JP2005309349A - 画像形成装置、及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】エラーや警告の報告をすべての現像ユニットのトナーが空等にならないと行わないときと、1本でも空等になったときに行うときとを選択できるようにすること。また、トナーが空や空に近づいたとしても継続して印刷を実行すること。さらに、かかる選択によりエラーや警告の報告を行うことで現像ユニットの管理を容易に行うこと。
【解決手段】同色のトナーを収容した現像ユニットを複数装着可能な画像形成装置であって、前記同色のトナーを収容した現像ユニットすべてのトナー残量情報若しくは前記トナー残量情報に基づく情報を表示若しくは出力する第1のモードと、前記同色のトナーを収容した現像ユニットそれぞれのトナー残量情報若しくは前記トナー残量情報に基づく情報を表示若しくは出力する第2のモードと、を有し、前記第1のモード若しくは前記第2のモードのうち、いずれのモードで動作させるかを選択する選択手段、を備えていることを特徴としている。
【選択図】図9
【解決手段】同色のトナーを収容した現像ユニットを複数装着可能な画像形成装置であって、前記同色のトナーを収容した現像ユニットすべてのトナー残量情報若しくは前記トナー残量情報に基づく情報を表示若しくは出力する第1のモードと、前記同色のトナーを収容した現像ユニットそれぞれのトナー残量情報若しくは前記トナー残量情報に基づく情報を表示若しくは出力する第2のモードと、を有し、前記第1のモード若しくは前記第2のモードのうち、いずれのモードで動作させるかを選択する選択手段、を備えていることを特徴としている。
【選択図】図9
Description
本発明は、プリンタなどの画像形成装置や画像形成装置に対する制御方法に関する。詳しくは、トナーが空になったとき等で警告やエラーの報告に関するモードを選択することのできる画像形成装置、及びその制御方法に関する。
従来から、電子写真技術を用いた画像形成装置は、C(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色の現像ユニットによりカラー画像を形成するようにしている。かかる画像形成装置で同色のトナーを大量に使用すると、使用された色のトナーは他の色のトナーと比較してトナーが無くなる時間が早くなり、その分トナーの交換作業を多く行う必要がある。
そのため、同色の現像ユニットを複数備え、その色のトナーによる現像を大量に行うことができるようにして現像ユニットの取替え作業の軽減を図っているものがある(例えば以下の特許文献1)。また、4つの現像ユニットすべて同じ色の現像剤を装填し、1つ目の現像ユニットの現像剤が少なくなると次の現像ユニットを使用することで交換作業の軽減を図ったものもある(例えば以下の特許文献2)。
一方、従来から4色の現像ユニットによるカラープリンタでは、各色のトナーが空に近づくと警告を報告したり、トナーがなくなるとエラーを報告する処理等が行われていた。また、警告処理後も印刷動作は継続して行われていた。
特開2002−351190号公報
特開2003−316106号公報、とくに[0063]から[0077]
しかしながら、トナーが空になったり空に近づいたとしても継続して印刷を実行したい場合もある。とくに、同色のトナーを収容した現像ユニットを複数装着された画像形成装置においては、あるトナーが空になっても他の空になっていない現像ユニットを使用して印刷することができるため、継続して印刷を行うことが望まれる。
また、同色のトナーを収容した現像ユニットが複数装着される画像形成装置において、1本の現像ユニットのトナーが空や空に近づいても警告やエラーの報告を行わずに、すべてのトナーが空若しくは空に近づいたときに初めてエラーや警告の報告を行うようにすれば便利である。さらに、かかる場合と、一本でも現像ユニットのトナーが空若しくは空に近づくとエラーや警告の報告を行う場合と、で選択できるようにすればさらに便利である。
さらに、かかるエラーや警告の報告でどの現像ユニットがエラーや警告になっているかを特定することができれば、どのカートリッジにエラーや警告が出ているのかわかるため、ユーザのカートリッジ交換作業が容易になる。
そこで、本発明は、エラーや警告の報告をすべての現像ユニットのトナーが空等にならないと行わないときと、1本でも空等になったときに行うときとを選択できるようにすることを目的とするものである。
また、本発明の他の目的は、トナーが空や空に近づいたとしても継続して印刷を実行することにある。
さらに、本発明の他の目的は、かかる選択によりエラーや警告の報告を行うことで現像ユニットの管理を容易に行うことにある。
上記目的を達成するために本発明は、同色のトナーを収容した現像ユニットを複数装着可能な画像形成装置であって、前記同色のトナーを収容した現像ユニットすべてのトナー残量情報若しくは前記トナー残量情報に基づく情報を表示若しくは出力する第1のモードと、前記同色のトナーを収容した現像ユニットの個々のトナー残量情報若しくは前記トナー残量情報に基づく情報を表示若しくは出力する第2のモードと、を有し、前記第1のモード若しくは前記第2のモードのうち、いずれのモードで動作させるかを選択する選択手段、を備えていることを特徴としている。これにより、例えば、プリンタにおいてエラーや警告の報告をすべての現像ユニットのトナーが空等にならないと行わないときと、1本でも空等になったときに行うときとを選択することができる。
また、本発明は上記画像形成装置において、前記トナー残量情報に基づく情報は、警告情報又はエラー情報が含まれる、ことを特徴としている。これにより、例えば、プリンタにおいてエラーや警告の報告をすべての現像ユニットのトナーが空等にならないと行わないときと、1本でも空等になったときに行うときとを選択することができる。
さらに、本発明は上記画像形成装置において、さらに、選択手段で第1のモードが選択されたときですべての現像ユニットのトナーが空に近づいたときは現像ユニットトナーが空になるまで印刷を継続させる制御手段を備えたことを特徴としている。これにより、例えば、継続して印刷を実行することができる。
さらに、本発明は上記画像形成装置において、さらに、選択手段で第2のモードが選択されたときで現像ユニットのトナーが空に近づいたときは現像ユニットのトナーが空になるまで印刷を継続させ、当該現像ユニットのトナーが空になるとトナーが空でない他の現像ユニットを使用して印刷を継続させる制御手段、を備えたことを特徴としている。これにより、例えば、トナーが空に近づいたときでも他のトナーカートリッジを使用して継続印刷を行うことができる。
さらに、本発明は上記画像形成装置において、さらに、選択手段で選択した第1のモード又は第2のモードを表示手段に表示させるよう表示手段を制御する制御手段を備えたことを特徴としている。これにより、例えば、ユーザは現在どのモードが選択されたかを把握して印刷処理を行うことができる。
さらに、本発明は上記画像形成装置において、さらに、選択手段で選択した第1のモード又は第2のモードを画像形成装置に接続されたホストコンピュータに出力するよう制御する制御手段を備えたことを特徴としている。これにより、例えば、プリンタに接続されたホストコンピュータから印刷処理を実行させる場合においてもホストコンピュータのモニタ画面上から現在選択されているモードをユーザが把握することができる。
さらに、本発明は上記画像形成装置において、さらに、選択手段で選択した第1のモード又は第2のモードにより現像ユニットのトナー残量の表示を異ならせて表示手段に表示させるよう表示手段を制御する制御手段を備えたことを特徴としている。これにより、例えば、ユーザは選択したモードによって自動的にトナー残量の表示が切り替えられることになる。
さらに、本発明は上記画像形成装置において、上記制御手段は第1のモードが選択されたときは表示手段に複数の現像ユニットが1本の現像ユニットとしてトナー残量を表示させ、第2のモードが選択されたときは表示手段に複数の現像ユニットのそれぞれのトナー残量を表示させるように表示手段を制御することを特徴としている。これにより、例えば、第1のモードのときは一本のトナーカートリッジとしてトナーの残量表示が行われ、第2のモードのときは各トナーカートリッジに対してトナーの残量表示が行われる。
さらに、本発明は上記画像形成装置において、さらに、画像形成装置に接続されたホストコンピュータに設けられたモニタ画面に選択手段で選択した第1のモード又は第2のモードにより現像ユニットのトナー残量の表示を異ならせて表示させるよう制御する制御手段を備えたことを特徴としている。これにより、例えば、プリンタ10に接続されたホストコンピュータから印刷処理を実行させるような場合においても、ユーザの選択したモードによりトナーの残量表示が自動的に切り替えられることになる。
さらに、本発明は上記画像形成装置において、上記制御手段は第1のモードが選択されたときはモニタ画面に複数の現像ユニットが1本の現像ユニットとしてトナー残量が表示され、第2のモードが選択されたときはモニタ画面に複数の現像ユニットのそれぞれのトナー残量を表示させるように制御することを特徴としている。これにより、例えば、ホストコンピュータのモニタ画面で第1のモードのときは一本のトナーカートリッジとしてトナーの残量表示が行われ、第2のモードのときは各トナーカートリッジに対してトナーの残量表示が行われる。
さらに、本発明は上記画像形成装置において、上記制御手段は表示手段又はモニタ画面に複数の現像ユニットのそれぞれのトナー残量を表示させるとき、各現像ユニットの識別情報をトナー残量とともに表示させることを特徴としている。これにより、例えば、識別情報が表示されているので、どのトナーカートリッジが空又は空に近いのかユーザが容易に把握することができる。
さらに、本発明は上記画像形成装置において、前記現像ユニットに収容されたトナーの色はすべて同一色であることを特徴としている。これにより、例えば、同一色のトナーを収容した現像ユニットが複数装着されたプリンタにおいても、第1のモードと第2のモードとを選択することができる。
また、上記目的を達成するために本発明は、同色のトナーを収容した現像ユニットを複数装着可能な画像形成装置における制御方法であって、同色のトナーを収容した現像ユニットすべてのトナー残量情報若しくはトナー残量情報に基づく情報を表示若しくは出力する第1のモードと、同色のトナーを収容した現像ユニットの個々のトナー残量情報若しくはトナー残量情報に基づく情報を表示若しくは出力する第2のモードと、を有し、第1のモード若しくは第2のモードのうち、いずれのモードで動作させるかを選択する工程、を備えていることを特徴としている。これにより、例えば、プリンタにおいてエラーや警告の報告をすべての現像ユニットのトナーが空等にならないと行わないときと、1本でも空等になったときに行うときとを選択することができる。
[全体構成とその動作]
以下、図面を適宜参照しながら本発明を実施するための最良の形態について説明する。図1は、画像形成装置としてレーザプリンタ(以下プリンタ)10の場合の外観構成図である。図1は本プリンタ10の正面図であり、図面上右側がプリンタ10の右側面、左側がプリンタ10の左側面となる。
以下、図面を適宜参照しながら本発明を実施するための最良の形態について説明する。図1は、画像形成装置としてレーザプリンタ(以下プリンタ)10の場合の外観構成図である。図1は本プリンタ10の正面図であり、図面上右側がプリンタ10の右側面、左側がプリンタ10の左側面となる。
図1に示すようにプリンタ10は、全体として露光ユニット20、感光体ドラム30、現像器40、一次転写ユニット51、中間転写体55、クリーニングユニット35、二次転写ユニット64a、64b、定着ユニット65a、65b、操作パネル80、及び制御ユニット100とから略構成される。
露光ユニット20は、図1に示すように感光体ドラム30の下部に位置し、半導体レーザ、ポリゴンミラー、F−θレンズ等から構成される。ホスト側から入力される印刷対象の画像データは、制御ユニット100によって、画像処理等が施された後、レーザ光駆動用のパルスデータに変換される。露光ユニット20は、このパルスデータに基づいて感光体ドラム30に対してレーザを照射する。
感光体ドラム30は、円筒状の導電性基材とその外周面に形成された感光層とから構成され、中心軸を中心に回転可能となるようにプリンタ10に設けられている。また、感光体ドラム30の下部には帯電ユニット31が設けられ、感光体ドラム30を帯電させる。帯電された感光体ドラム30に露光ユニット20からのレーザが照射されることで、ドラム30の表面上には静電潜像が形成される。これにより、感光体ドラム30は潜像を担持することになる。
現像器40は、現像ユニット(トナーカートリッジ)41、42、43、44を複数着脱可能なように構成される。本プリンタ10においては、同色の現像剤(トナー)を収容したトナーカートリッジ41、42、43、44を複数本装着することができる。例えば、ブラックトナーを収容したトナーカートリッジ41、42、43、44を複数本装着できる。かかる場合プリンタ10は、いわゆる単色プリンタとして機能する。さらに、すべて同色でなくとも複数の同色のトナーを収容したカートリッジ41、42、43、44を収容することもできる。例えば、C(シアン)、M(マゼンタ)、K(ブラック)、K(ブラック)のように同色トナーが複数でそれ以外の色のトナーとを組み合わせた場合などである。さらに、複数本の同色トナーが装着されそれ以外は未装着であってもよい。例えば、4本収容可能なとき2本のKトナーが収容され、それ以外はカートリッジが未装着の場合などである。
また、本発明において各トナーカートリッジ41、42、43、44には現像剤をドラム30に供給するための現像ローラ41a、42a、43a、44aの他に現像ユニットメモリ(カートリッジメモリ、いわゆるICタグ)41b、42b、43b、44bをそれぞれ備えている。このメモリ41b、42b、43b、44bには、トナーカートリッジ41、42、43、44自体の識別情報(トナーカートリッジID)や、トナーカートリッジ41、42、43、44を使用するユーザの識別情報(ユーザID(Identification))、さらに現像剤の消費量(トナー消費量)に関する情報も記憶できるようになっている。さらにこれらの情報の書き込みや読み出しは、図1の図面上現像器40の左上部に設けられたリーダライタ(R/W)47と対向する位置で非接触により行われる。
図2は、トナーカートリッジ41の斜視図を示す。他のトナーカートリッジ42、43、44も同様である。図2に示すように、トナーカートリッジ41は現像ローラ41aと、その表面にカートリッジメモリ41bとが設けられている。このメモリ41bは、トナーカートリッジ41にリーダライタ47と通信可能な状態に設けられていればよく、図2に示す位置に拘泥する必要はない。ただし、図1に示すようにトナーカートリッジ41が感光体ドラム30にトナーを供給する位置にあるとき、隣のトナーカートリッジ44のメモリ44bがリーダライタ47と対向するようにメモリ44bを配置する必要がある。これは、トナーの供給を行いつつ隣のトナーカートリッジ44のメモリ44bに上述した情報を書き込むようにすることで処理の高速化を図っているためである。
図1に戻り、一次転写ユニット51は感光体ドラム30の上方に位置し、現像器40によって現像された感光体ドラム30上のトナー像を中間転写体55に転写する。中間転写体55は、PETフィルムの表面にアルミ蒸着膜を備えさらにその表層には半導体塗料を形成、積層したエンドレスのベルトである。中間転写体55は、一次転写ユニット51、二次転写ユニット64a、64b、ローラ52、53に沿って感光体ドラム30とほぼ同じ周速度で回転駆動(図中の矢印方向)される。
二次転写ユニット64a、64bは、中間転写体55に形成されたトナー像を紙、フィルム、布等の記録媒体70に転写するためのものである。また、二次転写ユニット64a、64bは下方から搬送される記録媒体70を上方に搬送するローラとしての役割も果たす。
定着ユニット65a、65bは、二次転写ユニット64a、64bの上方に位置し、記録媒体70に転写されたトナー像を記録媒体70に加熱融着させて永久像とするためのものである。
クリーニングユニット35は、一次転写ユニット51と帯電ユニット31との間に設けられ、感光体ドラム30の表面に当接された図示しないゴム製のクリーニングブレードを有する。クリーニングユニット35は、一次転写ユニット51によって中間転写体55にトナー像が転写された後に、感光体ドラム30に残存するトナーをクリーニングブレードによって掻き落として除去する。掻き落とされた廃トナーは収容体に収容される。
さらにプリンタ10には、図1に示すように複数枚の記録媒体70が収容される給紙トレイ60と、記録媒体70を給紙トレイ60から1枚づつ取り出す給紙ローラ対61a、61bと、給紙ローラ対61a、61bから搬送された記録媒体70を挟持してさらに下流に搬送するためのフィードローラ対62a、62b及びゲートローラ対63a、63bと、定着ユニット(定着ローラ対)65a、65bから搬送された記録媒体70をさらに下流に搬送するとともに記録媒体70を再搬送経路hに搬送するための定着後ローラ対66a、66bと、定着後ローラ対66a、66bから搬送された記録媒体70を排出口から排出するための排出ローラ対67a、67bと、再搬送経路hに搬送された記録媒体70をゲートローラ対63a、63bに搬送するための再給送ローラ対68a、68bとを備える。
またプリンタ10には、印刷方向や印刷媒体の種類等を指定することができる操作パネル80をプリンタ10の上部に備える。ユーザインターフェースとしての役割を果たす。
以上のように構成された本プリンタ10の動作について簡単に以下説明することにする。まずホスト側から出力された印刷対象の画像が制御ユニット100に入力されてレーザ光駆動用のパルスデータが生成される(制御ユニット100の詳細は後述する)。このパルスデータに基づいて露光ユニット20が駆動されてレーザ光が感光体ドラム30を照射する。感光体ドラム30は、帯電ユニット31によって帯電され、レーザ光の照射により上述したように静電潜像がその表面に形成される。
感光体ドラム30はさらに回転し、一次転写ユニット51によって感光体ドラム30に形成されたトナー像が中間転写体55に転写される。そして、ローラ52、53の回転駆動により中間転写体55のトナー像が図1の矢印方向に沿って移動し、二次転写ユニット64a、64bに移動する。
次にリーダライタ47と、各トナーカートリッジ41、42、43、44に設けられたカートリッジメモリ41b、42b、43b、44bの構成について図3を参照して説明する。図3に示すようにリーダライタ47は制御部471と第1のアンテナ部472とから構成される。また、カートリッジメモリ41bは、第2のアンテナ部41b1とメモリIC(Integrated Circuit)41b2とから構成される。
リーダライタ47の制御部471は、後述する制御ユニット100のエンジン制御部130と接続されるとともに、第1のアンテナ部472と接続される。また、カートリッジメモリ41bの第2のアンテナ部41b1はメモリIC41b2と接続される。なお、他のトナーカートリッジ42、43、44に設けられたカートリッジメモリ42b、43b、44bも同様の構成である。
このように構成されたリーダライタ47とカートリッジメモリ41bは以下のように動作する。すなわち、エンジン制御部130からの制御信号に基づいて制御部471が駆動され、第1のアンテナ部472に制御信号が出力される。第1のアンテナ部472は、この制御信号が流れることにより磁界が発生する。現像器40の移動によりカートリッジメモリ41bがリーダライタ47と対向する位置に位置すると、カートリッジメモリ41bには、第1のアンテナ部472から発生した磁界によって電流が発生する(いわゆる電磁誘導の原理)。これによりカートリッジメモリ41bに電源が供給され、以後、エンジン制御部130からのユーザIDや、カートリッジID等のデータが制御部471、第1のアンテナ部472、第2のアンテナ部41b1を介してメモリIC41b2に記憶される。また、このメモリIC41b2に記憶されたデータは、第2のアンテナ部41b1から、第1のアンテナ部472に読み出され、さらに制御部471を介してエンジン制御部130に出力される。
次に図4を用いてトナーカートリッジ41、42、43、44の内部構成について説明する。このうち図4に示したのはトナーカートリッジ41である。他のトナーカートリッジ42、43、44も同様の構成である。
トナーカートリッジ41は、現像ローラ41a、カートリッジメモリ41b、ハウジング410、トナー収容部413、規制ブレード415、シール部材417、トナー供給ローラ41c等から構成される。
現像ローラ41aは、金属性であり、アルミ合金、鉄合金等により製造されており、必要に応じてニッケルメッキ、クロムメッキ等が施されている。図4に示すように、現像ローラ41aは、感光体ドラム30の回転方向(図4においては時計方向)と逆の方向(図4において反時計方向)に回転できるように、その長手方向両端部がトナーカートリッジ41a内で支持されている。また、図4に示すように、トナーカートリッジ41が感光体ドラム30と対向している状態では、現像ローラ41aと感光体ドラム30との間には空隙が存在する。すなわち、トナーカートリッジ41は、感光体ドラム30上に形成された静電潜像を非接触状態で現像する。なお、感光体ドラム30上に形成された潜像を現像する際には、現像ローラ41aと感光体ドラム30との間に交流電界が形成される。
ハウジング410は、一対成型された複数のハウジング部、すなわち、上ハウジング部411と下ハウジング部412とを融着して製造されたものである。また、このハウジング部410は、トナーT(本実施例ではブラックトナー)を収容可能なトナー収容部413を形成している。本実施例では、現像器40の回転に伴って各トナーカートリッジ41、42、43、44が回転し、これにより各トナーカートリッジ41、42、43、44のトナーTが攪拌されることになる。
規制ブレード415は、現像ローラ41aに担持されたトナーTに電荷を付与し、また、現像ローラ41aに担持されたトナーTの層厚を規制する。この規制ブレード415は、ゴム部415aと、ゴム支持部415bとを有している。ゴム部415aは、シリコンゴムやウレタンゴム等からなり、ゴム支持部415bは、リン青銅、ステンレス等のバネ性を有する薄板である。ゴム部415aはゴム支持部415bに支持されており、ゴム支持部415bは、その一端部が一対のブレード支持板金416に挟まれて支持された状態で、ブレード支持板金416を介してハウジング410に取り付けられている。また、規制ブレード415の現像ローラ41a側とは逆側には、モルトプレーン等からなるブレード裏部材414が設けられている。
ここで、ゴム支持部415bの撓みによる弾性力によって、ゴム部415aが現像ローラ41aに押しつけられている。また、ブレード裏部材414は、ゴム支持部415bとハウジング410との間にトナーTが入り込むことを防止して、ゴム支持部415bの撓みによる弾性力を安定させるとともに、ゴム部415aの真裏からゴム部415aを現像ローラ41aの方向に付勢することによって、ゴム部415aを現像ローラ41aに押しつけている。したがって、ブレード裏部材414は、ゴム部415aの現像ローラ41aへの均一当接性を向上させている。
シール部材417は、トナーカートリッジ41内のトナーTが器外に漏れることを防止するとともに、現像位置を通過した現像ローラ41a上のトナーTを掻き落とすことなくカートリッジ41内に回収する。このシール部材417は、ポリエチレンフィルム等からなるシールである。シール部材417は、シール支持板金418によって支持されており、シール支持板金418を介してハウジング410に取り付けられている。また、シール部材417の現像ローラ41a側とは逆側には、モルトプレーン等からなるシール付勢部材419が設けられており、シール部材417は、シール付勢部材419の弾性力によって現像ローラ41aに押しつけられている。
トナー供給ローラ41cは、上述したトナー収容部413に設けられ、当該トナー収容部413に収容されたトナーTを現像ローラ41aに供給する。このトナー供給ローラ41cは、ポリウレタンフォーム等からなり、弾性変形された状態で現像ローラ41aに当接している。トナー供給ローラ41cはトナー収容部413の下部に配置されており、中心軸を中心として回転可能に構成される。また、トナー供給ローラ41cは、現像ローラ41aの回転方向(図4において反時計方向)と逆の方向(図4において時計方向)に回転する。なお、トナー供給ローラ41cは、現像後に現像ローラ41aに残存しているトナーTを現像ローラ41aから剥ぎ取る機能も有している。
このように構成されたトナーカートリッジ41は、以下のように動作する。すなわち、トナー供給ローラ41cの回転によりトナー収容部413に収容されているトナーTを現像ローラ41aに供給する。現像ローラ41aに供給されたトナーTは、現像ローラ41aの回転に伴って、規制ブレード415の当接位置に至り、この当接位置を通過する際に電荷が付与されるとともに、層厚が規制される。層厚が規制された現像ローラ41a上のトナーTは、現像ローラ41aのさらなる回転によって、感光体ドラム30に対向する現像位置に至り、この現像位置にて交流電界下で感光体ドラム30上に形成された潜像の現像に供される。現像ローラ41aのさらなる回転によって現像位置を通過した現像ローラ41a上のトナーTは、シール部材417を通過して、シール部材417によって掻き落とされることなくトナーカートリッジ41内に回収される。さらに、未だ現像ローラ41aに残存しているトナーTは、トナー供給ローラ41cによって剥ぎ取られ得る。
次に制御ユニット100を含めたプリンタ10の全体構成について図5を用いて説明する。図5には、プリンタ10を構成する現像器40と操作パネル80、及び制御ユニット100が示されている。さらに、プリンタ10は、ホストコンピュータ200に接続される。
まず、制御ユニット100(図5では一点鎖線で示されている)について説明する。制御ユニット100は、全体としてメイン制御部110とエンジン制御部130、そしてリーダライタ47とから構成される。メイン制御部110は、図5に示すようにCPU111と、外部インターフェース(I/F)112と、プログラムROM(Read Only Memory)113と、RAM(Random Access Memory)114と、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)115と、画像メモリ116、及び本体メモリ117とから構成される。
CPU111は、外部I/F112、プログラムROM113、RAM114、EEPROM115、画像メモリ116、及び本体メモリ117と互いに接続される。CPU111は、プログラムROM113に格納された各種プログラムを適宜読み出して実行することで、色変換処理やスクリーン処理等の画像処理や、トナーが空になったときのエラー処理、さらにトナーが空に近づいたときの警告処理等を行う。またCPU111は、操作パネル80とも接続され、操作パネル80上の表示制御等を行う。
外部I/F112は、ホストコンピュータ200とも接続される。ホストコンピュータ200から印刷のための印刷ジョブデータが入力され、プリンタ10内で処理できるデータに変換する。
プログラムROM113は、CPU111で処理を実行するための種々のプログラムが格納される。CPU111によって適宜読み出されることでCPU111において処理が実行される。RAM114は、後述する各種フラグデータやCPU111による処理後のデータ等が格納される。CPU111のワーキングメモリとしての役割も果たす。
EEPROM115は、不揮発性のメモリであって、プリンタ10の機種情報や後述するトナー残量警告モードに関する値などが格納される。画像メモリ116は、外部I/F112に入力された画像データが格納されるメモリである。本体メモリ117は、トナーカートリッジ41、42、43、44についてのカートリッジIDなどが格納される。
次に、エンジン制御部130について説明する。エンジン制御部130は、図5に示すように、CPU131と、プログラムROM132と、RAM133、及び現像器駆動制御回路134とから構成される。
CPU131は、プログラムROM132、RAM133、現像器駆動制御回路134、さらにメイン制御部110のCPU111と互いに接続される。CPU131は、主として感光体ドラム30や現像器40、各ローラ対61a、61b等のプリンタ10におけるエンジン部分の駆動を制御する。また、CPU131はリーダライタ47とも接続され、リーダライタ47に対して各カートリッジメモリ41b、42b、43b、44bへのデータの書き込みや各カートリッジメモリ41b、42b、43b、44bからの読み出しのための制御を行う。
プログラムROM132は、種々のプログラムが格納される。CPU131によってプログラムが適宜読み出されて各種処理が実行される。RAM133は、CPU131が処理を行う際のワーキングメモリとしての役割を果たし、CPU131の処理後のデータ等が格納される。
現像器駆動制御回路134は、現像器40とも接続され、CPU131の制御により現像器40に対して主として所定位置に回転させるための駆動信号を出力する。また、現像器駆動制御回路134は、現像器40に新たなトナーカートリッジ41、42、43、44が装着されると、新たなトナーカートリッジ41、42、43、44が装填されたことを示す信号を現像器40側からCPU131に出力するように構成される。
なお、図5に示すようにプリンタ10にはさらに現像器40を備えるがその詳細はすでに上述したためここでは説明を省略する。
以上のように構成された制御ユニット100を含めたプリンタ10の動作の概略について簡単に説明する。
まず、ホストコンピュータ200のアプリケーション210によって印刷対象の画像データが生成されドライバ220によってプリンタ10に印刷ジョブデータとして出力される。メイン制御部110の外部I/F112は、この印刷ジョブデータをプリンタ10内で処理できるデータに変換してCPU111に出力する。CPU111は、プログラムROM113を読み出して各画像処理を行い、画像メモリ116に展開する。そしてCPU111は、展開後の画像データをパルス幅変調し上述したパルスデータを生成して、このパルスデータに基づいて、露光ユニット20(図1参照)を駆動させレーザ光が照射され、上述した印刷動作が行われるのである。
次に、図6乃至図7を参照して、現像器40の一連の回転動作について説明する。現像器40の回転は、エンジン制御部130のCPU131からの制御信号が現像器駆動制御回路134(図5参照)に入力され、この制御信号に基づいて駆動制御回路134から現像器40への制御信号により所定の位置に回転するものとする。なお、図6乃至図7に示す現像器40は、図1と同じ方向からの図(正面図)である。
まず、図6(A)はブラックトナーを収容するトナーカートリッジ41を新たに現像器40の装着したときを示す図である。プリンタ10の側面には着脱専用口48が設けられている。この着脱専用口48は、現像器40が回転してトナーカートリッジ41、42、43、44の着脱位置で停止したときに、所望のトナーカートリッジ41、42、43、44を現像器40の回転軸に沿う方向に引き出して取り外すこともできるし、その方向に沿って所望のトナーカートリッジ41、42、43、44を現像器40に挿入させることもできる。なお、この着脱専用口48は、トナーカートリッジ41、42、43、44の外形より僅かに大きく形成され、トナーカートリッジ41、42、43、44の現像器40への着脱が容易に行われるように構成される。
図6(A)のように現像器40にトナーカートリッジ41が装着されると、エンジン制御部130のCPU131の制御により図面上反時計まわりに現像器40が回転して、新たに装着したトナーカートリッジ41のカートリッジメモリ41bとリーダライタ47とが対向する位置(以下「R/W(Read/Write)位置」)で停止する(図6(B)参照)。この段階で、CPU131の制御によりリーダライタ47からカートリッジメモリ41bに対して非接触によりデータの書き込みや読み出しを行う。
次いで、現像器40は再び反時計まわりに回転して、ホームポジション位置(HP位置)で停止する(図6(C)参照)。このHP位置は、画像形成の実行を待機しているときの待機位置である。なお、このHP位置は図6(A)の着脱位置よりもトナーカートリッジ41がやや下方に位置する位置である。
そして、プリンタ10がトナーカートリッジ41の使用を指定する印刷ジョブデータを受け取り、トナーカートリッジ41からトナー(ブラック)を感光体ドラム30に供給して印字を行うときには、再び現像器40が反時計まわりに回転して、トナーカートリッジ41の現像ローラ41aと感光体ドラム30とが対向する位置(以下「トナー供給位置」)で停止する(図7(A)参照)。図4に示したようにこのトナー供給位置でトナーカートリッジ41からトナーが感光体ドラム30に供給されて現像が行われることになる。
一通りトナーカートリッジ41からのトナーの供給が終了すると、現像器40は再び反時計まわりに回転してトナーカートリッジ41のR/W位置で停止する(図7(B))。この状態においてリーダライタ47によってカートリッジメモリ41bには、図7(A)でトナーカートリッジ41から供給したブラックトナーの消費量が書き込まれる。このトナー消費量としては、例えば、印字枚数であったり、メイン制御部110のCPU111やエンジン制御部130のCPU131で演算した消費量の情報などである。
図7(B)に示すように、この位置は、トナーカートリッジ41についてはカートジッリメモリ41bへの書き込みが行えるR/W位置であり、隣のトナーカートリッジ42については感光体ドラム30にトナーを供給するトナー供給位置でもある。各トナーカートリッジ41、42、43、44の各カートリッジメモリ41b、42b、43b、44bは、このように隣のトナーカートリッジがトナー供給位置にいるときに、丁度リーダライタ47によって書き込みや読み出しが行えることのできるR/W位置に位置するように設けられているのである。カートリッジメモリ41b、42b、43b、44bへの書き込みや読み出しを非接触で行うため、接触方式と比較してメモリ41b、42b、43b、44bへの接触のための時間を費やすこともない。さらに、メモリ41bを構成するメモリIC41b2(図3参照、他のメモリ42b、43b、44bのメモリICも同一の構成である)は、本実施例ではFeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)としているために高速に書き込み等を行うことができるため、隣のトナーカートリッジからのトナー供給で印字を行っている最中にメモリ41b、42b、43b、44bへの書き込み等が終了することになり、メモリ41b、42b、43b、44bへの書き込み等のためだけに時間を費やすことがなくプリンタ10全体の処理の高速化を図っている。もちろん、メモリIC41b2の構成はこれに限らず高速に読み書きすることのできる、SRAM(Static Random Access Memory)や、フラッシュメモリなどのメモリであってもよい。
図7に戻り、カートリッジメモリ41bへのトナー消費量等の書き込みが終了すると、現像器40は再び反時計まわりに回転してHP位置に移動して待機状態となる(図7(C)参照)。その後、カートリッジメモリ41bへのアクセスの際には同様に反時計まわりに回転してR/W位置に移動したり、印字を行うときには同様に反時計まわりに回転してトナー供給位置に移動することになる。
[警告処理やエラー処理を含めた全体処理]
以上のように構成されたプリンタ10について、全体処理の詳細を以下説明する。図8は、全体処理の動作を示すフローチャートである。
以上のように構成されたプリンタ10について、全体処理の詳細を以下説明する。図8は、全体処理の動作を示すフローチャートである。
まず、プリンタ10の電源を立ち上げると、メイン制御部110のCPU111はプログラムROM113から本処理を実行するためのプログラムを読み出して処理が開始される(ステップS10)。次いでCPU111は、初期化処理を行う(ステップS11)。ローラ61a等のエンジン側の初期化を行うとともに、現像器40に装着された現像ユニット41、42、43、44の確認や、警告表示のモード確認等を行うためである。
初期化処理(ステップS11)の詳細を図9に示す。初期化処理に移行すると、まず、CPU111はエンジン部の初期化処理を行う(ステップS110)。具体的には、CPU111はエンジン制御部130のCPU131に対して初期化を実行するための制御信号を出力する。これを受けたCPU131は、ローラ61aや現像器40等の初期化処理を実行する。
次いでCPU111は、トナー種のチェックを行う(ステップS111)。すなわち、カートリッジメモリ41b、42b、43b、44bに格納された色情報を読み出す処理を行う。例えば、各トナーカートリッジ41、42、43、44が工場から出荷される際にカートリッジメモリ41b、42b、43b、44bに収容されているトナーの色(ブラックや、シアンなど)に関する情報が書き込まれる。これを本ステップで読み出すのである。具体的には、CPU111はCPU131に対してカートリッジメモリ41b、42b、43b、44bにアクセスして色情報を読み出すよう制御信号を出力する。これを受けたCPU131は、現像器駆動制御回路134に対して現像器40を順に回転させるよう制御信号を出力し、またリーダライタ47に対してもメモリ41b、42b、43b、44bに書き込まれた色情報を読み出すよう制御信号を出力する。現像器駆動制御回路134からの回転制御信号により現像器40が回転し、各カートリッジメモリ41b、42b、43b、44bが例えばこの順番で順次リーダライタ47と対向する位置に移動され、色情報がリーダライタ47によって読み出される。この色情報はリーダライタ47からCPU131を経由してCPU111に出力されることになる。
次いでCPU111は、装着されているトナーカートリッジ41、42、43、44が4本ともブラックトナーか否か判断する(ステップS112)。ステップS111で取得した色情報から判断することになる。なお、この判断は、現像器40に装着されているトナーカートリッジ41、42、43、44が同色か否かを判断しているものであって、ブラックのみに限らない。例えば、すべてシアンか否か、すべてマゼンタか否かなどであってもよい。さらに、現像ユニットの本数も4本に限らず、3本や2本、5本、6本等であってもよい。さらに本実施例では4本ともKトナーとして説明しているが、それ以外にも複数本Kトナーの場合もある。例えば、CMKK、とKトナーが装着されている場合や4本装着できるがそのうち2本のKトナーが装着され、それ以外は未装着の場合などである。すなわち、本ステップで複数本同色トナーが装着されたか否かを判断する。
4本ともブラックトナーのとき(ステップS112で“YES”のとき)、次いでCPU111は4B_Flagの値をONに設定する(ステップS118)。この4B_Flagは、RAM114の所定領域に格納されており、本ステップでCPU111がRAM114のかかる領域にアクセスして、ON(例えば“1”)を記憶させることで実行される。この4B_Flagは、4本ともKトナーか否かを示すフラグで、後述する警告処理やエラー処理で使用される。上述の例では、かかるフラグは複数本同色のトナーが装着されたか否かを示すものでもよい。
次いでCPU111は、使用トナーカートリッジ41、42、43、44を選択する(ステップS119)。すなわち、複数の同色のカートリッジが装着されているときに、どのようにカートリッジを使用するかの方法を選択する。例えば、トナーの容量が少ないものから使用したり、製造年月日の古いものから使用したりするなど、トナーカートリッジ41、42、43、44の使用方法が設定されているときに、その方法に基づいて演算を行い、どのトナーカートリッジ41、42、43、44を選択するかを決定する。かかる使用方法は例えば本体メモリ117やRAM114等の記憶手段に記憶されCPU111は本ステップでかかる記憶手段を読み出し、使用方法に基づいて演算を行うことで本ステップを実行することになる。
一方、装着されたトナーカートリッジ41、42、43、44が4本ともブラックトナーでないとき(ステップS112で“NO”のとき)、CPU111は上述した4B_FlagをOFF(例えば“0”)に設定する(ステップS113)。例えば、現像器40にC、M、Y、Kの4色のトナーカートリッジ41、42、43、44が装着されているときは本ステップで“NO”が選択されることになる。複数の同色トナーが装着されていない場合にOFFに設定するようにしてもよい。
4B_FlagをOFFにしたり(ステップS113)、使用トナーカートリッジの選択(ステップS119)をすると、次いでCPU111は、不揮発性メモリにアクセスして読み込み処理を行う(ステップS114)。CPU111は、EEPROM115にアクセスすることになる。
次いでCPU111は、パネルデータ設定値を取得する(ステップS115)。CPU111は、ステップS114によりEEPROM115にアクセスして、EEPROM115に格納されたパネルデータ設定値を読み出すことで取得する。パネルデータ設定値とは、操作パネル80で設定された種々の値のことで、適宜CPU111によりEEPROM115に格納されるものである。
次いでCPU111は、取得したパネルデータ設定値のうちトナー残警告モードが個別で設定されているか一括で設定されているか判断する(ステップS116)。操作パネル80では、トナー残量の警告表示をどのようなモードで行うかを設定でき、トナーカートリッジ41、42、43、44ごとに個別に表示させるか、装着されているトナーカートリッジ41、42、43、44をまとめて一本として一括表示させるかを選択することができる。かかるデータがパネルデータ設定値の中に含まれており、CPU111は本ステップでモードが個別か一括かを判断するのである。なお、操作パネル80でかかるモードを選択する以外にもホスト200側でモードを選択することもできる。この場合に選択されたモードが個別か一括かのデータがホスト200から入力されEEPROM115に格納され、本ステップで読み出すようにしてもよい。例えば、印刷ジョブデータのヘッダに、選択したモードを示す値を付加してプリンタ10に出力されるようにしてもよい。
トナー残警告モードが個別で設定されているとき(ステップS116で“個別”のとき)、CPU111はW_Flagを“個別”に設定する(ステップS117)。W_Flagは、CPU111によってEEPROM115に格納される。例えば、EEPROM115の所定領域にW_Flagの格納領域があり、CPU111によってW_Flagの値である“個別”(例えば“0”)を記憶させる。W_Flagは、選択したモードを示すフラグであって、後述する警告処理やエラー処理で使用される。なお、個別で設定されているとき、同色のカートリッジ41、42、43、44がプリンタ10に装着され、各カートリッジ41、42、43、44にユーザが割り当てられていてもよい。
一方、トナー残警告モードが一括のとき(ステップS116で“一括”のとき)、CPU111はW_Flagに“一括”(例えば“1”)を設定する(ステップS120)。すなわち、EEPROM115の所定領域に格納する。 W_Flagへの格納が終了すると(ステップS117やS120が終了すると)、一連の初期化処理も終了し、図8に戻り各種イベント処理(ステップS13)に移行する。なお、CPU111はEEPROM115に格納したW_Flagを読み出すことによって現在のモードを操作パネル80に表示させたり、外部I/F112を介してホストコンピュータ200に通知させることができる。ホストコンピュータ200に通知された現在のモードに関する情報は、例えばホストコンピュータ200に接続されたモニタ画面上に表示される。
各種イベント処理(ステップS13)の詳細を図10に示す。本実施例におけるイベント処理は図10に示すように印刷処理(ステップS21)と、パネル部オペレーション処理(ステップS31)とからなる。実際にはそれ以外にも、プリンタ10本体の扉を開くと警告表示を行うなどの警告処理等が行われることになるが、説明を容易にするために省略されている。例えば各イベント処理は、CPU111においてタイムスロットで区切られた所定時間間隔内に割り振られる、いわゆる時分割制御により行われることで並列に各イベントが実行されることになる。
イベント処理(ステップS13)での印刷処理(ステップS21)の詳細を図11に示す。印刷処理が実行されると、まずCPU111は、データ受信処理を行う(ステップS23)。データ受信処理の詳細を図12に示す。CPU111は、データ受信処理に移行すると、まずホスト200側からの印刷ジョブデータを受信する(ステップS230)。CPU111は、外部I/F112を介して入力された印刷ジョブデータを一旦RAM114に格納する。
次いでCPU111は、データ解析を行う(ステップS231)。すなわち、CPU111は、印刷ジョブデータに含まれるコマンド等の情報から印刷データ(文字データやグラフィックデータ、画像データなど)の印刷位置や線幅等の指示情報を生成する。
次いでCPU111は、中間言語を作成する(ステップS232)。すなわち、上述の指示情報等を用いて印刷データを画像メモリ116に展開させるための指示を示す指示コード(中間コード)を作成する。この中間コードに基づいてRAM114に格納された印刷データが画像メモリ116に展開される。
次いでCPU111は、印刷ジョブデータの入力が完了したか否か判断する(ステップS233)。他に印刷ジョブデータがあれば(本ステップS233で“NO”のとき)、処理は再びステップS230に移行し上述の処理を繰り返す。一方、印刷ジョブデータに対する処理が完了すると(本ステップS233で“YES”のとき)、処理はステップS234に移行する。
CPU111は、ステップS234において、印刷イベントの要求を出力する。このイベント要求により実際にエンジン制御部130等で印刷処理が実行されることになる。ただし、図11に示すようにデータ受信処理(ステップS23)が終了して印刷イベント要求が出力されても、実際の印刷動作は警告処理やエラー処理が終了した後でなければ行われないことになる。
すなわち、図11に示すようにデータ受信処理が終了すると、トナーの残量等に関する警告処理とエラー処理とが実行されることになる。これらも、イベント処理として並列して実行されるものである。
警告処理(ステップS25)の詳細を図13に示す。CPU111は、警告処理に移行するとまず用紙サイズ不適か否か判断する(ステップS250)。例えば印刷ジョブデータ内や操作パネル80で印刷用紙のサイズが指定されているが、給紙トレイ60にはかかるサイズの用紙が収容されていないときなどである。
用紙サイズが不適であるとき(ステップS250で“YES”のとき)、用紙サイズの改善処理を行う(ステップS253)。例えば、印刷ジョブデータや操作パネル80で指定されたサイズの用紙を給紙トレイ60に収容させるなどである。そして、本警告処理(ステップS25)が終了し(ステップS254)、図11に示す印刷動作(ステップS29)を行うことになる。
一方、用紙サイズが不適でないとき(ステップS250で“NO”のとき)、CPU111はカートリッジごとにトナー残量が空に近いか否か判断する(ステップS251)。例えば、上述の図7(B)を用いて説明したように、トナーを使用するごとにトナーの使用量をCPU131で演算する。演算自体も例えば、トナーカートリッジ41、42、43、44が感光体ドラム30の対向する位置にあるときの時間や、印刷枚数等からトナー使用量を演算する。CPU131は演算したトナー使用量をCPU111に出力し、CPU111においてトナーカートリッジ41、42、43、44に収容された全トナー量からトナー使用量を減算してその値が閾値よりも低いか否か等で本ステップを判断することができる。それ以外にも、例えば印刷枚数等からトナー使用量の演算をすべてCPU111で行い、本ステップを判断することもできる。閾値は例えばRAM114やEEPROM115等の記憶手段に予め格納しておき、本ステップでCPU111が読み出すことで判断する。
なお、本ステップ251と上述した用紙サイズ不適か否かの判断(ステップS250)は、実際には上述したイベント処理の一つであって、かかる処理が並列に行われることがあるが、ステップS250の方が、優先度が高いために図13に示すように記載している。
トナー残量が空に近いとき(ステップS251で“YES”のとき)、トナー残量警告処理(ステップS255)に移行する。このトナー残量警告処理の詳細を図14に示す。本処理に移行すると、CPU111は、4B_Flagがオンになっているか否か判断する(ステップS2551)。初期化処理でRAM114に格納した4B_Flag(図9のステップS113やS118)を読み出して判断する。すなわち、現像器40に装着されたトナーカートリッジ41、42、43、44のトナーが4本ともブラックか否か判断する。
4B_Flagがオンでないとき(ステップS2551で“NO”のとき)、次いでCPU111はトナー残量の警告表示を行う(ステップS2556)。トナー残量が空に近いためユーザにトナーの交換を促すためである。例えば、図15(A)に示すように4本のトナーカートリッジ41、42、43、44にC、M、Y、Kのトナーが収容された場合で、Kトナーが空に近いときである。例えば警告表示としては“ブラックトナーが少なくなっています”等の表示がなされる。なお、図15(A)に示す表示も同時に行うようにしてもよい。かかる表示は、CPU111の制御によって操作パネル80上に表示させるようにしてもよいし、ホストコンピュータ200のモニタ画面上に表示させるようにしてもよい。
一方、4B_Flagがオンになっているとき(ステップS2551で“YES”のとき)、次いでCPU111は、W_Flagが一括か否か判断する(ステップS2552)。すなわち、トナー残警告モードが4本一括管理のモードか、4本個別管理のモードかの判断を行う。上述した初期化処理でEEPROM115にW_Flagを格納した(図9のステップS117、S120)ので、CPU111はEEPROM115にアクセスしてかかるW_Flagを読み出すことで判断することができる。
W_Flagが一括でないとき(ステップS2552で“NO”のとき)、すなわち個別管理のモードのとき、CPU111はトナー残量の警告表示を行う(ステップS2557)。この場合は、4B_Flagがオンのため4本ともトナーカートリッジ41、42、43、44はブラックトナーを収容しているが、個別に警告を報告するモードのため、例えば図15(B)に示すような状態となっている。この図15(B)に示す例では、Kトナー4のトナーが空に近い状態となっている。図15(A)と同様に、操作パネル80やホストコンピュータ200のモニタ画面上で表示されてもよい。トナーの警告表示としては、例えば、“4番目のブラックトナーが少なくなっています”等の表示がなされる。
なお、図15(B)に示す表示で数字が表示されているが、これはカートリッジ番号に対応するものである。カートリッジ番号とは各トナーカートリッジ41、42、43、44が現像器40内で所定の位置にあるときに、順番に割り振った番号である。例えば、図7(C)のHP位置に各カートリッジ41、42、43、44が位置しているときに感光体ドラム30から近いカートリッジ43から時計まわりに順番に割り振ったものである。すなわち、トナーカートリッジ43がカートリッジ番号“1”で、以後順番にカートリッジ44がカートリッジ番号“2”、カートリッジ41が番号“3”、カートリッジ42が番号“4”となる。もちろん、これは一例で他の割り振り方、例えばHP位置でリーダライタ47から近いカートリッジから時計まわりや反時計まわりなど、であってもよい。かかるカートリッジ番号を割り振ったときに、図15(B)の例では、カートリッジ番号“1”のトナーカートリッジ43はトナーが殆んど使用されておらず、カートリッジ番号“4”のトナーカートリッジ42のトナーが空に近いことがユーザによって容易に判断することができる。
図14の処理に戻って、W_Flagに一括が格納されているとき(ステップS2552で“YES”のとき)、すなわち、警告モードが一括管理モードのとき、次いでCPU111は該当トナーフラグに“警告”に関する情報を格納する(ステップS2553)。例えば、RAM114の所定領域にトナーカートリッジ41、42、43、44ごとにトナーフラグ領域を有し、CPU111はRAM114のかかる領域にアクセスして該当するトナーカートリッジの対応する領域に “警告”に関する情報(例えば“1”)を格納する。
次いで、CPU111はRAM114に格納されたトナーフラグをチェックする(ステップS2554)。一括管理のモードのとき、すべてのカートリッジ41、42、43、44のトナーが空に近づいているか否か判断するためである。例えば、CPU111はRAM114にアクセスして上述のトナーフラグ領域を検索することで処理を行う。
次いで、CPU111はチェックしたトナーフラグが4本とも“警告”に関する情報が格納されているか否か判断する(ステップS2555)。一括管理モードのときすべてのトナーが空に近づいているか否かを判断するためである。
4本とも“警告”のとき(ステップS2555で“YES”のとき)、CPU111は次いでトナー残量警告表示を行う(ステップS2558)。例えば、CPU111は上述した警告表示(ステップS2556やS2557)と同様に操作パネル80やホストコンピュータ200のモニタ画面上に“トナーが少なくなっています”等の表示を行う。かかる状態のときの、残量表示は図15(C)のようになる。4本ともKトナーであり(ステップS2551で“YES”)、トナー残警告モードが一括モードである(ステップS2552で“YES”)であるため、図15(C)に示すように4本すべて表示するのではなく、あたかも1本のトナーカートリッジが装着されているかのように表示する。そして、トナー残量警告処理が終了して、図13のステップS266に移行する。この表示についても、図15(B)のようにカートリッジ番号とともに表示させるようにしてもよいし、カートリッジIDやユーザIDを表示させたり、これらの組み合わせで表示させるようにしてもよい。
一方、4本とも“警告”になっていないとき(ステップS2555で“NO”のとき)、警告表示をすることなく本処理(ステップS255)が終了して、図13のステップS266に移行することになる。すなわち、4本ともKトナーであり(ステップS2551で“YES”)、一括管理のモード(ステップS2552で“NO”)のとき、4本のトナーカートリッジ41、42、43、44のうち1本だけ(若しくは2本や3本だけ)空に近いときであっても他のトナーは空に近づいているわけでなないため、警告表示は行わずに処理を進め印刷動作を行わせるのである。これにより、警告表示を行うことなく、他の空に近づいていないトナーカートリッジ41、42、43、44を使用して印刷処理を継続することができるのである。ここで、印刷の継続については、例えば操作パネル80やホストコンピュータ200のモニタ画面上で、継続印刷する旨を指定することにより行われるようにしてもよい。さらに、一括管理モードのときトナーが空に近いときの警告は、装着されている複数の同色のトナーのうち1本でもトナーが空に近くなったときにトナー全体として警告表示する場合と、すべてのトナーでトナーが空に近くなったときにトナー全体として警告表示する場合と、がある。トナー残警告モードを一括か個別か選択することで、警告表示がすべてのトナーカートリッジのトナーが空に近づくまで行わない場合と、1本でもトナーカートリッジのトナーが空に近づくと警告表示を行う場合とを設定することができる。さらに、かかる選択によりトナーの残量表示をすべてのトナーカートリッジが表示される場合と、1本のトナーカートリッジであるように表示される場合とを設定することができる。さらに、一括管理モードのときの印刷については、例えば、トナーが空に近づいたカートリッジを空になるまで使用を継続し、その後トナーが空でない他のトナーカートリッジ41、42、43、44を使用して印刷を継続することができる。さらに、個別管理モードのときでも、トナーが空に近づいたカートリッジ41、42、43、44があってもそのカートリッジ41、42、43、44のトナーが空になるまで印刷を継続させるようにすることもできる。
トナー残量警告処理(ステップS255)が終了すると、図13に戻り、次いでCPU111は警告処理(ステップS25)を終了させることになる(ステップS266)。そして、図11に戻り、CPU111は次いで印刷動作を実際に行うことになる(ステップS29)。
一方、図11に示すようにデータ受信処理(ステップS23)が終了した後でエラー処理(ステップS27)が実行されると、図16に示す処理が実行されることになる。すなわち、CPU111は、エラー処理に移行するとペーパジャムが発生したか否か判断する(ステップS271)。例えば、記録媒体70が搬送経路で詰まった場合などである。
ペーパジャムが発生したとき(ステップS271で“YES”のとき)、次いでリカバリー処理が行われる(ステップS273)。例えば、ユーザがプリンタ10のカバーを空けて搬送経路途中で詰まった記録媒体を取り出し、再びカバーを閉じることで処理が行われる。そして、本エラー処理(ステップS27)が終了し(ステップS274)、図11に示すステップS29に移行する。
一方、ペーパジャムが発生しなかったとき(ステップS271で“NO”のとき)、次いでCPU111は、トナー残エラーが発生したか否か判断する(ステップS272)。すなわち、CPU111はトナーカートリッジ41、42、43、44に収容されたトナーが空になったか否か判断する。例えば、CPU111は、エンジン制御部130のCPU131やメイン制御部110のCPU111で演算したあるトナーカートリッジ41、42、43、44のトナー消費量が個々のトナーカートリッジ41、42、43、44の全トナー量(各カートリッジ41、42、43、44一本分のトナー量)に達したか否かで判断する。例えば、全トナー量はRAM114やEEPROM115に格納され、本ステップでCPU111が読み出すことで判断できる。
トナー残エラーが発生しなかったとき(ステップS272で“NO”のとき)、次いでCPU111はその他にエラーがあるか否かの処理を進めることになる。一方、トナー残エラーが発生したとき(ステップS272で“YES”のとき)、次いでCPU111は、4B_Flagがオンになっているか否か判断する(ステップS275)。すなわち、CPU111は現像器80に装着されたトナーカートリッジ41、42、43、44がすべてKトナーか否か判断する。初期化処理(図9参照)でCPU111によってRAM114に4B_Flagの値が格納されたので、本ステップでCPU111がRAM114から読み出すことで判断される。
4B_Flagがオンでないとき(ステップS275で“NO”のとき)、例えば現像器40にC、M、M、Kのカラーのトナーを収容したカートリッジ41、42、43、44が装着されているとき、次いでCPU111は、エラー表示を行うとともに、トナー残リカバリー処理を行う(ステップS282)。すなわち、カラートナーを収容したトナーカートリッジ41、42、43、44でトナーが空になったカートリッジ41、42、43、44が一本でもあれば以後印刷動作を行うことができないので、トナーを収容した新たなトナーカートリッジ41、42、43、44を現像器40に装着させる必要がある。例えば、新たなトナーカートリッジ41、42、43、44が装着されると、上述したようにその情報が現像器駆動制御回路134から、CPU131を経由してCPU111に入力されるので、この情報を待って処理の終了を待つことができる。エラー表示は、例えば、“Kトナーがありません”と表示される。そして、エラー処理が終了して(ステップS283)、図11のステップS29に移行する。
一方、4B_Flagがオンのとき(ステップS275で“YES”のとき)、次いでCPU111はW_Flagが一括管理となっているか否か判断する(ステップS276)。4本ともKトナーのカートリッジ41、42、43、44で、かつ、4本のカートリッジ41、42、43、44を個別に管理しているか、あたかも1本のカートリッジのように一括で管理しているか、を判断している。このフラグの値も初期化処理(図9参照)でEEPROMN115に格納されているのでCPU111は、本ステップでRAM114からかかるフラグを読み出すことで判断する。
W_Flagが一括管理でないとき(ステップS276で“NO”のとき)、次いでCPU111は図17のステップS284に移行し、トナー残リカバリー処理を行う(ステップS284)。すなわち、4本ともKトナーであるが個別にトナーカートリッジ41、42、43、44が管理されているモードのとき、1本でもトナーが空のときはエラー表示を行い、トナーを収容したカートリッジ41、42、43、44が装着されるのを待つのである。ここでのエラー表示は、例えば、図15で説明したようにカートリッジ番号を表示してどのカートリッジ41、42、43、44かを特定して“トナーがありません”等を表示される。表示についても、トナー残警告処理のときと同様に、カートリッジIDやユーザIDをそれぞれ又はこれらの組み合わせでエラー表示を行うようにしてもよい。新たにトナーカートリッジ41、42、43、44が装着されると、CPU111はエラー処理を終了させ(ステップS285)、図11のステップS29に移行する。
一方、W_Flagが一括管理のとき(ステップS276で“YES”のとき)、次いでCPU111は該当トナーフラグに“エラー”を示す値を格納する(ステップS277)。例えば、RAM114やEEPROM115にトナーカートリッジ41、42、43、44ごとにトナーフラグの値を格納する領域が確保され、CPU111が本ステップでトナーが空となるカートリッジ41、42、43、44に対応する領域にエラーを示す値(例えば“1”など)を格納する。
次いでCPU111は、RAM114等のトナーフラグを検索し(ステップS278)、すべてのトナーカートリッジ41、42、43、44のトナーフラグが“エラー”か否か判断する(ステップS279)。すなわち、すべてのトナーカートリッジ41、42、43、44のトナーが空になっているか否か判断する。
すべてエラーとなっているとき(ステップS279で“YES”のとき)、一括モードで管理されしかもすべてのトナーが空となっており以後の印刷動作を行うために、エラー表示を行うとともにリカバリー処理を行う(ステップS286)。エラー表示は、ステップS282と同様にカートリッジ番号やカートリッジID、さらにユーザIDをそれぞれ又はこれらの組み合わせで表示させ、“トナーがありません”と操作パネル80やホストコンピュータ200のモニタ上に表示させる。リカバリー処理は、例えば、4本ともKトナーを収容したカートリッジ41、42、43、44を装着させることにより行う。装着されたか否かの判断は上述した処理と同様である。すべて装着されると、CPU111はエラー処理を終了させ(ステップS287)、図11のステップS29に移行する。
一方、4本ともエラーとはなっていないとき(ステップS279で“NO”のとき)、エラー表示やリカバリー処理を行うことなく、CPU111は使用トナーカートリッジ41、42、43、44の選択処理を行う(ステップS280)。トナーが空になっているカートリッジがあったとしても一括管理モードのときは、すべてのカートリッジ41、42、43、44のトナーが空になっていないとエラー表示等を行わない。エラー残警告処理のときと同様に、トナーが空でない他のトナーカートリッジ41、42、43、44を使用し、継続して印刷動作を行わせるためである。また、一括管理モードと個別管理モードとを予め選択(初期設定で設定し)することができ、これに応じて実際にトナーが空となったときの処理を異ならせるようにしている。本ステップにおけるカートリッジ選択処理は、エラーとなっていない、すなわちトナーが空となっていない他のトナーカートリッジを選択することになる。例えば、CPU111はRAM114等に格納したトナーフラグを検索してエラーを示す値が格納されていない(トナーが空でない)トナーカートリッジ41、42、43、44を選択することで処理が行われる。
そして、かかるエラー処理が終了し(ステップS281)、図11のステップS29に移行する。ステップS29では、印刷動作が行われる。すなわち、上述したようにデータ受信処理で生成したパルスデータがエンジン制御部130のCPU131に出力され、露光ユニット20からレーザが照射させる等により、記録媒体70にアプリケーション210で作成した印刷データが形成される。その後、印刷処理のイベントが終了して(図10参照)、図8のステップS15に移行する。
一方、イベント処理でパネル部オペレーション処理(ステップS31、図10参照)が実行されるときは、図18に示す処理が実行されることになる。すなわち、CPU111はパネル部オペレーション処理に移行すると、トナー残警告モードの変更があるか否か判断する(ステップS310)。例えば、操作パネル80やホストコンピュータ200のモニタ画面上でモード変更の画面を表示させる操作が行われたか否かでCPU111は判断することができる。
トナー残警告モードを変更するとき(ステップS310で“YES”のとき)、次いでCPU111は設定値を取得する(ステップS312)。すなわち、CPU111は操作パネル80やホストコンピュータ200のモニタ画面上で適当な操作によりモードの変更(W_Flagの変更)を行ったときその変更後の設定値(W_Flagの値)を取得する。次いでCPU111は、変更後の設定値をEEPROM115に記憶する(ステップS313)。
トナー残警告モードの変更をしないとき(ステップS310で“NO”のとき)、又は設定値をメモリに記憶させた(ステップS313)後、次いでCPU111は用紙サイズを変更するか否か判断する(ステップS311)。例えば、操作パネル80やホストコンピュータ200のモニタ画面上での操作により用紙サイズを変更したか否かで判断することができる。
用紙サイズを変更したとき(ステップS311で“YES”のとき)は、変更後の用紙サイズを示す設定値を取得する(ステップS314)。例えば、操作パネル80等で変更後の用紙サイズを入力してかかる用紙サイズを示す値をCPU111が取得することで処理を行う。
次いでCPU111は、変更後の設定値をEEPROM115に格納する(ステップS315)。その後、その他のオペレーション処理を行うことになるが、変更後のトナー残警告モードでトナー残警告処理(ステップS255、図14参照)や、変更後の用紙サイズで印刷動作(ステップS29、図11参照)を行うことになる。
一方、用紙サイズを変更しなかったとき(ステップS311で“NO”のとき)、その他オペレーションの処理を行って、その後図3のステップS15に移行する。そして、プリンタ10の電源が立ち下げられたとき(ステップS15で“YES”)は一連の処理が終了し(ステップS16)、そうでないと(ステップS15で“NO”)再び処理はステップS13に移行し上述の処理を繰り返す。
以上説明したように本発明によれば、W_Flagにより予め一括管理モードか個別管理モードかを選択するようにしたので、エラーや警告の報告をすべてのトナーが空等にならないと行わないときと、1本でも空等になったときに行うときとを選択することができる。さらに、一括管理モードのときにトナーが空や空に近づいても警告やエラーを報告しないようにしたので継続して印刷を実行することができる。さらに、個別管理モードでカートリッジ番号やカートリッジID、ユーザIDなどで警告やエラー対象のカートリッジを特定することができるので、交換時期を把握でき管理が容易になる。
上述の例ではプリンタ10の例で説明したが、それ以外にもファクシミリや複写機、さらにプリンタ含めてこれらの機能を有する複合機であっても同様の効果を奏する。さらに、ホストコンピュータ200の例として、例えばパーソナルコンピュータ、さらには携帯電話やPDA(Personal Digital Assistance)などの情報携帯端末であってもよい。
10 プリンタ 20 露光ユニット 30 感光体ドラム 40 現像器 41、42、43、44 現像ユニット(トナーカートリッジ) 41b、42b、43b、44b カートリッジメモリ 47 リーダライタ 80 操作パネル 100 制御ユニット 110 メイン制御部 111 CPU 113 プログラムROM 114 RAM 115 EEPROM 117 本体メモリ 130 エンジン制御部 131 CPU 134 現像器駆動制御回路 200 ホストコンピュータ 210 アプリケーション 220 ドライバ
Claims (13)
- 同色のトナーを収容した現像ユニットを複数装着可能な画像形成装置であって、
前記同色のトナーを収容した現像ユニットすべてのトナー残量情報若しくは前記トナー残量情報に基づく情報を表示若しくは出力する第1のモードと、前記同色のトナーを収容した現像ユニットの個々のトナー残量情報若しくは前記トナー残量情報に基づく情報を表示若しくは出力する第2のモードと、を有し、前記第1のモード若しくは前記第2のモードのうち、いずれのモードで動作させるかを選択する選択手段、
を備えていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
前記トナー残量情報に基づく情報は、警告情報又はエラー情報が含まれる、ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
さらに、前記選択手段で前記第1のモードが選択されたときで前記すべての現像ユニットのトナーが空に近づいたときは、前記現像ユニットのトナーが空になるまで印刷を継続させる制御手段、を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
さらに、前記選択手段で前記第2のモードが選択されたときで前記現像ユニットのトナーが空に近づいたときは前記現像ユニットのトナーが空になるまで印刷を継続させ、当該現像ユニットのトナーが空になるとトナーが空でない他の前記現像ユニットを使用して印刷を継続させる制御手段、を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
さらに、前記選択手段で選択した前記第1のモード又は前記第2のモードを表示手段に表示させるよう前記表示手段を制御する制御手段、を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
さらに、前記選択手段で選択した前記第1のモード又は前記第2のモードを前記画像形成装置に接続されたホストコンピュータに出力するよう制御する制御手段、を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
さらに、前記選択手段で選択した前記第1のモード又は前記第2のモードにより前記現像ユニットのトナー残量の表示を異ならせて表示手段に表示させるよう前記表示手段を制御する制御手段、を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項7記載の画像形成装置において、
前記制御手段は、前記第1のモードが選択されたときは前記表示手段に前記複数の現像ユニットが1本の現像ユニットとして前記トナー残量を表示させ、前記第2のモードが選択されたときは前記表示手段に前記複数の現像ユニットのそれぞれの前記トナー残量を表示させるように前記表示手段を制御する、ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
さらに、前記画像形成装置に接続されたホストコンピュータに設けられたモニタ画面に、前記選択手段で選択した前記第1のモード又は前記第2のモードにより前記現像ユニットのトナー残量の表示を異ならせて表示させるよう制御する制御手段、を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項9記載の画像形成装置において、
前記制御手段は、前記第1のモードが選択されたときは前記モニタ画面に前記複数の現像ユニットが1本の現像ユニットとして前記トナー残量が表示され、前記第2のモードが選択されたときは前記モニタ画面に前記複数の現像ユニットのそれぞれの前記トナー残量を表示させるように制御する、ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項8又は請求項10の画像形成装置において、
前記制御手段は、前記表示手段又は前記モニタ画面に前記複数の現像ユニットのそれぞれの前記トナー残量を表示させるとき、前記各現像ユニットの識別情報を前記トナー残量とともに表示させる、ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
前記現像ユニットに収容されたトナーの色はすべて同一色である、ことを特徴とする画像形成装置。 - 同色のトナーを収容した現像ユニットを複数装着可能な画像形成装置における制御方法であって、
前記同色のトナーを収容した現像ユニットすべてのトナー残量情報若しくは前記トナー残量情報に基づく情報を表示若しくは出力する第1のモードと、前記同色のトナーを収容した現像ユニットの個々のトナー残量情報若しくは前記トナー残量情報に基づく情報を表示若しくは出力する第2のモードと、を有し、前記第1のモード若しくは前記第2のモードのうち、いずれのモードで動作させるかを選択する工程、
を備えていることを特徴とする制御方法。
Priority Applications (2)
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2004
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