JP2005315781A - 形状測定機 - Google Patents

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Abstract


【課題】 プローブの許容ストロークを抑えたまま、被測定物の形状に合わせて適正な測定開始位置を簡単かつ確実に設定することができる形状測定機を提供すること。
【解決手段】 被測定物Wの表面にプローブ26を接触させて、その表面形状を測定する形状測定機であって、被測定物Wの設計形状に関する情報を記憶する設計形状記憶手段と、この設計形状に関する情報から測定に必要なプローブ26の測定ストロークHを算出する測定ストローク算出手段と、プローブ26または被測定物Wを互いに進退自在に相対移動させるガイド手段と、このガイド手段の駆動を制御する駆動制御手段と、プローブ26または被測定物Wの前記深さ方向における位置を検出する位置検出手段とを有し、駆動制御手段は、測定ストロークHと、プローブ26または被測定物Wの位置とから、ガイド手段を介して、プローブ26および被測定物Wの適正な測定開始位置を設定することを特徴とする。
【選択図】 図6

Description

本発明は、接触式プローブを有する形状測定機に関する。
近年、作動軸の先端に設けられた接触式プローブを用いて被測定物の形状を測定する形状測定機が多く知られている。これら形状測定機の中には、軸方向に往復移動可能に支持された作動軸と、この作動軸の先端に設けられたプローブとを備えたものが紹介されている(特許文献1参照。)。
この形状測定機においては、作動軸を先端に向けて付勢することで、被測定物に対してプローブを接触させる。その状態から、作動軸の軸方向に直交する方向に被測定物を移動させると、プローブが被測定物の表面にならって、前記被測定物の深さ方向に移動する。このときのプローブの前記深さ方向の移動量と、プローブと直交する方向の移動量とを移動量検出手段により検出し、これらの検出結果に基づいて所定の演算を行うことにより、被測定物の表面形状の測定が行われる。
このような形状測定機によると、作動軸を往復移動させることによりプローブを被測定物に対してストロークさせていることから、プローブがそのストロークの最後端に配される位置から最先端に配される位置までの移動量、すなわちプローブの許容ストロークが、作動軸の長さ内に制限される。そのため、被測定物の測定に必要なプローブの測定ストロークが、上記許容ストローク内に設定されるように、それらプローブや被測定物を目視することにより、または移動量検出手段の出力値を観察することにより、被測定物またはプローブの位置を位置決めし、被測定物の測定開始位置の設定が行われていた。
ここで、一般に、これらプローブは、測定に伴うプローブへのモーメント荷重や移動量検出手段の検出誤差、または温度変化などによる測定精度の悪化を抑えるため、ストッパなどを用いることにより、その許容ストロークを最小限に抑えることが要請される。そのため、測定精度を向上させるためにプローブの許容ストロークを最小限に抑えつつ、その許容ストロークの範囲内でこれを最大限利用して測定する場合も多い。
国際公開第03/023369号パンフレット
しかしながら、上記のような形状測定機では、測定の際に、プローブの許容ストロークが一杯に使用され、そのストロークの余分が少ないため、適正な測定開始位置を設定するのが困難になるという問題がある。測定開始位置の設定を誤ると、プローブにその許容ストロークの限界を超えて移動させようとする力が働く場合があり、測定機や被測定物に傷を付けてしまうおそれがある。また、ストロークが足りないために、測定を中止して再度の測定が必要になるなどして、全体の測定時間の増加にもつながってしまう。
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、プローブの許容ストロークを抑えたまま、被測定物の形状に合わせて、適正な測定開始位置を簡単かつ確実に設定することができ、被測定物を短時間で高精度に測定することができる形状測定機を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提供する。
請求項1に係る発明は、プローブ軸の軸方向に移動可能に支持されたプローブを被測定物の深さ方向に変化のある表面にならって追従させて、前記プローブと被測定物との接触点の空間位置座標を検出することにより、前記被測定物の表面形状を測定する形状測定機であって、前記被測定物の設計形状に関する情報を記憶する設計形状記憶手段と、この設計形状記憶手段により記憶された前記設計形状に関する情報から、測定に必要な前記プローブの測定ストロークを算出する測定ストローク算出手段と、前記プローブまたは前記被測定物の少なくとも一方を、互いに進退自在に相対移動させるガイド手段と、このガイド手段の駆動を制御する駆動制御手段と、前記プローブまたは前記被測定物の少なくとも一方の前記深さ方向における位置を検出する位置検出手段とを有し、前記駆動制御手段は、前記測定ストローク算出手段により算出された測定ストロークと、前記位置検出手段により検出された前記プローブまたは前記被測定物の位置とから、前記ガイド手段を介して、前記プローブおよび被測定物の適正な測定開始位置を設定することを特徴とする。
この発明に係る形状測定機においては、設計形状記憶手段により被測定物の設計形状に関する情報が記憶され、この情報から、測定ストローク算出手段により、測定ストロークが算出される。そして、この測定ストロークと、位置検出手段により検出されたプローブまたは被測定物の位置とから、駆動制御手段により、ガイド手段を介して、プローブおよび被測定物の適正な測定開始位置が設定される。
これにより、適正な測定開始位置を簡単かつ確実に設定することができる。そのため、形状測定機や被測定物が傷付くのを防止することができる。また、ストロークが足りないことから生じる再度の測定が不要となり、全体の測定時間を短くすることができる。さらに、許容ストロークを最小限に維持することができ、高精度に測定することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の形状測定機において、前記被測定物の表面の測定範囲に関する情報を記憶する測定範囲記憶手段を備え、前記測定ストローク算出手段は、前記測定範囲記憶手段により記憶された前記測定範囲に関する情報と、前記設計形状に関する情報とから、前記測定ストロークを算出することを特徴とする。
この発明に係る形状測定機においては、測定範囲記憶手段により、被測定物の表面の測定範囲に関する情報が記憶され、測定範囲に関する情報と設計形状に関する情報とから、測定ストローク算出手段により、測定ストロークが算出される。そのため、実際に必要な測定範囲に応じた測定ストロークが正確かつ迅速に算出される。
これにより、実際に必要な測定ストロークに合わせて、より精度よく測定開始位置を設定することができる。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載の形状測定機において、前記測定開始位置を、前記算出された測定ストロークのストロークエンドに設定し、この測定ストロークが前記プローブの許容ストロークの範囲内にあることを特徴とする。
この発明に係る形状測定機においては、測定開始位置が、測定ストロークのストロークエンドに設定され、この測定ストロークが許容ストロークの範囲内に設定される。
これにより、より正確かつ迅速に被測定物の測定を行うことができる。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の形状測定機において、前記測定ストロークのストロークエンドを、前記許容ストロークのストロークエンドの近傍に設定することを特徴とする。
この発明に係る形状測定機においては、測定開始位置である測定ストロークのストロークエンドが、許容ストロークのストロークエンドの近傍に設定される。そのため、測定時におけるプローブの突出量が最小限に抑えられる。
これにより、プローブ軸の剛性を上げ、かつ測定に伴うプローブ軸に加わるモーメント荷重を最小限に抑えることが可能となり、より精度の高い測定が可能となる。
請求項5に係る発明は、請求項1から請求項4のいずれか一つに記載の形状測定機において、前記設計形状記憶手段により記憶された前記設計形状に関する情報と、前記位置検出手段により検出された前記プローブまたは前記被測定物の少なくとも一方の位置とに応じて、前記ガイド手段を介して前記プローブおよび被測定物の相対移動速度を制御する相対移動速度制御手段を備えることを特徴とする。
この発明に係る形状測定機においては、設計形状に関する情報と、位置検出手段により検出されたプローブまたは被測定物の少なくとも一方の位置とに応じて、相対移動速度制御手段により、ガイド手段を介してプローブおよび被測定物の相対移動速度が制御される。
これにより、プローブまたは被測定物の位置に応じて、両者の相対速度を変化させることができ、より効率よく迅速に測定することができるとともに、両者の接触による損傷を防止することができる。
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の形状測定機において、前記相対移動速度は、前記プローブと前記被測定物とが互いに離間する離間位置から両者が互いに近接する近接位置までの間において、前記プローブまたは前記被測定物を相対移動させる第1の送り速度と、前記プローブまたは前記被測定物が、前記近接位置から前記プローブと前記被測定物とが接触する接触位置を経て前記測定開始位置に至るまでの間において、前記プローブまたは前記被測定物を相対移動させる第2の送り速度とを有することを特徴とする。
この発明に係る形状測定機においては、離間位置から近接位置までの間では、第1の送り速度でプローブと被測定物とが相対移動し、近接位置から接触位置を経て測定開始位置に至るまでの間では、第2の送り速度で両者が相対移動する。
これにより、プローブと被測定物との相対距離に応じて、その相対移動速度を変化させることができ、例えば、両者の相対距離が離れている場合には相対移動速度を高速にし、両者の相対距離が近づいたときに相対移動速度を低速にすることにより、より効率よく迅速に測定することができるとともに、両者の接触による損傷を防止することができる。
本発明によれば、プローブの許容ストロークを最小限に設定しつつも、被測定物の形状に応じて、適正な測定開始位置を簡単かつ確実に設定することができる。そのため、被測定物の測定を精度よく迅速に行うことができ、形状測定機や被測定物の損傷を防止することができる。
(実施例1)
以下、本発明の第1の実施例に係る形状測定機について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施例としての形状測定機に、例えば凸レンズからなるワーク(被測定物)を取り付けた様子を示したものである。
図1において、符号1は形状測定機、符号Wはワークを示している。
形状測定機1は、後述するZ軸駆動モータ42などを制御するモータ制御部(駆動制御手段、相対移動速度制御手段)15と、各種演算を行う演算部(測定ストローク算出手段)16と、各種情報を記憶するメモリ(設計形状記憶手段、測定範囲記憶手段)17とを有する処理装置2を備えている。
また、この形状測定機1は、被測定物の測定を行う測定部3と、ワークWを支持する支持部4とを備えており、両者が測定機ベース5の上に対向して配置されている。
測定部3は、基台としてのX軸ステージ8と、ワークWを実際に測定する測定ユニット6とを備えている。
X軸ステージ8は、測定機ベース5の一端に設けられており、X駆動軸9を介して、後述するエアスライド軸(プローブ軸)20の軸線Lに直交する方向、すなわち図に示すX軸方向に往復移動可能になっている。すなわち、X軸ステージ8は、モータ制御部15によって制御される不図示のX軸駆動モータにより駆動させられるようになっている。
また、X軸ステージ8の外面のうち、支持部4側の反対側に配される後端面には、第1のガラススケール10が取り付けられており、X軸ステージ8のX軸方向への往復移動に合わせて、この第1のガラススケール10もX軸方向に往復移動するようになっている。そして、このとき逐次変化する第1のガラススケール10のX軸上の位置が測定機ベース5上に設けられた第1のガラススケールヘッド11によって検出され、この検出結果が演算部16に逐次出力されるようになっている。
さらに、X軸ステージ8の上には測定機板7を介して測定ユニット6が固定されている。測定ユニット6は、柱状に形成されたエアスライド軸20と、略直方体形状のエアスライド軸受21とを有するエアスライド22を備えている。
エアスライド軸受21は、その長さ方向に貫通する貫通穴(不図示)が形成されており、その貫通穴が支持部4に向けられた状態で、測定機板7の上に固定されている。そして、この貫通穴の中をエアスライド軸20が通された状態になっている。貫通穴の内壁には、複数の吹出孔(不図示)が形成され、エアスライド軸20と貫通穴の内壁面との間には、圧縮したクリーンでドライな圧縮空気を吹出孔から噴出させることにより、数μmの微小な隙間を生じさせるようになっている。すなわち、この空気の噴出により、エアスライド軸20は、エアスライド軸受21の内壁面とは接触していない、浮いた状態になっている。これにより、エアスライド軸20は、支持部4に対して接近離間する方向、すなわち軸線L方向に往復移動可能に支持されている。
ここで、測定機ベース5は、水平な設置面50に対し、足部51a,51bを介して、角度αだけ傾斜した状態で設置されており、そのため測定部3は、図2に示すように、支持部4に向けて角度αだけ傾けられた状態になっている。これにより、エアスライド軸20は、このエアスライド軸20を含む部材の自重の軸線L方向成分により、支持部4に向けて付勢された状態になっている。さらに、このエアスライド軸20の近傍には圧縮空気を噴出する噴出ノズル31が設けられており、この噴出ノズル31から、図3に示すように、エアスライド軸20の斜め後方、すなわち矢印C方向に向けて圧縮空気を吹き付けることにより、エアスライド軸20を支持部4から離間する方向に退避させることができるようになっている。
エアスライド軸20の先端部には、取付部25を介して例えば精密ルビーからなる球状のプローブ26が取り付けられている。一方、エアスライド軸20の後端部には、プローブ軸測長器(位置検出手段)30が設けられている。
プローブ軸測長器30は、図1に示すように、エアスライド軸20の後端に形成された段差部27にネジ止めされた第2のガラススケール28と、測定機板7上に固定された第2のガラススケールヘッド29とを備えている。第2のガラススケールヘッド29には、第2のガラススケール28が往復移動可能に挿通され、第2のガラススケールヘッド29は、その逐次変化する第2のガラススケール28の軸線L上の位置を検出し、その検出結果を演算部16に逐次出力するようになっている。
そして、これら第1のガラススケールヘッド11および第2のガラススケールヘッド29からの出力情報に基づいて、演算部16が、所定の演算を行い、ワークWの表面形状を算出するようになっている。
さらに、エアスライド軸20の段差部27の近傍には、軸線Lに直交する方向に沿って延ばされた衝接棒23が固定されている。この衝接棒23は、図3に示すように、その長さ寸法がエアスライド軸20の幅寸法より長くなるように設定され、エアスライド軸20に固定された状態では、衝接棒23の両端がエアスライド軸20からその幅方向に沿って突出するようになっている。
また、衝接棒23の近傍には、図1に示すコの字状のストッパ24が、エアスライド軸20に隣接されて配置されている。ストッパ24は、図3に示すように、その底面部が軸線Lに平行になるように、かつその両内側壁24a,24bの間に、突出した衝接棒23の長さ方向の一端が配されるようにして、測定機板7上に取り付けられている。そのため、エアスライド軸20の往復移動に伴って、衝接棒23はストッパ24の両内側壁24a,24bの間を往復移動するようになっており、エアスライド軸20が所定位置を超えて移動しようとしても、衝接棒23が一方の内側壁24a,24bに接触することになり、これによりエアスライド軸20の軸線L方向の移動を制限するようになっている。したがって、この両内側壁24a,24b間の距離E’が、エアスライド軸20を介したプローブ26の最大限の移動量、すなわちプローブ26が最後方にある位置と、図3の2点鎖線で示す最前方にある位置との間の移動量となり、この最大限の移動量がプローブ26の許容ストロークEとなる。
また、図1に示すように、上述の支持部4は、支持部本体としてのワークベース40を備えており、このワークベース40は、測定機ベース5の他端近傍に固定されている。そしてワークベース40の上には、後述する基板部48およびZ軸移動ステージ41を介して、ワークWを保持する保持壁部45が設置されている。この保持壁部45の外面のうち、測定部3側に向けられる保持壁部前面45aには、取付穴45bが設けられている。そして、この取付穴45bに、ワークWを保持するワークホルダ46が着脱可能に取り付けられるようになっている。このワークホルダ46は、ワークWを保持した状態で、ワークWの最突出部P1と保持壁部前面45aとの間が一定の距離Aをもって保持されるようになっている。
さらに、本実施例における形状測定機1は、支持部4を測定部3に向けて移動させるためのガイド機構(ガイド手段)47を備えている。ガイド機構47は、ワークベース40上に固定される上述の基板部48を備えており、この基板部48の上に、Z軸移動ステージ41が、測定部3に対して接近離間する方向、すなわち図1に示すZ軸方向に往復移動可能に支持されている。Z軸移動ステージ41の外面のうち、測定部3側の反対側に配される後端面には、駆動軸49を介してZ軸駆動モータ42が設けられている。Z軸駆動モータ42は、モータ制御部15に接続されており、このモータ制御部15により、駆動制御されるようになっている。そして、Z軸駆動モータ42を駆動することにより、Z軸移動ステージ41をZ軸方向に移動させるようになっている。このときの移動速度は、モータ制御部15からの指示信号に応じて、高速移動と低速移動とに切り替えられるようになっている。
さらに、Z軸移動ステージ41の側面には、第3のガラススケール(位置検出手段)43が設けられており、この第3のガラススケール43の近傍であって基板部48上には第3のガラススケールヘッド(位置検出手段)44が設けられている。これにより、Z軸移動ステージ41の移動に合わせて、第3のガラススケール43がZ軸方向に移動し、このときの逐次変化するZ軸移動ステージ41のZ軸上の位置が第3のガラススケールヘッド44により検出され、この検出結果が演算部16に逐次出力されるようになっている。
また、本実施例における形状測定機1は、処理装置2を備えている。処理装置2は、上述したように、モータ制御部15と演算部16とメモリ17とを備えている。メモリ17は、後述するように、図4に示すワークWの設計形状Fに関する情報と、ワークWの測定範囲Gに関する情報があらかじめ記憶されるようになっている。演算部16は、これら設計形状に関する情報と測定範囲に関する情報とに基づいて、ワークWの測定ストロークHを算出するようになっている。そして、この測定ストロークHについての出力信号に基づいて、モータ制御部15がZ軸駆動モータ42を駆動するようになっている。さらに、Z軸駆動モータ42の駆動によって逐次変化するZ軸移動ステージ41のZ軸上の位置が、第3のガラススケールヘッド44により検出され、この検出結果が演算部16に入力されると、演算部16からの位置情報に関する出力信号に基づいて、モータ制御部15は、ワークWがZ軸上の所定の位置に設定されるように、Z軸駆動モータ42を駆動するようになっている。
次に、このように構成された本実施例における形状測定機1の作用について説明する。
最初に、ワークWの表面形状の全体の測定作用について概説する。
まず、測定しようとするワークWの図4に示す設計形状Fおよびその設計形状Fの測定範囲Gの処理装置2への入力を行う。このときの設計形状Fは、設計式より求められるものであり、測定範囲Gは、図7の上面図に示すように、プローブ26をワークWの表面に対してX軸方向に沿って走査させる範囲をいうものであり、ワークWとプローブ26との接触点の一端P2からその他端P3までのX軸方向における距離をいうものである。すなわち、図7に示す矢印Gが本実施例における測定範囲Gを示すものである。これらを入力することにより、設計形状Fおよび測定範囲Gに関する情報がメモリ17に記憶される。
次いで、そのワークWを保持壁部45に取り付ける。するとワークWとプローブ26とは、両者が対向した状態になる。
測定機ベース5は角度αだけ傾けられていることから、図2に示すように、エアスライド22も角度αだけ傾けられた状態になる。そのため、エアスライド軸20に、その自重の軸線L方向の成分により、先端に向けて移動しようとする力が働く。これにより、プローブ26はワークWの方向に対する付勢力が加わった状態になる。この状態から、処理装置2に対して測定開始命令を入力すると、後述するようにワークWがプローブ26に対して近づくように移動していき、ワークWの最突出部P1とプローブ26とが接触した状態で、図1および図6(c)に示す最適な測定開始位置に設定される。
このときのワークWとプローブ26との接触力Fは、例えば、プローブ26、エアスライド軸20および第2のガラススケール28の合計重量が48gf、角度αが0.06度である場合、
F=48[gf]×sin(0.06[度])=0.05[gf]
となり、50mgfという微小な接触力を得ることができる。
この測定開始位置から、モータ制御部15によりX軸駆動モータが駆動させられ、X軸ステージ8がX軸方向に沿って移動する。すると、図7に示すように、プローブ26がワークWの最突出部P1から水平方向に離れるように移動するとともに、プローブ26はワークWに向けて付勢されていることから、ワークWの表面にならってZ軸方向前方に移動する。そして、このときのプローブ26のX軸方向の位置は、第1のガラススケールヘッド11により逐次検出され、その検出結果が演算部16に向けて出力される。そして、この演算部16の位置情報に関する出力信号に基づいて、モータ制御部15が、プローブ26が接触点の一端P2まで配されたか否かを判断し、P2まで配されたと判断すると、X軸駆動モータに向けて指示信号を出力することにより、X軸駆動モータの駆動が停止し、さらにX軸駆動モータが逆回転する。
そのため、X軸ステージ8が接触点の一端P2を境として、反対方向に移動し、プローブ26は再び最突出部P1に向けて移動する。そして、プローブ26は最突出部P1に到達し、さらに最突出部P1を超えて移動しつづける。そして、ついには接触点の他端P3に到達する。このとき、演算部16の位置情報に関する出力信号に基づいて、モータ制御部15により、X軸駆動モータの駆動が停止し、さらにX軸駆動モータが逆回転する。そして、X軸ステージ8がセンターの位置に戻される。このX軸駆動モータの逆回転と並行して、モータ制御部15により、Z軸駆動モータ42が逆回転させられ、ワークWがプローブ26と離間する方向に移動し、ワークWとプローブ26とが所定の距離を置いた初期位置に戻される。
これらプローブ26の接触点の一端P2から他端P3までの移動の間において、プローブ26のX軸方向の位置と、Z軸方向の位置とが、それぞれ第1のガラススケールヘッド11と第2のガラススケールヘッド29とにより検出され、これら検出結果が演算部16に向けて出力される。そして、この検出結果に基づいて、演算部16により、ワークWの表面形状が算出され、一連のワークWの表面形状の測定動作が完了する。
なお、第1のガラススケールヘッド11および第2のガラススケールヘッド29により、X軸およびZ軸方向の位置情報が出力されるのは、接触点の一端P2から他端P3までの間であればどこでも構わない。つまり、ワークWとプローブ26とが接触する測定範囲Gと、プローブ26の位置情報を実際に出力する位置情報出力範囲とは異なっていてもよい。
次に、上記一連の動作内における測定開始位置の設定作用について特に説明する。
ワークWの表面形状の測定においては、プローブ26の許容ストロークEが限られているため、この範囲内に、測定ストロークHが設定される必要がある。本実施例における形状測定機1においては、以下のような第1の設定動作により、適正な測定開始位置が正確に設定される。
まず、上述したメモリ17に記憶された設計形状Fに関する情報と、測定範囲Gに関する情報とに基づいて、演算部16により、図4に示すように、測定ストロークHが算出される。この測定ストロークHとは、接触点の一端P2と他端P3とを結ぶP2−P3直線と直交する直交線がワークWの最突出部P1を通るとき、P2−P3直線が直交線と交わる交点P’と、最突出部P1との間の前記直交線上における距離をいうものであり、プローブ26をワークWに走査させるときのプローブ26のZ軸方向の移動量をいうものである。このZ軸方向とは、ワークWの深さ方向、すなわち最突出部P1と交点P’とを結ぶ線の向く方向をいう。なお、実際の測定においては、ある半径を持ったプローブ26がワークWの表面に接触することになり、図5に示すように、プローブ26のワークWへの接触点から、プローブ26の先端までのZ軸方向の距離、すなわち矢印Jに示す分だけ、測定ストロークHには誤差が生じる。そこで、プローブ26の半径の分の補正をかけ、実際のプローブ26の測定ストロークを求めることにより、高精度な測定が可能となる。
次いで、ワークWを保持壁部45に取り付けるときには、噴出ノズル31が、エアスライド軸20に矢印C方向に向けて圧縮空気を噴出する。これにより、エアスライド軸20が、ワークWに対して退避させられ、衝接棒23がワークWに対して後方の内側壁24aに接触し、その動きが止められる。すなわち、プローブ26が、図6(a)に示すように、許容ストロークEの最後方に配された状態になる。
この状態から、算出された測定ストロークHについての出力に基づいて、モータ制御部15により、Z軸駆動モータ42が駆動させられ、Z軸移動ステージ41を介してワークWがプローブ26に接近する方向に移動を開始する。このときのワークWのZ軸方向の位置は、第3のガラススケールヘッド44により検出された、第3のガラススケールのZ軸方向の位置情報に基づいて演算部16により求められる。すなわち、第3のガラススケール43の位置情報に基づいて、保持壁部前面45aからワークWの最突出部P1の距離Aを加算することにより、ワークWの最突出部P1のZ軸方向の位置が検出される。
そして、ワークWは、図6(b)に示すように、プローブ26に対して所定の距離に近づいたときに、モータ制御部15により、停止させられる。このとき、ワークWの最突出部P1は、プローブ26が最後方に置かれた位置からその許容ストロークEの範囲内になるように設定され、かつ、そのワークWの測定ストロークHが許容ストロークEの範囲内になるように設定される。すなわち、ワークWの停止位置がワークWの適正な測定開始位置となる。なお、プローブ26のZ軸方向の位置は、メモリ17にあらかじめ記憶されてもよいし、第1のガラススケールヘッド11からの検出結果に基づいて、演算部16が所定の距離だけ加算することにより、算出してもよい。
さらに、ワークWが上記測定開始位置に置かれると、噴出ノズル31からの圧縮空気の噴出が止められる。すると、プローブ26は、エアスライド軸20を含む部材の自重の軸線L方向成分により付勢されているため、ワークWに接近する方向に移動する。そして、図6(c)に示すように、衝接棒23が前方の内側壁24bに接触するより先に、プローブ26がワークWの最突出部P1に接触する。このときの接触位置が、プローブ26の測定ストロークHのストロークエンドになり、この位置がプローブ26の適正な測定開始位置となる。これにより、ワークWおよびプローブ26の双方が適正な測定開始位置に設定される。この状態から、X軸ステージ8がX軸方向に往復移動し、上記のようにワークWの表面形状が算出される。
また、本実施例における形状測定機1においては、ワークWおよびプローブ26の適正な測定開始位置を以下のような第2の設定動作により設定することも可能である。
まず、設計形状Fおよび測定範囲Gを入力後、ワークWを保持壁部45に取り付ける。このとき、プローブ26は、図8(a)に示すように、許容ストロークEの最前方に位置しており、ワークWの表面にも接触していない状態になる。この状態から、モータ制御部15により、Z軸駆動モータ42が駆動させられ、ワークWがプローブ26に接近する方向に高速に移動する。そして、図8(b)に示すように、ワークWがプローブ26に近接する位置に到達すると、モータ制御部15から速度切り替え用の指示信号が出力され、ワークWは低速移動に切り替えられる。
そして、この低速状態のままワークWはさらに移動していき、図8(c)に示すように、ついにはワークWの最突出部P1がプローブ26に静かに接触する。接触してもさらにワークWは移動を続け、プローブ26を押し戻していく。そして、図8(d)に示すように、第2のガラススケールヘッド29および第3のガラススケールヘッド44からの位置情報に基づいて、演算部16、モータ制御部15を介して、所定の位置でワークWの移動が停止する。この位置が上記と同様の適正な測定開始位置となる。
これら一連のワークWの移動において、ワークWとプローブ26とが互いに離れている位置、すなわち両者が図8(a)に示す位置から図8(b)に示す位置の直前に至るまでの両者の位置を離間位置といい、互いに近づいている位置、すなわち図8(b)からワークWとプローブ26とが接触する直前の位置までの間を近接位置という。
そして、両者が離間位置から近接位置に至るまでの間は、ワークWは高速で移動し、近接位置から図8(c)に示す接触位置を経て適正な測定開始位置に至るまでの間は、ワークWは低速で移動する。すなわち、高速移動における速度が第1の送り速度となり、低速移動における速度が第2の送り速度となる。
なお、これまでワークWは、プローブ26に向かって凸形状であるとして説明してきたが、上記の作用は、プローブ26に向かって凹形状のワークWであっても同様であり、記憶された設計形状情報から測定ストロークを算出しその測定ストロークがプローブ26の許容ストローク内であるように測定開始位置が適正に設定される。
また、本実施例における形状測定機1においては、図9に示すように、ワークWの深さ寸法が小さい場合には、測定ストロークHのストロークエンドがプローブ26の最後方の位置に、より近接した位置に設定される。これにより、測定時におけるプローブ26の、エアスライド軸受21の前端部21aからの突出量を最小限に抑えることが可能となる。そのため、プローブ26を支持するエアスライド軸20の剛性を上げ、かつ、測定に伴うエアスライド軸20に加わるモーメント荷重を最小限に抑えることが可能となり、より精度の高い測定が可能となる。
以上より、本実施例における形状測定機1によれば、プローブ26の許容ストロークEを最小限に抑えつつ、ワークWおよびプローブ26の最適な測定開始位置を容易かつ確実に設定することができる。そのため、高精度な測定を容易に行うことができる。
また、ワークWやプローブ26が傷付くのを防止することができ、測定開始位置の設定ミスによる再度の測定が不要となるため、全体の測定時間を短縮させることができる。
また、メモリ17に、設計形状Fに関する情報と、測定範囲Gに関する情報とが記憶され、これら両情報に基づいて、測定ストロークHが算出されるため、実際に必要な測定ストロークに合わせて高精度に測定開始位置を設定することができる。
さらに、測定開始位置が測定ストロークHのストロークエンドに設定され、この測定ストロークHが許容ストロークEの範囲内に設定されるため、より正確かつ迅速に測定を行うことができる。
また、ワークWの移動速度をその位置に応じてコントロールすることができるため、より効率よく測定することができる。すなわち、ワークWとプローブ26とが離間位置から近接位置までの間にあるときは、ワークWは高速移動し、近接位置から接触位置を経て測定開始位置までの間にあるときは、ワークWは低速移動することから、迅速な測定を可能としつつ、ワークWとプローブ26との接触による両者の損傷を防止することができる。
(実施例2)
図10から図11は、本発明の第2の実施例を示したものである。
図10から図11において、第1の実施例に記載の構成要素と同一部分については同一符号を付し、その説明を省略する。
この実施例と上記第1の実施例とは基本的構成は同一であり、以下の点において相違したものとなっている。すなわち、本実施例における形状測定機1は、第3のガラススケール43および第3のガラススケールヘッド44が設けられておらず、かつワークWの最突出部P1と保持壁部前面45aとの間の距離Aはワーク毎に異なっていてもよい。また、ストッパ24の前方の内側壁24bに隣接させて弾性体65が取り付けられて構成されている。この弾性体65により、エアスライド軸20が先端方向に移動しても、衝接棒23が前方の内側壁24bには接触せずに弾性体65に接触する。そのため、接触の際の衝撃が吸収され、プローブ26が弾むことなく停止させられる。
このような構成のもと、上記の実施例のうち、第2の設定動作と同様にして、ワークWがプローブ26を押し戻すようにして、ワークWおよびプローブ26の適正な測定開始位置が設定される。ただし、この実施例において、ワークWの位置およびZ軸移動ステージ41の位置はプローブ軸測長器30のみにより検出される。よって、この実施例においては、プローブ測長器30がワークWの位置検出手段として機能する。
以上より、上記第1の実施例と同様の効果を奏することができるだけでなく、第3のガラススケール43および第3のガラススケールヘッド44を不要とし、さらにワークホルダ46の設計自由度が上げられることから、部品点数を減少させ、より簡易かつ安価に製造することができる。
(実施例3)
図12は、本発明の第3の実施例を示したものである。
図12において、上記第1および第2の実施例に記載の構成要素と同一部分については同一符号を付し、その説明を省略する。
この実施例と上記第1の実施例とは基本的構成は同一であり、以下の点において相違したものとなっている。すなわち、本実施例における形状測定機1は、第3のガラススケール43および第3のガラススケールヘッド44に相当する部品として、基板部48上にセンサ70が設けられ、Z軸移動ステージ41の側面に、センサ70に対応したドグ71が設けられて構成されている。そして、ワークWとプローブ26とが近接位置に配されたときに、これらセンサ70とドグ71とが一致する位置に配され、このときにセンサ70がドグ71を検出するようになっている。センサ70がドグ71を検出すると、その検出結果を演算部16に向けて出力し、所定の演算後の演算部16の出力により、モータ制御部15が、ワークWの移動速度を上記実施例と同様に変更するようになっている。
以上より、上記第1の実施例と同様の効果を奏することができるだけでなく、簡易な構成により、ワークWの移動速度を制御することができる。
なお、上記第1から第3の実施例においては、ワークWを凸レンズとしたが、これに限ることはなく、凹レンズであってもよく、また非球面レンズであっても、もしくはレンズ以外のものであってもよい。
また、支持部4を移動させる構成としたが、これに限ることはなく、測定部3を移動させたり、これら両者を移動させるようにしてもよい。
また、メモリ17に設計形状Fと測定範囲Gとに関する情報を記憶させるとしたが、これに限ることはなく、少なくとも設計形状Fに関する情報を記憶させるようにすればよい。ただし、両者を記憶させ、これらに基づいて測定ストロークHを算出した方が、精度よく測定開始位置を設定できるのは上述の通りである。
また、ワークWの移動速度はコントロールしなくてもよい。ただし、測定効率や損傷防止の点から、その移動速度をコントロールした方が望ましいのは上述の通りである。
さらに、プローブ26を球状としたが、これに限らず、例えば、先端が微小な曲率半径を有する形状のものを用いてもよい。
また、プローブ26の材質をルビーとしたが、これに限らず、ダイヤモンド、ガラス、サファイヤ、セラミクス等であってもよい。
また、エアスライド軸受21内壁面に複数の吹出孔を形成するとしたが、これに代えて、多孔材質のものを用いてもよい。
さらに、プローブ軸測長器30は、第2のガラススケール28と第2のガラススケールヘッド29とを有するとしたが、これに限らず、レーザ測長器を用いたものであってもよい。
なお、本発明の技術範囲は上記の実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
本発明に係る形状測定機の第1の実施例を示す側面図である。 第1の実施例におけるプローブの傾きを示す説明図である。 第1の実施例における測定ユニットを示す上面図である。 第1の実施例におけるワークの設計形状を示す上面図である。 第1の実施例において、ワークの測定範囲の一端とプローブが接触している様子を示す説明図である。 第1の実施例において、測定時にワークおよびプローブの移動の様子を示した上面図である。 第1の実施例における測定ユニットの移動の様子を示す上面図である。 第1の実施例の第2設定動作におけるワークWおよびプローブの移動を示す上面図である。 第1の実施例において、深さ寸法の小さいワークを取り付けたときの様子を示す上面図である。 本発明に係る形状測定機の第2の実施例を示す側面図である。 第2の実施例における測定ユニットを示す上面図である。 本発明に係る形状測定機の第3の実施例を示す側面図である。
符号の説明
1 形状測定機
15 モータ制御部(駆動制御手段、相対移動速度制御手段)
16 演算部(測定ストローク算出手段)
17 メモリ(設計形状記憶手段、測定範囲記憶手段)
20 エアスライド軸(プローブ軸)
26 プローブ
30 プローブ軸測長器(位置検出手段)
43 第3のガラススケール(位置検出手段)
44 第3のガラススケールヘッド(位置検出手段)
47 ガイド機構(ガイド手段)
F 設計形状
H 測定ストローク
W ワーク(被測定物)

Claims (6)

  1. プローブ軸の軸方向に移動可能に支持されたプローブを被測定物の深さ方向に変化のある表面にならって追従させて、前記プローブと被測定物との接触点の空間位置座標を検出することにより、前記被測定物の表面形状を測定する形状測定機であって、
    前記被測定物の設計形状に関する情報を記憶する設計形状記憶手段と、
    この設計形状記憶手段により記憶された前記設計形状に関する情報から、測定に必要な前記プローブの測定ストロークを算出する測定ストローク算出手段と、
    前記プローブまたは前記被測定物の少なくとも一方を、互いに進退自在に相対移動させるガイド手段と、
    このガイド手段の駆動を制御する駆動制御手段と、
    前記プローブまたは前記被測定物の少なくとも一方の前記深さ方向における位置を検出する位置検出手段とを有し、
    前記駆動制御手段は、前記測定ストローク算出手段により算出された測定ストロークと、前記位置検出手段により検出された前記プローブまたは前記被測定物の位置とから、前記ガイド手段を介して、前記プローブおよび被測定物の適正な測定開始位置を設定することを特徴とする形状測定機。
  2. 前記被測定物の表面の測定範囲に関する情報を記憶する測定範囲記憶手段を備え、
    前記測定ストローク算出手段は、前記測定範囲記憶手段により記憶された前記測定範囲に関する情報と、前記設計形状に関する情報とから、前記測定ストロークを算出することを特徴とする請求項1に記載の形状測定機。
  3. 前記測定開始位置を、前記算出された測定ストロークのストロークエンドに設定し、この測定ストロークが前記プローブの許容ストロークの範囲内にあることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の形状測定機。
  4. 前記測定ストロークのストロークエンドを、前記許容ストロークのストロークエンドの近傍に設定することを特徴とする請求項3に記載の形状測定機。
  5. 前記設計形状記憶手段により記憶された前記設計形状に関する情報と、前記位置検出手段により検出された前記プローブまたは前記被測定物の少なくとも一方の位置とに応じて、前記ガイド手段を介して前記プローブおよび被測定物の相対移動速度を制御する相対移動速度制御手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一つに記載の形状測定機。
  6. 前記相対移動速度は、前記プローブと前記被測定物とが互いに離間する離間位置から両者が互いに近接する近接位置までの間において、前記プローブまたは前記被測定物を相対移動させる第1の送り速度と、
    前記プローブまたは前記被測定物が、前記近接位置から前記プローブと前記被測定物とが接触する接触位置を経て前記測定開始位置に至るまでの間において、前記プローブまたは前記被測定物を相対移動させる第2の送り速度とを有することを特徴とする請求項5に記載の形状測定機。
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