JP2005315789A - 計装システム - Google Patents

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Shigeru Odanaka
滋 小田中
Tadayoshi Oda
直敬 小田
Masahito Ishii
雅人 石井
Shimei Saito
子明 齋藤
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Abstract

【課題】測定レンジを複数に分けて対数の測定値信号とレンジ信号を出力する場合、突変がなく、1レンジ監視により監視性および信頼性の向上が図れるようにする。
【解決手段】測定値入力用の計測装置1と、測定値監視用の計装装置2とを備える。計測装置1では広範囲の測定レンジを測定し、入力された測定値を変換して測定値信号を出力し、測定レンジを複数に分けて測定値がどの測定レンジに属するかの判定を行い、判定された測定レンジのレンジ信号を出力する。測定値信号bおよびレンジ信号cは計装装置2でサンプリングされ、測定値信号を1つの測定レンジで監視される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば原子力プラント等における炉水、蒸気等の流体温度、圧力、流量、水位等の各種広域レンジの測定を対象とする計装システムに係り、特にレンジ分割を適用して監視精度の向上を図った計装システムに関するものである。
一般に、各種計測システムにおいて、測定値信号を監視する場合には、全レンジに亘る測定値信号を一律に指示・表示して監視が行われている。しかし、原子力プラント等における炉水、蒸気等の流体温度、圧力、流量、水位等の測定のように、広範囲の測定レンジの測定を行う場合には、全レンジに亘る一律管理では指示・表示精度が悪い。
そこで、信号出力をレンジ分割して監視することが行われており、従来では、例えば測定値信号をレンジ切替え回路により種々のレンジに変更し、これにより監視精度を高めることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、レンジ切替えを伴うような急激な入力変化に対して計測精度を向上するため、現在の計測レンジより小さな計測レンジのデータが連続した場合には、1段小さな計測レンジに切替える技術も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、増幅レンジの切替えの影響を排除するために、信号をデジタルデータに変換し、2回前のデータの比を求め、当該比が予め設定されたレンジ切替え判断範囲内にあるとき増幅レンジの切替えが行われたと判断し、増幅レンジ切替え前のデータに補正することも提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開平5−288886号公報 特開2002−116052号公報 特開2002−255391号公報
しかしながら、上述した従来の技術では、測定レンジを複数に分けて監視することが可能であっても、複数の指示・表示を行うことが多く、監視性が必ずしも十分でない場合があった。
また、例えば測定値信号の異常な信号変化率である突変に対し、補正等による対応にも困難性があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、測定レンジを複数に分けて対数の測定値信号とレンジ信号を出力する場合、突変がなく、より一層の指示・表示精度を向上させることができ、かつ1レンジ監視により監視性および信頼性の向上が図れる計測システムを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明では、広範囲の測定レンジの測定を行うセンサと、このセンサから出力された測定値を入力するデータ入力部と、入力された前記測定値を変換して測定値信号を出力する測定値信号出力部と、前記センサの測定レンジを複数に分けて前記測定値がどの測定レンジに属するかの判定を行うレンジ判定部と、このレンジ判定部で判定された測定レンジのレンジ信号を出力するレンジ信号出力部とを有する計測装置と、この計測装置から出力された前記測定値信号および前記レンジ信号を受信する測定値信号受信部およびレンジ信号受信部と、受信された前記測定値信号および前記レンジ信号をサンプリングし、前記測定値信号を1つの測定レンジで監視する監視部とを有する計装装置とを備え、前記センサによる広域レンジの測定を1レンジ監視として行うことを特徴とする計装システムを提供する。
本発明に係る計測システムによれば、広範囲の測定レンジの測定を行う場合に、測定レンジを複数に分け、測定値信号がどのレンジのものかをレンジ判定部により判定し、測定値信号とともに測定値に対応するレンジ信号を出力し、1つのレンジで信号変化率を監視することにより、指示・表示精度を向上させることと、広範囲の測定レンジの測定を1レンジ監視できることの両方を満足することが可能となる。したがって、より一層の指示・表示精度を向上させることができ、かつ1レンジ監視により監視性および信頼性の向上が図れる。
以下、本発明に係る計装システムの実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、計装システムの構成を示すシステム構成図である。この図1に示すように、本実施形態の計装システムは大別して、広範囲の測定レンジの測定を対数(ログ)で行ない、この測定レンジを複数の測定値信号と、測定値信号がどのレンジのものかを示すレンジ信号とを出力する計測装置1と、この計測装置1から測定値信号とレンジ信号とを入力して、1つのレンジで監視(指示および表示等)を行う計装装置2とを備える。
計測装置1は、広範囲の測定レンジの測定を行うセンサ3と、このセンサ3から線形で出力された測定値aを入力するデータ入力部4と、データ入力部4から入力された測定値aのレンジ判定を行うレンジ判定部5とを有する。レンジ判定部5は、切替レベルデータベース(読出し専用メモリ:ROM)6に格納された複数に分割された切替レベルデータに基づき、測定値aがどの測定レンジに属するかの判定を行う。
また、計測装置1は、レンジ判定部5でのレンジ判定後、測定値データをアナログ信号からデジタル信号に変換するデータ変換部(デジタル・アナログ変換器:A/D変換器)7、および変換後データとしての測定値信号bを出力する測定値信号出力部8とを有する。さらに、計測装置1は、レンジ判定部で判定された測定レンジのレンジ信号cを出力するレンジ信号出力部9を有する。
一方、計装装置2は、計測装置1から出力された測定値信号bおよびレンジ信号cを受信する測定値信号受信部10およびレンジ信号受信部11を有する。そして、この計装装置2は、受信された測定値信号bおよびレンジ信号cを同期させてサンプリングし、測定値信号bを1つの測定レンジで監視する監視部12を有する。
監視部12は、測定値信号bとレンジ信号bとのサンプリング周期を同期させ、これら測定値信号bとレンジ信号cとの時間ずれを無くすることにより、測定値信号bの全てを各レンジに対応して表示させる機能を有する。
具体的には、監視部12は、測定値信号bの異常な信号変化率である突変を監視する信号変化率(突変)監視部13と、測定値信号受信部10からの測定値信号bを信号変化率監視部13経由および非経由の2ルートで入力するデータ復元部(デジタル・アナログ変換部:D/A)14と、復元された測定値aを表示するCRT等の表示部15とを有する。なお、表示部15に代えて機器類に所定の指示を与える指示部を有する構成としてもよい。データ復元部14には、計測装置1のレンジ判定部5により、判定後に設定されたレンジ切替えデータ16が入力されるようになっている。
また、監視部12は、レンジ信号受信部11で受信されたレンジ信号cのレンジを監視するレンジ信号監視部18を有するとともに、信号変化率監視部13を経由した測定値信号bと、レンジ信号監視部18からのレンジ信号cとを受け、後述するシステム異常の検出時に故障判定をしてシステム停止指令を出力するトリップ回路17を有している。
図2は、第1実施形態として、上記構成のシステム構成を使用した基本的な作用手順を示すフローチャートである。図3〜図5は、図2の工程における作用説明図である。
図2に示すように、計測装置1においては、センサ3から測定値aのデータ出力が線形で行われ(S101)、レンジ判定部5において逐次、測定値aのレンジ判定(S102)が行われる。このレンジ判定の際には、測定値aの変動が一定範囲内の微小変動であるか否かの判断が行われ(S103)、微小変動の場合(YES)には、同判断に続いて所定の分割されたレンジが設定される(S104)。測定値aの変動が一定範囲を超える場合(S103:NO)には、ステップS102に戻り、異なるレンジ設定が行われる。すなわち、レンジ判定部5には、入力される測定値aが一定範囲内で微小変動してもレンジ切替えを頻発させない機能が付与されている。これにより、測定値aの変動が一定範囲内の微小変動であるか否かの判断が行われ、監視を安定化するためのチャタリング防止が図れる。なお、このチャタリング防止機能に関しては、図5を参照して、後に具体的に説明する。
レンジ設定がなされた後は、計測信号bおよびレンジ信号cが1レンジ信号として計装装置2に出力され、計装装置2の測定値信号受信部10およびレンジ信号受信部11により受信される(S106)。
そして、受信された計測信号bおよびレンジ信号cは、サンプリング周期を同期設定されて(S107)、監視装置12に入力され、表示部15に表示されて監視される。
図3は、上述した計測装置1におけるレンジ設定のステップ(S104)、および計装置2における監視ステップ(S108)による指示・表示の機能を具体的に示したものである。この図3に示すように、計測装置1では、測定値aが例えば「レンジ1」、「レンジ2」、「レンジ3」のように複数に分割されたレンジのいずれかに属するかの判定がされる。そして、例えばセンサ3による測定値aが「レンジ2」に属する場合には、「レンジ2」の設定がされ、レンジ信号出力部9から「レンジ2」のレンジ信号cが出力される。
この場合、計装装置2では、判定された1つのレンジ、すなわち「レンジ2」のように指示・表示等が行われる。そして、その後に測定値aが変動(上昇または下降)した場合には、指示・表示等が「レンジ1」、「レンジ2」のように切替わり、常時1つのレンジでの監視が行われるものである。
このように、本実施形態では、広範囲の測定レンジの測定を行い、この測定レンジを複数に分けた測定値信号bと測定値信号bがどのレンジのものかを示すレンジ信号cを出力する計測装置1と、測定値信号bとレンジ信号cとを入力して1つのレンジで監視(指示・表示など)を行う計測装置2とを備えることにより、指示・表示精度を向上させることと、1レンジ監視ができることの両方を満足することができる。
図4は、計装装置2における測定値信号bとレンジ信号cとのサンプリングの同期設定について、具体的に例示している。この図4の横軸には時間を示している。また、上段には計測装置1で出力される測定値信号bおよびレンジ信号cの変化の様子を示し、下段には計装装置2の表示部15で表示される指示・表示値を示している。図4の中段には、上向き矢印で示すように、測定値信号bのサンプリング周期とレンジ信号cのサンプリング周期とが同期している様子を表している。
そして、図4の上段に示すように、測定値信号bが順次上昇して例えば4点目でレンジ切替えレベルに達した場合、測定値レンジ信号cが「レンジn」から「レンジn+1」に切替わり、この切替わったレンジのもとでは4点目の測定値信号は低値として捉えられる。この結果、例えば図4の下段に示すように、指示・表示値としての測定値aは、漸増傾向にあることが指示される。
このように、本実施形態では、計装装置2の測定値信号bとレンジ信号cとのサンプリング周期を同期させ、測定値信号bとレンジ信号cとのずれがないようにし、指示・表示値の突変がないようにすることができる。なお、計測レンジのフルスケール値の小さいほうが、精度がよくなる。これは、計測レンジが対数の場合、顕著となる。このため、計測レンジを分けることにより、相対的に精度を向上させている。
図5は、図2に示した工程のステップS103におけるチャタリング防止機能を具体的に示している。この図5では、上段に測定値a、中断に測定値信号b、下段にレンジ信号cを示し、横軸に時間を示している。
この図5に示すように、レンジ判定部5においては、測定値aの微小変動範囲として、上限の切替えレベルと、ヒスレベル設定とした下限の切替えレベルとを定めている。この切替えレベル間に測定値aがある場合には測定値信号bのレンジが切替わることなく、上下限のレベルを超えた場合にのみ、レンジ切替えが行われる。
このように、本実施形態によれば、レンジ切替えのための切替え範囲を設け、測定値aが微小変動してもレンジ切替えを頻発させないようにし、チャタリング防止、ひいては監視安定化が図られる。
次に、図1、図6および図7を参照して本発明の第2実施形態について説明する。本発明は上述の第1実施形態で説明したように、測定値信号bとレンジ信号cとのサンプリング周期を同期させることにより、サンプリングの時間ずれを無くし、測定値信号bの全てを各レンジに対応して監視し、監視精度の向上を達成するものである。しかし、測定値信号bとレンジ信号cとのサンプリング周期が、非同期となり、かつ突変が現れ、監視精度の向上が図れなくなる可能性が想定され得る。第2実施形態では、このような測定値信号bとレンジ信号cとのサンプリング周期とが非同期である場合の対処機能を備えたシステム構成およびその作用について説明する。
この第2実施形態では、図6に示すように、ステップS201〜S207において、上述した第1実施形態の図2におけるS101〜S107と同様の作用が行われる。したがって、ステップS201〜S207の説明は省略する。この第2実施形態が第1実施形態と異なるのは、ステップS208以降の作用である。
ステップS208では、監視部12において測定値信号bとレンジ信号cとのサンプリング周期が同期しているかどうかの判断が行われる。同期している場合(S208:YES)には、ステップS209に進み、第1実施形態と同様に監視結果の指示・表示が行われる。これに対し、測定値信号bとレンジ信号cとのサンプリング周期が非同期である場合(S208:NO)、すなわち両信号のサンプリングに時間差がある場合には、現時点のレンジnでサンプリングされたレンジ信号cと次の時点のレンジn+1でサンプリングされるレンジ信号cとの間で測定値信号bに突変が監視される可能性がある。この場合にはレンジ切替えが実施されないこととなる。
そこで、第2実施形態では、ステップS208:NOの場合には、測定値信号bに突変があるかどうかの判断が行われ(S210)、ここで、突変があると判断された場合には(S210:YES)、測定値aが前回サンプル値に保持され(S212)、続いてレンジ信号監視部16により計測装置1でのレンジ切替えが行われたことを確認してから(S213:YES)、表示部15への指示・表示が行われる(S214)。このようなステップS210〜S214の作用を図7により具体的に説明する。
図7の横軸には時間を示し、上段には計測装置1で出力される測定値信号bおよびレンジ信号cの変化の様子を示し、下段には計装装置2の表示部15で表示される指示・表示値を示している。図7の中段には、上向き矢印で示すように、測定値信号bのサンプリングとレンジ信号cとのサンプリング周期が非同期で、時間ずれがある様子を示している。
この図7の上段に示すように、例えばレンジnの場合における前回の測定値信号b1、b2、b3から突変した測定値信号b4が監視された場合、この測定値信号b4が表示されることなく、前回の測定値信号b3に保持される(ホールド機能)。そして、計測装置1により、次のレンジ信号c5でレンジnからレンジn+1にレンジ切替えが行われたことが確認された後、図7下段に示すように、測定値a5、a6が表示される。
また、図6に示すように、計測装置1でのレンジ切替えが行われたことが確認できない場合には(S213:NO)、システムの故障と認知され(S215)、トリップ回路17によりトリップ信号が出力される(S216)。
以上の第2実施形態によれば、計装装置2の測定値信号bとレンジ信号cのサンプリング周期が非同期である場合、計測装置2で測定値信号bの突変が監視された場合には、測定値が前回サンプリング値に保持され、測定値信号bの変化(上昇または下降)によりレンジを切替える際に、計測装置1での測定値信号bとレンジ信号cのサンプリング時間のずれが発生しても、指示・表示値の突変がないようにすることができる。
また、本実施形態では、測定値信号bの突変後、次の計測装置1からのレンジ切替えが確認できない場合、システムの故障を認知することにより、信頼性を高めることができる。
次に、図1、図8および図9を参照して本発明の第3実施形態について説明する。
この第3実施形態による計装システムは、測定値信号bとレンジ信号cとのサンプリング周期が非同期となった場合で、かつ信号変化率監視部13で突変が監視された場合に、次のレンジ信号cのサンプリング前に先行して、測定レンジを上昇または下降させる機能(レンジ先行切替え機能)を有する。これにより、測定値変化によるレンジ切替え時の測定値信号bとレンジ信号cとのサンプリング時間のずれが発生した場合でも、表示部15への突変表示を防止するものである。
すなわち、第3実施形態では、図8に示すように、ステップS301〜S307において、上述した第1実施形態の図2におけるS101〜S107と同様の作用が行われる。したがって、ステップS301〜S307の説明は省略する。この第3実施形態が第1実施形態と異なるのは、ステップS308以降である。
ステップS308では、監視部12において測定値信号bとレンジ信号cとのサンプリング周期が同期しているかどうかの判断が行われる。同期している場合(S308:YES)には、ステップS309に進み、第1実施形態と同様に監視結果の指示・表示が行われる。これに対し、測定値信号bとレンジ信号cとのサンプリングが非同期である場合(S308:NO)、すなわち両信号のサンプリングに時間差がある場合には、現時点のレンジnでサンプリングされたレンジ信号cと次の時点のレンジn+1でサンプリングされるレンジ信号cとの間で測定値信号bに突変が監視される可能性がある。この場合にはレンジ切替えが実施されないこととなる。
そこで、第3実施形態では、ステップS308の判断がNOの場合には、測定値信号bに突変があるかどうかの判断が行われ(S310)、ここで、突変があると判断された場合には(S310:YES)、測定値aの突変による上昇または下降に対応して、測定レンジを上昇または下降させる(S312)。続いて、レンジ信号監視部16により計測装置1でのレンジ切替えが行われたことが確認されてから(S313:YES)、その後に指示・表示が行われる(S314)。このようなステップS310〜S314の作用を図9により具体的に説明する。
すなわち、図9の横軸には時間を示し、上段には計測装置1で出力される測定値信号bおよびレンジ信号cの変化の様子を示し、下段には計装装置2の表示部15で表示される指示・表示値を示している。図7の中段には、上向き矢印で示すように、測定値信号b1〜b6とレンジ信号c1〜c6とのサンプリング周期が非同期で、時間ずれがある様子を示している。
この図9の上段に示すように、レンジnの場合における前回の測定値信号b1、b2、b3から突変した測定値信号b4が監視された場合、次のレンジ信号c5がサンプリングされる前に、突変の測定値信号b4が属するレンジn+1にレンジ切替えが先行して行われる。これにより、突変が表示されることなく、レンジ切替え後の測定値信号b5がサンプリングされ、表示部15に正常な測定値a4が表示される。
なお、図8に示すように、計測装置1でのレンジ切替えが行われたことが確認できない場合には(S313:NO)、システムの故障と認知され(S315)、第2実施形態と同様に、トリップ回路17によりトリップ信号が出力される(S316)。
以上の第3実施形態によれば、計装装置2の測定値信号bとレンジ信号cとのサンプリング周期が非同期である場合、計測装置2で測定値信号bの突変が監視された場合には、次のレンジ信号のサンプリングに先立ってレンジ切替え(上昇または下降)が行われることにより、測定値の変化(上昇または下降)によってレンジが切替わる際に、計装装置2での測定値信号bとレンジ信号cのサンプリング時間のずれが発生しても、指示・表示値の突変がないようにすることができる。
次に、図1、図10および図11を参照して本発明の第4実施形態について説明する。
この第4実施形態による計装システムは、測定値信号bとレンジ信号cとのサンプリング周期が非同期となった場合で、かつ信号変化率監視部13で突変が監視された場合に、その突変に係る測定値信号bを表示することなく、次回サンプリング時における計測装置1のレンジ切替えを確認してから、レンジ切替えを行う機能を有し、これにより測定値変化によるレンジ切替え時の測定値信号bとレンジ信号cとのサンプリング時間のずれが発生した場合でも、表示部への突変表示を防止するものである。
すなわち、第4実施形態では、図10に示すように、ステップS401〜S407において、上述した第1実施形態の図2におけるS101〜S107と同様の作用が行われる。したがって、ステップS401〜S407の説明は省略する。この第4実施形態が第1実施形態と異なるのは、ステップS408以降である。
ステップS408では、監視部12において測定値信号bとレンジ信号cとのサンプリング周期が同期しているかどうかの判断が行われる。同期している場合(S408:YES)には、ステップS409に進み、第1実施形態と同様に監視結果の指示・表示が行われる。これに対し、測定値信号bとレンジ信号cとのサンプリング周期が非同期である場合(S408:NO)、すなわち両信号のサンプリングに時間差がある場合には、現時点のレンジnでサンプリングされたレンジ信号cと次の時点のレンジn+1でサンプリングされるレンジ信号cとの間で測定値信号bに突変が監視される可能性がある。この場合にはレンジ切替えが実施されないこととなる。
そこで、第4実施形態では、ステップS408:NOの場合には、測定値信号bに突変があるかどうかの判断が行われ(S410)、ここで、突変があると判断された場合には(S410:YES)、測定値aの突変による上昇または下降に対応して、測定レンジが上昇または下降される(S412)。続いて、レンジ信号監視部16により計測装置1でのレンジ切替えが行われたことが確認されてから(S413:YES)、指示・表示が行われる(S414)。このようなステップS410〜S414の作用を図11により具体的に説明する。
すなわち、図11の横軸には時間を示し、上段には計測装置1で出力される測定値信号bおよびレンジ信号cの変化の様子を示し、下段には計装装置2の表示部15で表示される指示・表示値を示している。図11の中段には、上向き矢印で示すように、測定値信号bのサンプリングとレンジ信号cのサンプリングとが非同期で、時間ずれがある様子を示している。
この図11の上段に示すように、レンジnの場合における前回の測定値信号b1、b2、b3から突変した測定値信号b4が監視された場合には、表示部15に測定値信号b4が表示されずに、次のレンジ信号c5のサンプリングの際に、突変の測定値信号b4が属するレンジn+1に切替えが行われる。このレンジ切替えが確認された後に、レンジ切替え後の測定値信号b5がサンプリングされ、表示部15に正常な測定値a5が表示される。
なお、図10に示すように、計測装置1でのレンジ切替えが行われたことを確認できない場合には(S413:NO)、システムの故障と認知され(S415)、第2実施形態と同様に、トリップ回路17によりトリップ信号が出力される(S416)。
以上の第4実施形態によれば、計装装置2の測定値信号bとレンジ信号cとのサンプリング周期とが非同期である場合で、計測装置2で測定値信号bの突変が監視された場合には、次回サンプリング時における計測装置1のレンジ切替えを確認してから、レンジ切替えを行う機能を有し、これにより測定値変化によるレンジ切替え時の測定値信号とレンジ信号とのサンプリング時間のずれが発生した場合でも、表示部15への突変表示を防止することができる。
なお、以上の第2〜第4実施形態では、第1実施形態と同様の測定値信号bとレンジ信号cとの同期設定を前提としたが、測定値信号bとレンジ信号cとの同期設定を前提とすることなく、初期に非同期設定とする場合でも適用することができる。
本発明に係る計装システムの実施形態を示すシステム構成図。 本発明の第1実施形態による工程を示すフローチャート。 本発明の第1実施形態による作用説明図。 本発明の第1実施形態による作用説明図。 本発明の第1実施形態による作用説明図。 本発明の第2実施形態による工程を示すフローチャート。 本発明の第2実施形態による作用説明図。 本発明の第3実施形態による工程を示すフローチャート。 本発明の第3実施形態による作用説明図。 本発明の第4実施形態による工程を示すフローチャート。 本発明の第4実施形態による作用説明図。
符号の説明
1 計測装置
2 計装装置
3 センサ
4 データ入力部
5 レンジ判定部
6 切替レベルデータベース
7 データ変換部
8 測定値信号出力部
9 レンジ信号出力部
10 測定値信号受信部
11 レンジ信号受信部
12 監視部
13 信号変化率(突変)監視部
14 データ復元部
15 表示部
16 レンジ切替えデータ
17 トリップ回路
a 測定値
b 測定値信号
c レンジ信号

Claims (7)

  1. 広範囲の測定レンジの測定を行うセンサと、このセンサから出力された測定値を入力するデータ入力部と、入力された前記測定値を変換して測定値信号を出力する測定値信号出力部と、前記センサの測定レンジを複数に分けて前記測定値がどの測定レンジに属するかの判定を行うレンジ判定部と、このレンジ判定部で判定された測定レンジのレンジ信号を出力するレンジ信号出力部とを有する計測装置と、
    この計測装置から出力された前記測定値信号および前記レンジ信号を受信する測定値信号受信部およびレンジ信号受信部と、受信された前記測定値信号および前記レンジ信号をサンプリングし、前記測定値信号を1つの測定レンジで監視する監視部とを有する計装装置とを備え、
    前記センサによる広域レンジの測定を1レンジ監視として行うことを特徴とする計装システム。
  2. 前記監視部では、前記測定値信号と前記レンジ信号とのサンプリング周期を同期させ、これら測定値信号とレンジ信号との時間ずれを無くすることにより、前記測定値信号の全てを各レンジに対応して監視する請求項1記載の計装システム。
  3. 前記監視部は、前記測定値信号の異常な信号変化率である突変を監視する信号変化率監視部と、前記測定値を表示する表示部とを備え、前記測定値信号と前記レンジ信号とのサンプリング周期が非同期となった場合で、かつ前記突変が監視された場合に、その測定値を前回サンプリング値に保持する機能を有し、これにより測定値変化によるレンジ切替え時の前記測定値信号と前記レンジ信号とのサンプリング時間のずれが発生した場合でも、前記表示部への突変表示を防止する請求項1記載の計装システム。
  4. 前記監視部は、前記測定値信号の異常な信号変化率である突変を監視する信号変化率監視部と、前記測定値を表示する表示部とを備え、前記測定値信号と前記レンジ信号とのサンプリング周期が非同期となった場合で、かつ前記突変が監視された場合に、次のレンジ信号のサンプリングに先立って測定レンジを突変に対応するレンジまで上昇または下降させる機能を有し、これにより測定値変化によるレンジ切替え時の前記測定値信号と前記レンジ信号とのサンプリング時間のずれが発生した場合でも、前記表示部への突変表示を防止する請求項1記載の計装システム。
  5. 前記監視部は、前記測定値信号の異常な信号変化率である突変を監視する信号変化率監視部と、前記測定値を表示する表示部とを備え、前記測定値信号と前記レンジ信号とのサンプリング周期が非同期となった場合で、かつ前記突変が監視された場合に、次回サンプリング時における前記計測装置のレンジ切替えを確認してからレンジ切替えを行う機能を有し、これにより測定値変化によるレンジ切替え時の前記測定値信号とレンジ信号とのサンプリング時間のずれが発生した場合でも、前記表示部への突変表示を防止する請求項1記載の計装システム。
  6. 前記測定値信号の突変後、次の計装装置のサンプリングで前記計測装置におけるレンジ切替えが確認できない場合、システム故障と認知する請求項3,4または5記載の計装システム。
  7. 前記計測装置は、入力される測定値が一定範囲内で微小変動してもレンジ切替えを頻発させない機能を有する請求項1記載の計装システム。
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