JP2005327650A - 燃料電池システムおよび水素ガス供給装置 - Google Patents

燃料電池システムおよび水素ガス供給装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 燃料電池システムに付臭剤が蓄えられることに起因して生じ得る問題を解消することのできる技術を提供する。
【解決手段】 燃料電池システムは、水素供給ステーションから水素ガスと付臭剤とを含む混合ガスを受け取る受取口212と、受取口を介して受け取った混合ガスに含まれる付臭剤を除去する付臭剤除去器210と、付臭剤除去器から与えられる水素ガスを貯蔵する水素ガスタンク220と、を備える。
【選択図】 図3

Description

本発明は、燃料電池システムに関し、特に、付臭剤を除去するための技術に関する。
燃料電池システムは、水素ガス(燃料ガス)と酸素ガスとを利用して、発電する。
特許文献1の燃料電池システムでは、水素ガスの漏洩を早期に感知するために、水素ガスと付臭剤とを含む混合ガスが用いられている。しかしながら、付臭剤は、燃料電池スタックの出力特性を劣化させることが多い。このため、従来では、混合ガスを貯蔵するタンクと燃料電池スタックとの間に、混合ガス中の付臭剤を除去するための付臭剤除去器が設けられている。
特開2002−29701号公報
しかしながら、従来の燃料電池システムでは、タンク内に付臭剤が蓄えられることに起因して種々の問題が生じる虞があった。例えば、タンクから付臭剤濃度の高い混合ガスが排出される虞がある。この場合には、付臭剤除去器は、タンクから排出された混合ガス中の付臭剤を充分に除去することができず、この結果、燃料電池スタックに比較的多くの付臭剤が供給されてしまう。このとき、燃料電池スタック内部の触媒が付臭剤によって被毒したり、燃料電池スタックに供給される水素ガス濃度が低下したりして、燃料電池スタックの発電効率が低下してしまう。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、燃料電池システムに付臭剤が蓄えられることに起因して生じ得る問題を、解消することを目的とする。
上述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の第1の装置は、外部供給装置から供給される水素ガスを用いる燃料電池システムであって、
前記外部供給装置から前記水素ガスと付臭剤とを含む混合ガスを受け取る受取口と、
前記受取口を介して受け取った前記混合ガスに含まれる前記付臭剤を除去する付臭剤除去部と、
前記付臭剤除去部から与えられる前記水素ガスを貯蔵する水素ガス貯蔵部と、
を備えることを特徴とする。
この装置では、受取口と水素ガス貯蔵部との間に付臭剤除去部が設けられているため、水素ガス貯蔵部に付臭剤が供給されるのが抑制され、この結果、水素ガス貯蔵部に付臭剤が蓄えられることに起因して生じ得る問題を解消することができる。
本発明の第2の装置は、燃料電池システムに水素ガスを供給するための水素ガス供給装置であって、
前記水素ガスと付臭剤とを含む混合ガスを前記燃料電池システムに向けて送出するための送出部と、
前記送出部からの前記混合ガスに含まれる前記付臭剤を除去するための付臭剤除去部と、
前記付臭剤除去部から与えられる前記水素ガスを前記燃料電池システムへ供給するための供給口と、
を備えることを特徴とする。
この装置では、送出部と供給口との間に付臭剤除去部が設けられているため、燃料電池システムに付臭剤が供給されるのが抑制され、この結果、燃料電池システムに付臭剤が蓄えられることに起因して生じ得る問題を解消することができる。
なお、本発明は、燃料電池システム、該燃料電池システムを搭載した移動体などの装置、水素ガス供給装置、水素ガス供給装置を搭載した移動体などの装置等の種々の態様で実現することができる。
A.第1実施例:
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は、第1実施例における水素供給ステーション10Aと燃料電池システム20Aとを示す説明図である。燃料電池システム20Aは、車両に搭載されている。車両に搭載された燃料電池システム20Aは、水素ガスを補充する際に、水素供給ステーション10Aに接続される。
水素供給ステーション10Aは、燃料電池システム20Aに水素ガスと付臭剤とを含む混合ガスを供給する。燃料電池システム20Aは、混合ガス中の水素ガスを用いて発電する。
図2は、水素供給ステーション10A(図1)の概略構成を示す説明図である。水素供給ステーション10Aは、混合ガスタンク410と供給口414とを備えている。混合ガスタンクと供給口とは、ガス通路412によって接続されている。ガス通路412には、遮断弁422と2つの混合ガスポンプ432,434とが設けられている。また、水素供給ステーション10Aは、ステーション全体を制御するための制御回路490を備えている。
混合ガスタンク410は、水素ガスと付臭剤とを含む混合ガスを比較的低い圧力で貯蔵する。遮断弁422は、タンク410からの混合ガスの流出の有無を制御する。第1のポンプ432は、混合ガスの圧力を高める。第2のポンプ434は、昇圧された混合ガスの圧力を、さらに所定の圧力まで昇圧する。供給口414は、燃料電池システム20Aの受取口(後述する)と接続され、混合ガスを燃料電池システム20Aに供給する。なお、供給口414と燃料電池システム20Aの受取口とを容易に接続することができるように、ガス通路412のうちの供給口414付近の部分は、フレキシブル管で構成されている。
混合ガスを燃料電池システム20Aに供給する際には、制御回路490は、遮断弁422を開状態に設定すると共に、2つのポンプ432,434を動作させる。これにより、混合ガスが燃料電池システム20Aに向けて送出される。
図3は、燃料電池システム20A(図1)の概略構成を示す説明図である。燃料電池システム20Aは、燃料電池スタック100と、燃料電池スタックに水素ガス(燃料ガス)を供給するための燃料ガス供給部200と、燃料電池スタックに酸素ガスを含む酸化ガス(空気)を供給するための酸化ガス供給部300と、燃料電池システム全体の動作を制御するための制御回路190と、を備えている。燃料電池スタック100には、燃料ガスが通る燃料ガス通路121と、使用済みの燃料オフガスが通る燃料オフガス通路122と、が接続されている。また、燃料電池スタック100には、酸化ガスが通る酸化ガス通路131と、使用済みの酸化オフガスが通る酸化オフガス通路132と、が接続されている。そして、燃料オフガス通路122と酸化オフガス通路132とは、下流側で合流オフガス通路141に接続されている。
燃料電池スタック100は、比較的小型で発電効率に優れる固体高分子型燃料電池である。なお、燃料電池スタックは、積層された複数の単電池(単セル)を含んでいる。燃料電池スタックは、燃料ガス供給部200から供給される水素ガス(燃料ガス)と、酸化ガス供給部300から供給される酸化ガス(空気)中の酸素ガスと、を利用して発電する。
燃料ガス供給部200(図3)は、水素ガスタンク220と、遮断弁232と、逆止弁234と、減圧弁236と、流量制御弁238と、を備えている。水素ガスタンク220は、水素ガス(燃料ガス)を比較的高い圧力で貯蔵する。遮断弁232は、水素ガスタンク220からの燃料ガスの流出の有無を制御する。減圧弁236は、水素ガスタンク220から排出された燃料ガスを所定の圧力に減圧する。流量制御弁238は、燃料ガスの流量を調整して、燃料電池スタック100に供給する。
燃料ガス供給部200は、さらに、気液分離部240と、循環ポンプ250と、遮断弁260と、を備えている。気液分離部240と循環ポンプ250と遮断弁260とは、この順序で燃料オフガス通路122に設けられている。燃料オフガス通路122と燃料ガス通路121とは、循環通路123によって接続されている。具体的には、循環通路123は、循環ポンプ250と遮断弁260との間の第1の接続点C1で燃料オフガス通路122に接続されており、流量制御弁238の下流側の第2の接続点C2で燃料ガス通路121に接続されている。
循環ポンプ250は、水素ガス濃度の比較的低い燃料オフガスを、燃料ガスとして燃料ガス通路121内に戻す機能を有している。このため、燃料ガスは環状通路内を循環する。このように燃料ガスを循環させることにより、燃料電池スタックに単位時間当たりに供給される水素ガス流量(mol/sec)を増大させることができ、この結果、燃料電池スタックにおける反応効率を向上させることができる。ただし、燃料電池スタックにおける電気化学反応が進むに連れて、環状通路内の燃料ガスに含まれる水素ガス量(mol)は低減する。また、燃料ガス中の水素ガス濃度(体積百分率)は次第に低下する。そこで、本実施例では、流量制御弁238と遮断弁260とを間欠的に開状態に設定して、水素ガス濃度の高い燃料ガスを燃料電池スタックに供給すると共に、水素ガス濃度の低い燃料オフガスを燃料電池スタックから排出する。使用済みの燃料オフガスは、燃料オフガス通路122と合流オフガス通路141とを介して大気に排出される。なお、気液分離部240は、燃料オフガス中に含まれる過剰な水蒸気を除去する機能を有している。
酸化ガス供給部300は、空気ブロワ310を備えている。酸化ガス供給部300は、酸素ガスを含む酸化ガス(空気)を、酸化ガス通路131を介して燃料電池スタック100に供給する。使用済みの酸化オフガスは、酸化オフガス通路132と合流オフガス通路141とを介して大気に排出される。
ところで、燃料電池システム20Aでは、燃料ガスが不足する場合には、燃料ガスを補給する必要がある。このため、燃料ガス供給部200は、燃料ガスを補給するための燃料ガス補給系を備えている。
燃料ガス補給系は、受取口212と水素ガスタンク220とを備えている。受取口と水素ガスタンクとは、ガス通路111によって接続されている。ガス通路111には、付臭剤除去器210と逆止弁214とが設けられている。受取口212は、水素供給ステーション10Aの供給口414(図2)に接続され、水素ガスと付臭剤とを含む混合ガスを受け取る。付臭剤除去器210は、混合ガスに含まれる付臭剤を除去する。
図4は、図3の付臭剤除去器210の内部構造を模式的に示す説明図である。付臭剤除去器210は、複数の波状の小通路を有する担体211を備えており、担体211上には、吸着媒が担持されている。
図5は、図4に示す付臭剤除去器210の製造方法を示す説明図である。図示するように、担体211は、平板211aと波板211bとで構成されたシートを用いて形成される。シートは、その一端が軸部材211cに接合された後、軸部材を芯にして螺旋状に巻き付けられる。すなわち、担体211(図4)は、軸部材211cの周囲に平板211aおよび波板211bが交互に巻き付けられたロール構造を有している。隣接する平板211a同士の間隔は、波板211bによってほぼ一定の間隔に保たれており、平板211aと波板211bとの間には、軸部材211cの軸方向に沿って複数の波状の小通路が形成される。担体211が準備された後、担体211上に吸着媒が担持される。吸着媒は、例えば、吸着媒を含む溶液中に担体211を含浸させた後に焼成することによって、担体211上に固定される。
平板211aおよび波板211bとしては、例えば、ステンレス鋼などの金属材料を用いることができる。また、吸着媒としては、活性炭やゼオライトなどの多孔質材料を用いることができる。なお、本実施例では、担体211は、ロール構造を有しているが、これに代えて、ハニカム構造を有していてもよい。
上記のように、付臭剤除去器210は、吸着媒を含んでいるため、燃料オフガス中の付臭剤を吸着することによって、燃料オフガス中の付臭剤を除去することができる。なお、付臭剤は、吸着媒の微細孔内に物理吸着される。
本実施例の構成を採用すれば、水素ガスタンク220に付臭剤が供給されない。このため、以下に説明するように、ガスタンクに水素ガスと付臭剤とを含む混合ガスが蓄えられる場合に生じ得る種々の問題を解消することができる。
図6は、比較例における燃料電池システム20Zの概略構成を示す説明図である。図6は、図3とほぼ同じであるが、燃料ガス供給部200Zが変更されている。具体的には、水素ガスを貯蔵する水素ガスタンク220に代えて、混合ガスを貯蔵する混合ガスタンク220Zが設けられている。また、第1実施例(図3)では、付臭剤除去器210は、水素ガスタンク220の上流側に設けられているが、比較例(図6)では、付臭剤除去器210Zは、混合ガスタンク220Zの下流側に設けられている。より具体的には、流量制御弁238の下流側に設けられている。
比較例(図6)では、混合ガスがタンク220Zに比較的高い圧力で貯蔵される。このため、混合ガス中の付臭剤の分圧が飽和蒸気圧を超えて、付臭剤がタンク220Z内で液化する虞がある。この場合には、混合ガスの排出過程の初期において、水素ガス濃度が比較的高い(すなわち付臭剤濃度が比較的低い)混合ガスがタンク220Zから排出され、タンク220Z内には付臭剤が残留してしまう。そして、混合ガスの排出過程の後期には、タンク220Z内の水素ガス残量が小さくなり、付臭剤濃度の高い混合ガスがタンク220Zから排出されてしまう。このとき、付臭剤除去器210Zは、混合ガス中の付臭剤を充分に除去することができず、燃料電池スタックに付臭剤が供給されてしまう。このような場合には、燃料電池スタックの発電効率が劣化してしまう。これは、燃料電池スタック内部の触媒が付臭剤によって被毒したり、燃料電池スタックに供給される水素ガス濃度が低いためである。
また、比較例では、排出過程の後期において、液化した付臭剤が液体のままタンク220Zから排出される虞もある。さらに、比較例では、混合ガスを補給する毎にタンク220Z内に液化した付臭剤が蓄積され、この結果、タンク220Z内に貯蔵可能な水素ガスの容量が減少してしまう虞もある。
しかしながら、本実施例(図3)の構成を採用すれば、水素ガスタンク220に付臭剤は供給されないため、付臭剤がタンク220内で液化するのが抑制される。この結果、上記のような種々の問題を解消することができる。
なお、比較例(図6)では、付臭剤は、水素ガスと共に、比較的高い圧力でタンク220Z内に注入されて貯蔵される。そして、タンク220Zから混合ガスが排出されると、付臭剤はタンク220Z内で比較的低い圧力で貯蔵される。すなわち、比較例では、混合ガスをタンク220Z内に補給したりタンク220Zから混合ガスを排出したりする際に、付臭剤が圧力変化(温度変化)を受ける。このような場合には、付臭剤が変質する虞がある。付臭剤が変質すると、臭気が消失し、この結果、水素ガスの漏洩を感知することが困難となってしまう。しかしながら、本実施例では、水素ガスタンク220に付臭剤は供給されないため、付臭剤の変質が抑制される。
なお、本実施例では、付臭剤として、t−ブチルメルカプタン(TBM)が用いられているが、他の材料が用いられてもよい。例えば、テトラヒドロチオフェン(THT)や、ジメチルサルファイド(DMS)、メチルメルカプタン、エチルメルカプタンなどを用いることができる。また、酪酸やジエチルスルフィドを用いることができる。なお、酪酸やジエチルスルフィドは、TBMなどの他の付臭剤と比較して、燃料電池内部の触媒を被毒させ難い。このため、仮に、燃料電池内部に酪酸やジエチルスルフィドが供給されてしまう場合にも、燃料電池の出力特性を劣化させ難いという利点がある。
以上説明したように、本実施例(図3)の燃料電池システム20Aでは、付臭剤除去器210は、受取口212と水素ガスタンク220との間に設けられている。このため、水素ガスタンク220に付臭剤が供給されるのを抑制することができ、この結果、水素ガスタンクに付臭剤が蓄えられることに起因する種々の問題を、解消することが可能となる。
なお、本実施例(図3)では、付臭剤除去器210は、水素ガスタンク220付近に設けられているが、これに代えて、受取口212付近に設けられていてもよい。例えば、受取口212を形成する筒状部材(口金)の内側に設けられていてもよい。付臭剤除去器210を水素ガスタンク220により近い位置に設ければ、より広い範囲からの水素ガスの漏洩を感知することができるという利点がある。
また、本実施例では、水素供給ステーション10Aは、水素ガスと付臭剤とを含む混合ガスを貯蔵するため、水素供給ステーションにおける水素ガスの漏洩を容易に感知することができる。
A−1.第1実施例の変形例:
図7は、第1実施例の変形例における燃料電池システム20A1の概略構成を示す説明図である。図7は、図3とほぼ同じであるが、燃料ガス供給部200Aが変更されている。具体的には、水素ガスタンク220に代えて、水素吸蔵合金を備えるタンク(以下「MHタンク」と呼ぶ)220Aが設けられている。また、この変更に伴って、水素吸蔵合金の温度を調整するための温度調整部280が追加されている。
温度調整部280は、循環流体が通る循環通路281を備えている。循環通路281には、循環ポンプ282と、第1の三方弁283と、放熱器284と、第2の三方弁285と、加熱器286と、がこの順序で設けられている。
MHタンク220Aに水素ガスを補給する際には、制御回路492は、循環流体が放熱器284を通り、加熱器286を通らないように、2つの三方弁283,285を制御する。このとき、循環流体によって水素吸蔵合金が冷却され、水素吸蔵合金に水素が吸蔵される。一方、MHタンク220Aから水素ガスを排出する際には、制御回路492は、循環流体が放熱器284を通らず、加熱器286を通るように、2つの三方弁283,285を制御する。このとき、循環流体によって水素吸蔵合金が加熱され、水素吸蔵合金から水素が放出される。なお、循環流体としては、例えば、水を利用することができる。
比較例(図6)で説明したのと同様に、仮にMHタンクに混合ガスが貯蔵される場合には、MHタンク内で付臭剤が液化する虞がある。しかしながら、本実施例では、受取口212とMHタンク220Aとの間に付臭剤除去器210が設けられている。したがって、MHタンク220Aに付臭剤は供給されないため、付臭剤がMHタンク220A内で液化するのが抑制される。
また、仮にMHタンクに混合ガスが貯蔵される場合には、水素吸蔵合金が付臭剤によって被毒する虞がある。この場合には、MHタンクが貯蔵可能な水素ガス量が低減してしまう。さらに、仮にMHタンクに混合ガスが貯蔵される場合には、付臭剤は水素吸蔵合金に吸蔵されないため、混合ガスの排出過程の初期において、付臭剤濃度の高い混合ガスが排出される虞がある。この場合には、MHタンクの下流側に設けられた付臭剤除去器は、付臭剤を充分に除去することができず、この結果、燃料電池スタックの発電効率が低下してしまう。しかしながら、本実施例では、MHタンク220Aに付臭剤は供給されないため、上記のような問題を解消することができる。
B.第2実施例:
図8は、第2実施例における水素供給ステーション10Bと燃料電池システム20Bとを示す説明図である。図8は、図1とほぼ同じであるが、本実施例では、水素供給ステーション10Bは、燃料電池システム20Bに水素ガスを供給する。
図9は、水素供給ステーション10B(図8)の概略構成を示す説明図である。図9は、図2とほぼ同じであるが、付臭剤除去器440が追加されている。付臭剤除去器440は、ガス通路412に設けられており、供給口414付近に配置されている。
なお、図9における混合ガスタンク410と遮断弁422と2つのポンプ432,434とが、本発明における送出部に相当する。
図10は、燃料電池システム20B(図8)の概略構成を示す説明図である。図10は、図3とほぼ同じであるが、燃料ガス供給部200Bが変更されている。具体的には、本実施例では、付臭剤除去器が省略されている。
図9に示すように、本実施例では、混合ガスタンク410と供給口414との間に付臭剤除去器440が設けられている。このため、燃料電池システム20Bの水素ガスタンク220に付臭剤は供給されず、この結果、第1実施例で説明したように、水素ガスタンク220に付臭剤が蓄えられることに起因する種々の問題を、解消することができる。
なお、本実施例(図9)では、付臭剤除去器440は、供給口414付近に設けられているが、供給口414を形成する筒状部材(口金)の内側に設けられていてもよい。あるいは、混合ガスタンク410付近(例えば、遮断弁422とポンプ432との間)に設けられていてもよい。付臭剤除去器440を供給口414により近い位置に設ければ、より広い範囲からの水素ガスの漏洩を感知することができるという利点がある。
B−1.第2実施例の変形例:
図11は、第2実施例の変形例における水素供給ステーション10B1の概略構成を示す説明図である。水素供給ステーション10B1は、2つの混合ガスタンク451,452と、供給口464と、を備えている。第1のタンク451と第2のタンク452とは、第1のガス通路461によって接続されており、第2のタンク452と供給口464とは、第2のガス通路462によって接続されている。第1のガス通路461には、第1および第2の遮断弁472,474と、混合ガスポンプ482と、が設けられている。第2のガス通路462には、第3の遮断弁476と付臭剤除去器442が設けられている。また、水素供給ステーション10Aは、ステーション全体を制御するための制御回路492を備えている。
第1のタンク451は、水素ガスと付臭剤とを含む混合ガスを比較的低い圧力で貯蔵する。第1の遮断弁472は、第1のタンク451からの混合ガスの流出の有無を制御する。第2の遮断弁474は、第2のタンクへの混合ガスの流入の有無を制御する。2つの遮断弁472,474の間に設けられたポンプ482は、混合ガスの圧力を高めて、昇圧された混合ガスを第2のタンク452に供給する。第2のタンク452は、混合ガスを比較的高い圧力で貯蔵する。第3の遮断弁476は、第2のタンク452からの混合ガスの流出の有無を制御する。付臭剤除去器442は、混合ガスに含まれる付臭剤を除去する。供給口464は、燃料電池システム20B(図10)の受取口212と接続され、付臭剤が除去された水素ガスを燃料電池システム20Bに供給する。
なお、第2の混合ガスタンク452内の圧力は、燃料電池システム20Bの水素ガスタンク220内の充填時の圧力よりも高く設定される。水素ガスを燃料電池システム20Bに供給する際には、制御回路492は、第3の遮断弁476を開状態に設定する。なお、この際、制御回路492は、第1および第2の遮断弁472,474を閉状態に設定すると共に、ポンプ482を動作させない。このとき、第2の混合ガスタンク452と水素ガスタンク220との間の圧力差によって、付臭剤除去器440から排出された水素ガスが燃料電池システム20Bの水素ガスタンク220に供給される。なお、第2のタンク452に混合ガスを充填する際には、制御回路492は、第3の遮断弁476を閉状態に設定する。そして、制御回路492は、第1および第2の遮断弁472,474を開状態に設定すると共に、ポンプ482を動作させる。
図11においても、第2の混合ガスタンク452と供給口464との間に付臭剤除去器442が設けられている。このため、燃料電池システム20Bの水素ガスタンク220に付臭剤は供給されず、この結果、第1実施例で説明したように、水素ガスタンク220に付臭剤が蓄えられることに起因する種々の問題を、解消することができる。
なお、図11における第2の混合ガスタンク452と第3の遮断弁476とが、本発明における送出部に相当する。
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)上記実施例では、水素供給ステーションは定置式システムであり、燃料電池システムは移動式システムであるが、これに代えて、燃料電池システムが定置型システムであり、水素供給ステーションが移動式システムであるようにしてもよい。
(2)上記実施例では、付臭剤除去器は、付臭剤を物理吸着することによって混合ガス中の付臭剤を除去する多孔質の吸着媒を備えているが、これに代えて、付臭剤を化学吸着することによって混合ガス中の付臭剤を除去する吸着媒を備えていてもよい。なお、付臭剤がTBMである場合には、付臭剤除去器は、例えば、ZnOなどの吸着媒を備えていればよい。ここで、物理吸着は、ファンデルワールス力に起因する吸着を意味し、化学吸着は、化学結合に起因する吸着を意味する。
また、上記実施例では、付臭剤除去器は、付臭剤を吸着しているが、これに代えて、付臭剤を吸収するようにしてもよい。この場合にも、付臭剤除去器は、混合ガス中の付臭剤を除去することができる。ここで、吸収(absorption)は、気体分子が液体や固体の内部まで移動する現象を意味し、吸着(adsorption)は、気体分子が液体や固体の表面付近に留まっている現象を意味する。特に、気体分子が固体内部に吸収される現象は、吸蔵と呼ばれている。
さらに、付臭剤除去器は、吸着媒に代えて、付臭剤と反応する反応剤を備えていてもよい。なお、付臭剤が酪酸である場合には、付臭剤除去器は、例えば、塩基性物質を含むペレットを備えていればよい。塩基性物質としては、水酸化カルシウムや水酸化アルミニウムなどを用いることができる。
一般には、付臭剤除去部は、水素ガスと付臭剤とを含む混合ガス中の付臭剤を除去できればよい。
第1実施例における水素供給ステーション10Aと燃料電池システム20Aとを示す説明図である。 水素供給ステーション10A(図1)の概略構成を示す説明図である。 燃料電池システム20A(図1)の概略構成を示す説明図である。 図3の付臭剤除去器210の内部構造を模式的に示す説明図である。 図4に示す付臭剤除去器210の製造方法を示す説明図である。 比較例における燃料電池システム20Zの概略構成を示す説明図である。 第1実施例の変形例における燃料電池システム20A1の概略構成を示す説明図である。 第2実施例における水素供給ステーション10Bと燃料電池システム20Bとを示す説明図である。 水素供給ステーション10B(図8)の概略構成を示す説明図である。 燃料電池システム20B(図8)の概略構成を示す説明図である。 第2実施例の変形例における水素供給ステーション10B1の概略構成を示す説明図である。
符号の説明
10A,B,B1…水素供給ステーション
20,A,A1,Z,B…燃料電池システム
100…燃料電池スタック
111…ガス通路
121…燃料ガス通路
122…燃料オフガス通路
123…循環通路
131…酸化ガス通路
132…酸化オフガス通路
141…合流オフガス通路
190…制御回路
200,A,B,Z…燃料ガス供給部
210,Z…付臭剤除去器
211…担体
211a…平板
211b…波板
211c…軸部材
212…受取口
214…逆止弁
220…水素ガスタンク
220Z…混合ガスタンク
220A…MHタンク
232…遮断弁
234…逆止弁
236…減圧弁
238…流量制御弁
240…気液分離部
250…循環ポンプ
260…遮断弁
280…温度調整部
281…循環通路
282…循環ポンプ
283,285…三方弁
284…放熱器
286…加熱器
300…酸化ガス供給部
310…空気ブロワ
410…混合ガスタンク
412…ガス通路
414…供給口
422…遮断弁
432,434…混合ガスポンプ
440,442…付臭剤除去器
451,452…混合ガスタンク
461,462…ガス通路
464…供給口
472,474,476…遮断弁
482…混合ガスポンプ
490,492…制御回路

Claims (2)

  1. 外部供給装置から供給される水素ガスを用いる燃料電池システムであって、
    前記外部供給装置から前記水素ガスと付臭剤とを含む混合ガスを受け取る受取口と、
    前記受取口を介して受け取った前記混合ガスに含まれる前記付臭剤を除去する付臭剤除去部と、
    前記付臭剤除去部から与えられる前記水素ガスを貯蔵する水素ガス貯蔵部と、
    を備えることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 燃料電池システムに水素ガスを供給するための水素ガス供給装置であって、
    前記水素ガスと付臭剤とを含む混合ガスを前記燃料電池システムに向けて送出するための送出部と、
    前記送出部からの前記混合ガスに含まれる前記付臭剤を除去するための付臭剤除去部と、
    前記付臭剤除去部から与えられる前記水素ガスを前記燃料電池システムへ供給するための供給口と、
    を備えることを特徴とする水素ガス供給装置。
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