JP2005310404A - 有機el素子の製造方法および表示装置の製造方法 - Google Patents

有機el素子の製造方法および表示装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 電流リークや発光ムラやショート等の不具合が生じるおそれがなく、しかも工程が単純な有機EL素子の製造方法を提供する。
【解決手段】 透光性基板11上に一定の間隔を空けて配列された複数の陽極層12と、各陽極層12のエッジ部12aを被覆する絶縁層13と、陽極層12上に少なくとも発光層15および陰極層16とを具備してなる有機EL素子の製造方法であり、陽極層12を透光性基板11上に形成した後に、絶縁層13を印刷法により形成することを特徴とする有機EL素子の製造方法を採用する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、有機薄膜のエレクトロルミネッセンス(以下単にELという)現象を利用した有機EL素子の製造方法および有機EL素子を利用した表示装置の製造方法に関するものである。
有機EL素子は、透光性基板上に陽極としての透明導電層、発光層としてのエレクトロルミネッセンス層および陰極層を順次積層されてなる構造を有するもので、自発光型の素子である。
従来、エレクトロルミネッセンス層として高分子材料を用いた有機EL素子がある。エレクトロルミネッセンス層としては、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリビニルカルバゾールなどの高分子中に低分子の蛍光色素を溶解させたものや、ポリフェニレンビニレン誘導体(PPV)、ポリアルキルフルオレン誘導体(PAF)等の高分子蛍光体が用いられる。これら高分子材料は、溶液に可溶とすることでスピンコート、フレキソ印刷等の湿式法で製膜することができ、大気圧下での成膜が可能であり設備コストが安い、という利点がある。
また、上記の有機EL素子をデバイスとして利用した表示装置が知られている。この表示装置は、透明基板上に複数の有機EL素子をマトリックス状に配列させて形成されている。この表示装置においては、有機EL素子の間に隔壁層を設けることで各有機EL素子を独立に駆動できるようになっている。
上記の有機EL素子を備えた表示装置は、例えば、透明基板上に複数の帯状の透明電極(陽極)を形成し、各透明電極の間に絶縁層を形成し、絶縁層の上に隔壁層を形成し、正孔輸送層、発光層を順次積層し、最後に発光層上に陰極層(陰極)を形成することによって製造される。
上記の工程のうち、隔壁層の形成には、従来からフォトリソグラフィ技術が用いられている。すなわち、透明電極を形成した透明基板の全面にレジスト層を積層し、このレジスト層上にマスクを重ねて露光,現像を行ない、最後に洗浄することで、パターニングされたレジスト層からなる隔壁層が形成される。
上記の隔壁層の形成方法では、レジスト層の露光、現像時において透明電極上に残渣が残る。この残渣は強力な紫外線洗浄(UV洗浄)によらなければ除去できず、隔壁層の形成に手間がかかっていた。
また、隔壁層は本来、断面視略逆台形状に形成されることが望ましい。この場合、有機EL素子のショートや発光ムラが生じるという問題があった。すなわち、この逆テーパー面の近傍に位置する透明電極のエッジ部分において、逆テーパー面が影になって発光層が薄く成膜されてしまい、電流のリークやショートが生じていた。また、この発光層の薄い部分がダークスポットと呼ばれる非発光部分となったり、薄く全体的に残ったレジスト残渣などにより発光ムラが生じていた。
より具体的には、隔壁層を作製した後に発光層を形成すると、発光層同士が隔壁層により分断されることになる。発光層を例えば真空蒸着法により形成しようとすると、隔壁層の逆テーパー面が影になって、中央部よりも周辺部の厚みが薄い発光層が形成され、この発光層の周辺部において陽極、陰極間の電流リークあるいはショートが生じやすいという問題があった。
また、塗布法により発光層を形成する場合は、隔壁層の逆テーパー面付近に塗液が溜まりやすく、これにより発光層の膜厚の均一性が低下して発光ムラが生じたり、逆テーパー面近傍に溜まった塗液が原因で隔壁層による陰極の分離ができず、隣接する他の有機EL素子との間でショートが生じていた。
そこで最近では、下記特許文献1に記載されているように、いわゆる転写法で隔壁層を形成する技術が開発されている。この転写法によれば、予めパターニングされた隔壁層を透明基板に転写するので、ショートや発光ムラといった残渣の残存による不具合が解消されることが期待される。
特開2003−264069号公報
しかし、特許文献1に記載の方法では、隔壁層のパターニングにフォトリソグラフィ技術を採用しているため、隔壁層を迅速に形成することが困難であり、有機EL素子からなる表示装置の製造工程が複雑になるといった問題があった。
更に、フォトリソグラフィ技術を用いて隔壁層を作製する従来の方法では、発光層の形成後に隔壁層を形成することが不可能であり、発光層の形成前に必ず隔壁層を形成する必要があった。特に、有機EL素子を利用したカラー型の表示装置を作製する場合は、陰極層を各有機EL素子ごとに完全に分割させる必要があり、そのためには隔壁層として5μm程度の厚みのものを形成する必要があった。
この場合、透明電極に対して赤、緑、青の発光層を転写法により直接転写させる方法を採用しようとすると、発光層よりも隔壁層の厚みが大きいことから、先に形成した隔壁層が発光層の密着の妨げとなり、発光層の転写形成が困難になっていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、電流リークや発光ムラやショート等の不具合が生じるおそれがなく、しかも工程が単純な有機EL素子の製造方法および表示装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は以下の構成を採用した。
本発明の有機EL素子の製造方法は、透光性基板上に一定の間隔を空けて配列された複数の陽極層と、各陽極層のエッジ部を被覆する絶縁層と、前記陽極層上に少なくとも発光層および陰極層とを具備してなる有機EL素子の製造方法であり、前記陽極層を前記透光性基板上に形成した後に、前記絶縁層を印刷法により形成することを特徴とする。
上記構成によれば、陽極層を形成してから、印刷法により絶縁層を形成するので、陽極層上において絶縁層をパターニングする必要がなく、陽極層上に絶縁層の残渣が残存するおそれがない、これにより、電流リークや発光ムラの生じるおそれがない。
また本発明の有機EL素子の製造方法は、先に記載の有機EL素子の製造方法であり、前記絶縁層上に、前記陰極層を分離させるための隔壁層を、印刷法により形成することを特徴とする。
上記構成によれば、絶縁層を形成してから、印刷法により隔壁層を形成するので、陽極層上において隔壁層をパターニングする必要がなく、陽極層上に隔壁層の残渣が残存するおそれがない、これにより、電流リークや発光ムラの生じるおそれがない。
また本発明の有機EL素子の製造方法においては、前記透光性基板上に複数の短冊状の前記陽極層を相互に一定の間隔を空けて形成し、各陽極層の間に短冊状の絶縁層を印刷法により形成することが好ましい。
また本発明の有機EL素子の製造方法においては、前記透光性基板上に複数の短冊状の前記陽極層を相互に一定の間隔を空けて形成し、マトリックス状に配置された開口部を有する絶縁層を各陽極層上に印刷法により形成することが好ましい。
また本発明の有機EL素子の製造方法においては、前記絶縁層の開口部を区画する列桁部を、前記陽極層の長手方向に沿って各陽極層の間に配置することが好ましい。
また本発明の有機EL素子の製造方法においては、前記絶縁層の開口部を区画する行桁部を、前記各陽極層の幅方向に沿って各陽極層を横断するように配置するとともに、前記行桁部上に前記隔壁層を形成することが好ましい。
次に、本発明の有機EL素子の製造方法は、透光性基板上に配置された複数の陽極層と、前記陽極層上に順次積層された正孔輸送層および発光層と、前記発光層上において一定の間隔を空けて形成された短冊状の隔壁層と、各絶縁層間の前記発光層上に積層された陰極層とを具備してなる有機EL素子の製造方法であり、前記陽極層、前記正孔輸送層および前記発光層を前記透光性基板上に順次形成した後に、前記隔壁層を印刷法により形成することを特徴とする。
上記構成によれば、発光層を形成してから、印刷法、特に凸版オフセット印刷法により隔壁層を形成するので、発光層上において隔壁層をパターニングする必要がなく、発光層上に隔壁層の残渣が残存するおそれがない、これにより、発光層と陰極層を確実に接合させることができる。
また上記の構成によれば、隔壁層を形成する前に正孔輸送層および発光層を形成できるので、正孔輸送層および発光層を一定の厚みに形成することができる。これにより、発光層の周辺部での電流リークや発光層の発光ムラを防止することができる。
また上記構成によれば、隔壁部を形成してから陰極層を形成するので、陰極層を隔壁層によって分割させることができる。これにより、高精度な陰極層の分割を必要とするパッシブマトリックス型の有機EL素子を用いた表示装置の製造が可能になる。
また本発明の有機EL素子の製造方法においては、前記透光性基板上に複数の短冊状の前記陽極層を相互に一定の間隔を空けて形成するとともに、前記隔壁層を前記陽極層の長手方向と直交する方向に形成することが好ましい。
また本発明の有機EL素子の製造方法は、先に記載の有機EL素子の製造方法であり、前記印刷法は、印刷ロールのロール面上に前記絶縁層の構成材料を塗布してから、前記印刷ロールを転写版に押圧することにより、前記絶縁層の構成材料を前記転写版に対応する形状にパターニングし、このパターニング済みの前記構成材料を前記印刷ロールによって前記透光性基板に転写するものであることを特徴とする。
また本発明の有機EL素子の製造方法は、先に記載の有機EL素子の製造方法であり、前記印刷法は、印刷ロールのロール面上に前記隔壁層の構成材料を塗布してから、前記印刷ロールを転写版に押圧することにより、前記隔壁層の構成材料を前記転写版に対応する形状にパターニングし、このパターニング済みの前記構成材料を前記印刷ロールによって前記透光性基板に転写するものであることを特徴とする。
上記構成によれば、転写版を用いて絶縁層または隔壁層の構成材料をパターニングするので、従来の転写法のようにフォトリソグラフィ技術を用いる必要がなく、製造工程を簡素化することができる。
また本発明の表示装置の製造方法は、先のいずれかに記載の有機EL素子の製造方法を用いて形成することを特徴とする。この構成によれば、各有機EL素子における電流リークや発光ムラのおそれがなく、優れた表示品質を備えた表示装置を得ることができる。
本発明の有機EL素子の製造方法によれば、電流リークや発光ムラやショート等の不具合が生じるおそれがなく、しかも工程が単純な有機EL素子の製造方法および表示装置の製造方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態である有機EL素子の製造方法を図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態の説明において参照する図面は、本発明の構成を説明するためのものであり、図示される各部の大きさや厚さや寸法等は、実際の有機EL素子若しくは表示装置の寸法関係とは異なる。
(第1の実施形態)
まず、本発明の有機EL素子の製造方法において適用される凸版反転オフセット印刷法について説明する。図1には当該印刷方法を説明する工程図を示す。
まず、図1(A)に示すように、印刷ロール1を用意する。この印刷ロール1は中空円筒状に形成されたもので、その周側面がロール面1aとされている。
次に図1(B)に示すように、ロール面1a上に樹脂材料2(構成材料)を塗布する。この樹脂材料2は後述する実施形態において絶縁層または隔壁層の構成材料として用いられるものである。樹脂材料の塗布厚は一定にすることが望ましい。
次に図1(C)に示すように、ロール面1a上の樹脂材料2を転写版3に押し当てる。転写版3上には、所定の形状にパターン成型された凸部3aが設けられている。この凸部3a上に接触した樹脂材料2の一部2bが転写版3上に転写され、凸部3aに接しなかった樹脂材料2がそのままロール面1a上に残る。このようにして、樹脂材料2が転写版3に対応する形状にパターニングされて、パターニング済みの樹脂材料2a(構成材料)が形成される。なお、このパターニング済みの樹脂材料2aに対してプリベーク処理を行ない、樹脂材料2aを硬化させてもよい。
そして、図1(D)に示すように、印刷ロール1を転写板4に押し当てて回転させることにより、パターニング済みの樹脂材料2aを転写板4に転写させる。転写板4上に被転写凸部4aが設けられている場合は、転写板4と印刷ロール1とを精密に位置合わせさせることで、被転写凸部4a上に樹脂材料2aを積層させることができる。この転写板4および被転写凸部4aはそれぞれ、後述する実施形態において透光性基板、陽極層、絶縁層として用いられる。また、樹脂材料2aの転写後にポストベーク処理を行ない、樹脂材料2aを完全に硬化させてもよい。
以上説明した凸版反転オフセット印刷法を適用することで、転写板となる透光性基板や、被転写凸部となる陽極層または絶縁層上に、パターニングされた樹脂材料を積層させることができる。
図2には本実施形態の有機EL素子の製造方法に適用される印刷ロールの具体例を斜視図で示す。図2に示すように、印刷ロール1には、短冊状の絶縁層13がはり合わされている。この短冊状の絶縁層13は、上述の凸版反転オフセット印刷工程により形成されたものである。絶縁層13の材質や寸法形状については後述する。
次に図3には本実施形態である有機EL素子の製造方法の工程図を示す。なお、図3(C)は図4のA−A’線に対応する断面図である。
まず図3(A)に示すように、透光性基板11上に複数の短冊状の陽極層12を相互に一定の間隔を空けて形成する。具体的には、透光性基板11の一面全面に陽極層を蒸着またはスパッタリング法により成膜してから、マスクを重ねてエッチングを行なうことで短冊状に成形する。陽極層12は透明であることが望ましく、例えばインジウムと錫の複合酸化物(以下ITOという)を用いることができる。また、オクチル酸インジウムやアセトンインジウムなどの前駆体を透光性基板11上に塗布後、熱分解により酸化物を形成する塗布熱分解法等によっても陽極層12を形成することができる。あるいは、アルミニウム、金、銀等の金属が半透明状に蒸着されたものを陽極層12として用いることができる。更にポリアニリン等の有機半導体も用いることができる。
陽極層12は、必要に応じてUV処理、プラズマ処理などにより表面の活性化を行ってもよい。
また、陽極層12の厚みは0.05μmないし0.2μmの範囲が好ましい。
また、透光性基板11としては、ガラス基板やプラスチック製のフィルムまたはシートを用いることができる。プラスチック製のフィルムを用いれば、巻き取りにより有機EL素子の製造が可能となり、安価に素子を提供することができる。プラスチックフィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、シクロオレフィンポリマー、ポリアミド、ポリエーテルサルフォン、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート等を用いることができる。また、透明導電層を成膜しない側にセラミック蒸着フィルムやポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体鹸化物等の他のガスバリア性フィルムを積層しても良い。
次に図3(B)に示すように、透光性基板11上に、図2に示した印刷ロール1を配置する。この印刷ロール1には、予め短冊状にパターニンングされた複数の絶縁層13が形成されている。
そして図3(C)および図4に示すように、透光性基板11上において印刷ロール1を陽極層12の幅方向に向けて転がすことにより、絶縁層13を透光性基板11上に転写する。絶縁層13は、陽極層12の長手方向に沿って陽極層12同士の間に転写させることが望ましい。また絶縁層13は、陽極層12の幅方向両側のエッジ部13aを覆うように転写させることが望ましい。絶縁層13の転写後、絶縁層13を硬化させるためにポストベーク処理を行なってもよい。
また、絶縁層13の厚みは0.2μmないし1.0μmの範囲が好ましい。また、絶縁層13の幅は陽極層のギャップ幅よりも5μmないし10μm程度大きくすることが好ましい。 また絶縁層13の材質としては、例えば、ニトロセルロース、ポリアミド、塩化ビニル‐酢酸ビニル共重合体、エチレン‐酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂、ウレタン樹脂などを用いることができる。
次に図3(D)に示すように、陽極層12および絶縁層13上に正孔輸送層14を形成する。正孔輸送層14に用いる正孔輸送材料としては、ポリアニリン誘導体、ポリチオフェン誘導体、ポリビニルカルバゾール誘導体、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)とポリスチレンスルホン酸との混合物等の高分子材料を用いることができる。これらの正孔輸送材料は、トルエン、キシレン、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、酢酸エチル、酢酸ブチル、水等の単独または混合溶媒に溶解または分散させ、スピンコート、バーコート、ワイヤーコート、スリットコート等のコーティング法により塗布できる。また、必要に応じてパターニングを行っても良い。
更に、正孔輸送層14には必要に応じて、界面活性剤、酸化防止剤、粘度調整剤、紫外線吸収剤等を添加してもよい。正孔輸送層14の膜厚は10nmないし200nmの範囲がよい。
次に図3(E)に示すように、正孔輸送層14の全面に発光層15を積層する。発光層15は高分子蛍光体層のみの単層構造に限らず、電荷輸送層等を授けた多層構造であってもよい。高分子蛍光体層に用いる高分子蛍光体としては、クマリン系、ペリレン系、ピラン系、アンスロン系、ポルフィレン系、キナクリドン系、N,N’−ジアルキル置換キナクリドン系、ナフタルイミド系、N,N’−ジアリール置換ピロロピロール系、インジウム錯体系等の蛍光性色素をポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリビニルカルバゾール等の高分子中に溶解させたものや、ポリアリーレン系、ポリアリーレンビニレン系やポリフルオレン系等の高分子蛍光体を用いることができる。これらの高分子蛍光体はトルエン、キシレン、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、酢酸エチル、酢酸ブチル、水等の単独または混合溶媒に溶解し、スピンコート法、カーテンコート法、バーコート法、ワイヤーコート法、スリットコート法等のコーティング法により塗布できる。また、必要に応じて版を用いてパターニングを行っても良い、もしくは支持体自身に凹凸を設けることによりパターンを形成しても良く、グラビア印刷、オフセット印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷等の印刷方法などと組み合わせてパターンを形成しても良い。また、高分子蛍光体層には必要に応じて、界面活性剤、酸化防止剤、粘度調整剤、紫外線吸収剤等を添加してもよい。発光層15の膜厚は、単層または多層構造いずれの場合にも合わせて1000nm以下が好ましく、より好ましくは合わせて50nmないし150nmの範囲である。
更に発光層15は、陽極層12ごとに、赤色の発光層15R、緑色の発光層15G、青色の発光層15Bを形成してもよい。このように、赤、青、緑の発光層を形成することで、フルカラー表示が可能な表示装置を構成することができる。
次に図3(F)に示すように、発光層15上に複数の短冊状の陰極層16を形成する。陰極層16は陽極層12の長手方向と直交する方向に沿って形成することが望ましい。陰極層16としては、発光層15の発光特性に合わせて、リチウム、マグネシウム、カルシウム、イッテルビウム、アルミニウムなどの金属単体やこれらと金、銀などの安定な金属との合金または多層体とすることが出来る。また、インジウム、亜鉛、錫などの導電性酸化物を用いることも出来る。これらの材料は、通常の抵抗加熱、EB過熱などの真空蒸着やスパッタ法などで設けることができ、膜厚は特に限定されないが、1nm以上500nm以下が好ましい。また、フッ化リチウムなどの薄膜を陰極層16と発光層15との間に設けてもよい。陰極層16を短冊状にパターニングするには、金属膜、セラミック膜の蒸着マスクなどを用いることができる。更に、陰極層16上に絶縁性の無機物や樹脂などによる保護層を設けてもよい。
以上のように、陽極層12と正孔輸送層14と発光層15と陰極層16とが順次積層されて本発明に係る有機EL素子が形成される。そして、この有機EL素子が透光性基板1上にマトリックス状に形成されることで、マトリクス型の表示装置を得ることができる。この表示装置は、相互に交差する行配線としての陽極層12および列配線としての陰極層16の間に配置された発光層15を発光画素とするパッシブマトリックス型の表示装置である。
上記の有機EL素子の製造方法によれば、陽極層12を形成してから、凸版反転オフセット印刷法により絶縁層13を形成するので、陽極層12上において絶縁層13をパターニングする必要がなく、陽極層12上に絶縁層13の残渣が残存するおそれがない、これにより、電流リークや発光ムラの生じるおそれがない。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態の有機EL素子の製造方法について図5および図6ならびに図7を参照して説明する。なお、図5(C)は図6のB−B’線に対応する断面図である。また、本実施形態において説明する透光性基板、陽極層などの各構成部材の材質や寸法形状は、特に説明しない限り、第1の実施形態で説明した構成部材と同一の材質および寸法形状である。
まず、図5(A)に示すように、透光性基板21上に短冊状の陽極層22を形成する。この工程は、第1の実施形態における陽極層12の形成工程と同一の工程である。
次に図5(B)に示すように、透光性基板21および陽極層22上に正孔輸送層24および発光層25を順次積層する。
次に図5(C)および図6に示すように、発光層25上に短冊状の隔壁層23を上述した凸版反転オフセット印刷法により形成する。隔壁層23は、陽極層22の長手方向と直交する方向に沿って形成することが望ましい。隔壁層23の転写後、隔壁層23を硬化させるためにポストベーク処理を行なってもよい。
隔壁層23の厚みは1μmないし10μmの範囲が好ましい。
また隔壁層23の材質としては、例えば、上述した第1実施形態の絶縁層と同じ材質を採用できる。
次に図5(D)に示すように、隔壁層23および発光層25上に、陰極層26を形成する。陰極層26はスパッタリング法で形成することが望ましく、特に本実施形態においては、図7に示すように隔壁層23に対して斜め方向からスパッタ粒子を照射することが好ましい。スパッタ粒子が斜めから照射されると、発光層25および隔壁層23の大半の部分に陰極層26が積層されるが、スパッタ粒子の照射方向に対して隔壁層23の影となる部分には陰極層26が形成されずに切欠部26aが設けられる。このように本実施形態の陰極層26は、隔壁層23ごとに切欠部26aによって分断され、隔壁層23の長手方向に沿う短冊状の複数の陰極層26となる。
隔壁層23は陽極層22の長手方向に直交する方向に沿って形成されているので、形成された陰極層26は陽極層22と直交する関係になる。
以上のようにして、陽極層22、正孔輸送層24、発光層25および陰極層26からなる有機EL素子が透光性基板21上に形成される。また、陽極層22と陰極層26とが相互に直交しているので、陽極層22を行配線とし、陰極層26を列配線とするパッシブマトリックス型の表示装置が構成される。
上記の有機EL素子の製造方法によれば、発光層25を形成してから、凸版反転オフセット印刷法により隔壁層23を形成するので、発光層25上において隔壁層23をパターニングする必要がなく、発光層25上に隔壁層23の残渣が残存するおそれがない、これにより、発光層25と陰極層26を確実に接合させることができる。
また上記の構成によれば、隔壁層23を形成する前に正孔輸送層24および発光層25を形成できるので、正孔輸送層24および発光層25を一定の厚みに形成することができる。これにより、発光層25の周辺部での電流リークや発光層の発光ムラの発生を防止することができる。
また上記構成によれば、隔壁層23を形成してから陰極層26を形成するので、陰極層26を隔壁層23によって分割させることができる。これにより、高精度な陰極層26の分割を必要とするパッシブマトリックス型の有機EL素子を用いた表示装置の製造が可能になる。
(第3の実施形態)
次に本発明の第3の実施形態である有機EL素子の製造方法について図8ないし図10を参照して説明する。なお、図9(B)は図10(A)のC−C’線に対応する断面図であり、図9(E)は図10(B)のD−D’線に対応する断面図であり、図9(F)は図10(B)のE−E’線に対応する断面図である。また、本実施形態において説明する透光性基板、陽極層などの各構成部材の材質や寸法形状は、特に説明しない限り、第1、第2の実施形態でそれぞれ説明した構成部材と同一の材質および寸法形状である。
図8には本実施形態の有機EL素子の製造方法に適用される印刷ロールの具体例を斜視図で示す。図8に示すように、印刷ロール1には、複数の開口部33aを有する絶縁層33がはり合わされている。この絶縁層33は、上述の凸版反転オフセット印刷工程により形成されたものである。
次に図9には本実施形態の有機EL素子の製造方法の工程図を示す。
図9(A)に示すように、透光性基板31上に短冊状の陽極層32を形成する。この工程は、第1の実施形態における陽極層12の形成工程と同一の工程である。
次に図9(B)および図10(A)に示すように、図8に示した印刷ロールを用いた凸版反転オフセット印刷法により、透光性基板31および陽極層32上に、複数の開口部33aを有する絶縁層33を転写形成する。この絶縁層33は、開口部33aを区画する複数の行桁部33bと複数の列桁部33cが交叉されて格子状に成形されている。そして、絶縁層33の列桁部33cを陽極層32の長手方向に沿って各陽極層32の間に配置させるとともに、行桁部33bを各陽極層32の幅方向に沿って各陽極層32を横断するように配置させる。また、陽極層32のエッジ部32aを絶縁層33の列桁部33cにより覆うことが望ましい。
次に図9(C)および図10(B)に示すように、凸版反転オフセット印刷法により、絶縁層33の行桁部33b上に、短冊状の隔壁層34を転写形成する。この工程によって、陽極層32の長手方向と直交する方向に沿って陽極層32を横断するように隔壁層34を形成する。隔壁層34の厚みは1μmないし10μmの範囲に設定することが好ましい。
次に図9(D)に示すように、開口部33a内の陽極層32上に正孔輸送層35および発光層36を順次積層する。
そして、図9(E)および図9(F)に示すように、隔壁層34の斜め方向からスパッタ粒子を照射して発光層36および隔壁層34上に陰極層37を積層する。陰極層37には隔壁層34が影となった部分に切欠部37aが設けられ、この切欠部37aによって陰極層37が複数に分割される。
以上のようにして、陽極層32、正孔輸送層35、発光層36および陰極層37からなる有機EL素子が透光性基板31上に形成される。また、陽極層32と陰極層37が相互に直交しているので、陽極層32を行配線とし、陰極層37を列配線とするパッシブマトリックス型の表示装置が構成される。
上記の有機EL素子の製造方法によれば、絶縁層33を形成してから、凸版反転オフセット印刷法により隔壁層34を形成するので、陽極層32上において隔壁層34をパターニングする必要がなく、陽極層32上に隔壁層34の残渣が残存するおそれがない、これにより、電流リークや発光ムラの生じるおそれがない。
透光性基板としてガラス基板を用意した。この透光性基板の一面上にITO膜をスパッタリング法で形成した。次に、フォトリソグラフィ法およびウェットエッチング法によって、ITO膜をピッチ幅106μm、ギャップ幅10μmの短冊状にパターニングすることにより、陽極層を形成した。次に、陽極層の表面をUVオゾン装置で洗浄した。次に、メチルシリコーンゴム上に、厚みが約1μmのフォトレジスト膜(東京応化工業(株)製OFPR−8000)をスピンコート法で形成し、オーブンにてプリベークを行った。このフォトレジスト膜を印刷ロールに巻き付け、凸版反転オフセット印刷法にてフォトレジスト膜を短冊状にパターニングして絶縁層とし、この絶縁層を透光性基板上の陽極層同士の間に、陽極層の幅方向両側のエッジ部を覆うように転写した。なお、絶縁層は、ピッチ幅106μmとし、パターン幅20μmとした。絶縁層の転写は、印圧3kgf/cm、速度50mm/秒の条件で行なった。転写後、絶縁層にハードベークを施した。このとき、陽極層の表面上には残渣が無く、洗浄の必要は特に無かった。
次に陽極層上に正孔輸送層として、厚さ0.1μmのポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)とポリスチレンスルホン酸の混合物(以下PEDOT/PSSという)を、スピンコート法により成膜した。次に発光層として、厚さ50nm(500Å)のポリ[2−メトキシ−5−(2’−エチル−ヘキシロキシ)−1,4−フェニレンビニレン(Poly[2-methoxy-5-(2'-ethyl-hexyloxy)-1,4-phenylene vinylene]、以下MEH−PPVという)を、スピンコート法にて成膜した。その後、真空製膜装置にセットし、4×10−4Pa下において10nm(100Å)のCa層を2Å/秒の成膜速度で成膜し、さらに厚さ200nm(2000Å)のアルミニウム膜を10Å/秒の成膜速度で成膜した。このように、図3に示した第1実施形態の手順で有機EL素子からなる表示装置を製造した。
作製した表示装置を駆動したところ、ショートすることなく安定に動作した。
上記実施例1と同様にして、透光性基板上に、ピッチ幅106μm、ギャップ幅10μmの短冊状の陽極層を形成し、陽極層の表面をUVオゾン装置で洗浄した。
次に、洗浄後の透光性基板を基板ホルダーにセットして真空成膜装置に導入した。圧力4×10−4Pa下において、陽極層を形成した側の透光性基板の一面上に、N,N’−ジ(ナフタレンー1−1イル)N,N’−ジフェニルーベンジジン(NPD)を正孔輸送層として成膜速度3オングストローム/秒で50nm(500Å)の厚さに成膜形成した。次に発光層として正孔輸送層上に、トリス(8−キノリノラート)アルミニウム錯体(Alq3)を3Å/秒の成膜速度で80nm(800Å)の厚さに成膜形成した。
次に、メチルシリコーンゴム上に、厚み約6μmのフォトレジスト膜(東京応化工業(株)製OFPR−8000)をスピンコート法で形成し、オーブンにて90℃で数分間プリベークを行った。このフォトレジスト膜を印刷ロールに巻き付け、凸版反転オフセット印刷法にてフォトレジスト膜を短冊状にパターニングして隔壁層とし、この隔壁層を露点−80℃以下の窒素雰囲気中で先の透光性基板上の発光層上に転写した。なお、隔壁層と陽極層とが相互に直交するように隔壁層を転写した。隔壁層は、ピッチ幅318μmとし、パターン幅40μmとした。隔壁層の転写は、印圧1.5kgf/cm、速度30mm/秒の条件で行なった。転写後、隔壁層に140℃、数時間の条件でポストベークを施して硬化させた。
その後、基板を真空製膜装置にセットし、斜方蒸着法にて4×10−4Paの圧力下で、LiF膜を0.5Å/秒の成膜速度で約1nm(10オングストローム)の厚さに成膜し、さらにアルミニウム膜を連続で10Å/秒の成膜速度で200nm(2000Å)の厚さに成膜した。このように、図5に示した第2実施形態の手順で有機EL素子からなる表示装置を製造した。
作製した表示装置を駆動したところ、ショートすることなく安定に動作した。
上記実施例1および実施例2と同様にして、透光性基板上に、ピッチ幅106μm、ギャップ幅10μmの短冊状の陽極層を形成し、陽極層の表面をUVオゾン装置で洗浄した。
次に、メチルシリコーンゴム上に、厚みが約1μmのフォトレジスト膜(東京応化工業(株)製OFPR−8000)をスピンコート法で形成し、オーブンにてプリベークを行った。このフォトレジスト膜を印刷ロールに巻き付け、凸版反転オフセット印刷法にてフォトレジスト膜を格子状にパターニングして開口部を有する絶縁層とし、この絶縁層を透光性基板上の陽極層上に転写した。なお、絶縁層の転写は、印圧3kgf/cm、速度50mm/秒の条件で行なった。転写後、絶縁層にハードベークを施した。
次に、メチルシリコーンゴム上に、厚み約6μmのフォトレジスト膜(東京応化工業(株)製OFPR−8000)をスピンコート法で形成し、オーブンにて90℃で数分間プリベークを行った。このフォトレジスト膜を印刷ロールに巻き付け、凸版反転オフセット印刷法にてフォトレジスト膜を短冊状にパターニングして隔壁層とし、この隔壁層を露点−80℃以下の窒素雰囲気中で先の絶縁層上に転写した。なお、隔壁層と陽極層とが相互に直交するように隔壁層を転写した。隔壁層は、ピッチ幅318μmとし、パターン幅40μmとした。隔壁層の転写は、印圧1.5kgf/cm、速度30mm/秒の条件で行なった。転写後、隔壁層に140℃、数時間の条件でポストベークを施して硬化させた。このとき、陽極層の表面上には残渣が無く、洗浄の必要は特に無かった。
次に陽極層上に正孔輸送層として、厚さ0.1μmのPEDOT/PSSを、スピンコート法により成膜した。次に発光層として、厚さ50nm(500Å)のMEH−PPVを、スピンコート法にて成膜した。その後、真空製膜装置にセットし、4×10−4Pa下において10nm(100Å)のCa層を2Å/秒の成膜速度で成膜し、さらに厚さ200nm(2000Å)のアルミニウム膜を10Å/秒の成膜速度で成膜した。このように、図8に示した第3実施形態の手順で有機EL素子からなる表示装置を製造した。
作製した表示装置を駆動したところ、ショートすることなく安定に動作した。
図1は本発明の有機EL素子の製造方法に適用される凸版反転オフセット印刷方法を説明する工程図である。 図2は本発明の第1の実施形態の有機EL素子の製造方法に適用される印刷ロールの斜視図である。 図3は本発明の第1の実施形態である有機EL素子の製造方法を説明する工程図である。 図4は図3(C)の平面模式図である。 図5本発明の第2の実施形態である有機EL素子の製造方法を説明する工程図である。 図6は図5(C)の平面模式図である。 図7は図5(C)の要部拡大図である。 図8は本発明の第3の実施形態の有機EL素子の製造方法に適用される印刷ロールの斜視図である。 図9は本発明の第3の実施形態である有機EL素子の製造方法を説明する工程図である。 図10は有機EL素子の製造方法を説明する工程図であって、(A)は図9(B)の平面模式図であり、(B)は図9(C)の平面模式図である。
符号の説明
1…印刷ロール、1a…ロール面、2…構成材料、2a…パターニング済みの構成材料、3…転写版、11、21,31…透光性基板、12、22,32…陽極層、12a、32a…エッジ部、13、33…絶縁層、14、24,35…正孔輸送層、15、25,36…発光層、16、26,37…陰極層、23、34…隔壁層

Claims (6)

  1. 透光性基板上に一定の間隔を空けて配列された複数の陽極層と、各陽極層のエッジ部を被覆する絶縁層と、前記陽極層上に少なくとも発光層および陰極層とを具備してなる有機EL素子の製造方法であり、
    前記陽極層を前記透光性基板上に形成した後に、前記絶縁層を印刷法により形成することを特徴とする有機EL素子の製造方法。
  2. 前記絶縁層上に、前記陰極層を分離させるための隔壁層を、印刷法により形成することを特徴とする請求項1に記載の有機EL素子の製造方法。
  3. 透光性基板上に配置された複数の陽極層と、前記陽極層上に順次積層された正孔輸送層および発光層と、前記発光層上において一定の間隔を空けて形成された短冊状の隔壁層と、各絶縁層間の前記発光層上に積層された陰極層とを具備してなる有機EL素子の製造方法であり、
    前記陽極層、前記正孔輸送層および前記発光層を前記透光性基板上に順次形成した後に、前記隔壁層を印刷法により形成することを特徴とする有機EL素子の製造方法。
  4. 前記印刷法は、印刷ロールのロール面上に前記絶縁層の構成材料を塗布してから、前記印刷ロールを転写版に押圧することにより、前記絶縁層の構成材料を前記転写版に対応する形状にパターニングし、このパターニング済みの前記構成材料を前記印刷ロールによって前記透光性基板に転写するものであることを特徴とする請求項1に記載の有機EL素子の製造方法。
  5. 前記印刷法は、印刷ロールのロール面上に前記隔壁層の構成材料を塗布してから、前記印刷ロールを転写版に押圧することにより、前記隔壁層の構成材料を前記転写版に対応する形状にパターニングし、このパターニング済みの前記構成材料を前記印刷ロールによって前記透光性基板に転写するものであることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の有機EL素子の製造方法。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の有機EL素子の製造方法を用いて形成することを特徴とする表示装置の製造方法。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013089524A (ja) * 2011-10-20 2013-05-13 Dainippon Printing Co Ltd 有機エレクトロルミネッセンスパネル
KR101335422B1 (ko) * 2006-12-29 2013-11-29 엘지디스플레이 주식회사 유기전계발광소자의 제조방법
JP2016119201A (ja) * 2014-12-19 2016-06-30 パイオニア株式会社 発光装置

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