JP2005311059A - 半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 強誘電体メモリ装置において、小面積で大容量値を達成できるビット線負荷容量を簡単な構成で実現する。
【解決手段】 基板1上に選択トランジスタ、強誘電体または高誘電率誘電体を容量絶縁膜とする容量素子11が形成されている。また、ビット線14、ビット線14と同層でビット線14に隣接する第1の配線15、ビット線14と第1の配線15との間に第1の層間絶縁膜18が形成されている。ビット線14、第1の配線15および第1の層間絶縁膜18とでビット線負荷容量が形成される。第1の層間絶縁膜18は、ビット線14および第1の配線15の周囲の他の層間絶縁膜19よりも比誘電率が大きい絶縁材料で形成される。これにより、周囲の層間絶縁膜19による寄生容量は小さいままで、小面積で大容量値のビット線負荷容量を簡単な構成で実現できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、強誘電体または高誘電率誘電体を容量絶縁膜とするデータ記憶用容量を有する半導体記憶装置およびその製造方法に関するものである。
近年デジタル技術の進展に伴い、大容量のデータを処理、保存する傾向が推進される中で電子機器が一段と高度化し、使用される半導体装置もその半導体素子の微細化が急速に進んできている。それに伴ってダイナミックRAMの高集積化を実現するために、従来の珪素酸化物または窒化物の代わりに高誘電率誘電体を容量絶縁膜として用いる技術が広く研究開発されている。さらに、従来にない低動作電圧かつ高速書き込み読み出し可能な不揮発性RAMの実用化を目指し、自発分極特性を有する強誘電体膜に関する研究開発が盛んに行われている。
以下、先行技術について、図面を参照しながら説明する。
図4は強誘電体または高誘電率誘電体を容量絶縁膜とするデータ記憶用容量を有する半導体記憶装置の一般的な回路構成を示す図である(例えば、特許文献1参照)。ここでは、図4を用いて本半導体記憶装置のデータ読み出し方法について説明する。なお、図4では、ワード線、ビット線、セルプレート、データ記憶用容量、ビット線負荷容量、センスアンプを区別するために、各英文字記号に数字を付加しているが、以下の説明では、数字を省略する。
まず、ビット線BLおよび/BLを予めグランド電位にしておく。つぎに、ワード線WLに電圧を印加し、NMOSトランジスタQnおよびQnBをONさせる。つぎに、セルプレート線CPに電圧を印加する。その際、データ記憶用容量CsおよびCsBからビット線負荷容量CbおよびCbBに電荷が転送され、その結果、ビット線BLおよび/BLには電位が発生する。つぎに、センスアンプSAを作動させることにより、ビット線BLおよび/BLに発生した電位の差を感知し、ビット線BLおよび/BLの電位をそれぞれグランド電位または電源電位へ増幅させる。例えばビット線BLの電位がビット線/BLの電位より高い場合は、データ「1」に対応し、逆の場合はデータ「0」に対応する。
以上の回路動作において、データを正確に「1」または「0」と判定するために最も重要なことは、センスアンプSAを作動させる直前のビット線BLとビット線/BLとの電位差をできるだけ大きく確保することである。各ビット線の電位は、ビット線BLを例にして説明すると、直列に接続されているデータ記憶用容量Csの容量値とビット線負荷容量Cbの容量値との比により決定される。つまり、本半導体記憶装置を設計する際には、ビット線BLとビット線/BLとの電位差が最も大きくなるように、データ記憶用容量Cs(またはCsB)の容量値とビット線負荷容量Cb(またはCbB)の容量値との比を最適化する必要がある。データ記憶用容量Cs(またはCsB)の容量値は、半導体記憶装置の記憶ビット数や、データ記憶用容量に使用される容量絶縁膜の材料等により様々な値になる。故に、上記のデータ記憶用容量Cs(またはCsB)の容量値とビット線負荷容量Cb(またはCbB)の容量値との比は、一般的にビット線負荷容量Cb(またはCbB)の容量値により調整される(例えば、特許文献1および2を参照)。
ビット線負荷容量Cb(またはCbB)の容量値の調整方法の先行技術としては、強誘電体を容量絶縁膜とする容量をビット線に接続する方法(例えば、特許文献1参照)や、MOS容量をビット線に接続する方法(例えば、特許文献2参照)がある。
特許第2876975号公報(第1−2頁の請求項3および請求項5、第8頁の段落0058〜0063、第7図) 特開2001−118389号公報(第2頁の請求項2および請求項6、第4図および第10図)
しかしながら、以上の先行技術の半導体記憶装置に記載されたビット線負荷容量の容量値の調整方法では、半導体記憶装置の高性能化または低コスト化を実現できない。以下、この理由について詳細を説明する。
まず、特許文献1に記載されている強誘電体を容量絶縁膜とする容量をビット線に接続する方法では、半導体記憶装置の高性能化が実現できない理由を説明する。強誘電体は比誘電率が大きい(例えば、SrBi2(TaxNb1-x29で比誘電率は約300)ために、小面積で大容量値を有する容量を実現できる。
しかし、強誘電体は多結晶体であり、リーク電流や絶縁破壊の起点となりえる結晶粒界が多数存在するため、必要とされる絶縁耐圧特性を実現できない場合がある。ビット線には、ビット線に接続された多数のデータ記憶用容量へのデータ書き込みや同容量からのデータ読み出しを実施する度に電圧が印加されるため、ビット線負荷容量に電圧が印加される時間は、データ記憶用容量に電圧が印加される時間よりも非常に長くなる(一般に約10倍となる)。故に、ビット線負荷容量用の容量絶縁膜材料に強誘電体のような多結晶薄膜材料を採用すると、半導体記憶装置の製品保証期間以上の絶縁耐圧特性を確保することが非常に困難になる。
つぎに、特許文献2に記載されているMOS容量を、ビット線に接続する方法では、半導体記憶装置の低コスト化が実現できない理由を説明する。MOS容量の容量絶縁膜は、結晶粒界が存在しないSiO2やSiNとSiO2の積層膜等の非晶質材料で構成されているために、非常に優れた絶縁耐圧特性を有している。しかし、大容量値を確保するためには、大面積化が必須となる。その結果、半導体記憶装置のチップサイズが大きくなるため、低コスト化を実現できない。
また、一般的にビット線負荷容量は、ビット線とビット線に接する層間絶縁膜と配線とによって形成されるが、この時、層間絶縁膜には絶縁特性が優れ、比誘電率の小さいSiO2が利用されている。ビット線は、製造工程省略のために、他の信号配線と同じ層で形成されることが多く、ビット線負荷容量の大容量化を目的として、ビット線に接する層間絶縁膜の比誘電率を大きくすることは、信号配線の負荷容量を大きくし、信号配線の遅延を招く。したがって速度性能の低下、もしくは速度性能を低下しないためには信号配線を駆動するドライバの大面積化につながる。
すなわち、先行技術の半導体記憶装置では、高性能化または低コスト化を実現できないという課題を有していた。
本発明の目的は、小面積で大容量値を有するビット線負荷容量を容易に実現でき、低コストで高性能な半導体記憶装置を提供することである。
本発明の他の目的は、小面積で大容量値を有するビット線負荷容量を容易に実現でき、低コストで高性能な半導体記憶装置を製造することができる半導体記憶装置の製造方法を提供する。
上記課題を解決するために、第1の発明の半導体記憶装置は、基板上に形成された選択トランジスタと、容量素子と、ビット線と、ビット線と同層に形成され、ビット線に隣接する第1の配線と、ビット線と第1の配線との間に形成された第1の層間絶縁膜とを有しており、ビット線、第1の配線および第1の層間絶縁膜とでビット線負荷容量が形成され、第1の層間絶縁膜は、ビット線および第1の配線の周囲の他の層間絶縁膜よりも比誘電率が大きい。
この構成によれば、ビット線負荷容量を形成するための第1の層間絶縁膜の比誘電率をビット線および第1の配線の周囲の他の層間絶縁膜より大きくしたので、小面積で大容量値を有するビット線負荷容量を容易に実現できる。また、他の層間絶縁膜については、第1の層間絶縁膜より比誘電率が小さいため、上記他の層間絶縁膜により形成される負荷容量を大きくすることがない。したがって、低コストで高性能な半導体記憶装置を得ることができる。
第2の発明の半導体記憶装置は、基板上に形成された選択トランジスタと、容量素子と、ビット線と、ビット線を含む層とは異なる層に形成された第1の配線と、ビット線と第1の配線との間に形成された第1の層間絶縁膜とを有しており、ビット線と第1の配線とは、第1の層間絶縁膜を介して隣接しており、ビット線、第1の配線および第1の層間絶縁膜とでビット線負荷容量が形成され、第1の層間絶縁膜は、ビット線および第1の配線の周囲の他の層間絶縁膜よりも比誘電率が大きい。
この構成によれば、ビット線負荷容量を形成するための第1の層間絶縁膜の比誘電率をビット線および第1の配線の周囲の他の層間絶縁膜より大きくしたので、小面積で大容量値を有するビット線負荷容量を容易に実現できる。また、他の層間絶縁膜については、第1の層間絶縁膜より比誘電率が小さいため、上記他の層間絶縁膜により形成される負荷容量を大きくすることがない。したがって、低コストで高性能な半導体記憶装置を得ることができる。
上記第1および第2の発明の構成においては、第1の層間絶縁膜はSiNを含む膜で形成されていることが好ましい。ビット線容量負荷は、ビット線と、特定の電位に固定された配線と、ビット線と配線の間に形成された層間絶縁膜を用い、層間絶縁膜はSiO2に比べ比誘電率がかなり大きい材料(例えばSiO2で比誘電率が約4、SiNで比誘電率が約8)であるため、小面積で大容量値を有するビット線負荷容量を容易な方法で実現できる、すなわち低コストで高性能な半導体記憶装置を製造することを可能にする。
また、上記第1および第2の発明の構成においては、またはSiNを含む膜とSiO2を含む膜との積層膜で形成されていることが好ましい。ビット線容量負荷は、ビット線と、特定の電位に固定された配線と、ビット線と配線の間に形成された層間絶縁膜を用い、層間絶縁膜はSiNに比べ比誘電率は小さいが、SiO2に比べ比誘電率が大きい材料であるため、小面積で大容量値を有するビット線負荷容量を容易な方法で実現できる、すなわち低コストで高性能な半導体記憶装置を製造することを可能にする。
また、層間絶縁膜がSiNの単層構成である場合には、半導体記憶装置の製造時において、ビット線を形成した後に、ビット線を被覆するようSiNを成膜するが、SiNの成膜特性から安定した被覆形状を得ることができず、SiN膜中に空孔を形成する可能性がある。この空孔を形成することは安定したビット線負荷容量や信頼性を阻害するものである。
しかし、SiNを含む膜とSiO2を含む膜との積層膜である場合には、ビット線を形成した後に、ビット線を被覆するようSiNを成膜し、SiN中に空孔が形成される前にSiNの成膜を止め、その後、埋め込み形状特性のよいSiO2を形成することで、ビット線と第1の配線の間には、空孔のない、安定した形状を保てる層間絶縁膜を得ることができる。すなわち、小面積で大容量値を有するビット線負荷容量を容易な方法、かつ安定した形状をもって実現できる、すなわち低コストで高性能な半導体記憶装置を製造することを可能にする。
また、上記第1および第2の発明の構成においては、ビット線と同層で形成された第2の配線と、第1の配線と同層に形成された第3の配線と、第2の配線と第3の配線との間に形成された第2の層間絶縁膜とをさらに有していてもよく、この場合、第2の層間絶縁膜は例えば、SiO2膜で形成される。
この構成によれば、ビット線負荷容量はSiN、またはSiNとSiO2の層間絶縁膜によって構成されるため、大きな負荷容量を得ることができ、第2の配線、または第3の配線の負荷容量はSiO2によって構成されるため、小さな負荷容量を得ることができる。すなわち、第2の配線、または第3の配線を利用した信号配線の遅延を招くことがなく、速度性能を低下させず、小面積でビット線負荷容量を大きくすることができる。
また、上記第1および第2の発明の構成においては、第1の配線は接地電位に接続されていることが好ましい。
また、上記第1および第2の発明の構成においては、容量素子は、強誘電体または高誘電率誘電体を容量絶縁膜とすることが好ましい。
第3の発明の半導体記憶装置の製造方法は、半導体基板上に選択トランジスタを形成する工程と、選択トランジスタを覆い半導体基板上に第1の層間絶縁膜を形成する工程と、第1の層間絶縁膜中に選択トランジスタと接続するコンタクトプラグを形成する工程と、第1の層間絶縁膜上にコンタクトプラグと接続されるように、下層より順に下部電極、容量絶縁膜、上部電極を形成して容量素子とする工程と、容量素子を含む第1の層間絶縁膜上に第2の層間絶縁膜を形成する工程と、第2の層間絶縁膜上にビット線およびビット線に隣接した第1の配線を形成する工程と、ビット線と第1の配線との間に第3の層間絶縁膜を形成する工程と、少なくとも第3の層間絶縁膜を形成した領域以外の領域を第4の層間絶縁膜で覆う工程とを含んでいる。この際、第3の層間絶縁膜としては第4の層間絶縁膜よりも比誘電率が大きいものが使用される。
この方法によれば、ビット線負荷容量を形成するための第1の層間絶縁膜の比誘電率をビット線および第1の配線の周囲の他の層間絶縁膜より大きくしたので、小面積で大容量値を有するビット線負荷容量を容易に実現できる。また、他の層間絶縁膜については、第1の層間絶縁膜より比誘電率が小さいため、上記他の層間絶縁膜により形成される負荷容量を大きくすることがない。したがって、低コストで高性能な半導体記憶装置を得ることができる。
第4の発明の半導体記憶装置の製造方法は、半導体基板上に選択トランジスタを形成する工程と、選択トランジスタを覆い半導体基板上に第1の層間絶縁膜を形成する工程と、第1の層間絶縁膜中に選択トランジスタと接続するコンタクトプラグを形成する工程と、第1の層間絶縁膜上にコンタクトプラグと接続されるように、下層より順に下部電極、容量絶縁膜、上部電極を形成して容量素子とする工程と、容量素子を含む第1の層間絶縁膜上に第2の層間絶縁膜を形成する工程と、第2の層間絶縁膜上に第1の配線を形成する工程と、第1の配線上に第3の層間絶縁膜を形成する工程と、第3の層間絶縁膜上にビット線を形成する工程と、ビット線上を覆うように第3の層間絶縁膜上に第4の層間絶縁膜を形成する工程とを含んでいる。この際、第3の層間絶縁膜としては第4の層間絶縁膜よりも比誘電率が大きいものが使用される。
この方法によれば、ビット線負荷容量を形成するための第1の層間絶縁膜の比誘電率をビット線および第1の配線の周囲の他の層間絶縁膜より大きくしたので、小面積で大容量値を有するビット線負荷容量を容易に実現できる。また、他の層間絶縁膜については、第1の層間絶縁膜より比誘電率が小さいため、上記他の層間絶縁膜により形成される負荷容量を大きくすることがない。したがって、低コストで高性能な半導体記憶装置を得ることができる。
第5の発明の半導体記憶装置の製造方法は、半導体基板上に選択トランジスタを形成する工程と、選択トランジスタを覆い半導体基板上に第1の層間絶縁膜を形成する工程と、第1の層間絶縁膜中に選択トランジスタと接続するコンタクトプラグを形成する工程と、第1の層間絶縁膜上にコンタクトプラグと接続されるように、下層より順に下部電極、容量絶縁膜、上部電極を形成して容量素子とする工程と、容量素子を含む第1の層間絶縁膜上に第2の層間絶縁膜を形成する工程と、第2の層間絶縁膜上にビット線を形成する工程と、ビット線上に第3の層間絶縁膜を形成する工程と、第3の層間絶縁膜上に第1の配線を形成する工程と、第1の配線上を覆うように第3の層間絶縁膜上に第4の層間絶縁膜を形成する工程とを含んでいる。この際、第3の層間絶縁膜としては第4の層間絶縁膜よりも比誘電率が大きいものが使用される。
この方法によれば、ビット線負荷容量を形成するための第1の層間絶縁膜の比誘電率をビット線および第1の配線の周囲の他の層間絶縁膜より大きくしたので、小面積で大容量値を有するビット線負荷容量を容易に実現できる。また、他の層間絶縁膜については、第1の層間絶縁膜より比誘電率が小さいため、上記他の層間絶縁膜により形成される負荷容量を大きくすることがない。したがって、低コストで高性能な半導体記憶装置を得ることができる。
以上のように本発明によれば、ビット線と、配線と、比誘電率がSiO2の約2倍程度の値を有し、絶縁耐圧特性が優れるSiNを含む層間絶縁膜とによって構成することにより、小面積で大容量値を達成できるビット線負荷容量を簡単な構成で容易に実現することができる。つまり、容易な方法により優れた特性を有する半導体記憶装置を提供できる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1(a)に、本実施の形態における半導体記憶装置の要部断面図を示す。
図1(a)に示すように、シリコン基板1の主表面に、活性領域2と素子分離領域3とが形成されている。ゲート電極4は、活性領域2および素子分離領域3上に形成されており、これらによりトランジスタが形成されている。
シリコン基板1の主表面の全面を覆うように、SiO2を含む第1の層間絶縁膜5が形成されている。第1の層間絶縁膜5には、活性領域2に達するコンタクトプラグ6が形成されている。なお、コンタクトプラグ6にはポリシリコンまたはタングステン等の導電性材料が埋め込まれている。
第1の層間絶縁膜5上には、コンタクトプラグ6と接続されるように下部電極7が形成されている。下部電極7は、下からTiAlN、Ir、IrO2等の導電性酸素バリア層とPt等の電極材料との積層膜から構成されている。また、隣接する下部電極7の間にはSiO2を含むスペーサ絶縁膜8が形成されている。スペーサ絶縁膜8の表面は平坦化されており、その表面は下部電極7の上表面とほぼ同一平面上にある。
下部電極7の表面およびスペーサ絶縁膜8の表面には、絶縁性金属酸化物であり強誘電体材料であるSrBi2(TaxNb1-x29(0≦x≦1)からなる容量絶縁膜9が形成されている。容量絶縁膜9には、Pb(ZrxTi1-x)O3、(BaxSr1-x)TiO3、(BixLa1-x4Ti312(0≦x≦1)またはTa25の中から選ばれた材料を使用することもできる。
容量絶縁膜9の上面には、Ptを主成分とする上部電極10が形成されている。これら下部電極7、容量絶縁膜9、および上部電極10によりデータ記憶用容量11が構成されている。
水素の拡散を防止するバリア層12は、データ記憶用容量11を覆うように形成されており、これにより水素が容量絶縁膜9へ拡散することを防止している。この水素の拡散を防止するバリア層12は、酸化アルミニウムを含む材料で構成されており、例えばAl23、TiAlO、TaAlO等から選ばれた単層膜、またはそれらの中から選ばれた材料の積層膜からなる。
バリア層12を覆うように、SiO2を含む第2の層間絶縁膜13が形成されており、層間絶縁膜13の表面は平坦化されている。
層間絶縁膜13の上には、ビット線14と、ビット線14の両側に隣接し接地電位に固定された第1の配線15と、第1の配線15に隣接し第1の信号配線である第2の配線16と、第2の配線16に隣接し第2の信号配線である第3の配線17が形成されている。ビット線14、第1の配線15、第2の配線16、第3の配線17はAlまたはCuまたはWを主成分とする金属配線であり、同じ層に形成されている。
SiNを含む第3の層間絶縁膜18はビット線14を被覆するよう、かつビット線14と第1の配線15の間を完全に埋め込むよう形成されている。SiNの比誘電率は約8である。
SiO2を含み、かつ第3の層間絶縁膜18より小さな比誘電率をもつ第4の層間絶縁膜19は、第3の層間絶縁膜18と第2の配線16、第3の配線17を被覆するように形成される。SiO2の比誘電率は約4である。
このような構成によれば、図1(a)中の○で囲まれた部分201に示すように、ビット線14と、SiO2に比べて比誘電率の大きいSiNを含む第3の層間絶縁膜18と、接地電位に固定された第1の配線15とにより、図1(b)に示すようにビット線負荷容量21を形成することができる。先行技術では第3の層間絶縁膜18にSiO2を利用しており、比誘電率は約4程度であったが、本発明では第3の層間絶縁膜18にSiNを利用し、比誘電率は約8程度のため、ビット線14と第1の配線15の距離が同じ場合、ビット線負荷容量は約2倍程度に大きくすることが可能となった。
また、この構成によれば、図1(a)中の○で囲まれた部分202に示すように、第1の信号配線である第2の配線16と、第4の層間絶縁膜19と、第2の配線16に隣接する第3の配線17とにより、図1(c)に示すように第2の配線16の負荷容量23を形成することができる。同様に、第2の配線16と、第4の層間絶縁膜19と、第2の配線16に隣接する第1の配線15とにより、第2の配線16の負荷容量22を形成することができる。ここで、第4の層間絶縁膜19は先行技術と同様、SiO2を利用しており、比誘電率は約4程度と小さいため、第2の配線16の負荷容量は大きくなく、配線遅延の影響は少ない。
また、第2の信号配線である第3の配線17の配線負荷容量についても、第2の配線16に関わる配線負荷容量の構成と同様であり、第4の層間絶縁膜19を利用することで、第3の配線17の負荷容量は大きくなく、配線遅延の影響は少ない。
以上のように、本実施の形態によれば、ビット線14と、ビット線14に隣接しかつ接地電位に固定された配線15との間を、比誘電率の大きなSiNを含む層間絶縁膜18で構成することにより、小面積で大容量値を達成できるビット線負荷容量を、簡単な構成で容易に実現することができる。その結果、半導体記憶装置の性能を高性能化し、さらに製造コストを低コスト化できる。
なお、上記の実施の形態では、SiNを含む第3の層間絶縁膜18はビット線14を被覆するよう、かつビット線14と第1の配線15の間を完全に埋め込むよう形成されているものについて説明したが、第3の層間絶縁膜18はSiNとSiO2を含む積層膜である場合も実施の形態としてあげることができる。
また、上記の実施の形態では、SiNを含む第3の層間絶縁膜18はビット線14を被覆するよう、かつビット線14と第1の配線15の間を完全に埋め込むよう形成されているものについて説明したが、SiNを含む第3の層間絶縁膜18は少なくともビット線14の側面を被覆するよう、かつビット線14と第1の配線15の間を完全に埋め込むよう形成されている場合も実施の形態としてあげることができる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、ビット線と第1の配線との間を、SiNを含む層間絶縁膜で構成したが、本実施の形態では、ビット線と第1の配線との間を、SiNを含む層間絶縁膜と、SiO2を含む層間絶縁膜の積層膜で構成する場合について、以下に詳細を述べる。なお、図面中で実施の形態1で使用した図面と重複する部分については、同一の符号を使用している。
図2(a)に、本実施の形態における半導体記憶装置の要部断面図を示す。
図2(a)に示すように、シリコン基板1の主表面に、活性領域2と素子分離領域3とが形成されている。ゲート電極4は、活性領域2および素子分離領域3上に形成されており、これらによりトランジスタが形成されている。
シリコン基板1の主表面の全面を覆うように、SiO2を含む第1の層間絶縁膜5が形成されている。第1の層間絶縁膜5には、活性領域2に達するコンタクトプラグ6が形成されている。なお、コンタクトプラグ6にはポリシリコンまたはタングステン等の導電性材料が埋め込まれている。
第1の層間絶縁膜5上には、コンタクトプラグ6と接続されるように下部電極7が形成されている。下部電極7は、下からTiAlN、Ir、IrO2等の導電性酸素バリア層とPt等の電極材料との積層膜から構成されている。また、隣接する下部電極7の間にはSiO2を含むスペーサ絶縁膜8が形成されている。スペーサ絶縁膜8の表面は平坦化されており、その表面は下部電極7の上表面とほぼ同一平面上にある。
下部電極7の表面およびスペーサ絶縁膜8の表面には、絶縁性金属酸化物であり強誘電体材料であるSrBi2(TaxNb1-x29(0≦x≦1)からなる容量絶縁膜9が形成されている。容量絶縁膜9には、Pb(ZrxTi1-x)O3、(BaxSr1-x)TiO3、(BixLa1-x4Ti312(0≦x≦1)またはTa25の中から選ばれた材料を使用することもできる。
容量絶縁膜9の上面には、Ptを主成分とする上部電極10が形成されている。これら下部電極7、容量絶縁膜9、および上部電極10によりデータ記憶用容量11が構成されている。
水素の拡散を防止するバリア層12は、データ記憶用容量11を覆うように形成されており、これにより水素が容量絶縁膜9へ拡散することを防止している。この水素の拡散を防止するバリア層12は、酸化アルミニウムを含む材料で構成されており、例えばAl23、TiAlO、TaAlO等から選ばれた単層膜、またはそれらの中から選ばれた材料の積層膜からなる。
バリア層12を覆うように、SiO2を含む第2の層間絶縁膜13が形成されており、層間絶縁膜13の表面は平坦化されている。
層間絶縁膜13の上には、ビット線14と、ビット線14の両側に隣接し接地電位に固定された第1の配線15と、第1の配線15に隣接し第1の信号配線である第2の配線16と、第2の配線16に隣接し第2の信号配線である第3の配線17が形成されている。ビット線14、第1の配線15、第2の配線16、第3の配線17はAlまたはCuまたはWを主成分とする金属配線であり、同じ層に形成されている。
SiNを含む第3の層間絶縁膜18はビット線14の表面を被覆するよう、かつビット線14と第1の配線15との間に空間が残るよう形成されている。SiNの比誘電率は約8である。
SiO2を含み、かつ第3の層間絶縁膜18より小さな比誘電率をもつ第4の層間絶縁膜19は、第3の層間絶縁膜18と第2の配線16、第3の配線17を完全に被覆するように、さらにビット線14と第1の配線15との間の空間を埋め込むように形成される。SiO2の比誘電率は約4である。
このような構成によれば、図2(a)中の○で囲まれた部分201に示すように、ビット線14と、SiO2に比べて比誘電率の大きいSiNを含む第3の層間絶縁膜18およびSiOを含む第4の層間絶縁膜19と、接地電位に固定された第1の配線15とにより、図2(b)に示すようにビット線負荷容量21を形成することができる。ビット線負荷容量21は、第3の層間絶縁膜18による負荷容量と第4の層間絶縁膜19による負荷容量と第3の層間絶縁膜18による負荷容量とによる直列接続の負荷容量と、第3の層間絶縁膜18による負荷容量とによる並列の負荷容量となっている。先行技術では第3の層間絶縁膜18にSiO2を利用しており、比誘電率は約4程度であったが、本発明では第3の層間絶縁膜18にSiNを利用し、比誘電率は約8程度のため、ビット線14と第1の配線15の距離が同じ場合、ビット線負荷容量は約1倍以上2倍以下程度に大きくすることが可能となった。
また、この構成によれば、ビット線14を形成した後に、ビット線14を被覆するようSiNからなる第3の層間絶縁膜18を成膜し、ビット線14と第1の配線15の間に位置するところのSiNからなる第3の層間絶縁膜18中に空孔が形成される前にSiNの成膜を止め、その後、埋め込み形状特性のよいSiO2からなる第4の層間絶縁膜19を形成することで、ビット線14と第1の配線15の間に位置するところには、空孔のない、安定した形状を保てる層間絶縁膜を得ることができる。
また、この構成によれば、図2(a)中の○で囲まれた部分202に示すように、第1の信号配線である第2の配線16と、第4の層間絶縁膜19と、第2の配線16に隣接する第3の配線17とにより、図2(c)に示すように第2の配線16の負荷容量23を形成することができる。同様に、第2の配線16と、第4の層間絶縁膜19と、第2の配線16に隣接する第1の配線15とにより、第2の配線16の負荷容量22を形成することができる。ここで、第4の層間絶縁膜19は先行技術と同様、SiO2を利用しており、比誘電率は約4程度と小さいため、第2の配線16の負荷容量は大きくなく、配線遅延の影響は少ない。
また、第2の信号配線である第3の配線17の配線負荷容量についても、第2の配線16に関わる配線負荷容量の構成と同様であり、第4の層間絶縁膜19を利用することで、第3の配線17の負荷容量は大きくなく、配線遅延の影響は少ない。
以上のように、本実施の形態によれば、ビット線14と、ビット線14に隣接しかつ接地電位に固定された配線15との間を、比誘電率の大きなSiNを含む層間絶縁膜18と埋め込み形状特性のよいSiO2を含む層間絶縁膜19とで構成することにより、小面積で大容量値を達成できるビット線負荷容量を、簡単な構成で容易に実現することができる。その結果、半導体記憶装置の性能を高性能化し、さらに製造コストを低コスト化できる。
なお、第3の層間絶縁膜18はSiNとSiO2の両材料を含む膜あるいはSiO2膜とSiN膜との積層膜であっても構わない。
なお、上記の実施の形態では、SiNを含む第3の層間絶縁膜18はビット線14の表面を被覆するよう、かつビット線14と第1の配線15との間に空間が残るよう形成されているものについて説明したが、SiNを含む第3の層間絶縁膜18は少なくともビット線14の側面を被覆し、かつビット線14と第1の配線15との間に空間が残るよう形成されていても構わない。
(実施の形態3)
実施の形態1,2では、ビット線と第1の配線との位置関係を、水平方向に配置する構造を採用したが、本実施の形態ではビット線と第1の配線との位置関係を垂直方向に配置する構造とする場合について、以下に詳細を述べる。なお、図面中で第1および第2の実施形態で使用した図面と重複する部分については、同一の符号を使用している。
図3(a)に、本実施の形態における半導体記憶装置の要部断面図を示す。
図3(a)に示すように、シリコン基板1の主表面に、活性領域2と素子分離領域3とが形成されている。ゲート電極4は、活性領域2および素子分離領域3上に形成されており、これらによりトランジスタが形成されている。
シリコン基板1の主表面の全面を覆うように、SiO2を含む第1の層間絶縁膜5が形成されている。第1の層間絶縁膜5には、活性領域2に達するコンタクトプラグ6が形成されている。なお、コンタクトプラグ6にはポリシリコンまたはタングステン等の導電性材料が埋め込まれている。
第1の層間絶縁膜5上には、コンタクトプラグ6と接続されるように下部電極7が形成されている。下部電極7は、下からTiAlN、Ir、IrO2等の導電性酸素バリア層とPt等の電極材料との積層膜から構成されている。また、隣接する下部電極7の間にはSiO2を含むスペーサ絶縁膜8が形成されている。スペーサ絶縁膜8の表面は平坦化されており、その表面は下部電極7の上表面とほぼ同一平面上にある。
下部電極7の表面およびスペーサ絶縁膜8の表面には、絶縁性金属酸化物であり強誘電体材料であるSrBi2(TaxNb1-x29(0≦x≦1)からなる容量絶縁膜9が形成されている。容量絶縁膜9には、Pb(ZrxTi1-x)O3、(BaxSr1-x)TiO3、(BixLa1-x4Ti312(0≦x≦1)またはTa25の中から選ばれた材料を使用することもできる。
容量絶縁膜9の上面には、Ptを主成分とする上部電極10が形成されている。これら下部電極7、容量絶縁膜9、および上部電極10によりデータ記憶用容量11が構成されている。
水素の拡散を防止するバリア層12は、データ記憶用容量11を覆うように形成されており、これにより水素が容量絶縁膜9へ拡散することを防止している。この水素の拡散を防止するバリア層12は、酸化アルミニウムを含む材料で構成されており、例えばAl23、TiAlO、TaAlO等から選ばれた単層膜、またはそれらの中から選ばれた材料の積層膜からなる。
バリア層12を覆うように、SiO2を含む第2の層間絶縁膜13が形成されており、層間絶縁膜13の表面は平坦化されている。
層間絶縁膜13の上には、接地電位に固定された第1の配線15と、第1の信号配線である第3の配線17が形成されている。
第1の配線15の上部にはSiNを含む第3の層間絶縁膜18が形成され、第3の配線17の上には第3の配線17を被覆するようにSiO2を含み、かつ第3の層間絶縁膜18より小さな比誘電率をもつ第4の層間絶縁膜19が形成されている。第3の層間絶縁膜18と第4の層間絶縁膜19の表面はほぼ同じ高さとなるよう平坦化されている。
ビット線14は第3の層間絶縁膜18の上面に形成され、第2の配線16は第4の層間絶縁膜19の上面に形成されている。
SiO2を含む第5の層間絶縁膜20は、ビット線14、第3の層間絶縁膜18、第2の配線16、第4の層間絶縁膜19を覆うように形成されている。ここで、SiNの比誘電率は約8である。SiO2の比誘電率は約4である。
このような構成によれば、図3(a)中の○で囲まれた部分201に示すように、ビット線14と、SiO2に比べて比誘電率の大きいSiNを含む第3の層間絶縁膜18、接地電位に固定された第1の配線15とにより、図3(b)に示すようにビット線負荷容量21を形成することができる。ビット線負荷容量21は、第3の層間絶縁膜18による負荷容量となっている。先行技術では第3の層間絶縁膜18にSiO2を利用しており、比誘電率は約4程度であったが、本発明では第3の層間絶縁膜18にSiNを利用し、比誘電率は約8程度のため、ビット線14と第1の配線15の距離が同じ場合、ビット線負荷容量は約2倍程度に大きくすることが可能となった。
また、この構成によれば、図3(a)中の○で囲まれた部分202に示すように、第1の信号配線である第3の配線17と、第4の層間絶縁膜19と、第3の配線17の上方に位置する第2の配線16とにより、図3(c)に示すように第2の配線の負荷容量23を形成することができる。ここで、第4の層間絶縁膜19は先行技術と同様、SiO2を利用しており、比誘電率は約4程度と小さいため、第2の配線の負荷容量は大きくなく、配線遅延の影響は少ない。
以上のように、本実施の形態によれば、ビット線14と、接地電位に固定された配線15との間を、比誘電率の大きなSiNを含む層間絶縁膜18で構成することにより、小面積で大容量値を達成できるビット線負荷容量を、簡単な構成で容易に実現することができる。その結果、半導体記憶装置の性能を高性能化し、さらに製造コストを低コスト化できる。
なお、第3の層間絶縁膜18はSiNとSiO2の両材料を含む膜あるいはSiO2膜とSiN膜との積層膜であっても構わない。
なお、上記の実施の形態では、接地電位に固定された配線15がビット線14よりも下層に配置されているものについて説明したが、逆に接地電位に固定された配線15がビット線14よりも上層に配置されていても構わない。つまり、層間絶縁膜13の上にビット線14が形成され、ビット線14の上に層間絶縁膜18が形成され、さらに層間絶縁膜18の上に配線15が形成され、配線15上を覆うように層間絶縁膜20が形成されているものも、実施の形態としてあげることができる。
(実施の形態4)
図1(a)に、本実施の形態における半導体記憶装置の要部断面図を示す。
図1(a)を用いて、本実施の形態における半導体記憶装置の製造方法について述べる。この半導体記憶装置の製造方法では、まずシリコン基板1の主表面に、活性領域2と素子分離領域3とが形成され、ゲート電極4が活性領域2および素子分離領域3上に形成され、これらによりトランジスタが形成されている。
その後、シリコン基板1の主表面の全面を覆うように、SiO2を含む第1の層間絶縁膜5が形成される。第1の層間絶縁膜5には、活性領域2に達するコンタクトプラグ6が形成される。なお、コンタクトプラグ6にはポリシリコンまたはタングステン等の導電性材料が埋め込まれる。
つぎに、第1の層間絶縁膜5上には、コンタクトプラグ6と接続されるように下部電極7が形成される。下部電極7は、下からTiAlN、Ir、IrO2等の導電性酸素バリア層とPt等の電極材料との積層膜から構成される。また、隣接する下部電極7の間にはSiO2を含むスペーサ絶縁膜8が形成される。スペーサ絶縁膜8の表面が平坦化され、その表面は下部電極7の上表面とほぼ同一平面上にされる。
下部電極7の表面およびスペーサ絶縁膜8の表面には、絶縁性金属酸化物であり強誘電体材料であるSrBi2(TaxNb1-x29(0≦x≦1)からなる容量絶縁膜9が形成される。容量絶縁膜9には、Pb(ZrxTi1-x)O3、(BaxSr1-x)TiO3、(BixLa1-x4Ti312(0≦x≦1)またはTa25の中から選ばれた材料を使用することもできる。
容量絶縁膜9の上面には、Ptを主成分とする上部電極10が形成される。これら下部電極7、容量絶縁膜9、および上部電極10によりデータ記憶用容量11が構成される。
つぎに、水素の拡散を防止するバリア層12は、データ記憶用容量11を覆うように形成され、これにより水素が容量絶縁膜9へ拡散することが防止される。この水素の拡散を防止するバリア層12は、酸化アルミニウムを含む材料で構成され、例えばAl23、TiAlO、TaAlO等から選ばれた単層膜、またはそれらの中から選ばれた材料の積層膜からなる。
つぎに、バリア層12を覆うように、SiO2を含む第2の層間絶縁膜13が形成され、層間絶縁膜13の表面が平坦化される。層間絶縁膜13の上には、ビット線14と、ビット線14の両側に隣接し接地電位に固定された第1の配線15とが形成される。ビット線14、第1の配線15はAlまたはCuまたはWを主成分とする金属配線であり、同じ層に形成されている。なお、第2の配線16および第3の配線17も、第1の配線15と同じ工程で形成される。
つぎに、SiNを含み、かつSiO2の比誘電率より大きな比誘電率をもつ第3の層間絶縁膜18がビット線14を被覆するように形成される。SiNの比誘電率は約8である。
つぎに、SiO2を含み、かつ第3の層間絶縁膜18より小さな比誘電率をもつ第4の層間絶縁膜19が、第3の層間絶縁膜18を被覆するように形成される。
なお、ここで、第3の層間絶縁膜18を比較的薄く形成し、ビット線14と第1の配線15との間に下層の第3の層間絶縁膜18と上層の第4の層間絶縁膜19が存在するようにすれば、図2(a)の構造を作成することができる。このように、ビット線14を形成した後に、ビット線14を被覆するようSiNからなる第3の層間絶縁膜18を成膜し、ビット線14と第1の配線15の間に位置するところのSiNからなる第3の層間絶縁膜18中に空孔が形成される前にSiNの成膜を止め、その後、埋め込み形状特性のよいSiO2からなる第4の層間絶縁膜19を形成することで、ビット線14と第1の配線15の間に位置するところには、空孔のない、安定した形状を保てる層間絶縁膜を得ることができる。
この製造方法によれば、ビット線14と第3の層間絶縁膜18と第1の配線15とによって水平方向にビット線負荷容量を形成することができ、比誘電率がSiO2の約2倍程度の値を有し、絶縁耐圧特性が優れるSiNを含む第3の層間絶縁膜18を用いることにより、小面積で大容量値を達成できるビット線負荷容量を、簡単な構成で容易に実現することができる。
(実施の形態5)
図3(a)に、本実施の形態における半導体記憶装置の要部断面図を示す。
図3(a)を用いて、本実施の形態における半導体記憶装置の製造方法について述べる。この半導体記憶装置の製造方法では、まずシリコン基板1の主表面に、活性領域2と素子分離領域3とが形成され、ゲート電極4が活性領域2および素子分離領域3上に形成され、これらによりトランジスタが形成されている。
その後、シリコン基板1の主表面の全面を覆うように、SiO2を含む第1の層間絶縁膜5が形成される。第1の層間絶縁膜5には、活性領域2に達するコンタクトプラグ6が形成される。なお、コンタクトプラグ6にはポリシリコンまたはタングステン等の導電性材料が埋め込まれる。
つぎに、第1の層間絶縁膜5上には、コンタクトプラグ6と接続されるように下部電極7が形成される。下部電極7は、下からTiAlN、Ir、IrO2等の導電性酸素バリア層とPt等の電極材料との積層膜から構成される。また、隣接する下部電極7の間にはSiO2を含むスペーサ絶縁膜8が形成される。スペーサ絶縁膜8の表面が平坦化され、その表面は下部電極7の上表面とほぼ同一平面上にされる。
下部電極7の表面およびスペーサ絶縁膜8の表面には、絶縁性金属酸化物であり強誘電体材料であるSrBi2(TaxNb1-x29(0≦x≦1)からなる容量絶縁膜9が形成される。容量絶縁膜9には、Pb(ZrxTi1-x)O3、(BaxSr1-x)TiO3、(BixLa1-x4Ti312(0≦x≦1)またはTa25の中から選ばれた材料を使用することもできる。
容量絶縁膜9の上面には、Ptを主成分とする上部電極10が形成される。これら下部電極7、容量絶縁膜9、および上部電極10によりデータ記憶用容量11が構成される。
つぎに、水素の拡散を防止するバリア層12は、データ記憶用容量11を覆うように形成され、これにより水素が容量絶縁膜9へ拡散することが防止される。この水素の拡散を防止するバリア層12は、酸化アルミニウムを含む材料で構成し、例えばAl23、TiAlO、TaAlO等から選ばれた単層膜、またはそれらの中から選ばれた材料の積層膜からなる。
つぎに、バリア層12を覆うように、SiO2を含む第2の層間絶縁膜13が形成され、層間絶縁膜13の表面が平坦化される。層間絶縁膜13の上には、第1の配線15が形成される。第1の配線15はAlまたはCuまたはWを主成分とする金属配線である。なお、第3の配線17も、第1の配線15と同じ工程で形成される。
つぎに、SiNを含み、かつSiO2の比誘電率より大きな比誘電率をもつ第3の層間絶縁膜18が第1の配線15の上に形成される。SiNの比誘電率は約8である。
つぎに、SiO2を含み、かつ第3の層間絶縁膜18より小さな比誘電率をもつ第4の層間絶縁膜19が、第3の層間絶縁膜18及び第2の層間絶縁膜13を覆うように形成され、第4の層間絶縁膜19の平坦化が行われ、第3の層間絶縁膜18の表面が露出し、第2の層間絶縁膜13と第3の層間絶縁膜18の表面が平坦になるようにする。
つぎに、第3の層間絶縁膜の上にビット線14が形成され、SiO2を含む第4の層間絶縁膜20がビット線14を被覆するように形成される。なお、第2の配線16も、ビット線14と同じ工程で形成される。
この製造方法によれば、ビット線14と第3の層間絶縁膜18と第1の配線15によって垂直方向にビット線負荷容量を形成することができ、比誘電率がSiO2の約2倍程度の値を有し、絶縁耐圧特性が優れるSiNを含む第3の層間絶縁膜18を用いることにより、小面積で大容量値を達成できるビット線負荷容量を、簡単な構成で容易に実現することができる。
また、ビット線負荷容量は第3の層間絶縁膜18の膜厚にも依存するので、平坦化によって第3の層間絶縁膜18の膜厚を調整することにより、容易にビット線負荷容量を調整することが可能となる。
また、実施の形態4に比べて、ビット線14は隣接する配線との間が広くなるために、ビット線14の幅を調整することにより容易にビット線負荷容量を調整することが可能となる。
また、実施の形態4に比べて、ビット線14は同層で隣接する配線との間が広くなるために、ビット線14とそれと隣接する他のビット線との間に、第2の配線を形成し、信号配線として利用することにより、半導体記憶装置として小面積化を達成することが可能となる。
なお、上記の実施の形態では、接地電位に固定された配線15がビット線14よりも下層に配置されているものについて説明したが、逆に接地電位に固定された配線15がビット線14よりも上層に配置されていても構わない。つまり、層間絶縁膜13の上にビット線14が形成され、ビット線14の上に層間絶縁膜18が形成され、さらに層間絶縁膜18の上に配線15が形成され、配線15上を覆うように層間絶縁膜20が形成されているものも、実施の形態としてあげることができる。
本発明にかかる半導体記憶装置は、小面積で大容量値を有するビット線負荷容量を容易に実現でき、低コストで高性能な半導体記憶装置を提供することができるという効果を有し、強誘電体または高誘電率誘電体を容量絶縁膜とするデータ記憶用容量を有する半導体記憶装置等として有用である。
(a)は本発明の実施の形態1における半導体記憶装置の要部断面図、(b)はビット線負荷容量を示す回路図、(c)は配線の負荷容量を示す回路図である。 (a)は本発明の実施の形態2における半導体記憶装置の要部断面図、(b)はビット線負荷容量を示す回路図、(c)は配線の負荷容量を示す回路図である。 (a)は本発明の実施の形態3における半導体記憶装置の要部断面図、(b)はビット線負荷容量を示す回路図、(c)は配線の負荷容量を示す回路図である。 先行技術における半導体記憶装置の回路図である。
符号の説明
1 シリコン基板
2 活性領域
3 素子分離領域
4 ゲート電極
5 第1の層間絶縁膜
6 コンタクトプラグ
7 下部電極
8 スペーサ絶縁膜
9 容量絶縁膜
10 上部電極
11 データ記憶用容量
12 バリア層
13 第2の層間絶縁膜
14 ビット線
15 第1の配線
16 第2の配線
17 第3の配線
18 第3の層間絶縁膜
19 第4の層間絶縁膜
20 第5の層間絶縁膜
21 ビット線負荷容量
22 配線負荷容量(第1の配線〜第2の配線の間)
23 配線負荷容量(第2の配線〜第3の配線の間)
201 ビット線負荷容量の構成
202 配線負荷容量の構成

Claims (10)

  1. 基板上に形成された選択トランジスタと、容量素子と、ビット線と、前記ビット線と同層に形成され、前記ビット線に隣接する第1の配線と、前記ビット線と前記第1の配線との間に形成された第1の層間絶縁膜とを有する半導体記憶装置であって、
    前記ビット線、前記第1の配線および前記第1の層間絶縁膜とでビット線負荷容量が形成され、
    前記第1の層間絶縁膜は、前記ビット線および前記第1の配線の周囲の他の層間絶縁膜よりも比誘電率が大きい半導体記憶装置。
  2. 基板上に形成された選択トランジスタと、容量素子と、ビット線と、前記ビット線を含む層とは異なる層に形成された第1の配線と、前記ビット線と前記第1の配線との間に形成された第1の層間絶縁膜とを有する半導体記憶装置であって、
    前記ビット線と前記第1の配線とは、前記第1の層間絶縁膜を介して隣接しており、
    前記ビット線、前記第1の配線および前記第1の層間絶縁膜とでビット線負荷容量が形成され、
    前記第1の層間絶縁膜は、前記ビット線および前記第1の配線の周囲の他の層間絶縁膜よりも比誘電率が大きい半導体記憶装置。
  3. 前記第1の層間絶縁膜はSiNを含む膜で形成されている請求項1または2に記載の半導体記憶装置。
  4. 前記第1の層間絶縁膜はSiNを含む膜とSiO2を含む膜との積層膜で形成されている請求項1または2に記載の半導体記憶装置。
  5. 前記ビット線と同層で形成された第2の配線と、前記第1の配線と同層に形成された第3の配線と、前記第2の配線と前記第3の配線との間に形成された第2の層間絶縁膜とをさらに有し、
    前記第2の層間絶縁膜はSiO2膜で形成されている請求項3または4に記載の半導体記憶装置。
  6. 前記第1の配線は接地電位に接続されている請求項1ないし5のうちのいずれか1つに記載の半導体記憶装置。
  7. 前記容量素子は強誘電体または高誘電率誘電体を容量絶縁膜とする請求項1ないし5のうちのいずれか1つに記載の半導体記憶装置。
  8. 半導体基板上に選択トランジスタを形成する工程と、
    前記選択トランジスタを覆い前記半導体基板上に第1の層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の層間絶縁膜中に前記選択トランジスタと接続するコンタクトプラグを形成する工程と、
    前記第1の層間絶縁膜上に前記コンタクトプラグと接続されるように、下層より順に下部電極、容量絶縁膜、上部電極を形成して容量素子とする工程と、
    前記容量素子を含む前記第1の層間絶縁膜上に第2の層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2の層間絶縁膜上にビット線および前記ビット線に隣接した第1の配線を形成する工程と、
    前記ビット線と前記第1の配線との間に第3の層間絶縁膜を形成する工程と、
    少なくとも前記第3の層間絶縁膜を形成した領域以外の領域を第4の層間絶縁膜で覆う工程とを含み、
    前記第3の層間絶縁膜は前記第4の層間絶縁膜よりも比誘電率が大きい半導体記憶装置の製造方法。
  9. 半導体基板上に選択トランジスタを形成する工程と、
    前記選択トランジスタを覆い前記半導体基板上に第1の層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の層間絶縁膜中に前記選択トランジスタと接続するコンタクトプラグを形成する工程と、
    前記第1の層間絶縁膜上に前記コンタクトプラグと接続されるように、下層より順に下部電極、容量絶縁膜、上部電極を形成して容量素子とする工程と、
    前記容量素子を含む前記第1の層間絶縁膜上に第2の層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2の層間絶縁膜上に第1の配線を形成する工程と、
    前記第1の配線上に第3の層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記第3の層間絶縁膜上にビット線を形成する工程と、
    前記ビット線上を覆うように前記第3の層間絶縁膜上に第4の層間絶縁膜を形成する工程とを含み、
    前記第3の層間絶縁膜は前記第4の層間絶縁膜よりも比誘電率が大きい半導体記憶装置の製造方法。
  10. 半導体基板上に選択トランジスタを形成する工程と、
    前記選択トランジスタを覆い前記半導体基板上に第1の層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の層間絶縁膜中に前記選択トランジスタと接続するコンタクトプラグを形成する工程と、
    前記第1の層間絶縁膜上に前記コンタクトプラグと接続されるように、下層より順に下部電極、容量絶縁膜、上部電極を形成して容量素子とする工程と、
    前記容量素子を含む前記第1の層間絶縁膜上に第2の層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2の層間絶縁膜上にビット線を形成する工程と、
    前記ビット線上に第3の層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記第3の層間絶縁膜上に第1の配線を形成する工程と、
    前記第1の配線上を覆うように前記第3の層間絶縁膜上に第4の層間絶縁膜を形成する工程とを含み、
    前記第3の層間絶縁膜は前記第4の層間絶縁膜よりも比誘電率が大きい半導体記憶装置の製造方法。
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