JP2005307905A - エンジンの吸気系装置 - Google Patents

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弘和 此原
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Abstract

【課題】エンジンの吸気系で発生する蒸発燃料を積極的に分解処理すること。
【解決手段】エンジン1に吸入される空気が流れる吸気通路5を備えたエンジン1の吸気系装置は、エンジン1に吸入される空気の脈動を沈静化するためのサージタンク14を備える。サージタンク14の中には、光触媒装置31が設けられる。この光触媒装置31は、光透過性材料より形成されるカバーを含むケーシングと、カバーの外表面に設けられ、光の照射を受けて蒸発燃料を酸化分解するための光触媒と、ケーシングに設けられ、カバーの内側からカバーに光を透過させて光触媒に光を照射するための紫外線LEDとを備える。
【選択図】 図1

Description

この発明は、エンジンに吸入される空気が流れる通路を備えたエンジンの吸気系装置に関する。
従来のエンジンにおいては、燃焼室や排気ポートの壁面に、潤滑油や燃料の未燃成分が付着してデポジットを生成することがあった。このように燃焼室などの壁面にデポジットが生成すると、燃焼室容積が変化して混合気の燃焼が悪化したり、点火プラグによる点火以前に混合気が着火して燃焼が悪化したり、デポジットから未燃成分が蒸発して外部へ排出したりすることがあり問題となっていた。
下記の特許文献1乃至4には、上記したデポジットの生成を回避するための技術が記載されている。すなわち、これらの技術は、燃焼室の内面を構成する部品の表面や排気ポートの壁面に、酸化チタン層を形成している。そして、燃焼室において混合気の燃焼で発生する光、点火プラグの火花点火による光、あるいは、燃焼室内に外部から光ファイバにより導入した紫外線を中心とする光により、酸化チタン層により光触媒作用を得て、潤滑油や未燃成分等の有機物を分解するようにしている。
また、下記の特許文献5には、エンジンから排出される有害成分を分解するための技術が記載されている。すなわち、この技術は、マフラー(排気ガス器)に接続された、屈曲した管状体の中に、表面に酸化チタンが処理されたファンと、そのファンを照射する光源灯とが設けられる。また、管状体の内表面に、光触媒(酸化チタン)固定層と、その固定層を照射する別の光源灯とが設けられる。そして、光源灯による照射下でファンを回転させることにより、光触媒バリアが形成され、排気ガス中の有害物質が分解される。更に、別の光源灯の照射下で酸化チタン固定層により残存有害成分が分解され、処理済みのガスを外部へ排出するようにしている。
一方、下記の特許文献6には、キャニスタの吸着剤に吸着される蒸発燃料(ベーパ)中の高沸点炭化水素を、吸着剤から完全離脱させるための技術が記載されている。すなわち、この技術で、キャニスタは筒状をなし、その内部に吸着剤(活性炭)が収容される。ここで、キャニスタ上端には、導入ポート及びパージポートが設けられる。また、吸着剤を挟んだキャニスタの反対側には、大気ポートが設けられる。そして、キャニスタ上部には、導入ポート及びパージポートと対応して、吸着剤(活性炭)の一部と共存するように光触媒が設けられると共に、その光触媒に光を照射する光照射装置が設けられる。この技術により、高沸点炭化水素を、光の照射を受けた光触媒により酸化分解して、分子数の少ない低沸点炭化水素や二酸化炭素及び水とし、ベーパの吸着剤からの離脱を容易にしている。
更に、下記の特許文献7には、エンジンの吸気系で発生するベーパを効率良く吸着して処理するための技術が記載されている。すなわち、この技術は、エンジンの吸気管に設けられたエアクリーナの中に、活性炭を含むHC吸着シートが設けられる。そして、吸気ポートなどで発生するベーパなどを、エアクリーナの中でHC吸着シートに吸着して処理するようにしている。
特開平11−236677号公報(第2−5頁、図1,2) 特開平11−324879号公報(第2−4頁、図1,2) 特開2000−45859号公報(第2−4頁、図1,2) 特開2000−73780号公報(第2−4頁、図1) 特開2001−286731号公報(第9−10頁、図3) 特開平4−66764号公報(第1−4頁、図1,2) 特開2003−193917号公報(第7頁、図1)
ところが、上記した特許文献1乃至6に記載の技術は、主として燃焼室と排気系、あるいはキャニスタに着目してなされたものであり、吸気系に着目した具体的な構成は記載されていない。特許文献1乃至4には、吸気ポートの壁面に酸化チタン層を形成する記載も含まれるが、その酸化チタン層に積極的に光を照射する構成の記載はなく、実質的に光触媒作用を得ることはできない。
ところで、吸気系では、燃料噴射弁(インジェクタ)から噴射される燃料の一部が吸気ポートの壁面に付着したり、エンジン停止時にインジェクタのノズルから滴下した燃料が吸気ポートに付着したりすることがある。そして、これら壁面に付着した燃料成分が、エンジン停止時などに蒸発して吸気通路から大気中に漏洩するという問題がある。従って、吸気系においてもベーパを積極的に分解処理することが必要となっている。
ここで、上記したように、特許文献7には、吸気系で発生するベーパを処理する技術が記載されている。しかし、この技術において、HC吸着シートを構成する活性炭は、その細孔にベーパを一時的に捕捉するが、物理的にはベーパが存在する状態を保持しているだけで、ベーパを積極的に分解処理することはできない。そのため、エンジン停止時に、HC吸着シートから、捕捉されたベーパが大気へ漏洩するおそれがあった。
この発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、吸気系で発生する蒸発燃料などを積極的に分解処理することを可能としたエンジンの吸気系装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、エンジンに吸入される空気が流れる通路を備えたエンジンの吸気系装置であって、通路の中に設けられ、光の照射を受けて蒸発燃料を酸化分解するための光触媒と、光触媒に光を照射するための光照射手段とを備えたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、エンジンの吸気系で発生する蒸発燃料などが、通路を逆流して大気中へ漏れ出ようとするとき、光照射手段を作動させて光触媒に光を照射する。これにより、蒸発燃料中の炭化水素が、光の照射を受けた光触媒の作用により酸化分解され、二酸化炭素と水に変えられる。
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、エンジンに吸入される空気が流れる通路を備えたエンジンの吸気系装置であって、エンジンに接続される吸気マニホールドと、吸気マニホールドの中に設けられ、光の照射を受けて蒸発燃料を酸化分解するための光触媒と、吸気マニホールドに設けられ、光触媒に光を照射するための光照射手段とを備えたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、エンジンの吸気系で発生する蒸発燃料などが、通路及び吸気マニホールドを逆流して大気中へ漏れ出ようとするとき、光照射手段を作動させて光触媒に光を照射する。これにより、吸気マニホールドの中で、蒸発燃料中の炭化水素が、光の照射を受けた光触媒の作用により酸化分解され、二酸化炭素と水に変えられる。
上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、エンジンに吸入される空気が流れる通路を備えたエンジンの吸気系装置であって、エンジンに吸入される空気の脈動を沈静化するためのサージタンクと、サージタンクの中に設けられ、光の照射を受けて蒸発燃料を酸化分解するための光触媒と、サージタンクに設けられ、光触媒に光を照射するための光照射手段とを備えたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、エンジンの吸気系で発生する蒸発燃料などが、通路及びサージタンクを逆流して大気中へ漏れ出ようとするとき、光照射手段を作動させて光触媒に光を照射する。これにより、サージタンクの中で、蒸発燃料中の炭化水素が、光の照射を受けた光触媒の作用により酸化分解され、二酸化炭素と水に変えられる。
上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、エンジンに吸入される空気が流れる通路を備えたエンジンの吸気系装置であって、通路に設けられるスロットルバルブと、スロットルバルブより空気流上流側に設けられるエアダクトと、エアダクトの中に設けられ、光の照射を受けて蒸発燃料を酸化分解するための光触媒と、エアダクトに設けられ、光触媒に光を照射するための光照射手段とを備えたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、エンジンの吸気系で発生する蒸発燃料などが、通路、スロットルバルブ及びエアダクトを逆流して大気中へ漏れ出ようとするとき、光照射手段を作動させて光触媒に光を照射する。これにより、エアダクトの中で、蒸発燃料中の炭化水素が、光の照射を受けた光触媒の作用により酸化分解され、二酸化炭素と水に変えられる。
上記目的を達成するために、請求項5に記載の発明は、エンジンに吸入される空気が流れる通路を備えたエンジンの吸気系装置であって、通路を流れる空気を清浄化するためのエアクリーナと、エアクリーナの中に設けられ、光の照射を受けて蒸発燃料を酸化解するための光触媒と、エアクリーナに設けられ、光触媒に光を照射するための光照射手段とを備えたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、エンジンの吸気系で発生する蒸発燃料などが、通路及びエアクリーナを逆流して大気中へ漏れ出ようとするとき、光照射手段を作動させて光触媒に光を照射する。これにより、エアクリーナの中で、蒸発燃料中の炭化水素が、光の照射を受けた光触媒の作用により酸化分解され、二酸化炭素と水に変えられる。
上記目的を達成するために、請求項6に記載の発明は、エンジンに吸入される空気が流れるケーシングと、ケーシングの中に設けられ、空気を濾過するためのエレメントとを備えたエアクリーナであって、ケーシングの中に設けられ、光の照射を受けて蒸発燃料を酸化解するための光触媒と、ケーシングに設けられ、光触媒に光を照射するための光照射手段とを備えたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、エアクリーナがエンジンの吸気系に組み付けられた状態で、ケーシングを流れる空気はエレメントで濾過されて清浄化され、エンジンに吸入される。ここで、エンジンの吸気系で発生する蒸発燃料などが、ケーシングを逆流して大気中へ漏れ出ようとするとき、光照射手段を作動させて光触媒に光を照射する。これにより、ケーシングの中で、蒸発燃料中の炭化水素が、光の照射を受けた光触媒の作用により酸化分解され、二酸化炭素と水に変えられる。
上記目的を達成するために、請求項7に記載の発明は、エンジンの吸気系に設けられる光触媒装置であって、光透過性材料より形成されるカバーを含むケーシングと、カバーの外表面に設けられ、光の照射を受けて蒸発燃料を酸化分解するための光触媒と、ケーシングに設けられ、カバーの内側からカバーに光を透過させて光触媒に光を照射するための光照射手段とを備えたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、光触媒装置がエンジンの吸気系に組み付けられた状態で、カバーの外表面に設けられた光触媒は吸気系内にさらされる。ここで、エンジンの吸気系で発生する蒸発燃料などが、吸気系を逆流して大気中へ漏れ出ようとするとき、光照射手段を作動させ、カバーに光を透過させてカバーの外表面の光触媒に光を照射する。これにより、吸気系の中で、蒸発燃料中の炭化水素が、光の照射を受けた光触媒の作用により酸化分解され、二酸化炭素と水に変えられる。
請求項1に記載の発明によれば、エンジンの吸気系で発生する蒸発燃料などを積極的に分解処理することができ、吸気系から大気中への蒸発燃料の漏洩を防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、エンジンの吸気系で発生する蒸発燃料などを吸気マニホールドで積極的に分解処理することができ、吸気系から大気中への蒸発燃料の漏洩を防止することができる。
請求項3に記載の発明によれば、エンジンの吸気系で発生する蒸発燃料などをサージタンクで積極的に分解処理することができ、吸気系から大気中への蒸発燃料の漏洩を防止することができる。
請求項4に記載の発明によれば、エンジンの吸気系で発生する蒸発燃料などをエアダクトで積極的に分解処理することができ、吸気系から大気中への蒸発燃料の漏洩を防止することができる。
請求項5に記載の発明によれば、エンジンの吸気系で発生する蒸発燃料などをエアクリーナで積極的に分解処理することができ、吸気系から大気中への蒸発燃料の漏洩を防止することができる。
請求項6に記載の発明によれば、このエアクリーナをエンジンの吸気系に設置して使用することにより、吸気系で発生する蒸発燃料などをエアクリーナで積極的に分解処理することができ、吸気系から大気中への蒸発燃料の漏洩を防止することができる。
請求項7に記載の発明によれば、この光触媒装置をエンジンの吸気系に設置して使用することにより、吸気系で発生する蒸発燃料などを吸気系で積極的に分解処理することができ、吸気系から大気中への蒸発燃料の漏洩を防止することができる。
[第1実施形態]
以下、本発明におけるエンジンの吸気系装置及び光触媒装置を具体化した第1実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図1に、自動車に搭載されたエンジンシステムの概略構成図を示す。エンジンシステムを構成する多気筒のエンジン1は、その吸気系に吸気マニホールド2、エアダクト3及びエアクリーナ4を備える。これら吸気マニホールド2、エアダクト3及びエアクリーナ4の内部により、エンジン1に外気を吸入させる一連の吸気通路5が構成される。また、エンジン1は、その排気系に排気マニホールド6、排気管7及び触媒コンバータ8を備える。これら排気マニホールド6、排気管7及び触媒コンバータ8の内部により、エンジン1から排気ガスを排出する一連の排気通路9が構成される。エンジン1には、複数の燃焼室10のそれぞれに対応して燃料噴射弁(インジェクタ)11が設けられる。これらインジェクタ11には、燃料タンク(図示略)から燃料ポンプ(図示略)により燃料が供給される。各インジェクタ11に供給された燃料は、各インジェクタ11が作動することにより、吸気ポート12へ向けて噴射される。吸気通路5には、エアクリーナ4を通って清浄化された空気が導入される。この導入された空気と噴射された燃料とが混合気を形成して各燃焼室10に吸入される。吸入された混合気は、各燃焼室10にて、点火装置13が作動することにより、点火されて爆発燃焼する。燃焼後の排気ガスは、排気通路9を通じて外部へ排出される。
吸気マニホールド2は、サージタンク14と、そのタンク14から各気筒へ分岐する複数の分岐パイプ15と、サージタンク14の空気流上流側に位置するスロットルボディ16とを備える。スロットルボディ16には、スロットルバルブ17が設けられる。スロットルバルブ17は、運転者によるアクセルペダル(図示略)の操作に連動して開閉する。スロットルバルブ17が開閉されることにより、吸気通路5を流れる空気量(吸気量)が調節される。サージタンク14は、吸気の脈動を沈静化する。
スロットルバルブ17には、その開度(スロットル開度)TAを検出するためのスロットルセンサ21が設けられる。サージタンク14には、吸気圧PMを検出するための吸気圧センサ22が設けられる。エンジン1には、その回転速度(エンジン回転速度)NEを検出するための回転速度センサ23が設けられる。エンジン1には、その内部を流れる冷却水の温度(冷却水温)THWを検出するための水温センサ24が設けられる。これらのセンサ21〜24により、エンジン1の運転状態を検出するための運転状態検出手段が構成される。
上記構成において、吸気系では、各インジェクタ11から噴射された燃料の一部が吸気ポート12の壁面に付着したり、エンジン1の停止中に各インジェクタ11のノズルから滴下した燃料が吸気ポート12の壁面に付着したりすることがある。これら壁面に付着した燃料が、エンジン1の停止中などに蒸発して吸気通路2を通じてエアクリーナ4から大気中へ漏洩するおそれがある。そこで、この実施形態の吸気系において、サージタンク14の中には、吸気ポート12などで発生した蒸発燃料(ベーパ)を積極的に分解処理するための箱形の光触媒装置31が設けられる。
この実施形態で、エンジン1及び光触媒装置31を制御するために、電子制御装置(ECU)20が設けられる。ECU20は、周知のように中央処理装置(CPU)及びメモリなどを備える。ECU20には、上記した各種センサ21〜24が接続される。同じく、ECU20には、各インジェクタ11、点火装置13及び光触媒装置31がそれぞれ接続される。この実施形態で、ECU20は、各種センサ21〜24からの検出信号に基づき、各インジェクタ11及び点火装置13を制御することにより、燃料噴射制御及び点火時期制御を実行する。また、この実施形態で、エンジン1の停止時に吸気系で発生するベーパが大気中へ漏洩するのを防止するために、ECU20は光触媒装置31を制御するようになっている。
図2に、光触媒装置31を縦断面図により示す。図3に、光触媒装置31を平断面図により示す。箱形をなす光触媒装置31は、光透過性材料より形成されるカバー32を含むケーシング33と、カバー32の外表面に設けられ、光の照射を受けてベーパを酸化分解するための光触媒34と、ケーシングの中に設けられ、カバー32の内側からカバー32に光を透過させて光触媒34に光を照射するための本発明の光照射手段としての複数の紫外線LED35とを備える。ケーシング33は、平面視で長方形をなし、その両端に取付用のブラケット33aを含む。これらブラケット33aは、サージタンク14の内壁にネジなどで固定される。ケーシング33の底部には、各紫外線LED35を駆動するための駆動回路36が設けられる。複数の紫外線LED35は、ケーシング33の基板33b上にて、2列に等間隔に配列される。光触媒34は、図2,3に太破線で示すように、カバー32の外表面に塗布され、担持されている。この光触媒34は、各紫外線LED35から光の照射を受けてベーパを酸化分解するようになっている。この実施形態で、光触媒34として、二酸化チタン(TiO2)を主成分とする材料が使用される。また、カバー32の材料として、光透過性材料である紫外線透過性アクリル樹脂が使用される。
この実施形態では、上記のようにサージタンク14に光触媒34と紫外線LED35を含む光触媒装置31が設けられえることにより吸気系装置が構成される。
以上説明した本実施形態の吸気系装置によれば、光触媒装置31がサージタンク14に取り付けられた状態で、そのカバー32の外表面に担持された光触媒34は、サージタンク14の中の雰囲気にさらされる。ここで、エンジン1の停止中に、吸気ポート12の壁面から発生するベーパなどが、吸気通路5を逆流してエアクリーナ4から大気中へ漏れ出ようとするとき、ECU20が光触媒装置31の各紫外線LED35を点灯させて、カバー32に光を透過させてカバー32の外表面の光触媒34に光を照射する。これにより、サージタンク14の中で、ベーパ中の炭化水素が、光の照射を受けた光触媒34の作用により酸化分解され、二酸化炭素と水に変えられる。この結果、エンジン1の吸気系で発生するベーパなどをサージタンク14で積極的に分解処理することができる。これにより、吸気系で発生するベーパなどがそのまま吸気系から大気中へ漏洩することを未然に防止することができる。
また、この実施形態では、吸気系におけるベーパの大気漏洩を防止するために、既存のサージタンク14の中に光触媒装置31を別途取り付ければ、サージタンク14に過大な加工を施す必要がない。このため、エンジンシステムにおいて、吸気系におけるベーパを分解処理することができる吸気系装置を容易に構成することができる。
ここで、光触媒によるベーパの酸化分解を想定した光触媒反応試験の結果を図4,5のグラフに示す。図6には、光触媒反応試験の概略を示す。この試験は、容量3リットルの評価袋101に、直径90mmのシャーレ102を収容して行われた。シャーレ102には、光触媒をコーティングした直径2mmの多数のガラスビーズを一層に敷き詰めた。この評価袋101を常温、常圧に設定した初期濃度200ppmのブタン(C410)雰囲気中に配置し、評価袋101に所定の光源103から紫外線強度4mW/cm2(真夏の太陽光レベル)の光を照射した。同様の試験を、光触媒をコーティングしないガラスビーズを使用して行った。
図4に、光照射後の時間経過に伴うブタン濃度の変化を示す。図5に、光照射後の時間経過時に伴う二酸化炭素濃度の変化を示す。図4から分かるように、光触媒をコーティングしたガラスビーズの試験では、光照射を開始してから120分経過する間に、ブタン濃度が200ppmから140ppm低下して60ppmとなった。これに対し、光触媒をコーティングしないガラスビーズの試験では、ブタン濃度は200ppmからほとんど変化しなかった。一方、図5から分かるように、光触媒をコーティングしたガラスビーズの試験では、光照射を開始してから120分が経過する間に、二酸化炭素(CO2)の濃度は400ppmから450ppm増加して850ppmとなった。これに対し、光触媒をコーティングしないガラスビーズの試験では、二酸化炭素の濃度は400ppmからほとんど変化しなかった。この試験結果から明らかなように、光触媒に光を照射することで、ブタンを酸化分解して二酸化炭素と水にできることが分かった。従って、光触媒による酸化分解の効果が、炭化水素(HC)を含むベーパにも有効であることが推察できる。
[第2実施形態]
次に、本発明の吸気系装置を具体化した第2実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
尚、以下に説明する各実施形態において、前記第1実施形態の構成と同等の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。以下には異なった点を中心に説明する。
この実施形態では、吸気系における光触媒装置31の配置の点で第1実施形態と構成が異なる。図7に、この実施形態のエンジンシステムを概略構成図により示す。すなわち、この実施形態では、スロットルバルブ17より空気流上流側に位置するエアダクト3の中に、上記したと同様の光触媒装置31が取り付けられる。
従って、この実施形態の吸気系装置によれば、エンジン1の吸気ポート12の付近で発生するベーパなどが、吸気通路5を逆流して大気中へ漏れ出ようとするとき、ECU20が光触媒装置31の各紫外線LED35を点灯させて光触媒34に光を照射する。これにより、エアダクト3の中で、ベーパ中の炭化水素が、光の照射を受けた光触媒34の作用により酸化分解され、二酸化炭素と水に変えられる。この結果、エンジン1の吸気系で発生するベーパなどをエアダクト13で積極的に分解処理することができる。これにより、吸気系で発生するベーパなどがそのまま吸気系から大気中へ漏洩することを未然に防止することができる。その他の作用効果は、第1実施形態のそれと基本的に同じである。
[第3実施形態]
次に、本発明におけるエンジンの吸気系装置及び光触媒装置を具体化した第3実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
この実施形態では、サージタンク14の光触媒装置41につき第1実施形態と構成が異なる。図8に、この実施形態におけるエンジンシステムを概略構成図により示す。すなわち、この実施形態で、光触媒装置41は、電球形をなし、それらがサージタンク14の中に3個取り付けられる。
図9に、サージタンク14の内壁に取り付けられた3個の光触媒装置41を断面図により示す。電球形をなす光触媒装置41は、光透過性材料より形成される球状のカバー42を含むケーシング43と、カバー42の外表面に設けられ、光の照射を受けて蒸発燃料を酸化分解するための光触媒44と、ケーシング43の中に設けられ、カバー42の内側からカバー42に光を透過させて光触媒44に光を照射するための本発明の光照射手段としての一つの紫外線LED45とを備える。ケーシング43は、筒状の基軸43aを備え、その基軸43aの基端部がサージタンク14の内壁に固定される。この基軸43aの先端部に紫外線LED45が取り付けられる。基軸43aの内部には、紫外線LED45を駆動するための駆動回路が設けられる。光触媒44は、図9に太破線で示すように、カバー42の外表面に塗布され、担持されている。この光触媒44は、紫外線LED45から光の照射を受けてベーパを酸化分解するようになっている。この実施形態で、光触媒44として、二酸化チタン(TiO2)を主成分とする材料が使用される。
従って、この実施形態でも、基本的には、第1実施形態の吸気系装置及び光触媒装置31と同様の作用効果を得ることができる。また、この実施形態では、光触媒装置41が電球形をなしコンパクトであることから、設置空間の大きさに応じて光触媒装置41の数を増減して設置することが容易にできる。
[第4実施形態]
次に、本発明における光触媒装置を具体化した第4実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
この実施形態では、光触媒装置46の構成の点で第3実施形態と異なる。図10に、この実施形態の光触媒装置46を断面図により示す。すなわち、この実施形態で、光触媒装置46は、カバー42の表面に多数の凸凹曲面が形成され、その外表面に光触媒44が塗布され、担持されている。
従って、この実施形態では、カバー42の表面積が凸凹の分だけ多くなり、光触媒44をより多く担持させることができる。これにより、光の照射を受けた光触媒44の作用を増大させることができ、一つの光触媒装置46により多くのベーパが酸化分解され、二酸化炭素と水に変えられる。この結果、第3実施形態の光触媒装置31に比べてベーパをより多く分解処理することができる。
[第5実施形態]
次に、本発明におけるエンジンの吸気系装置及び光触媒装置を具体化した第5実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
この実施形態では、吸気マニホールド2の分岐パイプ15とエアダクト3の2箇所に光触媒装置51,52が設けられる点と、それら光触媒装置51,52の構成の点で前記各実施形態と異なる。図11に、この実施形態におけるエンジンシステムを概略構成図により示す。図12に、光触媒装置51の構成を斜視図により示す。図13に、図12の縦断面図を示す。すなわち、この実施形態で、吸気マニホールド2の分岐パイプ15に設けられた光触媒装置51は、分岐パイプ15の内周面に塗布されて担持された光触媒53と、その分岐パイプ15の一部に設けられた本発明の光照射手段としての複数の紫外線LED54とを備える。光触媒53は、分岐パイプ15の内壁の一部に筒状に塗布されて担持される。各紫外線LED54は、分岐パイプ15に複数形成された取付孔55に取り付けられる。分岐パイプ15の内側において、各取付孔55には、集光用のレンズ56が装着される。分岐パイプ15の外周部分には、各紫外線LED54を覆うカバー57が装着される。エアダクト3に設けられる光触媒装置52の構成は、上記した光触媒装置51のそれと同じである。
従って、この実施形態によれば、エンジン1の吸気ポート12の付近で発生するベーパなどが、吸気通路5を逆流して大気中へ漏れ出ようとするとき、ECU20が光触媒装置51,52の各紫外線LED54を点灯させて光触媒53に光を照射する。これにより、吸気マニホールド2の各分岐パイプ15の中で、あるいは、エアダクト3の中で、ベーパ中の炭化水素が、光の照射を受けた光触媒53の作用により酸化分解され、二酸化炭素と水に変えられる。この結果、エンジン1の吸気系で発生するベーパを吸気マニホールド2及びエアダクト3で積極的に分解処理することができる。これにより、吸気系で発生するベーパなどがそのまま吸気系から大気中へ漏洩することを未然に防止することができる。特に、この実施形態では、吸気マニホールド2とエアダクト3に光触媒装置51,52を設けているので、吸気系全体としてベーパの分解処理能力を高めることができる。
[第6実施形態]
次に、本発明におけるエンジンの吸気系装置及びエアクリーナを具体化した第6実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
この実施形態では、光触媒装置61をエアクリーナ4にユニット化して設けた点で、前記各実施形態と構成が異なる。図14に、この実施形態のエンジンシステムを概略構成図により示す。図15に、この実施形態のエアクリーナ4を断面図により示す。すなわち、この実施形態で、エアクリーナ4は、エンジン1に吸入される空気が流れるケーシング62と、そのケーシング62の中に設けられ、空気を濾過するためのエレメント63とを備える。ケーシング62は、上下に配置されて結合された上箱64及び下箱65から構成される。上箱64と下箱65は、それぞれの開口64a,65aを整合させて結合される。そして、これら開口64a,65aの部分にエレメント63が配置される。エレメント63は、波板状に形成される。上箱64には、エアダクト3に通じる空気出口64bが設けられる。下箱65には、外部に通じる空気入口65bが設けられる。図15において、太線矢印の方向は、エアクリーナ4における空気流の方向を示す。この実施形態で、上箱64の天井壁面には、図15に太破線で示すように、光触媒66が塗布され、担持されている。また、上箱64の中には、光触媒66に光を照射するための本発明の光照射手段に相当する複数の紫外線LED67が設けられる。これら紫外線LED67、上箱64の内壁に片持ち支持されたブラケット68の上面に固定される。このブラケット68の基端部において、上箱64の外側には、各紫外線LED67を駆動するための駆動回路69が固定される。この駆動回路69が、ECU20に接続される。
従って、この実施形態の構成によれば、エアクリーナ4がエンジン1の吸気系に組み付けられた状態で、ケーシング62を流れる空気はエレメント63で濾過されて清浄化され、エンジン1に吸入される。ここで、吸気ポート12の付近で発生するベーパなどが、吸気通路5を逆流して大気中へ漏れ出ようとするとき、ECU20が各紫外線LED67を点灯させて光触媒66に光を照射する。これにより、空気出口64bから上箱64に入ったところで、ベーパ中の炭化水素が、光の照射を受けた光触媒66の作用により酸化分解され、二酸化炭素と水に変えられる。この結果、エンジン1の吸気系で発生するベーパなどをエアクリーナ4で積極的に分解処理することができる。これにより、吸気系で発生するベーパなどがそのまま吸気系から大気中へ漏洩することを未然に防止することができる。
[第7実施形態]
次に、本発明におけるエアクリーナを具体化した第7実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
この実施形態では、エアクリーナ4の光触媒装置70につき前記第6実施形態と構成が異なる。図16に、この実施形態のエアクリーナ4を断面図により示す。すなわち、この実施形態では、光触媒66が、エレメント63の空気流下流側の表面に塗布されて担持される。また、各紫外線LED67は、エレメント63へ向けてブラケット68の下側に取り付けられる。
従って、この実施形態では、吸気ポート12の付近で発生するベーパなどが、吸気通路5を逆流して大気中へ漏れ出ようとするとき、各紫外線LED67が点灯して光触媒66に光を照射する。これにより、上箱64の中でベーパがエレメント63を通る前に、ベーパ中の炭化水素が、光の照射を受けた光触媒66の作用により酸化分解され、二酸化炭素と水に変えられる。この結果、エンジン1の吸気系で発生するベーパなどをエアクリーナ4で積極的に分解処理することができる。これにより、吸気系で発生するベーパなどがそのまま吸気系から大気中へ漏洩することを未然に防止することができる。
[第8実施形態]
次に、本発明におけるエアクリーナを具体化した第8実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
この実施形態では、エアクリーナ4の光触媒装置71につき前記第7実施形態と構成が異なる。図17に、この実施形態のエアクリーナ4を断面図により示す。すなわち、この実施形態では、光触媒66が、エレメント63の空気流上流側の表面に塗布されて担持される。また、ブラケット68は、下箱65の中に片持ち支持される。各紫外線LED67は、エレメント63へ向けてブラケット68の上側に取り付けられ、駆動回路69が下箱65の外側に固定される。
従って、この実施形態では、吸気ポート12の付近で発生するベーパなどが、吸気通路5を逆流して大気中へ漏れ出ようとするとき、各紫外線LED67が点灯して光触媒66に光を照射する。これにより、下箱65の中でベーパがエレメント63を通った後に、ベーパ中の炭化水素が、光の照射を受けた光触媒66の作用により酸化分解され、二酸化炭素と水に変えられる。この結果、エンジン1の吸気系で発生するベーパなどをエアクリーナ4で積極的に分解処理することができる。これにより、吸気系で発生するベーパなどがそのまま吸気系から大気中へ漏洩することを未然に防止することができる。
[第9実施形態]
次に、本発明におけるエアクリーナを具体化した第9実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
この実施形態では、エアクリーナ4の光触媒装置72につき前記第8実施形態と構成が異なる。図18に、この実施形態のエアクリーナ4を断面図により示す。すなわち、この実施形態では、光触媒66が、下箱65の底壁表面に塗布されて担持される。また、各紫外線LED67は、下方へ向けてブラケット68の下側に取り付けられる。
従って、この実施形態では、吸気ポート12の付近で発生するベーパなどが、吸気通路5を逆流して大気中へ漏れ出ようとするとき、各紫外線LED67が点灯して光触媒66に光を照射する。これにより、下箱65の中でエレメント63を通過したベーパが空気入口65bから漏れ出る前に、ベーパ中の炭化水素が、光の照射を受けた光触媒66の作用により酸化分解され、二酸化炭素と水に変えられる。この結果、エンジン1の吸気系で発生するベーパなどをエアクリーナ4で積極的に分解処理することができる。これにより、吸気系で発生するベーパなどがそのまま吸気系から大気中へ漏洩することを未然に防止することができる。
[第10実施形態]
次に、本発明におけるエアクリーナを具体化した第10実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
この実施形態では、エアクリーナ4の光触媒装置73につき前記第6乃至9の実施形態と構成が異なる。図19に、この実施形態のエアクリーナ4を断面図により示す。すなわち、この実施形態では、下箱65の中に、空気入口65bを開閉する開閉蓋74が設けられる。また、下箱65には、開閉蓋74を駆動するためのモータ75が設けられる。この開閉蓋74の内側表面には、光触媒66が塗布されて担持される。また、開閉蓋74と対向する下箱65の内壁には、複数の紫外線LED67が、開閉蓋74へ向いて取り付けられる。
従って、この実施形態では、開閉蓋74が空気入口64bを閉じた状態では、下箱65を密閉することができ、下箱645の中のベーパが、大気中へ漏れ出ることを防止することができる。このとき、各紫外線LED67を点灯して光触媒66に光を照射する。これにより、下箱65の中において、ベーパ中の炭化水素が、光の照射を受けた光触媒66の作用により酸化分解され、二酸化炭素と水に変えられる。この結果、エンジン1の吸気系で発生するベーパなどをエアクリーナ4で積極的に分解処理することができる。これにより、吸気系で発生するベーパなどがそのまま吸気系から大気中へ漏洩することを未然に防止することができる。
尚、この発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で以下のように実施することもできる。
(1)前記各実施形態では、光触媒に光を照射するための光照射手段として、紫外線LED35,45,54,67を使用したが、太陽光を光ファイバに導入して光触媒に光を照射するように構成してもよい。この構成によれば、紫外線LEDなどを電気的に作動させる必要がなく、ベーパなどの分解処理に要するエネルギーの省力化を図ることができる。
(2)前記各実施形態では、光触媒として二酸化チタン(TiO2)を使用したが、光触媒として、セレン化カドミウム(CdSe)や硫化カドミウム(CdS)を使用したり、酸化スズ(SnO2)や酸化ニオブ(Nb25)を使用したりしてもよい。
(3)前記第1乃至4の実施形態では、光透過性材料として光透過性のアクリル樹脂を用いたが、光透過性のフッ素樹脂や光透過性のポリエステル樹脂を用いてもよい。
(4)第6乃至9の実施形態では、上箱64の内壁、下箱65の内壁、またはエレメント63の表面のいずれかに光触媒66を担持させたが、上箱又は下箱の内壁と、エレメントの表面との両方に光触媒を担持させてもよい。この場合、全ての光触媒に対して光が照射されるように紫外線LEDなどの光照射手段を配置する必要がある。
第1実施形態のエンジンシステムを示す概略構成図。 光触媒装置を示す縦断面図。 光触媒装置を示す平断面図。 光触媒反応試験結果を示すグラフ。 光触媒反応試験結果を示すグラフ。 光触媒反応試験を示す概略図。 第2実施形態のエンジンシステムを示す概略構成図。 第3実施形態のエンジンシステムを示す概略構成図。 光触媒装置を示す断面図。 第4実施形態の光触媒装置を示す断面図。 第5実施形態のエンジンシステムを示す概略構成図。 光触媒装置を示す斜視図。 光触媒装置を示す断面図。 第6実施形態のエンジンシステムを示す概略構成図。 エアクリーナを示す断面図。 第7実施形態のエアクリーナを示す断面図。 第8実施形態のエアクリーナを示す断面図。 第9実施形態のエアクリーナを示す断面図。 第10実施形態のエアクリーナを示す断面図。
符号の説明
1 エンジン
2 吸気マニホールド
3 エアダクト
4 エアクリーナ
5 吸気通路
14 サージタンク
17 スロットルバルブ
31 光触媒装置
32 カバー
33 ケーシング
34 光触媒
35 紫外線LED(光照射手段)
41 光触媒装置
42 カバー
43 ケーシング
44 光触媒
45 紫外線LED(光照射手段)
46 光触媒装置
51 光触媒装置
52 光触媒装置
53 光触媒
54 紫外線LED(光照射手段)
61 光触媒装置
62 ケーシング
63 エレメント
66 光触媒
67 紫外線LED(光照射手段)
70 光触媒装置
71 光触媒装置
72 光触媒装置
73 光触媒装置

Claims (7)

  1. エンジンに吸入される空気が流れる通路を備えたエンジンの吸気系装置であって、
    前記通路の中に設けられ、光の照射を受けて蒸発燃料を酸化分解するための光触媒と、
    前記光触媒に光を照射するための光照射手段と
    を備えたことを特徴とするエンジンの吸気系装置。
  2. エンジンに吸入される空気が流れる通路を備えたエンジンの吸気系装置であって、
    前記エンジンに接続される吸気マニホールドと、
    前記吸気マニホールドの中に設けられ、光の照射を受けて蒸発燃料を酸化分解するための光触媒と、
    前記吸気マニホールドに設けられ、前記光触媒に光を照射するための光照射手段と
    を備えたことを特徴とするエンジンの吸気系装置。
  3. エンジンに吸入される空気が流れる通路を備えたエンジンの吸気系装置であって、
    前記エンジンに吸入される空気の脈動を沈静化するためのサージタンクと、
    前記サージタンクの中に設けられ、光の照射を受けて蒸発燃料を酸化分解するための光触媒と、
    前記サージタンクに設けられ、前記光触媒に光を照射するための光照射手段と
    を備えたことを特徴とするエンジンの吸気系装置。
  4. エンジンに吸入される空気が流れる通路を備えたエンジンの吸気系装置であって、
    前記通路に設けられるスロットルバルブと、
    前記スロットルバルブより空気流上流側に設けられるエアダクトと、
    前記エアダクトの中に設けられ、光の照射を受けて蒸発燃料を酸化分解するための光触媒と、
    前記エアダクトに設けられ、前記光触媒に光を照射するための光照射手段と
    を備えたことを特徴とするエンジンの吸気系装置。
  5. エンジンに吸入される空気が流れる通路を備えたエンジンの吸気系装置であって、
    前記通路を流れる空気を清浄化するためのエアクリーナと、
    前記エアクリーナの中に設けられ、光の照射を受けて蒸発燃料を酸化解するための光触媒と、
    前記エアクリーナに設けられ、前記光触媒に光を照射するための光照射手段と
    を備えたことを特徴とするエンジンの吸気系装置。
  6. エンジンに吸入される空気が流れるケーシングと、
    前記ケーシングの中に設けられ、前記空気を濾過するためのエレメントと
    を備えたエアクリーナであって、
    前記ケーシングの中に設けられ、光の照射を受けて蒸発燃料を酸化解するための光触媒と、
    前記ケーシングに設けられ、前記光触媒に光を照射するための光照射手段と
    を備えたことを特徴とするエアクリーナ。
  7. エンジンの吸気系に設けられる光触媒装置であって、
    光透過性材料より形成されるカバーを含むケーシングと、
    前記カバーの外表面に設けられ、光の照射を受けて蒸発燃料を酸化分解するための光触媒と、
    前記ケーシングに設けられ、前記カバーの内側から前記カバーに光を透過させて前記光触媒に光を照射するための光照射手段と
    を備えたことを特徴とする光触媒装置。
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