JP2005325092A - 可剥、非可剥を使い分けることができるネイルエナメルシステム。 - Google Patents
可剥、非可剥を使い分けることができるネイルエナメルシステム。 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 環境負荷への対応・規制化が進むネイルカラー業界において、より使いやすいアルコール可溶型のネイルエナメルが上市されているが、現状では接着性や耐久性が劣り、足の爪用や入浴またはスポーツなどをした後には、自然と剥がれてしまうという難点があった。また、仮に耐久性があってアルコール系溶剤で使用できるタイプを作成したとしても、異質な2タイプの材料を無数にある色種に対応するにあたって、その商品構成は複雑なものとなる。この多様化する顧客のニーズに簡便に対応でき、顧客自らが気軽に独自性を楽しむことができるネイルカラーシステムの提供を課題とする。
【解決手段】易剥離性を有するアルコール可溶型ネイルエナメルを、そのネイルエナメルを爪に固着できるアルコール可溶型アンダーコートと併用することにより、易剥離が可能な仕上げと耐久性を有する仕上げとを選択でき、且つ環境負荷の少ないネイルカラーシステムの構築が可能となる。
【選択図】 図2
【解決手段】易剥離性を有するアルコール可溶型ネイルエナメルを、そのネイルエナメルを爪に固着できるアルコール可溶型アンダーコートと併用することにより、易剥離が可能な仕上げと耐久性を有する仕上げとを選択でき、且つ環境負荷の少ないネイルカラーシステムの構築が可能となる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、爪の装飾用塗料であるネイルエナメルにおいて、可剥型のアルコール可溶性樹脂を主成分とした塗布剤と、接着機能を向上させるためのアンダーコートとの、二種の塗料を組み合わせ、ユーザーの趣向に合わせて任意に選択し、可剥、非可剥を使い分けることができるネイルエナメルシステムに関する。
広く普及しているネイルエナメルは、爪に密着して長期にわたり美観を維持する耐久性を重視したタイプが主であり、また、それら塗布剤は、エステルやケトン類などの溶解性の強い化学物質を溶剤として含有していた。
また、これらのネイルエナメルを爪から除去するには、乾燥後の塗膜を再溶解させて拭き取る方法によるために、同じく溶解性の強い溶剤を主成分とした除光液を必要としていた。また、近年、除光液を使用せずフィルム状に塗膜を除去可能な可剥型のネイルカラーも商品化されているが、入浴時や過激なスポーツ時には、容易に剥がれてしまうことがあった。
特願平11−375875 特願2000−124968
昨今の環境・健康への意識の高まりから、エステル・ケトン・芳香族炭化水素類などの溶剤の使用が規制される方向にあるが、性能の維持・向上において全てを排除するにあたっては限界がある。また、人体に優しい水溶型ネイルも開発されたが、乾燥性と使用後の除去に致命的欠陥があった。
このように、従来型ネイルにおいては、塗布時や除去時に使用者が強い溶剤類に暴露され且つ簡単に除去できないこと、また、易剥離型アルコール型ネイルでは、簡単に除去できても、逆に接着性や耐久性にそれぞれ難があった。
ネイルエナメルは、将来的には強い溶剤を使用する必要がなく人体や周囲の環境にも配慮された成分のネイルエナメルに移行していくと思われる。しかし、現状ではその性能面において、耐久性がありなおかつ容易・安全に除去できるものがなく、この相反する性質を満足しうるネイルシステムを提供することを課題とする。
アルコール可溶型樹脂を主成分とした易剥離型ネイルエナメルは、比較的臭気が少なく、人体や周囲の環境にも優しいネイルエナメルの提供が可能であるが、前述のように耐久性に難がある。本発明は、この解消にあたり、爪への固着性の優れたアルコール可溶型の樹脂を用いて密着性付与アンダーコートを作成し、使用条件によってユーザーが可剥型と非可剥型とを自由に選択して使い分けることのできるネイルエナメルシステムを、実験と検討を繰り返し行いながら創案したものである。
本発明の、ユーザーが任意に選択して使い分けができるアルコール可溶型樹脂を主成分としたネイルエナメルシステムに使用される塗布剤は、以下の如くであるが、混合比率などは実用範囲を例示したものであり、発明の思考を特定するものではない。
(1) 可剥型塗布剤は、アルコール可溶型ポリウレタンエラストマー樹脂10〜30%、ニトロセルロース1〜10%の主成分樹脂を、アルコール、グリコール、アルキルエーテルなどの水酸基含有溶剤、及び少量のエステル系溶剤で希釈したものをベースとし、着色剤に化粧品指定顔料を混合し構成される。
(2) 前述の可剥型塗布剤を爪に固着させる目的のアンダーコートは、ブチラール樹脂1〜50%を、アルコール、グリコール、アルキルエーテルなどの水酸基含有溶剤で希釈したもので構成される。
(3) 非可剥型仕上げとした場合の塗膜除去用溶剤として、アルコールに少量のエステル(10%未満)を加えたもので構成される。
使用規制が強化されていくエステル・ケトン・芳香族炭化水素系溶剤の含有量を低減化するネイルシステム用塗料・除去液とすることで、人体や周辺環境への影響が軽減される新しいタイプのネイルエナメルが提供される。
多様化する顧客の嗜好に容易に対応できる、ネイルシステムが提供される。例えば、高い耐久性を求めず且つ除光液を使用せずにネイルカラーを除去したいという目的には、可剥型アルコール系ネイルカラーのみを塗布し、長期にわたり美観を維持したい場合には、アンダーコート塗布後に同可剥型アルコール系ネイルカラーを塗布する。この使い分けがアンダーコート塗布の有無のみで可能となり、より単純な商品構成とすることが可能である。
また、アンダーコートもアルコール可溶型とすることにより、アルコール系溶剤を主成分とした除光液での除去が可能となり、よって塗布時・除去時に爪への影響、臭気や溶解性の強いタイプの溶剤の使用が抑えられる。
この一連のシステムにより、爪や皮膚に対する刺激に弱い体質や、臭気に敏感なためにネイルカラーの使用を敬遠していたユーザーばかりでなく、周囲の環境にも配慮ができ時代に即応した優れた利便性は新たな同市場への需要を喚起するものであり、工業的にその価値の高い発明である。
本発明の具体的な実施形態を例示、説明すると以下のとおりである。
アルコール可溶型ネイルエナメルの塗膜形成樹脂には、ウレタンエラストマー樹脂のほかにビニル系共重合樹脂、セルロース系樹脂、ナイロン樹脂、ポリエステル樹脂、など易剥離性塗料原料としての性能を有するものであれば、特に限定されるものではないが、塗膜形成性、乾燥性、アルコールに対する可溶性などからウレタンエラストマー樹脂を用いることが望ましい。
アルコール可溶型ネイルエナメルの塗膜形成樹脂には、ウレタンエラストマー樹脂のほかにビニル系共重合樹脂、セルロース系樹脂、ナイロン樹脂、ポリエステル樹脂、など易剥離性塗料原料としての性能を有するものであれば、特に限定されるものではないが、塗膜形成性、乾燥性、アルコールに対する可溶性などからウレタンエラストマー樹脂を用いることが望ましい。
さらに可剥性能の調整には、剥離助剤の添加が有効であり、添加量は重要なポイントとなる。アルコール可溶型ネイルエナメルの塗膜形成樹脂に添加する剥離助剤は、ポリオキシエチレンラウリルエーテル類の液状タイプが良好であり、添加量は0.1〜2%程度が適当である。
さらにアルコール可溶型ネイルエナメルの塗膜形成樹脂には、沈澱防止剤、増粘剤のほかに各種の着色剤やパール粉末、各種金属粉末など一般ネイルエナメルと同様の装飾性成分をそれぞれ0.1〜5%程度添加する。
これら易剥離機能を有するネイルエナメルを爪に固着強化させるアンダーコート用の原料樹脂には、ポリビニルブチラール樹脂の使用が相互の安定性から最良である。また、このポリビニルブチラール樹脂はアルコール系の溶剤にて希釈し、希釈倍率はその塗布作業性の点で2.5〜10倍程度が望ましく、これは使用するネイル塗布用の刷毛の種類や各種条件によって決定される。
以下に本発明のアルコール可溶型ネイルエナメルの可剥、非可剥を使い分けることが出来るネイルエナメルシステムを爪に塗装する場合の実施例を述べる。
マニキュアを施す爪は、従来と同じように清水またはアルコールなど爪や環境に影響の少ない溶剤を用いて脱脂と清浄のために丁寧に拭き上げて乾燥させる。
除光液を使わずに簡単に剥がし取る可剥型を選ぶ場合は、アルコール可溶型ネイルエナメルを直接爪に塗布する。塗装したネイルエナメルの膜が薄すぎると、剥離時に所定の可剥性が得られない場合があり、また、一度に厚く塗布しすぎると、膜内部の溶剤が抜けずに著しく乾燥が遅くなるなどの問題が生じるので、薄く2回から3回に分けて塗布するのが望ましい。
なお、その他の塗り方については、従来のネイルエナメルと同様であるが、可剥型であるために、爪の先端は塗布材を回り込むように塗ることで、不用意な剥離を防ぐことができる。
このように塗布された可剥型ネイルを剥離したい場合、膜の端を軽く引っ掻き、剥離のためのきっかけをつくれば、フィルムを剥がす要領で簡単に剥離除去ができる。剥離がしずらい場合は、温水に手を浸し可剥型ネイルの接着性を落として、前述手順を行う。
塗膜をある程度の期間維持したい非可剥型にする場合は、
の可剥型ネイルを塗布する前に、前述の密着付与のためのアンダーコートを塗布する。
このアンダーコートの塗布方法は、一般的なネイルカラーと同様でよいが、薄く且つ塗り残しがないように塗るべきである。厚く塗りすぎると膜の内部の溶剤が残り膜の強度が低下するなどの問題が生じて、本来有する固着性を損なう恐れがあるので何回も繰り返し塗るのは好ましくない。
アンダーコートを塗布してから乾燥させた後は、
に挙げた手順にてネイルエナメルを塗布する。この場合、何度も塗布刷毛を擦りつけるように塗ると、アンダーコートがネイルエナメル中のアルコールにより再溶解し、艶が引けたり塗り肌が荒れるなどの問題を生じるので、注意が必要である。
このようにアンダーコートとネイルエナメルの手順で仕上げた場合は、
に挙げたような剥離ができないため、
のアルコール系溶剤による除光液で除去する。
本システムに使用する塗布材・除光液は、アルコール系の溶剤を主とした臭気や周囲の環境への負荷が少ないタイプであるが、塗布・除去作業を行う場合の部屋の換気や火気に対しては、十分な注意が必要である
1アルコール可溶型ネイルエナメル
2アンダーコート
3爪
4指
2アンダーコート
3爪
4指
Claims (3)
- フィルム状で任意に剥離が可能な可剥型のネイルエナメルと、接着性を付与する下塗りアンダーコートとの、二種類の塗布剤を目的に合わせて組み合わせることにより、可剥型仕上げと非可剥型仕上げとをユーザーの趣向に合わせて任意に選択し使い分けることができるネイルエナメルシステム。
- 臭気や溶解性が比較的弱いアルコール系溶剤と同可溶型樹脂を主に用いた、請求項1に記載するネイルエナメルシステム用の塗布剤。
- 非可剥型仕上げを選択した場合において、それを除去する場合にアルコール系溶剤で取り除く塗膜除去方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004169227A JP2005325092A (ja) | 2004-05-12 | 2004-05-12 | 可剥、非可剥を使い分けることができるネイルエナメルシステム。 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004169227A JP2005325092A (ja) | 2004-05-12 | 2004-05-12 | 可剥、非可剥を使い分けることができるネイルエナメルシステム。 |
Publications (1)
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Family
ID=35471727
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004169227A Pending JP2005325092A (ja) | 2004-05-12 | 2004-05-12 | 可剥、非可剥を使い分けることができるネイルエナメルシステム。 |
Country Status (1)
Country | Link |
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2004
- 2004-05-12 JP JP2004169227A patent/JP2005325092A/ja active Pending
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