JP2005323193A - コンデンサ型音響変換装置及びその製造方法 - Google Patents

コンデンサ型音響変換装置及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005323193A
JP2005323193A JP2004140077A JP2004140077A JP2005323193A JP 2005323193 A JP2005323193 A JP 2005323193A JP 2004140077 A JP2004140077 A JP 2004140077A JP 2004140077 A JP2004140077 A JP 2004140077A JP 2005323193 A JP2005323193 A JP 2005323193A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
capacitor
layer
diaphragm
manufacturing
support layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004140077A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4396975B2 (ja
Inventor
Yasukuni Nishioka
泰城 西岡
Tsutomu Yamada
山田  勉
Tetsuya Takahashi
哲也 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon University
Original Assignee
Nihon University
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon University filed Critical Nihon University
Priority to JP2004140077A priority Critical patent/JP4396975B2/ja
Publication of JP2005323193A publication Critical patent/JP2005323193A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4396975B2 publication Critical patent/JP4396975B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrostatic, Electromagnetic, Magneto- Strictive, And Variable-Resistance Transducers (AREA)

Abstract

【課題】超小型化が可能であり製造工程が少なく、また大量生産が可能なコンデンサ型音響変換装置の製造方法及びコンデンサ型音響変換装置を提供する。
【解決手段】まず、活性層1と支持層2とそれらの間に挟まれた絶縁層3との3層からなるSOI基板に、ダイアフラム領域を画定する。そしてダイアフラム領域の支持層2に、絶縁層3までエッチングすることで複数のアコースティックホール7を形成する。その後、ダイアフラム領域の絶縁層3を選択的にエッチングし、支持層2と活性層1の間に空隙層4を形成する。最後に活性層1と支持層2にそれぞれ電極パッド10,11を形成することで、ダイアフラムとしてシリコンを用いるコンデンサ型音響変換装置を製造する。
【選択図】図3

Description

本発明は、コンデンサ型音響変換装置及びその製造方法に関し、特に、ダイアフラムとしてシリコンを用いるコンデンサ型音響変換装置及びその製造方法に関する。
現在一般的に用いられているコンデンサ型マイクロホンは、広帯域・高感度な音響特性を実現している。しかしその製作には多数の部品の組立や精密な調整が必要なため、大量生産に向いておらず、超小型化や低コスト化が困難であった。このため、超小型で高性能でありさらに量産性にも優れるコンデンサ型マイクロホンの開発が望まれている。このような要求を実現し得るものとして、ダイアフラムとしてシリコンを用いるコンデンサ型のシリコンマイクロホンが近来注目されている。
図1を用いて、一般的なコンデンサ型マイクロホンの基本的な原理を説明する。ダイアフラム1とバックプレート2と呼ばれる電極板を対向配置し、絶縁層3により固定し電極間に空隙層4を設けた構造であり、この電極板でコンデンサを形成している。電極板には抵抗を介してバイアス電圧5が印加され、コンデンサが充電されることになる。この状態で音圧がダイアフラムにかかると、ダイアフラムが振動し、電極間の距離が変わるので静電容量が変化する。この変化が電圧の変化として検出され、プリアンプ6を介して音声出力信号として出力される。コンデンサ型マイクロホンでは、ダイアフラムの振動が過度に制動を受けないようにするためにバックプレート2にはアコースティックホール7が複数設けられている。
そして、このダイアフラムの材料として、シリコンを用いたものがシリコンマイクロホンである。シリコンマイクロホンの多くは、例えば特許文献1に記載のような、単結晶シリコン基板上に多結晶シリコン等の膜をCVD法等により堆積させてダイアフラムとするものである。また、例えば特許文献2に記載のような、SOI基板を用いてそのシリコン基板上に多結晶シリコン等の膜を堆積させてダイアフラムとするものもある。しかしながらこのようにして作られたダイアフラムは機械的な強度不足や撓み等があるため、広帯域で高ダイナミックレンジ、信頼性にも優れたマイクロホンは実現できなかった。
多結晶シリコンではなく、単結晶シリコンは、引っ張り強度が極めて高く、ダイアフラムの材料に適している。そこで、単結晶シリコンのダイアフラムを作成するために非特許文献1に記載のようなシリコンマイクロホンが考えられた。図2は、非特許文献1に記載のシリコンマイクロホンの構造を示したものである。図中、図1と同一の符号を付した部分は同一物を表わしている。この例では、単結晶シリコンにホウ素を添加した層をエッチストップ層とし、エッチングにより単結晶シリコンからなるダイアフラム1を作るものである。
また、SOI基板を用いて単結晶シリコンからなるダイアフラムを形成するものとしては、例えば特許文献3もある。これは、SOI基板の支持層に大きな開口部を形成し、一方、活性層の上部に絶縁層及び犠牲層を設け、さらにシード層及び背電極を設けることで、活性層である単結晶シリコンをダイアフラムとして用いるものである。
特開2002−223499号公報 特開2003−530717号公報 特開2004−096543号公報 田島 利文著「超小型・高性能シリコンマイクロホン(ICマイク)の開発」NHK技研 R&D No.74、2002年7月、p.60−65
しかしながら、図2の例では、ホウ素の添加によりダイアフラム1の平面性が決まるが、この平面性を高くするのは難しかった。マイクロホンの感度やダイナミックレンジ等の特性は、このダイアフラム1の形状に大きく影響を受けるため、平面性を高くしなければ同じ特性のマイクロホンの量産は不可能である。さらに、この例ではダイアフラム1とバックプレート2との間の距離の位置決めは絶縁性ビーズ9により行われるものである。この電極間の距離もマイクロホンの特性に大きく影響を受ける部分であり、この部分の距離精度も重要となってくる。しかしながら、絶縁性ビーズ9では高精度に距離を合わせることが難しく、量産した場合には同じ特性のマイクロホンは実現しづらいだけでなく、製造工程も複雑となっていた。
また、特許文献3の例では、絶縁層及び犠牲層により電極間の距離が決められるが、熱酸化による絶縁層の形成や塗布による犠牲層の形成では、電極間の距離を完全に一致させることは難しかった。また、厚い支持層に大きな開口部を形成する手間や、複数の層をエッチングやスパッタリング技術を用いて作成する手間等、複雑な工程が必要になってくるため、低コストで短時間に作成するのは難しかった。
本発明は、斯かる実情に鑑み、超小型化が可能であり、さらに製造工程が少なく、また大量生産が可能なコンデンサ型音響変換装置の製造方法を提供しようとするものである。また、このようにして製造された超小型で安価なコンデンサ型音響変換装置を提供しようとするものである。
上述した本発明の目的を達成するために、本発明によるコンデンサ型音響変換装置の製造方法は、活性層と支持層とそれらの間に挟まれた絶縁層との3層からなるSOI基板を提供する過程と、SOI基板にダイアフラム領域を画定する過程と、ダイアフラム領域の支持層に、絶縁層までエッチングすることで複数のアコースティックホールを形成する過程と、アコースティックホールを介してダイアフラム領域の絶縁層を選択的にエッチングし、ダイアフラム領域の活性層と支持層の間に空隙層を形成する過程と、活性層と支持層にそれぞれ電極パッドを形成する過程と、を具備するものである。
ここで、アコースティックホール形成過程は、ドライエッチングで行えば良い。
また、アコースティックホールは、ダイアフラムに対して略垂直、又はダイアフラムに向かってテーパー状に形成されても良い。
さらに、ダイアフラムは、単結晶シリコンからなれば良い。
なお、活性層に形成される電極パッドと支持層に形成される電極パッドは、同一方向に向いて形成されても良い。
さらに、アンプを含む周辺回路を同一基板上に形成する過程を含んでも良い。
またさらに、コンデンサ型音響変換装置を同一基板上に複数形成する過程を含んでも良い。
ここで、複数形成されたコンデンサ型音響変換装置のそれぞれのダイアフラム領域の大きさを変えて画定しても良い。
さらに、複数形成されたコンデンサ型音響変換装置のためのアンプを含む周辺回路を同一基板上にそれぞれ形成する過程を含み、周辺回路により複数形成されたコンデンサ型音響変換装置の信号レベルを揃えても良い。
またさらに、活性層の上にさらに第2絶縁層を介して第2支持層を有するSOI基板を提供する過程と、ダイアフラム領域の第2支持層に、第2絶縁層までエッチングすることで複数の第2アコースティックホールを形成する過程と、第2アコースティックホールを介してダイアフラム領域の第2絶縁層を選択的にエッチングし、ダイアフラム領域の第2活性層と第2支持層の間に第2空隙層を形成する過程と、第2支持層に第2電極パッドを形成する過程と、を具備しても良い。
また、本発明によるコンデンサ型音響変換装置は、活性層と支持層とそれらの間に挟まれた絶縁層との3層からなるSOI基板を具備し、支持層は、絶縁層までエッチングすることでダイアフラム領域に形成された複数のアコースティックホールを有し、絶縁層は、ダイアフラム領域の活性層と支持層の間に空隙層を有し、活性層と支持層は、それぞれ電極パッドを有するものである。
本発明のコンデンサ型音響変換装置及びその製造方法によれば、SOI基板を利用して、その活性層である単結晶シリコンをダイアフラムとして用い、支持層をバックプレートとして用い、さらに絶縁層を両電極間のスペーサとして用いることで、極めて簡単且つ安価に製造可能であるという利点がある。また、SOI基板の活性層は非常に平坦性が高く、膜厚も均一であり、また絶縁層も膜厚が均一であるため、電極間の距離が常に一定の音響変換装置を作成可能であるという利点もある。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図示例と共に説明する。なお、コンデンサ型音響変換装置として、具体的にはコンデンサ型マイクロホンを中心に説明していくが、本発明はこれに限定されず、同様の原理であるコンデンサ型スピーカにも適用可能であることは勿論である。
図3(a)〜図3(e)は、本発明のコンデンサ型音響変換装置の製造方法の一例を説明するための概念図であり、図中、図1と同一の符号を付した部分は同一の機能を提供する物を表わしている。同図に示すように、本発明の製造方法は、概ねSOI基板を提供する過程(図3(a))と、電極取り出し口を形成する過程(図3(b))と、ダイアフラム領域を画定してその領域内にアコースティックホールを設ける過程(図3(c))と、電極間に空隙層を設ける過程(図3(d))と、各電極に対して電極パッドを形成する過程(図3(e))とからなる。以下に各過程をより詳細に説明する。
図3(a)を参照すると、活性層1と支持層2とそれらの間に挟まれた絶縁層3との3層からなるSOI基板が提供されている。活性層1及び支持層2は、単結晶シリコンからなり、絶縁層3は電気絶縁性の高いSiO等の酸化膜等からなる。これらは、貼り合わせ法や酸素イオン注入法により作成されたものである。SOI基板は市販のものを利用することができ、その厚みとして一例を挙げると、例えば活性層1は5μm、絶縁層3は2μm、支持層2は0.5mm程度のもの等が容易に入手可能である。本発明では、このようなSOI基板の活性層1をダイアフラムとして、支持層2をバックプレートとして利用するものである。
次に、バックプレートとなる支持層2から電極を上方から取り出せるようにするために、図3(b)に示すように活性層1の一部を除去する。具体的には、例えばレジスト膜を活性層1の表面に塗布し、フォトリソグラフィ技術によりマスクパターンを露光し、反応性イオンエッチング(RIE)により活性層1の一部を絶縁層3までエッチングし、その後レジスト膜を除去する。なお、本発明はこのようなエッチング法には限定されず、単結晶シリコンからなる活性層1の一部を除去できるものであれば種々のエッチング法を用いることが可能である。また、活性層1に後に設けられる電極パッドと支持層2に後に設けられる電極パッドとを同一方向に向けて形成するために、活性層1の一部を除去した例を説明したが、本発明はこれに限定されず、活性層1の電極パッドと支持層2の電極パッドとが両側に設けられても構わない場合には、特に活性層1の一部を除去するためのこれらの過程は必要はない。
次に、図3(c)に示すように、バックプレートとなる支持層2のダイアフラム領域にアコースティックホール7を形成する。ダイアフラム領域は、例えば直径1mm〜8mm程度の円形が考えられる。この大きさは、作成する音響変換装置の用途や、目的とする周波数特性やダイナミックレンジに合わせて種々画定可能である。アコースティックホール7は、ドライエッチング、例えば、支持層2側(裏面)の表面にレジスト膜を塗布し、フォトリソグラフィ技術によりマスクパターンを露光し、反応性イオンエッチング(RIE)により支持層2の一部を絶縁層3までエッチングし、その後レジスト膜を除去することにより作成される。ここで、支持層2は0.5mm等とある程度厚みがあるため、より深く加工可能なDeep RIEという技術を用いることが可能である。これは、シリコンをエッチングする場合にはSFとCのガスを交互に導入することで、エッチングと側壁保護を繰り返す方法である。このDeep RIEによると、アスペクト比が高い構造であっても垂直にエッチングすることが可能となる。Deep RIEを用いてアコースティックホール7を形成することで、アコースティックホール7が活性層1に対して略垂直になるように形成可能である。
なお、上記ではDeep RIEを用いて略垂直なアコースティックホールを形成する例を説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば図4に示すように、アコースティックホール7が活性層1に向かってテーパー状になるように形成しても構わない。これらは、音響変換装置に求められる特性・用途等に合わせて種々変更可能である。このように、ドライエッチングは反応性イオンエッチング、反応性スパッタエッチング、プラズマイオンエッチング、イオンビームエッチング等、種々のエッチング技術が利用可能である。
次に図3(d)に示すように、ダイアフラム領域の絶縁層3をウェットエッチング等により除去する。より具体的には、例えば絶縁層3がSiOからなれば、フッ化アンモニウム水溶液等のエッチング液を、アコースティックホール7を介して導入して絶縁層3を選択的にエッチングする。なお、本発明はこのエッチング方法には限定されず、絶縁層3を選択的にエッチング可能なものであれば種々利用可能である。このエッチングによりダイアフラム領域の絶縁層3が除去され、その部分が空隙層4となる。なお、同時に図3(b)で作成した電極取り出し口の部分の絶縁層3も除去され、支持層2の電極取り出し口の部分が露出する。
そして、図3(e)に示すように、活性層1の上部表面に電極パッド10を、電極取り出し口の上部表面に電極パッド11を形成する。この電極パッドの形成は、例えば、蒸着によりアルミニウム層をSOI基板全体に成膜し、表面にレジスト膜を塗布し、フォトリソグラフィ技術によりマスクパターンを露光し、ウェットエッチング等により電極パッド10、11を形成する部分のみにアルミニウム層を残し、その後レジスト膜を除去することで行われる。なお、本発明はこの電極パッド形成方法には限定されず、電極パッドを所定の場所に設けられるものであれば種々の技術が利用可能である。
このようにして製造されたコンデンサ型音響変換装置の、より実際のものに近い下面図(バックプレート側から見た図)及びその断面図を図5(a)、図5(b)にそれぞれ示す。同図に示すように、本発明のコンデンサ型音響変換装置は、上下両方の電極を一方向から取り出すことが可能となるため、使い勝手の良い素子を実現可能である。なお、図5に示す例では、バックプレート側の一方向に電極パッドを設けたものを示している。また、円形のダイアフラム領域の直径を変えることで、あらゆる特性の音響変換装置を実現可能である。
ここで、本発明の音響変換装置の製造方法に拠れば、一般的な半導体処理工程を用いることができるため、同一基板上に他の周辺回路、例えばマイクロホンであればアンプ等を一緒に作成することも可能となる。これにより音響変換装置のワンチップ化が可能となる。さらに、半導体処理工程による製造のため、同一ウェーハ上に複数の音響変換装置を大量に一気に作成することも可能となる。また、複数の音響変換装置を作成する場合には、ダイアフラム領域の大きさを変えて作成することも勿論可能である。
図6は、コンデンサ型音響変換装置におけるダイアフラム領域の直径を変えたときのダイアフラムの変位−周波数特性のシミュレーショングラフである。図示のように、ダイアフラム領域を小さくすればするほど、ダイアフラムの変位は小さくなるが周波数特性はより高周波領域まで伸びる。したがって、これを利用して複数の直径のダイアフラムを有する音響変換装置を作成し、これらを並列に用いて、全体として広帯域の音響変換装置とすることも可能である。また、図6に示すようにダイアフラム領域の大きさが変わると変位も変わるため、出力される電圧のレベルも個々の音響変換装置によって変わってしまうが、アンプを含む周辺回路を同時に作成するときに各音響変換装置のためのアンプのゲイン特性を変えることで、出力信号レベルを揃えることも勿論可能である。本発明に拠れば、常に一定の特性の音響変換装置を製造可能なため、出力信号レベルを揃えることも容易である。また、不要な共振点の部分等は、フィルタによりカットすることも勿論可能である。これらは音響変換装置の用途・使用目的に応じて種々変更可能である。
これまで説明してきた本発明の音響変換装置は、音圧を受ける方向は一方向(単一方向)である。次に説明する本発明の音響変換装置は、上下2方向(双方向)の指向性を有するものである。図7は、本発明による2方向の指向性を有する音響変換装置である。これは、活性層1を共通とするSOI基板を上側にも設けた基板を用いたものである。活性層1の上に、第2絶縁層3’を介して第2支持層2’がある。第2支持層2’にアコースティックホール7’を形成し、第2絶縁層3’を選択的にエッチングすることで空隙層4’を形成する。そして、第2支持層2’に第2電極パッド11’を設ける。これらのエッチング過程や堆積過程は、上述した一方向の音響変換装置の製造方法と同じように行えば良い。このように構成すると、両側で音響変換が同じ特性で可能となる。
なお、本発明のコンデンサ型音響変換装置及びその製造方法は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。コンデンサ型音響変換装置の大きさや厚みは、上述の例には限定されず、その用途・機能等に応じて種々変更可能である。また、コンデンサ型音響変換装置は、マイクロホンだけでなくスピーカにも適用可能である。さらに、本発明による方法及び装置は、変位測定センサ等にも応用可能である。
図1は、コンデンサ型音響変換装置の一般的な基本原理を説明するための図である。 図2は、従来のコンデンサ型シリコンマイクロホンを説明するための図である。 図3は、本発明のコンデンサ型音響変換装置の製造方法を説明するための概念図である。 図4は、本発明のコンデンサ型音響変換装置のアコースティックホールの形状の変形例である。 図5は、本発明のコンデンサ型音響変換装置のより具体的な下面図及び断面図である。 図6は、本発明のコンデンサ型音響変換装置のダイアフラム領域を変えた場合の変位−周波数特性のシミュレーショングラフである。 図7は、本発明のコンデンサ型音響変換装置の指向性が2方向のものを説明するための概念図である。
符号の説明
1 活性層
2 支持層
3 絶縁層
4 空隙層
5 バイアス電圧
6 プリアンプ
7 アコースティックホール
9 絶縁性ビーズ
10,11 電極パッド

Claims (21)

  1. ダイアフラムとしてシリコンを用いるコンデンサ型音響変換装置の製造方法であって、該方法は、
    活性層と支持層とそれらの間に挟まれた絶縁層との3層からなるSOI基板を提供する過程と、
    前記SOI基板にダイアフラム領域を画定する過程と、
    前記ダイアフラム領域の前記支持層に、前記絶縁層までエッチングすることで複数のアコースティックホールを形成する過程と、
    前記アコースティックホールを介して前記ダイアフラム領域の前記絶縁層を選択的にエッチングし、前記ダイアフラム領域の前記活性層と前記支持層の間に空隙層を形成する過程と、
    前記活性層と前記支持層にそれぞれ電極パッドを形成する過程と、
    を具備することを特徴とするコンデンサ型音響変換装置の製造方法。
  2. 請求項1に記載の製造方法において、前記アコースティックホール形成過程は、ドライエッチングで行うことを特徴とするコンデンサ型音響変換装置の製造方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の製造方法において、前記アコースティックホールは、前記ダイアフラムに対して略垂直に形成されることを特徴とするコンデンサ型音響変換装置の製造方法。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の製造方法において、前記アコースティックホールは、前記ダイアフラムに向かってテーパー状に形成されることを特徴とするコンデンサ型音響変換装置の製造方法。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れかに記載の製造方法において、前記ダイアフラムは、単結晶シリコンからなることを特徴とするコンデンサ型音響変換装置の製造方法。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れかに記載の製造方法において、前記活性層に形成される電極パッドと前記支持層に形成される電極パッドは、同一方向に向いて形成されることを特徴とするコンデンサ型音響変換装置の製造方法。
  7. 請求項1乃至請求項6の何れかに記載の製造方法であって、さらに、アンプを含む周辺回路を同一基板上に形成する過程を含むことを特徴とするコンデンサ型音響変換装置の製造方法。
  8. 請求項1乃至請求項7の何れかに記載の製造方法であって、さらに、コンデンサ型音響変換装置を同一基板上に複数形成する過程を含むことを特徴とするコンデンサ型音響変換装置の製造方法。
  9. 請求項8に記載の製造方法において、前記ダイアフラム領域画定過程は、前記複数形成されたコンデンサ型音響変換装置のそれぞれのダイアフラム領域の大きさを変えて画定する過程であることを特徴とするコンデンサ型音響変換装置の製造方法。
  10. 請求項8又は請求項9に記載の製造方法であって、さらに、前記複数形成されたコンデンサ型音響変換装置のためのアンプを含む周辺回路を同一基板上にそれぞれ形成する過程を含み、前記周辺回路により前記複数形成されたコンデンサ型音響変換装置の信号レベルを揃えることを特徴とするコンデンサ型音響変換装置の製造方法。
  11. 請求項1乃至請求項10に記載の製造方法であって、さらに、
    前記活性層の上にさらに第2絶縁層を介して第2支持層を有するSOI基板を提供する過程と、
    前記ダイアフラム領域の前記第2支持層に、前記第2絶縁層までエッチングすることで複数の第2アコースティックホールを形成する過程と、
    前記第2アコースティックホールを介して前記ダイアフラム領域の前記第2絶縁層を選択的にエッチングし、前記ダイアフラム領域の前記第2活性層と前記第2支持層の間に第2空隙層を形成する過程と、
    前記第2支持層に第2電極パッドを形成する過程と、
    を具備することを特徴とするコンデンサ型音響変換装置の製造方法。
  12. ダイアフラムとしてシリコンを用いるコンデンサ型音響変換装置であって、該装置は、
    活性層と支持層とそれらの間に挟まれた絶縁層との3層からなるSOI基板を具備し、
    前記支持層は、前記絶縁層までエッチングすることでダイアフラム領域に形成された複数のアコースティックホールを有し、
    前記絶縁層は、前記ダイアフラム領域の前記活性層と前記支持層の間に空隙層を有し、
    前記活性層と前記支持層は、それぞれ電極パッドを有する、
    ことを特徴とするコンデンサ型音響変換装置。
  13. 請求項12に記載のコンデンサ型音響変換装置において、前記アコースティックホールは、前記ダイアフラムに対して略垂直であることを特徴とするコンデンサ型音響変換装置。
  14. 請求項12に記載のコンデンサ型音響変換装置において、前記アコースティックホールは、前記ダイアフラムに向かってテーパー状であることを特徴とするコンデンサ型音響変換装置。
  15. 請求項12乃至請求項14の何れかに記載のコンデンサ型音響変換装置において、前記ダイアフラムは単結晶シリコンからなることを特徴とするコンデンサ型音響変換装置。
  16. 請求項12乃至請求項15の何れかに記載のコンデンサ型音響変換装置において、前記活性層の電極パッドと前記支持層の電極パッドは、同一の方向に向いていることを特徴とするコンデンサ型音響変換装置。
  17. 請求項12乃至請求項16の何れかに記載のコンデンサ型音響変換装置であって、さらに、同一基板上にアンプを含む周辺回路を有することを特徴とするコンデンサ型音響変換装置。
  18. 請求項12乃至請求項17の何れかに記載のコンデンサ型音響変換装置であって、さらに、同一基板上にコンデンサ型音響変換装置を複数有することを特徴とするコンデンサ型音響変換装置。
  19. 請求項18に記載のコンデンサ型音響変換装置において、前記複数のコンデンサ型音響変換装置は、ダイアフラム領域の大きさがそれぞれ異なることを特徴とするコンデンサ型音響変換装置。
  20. 請求項18又は請求項19に記載のコンデンサ型音響変換装置であって、さらに、前記複数のコンデンサ型音響変換装置のためのアンプを含む周辺回路をそれぞれ同一基板上に有し、前記周辺回路により前記複数形成されたコンデンサ型音響変換装置の信号レベルが揃えられることを特徴とするコンデンサ型音響変換装置。
  21. 請求項12乃至請求項20の何れかに記載のコンデンサ型音響変換装置であって、さらに、
    前記活性層の上にさらに第2絶縁層を介して第2支持層を有するSOI基板を具備し、
    前記第2支持層は、前記第2絶縁層までエッチングすることでダイアフラム領域に形成された複数の第2アコースティックホールを有し、
    前記第2絶縁層は、前記ダイアフラム領域の前記第2活性層と前記第2支持層の間に第2空隙層を有し、
    前記第2支持層は、第2電極パッドを有する、
    ことを特徴とするコンデンサ型音響変換装置。
JP2004140077A 2004-05-10 2004-05-10 コンデンサ型音響変換装置及びその製造方法 Expired - Fee Related JP4396975B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004140077A JP4396975B2 (ja) 2004-05-10 2004-05-10 コンデンサ型音響変換装置及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004140077A JP4396975B2 (ja) 2004-05-10 2004-05-10 コンデンサ型音響変換装置及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005323193A true JP2005323193A (ja) 2005-11-17
JP4396975B2 JP4396975B2 (ja) 2010-01-13

Family

ID=35470124

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004140077A Expired - Fee Related JP4396975B2 (ja) 2004-05-10 2004-05-10 コンデンサ型音響変換装置及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4396975B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1958480A1 (de) * 2005-11-29 2008-08-20 Robert Bosch Gmbh Mikromechanische struktur zum empfang und/oder zur erzeugung von akustischen signalen, verfahren zur herstellung einer mikromechanischen struktur und verwendung einer mikromechanischen struktur
JP2008533951A (ja) * 2006-05-09 2008-08-21 ビーエスイー カンパニー リミテッド 付加的なバックチェンバを有する指向性シリコンコンデンサマイクロホン
WO2011114398A1 (ja) * 2010-03-16 2011-09-22 パナソニック株式会社 Memsデバイス
JP2014510472A (ja) * 2011-03-04 2014-04-24 エプコス アクチエンゲゼルシャフト マイクロフォン及び2つのバックプレート間で膜を位置決めする方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104113812A (zh) * 2014-08-11 2014-10-22 苏州敏芯微电子技术有限公司 电容式微硅麦克风及其制造方法
CN111491244B (zh) * 2020-03-16 2021-11-16 歌尔微电子有限公司 一种mems麦克风的加工方法和mems麦克风

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1958480A1 (de) * 2005-11-29 2008-08-20 Robert Bosch Gmbh Mikromechanische struktur zum empfang und/oder zur erzeugung von akustischen signalen, verfahren zur herstellung einer mikromechanischen struktur und verwendung einer mikromechanischen struktur
JP2009517940A (ja) * 2005-11-29 2009-04-30 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 音響的な信号を受信および/または発生させるためのマイクロマシニング構造体、マイクロマシニング構造体を製造するための方法、およびマイクロマシニング構造体の使用法
JP2008533951A (ja) * 2006-05-09 2008-08-21 ビーエスイー カンパニー リミテッド 付加的なバックチェンバを有する指向性シリコンコンデンサマイクロホン
JP2010104006A (ja) * 2006-05-09 2010-05-06 Bse Co Ltd 付加的なバックチェンバを有する指向性シリコンコンデンサマイクロホン
JP4738481B2 (ja) * 2006-05-09 2011-08-03 ビーエスイー カンパニー リミテッド 付加的なバックチェンバを有する指向性シリコンコンデンサマイクロホン
WO2011114398A1 (ja) * 2010-03-16 2011-09-22 パナソニック株式会社 Memsデバイス
JP2014510472A (ja) * 2011-03-04 2014-04-24 エプコス アクチエンゲゼルシャフト マイクロフォン及び2つのバックプレート間で膜を位置決めする方法
US9197967B2 (en) 2011-03-04 2015-11-24 Epcos Ag Microphone and method to position a membrane between two backplates

Also Published As

Publication number Publication date
JP4396975B2 (ja) 2010-01-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10057684B2 (en) Integrated electroacoustic MEMS transducer with improved sensitivity and manufacturing process thereof
KR101787187B1 (ko) 마이크로폰용 시스템 및 방법
US10111021B2 (en) MEMS device and process
US9540226B2 (en) System and method for a MEMS transducer
US20120091546A1 (en) Microphone
US20050254673A1 (en) High performance MEMS thin-film teflon electret microphone
US7089638B2 (en) Method for fabricating a micromachined piezoelectric microspeaker
TWI659923B (zh) Mems裝置與製程
JP2012217162A (ja) テーパー面を備えた膜支持部を有する微小機械音響トランスデューサ
US10469958B2 (en) MEMS sound transducer, MEMS microphone and method for providing a MEMS sound transducer
JP2007067893A (ja) 音響センサ
JP2005110204A (ja) コンデンサーマイクロフォン及びその作製方法
JP4396975B2 (ja) コンデンサ型音響変換装置及びその製造方法
JP4355273B2 (ja) 静電容量型センサ及びその製造方法
Goto et al. High-performance condenser microphone with single-crystalline silicon diaphragm and backplate
Yoo et al. Development of directional mems microphone single module for high directivity and snr
US20210314718A1 (en) Process of fabricating lateral mode capacitive microphone including a capacitor plate with sandwich structure
US10524060B2 (en) MEMS device having novel air flow restrictor
US20210058727A1 (en) Process of fabricating lateral mode capacitive microphone
JP4975265B2 (ja) 圧力センサ及びその製造方法
KR101893486B1 (ko) 강성 백플레이트 구조의 마이크로폰 및 그 마이크로폰 제조 방법
JP5022198B2 (ja) トランスデューサ用基板の製造方法
JP4737720B2 (ja) ダイヤフラム及びその製造方法並びにそのダイヤフラムを有するコンデンサマイクロホン及びその製造方法
US20210337333A1 (en) Process of fabricating capacitive microphone comprising moveable single conductor and stationary composite conductor
US20210345054A1 (en) Process of fabricating capacitive microphone comprising movable composite conductor and stationary single conductor

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20070501

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080925

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081007

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20090318

A02 Decision of refusal

Effective date: 20090604

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

A521 Written amendment

Effective date: 20090904

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20090928

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20091014

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20091016

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121030

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees