JP2005323335A - 増幅装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 パイロット信号を使用せず、複数キャリア信号の基本信号にレベル差があっても安定した歪補償を実現する増幅装置を提供する。
【解決手段】 パイロット信号を使用せず、多周波広帯域信号を増幅するためのフィードフォワード増幅装置であって、信号の入力段に入力監視部15又は信号の出力段に出力監視部16を設け、これら監視部からの信号のレベル変動に対して、信号レベルが減少し、ACP(隣接チャネル漏洩電力)レベルの減少が大きい場合と、信号レベルが減少せず、ACPレベルの増加が小さい場合に、制御部11′で、設定されたACP受信周波数をマルチキャリアの反対側周波数にシフトするものであり、これにより、複数キャリア信号の基本信号にレベル差があっても安定した歪補償を実現できる増幅装置である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、増幅装置に係り、パイロット信号を使用せず、キャリア間にレベル差が生じた時に、ACP(Adjacent Channel leakage Power:隣接チャネルの漏洩電力)を検出する周波数を変更し、安定なフィードフォワード(FF)制御によって歪補償を行う増幅装置に関する。
一般的なフィードフォワード方式の増幅装置(FF増幅装置)について図12を参照しながら説明する。図12は、従来のFF増幅装置の基本構成を示す構成ブロック図である。
従来の増幅装置は、図12に示すように、第1の方向性結合器1と、第1のベクトル調整器2と、入力信号を増幅する主増幅器3と、第2の方向性結合器4と、第1の遅延線5と、第2のベクトル調整器6と、補助増幅器7と、第2の遅延線8と、第3の方向性結合器9と、歪検出器10と、制御部11と、第4の方向性結合器12と、パイロット受信機13と、パイロット信号発振器14とから構成されている。
上記増幅装置において、歪検出ループは、第1の方向性結合器1、第1のベクトル調整器2、入力信号を増幅する主増幅器3、第2の方向性結合器4、遅延線5、歪検出器10,制御部11から構成され、歪除去ループは、第2の方向性結合器4、第2ベクトル調整器6、補助増幅器7、第2の遅延線8、第3の方向性結合器9、制御部11、第4の方向性結合器12、パイロット受信機13から構成されている。
ここで、上記増幅装置において、第1,2のベクトル調整器2,6は、可変減衰器と可変位相器からなり、ループの平衡を調整するためのものである。
入力された信号は、第1のベクトル調整器2の作用により、歪検出ループの平衡を保つことによって、基本信号を抑圧し歪だけを抽出する。基本信号とは入力した信号成分を意味する。
また、歪検出器10によって基本信号の抑圧量を検出しており、この検出値が最小になるように第1のベクトル調整器2を制御部11により自動的に制御している。
第2の遅延線8の経路では主増幅器3によって増幅された基本信号が歪んでいる。パイロット信号発振器14からパイロット信号を歪検出ループに注入し、そのレベルを第4の方向性結合器12を介して、パイロット受信機13でパイロット信号を受信し、そのレベルが最小になるように第2のベクトル調整器6を制御部11により自動的に制御している。
上記した2つのループにおける歪検出器10、パイロット受信機13の2つの検出器と、制御部11と、第1,2のレベル調整器2,6とを用いてループの平衡が制御され、第2の遅延線8の経路における歪と、抽出された歪が第3の方向性結合器9においての逆相合成され、出力(OUT)では歪の存在しない基本信号が所定のレベルまで増幅されるようになっている。
次に、増幅器の入出力のスペクトラム模式図を図13に示す。図13は、ACP発生の模式図である。尚、図中における横軸は周波数であり、縦軸は信号レベルである。出力信号の縦軸は、出力信号が増幅されているため、入力信号の縦軸より大であり、出力信号の図の点線は、増幅器が線形であり、歪を発生せずに、増幅した場合と仮定した模式である。
W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)のような広帯域信号を増幅すると、図13のように入力信号の近傍に相互変調歪(IM)としてACPが発生する。
FF方式の増幅装置においても、主増幅器3の出力信号は図13のように基本信号はひずむことになる。基本信号の近傍のIM(ACP)レベルをパイロット受信機13において受信し、上記したパイロット信号を用いた方法のように、ACPレベルを下げるように歪除去ループを制御すれば、パイロット信号を用いる必要はない。パイロット信号を用いない増幅装置の構成を図14に示す。図14は、周波数固定ACP受信方式のFF増幅装置の構成ブロック図である。
また、従来の歪補償増幅装置としては、別の構成のものもあった。図11は、別の従来の歪補償増幅装置の構成を示す構成ブロック図である。
図11の歪補償増幅装置は、入力信号に対して歪補償を行う歪補償回路21と、入力された信号を増幅する主増幅器22と、入力された信号を分岐する方向性結合器23と、増幅信号中のACPレベルを検出する歪検出器24と、歪補償回路21に対して補償量の制御を行う制御部25とから構成されている。
そして、図11の歪補償増幅装置においては、主増幅器22の出力にIM(ACP)を生じるので、歪検出器24で検出したACPレベルが小さくなるように、制御部25が補償回路21を制御するフィードバックループを構成し、歪補償を行うものである。
尚、先行文献として、平成15年10月3日公開の特開2003−283259号がある。
当該先行技術に記載の歪補償増幅器は、マルチキャリアに対応し、パイロット信号を使用したフィードフォワード方式の増幅器となっている(特許文献1参照)。
特開2003−283259号公報
ここで、パイロット信号を用いない増幅装置におけるキャリアレベルの変動に対する歪補償について図15,16を参照しながら説明する。図15及び図16は、ACP受信方式のFF動作の説明図であり、図15は、1キャリアのスペクトラム模式図であり、図16は、マルチキャリアの場合のスペクトラム模式図である。尚、図中における横軸は周波数であり、縦軸は信号レベルである。
システムが、基本信号の周波数情報を与えてくれる場合、図15に示すように、基本信号の近傍にACP受信周波数をあわせることによりパイロットレスは実現できる。
1キャリアの場合はキャリアの近傍にACP受信周波数を固定し、キャリアのレベルが変わっても、ACPのレベルが変動するだけである。そのため、低レベルの場合は、歪除去ループは大きなキャンセル量は必要とせず、高レベルのときはACPのレベルも大きいため、歪除去ループのキャンセル量も広範囲となって正確なキャンセル量が得られるため、この方法は1キャリアの場合には優れている。
ところで、マルチキャリアの場合、各々のキャリアにレベル差がなく高レベルの場合は、主増幅器3によって各キャリアに歪が発生するが、図16Aにおける点線のように歪みも大きく発生し、ACP受信レベルも大きくなる。そのため、十分なACP受信ダイナミックレンジを確保でき、歪除去ループのキャンセル量も十分取れる。
しかしながら、ACP受信周波数が固定されている場合、図16Bに示すように、キャリアf3が高レベルで他のキャリアレベルが減少し各々のキャリアにレベル差が生じた場合には、キャリアf1の側帯に固定されているACPレベルも減少するため歪除去ループのキャンセル量は減少し、キャリアf4のACPのキャンセルは期待できないという問題点があった。
また、ACP受信周波数を時間周期的に切り替える方法もあるが、この場合、切り替えにある程度の時間がかかり、切り替え周期が早い場合は、高速で高価な制御処理部が必要になるという問題点があった。
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、パイロット信号を使用せず、複数キャリア信号の基本信号にレベル差があっても安定した歪補償を実現する増幅装置を提供することを目的とする。
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、複数キャリア信号を受信するフィードフォワード方式の増幅装置であって、入力信号を第1のルートと第2のルートに分岐し、第1のルートでは入力信号の位相及び振幅を調整して増幅し、第2のルートでは入力信号を遅延し、第1のルートからの信号を出力すると共に、第1と第2のルートから出力された信号を逆位相で合成して入力信号中の基本波成分信号を相殺し、歪成分信号として出力する歪検出ループと、
更に、第3と第4のルートを備え、第3のルートでは第1のルートから出力された信号を遅延し、第4のルートでは歪成分信号の位相及び振幅を調整して増幅し、第3と第4のルートから出力された信号を逆位相で合成して増幅信号として出力する歪補償ループと、
第4のルートにおける歪成分信号のレベルを検出する歪検出部と、
隣接チャネルの漏洩電力を検出する受信機と、
入力信号の入力レベルを監視する入力監視部と、
出力信号の出力レベルを監視する出力監視部と、
歪検出部と受信機において検出された信号レベルに基づいて、歪検出ループにおける入力信号の位相又は振幅の調整又は/及び歪補償ループにおける歪成分信号の位相及び振幅の調整若しくは双方の制御を行い、入力された信号若しくは出力された信号のレベルと受信機において検出された信号レベルに応じて隣接チャネルの漏洩電力の検出周波数箇所を、基本波成分信号の低域側近傍又は高域側近傍のいずれかにおいて前記受信機の信号レベルが高い方にシフトする制御部とを有することを特徴としている。
また、本発明は、上記増幅装置において、制御部が、隣接チャネルの漏洩電力の信号レベルを記憶しておき、隣接チャネルの漏洩電力の検出周波数箇所をシフトした結果、シフト後における隣接チャネルの漏洩電力の信号レベルとシフト前における隣接チャネルの漏洩電力の信号レベルとを比較して、一定量以上の信号レベルの増加がない場合には、隣接チャネルの漏洩電力の検出周波数箇所を元に戻すことを特徴としている。
また、本発明は、複数キャリア信号を受信するフィードフォワード方式の増幅装置であって、入力信号を第1のルートと第2のルートに分岐し、第1のルートでは入力信号の位相及び振幅を調整して増幅し、第2のルートでは入力信号を遅延し、第1のルートからの信号を出力すると共に、第1と第2のルートから出力された信号を逆位相で合成して入力信号中の基本波成分信号を相殺し、歪成分信号として出力する歪検出ループと、
更に、第3と第4のルートを備え、第3のルートでは第1のルートから出力された信号を遅延し、第4のルートでは歪成分信号の位相及び振幅を調整して増幅し、第3と第4のルートから出力された信号を逆位相で合成して増幅信号として出力する歪補償ループと、
第4のルートにおける歪成分信号のレベルを検出する歪検出部と、
隣接チャネルの漏洩電力を検出する受信機と、
入力信号の入力レベルを監視する入力監視部と、
出力信号の出力レベルを監視する出力監視部と、
歪検出部と受信機において検出された信号レベルに基づいて、歪検出ループにおける入力信号の位相又は振幅の調整又は/及び歪補償ループにおける歪成分信号の位相及び振幅の調整若しくは双方の制御を行い、隣接チャネルの漏洩電力の信号レベルを記憶しておき、特定時間間隔で隣接チャネルの漏洩電力の検出周波数箇所をシフトし、当該シフトの結果、シフト後における隣接チャネルの漏洩電力の信号レベルとシフト前における隣接チャネルの漏洩電力の信号レベルとを比較して、一定量以上の信号レベルの増加がある場合に、隣接チャネルの漏洩電力の検出周波数箇所を維持する制御部とを有することを特徴としている。
本発明によれば、複数キャリア信号を受信するフィードフォワード方式の増幅装置であって、入力信号を第1のルートと第2のルートに分岐し、第1のルートでは入力信号の位相及び振幅を調整して増幅し、第2のルートでは入力信号を遅延し、第1のルートからの信号を出力すると共に、第1と第2のルートから出力された信号を逆位相で合成して入力信号中の基本波成分信号を相殺し、歪成分信号として出力する歪検出ループと、更に、第3と第4のルートを備え、第3のルートでは第1のルートから出力された信号を遅延し、第4のルートでは歪成分信号の位相及び振幅を調整して増幅し、第3と第4のルートから出力された信号を逆位相で合成して増幅信号として出力する歪補償ループと、第4のルートにおける歪成分信号のレベルを検出する歪検出部と、隣接チャネルの漏洩電力の信号レベルを検出する受信機と、入力信号の入力レベルを監視する入力監視部と、出力信号の出力レベルを監視する出力監視部と、歪検出部と受信機において検出された信号レベルと受信機で検出された信号レベルとに基づいて、歪検出ループにおける入力信号の位相又は振幅の調整又は/及び歪補償ループにおける歪成分信号の位相及び振幅の調整若しくは双方の制御を行い、入力された信号若しくは出力された信号のレベルに応じて隣接チャネルの漏洩電力の検出周波数箇所を、基本波成分信号の低域側近傍又は高域側近傍のいずれかにおいて前記受信機の信号レベルが高い方にシフトする制御部とを有するものであり、パイロット信号を使用せず、複数キャリア信号の基本信号にレベル差があっても安定した歪補償を実現できる効果がある。
また、本発明によれば、上記増幅装置において、制御部が、隣接チャネルの漏洩電力の信号レベルを記憶しておき、隣接チャネルの漏洩電力の検出周波数箇所をシフトした結果、シフト後における隣接チャネルの漏洩電力の信号レベルとシフト前における隣接チャネルの漏洩電力の信号レベルとを比較して、一定量以上の信号レベルの増加がない場合には、隣接チャネルの漏洩電力の検出周波数箇所を元に戻すものであり、低域側と高域側とでACPレベルがアンバランスな場合のみACP受信周波数をシフトして、安定したFF制御を行うことができる効果がある。
また、本発明によれば、複数キャリア信号を受信するフィードフォワード方式の増幅装置であって、入力信号を第1のルートと第2のルートに分岐し、第1のルートでは入力信号の位相及び振幅を調整して増幅し、第2のルートでは入力信号を遅延し、第1のルートからの信号を出力すると共に、第1と第2のルートから出力された信号を逆位相で合成して入力信号中の基本波成分信号を相殺し、歪成分信号として出力する歪検出ループと、更に、第3と第4のルートを備え、第3のルートでは第1のルートから出力された信号を遅延し、第4のルートでは歪成分信号の位相及び振幅を調整して増幅し、第3と第4のルートから出力された信号を逆位相で合成して増幅信号として出力する歪補償ループと、第4のルートにおける歪成分信号のレベルを検出する歪検出部と、隣接チャネルの漏洩電力の信号レベルを検出する受信機と、入力信号の入力レベルを監視する入力監視部と、出力信号の出力レベルを監視する出力監視部と、歪検出部と受信機において検出された信号レベルと受信機で検出された信号レベルとに基づいて、歪検出ループにおける入力信号の位相又は振幅の調整又は/及び歪補償ループにおける歪成分信号の位相及び振幅の調整若しくは双方の制御を行い、入力された信号若しくは出力された信号のレベルに応じて隣接チャネルの漏洩電力の検出周波数箇所を、高いレベルのキャリア側の側帯にシフトする制御部とを有するものであり、パイロット信号を使用せず、複数キャリア信号の基本信号にレベル差があっても安定した歪補償を実現でき、更に、低域側と高域側とでACPレベルがアンバランスな場合のみACP受信周波数をシフトして、より安定したFF制御を行うことができる効果がある。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
本発明の実施の形態に係る増幅装置は、パイロット信号を使用せず、多周波広帯域信号を増幅するためのフィードフォワード(FF)増幅装置であって、信号の入力段に入力監視部又は信号の出力段に出力監視部を設け、これら監視部からの信号のレベル変動に対して、信号レベルが減少して、ACP(隣接チャネル漏洩電力)レベルが大きく減少する場合と、信号レベルが減少せず、ACPレベルがあまり増加しない場合に、設定されたACP受信周波数をマルチキャリアの反対側周波数にシフトするものであり、これにより、複数キャリア信号の基本信号にレベル差があっても安定した歪補償を実現できるものである。
本発明の実施の形態に係る増幅装置は、W−CDMA変調波などの多周波広帯域信号を増幅するためのフィードフォワード(FF)増幅装置において、歪ループ制御を、パイロット信号を使用せずに行う歪補償増幅装置である。
また、本発明の実施の形態に係る増幅装置は、広帯域信号のACP(隣接チャネル漏洩電力)を受信して歪ループ制御を行う歪補償増幅装置である。
また、本発明の実施の形態に係る増幅装置は、キャリアレベルの変動があった場合に、即追従するように入力レベルあるいは出力レベルも同時に監視し、そのレベルに変動があったら、ACP受信周波数を変更して、歪ループ制御を行う歪補償増幅装置である。
本発明の第1の実施の形態に係る増幅装置について図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る増幅装置(第1の増幅装置、以下、本装置とする)の構成ブロック図である。尚、図12,14と同様の構成をとる部分については同一の符号を付して説明する。
本発明の第1の実施の形態に係る第1の増幅装置(本装置)は、図1に示すように、第1の方向性結合器1と、第1のベクトル調整器2と、主増幅器3と、第2の方向性結合器4と、第1の遅延線5と、第2のベクトル調整器6と、補助増幅器7と、第2の遅延線8と、第3の方向性結合器9と、歪検出器10と、制御部11′と、第4の方向性結合器12と、受信機13′と、入力監視部15と、出力監視部16とから構成されている。
本装置の各部を具体的に説明する。
第1の方向性結合器1は、入力信号を分配し、第1のベクトル調整器2と第1の遅延線5に出力する。
第1のベクトル調整器2は、第1の方向性結合器1から出力された入力信号の位相及び振幅の調整を行い、調整後の入力信号を主増幅器3に出力する。また、第1のベクトル調整器2は、制御部11′から出力される制御信号に基づいて入力信号の位相及び振幅の調整量を変更する。尚、ベクトル調整器は、可変位相器及び可変減衰器で実現できる。
主増幅器3は、第1のベクトル調整器2から出力された入力信号を増幅し、第2の方向性結合器4に出力する。図12の主増幅器と相違するのは、パイロット信号を用いた増幅を行っていない点である。
第2の方向性結合器4は、主増幅器3で増幅された入力信号を第2の遅延線8に出力すると共に、主増幅器3で増幅された入力信号と第1の遅延線5から出力された入力信号とを逆位相で合成し、合成結果を歪成分信号として第2のベクトル調整器6に出力する。
第1の遅延線5は、第1の方向性結合器1から出力された入力信号を遅延させ、第2の方向性結合器4に出力する。尚、第1の遅延線5は、主増幅器3における入力信号の増幅で入力信号が遅延しているため、これに同調させるために設けられたものである。
第2のベクトル調整器6は、第2の方向性結合器4から出力された歪成分信号の位相及び振幅の調整を行い、調整後の入力信号を補助増幅器7に出力する。また、第2のベクトル調整器6は、制御部11′から出力される制御信号に基づいて入力信号の位相及び振幅の調整量を変更する。尚、ベクトル調整器は、可変位相器及び可変減衰器で実現できる。
補助増幅器7は、第2のベクトル調整器6から出力された歪成分信号を増幅し、第3の方向性結合器9に出力する。
第2の遅延線8は、第2の方向性結合器4から出力された入力信号を遅延させ、第3の方向性結合器9に出力する。尚、第2の遅延線8は、補助増幅器7における歪成分信号の増幅で歪成分信号が遅延しているため、これに同調させるために設けられたものである。
第3の方向性結合器9は、第2の遅延線8から出力された入力信号と補助増幅器7で増幅された歪成分信号とを逆位相で合成し、合成結果を増幅信号として出力する。
歪検出器10は、第2の方向性結合器4から出力される歪成分信号について歪成分信号のレベルを検出し、検出結果を制御部11′に出力する。
制御部11′は、歪検出器10で検出された歪成分信号のレベルに基づいて第1のベクトル調整器2における位相及び振幅の調整量を決定し、当該調整量に変更する旨の制御信号を第1のベクトル調整器2に出力する。
また、制御部11′は、受信機13′で検出されたACP信号の受信レベルに基づいて第2のベクトル調整器6における位相及び振幅の調整量を決定し、当該調整量に変更する旨の制御信号を第2のベクトル調整器6に出力する。
尚、制御部11′は、第1,2のベクトル調整器2,6における調整量を、歪検出器10と受信機13′での検出された両方のレベルに基づいて決定するようにしてもよい。
また、制御部11′は、入力監視部15からの監視結果と出力監視部16からの監視結果、及び受信機13′からのACP受信レベル(ACPレベル)を入力し、各レベルの値を内部に記憶しておき、信号レベルによってAPC受信周波数の設定位置を、マルチキャリアの低域側若しくは高域側にシフトするか、又はシフトさせないかの制御を行う。制御部11′におけるAPC受信周波数の設定位置の具体的なシフト制御は、後述する。
第4の方向性結合器12は、第3の方向性結合器9から出力される増幅信号を分配し、出力端子(OUT)に出力すると共に、受信機13′に出力する。
受信機13′は、第4の方向性結合器12から出力された増幅信号のうち、制御部11′によって設定された周波数の信号(ACP信号)を受信して、ACP信号の受信レベルを検出し、制御部11′に検出結果をACPレベルとして出力する。
入力監視部15は、入力レベルを監視し、監視結果を制御部11′に出力する。
出力監視部16は、出力レベルを監視し、監視結果を制御部11′に出力する。
次に、本装置におけるキャリアレベルの変動に対する歪補償について図2を参照しながら説明する。図2は、本発明の実施の形態に係るスペクトラム模式図である。
図2Aに示すように、本装置の制御部11′は、ACP受信周波数をマルチキャリアの低域側か広域側の近傍に設定する。キャリアの配置に関しては、システムにおいて常に一定、または、システムから周波数情報を与えられるのが一般的であり、その情報を利用してACP受信周波数を設定する。
本装置の特徴として、制御部11′は、与えられたマルチキャリアの周波数に基づいて、予めマルチキャリアの低域側と高域側の近傍にそれぞれACP受信周波数を用意しておき、低域側の周波数か高域側の周波数のいずれかを受信機13′にACP受信周波数として設定するようになっている。
システム側からの情報によってACP受信周波数を決定できない場合には、制御部11′が、ACP受信周波数を順次スキャンするよう受信機13′を制御して、受信機13′からの受信レベルが大幅に変化する周波数の、すぐ外側(マルチキャリアの低域側又は高域側の近傍)に1本ずつACP受信周波数を決定してもよい。
尚、受信機13′には、予め低域側の周波数又は高域側の周波数をACP受信周波数のデフォルトとして設定しておいてもよい。図2Aでは、マルチキャリアの低域側にACP受信周波数を設定している場合を例にしている。そして、受信機13′は、制御部11′によって設定されているACP受信周波数の信号を受信して、ACPレベルを検出するようになっている。
ここで、主増幅器3のIM特性としては、主増幅器3の出力が変動すると、IM量(ACPレベル)はそれ以上に変動するという特性がある。そこで、本装置の制御部11′では、図2Bに示すように、主増幅器3のIM発生の特性を利用して、より適切なACP信号に基づいて歪補償を行うために、ACP受信周波数を、マルチキャリアの低域側から高域側に、若しくは高域側から低域側にとシフトさせる。
具体的には、制御部11′は、受信機13′に対するACP受信周波数の制御を、入力監視部15からの入力レベル又は出力監視部16からの出力レベルの変動と、ACPレベルの変動とに基づいて行う。
次に、本装置における動作について、以下の4つの例(例1〜4)を説明する。
例1として、低域側キャリアの近傍にACP受信周波数が設定されている場合に、低域側のキャリアレベルが減少して入力監視部15の入力レベルが減少すると、それまで受信していたACPレベルは更に減少する。このとき、制御部11′は、ACP受信周波数を高域側にシフトさせ、受信機13′に高域側のACP受信周波数を設定する。
例2として、低域側キャリアの近傍にACP受信周波数が設定されている場合に、高域側のキャリアレベルが減少すると、入力監視部15の入力レベルは減少するが、低域側のACP受信レベルはさほど変化しない。この場合には、現在設定されているACP受信周波数で十分な歪補償が得られるので、制御部11′は、ACP受信周波数をシフトしない。
例3として、低域側キャリアの近傍にACP受信周波数が設定されている場合に、低域側のキャリアレベルが増加すると、入力監視部15の入力レベルが増加し、かつ、それまで受信していたACPレベルは更に増加する。このとき、制御部11′は、ACP受信周波数をシフトしない。
例4として、低域側キャリアの近傍にACP受信周波数が設定されている場合に、高域側のキャリアレベルが増加すると、入力監視部15の入力レベルは増加するが、低域側のACP受信レベルはさほど変化しない。この場合、十分な歪補償が実現できない恐れがあるので、制御部11′は、ACP受信周波数を高城側にシフトする。
ACP受信周波数をシフトする条件となるキャリアレベル(入力レベル及び出力レベル)の変動量とそれに応じたACPレベルの変動量は、閾値として制御部11′に予め記憶しておく。制御部11′は、ACPレベルの変動量を、キャリアレベルの変動に応じたACPレベルの変動閾値と比較して、ACP受信周波数をシフトするか否かを判断して制御する。
尚、基本信号のレベル変動の設定は、キャリア数ごとに行っても良い。例えば、4キャリアの場合は1キャリアを除く他のキャリアが変動すれば、基本信号のレベル変動は大きくACP受信周波数をシフトする。1キャリアのみの変動であれば、基本信号のレベル変動は小さく、また、変動していない残りのキャリアにACPレベルが大きく依存している場合にはACP受信周波数のシフトは行わないようにする。
次に、本装置における動作について図3を参照しながら説明する。図3は、本発明の実施の形態に係る増幅装置の制御部における処理を示すフローチャートである。尚、図3においては、マルチキャリアの低域側にACP受信周波数を設定している場合を例にしている。
図3に示すように、制御部11′は、入力監視部15からの監視結果を監視しており、入力レベルの変動があるかどうかを判定する(S1)。入力レベルに変動があると(Yesの場合)、次に、入力レベルの減少があるか否かを判定する(S2)。
判定処理S2で入力レベルが減少していると判定されると(Yesの場合)、次に、ACPレベルの減少量が大きいか否か判定される(S3)。判定処理S3でACPレベルの減少量が大きくない、つまり、ACPレベルが一定量以上減少していない場合には(Noの場合)、キャリア全体としての入力レベルは低下しても、設定されているACP周波数側のキャリアレベルの低下は小さいことを意味するので、ACP受信周波数のシフトを行わず、処理を終了する。
判定処理S3でACPレベルの減少量が大きい、つまりACPレベルが一定量以上減少している場合には(Yesの場合)、ACP受信周波数を反対側周波数にシフトする処理を行い(S5)、処理を終了する。
判定処理S2で入力レベルが減少していなければ(Noの場合)、次に、ACPレベルの増加量が小さいか否か判定される(S4)。判定処理S4でACPレベルの増加量が小さくない、つまりACPレベルが一定量以上増加していれば(Noの場合)、ACP受信周波数のシフトを行わず、処理を終了する。
判定処理S4でACPレベルの増加量が小さい、つまりACPレベルが一定量以上増加していない場合(Yesの場合)、キャリア全体としての入力レベルは増加しているのに、設定されているACP順周波数側のキャリアレベルの増加が小さいということは、反対側のキャリアレベルが増加していることが予想されるので、ACP受信周波数を反対側周波数にシフトする処理を行い(S5)、処理を終了する。
ここでは、基本信号のレベル変動については、入力監視部15からの入力レベルについて述べたが、図1の出力監視部16からの出力レベルに基づいて行ってもよい。
また、出力監視部16は方向性結合器12の後段若しくは前段に設置しても良い。
次に、マルチキャリアの入力信号に対する本装置の動作を説明する。
マルチキャリアの入力信号は、第1の方向性結合器1に入力され、第1の方向性結合器1によって分配され、第1のベクトル調整器2と第1の遅延線5に出力される。第1のベクトル調整器2に入力された入力信号は、位相及び振幅の調整が行われ、更に主増幅器3で増幅が為され、第2の方向性結合器4に出力される。また、第1の遅延線5に入力された入力信号は、信号の遅延が為され、第2の方向性結合器4に出力される。
第2の方向性結合器4では、主増幅器3で増幅された入力信号が第2の遅延線8に出力されると共に、主増幅器3で増幅された入力信号と第1の遅延線5で遅延された入力信号が逆位相で合成され、入力信号中の基本波成分が相殺され、結果として歪成分信号が第2のベクトル調整器6に出力される。
第2の方向性結合器4から出力された歪成分信号は、歪検波器10で歪レベルが検出され、検出された歪レベルが制御部11′に入力される。制御部11′に入力された歪成分信号のレベルによって、制御部11′は、第1のベクトル調整器2における位相及び振幅の調整を行わせる。
第2のベクトル調整器6に入力された歪成分信号は、位相及び振幅の調整が行われ、補助増幅器7で増幅される。第2の遅延線8で遅延された入力信号と補助増幅器7で増幅された歪成分信号は、第3の方向性結合器12において逆位相で合成されて、歪成分が相殺され、入力信号中の基本波成分のみの増幅信号が第4の方向性結合器12に出力される。
第4の方向性結合器12に入力された信号は、分配されて一方は出力端子(OUT)に出力され、他方は受信機13′に入力される。受信機13′に入力された信号は、信号のレベルが検出され、そのレベルの値が制御部11′に出力される。制御部11′に入力された信号のレベルによって、制御部11′は、第2のベクトル調整器6における位相及び振幅の調整を行わせる。
尚、制御部11′では、歪除去ループのキャンセル量を決定する基準として、設定されたACP受信周波数を用いるが、図3に示した制御フローに従って、ACP受信周波数をマルチキャリアの低域側若しくは高域側にシフトするか、又はシフトさせないかの制御が為されるものである。
本装置によれば、主増幅器3の特性に応じて、基本信号の入力又は出力レベルの変動量と、ACPレベルの変動量とに基づいて、ACP受信周波数をシフトするため、複数キャリア信号の基本信号にキャリア間でレベル差が生じても、安定したFF制御が可能である。
また、本装置は、ACP受信回路のみで構成されるため、パイロット送信回路の削除できパイロット信号の管理も不要なため部品点数及び調整工数の低減が可能となり、低価格なFF増幅器を提供できる。
また、本装置では、周期的に周波数の切替を行わないため、高速な処理能力を必要としない。安価な制御部で構成できる。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る増幅装置について説明する。
第2の実施の形態に係る増幅装置(第2の増幅装置)の構成は、図1に示した第1の実施の形態に係る増幅装置(第1の増幅装置)とほぼ同様であるため説明を省略するが、入力監視部15及び出力監視部16は設けなくても構わない。以下、図1の符号を用いて説明する。但し、第2増幅装置の制御部11′におけるACP受信周波数のシフトの処理は、第1の増幅装置とは一部異なっている。
第2の増幅装置では、デフォルトとしてマルチキャリアの低域側又は高域側の近傍に設定されているACP受信周波数を用いて歪補償を行っている際に、特定時間間隔で(定期的に)一旦反対側の周波数にシフトしてACPレベルの変動量をチェックし、一定量以上大きくなった場合にのみ、受信機13′におけるACP受信周波数のデフォルトを当該反対側の周波数に変更するようにしている。尚、第2の増幅装置におけるデフォルトの周波数とは、受信機13′にACP受信周波数として設定されている周波数のことである。
第2の増幅装置の特徴部分について図4を用いて説明する。図4は、第2の増幅装置におけるACP受信周波数のシフトの制御を示す模式説明図である。
図4に示すように、マルチキャリアの基本信号の低域側をデフォルトのACP受信周波数として設定している場合、制御部11′は、通常は低域側の周波数で歪補償を行っているが、特定時間経過毎に、高域側の周波数に一旦シフトして、受信機13′からのシフト前後のACPレベルを比較する。尚、第1の増幅装置と同様に、第2の増幅装置の制御部11′は、受信機13′から入力されたACPレベルを内部に記憶している。
図4(A)に示すように、シフト後のACPレベルとシフト前のACPレベルに一定量以上の差がない場合には、制御部11′は、ACP受信周波数を低域側に戻し、受信機13′に対するACP受信周波数の制御は行わず、低域側の周波数をデフォルトとしたままとする。
また、図4(B)に示すように、キャリアレベルに変動があった場合など、シフト後のACPレベルがシフト前に比べて一定量以上大きくなっている場合には、制御部11′は、シフト後の高域側の周波数をACP受信周波数のデフォルトとしてとして受信機13′に設定し、高域側の周波数を用いて歪補償を行う。
第2の増幅装置の制御部11′における処理について図5を用いて説明する。図5は、第2の増幅装置の制御部11′におけるACP受信周波数の制御を示すフローチャート図である。
図5に示すように、第2の増幅装置の制御部11′では、ACP受信周波数をデフォルトとは反対側の周波数にするよう、受信機13′に定期的に指示を出力する(S11)。
そして、受信機13′から入力されたACPレベルを記憶されているシフト前のACPレベルと比較し、増加量を判定する(S12)。
判定処理S22で、ACPレベルの増加が大きくない場合、つまりACPレベルが減少したり一定量以上大きくならなかった場合(Noの場合)には、制御部11′は、受信機13′のACP受信周波数をシフト前の周波数に戻して歪制御を行う(S13)。
判定処理S22で、ACPレベルの増加が大きい場合、つまりACPレベルが一定量以上大きくなった場合(Yesの場合)には、制御部11′は、受信機13′のACP受信周波数をそのまま(シフト後の周波数のまま)に維持して歪制御を行い(S14)、受信機13′に対してACP受信周波数のデフォルトをシフト後の周波数に変更して設定する(S15)。このようにして第2の増幅装置におけるACP受信周波数の設定が行われる。
本発明の第2の実施の形態に係る増幅装置によれば、定期的にACP受信周波数を反対側に一旦シフトしてACPレベルの変動をチェックして、マルチキャリアの低域側のACP周波数と高域側のACP周波数とでACPレベルの差が大きい場合に、ACPレベルが大きい方の周波数をACP受信周波数として受信機13′に設定するようにしているので、低域側と高域側とでACPレベルがアンバランスな場合のみ、ACP受信周波数をシフトするため、安定したFF制御が可能となる。
次に、本発明の第3の実施の形態に係る増幅装置について説明する。
第3の実施の形態に係る増幅装置(第3の増幅装置)の構成は、図1に示した第1の実施の形態に係る増幅装置(第1の増幅装置)と同様であるため、以下、図1の符号を用いて説明する。但し、第3の増幅装置の制御部11′におけるACP受信周波数のシフトの処理は、第1、第2の増幅装置とは一部異なっている。
上述した第2の増幅装置では、ACP受信周波数を特定時間間隔で一旦シフトしてACPレベルの変動量をチェックしたが、第3の増幅装置では、第1の増幅装置と同様に、基本信号の入力レベル又は出力レベルの変動量と、ACPレベルの変動量とに基づいてACP受信周波数のシフトを行うものであり、更に、シフトした結果のACPレベルとシフト前のACPレベルとを比較して、一定量以上のACPレベルの増加がない場合には、ACP受信周波数を元に戻すものである。尚、第1及び第2の増幅装置と同様に、第3の増幅装置の制御部11′は、受信機13′から入力されたACPレベルを内部に記憶しているものである。
第3の増幅装置の制御部11′におけるACP受信周波数のシフトの処理について図6を用いて説明する。図6は、第3の増幅装置の制御部11′におけるACP受信周波数の制御を示すフローチャート図である。
尚、図6のS21〜S25の処理は、図3に示した第1の増幅装置の制御部11′における処理のS1〜S5と同様であるため、説明を省略する。
図6のS21〜S25に示すように、第3の増幅装置の制御部11′は、第1の増幅装置における処理と同様に、入力監視部15からの入力レベルの変動量とACPレベルの変動量に基づいて、設定されているACP受信周波数をマルチキャリアの反対側に設けられた周波数にシフトすると(S25)、受信機13′からのACPレベルをチェックし、シフト後のACPレベルが、記憶されているシフト前のACPレベルと比較して一定量以上大きくなったかどうかを判定する。
判定処理S21でシフト後のACPレベルがシフト前のACPレベルより一定量以上大きくなった場合(Yesの場合)には、制御部11′は、ACP受信周波数をシフト後の周波数のままとして、処理S21に戻って制御を繰り返す。
判定処理21でシフト後のACPレベルがシフト前のACPレベルより一定量以上大きくなっていなかった場合、つまり、シフトしてもACPレベルが減少又は同等又はわずかしか増加していなかった場合には、ACP受信周波数をシフト前の周波数に戻して受信機13′に設定する(S27)。
このようにして第3の増幅装置の処理が行われるものである。尚、図6の処理では入力監視部15からの入力レベルを用いているが、出力監視部16からの出力レベルを用いて処理を行っても構わない。
本発明の第3の実施の形態に係る増幅装置によれば、基本信号の入力又は出力レベルの変動量と、ACPレベルの変動量とに基づいて、ACP受信周波数を反対側にシフトしているので、複数キャリア信号の基本信号にキャリア間でレベル差が生じても、安定したFF制御が可能である。
また、第3の増幅装置によれば、マルチキャリアの低域側のACP周波数と高域側のACP周波数とでACPレベルがアンバランスな場合のみ、ACP受信周波数をシフトするため、安定したFF制御が可能となる。
次に、上述した第1〜第3の増幅装置において、より安定した歪補償を行う制御方法について説明する。本制御方法は、図1に示した増幅装置の制御部11′において第1のベクトル調整器2又は/及び第2のベクトル調整器を制御する際の制御方法であり、第1〜第3の増幅装置のいずれにも適用可能なものである。また、本制御方法は、図11に示した増幅装置の制御部25にも適用可能である。ここでは、図1の増幅装置に適用した場合を例として説明する。
制御部11′は、第1の歪補償ループにおいては、歪検出器10からの歪検出量に基づいて、検出力が最小となるよう、第1のベクトル調整器2における位相値及び振幅値を制御している。また、制御部11′は、第2の歪補償ループにおいて、受信機13′からのACPレベルが最小となるよう、第2のベクトル調整器6の位相値及び振幅値を制御している。
ここで、2つの正弦波信号を加算したときの抑圧量について図7を用いて簡単に説明する。図7は、2つの正弦波信号を加算したときの抑圧量の理論値を示す説明図である。
図7において、横軸は合成する2つの信号の振幅差であり、縦軸がその2つの信号の逆位相差である。ここで、2つの信号とは、結合器で合成される基本信号と歪補償信号である。
フィードフォワード増幅装置の各歪補償ループにおける抑圧量は図7に示した理論値となり、制御部11′では、所望の改善量を保持するようにベクトル調整器2及び6の制御を行う。
例えば、30dB以上の抑圧量が要求される場合には、図7の斜線で示した領域の振幅差及び位相差が必要となり、制御部11′は、この振幅差及び位相差の値に基づいてベクトル調整器2及び6を制御する。
フィードフォワード増幅装置において、歪成分信号の検出値が最小となる最適な制御値(振幅値、位相値)を求める際の制御について図8を用いて説明する。図8は、検出レベルと制御値との関係を示す模式説明図である。
一般に、検出値が最小となる最適な制御値(振幅値、位相値)を求めるには、現在設定されている制御値に微小値を加減算して最適値に近づけていく摂動法が用いられる。フィードフォワード増幅装置の制御部では、各々の歪補償ループにおいて、検出レベルが最小となる最適値が得られるまでベクトル調整器2及び6を制御する。
仮に、ある時点で、制御値の最適値Aが得られたとしても、常に現在の制御値が現時点での最適値かどうかを判断し続けなければならないため、制御値Aを前後させて常時最適値を求める制御を行うことになる。そのため、無線特性としては常にIM(ACP)が動いている状態となり、最適値に収束するまでに時間がかかる。
そこで、本制御方法は、検出レベルに閾値を設け、検出レベルが閾値未満(又は閾値以下)となった場合には制御部11′におけるベクトル調整器2及び6に対する制御を停止するようにして、ACPが不安定になるのを防ぎ、安定な歪補償制御を行うものである。
本制御方法の第1の例について、図9を用いて説明する。図9は、本装置の制御部における制御方法の第1の例を示す模式説明図である。
図9に示すように、制御部11′は、要求される検出レベルよりも低いレベルに閾値を設定し、内部に記憶しておく。そして、制御部11′は、制御開始点Sから、摂動により、最適値に向かって制御値を移動させていき、検出レベルが、閾値よりも低くなった場合には摂動の制御を止める。ベクトル調整器には、その時点の制御値が保持されたままとなる。
このように、本制御方法では、必要以上の制御を行わないことにより、ACPが不安定になるのを防ぎ、安定した歪補償を行うことができるものである。増幅器が安定状態であれば、制御値Aは不動であり、無線特定は安定している。
また、本制御方法では、検出レベルが最小値となるまで制御を続けることはしないが、要求される検出レベルよりも低いレベルに閾値を設定しているため、図7に示した要求範囲の内側の抑圧量を十分に満足することになり、十分な歪補償が得られるものである。
本制御方法では、温度やレベル等の外的要因で摂動のカーブが移動しても、検出レベルが閾値を越えない限り摂動制御は行わない。この場合には、外的要因に追従して検出レベルは滑らかに変化する。
また、図9に点線で示すように、状態変化によって検出レベルが閾値を越えた場合には、制御部11′は制御値Aから再び摂動制御を開始して、検出レベルが閾値未満となる制御値A′を得ると、制御を停止する。このようにして本制御方法の第1の例が行われるものである。
次に、本制御方法の第2の例について図10を用いて説明する。図10は本装置の制御部における制御方法の第2の例を示す模式説明図である。
図10に示すように、本制御方法の第2の例では、第1の例と同様に要求される検出レベルよりも低いレベルに閾値を設けておく。制御部11′は、制御開始点Sから摂動制御を始め、一旦は検出レベルが最小となる最適値Aまで制御を行い、そこで摂動制御を止める。ベクトル調整器には、その時点の制御値が保持される。
そして、図10に点線で示すように、状態変化等により検出レベルが閾値を越えた場合には、制御部11′は制御値Aから再び摂動制御を開始して、検出レベルが閾値未満となる制御値A′を得ると、制御を停止する。若しくは、最適値まで制御してから制御を停止するようにしてもよい。最適値まで制御する場合でも、一旦最適値に達したらその後は検出レベルが閾値を越えるまで摂動制御を行わないので、常時制御を行う場合に比べてACMは不安定になりにくく、安定した歪補償を行うことができるものである。
本発明の実施の形態に係る増幅装置の制御方法によれば、制御部において歪補償ループのベクトル調整器を制御する際に、制御部が、歪成分の検出レベルとして要求されるレベルよりも低いレベルに閾値を設定しておき、摂動により位相値及び振幅値の制御を行って、検出レベルが閾値未満となった場合に摂動による制御を停止し、当該時点の制御値を保持するようにしているので、必要以上の制御を行わないことにより、ACPが不安定になるのを防ぎ、安定した歪補償を行うことができる効果がある。
本発明は、パイロット信号を使用せず、複数キャリア信号の基本信号にレベル差があっても安定した歪補償を実現する増幅装置に好適である。
本発明の第1の実施の形態に係る増幅装置(第1の増幅装置)の構成ブロック図である。 本発明の実施の形態に係るスペクトラム模式図である。 本発明の実施の形態に係る増幅装置の制御部における処理を示すフローチャートである。 第2の増幅装置におけるACP受信周波数のシフトの制御を示す模式説明図である。 第2の増幅装置の制御部11′におけるACP受信周波数の制御を示すフローチャート図である。 第3の増幅装置の制御部11′におけるACP受信周波数の制御を示すフローチャート図である。 2つの正弦波信号を加算したときの抑圧量の理論値を示す説明図である。 検出レベルと制御値との関係を示す模式説明図である。 本装置の制御部における制御方法の第1の例を示す模式説明図である。 本装置の制御部における制御方法の第2の例を示す模式説明図である。 別の従来の歪補償増幅装置の構成を示す構成ブロック図である。 従来のFF増幅装置の基本構成を示す構成ブロック図である。 ACP発生の模式図である。 周波数固定ACP受信方式のFF増幅装置の構成ブロック図である。 1キャリアのスペクトラム模式図である。 マルチキャリアの場合のスペクトラム模式図である。
符号の説明
1...第1の方向性結合器、 2...第1のベクトル調整器、 3...主増幅器、 4...第2の方向性結合器、 5...第1の遅延線、 6...第2のベクトル調整器、 7...補助増幅器、 8...第2の遅延線、 9...第3の方向性結合器、 10...歪検出器、 11,11′...制御部、 12...第4の方向性結合器、 13...パイロット受信機、 13′...受信機、 14...パイロット信号発振器、 15...入力監視部、 16...出力監視部

Claims (4)

  1. 複数キャリア信号を受信するフィードフォワード方式の増幅装置であって、入力信号を第1のルートと第2のルートに分岐し、前記第1のルートでは前記入力信号の位相及び振幅を調整して増幅し、前記第2のルートでは前記入力信号を遅延し、前記第1のルートからの信号を出力すると共に、前記第1と前記第2のルートから出力された信号を逆位相で合成して前記入力信号中の基本波成分信号を相殺し、歪成分信号として出力する歪検出ループと、
    更に、第3と第4のルートを備え、第3のルートでは前記第1のルートから出力された信号を遅延し、第4のルートでは前記歪成分信号の位相及び振幅を調整して増幅し、前記第3と前記第4のルートから出力された信号を逆位相で合成して増幅信号として出力する歪補償ループと、
    前記第4のルートにおける歪成分信号のレベルを検出する歪検出部と、
    前記増幅信号から隣接チャネルの漏洩電力の信号レベルを検出する受信機と、
    入力信号の入力レベルを監視する入力監視部と、
    出力信号の出力レベルを監視する出力監視部と、
    前記歪検出部と前記受信機において検出された信号レベルに基づいて、前記歪検出ループにおける入力信号の位相又は振幅の調整又は/及び前記歪補償ループにおける歪成分信号の位相及び振幅の調整若しくは双方の制御を行い、入力された信号若しくは出力された信号のレベルと前記受信機において検出された信号レベルに応じて隣接チャネルの漏洩電力の検出周波数箇所をシフトする制御部とを有することを特徴とする増幅装置。
  2. 制御部が、入力された信号若しくは出力された信号のレベルと受信機において検出された信号レベルに応じて隣接チャネルの漏洩電力の検出周波数箇所を、基本波成分信号の低域側近傍又は高域側近傍のいずれかにおいて前記受信機の信号レベルが高い方にシフトすることを特徴とする請求項1記載の増幅装置。
  3. 制御部が、隣接チャネルの漏洩電力の信号レベルを記憶しておき、隣接チャネルの漏洩電力の検出周波数箇所をシフトした結果、シフト後における隣接チャネルの漏洩電力の信号レベルとシフト前における隣接チャネルの漏洩電力の信号レベルとを比較して、一定量以上の信号レベルの増加がない場合には、隣接チャネルの漏洩電力の検出周波数箇所を元に戻すことを特徴とする請求項1又は2記載の増幅装置。
  4. 複数キャリア信号を受信するフィードフォワード方式の増幅装置であって、入力信号を第1のルートと第2のルートに分岐し、前記第1のルートでは前記入力信号の位相及び振幅を調整して増幅し、前記第2のルートでは前記入力信号を遅延し、前記第1のルートからの信号を出力すると共に、前記第1と前記第2のルートから出力された信号を逆位相で合成して前記入力信号中の基本波成分信号を相殺し、歪成分信号として出力する歪検出ループと、
    更に、第3と第4のルートを備え、第3のルートでは前記第1のルートから出力された信号を遅延し、第4のルートでは前記歪成分信号の位相及び振幅を調整して増幅し、前記第3と前記第4のルートから出力された信号を逆位相で合成して増幅信号として出力する歪補償ループと、
    前記第4のルートにおける歪成分信号のレベルを検出する歪検出部と、
    前記増幅信号から隣接チャネルの漏洩電力の信号レベルを検出する受信機と、
    入力信号の入力レベルを監視する入力監視部と、
    出力信号の出力レベルを監視する出力監視部と、
    前記歪検出部と前記受信機において検出された信号レベルに基づいて、前記歪検出ループにおける入力信号の位相又は振幅の調整又は/及び前記歪補償ループにおける歪成分信号の位相及び振幅の調整若しくは双方の制御を行い、隣接チャネルの漏洩電力の信号レベルを記憶しておき、特定時間間隔で隣接チャネルの漏洩電力の検出周波数箇所をシフトし、当該シフトの結果、シフト後における隣接チャネルの漏洩電力の信号レベルとシフト前における隣接チャネルの漏洩電力の信号レベルとを比較して、一定量以上の信号レベルの増加がある場合に、隣接チャネルの漏洩電力の検出周波数箇所を維持する制御部とを有することを特徴とする増幅装置。
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