JP2005323805A - ロール紙ホルダ - Google Patents

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和隆 久米
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Abstract

【課題】ロール紙ホルダにおける左右のロール紙空心受けを上向き傾動後対向復帰させるための肝心な可撓片とその取着手段とを改良することで、上記空心受けの使用時における不安定要因を除去すること。
【解決手段】ロール紙ホルダ1における左右の側体2に後部と内面の大部分とが開放した凹所6を形成する一方、固定基部7Aと可撓先端7Bとが閉じた対向可撓弾片7にロール紙空心受け3を被せてその内溝3Aに上記可撓先端7Bを係合させ、空心受け3の前向き枢軸3Bを側体凹所前辺内面の前向き枢支部6Aに係入した状態で、側体凹所6内にその後部開放端6Bから前向きに係入した中駒8の前辺下部における前向き係止部8Aと枢支部8Bとにそれぞれ対向可撓弾片7の固定基部7Aと空心受け3の後向き枢軸3Cを係合させた後、側体2に対する中駒8の抜け止めを施した。
【選択図】図3

Description

この発明は、トイレットペーパなどのロール紙または、これに近似したロール巻きシート状物を安定確実にの繰り出しカットできるロール紙ホルダの改良に関する。
平面ほぼコ字状のロール紙ホルダにおける左右の側体にロール紙をその空心で回転可能に支持するためのロール紙空心受けを上向き傾動後対向復帰可能に枢支したロール紙ホルダとしては、例えば下記の非特許文献1や非特許文献2に記載のものが周知である。
これら各従来例は、左右の各側体にそれぞれ空心受けを外力で一枚単板の可撓弾片の撓み弾力に抗し上向きに傾動させた後、前記外力の解除により各空心受けを前記一枚単板の可撓弾片の撓み復元弾力で対向復帰可能に突設してなるロール紙ホルダである。
実用新案登録第2554771号公報 実用新案登録第2577252号公報
このほかに、ロール紙ホルダにおける空心受けなどに用いる中立復帰のヒンジ装置としては、本出願人が先に提案した例えば下記の特許文献1に記載のものが周知である。
この従来例は、枢支体に可撓復元性ばね部材で前後回動位置から常には中立位置に復帰する回動体を枢支した中立復帰のヒンジ装置であり、特にこの従来例は、上記可撓復元性ばね部材として固定基部と細長い「U」字状の可撓弾片とを有する可撓復元性ばね部材を用い、その固定基部を縦長の枢支体における片側開放の下部切欠内に挿入固定して前記可撓弾片を枢支体に横向き突設し、この弾片に回動体の下部開放凹所を被せ、前記枢支体に回動体の枢支部を係入することで、この枢支体に回動体を上記ばね部材の復帰弾力で前後方向に回動後、中立位置に復帰可能に枢支した中立復帰のヒンジ装置である。
特開2004−57361号公報
前記非特許文献1・2の従来例は共に、左右の各側体にそれぞれ空心受けを一枚単板の可撓弾片の撓み弾力に抗し外力で上向きに傾動させた後、この外力の解除により各空心受けを前記一枚単板の可撓弾片の撓み復元弾力で対向復帰可能に突設してなるロール紙ホルダであり、空心受けを対向復帰させるための肝心な可撓弾片が一枚単板であるため、ロール紙のセット時や空の芯管取り除き時における空心受けの傾動の都度、可撓弾片単板にその弾撥力に抗して加わる曲げ応力は、可撓弾片の屈曲部だけに集中して繰り返し加わるため、上記屈曲部に曲がり癖が付き部分的に機械疲労し易く、その弾撥復帰力が極端に弱くなってしまうという所謂板ばね固有の「撓み復元弾力のヘタリ」が生じ、使用途中でロール紙空心受けの対向復帰位置が著しく不安定になってロール紙ホルダとして使い物にならなくなる物も出てくるという本質的かつ、大きな問題点が有る。
これら各従来例による問題点を除去しようと試みた前記特許文献1のものにおける前記回動体をロール紙ホルダにおけるロール紙空心受けとして用いる場合には、ホルダ左右の側体に空心受けを前後方向に傾動後対向復帰可能に対向枢支する必要が有るためと、前記可撓復元性ばね部材は、強く撓ませた場合の撓み復元弾力よりも、全く撓みのない場合の撓み初めの弾力の方が大幅に小さいためとにより、左右のロール紙空心受けに枢支セットしたロール紙の前方繰り出し時やロール紙カット時のように、上記全く撓みのない可撓復元性ばね部材で対向使用位置にあるロール紙空心受けに前向きの応力が少しでも加わると、撓み初めの弾力が大幅に小さいばね部材が左右の空心受けと共やロール紙と共に前後に「フラフラ」と動き易く極めて不安定で、ロール紙を繰り出したりカットし辛く、使用勝手が誠に悪いという本質的な問題点が有る。
また、上記問題点を解消しようとして空心受けの対向使用位置保形力を強くするべく、空心受け内の前記ばね部材の撓み初めの弾力を予め強く設定すると、この強い弾力に抗してばね部材を所要角度撓ませるに要する力が大幅に強くなってしまい、空心受けを空の芯管またはロール紙側面でそれぞれ前後方向にかなり大きな力で強引に撓ませ傾動させる必要が有るから、ロール紙の枢支セット時にその側面を空心受け先端で傷付けたり凹ませてしまうと共に、ロール紙の枢支セットや空の芯管を取り除きが著しく困難になるという互いに相容れない大きな問題点が生じる。
この発明は、ロール紙ホルダにおける左右のロール紙空心受けを上向き傾動後対向復帰させるための肝心な可撓片とその取着手段とを改良することで、ロール紙空心受けの使用時における不安定要因を除去することを目的とする。
上記したこの発明の目的は、左右の側体に枢支したロール紙空心受けで回転可能に支持したロール紙の上部前寄り外周面に紙切板の前辺下面を圧接し、この下面を経たロール紙繰り出し部を紙切板の前辺刃先でカットできるロール紙ホルダを構成するに当たり、前記各側体に後部と内面の大部分とが開放した凹所を形成する一方、固定基部と可撓先端とが閉じた対向可撓弾片に中空のロール紙空心受けを被せてその内溝に前記可撓先端を係入し、空心受けの前向き枢軸を前記側体凹所の前辺下縁上部内面に前向きに形成した枢支部に係入した状態で、側体凹所内にその後部開放端から前向きに係入した中駒の前辺下部における前向き係止部と枢支部とにそれぞれ対向可撓弾片の固定基部と空心受けの後向き枢軸を係合させた後、側体に対する中駒の抜け止めを施して左右の各側体にそれぞれロール紙空心受けを枢支することで、これら各空心受けをその枢軸を支点とし対向可撓弾片の撓み復元弾力に抗する外力で上向き傾動後、この外力の解除により各空心受けを対向可撓弾片の撓み復元弾力で対向復帰可能に構成し、この復帰状態にある各空心受けの下向き回動を側体凹所の下縁で阻止したことで達成できた。
なお、前記ロール紙空心受けの基部における前後両側に突設した枢軸に代えて枢支部を形成し、これら各枢支部をそれぞれ前記中駒の前向き枢軸と側体凹所の前辺下縁上部内面に後向きに突設した枢軸に係入することで、上記空心受けをホルダ側体に対し枢支してもよく、また前記対向可撓弾片は、側体凹所内にその後部開放端から係入した中駒の前辺下部における前向き係止部と枢支部(または枢軸)とにそれぞれ前記弾片の固定基部と空心受けの後向き枢軸(または枢支部)を係合させた状態で、空心受けの前向き枢軸(または枢支部)を前記凹所の前辺下縁上部内面に前向きに形成した枢支部(または枢軸)に係入した後、側体に対する中駒の抜け止めを施してもよい。
この発明は、以上のような手段を採用したので、以下に記載の効果を奏する。
本発明における請求項1から請求項4までの各発明によれば、ロール紙ホルダにおける左右の各側体に対向枢支した各空心受けは、その基部前後の枢軸を支点とし前記対向可撓弾片の撓み復元弾力に抗する外力で上向き傾動後、この外力の解除により各空心受けを対向可撓弾片の撓み復元弾力で対向復帰可能に構成し、この復帰状態にある各空心受けの下向き回動を側体凹所の下縁で阻止できたので、左右の各空心受けは前後方向および下方向に不動で上向き傾動だけが可能となり、ロール紙の各空心受けに対する枢支セット時およびその繰り出し時やカット時に本発明による左右の空心受けは、それぞれ前後方向および下方向に「フラフラ」と妄りに動かず、安定で使用勝手が誠に良いという優れた効果が有るほかに、上記対向可撓弾片は、両端を閉じた二枚弾片の可撓部に対向ギャップを設けたから、空心受けの上向き傾動の都度、上記弾片にその撓み復元弾力に抗して加わる曲げ応力は、対向可撓弾片全体に分散して加わるため、ロール紙ホルダの長期使用に当たり、ロール紙空心受けを多数回傾動させても上記対向可撓弾片は機械疲労し辛く、板ばね材固有の「撓み復元弾力のヘタリ」が生じないので、ロール紙空心受けの対向復帰動作を長期に亘り安定に確保できるという効果も有る。
本発明における請求項5から請求項7までの各発明のように、前記対向可撓弾片の固定基部を下向きに折曲形成したり、また上記固定基部を上向きに折曲したり、さらには可撓弾片の固定基部を平坦にしたりして、これら各固定基部を前記中駒の係止部に係合固定すれば、これら各係合状態を維持する抜け止め部材を用いなくても、上記各固定基部の中駒係止部に対する抜け止めを施せるので、組立作業性が一層向上するし、本発明における請求項8の発明のように、前記中駒の前辺下部における前向き係止部と枢支部との各先端部分に、それぞれ対向可撓弾片および空心受け枢軸を係入し易くするために先広がりの係入案内斜面を形成すれば、対向可撓弾片の固定基部を前記中駒の係止部に素早く無造作に係合固定できるという効果を付加できた。
また本発明における請求項9の発明によれば、前記紙切板の枢軸を前記側体の後部に前向きに形成した枢支溝に紙切板を前後に傾けながら挿入した後、これら各枢支溝にその後部開放端から挿入した前記中駒の後部における前向き突片で前記各枢軸を回転可能に押さえ込むことで、前記紙切板をホルダ後部に容易かつ、確実に枢支できるという効果を付加でき、さらに本発明における請求項10の発明のように、前記対向可撓弾片にポリエステル・エラストマを射出成形した対向可撓弾片を用いれば、ポリエステル・エラストマ素材固有の優れた撓み直線化復元弾力で、空心受けの対向復帰動作を一層安定に長期維持できるロール紙ホルダを安価に多量製造できるという効果を付加できた。
この発明を実施するための最良の基本形態例は、図1のように、プラスチックや金属などで図1・図2のように平面ほぼコ字状に成形したロール紙ホルダ1における左右の側体2に後述する手段により図1・図3のように枢支した上向き傾動後、自己対向復帰する中空のロール紙空心受け3でロール紙4をその芯管4Aにより図1・図4のように回転可能に支持し、このロール紙4の上部前寄り外周面に同図4のように後部枢支部5Aで上下傾動可能に周知手段で枢支した紙切板5の前辺下面5Bを図4のように自己重力や圧接ばねなどの周知手段でで圧接し、この下面を経たロール紙4の繰り出し部4Bを紙切板5の前辺刃先5Cで同図4のように手指などでカットできるロール紙ホルダを構成するに当たり、本発明では、先ず前記左右の各側体2にその左右後部と内面の大部分とが開放した凹所6を図2・図5のように形成する。
次いで、左右の各空心受け3を前記各図のように上向き傾動後、自己対向復帰させるために、図2のようなポリエステル・エラストマなどの可撓復元弾性材で作った対向可撓弾片7を用いるが、この対向可撓弾片は、同図2のように下向きの固定基部7Aと横向きの可撓先端7Bとがそれぞれ閉じていて、可撓部に約1mm程度の対向ギャップGを有する対向二枚弾片からなる対向可撓弾片7を用い、この可撓弾片7の可撓部に前記ロール紙空心受け3を図6のように被せてその横向き内溝3Aに上記可撓先端7Bを図7のように係合させると共に、空心受け3の前向き枢軸3Bを前記側体凹所6の前側下面の前向き孔などの枢支部6Aに図6のように係入した状態で、側体凹所6内にその後部開放端6Bから図2のような中空の中駒8を図5の状態を経て図6のように前向きに係入する。
そして、中駒8の係入途中でその前辺下部における二股の係止部8A間と後向き孔などの枢支部8Bとにそれぞれ対向可撓弾片7の下向き固定基部7Aと空心受け3の後向き枢軸3Cを係入し、図1のような中駒8の係入終点でその後面係止縁8Cをホルダ後面板1Aの鉤状係止弾片1Bにその固有弾力に抗して図3のように「パチン」と一発係合させ、側体2に対する中駒8の抜け止めを施して左右の各側体2にそれぞれロール紙空心受け3を図1・図7のように枢支することで、これら各空心受け3をその前後の各枢軸3B・3Cを支点とし、対向可撓弾片7の撓み復元弾力に抗する外力で図8のように上向き傾動後、この外力の解除により各空心受け3を対向可撓弾片7の撓み復元弾力で対向復帰可能に構成し、この復帰状態にある各空心受け3の下向き回動を側体凹所6の下縁6Cに各空心受け3の基部下面3Dをそれぞれ図1・図7のように対接させて阻止可能に構成する。
ただし、上記復帰状態にある各空心受け3の下向き回動を阻止するには、その基部下面3Dをそれぞれ対向可撓弾片7の撓み復元弾力で側体凹所6の前側下縁6Cに上記各図のように対接させても阻止できるが、対向可撓弾片7の撓み復元弾力を小さく設定した場合には、空心受け3自体の重力またはロール紙4や芯管4Aの重力で各空心受け3の基部下面3Dをそれぞれ側体凹所6の前側下縁6Cに対接させることでも阻止できる。
なお、前記各図における符号3Eで示す部分は、上向きに撓ませた対向可撓弾片7を図8のように避けるための切欠部であるが、この切欠部3Eは、空心受け3の各枢軸3B・3Cの外側を満遍なく短く形成して上記撓ませた弾片7を避けた場合には省略できる。
また、ロール紙ホルダ1は、その後面板1Aをトイレなど使用場所の壁面aに図4のように紙切板5を上向きにしてコンクリねじ釘nなどで取着して使用する。
本発明の構成は以上のようなもので、以下その使用動作例につき説明する。
先ず、前記ロール紙空心受け3の初期状態は、その基部下面3Dが前述した図7のように凹所6の下縁6Cの上面にそれぞれ図1・図7のように対接していて、空心受け3の下向き傾動を阻止した水平対向復帰状態にある。
この状態で、図1・図8のように、紙切板5を上向き斜めに開いた後、上記左右のロール紙空心受け3間に、その下側から上向きにロール紙両側面を図7のように係入すると、この係入力で各空心受け3は、その前後の枢軸3B・3Cを支点として図8のように対向可撓弾片7をその撓み復元弾力に抗して上向きに撓ませながら傾動し、対向可撓弾片7に撓み復元弾力を同図8のように蓄えた状態となる。
次いで、ロール紙4の上記係入の継続で、ロール紙芯管4A(または空心)の左右開口側縁が空心受け3の傾動先端から外れると、これら各空心受け3は、前記対向可撓弾片7の撓み復元弾力またはロール紙重力で互いに対向する向きに回動し、ロール紙芯管4A(または空心)内に入り込みながら各空心受け3の基部下面3Dが図1・図7のように凹所6の下縁6Cの上面に上記弾片7の撓み復元弾力、またはロール紙重力で対接し、各空心受け3は前記水平対向位置の原状に復帰すると共に、この復帰状態にある各空心受け3の下向き回動を側体凹所6の下縁6Cに対する各空心受け3の基部下面3Dの上記対接で阻止できるので、ロール紙4を図1・図3・図4のように回転可能に支持でき、その上部前寄り外周面に前記紙切板5の前辺下面5Bを図4のように自己重力などで圧接し、この下面を経たロール紙4を所望長さ繰り出し、この繰り出し部4Bを同図4のように上向き斜めに引っ張り上げることで紙切板5の前辺刃先5Cでカットして使用できる。
なお、上記ロール紙ホルダ1から使用済のロール紙芯管4Aを取り除くには、空になった芯管内4Aに突入している上記左右の各ロール紙空心受け3を前記対向可撓弾片7の撓み復元弾力に抗して図9のように上向き斜めに傾けながら空の芯管4Aをホルダ上方に取り出すことで、ロール紙ホルダ1から取り除けると同時に、上記各空心受け3は前記のように原状に対向復帰するから、これら対向復帰済の各空心受け3に新しいロール紙4を前述したように枢支セットして再び用いることができる。
此処で、前記固定基部7Aと可撓先端7Bとがそれぞれ閉じていて、可撓部に対向ギャップGを有する対向二枚弾片からなる対向可撓弾片7をその撓み復元弾力に抗し固定基部7Aに対して全体的に「クネリ撓み」変形させた後、この対向可撓弾片7を上記復元弾力で原状復帰させる場合の動作について、なお詳細に吟味する。
上記対向可撓弾片7をその撓み復元弾力に抗し、前記ロール紙空心受け3に加えた外力により固定基部7Aに対して図8のようにクネらせながら上向きに撓ませ曲げたときに、固定基部7A付近の各対向可撓弾片7には、それぞれ上記各図のように大小二つの撓み部が生じるが、これら各撓み部のうち、内側小径の撓み部の内面が基部大径の撓み部の内面を各図のように強く圧迫して各撓み部にそれぞれこれら撓み部単独固有の撓み復元弾力以上の強い二つの撓み復元弾力を蓄えた状態にある。
これと同時に、上記内側小径の撓み部には、外側大径の撓み部に対する撓み径差に基づく余長分が生じて対向可撓弾片7の先細端付近に押し寄せる結果、この先細端付近が上記図8のようにその直線保持弾撥力に抗し部分的に外方に膨らみ、膨出撓み部ができて上記余長分を吸収すると共に、この膨出撓み部によっても撓み復元弾力を蓄えることになり、極偏平リング状で両端が閉じた対向可撓弾片7全体としては、上記各図のようにそれぞれ所謂「クネリ撓み」変形毎に以上合計三つの撓み復元弾力を蓄えた状態となっている。
その後、対向可撓弾片7の傾動力解除により、合計三つの撓み復元弾力でロール紙空心受け3を図1・図3・図7のように原状所定位置に対向復帰させることができた。
また、本発明における前記両端が閉じた対向二枚弾片からなる対向可撓弾片7は、前記傾動外力とその解除により、それぞれ前記各図のように全体的な上向き「クネリ撓み」変形と直線状水平復帰という動作を交互に繰り返すことになるが、この繰り返し動作の都度、対向可撓弾片7に加わる曲げ応力は膨出撓み部などにより分散して局所的に集中せず、対向可撓弾片7は、上記各図のように全体的に満遍なくクネリ変形しながら動くから、前記内外二つの撓み部や膨出撓み部にはそれぞれ無理な曲げ応力が集中して加わることがなく、したがって上記対向可撓弾片7を全体的にクネらせながら撓ませた後、各空心受け3を対向突出復帰させるという動作を長期に亘り多数回繰り返し実行しても、上記各撓み部には曲がり癖が付かず、対向可撓弾片7には撓み復元弾力の劣化すなわち「撓み復元弾力のヘタリ」は生じない。
本発明に用いた前記対向可撓弾片7を側体2に固定する手段としては、前述の固定手段以外に、例えば前記対向可撓弾片7に図10のように形成した上向き弯曲の固定基部7Aにも対向ギャップGを形成し、このギャップG内に前記中駒8の一枚突片状の回り止め用係止部8Aを同図10のように挿入して用いてもよく、また対向可撓弾片7を図11のように全体的に平坦となし、その固定基部7Aにおける対向ギャップGと拡径孔G1とをそれぞれ前記中駒8前辺下部における側面コ字状の回り止め用係止部8Aと抜け止めピンPに係入定位してもよく、さらに、前記中駒8の前辺下部における前向き係止部8Aと枢支部8Bとの各先端部分に、それぞれ前記各図のように先広がりの係入案内斜面を形成して対向可撓弾片7および空心受け枢軸3B・3Cを係入し易くしてもよい。
また前記対向可撓弾片7は、側体凹所6内にその後部開放端から前向きに係入した中駒8の前辺下部における前向き係止部8Aと枢支部8Bとにそれぞれ前記弾片7の固定基部7Aと空心受け3の後向き枢軸3Cを係合させた状態で、空心受け3の前向き枢軸3Bを前記凹所の前辺下縁上部内面に前向きに形成した枢支部6Aに係入した後、側体2に対する中駒8の抜け止めを施してもよく、さらに前記ロール紙空心受け3の前後に枢支部を形成し、これら各枢支部をそれぞれ前記中駒8と側体凹所6の前辺内面とに形成した枢軸に係入することで、上記空心受け3をホルダ側体2に対し枢支してもよい。
さらに、前記各側体2の後部内面に前向きに枢支溝2Aを図2のように対向形成し、これら各溝2Aに紙切板5の後部枢軸5Aを前後に傾けながら挿入した後、これら各枢支溝2Aにその後部開放端から前述したように挿入した前記中駒8の後側上部前向き突片8Dで前記枢軸5Aを図4のように回転可能に前向きに押さえ込むことで、紙切板5をホルダ1に枢支してもよく、さらに前記各対向可撓弾片7としては、前述したようなポリエステル・エラストマの射出成形品の代わりに、他の可撓弾性プラスチックや可撓弾性金属で作った二枚の可撓板ばね材の固定基部7Aと可撓先端7Bとをそれぞれ閉じ、可撓部に対向ギャップGを形成した対向可撓弾片を用いてもよい。
この発明によるロール紙ホルダは、前述したようなトイレットペーパなどのロール紙以外に、スーパーマーケットにおけるラップフィルムや長尺薄手連設袋などのロール紙に近似したロール巻きシート状物も当然に繰り出しカットできる。
また、前記紙切板5の前辺刃先5Cとして、例えばポリエステル・エラストマなどの手指に優しく柔軟で表面摩擦が大きい可撓弾性プラスチックで櫛歯状に射出成形した柔軟な刃先板を取着して用いてもよい。
本発明の実施形態の一例を示す要部切欠の斜視図 図1に示すものを組立てる前の分解斜視図 本発明の使用形態の一例を示す横断平面図 本発明の使用形態の一例を示す縦断側面面 本発明におけるホルダと中駒の裏側斜視図 図1に示すものの組立途中例を示す要部切欠の斜視図 図4に示すものの縦断立面面 図7に示すものと状態を異にした縦断立面面 図8に示すものと状態を異にした縦断立面面 本発明の他の実施形態例を示す要部切欠の斜視図 本発明のさらに他の実施形態例を示す要部切欠の斜視図
符号の説明
1…ロール紙ホルダ 1A…ホルダ後面板 1B…鉤状係止弾片
2…ホルダ側体
3…中空のロール紙空心受け 3A…内溝 3B…前向き枢軸
3C…後向き枢軸 3D…空心受けの基部下面
4…ロール紙 4A…芯管 4B…繰り出し部
5…紙切板 5A…枢支部 5B…前辺下面 5C…前辺刃先
6…側体凹所 6A…枢支部 6B…後部開放端 6C…凹所下縁
7…対向可撓弾片 7A…固定基部 7B…可撓先端
8…中駒 8A…係止部 8B…枢支部 8C…後面係止縁

Claims (10)

  1. 平面ほぼコ字状のロール紙ホルダにおける左右の側体に枢支したロール紙空心受けで回転可能に支持したロール紙の上部前寄り外周面に紙切板の前辺下面を圧接し、この下面を経たロール紙繰り出し部を紙切板の前辺刃先でカットできるロール紙ホルダにおいて、前記各側体に後部と内面の大部分とが開放した凹所を形成する一方、固定基部と可撓先端とが閉じた対向可撓弾片に中空のロール紙空心受けを被せてその内溝に前記可撓先端を係入し、空心受けの前向き枢軸を前記側体凹所の前辺下縁上部内面に前向きに形成した枢支部に係入した状態で、側体凹所内にその後部開放端から前向きに係入した中駒の前辺下部における前向き係止部と枢支部とにそれぞれ対向可撓弾片の固定基部と空心受けの後向き枢軸を係合させた後、側体に対する中駒の抜け止めを施して左右の各側体にそれぞれロール紙空心受けを枢支することで、これら各空心受けをその枢軸を支点とし対向可撓弾片の撓み復元弾力に抗する外力で上向き傾動後、この外力の解除により各空心受けを対向可撓弾片の撓み復元弾力で対向復帰可能に構成し、この復帰状態にある各空心受けの下向き回動を側体凹所の下縁で阻止してなるロール紙ホルダ。
  2. 平面ほぼコ字状のロール紙ホルダにおける左右の側体に枢支したロール紙空心受けで回転可能に支持したロール紙の上部前寄り外周面に紙切板の前辺下面を圧接し、この下面を経たロール紙繰り出し部を紙切板の前辺刃先でカットできるロール紙ホルダにおいて、前記各側体に後部と内面の大部分とが開放した凹所を形成する一方、固定基部と可撓先端とが閉じた対向可撓弾片に中空のロール紙空心受けを被せてその内溝に前記可撓先端を係入し、側体凹所内にその後部開放端から前向きに係入した中駒の前辺下部における前向き係止部と枢支部とにそれぞれ対向可撓弾片の固定基部と空心受けの後向き枢軸を係合させた状態で、空心受けの前向き枢軸を前記凹所の前辺下縁上部内面に前向きに形成した枢支部に係入した後、側体に対する中駒の抜け止めを施して左右の各側体にそれぞれロール紙空心受けを枢支することで、これら各空心受けをその枢軸を支点とし対向可撓弾片の撓み復元弾力に抗する外力で上向き傾動後、この外力の解除により各空心受けを対向可撓弾片の撓み復元弾力で対向復帰可能に構成し、この復帰状態にある各空心受けの下向き回動を側体凹所の下縁で阻止してなるロール紙ホルダ。
  3. 平面ほぼコ字状のロール紙ホルダにおける左右の側体に枢支したロール紙空心受けで回転可能に支持したロール紙の上部前寄り外周面に紙切板の前辺下面を圧接し、この下面を経たロール紙繰り出し部を紙切板の前辺刃先でカットできるロール紙ホルダにおいて、前記各側体に後部と内面の大部分とが開放した凹所を形成する一方、固定基部と可撓先端とが閉じた対向可撓弾片に中空のロール紙空心受けを被せてその内溝に前記可撓先端を係入し、空心受けの前側枢支部を前記側体凹所の前辺下縁上部内面に後向きに突設した枢軸に係入した状態で、側体凹所内にその後部開放端から前向きに係入した中駒の前辺下部における前向き係止部と枢軸とにそれぞれ対向可撓弾片の固定基部と空心受けの後側枢支部を係合させた後、側体に対する中駒の抜け止めを施して左右の各側体にそれぞれロール紙空心受けを枢支することで、これら各空心受けをその枢軸を支点とし対向可撓弾片の撓み復元弾力に抗する外力で上向き傾動後、この外力の解除により各空心受けを対向可撓弾片の撓み復元弾力で対向復帰可能に構成し、この復帰状態にある各空心受けの下向き回動を側体凹所の下縁で阻止してなるロール紙ホルダ。
  4. 平面ほぼコ字状のロール紙ホルダにおける左右の側体に枢支したロール紙空心受けで回転可能に支持したロール紙の上部前寄り外周面に紙切板の前辺下面を圧接し、この下面を経たロール紙繰り出し部を紙切板の前辺刃先でカットできるロール紙ホルダにおいて、前記各側体に後部と内面の大部分とが開放した凹所を形成する一方、固定基部と可撓先端とが閉じた対向可撓弾片に中空のロール紙空心受けを被せてその内溝に前記可撓先端を係入し、側体凹所内にその後部開放端から前向きに係入した中駒の前辺下部における前向き係止部と枢軸とにそれぞれ対向可撓弾片の固定基部と空心受けの後側枢支部を係合させた状態で、空心受けの前側枢支部を前記凹所の前辺下縁上部内面に後向きに突設した枢軸に係入した後、側体に対する中駒の抜け止めを施して左右の各側体にそれぞれロール紙空心受けを枢支することで、これら各空心受けをその枢軸を支点とし対向可撓弾片の撓み復元弾力に抗する外力で上向き傾動後、この外力の解除により各空心受けを対向可撓弾片の撓み復元弾力で対向復帰可能に構成し、この復帰状態にある各空心受けの下向き回動を側体凹所の下縁で阻止してなるロール紙ホルダ。
  5. 前記対向可撓弾片の固定基部を下向きに折曲形成し、この折曲固定基部を中駒の係止部に係合してなる請求項1から請求項4までのいずれか一つに記載のロール紙ホルダ。
  6. 前記対向可撓弾片における固定基部を上向きに折曲して前記中駒の係止部に係止してなる請求項1から請求項4までのいずれか一つの請求項に記載のロール紙ホルダ。
  7. 前記対向可撓弾片を全体的に平坦となし、その固定基部を前記中駒の係止部に固定してなる請求項1から請求項4までのいずれか一つの請求項に記載のロール紙ホルダ。
  8. 前記中駒の前辺下部における前向き係止部と枢支部との各先端部分に、それぞれ対向可撓弾片および空心受け枢軸を係入し易くするための先広がり係入案内斜面を形成してなる請求項1から請求項7までのいずれか一つの請求項に記載のロール紙ホルダ。
  9. 前記紙切板の枢軸を前記側体の後部に前向きに形成した枢支溝に紙切板を前後に傾けながら挿入した後、これら各枢支溝にその後部開放端から挿入した前記中駒の後部における前向き突片で前記各枢軸を回転可能に押さえ込むことで、前記紙切板をホルダに枢支してなる請求項1から請求項8までのいずれか一つの請求項に記載のロール紙ホルダ。
  10. 前記対向可撓弾片としてポリエステル・エラストマを射出成形した対向可撓弾片を用いてなる請求項1から請求項9までのいずれか一つの請求項に記載のロール紙ホルダ。
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