JP2005308351A - 燃焼装置 - Google Patents

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福男 村里
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Abstract

【課題】 固形廃棄物等の固形燃料の燃焼により生じた燃焼ガス及び未燃焼ガスを、廃油等の液体燃料による燃焼にて再燃焼させることができるとともに、その燃焼効率及び火力が極めて高く、ダイオキシン類などの有害成分や悪臭や煤塵などの炉外への排出を有効に抑制でき、しかも全体的として有機的に統合された炉構造とすることができる燃焼装置を提供する。
【解決手段】 下部に、固形燃料を燃焼させるための固形燃料燃焼炉A、中間部に、液体燃料を燃焼させるための液体燃料燃焼炉B、上部に、自動吸気によって渦流を生じさせるための自動吸気サイクロンCを形成して、これらの内部を上下に連通させるとともに、自動吸気サイクロンの上端に煙突Eを連結する。固形燃料燃焼炉の炉体内での固形燃料の燃焼により生じた燃焼ガスを、液体燃料燃焼炉の炉体内へ上昇させてその中で液体燃料と共に再燃焼させ、液体燃料燃焼炉の炉体内から自動吸気サイクロンのサイクロン本体内に上昇してきたガスを、吸気小孔群からの自動吸気によって渦流となし、煙突を通じて排気する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、固形の可燃性廃棄物や廃油等を焼却したり燃料として利用する燃焼装置に関する。
特許文献1(特開平7−280233号公報)には、ゴミなどの固形廃棄物と共に家庭廃油などの廃油も焼却できるようにする焼却炉が開示されている。この焼却炉では、廃油を受け入れる廃油受け皿と、生ゴミなどを受け入れるかご形容器とを、炉体内に着脱自在に設置するようになっている。
廃油受け皿は、廃油を貯留できる凹溝を周縁に形成するとともに、多数の通気孔を形成した底板(支承板体)と、この底板の周縁から立ち上がり、多数の通気孔を形成するとともに、底板の凹溝を覆うリング状庇部(傾斜板部)を周縁に延設した壁体(立設板体)とからなる。この廃油受け皿は炉体内の下部に設置するようになっている。
かご形容器は、排液孔を兼ねる多数の通気孔を形成したもので、炉体内の上部に設置するようになっている。
炉体は、空隙を形成する内外二重の円筒構造で、その内筒の下部に多数の通気孔を形成している。炉体の上端は、多数の通気孔を有する蓋体によって閉塞されている。炉体には、外部から注油して廃油受け皿上へ散油できる注油パイプが、二重の円筒を貫通するように設けられている。
この焼却炉は、炉体内の上部に設置したかご形容器内の生ゴミを燃焼させると同時に、その下方、つまり炉体内の下部で廃油を液体燃料として燃焼させることで、炉体内の燃焼火力を増大させようとするものである。
しかしながら、この焼却炉によると、炉体内の上部で生ゴミの燃焼により生じた燃焼ガス及び未燃焼ガスは、再燃焼することなく炉外へ排気されてしまうので、ダイオキシン類などの公害物質の発生を抑えることができないとともに、悪臭や煤塵などの抑制も不充分である。
また、生ゴミの燃え滓である灰が、かご形容器から廃油受け皿上へ落下するため、廃油受け皿に多数の通気孔が設けてあっても、廃油受け皿上に堆積してしまい、廃油の燃焼を阻害することが充分に考えられる。
さらに、炉体の内筒下部に設けた多数の通気孔は、単に炉内の空気不足を補うだけのものに過ぎない。
特開平7−280233号公報
本発明の課題は、固形廃棄物等の固形燃料の燃焼により生じた燃焼ガス及び未燃焼ガスを、廃油等の液体燃料による燃焼にて再燃焼させることができるとともに、その燃焼効率及び火力が極めて高く、ダイオキシン類などの有害成分や悪臭や煤塵などの炉外への排出を有効に抑制でき、しかも全体的として有機的に統合された炉構造とすることができる燃焼装置を提供することにある。
本発明による燃焼装置は、下部に、固形燃料を燃焼させるための固形燃料燃焼炉、中間部に、液体燃料を燃焼させるための液体燃料燃焼炉、上部に、自動吸気によって渦流を生じさせるための自動吸気サイクロンを形成して、これらの内部を上下に連通させるとともに、自動吸気サイクロンの上端に煙突を連結した構造となっている。
固形燃料燃焼炉は、その炉体に固形燃料投入口を設けている。
液体燃料燃焼炉は、その炉体内に、外部から供給される液体燃料を受け入れて燃焼させる液体燃料床と、外部の送風機からの送風を該液体燃料床内に吹き込む給気ノズルとを設置している。
自動吸気サイクロンは、縦長筒状のサイクロン本体を有し、その周壁に、多数の吸気小孔を、上下に間隔をおいて並んで小孔列をなし、その小孔列が周方向に間隔をおいて複数列となり、しかも各吸気小孔が、サイクロン本体の外面から内面に向かって時計方向又は反時計方向の一方向に向いてサイクロン本体の内方へ傾斜するように、多段かつ多列の傾斜した小孔群として形成している。
そして、固形燃料燃焼炉の炉体内での固形燃料の燃焼により生じた燃焼ガスを、液体燃料燃焼炉の炉体内へ上昇させてその中で液体燃料と共に再燃焼させ、液体燃料燃焼炉の炉体内から自動吸気サイクロンのサイクロン本体内に上昇してきたガスを、吸気小孔群からの自動吸気によって渦流となし、煙突を通じて排気するようになっている。
各部の好ましい形態は次のとおりである。
サイクロン本体は、縦長円筒体の周壁に、円周方向に間隔をおいて複数の縦長スリットを形成し、多数の吸気小孔が上下に間隔をおいて形成されている縦長のアングル材を各縦長スリット内に固定して構成されている。
サイクロン本体の内径は、液体燃料燃焼炉の液体燃料床の内径よりも大きくする。
サイクロン本体の周囲に間隔をおいてフードを設ける。
液体燃料燃焼炉の液体燃料床は給気ノズルと共に炉体に対して着脱自在とする。
液体燃料燃焼炉の炉体内には、複数の給気ノズルを、その噴射方向が時計方向又は反時計方向に向くように配設し、液体燃料床内で給気による時計方向又は反時計方向の旋回流が生じるようにする。
液体燃料燃焼炉の炉体は、下部の固形燃料燃焼炉側から上部の自動吸気サイクロン側へ向かって先細状になる円錐筒形とする。
本発明によれば、下部の固形燃料燃焼炉内で固形燃料を燃焼させると同時に、中間部の液体燃料燃焼炉内で外部から送風しながら液体燃料を燃焼させるので、固体燃焼の燃焼による燃焼ガス及び未燃焼ガスを液体燃料燃焼炉内で再燃焼させることができるため、廃棄物を焼却処分したい場合には、生ゴミ等の固形廃棄物と廃油とを同時に焼却でき、その際、廃油の燃焼により火力を増大させて固形廃棄物を効率良く焼却できる。
特に、中間部の液体燃料燃焼炉内での再燃焼後に、上部の自動吸気サイクロン内で、多段かつ多列の傾斜した吸気小孔群からの自動吸気によって渦流とするので、燃焼によって生ずるダイオキシン類などの有害成分や悪臭や煤塵などの排出を極力抑えることができる。
すなわち、中間部の液体燃料燃焼炉内で外部から送風しながら液体燃料を燃焼させることにより、下部の固形燃料燃焼炉内で生じた燃焼ガス及び未燃焼ガスは、中間部の液体燃料燃焼炉内へ吸入されるとともに、中間部の液体燃料燃焼炉内での再燃焼により生じたガス及び炎は、上部の自動吸気サイクロン内へ押し上げられてその中を上昇する。その際、自動吸気サイクロン内が負圧になるので、自動吸気サイクロン内には、多数の吸気小孔群から外気が自動的に吸気される。このとき、多数の吸気小孔群は、上下に間隔をおいて並んで小孔列をなし、その小孔列が周方向に間隔をおいて複数列をなしており、しかも各吸気小孔が、サイクロン本体の外面から内面に向かって時計方向又は反時計方向の一方向に向いてサイクロン本体の内方へ傾斜しているので、自動吸気サイクロン内でその全域にわたり自動的に一方向(時計又は反時計方向)への渦流が生じ、液体燃料燃焼炉内での再燃焼により生じたガス及び炎は、吸気された外気と混合しながら、つまり強制的に多量の酸素を与えられて益々燃焼しながら渦流となって自動吸気サイクロン内を上昇する。このため、高温の完全燃焼となって有害成分及び悪臭の発生が抑えられ(分解浄化され)、また煤塵等は渦流によって集塵される。
請求項2記載の発明によれば、多数の吸気小孔を形成した縦長のアングル材を、サイクロン本体となる縦長円筒体の縦長スリットに固定することで、上記のような吸気小孔群を形成できるため、自動吸気サイクロンの製造が容易である。
請求項3記載の発明によれば、サイクロン本体の内径が液体燃料燃焼炉の液体燃料床の内径よりも大きいので、液体燃料床で生じた炎を拡散させながらサイクロン本体内に導入できることになり、自動吸気サイクロン内での火力の増大と燃焼による分解浄化と酸素混合を効率よく行える。
請求項4記載の発明によれば、サイクロン本体の周囲に間隔をおいてフードを設けたので、安全であるとともに、保温効果もある。
請求項5記載の発明によれば、液体燃料床が給気ノズルと共に炉体に対して着脱自在となっているので、液体燃料床及び給気ノズルの清掃やメンテナンスが容易であるとともに、液体燃料による燃焼を行わない固形燃料だけの燃焼(焼却)を行う使用形態とするときに至便である。
請求項6記載の発明によれば、複数の給気ノズルによって液体燃料床内で給気による旋回流を生じさせることができるので、液体燃料の燃焼を効率良く行うことができるとともに、その後に自動吸気サイクロン内で行われる上記のような作用を助長できる。
請求項7記載の発明によれば、液体燃料燃焼炉の炉体が、下部の固形燃料燃焼炉側から上部の自動吸気サイクロン側へ向かって先細状になる円錐筒形になっているので、固形燃料燃焼炉内から上昇してくる燃焼ガス及び未燃焼ガスを集めながら液体燃料による燃焼によって再燃焼させることができる。
次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図5に全体を示すように、本実施例の燃焼装置は、下部が、固形燃料を燃焼させるための固形燃料燃焼炉A、中間部が、液体燃料を燃焼させるための液体燃料燃焼炉B、上部が、自動吸気によって渦流を生じさせるための自動吸気サイクロンCとなっており、自動吸気サイクロンCの上端に、円錐筒形の煙突継手Dによって煙突Eを連結している。
固形燃料燃焼炉Aは、本燃焼装置全体を自立状態で設置できるように、横長の炉体1の外側に例えば4本の脚2を設けている。
液体燃料燃焼炉Bの炉体3は、下部の固形燃料燃焼炉A側から上部の自動吸気サイクロンB側へ向かって先細状になる円錐筒形で、その下端は、固形燃料燃焼炉Aの炉体1の上面よりも面積が小さいため、後者の炉体1の上面には、前者の炉体3が占めない残余部分が存在する。その上面残余部分において、正面側には、固形燃料を定期的に炉体1内へ投入するために、蓋付きの主投入口4が設けられ、側面側には、固形燃料を不定期に投入するために、蓋付きの副投入口6が設けられている。主投入口4は、蓋5の開度を調整することで炉体1内への通風量を調整できる通風調整口を兼ねる。
固形燃料燃焼炉Aの炉体1の正面には、複数の通気口7が設けられているとともに、正面下部に蓋付きの残渣排出口8が設けられている。炉体1内の下部には図7に平面を示すロストル9が水平に架設され、主投入口4又は副投入口6から投入された固形燃料は、このロストル9上で、図示しないバーナによる強制燃焼によって、或いは点火器による点火後の自己燃焼のみによって燃焼される。その燃え滓である残渣はロストル9の下側の残渣溜まり10に溜まり、残渣排出口8から排出できる。
液体燃料燃焼炉Bは、廃油等を燃焼させるための液体燃料バーナユニットbが、副投入口6とは反対側から炉体3内に挿入することで着脱自在となっている。液体燃料バーナユニットbは、図4、図5及び図6に示すように、深さ10数cm程度の浅い円形容器である液体燃料床11と、その内部に架設した複数の給気ノズル12と、液体燃料床11を下側から支持する送風管14とを組み合わせたもので、コンロのバーナのような構造になっている。
液体燃料床11内には、燃料パイプ13を通じて外部から廃油等の液体燃料が供給される。複数の給気ノズル12には、炉体3外において送風管14に接続した送風機15から同時に送風が行われる。これら給気ノズル12は、送風管14の先端部から上方へ突出して液体燃料床11内に突入している支持管14bに放射状に支持されている。本例では、給気ノズル12は短い管であって、全部で4個有り、図8に示すように上から見ると十字状になっている。そして、給気ノズル12から噴射される空気によって、液体燃料床11内で一方向(時計又は反時計方向)への旋回流が生ずるように、各給気ノズル12の片面には、多数の小さい噴射孔12aが管の長さ方向に間隔をおいて設けられている。
液体燃料燃焼炉Bの炉体3内の下端部には、五徳のような台座16が設けられ、上記のような構造とした液体燃料バーナユニットbはこの台座16上に載置される。その載置を安定して行えるように、送風管14の先端部14a自体を円形に拡げて内部を空気室とするか、或いは送風管14の先端部14aの下側に適宜の受け枠(又は受け台)が設けられている。なお、液体燃料バーナユニットb全体の揺動も規制されるようになっている。また、送風管14及び液体燃料床11と炉体3との間には、固形燃料燃焼炉Aの炉体1から上昇してくる燃焼ガス及び未燃焼ガスが通過するに充分な間隙が形成される。
送風機15は、炉外において脚付きの台枠17上に載置される。液体燃料バーナユニットbは、この送風機15を含めて、又はこれとは別に、図2において矢印方向へ移動させて炉体3内への着脱を行う。
自動吸気サイクロンCは、そのサイクロン本体18が液体燃料床11の内径よりも大きい内径の縦長円筒体で、その周囲に間隔をおいてフード19を設けたものである。サイクロン本体18は、内部が負圧になることで外気を自動的に吸気し、しかもそれを内部で自動的に渦流にするため、図9に示すように、複数の縦長スリット20を周方向に等間隔に設けた縦長円筒体21と、縦長スリット20と同数のアングル材22とで次のように構成されている。
アングル材22は、長辺と短辺とによる不等辺アングルの短辺22aに、多数の吸気小孔23を上下に等間隔をおいて列状に設けたものである。そして、図10に示すようにその短辺22aが縦長円筒体21の内側に入り込む向きにして、各アングル材22を各縦長スリット20に嵌めて溶接してある。これによりサイクロン本体18周壁には、多数の吸気小孔23が、上下に等間隔に並んで小孔列をなし、その小孔列が周方向に等間隔に離れて複数列となり、しかも各吸気小孔23が、サイクロン本体18の外面から内面に向かって時計方向又は反時計方向の一方向に向いてサイクロン本体18の内方へ傾斜する、多段かつ多列の傾斜した小孔群となって形成されていることになる。
このようなサイクロン本体18とフード19との間には、全周にわたり空隙24が形成され、この空隙24の上端及び下端は開口しているため、外気は、この空隙24から吸気小孔群23を通じてサイクロン本体18内に吸気されるようになっている。
円錐筒形の煙突継手Dには覗き窓25が設けられている。
このような構造とした本燃焼装置は次のように使用する。
固形燃料燃焼炉Aの炉体1内には、主投入口4から固形燃料として各種の固形廃棄物を定量ずつ定期的に投入し、副投入口6から固形廃棄物を不定期に投入する。投入された固形廃棄物は、ロストル9上でバーナにより強制的に燃焼され又は点火後に自己燃焼する。その際、複数の通気口7から外気が自然に吸入される。ロストル9の下側の残渣溜まり10に落ちた燃え滓である残渣は残渣排出口8から随時排出する。
一方、液体燃料燃焼炉Bの炉体3内には、送風機15から送風管14を通じて送風することにより、4個の給気ノズル12から空気を同時に噴射しながら、浅い円形容器である液体燃料床11内に燃料パイプ13を通じて廃油を適量ずつ補給し、液体燃料床11内で廃油を強制的に燃焼させる。4個の給気ノズル12は十字状配置になっているとともに、それらの片面の多数の噴射孔12aが一方向に向いているので、液体燃料床11内で一方向(時計又は反時計方向)への旋回流が生じ、廃油による燃焼ガス及び炎は、液体燃料床11が浅い容器であるため旋回流となって遠心拡散し、自動吸気サイクロンC内へと上昇する。
固形燃料燃焼炉Aの炉体1内で固形廃棄物の燃焼により生じた燃焼ガス又は未燃焼ガスは、その上部の液体燃料燃焼炉Bの炉体3内で燃焼ガスが強制的に旋回しながら上昇することによりバキューム作用により吸い上げられ、液体燃料燃焼炉Bの炉体3内で廃油と共に再燃焼された後、廃油による燃焼ガス及び炎と共に自動吸気サイクロンCのサイクロン本体18内へ押し上げられる。
このとき、液体燃料燃焼炉Bの炉体3が、下部の固形燃料燃焼炉A側から上部の自動吸気サイクロンC側へ向かって先細状になる円錐筒形になっているので、固形燃料燃焼炉Aの炉体1内から上昇してくる燃焼ガス及び未燃焼ガスを集めながら、廃油による燃焼によって再燃焼させることができる。また、サイクロン本体18の内径は液体燃料床11の内径よりも大きいので、液体燃料床11内からその上方の周囲へ拡散する燃焼ガス及び炎を、逆流させることなくバキューム作用により吸入できる。
サイクロン本体18内は、その中を煙突Eへと向かって上昇する燃焼ガス及び炎によって負圧となる。サイクロン本体18内が負圧になることにより、サイクロン本体18の胴部の多数の吸気小孔群23から外気が自動的に吸気される。このとき、多数の吸気小孔群23は、上記のような配列及び向きになっているので、サイクロン本体18内でその全域にわたり自動的に一方向(時計又は反時計方向)への渦流が生じ、液体燃料燃焼炉Bの炉体3内での再燃焼により生じたガス及び炎は、吸気された外気と混合しながら、つまり強制的に多量の酸素を与えられて益々燃焼しながら渦流となってサイクロン本体18内を強制的に上昇される。このため、高温(1000℃以上)の完全燃焼となって有害成分及び悪臭の発生が抑えられ(分解浄化され)、また煤塵等は渦流によって集塵される。
サイクロン本体18内でこのように上昇する高温の渦流によって、その下側の液体燃料燃焼炉Bの炉体3内での燃焼ガス及び炎、さらには固形燃料燃焼炉Aの炉体1内での燃焼ガス及び未燃焼ガスもバキューム作用により吸引される。
サイクロン本体18内で上記のように有害成分や悪臭や煤塵等を除去されて浄化されたガスは、煙突Eを通じて大気中に排気される。サイクロン本体18内の様子は煙突継手Dの覗き窓25から監視できる。
なお、固形燃料燃焼炉Aで燃焼させる固形燃料は廃棄物に限られるものではなく、また液体燃料燃焼炉Bで燃焼させる液体燃料も廃油に限られるものではない。
本発明の一例の燃焼装置全体の外観斜視図である。 同じく外観正面図である。 平面図である。 全体の正面断面図である。 同じく側面断面図である。 図4の一部分の拡大断面図である。 固形燃料燃焼炉内のロストルの平面図である。 簡略化した水平断面図である。 自動吸気サイクロンのサイクロン本体の分解斜視図である。 サイクロン本体の斜視図である。
符号の説明
A 固形燃料燃焼炉
B 液体燃料燃焼炉
b 液体燃料バーナユニット
C 自動吸気サイクロン
D 煙突継手
E 煙突
1 固形燃料燃焼炉の炉体
2 脚
3 液体燃料燃焼炉の炉体
4 主投入口
5 蓋
6 副投入口
7 通気口
8 残渣排出口
9 ロストル
10 残渣溜まり
11 液体燃料床
12 給気ノズル
12a 噴射孔
13 燃料パイプ
14 送風管
14a 送風管の先端部
14b 支持管
15 送風機
16 台座
17 台枠
18 サイクロン本体
19 フード
20 縦長スリット
21 縦長円筒体
22 アングル材
アングル材の短辺
23 吸気小孔
24 空隙
25 覗き窓

Claims (7)

  1. 下部に、固形燃料を燃焼させるための固形燃料燃焼炉、中間部に、液体燃料を燃焼させるための液体燃料燃焼炉、上部に、自動吸気によって渦流を生じさせるための自動吸気サイクロンを形成して、これらの内部を上下に連通させるとともに、自動吸気サイクロンの上端に煙突を連結し、
    前記固形燃料燃焼炉はその炉体に固形燃料投入口を設け、
    前記液体燃料燃焼炉は、その炉体内に、外部から供給される液体燃料を受け入れて燃焼させる液体燃料床と、外部の送風機からの送風を該液体燃料床内に吹き込む給気ノズルとを設置し、
    前記自動吸気サイクロンは、縦長筒状のサイクロン本体を有し、その周壁に、多数の吸気小孔を、上下に間隔をおいて並んで小孔列をなし、その小孔列が周方向に間隔をおいて複数列となり、しかも各吸気小孔が、サイクロン本体の外面から内面に向かって時計方向又は反時計方向の一方向に向いてサイクロン本体の内方へ傾斜するように、多段かつ多列の傾斜した小孔群として形成しており、
    固形燃料燃焼炉の炉体内での固形燃料の燃焼により生じた燃焼ガスを、液体燃料燃焼炉の炉体内へ上昇させてその中で液体燃料と共に再燃焼させ、液体燃料燃焼炉の炉体内から自動吸気サイクロンのサイクロン本体内に上昇してきたガスを、吸気小孔群からの自動吸気によって渦流となし、煙突を通じて排気することを特徴とする燃焼装置。
  2. サイクロン本体は、縦長円筒体の周壁に、円周方向に間隔をおいて複数の縦長スリットを形成し、多数の吸気小孔が上下に間隔をおいて形成されている縦長のアングル材を各縦長スリット内に固定して構成されていることを特徴とする請求項1記載の燃焼装置。
  3. サイクロン本体の内径は液体燃料燃焼炉の液体燃料床の内径よりも大きいことを特徴とする請求項1又は2記載の燃焼装置。
  4. サイクロン本体の周囲に間隔をおいてフードを設けたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の燃焼装置。
  5. 液体燃料燃焼炉の液体燃料床が給気ノズルと共に炉体に対して着脱自在となっていることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の燃焼装置。
  6. 複数の給気ノズルが、その噴射方向を時計方向又は反時計方向へ向けて液体燃料燃焼炉の炉体内に配設され、液体燃料床内で給気による時計方向又は反時計方向の旋回流が生じるようになっていることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の燃焼装置。
  7. 液体燃料燃焼炉の炉体は、下部の固形燃料燃焼炉側から上部の自動吸気サイクロン側へ向かって先細状になる円錐筒形になっていることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の燃焼装置。
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