JP2005310181A - 電子チップ流通システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 ネットワークを介して電子チップを流通させる技術に関し、柔軟かつ強力な販売促進効果を発揮できるオンライン割引機能を実現することを目的とする。
【解決手段】 ユーザは、ゲームクライアント装置108を使ってネットワークゲームができ、その得点に応じて電子チップの発行を受けられる。得点から電子チップ数への交換レートは、電子チップ発行モジュール102が、ゲームサーバ装置109と連携して、電子チップ条件算出モジュール107を参照しながら動的に決定する。また、ユーザは、Web−POSクライアント装置110を使って、商品を購入でき、ユーザ毎に発行されている電子チップを自由に使って割引を受けられる。電子チップから貨幣への交換レートは、電子チップ消費モジュール103が、Web−POSサーバ装置111と連携して、電子チップ条件算出モジュール107を参照しながら動的に決定する。それらの間の通信を、電子メールを使って行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、ネットワークを介して電子チップを流通させる技術に関する。
従来、販売促進を目的として、特定の商店街又は特定のメーカ等において、ユーザによる商品の購入時に、割引券又は商品購入チケットを配布することがよく行われている。ユーザは、次回の買い物において、その割引券等を使用することにより、購入金額の割引を受けることができる。
このような割引券サービスは、期間や商品を限定することにより、ユーザの購買意欲を増大させ、販売促進効果を生み出すことができる。
近年のインターネット等のコンピュータネットワークの普及により、例えばインターネット上のバーチャルモール等でのオンラインショッピングにおいて、各商品のWeb購入フォーム等を用いた注文時に、サーバコンピュータが、上述のような割引券等に相当するチケットデータを発行し、それをユーザ毎にデータベースとして管理する従来技術も知られている。ユーザは、次回のオンラインショッピング時に、例えばユーザIDを入力することにより、自分に対して発行されているチケットデータ分の割引を受けることができる。
しかし、このような従来技術においては、チケットデータの配布条件は、予め商品種別毎又はメーカ別毎等に固定的に割り当てられており、それにより発揮される販売促進効果も固定的であるという問題点を有していた。
従って、例えば既にユーザに発行されているチケットデータを対象として、例えば期間を限定した販売促進キャンペーンなどを実現することは困難であるという問題点を有していた。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、その目的は、柔軟かつ強力な販売促進効果を発揮することのできるオンライン割引機能を実現することにある。
本発明は、電子チップを流通させるための電子チップ流通技術を前提とする。
まず、ユーザによる所定の発行操作に対して、設定されている電子チップ発行条件に基づき電子チップが発行される。具体的には例えば、ユーザによるゲーム操作又は商品の購入操作に対して、電子チップを発行する。この場合、電子チップ発行条件は例えば、ゲーム操作の得点と電子チップの単位との換算レートと、その電子チップの有効期限とを含む。
次に、ユーザによる例えば商品の注文操作又はゲーム操作等の所定の消費操作に対して、設定されている電子チップ消費条件に基づき電子チップの消費が受け付けられる。この電子チップ消費条件は例えば、電子チップの単位と貨幣の単位との換算レートと、その電子チップの有効期限とを含む。
また、ユーザに、そのユーザが保有する電子チップに関する情報(チップ残高、有効期限、交換レート等)が、電子チップ情報として供給される。
更に、電子チップの発行履歴及び電子チップの消費履歴が管理される。電子チップ流通サーバ装置内の電子チップ発行モジュールは、前記ゲームサーバ装置から通知される前記ネットワークゲームの得点とそれを実行したユーザの識別情報及び前記電子チップ発行条件とに基づいて前記電子チップを発行し、前記電子チップ情報供給モジュールは、前記ゲームサーバ装置を介して前記ゲームクライアント装置に対して、それを操作するユーザが保有する電子チップに関する情報を、電子チップ情報として供給し、前記電子チップ発行モジュールと前記ゲームサーバ装置は、それらの間の通信を電子メールを使って行う。
そして、電子チップの発行・消費履歴に基づき、電子チップ発行条件・消費条件が算出される。この場合、ユーザによる所定の発行・消費操作の履歴が更に管理され、電子チップの発行・消費履歴の各管理内容及びユーザによる所定の発行・消費操作の履歴の各管理内容に基づき、電子チップ発行条件及び/または電子チップ消費条件が算出されるように構成することができる。また、ユーザ全体で又はユーザ毎に個別に、共通の電子チップ発行条件又は電子チップ消費条件が算出されるように構成することができる。
上述の発明の構成において、ユーザによるゲーム操作に対し、電子チップ発行条件に基づき電子チップが発行され、そのゲーム操作に対する応答として、そのゲーム操作に対応付けられている広告が表示されるように構成することができる。
以上の発明の構成により、ユーザは、店舗で買い物やパチンコ等をした後に、店舗内に設置されたゲームクライアント装置を使ってビンゴゲームなどのネットワークゲームを行うことができ、ゲームの得点に応じて電子チップの発行を受けることができる。その後ユーザは、同一店舗内又は他の各店舗等に設置されたWeb−POSクライアント装置を使って様々な商品の注文を行うことができ、このときユーザ毎に発行されている電子チップを自由に使って割引を受けることができる。このように、本発明では、電子チップを販売促進のために効果的に流通させることが可能となる。
電子チップ情報供給モジュールは、前記販売時点情報サーバ装置を介して前記販売時点情報クライアント装置に対して、それを操作するユーザが保有する電子チップに関する情報を、電子チップ情報として供給し、前記電子チップ消費モジュールと前記販売時点情報サーバ装置は、それらの間の通信を、電子メールを使って行う。
また、操作履歴管理モジュールは、前記販売時点情報サーバ装置を介して前記販売時点情報の収集履歴を取得して管理し、前記操作履歴管理モジュールと前記販売時点情報サーバ装置は、それらの間の通信を、電子メールを使って行う。
この場合特に、電子チップの発行のための交換レート、より具体的には例えばゲームの得点を電子チップに換算するための交換レートと、電子チップの消費のための交換レート、より具体的には例えば商品購入時に使用する電子チップの貨幣への交換レートを、電子チップ流通サーバ装置によって、種々の条件に基づいて動的に変化させることが可能となる。
この結果、例えば加入期間が長く又はアクセスが多いユーザに対する販売促進効果をますます高める、アクセスが少ないゲーム種別に対するアクセスを高める、売上の少ない店舗に対する販売促進効果を高める、有効期限が迫っている電子チップの消費を促進させる等の、多様な販売促進効果を容易に生み出すことが可能となる。
また本発明では、操作履歴管理モジュールの内容に基づくユーザリサーチも可能となる。
或いは本発明では、ユーザは、自宅のパソコンからインターネットに接続してゲーム、クイズ、アンケートなどに回答し、それに基づいて電子チップを取得できると共に、ユーザのパソコンに必ずそのゲーム等のスポンサー企業の広告を表示させることができる。即ちユーザは、電子チップをもらえることを期待してゲーム、クイズ、又はアンケート等に積極的に応答し、これに伴って広告企業の広告ホームページが必ずユーザのブラウザ画面に表示されるため、大きな販売促進効果を生み出すことが可能となる。
以下、図面を参照しながら、本発明の各好適な実施の形態について詳細に説明する。
第1の実施の形態
本発明の第1の実施の形態では、ユーザは、店舗で買い物やパチンコ等をした後に、店舗内に設置されたゲームクライアント装置を使ってビンゴゲームなどのネットワークゲームを行うことができる。ユーザは、ゲームの得点に応じて電子チップの発行を受けることができる。ゲームの運用に際しては、商品メーカや商店街等がスポンサーとなる。その後、ユーザは、同一店舗内又は他の各店舗等に設置されたWeb−POSクライアント装置を使って様々な商品の注文を行うことができ、このときユーザ毎に発行されている電子チップを自由に使って割引を受けることができる。注文した商品は、例えば同一商店街のなかの他の店舗で又は直接宅配により受け取ることができる。
ここで本発明に関連する大きな特徴として、ゲームの得点を電子チップに換算するための交換レートと、商品購入時に使用する電子チップの貨幣への交換レートが、電子チップ流通サーバ装置によって、種々の条件に基づいて動的に変化させられる。この結果、例えば店舗への来店数が多くネットワークゲームのアクセス回数が多いユーザに対しては、ゲームの得点から電子チップへの交換レートを高く設定したり、ユーザ全体としての商品注文数が少ない店舗に対しては電子チップから貨幣への交換レートを高く設定したりすることにより、多様な販売促進効果を容易に生み出すことが可能となる。
図1は、本発明により実現される電子チップ流通システムの第1の実施の形態の構成図である。
ユーザは、ゲームクライアント装置108を操作して、ネットワークゲームを実行する。
ゲームサーバ装置109は、インターネットや専用線網等のネットワーク112を介して、ユーザが操作するゲームクライアント装置108に、ネットワークゲームを実行させる。また、ゲームサーバ装置109は、電子チップ流通サーバ装置101内の電子チップ発行モジュール102に、ゲーム種別及び得点と、ユーザIDとを通知する。通知は、例えば電子メールを使って行われる。
ゲームクライアント装置108とゲームサーバ装置109によるネットワークゲームの運用形態は、本出願人による“特願平9−246009号”特許出願に詳細に開示されている。このようなネットワークゲームシステムを採用した場合、ゲーム参加者に対してユーザ認証が行われ、一定期間にわたって例えば1日1回というようなゲーム進行がなされるため、ユーザは長時間にわたってゲームを楽しむことができる。
また例えば、このネットワークゲームシステムを商店のサービスイベントに利用した場合、固定客を確保することができ、1日1回のゲーム進行により、毎日店頭に顧客が来るようにするといった販売促進効果を生み出せる。更に、ゲーム進行期間を限定できるため、ゲーム参加者が一定期間に必ず来店するようにできるという効果も得られる。加えて、ゲーム端末としてPOS端末等が利用されるため、小さい商店でも特別に端末を設置しなくても、顧客をゲームに参加させることができ、低コストで集客効果をあげることができる。
本発明の第1の実施の形態では、このようなネットワークゲームシステムに、電子チップ発行機能を持たせることにより、更に効果的な販売促進効果を実現するものである。
電子チップ流通サーバ装置101は、電子チップの流通及び交換レート等を制御するコンピュータである。
電子チップ発行モジュール102は、ゲームクライアント装置108とゲームサーバ装置109を介して実行されたユーザによるネットワークゲームの操作に対し、設定されている電子チップ発行条件に基づいて電子チップを発行する。
電子チップ発行条件は、電子チップ条件算出モジュール107によって管理される電子チップ発行条件データベースに保持されている。
図2は、電子チップ発行条件データベースのデータ構成図である。このデータベースのテーブルのユーザID毎及びゲーム種別毎の各組合せに対応するレコードには、電子チップ条件算出モジュール107によって算出された交換レートと有効期限が登録されている。
電子チップ発行モジュール102は、ゲームサーバ装置109から通知されたゲーム種別及び得点とユーザIDとに基づいて、電子チップ発行条件データベース上のレコードを検索し、検索されたレコードから、交換レートと有効期限を抽出する。
次に同モジュール102は、ゲームサーバ装置109から通知された得点に、上述の交換レートを乗算することによって、チップ発行数を算出する。
そして、同モジュール102は、算出したチップ発行数を電子チップ履歴管理モジュール105が管理するデータベースに登録する。
図3は、そのデータベースのデータ構成図である。このデータベースのテーブルのユーザID及び有効期限毎の各組合せに対応するレコードには、その有効期限に対応する電子チップのそのユーザIDに対応するユーザへのチップ発行数、チップ消費数、チップ残高、及びチップの期限切れ数が登録されている。電子チップ発行モジュール102は、算出したチップ発行数を、ゲームサーバ装置109から通知されているユーザID及び電子チップ発行条件データベース(図2)から抽出した有効期限に対応するレコードに登録する。
なお、該当するレコードが存在しない場合には、新規レコードが登録され、存在する場合には、そのレコードのチップ発行数及びチップ残高に、新たなチップ発行数が加算される。
一方、電子チップ発行モジュール102は、電子チップ発行条件データベース(図2)内の全レコード内容を、一定期間毎にゲームサーバ装置109に送信している。この送信は、例えば電子メールで行われる。
また、電子チップ情報供給モジュール104は、電子チップ履歴管理モジュール105が管理するデータベース(図3)内の全レコード内容を、一定期間毎にゲームサーバ装置109に送信している。この送信も、例えば電子メールで行われる。
ゲームサーバ装置109は、ユーザID及びゲーム種別毎に、ゲームクライアント装置108に送信するHTML(ハイパーテキストマークアップ言語)のゲームフォームデータに、電子チップ発行モジュール102及び電子チップ情報供給モジュール104から通知されている交換レート、有効期限、及びチップ残高等の各種情報を、例えば、Netscape CommunicationsCorporation が開発したJavaScript言語を使って埋め込む。ここで、チップ残高は、電子チップ履歴管理モジュール105が管理するデータベース(図3)上の1つ以上のレコードのうち、ゲームクライアント装置108を操作するユーザのユーザIDを有しかつ有効期限が切れていないレコードの、各チップ残高の合計値である。
ユーザは、ゲームクライアント装置108を使い、例えば図4に示されるようなゲームフォーム画面を使ってゲームを行う。このフォーム画面には、ゲーム画面の他に、”今回の得点”、”現在の交換レート”、”今回の取得チップ数”、”有効期限”、”現在の総チップ数”等が表示される。”現在の交換レート”と”有効期限”の各フィールドには、ゲームサーバ装置109から送信された交換レートと有効期限が表示される。ゲームの進行に従って”今回の得点”が更新されると、ゲームサーバ装置109から送信された交換レートを使って、”今回の取得チップ数”のフィールド値が自動的に計算され表示される。
また、ゲームサーバ装置109から送信されたチップ残高に”今回の取得チップ数”のフィールド値を加算することにより、”現在の総チップ数”が自動的に計算される。これらの自動計算及び表示は、例えば、HTMLゲームフォームデータに埋め込まれたJavaScript言語による計算コードを、ゲームクライアント装置108が実行する動作として実現される。
以上のようにして、ユーザは、ネットワークゲームを行いながら、電子チップの今回の取得数や有効期限、現在の交換レート、及び現在自分が保有する総チップ数等を確認することができる。
次に、ユーザは、店舗等に設置されたWeb−POSクライアント装置110又は自宅のパソコンによって実現されるWeb−POSクライアント装置110を使って、オンラインショッピング又は地域の商店街の各店舗の商品の注文を行うことができる。
このための販売時点情報の制御は、ネットワーク112を介して接続されるWeb−POSサーバ装置111が実行する。Web−POSクライアント装置110とWeb−POSサーバ装置111による販売時点情報(POS)制御は、本出願人による“特願平10−13546号”特許出願に詳細に開示されている。
このシステムは、HTTP(ハイパーテキストトランスファプロトコル)プロトコルに基づいて通信を行うWebサーバ・クライアントシステム上で、POS機能が実現されることを特徴とする。これによって、低価格なPOSシステムを実現することが可能となると同時に、POS専用線を敷設することなくインターネット等の公衆ネットワークやLAN(ローカルエリアネットワーク)を用いてサーバ装置とクライアント装置を接続することが可能となる。
また、Webサーバ・クライアントシステムは、現在インターネット等において広く普及しているホームページ公開・閲覧機能を実現するシステムであり、汎用的なワークステーション及びパーソナルコンピュータを用いて簡単に実現することができる。このため、クライアント装置からサーバ装置に登録される商品売上げ情報又は商品注文情報を、HTTP通信や電子メール通信によって、各商品供給元等に簡単に送信することが可能となるという特徴も有する。
本実施の形態では、この柔軟性を利用して、電子メール等の手段を用いて、電子チップ流通サーバ装置101内の電子チップ消費モジュール103及び電子チップ情報供給モジュール104からWeb−POSサーバ装置111に、電子チップ情報が通知され、逆に、Web−POSサーバ装置111から電子チップ流通サーバ装置101内の電子チップ消費モジュール103に、電子チップの消費情報が通知される。
図5は、Web−POSクライアント装置110に表示されるWeb−POSフォーム画面例を示す図である。ユーザは、タッチパネル等を用いて、図5の3分割されたフレーム画面のうちの上段の第1フレームに表示されているカテゴリーリスト中の所望の商品カテゴリーと、その選択した商品カテゴリーに属する中断の第2フレームに表示されているPLU(プライスルックアップ)リスト中の所望の商品名を選択し、キーボードを用いて、第2フレームに表示されている数量入力フィールドに数量を入力するだけで、POS管理のための明細フォームを第3フレーム上に自動的に取得することができる。
この場合に、明細行の金額の合計が自動計算されて”商品額:”として表示されるほか、電子チップの有効期限”期限:”、チップ残高”残高:”、交換レート”レート:”等が表示される。ユーザは、各有効期限の電子チップ毎に今回使用したいチップ数を”使用:”フィールドに入力することで、その数に交換レートが乗算されることにより、割引金額”換算:”を表示させることができる。この結果、”商品額:”のフィールド値から各有効期限毎の”換算:”のフィールド値を減算して得られる値が、”小計:”として得られ、更に”税額:”が自動計算され、最終的に”注文金額:”が算出される。
以上の一連の自動計算及び表示は、例えば、Web−POSフォームデータに埋め込まれたJavaScript言語による計算コードを、Web−POSクライアント装置110が実行する動作として実現される。このための具体的な制御は、前述した”特願平10−13546号”特許出願に開示したソフトウエア制御技術を使えば、容易に実現することができる。
ここで、電子チップ消費モジュール103は、電子チップ条件算出モジュール107で管理される図6に示されるデータ構成を有する電子チップ消費条件データベース内の全レコードのクライアントIDと有効期限と交換レートを、一定期間毎にWeb−POSサーバ装置111に送信している。この送信は、例えば電子メールで行われる。各クライアントIDは、各Web−POSクライアント装置110を識別するためのコードで、交換レートは、電子チップの1単位あたりの貨幣金額を示す情報である。このように、本実施の形態では、各Web−POSクライアント装置110を設置する店舗毎に交換レートを独立して設定することができる。
また、電子チップ情報供給モジュール104は、電子チップ履歴管理モジュール105が管理するデータベース(図3)内の全レコード内容を、一定期間毎にWeb−POSサーバ装置111に送信している。この送信も、例えば電子メールで行われる。
そして、Web−POSサーバ装置111は、Web−POSクライアント装置110のクライアントID及びそれを操作するユーザID毎に、Web−POSクライアント装置110に送信するHTMLによるWeb−POSフォームデータに、電子チップ消費モジュール103及び電子チップ情報供給モジュール104から通知されている各有効期限、各チップ残高、及び各交換レート等の情報を、JavaScript言語等を使って埋め込む。
以上のようにして、Web−POSクライアント装置110に図5に示されるようなWeb−POSフォーム画面を表示させることができ、ユーザは、自分が保有する電子チップを自由に使うことができる。
ユーザがこのフォーム画面上で例えば”オーダ”ボタンを押すと、電子チップの消費数情報を含む販売時点情報がフォームデータとして、Web−POSクライアント装置110からWeb−POSサーバ装置111に送信される。
Web−POSサーバ装置111は、販売時点情報を内部のデータベースに登録すると共に、ユーザIDと、電子チップの各有効期限及び各有効期限毎の消費数情報を、例えば電子メールによって、電子チップ流通サーバ装置101内の電子チップ消費モジュール103に通知する。
電子チップ消費モジュール103は、Web−POSサーバ装置111から通知された電子チップの各有効期限毎の消費数情報を、同サーバ装置111から通知されたユーザID及び各有効期限に対応するレコードの、”チップ消費数”フィールドに加算し、そのレコードのチップ残高を更新する。
一方、ゲームサーバ装置109は、一定期間毎に、例えば電子メールにより、期間、ユーザID、及びゲーム種別毎のユーザのアクセス回数を、電子チップ流通サーバ装置101内の操作履歴管理モジュール106に送信する。操作履歴管理モジュール106は、それらの情報を、例えば図7に示されるデータ構成を有するゲーム履歴データベースに登録する。
また、Web−POSサーバ装置111は、一定期間毎に、例えば電子メールにより、期間及びクライアントID毎の商品の総売上高を、電子チップ流通サーバ装置101内の操作履歴管理モジュール106に送信する。操作履歴管理モジュール106は、それらの情報を、例えば図8に示されるデータ構成を有する売上履歴データベースに登録する。
加えて、操作履歴管理モジュール106は、ユーザID毎に、そのユーザの加入期間と、総買上高を、例えば図9に示されるデータ構成を有するユーザ履歴データベースに登録する。
電子チップ条件算出モジュール107は、上述の操作履歴管理モジュール106が管理するゲーム履歴データベース、売上履歴データベース、及びユーザ履歴データベースの各内容と、電子チップ流通サーバ装置101が管理する例えば図3に示されるデータ構成を有するデータベースの内容とに基づいて、例えば図2に示されるデータ構成を有する電子チップ発行条件データベースと、例えば図3に示されるデータ構成を有する電子チップ消費条件データベースの内容を更新する。
具体的には、電子チップ条件算出モジュール107は、例えば図7のゲーム履歴データベースにおいて、ユーザID毎のアクセス回数に応じて所定の関数に従って交換レートが変化するように、又はユーザID毎の期間の経過に沿ったアクセス回数の変化に応じて所定の関数に従って交換レートが変化するように、図2の電子チップ発行条件データベースの内容を更新する。
或いは、電子チップ条件算出モジュール107は、例えば図7のゲーム履歴データベースにおいて、アクセス回数が少ないゲーム種別ほど所定の関数に従って交換レートが大きくなるように、又は期間の経過に従ってアクセス回数が少なくなる割合が大きいゲーム種別ほど所定の関数に従って交換レートが大きくなるように、図2の電子チップ発行条件データベースの内容を更新する。
また、電子チップ条件算出モジュール107は、例えば図9のユーザ履歴データベースにおいて、加入期間が長いユーザIDほど所定の関数に従って交換レートが大きくなるように、又は総買上高が高いユーザIDほど所定の関数に従って交換レートが大きくなるように、図2の電子チップ発行条件データベースにおける交換レートを更新する。
また、電子チップ条件算出モジュール107は、例えば図8の売上履歴データベースにおいて、総売上高が低いクライアントIDほど所定の関数に従って交換レートが大きくなるように、又は期間の経過に従って総売上高が低くなる割合が大きいクライアントIDほど所定の関数に従って交換レートが大きくなるように、図6の電子チップ消費条件データベースにおける交換レートを更新する。
更には、電子チップ条件算出モジュール107は、図6の電子チップ消費条件データベースにおいて、有効期限が近づいているレコードほど交換レートが小さくなるように、そのレコード内容を更新する。
以上示したようにして、ゲームの得点を電子チップに換算するための交換レートと、商品購入時に使用する電子チップの貨幣への交換レートが、電子チップ流通サーバ装置101内の電子チップ条件算出モジュール107によって、種々の条件に基づいて動的に変化させられる。
この結果、加入期間が長く又はアクセスが多いユーザに対する販売促進効果をますます高める、アクセスが少ないゲーム種別に対するアクセスを高める、売上の少ない店舗に対する販売促進効果を高める、有効期限が迫っている電子チップの消費を促進させる等の、多様な販売促進効果を容易に生み出すことが可能となる。
以上説明した第1の実施の形態で、前述したように、ゲームサーバ装置109から電子チップ流通サーバ装置101へのゲーム種別及び得点の通知、電子チップ発行モジュール102からゲームサーバ装置109への電子チップ発行条件の通知、電子チップ情報供給モジュール104からゲームサーバ装置109及びWeb−POSサーバ装置111への電子チップ履歴管理モジュール105の内容の通知、電子チップ消費モジュール103からWeb−POSサーバ装置111への電子チップ消費条件の通知、及びWeb−POSサーバ装置111から電子チップ消費モジュール103へのユーザID及び電子チップの消費数情報等の通知は、それぞれ電子メールを使って行うことができる。
この場合に、例えば電子メールの To: ヘッダフィールドの設定内容によりその電子メールに格納されている情報の通知先モジュールを制御することができ、上述の格情報も特定のフォーマットに従って通知することができる。このように電子メールを使用することにより、種々のサーバ同士を簡単な制御で接続することができると共に、人間が理解できるメールコマンドセットの形式が採用されることにより、保守等も容易になる。
上述の第1の実施の形態では、電子チップの発行はゲームクライアント装置108とゲームサーバ装置109によるゲームの実行時に行われ、電子チップの消費はWeb−POSクライアント装置110とWeb−POSサーバ装置111による商品の販売・注文時点に行われるが、本発明はこれに限られるものではなく、電子チップの発行又は消費のために種々のサーバ装置を接続することができる。
例えば、上述の第1の実施の形態では、電子チップの発行は、ゲームクライアント装置108とゲームサーバ装置109によるゲームの実行において行われるが、Web−POSクライアント装置110とWeb−POSサーバ装置111による商品の販売時点で行われてもよい。
また、電子チップ条件算出モジュール107による電子チップ発行条件及び電子チップ消費条件の算出は、上述の第1の実施の形態で規定されるパラメータに基づくものに限定されるものではなく、電子チップ履歴管理モジュール105及び操作履歴管理モジュール106が管理する種々の管理内容に基づいて行われるように構成することができる。
第2の実施の形態
本発明の第2の実施の形態は、上述した本発明の第1の実施の形態と同様の機能に加えて、電子チップを発行するスポンサー企業の広告を一般ユーザに効果的に提供することを可能にする。
図2は、本発明により実現される電子チップ流通システムの第2の実施の形態の構成図である。
図1に示される第1の実施の形態では、1つの電子チップ流通サーバ装置101が電子チップの流通の全体を制御しているが、第2の実施の形態では、電子チップ管理センター1001内のLAN1007に接続される電子チップ発行管理サーバ装置1002、電子チップ発行ゲームサーバ装置1003、広告企業WWWサーバ装置1004、電子チップ履歴管理サーバ装置1005、及び電子チップ消費サーバ装置1006が相互に連携することにより、電子チップの流通の全体を制御する。LAN1007は、ルータ装置008を介して、インターネット1009に接続される。
まず、電子チップ発行管理サーバ装置1002は、図1に示される第1の実施の形態における電子チップ条件算出モジュール107と同様の機能を有する。
この場合、広告を希望する企業は、インターネット1009に接続される広告企業クライアント装置1010から、電子チップ発行管理サーバ装置1002が提供する電子チップ申請用ホームページにアクセスする。広告企業クライアント装置1010は、インターネット1009に接続できブラウザアプリケーションが実装された通常のパソコンである。この装置1010の操作者がブラウザ画面から上記ホームページのURLを入力すると、上記ホームページを要求するURLデータが、インターネット1009、ルータ装置1008、及びLAN1007を介して、電子チップ発行管理サーバ装置1002に送られる。
電子チップ発行管理サーバ装置1002上では、WWWサーバプログラムが稼働している。このプログラムは、広告企業クライアント装置1010からの電子チップ申請用ホームページのURLデータの入力に応答して、まず、企業IDとパスワードを入力させるためのHTTP(ハイパーテキストトランスファプロトコル)形式のログインフォームデータを広告企業クライアント装置1010に送信する。
広告企業クライアント装置1010の操作者(広告を希望する企業の担当者)は、ブラウザ画面上に表示されたログインフォームにおいて、企業IDとパスワードを入力した後、そのフォーム上に表示されているサブミットボタンをマウスでクリックする。この結果、上記企業IDとパスワードが入力されたフォームデータが、広告企業クライアント装置1010から、インターネット1009、ルータ装置1008、及びLAN1007を介して、電子チップ発行管理サーバ装置1002に送られる。
電子チップ発行管理サーバ装置1002は、上記企業IDとパスワードを、特には図示しないが、企業ユーザ認証ファイルを参照して認証した後、電子チップに関するゲーム種別、チップ上限数、交換レート、及び有効期限を入力させるためのHTTP形式の電子チップ申請用フォームデータを広告企業クライアント装置1010に送信する。
広告企業クライアント装置1010の操作者は、ブラウザ画面上に表示された電子チップ申請用フォームにおいて、上記各必要事項を入力した後、そのフォーム上に表示されているサブミットボタンをマウスでクリックする。この結果、上記各必要事項が入力されたフォームデータが、広告企業クライアント装置1010から、インターネット1009、ルータ装置1008、及びLAN1007を介して、電子チップ発行管理サーバ装置1002に送られる。
電子チップ発行管理サーバ装置1002はまず、図11に示されるデータ構造を有する電子チップ発行条件データベースに新たなレコードを追加した後、そのレコードの企業IDフィールドに上記認証した企業IDを書き込み、続いて、受信した上記電子チップ申請用フォームデータから、ゲーム種別、チップ上限数、交換レート、及び有効期限を取り出した後、上記レコードの対応するフィールドに書き込む。
次に、一般ユーザは、インターネット1009に接続されるユーザクライアント装置1011から、電子チップ発行ゲームサーバ装置1003が提供する各種ゲームホームページ、クイズホームページ、又はアンケートホームページ(以下、これらを総称してアミューズメントホームページという)にアクセスする。ユーザクライアント装置1011は、広告企業クライアント装置1010と同様の通常のパソコンである。この装置1011の操作者(以下、一般ユーザという)がブラウザ画面から上記アミューズメントホームページのURLを入力すると、上記ホームページを要求するURLデータが、インターネット1009、ルータ装置1008、及びLAN1007を介して、電子チップ発行ゲームサーバ装置1003に送られる。
電子チップ発行ゲームサーバ装置1003は、図1に示される第1の実施の形態におけるゲームサーバ装置109の機能と、電子チップ流通サーバ装置101内の電子チップ発行モジュール102の機能と、必要に応じて電子チップ流通サーバ装置101内の電子チップ情報供給モジュール104の機能を含む。
また、電子チップ発行ゲームサーバ装置1003上では、WWWサーバプログラムが稼働している。このプログラムは、ユーザクライアント装置1011からのアミューズメントホームページのURLデータの入力に応答して、ゲームフォームデータ、クイズフォームデータ、又はアンケートフォームデータ(以下、これらを総称してアミューズメントフォームデータという)をユーザクライアント装置1011に送信する。
一般ユーザは、ブラウザ画面上に表示されたアミューズメントフォームを使って、ゲーム、クイズを楽しんだり、アンケートに答えたりした後、そのフォーム上に表示されているサブミットボタンをマウスでクリックする。この結果、ゲーム、クイズ、又はアンケートに対する回答等を含むフォームデータが、ユーザクライアント装置1011から、インターネット1009、ルータ装置1008、及びLAN1007を介して、電子チップ発行ゲームサーバ装置1003に送られる。
電子チップ発行ゲームサーバ装置1003は、上記フォームデータから企業IDと、ゲーム種別と、ゲーム、クイズ、又はアンケートに対する回答と、ユーザIDとを取り出する。そして、上記装置1003は、上記企業ID及びゲーム種別に基づいて、LAN1007を介して接続されている電子チップ発行管理サーバ装置1002に、交換レートと有効期限を要求する。この要求は、例えば電子メールによって行うことができる。電子チップ発行管理サーバ装置1002は、電子チップ発行ゲームサーバ装置1003から受信した企業ID及びゲーム種別をキーとして、図11に示される電子チップ発行条件データベースを検索することにより、交換レートと有効期限を取得し、それらを電子メール等によって電子チップ発行ゲームサーバ装置1003に返信する。なお、電子チップ発行ゲームサーバ装置1003は、電子チップ発行管理サーバ装置1002が管理する電子
チップ発行条件データベースに直接アクセスして、上記交換レートと有効期限を取得するように構成されてもよい。
続いて、電子チップ発行ゲームサーバ装置1003は、上記ゲーム、クイズ、又はアンケートに対する回答(正解/不正解、又は得点)と上記交換レートとから、チップ発行数を算出する。
そして、電子チップ発行ゲームサーバ装置1003は、算出したチップ発行数を、上記企業ID及びゲーム種別と共に、電子チップ発行管理サーバ装置1002に送信する。電子チップ発行ゲームサーバ装置1003は、上記企業ID及びゲーム種別をキーとして、図11に示される電子チップ発行条件データベース上の該当するレコードを検索して、検索されたレコードのチップ発行数フィールドに登録されているチップ発行数に上記電子チップ発行ゲームサーバ装置1003から受信したチップ発行数を累算し、その累算結果によって上記チップ発行数フィールドの内容を置き換える。なお、電子チップ発行ゲームサーバ装置1003は、電子チップ発行管理サーバ装置1002が管理する電子チップ発行条件データベースに直接アクセスして、上記チップ発行数を更新するように構成されてもよい。
続いて、電子チップ発行ゲームサーバ装置1003は、上記算出したチップ発行数と上記電子チップ発行管理サーバ装置1002から取得した有効期限を、前記フォームデータから取り出したユーザIDと共に、電子チップ履歴管理サーバ装置1005に送信する。電子チップ履歴管理サーバ装置1005は、図1に示される第1の実施の形態における電子チップ履歴管理モジュール105の機能を含み、一般的なユーザ情報(氏名、住所等)のデータベースと共に、同モジュール105が管理する図3に示されるデータベースと同様のデータベースを管理する。同サーバ装置1005は、上記電子チップ発行ゲームサーバ装置1003から受信したユーザID及び有効期限をキーとして、上記データベース上の該当するレコードを検索し、検索されたレコードのチップ発行数フィールドに登録され
ているチップ発行数に上記電子チップ発行ゲームサーバ装置1003から受信したチップ発行数を累算し、その累算結果によって上記チップ発行数フィールドの内容を置き換える。なお、電子チップ発行ゲームサーバ装置1003は、電子チップ履歴管理サーバ装置1005が管理する上記データベースに直接アクセスして、上記チップ発行数を更新するように構成されてもよい。
以上のようにして、一般ユーザは、特定の広告企業に関連するゲーム、クイズ、又はアンケートに応答することにより、電子チップをもらうことができる。
最後に、電子チップ発行ゲームサーバ装置1003は、ユーザクライアント装置1011から受信したフォームデータから取り出した企業ID及びゲーム種別に対応する広告企業のホームページを表示する命令を生成し、それをLAN1007に接続されている広告企業WWWサーバ装置1004に送信する。なお、広告企業WWWサーバ装置1004は、必ずしもLAN1007に接続されている必要はなく、インターネット1009を介して広告企業自身のLAN等に接続されていてもよい。上記命令はHTTP形式のサーバリダイレクション命令であり、文字列“Location: ”と、それに続く広告企業WWWサーバ装置1004上の該当するホームページのURLデータとから構成される。
広告企業WWWサーバ装置1004は、上記サーバリダイレクション命令によって指定されるURLに対応するホームページを、ユーザクライアント装置1011に送信する。
上記広告企業WWWサーバ装置1004から送信されたホームページには、一般ユーザが前記アミューズメントホームページを使って行ったゲーム、クイズ、又はアンケート等に対する回答が掲載されており、一般ユーザはその回答を確認することができる。これと同時に、上記広告企業WWWサーバ装置1004から送信されたホームページには、上記広告企業の広告が掲載されている。
従って、一般ユーザは、前記ゲーム、クイズ、又はアンケート等に応答することにより、必ず広告企業の広告ホームページを見ることになり、その代わりとして電子チップをもらうことができる。一般ユーザは、電子チップをもらえることを期待してゲーム、クイズ、又はアンケート等に積極的に応答し、これに伴って広告企業の広告ホームページが必ず上記一般ユーザのブラウザ画面に表示されるため、大きな販売促進効果を生み出すことが可能となる。
次に、電子チップ消費サーバ装置1006は、図1に示される第1の実施の形態におけるWeb−POSサーバ装置111の機能と、電子チップ流通サーバ装置101内の電子チップ消費モジュール103及び電子チップ情報供給モジュール104の各機能とを含み、これらの装置によって実現される第1の実施の形態の場合と同様の電子チップの消費機能を実現する。
まず電子チップ発行管理サーバ装置1002は、図1に示される第1の実施の形態における電子チップ条件算出モジュール107が管理する電子チップ消費条件データベースと同様のデータベース(図6参照)を管理する。そして、電子チップ消費サーバ装置1006は、それに対応するクライアントID(商店街等の各店舗に対応)を、電子メール等によって電子チップ発行管理サーバ装置1002に送信することにより、そのクライアントIDに対応する有効期限と交換レートを要求する。
電子チップ発行管理サーバ装置1002は、上記クライアントIDをキーとして、図6に示されるデータ構造を有する電子チップ消費条件データベースを検索することにより、有効期限と交換レートを取得し、それを電子メール等によって電子チップ消費サーバ装置1006に送信する。ここで、電子チップ消費条件データベース内の各クライアントID(店舗)ごとの有効期限と交換レートは、電子チップ管理センター1001の管理者等によって設定される。なお、交換レートは、第1の実施の形態の場合と同様に、電子チップの1単位あたりの貨幣金額を示す情報である。
また、電子チップ消費サーバ装置1006は、電子チップ履歴管理サーバ装置1005が管理するデータベース(図3)内の全レコード内容を、一定期間毎に取得する。この取得も、例えば電子メールで行われる。
そして、電子チップ消費サーバ装置1006は、ユーザクライアント装置1011に送信するHTMLによるWeb−POSフォームデータに、同装置1011から予め入力されているユーザIDに対応する電子チップの有効期限、チップ残高、及び交換レート等の情報を、JavaScript言語等を使って埋め込む。
この結果、一般ユーザは、インターネット1009に接続されるユーザクライアント装置1011から、電子チップ消費サーバ装置1006が提供する、第1の実施の形態において説明したようなWeb−POSフォーム画面(図5参照)を表示させることができ、自分が保有する電子チップを自由に使用できる。
一般ユーザがこのフォーム画面上で商品の購入情報を入力した後に、”オーダ”ボタン等を押すと、電子チップの消費数情報を含む販売時点情報がフォームデータとして、ユーザクライアント装置1011から電子チップ消費サーバ装置1006に送信される。
電子チップ消費サーバ装置1006は、販売時点情報を内部のデータベースに登録すると共に、ユーザIDと、電子チップの各有効期限及び各有効期限毎の消費数情報を、例えば電子メールによって、電子チップ履歴管理サーバ装置1005に通知する。
電子チップ履歴管理サーバ装置1005は、電子チップ消費サーバ装置1006から通知された電子チップの各有効期限毎の消費数情報を、同装置1006から通知されたユーザID及び各有効期限に対応するレコードの、”チップ消費数”フィールド(図3参照)に加算し、そのレコードのチップ残高を更新する。
一方、電子チップ消費サーバ装置1006は、次のように構成することもできる。即ち、同装置1006は、一般ユーザに電子チップの残高に応じて景品を選択させるようなフォーム画面を表示する。
一般ユーザがこのフォーム画面上で可能な景品を選択した後に、”オーダ”ボタン等を押すと、電子チップの消費数情報を含む景品選択情報がフォームデータとして、ユーザクライアント装置1011から電子チップ消費サーバ装置1006に送信される。
電子チップ消費サーバ装置1006は、景品選択情報を配送準備用のデータベースに登録すると共に、ユーザIDと、電子チップの各有効期限及び各有効期限毎の消費数情報を、例えば電子メールによって、電子チップ履歴管理サーバ装置1005に通知する。
電子チップ履歴管理サーバ装置1005は、電子チップ消費サーバ装置1006から通知された電子チップの各有効期限毎の消費数情報を、同装置1006から通知されたユーザID及び各有効期限に対応するレコードの、”チップ消費数”フィールド(図3参照)に加算し、そのレコードのチップ残高を更新する。
更に、電子チップ消費サーバ装置1006の代わりに、第1の実施の形態で説明した図1に示される構成を有する第2の電子チップ流通システムを接続し、電子チップを元手としてゲームサーバ装置109とゲームクライアント装置108で仮想カジノや対戦ゲーム等を行わせ、その結果取得できる第2の電子チップをWeb−POSサーバ装置111とWeb−POSクライアント装置110とで消費させるような構成も採用することができる。
本発明による電子チップ流通システムの第1の実施の形態の構成図である。 第1の実施の形態において電子チップ条件算出モジュールが管理する電子チップ発行条件データベースのデータ構成図である。 第1の実施の形態において電子チップ履歴管理モジュールが管理するデータベースのデータ構成図である。 第1の実施の形態におけるゲームクライアント装置の表示例の説明図である。 第1の実施の形態におけるWeb−POSクライアント装置の表示例の説明図である。 第1の実施の形態において電子チップ条件算出モジュールが管理する電子チップ消費条件データベースのデータ構成図である。 第1の実施の形態において操作履歴管理モジュールが管理するゲーム履歴データベースのデータ構成図である。 第1の実施の形態において操作履歴管理モジュールが管理する売上履歴データベースのデータ構成図である。 第1の実施の形態において操作履歴管理モジュールが管理するユーザ履歴データベースのデータ構成図である。 本発明による電子チップ流通システムの第2の実施の形態の構成図である。 第2の実施の形態において電子チップ発行管理サーバ装置が管理する電子チップ発行条件データベースのデータ構成図である。

Claims (6)

  1. 販売促進用電子チップの流通及び交換レート等を制御するコンピュータである電子チップ流通サーバ装置において、
    上記電子チップ流通サーバ装置内に、ユーザによる所定の発行操作に対して、データベースに保持されている電子チップ発行条件に基づき電子チップを発行する電子チップ発行モジュールと、
    ユーザによる所定の消費操作に対して、データベースに保持されている電子チップ消費条件に基づき前記電子チップの消費を受け付ける電子チップ消費モジュールと、
    前記ユーザに対して、そのユーザが保有する電子チップに関する情報を、電子チップ情報として供給する電子チップ情報供給モジュールと、
    前記電子チップ発行モジュールによる電子チップの発行履歴及び前記電子チップ消費モジュールによる電子チップの消費履歴を一定期間毎にデータベースに登録して管理する電子チップ履歴管理モジュールと、
    該電子チップ履歴管理モジュールの管理内容に基づき、前記電子チップ発行条件及び前記電子チップ消費条件を算出する電子チップ条件算出モジュールと、前記ユーザによる前記所定の発行操作の履歴及び前記所定の消費操作の履歴を一定期間毎にデータベースに登録して管理する操作履歴管理モジュールを有し、
    前記電子チップ条件算出モジュールは、前記電子チップ履歴管理モジュール及び前記操作履歴管理モジュールの各管理内容に基づき、前記電子チップ発行条件及び前記電子チップ消費条件を所定の関数に従って動的に変化させ、その時の電子チップの単位と貨幣の単位との換算レートを算出すると共に、前記電子チップ消費条件は、前記電子チップの単位と貨幣の単位との換算レートと、該電子チップの有効期限とを含み、
    前記電子チップ条件算出モジュールは、前記ユーザ毎に個別の前記電子チップ発行条件及び前記電子チップ消費条件を算出する、
    ことを特徴とする電子チップ流通サーバ装置。
  2. 販売促進用電子チップの流通及び交換レート等を制御するコンピュータにより使用されたときにそれによって読み出されるプログラムを記録した記録媒体であって、
    ユーザによる所定の発行操作に対して、データベースに保持されている電子チップ発行条件に基づき販売促進用電子チップを発行する電子チップ発行機能と、
    ユーザによる所定の消費操作に対して、データベースに保持されている電子チップ消費条件に基づき前記電子チップの消費を受け付ける電子チップ消費機能と、
    前記ユーザに対して、そのユーザが保有する電子チップに関する情報を、電子チップ情報として供給する電子チップ情報供給機能と、
    前記電子チップ発行機能による電子チップの発行履歴及び前記電子チップ消費機能による電子チップの消費履歴を一定期間毎にデータベースに登録して管理する電子チップ履歴管理機能と、
    該電子チップ履歴管理機能の管理内容に基づき、前記電子チップ発行条件及び前記電子チップ消費条件を算出する電子チップ条件算出機能と、
    該電子チップ履歴管理モジュールの管理内容に基づき、前記電子チップ発行条件及び前記電子チップ消費条件を算出する電子チップ条件算出モジュールと、
    前記ユーザによる前記所定の発行操作の履歴及び前記所定の消費操作の履歴を一定期間毎にデータベースに登録して管理する操作履歴管理機能を、
    を前記コンピュータに行わせるためのプログラムを記録し、
    前記電子チップ条件算出機能は、前記電子チップ履歴管理機能の管理内容に基づき、前記電子チップ発行条件及び前記電子チップ消費条件を所定の関数に従って動的に変化させ、その時の電子チップの単位と貨幣の単位との換算レートを算出すると共に、前記電子チップ消費条件は、前記電子チップの単位と貨幣の単位との換算レートと、該電子チップの有効期限とを含み、
    前記電子チップ条件算出モジュールは、前記ユーザ毎に個別の前記電子チップ発行条件及び前記電子チップ消費条件を算出する、
    ことを特徴とするコンピュータ読出し可能記録媒体。
  3. 販売促進用電子チップを流通させるための電子チップ流通システムであって、
    ユーザによる所定の発行操作に対して、データベースに保持されている電子チップ発行条件に基づき電子チップを発行する電子チップ発行サーバ装置と、
    ユーザによる所定の消費操作に対して、データベースに保持されている電子チップ消費条件に基づき前記電子チップの消費を受け付ける電子チップ消費サーバ装置と、
    前記電子チップ発行サーバ装置による前記電子チップの発行履歴及び前記電子
    チップ消費サーバ装置による前記電子チップの消費履歴を一定期間毎にデータベースに登録して管理する電子チップ履歴管理サーバ装置と、
    前記電子チップの発行条件と前記電子チップの消費条件とを管理し、前記電子チップ履歴管理サーバ装置の管理内容に基づき、前記電子チップ発行条件及び前記電子チップ消費条件を算出する電子チップ発行管理サーバ装置とを含み、
    前記電子チップ発行管理サーバ装置は、前記電子チップ履歴管理サーバ装置の管理内容に基づき、前記電子チップ発行条件及び前記電子チップ消費条件を所定の関数に従って動的に変化させ、その時の電子チップの単位と貨幣の単位との換算レートを算出すると共に、前記電子チップ消費条件は、前記電子チップの単位と貨幣の単位との換算レートと、該電子チップの有効期限とを含む、
    ことを特徴とする電子チップ流通システム。
  4. 請求項3に記載のシステムであって、
    前記電子チップ発行サーバ装置は、ユーザによるゲーム操作に対して、前記電子チップ発行条件に基づき電子チップを発行する、
    ことを特徴とする電子チップ流通システム。
  5. 請求項4に記載のシステムであって、
    前記電子チップ発行サーバ装置は、ユーザによるゲーム操作に対し、前記電子チップ発行条件に基づき前記電子チップを発行し、
    該ゲーム操作に対する応答として、該ゲーム操作に対応付けられている広告を表示する、
    ことを特徴とする電子チップ流通システム。
  6. 販売促進用電子チップの流通及び交換レート等を制御するコンピュータにより使用されたときにそれによって読み出されるプログラムを記録した記録媒体であって、
    ユーザによる所定の発行操作に対して、データベースに保持されている電子チップ発行条件に基づき販売促進用電子チップを発行する電子チップ発行機能と、
    ユーザによる所定の消費操作に対して、データベースに保持されている電子チップ消費条件に基づき前記電子チップの消費を受け付ける電子チップ消費機能と、
    前記ユーザに対して、そのユーザが保有する電子チップに関する情報を、電子チップ情報として供給する電子チップ情報供給機能と、
    前記電子チップ発行機能による電子チップの発行履歴及び前記電子チップ消費機能による電子チップの消費履歴を一定期間毎にデータベースに登録して管理する電子チップ履歴管理機能と、
    該電子チップ履歴管理機能の管理内容に基づき、前記電子チップ発行条件及び前記電子チップ消費条件を算出する電子チップ条件算出機能と、
    該電子チップ履歴管理機能の管理内容に基づき、前記電子チップ発行条件及び前記電子チップ消費条件を算出する電子チップ条件算出機能と、
    前記ユーザによる前記所定の発行操作の履歴及び前記所定の消費操作の履歴
    を一定期間毎にデータベースに登録して管理する操作履歴管理機能を、
    を前記コンピュータに行わせるためのプログラムを記録し、
    前記電子チップ条件算出機能は、前記電子チップ履歴管理機能の管理内容に基づき、前記電子チップ発行条件及び前記電子チップ消費条件を所定の関数に従って動的に変化させ、その時の電子チップの単位と貨幣の単位との換算レートを算出すると共に、前記電子チップ消費条件は、前記電子チップの単位と貨幣の単位との換算レートと、該電子チップの有効期限とを含み、
    前記電子チップ条件算出機能は、前記ユーザ全体で共通の前記電子チップ発行条件及び前記電子チップ消費条件を算出する、
    ことを特徴とするコンピュータ読出し可能記録媒体。
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