JP2005313386A - ホットスタンプ箔用サーマルプリント装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被転写材に直接箔を転写する場合は、被転写材の材質にかかわりなく直接箔転写ができ、転写箔を作成する場合は、印刷パターンが鮮明で不要な光沢も生じないホットスタンプ箔用サーマルプリント装置を実現する。
【解決手段】サーマルヘッドの発熱部12aへ、ホットスタンプ箔29およびホットメルト接着剤30を重なった状態で供給し、サーマルヘッドの各抵抗体のうち、選択された抵抗体に通電することにより発熱部12aを発熱させる。この熱により、ホットスタンプ箔29の箔層292を、ホットメルト接着剤30の接着力を利用して被転写材34に転写する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、ホットメルト接着剤を使用して箔転写を行うホットスタンプ箔用サーマルプリント装置に関するものである。
被転写材に箔を転写する方法として、従来から箔押(ホットスタンピング)が知られている。この方法は、ベースフイルム、離型層、着色層、蒸着層、及び接着層からなるホットスタンプ箔を、予め所望パターンを形成した専用の金属型で熱圧着することにより、ベースフイルム以外の離型層、着色層、蒸着層及び接着層からなる箔層を軟化させて箔を被転写材に転写する方法である(特許文献1参照)。また、箔抜きリボンを利用して、サーマルヘッドでホットスタンプ箔から所望パターン以外の箔を抜き取った転写箔を作成し、これを被転写材に箔転写させるようにしたホットスタンピング法が知られている(特許文献2参照)。
特開平7−186523号公報 特許第3270822号公報
しかしながら、従来から一般に行われている箔押では、専用の型で熱圧着することにより箔転写を行うため、装置自体が大型となるばかりか、印刷パターンの違いにより別個の型が必要となり、コストがかかる。また、被転写材の材質に合ったホットスタンプ箔の種類を選択する必要があり、ガラス等の融点の高い被転写材への箔押は困難である。さらに、被転写材の形状(例えば曲面)によっては、直接の箔押が困難な場合がある。
一方、前記特許文献2のホットスタンピング法は、転写箔作成と箔転写の2工程を必要とするものの、一品一様の箔転写が安価な機構や技術で実現できるという利点がある。しかし、本方式は、ホットスタンプ箔から所望パターン以外の箔を抜き取るので、印字率が通常印刷時と逆になり、通常印刷時の印字率が10〜15%であるのに対し、本方式では印字率が85〜90%となる。このため、特に、転写箔を連続して作成するときは、サーマルヘッドの過熱現象が生じ、これが原因で所望パターン以上の箔を抜き取る等の現象が発生する。この結果、転写箔で形成される文字や図形が不鮮明になったりする。また、その転写箔は最終的に被転写材に転写されるが、その際には熱ロール等による箔転写が必要であり、このとき転写箔は箔部分だけでなく全体が加熱状態で押圧されるため、被転写材の箔以外の部分に不要な光沢(俗にいう「てかり」)が発生することがある。
そこで、本発明者等は、従来の技術常識にこだわらず、箔押とは全く異なる分野の技術であるサーマルヘッドを利用すれば、ホットスタンプ箔の所望パターン部分の箔を被転写材に直接箔転写が可能であることを見出し、ホットスタンプ箔用サーマルプリント装置の発明を出願した(特願2003−413600)。
上記出願に係るホットスタンプ箔用サーマルプリント装置は、ホットスタンプ箔の所望パターン部分の箔を被転写材に直接箔転写するもので、1工程で一品一様の箔転写が安価な機構や技術で実現できる。しかも、本装置を前記ホットスタンピング法での転写箔作成に利用するときは、安価な箔抜き用被転写材に箔転写することにより、専用の箔抜きリボンなくして箔抜きが可能となる。
しかしながら、本装置においても、被転写材の材質に適合したホットスタンプ箔の種類を選択する必要があり、ガラス等の融点の高い被転写材への箔転写は困難である。また、被転写材の形状によって直接の箔転写が困難なときは、所望パターン以外の箔を抜き取った転写箔を作成し、この転写箔を用いて被転写材への箔転写を行う必要があるが、この場合は、前記ホットスタンピング法と同様に、サーマルヘッドの過熱現象により転写箔の文字や図形が不鮮明になったり、熱ロール等による被転写材への箔転写時に、転写箔以外の部分に不要な光沢が生じることがある。
そこで、本発明の課題は、被転写材に直接箔を転写する場合は、被転写材の材質にかかわりなく直接箔転写ができ、転写箔を作成する場合は、印刷パターンが鮮明で不要な光沢も生じないホットスタンプ箔用サーマルプリント装置を実現することにある。
上記課題を解決するため、本発明では、複数の抵抗体が設けられた発熱部を有するサーマルヘッドと、このサーマルヘッドの発熱部へ、ホットスタンプ箔およびホットメルト接着剤を供給する供給手段とを設け、ホットスタンプ箔の箔層をホットメルト接着剤を介して対象物に転写させたり、ホットスタンプ箔の箔層にホットメルト接着剤を転写させたりすることで、各種被転写材に直接箔転写し、あるいは転写箔を作成するようにした。
ホットメルト接着剤は、加熱すれば軟化溶解し冷却すると固化する性質を持つ熱可塑性ポリマーをベースとした接着性混合物から構成され、通常の接着剤とは異なり、紙、布、樹脂、ガラス等の広範な種類の材質に対して、良好な接着性を備えている。これをホットスタンプ箔と対象物との間に介在させ、所定のパターンに対応するサーマルヘッドの抵抗体を選択的に発熱させることで、ホットメルト接着剤が軟化して、ホットスタンプ箔の箔層が対象物に接着状態で転写されたり、ホットメルト接着剤がホットスタンプ箔の箔層に転写されたりする。
ホットスタンプ箔用サーマルプリント装置におけるサーマルヘッドの押圧力、印字速度、熱エネルギーを調整可能としておくことで、種々の態様で箔や接着剤を転写させることができる。例えば、所望パターンあるいは所望パターン以外の部分でのホットスタンプ箔、ホットメルト接着剤、および被転写材の接合部における加圧力・加熱温度を適度に調整することにより、ホットメルト接着剤の表面または全体を、ホットスタンプ箔または被転写材のいずれか一方、あるいはその両方に接着させることができる。
本発明の具体例としては、例えば次のようなものが考えられる。
A.箔層を被転写材に直接転写する場合
サーマルヘッドの発熱部へ、供給手段によりホットスタンプ箔およびホットメルト接着剤を供給し、サーマルヘッドの各抵抗体のうち、選択された抵抗体に通電することにより発熱部を発熱させ、当該発熱部の熱により、ホットスタンプ箔の箔層をホットメルト接着剤を介して被転写材に転写させる。
B.転写箔を作成する場合
(1)箔層をホットメルト接着剤に転写
サーマルヘッドの発熱部へ、供給手段によりホットスタンプ箔、およびホットメルト接着剤が予め塗布されたベース材を供給し、サーマルヘッドの各抵抗体のうち、選択された抵抗体に通電することにより発熱部を発熱させ、当該発熱部の熱により、ホットスタンプ箔の箔層をベース材のホットメルト接着剤に転写させる。
(2)ホットメルト接着剤を箔層に転写
サーマルヘッドの発熱部へ、供給手段によりホットスタンプ箔およびホットメルト接着剤を供給し、サーマルヘッドの各抵抗体のうち、選択された抵抗体に通電することにより発熱部を発熱させ、当該発熱部の熱により、ホットメルト接着剤をホットスタンプ箔の箔層に転写させる。
本発明によれば、被転写材に直接箔転写する場合は、被転写材の材質(紙、布、樹脂、ガラス等)を問わず、ホットメルト接着剤の接着力を利用して、多種の箔を直接箔転写することができる。また、転写箔を作成する場合は、所望パターンの箔または接着剤のみを転写させることにより、サーマルヘッドの過熱現象が解消されて鮮明な印刷パターンが得られる。また、ホットメルト接着剤が転写された転写箔で箔転写を行う際には、ホットメルト接着剤の接着力を利用することにより、熱ロール等の熱エネルギーが少なくて済むため、不要な光沢の発生を防止することができる。
以下、本発明に係るホットスタンプ箔用サーマルプリント装置の実施形態を添付図面に従って説明する。
図1は、本実施形態に係るホットスタンプ箔用サーマルプリント装置の概略正面図である。このホットスタンプ箔用サーマルプリント装置は、ステージ1と、このステージ1上に移動可能に配置されるヘッドユニット2と、このヘッドユニット2を駆動制御するための制御装置3(図5参照)とを備える。
ステージ1は、ステンレス等の硬質な金属材料からなる矩形板状の支持板36を備えている。支持板36の上面中央部には、シリコン製のゴムシート35が設けられ、このゴムシート35上に被転写材34が載置される。支持板36には、被転写材34をゴムシート35上に位置決めするためのクランプ等の位置決め部材(図示せず)が設けられている。
被転写材34は、ここでは書籍の表紙やカード等の定型サイズの記録媒体であり、種々の材質あるいは表面粗度を有するものを用いることが可能である。
ヘッドユニット2は、サーマルヘッド10と、支持板36上でサーマルヘッド10を水平移動させるための駆動部40(図3参照)とを備えている。
サーマルヘッド10は、図2に示すように、放熱板16にプリント基板17とセラミック基板12を設けたものである。プリント基板17には、保護カバー18によって覆われたドライバーIC19が実装されている。サーマルヘッド10は、セラミック基板12の先端部、すなわち抵抗体12b(図5参照)からなる発熱素子が整列された発熱部12aを、ホットスタンプ箔29およびホットメルト接着剤30(図1参照)に接離させることができるように、Z方向に往復移動可能に設けられている。各発熱素子は、ドライバーIC19によって発熱が制御される。なお、ここでは、発熱部12aがエッジ状に形成されているが、発熱部12aは円弧面に形成されていてもよい。
サーマルヘッド10の放熱板16は、押圧装置11によって押圧されるようになっている。押圧装置11は、保持部材14と、サーマルヘッド10の放熱板16を押圧するコイルスプリング15と、このコイルスプリング15を介してサーマルヘッド10を押圧する際の押圧力を調整するための押圧力調整手段の一例であるソレノイド13とを備えている。保持部材14はコイルスプリング15およびソレノイド13を保持し、ヘッドユニット2に固定されている。ソレノイド13の中心にはロッド13aが設けられ、このロッド13aは、ソレノイド13を励磁・消磁することにより、軸方向に往復移動する。そして、ソレノイド13に印加する電圧を制御することにより、ロッド13aを移動させてコイルスプリング15を押圧し、このコイルスプリング15を介して放熱板16を押圧するようになっている。したがって、ロッド13aの移動位置を変更することにより、サーマルヘッド10を介してホットスタンプ箔29およびホットメルト接着剤30に作用させる押圧力を調整することができる。なお、サーマルヘッド10の機構や動作は従来と同様であるため、その詳細については説明を省略する。
駆動部40は、図3に示すように、支持板36の両側に沿ってそれぞれ設けた第1レール41a,41bと、この第1レール41a,41bに直交して配置され、第1レール41a,41bに沿って往復移動可能な第2レール42とを備えている。第2レール42には、前述したヘッドユニット2が矢印X方向へ往復移動可能に設けられている。第2レール42は、第1モータ55(図5参照)の回転軸に設けたピニオン(図示せず)を第2レール42に固定したラック(図示せず)に噛み合わせ、第1モータ55を正逆回転駆動することにより、矢印Y方向へ往復移動可能となっている。第2レール42に設けたヘッドユニット2も同様に、第2モータ56(図5参照)の回転軸に設けたピニオン(図示せず)をヘッドユニット2に設けたラック(図示せず)に噛み合わせ、第2モータ56を正逆回転駆動することにより、矢印X方向へ往復移動可能な構成となっている。そして、これら第1レール41a,41b及び第2レール42により、ヘッドユニット2の発熱部12aを支持板36上のいずれの位置へも移動させることが可能となっている。
ゴムシート35とサーマルヘッド10との間には、図1に示すように、ホットスタンプ箔29が供給される。また、このホットスタンプ箔29と重なった状態でホットメルト接着剤30が供給される。
ホットスタンプ箔29は、長尺な帯状をしており、図4に示すように、ベースフィルム29aの表面に、離型層29b、着色層29c、蒸着層29d、及び、接着層29eを積層した構成である。ベースフィルム29aは、例えばポリエチレンテレフタール(PET)やポリプロピレン(PP)のような素材からなる。離型層29bは、例えばアクリル系樹脂やセルローズ系樹脂からなる。着色層29cは、一般インキと同系統樹脂からなる。蒸着層29dは、真空蒸着法によりアルミニウムを蒸着した薄い金属膜層である。接着層29eは、例えばアクリルやPET等の素材からなる。上記各層のうち、ベースフィルム29aは、被転写材34に転写されずに残る部分であり、以下ではこれをベース層291と呼ぶ。また、離型層29b、着色層29c、蒸着層29d、及び接着層29eは、ベース層291から離れて被転写材34に転写される部分であり、以下では、これらを総称して箔層292と呼ぶ。なお、箔層292において着色層29cが顔料からなる場合は、蒸着層29dは省略されることもある。
ホットスタンプ箔29は、図1に示すように、第1ロール21に巻回され、巻き戻されることにより、順次、第1補助ロール26からサーマルヘッド10とゴムシート35の間を通過した後、第2補助ロール27を介して第2ロール31に巻き取られる。第2ロール31は、巻取用モータ23を駆動することによって回転する。なお、前記各ロールは、ヘッドユニット2に回転可能に取り付けられている。また、第1ロール21は、ブレーキ37により回転が制限されるようになっている。これにより、巻取用モータ23とブレーキ37とを制御して、ホットスタンプ箔29に作用させる張力を調整することができる。
ホットメルト接着剤は、加熱すれば軟化溶解し冷却すると固化する性質を持つ熱可塑性ポリマーをベースとした接着性混合物から構成され、取扱いが簡単で、無溶剤のため環境への悪影響がなく、しかも極めて短時間で接着が行えるという種々の利点を備えている。また、多種の材質に対して接着性が良好であるという特徴がある。本実施形態では、ホットメルト接着剤30は、ホットスタンプ箔29と同様に長尺な帯状をしている。図1に示すように、ホットメルト接着剤30は、第3ロール22に巻回され、巻き戻されることにより、第3補助ロール25から第1補助ロール26へ送られ、第1補助ロール26の位置でホットスタンプ箔29の下側に重ねられてサーマルヘッド10とゴムシート35の間を通過する。その後、第2補助ロール27の位置でホットスタンプ箔29から分離し、第4補助ロール28を介して第4ロール32に巻き取られる。第4ロール32は、巻取用モータ24を駆動することによって回転する。これらの各ロールも、ヘッドユニット2に回転可能に取り付けられている。また、第3ロール22は、ブレーキ38により回転が制限されるようになっている。これにより、巻取用モータ24とブレーキ38とを制御して、ホットメルト接着剤30に作用させる張力を調整することができる。
制御装置3は、図5に示すように、入力装置51からの入力信号に基づいて、サーマルヘッド10、巻取用モータ23,24、第1モータ55、第2モータ56、ソレノイド13、ブレーキ37,38等をそれぞれ駆動制御することにより、ホットスタンプ箔29をホットメルト接着剤30を介して被転写材34に箔転写させる。これにより、被転写材34の所望位置に所望のパターンで印刷が行なわれる。なお、制御装置3は、CPUやメモリ等から構成される。また、入力装置51は、サーマルプリント装置に備わっていてもよいし、サーマルプリント装置に接続したパーソナルコンピューターで構成してもよい。
以上の構成において、各ロール21、22、25〜28、31、32、および巻取用モータ23,24は、本発明における供給手段の一実施形態を構成し、ゴムシート35および支持板36は、本発明における支持部の一実施形態を構成している。
次に、上記ホットスタンプ箔用サーマルプリント装置の動作について説明する。まず、第1ロール21に巻回したホットスタンプ箔29を巻き戻し、サーマルヘッド10と支持板36上のゴムシート35との間を通過させ、先端部を第2ロール31に固定しておく。また、第3ロール22に巻回したホットメルト接着剤30を巻き戻し、ホットスタンプ箔29の下側に重なるように、サーマルヘッド10とゴムシート35との間を通過させ、先端部を第4ロール32に固定しておく。このとき、ソレノイド13を駆動することにより、サーマルヘッド10の発熱部12aを支持板36上のゴムシート35から離しておく。この状態で、ゴムシート35上の所定位置に被転写材34を載置し、図示しない位置決め部材により、被転写材34をゴムシート35上に位置決めする。
続いて、入力装置51でサーマルヘッド10による印刷開始位置、印刷終了位置、押圧力、印刷パターン、転写温度のほか、印刷速度等を入力する。サーマルヘッド10による押圧力、転写温度、印刷速度等の入力値は、ホットスタンプ箔29、ホットメルト接着剤30、及び被転写材34の種類や、被転写材34の表面粗度の違い等に応じて異なる。
入力装置51での入力が完了すれば、図示しないスタートスイッチを操作して印刷を開始する。すなわち、第1モータ55及び第2モータ56を駆動制御することにより、サーマルヘッド10を入力装置51で設定された印刷開始位置まで移動させる。そして、サーマルヘッド10の発熱部12aで、ホットスタンプ箔29およびホットメルト接着剤30を被転写材34に押し付け、ゴムシート35との間に挟持する。さらに、ソレノイド13を駆動し、コイルスプリング15を介してサーマルヘッド10を押圧し、発熱部12aにより作用させる押圧力を調整する。ここでは、押圧力を、従来からサーマルヘッド10で使用されていた値(1.5kg:発熱部12aの全体で付与する荷重)よりも大きな値に設定する。すなわち、作用させる押圧力を1.5kg以上で、かつサーマルヘッド10を損傷させる恐れのない5kg以下の範囲で選択した値とする。
続いて、巻取用モータ23を駆動すると共に、ブレーキ37による第1ロール21の回転阻止力を制御することにより、作用させる張力を調整しながらホットスタンプ箔29を搬送する。これと同時に、巻取用モータ24を駆動すると共に、ブレーキ38による第3ロール22の回転阻止力を制御することにより、作用させる張力を調整しながらホットメルト接着剤30を搬送する。このように、ホットスタンプ箔29およびホットメルト接着剤30に作用させる張力を調整することにより、ソレノイド13で作用させる押圧力を変更しても、ホットスタンプ箔29やホットメルト接着剤30に皺等を発生させることなく、良好な箔転写を行なわせることが可能となる。
また、第1モータ55及び第2モータ56を駆動制御することにより、サーマルヘッド10を印刷開始位置から印刷終了位置へと移動させる。この過程で、発熱部12aの各抵抗体12bのうち、選択された抵抗体12bに通電して発熱を制御することにより、発熱部分のホットスタンプ箔29の箔層292がホットメルト接着剤30を介して被転写材34に転写され、入力装置51で設定した所定の印刷パターンに従った印刷が行なわれる。
図6は、被転写材34に直接箔転写を行う場合の転写工程を示した図である。12aはサーマルヘッドの発熱部であり、図1および図2に示した発熱部12aと同じものであるが、便宜上形状を変えて図示している(図7以降も同様)。図6(a)のように、被転写材34の上へホットメルト接着剤30を挟んでホットスタンプ箔29を箔層292が下になるように供給した状態で、サーマルヘッドを発熱させる。このときの発熱部12aの温度は、ホットスタンプ箔29の箔層292を被転写材34に箔転写できる温度に設定する。すると、熱が加わった部分のホットメルト接着剤30が軟化するとともに、箔層292がベース層291から分離して、図6(b)のように、箔層292がホットメルト接着剤30により被転写材34に接着された状態で転写される。
その後、サーマルヘッド10が印刷終了位置まで移動すれば、巻取用モータ23,24の駆動を停止すると共に、サーマルヘッド10の発熱部12aをホットスタンプ箔29から離す。そして、箔が転写された被転写材34を取り出して作業を終了する。
なお、サーマルヘッド10の発熱部12aの記録寸法を超えて印刷する必要がある場合には、サーマルヘッド10を移動させ、前記と同様にして再度印刷を行なえばよい。
以上のようにして、被転写材34に直接箔を転写する場合は、ホットメルト接着剤30の接着力を利用して箔転写を行うため、被転写材34がガラスのような融点の高い材質であっても、確実に箔を転写することができる。
図7は、本発明の他の実施形態に係るホットスタンプ箔用サーマルプリント装置を用いた場合の転写工程を示した図である。本実施形態では、図7(a)のように、ホットスタンプ箔29と、ホットメルト接着剤30が予め塗布されたベース材61とが、重なった状態でサーマルヘッドの発熱部12aへ供給される。すなわち、本実施形態に係るホットスタンプ箔用サーマルプリント装置では、図1の第3ロール22に、ホットメルト接着剤30とベース材61とからなる2層フィルムが巻回されている。なお、ベース材61は、例えばポリエチレンテレフタール(PET)やポリプロピレン(PP)のような素材からなる。
図7(a)のように、箔層292とホットメルト接着剤30とが対向するように、ホットスタンプ箔29およびベース材61を供給した状態で、サーマルヘッドを発熱させる。このときの発熱部12aの温度は、ホットスタンプ箔29の箔層292をホットメルト接着剤30に箔転写できる温度に設定する。すると、熱が加わった部分のホットメルト接着剤30が軟化するとともに、箔層292がベース層291から分離して、図7(b)のように、箔層292がホットメルト接着剤30に転写される。これにより、箔層292とホットメルト接着剤30とベース材61とからなる転写箔80が得られる。
図8は、上記のようにして得られた転写箔80を用いて、被転写材へ箔転写を行う場合の転写工程を示した図である。図8(a)において、被転写材34aは、例えばガラスのような透明部材からなる。この被転写材34aの下面側に、箔層292が被転写材34aと対向するよう転写箔80を重ねた状態で、被転写材34aおよび転写箔80を熱ロール70とプラテン71の間へ搬送する。このとき、熱ロール70の熱および加圧力によりホットメルト接着剤30が軟化して、転写箔80は被転写材34aへ接着される。この結果、図8(b)に示すように、箔層292はベース材61で覆われた状態で被転写材34aに転写される。本実施形態では、被転写材34aが透明であるため、箔層292は図8(b)の矢印A方向から透視可能となっている。また、箔層292は保護膜として機能するベース材61で覆われるため、耐久性が大幅に向上する。
図9は、転写箔80を用いて箔転写を行う場合の他の実施形態を示した図である。本実施形態では、図7において用いられるホットスタンプ箔29の箔層292が、図4の蒸着層29dと接着層29eとの間に着色層29cと同様の第2の着色層を有する5層構造に形成されている。また、図7の工程では、転写箔80に転写される箔のパターンが、図8の場合と比べて左右反転(ミラー反転)したものとなる。図9(a)において、被転写材34bの上面側に、箔層292が被転写材34bと対向するよう転写箔80を重ねた状態で、被転写材34bおよび転写箔80を熱ロール70とプラテン71の間へ搬送する。このとき、熱ロール70の熱および加圧力によりホットメルト接着剤30が軟化して、転写箔80は被転写材34bへ接着される。この結果、図9(b)に示すように、箔層292はベース材61で覆われた状態で被転写材34bに転写される。本実施形態では、箔層292が上述した第2の着色層を有しているため、箔層292は図9(b)の矢印A方向から、透明なベース材61およびホットメルト接着剤30を通して透視可能となる。したがって、被転写材34bの材質は透明・不透明を問わない。また、箔層292は保護膜として機能するベース材61で覆われるため、耐久性が大幅に向上する。
図10は、本発明の他の実施形態に係るホットスタンプ箔用サーマルプリント装置を用いた場合の転写工程を示した図である。本実施形態では、図10(a)のように、ホットスタンプ箔29と、ホットメルト接着剤30が予め塗布された離型材62とが、重なった状態でサーマルヘッドの発熱部12aへ供給される。すなわち、本実施形態に係るホットスタンプ箔用サーマルプリント装置では、図1の第3ロール22に、ホットメルト接着剤30と離型材62とからなる2層フィルムが巻回されている。
図10(a)のように、箔層292とホットメルト接着剤30とが対向するように、ホットスタンプ箔29および離型材62を供給した状態で、サーマルヘッドを発熱させる。このときの発熱部12aの温度は、ホットメルト接着剤30をホットスタンプ箔29の箔層292に転写できる温度に設定する。すると、熱が加わった部分のホットメルト接着剤30が軟化して離型材62から容易に分離し、図10(b)のように、箔層292に転写される。これにより、所望パターンを左右反転(ミラー反転)したパターンのホットメルト接着剤30が転写されたホットスタンプ箔29からなる転写箔81が得られる。
なお、図10では、ホットスタンプ箔29が上側に、ホットメルト接着剤30が下側に位置しているが、図11のように、ホットメルト接着剤30を上側に、ホットスタンプ箔29を下側に位置させてもよい。図11の場合は、図1の第3ロール22にホットスタンプ箔29が巻回され、第1ロール21にホットメルト接着剤30と離型材62とからなる2層フィルムが巻回されている。図10では、発熱部12aとホットメルト接着剤30との間に、ベース層291と箔層292が存在するが、図11では、発熱部12aとホットメルト接着剤30との間に存在するのは離型材62のみなので、発熱部12aの熱がホットメルト接着剤30に伝わりやすくなり、少ない熱エネルギーで接着剤の転写が可能となる。
図12は、上記のようにして得られた転写箔81を用いて、被転写材34へ箔転写を行う場合の転写工程を示した図である。図12(a)において、被転写材34の上に、ホットメルト接着剤30が被転写材34と対向するよう転写箔81を重ねた状態で、被転写材34および転写箔81を熱ロール70とプラテン71の間へ搬送する。このとき、熱ロール70の熱および加圧力により、ホットメルト接着剤30が軟化するとともに、箔層292がベース層291から分離し、図12(b)に示すように、箔層292はホットメルト接着剤30の接着力により被転写材34へ転写される。本実施形態では、被転写材34の材質が箔層292と接着適合性のない場合には、熱ロール70の熱が転写箔81全体に加わっても、所望パターンの箔(ホットメルト接着剤30が転写された部分の箔)のみが被転写材34に接着剤30を介して転写され、所望パターン以外の箔(ホットメルト接着剤30が転写されていない部分の箔)は、接着の不適合性ゆえ被転写材34に転写されないため、転写箔の作成時に所望パターン以外の箔を箔抜きする必要がなくなる。
以上のようにして、転写箔を作成する場合は、図7のように所望パターンの箔層292のみをホットメルト接着剤30へ転写させ、あるいは、図10、図11のように所望パターンのホットメルト接着剤30のみを箔層292へ転写させることにより、サーマルヘッド10の過熱現象が解消され、箔層292により形成される文字や図形が不鮮明になるのを回避することができる。また、得られた転写箔を用いて箔転写を行う際には、ホットメルト接着剤30の接着力を利用することにより、熱ロール70の熱エネルギーが少なくて済むため、被転写材34の箔以外の部分に不要な光沢が発生することもない。
上記実施形態では、被転写材34に定型サイズのものを使用したが、リボン等の長尺な帯状のものを使用することも可能である。この場合は、被転写材を予めロールに巻回しておき、別のロールで巻き戻しながら、サーマルヘッド10の発熱部12aへ供給するように構成すればよい。この際、ゴムシート35に代えてプラテンローラを使用することにより、帯状の被転写材への印刷をスムーズに行なうことができる。
また、被転写材34が、厚みの大きい立体的な構造を有するものである場合には、支持板36に、被転写材34の上方部分をガイドするガイド部を設ければよい。
本発明では、上記以外にも種々の実施形態を採用することができる。例えば、図6の実施形態では、ホットメルト接着剤30を予めホットスタンプ箔29に塗布しておいてもよい。
また、上記実施形態では、熱ローラ70とプラテン71との間に被転写材34等を搬送するようにしたが、被転写材等をプラテン上に載置し、その上を手動式の熱ローラを転がしながら加熱・加圧するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、1つのサーマルヘッド10の発熱部12aへ、ホットスタンプ箔29およびホットメルト接着剤30を重ねた状態で供給する例を挙げたが、これに代えて、サーマルヘッドを2つ設け、各サーマルヘッドへそれぞれホットスタンプ箔およびホットメルト接着剤を別々に供給してもよい。この場合は、第1のサーマルヘッドでホットメルト接着剤が被転写材に転写され、その後、第2のサーマルヘッドで被転写材のホットメルト接着剤にホットスタンプ箔の箔層が転写される。
本発明の実施形態に係るホットスタンプ箔用サーマルプリント装置の概略正面図である。 サーマルヘッドの拡大図である。 駆動部の平面図である。 ホットスタンプ箔の断面図である。 ホットスタンプ箔用サーマルプリント装置のブロック図である。 被転写材に直接箔転写を行う場合の工程図である。 転写箔を形成する場合の工程図である。 転写箔を用いて転写を行う場合の工程図である。 図8に代わる他の実施形態の工程図である。 転写箔を形成する場合の工程図である。 図10に代わる他の実施形態の工程図である。 転写箔を用いて転写を行う場合の工程図である。
符号の説明
10 サーマルヘッド
12a 発熱部
12b 抵抗体
21,22,31,32 ロール
23,24 巻取用モータ
25〜28 補助ロール
29 ホットスタンプ箔
30 ホットメルト接着剤
34 被転写材
35 ゴムシート
36 支持板
40 駆動部
61 ベース材
62 離型材
80,81 転写箔
291 ベース層
292 箔層

Claims (1)

  1. 複数の抵抗体が設けられた発熱部を有するサーマルヘッドと、
    前記サーマルヘッドの発熱部へ、ホットスタンプ箔およびホットメルト接着剤を供給する供給手段と、
    を備えたことを特徴とするホットスタンプ箔用サーマルプリント装置。
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