JP2005313105A - 準好気性向上用の循環システムを有する処分場 - Google Patents

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Abstract

【課題】処分場の通気性及び通水性を維持し、微生物が生息する環境を提供して早期かつ均一な廃棄物の安定化を可能にする。
【解決手段】浸出水底部集排水路1は、凹状に掘削した処理場の底盤2を遮水シート3、不織布4で覆い、さらに不織布4の上に砂、砂利等の保護材5を敷設した後、有孔管6を設置し、発泡樹脂からなる複数の球状体7a同士を接着して有孔管6の包囲層となる包囲部材7bからなる。この包囲部材7bは、球状体7aと隣接する他の球状体7aとの間に空隙8を有し、この空隙8は3次元的に連通しているために排水の円滑化機能、微生物に酸素と水とを供給するための通気機能及び給水機能を有する。また、包囲部材7bの空隙率を40〜50%とすることにより、長期にわたり安定した排水機能及び通気機能を保持することが可能である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、準好気性埋立構造を有する処分場の通水性及び通気性の向上に関するものである。
我が国の廃棄物処分場は、処分場内を一種のバイオリアクターとして有機物の分解を促進する準好気性埋立方法を基本として発達してきた。準好気性埋立方法とは、処分場内に廃棄物が投棄された後、廃棄物層内に雨水あるいは廃棄物よりしみ出した液状成分による浸出水を集水するために、処分場の底部に浸出水集水路を設け、浸出水を廃棄物層内から系外へ排出し、廃棄物層内に浸出水を滞水させないことによって、廃棄物層内部と外部の温度差によって生じる熱対流により、浸出水集水路を通して廃棄物層内へ大気を受動的に送り込む方法である。
図9に示すとおり、準好気性埋立構造を有する廃棄物処分場90の底盤91は、遮水シート、不織布が全面に敷設され、この上に浸出水底部集排水管幹線92が設けられ、この浸出水底部集排水管幹線92から複数本の浸出水底部集排水管支線93が枝分かれして接続されている。これらの浸出水底部集排水管支線93は、処分場90の法面に位置する複数の浸出水法面集排水管支線94にそれぞれ接続されており、これらの浸出水法面集排水管支線94の他端はそれぞれ地上と連通している。また、浸出水底部集排水管幹線92から垂直に複数本の浸出水竪形集排水管支線95が枝分かれして接続され、これらの浸出水竪形集排水管支線95の他端はそれぞれ地上と連通している。これらの浸出水集排水管は廃棄物から発生するガスのガス抜き管及び大気を廃棄物中に送風する送風管としても利用されている。
そして、処分場90の側部に浸出水貯留部96が設けられ、この浸出水貯留部96には浸出水底部集排水管幹線92に接続している浸出水ガイド管97を介して浸出水が貯留される。貯留された浸出水は送水ポンプにて汚水処理場(図示せず)へ送水され、浄化処理される。また、場合によっては浸出水貯留部96から、送水ポンプで浸出水が直接汚水処理場に送水されることもある。
浸出水集排水路を有する処分場90は、図10に示すように、底盤91の一部を凹状に掘削し、底盤及び傾斜面すべてを遮水シート101、不織布102で覆い、さらに不織布の上に砂、砂利等の保護材103を敷設する。浸出水底部集排水路100は、外周に複数の孔を有する有孔管104を保護材103の上に設置し、有孔管104の周囲を砂利又はグリ石等のフィルター材105で覆って構成される。
そして、廃棄物層内に雨水あるいは廃棄物よりしみ出した浸出水は、処分場90の底部方向に移動し、遮水シート101に沿って浸出水底部集排水路100に流れ込み、フィルター材105にてろ過され、有孔管104内に集水される。
この準好気性埋立方法は低コストで埋立地の環境保全対策、早期安定化、用地回収ができる合理的な埋立方法であること、また埋立層を好気的に保ち、有機物を水と二酸化炭素に分解し、従来の嫌気的な状態から発生していた温室効果ガスであるメタンの発生を抑制すること等の理由により、現在は、我が国の廃棄物処分場の埋立構造の基準となっている。 最近では、屋根付処分場とし、人工降雨で雨水を制御したり、有孔管104部分に給気する等の好気条件を改善する方法も行われている。
しかし、従来の準好気性処分場の浸出水排水路の構造では以下に示すとおり様々な問題点があった。
準好気性埋設方法が考案された時期の廃棄物の種類は、生ごみ、木材を含む粗大ごみ等の有機物の多い混合ごみであり、ごみ内部の間隙が多くて通気、通水性が良いことから好気性の条件が成り立っていた。しかし、最近は分別破砕不燃ごみと焼却灰とが混合され、緻密となってごみ内部の間隙が少なくて通気、通水性が悪く、準好気性条件が成り立ちにくくなっているという問題点があった。
また、浸出水集排水路の構造として、好気性を保つために有孔管の周りを埋めているグリ石は積み上げているだけなので転落してグリ石の鋭利な部分が遮水シートを損傷させる可能性があるという問題点があった。
また、積み上げているグリ石の粒度にはばらつきがあり、粒径の大きいグリ石が集まった箇所は、排水速度が速いためにグリ石の表面に付着している微生物が浸出水と一緒に流されてしまい、粒径の小さいグリ石が集まった箇所は、排水中に含まれているゴミにて目詰まりが発生して空気及び水が通過しなくなり、微生物が死んでしまうという問題点があった。
さらに、グリ石は重く処分場の施工時に作業性が悪いという問題点があった。
本発明は、以上の問題を解決するもので、廃棄物層内の通気性及び通水性を向上させ、微生物が生息する環境を提供し、早期かつ均一に廃棄物の安定化を可能にする処分場の準好気性向上循環システムを提供することを目的としている。
上記問題点を解決する本発明は、処分場の浸出水の排水に使用する有孔管の目詰まりを防止するとともに、該有孔管による排水を円滑化するための空隙を有する有孔管の包囲部材であって、前記包囲部材は、発泡スチロール等の透水性発泡樹脂からなり、かつ、排水用の空隙を有することを特徴とする(第1の発明)。
第2の発明は、第1の発明において、前記包囲部材の空隙率が40〜50%程度であることを特徴とする。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記包囲部材の降伏点における圧縮強度が0.15〜0.20MPa程度であることを特徴とする。
第4の発明は、第1〜3のいずれかの発明において、前記空隙は、前記包囲部材に設けられた貫通孔であることを特徴とする。
第5の発明は、第1〜3のいずれかの発明において、前記空隙は、透水性発泡樹脂からなる固形物を相互に接着又は接して形成されることを特徴とする。
第6の発明は、第1〜5のいずれかの発明において、前記包囲部材は、廃棄物をリサイクルした発泡スチロール等の発泡樹脂からなることを特徴とする。
第7の発明は、第1〜6のいずれかの発明が使用される処分場の構造であって、前記包囲部材が有孔管の一部又は全体を覆っていることを特徴とする。
第8の発明は、第1〜6のいずれかの発明が使用される処分場の構造であって、前記有孔管として前記包囲部材を使用することを特徴とする。
第9の発明は、第1〜7のいずれかの発明が使用される処分場であって、前記包囲部材が有孔管の一部又は全体を覆ってなることを特徴とする。
第10の発明は、第1〜8のいずれかの発明が使用される処分場であって、前記有孔管として前記包囲部材を使用することを特徴とする。
本発明によれば、処分場の通気性及び通水性を維持し、微生物が生息する環境を提供して早期かつ均一な廃棄物の安定化を可能にする。
本発明方法の好ましい実施例について図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明の第一実施例において透水性発泡樹脂からなる複数の球状体を相互に接着してなる包囲部材を用いて有孔管を覆う浸出水集排水路の構造図である。
図1に示すとおり、浸出水底部集排水路1は、凹状に掘削した処理場の底盤2を遮水シート3、不織布4で覆い、さらに不織布4の上に砂、砂利等の保護材5を敷設した後、有孔管6を設置し、透水性発泡樹脂からなる複数の球状体7aを相互に接着して有孔管6を包囲する包囲部材7bからなる。
本実施例では、例えば、球状体7aは直径が5〜20cm程度で、廃棄物をリサイクルした発泡スチロールからなり、透水係数で0.1×10−2〜5.0×10−2m/sec程度(定水位透水試験法、JIS−A1218に準ずる)の透水性及び通気性を有する。したがって、微生物が球状体7aの内部の表面に付着するために球状体7aは浸出水の浄化機能を有する。
また、球状体7aは、発泡ポリスチレン、発泡ウレタン等の微生物の担持体となりうる発泡樹脂であれば他の材料でも良い。
球状体7aの透水係数を大きくすると、球状体7aの単位体積あたりの表面積が広くなり付着可能な微生物の数は増加するが、排水速度が速くなり付着した微生物が排水と一緒に流され、排水の浄化機能が低下する。また、球状体7aの透水係数を小さくすると、排水中に含まれるゴミにて目詰まりが発生し、排水の浄化機能が低下する。したがって、球状体7aを設置する現場の年間雨量、廃棄物の種類等によって、目詰まりが発生せず、かつ、微生物が生息できるように上記の範囲内で透水係数を適宜変化させる必要がある。
さらに、球状体7aの降伏点における圧縮強度は0.15〜0.20MPaであり、深さ10m程度の一般的な処分場の底盤における圧縮強度は球状体7aの可塑変形の範囲内となり、廃棄物や重機の重量に耐えて有孔管6を保護する機能を有する。また、球状体7aが遮水シート3上に転落して遮水シート3を傷つけることが無い。
複数の球状体7aを相互に接着して形成され、集合体として有孔管6を包囲する包囲部材7bは、球状体7aと隣接する他の球状体7aとの間に空隙8を有し、この空隙8は3次元的に連通しているために排水の円滑化機能を有する。
廃棄物層内の雨水又は廃棄物よりしみ出した浸出水は、処分場の底部方向に移動し、遮水シート3に沿って浸出水底部集排水路1に流れ込み、包囲部材7bにてろ過され、有孔管6内に集水される。
本実施例では、包囲部材7bの空隙率はグリ石と同等の40〜50%であり、長期にわたり安定した排水機能及び通気機能を保持する。また、包囲部材7bの降伏点における圧縮強度は0.15〜0.20MPaであり、深さ10m程度の一般的な処分場の廃棄物や重機の重量に耐えて有孔管6を保護する機能を有する。
複数の球状体7aの接着間隔を広くして包囲部材7bの空隙率を大きくすると、排水機能は高くなるが、包囲部材としての圧縮強度が低下し、廃棄物や重機の重量に耐えきれず空隙8が徐々に押し潰されて包囲部材7bの外形形状が変化する。また、複数の球状体7aの接着間隔を狭くして包囲部材7bの空隙率を小さくすると、包囲部材としての圧縮強度は保たれるが、雨天時の排水機能が低下し、底盤に排水が滞留する。したがって、包囲部材7bを設置する現場の年間雨量、廃棄物の種類等に加え、球状体7aよりも排水性が高くなるように考慮し、底盤に排水が滞留せず、かつ、所定の圧縮強度が確保できるように上記の範囲内で空隙率を適宜変化させる必要がある。
図2は本発明の第一実施例における透水性発泡樹脂からなる複数の球状体を用いた処分場の断面図である。
図2に示すとおり、処分場20は、地盤Eを掘削するか、あるいは自然の地形を利用した窪みを投棄ピットとする処分場である。
処分場20の底盤2の中央を横断する(図2では紙面に向かって垂直方向)浸出水底部集排水管幹線21から複数本の浸出水底部集排水管支線22が枝分かれして接続されている。
これらの浸出水底部集排水管支線22は、廃棄物処分場の法面に位置する複数の浸出水法面集排水管支線23にそれぞれ接続されており、これらの浸出水法面集排水管支線23の他端はそれぞれ地上と連通している。
また、浸出水底部集排水管幹線21から垂直に複数本の浸出水竪形集排水管支線24が枝分かれして接続され、これらの浸出水竪形集排水管支線24の他端はそれぞれ地上と連通している。
さらに、これらの浸出水竪形集排水管支線24から廃棄物層内に浸出水底部集排水管支線22と平行な複数本の浸出水廃棄物層内集排水管支線25が枝分かれして接続されており、これらの浸出水廃棄物層内集排水管支線25の他端はそれぞれ浸出水法面集排水管支線23と接続されている。
これらの浸出水集排水管はガス抜き管及び大気の送風管としても利用が可能である。
これらの浸出水集排水路のうち、浸出水底部集排水管幹線21、浸出水底部集排水管支線22、浸出水法面集排水管支線23における球状体7aの設置方法は図1で示したとおりである。
そして、浸出水竪形集排水管支線24、浸出水廃棄物層内集排水管支線25においては、廃棄物層26内で使用されるので図2のA−A’断面に示すとおり、包囲部材7cは、複数の球状体7a同士を接着して円筒形状の包囲層を形成し、有孔管6を囲うように設置される。
廃棄物層26内の空気、ガス、水を循環させるために、本実施例ではすべての浸出水集排水路を接続したが、すべての浸出水集排水路を接続する必要は無い。また、嫌気性区間を作らないために、浸出水竪形集排水管支線24、浸出水廃棄物層内集排水管支線25の全長を包囲部材7cで囲ったが、部分的でも良い。
これらの機能を有することにより、微生物の生息及び廃棄物の分解に必要な水、空気を廃棄物層26内に安定して給水、給気することが可能である。
微生物の分解速度が遅い場合においては、地上部に太陽熱を利用した温水器、温風器等を設置して(図示せず)、管内へ温水又は分解菌を付加した水、温風を注入し、微生物の活性を促す。
したがって、土地利用や周辺環境保全の立場から、通水性を長期間確保できることから廃棄物層26内を好気的な微生物環境にすることができ、それによって廃棄物の分解を早め、埋立地の早期安定化を図ることが可能となる。
図3は本発明の第二実施例において凹形状の包囲部材を用いて有孔管を覆う浸出水集排水路の構造図である。
以下、第一実施例と同一の部材を使用する場合は同一符号を付記して説明は省略する。
図3に示すとおり、浸出水底部集排水路30は、凹状に掘削した処分場の底盤2を遮水シート3、不織布4で覆い、さらに不織布の上に砂、砂利等の保護材5を敷設した後、有孔管6を設置し、凹形状の窪み部分で有孔管6を覆う包囲部材31からなる。
この包囲部材31は、複数の貫通孔32を有し、この貫通孔は3次元的に連通しているために前述した球状体7a同士を接着したときにできる空隙8と同様に、排水の円滑化機能を有する。
また、貫通孔32を設けることにより、包囲部材31の中心部近辺に生息する微生物に酸素及び水が容易に供給可能となり、包囲部材31の内部を効率的に使用することが可能となる。
さらに、複数の貫通孔32を設けて包囲部材31の空隙率を40〜50%とすることにより、長期にわたり安定した排水機能及び通気機能を保持することが可能である。
図4は本発明の第二実施例において凹形状の包囲部材を用いた処分場の断面図である。図4に示すとおり、処分場40は、第一実施例と同様の浸出水集排水路が設置される。これらの浸出水集排水路のうち、浸出水底部集排水管幹線21、浸出水底部集排水管支線22、浸出水法面集排水管支線23における包囲部材31の設置方法は図3で示したとおりである。
そして、浸出水竪形集排水管支線24、浸出水廃棄物層内集排水管支線25においては、廃棄物層26内で使用されるので図3のA−A’断面に示すとおり、包囲部材31は、2つの凹形状の包囲部材31の窪み部分を対向させ、この窪み部分に有孔管6を設置し、有孔管6を囲うように包囲部材31同士を接着して包囲層を形成するように設置される。
また、嫌気性区間を作らないために、浸出水竪形集排水管支線24、浸出水廃棄物層内集排水管支線25の全長を包囲部材31で覆ったが、部分的でも良い。
図5は本発明の第三実施例において凹形状の包囲部材を用いて排水用の空洞を形成する浸出水集排水路の構造図である。
図5に示すとおり、浸出水底部集排水路50は、凹状に掘削した処理場の底盤2を遮水シート3、不織布4で覆い、この不織布の上に、底面及び側面は凹状の排水路用の溝の形状に沿った外形を有し、底盤2と対向する上面は半円柱状の窪みを有する凹形状の包囲部材51を敷設し、この包囲部材51の窪み部分と他の包囲部材51の窪み部分とを対向させて接着し、この両包囲部材51の窪み部分が円柱形状の排水用の空洞52を形成するような2つの包囲部材51からなる。
包囲部材51は、圧縮強度に対して十分な耐力を有するので、廃棄物や重機の重量が廃棄物を介して、かかっても排水用の空洞52を保持することが可能である。
また、包囲部材51は、複数の貫通孔32を有し、この貫通孔は3次元的に連通しているために前述した球状体7a同士を接着したときにできる空隙8と同様に、排水の円滑化機能を有する。
また、複数の貫通孔32を設けて包囲部材51の空隙率を40〜50%とすることにより、長期にわたり安定した排水機能及び通気機能を保持することが可能である。
図6は本発明の第三実施例において凹形状の包囲部材を用いて排水用の空洞を形成する処分場の断面図である。
図6に示すとおり、処分場60は、第一及び第二実施例と同様に浸出水底部集排水管幹線61、浸出水底部集排水管支線62、浸出水法面集排水管支線63、浸出水竪形集排水管支線64、浸出水廃棄物層内集排水管支線65が設置される。
そして、すべての浸出水集排水管路は、図6のA−A’断面に示すとおり、2つの包囲部材51の窪み部分を対向させ、この窪み部分が排水用の空洞52を形成するように包囲部材51同士を接着して構成される。
図7は本発明の第四実施例において透水性発泡樹脂からなる複数の球状体及び角柱体を相互に接着してなる包囲部材を用いて有孔管を覆う浸出水集排水路の構造図である。
図7に示すとおり、凹状に掘削した処理場の底盤2を遮水シート3、不織布4で覆い、さらに不織布の上に砂、砂利等の保護材5を敷設した後、有孔管6を設置し、複数の角柱体71aの長手方向を同一方向に揃え、一定間隔を設けて有孔管6に平行に配置し、相互に接着した複数の球状体7aを角柱体71aと隣接する球状体7aとの間に接着して配置し、水平層L1を形成する。また、水平層L1と同様の方法にて形成され、角柱体71aの長手方向の向きを水平層L1と直交となるように90度水平に回転させた水平層L2を形成する。
そして、水平層L1と水平層L2とを交互に積層し、接着して有孔管の包囲層となる包囲部材71bを構成する。
この包囲部材71bは、角柱体71aと球状体7aとの間及び球状体7aと球状体7aとの間に空隙8を有し、この空隙8は3次元的に連通しているために排水の円滑化機能を有する。また、包囲部材71bの空隙率を40〜50%とすることにより、長期にわたり安定した排水機能及び通気機能を保持することが可能である。
本実施例の浸出水底部集排水管幹線21、浸出水底部集排水管支線22、浸出水法面集排水管支線23における包囲部材71bの設置方法は図7で示したとおりである。
そして、浸出水竪形集排水管支線24、浸出水廃棄物層内集排水管支線25においては、廃棄物層26中で使用されるので第一実施例と同様に円筒形状の包囲層を形成して有孔管6の周囲を覆うように設置される(図示せず)。
本実施例では、角柱体と球状体とを用いたが、角柱体を細くして角柱体だけで包囲部材を構成することも可能である。
図8は本発明の第五実施例において包囲部材に有孔管の機能を設けた浸出水集排水路の構造図である。
図8に示すとおり、浸出水底部集排水路80は、凹状に掘削した処理場の底盤2を遮水シート3、不織布4で覆い、この不織布の上に、凹状の排水路用の溝の底面と側面とのそれぞれの対向面が平行である六角柱の形状を有する包囲部材81からなる。
この包囲部材81は、複数の貫通孔82を有し、この貫通孔82は3次元的に連通しているために前述した球状体7a同士を接着したときにできる空隙8と同様に排水の円滑化機能を有する。
また、複数の貫通孔82を設けて包囲部材81の空隙率を40〜50%とすることにより、長期にわたり安定した排水機能及び通気機能を保持することが可能である。
そして、処分場の施工時における作業工程が、従来の凹部への保護材の敷設、有孔管の設置、グリ石の敷設という3工程から包囲部材81の敷設のみとなるためにコストの低減、工期の短縮が可能となる。
そして、第一〜第五実施例にて示した包囲層の形成方法及び包囲材自体に有孔管の機能を設ける方法は適宜組み合わせて使用することが可能である。
本発明の第一実施例において透水性発泡樹脂からなる複数の球状体を相互に接着してなる包囲部材を用いて有孔管を覆う浸出水集排水路の構造図である。 本発明の第一実施例において透水性発泡樹脂からなる複数の球状体を用いた処分場の断面図である。 本発明の第二実施例において凹形状の包囲部材を用いて有孔管を覆う浸出水集排水路の構造図である。 本発明の第二実施例において凹形状の包囲部材を用いた処分場の断面図である。 本発明の第三実施例において凹形状の包囲部材を用いて排水用の空洞を形成する浸出水集排水路の構造図である。 本発明の第三実施例において凹形状の包囲部材を用いて排水用の空洞を形成する処分場の断面図である。 本発明の第四実施例において透水性発泡樹脂からなる複数の球状体及び角柱体を相互に接着してなる包囲部材を用いて有孔管を覆う浸出水集排水路の構造図である。 本発明の第五実施例において包囲部材に有孔管の機能を設けた浸出水集排水路の構造図である。 準好気性埋立構造を有する廃棄物処分場。 浸出水集排水管を有する処分場。
符号の説明
1、30、50、80、100 浸出水底部集排水路
2、91 底盤
6、104 有孔管
7a 球状体
7b、7c 包囲部材
31、51、81 包囲部材
8 空隙
20、40、60、90 処分場
21、61、92 浸出水底部集排水管幹線
22、62、93 浸出水底部集排水管支線
23、63、94 浸出水法面集排水管支線
24、64、95 浸出水竪形集排水管支線
25、65 浸出水廃棄物層内集排水管支線
26 廃棄物層
32、82 貫通孔
52 空洞
71a 角柱体
71b 包囲部材
96 浸出水貯留部
97 浸出水ガイド管
105 フィルター材

Claims (10)

  1. 処分場の浸出水の排水に使用する有孔管の目詰まりを防止するとともに、該有孔管による排水を円滑化するための空隙を有する有孔管の包囲部材であって、
    前記包囲部材は、発泡スチロール等の透水性発泡樹脂からなり、かつ、排水用の空隙を有することを特徴とする包囲部材。
  2. 前記包囲部材の空隙率が40〜50%程度であることを特徴とする請求項1に記載の包囲部材。
  3. 前記包囲部材の降伏点における圧縮強度が0.15〜0.20MPa程度であることを特徴とする請求項1又は2に記載の包囲部材。
  4. 前記空隙は、前記包囲部材に設けられた貫通孔であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の包囲部材。
  5. 前記空隙は、透水性発泡樹脂からなる固形物を相互に接着又は接して形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の包囲部材。
  6. 前記包囲部材は、廃棄物をリサイクルした発泡スチロール等の発泡樹脂からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の包囲部材。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の包囲部材が使用される処分場であって、前記包囲部材が有孔管の一部又は全体を覆っていることを特徴とする処分場の構造。
  8. 請求項1〜6のいずれかに記載の包囲部材が使用される処分場であって、前記有孔管として前記包囲部材を使用することを特徴とする処分場の構造。
  9. 請求項1〜7のいずれかに記載の包囲部材が使用される処分場であって、前記包囲部材が有孔管の一部又は全体を覆ってなることを特徴とする処分場。
  10. 請求項1〜8のいずれかに記載の包囲部材が使用される処分場であって、前記有孔管として前記包囲部材を使用することを特徴とする処分場。
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