JP2005315386A - 転がり軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ベルト式又はチェーン式の無段変速機のプーリの回転軸を支持して、ラジアル荷重とアキシャル荷重とを受ける場合においても、早期はくりを防止する。
【解決手段】 内輪3と外輪2との間に複数の転動体4が周方向に転動可能に配設され、ベルト式又はチェーン式の無段変速機のプーリの回転軸7を支持して、ラジアル荷重とアキシャル荷重とを受ける転がり軸受1において、内輪3の軌道溝の曲率半径を転動体4の直径で除した値を百分率で表した溝曲率を52%を超え、55%以下とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ベルト式又はチェーン式の無段変速機のプーリの回転軸を支持して、ラジアル荷重とアキシャル荷重とを受ける転がり軸受に関する。
ベルト式無段変速機及びチェーン式無段変速機の基本構造は略同一であるため、ベルト式無段変速機を例に採って説明すると、ベルト式無段変速機10は、図3に示すように、互いに平行に配置された入力側回転軸11と出力側回転軸12とを備えており、入力側回転軸11及び出力側回転軸12はそれぞれ転がり軸受13により、図示しない変速機ケース内に回転自在に支持されている。
また、入力側回転軸11には駆動側プーリ14が設けられ、出力側回転軸12には従動側プーリ15が設けられており、従動側プーリ15と駆動側プーリ14との間には無端ベルト16が掛け渡されている。モータ17から発進クラッチ等を介して入力側回転軸11に伝達された動力は、駆動側プーリ14から無端ベルト16を介して従動側プーリ15に伝達され、従動側プーリ15に伝達された動力は、出力側回転軸12から減速歯車列18及びデファレンシャルギヤ19を介して駆動輪20に伝達される。
そして、入力側回転軸11と出力側回転軸12との間の変速比を変える場合には、上記両プーリ14,15の溝幅(無端ベルト16の掛かり幅)を無端ベルト16が緩まないように油圧サーボ装置等を用いて相対的に拡げたり、狭めたりすることで無段に変速が行われる。
ところで、転がり軸受の内輪及び外輪の溝曲率(軌道溝の曲率半径を転動体直径で除した値の百分率)は、一般的に、最大接触面圧、発熱のバランス等を考慮して、内輪では50.5%以上、外輪では52.0%を超えて設定されている。
しかしながら、ベルト式又はチェーン式無段変速機のプーリの回転軸を支持する転がり軸受においては、出力側回転軸12から減速歯車列18及びデファレンシャルギヤ19を介して駆動輪20に動力を伝達する際に、入力側回転軸11及び出力側回転軸12に対して無端ベルト16によるラジアル荷重と減速歯車列18からの反力によるアキシャル荷重が同時に作用して駆動側プーリ14と従動側プーリ15とに芯ずれが起きるとされていることから、転がり軸受の内外輪でアキシャル方向に芯ずれが生じた場合には、この芯ずれによりベルト又はチェーンが切れる可能性がある。
このような事情から、従来においては、内輪の軌道溝の溝曲率を50.1〜50.9%とすると共に外輪の軌道溝の溝曲率を50.1〜51.9%として、内外輪の軌道溝の曲率半径を転動体半径に限りなく近づけ、これにより、アキシャルすきまを小さくして、芯ずれを防止する技術が開示されている(例えば特許文献1参照)。
特公平8−30526号公報
上記特許文献1においては、内輪及び外輪の軌道溝の曲率半径を転動体の半径に限りなく近づけているため、アキシャル方向の芯ずれが生じることはないが、プーリの回転軸を支持する転がり軸受はラジアル荷重だけでなくアキシャル荷重も受けるため、早期はくりが問題となる可能性があり、また、この早期はくりの形態は、組織変化を伴う内部起点型のはくりや、矢じり状の表面起点型のはくりを示すものがあり、はくりの根本的な原因が解明されていないのが現状である。
本発明はこのような技術的背景を鑑みてなされたものであり、ベルト式又はチェーン式の無段変速機のプーリの回転軸を支持して、ラジアル荷重とアキシャル荷重とを受ける場合においても、早期はくりを防止することができる転がり軸受を提供することを目的とする。
本発明者は、ベルト式無段変速機のプーリの回転軸を支持する転がり軸受の内で、早期はくりを起こした転がり軸受を詳細に観察したところ、転動体に多数の疵があるものを確認した。ここで、転動体及び内外輪を更に詳細に観察したところ、転動体の疵は舟形の乗り上げ疵であり、軌道面にも舟形疵の転写痕があった。
次に、内外輪の軌道溝の溝肩部を詳細に観察したところ、内輪の溝肩部にのみ転動体が乗り上げた痕跡を発見した。内輪の軌道溝の溝肩部のみに転動体の乗り上げ疵の痕跡ができる理由としては、プーリの回転軸にモーメント荷重がかかるために、内輪に角度が付いて転動体が内輪の軌道溝の溝肩部のみに乗り上げたものと考えられる。
また、はくり部近傍の内部組織を観察したところ、組織変化が発生した痕跡は見当たらなかった。はくりの形態は上述した表面起点型はくりに特有の矢じり状のはくりであったが、はくりの起点が明確でなく、異物が混入した痕跡もないことから、ベルト式又はチェーン式無段変速機のプーリの回転軸を支持する転がり軸受においては、軸受にモーメント荷重やアキシャル荷重がかかった場合に転動体が内輪の軌道溝の溝肩部に乗り上げ、それにより、転動体に舟形の乗り上げ疵が生じて潤滑状態が厳しくなり、転動体と内外輪との間で金属接触を引き起こして表面起点型の早期はくりが発生するものと結論づけ、本発明を完成するに至った。
即ち、上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、内輪と外輪との間に複数の転動体が周方向に転動可能に配設され、ベルト式又はチェーン式の無段変速機のプーリの回転軸を支持して、ラジアル荷重とアキシャル荷重とを受ける転がり軸受において、
前記内輪の軌道溝の曲率半径を前記転動体の直径で除した値を百分率で表した溝曲率が52%を超え、55%以下であることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1において、前記外輪の軌道溝の曲率半径を前記転動体の直径で除した値を百分率で表した溝曲率が50.1%を超え、52%以下であることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2において、少なくとも前記内輪の軌道溝の溝深さを前記転動体の直径で除した値を百分率で表した溝深さ率が18.5%を超え、25%以下であることを特徴とする。
本発明によれば、内輪の軌道溝の曲率半径を転動体の直径で除した値を百分率で表した溝曲率を52%を超え、55%以下とすることで、内輪の軌道溝の溝肩部へ転動体が乗り上げて舟形疵ができるのを防止することができ、これにより、早期はくりを防止してベルト式又はチェーン式の無段変速機の性能向上を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態の一例を図を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態の一例である転がり軸受を説明するための要部断面図、図2は内輪の軌道溝の溝曲率と評価時間との関係を示すグラフ図である。
本発明の実施の形態の一例である転がり軸受1はJIS呼び番号6210相当の深溝玉軸受であり、図1に示すように、外輪2と内輪3との間に複数の転動体4が保持器5を介して周方向に転動可能に配設され、外輪2がハウジング8に内嵌固定されると共に、内輪3がベルト式又はチェーン式の無段変速機のプーリの回転軸7に外嵌されて、ラジアル荷重とアキシャル荷重とを同時に受けるようになっている。
また、保持器5の軸方向の両側位置の外輪2と内輪3との間にはシール部材6が装着されており、このシール部材6によって囲まれる部分にグリースが封入されている。なお、回転軸7の回転に伴って内輪3も回転し、荷重は回転軸7から内輪3及び転動体4を介して外輪2の負荷圈に作用する。
ここで、この実施の形態では、内輪3の軌道溝の曲率半径を転動体4の玉径で除した値を百分率で表した溝曲率が52%を超え、55%以下とされると共に、外輪2の軌道溝の曲率半径を転動体4の玉径で除した値を百分率で表した溝曲率が50.1%を超え、52%以下とされ、且つ少なくとも内輪3の軌道溝の溝深さを転動体4の玉径で除した値を百分率で表した溝深さ率が18.5%を超え、25%以下とされている。
これにより、内輪3及び外輪2でアキシャル方向に芯ずれが生じるのを防止すると共に、内輪3の軌道溝の溝肩部へ転動体4が乗り上げて舟形疵ができるのを防止して早期はくりを防止している。
次に、各数値の臨界的意義を説明する。
(内輪3の軌道溝の溝曲率が52%を超え、55%以下)
内輪3に関しては、軌道溝の溝曲率を52%より大きくすることで、転動体4の内輪2の軌道溝の溝肩部への乗り上げによる舟形疵を防止することができる。但し、内輪3の軌道溝の溝曲率が55%を超えると、内輪3の最大接触面圧が高くなってはくりの懸念が生じるため、内輪3の軌道溝の溝曲率を52%を超え、55%以下とした。また、上記効果をさらに確実なものにする範囲は、内輪3の軌道溝の溝曲率を52%を超え、53.5%以下とする。
(外輪2の軌道溝の溝曲率が50.1%を超え、52%以下)
外輪2に関しては、軌道溝の溝曲率を52%以下とすることで、内輪3の軌道溝の溝曲率が大きい場合においても内外輪の芯ずれを防止することができる。また、外輪2の軌道溝の溝曲率を50.1%超えとすることで、発熱による焼付きを確実に低減することができる。
(内輪3の軌道溝の溝深さ率が18.5%を超え、25%以下)
転動体4の玉径に対する内輪3の軌道溝の溝深さを深くすれば、転動体4の内輪3の軌道溝の溝肩部への乗り上げ疵を防止することが可能であり、従って、内輪3の軌道溝の溝深さ率を18.5%超えとし、より乗り上げ難くするために好ましくは20.0%以上とする。また、内輪3の軌道溝の溝深さが深すぎると発熱が大きくなり、焼付きの虞れがあるので、上限の値を25%とした。
なお、本発明の転がり軸受の内輪、外輪、内外輪の軌道溝、転動体及び保持器等の構成は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
実施例及び比較例の軸受寿命試験に際し、内輪、外輪及び転動体(鋼球)は、実施例及び比較例共に、材料には軸受鋼SUJ2を用い、通常熱処理(840°Cで焼入れ加熱、油冷却後、180°Cにて焼戻し)を施して試験に供した。
なお、内輪及び外輪の表面硬さはHRC57〜63、残留オーステナイト量は0〜20%とし、内輪及び外輪の表面粗さは0.01〜0.03μmRa、転動体の表面粗さは0.003〜0.010μmRaとし、所定の溝曲率(軌道溝の曲率半径を転動体の玉径で除した値の百分率)や溝深さ率(軌道溝の溝深さを転動体の玉径で除した値の百分率)になるように研削加工を施した。また、保持器は波型のプレス保持器を使用した。
次に、図3に示すベルト式無段変速機10の入力側回転軸11を支持する転がり軸受13に試験軸受を使用して寿命試験を行った。本試験機は駆動側プーリ14及び従動側プーリ15にかける圧力を変化させることで、それぞれのプーリ径を変化させて回転数を変えることができると共に、アキシャル荷重とラジアル荷重を同時に軸受に付加することができる。
なお、出力側回転軸12を支持する転がり軸受13については、従来の転がり軸受を用い、200cc/minで潤滑油を供給した。また、試験は各試験軸受とも10個用いて行い、試験中の振動値が初期振動値の5倍になった時、又は軸受温度が140°Cとなった時に試験を中断して破損の状況を観察した。軸受に異常がないときは試験時間を1000時間で中断し、試験終了後に軸受の破損の有無を確認した。なお、一つも破損しない場合はL10を1000時間とした。
試験条件は次の通りである。
モータからの出力トルク:200N
回転数:入力側回転軸500〜6000min-1
出力側回転軸200〜12000min-1
潤滑油:CVTフルード(動粘度:85mm2 /s(40℃)、7mm2 /s(100℃)、すべり速度0.5m/s時の摩擦係数0.013)
潤滑条件:10cc/min
軸受温度:120°C
目標時間:1000時間
試験結果を表1に示す。
Figure 2005315386
表1から明らかなように、本発明の各実施例1〜6は比較例1〜4と比較してL10寿命が大幅に向上しているのが判り、特に、内輪の軌道溝の溝曲率が52%を超え、55%以下、外輪の軌道溝の溝曲率が50.1%を超え、52%以下、内輪の軌道溝の溝深さ率が18.5%を超え、25%以下とされた実施例1〜3はL10寿命が1000時間と更なる長寿命化が図れることが判る。
実施例4は内輪の軌道溝の溝曲率が本発明の上限値とされたもので、内輪の接触面圧が高くなってL10寿命が920時間で1/10個だけ通常のはくりが発生した。実施例5は内輪の軌道溝の溝深さ率が本発明の下限値未満とされたもので、内外輪作用するアキシャル荷重により内輪の軌道溝の溝肩部への転動体の乗り上げ疵が発生し、L10寿命が860時間で2/10個だけはくりが発生した。実施例6は内輪の軌道溝の溝深さ率が本発明の上限値を超えたもので、発熱量が大となってL10寿命が790時間で2/10個に焼付きが発生した。
これに対し、比較例1では内輪の軌道溝の溝曲率が51.0%と小さいことから、軸受にアキシャル荷重が付加された場合において、転動体が内輪の軌道溝の溝肩部に容易に乗り上げて舟形疵が生じ、表面起点型のはくりを生じたためL10寿命が320時間と短寿命であった。
また、比較例2については、内輪の軌道溝の溝曲率が55.5%と大きいため、内輪と転動体との間の接触面圧が高くなって通常の内部起点型のはくりが起り、L10寿命が280時間であった。
比較例3は内輪の軌道溝の溝曲率が51.5%、外輪の軌道溝の溝曲率が52.5%のものであり、内輪の軌道溝の溝曲率が小さいために転動体が内輪の軌道溝の溝肩部に乗り上げて舟形疵が生じるとともに、外輪においてはアキシャル方向の芯ずれを生じたために、L10寿命が220時間ではくりと共にベルト切れも生じていた。
比較例4についても同様に、内輪の軌道溝の溝曲率が56.0%と高いために、内輪と転動体との間の接触面圧が高くなって通常の内部起点型のはくりが起り、L10寿命が120時間と短寿命であった。
図2に、実施例1〜4と比較例1,2について、内輪の軌道溝の溝曲率とL10寿命との関係を整理したものを示す。図から、早期はくりを防止して軸受の長寿命化を図るための内輪の軌道溝の溝曲率の最適な範囲は52%を超え、55%以下であることが判る。また、さらに長寿命化を確実にするためには、内輪の軌道溝の溝曲率を52%を超え、53.5%以下とすることがより好ましい。
なお、本実施例では、保持器として鉄製の波型保持器を採用したが、これに代えて、例えば、更に高速回転で使用する場合は、プラスチック製の保持器を用いて軽量化を図ることで、更に転動体の公転運動を改善して公転すべりを抑制できるため、より長寿命化を期待することができる。
また、本実施例においては、軸受材料として軸受鋼SUJ2を用いているが、転動体及び内外輪に軸受鋼SUJ2に浸炭あるいは浸炭窒化を施したものを用いることで、転動体が内輪の軌道溝の溝肩部に乗り上げて舟形疵やその転写痕が生じた場合でも疵周辺の応力を緩和することができるため更に好ましい。また、軸受材料として、肌焼き鋼に浸炭又は浸炭窒化処理を施したものを用いることによっても同様の効果が得られる。
本発明の実施の形態の一例である転がり軸受を説明するための要部断面図である。 内輪の軌道溝の溝曲率と評価時間との関係を示すグラフ図である。 ベルト式無段変速機の一例を示す概略図である。
符号の説明
1 転がり軸受
2 外輪
3 内輪
4 転動体
10 ベルト式無段変速機
11 入力側回転軸
12 出力側回転軸
14 駆動側プーリ
15 従動側プーリ

Claims (3)

  1. 内輪と外輪との間に複数の転動体が周方向に転動可能に配設され、ベルト式又はチェーン式の無段変速機のプーリの回転軸を支持して、ラジアル荷重とアキシャル荷重とを受ける転がり軸受において、
    前記内輪の軌道溝の曲率半径を前記転動体の直径で除した値を百分率で表した溝曲率が52%を超え、55%以下であることを特徴とする転がり軸受。
  2. 前記外輪の軌道溝の曲率半径を前記転動体の直径で除した値を百分率で表した溝曲率が50.1%を超え、52%以下であることを特徴とする請求項1に記載した転がり軸受。
  3. 少なくとも前記内輪の軌道溝の溝深さを前記転動体の直径で除した値を百分率で表した溝深さ率が18.5%を超え、25%以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載した転がり軸受。
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