JP2005325798A - オイルパン - Google Patents
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Abstract
【課題】 オイルチェンジャーノズルをオイルパンの最深部に案内可能な構造を有するオイルパンであっても、構造の簡素化、製造工程の簡素化、製造コストおよびオイルパン製品コストの上昇を招くことのない、オイルパンを提供する。
【解決手段】 深底部14に凸部30を設け、凸部30と側壁11との間によって挟まれた谷形状領域によって、ノズル案内領域Aを規定する。
【選択図】 図1
【解決手段】 深底部14に凸部30を設け、凸部30と側壁11との間によって挟まれた谷形状領域によって、ノズル案内領域Aを規定する。
【選択図】 図1
Description
この発明は、自動車のエンジンに用いられるオイルパンの構造に関する。
自動車のエンジンの下部には、潤滑油を溜めるためオイルパンが設けられているが、オイルパン内の潤滑油を交換する際には、オイルパンの底部に設けられたドレンコックを開けて古い潤滑油を排出している。また、短時間での潤滑油の交換として、ガソリンスタンド等においては、オイルパンの上方に設けられたオイルレベルゲージガイドを利用し、吸引機であるオイルチェンジャーノズルをオイルパンに挿入して、オイルパン内の潤滑油を吸い出す方法が行なわれている。
しかしながら、オイルレベルゲージガイドは、オイルパン内の潤滑油の残量をチェックするために設けられているものであるため、エンジンの種類や、オイルパンの形状によっては、オイルレベルゲージガイドを用いてオイルチェンジャーにより潤滑油を吸い出しても、オイルチェンジャーノズルが、オイルパンの最深部に到達しないため、潤滑油を完全に吸い出すことができず、劣化した潤滑油がオイルパンに残存してしまう問題があった。
そこで、オイルレベルゲージガイドを用いてオイルチェンジャーノズルにより潤滑油を吸い出す場合に、潤滑油を完全に吸い出す目的から、下記特許文献1においては、オイルパンの底部の下面側に、オイルパンの最深部に至る通路が設けられ、この通路がオイルレベルゲージガイドの下端部に連通させる構造が採用されている。この構成により、オイルレベルゲージガイドにオイルチェンジャーノズルを挿入した場合には、上記通路を伝わって、オイルチェンジャーノズルがオイルパンの最深部に案内され、潤滑油を完全に吸い出すことを可能としている。
しかしながら、上記通路を設けるオイルパンにおいては、オイルパンの底部の下面側に別途通路を設ける構成が採用されていることから、オイルパンの構造が複雑なものとなり、製造工程の煩雑化、製造コストの上昇、オイルパン製品コストの上昇を招く問題が生じると考えられる。
特開2002−221017号公報
この発明が解決しようとする課題は、上記したように、オイルチェンジャーノズルをオイルパンの最深部に案内可能な構造を有するオイルパンの構造の複雑化、製造工程の煩雑化、製造コストの上昇、および、オイルパン製品コストの上昇にある。したがって、この発明の目的は、オイルチェンジャーノズルをオイルパンの最深部に案内可能な構造を有するオイルパンであっても、構造の簡素化、製造工程の簡素化、製造コストおよびオイルパン製品コストの上昇を招くことのない、オイルパンを提供することにある。
この発明に基づいたオイルパンにおいては、エンジンの下部に配置され、浅底部および深底部を含む底部とこの底部を取囲む側壁部とを有し、上記浅底部と上記深底部との境界近傍の上方位置に、オイルレベルゲージガイドの下端部が配置されるオイルパンであって、上記底部の表面側には、上記オイルレベルゲージガイドから挿入されるオイルチェンジャーノズルの先端部を上記深底部に案内するため、上記浅底部から上記深底部に向かうノズル案内領域が設けられる。
また、上記オイルパンの他の形態としては、上記ノズル案内領域は、上記底部において上記浅底部側から上記深底部側に向かって延びるように設けられた凸部と上記側部との間によって挟まれた谷形状領域によって規定される。
本発明に基づいた、オイルパンによれば、底部の表面側に、オイルチェンジャーノズルの先端部を深底部に案内するためのノズル案内領域が設けられている。これにより、オイルレベルゲージガイドから挿入されるオイルチェンジャーノズルの先端部をオイルパンの深底部に案内することができ、オイルパン内の劣化潤滑油を完全に吸い出すことを可能とする。
また、ノズル案内領域を、底部において浅底部から深底部に向かって延びるように設けられた凸部と側部との間によって挟まれた谷形状領域によって規定することにより、底部には、新たに凸部のみを形成することで済むため、オイルパンの構造の簡素化を図ることができる。また、従来の成型工程において、同時に凸部を形成することができるため、凸部形成の追加を必要としないことから製造工程の簡素化が図られ、製造コストおよびオイルパン製品コストの上昇を招くことなく、オイルチェンジャーノズルの先端部を深底部に案内するためのノズル案内領域が設けられたオイルパンを提供することが可能になる。
以下、この発明に基づいた実施の形態におけるオイルパンについて、図1〜図4を参照して説明する。本実施の形態におけるオイルパンは、自動車のエンジンの下部に配置されるオイルパンである。また、図1は、本実施の形態におけるオイルパン1の構造を示す全体斜視図であり、図2は、図1中II−II線矢視断面図であり、図3は、図2中III線矢視断面図であり、図4は、図2中IVで示す領域の部分拡大図である。
(オイルパン10の構造)
まず、図1から図3を参照して、本実施の形態におけるオイルパン10の構造について説明する。このオイルパン10は、浅底部13および深底部14とからなる底部12と、この底部12を取囲み、潤滑油を蓄えることが可能な容器を形成する側壁11とを有している。また、深底部14は、最深底部14aと、浅底部13と最深底部14aとを連結するように徐々に傾斜する傾斜深底部14bとを有している。
まず、図1から図3を参照して、本実施の形態におけるオイルパン10の構造について説明する。このオイルパン10は、浅底部13および深底部14とからなる底部12と、この底部12を取囲み、潤滑油を蓄えることが可能な容器を形成する側壁11とを有している。また、深底部14は、最深底部14aと、浅底部13と最深底部14aとを連結するように徐々に傾斜する傾斜深底部14bとを有している。
なお、傾斜深底部14bは、エンジンの形式によっては、浅底部13および最深底部14aに対して略垂直となる場合もある。このように、浅底部13および深底部14が設けられる理由としては、エンジンルーム内の各種機器の配置の関係に起因しているが、車軸を通過させる関係においては、オイルパン10の底面は、車軸の上を通過させる必要があるものの、オイルパン10として貯油容量を確保する必要があるためである。
オイルパン10内の潤滑油の量をチェックするために用いられるオイルレベルゲージガイド20は、上方からオイルパン10に向かって延びるように設けられ、オイルレベルゲージガイド20の下端部は、浅底部13と深底部14との境界近傍付近に位置し、平面的に見た場合には、いずれか一方の側壁11の近傍領域に設けられている。
また、深底部14の表面側には、浅底部12側から深底部14側に向かうノズル案内領域を構成する凸部30が設けられている。この凸部30は、図3に示すように、側壁11とこの凸部30によって、オイルレベルゲージガイド20の下端部を挟む位置において、深底部14の傾斜深底部14bの表面から突出するように設けられ、上端部は、浅底部13と傾斜深底部14bとの交点(図4中P1)を含む位置にまで延び、また、下端部は、傾斜深底部14bと最深底部14aとの交点(図4中P2)を含む位置にまで延びるように設けられている。凸部30の上端部位置および下端部位置は、特に、限定されるものではないが、オイルチェンジャーノズル40の先端部を最深底部14aに到達させる観点によれば、凸部30の下端部位置は、傾斜深底部14bにまで延在していることが好ましい。
このように、深底部14に凸部30を設けることで、図3に示すように、凸部30と側壁11との間によって挟まれた谷形状領域によって、ノズル案内領域Aが規定されることとなる。なお、ノズル案内領域Aを規定するため、オイルレベルゲージガイド20、浅底部13、および、凸部30の間の好ましい位置関係としては、図4に示すように、オイルレベルゲージガイド20と浅底部13との間の距離(L1)が、約70mm程度、浅底部13と傾斜深底部14bとの交点位置P1と、オイルレベルゲージガイド20の中心位置との平面的な距離(L2)が、約20mm程度、凸部30の傾斜深底部14bの表面からの高さ(L3)が、10mm程度となる。
(作用・効果)
以上、本実施の形態におけるオイルパン10によれば、底部12の傾斜深底部14bの表面側に、オイルチェンジャーノズル40の先端部を最深底部14aに案内するための谷形状領域からなるノズル案内領域Aが設けられている。これにより、オイルレベルゲージガイド20から挿入されるオイルチェンジャーノズル40の先端部は、図2に示すように、ノズル案内領域Aに沿って下方に押し下げられ、オイルパン10の最深底部14aに案内することができ、オイルパン10内の劣化潤滑油を完全に吸い出すことができる。
以上、本実施の形態におけるオイルパン10によれば、底部12の傾斜深底部14bの表面側に、オイルチェンジャーノズル40の先端部を最深底部14aに案内するための谷形状領域からなるノズル案内領域Aが設けられている。これにより、オイルレベルゲージガイド20から挿入されるオイルチェンジャーノズル40の先端部は、図2に示すように、ノズル案内領域Aに沿って下方に押し下げられ、オイルパン10の最深底部14aに案内することができ、オイルパン10内の劣化潤滑油を完全に吸い出すことができる。
また、ノズル案内領域Aを、底部12において浅底部13から深底部14に向かって延びるように設けられた凸部30と側壁11との間によって挟まれた谷形状領域によって規定することにより、底部12には、新たに凸部30のみを形成することで済むため、オイルパン10の構造の簡素化を図ることができる。また、従来の成型工程において、同時に凸部30を形成することができるため、凸部形成の追加を必要としない。
その結果、製造工程の簡素化が図られ、製造コストおよびオイルパン10の製品コストの上昇を招くことなく、オイルチェンジャーノズル40の先端部を深底部14に案内するためのノズル案内領域Aが設けられたオイルパン10を提供することができる。
なお、上記オイルパン10においては、一方の側壁11側に、凸部30を形成する場合について説明したが、両方の側壁11の近傍に凸部30を設けることも可能である。また、側壁11を用いず、2つの凸部30を並行に設けることにより、凸部30同士の間に谷形状領域からなるノズル案内領域Aを形成することも可能である。
また、底部12に凸部30を設けて、谷形状領域からなるノズル案内領域Aを形成する場合について説明したが、底部12に凹部を設け、この凹部自体を谷形状領域からなるノズル案内領域Aとして用いることも可能である。
したがって、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施の形態のみによって解釈されるのではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
10 オイルパン、11 側壁、12 底部、13 浅底部、14 深底部、14a 最深底部、14b 傾斜深底部、20 オイルレベルゲージガイド、30 凸部、40 オイルチェンジャーノズル、A ノズル案内領域。
Claims (2)
- エンジンの下部に配置され、浅底部および深底部を含む底部とこの底部を取囲む側壁部とを有し、前記浅底部と前記深底部との境界近傍の上方位置に、オイルレベルゲージガイドの下端部が配置される、オイルパンであって、
前記底部の表面側には、前記オイルレベルゲージガイドから挿入されるオイルチェンジャーノズルの先端部を前記深底部に案内するため、前記浅底部から前記深底部に向かうノズル案内領域が設けられる、オイルパン。 - 前記ノズル案内領域は、前記底部において前記浅底部側から前記深底部側に向かって延びるように設けられた凸部と前記側部との間によって挟まれた谷形状領域によって規定される、請求項1に記載のオイルパン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004145964A JP2005325798A (ja) | 2004-05-17 | 2004-05-17 | オイルパン |
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Publications (1)
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ID=35472329
Family Applications (1)
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JP2004145964A Pending JP2005325798A (ja) | 2004-05-17 | 2004-05-17 | オイルパン |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN101900009A (zh) * | 2009-05-29 | 2010-12-01 | 大协西川株式会社 | 油底壳构造及用以对油底壳内部空间进行分隔的分隔部件 |
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2004
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US8635983B2 (en) | 2009-05-29 | 2014-01-28 | Daikyonishikawa Corporation | Oil pan structure and separator for partitioning oil pan |
CN101900009B (zh) * | 2009-05-29 | 2014-12-24 | 大协西川株式会社 | 油底壳构造及用以对油底壳内部空间进行分隔的分隔部件 |
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