JP2005306480A - 折り込んだ包装シートを収容した包装容器と容器入り食品 - Google Patents

折り込んだ包装シートを収容した包装容器と容器入り食品 Download PDF

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Abstract

【課題】 食品の包装材として紙袋の持つ長所と箱形容器の持つ長所の双方を兼ね備えるようにした、ファーストフード店などで好適に用いられる包装容器と容器入り食品を提供する。
【解決手段】 下容器部分2と上容器部分3がヒンジ部4を介して開放姿勢と閉鎖姿勢とを選択的に取りうるようにされた容器本体1内に、収容した食品50をラッピングできる大きさの包装シート10を予め折り込んだ状態で下容器部分2の底部7に収容する。食するときに包装シート10を引き出しかつ展開して、収容した食品50をラッピングする。【選択図】 図4

Description

本発明は包装容器に関し、特に、ファーストフード店において提供されるハンバーガーなどの食品を収納するのに適した包装容器と容器入り食品に関する。
ファーストフード店でハンバーガーなどの食品を提供する場合、ポリエチレンフィルムなどをラミネートした紙で作った袋を用いる場合と、下容器部分と上容器部分がヒンジ部を介して開放姿勢と閉鎖姿勢とを選択的に取りうるようにされた箱型容器(クラムシェル型容器)を用いる場合とがある。特に食品がハンバーガーの場合、比較的薄手のものは紙袋に入れて提供され、3段、4段と多段に積み上げて高さの高くされたハンバーガーはクラムシェル型の箱形容器に入れて提供されることが多い。
特許文献1(特開2003−72749号公報)には、クラムシェル型箱形容器の一例が示されており、そこにおいて、収納したハンバーガーを箱から取り出さずに食べることができるように、下容器部分と上容器部分の先端側が外側に反転可能となっている。反転させることにより開放した部分から収容したハンバーガーを露出させて、箱を手で持った状態でハンバーガーを食べることができる。
ハンバーガーなどを包装する他のパックとして、特許文献2(特表2002−520233号公報)には、側壁と端壁を備えた矩形のベースを有するトレーと、トレーに付着されたラッピング材とからなるフードパックが記載されており、ラッピング材に食品を入れた後、トレー内に収まる形にラッピング材を折り込み、かつ、ベースに備えた端壁を立ち上げることにより、包装は完成するようになっている。
特開2003−72749号公報 特表2002−520233号公報
ハンバーガーなどの食品は柔らかくまた潰れやすい。さらに、種類によっては汁の出やすいものもある。紙袋に包んで提供する場合は、開封後、食品に手を触れることなく食べることができ、また食品がこぼれ出ることもないので、ハンドリングが容易である利点がある。しかし、通常、気密性であることから、長い時間袋に入れたままにしておくと、食品から出る熱や水蒸気により食感が変化するおそれがある。また、持ち運んでいるときに、食品を潰してしまうことも起こり得る。
箱形容器で提供する場合には、収容した食品と容器の間に適度な空間が常時形成されており、食品の食感が良好に保たれ、また、持ち運ぶときに不用意に食品が潰れるようなことも回避することができる。しかし、箱を開いた後、ハンバーガーのような食品を直接手で取りだして食べることとなるので、手に食品の一部が付着したり、また、食品の一部がこぼれ出すという課題が残されている。特許文献1に記載される形態の容器を用いる場合には、箱の一部を開いた状態で食品を食べることができ、基本的には、食品を手でつかんで取り出す必要がないので、手が汚れない利点がある。しかし、食品の残りが少なくなったときに食べづらくなり、手で取り出すことが必要となることがある。その場合には、食品の一部こぼれや、汁気の多い食品の場合には、食品から汁が出た状態となり、手を汚すことにもなりかねない。
特許文献2に記載される形態のフードパックは、側壁と端壁を備えたトレーを備えており、端壁を立ち上げることにより包装は完成するので、収容した食品が不用意に潰れることはある程度回避できる。また、ラッピング材で食品を包むようにしており、食品を食べるときにラッピング材の上から食品をつかむことができ、手が汚れることはない。食品の一部や汁が外に漏れ出ることもない。しかし、フードパック内に食品を収容した後、トレー内に収まる形にラッピング材を折り込んで包装食品とするまでの工程数が多く、迅速な処理が求められるファーストフード店での使用には不向きである。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、食品の包装材として紙袋の持つ長所と箱形容器の持つ長所の双方を兼ね備えるようにした、ファーストフード店などで好適に用いられる包装容器と容器入り食品を提供することを目的とする。
本発明による包装容器の第1の形態は、下容器部分と上容器部分がヒンジ部を介して開放姿勢と閉鎖姿勢とを選択的に取りうるようにされた容器本体と、収容した食品をラッピングできる大きさの包装シートとを備え、包装シートは予め折り込んだ状態で下容器部分の底部に収容されており、食するときに包装シートを展開することにより収容した食品をラッピングできるようにされていることを特徴とする。
本発明において、容器本体は従来知られたいわゆるクラムシェル型の箱形容器であってよく、例えば前記特許文献1に記載されるような包装容器を用いることができる。ただし、後記するように本発明の包装容器では包装シートを併せて用いることから、下容器部分と上容器部分の先端側が外側に反転可能となる構成は不要であり、単に、下容器部分と上容器部分がヒンジ部を介して開放姿勢と閉鎖姿勢とを選択的に取りうるようにされていればよい。従って、容器本体の構成を簡素化できる利点ももたらされる。
本発明において、包装シートは、容器本体に収容した食品を食べるときに、食品をラッピングできるものであればよいが、好ましくは、紙とポリエチレンフィルムなどの樹脂フィルムを積層したものが用いられ、樹脂フィルム側が食品側となるようにして、かつ、予め折り込んだ状態で下容器部分の底部に収容される。折り込み方に特に制限はないが、収容した食品を食べるときに容易に展開できるような折り込み方が望ましい。好ましくは、包装シートとして、両側部を中央部の裏面側に両側の拡幅部を折り込んだ折り込み部を少なくとも有するものが用いられる。
なお、本発明において、包装シートは展開したときに全体が一葉のシート状態となるものであってもよく、収容した食品を取り込むことのできる開口部を備えた袋状のものであってもよい。従って、本発明において、「包装シート」の語はその双方を含む意味で用いており、「ラッピング」の語も一葉のシート状態のもので食品を包み込む場合と、袋状のものにその開口部から食品を取り込んでその全部または一部を袋内に収容する場合の双方の意味で用いている。
食品包装体を作るに当たっては、最初に、容器本体を開放姿勢とし、下容器部分の底部に折り込まれた状態の包装シートを置く。その上に、収容すべき食品を置く。食品が例えばハンバーガーのように多層構造のものであり、店頭で各層の積み重ねが行われるような場合には、包装シートの上に下食材を置き、その上に順次所要の食材を重ねるようにする。最上位となる食材は、隣接する上容器部分の底部に裏返しした状態で置くようにしてもよい。
そのようにして所要の食品を収納した後、ヒンジ部を利用して上容器部分を回動させて下容器部分に重ね合わせ、容器本体を閉鎖姿勢とすることにより、本発明の包装容器を用いた食品包装体は完成する。その状態で、購買者に提供される。この食品包装体では、収容した食品と容器本体には適度な空間が確保されており、通気性、保温性、保形性など従来の箱形容器のもつ長所はそのまま保持される。
購買者が食品を食べるときは、上容器部分を開いて容器本体を開放姿勢とし、折り込んである包装シートの下に指先を入れて、食品を包装シートと共に持ち上げる。次に、包装シートを展開して開いた状態とし、包装シート全体で食品を包み込む(ラッピングする)。包装シートの上から食品をつかみ、包装シートの一部を開口し、そこから露出している食品の部分から食べるようにする。包装シートが袋状のものである場合には、開口部を開いた状態とし、そこから食品の一部または全部を袋内に取り込み、開口部から露出している食品の部分から食べるようにする。
このようにすることにより、食品を直接手で触ることなく食品全体を食べ終えることができる。また、その過程で食品は十分に包装シートで包まれているので、食品の一部がこぼれ出ることはなく、汁の多い食品でも汁が飛び出ることはない。すなわち、食品を食べるときには、袋に食品を入れて提供される場合の長所をそのまま保持することができる。
好ましい態様において、食品を入れて容器本体を閉鎖姿勢としたときに一部が下容器部分あるいは容器本体から飛び出る状態となるようにして下容器部分の底部に包装シートが収容され、食するときに該飛び出ている部分をもって引き出すことにより包装シートは部分的に展開することができるようにされる。この態様では、包装シートの飛び出ている部分をもって引き出すことにより、包装シートを長手方向に容易に展開することができるので、以後のラッピング作業が容易化する。
上記の態様において、包装シートの飛び出ている部分をもって引き出すときに、引き出しの程度によっては、包装シート全体が容器本体から飛び出してしまうことが起こり得る。その場合には、包装シートを展開した状態とした後、食品をラッピングすればよいが、その過程で食品を手でつかみ出す工程が必要となり、好ましくない。それを回避するために、他の態様では、包装シートの容器本体から飛び出ている部分とは反対側の端部を下容器部分に容易に剥離できる程度の接着力で接着させておくようにする。それにより、不用意に包装シートが外部に引き出されてしまうのを回避することができる。
上記の態様の場合、包装シートおよび下容器部分にわずかとはいえ粘着剤が露出することとなる。それが望ましくない場合には、包装シートの接着部近傍にはミシン目のような易破断部を形成することが望ましい。易破断部で包装シートが容器本体から分離することにより、分離した包装シート側には粘着剤はなく、また、容器本体側の粘着剤は残った包装シート部分に覆われているので、露出することはない。
不用意に包装シート全体が引き出されてしまうのを回避する他の手段として、包装シートの容器本体から飛び出ている部分とは反対側の端部に立ち上がり部を構成し、その立ち上がり部を、包装シートが下容器部分の底部に収容されているときに下容器部分の側壁に近接して位置させるようにしてもよい。この態様では、包装シートを引き出すときに、その立ち上がり部が収容した食品の側面に衝接することから抵抗体として機能することとなり、不用意な引き抜きを回避することができる。また、粘着剤を使用しないので、食品に粘着剤が付着するというような不都合は生じない。
前記のように、本発明による包装容器において、包装シートとして収容した食品を取り込むことのできる開口部を備えた袋状のものを用いることもできる。その場合にも、好ましくは、包装シートは食品を入れて容器本体を閉鎖姿勢としたときに一部が飛び出る状態で下容器部分の底部に収容され、かつ食するときに該飛び出ている部分を引くことにより包装シートは収容した食品を取り込むことのできる大きさにその開口部が開いた状態となり得るようにして収容される。この態様では、包装シートの飛び出ている部分を引く(好ましくは斜め上に引き上げる)ことにより、開口部が大きく開いた状態となるので、以後のラッピング作業、すなわち、袋状の包装シートの中に食品の全部または一部を取り込む作業を円滑に行うことができる。
本発明による包装容器の第2の形態は、下容器部分と上容器部分がヒンジ部を介して開放姿勢と閉鎖姿勢とを選択的に取りうるようにされた容器本体と、収容した食品をラッピングできる大きさの包装シートとからなり、包装シートは予め折り込んだ状態で下容器部分の底部と上容器部分の底部にわたるようにして収容されており、食するときに包装シートを展開することにより収容した食品をラッピングできるようにされていることを特徴とする。なお、上記第2の形態の包装容器では、収容した食品を取り込むことのできる開口部を備えた袋状の包装シートは用いられない。
この形態の包装容器の使用態様は、包装シートの設置態様を除いて上記した第1の形態のものと同様であり、同様な作用効果が得られる。ただ、この食品包装体では、収容した食品の側面および上面にまで包装シートが及んでいるので、食品と包装シートの接触面積が第1の形態のものと比較して大きくなる不利益がある。しかし、包装容器を開放姿勢として食品を取り出す際に、容器本体のヒンジ部側から指を差し入れるだけで、包装シートの上から食品をつかみ出し、直ちに包装シートの展開と食品のラッピングを行うことができるので、折り込んである包装シートを最初に引き出す工程を省略できる利点がある。
また、本発明は、前記包装容器の中に食品を入れて包装してなる容器入り食品を提供する。
本発明によれば、食品の包装材として紙袋の持つ長所と箱形容器の持つ長所の双方を兼ね備えた包装容器が得られる。本発明による包装容器は、ファーストフード店でのハンバーガーの提供用容器として特に優れた効果を発揮する。また、本発明による容器入り食品は、前記包装容器の中にハンバーガーなどの食品を入れて包装したものなので、内部の食品の食感が良好に保たれ、食する際に手を汚すこともなく、店内用、テイクアウト用として利便性を有する。
以下、図面を参照しながら本発明を説明する。図1は本発明で用いる容器本体の一例を示しており、図1aは開いた状態(開放姿勢)を、図1bは閉じた状態(閉鎖姿勢)を示す。図2は包装シートの一例を示す展開図であり、図3はそれを折り込む場合の一例を示している。図4は本発明による包装容器を用いて食品を包装する前の状態を示しており、図5〜図11は食品を包装しかつ包装した食品を食べるまでの手順を順を追って説明している。
図1に示す容器本体1は、前記特許文献1に記載されるような紙を素材とする全体として箱形の容器(クラムシェル型箱形容器)であり、下容器部分2と上容器部分3がヒンジ部4を介して開放姿勢と閉鎖姿勢とを選択的に取りうるようになっている。図1bに示す閉鎖姿勢にあるときに、下容器部分2に形成した突片5,5と上容器部分3に形成した係止片6,6とが係合して、蓋をなす上容器部分3が自由に開放するのを阻止している。なお、本発明において図1に示す形状の容器本体1は一つの例であって、その材質や形状、大きさ等は任意である。以下ではこの包装容器1に食品としてハンバーガー50を収容する場合を例として本発明を説明する。
包装シート10は、薄手の折り込み可能な材料で作られる。好ましくは紙とポリエチレンフィルムなどの樹脂フィルムを積層したものが用いられる。図2に示す包装シート10は、中央領域部11と、その全長の前方向の2/3程度において両側に広がる拡幅部12a,12bとを有し、中央領域部11の前端側は舌片状の突出部13となっている。また、中央領域部11の拡幅部12a,12bを有しない後方領域部14の後端には立ち上がり部15とされる幅の狭い領域が設けてある。包装シート10の中央領域部11の幅Wは下容器部分2の底部7の幅W1とほぼ同じかやや狭くされ、後方領域部14の長さLは下容器部分2の底部7の長さL1とほぼ同じかやや短くされる。
この包装シート10は図3に示すようにして折り込まれる。すなわち、樹脂フィルムが積層してある場合には樹脂フィルムが裏面になるようにして、包装シート10を開いた状態とする(図3a)。最初に一方の拡幅部12aを中央領域部11の上に折り込み(図3b)、その上にもう一方の拡幅部12bを折り込む(図3c)。次に、折り込んだ部分全体(16,17)を後方領域部14側に折り畳み、再び、下容器部分2の底部7の長さL1よりも長い長さ17の分だけ反対側に折り返す(図3d)。それにより、舌片状の突出部13が前記後方領域部14の一方(図では右側)に飛び出た状態で全体がコンパクトに折り込まれる。
ハンバーガー50を収容するに際し、図4に示すように、開放姿勢とした容器本体1と、上記のように折り込んだ包装シート10と、下食材51と上食材52と中食材53とからなるハンバーガー50を用意する。最初に、図5に示すように、下容器部分2の底部7内に、折り込んだ包装シート10を折り畳んだ部分(16,17)が底部7側となるようにして入れ込む。前記したように、折り返した部分の長さ17は、下容器部分2の底部7の長さL1よりも長くされているので、入れ込んだ状態で、舌片状の突出部13は下容器部分2から飛び出た状態となる。また、後方領域部14の後端に設けられた立ち上がり部15は、下容器部分2のヒンジ部4側の側壁2aに沿って立ち上った姿勢となる。その状態で、図6に示すように、入れ込んだ包装シート10の上にハンバーガー50を置く。なお、図示の例では、ハンバーガー50はすでに3層に組み上げられたものを示しているが、下食材51を入れ込んだ包装シート10の上に置き、上食材52は上容器部分3の底部に裏返して置き、その状態で下食材51の上に中食材53を積層するようにしてもよい。
ハンバーガー50を入れた後、上容器部分3をヒンジ部4を支点として回転し、下容器部分2の上に蓋をするようにして重ね合わせることにより、図7に示すように、ハンバーガー50を収容した食品包装体20は完成する。この状態で包装シート10の前記舌片状の突出部13は一部あるいは全部が外に飛び出たようになる。また、この状態は、収容したハンバーガー50(容器入り食品)と容器本体1との間に適度な空間が確保されており、通気性、保温性、保形性など従来の箱形容器のもつ長所はそのまま保持される。
図7に示す状態で提供される食品包装体20を購買者が中身(ハンバーガー50)を食べるときは、最初に上容器部分3を開く。次に、下容器部分2から飛び出ている包装シート10の部分、すなわち舌片状の突出部13を指でつまみ、後方領域部14をハンバーガー50の下に残した状態で外側に引き出す。それにより、図8に示すように、包装シート10の前記折り畳んだ部分16,17はハンバーガー50の下から外に飛び出てくる。
その後、裏側に手を入れて左右の拡幅部12a、12bを開き(図9)、ハンバーガー50の上に被せ(図10)、包装シート10の中央領域部11の下から手を入れてハンバーガー50を下容器部分2から取り出す。そして、図11に示すように、先に広げておいた拡幅部12a、12bでハンバーガー50をラッピングする。それにより、ハンバーガー50は包装シート10の樹脂フィルムを積層した面でもって包み込まれる。包装シート10の一部を開いてラッピングされていない部分を作り、そこからハンバーガー50を食べるようにする。なお、包装シート10を引き出すときに、前記立ち上がり部15は抵抗体として作用するので、包装シート10全体が外に飛び出るのを抑制できる。もちろん、このような立ち上がり部15は省略してもよい。
上記のように、購買者は、手や指先をハンバーガー50に直接触れることなくハンバーガー50を食べることができる。食べ終わるまでハンバーガー50を包装シート10でラッピングされた状態としておくことができるので、食材がこぼれることもなく、汁気の多い食材の場合でも、汁がこぼれたり汁で手が汚れることも防止できる。
図示しないが、立ち上がり部15を粘着剤により下容器部分2の側壁あるいは底部に容易に剥離するように貼り付けておいてもよい。それにより、不用意に包装シート10が外部に引き出されてしまうのを回避できる。また、立ち上がり部15の接着部近傍にはミシン目のような易破断部を形成しておいてもよい。この場合、易破断部で包装シート10が下容器部分2から分離するので、分離した包装シート側には粘着剤はなく、また、下容器本体2側の粘着剤は残った立ち上がり部15で覆われているので、粘着剤が露出することはない。
図2に示した包装シート10は包装シートの一例であって、折り込みと展開が可能であり、かつ、展開後に食品(ハンバーガー50)をラッピング出きるものであれば、その形状は任意である。また、折り込み方も、最終的に展開したときに積層した樹脂フィルム側がハンバーガー50側となればよく、図3に示した折り込み方に限られない。
図12に示す包装シート10は、図2に示したものの後方領域部14と左右の拡幅部12a、12bとを扇形片18,18で繋いでいる点で異なっている。このような繋ぎ部を設けることにより、より確実なラッピングが得られ、食材や汁のこぼれ出をより確実に阻止することができる。図13に示すものは、左右の拡幅部12a、12bが中央領域部11の先端まで延びている点と、左右の拡幅部12a、12bと中央領域部11との境目の先端側に切り込み19,19が入っている点で異なっている。この形態では、折り込んだときの前記した下容器部分2から飛び出る部分は3枚のシートが折り重なった状態となるが、ラッピングのための領域が広くなる利点がある。切り込み19,19を設けたことにより、展開とラッピングが容易となる。
図14に示す包装シート10aは全体が矩形状である。この形態でも、中央領域部11の上に左右の拡幅部12a、12bを折り込むことにより、上記した包装シート10と同じようにして使用することができる。さらに、この形態の包装シート10aは図15に示すような使い方もできる。すなわち、中央領域部11の上に左右の拡幅部12a、12bを折り込んだ長尺状のものを、折り込んだ側が下側となるようにして、上容器部分3と下容器部分2とに亘ってそのまま置く。そして、この場合には容器本体1から外に飛び出ている包装シートの部分はなくてもよい。
下容器部分2にハンバーガー50を入れ、上容器部分3をヒンジ部4を支点として回転させることにより、ハンバーガー50を収容した食品包装体は完成する。この食品包装体の場合には、収容したハンバーガー50の容器本体1のヒンジ部4側の側面および上面も折り込んだ包装シート10aに覆われた状態となる。そのために、上容器部分3を開いてハンバーガー50を取り出すときに、容器本体1のヒンジ部4側から指を差し入れて包装シート10aの上からハンバーガー50をつかみ出し、その後包装シート10aを展開することでハンバーガー50のラッピングを行うことができる。前記した短く折り畳んである包装シート10の場合のように、舌片状の突出部13を指で摘んで外に引き出す工程を省略できる利点がある。
次に、容器本体1内に収容する包装シートが、収容した食品を取り込むことのできる開口部を備えた袋状のもの(以下、袋状包装シートという)である場合を、図16〜図25を参照しながら説明する。図16は袋状包装シートの一例を作り方の一例とともに示している。袋状包装シート60は、前記した包装シート10と同様、薄手の折り込み可能な材料で作られ、好ましくは紙とポリエチレンフィルムなどの樹脂フィルムを積層した積層シートが用いられる。長方形の積層シート61を樹脂フィルム側を上側として展開し(図16a)、それを二つ折りした後、一方縁(図では上縁側)を熱シール等で接合62する(図16b)。3つのコーナー部63を切断した後、折り返し上方側の切断部分を再び熱シール等で接合64し(図16c)、上側シート65を接合部64側に向けて折り返し線66から折り返す(図16d)。露出した下側シート67の一部67aを裁断することにより、図16dに示す袋状包装シート60となる。このように折り込んだ状態とされている袋状包装シート60は、下側シート67の露出した部分を上から押さえた状態で、折り返した上側シート65の先端部分65aを上方に引き上げることにより、折り返し線66の部分が次第に上方にほぼ弧状に持ち上げられていき、その領域部分が食品を取り込むことのできる開口部とする袋状に展開する。
この袋状包装シート60を用いてハンバーガー50を収容するに際しては、包装シート10の場合と同様、図17に示すように、開放姿勢とした容器本体1と、袋状包装シート60と、ハンバーガー50を用意する。そして、図18に示すように、下側シート67が下容器部分2の底部側7となるようにして、開放姿勢とした容器本体1の下容器部分2内に入れ込む。その際に、折り返した上側シート65の先端側の一部65aが、下容器部分2の前記ヒンジ部4とは反対側の壁面4aから飛び出るようにする。その状態で、図19に示すように、入れ込んだ袋状包装シート60の上にハンバーガー50を置く。
ハンバーガー50を入れた後、上容器部分3をヒンジ部4を支点として回転し、下容器部分2の上に蓋をするようにして重ね合わせることにより、図20に示すように、ハンバーガー50を収容した食品包装体20は完成する。この状態で袋状包装シート60の前記折り返した上側シート65の先端側の一部65aが外に飛び出たようになる。
図20に示す状態で提供される食品包装体20を購買者が中身(ハンバーガー50)を食べるときは、最初に上容器部分3を開く。次に、ハンバーガー50を軽く押さえながら、下容器部分2から飛び出ている袋状包装シート60の部分、すなわち折り返した上側シート65の先端側の一部65aを指でつまみ、前方上方に向けてに引き上げる。それにより、図21に示すように、袋状包装シート60は袋状に展開していき、最終的に、下側シート67の上にハンバーガー50が乗り、かつハンバーガー50の一部または全部が、折り返し線66の部分から開いて袋状に展開した袋状包装シート60の中に入り込んだ状態となる。
その後、展開した袋状包装シート60の閉じている側に指を差し込んで、袋状包装シート60とそこに収容されたハンバーガー50を容器本体1から取り出すことにより、図22に示すように、袋状包装シート60の開放側に一部を露出した状態でその中に収容されたハンバーガー50を手にすることができる。そのために、この場合でも、購買者は、手や指先をハンバーガー50に直接触れることなくハンバーガー50を食べることができ、食べ終わるまでハンバーガー50を袋状包装シート60でラッピングされた状態としておくことができる。
図16に示した袋状包装シート60は一例であって、折り込みと展開が可能であり、展開した状態で開口部が形成され、そこから袋状包装シート内に食品を取り込むことが出きるものであれば、その形状は任意である。図23に示す袋状包装シート60Aは、袋状包装シート60と同様に、紙とポリエチレンフィルムなどの樹脂フィルムを積層した長方形状の積層シート61が用いられ、樹脂フィルム側を上側として展開し(図23a)、それを二つ折りした後、一方縁(図では上縁側)を熱シール等で接合62する(図23b)。そして、上側シート65を対角線に沿って折り返すことによって袋状包装シート60Aとされる(図23c)。この袋状包装シート60Aも、下側シート67の露出した部分を上から押さえた状態で、折り返した上側シート65の先端部分65aを上方に引き上げることにより、折り返し線66の領域部分を食品を取り込むための開口部とする袋状に展開する。
図24はさらに他の態様であり、長方形状の積層シート61を樹脂フィルム側を上側として展開し(図24a)、それを二つ折りした後、一方縁(図では上縁側)を熱シール等で接合62する(図24b)。そして、上側シート65を対角線に沿って表側に折り返し、また、折り返した上側シート65の下となる袋状領域68の先端側68aを裏側に折り返す。さらに、下側シート67の先端側67aの裏側に折り返す。それにより、図24dに示す袋状包装シート60bが得られる。この袋状包装シート60bは前後方向の長さLが上記した他の袋状包装シート60よりも短くなっており、容器本体1の下容器部分2内に収まりやすくなる利点がある。
図25はさらに他の形態であり、この態様では、長方形状の積層シート61を樹脂フィルム側を下側として展開し(図25a)、それを二つ折りし、さらに、線71に沿って、上側シート65を仮想線で示すように反対方向に折り返し、下側シート67も同様に反対方向に折り返す(図25b)。次に、折り返すことにより形成された上側シート65の重畳部と下側シート67の重畳部の上縁側を熱シール等で接合62a,62bするとともに、そこに近接した下側シート67と上側シート65の積層部の上縁の一部も熱シール等で接合62cする(図25c)。その後、上側シート65を折り返し線66で折り返すことにより、図25dに示す袋状包装シート60cとされる。図示のように、上側シート65を折り返し線66で折り返すことにより、上側シート65の先端65aは大きく側方に飛び出た状態となる。そして、その部分を引き上げることにより、やはり、折り返し線66の領域部分を食品を取り込むための開口部とする袋状に展開する。
なお、図23〜図25に示した袋状包装シート60a,60b,60cを用いてハンバーガー50をラッピングする態様は、図16に示した袋状包装シート60の場合と実質的に同様であり、説明は省略する。
本発明で用いる容器本体の一例を示しており、図1aは開いた状態(開放姿勢)を、図1bは閉じた状態(閉鎖姿勢)を示す。 包装シートの一例を示す展開図。 図2に示す包装シートを折り込む手順を示す図。 本発明による包装容器を用いて食品を包装する前の状態を示す図。 容器本体に折り込んだ包装シートを入れた状態を示す図。 折り込んだ包装シートの上にハンバーガーを置いた状態を示す図。 上容器本体を閉めて閉鎖姿勢とし、食品包装体とした状態を示す図。 容器本体を開放姿勢とし、折り込んだ包装シートを引き出した状態を示す図。 包装シートを展開した状態を示す図。 包装シートの展開した部分を食品の上に被せた状態を示す図。 包装シートでラッピングされた食品を示す図。 包装シートの他の例を示す展開図。 包装シートのさらに他の例を示す展開図。 包装シートのさらに他の態様を示す展開図。 図14に示す包装シートの使用態様を説明するための図。 包装シートの他の例である収容した食品を取り込むことのできる開口部を備えた袋状の包装シートの一例を作成手順とともに示す図。 図16に示す袋状包装シートを用いて食品を包装する前の状態を示す図。 袋状包装シートを容器本体に入れた状態を示す図。 袋状包装シートの上にハンバーガーを置いた状態を示す図。 図19の状態から上容器本体を閉めて閉鎖姿勢とし、食品包装体とした状態を示す図。 飛び出ている部分を引き上げて袋状包装シートを展開した状態を示す図。 展開した袋状包装シートでハンバーガーをラッピングした状態を示す図。 袋状包装シートの他の例を作成手順とともに示す図。 袋状包装シートのさらに他の例を作成手順とともに示す図。 袋状包装シートのさらに他の例を作成手順とともに示す図。
符号の説明
1…容器本体、2…下容器部分、3…上容器部分、4…ヒンジ部、7…底部、10、10a…包装シート、11…中央領域部、12a,12b…拡幅部、13…舌片状の突出部、14…後方領域部、15…立ち上がり部、50…ハンバーガー(食品)、60、60a,60b,60c…袋状の包装シート、65a…袋状の包装シートの上側シートの先端部であって一部が飛び出る状態とされる部分

Claims (10)

  1. 下容器部分と上容器部分がヒンジ部を介して開放姿勢と閉鎖姿勢とを選択的に取りうるうにされた容器本体と、収容した食品をラッピングできる大きさの包装シートとを備え、包装シートは予め折り込んだ状態で下容器部分の底部に収容されており、食するときに包装シートを展開することにより収容した食品をラッピングできるようにされていることを特徴とする包装容器。
  2. 食品を入れて容器本体を閉鎖姿勢としたときに一部が飛び出る状態で下容器部分の底部に包装シートが収容されており、食するときに該飛び出ている部分をもって引き出すことにより包装シートは部分的に展開することを特徴とする請求項1に記載の包装容器。
  3. 包装シートの飛び出ている部分とは反対側の端部が下容器部分に接着されていることを特徴とする請求項2に記載の包装容器。
  4. 包装シートの接着部近傍には易破断部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の包装容器。
  5. 包装シートの飛び出ている部分とは反対側の端部が立ち上がり部となっており、該立ち上がり部は包装シートが下容器部分の底部に収容されているときに下容器部分の側壁に近接して位置していることを特徴とする請求項2に記載の包装容器。
  6. 下容器部分と上容器部分がヒンジ部を介して開放姿勢と閉鎖姿勢とを選択的に取りうるようにされた容器本体と、収容した食品をラッピングできる大きさの包装シートとからなり、包装シートは予め折り込んだ状態で下容器部分の底部と上容器部分の底部にわたるようにして収容されており、食するときに包装シートを展開することにより収容した食品をラッピングできるようにされていることを特徴とする包装容器。
  7. 包装シートとして両側部を中央部の裏面側に折り込んだ折り込み部を少なくとも有する包装シートを用いることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の包装容器。
  8. 包装シートとして収容した食品を取り込むことのできる開口部を備えた袋状のものを用いることを特徴とする請求項1に記載の包装容器。
  9. 請求項8に記載の包装容器であって、包装シートは食品を入れて容器本体を閉鎖姿勢としたときに一部が飛び出る状態で下容器部分の底部に収容されており、かつ食するときに該飛び出ている部分を引くことにより包装シートは収容した食品を取り込むことのできる大きさにその開口部が開いた状態になり得るようにして収容されていることを特徴とする包装容器。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の包装容器の中に食品を入れて包装してなる容器入り食品。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007131351A (ja) * 2005-11-11 2007-05-31 Seda Spa 箱形状容器及びブランク
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