JP2005170802A - 爪用マニキュア - Google Patents
爪用マニキュア Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005170802A JP2005170802A JP2003409065A JP2003409065A JP2005170802A JP 2005170802 A JP2005170802 A JP 2005170802A JP 2003409065 A JP2003409065 A JP 2003409065A JP 2003409065 A JP2003409065 A JP 2003409065A JP 2005170802 A JP2005170802 A JP 2005170802A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nail
- nail polish
- strippable coating
- strippable
- polish
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
Abstract
【課題】 ストリッパブルコーティングの特徴を生かして、除光液を用いずに爪から簡単に剥がせるようにした爪用マニキュアを提供する。
【解決手段】 爪の表面に塗布され、使用後は除光液を用いることなく爪から剥がせるようにした爪用マニキュアであって、ストリッパブルコーティングを主成分としており、そのストリッパブルコーティングには、人体に無害である溶剤(リモネン)が混合される。【選択図】 図3
【解決手段】 爪の表面に塗布され、使用後は除光液を用いることなく爪から剥がせるようにした爪用マニキュアであって、ストリッパブルコーティングを主成分としており、そのストリッパブルコーティングには、人体に無害である溶剤(リモネン)が混合される。【選択図】 図3
Description
本発明は、爪の装飾、保護等のために爪の表面に塗布される爪用マニキュアに関するものである。
上記爪用マニキュアは、これが塗布されて乾燥硬化した状態では爪の表面に強固に付着しており、爪から簡単には剥離することができない。そこで従来では、マニキュアの使用後は、その表面に除光液を上塗りしてマニキュアを軟らかくした上で、布、綿等を用いて爪から拭き取るようにしていた。
ところで、従来において、工場などで生産した完成品を、その輸送および貯蔵中の摩耗や腐食から保護するために、その完成品に一次的に塗布し、その後必要なときに完成品を傷付けることなく剥ぎ取れるようにした塗料として、ビニルプラスチックゾル、エチルセルロース、合成ゴム系ラテックスなどの「ストリッパブルコーティング」(即ち可塑性塗料)が既に知られており(たとえば、非特許文献1参照)、このストリッパブルコーティングは、完成品の材質、形状などに応じて、浸漬、吹付、ロール塗布などにより完成品の表面に塗布されるものである。
図書 「プラスチック大辞典」株式会社工業調査会発行
図書 「プラスチック大辞典」株式会社工業調査会発行
上記したように除光液を用いてマニキュアを爪から取り除く場合には、個々の爪に除光液を上塗りしてマニキュアを拭き取らなければならず、その一連の作業が面倒で時間もかかり、その上、除光液にはシンナー等の有害な溶剤が含まれることから、使用者が有害ガスを吸い込んだり或いは爪の表面が荒れて白くなる等の問題がある。さらにマニキュアを拭き取った後の布や綿にも有害物が染み込んでいることから、その廃棄場所にも気を使う必要があった。
そこで、本発明者は、上記ストリッパブルコーティングが、
(1) 人体に無害であること、
(2) 可剥性があり、塗着後の剥離が容易であり、塗着されるものに傷を付けないこと、の特性をもつことに着目して、このストリッパブルコーティングを、除光液の不要な爪用マニキュアに転用できるか試したところ、ストリッパブルコーティングの粘性が高くねばねばとしていて使いづらい点を除いて問題のないことが判明した。また、この粘性の問題は、ストリッパブルコーティングにリモネン等の無害な溶剤を混合させることで解決できることも究明した。
(1) 人体に無害であること、
(2) 可剥性があり、塗着後の剥離が容易であり、塗着されるものに傷を付けないこと、の特性をもつことに着目して、このストリッパブルコーティングを、除光液の不要な爪用マニキュアに転用できるか試したところ、ストリッパブルコーティングの粘性が高くねばねばとしていて使いづらい点を除いて問題のないことが判明した。また、この粘性の問題は、ストリッパブルコーティングにリモネン等の無害な溶剤を混合させることで解決できることも究明した。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、ストリッパブルコーティングの前記特性を生かして、除光液を用いずに爪から簡単に剥がせるようにした爪用マニキュアを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、爪の表面に塗布され、使用後は除光液を用いることなく爪から剥がせるようにした爪用マニキュアであって、ストリッパブルコーティングを主成分としており、そのストリッパブルコーティングには、人体に無害である溶剤が混合されることを特徴とする。
また請求項2の発明は、前記請求項1の発明の特徴に加えて、前記溶剤には、柑橘系の果皮より抽出したリモネンが少なくとも含まれることを特徴とする。
また請求項3の発明は、前記請求項1又は2の発明の特徴に加えて、前記ストリッパブルコーティングが透明であることを特徴とする。
以上のように本発明の爪用マニキュアは、ストリッパブルコーティングを主成分としており、そのストリッパブルコーティングには、人体に無害である溶剤が混合されているので、適度な粘性を有して爪に容易に且つ薄く塗布することができ、しかも人体に無害であり、また使用後は、除光液を用いることなく且つ拭き取り用の綿や布等を用いることなく簡単に爪から剥がすことができる廉価で高性能の爪用マニキュアが得られる。またこのマニキュアが爪の周りの皮膚に付いても膜状に簡単に剥ぎ取ることができ、更に爪や皮膚から剥ぎ取ったマニキュアは無害であることから、何処にでも廃棄でき、廃棄場所に気を使う必要もない。
また特に請求項3の発明によれば、ストリッパブルコーティングが透明であるので、これに顔料、染料、ラメ等を適宜混入することで、種々の色、柄、艶のマニキュアが容易に得られる。
本発明の実施の形態を、添付図面に例示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説明する。
添付図面において、図1〜図3は、本発明の一実施例を示すものであって、図1は、マニキュアを収容した容器の一実施例を示す要部破断正面図、図2は、マニキュアを爪に塗布している状態を示す斜視図、図3は、使用後のマニキュアの硬化膜を爪から剥がす手順を示す説明図である。
図1に例示したように、本実施例の爪用マニキュアMは、市販の爪用マニキュアと同様に、小瓶1とその開口端に着脱可能に装着される蓋2とよりなる容器B内に液状で収容されており、その蓋2の裏側には、先端に柔らかいブラシ3aを有する刷毛棒3が一体的に突設される。
前記爪用マニキュアMは、図示例ではストリッパブルコーティングとして透明な液状のビニルプラスチゾルを主成分としている。そのストリッパブルコーティング(ビニルプラスチゾル)には、それが本来有する粘性を減少させてマニキュア液として適度な粘性にするための溶剤が混合される。この溶剤としては、人体に無害なものが選定され、しかもストリッパブルコーティング(ビニルプラスチゾル)が本来有する乾燥機能(即ち塗布後、比較的短時間で乾燥し硬化する機能)と、乾燥後の剥離機能(即ち乾燥後に手で簡単に剥ぎ取れる機能)とを損なわない物性のものが選定される。
このような溶剤として、本実施例ではリモネンが選定される。このリモネンは、みかん等の柑橘系の果実の皮より抽出される天然の炭化水素成分であって、無色透明で人畜無害であり、しかもストリッパブルコーティング(ビニルプラスチゾル)に溶けることで、そのストリッパブルコーティング(ビニルプラスチゾル)が本来有する粘性、ねばねばが低下し、マニキュア液として適度な粘性となる。尚、この溶剤の配合量を変えることでマニキュアの粘性を適宜変えることができる。
使用に際しては、先ず、容器Bの蓋2を開け、次いで刷毛棒3先端のブラシ3aにマニキュアMを適宜付けて、指の爪Nに塗布し、その乾燥を待つべく適宜時間(例えば5分程度)放置する。この手順は、従来周知のマニキュアと同様である。尚、図2は、マニキュアMを爪Nに塗布している様子を示す使用例である。
マニキュアMは、乾燥すると、適度な硬度の一枚の膜Mfとなって、爪Nの表面に膜状に付着し、通常のマニキュアと同様に爪Nに対する装飾的機能を果たす(図3の(a)を参照)。この場合、入浴や炊事により、石鹸、洗剤等が付いてもマニキュアMの硬化した膜Mfが自然に取れる虞れはない。尚、上記マニキュアMの乾燥時間、膜Mfの硬さや厚さ、臭い等は、ストリッパブルコーティング(ビニルプラスチゾル)の組成や、これと溶剤(リモネン)との配合割合を変えることで適宜調整可能である。
マニキュアMの使用後においては、図3の(b)に示すようにマニキュアMの硬化した膜Mfの適所(例えば爪先部等)に他の指の爪か、適当な道具(例えばカッター)で剥ぎ口Kを付ければ、図3の(c)に示すようにこの剥ぎ口Kを起点として該膜Mfを手で簡単に剥ぎ取ることができる。そして、その剥ぎ取りに際し特別な道具や綿や布等の拭き取り手段は不要である。
尚、図示はしないが、上記マニキュアMの乾燥後において、その膜Mfの上面に市販のマニキュアトップコート(艶出し用のクリヤ塗料)を塗布するようにすれば、更に艶のあるマニキュアコートが形成できる。この場合には、使用後においては、互いに積層状態にあるマニキュアM及びマニキュアトップコートの各硬化膜に対し、前記と同様、爪か適当な道具(例えばカッター)で剥ぎ口を付けることにより、これを起点として手で簡単に剥ぎ取ることができる。
而して本実施例の爪用マニキュアMは、ストリッパブルコーティング(ビニルプラスチゾル)を主成分としており、そのストリッパブルコーティング(ビニルプラスチゾル)には、人体に無害である溶剤としてのリモネンが混合されているので、適度な粘性を有して爪に容易に且つ薄く塗布できるようになり、しかも人体に無害である。また使用後は、そのマニキュアMの硬化した膜Mfを、除光液を用いることなく且つ拭き取り用の綿や布等を用いることなく簡単に爪Nから剥がすことができる。またこのマニキュアMが爪Nの周りの皮膚に付いても、これを膜状に簡単に剥ぎ取ることができ、更に爪や皮膚から剥ぎ取ったマニキュアMの膜片は無害であることから、何処にでも廃棄でき、廃棄場所に気を使う必要もない。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、前記実施例では、マニキュアの主成分としてのストリッパブルコーティングとしてビニルプラスチゾルを用いた場合を説明したが、これに代えてエチルセルロース、合成ゴム系ラテックスなどの他のストリッパブルコーティングを使用しても良いことは勿論である。
また前記実施例では、透明なストリッパブルコーティング(ビニルプラスチゾル)をマニキュアMの主成分とし、これに顔料、染料、ラメ等を適宜混入することで種々の色、柄、艶のマニキュアが容易に得られるようにしているが、本発明(請求項1,2)では、不透明なストリッパブルコーティングをマニキュアの主成分としてもよい。
M・・・マニキュア
Mf・・膜
N・・・爪
Mf・・膜
N・・・爪
Claims (3)
- 爪の表面に塗布され、使用後は除光液を用いることなく爪から剥がせるようにした爪用マニキュアであって、
ストリッパブルコーティングを主成分としており、
そのストリッパブルコーティングには、人体に無害である溶剤が混合されることを特徴とする、爪用マニキュア。 - 前記溶剤には、柑橘系の果皮より抽出したリモネンが少なくとも含まれることを特徴とする、請求項1に記載の爪用マニキュア。
- 前記ストリッパブルコーティングが透明であることを特徴とする、請求項1に記載の爪用マニキュア。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003409065A JP2005170802A (ja) | 2003-12-08 | 2003-12-08 | 爪用マニキュア |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003409065A JP2005170802A (ja) | 2003-12-08 | 2003-12-08 | 爪用マニキュア |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005170802A true JP2005170802A (ja) | 2005-06-30 |
Family
ID=34730570
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003409065A Pending JP2005170802A (ja) | 2003-12-08 | 2003-12-08 | 爪用マニキュア |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005170802A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008520627A (ja) * | 2004-11-23 | 2008-06-19 | デュルラン、フランス | 植物由来の溶剤のみを原料とするワニス組成物 |
-
2003
- 2003-12-08 JP JP2003409065A patent/JP2005170802A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008520627A (ja) * | 2004-11-23 | 2008-06-19 | デュルラン、フランス | 植物由来の溶剤のみを原料とするワニス組成物 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9259071B2 (en) | Method for nail manicuring | |
KR101388254B1 (ko) | 네일용 스티커 | |
US5427121A (en) | Spray on nail polish | |
CN108495573B (zh) | 美甲处理方法 | |
MX2012004065A (es) | Capa de acabado removible de proteccion para recubrimientos de uñas artificiales y metodos para ello. | |
US20130032163A1 (en) | System and method for nail foil application | |
US10617192B2 (en) | Apparatus for applying and recycling nail polish powder and method of use | |
JP2741487B2 (ja) | マニキュア除去器 | |
US6797261B1 (en) | Plasticiser nails | |
KR101250082B1 (ko) | 네일아트용 디자인 판박이 | |
US20150283043A1 (en) | Composition of a decorative polish for fingernails and a method of decorating fingernails with said polish | |
US6705327B2 (en) | Method and system to polish and protect natural nails | |
JP2005118398A (ja) | フィルム状の美爪化粧料及び化粧方法並びにその化粧具 | |
JP2005118398A5 (ja) | ||
JP2005170802A (ja) | 爪用マニキュア | |
JP5844931B1 (ja) | 下塗り剤、及び、ネイルアート方法 | |
US20180369093A1 (en) | Gel Nail Polish System and Method of Applying Gel Nail Polish | |
US20190183779A1 (en) | Nail coating system | |
KR102595382B1 (ko) | 사람의 피부, 입술 또는 손톱을 장식하는 물품, 이러한 물품용 정착제, 및 피부, 입술 또는 손톱을 장식하는 방법 | |
JP2004314025A (ja) | 高耐久性と剥離除去性を併せ持つ複合塗膜型塗装方法 | |
JP2019525961A5 (ja) | ||
JP6727682B1 (ja) | 液状組成物、および爪またはアクセサリー類の表面の光沢鏡面化方法 | |
Gill | What You Need to Know About Beautiful Nails: A Better Understanding of Nail Chemistry | |
JP2022524677A (ja) | 爪コーティングシステム | |
JP4056002B2 (ja) | マニキュア用スプレー |