JP2005315820A - 障害物検知装置 - Google Patents

障害物検知装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005315820A
JP2005315820A JP2004140667A JP2004140667A JP2005315820A JP 2005315820 A JP2005315820 A JP 2005315820A JP 2004140667 A JP2004140667 A JP 2004140667A JP 2004140667 A JP2004140667 A JP 2004140667A JP 2005315820 A JP2005315820 A JP 2005315820A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
obstacle
receiving means
signals
frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004140667A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsunori Kono
実則 河野
Kiminori Kono
公則 河野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
RCS Co Ltd
Original Assignee
RCS Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by RCS Co Ltd filed Critical RCS Co Ltd
Priority to JP2004140667A priority Critical patent/JP2005315820A/ja
Publication of JP2005315820A publication Critical patent/JP2005315820A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【目的】この発明は、発信手段から発信し障害物あるいは反射物で反射された超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号を受信手段の複数のアンテナを切替えながら受信し、当該超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号を直接あるいは中間周波信号あるいはベースバンド信号に変換後に周波数あるいは位相を測定し、障害物あるいは反射物との距離あるいは障害物あるいは反射物の方向を検知するための装置である。
【構成】発信手段2aの指向性アンテナ21aから障害物あるいは反射物1の方向に向けて高周波信号を発信し受信手段2bの指向性アンテナ21bと21cを切替えて当該高周波信号の搬送波あるいは拡散符号あるいは変調信号あるいはこれらの組合わせについて振幅あるいは周波数あるいは位相あるいはこれらの組合わせを測定し障害物あるいは反射物1との距離と位置する方向を検知する。
【選択図】図1

Description

この発明は、超音波あるいは電波あるいは光波を利用した探知システムであり、障害物あるいは反射物との距離と障害物あるいは反射物が位置する方向を高精度でしかも経済的な方法で探知し、探知結果をデジタル表示しあるいは音声でアナウンスするためのものである。
方向探知機については、従来から複数のアンテナを切替えて電波の到来方向を探知する方法として従来から循環切換型ドップラ方向探知機があり、最近では特許文献1に示すような複数のアンテナを切替えるもの、あるいは特許文献2に示すようなA/Dコンバータでデジタル信号に変換しデジタル処理を行うもものがあるる。一方、方位を測定するためのレーダー装置としては特許文献1の三次元レーダーがあり、あるいは特許文献2のようにアンテナの合成分配器を設けることで水平・垂直の方位識別を時分割で行う方法があり、あるいは非特許文献2の76GHz帯の自動車用ミリ波レーダーでは複数の送信側指向性アンテナと受信側指向性アンテナの指向性の組合わせを変えて水平方向の方位を測定する方法がある。
従来のドップラ方向探知機では円周上に配置した複数のアンテナを順次循環して切換えることによって生じるドップラー効果から切換走査と同期した低周波信号を取り出し当該低周波信号の位相から受信信号の到来方向を測定するものであり、受信用のアンテナや装置全体が大きくなり、また数百MHz帯以上の高い周波数の高周波信号や連続あるいはバースト状に発信される電波やスペクトル拡散された電波が発信された方向を探知するのが難しいかほとんど不可能である。
一方、最近の方向探知機では特許文献1のように複数のアンテナを切替えるものでは位相差の測定を高速に行わなければならないためアナログ式の位相検波器を用いなければ処理が遅くなり、特許文献2のようにデジタル信号に変換して位相差を算出処理する場合には複数のアンテナを切替えて処理を行うと時間遅れが生じるためアンテナを合成するだけで切替えを行わない方法しか採れない問題点がある。これに対して本発明の実施例の図4の方式では複数のアンテナを切替えてしかもデジタル信号に変換して処理する場合でも特許文献8に示す高周波論理回路を用いてデジタル信号処理を行うとリアルタイムでの処理が可能となる。
特許文献3の三次元レーダーでは大型で複雑となり高価となる欠点があり、特許文献4のレーダ装置では送受信アンテナを合成分配することで探知と方位測定に必要な振幅情報と位相情報を取得して処理する場合に、デジタル信号に変換して処理するとリアルタイムの処理が難しいので、位相情報を取得する際に複数のアンテナ出力の差をとっているため方位の中心部分で出力が最低となり十分な出力が得られないために方位の測定精度が悪くなっているのに対して、本発明の実施例の図4では複数のアンテナあるいは送受波器を切替える際に個々のアンテナあるいは送受波器毎あるいはアンテナあるいは送受波器の組合わせ毎にデジタル信号に変換し位相ベクトルを検出してリアルタイム処理を行うため方位の中心で特に振幅が大きく位相の測定の精度が高くなっている。
非特許文献4の76GHz帯の自動車用ミリ波レーダではチャープ変調法によるスペクトル拡散方式が採用されており相関係数はシャープであるがあまりにもアナログ的でありデータの伝送には適さず、また、衝突を防止するためにリアルタイムの処理が必要であるためアナログ処理しか行っておらず、方向を測定するのにビームを極端に絞った複数個の送信アンテナと受信アンテナの指向性の方向を組合わせているので組合わせを細かくすることが難しく±4°程度の精度のものである。本発明では、直接拡散法あるいは周波数ホッピング法が用いられデジタル処理が可能となっており、方向の検知精度も±1°と高精度である。
特許文献5〜7の水中超音波機器では障害物あるいは反射物が位置する方向を測定するためのスキャニング探知と深さを測定するための測深探知に分けて実施しなければならないのに対して本発明の実施例の図1ではスキャニング探知と深さを測定するための測深探知の両方を同時に実施できる。
特表2002−529942号公報 特開平09−236646号公報 特開2001−42036号公報 特開平11−174147号公報 特開平05−232225号公報 特開平05−288851号公報 特開2001−141808号公報 特願2004−057508号 坂巻佳壽美著「見てわかるデジタル信号処理」株式会社工業調査会出版 Masaru OGAWA "ELECTRICALLY SCANNED MILLIMETER WAVE AUTOMOTIVE RADAR" MWE2003 Microwave Workshop Digest, [WS4-2], P105-P109, November 26-28, 2003
従来の方法では、超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号をデジタル信号に変換して処理を行う場合にリアルタイム処理が難しいため方向探知装置のようにある程度の遅れが許容される場合には複数のアンテナを切替えて処理できるが、レーダーなどのようにリアルタイムで処理する必要がある場合には複数のアンテナを組合わせて合成しその出力をアナログ処理することが必要であり、複数のアンテナを組合わせあるいは合成してアナログ処理した場合には特許文献4に示すようにアンテナの方位の中心方向部分でアンテナ出力が小さくなり方位測定の精度が悪くなり、あるいは発信側のアンテナと受信側のアンテナの指向性を極端に狭くして組合わせを切替えるため組合わせが粗く方位測定の精度が上がらず、何れの場合も送信側でバースト状の信号を送信しあるいはスペクトル拡散して送信することで妨害と干渉を避ける方式が採用できず、装置も高価となり小型化が難しいなどの問題があった。また、従来の超音波探知機器では障害物あるいは反射物が位置する方向を検知するのが難しい問題があった。
この発明に係わる障害物検知装置は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、直接拡散あるいは周波数ホッピングによるスペクトル拡散技術あるいは直交周波数分割多重化技術を活用し高周波論理回路を採用することでリアルタイムの処理が可能であり、送信側から発信する信号が超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号のいずれの場合にも適用が可能であり、障害物あるいは反射物の距離を測定する他に反射の程度あるいは方向、高度、深さなどをデジタル表示できるメリットが得られる。
この発明の障害物検知装置において、直接拡散あるいは周波数ホッピングによるスペクトル拡散技術あるいは直交周波数分割多重化技術を用いることにより他からの干渉あるいは妨害を排除でき、障害物あるいは反射物との距離と反射の程度および障害物あるいは反射物が位置する方向と高さあるいは深さが高精度で測定できしかもサンプリング毎あるいはサンプリング周波数毎にデジタル表示が可能であり、ミリ波帯あるいは準ミリ波帯に適用しても小型で安価な装置が実現できる。特に、方向の測定においては2.4GHz帯を利用して±1°以内の測定精度が実現出来ている。
この発明に係わる障害物検知装置は発信手段と受信手段から構成され、超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号のいずれにも適用され、当該受信手段の複数のアンテナあるいは送受波器が切替えられあるいは組合わせが周期的に変えられ、当該受信手段への入力信号が高周波論理回路を用いてリアルタイムで処理され、検知結果をサンプリング毎あるいはサンプリング周波数毎にデジタル表示できる小型・軽量で安価な障害物検知装置を実現する。
以下、本発明の実施例を図1に従って説明する。図1において、1は障害物あるいは反射物、2は発信手段および受信手段、2aは発信手段、2bは受信手段、21aは発信手段2aの指向性アンテナ、21b、21cは受信手段2bの指向性アンテナ、31aは当該発信手段2aのアンテナ21aから当該障害物あるいは反射物1へ向けた方向線、31b、31cは受信手段2bのアンテナ21bと21cへ向けた当該障害物あるいは反射物1からの方向線、32a、32b、32cはアンテナ21a、21b、21cの指向性パターン、33a、33b、33cは補助線、34a、33b、33c、33dは寸法線である。
ここで、34aをdmとし、34bをDmとする。発信手段2aのアンテナの指向性32aの方向にスペクトル拡散符号で拡散された高周波信号が放射されており、受信手段2bのアンテナの指向性32bと32cを有するアンテナ21bと21cで当該障害物あるいは反射物1から反射される高周波信号を受信しているものとする。
発発信手段2aの指向性アンテナ21aから方向線31aの方向に放射され受信手段2bの指向性アンテナ21bと21cへの方向線31bと31cの方向に伝搬される高周波信号の拡散符号あるいは搬送波信号の伝搬位相差を測定するものとすると、方向線31bと31cの間の伝搬位相差Δφは、Δφ=(2π/λ){r×(d/D)}からも求められる。ここで、rm=アンテナ21bと21c間の長さ、dm=34a、Dm=34b、dm<<Dmとする。
先ず、伝搬位相差を当該高周波信号の搬送波信号の位相差で測定する場合を検討すると、無線周波数を2.4GHz帯とするとλ=0.125mとなり、r=0.03m、d=0.1m、D=10mとすると、Δφ=50.24{0.03×(0.1/10)}=0.015ラジアン=0.9°となる。搬送波信号の伝搬位相差の測定精度はπ/4ラジアンの100分の1すなわち±0.008ラジアン=±0.45°程度が実現可能であるので、測定精度は10m先で±3cm程度となる。すなわち、アンテナ21bと21cの間隔が3cmの場合、10m先の障害物あるいは反射物が位置する方向が±3cmの精度で検知できることになる。
次に、障害物あるいは反射物との距離を拡散符号の伝搬位相差で測定する場合を検討すると、拡散符号の伝搬速度を4Mbpsとするとλ=75mとなり、発信手段2aから発信されて受信手段2bで受信されるまでの位相差をΔφラジアンとすると、障害物あるいは反射物との距離L=(1/2)(λ/2π)Δφとなる。拡散符号の伝搬位相差の測定精度は搬送波信号の位相差を測定するより少し良く±0.006ラジアン=±0.34°程度が実現可能であるので、測定精度は10m先で±3.5cm程度となる。
上記の場合は、障害物あるいは反射物の他に周辺の障害物あるいは反射物の影響を考え無い理想的な場合であるが、実際には反射物の影響で測定精度が悪くなる。対策として、発信手段2aの指向性アンテナ21b、21cと発信手段2aの指向性アンテナ21aの指向性パターンを狭くし円偏波指向性アンテナを用いることで2回反射する反射物の影響を軽減する他、位相差の測定を1ms/回の高速で行い、100回の移動平均をとることで測定精度を10倍とし±0.045°に向上できる。
ここで、搬送波信号の波長が短い場合には測定可能な長さに限界があるので、搬送波信号の周波数より低い副搬送波信号を用いて拡散符号で変調し、副搬送波信号の位相差を測定することで精密な方向を検知することができる。
更に、地磁気センサーあるいは加速度センサーなどを補助的に用いて絶対方位を測定しあるいは移動距離を積算することで障害物あるいは反射物との距離あるいは障害物あるいは反射物が位置する方向あるいは位置の検知精度の向上を図ることができる。
なお、方向を精度良く検知する為には当該受信手段2bのアンテナ21bと21cの間のアイソレーションが定在波の変動値(当該発信手段2aに利得12dB以上の指向性アンテナを用いる場合で10dB程度)以上必要でありアイソレーションを高めることで測定の精度を高められることが実験で確かめられている。
また、距離を検知する別の方法として、当該発信手段1において同期しあるいは直交する複数の搬送波周波数の間でホッピングしあるいは同期しあるいは直交する複数の搬送波あるいは複数の副搬送波あるいは複数の変調信号あるいはこれらの組合わせにより複数の異なる周波数の高周波信号を生成しあるいは任意の信号により振幅変調あるいは両側帯波変調あるいは単側帯波変調しあるいは直交周波数分割多重化して複数の異なる周波数の高周波信号を生成して同時あるいは交互に発信し、当該受信手段2において当該複数の異なる周波数の高周波信号相互間の位相差を検出することで当該発信手段1と受信手段2の距離Dmを受信タイミングから検知するよりもはるかに高い精度で検知できる。
例えば、当該発信手段1から発信される高周波信号の周波数がf0から(f0+Δf)にホッピングされ当該受信手段2において受信された高周波信号の搬送波の位相をそれぞれ、S1=ASin{2πf0t+φ0+2πD/λ0}、S2=BSin{2π(f0+Δf)t+φ0+2πD/(λ0−Δλ)}であるとする。S1およびS2の位相を検出すると、Φ1={φ0+2πD/λ0}、Φ2={φ0+2πD/(λ0−Δλ)}となるので、Φ2−Φ1=2πD{1/(λ0−Δλ)−1/λ0}≒(2πD/λ0){(1+Δλ)−1}=2πD(Δλ/λ0)となり、位相差(Φ2−Φ1)を検出することで距離Dは、D=(Φ2−Φ1)/{2π(Δλ/λ0)}となり、10MHzをホッピングさせると約30cm当たり1°の位相差が生じ、360°の位相差が生じるまでに約100mの距離が検知できることになる。100mを越える距離は当該スペクトル拡散符号を利用して更に100m単位で延長できる。
そこで、位相差の測定精度を±0.03°まで向上できれば、当該発信手段で生成されるスペクトル拡散符号を利用して長い尺度(100m単位等)とし、当該発信手段でホッピングさせことで短い尺度(1cm単位等)とし、通常の巻尺と同様な感覚で、1cm単位で100mまでの距離が検知できることになる。
なお、周波数がf0から(f0+Δf)にホッピングされる代わりに同期しあるいは直交する複数の高周波信号を同時にあるいは交互に切替えて発信し、当該受信手段側で当該複数の高周波信号間の位相差を検出しても同様な効果が得られる。
また、当該受信手段の複数のアンテナを切替える代わりに当該複数のアンテナにそれぞれ個別に受信手段を接続し受信手段の間で受信した高周波信号の位相差を比較することでも同様な効果が得られる。
また、受信手段の指向性アンテナを上下左右に複数基設けあるいは左右方向のものを90°回転させることで障害物あるいは反射物が位置する方向を左右だけでなく上下方向にも検知することができる。
また、当該発信手段から発信され当該受信手段に直接伝搬される高周波信号と地面あるいは側壁で反射されて伝搬される高周波信号が干渉して生じるいわゆるマルチパスによる方向測定の誤差は当該指向性アンテナに円偏波指向性アンテナを採用し当該発信手段の指向性パターンを狭くし、受信側で測定した障害物あるいは反射物が位置する方向を検知することで、当該移動体の進行方向の前面に障害物あるいは反射物があるのか側面にあるのかが判断できる。
また、当該受信手段の複数のアンテナを指向性アンテナとし、指向性ビームの方向をほぼ同じとする複数のアンテナを当該搬送波信号の波長より短い間隔で設置して1組とし更に複数組を当該拡散符号のチップ長さより短い間隔で設置し、あるいは複数のアンテナの指向性を徐々に変えながら当該搬送波信号の波長より短い間隔で円形状あるいは角形状あるいは任意の形状に沿って配置することによってマルチパスの発生方向を分析することでマルチパスの影響を軽減できることが確認されている。
また、当該発信手段のアンテナが円偏波指向性アンテナであり当該受信手段のアンテナが当該発信手段のアンテナとは逆旋回の円偏波指向性アンテナであり当該発信手段から発信された高周波信号が当該移動体の周辺に存在する反射物から反射されて当該受信手段で受信される高周波信号の振幅あるいは周波数あるいは位相あるいはこれらの組合わせを測定しあるいは当該受信手段での受信が妨害された場合には当該発信手段から発信される高周波信号の拡散符号を変更して当該高周波信号の振幅あるいは周波数あるいは位相あるいはこれらの組合わせを測定することで当該移動体が進行する方向の障害物あるいは反射物を検知することができる。
また、当該発信手段から発信される高周波信号に感応して当該高周波信号と同一あるいは異なるあるいはタイミングを変えた高周波信号を再発信する中継手段を設けることで検知距離を延長することができ、当該中継手段から再発信される高周波信号の振幅あるいは周波数あるいは位相を測定しあるいは当該中継手段から再発信される際の遅れ時間を検知することにより当該中継手段との速度差あるいは距離あるいは当該中継手段が存在する方向あるいはこれらの組合わせを検知することができる。
また、当該発信手段が休止期間中に当該発信手段とは別の発信手段から発信される高周波信号を受信することによって当該別の発信手段が存在する方向を検知することができる。
また、当該発信手段の指向性アンテナ21aの代わりに当該受信手段の指向性アンテナ21bと21cを当該発信手段と受信手段を切替えるためのスイッチをアンテナの切替合成器22に追加し、当該指向性アンテナ21bと21cを当該発信手段が発信する高周波信号の搬送波信号あるいは副搬送波信号あるいは変調信号の1波長程度以下の間隔で配置し交互に切替えて発信と受信を行うことで少ないアンテナの数で障害物検知装置が実現できる。
また、当該障害物あるいは反射物に中継手段を設置し、当該発信手段から発信される高周波信号を受信して当該高周波信号を広帯域の増幅器で増幅し識別番号あるいは識別符号を附加して再発信することで当該障害物あるいは反射物に関する情報を合わせて発信することができる。
また、当該発信手段あるいは中継手段において、同期しあるいは直交する複数の高周波信号を同時にあるいは交互に発信し当該受信手段において当該複数の高周波信号間の位相差を検出することで当該障害物あるいは反射物との距離を測定できる。
図2は本発明の他の実施例であり、1は障害物あるいは反射物、2は発信手段および受信手段、2aは発信手段、2bは受信手段、22a、22bはアンテナ切替合成器、2cは接続ケーブル、22eは発信手段2aの指向性アンテナ、21b、21c、21d、21eは受信手段2bの指向性アンテナ、31aは当該発信手段2aのアンテナ21aから当該障害物あるいは反射物1へ向けた方向線、31b、31c、31d、31eは受信手段2bのアンテナ21b、21cおよび21d、21eへ向けた当該障害物あるいは反射物1からの反射波の方向線、32a、32b、32c、32d、32eはアンテナ21a、21b、21c、21d、21eの指向性パターン、33c、33d、33e、33fは補助線、34b、33c、33dは寸法線である。
発信手段2aのアンテナの指向性32aの方向にスペクトル拡散符号で拡散された高周波信号が放射されており、アンテナ21bと21cおよび21dと21eはアンテナの切替合成器22aおよび22bにより周期的に切替えられあるいは組合わせが変えられており接続ケーブル2cにより受信手段2bに接続されており、当該アンテナの指向性32bと32cおよび32dと32eで当該障害物あるいは反射物1から反射される高周波信号を受信しているものとする。
発信手段2aの指向性アンテナ21aから方向線31aの方向に放射され受信手段2bの指向性アンテナ21bと21cおよび21dと21eへの方向線31bと31cおよび31dと31eの方向に伝搬される高周波信号の拡散符号あるいは搬送波信号の伝搬位相差を測定すると、方向線31bと31cおよび31dと31eの間の伝搬位相差から、障害物あるいは反射物1が位置する方向を検知することができる。
当該受信手段2bの指向性アンテナ21bと21cおよび21dと21eから障害物あるいは反射物1が位置する2つの方向が検知できると、当該2つの方向の検知結果とアンテナ21b、21cと21d、21e間の長さ34cが所与であることから距離34bが求められ当該障害物あるいは反射物1の位置が検知できる。
当該アンテナ21bと21cおよび21dと21eを例えば自動車の進行方向の両側あるいは歩行者の両胸等に設けておくと、当該検知された障害物あるいは反射物1が当該自動車あるいは歩行者にとって、衝突の危険性があるのかそれとも衝突の危険性の無い道路脇あるいは歩道上の障害物あるいは反射物であるか等の判断が可能となる。
ここで、発信手段2aおよび受信手段2bが同一の筐体に納められているが、発信手段2aと受信手段2bを分離し受信側を当該指向性アンテナ21bと21cあるいは21dと21eの何れか一方と一体化するなど任意の構成が考えられる。
また、当該指向性アンテナ21bと21cおよび21dと21eの間隔は当該は信手段2aが発信する高周波信号の1波長程度以下であり、当該指向性アンテナ21b、21cと21d、21eの間隔は十分なアイソレーションが得られる程度に任意の間隔とすることができる。
図3は本発明の発信手段が発信する高周波信号の周波数割当ての例を示す図であり、41aは第1の信号、41bは第2の信号、41cは搬送波信号、42は周波数を示し右に行くほど周波数が高くなることを示す。
搬送波信号41cの周波数が76GHz帯等の超高周波になると波長が数mmとなって受信手段の複数のアンテナを切替えた際の位相差を検知するのが困難となる。そこで、第2の信号41bを副搬送波信号とし第1の信号41aを変調すると、受信手段の複数のアンテナを切替えた際の第2の副搬送波信号41bの位相差を検出することが容易となり方向の検知が可能となる。
距離を検知する方法として同期しあるいは直交する複数の高周波信号を用いるときには、当該搬送波信号41cを抑圧し第1の信号41aと第2の信号41bが副搬送波信号により両側帯波変調した場合の両側帯波とすると、当該第1の信号41aと第2の信号41bは同期し直交しており、受信手段において両者の位相差を検出することで障害物あるいは反射物と当該受信手段との距離が検知できることになる。
また、複数の高周波信号を直交周波数分割多重化することでも当該複数の高周波信号が直交しており同様の効果が得られる。
図4は本発明の発信手段と受信手段の構成例を説明するための図であり、2aは発信手段、2bは受信手段、2cは信号検出器、2dは操作表示手段、21a、21b、21cは指向性アンテナ、22はアンテナ切替合成器、23は受信機、24は送信機、25は変調器、26a、26b、26cは相関器、27a、27b、27c、27dはA/Dコンバータ、28は拡散符号発生器(N)、28a、28b、28cは拡散符号発生器(N−1)(N−2)(N−3)、29aは基準発振器、29bは第1局部発振器、29cは第2局部発振器、203はアンテナ切替合成器の制御ライン、204、205、206、207は接続端子である。
発信手段2aでは、基準発振器29aにより生成されたクロック信号に同期して拡散符号発生器(N)28でスペクトル拡散符号を生成し当該拡散符号により第1局部発振器29bの出力を直交変調器25でスペクトル拡散し、送信機24で第2の局部発振器29cからの出力信号と混合し増幅しスペクトル拡散された高周波信号をアンテナ21aから空間に発信している。
一方、受信手段2bでは、高周波信号を受信する間に信号検出器2cから制御ライン203を通して送られる制御信号によってアンテナ切替合成器22を制御しアンテナ21bと21cを周期的に切替える。アンテナ切替合成器22の出力は受信機23により第2局部発振器29cの出力信号と混合し更に中間周波信号あるいはベースバンド信号に変換した後3分岐し、相関器(N−1)26a、相関器(N−2)26b、相関器(N−3)26cに接続され、当該基準発振器29aに同期した拡散符号発生器(N−1)28a、拡散符号発生器(N−2)28b、拡散符号発生器(N−3)28cで生成された拡散符号との相関をとる。
相関器26aは当該発信手段2aの拡散符号に対して1チップ遅れの符号系列(N−1)との相関をとり、相関器26bは2チップ遅れの符号系列(N−2)との相関をとり、相関器26cは3チップ遅れの符号系列(N−3)との相関をとる。相関器の数は3式に限らず通常は当該発信手段2aで生成されるスペクトル拡散符号1周期分の数を準備する。
相関器26a、26b、26cの出力は無線区間を伝搬した後の高周波信号の位相成分を正確に含んでいることから、当該アンテナ21bと21cを周期的に切替ながら相関器26a、26b、26cの出力信号相互間の位相差あるいは位相の変化を検出することで障害物あるいは反射物が位置する方向を検知することができる。
更に、当該受信手段2bで受信される高周波信号は障害物あるいは反射物までの距離の2倍に相当する伝搬遅延を生じていることから、当該相関器26a、26b、26cから出力される出力信号のタイミングを検出することで障害物あるいは反射物との距離が検知でき、上記の方向の検知と合わせれば、複数個の障害物あるいは反射物が距離を隔てて存在する場合でもチップ長さを解像度として当該複数の障害物あるいは反射物を識別して距離と方向を探知することができる。
図5は本発明の発信手段と受信手段の他の構成例を説明するための図であり、2aは発信手段、2bは受信手段、2cは信号検出器、2dは操作表示手段、21a、21b、21cは指向性アンテナ、22はアンテナ切替合成器、23は受信機、24は送信機、28は拡散符号発生器、29は基準発振器、27はA/Dコンバータ、28は信号検出器、204、207は接続端子、203、204、205は接続ラインである。
発信手段2aでは、基準発振器29により生成されたクロック信号に同期して拡散符号発生器28でスペクトル拡散符号を生成し当該拡散符号により送信機24を変調して増幅しスペクトル拡散された高周波信号をアンテナ21aから空間に発信している。
受信手段2bでは、発信手段2aから発信され障害物あるいは反射物で反射された高周波信号は指向性アンテナ21bと21cで受信され、信号検出器2cから制御ライン203を通して送られる制御信号に応じてアンテナ切替合成器22によって切替えられ、受信機23に向けて出力される。受信機23は受信した高周波信号を直接あるいは中間周波信号あるいはベースバンド信号に変換し信号検出器2cから制御ライン205を経由してサンプリングクロックの供給を受けてA/Dコンバータ27によりデジタル信号に変換し、信号検出器2cに入力される。
信号検出器2cでは、入力されたデジタル信号を一旦シフトレジスタに蓄積し当該発信手段2aにおいて生成したスペクトル拡散符号の1周期分に相当する相関器を設けて相関係数を算出する。
当該信号検出器2cに設けられた相関器では離れた区間を伝搬した後の高周波信号の搬送波の位相成分を正確に含んでいることから、当該アンテナ21bと21cを周期的に切替ながら当該位相成分の差あるいは変化を測定することで障害物あるいは反射物が位置する方向の検知を行うことができる。
当該受信手段2bで受信される高周波信号は障害物あるいは反射物までの距離の2倍に相当する遅れが生じていることから、当該1周期分の相関器では1チップ遅れから複数チップ遅れに対応する相関出力が検出されることから、スペクトル拡散符号のチップ長さを単位として遅れの数を掛算することで距離の検知が可能であり、複数個の障害物あるいは反射物が距離を隔てて存在する場合でもチップ長さを解像度として複数の障害物あるいは反射物との距離と方向および高さあるいは深さを探知することができる。
当該相関器の出力とSinおよびCosのルックアップテーブルとの積和演算あるいは高速フーリエ変換によりタイミングあるいは振幅あるいは周波数あるいは位相あるいはこれらの組合わせがリアルタイムで検出され距離と方向の検知が行われる。
当該信号検出器2cをデジタルシグナルプロセッサーを用いて実現すると電力消費が大きくしかも処理に時間がかかるためリアルタイムでの分析が難しく電池の寿命が短くなる欠点があるが、高周波論理回路で構成すると低消費電力でしかも処理時間が短くリアルタイムで演算が可能となる。
また、当該A/Dコンバータ27は8ビット程度のものを用い数十回の測定を行い移動平均値を求めることで、当該障害物あるいは反射物が位置する方向を±1°以内の精度で検知できるが、10ビット以上のA/Dコンバータを用いることで更に精度を向上できる。
また、当該相関器の出力信号から振幅スペクトルと位相スペクトルあるいはこれらの両方を検出しあるいは任意の期間の平均をとりあるいは窓関数を設けて演算を行いあるいは任意のサンプリング数毎あるいは任意のサンプリング周期数毎に検出結果を時系列ならべあるいはタイムスタンプを付して出力しあるいはこれらを組合わせる。当該検出結果から障害物あるいは反射物までの距離と反射の程度および方向と高さあるいは深さを探知しデジタル表示しあるいはアナログに変換して表示しあるいは音声にてアナウンスすることができる。
また、当該発信手段2aにおいて生成するスペクトル拡散符号の段数を増やすことでプロセス利得を稼ぎ当該受信手段の感度を改善し探知距離を拡大することができる。
また、当該発信手段2aの指向性アンテナのパターンを狭くし左右あるいは上下にスキャンしあるいは回転させることで複数の障害物あるいは反射物との距離と方向を更に詳細に検知することができる。
また、当該高周波論理回路が基本となる論理回路あるいは機能ブロックあるいはこれらの組合わせで構成され、当該SinおよびCosのルックアップテーブルとして0、1、0、−1、あるいは1、1、−1、−1、あるいはこれらの整数倍あるいは整数分の1の繰り返しでありあるいはCosのルックアップテーブルが1、0、−1、0あるいは1、−1、−1、1、あるいはこれらの整数倍あるいは整数分の1の繰り返しでありあるいは積和演算を行う際の−1の乗算は当該デジタル信号の補数を求めあるいはこれらの組合わせである。
また、当該発信手段が連続動作している場合、当該発信手段のアンテナ21aと当該受信手段のアンテナ21b、21cとの間隔を十分にとり両者間のアイソレーションが当該発信手段から発信され当該障害物あるいは反射物で反射され当該受信手段で受信されるまでの減衰量以上に確保される必要があるが、両者の間隔に制約がある場合には、当該受信手段の前段部分に相関器を設け当該発信手段が発信するスペクトル拡散符号との相関をとることで感度の低下を防止する必要がある。
図6は本発明の発信手段が生成するスペクトル拡散符号と受信手段の相関器の関係を示す図であり、51は発信手段がバースト状に発信するスペルトル拡散符号、52はシフトレジスタ、53は受信手段で生成されるスペクトル拡散符号1周期分の固定レジスタ、54はΣSin積和演算器、55はΣCos積和演算器、56は発信手段と受信手段間の遅延時間、57は振幅スペクトル検出器、58は位相スペクトル検出器、59、60は出力端子である。
当該発信手段においてバースト状に発信されるスペクトル拡散符号51は1周期分あるいは1符号長分で例えばM系列8チップで構成されているものとする。
当該拡散符号51が発信され障害物あるいは反射物で反射され当該受信手段において受信されデジタル信号に変換された後シフトレジスタ52に順次入力され2つの出力に分岐される。
1周期分の固定相関器53において、当該シフトレジスタ52に入力されたデジタル信号とクロック周期毎に相関がとられ、その結果は、ΣSin積和演算器54によりSinのルックアップテーブルと掛算され加算され、更に、ΣCos積和演算器55によりCosのルックアップテーブルと掛算され加算される。
当該ΣSin積和演算器54の出力とΣCos積和演算器55の出力は、振幅スペクトル検出器57によって、例えば、各々2乗して加算し平方根を求めあるいは各々の絶対値を加算することで振幅スペクトルが検出され接続端子59から出力され、位相スペクトル検出器58によりお互いの比を求めることで位相スペクトルが算出され接続端子60から出力される。
当該発信手段と受信手段間の遅延時間56は当該発信手段がバースト状に発信したスペクトル拡散符号51の1周期分がそのまま受信手段のシフトレジスタ52に入力されるまでの主として受信手段の遅れ時間により生じるものであり、何らかの障害物あるいは反射物により反射されて受信されるスペクトル拡散符号は各障害物あるいは反射物毎に必ず発信手段のスペクトル拡散符号51の1周期分が順番にシフトレジスタ52に入力され1周期分が揃ったところで相関出力が最大となる。
かくして、何らかの障害物あるいは反射物からの反射を受信すると、順次受信されるスペクトル拡散符号51に応じてΣSin積和演算器54とΣCos積和演算器55からベクトルに応じた出力が順次出力されるので、振幅スペクトル検出器57の出力が最大になり次に出力が有るまでのクロック数をカウントすることで反射波が到達した時間が計測でき、当該振幅スペクトル検出器57の出力で反射の強さが検知でき、アンテナを切替えた際の位相スペクトル検出器58の出力から当該障害物あるいは反射物の方向あるいは高さあるいは深さが検知できる。
ここで、発信手段と受信手段間の遅延時間56は、発信手段がスペルトル拡散符号51の1周期分をバースト状に発信している状態で受信手段のシフトレジスタ52に当該1周期分の入力が完了するまでの時間として計測できる。
また、当該ΣSin積和演算器54とΣCos積和演算器55を当該シフトレジスタ52の1チップ毎に設けその後に1周期分の固定相関器53を設けても同様な効果が得られる。
また、当該振幅スペクトル検出器57の出力がクロック周期に渡って連続して出力がある場合には当該連続して受信されるスペクトル拡散符号の中間点に当該障害物あるいは反射物が有るかあるいは複数個存在するかであり、その場合の解像度はスペルトル拡散符号51の1チップ分の長さに相当し、中間点は内挿法あるいは加重平均をとる事で求められる。
また、当該スペクトル拡散符号51のチップ長と当該高周波信号の搬送波あるいは副搬送波あるいは中間周波信号の波長とを比較して何れか周波数が高い方の2倍以上の周期(4倍の周期が望ましい)でデジタル信号に変換する。
図7[は本発明の受信手段のアンテナ切替合成器の構成例を示す図であり、21b1と21c1はA群のアンテナ、21b2と21c2はB群のアンテナ、22はアンテナ切替合成器、22a、22bは切替接点、22cは合成部、22dは出力端子である。ここで、A群のアンテナ間とB群のアンテナ間はそれぞれ高周波信号の搬送波あるいは副搬送波の波長のλ/2とし、A群のアンテナとB群のアンテナとの間はλ/4程度とする。
当該切替接点22aと22bによりA群のアンテナが選択された場合、当該A群のアンテナが位相合成部22cによって位相合成され、指向性が例えば左方向から右方向にサーチされる。一方、当該切替接点22aと22bによりB群のアンテナが選択された場合、当該B群のアンテナが位相合成部22cによって位相合成され、指向性が例えば左方向から右方向にサーチされるものとする。
当該A群のアンテナとB群のアンテナは例えばお互いにλ/4離れているので2組を切替えることで障害物あるいは反射物から反射された高周波信号の搬送波の位相差を測定し方向が検知でき、各組をサーチすることでA群のアンテナとB群のアンテナ各々に入力する高周波信号が最も大きい方向を知ることができる。
そこで、A群のアンテナとB群のアンテナをサーチした結果から、複数方向から高周波信号の反射を受信した時にはA群のアンテナとB群のアンテナの位相差を測定することで複数の障害物あるいは反射物の方向を区別して検知でき、そのときの拡散符号の位相差から当該障害物あるいは反射物との距離が検知できる。
一般に、マルチパスの環境下でA群のアンテナとB群のアンテナで受ける高周波信号の搬送波の位相差がφaおよび(φa+Δa)とφbおよび(φb+Δb)とすると、両者の合計の位相差は(Δa+Δb)となるので、当該A群のアンテナとB群のアンテナを別々にサーチさせて当該位相差(Δa+Δb)が0になる方向を探すとその方向が2個の障害物あるいは反射物からの反射波の中間の方向を向くこととなる。
一方、当該A群のアンテナとB群のアンテナをサーチさせると両者に入射する高周波信号の電力には障害物あるいは反射物の種類によって差が出ることになる。
そこで、当該A群のアンテナとB群のアンテナとの間の位相差を計算する時に入射する電力が大きい方の位相に重み付けを行い入射電力の大きい時の位相差に近づけるかあるいは大きい入射電力の時の位相差を選択する。一般に、障害物あるいは反射物からの反射回数が少ない程入射電力が大きいので当該入射電力の値を利用することで位相差の計算で誤差を少なくできる可能性が高くなる。
上記の状況は、特に、マルチパスにより複数方向から高周波信号が到来する場合に1回反射波と複数回反射波を区別することで複数方向を区別するのに有効であることが実験結果確かめられている。
受信手段のA群のアンテナとB群のアンテナの指向性を鋭くすると発信手段が存在する方向を最初に見つけ出すのが難しいが、A群のアンテナとB群のアンテナに分けて別々にサーチすることで当該発信手段の方向を最初に見つけるのもたやすくなる利点がある。
なお、方向を精度良く検知する為には各アンテナ間のアイソレーションが定在波の変動値(当該発信手段の指向性アンテナの利得が12dB以上の時10dB程度)以上であることが必要であり、アイソレーションを高めるためには両者間に遮蔽版を設けあるいは反射板を設けあるいは指向性を強くすることによっても実現できる。
また、上記の傾斜させる角度は高周波信号の伝搬経路にある障害物あるいは反射物の分布状況によって最適な値があることから、予め、現在位置が一般道路か高速道路か等の地域情報に基づいて最適な角度をアダプテイブアレイアンテナを用いて構成するなどの方法が採れる。
また、当該A群のアンテナとB群のアンテナを当該発信手段が発信する高周波信号の搬送波あるいは副搬送波あるいは変調信号の1波長以下の間隔で配置し当該2つの組のアンテナを交互に切替えて発信と受信を行うことで少ないアンテナの数で指向性のスキャンができるメリットがある。
また、当該A群のアンテナとB群のアンテナを任意の軸を中心に回転させることで当該軸を中心に指向性のビームの方向を回転させることができる。
また、上記の説明ではアンテナを切替えた後合成するものについて説明したが合成を行った後に切替えても同様の効果が得られる。
図8は本発明のアンテナ切替合成器の他の実施例を示す構成図であり、21a、21bはアンテナ、22はアンテナ切替合成器、223a、223bは遅延回路、224a、224bはサーキュレータあるいは平衡トランス、225aはA系列拡散符号器、225bはB系列拡散符号器、226aはA系列相関器、226bはB系列相関器、227a、227bは接続端子である。
本アンテナ切替合成器22は発信手段と受信手段でアンテナを共用するためのものであり、A系列拡散符号器225aにより生成された拡散符号により拡散された高周波信号の大部分はサーキュレータあるいは平衡トランス224aおよび遅延回路223aを経由してアンテナ21aから空間に放射されるが、一部はA系列相関器226aに回り込んでいる。一方、B系列拡散符号器225bにより生成された拡散符号により拡散された高周波信号の大部分はサーキュレータあるいは平衡トランス224bおよび遅延回路223bを経由してアンテナ21bから空間に放射されるが、一部はB系列相関器226bに回り込んでいる。
逆に、アンテナ21aで受信された高周波信号は遅延回路223aおよびサーキュレータあるいは平衡トランス224aを経由してA系列相関器226aに入力されその出力は接続端子227aを介して受信手段の受信機に入力される。一方、アンテナ21bで受信された高周波信号は遅延回路223bおよびサーキュレータあるいは平衡トランス224bを経由してB系列相関器226bに入力されその出力は接続端子227bを介して受信手段の受信機に入力される。
A系列拡散符号器225aにより拡散された高周波信号の一部がサーキュレータあるいは平衡トランス224aを経緯してA系列相関器226aに入力されると符号系列が同じであるため接続端子227aには高周波信号が出力されるので受信機を飽和させることになる。また、B系列拡散符号器225bにより拡散された高周波信号の一部がサーキュレータあるいは平衡トランス224bを経緯してB系列相関器226bに入力されると符号系列が同じであるため接続端子227bには高周波信号が出力され受信機を飽和させることになる。
そこで、A系列拡散符号器225aの符号系列をA系列相関器226aの符号系列より少なくとも1チップ進めておき、B系列拡散符号器225bの符号系列をB系列相関器226bの符号系列より少なくとも1チップ進めておくと、符号系列が同じでもA系列相関器226bとB系列相関器226aのプロセス利得だけアイソレーションが確保できるので上記の受信機の飽和を防止することができることになる。
一方、アンテナ21aから空間に放射されたA系列拡散符号器225aで拡散された高周波信号の一部はアンテナ21bで直接受信されB系列相関器226bに入力されるが符号系列が異なるため接続端子227bには高周波信号が減衰して出力され受信機を飽和させることはない。ここで、アンテナ21aと21bとは間隔を置いて設置されるため相互に20dB程度のアイソレーションが確保できる。また、アンテナ21bから空間に放射されたB系列拡散符号器225bで拡散された高周波信号の一部はアンテナ21aで直接受信されA系列相関器226aに入力されるが符号系列が異なるため接続端子227aからは高周波信号が減衰して出力されるので受信機を飽和せせることはない。ここで、アンテナ21bと21aとは間隔を置いて設置されることで相互に20dB程度のアイソレーションが確保できる。
障害物あるいは反射物で反射された高周波信号は当該高周波信号が放射されたアンテナ21aあるいは21bで受信され、各々同じ符号系列の相関器226aあるいは226bで受信されるが、時間遅れが1チップ以上に調節されているためA系列相関器226aあるいはB系列相関器226bと相関が合致し接続端子227aあるいは227bから受信機に出力される。
なお、遅延回路223a、223bによる遅延量は、スペクトル拡散符号の伝送速度を50Mbpsとすると、20nsecの半分の10nsec以上が必要である。
また、発信手段が連続発信する場合について述べたが、バースト状の高周波信号を発信する場合にも適用可能であり、サーキュレータあるいは平衡トランスの代わりにラットレースの分岐器あるいは方向性結合器などを用いても同様な効果が得られる。
また、発信手段と受信手段のアンテナを共用する場合に付いて述べたが、発信手段と受信手段のアンテナを別々に設ける場合でも同様な効果が得られる。
以上の説明では、当該障害物検知装置を1式設ける場合について述べたが、移動体の前後あるいは左右、前後左右などの複数ヶ所に設けることで前方および後方の全方向について障害物あるいは反射物の検知が可能となる。
また、当該障害物検知装置が2式以上の場合には、時分割で動作させるかお互いに異なる拡散符号を用いることで相互の干渉を防止できる。
また、当該発信手段を移動体の中央部に設置し両サイドに当該受信手段を設置し、両サイドで障害物あるいは反射物が位置する方向を検知し、当該障害物あるいは反射物が進行方向に位置し当該移動体と衝突の危険性が高い場合に警報を発することも可能である。
また、アナログ式の相関器を用いる場合には問題にならないが、デジタル相関器を用いるとサンプリングとサンプリングの間に空白期間があり測定精度が低下するので加重平均などの方法で補完をする必要がある。
また、当該発信手段から超音波トランスデューサーあるいは超音波送波器を用いて超音波信号を発信し、当該受信手段において超音波トランスデューサーあるいは超音波受波器を用いて超音波信号を受信し、あるいは当該発信手段において発光ダイオードあるいはレーザーダイオードを用いて光信号を発信し当該受信手段においてホトダイオードを用いて光信号を受信することでも同様な効果が得られる。なお、本出願では、超音波トランスデューサーあるいは超音波送受波器と発光ダイオードあるいはレーザーダイオードあるいはホトダイオードを総称して送受波器と呼称するものとする。
また、障害物あるいは反射物の方向を検知するためにスペクトル拡散符号の位相差を検出する方法と搬送波あるいは副搬送波の位相差を検出する方法があるが、一般に長距離では拡散符号の位相差を用い、近距離では搬送波の位相差を用いる。
また、スペクトル拡散符号を用いて拡散せずに無変調あるいは一般のアナログ信号あるいはデジタル信号により変調された高周波信号の搬送波あるいは副搬送波の位相差を複数のアンテナを切替えて測定することでも同様な効果が得られる。
また、複数のアンテナを切替える代わりに、各アンテナに対応する受信手段を個別に設けて当該複数の受信手段の出力信号の間の位相差を測定することでも同様な効果が得られる。
また、当該発信手段において生成した光信号を当該高周波信号により変調して空間に放射し当該受信手段において受信した光信号から当該高周波信号を復調し当該受信手段の位置あるいは当該発信手段の位置あるいはこれらの位置する方向あるいは両者間の距離を検知することができる。
また、当該発信手段を太陽電池および蓄電用コンデンサとの一体構造あるいは薄板状構造とし防水筐体に収納することによって移動体の表面に貼付けあるいは埋設することができる。
また、当該発信手段および受信手段が飛行物体に搭載されあるいは人等を含む移動体に搭載されあるいは装着されあるいは携帯されても同様な効果が得られる。
また、当該アンテナ切替合成器により少なくとも2群に分けたアンテナを選択して2群の受信機に接続し順次選択を行いながら切替を行い当該2群の受信機から出力される中間周波信号あるいはベースバンド信号相互間の相関値の変化を演算することで同様な効果が得られる。例えば、当該複数のアンテナが円周状に配置されているとすると当該相関値が最大のとき当該2群のアンテナを結ぶ線と垂直の方向に当該障害物あるいは反射物が存在することになる。
また、当該受信手段および当該発信手段の両方が複数のアンテナを有し当該受信手段の複数のアンテナが切替られる場合には当該発信手段の複数のアンテナの内の任意のアンテナに固定されあるいは当該受信手段の複数のアンテナが切替られる場合には当該発信の内の任意のアンテナに固定されあるいは当該発信手段の複数のアンテナの内の任意のアンテナと当該受信手段の複数のアンテナの内の任意のアンテナが組合わされて発信および受信を行うことで障害物あるいは反射物の位置あるいは方向の検知の精度を向上できる。
また、当該発信手段および受信手段を固定して設置し逆に移動体が接近する場合に距離と方向を検知することができる。
また、当該発信手段から発信される高周波信号を一定周期で変化する変調信号により周波数変調しあるいは周波数ホッピングをさせることでも同様な効果が得られる。
また、当該発信手段から発信される高周波信号をスペクトル拡散符号により拡散する場合、当該スペクトル拡散符号を一定周期で変化する変調信号により伝送速度を速度変調しても同様な効果が得られる。
本発明の利用範囲は広く、超音波探傷機、魚群探知機、水中探知機、医療用超音波診断装置、気象レーダー、各種レーダー、3次元レーダー、自動車用ミリ波レーダー、赤外線レーダー、障害物検知装置、その他に適用して、障害物あるいは反射物が位置する方位を高精度で測定することができる。
本発明の一実施例を示す概念図である。 本発明の他の実施例を示す概念図である。 本発明の発信手段が発信する高周波信号の周波数割当ての例を示す図である。 本発明の発信手段および受信手段の構成例を示す図である。 本発明の発信手段および受信手段の他の構成例を示す図である。 本発明の発信手段が生成するスペクトル拡散符号と受信手段の相関器の関係を示す図である。 本発明の受信手段のアンテナの構成例を示す図である。 本発明の発信手段および受信手段のアンテナ切替合成器の構成例を示す図である。
符号の説明
1 障害物あるいは反射物
2 発信手段および受信手段
2a 発信手段
2b 受信手段
2c 信号検出器
2d 操作表示手段
21a、21b、21c、21d、21e 指向性アンテナ
21b1、21b2、21c1、21c2 指向性アンテナ
22 アンテナ切替合成器
22a、22b アンテナ切替合成器
22c アンテナ合成器
22d アンテナ切替合成器出力端子
22e アンテナ切替合成器の接続ケーブル
23 受信機
24 送信機
25 3分岐器
26a 相関器(N−1)
26b 相関器(N−2)
26c 相関器(N−3)
27、27a、27b、27c A/Dコンバータ
28、28a、28b、28c 拡散符号発生器
29、29a 基準発振器
29b 第1局部発振器
29C 第2局部発振器
203 アンテナ切替の制御ライン
204、205、206、207 接続端子
31a 発信手段から障害物あるいは反射物へ発信される高周波信号の方向線
31b、31c、31d、31e 障害物あるいは反射物から受信手段へ反射される高周波信号の方向線
32a 発信手段のアンテナ21aの指向性
32b、32c、32d、32e 受信手段のアンテナ21b、21cおよび21d、21eの指向性
33a 障害物あるいは反射物からの垂直線
33b 発信手段および受信手段からの垂直線
33c、33d、33e、33f 引出線
34a、34b、34c 寸法線
41a 第1の変調信号
41b 第2の変調信号
41c 高周波信号の搬送波
51 発信手段が生成するスペルとる拡散符号
52 シフトレジスタ
53 1周期分の固定相関器
54 ΣSin積和演算器
55 ΣCos積和演算器
56 発信手段と受信手段の間の遅延時間
57 振幅スペクトル検出器
58 位相スペクトル検出器
59、60 接続端子
223a、223b 遅延回路
224a、224b サーキュレータあるいは平衡トランス
225a A系列拡散符号器
225b B系列拡散符号器
226a A系列相関器
226b B系列相関器
227a、227b 接続端子

Claims (51)

  1. 超音波あるいは電波あるいは光波を利用した探知システムにおいて、
    無変調あるいは任意の変調信号により変調された超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号を任意の数のアンテナあるいは送受波器から連続しあるいはバースト状に発信するための発信手段と、当該発信手段から発信され障害物あるいは反射物から反射された超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号を複数のアンテナあるいは送受波器により受信するための受信手段から構成され、
    当該受信手段の複数のアンテナあるいは送受波器を周期的に切替えあるいは任意のタイミングで切替えあるいは任意の組合わせに変えるための切替合成器を有しあるいは当該複数のアンテナあるいは送受波器毎に受信手段を準備し、
    当該受信手段が入力信号を増幅しあるいは入力信号と当該発信手段から発信される信号とのミキシングを行いあるいは入力信号を少なくとも副搬送波信号あるいは中間周波信号あるいはベースバンド信号への変換を行うために必要な数の受信機と当該受信機の出力信号を当該基準発振器に同期してデジタル信号に変換した後に当該複数の搬送波信号毎にタイミングあるいは振幅あるいは周波数あるいは位相あるいはこれらの組合わせをリアルタイムで検出しあるいは当該受信機の出力信号から複数の搬送波信号を分離し当該複数の搬送波信号毎に基準発振器に同期してデジタル信号に変換してタイミングあるいは振幅あるいは周波数あるいは位相あるいはこれらの組合せをリアルタイムで検出するための信号検出器とを有し、
    当該信号検出器において当該アンテナあるいは送受波器の必要な組合わせ毎にリアルタイムで検出した検出結果から当該障害物あるいは反射物との距離あるいは反射の程度あるいは当該障害物あるいは反射物が位置する方向あるいは高さあるいは深さあるいはこれらの組合わせを検知することを特徴とする障害物検知装置
  2. 超音波あるいは電波あるいは光波を利用した探知システムにおいて、
    無変調あるいは任意の変調信号により変調された超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号を任意の数のアンテナあるいは送受波器から連続しあるいはバースト状に発信するための発信手段と、当該発信手段から発信され障害物あるいは反射物から反射された超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号を任意の数のアンテナあるいは送受波器により受信するための受信手段から構成され、
    当該発信手段において当該超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号が複数の搬送波信号あるいは複数の副搬送波信号あるいはこれらの任意の組合わせで構成されあるいは当該複数の搬送波信号あるいは複数の副搬送波信号あるいはこれらの任意の組合わせが固定されあるいは周期的に変化しており、
    当該発信手段あるいは受信手段あるいはこれらの両方のアンテナあるいは送受波器が複数の場合には当該複数のアンテナあるいは送受波器を周期的に切替えあるいは任意のタイミングで切替えあるいは任意の組合わせに変えるための切替合成器を有しあるいは当該複数のアンテナあるいは送受波器毎に発信手段あるいは受信手段あるいはこれらの両方を準備し、
    当該受信手段が入力信号を増幅しあるいは入力信号と当該発信手段から発信される信号とのミキシングを行いあるいは入力信号を少なくとも副搬送波信号あるいは中間周波信号あるいはベースバンド信号への変換を行うために必要な数の受信機と当該受信機の出力信号を当該基準発振器に同期してデジタル信号に変換した後に当該複数の搬送波信号毎にタイミングあるいは振幅あるいは周波数あるいは位相あるいはこれらの組合わせをリアルタイムで検出しあるいは当該受信機の出力信号から複数の搬送波信号を分離し当該複数の搬送波信号毎に基準発振器に同期してデジタル信号に変換してタイミングあるいは振幅あるいは周波数あるいは位相あるいはこれらの組合せをリアルタイムで検出するための信号検出器とを有し、
    当該信号検出器において当該アンテナあるいは送受波器の必要な組合わせ毎にリアルタイムで検出した検出結果から当該障害物あるいは反射物との距離あるいは反射の程度あるいは当該障害物あるいは反射物が位置する方向あるいは高さあるいは深さあるいはこれらの組合わせを検知することを特徴とする障害物検知装置
  3. 超音波あるいは電波あるいは光波を利用した探知システムにおいて、
    単一あるいは複数のスペクトル拡散符号により拡散された超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号を任意の数のアンテナあるいは送受波器から連続しあるいはバースト状に発信するための発信手段と、当該発信手段から発信され障害物あるいは反射物から反射された超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号を任意の数のアンテナあるいは送受波器により受信するための受信手段から構成され、
    当該発信手段において当該スペクトル拡散符号が基準発振器に同期して生成されており、
    当該受信手段において当該発信手段で生成されるスペクトル拡散符号の任意の周期分あるいは1チップづつ遅れで任意の周期分を固定して準備しあるいは繰返して生成し、
    当該発信手段あるいは受信手段あるいはこれらの両方のアンテナあるいは送受波器が複数の場合には当該複数のアンテナあるいは複数の送受波器を周期的に切替えあるいは任意のタイミングで切替えあるいは任意の組合わせに変えるための切替合成器を有しあるいは当該複数のアンテナあるいは複数の送受波器毎に発信手段あるいは受信手段あるいはこれらの両方を準備し、
    当該受信手段が入力信号を増幅しあるいは入力信号と当該発信手段から発信される信号とのミキシングを行いあるいは入力信号を少なくとも副搬送波信号あるいは中間周波信号あるいはベースバンド信号への変換を行うために必要な数の受信機と当該受信機の出力信号を当該基準発振器に同期してデジタル信号に変換した後に当該受信手段において固定して準備しあるいは繰返して生成するスペクトル拡散符号との相関をとるために必要な数の相関器とあるいは当該受信手段において固定して準備しあるいは繰返して生成するスペクトル拡散符号との相関をとった後に当該基準発振器に同期してデジタル信号に変換するための相関器と当該相関器の出力信号からタイミングあるいは振幅あるいは周波数あるいは位相あるいはこれらの組合せをリアルタイムで検出するための信号検出器とを有し、
    当該信号検出器において当該アンテナあるいは送受波器の必要な組合わせ毎にリアルタイムで検出された検出結果から当該障害物あるいは反射物との距離あるいは反射の程度あるいは当該障害物あるいは反射物が位置する方向あるいは高さあるいは深さあるいはこれらの組合わせを検知することを特徴とする障害物検知装置
  4. 超音波あるいは電波あるいは光波を利用した探知システムにおいて、
    単一あるいは複数のスペクトル拡散符号により拡散された超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号を任意の数のアンテナあるいは送受波器から連続しあるいはバースト状に発信するための発信手段と、当該発信手段から発信され障害物あるいは反射物から反射された超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号を任意の数のアンテナあるいは送受波器により受信するための受信手段から構成され、
    当該発信手段において当該スペクトル拡散符号が基準発振器に同期して生成されており、当該超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号が複数の搬送波信号あるいは複数の副搬送波信号あるいはこれらの任意の組合わせで構成されあるいは当該複数の搬送波信号あるいは複数の副搬送波信号あるいはこれらの任意の組合わせが固定されあるいは周期的に切替えられ、当該スペクトル拡散符号が当該複数の搬送波信号あるいは副搬送波信号に対して同一でありあるいは異なって割当てられており、
    当該受信手段において当該発信手段で生成されるスペクトル拡散符号の任意の周期分あるいは1チップづつ遅れで任意の周期分を固定して準備しあるいは繰返して生成し、
    当該発信手段あるいは受信手段あるいはこれらの両方のアンテナあるいは送受波器が複数の場合には当該複数のアンテナあるいは複数の送受波器を周期的に切替えあるいは任意のタイミングで切替えあるいは任意の組合わせに変えるための切替合成器を有しあるいは当該複数のアンテナあるいは複数の送受波器毎に発信手段あるいは受信手段あるいはこれらの両方を準備し、
    当該受信手段が入力信号を増幅しあるいは入力信号と当該発信手段から発信される信号とのミキシングを行いあるいは入力信号を少なくとも副搬送波信号あるいは中間周波信号あるいはベースバンド信号への変換を行うために必要な数の受信機と当該受信機の出力信号を当該基準発振器に同期してデジタル信号に変換した後に当該受信手段において固定して準備しあるいは繰返して生成するスペクトル拡散符号との相関をとるための相関器とあるいは当該受信手段において固定して準備しあるいは繰返して生成するスペクトル拡散符号との相関をとった後に当該基準発振器に同期してデジタル信号に変換するための相関器と当該相関器の出力信号から当該複数の搬送波信号毎にタイミングあるいは振幅あるいは周波数あるいは位相あるいはこれらの組合せをリアルタイムで検出するための信号検出器とを有し、
    当該信号検出器において当該アンテナあるいは送受波器の必要な組合わせ毎にリアルタイムで検出された検出結果から当該障害物あるいは反射物との距離あるいは反射の程度あるいは当該障害物あるいは反射物が位置する方向あるいは高さあるいは深さあるいはこれらの組合わせを検知することを特徴とする障害物検知装置
  5. 当該発信手段においてスペクトル拡散符号により単一あるいは複数の超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号が直接拡散されあるいは周波数ホッピングされあるいは時間ホッピングされあるいはチャープ変調されあるいはこれらが組み合わされておりあるいは当該スペクトル拡散符号の符号系列あるいは符号長あるいは伝送速度あるいは振幅あるいは周波数あるいは位相あるいはこれらの組合わせが固定されあるいは切替えられあるいは組替えられあるいは複数組設けられあるいは一定の周期で繰返されあるいはこれらが組合わされることを特徴とする請求項第1項から第4項までに記載の障害物検知装置
  6. 当該発信手段において当該複数の搬送波信号あるいは複数の副搬送波信号あるいは複数の変調信号あるいはこれらの任意の組合わせが相互に同期しあるいは直交しておりあるいは直交周波数分割多重(OFMD)化されておりあるいは任意の変調信号あるいは任意の副搬送波あるいはこれらの組合わせにより当該超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号が振幅変調されあるいは両側帯波変調されあるいは単側帯波変調されることを特徴とする請求項第1項から第5項に記載の障害物検知装置
  7. 当該発信手段において当該複数の搬送波信号あるいは複数の副搬送波信号あるいは複数の変調信号あるいはこれらの任意の組合わせが複数のスペクトル拡散符号により拡散される場合には当該複数のスペクトル拡散符号が相互に同期しあるいは直交していることを特徴とする請求項第1項から第6項に記載の障害物検知装置
  8. 当該発信手段において発信され当該障害物あるいは反射物において反射され当該受信手段において受信される複数の搬送波信号あるいは複数の副搬送波信号あるいは複数の変調信号あるいはこれらの任意の組合わせの受信タイミングを検出しあるいはこれらの任意の組合わせの相互間の位相差あるいは位相の変化を検出しあるいはこれらの両方を検出することによって当該障害物あるいは反射物との距離を高精度で検知することを特徴とする請求項第1項から第7項に記載の障害物検知装置
  9. 当該発信手段において生成される複数のスペクトル拡散符号が相互に同期しあるいは直交して発信され当該障害物あるいは反射物において反射され当該受信手段において受信される複数のスペクトル拡散符号のタイミングを検出しあるいは当該受信される複数のスペクトル拡散符号相互間の位相差あるいは位相の変化を検出しあるいはこれらの両方を検出することによって当該障害物あるいは反射物との距離を高精度で検知することを特徴とする請求項第1項から第8項に記載の障害物検知装置
  10. 当該発信手段において発信され当該障害物あるいは反射物により反射され当該受信手段の複数のアンテナあるいは送受波器で受信される超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号を当該複数のアンテナあるいは送受波器を切替えあるいは組合わせを変えながら受信しあるいは当該複数のアンテナあるいは送受波器毎に個別に受信機を接続して受信し当該信号検出器においてタイミングを検出しあるいは位相差あるいは位相の変化を検出しあるいはこれらの両方を検出することによって当該障害物あるいは反射物が位置する方向を検知することを特徴とする請求項第1項から第9項に記載の障害物検知装置
  11. 当該発信手段においてスペクトル拡散符号が連続して発信される場合には当該スペクトル拡散符号の1周期分が繰返して生成されあるいはバースト状に発信される場合には少なくとも当該スペクトル拡散符号の1周期分で構成され、当該受信手段において固定して準備されたスペクトル拡散符号1周期分との相関をとるための相関器あるいは当該受信手段において基準発振器と同期して繰返し生成される1チップづつ遅れのスペクトル拡散符号1周期分との相関をとるための相関器が設けられることを特徴とする請求項第1項から第10項に記載の障害物検知装置
  12. 当該発信手段において生成されバースト状に発信されるスペクトル拡散符号に対して当該受信手段において受信されるスペクトル拡散符号の最初の1周期分を0番目とし1チップ遅れの1周期分を1番目としKチップ遅れの1周期分をK番目とし最大数Mチップ遅れの1周期分をM番目とすると、チップ長あるいは搬送波信号あるいは副搬送波信号あるいは中間周波信号あるいはベースバンド信号の波長のいずれかを単位距離あるいは解像度とし他方を補助単位距離あるいは補助解像度とし、単位距離としてチップ長を用いるとして、M×チップ長さの2分の1が当該障害物あるいは反射物と当該発受信手段との間の最大探知距離であり、当該反射波がK番目に受信されたとするとK×チップ長の2分の1が障害物あるいは反射物と当該発受信手段との距離であり、K番目とK+1番目に同時に受信されたとすると単位距離を按分することを特徴とする請求項第1項から第11項に記載の障害物検知装置
  13. 当該発信手段が生成したスペクトル拡散符号に対して当該受信手段において生成されるスペクトル拡散符号の特定のチップ遅れ1周期分あるいは特定のチップ遅れ複数周期分を指定しあるいは選択することで探知する階層あるいは断層の設定が可能でありあるいは1周期分の符号長を任意に選択することでプロセス利得あるいはS/Nあるいは鮮明さの設定が可変でありあるいは伝送速度あるいはスペクトルを検出するチップ間隔を任意に選択することで解像度の設定が可変でありあるいは同期しあるいは直交する複数の信号の周波数間隔を変えることで距離の測定精度が可変でありあるいはこれらの組合わせであることを特徴とする請求項第1項から第12項に記載の障害物検知装置
  14. 当該発信手段と受信手段のアンテナあるいは送受波器が共用されあるいは近接して設置される場合には当該発信手段で生成したスペクトル拡散符号から少なくとも1チップ遅れのスペクトル拡散符号を当該受信手段で固定して準備しあるいは繰返して生成し、当該発信手段が発信し当該受信手段で受信されるまでの時間遅れが当該発信手段が生成するスペクトル拡散符号の1チップの伝送時間以下である場合には当該アンテナあるいは送受波器の入力側あるいは出力側あるいはこれらの両方に1チップ以上の遅れとなるよう遅延回路を挿入し距離の測定時には当該遅延時間を差し引くことを特徴とする請求項第1項から第13項に記載の障害物検知装置
  15. 当該発信手段において任意の変調信号より変調した超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号を当該受信手段において受信し振幅スペクトルを検出することで当該障害物あるいは反射物体の有無を探知し当該発信手段から発信された信号とのビートをとった後に周波数スペクトルを検出することで当該障害物あるいは反射物体との距離を探知し当該受信手段のアンテナあるいは送受波器を切替えた時の位相差あるいは位相の変化を検出することで当該障害物あるいは反射物体の方向あるいは高さあるいは深さを検知することを特徴とする請求項第1項から第14項に記載の障害物検知装置
  16. 当該信号検出器の検出結果を直接処理しあるいは一時蓄積しあるいは任意の割合で加算しあるいは減算しあるいは任意の組合わせで比較を行いあるいは必要な演算を行いあるいはこれらの組合わせの結果から当該障害物あるいは反射物からの距離あるいは反射の程度を検知しあるいは当該障害物あるいは反射物が位置する方向あるいは高さあるいは深さあるいはこれらの組合わせを検知しあるいはこれらの両方を検知することを特徴とする請求項第1項から第15項に記載の障害物検知装置
  17. 当該信号検出器においてタイミングあるいは振幅あるいは周波数あるいは位相あるいはこれらの組合せをリアルタイムで検出するために必要な数の高速で動作する高周波論理回路を設け当該高周波論理回路を用いて積和演算を行いあるいは高速フーリエ変換を行いあるいは振幅スペクトルあるいは位相スペクトルあるいはこれらの両方を検出しあるいは任意の期間の平均をとりあるいは窓関数を設けて演算を行いあるいは任意のサンプリング数毎あるいは任意のサンプリング周波数毎に検出した結果を時系列にならべあるいはタイムスタンプを付して出力しあるいはこれらを組合わせることを特徴とする請求項第1項から第16項に記載の障害物検知装置
  18. 当該受信機の出力信号を基準発振器に同期したサンプリング周波数で変換したデジタル信号を多段のシフトレジスタに蓄積し当該シフトレジスタから当該サンプリング周波数の整数倍あるいは整数分の1に同期した信号成分の少なくとも1サイクル分を単位として1組あるいは複数組を選択しあるいは当該受信機の出力信号を複数種類の異なるサンプリング周波数でデジタル信号に変換し当該サンプリング周波数毎に設けた複数のシフトレジスタに蓄積し当該サンプリング周波数に同期した信号成分の少なくとも1サイクル分を単位として1組あるいは複数組を選択し当該組毎のデジタル信号を基本単位として積和演算しあるいは高速フーリエ変換して当該受信機の出力信号のタイミングあるいは振幅あるいは周波数あるいは位相あるいはこれらの組合せを検出することを特徴とする請求項第1項から第17項に記載の障害物検知装置
  19. 当該信号検出器において高速で動作する高周波論理回路がAND、OR、INV、BUF、XOR、ラッチ、選択回路、レジスタ、シフトレジスタ、エンコーダ、デコーダ、パリテイ回路、カウンタ、加算回路、減算回路、乗算回路、除算回路、逓倍回路、コンバータ回路、相関器、分配回路、変復調回路、同期回路、数値制御発振器、および比較回路の任意の組合わせから構成され当該デジタル信号とSinおよびCosのルックアップテーブルとの積和演算あるいは高速フーリエ変換を行いあるいは当該デジタル信号に対して必要なリアルタイム処理を行うことを特徴とする請求項第1項から第18項に記載の障害物検知装置
  20. 当該高周波論理回路においてタイミングあるいは振幅あるいは周波数あるいは位相あるいはこれらの組合せをリアルタイムで検出するために用いるSinのルックアップテーブルが0、1、0、−1、あるいは1、1、−1、−1、あるいはこれらの整数倍あるいは整数分の1の繰り返しでありあるいはCosのルックアップテーブルが1、0、−1、0あるいは1、−1、−1、1、あるいはこれらの整数倍あるいは整数分の1の繰り返しでありあるいは積和演算を行う際の−1の乗算は当該デジタル信号の補数を求めあるいはこれらの組合わせであることを特徴とする請求項第1項から第19項に記載の障害物検知装置
  21. 当該複数のアンテナあるいは送受波器が周期的に切替えられあるいは組合わせが変えられ当該信号検出器によりタイミングあるいは振幅あるいは周波数あるいは位相あるいはこれらの組合せを検出する際に正の順番に検出した値と逆の順番に検出された値あるいは一方向に検出した値と逆方向に検出された値との差分をとることで基本的に存在する誤差を削減することを特徴とする請求項第1項から第20項に記載の障害物検知装置
  22. 当該受信手段において基準発振器に同期したサンプリング周期でデジタル信号に変換し当該発信手段が超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号を発信する任意のタイミングを起点としたサンプリングの数あるいはサンプリング周期の数をもって当該信号のタイミングとして検出することを特徴とする請求項第1項から第21項に記載の障害物検知装置
  23. 当該受信手段において当該変換したデジタル信号を当該発信手段が発信するスペクトル拡散符号の1周期分に相当する段数のシフトレジスタに順次入力し当該シフトレジスタの各段と固定された当該スペクトル拡散符号の1周期分との相関をとりその結果とSinおよびCosのルックアップテーブルとの積和演算を行うことでリアルタイムで振幅スペクトルあるいは位相スペクトルを検出しあるいは当該デジタル信号とSinおよびCosのルックアップテーブルとの積和演算を行いその出力と当該受信手段で基準発振器に同期して生成した拡散符号との相関をとって当該拡散符号の1周期分を加算することでリアルタイムで振幅スペクトルあるいは位相スペクトルを検出することを特徴とする請求項第1項から第22項に記載の障害物検知装置
  24. 当該受信手段において受信された超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号を直接増幅しあるいは少なくとも副搬送波信号あるいは中間周波信号あるいはベースバンド信号への変換を行った後にN乗あるいはN逓倍を行ってキャリアをリカバリーし当該リカバリーしたキャリアに対してタイミングあるいは振幅あるいは周波数あるいは位相あるいはこれらの組合わせを検出することを特徴とする請求項第1項から第23項に記載の障害物検知装置
  25. 当該発信手段から発信される超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号と当該障害物あるいは反射物から反射され当該受信手段が受信する超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号とをミキシングしあるいはビートをとるためのミキサーあるいは相関器を設け当該ミキサーあるいは相関器の出力信号を基準発振器に同期したサンプリング周波数でデジタル信号に変換してシフトレジスタに蓄積し当該シフトレジスタの任意のタップ間隔を選択しあるいは任意のタップを組合わせてサンプリング周波数の異なる複数組のデジタル信号を生成しあるいは当該ミキサーあるいは相関器の出力信号をサンプリング周波数の異なる複数組のデジタル信号に変換し当該複数組のデジタル信号毎に該当するサンプリング周波数を用いて積和演算しあるいは高速フーリエ変換しあるいは必要な演算を行うことで周波数スペクトルをリアルタイムで検出することを特徴とする請求項第1項から第24項に記載した障害物検知装置
  26. 当該発信手段において異なるスペクトル拡散符号により拡散された複数の超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号を単一あるいは間隔をおいて設置した指向性の方向が異なる複数のアンテナあるいは送受波器から同期して発信する場合には異なるスペクトル拡散符号で拡散して発信しあるいはタイミングを違えて発信する場合には任意のスペクトル拡散符号で拡散して発信し当該受信手段において当該障害物あるいは反射物から反射された超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号を単一あるいは間隔をおいて設置した指向性の方向が異なる複数のアンテナあるいは送受波器により受信することを特徴とする請求項第1項から第25項に記載した障害物検知装置
  27. 当該発信手段が間隔をおいて複数箇所に設置され各々異なるスペクトル拡散符号により拡散された超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号を同期しあるいはタイミングを違えて発信し単一あるいは複数の受信手段において当該障害物あるいは反射物により反射された超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号を異なるスペクトル拡散符号に対応してタイミングあるいは振幅あるいは周波数あるいは位相あるいはこれらの組合せを検出し当該検出結果から当該障害物あるいは反射物との距離あるいは方向あるいは高さあるいは深さあるいはこれらの組合わせを検知しあるいは当該障害物あるいは反射物の立体的な画像を検知することを特徴とする請求項第1項から第26項に記載した障害物検知装置
  28. 当該発信手段あるいは受信手段あるいはこれらの両方のアンテナあるいは送受波器が前後方向あるいは左右方向あるいは上下方向あるいは対角線方向あるいは中心に対して放射状方向あるいはこれらの組合わせの方向に配置されあるいは東西南北方向に配置されることを特徴とする請求項第1項から第27項に記載の障害物検知装置
  29. 当該発信手段あるいは受信手段あるいはこれらの両方のアンテナあるいは送受波器を当該超音波あるいは高周波信号あるいは光信号の搬送波信号あるいは副搬送波信号あるいは比較的に周波数の高い変調信号の1波長程度以下の間隔で配置して1組として複数組設け当該複数組を当該スペクトル拡散符号の1チップ程度以下あるいは比較的に低い周波数の変調信号の1波長程度以下の間隔で設置して当該障害物あるいは反射物との距離を検知するための基準とすることを特徴とする請求項第1項から第28項に記載の障害物検知装置
  30. 当該発信手段と受信手段のアンテナあるいは送受波器を1組として少なくとも2組設け当該少なくとも2組のアンテナあるいは送受波器を移動体の進行方向で当該障害物あるいは反射物と衝突の可能性がある辺の両端に配置し当該障害物あるいは反射物の幅あるいは大きさと位置関係を検知し当該障害物あるいは反射物との衝突の可能性を予測することを特徴とする請求項第1項から第29項に記載の障害物検知装置
  31. 当該発信手段あるいは受信手段あるいはこれらの両方において指向性ビームの方向を同じくする少なくとも2組のアンテナあるいは送受波器を任意の間隔で任意の軸に垂直な方向に設置し当該少なくとも2組を設置した軸を中心に回転させあるいは当該軸と直交する軸を中心に回転させ当該障害物あるいは反射物との距離あるいは方向あるいは高さあるいは深さあるいはこれらの組合わせを検知することを特徴とする請求項第1項から第30項に記載の障害物検知装置
  32. 当該発信手段あるいは受信手段において複数のアンテナあるいは送受波器の出力信号を合成器を介して合成して少なくとも2組の指向性アンテナあるいは送受波器とし当該合成器を制御して各組の指向性を個別にあるいは同期して回転させあるいはスキャンさせることで当該障害物あるいは反射物が位置する方向あるいは反射波が到来する方向をサーチしあるいは追尾しあるいは当該合成器を制御して当該2組の指向性のビーム幅を個別にあるいは同期して変化させ当該ビーム幅を広くして概略の距離と方向あるいは位置を検知し当該ビーム幅を狭くして精度の高い距離と方向あるいは位置を検知することを特徴とする請求項第1項から第31項に記載した障害物検知装置
  33. 当該受信手段において当該搬送波信号あるいは副搬送波信号あるいは比較的に周波数の高い変調信号の4分の1波長程度の間隔で設置し同位相で励振したアンテナあるいは送受波器を2分の1波長程度の間隔となる2組とし当該2組を交互に切り替えることを特徴とする請求項第1項から第32項に記載の障害物検知装置
  34. 当該発信手段のアンテナあるいは送受波器の指向性ビームの幅を比較的に狭くし当該受信手段のアンテナあるいはサンサーの指向性ビームの幅を比較的に広くし、あるいは当該受信手段のアンテナあるいは送受波器を移動体の表面に近接させあるいは密着させる構造とすることでフロントバック比を高めることを特徴とする請求項第1項から第33項に記載の障害物検知装置
  35. 当該発信手段と当該受信手段の複数のアンテナあるいは送受波器を当該発信手段が発信する超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号の搬送波信号あるいは副搬送波信号あるいは変調信号の1波長程度以下の間隔で配置し当該発信手段と当該受信手段で交互に切替えて発信と受信を繰返し行うことを特徴とする請求項第1項から第34項に記載の障害物検知装置
  36. 当該任意の数のアンテナあるいは送受波器の開口面あるいは指向性のビームの方向が当該受信手段を携行しあるいは装備する移動体の進行方向あるいは周辺方向に向けて比較的に容易に方向調整が可能な構造でありあるいは当該切替合成器により指向性ビームの方向調整が可能な構成であることを特徴とする請求項第1項から第35項に記載の障害物検知装置
  37. 当該発信手段のアンテナが円偏波の指向性ビームを有し当該受信手段のアンテナが当該発信手段とは逆旋回の円偏波の指向性ビームを有し当該発信手段と受信手段のアンテナあるいは送受波器の間のアイソレーションが大きくあるいは当該障害物あるいは反射物により1回だけ反射される反射波に対して特に敏感に感応することを特徴とする請求項第1項から第36項に記載した障害物検知装置
  38. 当該発信手段のアンテナあるいは送受波器と当該受信手段のアンテナあるいは送受波器が4波長程度以上の間隔をおいて設置され当該発信手段のアンテナあるいは送受波器と当該受信手段のアンテナの間のアイソレーションが障害物あるいは反射物までの距離を検知するのに十分なダイナミックレンジを得るのに必要な値であり各々の指向性のビームが対象とする障害物あるいは反射物に対して交差しておりあるいは焦点が合わされていることを特徴とする請求項第1項から第37項に記載した障害物検知装置
  39. 当該受信手段の複数のアンテナあるいは送受波器が無線通信用のダイバーシテイアンテナあるいはダイバーシテイ送受波器と共用し、あるいは当該発信手段と受信手段の間でサーキュレータを用いあるいは切替えスイッチを用いて当該複数のアンテナあるいは送受波器の一部あるいは全部を共用することを特徴とする請求項第1項から第38項に記載した障害物検知装置
  40. 当該単一あるいは複数のアンテナあるいは送受波器が当該搬送波信号あるいは副搬送波信号の1波長程度以下の間隔で少なくとも2組設けられ当該発信手段と受信手段が当該2組のアンテナあるいは送受波器を交互に切替えて発信および受信を行うことを特徴とする請求項第1項から第39項に記載した障害物検知装置
  41. 当該受信手段が地磁気センサーあるいは加速度センサーあるいは重力センサーあるいはこれらの組合せを搭載し、地磁気センサーあるいは加速度センサーにより当該障害物あるいは反射物との距離あるいは方向あるいは高さあるいは深さあるいはこれらの組合わせを検知する機能を補完させあるいは重力センサーにより当該複数のアンテナあるいは送受波器の上下方向を検知することを特徴とする請求項第1項から第40項に記載した障害物検知装置
  42. 当該受信手段において障害物あるいは反射物を検知するための第1の発信手段が間欠動作し当該第1の発信手段が休止期間中に歩道あるいは横断歩道あるいはバリアフリー道路あるいは自動車道あるいは高速道路に沿って設置された第2の発信手段あるいはアクテイブタグから発信される超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号を受信し当該第2の発信手段あるいはアクテイブタグの位置する方向を検知しあるいは当該第2の発信手段あるいはアクテイブタグから発信される情報あるいはデータを検知することを特徴とする請求項第1項から第41項に記載した障害物検知装置
  43. 当該受信手段において当該発信手段が発信する超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号が妨害を受けたことを検知した時には当該発信手段がスペクトル拡散符号の系列を変更しあるいは変調信号を変更することを特徴とする請求項第1項から第42項に記載した障害物検知装置
  44. 当該受信手段に設けられあるいは接続された表示操作手段あるいは音声装置において当該移動体が向いている方向を特定の矢印の角度で示しあるいは障害物あるいは反射物が存在する方向と距離を特定の矢印の角度と長さで表示しあるいはアナウンスしあるいは当該表示操作手段あるいは音声装置を携帯する移動体が停止あるいは減速あるいは方向転換することを補助しあるいはこれらの組合わせをすることを特徴とする請求項第1項から第43項に記載した障害物検知装置
  45. 当該受信手段に設けられあるいは接続された表示操作手段あるいは音声装置において当該障害物あるいは反射物との距離あるいは位置する方向あるいは高さあるいは深さあるいはこれらの組合わせが数字あるいは記号あるいは符号あるいは文字あるいはデジタル情報によって表示されあるいはアナウンスされることを特徴とする請求項第1項から第44項に記載した障害物検知装置
  46. 当該発信手段および受信手段に設けられあるいは接続される複数のアンテナあるいは送受波器を対象とする障害物あるいは反射物の断面よりも広い間隔で配置することによって当該障害物あるいは反射物を立体画像として検知することを特徴とする請求項第1項から第45項に記載した障害物検知装置
  47. 当該受信手段に設けられあるいは接続された表示操作手段において障害物あるいは反射物を立体画像により表示しあるいは材質あるいは種類あるいは数あるいは特質あるいはこれらの組合わせを表示することを特徴とする請求項第1項から第46項に記載した障害物検知装置
  48. 当該受信手段において受信する超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号の搬送波信号あるいは副搬送波信号あるいは中間周波信号あるいはベースバンド信号の振幅スペクトルの検出値を用いてタイミング毎あるいはタイミング周波数毎に重み付けをして加重平均を行いあるいは障害物あるいは反射物の大小あるいは反射係数の大小あるいは障害物あるいは反射物の材質あるいは種類あるいはこれらの組合わせを検知しあるいはスペクトル拡散符号のチップ長さを変更して障害物あるいは反射物との距離を検知するレンジを変更することを特徴とする請求項第1項から第47項に記載した障害物検知装置
  49. 当該発信手段が一般の無線局あるいは微弱電波を発する無線機である場合当該発信手段が発信する高周波信号にアイドル信号あるいは報知信号の一部として無変調の搬送波あるいはスペクトル拡散符号あるいは副搬送波信号あるいはベースバンド信号あるいはこれらの組合わせを含むことを特徴とする請求項第1項から第48項に記載した障害物検知装置
  50. 当該受信手段において信号検出器が算出した振幅スペクトルに基づいて受信機の利得を制御しあるいは信号検出器が算出した位相スペクトルに基づいて受信機あるいは信号検出器の局発周波数の制御あるいは同期あるいは同調の制御あるいはこれらの組合わせを行うことを特徴とする請求項第1項から第49項に記載した障害物検知装置
  51. 当該信号検出器において当該発信手段から信号を発信し当該障害物あるいは反射物から反射され当該受信手段により受信された時のタイミングから検出した距離と、当該発信手段から同期しあるいは直交する複数の信号を発信し当該障害物あるいは反射物から反射され当該受信手段により受信された時の複数の信号間の位相差から求めた距離とを比較し必要な距離補正を行うことを特徴とする請求項第1項から第50項に記載した障害物検知装置
JP2004140667A 2004-01-28 2004-05-11 障害物検知装置 Pending JP2005315820A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004140667A JP2005315820A (ja) 2004-01-28 2004-05-11 障害物検知装置

Applications Claiming Priority (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004019859 2004-01-28
JP2004038638 2004-02-16
JP2004072513 2004-03-15
JP2004086906 2004-03-24
JP2004109985 2004-04-02
JP2004140667A JP2005315820A (ja) 2004-01-28 2004-05-11 障害物検知装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005315820A true JP2005315820A (ja) 2005-11-10

Family

ID=35443397

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004140667A Pending JP2005315820A (ja) 2004-01-28 2004-05-11 障害物検知装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005315820A (ja)

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005351878A (ja) * 2003-07-28 2005-12-22 Rcs:Kk Rfidタグ装置
JP2006023261A (ja) * 2003-07-28 2006-01-26 Rcs:Kk アクテイブタグ装置
KR101159645B1 (ko) 2011-06-13 2012-07-03 삼성탈레스 주식회사 모노펄스 레이더를 위한 광 실시간 지연선로 위상 비교 장치 및 그 방법
JP2013181922A (ja) * 2012-03-02 2013-09-12 Chugoku Electric Power Co Inc:The 位置標定方法、及び位置標定システム
JP2013181923A (ja) * 2012-03-02 2013-09-12 Chugoku Electric Power Co Inc:The 位置標定方法、及び位置標定システム
JP2013195214A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Chugoku Electric Power Co Inc:The 位置標定システムの制御方法、及び位置標定システム
KR101325738B1 (ko) 2012-01-03 2013-11-08 인하대학교 산학협력단 장애물 감지를 위한 휴대용 감지 장치
US8587413B2 (en) 2008-07-29 2013-11-19 Fujitsu Limited Information access system, information storage device and reader/writer device
KR101393644B1 (ko) 2012-10-05 2014-05-13 현대오트론 주식회사 다이나믹 초음파 센서 및 센싱 방법
JP2014513287A (ja) * 2011-04-07 2014-05-29 ソニター テクノロジーズ アクティーゼルスカブ 位置測定システム
KR101507238B1 (ko) 2013-08-20 2015-03-30 재단법인 씨윗코리아 레이더 장치
JP2016148634A (ja) * 2015-02-13 2016-08-18 三菱電機株式会社 目標検出装置
KR101655026B1 (ko) * 2015-04-22 2016-09-06 재단법인대구경북과학기술원 타겟 탐지 장치 및 방법
US9618336B2 (en) 2011-09-12 2017-04-11 Fujitsu Limited Measuring device and measurement method
KR20190079060A (ko) * 2017-12-27 2019-07-05 현대자동차주식회사 차량의 승객 탐지 장치와 이를 이용한 경보 시스템 및 그 방법
KR102287409B1 (ko) * 2020-12-30 2021-08-06 영남대학교 산학협력단 라이다 센서 장치 및 레이저 신호 송출 방법

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006023261A (ja) * 2003-07-28 2006-01-26 Rcs:Kk アクテイブタグ装置
JP2005351878A (ja) * 2003-07-28 2005-12-22 Rcs:Kk Rfidタグ装置
US8587413B2 (en) 2008-07-29 2013-11-19 Fujitsu Limited Information access system, information storage device and reader/writer device
JP2014513287A (ja) * 2011-04-07 2014-05-29 ソニター テクノロジーズ アクティーゼルスカブ 位置測定システム
KR101159645B1 (ko) 2011-06-13 2012-07-03 삼성탈레스 주식회사 모노펄스 레이더를 위한 광 실시간 지연선로 위상 비교 장치 및 그 방법
US9618336B2 (en) 2011-09-12 2017-04-11 Fujitsu Limited Measuring device and measurement method
KR101325738B1 (ko) 2012-01-03 2013-11-08 인하대학교 산학협력단 장애물 감지를 위한 휴대용 감지 장치
JP2013181922A (ja) * 2012-03-02 2013-09-12 Chugoku Electric Power Co Inc:The 位置標定方法、及び位置標定システム
JP2013181923A (ja) * 2012-03-02 2013-09-12 Chugoku Electric Power Co Inc:The 位置標定方法、及び位置標定システム
JP2013195214A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Chugoku Electric Power Co Inc:The 位置標定システムの制御方法、及び位置標定システム
KR101393644B1 (ko) 2012-10-05 2014-05-13 현대오트론 주식회사 다이나믹 초음파 센서 및 센싱 방법
KR101507238B1 (ko) 2013-08-20 2015-03-30 재단법인 씨윗코리아 레이더 장치
JP2016148634A (ja) * 2015-02-13 2016-08-18 三菱電機株式会社 目標検出装置
KR101655026B1 (ko) * 2015-04-22 2016-09-06 재단법인대구경북과학기술원 타겟 탐지 장치 및 방법
KR20190079060A (ko) * 2017-12-27 2019-07-05 현대자동차주식회사 차량의 승객 탐지 장치와 이를 이용한 경보 시스템 및 그 방법
KR102417909B1 (ko) * 2017-12-27 2022-07-07 현대자동차주식회사 차량의 승객 탐지 장치와 이를 이용한 경보 시스템 및 그 방법
KR102287409B1 (ko) * 2020-12-30 2021-08-06 영남대학교 산학협력단 라이다 센서 장치 및 레이저 신호 송출 방법
WO2022145534A1 (ko) * 2020-12-30 2022-07-07 영남대학교 산학협력단 라이다 센서 장치 및 레이저 신호 송출 방법
US20230305122A1 (en) * 2020-12-30 2023-09-28 Research Cooperation Foundation Of Yeungnam University Lidar sensor device and method of transmitting laser signal
US11965990B2 (en) 2020-12-30 2024-04-23 Research Cooperation Foundation Of Yeungnam University LIDAR sensor device and method of transmitting laser signal

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN111095016B (zh) 雷达装置
EP3186655B1 (en) Indoor position location using delayed scanned directional reflectors
JP2990097B2 (ja) 連続波広帯域精密距離測定レーダ装置
US6977610B2 (en) Multiple radar combining for increased range, radar sensitivity and angle accuracy
US20060220949A1 (en) Interferometer-type rader
JP4496954B2 (ja) 干渉型レーダー
US9470784B2 (en) Radar device
JP2005315820A (ja) 障害物検知装置
US7239264B2 (en) Radar transponder
US8786489B2 (en) Active target with height diversity
JP4123494B2 (ja) 移動体探索システム
JP3991081B2 (ja) アクテイブタグ装置
EP2369363B1 (en) Active target
JP2003315447A (ja) 走査型fmcwレーダのアンテナ切り換え方法及び走査型fmcwレーダ
EP2353022A2 (en) A combined direction finder and radar system, method and computer program product
US20220050176A1 (en) Radar device
JP2007240534A (ja) アクテイブタグ装置
JP2005265412A (ja) 障害物検知装置
JP2006226847A (ja) 無線センシング装置及び無線センシング方法
EP2815249B1 (en) Method and apparatus for estimating a distance and a location through near-field multi-frequency radio transmissions
JP2016205821A (ja) レーダ装置
RU2127437C1 (ru) Способ радиолокационного определения координат целей
US11921230B2 (en) Radar device and signal processing method
JP4088700B2 (ja) アクテイブタグ装置
US20110234446A1 (en) Apparatus for measuring the relative direction of a radio signal