JP2005323251A - 変復調回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 受信電波を効率よく検波し、送信すべき信号を、効率よく変調して送信できる変復調回路を提供する。
【解決手段】 放射電波の位相が互いに逆となる2つの給電点P1、P2と接地点Gとを有するアンテナ11と、2つの給電点P1、P2間に結合された第1のダイオード12と、第1のダイオード12の一端と接地間に設けられ、第1のダイオード12とPN接合の方向が同一となるように配置された第2のダイオード13とを備えて、アンテナ11で受信した電波を2つのダイオード12、13で効率よく検波し、送信するときには2つのダイオード12、13に送信すべき信号を供給し、アンテナ11に到来した無変調の電波をダイオード12、13に加えて変調するようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、質問器からの質問信号に応答し、無線で送られてきた電波を検波して取り込み、送信すべき信号を変調して質問器に送り返す変復調回路に関し、例えば、車に装着されたタイヤの空気圧情報等を送信する応答器に使用して好適な変復調回路に関する。
図4を参照して、従来の応答器に使用される検波給電回路を説明する。基板1の平面上にはマイクロストリップパッチアンテナ2が形成される。ダイオード3aのアノードはマイクロストリップパッチアンテナ2に接続される。ダイオード3bはそのアノードが高周波接地回路1に接続される。また、インダクタ5aは、その一端がダイオード3a、3bのカソード側に接続され、他端がコンデンサ5bによって接地される。このインダクタ5aとコンデンサ5bとにより低域通過フィルタ5を構成する。
以上の構成において、マイクロストリップパッチアンテナ2は、放射された電波を受信して電源をダイオード3aに供給する。そして、この2個のダイオード3a、3bで整流され、低域通過フィルタ5に通すことにより得られた直流電力が出力端6に得られる(例えば、特許文献1参照。)。
特開平07−231585号公報(図1)
上記構成では、検波用のダイオード3aに供給される電波の大きさ以上の電圧を得ることはできないため検波効率が低かった。
本発明は、受信電波を効率よく検波し、送信すべき信号を、効率よく変調して送信できる変復調回路を提供する。
上記課題を解決するために、放射電波の位相が互いに逆となる2つの給電点と接地点とを有するアンテナと、前記2つの給電点間に結合された第1のダイオードと、前記第1のダイオードの一端と接地間に設けられ、前記第1のダイオードとPN接合の方向が同一となるように配置された第2のダイオードとを備えた。
また、前記第1のダイオードの他端に低域通過フィルタを接続した。
また、前記第1のダイオードのカソードに前記第2のダイオードのアノードを接続した。
また、前記アンテナは少なくとも対向する2辺の長さを半波長とする直線偏波用の方形の放射導体を有し、前記放射導体には前記放射導体の仮想接地点に対して互いに点対称となる前記2辺の長さ方向の位置に前記2つの給電点を設けた。
請求項1に記載の発明によれば、放射電波の位相が互いに逆となる2つの給電点と接地点とを有するアンテナと、2つの給電点間に結合された第1のダイオードと、第1のダイオードの一端と接地間に設けられ、第1のダイオードとPN接合の方向が同一となるように配置された第2のダイオードとを備えたので、直列に接続された二つのダイオードによって受信電波を効率よく検波できる。また2つのダイオードに変調信号を印加すれば、アンテナに到来した無変調の電波を変調して送り返すことができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、第1のダイオードの他端に低域通過フィルタを接続したので、変調波のみを取り出すことができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、第1のダイオードのカソードに第2のダイオードのアノードを接続したので、正方向の検波電圧を取り出せる。
また、請求項4に記載の発明によれば、アンテナは少なくとも対向する2辺の長さを半波長とする直線偏波用の方形の放射導体を有し、放射導体には放射導体の仮想接地点に対して互いに点対称となる2辺の長さ方向の位置に2つの給電点を設けたので、2つの給電点間には位相が逆となる信号を取り出すことができる。
以下、本発明の変復調回路を図面にしたがって説明する。図1はその回路図であり、等価回路を並列共振回路によって示したアンテナ11には、接地点Gと2つの給電点P1、P2が設けられている。そして、こられ給電点P1、P2における電波の位相は互いに逆になっている。検波用(復調用)あるいは変調用に使用される第1のダイオード12は2つの給電点P1、P2間に結合される。また、第1のダイオード12の一端(例えば、カソード)と接地間には第2のダイオード13が設けられる。第2のダイオード13は、第1のダイオード12に対してPN接合の方向が同一となるように配置され、図では第2のダイオード13のアノードが第1のダイオード12のカソードに接続される。
第1のダイオード12の他端(アノード)には低域通過フィルタ14が接続される。低域通過フィルタ14は、その一端が第1のダイオード12の他端に接続されたインダクタ14aと、インダクタ14aの他端をグランドにシャントする容量素子14bとから構成される。インダクタ14aの他端は入出力端15に接続される。
以上の構成において、例えば10MHzによって振幅変調された2.4GHzの電波がアンテナ11に到来すると、2つの給電点P1、P2には、それぞれ位相が180°異なる信号が誘起する。一方の給電点(例えば、P1)に誘起する信号の振幅をEとすれば、2つの給電点P1、P2間に誘起する信号の振幅は2Eとなる。この信号は第1のダイオード12の両端に印加される。
一方、第2のダイオード13は、給電点P2にも接続されていることから、第2のダイオード13の両端には振幅Eの信号が印加される。そして、第1のダイオード12と第2のダイオード13とは直列に接続されていることから、第1のダイオード12に現れた信号と第二のダイオード13に現れた信号とが加算され、第1のダイオード12の他端には、グランドに対して振幅3Eの信号が現れる。
この信号は2つのダイオード12、13によって検波(半波整流)され、検波信号が低域通過フィルタ14を通過することによって2.4GHzの搬送波が取り除かれ、入出力端15には振幅1.5Eの10MHzの信号が供給される。
検波によって得られた10MHzの信号は、後段に接続された応答素子(例えば共振子、図示せず)に供給される。
一方、図示しない応答素子から入出力端15に供給された情報信号は直列に接続された2つのダイオード12、13に印加される。そして、質問器からの無変調の2.4GHzの電波がアンテナ11を介してダイオード12、13に入力されたとき、これを情報信号によって変調して質問器に送り返すことができる。
図2はアンテナ11の断面図であり、図3はその平面図である。誘電体基板11aの上面には例えば方形の放射導体11bが形成される。放射導体11bは、対向する2辺の長さLが電波の波長の1/2となっている。また、誘電体基板11aの下面には、放射導体11bよりも広い接地導体11cが形成される。そして、このアンテナは直線偏波用のパッチアンテナを構成する。この構成では、放射導体11bの中心点Gが仮想接地点となる。そして、給電点P1、P2は、仮想接地点Gに対して互いに点対称となる2辺の長さ方向の位置に設けられる。この給電点P1、P2に上記の第1のダイオード12が結合される。
本発明の変復調回路の構成を示す回路図である。 本発明の変復調回路に使用するアンテナの断面図である。 本発明の変復調回路に使用するアンテナの平面図である 従来の検波給電開の構成を示す回路図である。
符号の説明
11:アンテナ
11a:誘電体基板
11b:放射導体
11c:接地導体
12:第1のダイオード
13:第2のダイオード
14:低域通過フィルタ
14a:インダクタ
14b:容量素子
15:入出力端
G:接地点
P1、P2:給電点

Claims (4)

  1. 放射電波の位相が互いに逆となる2つの給電点と接地点とを有するアンテナと、前記2つの給電点間に結合された第1のダイオードと、前記第1のダイオードの一端と接地間に設けられ、前記第1のダイオードとPN接合の方向が同一となるように配置された第2のダイオードとを備えたことを特徴とする変復調回路。
  2. 前記第1のダイオードの他端に低域通過フィルタを接続したことを特徴とする請求項1に記載の変復調回路。
  3. 前記第1のダイオードのカソードに前記第2のダイオードのアノードを接続したことを特徴とする請求項1又は2に記載の変復調回路。
  4. 前記アンテナは少なくとも対向する2辺の長さを半波長とする直線偏波用の方形の放射導体を有し、前記放射導体には前記放射導体の仮想接地点に対して互いに点対称となる前記2辺の長さ方向の位置に前記2つの給電点を設けたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の変復調回路。
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