JP2005310736A - 蛍光ランプの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 垂下姿勢にある直管状のガラス管11の内周面に蛍光体塗布液を塗布する工程と、ガラス管11の上端から内部に乾燥エア12を吹き込んで前記蛍光体塗布液を排出しながら乾燥する工程とを含み、ガラス管11の上端から550mmの位置を基準点Tとして、基準点Tより上部に位置するガラス管11の少なくとも一部の周辺温度を35℃を超える温度に維持し、基準点Tより下部に位置するガラス管11の周辺温度を35℃以下の温度に維持して前記乾燥を行い、かつ、乾燥エア12の流量が、ガラス管11の中心軸に垂直な断面の単位断面積あたり16〜80cm3/min/mm2の範囲にある蛍光ランプの製造方法とする。
【選択図】 図1
Description
本発明の蛍光ランプの製造方法の一例は、垂下姿勢にある直管状のガラス管の内周面に蛍光体塗布液を塗布する工程と、上記ガラス管の上端から内部にガスを吹き込んで上記蛍光体塗布液を排出しながら乾燥する工程とを含む。また、上記ガラス管の上端から550mmの位置または上記ガラス管の上端と下端との間の中心部を基準点として、上記基準点より上部に位置するガラス管の少なくとも一部の周辺温度を35℃を超える温度、より好ましくは40〜45℃に維持して上記乾燥を行う。さらに、上記基準点より下部に位置するガラス管の周辺温度を35℃以下の温度、より好ましくは20〜30℃、さらに好ましくは24〜26℃、最も好ましくは25℃に維持して上記乾燥を行う。上記基準点より下部に位置するガラス管の周辺温度を35℃以下とするのは、ガラス管の下部において前述の局部乾燥を防止するためである。また、上記基準点より上部に位置するガラス管の少なくとも一部の周辺温度を35℃を超える温度にするのは、乾燥時間を短縮するためである。なお、ガラス管の上端と下端との間の中心部を基準点とすると、特にガラス管の長さが1000mmを超える場合に好適である。また、本明細書でガラス管の周辺温度とは、ガラス管の中心軸に垂直な方向にガラス管から10mm離れた位置の温度をいう。
本発明の蛍光ランプの製造方法の他の一例は、垂下姿勢にある直管状のガラス管の内周面に蛍光体塗布液を塗布する工程と、上記ガラス管の上端から内部にガスを吹き込んで上記蛍光体塗布液を排出しながら乾燥する工程とを含む。また、上記ガラス管を部分的に加熱し、かつ上記ガラス管の上端から下端に向けてその加熱部分を移動させて上記乾燥を行う。これにより、蛍光体塗布液の未乾燥部分が長時間高温に曝されないため、ガラス管の下部において前述の局部乾燥を防止できる。さらに、ガラス管を部分的に加熱することにより、乾燥時間を短縮することができる。
本発明の蛍光ランプの製造方法の他の一例は、実施形態1と実施形態2とを組み合わせたものである。即ち、本実施形態は、垂下姿勢にある直管状のガラス管の内周面に蛍光体塗布液を塗布する工程と、上記ガラス管の上端から内部にガスを吹き込んで上記蛍光体塗布液を排出しながら乾燥する工程とを含む。また、上記ガラス管の上端から550mmの位置または上記ガラス管の上端と下端との間の中心部を基準点として、上記基準点より上部に位置するガラス管の少なくとも一部の周辺温度を35℃を超える温度、より好ましくは40〜45℃に維持して上記乾燥を行う。さらに、上記基準点より下部に位置するガラス管の周辺温度を35℃以下の温度、より好ましくは20〜30℃、さらに好ましくは24〜26℃、最も好ましくは25℃に維持して上記乾燥を行う。上記基準点より下部に位置するガラス管の周辺温度を35℃以下とするのは、ガラス管の下部において前述の局部乾燥を防止するためである。また、上記基準点より上部に位置するガラス管の少なくとも一部の周辺温度を35℃を超える温度にするのは、乾燥時間を短縮するためである。
一般的に蛍光体塗布液の粘度は、使用される蛍光体の粒度分布、母体の種類、結晶構造、表面状態などによって変化する。特に、蛍光体の粒子径がサブミクロンオーダーの比率が高くなると粘度が増加する。そこで、塗布むらをより効果的に防止するために蛍光体塗布液の粘度範囲を最適化することが必要である。
一般にガラス管にそりが存在すると塗布むらが発生しやすくなる。本実施形態では、ガラス管を水平姿勢にして長手方向を回転軸にして回転させた場合において、ガラス管の特定位置の振幅を測定することによりガラス管のそりを検出し、そりが少ないガラス管を用いて蛍光体塗布液を塗布することにより、より効果的に塗布むらの発生を防止するものである。
以下、実施例に基づき本発明を説明する。ただし、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(1) 乾燥エアの温度:常温
(2) 乾燥エアの流量:57cm3/min/mm2
(3) 赤外線ヒータによる加熱部分のガラス管の周辺温度:60℃
(4) 非加熱部分のガラス管の周辺温度:25℃
(5) ガラス管の周辺の風速:0.1m/sec以下
(6) ガラス管の自転速度:60rpm
(7) 蛍光体塗布液の粘度:フォードカップ粘度計において90秒
また、赤外線ヒータは、蛍光体塗布液の乾燥先端部の移動に合わせて移動(下降)させた。なお、蛍光体塗布液は、ガラス管の内周面全体に塗布した。
赤外線ランプによる加熱を行わなかったこと以外は、実施例1と同様にしてガラス管に蛍光体塗布液を塗布して乾燥した。
上記実施例1と比較例において、それぞれの蛍光体塗布液の乾燥時間を測定した。その結果、実施例1では12分、比較例では45分であった。
形成した蛍光膜の厚さの均一性を評価するために、上記実施例1および比較例で塗布したガラス管の上端から長手方向に100mm〜1000mmまで100mm間隔における10地点の断面の電子顕微鏡観察を行い、それぞれの地点での蛍光膜の平均膜厚を測定した。その結果と設計膜厚との関係を図3に示す。
12、22、32、43 乾燥エア
13a、13b、13c、13d ヒータ
23、33 赤外線ヒータ
24 未塗布部分
25 未乾燥部分
26 乾燥部分
27 乾燥先端部
28 加熱部分
34 ドラム
35 平板状移載装置
36 多角形状移載装置
42 蛍光体塗布液
44 乾燥部分
52 局部乾燥された部分
53 通常乾燥された塗布部
54 薄くなった塗布部
62 通常乾燥された塗布部
63 厚くなった塗布部
92 駆動小ローラー
93 駆動大ローラー
94 モーター
Claims (14)
- 垂下姿勢にある直管状のガラス管の内周面に蛍光体塗布液を塗布する工程と、前記ガラス管の上端から内部にガスを吹き込んで前記蛍光体塗布液を排出しながら乾燥する工程とを含む蛍光ランプの製造方法であって、
前記ガラス管の上端からの所定の位置を基準点として、前記基準点より上部に位置するガラス管の少なくとも一部の周辺温度を35℃を超える温度に維持し、前記基準点より下部に位置するガラス管の周辺温度を35℃以下の温度に維持して前記乾燥を行い、かつ、
前記ガスの流量が、前記ガラス管の中心軸に垂直な断面の単位断面積あたり16〜80cm3/min/mm2の範囲にあることを特徴とする蛍光ランプの製造方法。 - 前記基準点が、前記ガラス管の上端から550mmの位置にある請求項1に記載の蛍光ランプの製造方法。
- 前記基準点が、前記ガラス管の上端と下端との間の中心部にある請求項1に記載の蛍光ランプの製造方法。
- 垂下姿勢にある直管状のガラス管の内周面に蛍光体塗布液を塗布する工程と、前記ガラス管の上端から内部にガスを吹き込んで前記蛍光体塗布液を排出しながら乾燥する工程とを含む蛍光ランプの製造方法であって、
前記ガラス管を部分的に加熱し、前記ガラス管の上端から下端に向けて加熱部分を移動させて前記乾燥を行い、かつ、
前記ガスの流量が、前記ガラス管の中心軸に垂直な断面の単位断面積あたり16〜80cm3/min/mm2の範囲にあることを特徴とする蛍光ランプの製造方法。 - 垂下姿勢にある直管状のガラス管の内周面に蛍光体塗布液を塗布する工程と、前記ガラス管の上端から内部にガスを吹き込んで前記蛍光体塗布液を排出しながら乾燥する工程とを含む蛍光ランプの製造方法であって、
前記ガラス管の上端からの所定の位置を基準点として、前記基準点より上部に位置するガラス管の少なくとも一部の周辺温度を35℃を超える温度に維持し、前記基準点より下部に位置するガラス管の周辺温度を35℃以下の温度に維持し、
さらに、前記ガラス管を部分的に加熱し、前記ガラス管の上端から下端に向けて加熱部分を移動させて前記乾燥を行い、かつ、
前記ガスの流量が、前記ガラス管の中心軸に垂直な断面の単位断面積あたり16〜80cm3/min/mm2の範囲にあることを特徴とする蛍光ランプの製造方法。 - 前記基準点が、前記ガラス管の上端から550mmの位置にある請求項5に記載の蛍光ランプの製造方法。
- 前記基準点が、前記ガラス管の上端と下端との間の中心部にある請求項5に記載の蛍光ランプの製造方法。
- 前記ガラス管の長手方向における前記加熱部分の長さが、3〜450mmである請求項4〜7のいずれかに記載の蛍光ランプの製造方法。
- 前記ガラス管の中心軸を自転軸として前記ガラス管を自転させながら前記乾燥を行う請求項1〜8のいずれかに記載の蛍光ランプの製造方法。
- 前記ガラス管の自転速度が、70rpm以下である請求項9に記載の蛍光ランプの製造方法。
- 前記ガラス管の長さが、700mm以上である請求項1〜10のいずれかに記載の蛍光ランプの製造方法。
- 前記ガラス管の内径が、1〜7mmの範囲にある請求項1〜11のいずれかに記載の蛍光ランプの製造方法。
- 前記蛍光体塗布液の比重をx、フォードカップ粘度計で測定した粘度をy(秒)とした場合、66.667x−25≦y≦−285.71x+530である請求項1〜12のいずれかに記載の蛍光ランプの製造方法。
- 前記ガラス管を長手方向に四等分した位置を順にt1、t2、t3とし、前記ガラス管を水平姿勢にして長手方向を回転軸にして回転させたとき、回転前の静止時の前記ガラス管の中心位置を基準とした前記t1の振幅をT1、前記t2の振幅をT2、前記t3の振幅をT3とした場合、0.5≦T1/T2≦0.9、かつ0.5≦T3/T2≦0.9である請求項1〜13のいずれかに記載の蛍光ランプの製造方法。
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