JP2005313129A - 塗装品 - Google Patents

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Abstract

【課題】 透明または半透明基板の裏側面、または表面に凸条、凹溝、または凸部、凹部等によって凹凸装飾模様を形成し、凹凸模様を形成する模様面に対して、一定の方向から塗料を噴射して塗装を施した塗装品、および順次一定の方向から異なる色の塗料を噴射して、色を塗り別けるように塗装したコンパクト容器、その他の多色塗り別け塗装品と塗装方法を提供すること。
【解決手段】 塗装品として、凹凸面により形成された装飾模様を刻設した基材に、一定方向に面する模様面に塗装を施すことを特徴とし、また、凹凸面により形成された装飾模様を刻設した基材に、一定方向に面する模様面毎に異なる色による塗装を施すことを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、塗装品、とくにコンパクト容器その他の加飾体と、その塗装方法に関するものである。
コンパクト容器の蓋体等の加飾において、蓋体の表面にハーフミラー加飾を施すために、ハーフミラー層を有する転写シートを用いて、インモールド転写すること(特許文献1参照)、或いは、透明硬質板の裏側面にアルミ等を蒸着し表面に透模様を印刷した光輝性板の上側に、透明硬質板を重ね合わせた飾体をコンパクトの蓋体、その他の化粧容器に装着すること(特許文献2参照)、或いは、透明な蓋体の裏側面に凹部を設け、異なる着色合成樹脂を充填して多色模様を形成させたり、ホットスタンプにより凹部に着色すること(特許文献3参照)等は従来より知られている。
特開2003−310343号公報 実開昭51−147790号公報 実公昭62−38576号公報
しかしながら、上記の特許文献記載の加飾は、意匠効果の優れたものであるが、生産効率が低く生産コストが高くつくという問題点があった。
また、マスク塗装によって多色模様を施すことも行われているが、マスキング作業が必要となり生産効率はよくなかった。
本発明は、上記の問題を解決することを課題とし、透明または半透明基板の裏側面、または表面に凸条、凹溝、または凸部、凹部等によって凹凸装飾模様を形成し、凹凸模様を形成する模様面に対して、一定の方向から塗料を噴射して塗装を施した塗装品、および順次一定の方向から異なる色の塗料を噴射して、色を塗り別けるように塗装したコンパクト容器、その他の多色塗り別け塗装品と塗装方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、塗装品として、凹凸面により形成された装飾模様を刻設した基材に、一定方向に面する模様面に塗装を施すことを特徴とし、また、凹凸面により形成された装飾模様を刻設した基材に、一定方向に面する模様面毎に異なる色による塗装を施すことを特徴とする構成を採用する。
装飾模様の実施例として、装飾模様が、透明な基材の裏側面に刻設された、並列する凹溝、または凸条であることを特徴とする構成、また、並列する凹溝、または凸条が、直線状または曲線状に延びていることを特徴とする構成、さらにまた、装飾模様が、基材の裏側面に配列された凹部または凸部であることを特徴とする構成を採用する。
装飾模様の色彩として、各塗料の色彩と、その混合色とから形成されていることを特徴とする構成を採用する。
装飾方法として、凹凸面により形成された装飾模様を刻設した基材に、一定方向に面する模様面に対してスプレーガンにより塗装を施すようにしたことを特徴とする構成、また、凹凸面により形成された装飾模様を刻設した基材に、一定方向に面する模様面毎に順次異なる色の塗装を施すようにしたことを特徴とする構成を採用する。
塗料の混合色を発現するために、先に塗装された塗料の塗装面と、次いで塗装される塗料の塗装面により混合色が塗装されることを特徴とする構成を採用する。
本発明の塗装品は、装飾模様を凸条、凹溝、または凸部、凹部により形成した基材に、一定方向に面する模様面に塗装を施すこと、また、一定方向に面する模様面毎に異なる色の塗料を噴射することにより、種々の模様を簡単に作り出すことができる。
また、基材の成形と塗装工程のみで塗り別け塗装品を得ることができるので生産効率がよくなり、製造のコストも安く抑えることができる。
次に、本発明の塗装品とその塗装方法について、実施例をあげて説明する。
まず、各実施例に共通して使用される塗装装置について説明する。
図1は、塗装装置の一例を示すもので、図において、Aは各種の凹凸模様Bを刻設した各種の基材である。
C1、C2、C3は、噴射方向Ca、Cb、Ccを任意の方向に変更可能な複数のスプレーガンであり、D1、D2、D3は、スプレーガンから噴射された塗料である。
Eは、基材Aを載置した移動台Fを搬送するベルトコンベアー等を用いた複数の搬送ラインである。
Gは、搬送ラインEの端部に位置し、搬送された移動台Fを載置して所望する角度に回転させ、次の搬送ラインEに送り出す回転装置である。
第1実施例は、基体の裏側面に山形の凸条を並列したものである。
図2は、コンパクト容器の蓋体、その他の被塗装品の基材を示すもので、図2に示すように、透明または半透明の基材A1は、基材A1の裏側面に凹凸部B1によりストライプの装飾模様が刻設されている。
凹凸部B1は、任意の角度で斜面B1aと斜面B1bと稜線1とからなる直線状の凸条が山形に並列するように形成されている。
次に、基材A1に対する塗装方法について説明する。
基材A1は、山形の凹凸部B1を上にして、図1に示す装置の搬送ラインEの初期位置上の移動台Fに載置され、移動台Fは、搬送ラインEを介して一定の速度で搬送させる。
図3に示すように、スプレーガンC1は、移動台Fの進行方向の側面側より、凹凸部B1の斜面B1aにほぼ垂直になる噴射方向Caに調整し、塗料D1を適量噴射する。
その際、スプレーガンC1の噴射方向Caが斜面B1aに直接向いているので塗料D1が付着するが、斜面B1bは、稜線1により噴射方向の陰になるので塗料D1が付着しない。
上記の塗装だけで作業を終了することにより、塗料D1単色のストライプ模様が塗装されることとなる。
塗装された基材A1を表面からみると、透明、または半透明の基材A1を通して塗料D1単色のストライプ模様を発現させることができる。
上記第一回目の塗装に続いて、移動台Fが回転装置Gの上に搬送させ、回転装置Gにより移動台Fが180°回転して、次の搬送ラインEに載置され、一定の速度で搬送させる。
図4に示すように、塗料D1と別色の塗料D2の入ったスプレーガンC2を、その噴射方向を凹凸部B1の斜面B1bにほぼ垂直になる噴射方向Cbに調整し、塗料D2を適量噴射する。
その際、斜面B1aと同様に、斜面B1bには塗料D2が付着するが、斜面B1aには塗料D2が付着しない。
上記の作業により、図2(c)に示すように、基材A1には、塗料D1、D2が稜線1を境界として、ストライプ模様に塗装されることとなる。
塗装された基材A1を表面からみると、透明、または半透明の基材A1を通して二色によるストライプ模様を発現させることができる。
したがって、塗装の回数により、一色または二色のストライプ模様を適宜に選択して得ることができる。
次に、塗料、噴射方向を変えることによる様々な色彩、模様の発現についての変形例について説明する。
基材A1が透明または半透明であるので、塗料として、クリヤ系塗料を使ったり、塗料の噴射量を少なくすることにより、透明性のある塗膜を形成し、基材の表面より発現させるストライプ模様の色彩の変化、グラデーションを発現することができる。
変形例の第1例として、斜面B1aにクリア系の塗料D1を塗装定着させた後に、塗料D1と別色の塗料D2を基材A1の上面より全体的に噴射させることにより、斜面B1bには塗料D2が付着され、斜面B1aには塗料D1と塗料D2との混合色が発現される。
第2例として、スプレーガンCの噴射方向は、凹凸部B1の斜面にほぼ垂直になるように調整し、塗料Dを適量噴射したが、噴射方向を垂直より傾斜させて、稜線1を介してできる陰部分を大きくし、塗料Dが凹凸部B1の斜面全体に付着しないようにすることもできる。
噴射方向を変え別色の塗料を塗り重ねていけば、一つの斜面に多色の塗装ができる。
第3例として、回転装置Gにより移動台Fを180°回転させたが、所望する角度で回転させ、凹凸部斜面に対するスプレーガンCからの入射方向を変え、稜線1を介してできる陰部分の方向を変えることもできる。
次に、凹凸部の模様に関する変形例について説明する。
上記実施例では、凹凸部B1を、直線状の凸条を山形として並列させた凹凸模様としたが、凸条を曲線状の山形凸条として並列するようにしてもよい(図示しない)。
また、半円状の凹溝、または凸条を並設したものであってもよく、塗料噴射時に、稜線が凹凸部の一方の斜面への噴射をさえぎり、陰となる部分を作れるものであればよい。
前記変形例の第1例と同様の例として、とくに、凹凸部B1が、半円状の凹溝、または凸条の場合に、凹溝の底面、または凸条の最上面の一定範囲に対して、噴射方向Ca、Cbを調節し、塗料D1、D2を重ねるように噴射する。
その際に、塗料D1をクリヤ塗料を使って塗装したり、またはうすく塗装すると、底面または最上面には塗料D1と塗料D2の混合色を発現させることができ、塗料の色彩と混合色とを並列した模様を得ることができる。
上記実施例では、基材A1の裏側面に凹凸部を設けて塗装したが、表面に凹凸部を設けてもよく、この場合は、色のストライプをもつ、表面の触りごごちの変わったコンパクト容器の蓋体等を得ることができる。
また、この場合は、基材A1は透明または半透明だけではなく、着色した不透明のものでも使用できる。
したがって、並列する模様を始め、スプレーガンの噴射方向、模様面への入射方向、塗料の色数、種類は実施例に限定されない。
次に、基材の裏面側に、断面半円状の凹溝が表面に等間隔に連設され、上方から見ると波形になっている装飾模様の実施例について説明する。
図5に示すように、透明または半透明の基材A2は、基材A2の裏面側の表面2に一定間隔をおいて、波形状に延びる半円状の凹溝B2によって凹凸模様が形成されている。
模様面は、表面2と凹溝B2内の曲面B2a、B2bと底曲面B2cとから構成され、基材A2上方から見ると、波形が連なった装飾模様になっている。
次に、基材A2に対する塗装方法について説明する。
基材A2は、凹溝B2を上にして、図1に示す搬送ラインEの初期位置上の移動台Fに載置する。
移動台Fは、搬送ラインEを介して一定の速度で搬送させる。
図6に示すように、スプレーガンC1の噴射方向Caを、移動台Fの進行方向の側面側より、凹溝B2の曲面B2aに向け、塗料D1を適量噴射する。
このとき、スプレーガンC1の噴射方向Caが曲面B2aと表面2に向いているので塗料D1が付着するが、曲面B2bと底曲面B2cは表面2の端部により噴射がさえぎられ、噴射方向の陰になるので塗料D1が付着しない。
次いで、移動台Fが回転装置G上に搬送され、回転装置Gにより移動台Fは180°回転されて次の搬送ラインEに載置され、移動台Fは一定の速度で搬送させる。
次に、塗料D1と別色の塗料D2の入ったスプレーガンC2の噴射方向Cbを、凹溝B2の曲面B2bに向け、塗料D2を適量噴射する。
このときには、曲面B2bと表面2には塗料D2が付着するが、表面2の端部により陰になる曲面B2aと底曲面B2cには塗料D2が付着しない。
さらに、塗料D1、塗料D2と別色の塗料D3の入ったスプレーガンC3を、基材A2の上面から噴射方向Ccを底曲面B2cに向けて調整し、塗料D3を適量噴射する。
このことにより、基材A2の底曲面B2cを始め全面に塗料D3が付着する。
塗装された基材A2を表側面より見ると、図5(c)に示すように、塗料D1が塗装された表面2と曲面B2a、塗料D2が塗装された曲面B2b、および塗料D3が塗装された底曲面B2cによる波形の色彩模様を発現させることができる。
各色彩の巾については、スプレーガンの噴射方向を調節することによって変更することができ、また、表面2に付着させる塗料については、塗料が定着する前に溶剤等をしみこませた布等で拭き取ればよいので、塗料D1、D2、D3のいずれの色にも、また無色にも設定することができる。
塗料、噴射方向、スプレーガンの数、色彩の数、基材の表裏等について、前記実施例1およびその変形例と同様に変更することができるので、種々な装飾模様を発現することができる。
次に、基材の裏面側に、断面半円状の凸条が表面に等間隔に連設され、上方から見ると波形になっている装飾模様の第3実施例について説明する。
図7に示すように、基材A3の裏面の表面3には、一定の間隔をおいて、波形状に延びる断面半円状の凸条B3によって凸模様が形成されている。
模様面は、表面3と、凸条B3の左右の曲面B3a、曲面B3bとから形成され、表面3上に、基材A3上方から見ると、波形が連なった装飾模様になっている。
次に、基材A3に対する塗装方法について説明する。
基材A3を、図1に示す移動台Fに載置し、一定の速度で移動させてスプレーガンC1により塗装し、回転装置Gにより回転させ、次の搬送ラインEでスプレーガンC2で塗装することは前記第2実施例と同じである。
図8に示すように、スプレーガンC1の噴射方向Caを曲面B3aに向け、塗料D1を適量噴射する。
このときには、曲面B3aに塗料D1が付着するが、凸条B3の頂部によって噴射がさえぎられ、陰となる曲面B3bと表面3には付着しない。
次に、スプレーガンC2の噴射方向Cbを曲面B3bに向け塗料D2を噴出させ、曲面B3bに塗料D2を付着させる。
この際にも、曲面B3aと表面3は、凸条B3の頂部の陰となって塗装されない。
次に、スプレーガンC3により表面3の上方から噴射させると、基材A3面全体に塗料D3を塗装し、表面3には、塗料D3のみを塗装することができる。
基材A3を表面側から見ると、図7(c)に示すように、塗料D1が塗装された曲面B3aと、塗料D2が塗装された曲面B3bと、塗料D3が塗装された表面3とからなる波形の色彩模様を発現させることができる。
色彩の巾については、スプレーガンの噴射方向の調整や噴射口形状の変更等で変更することができ、塗料の噴射方向や塗料の色数、基材の表裏等については、適宜に選択することによって、前記実施例1とその変形例、実施例2同様に、様々な装飾模様を発現させることができる。
次に、基材の裏面側に、複数の凹部が表面に凹設され、上方から見ると水玉状になっている装飾模様の実施例について説明する。
図9に示すように、透明または半透明の基材A4には、表面4に等間隔をおいて凹設された複数の凹部B4が形成されており、凹部B4は、球面B4aと球面B4bとからなる半球状の凹部であり、基材A4上方から見ると、水玉状の装飾模様になっている。
次に、基材A4に対する塗装方法について説明する。
基材A4を、凹部B4を上にして、図1に示す搬送ラインEの移動台Fに載置する。
移動台Fは、搬送ラインEを介して一定の速度で搬送される。
図9に示すように、スプレーガンC1の噴射方向Caを、移動台Fの進行方向の側面側より凹部B4の球面B4aに向け、塗料D1を適量噴射する。
スプレーガンC1の噴射方向Caが球面B4aと表面4に向いているので、双方には塗料D1が塗装されるが、球面B4bは、凹部B4の上端部により噴射方向の陰になるので塗料D1が付着しない。
次いで、移動台Fが回転装置Gの上に送られ、回転装置Gにより180°回転され、次の搬送ラインEに載置されると、移動台Fは再び一定の速度で搬送される。
塗料D1と別色の塗料D2の入ったスプレーガンC2の噴射方向Cbを、凹部B4の球面B4bに向け、塗料D2を適量噴射する。
このときには、球面B4bと表面4に塗料D2が塗装される。
基材A4の表側から見ると、塗料D1を塗装した球面B4aと表面4に対して、塗料D2を塗装した球面B4bを半円状の模様として並列される装飾模様を発現することができる。
上記実施例では、球面の半分を模様として並列させるようにしたが、スプレーガンの噴射方向と回転台の回転角度を変えることにより、塗装面を多色にするとともに、混合色を発現させることもできる。
また、凹部を基材の表面側に設けることもでき、その他にも、第1実施例の変形例を適用することにより、様々な装飾模様を発現させることができる。
次に、基材の片面に、複数の凸部が凸設された装飾模様の実施例について説明する。
図10に示すように、透明または半透明の基材A5は、その表面5に等間隔に凸設された複数の半球状の凸部B5が形成され、基材A5上方から見ると水玉状の装飾模様になっている。
次に、基材A5に対する塗装方法について説明する。
基材A5を移動台Fに載置し、一定の速度で各塗料ごとに移動させ、回転装置Gにより回転させることは上記実施例と同じである。
スプレーガンC1の噴射方向Caを、凸部の約半分の曲面B5aに向け、塗料D1を適量噴射する。
このときに、曲面B5aと、表面5の一部を除いて塗料D1が付着するが、凸部B5の頂部付近を介して陰となる曲面B5bと、表面5の陰部分には付着しない。
次いで、曲面B5bに噴射方向Cbから塗料D2を噴出させることにより、曲面B5bに塗料D2が付着され、曲面B5aと頂部の陰となる表面5の陰部分には着色されない。
基材A5を表面側から見ると、塗料D1が塗布された曲面B5aと表面5の大部分、塗料D2が塗装された曲面B5bと、その周辺の表面5の一部によって成形される装飾模様が得られる。
塗料、噴射方向や色数等を変えることによって、前実施例4同様に、多色の色彩、混合色などを含む様々な装飾模様を発現することができる。
次に、図11に示すような複雑な絵画的装飾模様の実施例について説明する。
基材A6は、透明、または半透明で、表面側は球面となっている。
基材A6の裏面側には、表面6に凹部を彫り重ね、絵画的装飾模様が彫り込まれている。
次に、基材A6に対する塗装方法について説明する。
前記各実施例と同じく、基材A6の裏面側の凹部B6を上にして、搬送ラインEの移動台Fの所定位置に載置され、二つのスプレーガンC1、C2によって塗装される。
移動台Fに載置された基材A6には、図12に示すように、スプレーガンC1により、基材A6の上方より噴射方向Caで、淡色の塗料D1が薄く噴射され、透明性のある塗膜が形成される。
その際、スプレーガンC1からの噴射方向Caに対する模様面の傾きにより色彩のグラデーションが表現される。
次いで、スプレーガンC2によって、模様の彫りの深い部分の面B6aに向かう噴射方向Cbで黒色の塗料D2を薄く噴射する。
得られた装飾品を表面側から見ると、黒色の塗装部は、深みとともに淡色の塗膜層を反射してはっきりと見せる。
そして、彫りの深さとともに、他の部分より浮き上がって見えるので、装飾模様は、光と影のグラデーションがはっきりした立体的な装飾模様が発現される。
また、さらにスプレーガンを多くして噴射方向を変えることにより、塗布面の色を多色に塗り重ねていくこともでき、変化した装飾模様を表現することができる。
基体A6は、円形、または楕円形等に成形され、コンパクト容器の蓋体、その他の加飾体として使用でき、裏面側に、背景となる印刷を施した板状体と重ね合わせると、さらに、優れた装飾体を得ることができる。
本発明の各実施例において、塗料に微細なアルミ等の金属を混ぜることにより、見る角度により光線の反射具合が変わり、色の具合が変化する塗料を使用してもよい。
その場合は、装飾模様の色彩が見る角度により変わる装飾体を得ることができる。
各実施例では、塗料をスプレーガンにより塗装面にほぼ全体的に噴射していたが、スプレーガンの噴射範囲を狭くし、局部的に色を噴射、定着させていくことにより、装飾模様の着色を横方向に何色にも変えることができる。
各実施例において、基材Aは平面の板状のものを使うだけでなく、曲面等のものを用い、光の屈折、分散を起こす透明または半透明のものを使用することができる。
また、無色の透明だけでなく、該基材Aの製造過程から色を混入した色つきの透明または半透明の基体を使用することもでき、装飾模様のデザインによっていろいろ変えることができる。
本発明の塗装品の塗装方法は、装飾模様のデザインに応じて塗料の種類や噴射方向を変えることにより、装飾模様の着色によるコントラストやグラデーションなど、従来の塗装方法より少ない作業工程でいろいろなバリエーションを作り出すことができる。
コンパクトの天板等の他に、合成樹脂やガラス製の透明または半透明で作られた各種成形体の塗装、装飾模様の成形等に幅広く利用が可能である。
本発明の塗装装置の説明図である。 第1実施例の基材の説明図で、(a)は裏面図、(b)は側端面図、(c)は塗装後の裏面図である。 第1回塗装時の説明図で、(a)は概要説明図、(b)は要部拡大図である。 第2回塗装時の説明図で、(a)は概要説明図、(b)は要部拡大図である。 第2実施例の基材の説明図で、(a)は裏面図、(b)は側端面図、(c)は塗装後の裏面図である。 塗装方法の説明図で、(a)は概要説明図、(b)は要部拡大説明図である。 第3実施例の基材の説明図で、(a)は裏面図、(b)は側端面図、(c)は塗装後の裏面図である。 塗装方法の説明図で、(a)は概要説明図、(b)は要部拡大説明図である。 第4実施例の説明図で、(a)は基材の裏面図、(b)は図(a)のA−A線における断面図、(c)は塗装方法の説明図である。 第5実施例の説明図で、(a)は基材の裏面図、(b)は図(a)のA−A線における断面図、(c)は塗装方法の説明図である。 第6実施例の説明図で、(a)は基材の裏面図、(b)は塗装後の裏面図である。 塗装方法の説明図で、(a)は図11(a)のA−A線における断面図とした塗装説明図、(b)は要部の拡大説明図である。
符号の説明
A、A1、A2、A3、A4、A5、A6 基材
B 凹凸模様
B1 凹凸部
B1a、B1b 斜面
B2 凹溝
B2a、B2b 曲面
B2c 底曲面
B3 凸条
B3a、B3b、B5a、B5b 曲面
B4、B6 凹部
B4a、B4b 球面
B5 凸部
B6a 面
C、C1、C2、C3 スプレーガン
Ca、Cb、Cc 噴射方向
D、D1、D2、D3 塗料
E 搬送ライン
F 移動台
G 回転装置
1 稜線
2、3、4、5、6 表面

Claims (9)

  1. 凹凸面により形成された装飾模様を刻設した基材に、一定方向に面する模様面に塗装を施すことを特徴とする塗装品。
  2. 凹凸面により形成された装飾模様を刻設した基材に、一定方向に面する模様面毎に異なる色による塗装を施すことを特徴とする塗装品。
  3. 装飾模様が、透明な基材の裏側面に刻設された、並列する凹溝、または凸条であることを特徴とする請求項1または2記載の塗装品。
  4. 並列する凹溝、または凸条が、直線状または曲線状に延びていることを特徴とする請求項3記載の塗装品。
  5. 装飾模様が、基材の裏側面に配列された凹部または凸部であることを特徴とする請求項1または2記載の多色塗装品。
  6. 装飾模様の色彩が、各塗料の色彩と、その混合色とから形成されていることを特徴とする請求項2〜5記載の塗装品。
  7. 凹凸面により形成された装飾模様を刻設した基材に、一定方向に面する模様面に対してスプレーガンにより塗装を施すようにしたことを特徴とする塗装方法。
  8. 凹凸面により形成された装飾模様を刻設した基材に、一定方向に面する模様面毎に順次異なる色の塗装を施すようにしたことを特徴とする請求項7記載の塗装方法。
  9. 先に塗装された塗料の塗装面と、次いで塗装される塗料の塗装面により混合色が塗装されることを特徴とする請求項7記載の塗装方法。
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