JP2005324266A - 段付穴形成用ドリル - Google Patents
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Abstract
【課題】 硬脆材料を研削して段付穴を形成する際に、段付穴の内面を高い精度の平滑面として形成できる段付穴形成用ドリルを提供すること。
【解決手段】 側面砥石部2aと、正面砥石部2bと、この正面砥石部2bの先端に突設された突状砥石部4と、から成るダイヤモンド砥石部2を、シャンク3の先端に備えるとともに、流体が供給される軸心貫通孔6を有するダイヤモンドドリル1であって、このダイヤモンドドリル1を使用して、硬脆材料9に環状段部10aを有する貫通穴10を形成する際に、少なくとも所定の残厚Dが硬脆材料9に残された状態で、正面砥石部2aが硬脆材料9を研削して環状段部10aを形成するように、硬脆材料9とダイヤモンドドリル1の形状に関する寸法が特定されている
【選択図】 図7
【解決手段】 側面砥石部2aと、正面砥石部2bと、この正面砥石部2bの先端に突設された突状砥石部4と、から成るダイヤモンド砥石部2を、シャンク3の先端に備えるとともに、流体が供給される軸心貫通孔6を有するダイヤモンドドリル1であって、このダイヤモンドドリル1を使用して、硬脆材料9に環状段部10aを有する貫通穴10を形成する際に、少なくとも所定の残厚Dが硬脆材料9に残された状態で、正面砥石部2aが硬脆材料9を研削して環状段部10aを形成するように、硬脆材料9とダイヤモンドドリル1の形状に関する寸法が特定されている
【選択図】 図7
Description
本発明は、ガラス等の硬脆材料に穴開け加工を施すためのダイヤモンドドリルに関する。
従来、硬脆材料に穴を開ける工具としては、鋼製のシャンクの先端に取り付けたダイヤモンド砥石部を回転させながら硬脆材料に接触させることで穴を開けるダイヤモンドドリルがある。
近年、半導体の高集積化や電気製品の精密化が進んでおり、これら半導体や電気製品の製造において、ガラスや半導体等の硬脆材料を研削する際に、その加工面に微粉末(パーティクル)が存在すると、半導体や各種電気製品に悪影響を及ぼすことになるため、製造上の歩留まりを減らすために高精度の研削加工が要求される。特に、硬脆材料を研削して内面に段部が形成された複雑な形状の段付穴の加工を施す場合があり、その際に段付穴の段部が高い精度の平滑面を要求される。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、硬脆材料を研削して段付穴を形成する際に、段付穴の内面を高い精度の平滑面として形成できる段付穴形成用ドリルを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の段付穴形成用ドリルは、側面砥石部と、正面砥石部と、該正面砥石部の先端に突設された突状砥石部と、から成るダイヤモンド砥石部を、シャンクの先端に備えるとともに、流体が供給される軸心貫通孔を有するダイヤモンドドリルであって、該ダイヤモンドドリルを使用して、硬脆材料に環状段部を有する貫通穴を形成する際に、少なくとも所定の残厚Dが前記硬脆材料に残された状態で、前記正面砥石部が前記硬脆材料を研削して前記環状段部を形成するように、前記硬脆材料と前記ダイヤモンドドリルの形状に関する寸法が特定されていることを特徴としている。
この特徴によれば、正面砥石部が硬脆材料を研削するときに、所定の残厚Dが硬脆材料に残った状態であるため、軸心貫通孔に供給されてダイヤモンドドリルの先端から流れ出た流体が、硬脆材料に形成された環状段部と、ダイヤモンド砥石部との間に流出されるようになり、研削の際に発生する切粉及びダイヤモンド砥粉を洗い流しながら研削でき、貫通穴の内面とともに、環状段部を滑らに形成することができる。
この特徴によれば、正面砥石部が硬脆材料を研削するときに、所定の残厚Dが硬脆材料に残った状態であるため、軸心貫通孔に供給されてダイヤモンドドリルの先端から流れ出た流体が、硬脆材料に形成された環状段部と、ダイヤモンド砥石部との間に流出されるようになり、研削の際に発生する切粉及びダイヤモンド砥粉を洗い流しながら研削でき、貫通穴の内面とともに、環状段部を滑らに形成することができる。
本発明の請求項2に記載の段付穴形成用ドリルは、請求項1に記載の段付穴形成用ドリルであって、前記軸心貫通孔に連通する縦方向の切溝が、前記突状砥石部に形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、流体を切溝から流出させることができるので、環状段部の近傍に比較的パーティクル等を含まない流体を誘導でき、研削の際に発生する切粉及びダイヤモンド砥粉を充分に洗い流すことができる。
この特徴によれば、流体を切溝から流出させることができるので、環状段部の近傍に比較的パーティクル等を含まない流体を誘導でき、研削の際に発生する切粉及びダイヤモンド砥粉を充分に洗い流すことができる。
本発明の請求項3に記載の段付穴形成用ドリルは、請求項1または2に記載の段付穴形成用ドリルであって、前記ダイヤモンドドリルと前記硬脆材料との間に偏心運動を与えることを特徴としている。
この特徴によれば、ダイヤモンドドリルと硬脆材料との間に偏心運動が与えられることで、ダイヤモンドドリルと硬脆材料との間に所定の間隙が形成されるようになり、ダイヤモンドドリルの先端から流れ出た流体が、前記間隙を通過して排出されるため、研削の際に発生する切粉及びダイヤモンド砥粉の排出が促進されるようになる。
この特徴によれば、ダイヤモンドドリルと硬脆材料との間に偏心運動が与えられることで、ダイヤモンドドリルと硬脆材料との間に所定の間隙が形成されるようになり、ダイヤモンドドリルの先端から流れ出た流体が、前記間隙を通過して排出されるため、研削の際に発生する切粉及びダイヤモンド砥粉の排出が促進されるようになる。
本発明の実施例を以下に説明する。
本発明の実施例に係る段付穴形成用ドリルについて説明すると、先ず図1は、本発明の実施例における段付穴形成用ドリルを示す斜視図であり、図2は、段付穴形成用ドリルの先端を示す正面図であり、図3は、段付穴形成用ドリルを示す側面図であり、図4は、図2における段付穴形成用ドリルを示すIV−IV縦断側面図である。
図1の符号1は、本発明の適用された実施例におけるダイヤモンドドリルとしての段付穴形成用ドリルであり、この段付穴形成用ドリル1は、先端面と外面にダイヤモンドを着装したダイヤモンド砥石部2と、回転軸として作用する鋼製のシャンク3とで構成されている。
ダイヤモンド砥石部2は略円筒形状を成し、特に図3に示すように、ダイヤモンド砥石部2の先端面の中央部が先方に突出されて突状砥石部4が設けられている。また、略円筒形状を成すダイヤモンド砥石部2の外面が側面砥石部2aを構成し、ダイヤモンド砥石部2の先端面が正面砥石部2bを構成している。
図4にはこの段付穴形成用ドリル1の断面図が示され、シャンク3の軸心及びダイヤモンド砥石部2の内部には、軸心貫通孔6が形成されており、この軸心貫通孔6に連通する縦方向(軸方向)の本実施例における切溝としてのスリット7が突状砥石部4の先端に形成され、図2に示すように、4つのスリット7が十字状になるように突状砥石部4に切り込みが入れられており、これらのスリット7はダイヤモンド砥石部2の軸心貫通孔6に交差され、突状砥石部4を4分割している。
段付穴形成用ドリル1を用いて本実施例における硬脆材料としての板ガラス9が研削される工程について図5から図8を用いて詳述すると、図5は、ダイヤモンド砥石部2が板ガラス9を研削する前の縦断側面図であり、図6は、ダイヤモンド砥石部2が板ガラス9を研削しているときの縦断側面図であり、図7は、板ガラス9の研削残部10bが残厚Dとなったときの縦断側面図であり、図8は、ダイヤモンド砥石部2が板ガラス9を貫通したときの縦断側面図である。
図5に示すように、板ガラス9は所定の厚さTを有しており、段付穴形成用ドリル1の突状砥石部4の突出長Lは、板ガラス9の厚さTよりも短くなるように寸法が特定されている(T>L)。板ガラス9の研削される面には、既に本実施例における貫通穴としての段付穴10が形成されており、この図5に示すように、段付穴10の内面には、段付穴10の中心軸に向かって突出される環状段部10aが形成され、この環状段部10aの内径は段付穴10の開口部付近の内径より小さくなっており、このような穴の途中で極端に穴の内径が変化する(小さくなる)穴を本実施例において段付穴と称する。
板ガラス9の段付穴10は貫通されずに所定の厚みD0を有する研削残部10bが設けられており、この板ガラス9の段付穴10を貫通させるときには、段付穴10に上方から段付穴形成用ドリル1を回転させながら挿入する。すると図6に示すように、先ず回転する段付穴形成用ドリル1の突状砥石部4の先端が板ガラス9の研削残部10bに当接する。このとき正面砥石部2bは、段付穴10の環状段部10aに当接されておらず、突状砥石部4の先端によって研削残部10bが研削されるようになっている。
そして図6に示すように、研削工程において、段付穴形成用ドリル1の軸心貫通孔6に上方から本実施例における流体としての水が供給されるようになっており、軸心貫通孔6に供給された水は、突状砥石部4の先端に形成されているスリット7から常時排出され、段付穴10の内面と、ダイヤモンド砥石部2の外面との間に流出されることになり、板ガラス9の研削の際に発生する切粉及びダイヤモンド砥粉を洗い流すことができる。
また、スリット7から水が噴出されることによって、大量の水が過大な抵抗を受けることなく段付穴形成用ドリル1の外部に排出されるようになっており、水流が段付穴10の内面の研削加工を妨げないとともに、段付穴10の環状段部10aの近傍に直に水流を誘導できるようになっている。
そして図7に示すように、板ガラス9の研削残部10bが所定の残厚Dとなったとき、ダイヤモンド砥石部2の正面砥石部2bが、段付穴10の環状段部10aに当接され、環状段部10aが研削される。このときダイヤモンド砥石部2の先端から流出された水が、段付穴10の内面と、ダイヤモンド砥石部2の外面との間に流出されているため、研削の際に発生する切粉及びダイヤモンド砥粉を洗い流しながら研削でき、パーティクルの存在しない滑らかな内面を有する段付穴10を形成することが可能となっている。
ダイヤモンド砥石部2の正面砥石部2bが、段付穴10の環状段部10aに当接された直後、すなわち環状段部10aの研磨がほぼ終了した時、図8に示すように、研削残部10bが貫通されるようになっている。段付穴10が貫通されると、突状砥石部4の先端から流出された水は、板ガラス9の下方に流れ落ちるようになっているが、若干の水が段付穴10の内面と、ダイヤモンド砥石部2の外面との間に残っているため、段付穴形成用ドリル1の回転によって段付穴10の内面を研削には支障がない。そして段付穴10の貫通後直ぐに段付穴形成用ドリル1の回転は停止され、研削作業が終了するようになっている。
図8に示すように、ダイヤモンド砥石部2に突状砥石部4が設けられていることによって、ダイヤモンド砥石部2の全体の形状が、板ガラス9に形成される段付穴10の形状とほぼ同じ形状となるので、板ガラス9の研削加工が実施し易くなっているとともに、側面砥石部2aと、正面砥石部2bと、突状砥石部4によって、段付穴10の内面を高い精度の平滑面として形成できるようになっている。
段付穴形成用ドリル1は、研削作業の際に、段付穴形成用ドリル1と板ガラス9との間に相対的な偏心運動を与えて研削することもできるようになっており、次に、段付穴形成用ドリル1の偏心運動について図9から図12を用いて詳述すると、図9は、偏心運動を与えられた状態で研削しているときの縦断側面図であり、図11は、図9における段付穴形成用ドリル1を示すXI−XI横断平面図であり、図10は、板ガラス9の研削残部10bが残厚Dとなったときの縦断側面図であり、図12は、ダイヤモンド砥石部2が板ガラス9を貫通したときの縦断側面図である。
図9に示すように、本実施例における硬脆材料としての所定の厚さTと有する板ガラス9を研削する際には、段付穴形成用ドリル1のダイヤモンド砥石部2を、板ガラス9に形成された段付穴10に上方から挿入し、突出長Lを有する突状砥石部4の先端を所定の厚みD0を有する研削残部10bに当接させる。このとき正面砥石部2bは、段付穴10の環状段部10aに当接されずに、突状砥石部4の先端によって研削残部10bが研削されるようになっている。
そしてダイヤモンド砥石部2の外面が、段付穴10の内面の全周に及ぶように当接させるために、段付穴形成用ドリル1を偏心軸(段付穴形成用ドリル1の中心軸であって、段付穴10の中心軸より偏心した所定位置にある)のまわりに回転または左右振動させながらドリルと板ガラス9とに相対的な偏心運動を与える。
これを図11により説明すると、ダイヤモンド砥石部2の外面を段付穴10の周辺に当接させてa方向に回転させながら、ダイヤモンド砥石部2の外面が段付穴10の内面の全周に及ぶようにダイヤモンド砥石部2をb方向に回転させるように、段付穴形成用ドリル1を運動させればよく、このようにすれば、段付穴形成用ドリル1と板ガラス9とに相対的な偏心運動を伴って研削が進行するため、研削残部10bを研削すると同時に、側面砥石部2aと突状砥石部4の側面が段付穴10の内面に当接されるので、段付穴10の内面をざらつきの無い滑らかな内面にすることができ、かつ段付穴10の直径はダイヤモンド砥石部2の直径よりも若干大きくなるように形成されるようになっている。
段付穴形成用ドリル1を偏心運動させながら研削することで、ダイヤモンド砥石部2の外面と段付穴10の内面との間に所定間隔の間隙sが形成される。この間隙sが形成されることで、段付穴10の内面にクラック等を生じさせることなく穴開け加工を施すことができる。
更に図9に示すように、板ガラス9を研削する際に、段付穴形成用ドリル1の内部に形成されている軸心貫通孔6に上方から水を供給すると、ダイヤモンド砥石部2のスリット7から水が流出されながら研削されるようになり、流体が過大な抵抗を受けることなく段付穴形成用ドリル1の外部に排出され、段付穴10の内面とダイヤモンド砥石部2の外面との間の間隙sを通って、流体抵抗を受けることなく板ガラス9の外部に流れ出るようになっている。
そして図10に示すように、板ガラス9の研削残部10bが所定の残厚Dとなったとき、ダイヤモンド砥石部2の正面砥石部2bが、段付穴10の環状段部10aに当接され、環状段部10aが研削される。このときダイヤモンド砥石部2の先端から流出された水が、段付穴10の内面と、ダイヤモンド砥石部2の外面との間に流出されているため、研削の際に発生する切粉及びダイヤモンド砥粉を洗い流しながら研削でき、環状段部10aを有する段付穴10の内面を、滑らに形成することができる。そのためパーティクルの存在しない滑らかな内面を有する段付穴10を形成することが可能となっている。
ダイヤモンド砥石部2の正面砥石部2bが、段付穴10の環状段部10aに当接された直後、図12に示すように、研削残部10bが貫通されるようになっている。段付穴10が貫通されると、ダイヤモンド砥石部2の先端から流出された水は、板ガラス9の下方に流れ落ちるようになっているが、若干の水が段付穴10の内面と、ダイヤモンド砥石部2の外面との間に残っているため、段付穴形成用ドリル1の回転と偏心運動によって段付穴10の内面の研削には支障がない。そして段付穴10の貫通後直ぐに段付穴形成用ドリル1の回転は停止され、研削作業が終了するようになっている。
段付穴形成用ドリル1を用いて板ガラス9に形成された段付穴10について図13を用いて詳述すると、図13は、板ガラス9に形成した段付穴10の縦断側面図であり、段付穴10の内面には、大径内面10L、R面10R、段部面10D、C面10C、小径内面10Mが形成されており、段付穴形成用ドリル1の研削工程において、大径内面10Lは側面砥石部2aによって研削され、段部面10Dは正面砥石部2bによって研削され、小径内面10Mは突状砥石部4によって研削されるようになっている。
そして、環状段部10aにおけるR面10Rと、C面10Cもダイヤモンド砥石部2の形状に合わせて研削されるようになっているので、段付穴10における大径内面10L、R面10R、段部面10D、C面10C、小径内面10Mを、パーティクルの存在しない精度の高い滑らかな内面に形成できるとともに、段付穴形成用ドリル1の寸法に合わせて、段付穴10を所定の寸法に仕上げられるようになっている。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、上記実施例では、硬脆材料としての板ガラスに既に段付穴が形成されており、この段付穴の研削残部を研削して貫通させる際に、段付穴形成用ドリルの突状砥石部によって段付穴の環状段部を研削するようになっていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、段付穴が形成されていない硬脆材料の平板状の板などに、段付穴形成用ドリルを用いて段付穴を形成するようにしてもよい。
尚、上記実施例では、内面に滑らかな平滑面を有する段付穴の研削加工のために段付穴形成用ドリルを使用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、内面に微細な凹凸(ざらつき)を有する段付穴の研削加工にも用いることができる。
また、上記実施例では、正面砥石部の中心部が先方に突出されて突状砥石部が形成されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、突状砥石部が正面砥石部の中心部からずれて形成されていたり、突状砥石部が複数形成されていたり、突状砥石部が多段の段部を有する形状をしていてもよい。
更に、上記実施例では、突状砥石部がスリットによって4分割されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、2分割、5分割、6分割、もしくはそれ以上分割してもよく、より多くのスリットを設けて分割することで軸心貫通孔から流出される流体の量を増やすことができる。
尚、上記実施例では、段付穴形成用ドリルで研削される硬脆材料として板ガラスを用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、セラミックや陶器や石材やコンクリートなどのその他の硬脆材料の研削にも用いることができる。
また、上記実施例では、段付穴が形成される対象として板ガラスを用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、段付穴が形成される対象として、例えば、照明器具等に用いられるガラスで構成された御碗型の反射鏡などがあり、このような反射鏡に電球を挿設させるためのセンターホールを形成する際に、このセンターホールを段付穴形状に加工する場合がある。本発明の段付穴形成用ドリルは、このような照明器具の反射鏡のセンターホールを形成する際にも使用できる。
1 段付穴形成用ドリル(ダイヤモンドドリル)
2 ダイヤモンド砥石部
2a 側面砥石部
2b 正面砥石部
3 シャンク
4 突状砥石部
6 軸心貫通孔
7 スリット(切溝)
9 板ガラス(硬脆材料)
10 段付穴(貫通穴)
10a 環状段部
10b 研削残部
10C C面
10D 段部面
10L 大径内面
10M 小径内面
10R R面
2 ダイヤモンド砥石部
2a 側面砥石部
2b 正面砥石部
3 シャンク
4 突状砥石部
6 軸心貫通孔
7 スリット(切溝)
9 板ガラス(硬脆材料)
10 段付穴(貫通穴)
10a 環状段部
10b 研削残部
10C C面
10D 段部面
10L 大径内面
10M 小径内面
10R R面
Claims (3)
- 側面砥石部と、正面砥石部と、該正面砥石部の先端に突設された突状砥石部と、から成るダイヤモンド砥石部を、シャンクの先端に備えるとともに、流体が供給される軸心貫通孔を有するダイヤモンドドリルであって、該ダイヤモンドドリルを使用して、硬脆材料に環状段部を有する貫通穴を形成する際に、少なくとも所定の残厚Dが前記硬脆材料に残された状態で、前記正面砥石部が前記硬脆材料を研削して前記環状段部を形成するように、前記硬脆材料と前記ダイヤモンドドリルの形状に関する寸法が特定されていることを特徴とする段付穴形成用ドリル。
- 前記軸心貫通孔に連通する縦方向の切溝が、前記突状砥石部に形成されている請求項1に記載の段付穴形成用ドリル。
- 前記ダイヤモンドドリルと前記硬脆材料との間に偏心運動を与える請求項1または2に記載の段付穴形成用ドリル。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004143116A JP2005324266A (ja) | 2004-05-13 | 2004-05-13 | 段付穴形成用ドリル |
CNB2005100021653A CN100418682C (zh) | 2004-01-16 | 2005-01-14 | 阶梯孔形成用钻头 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004143116A JP2005324266A (ja) | 2004-05-13 | 2004-05-13 | 段付穴形成用ドリル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005324266A true JP2005324266A (ja) | 2005-11-24 |
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ID=35471018
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004143116A Pending JP2005324266A (ja) | 2004-01-16 | 2004-05-13 | 段付穴形成用ドリル |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005324266A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016166852A1 (ja) * | 2015-04-15 | 2016-10-20 | 大明化学工業株式会社 | 砥材および回転研磨工具 |
CN112355645A (zh) * | 2020-11-03 | 2021-02-12 | 重庆赛力格柯网络科技有限公司 | 复位前盖板开孔设备 |
-
2004
- 2004-05-13 JP JP2004143116A patent/JP2005324266A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2016166852A1 (ja) * | 2015-04-15 | 2016-10-20 | 大明化学工業株式会社 | 砥材および回転研磨工具 |
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