以上の処理は定期的に繰返し行われる。
図14は無線タグ識別子を取得した場合の接続処理例を示すフローチャートである。同図に示されているように、まず、移動機端末10において、無線タグ100の無線タグ識別子を取得する(ステップS1)。例えば、取得した無線タグ識別子を「03032fr23」とする。
次に、移動機端末10は、取得した無線タグ識別子と自端末を識別するための移動機識別子とを、接続装置30に対して送信する(ステップS2)。例えば、無線タグ識別子を「03032fr23」、移動機識別子を「asjdflalslk」とする。
接続装置30においては、移動機端末10から受信した移動機識別子を基に、移動機端末10の位置情報を取得する(ステップS3)。例えば、移動機識別子「asjdflalslk」に基づいて、HLRやVLRを検索すれば、移動機端末の現在存在するエリアを特定できる。このエリアに対応する基地局名(例えば「基地局A」)を、その移動機端末の位置情報とする。GPSによって取得した移動機端末の緯度経度(例えば「N35.26E139.37」)を、その移動機端末の位置情報としても良い。
さらに、接続装置30においては、無線タグ識別子、及び、位置情報を基に、接続先ネットワーク、及び、接続先ネットワークの規格を特定する(ステップS4)。例えば、「03032fr23」、位置情報「N35.26E139.37」、に基づいて、転送先ネットワークを「94.34.124.43」、接続先ネットワークの規格を「規格A」として特定する。規格は、識別子の体系によって、特定することができる。例えば、EPC−GLOBAL、ユビキタスID、ISO準拠(例えば、周知のISO15693)などを特定することができる。
次に、接続装置30は、接続先ネットワークの規格に合わせて、無線タグ識別子、移動機識別子及び位置情報を加工する(ステップS5)。そして、接続装置30は、接続先ネットワークに、加工された無線タグ識別子、移動機識別子及び位置情報を送信し、無線タグネットワークに接続する(ステップS6)。以上のような処理の結果、タグ読取時刻、無線タグリーダの位置情報、無線タグ識別子から分析した情報などが付加されて送信されることになる。なお、接続の際に用いるプロトコルには、例えば、周知のSOAP(Simple Object Access Protocol)や、HTTP(Hyper Text Markup Language)を用いることができる。
さらに、本システムの各部の動作を示すシーケンス図である図15を参照して説明する。同図(a)は、移動機端末が現在存在しているサービスエリアに対応する基地局の識別子を位置情報として利用する場合の動作を示すシーケンス図である。同図において、上述したように移動機端末10から接続装置30に移動機端末識別子を定期的に登録する(ステップS200)。
移動機端末10によって無線タグ識別子が取得されると(ステップS201)、移動機端末10はその無線タグ識別子を移動機識別子と共に接続装置30に送信する(ステップS202)。無線タグ識別子及び移動機識別子を受信した接続装置30は、移動機識別子に基づいて移動機端末の位置情報を取得する(ステップS203)。また、接続装置30は、無線タグ識別子に基づいて接続先ネットワーク及び接続先ネットワークの規格に関する情報を取得する(ステップS204)。さらに、接続装置30は、接続先ネットワークの規格に合わせて、無線タグ識別子、移動機識別子及び位置情報を加工する(ステップS205)。
接続装置30は、加工したこれらの情報を伝達装置に送信する(ステップS206)。加工された情報を受信した伝達装置は、それらの情報をタグ情報格納装置に送信する(ステップS207)。以上の処理により、無線タグ識別子を取得した場合に、適切なタグネットワークに接続することができる。
一方、同図(b)は、移動機端末がGPSを利用して自端末の緯度経度を位置情報として取得し、これを接続装置に送信して利用する場合の動作を示すシーケンス図である。同図において、上述したように移動機端末10はGPSにより、自端末の位置情報を定期的に取得する(ステップS203´)。そして、移動機端末10から接続装置30に移動機端末識別子及びGPSで取得した位置情報を定期的に登録する(ステップS200)。
移動機端末10によって無線タグ識別子が取得されると(ステップS201)、移動機端末10はその無線タグ識別子を移動機識別子と共に接続装置30に送信する(ステップS202)。無線タグ識別子及び移動機識別子を受信した接続装置30は、移動機識別子に基づいて移動機端末の位置情報を取得する(ステップS203)。また、接続装置30は、無線タグ識別子に基づいて接続先ネットワーク及び接続先ネットワークの規格に関する情報を取得する(ステップS204)。さらに、接続装置30は、接続先ネットワークの規格に合わせて、無線タグ識別子、移動機識別子及び位置情報を加工する(ステップS205)。
接続装置30は、加工したこれらの情報を伝達装置に送信する(ステップS206)。加工された情報を受信した伝達装置は、それらの情報をタグ情報格納装置に送信する(ステップS207)。以上の処理により、無線タグ識別子を取得した場合に、適切なタグネットワークに接続することができる。
(変形例)
(1)上記の例では接続装置内において、移動機位置情報を管理しているが、接続装置とは別に移動機位置情報を管理する位置登録装置(例えば、HLRやVLR)を設けておき、この位置登録装置から接続装置が移動機位置情報を取得する構成にしても良い。そのような構成を採用した場合の動作について、図16(a)を参照して説明する。同図(a)において、移動機端末10から位置登録装置に移動機識別子を送信し、位置情報を定期的に登録する(ステップS200´)。
移動機端末10によって無線タグ識別子が取得されると(ステップS201)、移動機端末10はその無線タグ識別子を移動機識別子と共に接続装置30に送信する(ステップS202)。無線タグ識別子及び移動機識別子を受信した接続装置30は、移動機識別子に基づいて位置登録装置に移動機端末の位置情報について問い合わせ(ステップS203a)、その位置情報を取得する(ステップS203b)。
また、接続装置30は、無線タグ識別子に基づいて接続先ネットワーク及び接続先ネットワークの規格に関する情報を取得する(ステップS204)。さらに、接続装置30は、接続先ネットワークの規格に合わせて、無線タグ識別子、移動機識別子及び位置情報を加工する(ステップS205)。
接続装置30は、加工したこれらの情報を伝達装置に送信する(ステップS206)。加工された情報を受信した伝達装置は、それらの情報をタグ情報格納装置に送信する(ステップS207)。以上の処理により、無線タグ識別子を取得した場合に、適切なタグネットワークに接続することができる。
(2)同図(a)においては、接続装置が位置登録装置から移動機位置情報を取得しているが、移動機自身が位置登録装置から移動機位置情報を取得する構成にしても良い。そのような構成を採用した場合の動作について、図16(b)を参照して説明する。同図(b)において、移動機端末10から位置登録装置に移動機識別子を送信し、位置情報を定期的に登録する(ステップS200´)。
移動機端末10によって無線タグ識別子が取得されると(ステップS201)、移動機端末10は移動機識別子に基づいて位置登録装置に自端末の位置情報について問い合わせ(ステップS203a)、その位置情報を取得する(ステップS203b)。
また、移動機端末10は取得した無線タグ識別子を移動機識別子及び位置情報と共に接続装置30に送信する(ステップS202)。これらの情報を受信した接続装置30は、無線タグ識別子に基づいて接続先ネットワーク及び接続先ネットワークの規格に関する情報を取得する(ステップS204)。さらに、接続装置30は、接続先ネットワークの規格に合わせて、無線タグ識別子、移動機識別子及び位置情報を加工する(ステップS205)。
接続装置30は、加工したこれらの情報を伝達装置に送信する(ステップS206)。加工された情報を受信した伝達装置は、それらの情報をタグ情報格納装置に送信する(ステップS207)。以上の処理により、無線タグ識別子を取得した場合に、適切なタグネットワークに接続することができる。
(タグネットワーク接続方法)
上述したタグネットワーク接続システムにおいては、以下のようなタグネットワーク接続方法が実現されている。すなわち、非接触タグからタグ識別子を取得するタグ読取移動機端末をネットワークに接続するためのタグネットワーク接続方法であり、上記タグ読取移動機端末の現在位置を取得する位置取得ステップと、上記タグ読取移動機端末によって取得したタグ識別子と上記位置取得ステップにおいて取得した上記タグ読取移動機端末の現在位置とに基づいて、接続すべきネットワークである接続先ネットワークを判定する判定ステップと、上記判定ステップにおいて判定した接続先ネットワークに接続する処理を行う接続処理ステップとを含むタグネットワーク接続方法が実現されている。
このように、取得したタグ識別子とタグ読取移動機端末の現在位置とに基づいて、適切なネットワークに接続することにより、無線タグリーダの物理的、論理的な構成自体が意味を持ちつつ情報が管理されている無線タグネットワークに、移動性の高い移動機端末を接続することができる。
(まとめ)
本発明によれば、無線タグリーダの物理的、論理的な構成が意味を持ちつつ情報が管理されている無線タグネットワークに対して、移動性の高い移動機端末に関しての接続を可能とし、移動機を扱うユーザも無線タグネットワークを使えることが可能となり利用者を増大することができる。また、固定的に設置されている無線タグリーダのみでカバーできる無線タグ読取範囲に対し、移動性の高い移動機端末を用いることによってその数倍の読取範囲をカバーできるようになる。
本発明は移動機端末によって無線タグ識別子を取得した場合、無線タグネットワークに対する接続処理を行う際に利用することができる。
本発明の実施の形態に係るタグネットワーク接続システムの構成を示すブロック図である。 図1中の移動機端末の機能構成を示すブロック図である。 移動機端末の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るタグネットワーク接続装置と接続先ネットワークの構成を示すブロック図である。 図4中のタグリーダの機能構成を示すブロック図である。 図4中の伝達装置の機能構成を示すブロック図である。 図4中のタグ情報格納装置の機能構成を示すブロック図である。 図4中の接続装置の機能構成を示すブロック図である。 接続装置の構成例を示すブロック図である。 移動機端末識別子とその端末の位置情報との対応関係を示す、移動機端末位置情報管理テーブルの一構成例を示す図である。 無線タグ識別子及び位置情報と、接続先ネットワークを示す接続先情報との対応関係を示す、接続先判定テーブルの一構成例を示す図である。 接続先ネットワークに関する接続先情報とその接続先ネットワークの無線タグシステム規格との対応関係を示す、接続先規格情報テーブルの一構成例を示す図である。 位置情報の登録処理を示すフローチャートであり、(a)は移動機端末が現在存在しているサービスエリアに対応する基地局の基地局識別子を位置情報として用いる場合の位置情報登録処理を示す図、同図(b)は移動機端末の現在位置についての緯度経度に関する情報を位置情報として用いる場合の位置情報登録処理を示す図である。 無線タグ識別子を取得した場合の接続処理例を示すフローチャートである。 本システムの各部の動作を示すシーケンス図であり、(a)は移動機端末が現在存在しているサービスエリアに対応する基地局の識別子を位置情報として利用する場合の動作を示すシーケンス図、(b)は移動機端末がGPSを利用して自端末の緯度経度を位置情報として取得し、これを接続装置に送信して利用する場合の動作を示すシーケンス図である。 本システムの変形例の動作を示すシーケンス図であり、(a)は接続装置が位置登録装置から移動機位置情報を取得する場合の動作を示すシーケンス図、(b)は移動機端末が位置登録装置から移動機位置情報を取得する場合の動作を示すシーケンス図である。
符号の説明
1 タグリーダ
10 移動機端末
11、31 通信ユニット
12、32 CPU
13、33 メモリユニット
14、34 入力インタフェース
15、35 内部バス
16 キーパッド
17 無線タグ読取部
18 GPSユニット
20 ネットワーク
21 基地局
22 基地局制御装置
30 接続装置
40−1、40−2 無線タグネットワーク
100、100−1、100−2 無線タグ
101 無線タグ読取機能
102 情報送信機能
301 情報付加機能
302 情報伝達機能
303 接続先選択機能
304 移動機位置情報管理機能
331 移動機端末位置情報管理テーブル
332 接続先判定テーブル
333 接続先規格情報テーブル
402−1、402−2 タグリーダ
403−1〜403−3 伝達装置
404−1、404−2 タグ情報格納装置
4021 無線タグ読取機能
4022 情報送信機能
4031 接続先選択機能
4032 情報送信機能
4041 タグ情報記憶機能
4042 リーダ管理機能
4043 情報受信機能

Claims (5)

  1. 非接触タグからタグ識別子を取得するタグ読取移動機端末をネットワークに接続するためのタグネットワーク接続システムであって、前記タグ読取移動機端末の現在位置を取得する位置取得手段と、前記タグ読取移動機端末によって取得したタグ識別子と前記位置取得手段によって取得した前記タグ読取移動機端末の現在位置とに基づいて、接続すべきネットワークである接続先ネットワークを判定する判定手段と、前記判定手段によって判定した接続先ネットワークに接続する処理を行う接続処理手段とを含むことを特徴とするタグネットワーク接続システム。
  2. 非接触タグからタグ識別子を取得するタグ読取移動機端末をネットワークに接続するためのタグネットワーク接続装置であって、前記タグ読取移動機端末の現在位置を取得する位置取得手段と、前記タグ読取手段により取得したタグ識別子と前記位置取得手段によって取得した前記タグ読取移動機端末の現在位置とに基づいて、接続すべきネットワークである接続先ネットワークを判定する判定手段と、前記判定手段によって判定した接続先ネットワークに接続する処理を行う接続処理手段とを含むことを特徴とするタグネットワーク接続装置。
  3. 前記位置取得手段は、タグ読取移動機端末の端末識別子を用いて位置登録装置に問い合わせることにより、該タグ読取移動機端末の現在位置を取得することを特徴とする請求項2記載のタグネットワーク接続装置。
  4. 前記接続先ネットワークにおいて用いられている規格を特定する規格特定手段と、送信すべき情報を、前記規格特定手段によって特定された規格に応じて加工する情報加工手段とを更に含み、
    前記接続処理手段は、前記情報加工手段によって加工された情報を送信することによって前記接続先ネットワークに接続する処理を行うことを特徴とする請求項2又は3記載のタグネットワーク接続装置。
  5. 非接触タグからタグ識別子を取得するタグ読取移動機端末をネットワークに接続するためのタグネットワーク接続方法であって、前記タグ読取移動機端末の現在位置を取得する位置取得ステップと、前記タグ読取移動機端末によって取得したタグ識別子と前記位置取得ステップにおいて取得した前記タグ読取移動機端末の現在位置とに基づいて、接続すべきネットワークである接続先ネットワークを判定する判定ステップと、前記判定ステップにおいて判定した接続先ネットワークに接続する処理を行う接続処理ステップとを含むことを特徴とするタグネットワーク接続方法。
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