JP2005327359A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】メモリセル特性の製造時のばらつきや経時的な変動に対応して、最適な読み出し/ベリファイ動作を実行することができる不揮発性半導体記憶装置を提供すること。
【解決手段】参照信号生成回路100は、読み出し動作及びベリファイ動作時に用いられる複数の参照信号群Irefを生成する。ベリファイ動作時、カウンタ回路50は、ベリファイに失敗した回数Cを数え、その回数Cを示す回数信号を参照信号生成回路100に出力する。ベリファイ動作及び読み出し動作時、参照信号生成回路100は、その回数信号が示す回数Cに基づき、複数の参照信号群Irefの中から一の参照信号群Irefを選択し、その一の参照信号群Irefをセンスアンプ30に出力する。センスアンプ30は、メモリセルから出力される読み出し信号Icellと、上記一の参照信号群Irefとを比較することによって、メモリセルに書き込まれたデータ値を検出する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、不揮発性半導体記憶装置に関し、特に、不揮発性半導体記憶装置におけるベリファイ動作及び読み出し動作を実行するための技術に関する。
フラッシュメモリ等の不揮発性半導体記憶装置は、メモリセルのフローティングゲートに電子(例えば、ホットエレクトロン)を注入し、メモリセルの閾値電圧を変えることによって、データを記憶する。メモリセルの閾値電圧は、電子がフローティングゲートに注入された場合に高くなり、電子がフローティングゲートから引き抜かれた場合に低くなる。また、近年、記憶容量の増大を図るために、1つのメモリセルに複数ビットのデータが記憶される多値型の不揮発性半導体記憶装置が提案されている。この場合、フローティングゲートへの電荷の注入量が高精度に制御される。
図1Aは、4値フラッシュメモリにおけるメモリセルの閾値電圧Vthの分布を示している。図1Aにおいて、縦軸は、メモリセル(メモリトランジスタ)の閾値電圧Vthを表し、横軸は、メモリセルの分布頻度を表している。メモリセルの閾値電圧Vthは、プログラムされたデータ(“00”、“01”、“10”、“11”)に応じて異なる。また、各メモリセルの構造のばらつき等により、同じデータがプログラムされたメモリセル間においても、閾値電圧Vthは異なり得る。つまり、メモリセル全体の閾値電圧Vthは、図1Aに示されるような複数の分布D〜Dを有する。分布D〜Dは、2ビットのデータ“00”、“01”、“10”、“11”にそれぞれ対応している。各メモリセルの閾値電圧Vthは、プログラムされたデータに応じて、分布D〜Dのいずれかに属する。
データの読み出しは、メモリセルの閾値電圧Vthを、リード基準電圧VR(VR1〜VR3)と比較することにより行われる。これらリード基準電圧VR1〜VR3は、分布間のマージン(ΔVm1〜ΔVm3)に位置するように設定されている。例えば、メモリセルの閾値電圧Vthがリード基準電圧VR1より高いとき、メモリセルに保持されているデータは、“00”と判定される。具体的な比較方法として、様々な方法が提案されている(特許文献1〜4参照)。例えば、これら複数種のリード基準電圧VRをメモリセルにつながるワード線に直接印加する方式や、これら複数種のリード基準電圧VRを閾値電圧として有するリファレンスセル群を用意し、メモリセルとリファレンスセル双方の読み出し信号(電圧/電流)をセンスアンプで比較する方式などが提案されている。
データの書き込み(プログラム)は、例えばドレインに5V、コントロールゲートに12Vを印加することにより行われる。これにより、ドレイン付近で発生したホットエレクトロンがフローティングゲートに注入され、メモリセルの閾値電圧Vthが上昇する。
ここで、フラッシュメモリにおいて、書き込みが正常に行われたかどうかをチェックする「ベリファイ動作」が実行される。具体的には、書き込み後のメモリセルの閾値電圧Vthがベリファイ基準電圧VV(VV1〜VV3)に達しているかどうかがチェックされる。例えば、データ“00”が書き込まれたメモリセルに対して読み出し動作が行われ、そのメモリセルの閾値電圧Vthがベリファイ基準電圧VV1に達しているかどうかの判定が行われる。閾値電圧Vthがベリファイ基準電圧VV1に達していない場合、そのメモリセルに対して再度書き込み動作が実行される。これにより、データ“00”が書き込まれたメモリセルの閾値電圧Vthは、ベリファイ基準電圧VV1より高くなる。他のデータの書き込みに対しても同様にベリファイ動作が実行され、各メモリセルの閾値電圧Vthは、分布D〜Dのいずれかに属するようになる。
図1Aに示されるように、これらベリファイ基準電圧VV1〜VV3は、それぞれリード基準電圧VR1〜VR3よりも高く設定されている。これにより、リード基準電圧VRを用いてメモリセルのデータを読み出す際に、誤ったデータ値が検出されることが抑制される。言い換えれば、マージンΔVm1〜ΔVm3が形成される。
一般に、半導体製品は、ウエハ上でのチップの位置、製造ロット内でのウエハの位置、および製造ロットに依存してチップの特性がばらつく。図1Bは、そのような書き込み特性のばらつきを示す。あるチップにおける閾値電圧Vthの分布がD〜Dで示されるのに対し、他のチップにおける閾値電圧Vthの分布は、分布D´〜D´となり得る(閾値電圧分布のシフト)。上記ベリファイ動作は繰り返し実行されるが、所定の書き込み時間(書き込み回数)内でもベリファイが完了しない場合、メモリセルの閾値電圧Vthは、ベリファイ基準電圧VVより低くなってしまう。これは、マージン(ΔVm1〜ΔVm3)の減少を意味し、データの誤読み出しの原因となる。特に、多値型の不揮発性半導体記憶装置においては、マージンは2値型のものに比べてもともと小さいので、マージン減少の影響は顕著となる。
このような閾値電圧分布のシフトに対応することを目的とした不揮発性半導体記憶装置として、以下のものが知られている。
特許文献1に開示された不揮発性多値半導体メモリは、電気的に書き換え可能な不揮発性の多値メモリセルと、プログラム電圧生成回路と、参照電圧生成回路と、書き換え可能な第1記憶部とを備える。プログラム電圧生成回路は、データの書き込みに用いられ、書き込みデータの論理に応じて各メモリセルの閾値電圧を変更するために複数のプログラム電圧を生成する。第1記憶部は、複数の参照値を記憶し、その複数の参照値のそれぞれは、メモリセルの閾値電圧を判定するための複数の参照電圧に対応する。この複数の参照値の少なくとも1つは、外部から書き換え可能である。メモリセルからのデータの読み出し時、参照電圧生成回路は、第1記憶部に記憶された参照値に応じて、参照電圧をそれぞれ生成する。生成された参照電圧を、メモリセルにつながるワード線に印加することによって、メモリセルのデータの読み出しが行われる。
この特許文献1に係る技術によれば、複数の参照値は、試験モード時に外部から書き換えられる。また、その複数の参照値の最適化は、チップ全体に対して行われ、ブロック毎の書きこみ特性のばらつきに対応することはできない。
メモリセルの閾値電圧は、データ書き換えの繰り返しや経時的な要因によっても変動し得る。このような閾値電圧の変動に対応することを目的とした技術が、特許文献2及び特許文献3に開示されている。
特許文献2に開示されたEEPROM装置は、メモリセルに対する書き込み回数を計数する計数回路を備える。この計数回路によってカウントされた書き込み回数が所定の値(例えば、10回)に達すると、メモリセルアレイの読み出し基準電圧が変更される。特許文献3に開示された不揮発性半導体記憶装置は、多ビットデータを記憶する複数のメモリセルと、多ビットデータに応じた数のリファレンス用メモリセルと、判定電圧設定手段と、読み出し手段とを備える。判定電圧設定手段は、リファレンス用メモリセルのデータを読み出し、そのリファレンス用メモリセルの閾値電圧の変動を判定する。そして判定電圧設定手段は、その判定結果に応じた判定基準電圧を発生させる。読み出し手段は、その判定基準電圧をワード線に印加することによって、メモリセルのデータの読み出しを行う。これら特許文献2及び特許文献3に係る技術によれば、メモリセル特性の製造時のばらつきに対応して、基準電圧を最適化することができない。
不揮発性半導体記憶装置に関する他の技術が、特許文献4に開示されている。特許文献4に開示された半導体記憶装置によれば、データの書き込み/消去時にワード線に印加される書き込み/消去電圧が変更される。
特開2003−263897号公報 特開昭63−29397号公報 特開平11−213682号公報 特開2003−51193号公報
本発明の目的は、データの誤読み出しを低減させることができる不揮発性半導体記憶装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、メモリセル特性の製造時のばらつきや経時的な変動に対応して、最適な読み出し動作を実行することができる不揮発性半導体記憶装置を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、歩留まりを向上させ、製造コストを低減させることができる不揮発性半導体記憶装置を提供することにある。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用される番号・符号を用いて、[課題を解決するための手段]を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]との対応関係を明らかにするために括弧付きで付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明に係る不揮発性半導体記憶装置(10)は、複数のメモリセルを有するメモリセルアレイ(20)と、参照信号生成回路(100)と、センスアンプ(30)とを備える。参照信号生成回路(100)は、読み出し動作及びベリファイ動作時に用いられる複数の参照信号群(Iref)を生成する。センスアンプ(30)は、メモリセルアレイ(20)から出力される読み出し信号(Icell)と参照信号生成回路(100)から出力される参照信号群(Iref)とを比較する。参照信号生成回路(100)は、ベリファイ動作時に用いられる参照信号群(Iref)に応じて、読み出し動作時に用いられる参照信号群(Iref)を決定する。
本発明に係る不揮発性半導体記憶装置(10)は、複数のメモリセルを有するメモリセルアレイ(20)と、参照信号生成回路(100)と、そのメモリセルアレイ(20)及び参照信号生成回路(100)に接続されたセンスアンプ(30)と、そのセンスアンプ(30)及び参照信号生成回路(100)に接続されたカウンタ回路(50)とを備える。参照信号生成回路(100)は、読み出し動作及びベリファイ動作時に用いられる複数の参照信号群(Iref)を生成する。ベリファイ動作時、カウンタ回路(50)は、ベリファイに失敗した回数(C)を数え、その回数(C)を示す回数信号(S2、S3)を参照信号生成回路(100)に出力する。ベリファイ動作及び読み出し動作時、参照信号生成回路(100)は、回数信号(S2、S3)が示す回数(C)に基づき、複数の参照信号群(Iref)の中から一の参照信号群(Iref)を選択し、その一の参照信号群(Iref)をセンスアンプ(30)に出力する。センスアンプ(30)は、メモリセルから出力される読み出し信号(Icell)と、上記一の参照信号群(Iref)とを比較することによって、メモリセルに書き込まれたデータ値を検出する。
本発明に係る不揮発性半導体記憶装置(10)において、参照信号生成回路(100)は、複数の参照信号群(Iref)のそれぞれを生成するための複数のリファレンスセル群(75)と、その複数のリファレンスセル群(75)に接続されたセレクタ回路(82)とを備える。このセレクタ回路(82)は、上記回数信号(S2、S3)が示す回数(C)に基づき、複数のリファレンスセル群(75)の中から一のリファレンスセル群(75)を選択する。この一のリファレンスセル群(75)からの出力は、上記一の参照信号群(Iref)としてセンスアンプ(30)に入力される。
上記複数のリファレンスセル群(75)の各々は、複数のリファレンスセル(71、72)を備える。これら複数のリファレンスセル(71、72)は、それぞれ異なる閾値電圧(VV、VR)を有する。この時、上記参照信号群(Iref)は、複数のリファレンスセル(71、72)のそれぞれのコントロールゲートに所定の電圧(Vread)を印加することにより生成される。
また、各々のリファレンスセル群(75)に属する複数のリファレンスセル(71、72)は、ベリファイ動作時に用いられる第1リファレンスセル(71)と、読み出し動作時に用いられる第2リファレンスセル(72)とを含む。複数のリファレンスセル群(75)のそれぞれに属する複数の第1リファレンスセル(71)は、それぞれ異なる閾値電圧を有する。また、複数のリファレンスセル群(75)のそれぞれに属する複数の第2リファレンスセル(72)は、それぞれ異なる閾値電圧を有する。これら複数の第1リファレンスセル(71)は、閾値電圧(VV)が等間隔になるように形成され、複数の第2リファレンスセル(72)は、閾値電圧(VR)が等間隔になるように形成されると好ましい。
本発明に係る不揮発性半導体記憶装置(10)において、セレクタ回路(82)は、上記回数信号(S1、S2)が示す回数(C)の増加に伴い、より低い閾値電圧(VV、VR)を有する第1リファレンスセル(71)及び第2リファレンスセル(72)を備えるリファレンス群(75)を、上記一のリファレンスセル群(75)として選択する。
また、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置(10)において、参照信号生成回路(100)は、M行N列(M、Nは2以上の整数)に配置された複数のリファレンスセル(71、72)を有するリファレンスセルアレイ(70)と、そのリファレンスセルアレイ(70)に接続されたセレクタ回路(82)とを備える。第i行第j列(iは1以上M以下の整数;jは1以上N−1以下の整数)のリファレンスセル(71、72)の閾値電圧は、第i行第(j+1)列のリファレンスセル(71、72)の閾値電圧(VV、VR)より所定の電圧差(ΔVs)だけ高くなるように設定される。また、第k列(kは1以上N以下の整数)に属するM個のリファレンスセル(71、72)は、それぞれ異なる閾値電圧(VV、VR)を有する。この時、セレクタ回路(82)は、上記回数信号(S1、S2)が示す回数がC(Cは0以上N−1以下の整数)の時、第(C+1)列に属するM個のリファレンスセル(71、72)を選択する。そして、上記一の参照信号群(Iref)は、その第(C+1)列に属するM個のリファレンスセル(71、72)のそれぞれのコントロールゲートに所定の電圧(Vread)を印加することによって生成される。また、第k列に属するM個のリファレンスセル(71、72)は、R個(Rは1以上M/2以下の整数)の第1リファレンスセル(71)と、R個の第2リファレンスセル(72)とを含む。ベリファイ動作時、それらR個の第1リファレンスセル(71)のいずれかのコントロールゲートに所定の電圧(Vread)が印加される。また、読み出し動作時、それらR個の第2リファレンスセル(72)のいずれかのコントロールゲートに所定の電圧(Vread)が印加される。
本発明に係る不揮発性半導体記憶装置(10)のメモリセルアクセス方法は、(A)複数のメモリセルにデータを書き込むステップと、(B)その複数のメモリセルへのデータの書き込みをベリファイするステップと、(C)上記(B)ベリファイするステップにおいて、ベリファイに失敗した回数を数えるステップと、(D)その回数に応じて、複数のリファレンスセル群(75)から一のリファレンスセル群(75)を選択するステップと、(E)その一のリファレンスセル群(75)を用いて、読み出し/ベリファイ動作を行うステップとを備える。
本発明に係る不揮発性半導体記憶装置によれば、データの誤読み出しが低減される。
本発明に係る不揮発性半導体記憶装置は、メモリセル特性の製造時のばらつきや経時的な変動に対応して、最適な読み出し/ベリファイ動作を実行することが可能である。
本発明に係る不揮発性半導体記憶装置によれば、歩留まりが向上し、製造コストが低減される。
添付図面を参照して、本発明による不揮発性半導体記憶装置及びメモリセルアクセス方法を説明する。
図2は、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置10の構成を示すブロック図である。不揮発性半導体記憶装置10は、複数のメモリセルがアレイ状に配置されたメモリセルアレイ20を備えている。このメモリセルは、コントロールゲート及びフローティングゲートを有する不揮発性のメモリセルである。複数のメモリセルは、複数のワード線及び複数のビット線に接続されている。複数のワード線は、Xデコーダ21に接続され、複数のビット線は、Yセレクタ23を介してYデコーダ22に接続されている。また、Xデコーダ21とYデコーダ22は、アドレスバッファ24に接続されている。
また、不揮発性半導体記憶装置10は、I/Oバッファ12及び制御回路15を備えている。I/Oバッファ12には、アクセスを行うメモリセルのアドレスを示すアドレスデータD、メモリセルに書き込まれるデータを示す書き込みデータD、及びメモリセルから読み出されるデータを示す読み出しデータDが入力される。制御回路15は、上記・下記の各回路に直接的・間接的に接続されており、メモリセルに対する読み出し/書き込み/ベリファイを制御する。
本実施の形態において、メモリセルに書き込まれたデータ値の検出は、「読み出し信号」と「参照信号」を比較することにより行われる。この「読み出し信号」とは、メモリセルのデータの読み出し時/ベリファイ時にビット線に現れるビット線信号、あるいはそのビット線信号に対応した信号を意味する。つまり、「読み出し信号」は、メモリセル(メモリセルトランジスタ)の閾値電圧Vthに対応する信号である。
以下の説明において、この「読み出し信号」の例として「メモリセル電流Icell」が用いられる。この「メモリセル電流Icell」は、メモリセルのデータの読み出し時/ベリファイ時にビット線に発生する電流であり、その大きさはメモリセルの閾値電圧Vthと相関を有する。また、以下の説明において、「参照信号」の例として「参照電流Iref」が用いられる。この「参照電流Iref」は、以下に説明される参照電流生成回路100によって生成される。このように、本実施の形態によれば、メモリセルから出力される「メモリセル電流Icell」と、参照電流生成回路100から出力される「参照電流Iref」とを比較することによって、メモリセルのデータ値の検出が行われる。但し、データ値の検出は、電流以外の“量”を用いて行われてもよい。例えば、読み出し電圧と参照電圧を比較することによって、データ値の検出が行われてもよい。
本発明に係る不揮発性半導体記憶装置10は、一群の参照電流Iref(以下、「参照電流群」あるいは「参照信号群」と参照される)を生成する参照電流生成回路100を備えている。この参照電流群が含む参照電流Irefの種類数は、1メモリセルに記憶されるデータのビット数に依存する。図2に示されるように、参照電流生成回路100は、複数のリファレンスセル群75を含むリファレンスセルアレイ70を備えている。後に詳述されるように、複数のリファレンスセル群75の各々は、複数のリファレンスセルを備え、複数種の参照電流Iref(一種類の参照電流群)を生成する。また、参照電流生成回路100は、リファレンスセルアレイ70に接続されたリファレンスセルワード線ドライバ81とセレクタ回路82、及びデコーダ90を備えている。
また、図2に示されるように、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置10は、センスアンプ30と、コンパレータ40と、カウンタ回路50と、カウント回数格納回路60とを備えている。センスアンプ30は、参照電流生成回路100に接続され、又、Yセレクタ23を介してメモリセルアレイ20に接続されている。コンパレータ40は、センスアンプ30、I/0バッファ12、制御回路15、カウンタ回路50に接続されている。カウンタ回路50は、コンパレータ40を介してセンスアンプ30に接続され、又、カウント回数格納回路60を介して参照電流生成回路100に接続されている。
図3は、本実施の形態に係るカウンタ回路50の一構成例を詳細に示す回路図である。このカウンタ回路50は、コンパレータ40からの信号が入力される入力端子51、クロック信号CLKが入力されるクロック端子、リセット信号RESETが入力されるリセット端子、及びカウント結果を出力する出力端子59a〜59cを備えている。また、図3に示されるように、カウンタ回路50は、NAND52、54、インバータ53、EXOR56a、EXNOR56b、NOR57a〜57c、及びフリップフロップ55、58a〜58cを備えている。
入力端子51は、NAND52の入力とEXNOR56bの入力に接続されている。NAND52の出力は、インバータ53の入力とフリップフロップ55の入力に接続されている。インバータ53の出力は、NAND54の入力とフリップフロップ55の入力に接続されている。NAND54の出力は、EXOR56aの入力に接続されている。NOR57aの入力は、リセット端子とEXOR56aの出力に接続され、その出力はフリップフロップ58aの入力に接続されている。NOR57bの入力は、リセット端子とフリップフロップ55の出力に接続され、その出力はフリップフロップ58bの入力に接続されている。NOR57cの入力は、リセット端子とEXNOR56bの出力に接続され、その出力はフリップフロップ58cの入力に接続されている。クロック信号CLKは、フリップフロップ58a〜58cに供給される。フリップフロップ58aの出力は、出力端子59とEXOR56aの入力に接続されている。フリップフロップ58bの出力は、出力端子59b、NAND54の入力、及びフリップフロップ55の入力に接続されている。フリップフロップ58cの出力は、出力端子59c、NAND52の入力、及びEXNOR56bの入力に接続されている。
リセット信号RESETが入力された場合、NOR57a〜57cの出力は「0」になり、出力端子59a〜59cにおける論理値(CC2、CC1、CC0)も全て「0」となる。EXNOR56bの動作に着目すると、論理値CC0が「0」の場合、入力端子51に「0」が入力されると論理値CCは「0」のままであり、入力端子51に「1」が入力されると論理値CCは「1」に変わることが分かる。同様に、論理値CC0が「1」の場合、入力端子51に「0」が入力されると論理値CCは「1」のままであり、入力端子51に「1」が入力されると論理値CCは「0」に変わることが分かる。このように、入力端子51に信号(パルス)が入力される度に、論理値CC0は「0」から「1」、あるいは「1」から「0」に変化する。
また、図3に示されるように、論理値CC1が「0」の場合に、「1」がフリップフロップ55に入力され、論理値CC1が「1」の場合に、「0」がフリップフロップ55に入力されている。ここで、NAND52の動作に着目すると、論理値CC0が「0」の場合、フリップフロップ55に入力される論理値は変化しないことが分かる。一方、論理値CC0が「1」の場合、入力端子51にパルスが入力されると、NAND52の出力もパルス状に変化する。このパルス状の変化は、フリップフロップ55に対するクロック信号の役割を果たす。このクロック信号により、論理値CC1は「0」から「1」、あるいは「1」から「0」に変化する。つまり、論理値CC0が「1」である場合にのみ、パルスの入力によって論理値CC1が反転する。すなわち、「桁上がり」が実現される。
また、NAND54の動作に着目すると、論理値CC1が「0」の場合、NAND54の出力は変化しないことが分かる。一方、論理値CC1が「1」の場合、入力端子51にパルスが入力されると、NAND54の出力もパルス状に変化することが分かる。上述のEXNOR56bの動作と同様に、EXOR56aの動作に着目すると、このパルス状の変化により、論理値CC2は「0」から「1」、あるいは「1」から「0」に変化することが分かる。すなわち、「桁上がり」が実現される。
このように、本実施の形態に係るカウンタ回路50によれば、入力端子51に信号(パルス)が入力される度に、出力端子59a〜59cに現れる論理値が変化する。具体的には、リセット時に(CC2、CC1、CC0)は(0、0、0)となり、1つのパルスが入力端子51に入力されると、(CC2、CC1、CC0)は(0、0、1)となる。以降、パルスが入力される度に、(CC2、CC1、CC0)は、(0、1、0)、(0、1、1)、(1、0、0)・・・と変化していく。すなわち、(CC2、CC1、CC0)は、パルスの数を2進表記で表している。このように、カウンタ回路50は、入力されるパルスの数をカウントし、その数を示す信号を出力する。具体的には、このパルスは、コンパレータ40から出力される比較結果信号S1(後述)である。また、論理値CC0〜CC2は、カウント回数信号S2として、カウント回数格納回路60に出力される(図2参照)。尚、出力端子の数は3個に限られず、カウンタ回路50が有する出力端子の数は任意である。
図4は、本実施の形態に係るカウント回数格納回路60の一構成例を詳細に示すブロック回路図である。このカウント回数格納回路60は、上記カウント回路50がカウントしたパルスの数を記憶する。図4に示されるように、カウント回数格納回路60は、カウント回数信号S2のビット数に応じた複数の格納回路61(61a〜61c)を備えている。各々の格納回路61は、データを記憶するための不揮発性のメモリセル62、トランジスタ63、書き込み回路64、及び読み出し回路68を備えている。このメモリセル62は、トランジスタ63を介して、書き込み回路64と読み出し回路68に接続されている。また、各格納回路61には、論理値CC0〜CC2(カウント回数信号S2)のいずれか、及び制御回路15からの制御信号CMD1、CMD2が入力される。また、複数の格納回路61a〜61cのそれぞれは、格納値LC0〜LC2を出力する。
図5は、本実施の形態に係る格納回路61の一構成例を詳細に示す回路図である。図5には、例として、図4に示された格納回路61aの構成が示されている。書き込み回路64aは、NAND65、トランジスタ66、及び書き込み電圧端子67を備えている。書き込み電圧端子67は、トランジスタ66を介して、メモリセル62aに接続されている。また、このNAND65には、制御信号CMD1と論理値CC0が入力され、NAND65の出力は、トランジスタ66のゲートに接続されている。つまり、NAND65は、制御信号CMD1と論理値0に応じて、トランジスタ66のON/OFFを制御する。また、読み出し回路68aは、センスアンプ69を備えている。このセンスアンプ69もメモリセル62aに接続されている。また、このセンスアンプ69には、制御信号CMD2が入力される。
この格納回路61aの動作は以下の通りである。まず、メモリセル62aに論理値CC0を格納する場合、制御信号CMD1が入力され(「1」に設定され)、書き込み回路64aがアクティブ状態に設定される。同時に、制御信号CMD2によって、センスアンプ69が非アクティブ状態に設定される。この時、論理値CC0が「0」の場合、トランジスタ66がONされ、論理値CC0が「1」の場合、トランジスタ66はOFFされる。そして、トランジスタ63aがONされ、メモリセル62aのコントロールゲートに所定の電圧が印加される。論理値CC0が「0」の場合、書き込み電圧Vppによって、メモリセル62aのフローティングゲートに電子が注入される。すなわち、メモリセル62aに、データ“0”がプログラムされる。論理値CCが「1」の場合、フローティングゲートに電子は注入されない。つまり、メモリセル62aのデータは“1”のままである。
メモリセル62aに格納されたデータを読み出す場合、制御信号CMD1が「0」に設定され、書き込み回路64aが非アクティブ状態に設定される。同時に、制御信号CMD2によって、センスアンプ69がアクティブ状態に設定される。そして、トランジスタ63aがONされ、メモリセル62aのコントロールゲートにデータ読み出し用の電圧が印加される。格納されているデータが“0”の場合、メモリセル62aの閾値電圧は高く、格納されているデータが“1”の場合、メモリセル62aの閾値電圧は低い。センスアンプ69は、メモリセル62aの読み出し電流あるいは読み出し電圧のセンス動作を行い、メモリセル62aに格納されているデータを検出する。そして、センスアンプ69は、読み出したデータが“0”の場合、格納値LC0として「0」(「Low」)を出力し、読み出したデータが“1”の場合、格納値LC1として「1」(「High」)を出力する。
他の格納回路61b、61cの動作も、上述の格納回路61aの動作と同様である。例えば、カウンタ回路50がカウントしたパルスの数が4回であった場合、つまり、論理値CC0、CC1、CC2が、それぞれ「0」、「0」、「1」であった場合、メモリセル62a、62b、62cには、それぞれデータ“0”、“0”、“1”が格納される。そして、カウント回数格納回路60は、格納値LC0、LC1、LC2として、それぞれ「0」、「0」、「1」を出力する。これら格納値LC0、LC1、LC2は、基準電圧設定信号S3として、参照電流生成回路100に出力される(図2参照)。
図6は、本実施の形態に係る参照電流生成回路100のリファレンスセルアレイ70の構成を示す回路図である。リファレンスセルアレイ70は、複数のワード線WL(WL1〜WL6)と、それら複数のワード線と交差するように配置された複数のビット線BL(BL0〜BLn)とを備えている。複数のワード線WLは、リファレンスセルワード線ドライバ81(図2参照)に接続されている。また、複数のビット線BLは、セレクタ回路82(図2参照)に接続されている。
また、リファレンスセルアレイ70は、M行N列(M、Nは2以上の整数)のアレイ状に配置された複数のリファレンスセル71、72を備えている。これら複数のリファレンスセル71、72の各々も、不揮発性のメモリセルであり、コントロールゲートとフローティングゲートを有している。各リファレンスセル71、72のコントロールゲートは、複数のワード線WLのいずれかに接続されている。また、各リファレンスセル71、72のドレインは、複数のビット線BLのいずれかに接続され、ソースはグランドに接続されている。
図6において、ワード線WL1には、N個(n=N−1)のリファレンスセル71a−0〜71a−nが接続されている。ワード線WL2には、N個のリファレンスセル72a−0〜72a−nが接続されている。ワード線WL3には、N個のリファレンスセル71b−0〜71b−nが接続されている。ワード線WL4には、N個のリファレンスセル72b−0〜72b−nが接続されている。ワード線WL5には、N個のリファレンスセル71c−0〜71c−nが接続されている。ワード線WL6には、N個のリファレンスセル72c−0〜72c−nが接続されている。
また、図6において、ビット線BL0には、M個(図6においてM=6)のリファレンスセル71a−0、72a−0、71b−0、72b−0、71c−0、72c−0が接続されている。これら、ビット線BL0に接続されたM個のリファレンスセルは、第0リファレンスセル群75−0と参照される。同様に、ビット線BLx(xは、0以上n以下の整数)には、M個のリファレンスセル71a−x、72a−x、71b−x、72b−x、71c−x、72c−xが接続されている。これら、ビット線BLxに接続されたM個のリファレンスセルは、第xリファレンスセル群75−xと参照される。
1つのリファレンスセル群75が含む複数のリファレンスセル(リファレンスセルトランジスタ)71、72は、それぞれ異なる閾値電圧を有する。図7は、例として、第0リファレンスセル群75−0に属する6個のリファレンスセルの閾値電圧を示す。図7において、縦軸は、閾値電圧Vthを示す。リファレンスセル71a−0の閾値電圧Vthは、図7に示されたベリファイ基準電圧VVa−0に設定される。同様に、リファレンスセル72a−0の閾値電圧Vthは、リード基準電圧VRa−0に設定される。リファレンスセル71b−0の閾値電圧Vthは、ベリファイ基準電圧VVb−0に設定される。リファレンスセル72b−0の閾値電圧Vthは、リード基準電圧VRb−0に設定される。リファレンスセル71c−0の閾値電圧Vthは、ベリファイ基準電圧VVc−0に設定される。リファレンスセル72c−0の閾値電圧Vthは、リード基準電圧VRc−0に設定される。後に示されるように、リファレンスセル71(第1リファレンスセル)は、ベリファイ動作時の参照電流Irefを生成するために用いられる。また、リファレンスセル72(第2リファレンスセル)は、読み出し動作時の参照電流Irefを生成するために用いられる。
このように、各リファレンスセル群75は、異なる閾値電圧Vthを有する複数の第1リファレンスセル71(71a〜71c)と、異なる閾値電圧Vthを有する複数の第2リファレンスセル72(72a〜72c)を含んでいる。複数の第1リファレンスセル71の数と、複数の第2リファレンスセル72の数は同じである。これら複数のリファレンスセル71、72が有する異なる閾値電圧Vthのセット(図7参照)は、「閾値電圧群」と参照される。この時、閾値電圧群の内容は、リファレンス群によって異なる。例えば、ワード線WL1に接続されている複数の第1リファレンスセル71a−0〜71a−nは、それぞれ異なる閾値電圧Vthを有する。また、例えば、ワード線WL2に接続されている複数の第2リファレンスセル72a−0〜72a−nは、それぞれ異なる閾値電圧Vthを有する。
具体的には、ワード線WL1に接続された複数の第1リファレンスセル71a−0〜71a−nの閾値電圧Vthは、等間隔に設定される。また、ワード線WL2に接続された複数の第2リファレンスセル72a−0〜72a−nの閾値電圧Vthは、等間隔に設定される。他のワード線WLに接続されたN個のリファレンスセルについても同様である。この時、ビット線BLx(xは、0以上n以下の整数)に接続された第1リファレンスセル71a−xの閾値電圧Vthは、例えば、(ベリファイ基準電圧VVa−0)−(x×ΔVs)で与えられる。ここで、ΔVsは、閾値電圧Vthの飛び幅を示す。また、第2リファレンスセル72a−xの閾値電圧Vthは、(リード基準電圧VRa−0)−(x×ΔVs)で与えられる。第1リファレンスセル71b−xの閾値電圧Vthは、(ベリファイ基準電圧VVb−0)−(x×ΔVs)で与えられる。第2リファレンスセル72b−xの閾値電圧Vthは、(リード基準電圧VRb−0)−(x×ΔVs)で与えられる。第1リファレンスセル71c−xの閾値電圧Vthは、(ベリファイ基準電圧VVc−0)−(x×ΔVs)で与えられる。第2リファレンスセル72c−xの閾値電圧Vthは、(リード基準電圧VRc−0)−(x×ΔVs)で与えられる。
図8は、本実施の形態に係る参照電流生成回路100のデコーダ90の構成を示す回路図である。デコーダ90は、デコード回路91A〜91Eを備えている。デコード回路91Aは、NAND95A、インバータ96A、及びインバータ92a〜92cを備えている。デコード回路91Bは、NAND95B、インバータ96B、及びインバータ92d、92eを備えている。デコード回路91Cは、NAND95C、インバータ96C、及びインバータ92f、92gを備えている。デコード回路91Dは、NAND95D、インバータ96D、及びインバータ92hを備えている。デコード回路91Eは、NAND95E、インバータ96E、及びインバータ92i、92jを備えている。
各デコード回路91には、基準電圧設定信号S3(格納値LC0、LC1、LC2)が入力される。カウント回路50によるパルスのカウント数Cが0の場合(LC0=0、LC1=0、LC2=0)、デコード回路91Aの出力TB0のみが「1」になる。カウント数Cが1の場合(LC0=1、LC1=0、LC2=0)、デコード回路91Bの出力TB1のみが「1」になる。カウント数Cが2の場合(LC0=0、LC1=1、LC2=0)、デコード回路91Cの出力TB2のみが「1」になる。カウント数Cが3の場合(LC0=1、LC1=1、LC2=0)、デコード回路91Dの出力TB3のみが「1」になる。カウント数Cが4の場合(LC0=0、LC1=0、LC2=1)、デコード回路91Eの出力TB4のみが「1」になる。
このように、デコーダ90によって、基準電圧設定信号S3(LC0〜LC2)がデコードされ、セレクト信号S4(TB0〜TB4)が生成される。生成されたセレクト信号S4は、セレクタ回路82に出力される(図2参照)。尚、デコード回路91の数は、基準電圧設定信号S3のビット数に応じて、任意に設定され得る。
図9は、セレクタ回路82と、以上に示された複数のリファレンスセル群75とデコーダ90を含む参照電流回路100の全体的な構成を示すブロック回路図である。図9において、簡単のため、第0リファレンスセル群75−0〜第4リファレンスセル群75−4だけが示されている。また、各リファレンスセル群75において、ワード線WL1に接続された第1リファレンスセル71a(以下、「ベリファイ基準セル」と参照される)と、ワード線WL2に接続された第2リファレンスセル72a(以下、「リード基準セル」と参照される)のみが示されている。
図9に示されるように、セレクタ回路82は、複数のリファレンスセル群75とデコーダ90に接続されている。このセレクタ回路82は、複数の選択用トランジスタ83(83a〜83e)を備えている。この複数の選択用トランジスタ83の数は、複数のリファレンスセル群75の数(N)と同じであり、所望の値に設定され得る。図9においては、5個の選択用トランジスタ83a〜83eが示され、それら選択用トランジスタ83a〜83eのそれぞれは、複数のリファレンスセル群75−0〜75−4(ビット線BL0〜BL4)のそれぞれに接続されている。
また、複数の選択用トランジスタ83a〜83eのそれぞれのゲートは、デコーダ90の出力TB0〜TB4のそれぞれに接続されている。従って、カウンタ回路50によるパルスのカウント数Cに応じて、複数の選択用トランジスタ83a〜83eのいずれかがONされる。つまり、1つのリファレンスセル群75が選択される。例えば、カウント数Cが4の場合、出力TB4のみが「1」になり(図8参照)、第4リファレンスセル群75−4が選択される。このように、セレクタ回路82は、基準電圧設定信号S3(格納値LC0〜LC3)が示すカウント数Cに基づいて、複数のリファレンスセル群75の中から1つのリファレンスセル群を選択する。この1つのリファレンスセル群は、以下、「選択リファレンスセル群」と参照される。
本発明に係る不揮発性半導体記憶装置10は、以上に説明されたメモリセルアレイ20、センスアンプ30、カウンタ回路50、及び参照電流生成回路100を図2に示すように組み合わせることによって構成されている。既出の図と、図10〜図12を参照して、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置10の全体的な動作を以下に説明する。図10は、不揮発性半導体記憶装置10のメモリセルのアクセス方法を示すフローチャートである。また、図11と図12は、そのアクセス方法を説明するための図である。図11及び図12において、縦軸は、メモリセルの閾値電圧Vthを表し、横軸は、メモリセルの分布頻度を表している。
まず、初期設定が行われる(図10;ステップS1)。つまり、カウンタ回路50にリセット信号RESET(図3参照)が入力され、カウント数Cが0に設定される。この時、参照電流生成回路100のセレクタ回路82は、第0リファレンスセル群75−0を選択リファレンスセル群として選択する。図7に示されたように、この第0リファレンス群75−0が含む複数のリファレンスセル71、72の閾値電圧Vth(閾値電圧群)は、ベリファイ基準電圧VVa−0、リード基準電圧VRa−0、ベリファイ基準電圧VVb−0、リード基準電圧VRb−0、ベリファイ基準電圧VVc−0、リード基準電圧VRc−0である。第0リファレンスセル群75−0が示すこれら基準電圧は、基準電圧の初期値である。
(書き込み動作)
制御回路15に外部から書き込み(プログラム)用コマンドが入力されると、不揮発性半導体記憶装置10は「書き込みモード」の状態に移る。次に、アドレスデータDと書き込みデータDが、I/Oバッファ12に入力される(図2参照)。アドレスデータDは、データの書き込みが行われるメモリセルのアドレスを示す。書き込みデータDは、そのメモリセルに書き込まれるデータ値を示す。制御回路15は、アドレスデータDを、アドレスバッファ24を介してXデコーダ21及びYデコーダ22に出力する。そして、このアドレスデータDが、Xデコーダ21及びYデコーダ22でデコードされ、所望のワード線及びビット線が選択される。つまり、書き込み対象のメモリセルが選択される。そして、その選択されたメモリセルに対して、書き込みデータDが書き込まれる(図10;ステップS2)。
(ベリファイ動作)
次に、データが正常に書き込まれたかどうかをチェックするベリファイ動作が実行される(図10;ステップS3)。このベリファイ動作は、1種類のデータが書き込まれる毎に実行される。例えば、複数のアドレスのメモリセルにデータ“00”が書き込まれたとする。この時、その複数のアドレスのメモリセルに対して、データ“00”のベリファイ動作が実行される。
まず、1つのアドレスのメモリセルが選択され、そのメモリセルの閾値電圧Vthが検出される。つまり、そのメモリセルのデータの「読み出し」が実行される。具体的には、そのメモリセルのコントロールゲートに所定の読み出し電圧Vread(図7参照)が印加される。この時、Yセレクタ23によって選択されているビット線には、読み出し電圧Vreadとメモリセルの閾値電圧Vthとの差に応じた電流が流れる。この電流が、メモリセル電流Icell(読み出し信号)として、メモリセルからセンスアンプ30に出力される。
同時に、制御回路15からの制御信号に応じて、リファレンスセルワード線ドライバ81は、ワード線WL1を選択する。このワード線WL1につながる複数の第1リファレンスセル71a(図6参照)は、データ“00”のベリファイ動作時に用いられる。尚、ワード線WL3につながる複数の第1リファレンスセル71bは、データ“01”のベリファイ動作時に用いられ、ワード線WL5につながる複数の第1リファレンスセル71cは、データ“10”のベリファイ動作時に用いられる。また、今、カウント数Cは0であり、ビット線BL0が選択されている。つまり、ワード線WL1が選択されることによって、第1リファレンスセル71a−0(ベリファイ基準セル71a−0;図9参照)が選択される。このベリファイ基準セル71a−0の閾値電圧は、ベリファイ基準電圧VVa−0である(図7参照)。そして、そのワード線WL1に読み出し電圧Vreadが印加されると、ビット線BL0には、読み出し電圧Vreadとベリファイ基準電圧VVa−0との差に応じた電流が流れる。この電流が、参照電流Iref(参照信号)として、センスアンプ30に出力される。
次に、センスアンプ30は、メモリセルから出力されたメモリセル電流Icellと、参照電流生成回路100から出力された参照電流Irefとの比較を行う。メモリセルとリファレンスセル71a−0のコントロールゲートには同一の読み出し電圧Vreadが印加されているので、メモリセル電流Icellと参照電流Irefを比較することは、メモリセルの閾値電圧Vthとベリファイ基準電圧VVa−0
を比較することを意味する。このようにして、メモリセルの閾値電圧Vthが所望の電圧(VVa−0)に達しているかを検出することが可能となる。センスアンプ30は、上記比較結果に基づいて、メモリセルに書き込まれたデータ値としてある値(“00”あるいはそれ以外の値)を検出する。ベリファイチェックモードにおいて、センスアンプ30は、検出したメモリセルのデータ値(読み出しデータD)をコンパレータ40に出力する。また、このコンパレータ40には、I/Oバッファ12から書き込みデータD(この場合、データ値“00”)が入力されている。コンパレータ40は、その読み出しデータDと書き込みデータDの比較を行う。
メモリセルの閾値電圧Vthがベリファイ基準電圧VVa−0に達していない場合、書き込みデータDと読み出しデータDは不一致である(図10;ステップS4;No)。この時、コンパレータ40は、ベリファイに「失敗」したことを示す比較結果信号S1をカウンタ回路50に出力する。これにより、カウント数Cに1が加算され(図10;ステップS5)、カウント数Cは1になる。つまり、カウント回路50によってカウントされるカウント数Cは、「ベリファイに失敗した回数」を示す。カウント回数格納回路60に格納されたカウント数Cは、参照電流生成回路100に出力される。参照電流生成回路100のセレクタ回路82は、そのカウント数Cに基づいて、複数のリファレンスセル群75の中から1つのリファレンスセル群75を選択する。この場合、カウント数Cは1なので、第1リファレンスセル群75−1(ビット線BL1)が選択リファレンスセル群として選択される。これにより、選択リファレンスセル群が有する複数のリファレンスセルの閾値電圧(基準電圧)は、変更される(図10;ステップS6)。
ベリファイに失敗した場合、コンパレータ40は、メモリセルに対して再書込みを実行するように指示する制御信号を、制御回路15に出力する。これにより、指定されたメモリセルに対して、書き込みデータDが再度書き込まれる。そして、そのメモリセルに対して、再度ベリファイ動作が実行される。この時、ビット線BL1が選択されているので、参照電流Irefは、ベリファイ基準セル71a−1により生成される。このベリファイ基準セル71a−1の閾値電圧Vthは、ベリファイ基準電圧VVa−1である。上述の通り、ベリファイ基準電圧VVa−1は、((VVa−0)−ΔVs)で与えられる。ワード線WL1に読み出し電圧Vreadが印加されると、ビット線BL1には、読み出し電圧Vreadとベリファイ基準電圧VVa−1との差に応じた電流が流れる。その電流が、参照電流Irefとしてセンスアンプ30に出力される。センスアンプ30は、その参照電流Irefを用い、メモリセルに書き込まれた値の検出を再度行う。このようにして、ベリファイ動作が再度実行される。
ベリファイが成功するまで、上述の動作は繰り返される。ベリファイに成功した場合(図10;ステップS4;Yes)、データ値“00”の書き込みが行われた全てアドレスのメモリセルに対してベリファイが完了したかチェックされる(図10;ステップS7)。全てのアドレスに対してベリファイが完了していない時(図10;ステップS7;No)、ベリファイ対象のアドレスは、次のアドレスに設定される(図10;ステップS8)。そして、その次のアドレスのメモリセルに対して、上述と同様のベリファイ動作が実行される。
このように、データ値“00”の書き込みが行われた全てのアドレスのメモリセルに対してベリファイが実行される。そして、上述のように、ベリファイに失敗した場合、カウント数Cに1が追加される。セレクタ82は、カウント数Cが増加するにつれて、より低いベリファイ基準電圧VVaを有するベリファイ基準セル71aを備えるリファレンスセル群75を選択するようになる。
図11は、選択リファレンスセル群の推移、つまりベリファイ基準電圧VVaの遷移を説明するための図である。あるチップにおいて、メモリセルへのデータ“00”の書き込み特性は、分布D´で表されるとする。この場合、ベリファイ基準電圧が初期値VVa−0に設定されていると、いくつかのメモリセルに対するベリファイ動作は失敗する。結果として、ベリファイ基準電圧は、初期値VVa−0からVVa−2に遷移することになる。このベリファイ基準電圧VVa−2は、((VVa−0)−2×ΔVs)で与えられる。
データ“00”が書き込まれたメモリセルの全てに対してベリファイ動作が完了すると(図10;ステップS9;No)、次にデータ“01”の書き込み/ベリファイ動作が実行される(図10;ステップS10)。データ“01”の書き込み/ベリファイ動作も、上述の手順と同様の手順で実行される。このようにして、全データ値に対して書き込み/ベリファイ動作が完了すると(図10;ステップS9;Yes)、処理は終了する。
図12は、あるチップに対する書き込み/ベリファイ動作の結果の一例を示す図である。このチップのメモリセルの閾値電圧Vthは、分布D´〜分布D’を有するとする。そして、上述の書き込み/ベリファイ動作において、例えば、カウンタ回路50は、ベリファイ失敗を4回カウントしたとする(カウント数C=4)。よって、セレクタ回路82は、第4リファレンスセル群75−4を選択リファレンスセル群として選択している。この時、データ“00”のベリファイに用いられる第1リファレンスセル71a−4の閾値電圧は、ベリファイ基準電圧VVa−4である。このベリファイ基準電圧VVa−4は、((VVa−0)−ΔVsum)で与えられる。このΔVsumは、4×ΔVsで与えられる。また、データ“01”のベリファイに用いられる第1リファレンスセル71b−4の閾値電圧は、ベリファイ基準電圧VVb−4で与えられる((VVb−4)=(VVb−0)−ΔVsum)。また、データ“10”のベリファイに用いられる第1リファレンスセル71c−4の閾値電圧は、ベリファイ基準電圧VVc−4で与えられる((VVc−4)=(VVc−0)−ΔVsum)。これらベリファイ基準電圧VVa−4、VVb−4、VVc−4を用いることによって、全てのメモリセルに対してベリファイ動作が成功することになる。
(読み出し動作)
メモリセルに書き込まれたデータの読み出し動作も、センスアンプ30がメモリセル電流Icellと参照電流Irefとを比較することによって実行される。但し、この時、参照電流Irefは、第2リファレンスセル72を用いることによって生成される。
まず、1つのアドレスのメモリセルが選択され、そのメモリセルのコントロールゲートに所定の読み出し電圧Vread(図12参照)が印加される。この時、Yセレクタ23によって選択されているビット線には、読み出し電圧Vreadとメモリセルの閾値電圧Vthとの差に応じた電流が流れる。この電流が、メモリセル電流Icell(読み出し信号)として、メモリセルからセンスアンプ30に出力される。
同時に、制御回路15からの制御信号に応じて、リファレンスセルワード線ドライバ81は、ワード線WL2、WL4、WL6のいずれかを選択する。これらワード線WL2、WL4、WL6につながる複数の第2リファレンスセル72a、72b、72c(図6参照)は、それぞれデータ“00−01”、“01−10”、“10−11”の読み出しに用いられる。
ここで、図12に示された例によれば、カウント数Cは4であり、ビット線BL4が選択されている。よって、例えばワード線WL2が選択されると、第2リファレンスセル72a−4(リード基準セル72a−4;図9参照)が選択される。このリード基準セル72a−4の閾値電圧は、リード基準電圧VRa−4である。第0リファレンスセル群75−0のリード基準セル72a−0(図9参照)の閾値電圧がVRa−0(初期値)で与えられる時、このリード基準電圧VRa−4は、((VRa−0)−ΔVsum)で与えられる。また、例えばワード線WL4が選択されると、リード基準セル72b−4が選択される。このリード基準セル72b−4の閾値電圧は、リード基準電圧VRb−4である。第0リファレンスセル群75−0のリード基準セル72b−0の閾値電圧がVRb−0(初期値)で与えられる時、このリード基準電圧VRb−4は、((VRb−0)−ΔVsum)で与えられる。また、例えばワード線WL6が選択されると、リード基準セル72c−4が選択される。このリード基準セル72c−4の閾値電圧は、リード基準電圧VRc−4である。第0リファレンスセル群75−0のリード基準セル72c−0の閾値電圧がVRc−0(初期値)で与えられる時、このリード基準電圧VRc−4は、((VRb−0)−ΔVsum)で与えられる。
ワード線WLに読み出し電圧Vreadが印加されると、ビット線BL4には、読み出し電圧Vreadとリード基準電圧VRa−4、VRb−4、VRc−4とのいずれかとの差に応じた電流が流れる。この電流が、参照電流Iref(参照信号)として、センスアンプ30に出力される。センスアンプ30は、メモリセルから出力されたメモリセル電流Icellと、参照電流生成回路100から出力された参照電流Irefとの比較を行う。そして、センスアンプ30は、上記比較結果に基づいて、メモリセルに書き込まれたデータ値を検出する。このようにして検出されたデータ値は、読み出しデータDとして、センスアンプ30からI/Oバッファ12に出力される。
以上に示されたように、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置10によれば、参照信号生成回路100は、ベリファイ動作時に用いられる参照電流群に応じて、読み出し動作時に用いられる参照電流群を決定する。具体的には、参照電流生成回路100の複数のリファレンスセル群75の各々は、異なる閾値電圧Vthを有する複数のリファレンスセル71、72を備える。その複数のリファレンスセル71、72のコントロールゲートに所定の読み出し電圧Vreadを印加することによって、複数の参照電流Iref(参照電流群)が生成される。この参照電流群は、メモリセルに対するベリファイ動作/リード動作に用いられる。ここで、複数のリファレンスセル群75のそれぞれは、互いに異なる複数の参照電流群のそれぞれを生成する。セレクタ回路82は、ベリファイに失敗した回数を示すカウント数Cに基づいて、複数の参照電流群の中から1つの参照電流群を選択する。具体的には、セレクタ回路82は、カウント数Cが増加するにつれて、より低い閾値電圧Vthを有するリファレンスセル71、72を含むリファレンスセル群75を、選択リファレンスセル群として選択する。
この不揮発性半導体記憶装置10による効果は以下の通りである。図11及び図12に示されたように、ベリファイ基準電圧VVは固定されず、チップの書き込み特性のばらつきに対応して変更される。つまり、チップの書き込み特性に最適なベリファイ基準電圧VVを設定することが可能となる。これにより、メモリセルにデータを書き込む際のエラーが防止される。それは、所定の書き込み時間(書き込み回数)中に、メモリセルの閾値電圧Vthがベリファイ基準電圧VVに到達しなくなってしまうことが抑制されるからである。
また、メモリセルの書き込み特性は、データ書き換えの繰り返しや経時的な要因によっても変動し得る。本発明に係る不揮発性半導体記憶装置10によれば、基準電圧の設定変更に必要な回路が予め組み込まれているので、メモリセル特性の経時的な変動に対応して、最適なベリファイ基準電圧VVを設定することが可能となる。
更に、リード基準電圧VRは、ベリファイ基準電圧VVの変化と連動して変化する。従って、メモリセルの閾値電圧Vthの分布(例えば、図11に示された分布D)の下限とリード基準電圧VRとの間には、必ず所定のマージンが確保される。すなわち、閾値電圧Vthの分布の下限とリード基準電圧VRが接近しすぎることが防止される。これにより、メモリセルに書き込まれたデータ値が誤って読み出されることが抑制される。このように、メモリセル特性の製造時のばらつきや経時的な変動に対応して、最適なリード基準電圧VRを設定することが可能となる。特に、多値型の不揮発性半導体記憶装置においては、マージンは2値型のものに比べてもともと小さいので、誤読み出しが低減される効果は顕著となる。
本発明に係る不揮発性半導体記憶装置10において、上述の参照電流生成回路100は、メモリセルアレイ20単位で設置されてもよい。これにより、サンプル間だけでなく同一サンプル内でも発生し得る書き込み特性のばらつきに対応することが可能となる。
このように、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置10によれば、メモリセル特性の製造時のばらつきや経時的な変動に対応して、最適な読み出し/ベリファイ動作を実行することが可能となる。図11から明らかなように、この不揮発性半導体記憶装置10は、閾値電圧Vthの分布間のマージンΔVmの半分程度までの分布のばらつき(閾値電圧のシフト)に対応することが可能である。これにより、分布のばらつきによって従来は不良品と判定されていたチップを、良品として救済することが可能となる。従って、歩留まりが向上し、製造コストが低減される。
図1Aは、多値型の不揮発性半導体記憶装置におけるメモリセルの閾値電圧の分布を示す図である。 図1Bは、多値型の不揮発性半導体記憶装置におけるメモリセルの閾値電圧の分布を示す図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の構成を示すブロック図である。 図3は、本発明の実施の形態に係るカウンタ回路の構成例を示す回路図である。 図4は、本発明の実施の形態に係るカウント回数格納回路の構成例を示すブロック回路図である。 図5は、本発明の実施の形態に係る格納回路の構成例を示す回路図である。 図6は、本発明の実施の形態に係るリファレンスセルアレイの構成を示す回路図である。 図7は、本発明の実施の形態に係るリファレンスセルの閾値電圧の分布を示す図である。 図8は、本発明の実施の形態に係るデコーダの構成例を示す回路図である。 図9は、本発明の実施の形態に係る参照電流生成回路の構成を示すブロック回路図である。 図10は、本発明に係るメモリセルアクセス方法を示すフローチャートである。 図11は、本発明に係るメモリセルアクセス方法を説明するための図である。 図12は、本発明に係るメモリセルアクセス方法を説明するための図である。
符号の説明
10 不揮発性半導体記憶装置
12 I/Oバッファ
15 制御回路
20 メモリセルアレイ
21 Xデコーダ
22 Yデコーダ
23 Yセレクタ
24 アドレスバッファ
30 センスアンプ
40 コンパレータ
50 カウンタ回路
60 カウント回数格納回路
61 格納回路
70 リファレンスセルアレイ
71 第1リファレンスセル
72 第2リファレンスセル
75 リファレンスセル群
81 リファレンスセルワード線ドライバ
82 セレクタ回路
90 デコーダ
100 参照電流生成回路

Claims (10)

  1. 複数のメモリセルを有するメモリセルアレイと、
    読み出し動作及びベリファイ動作時に用いられる複数の参照信号群を生成する参照信号生成回路と、
    前記メモリセルアレイから出力される読み出し信号と前記参照信号生成回路から出力される前記参照信号群とを比較するセンスアンプと
    を具備し、
    前記参照信号生成回路は、ベリファイ動作時に用いられる前記参照信号群に応じて、読み出し動作時に用いられる前記参照信号群を決定する
    ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置において、
    前記センスアンプ及び前記参照信号生成回路に接続されたカウンタ回路を更に具備し、
    ベリファイ動作時、
    前記カウンタ回路は、ベリファイに失敗した回数を数え、前記回数を示す回数信号を前記参照信号生成回路に出力し、
    ベリファイ動作及び読み出し動作時、
    前記参照信号生成回路は、前記回数信号が示す前記回数に基づき、前記複数の参照信号群の中から一の参照信号群を選択し、前記一の参照信号群を前記センスアンプに出力し、
    前記センスアンプは、前記メモリセルから出力される読み出し信号と、前記一の参照信号群とを比較することによって、前記メモリセルに書き込まれたデータ値を検出する
    不揮発性半導体記憶装置。
  3. 請求項2に記載の不揮発性半導体記憶装置において、
    前記参照信号生成回路は、
    前記複数の参照信号群のそれぞれを生成するための複数のリファレンスセル群と、
    前記複数のリファレンスセル群に接続されたセレクタ回路と
    を備え、
    前記セレクタ回路は、前記回数信号が示す前記回数に基づき、前記複数のリファレンスセル群の中から一のリファレンスセル群を選択し、
    前記一のリファレンスセル群からの出力は、前記一の参照信号群として前記センスアンプに入力される
    不揮発性半導体記憶装置。
  4. 請求項3に記載の不揮発性半導体記憶装置において、
    前記複数のリファレンスセル群の各々は、複数のリファレンスセルを備え、
    前記複数のリファレンスセルは、それぞれ異なる閾値電圧を有し、
    前記参照信号群は、前記複数のリファレンスセルのそれぞれのコントロールゲートに所定の電圧を印加することにより生成される
    不揮発性半導体記憶装置。
  5. 請求項4に記載の不揮発性半導体記憶装置において、
    前記各々のリファレンスセル群に属する前記複数のリファレンスセルは、
    ベリファイ動作時に用いられる第1リファレンスセルと、
    読み出し動作時に用いられる第2リファレンスセルと
    を含み、
    前記複数のリファレンスセル群のそれぞれに属する複数の前記第1リファレンスセルは、それぞれ異なる閾値電圧を有し、
    前記複数のリファレンスセル群のそれぞれに属する複数の前記第2リファレンスセルは、それぞれ異なる閾値電圧を有する
    不揮発性半導体記憶装置。
  6. 請求項5に記載の不揮発性半導体記憶装置において、
    前記複数の第1リファレンスセルは、閾値電圧が等間隔になるように形成され、
    前記複数の第2リファレンスセルは、閾値電圧が等間隔になるように形成された
    不揮発性半導体記憶装置。
  7. 請求項5又は6に記載の不揮発性半導体記憶装置において、
    前記セレクタ回路は、前記回数信号が示す前記回数の増加に伴い、より低い閾値電圧を有する前記第1リファレンスセル及び前記第2リファレンスセルを備える前記リファレンス群を、前記一のリファレンスセル群として選択する
    不揮発性半導体記憶装置。
  8. 請求項2に記載の不揮発性半導体記憶装置において、
    前記参照信号生成回路は、
    M行N列(M、Nは2以上の整数)に配置された複数のリファレンスセルを有するリファレンスセルアレイと、
    前記リファレンスセルアレイに接続されたセレクタ回路と
    を備え、
    第i行第j列(iは1以上M以下の整数;jは1以上N−1以下の整数)の前記リファレンスセルの閾値電圧は、第i行第(j+1)列の前記リファレンスセルの閾値電圧より所定の電圧差だけ高く、
    第k列(kは1以上N以下の整数)に属するM個の前記リファレンスセルは、それぞれ異なる閾値電圧を有し、
    前記セレクタ回路は、前記回数信号が示す前記回数がC(Cは0以上N−1以下の整数)の時、第(C+1)列に属するM個の前記リファレンスセルを選択し、
    前記一の参照信号群は、前記第(C+1)列に属するM個のリファレンスセルのそれぞれのコントロールゲートに所定の電圧を印加することによって生成される
    不揮発性半導体記憶装置。
  9. 請求項8に記載の不揮発性半導体記憶装置において、
    第k列に属するM個の前記リファレンスセルは、
    R個(Rは1以上M/2以下の整数)の第1リファレンスセルと、
    R個の第2リファレンスセルと
    を含み、
    ベリファイ動作時、前記R個の第1リファレンスセルのいずれかのコントロールゲートに前記所定の電圧が印加され、
    読み出し動作時、前記R個の第2リファレンスセルのいずれかのコントロールゲートに前記所定の電圧が印加される
    不揮発性半導体記憶装置。
  10. 不揮発性半導体記憶装置のメモリセルアクセス方法であって、
    前記不揮発性半導体記憶装置は、複数のメモリセルがアレイ状に配置されたメモリセルアレイと、前記メモリセルのデータの読み出し/ベリファイ動作に用いられる複数のリファレンスセル群とを備え、
    前記メモリセルアクセス方法は、
    (A)前記複数のメモリセルにデータを書き込むステップと、
    (B)前記複数のメモリセルへの前記データの書き込みをベリファイするステップと、
    (C)前記(B)ベリファイするステップにおいて、ベリファイに失敗した回数を数えるステップと、
    (D)前記回数に応じて、前記複数のリファレンスセル群から一のリファレンスセル群を選択するステップと、
    (E)前記一のリファレンスセル群を用いて、読み出し/ベリファイ動作を行うステップと
    を具備する
    不揮発性半導体記憶装置のメモリセルアクセス方法
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