JP2005306120A - 車両姿勢情報検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両姿勢に応じて変化するヨーレートなどの車両姿勢情報を遅延なく検出することができる車両姿勢情報検出装置を提供する。
【解決手段】各タイヤWのサイドウォール部52の内部には、たとえば、16個の応力センサ14が円周上にほぼ等しい角度間隔で配置されている。各応力センサ14は、サイドウォール部52において当該応力センサ14が配置されている部分に作用する応力を検出する。各応力センサ14の検出信号は、ヨーレート検出装置16に無線伝送されるようになっている。ヨーレート検出装置16は、たとえば、マイクロコンピュータを含む構成であって、各応力センサ14によって検出される応力に基づいて、各タイヤWに作用している摩擦力の方向および大きさFを求め、さらに、その求めた各摩擦力の方向および大きさFに基づいて、車両に生じているヨーレートγを検出する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、車両姿勢に応じて変化するヨーレートなどの車両姿勢情報を検出する車両姿勢情報検出装置に関する。
たとえば、ステアリングホイールと舵取り用の車輪を転舵するための舵取り機構とを機械的に切り離し、ステアリングホイールの操作角を検出するとともに、その検出結果に基づいて、操舵アクチュエータからのトルクを舵取り機構に与えることにより、舵取り用の車輪の転舵を達成するようにしたシステム(いわゆるステア・バイ・ワイヤ(SBW)システム)が提案されている。
このような構成の車両用操舵装置においては、ステアリングホイールの操作と舵取り機構との動作の関係を、電気的制御によって自由に変更することができるので、車両の運動性能を飛躍的に向上できるものと期待されている。たとえば、ステアリングホイールの操作角に対応する目標ヨーレートを求めて、車両姿勢に応じて変化するヨーレートを目標ヨーレートに近づけるように、舵取り機構の動作を制御することにより、舵取り機構による車両姿勢制御(ステアリング姿勢制御)を行うことができ、操舵に対する車両の運動特性を最適化できる。
特開2003−165317号公報
ヨーレートは、たとえば、ヨーレートセンサによって検出することができる。ところが、ヨーレートセンサの出力は、車両姿勢の変化(実際のヨーレートの変化)に遅れて変化するため、そのヨーレートセンサの出力に基づく車両姿勢制御では、車両姿勢の変化に対して良好な応答性で制御が行われないという問題があった。
そこで、この発明の目的は、車両姿勢に応じて変化するヨーレートなどの車両姿勢情報を遅延なく検出することができる車両姿勢情報検出装置を提供することである。
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、車両の各車輪(5FL,5FR,5RL,5RR)に装着されたタイヤ(W)に作用する応力を検出する応力検出手段(14;140)と、この応力検出手段によって検出される応力に基づいて、車両の姿勢に応じて変化する車両姿勢情報を検出する車両姿勢情報検出手段(16)とを含むことを特徴とする車両姿勢情報検出装置である。
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。
請求項1記載の発明によれば、タイヤに作用する応力に基づいて、車両姿勢情報が検出される。
タイヤに作用する応力は、車両姿勢とほぼ同時に変化するので、応力検出手段によって検出される応力に基づいて求められる車両姿勢情報は、車両姿勢の変化に対して遅れることなく変化する。言い換えれば、車両姿勢情報検出手段は、車両姿勢に応じて変化する車両姿勢情報を遅延なく検出することができる。
上記応力検出手段は、タイヤの周方向の各部に作用する応力を検出できるものであれば、たとえば、請求項2に記載のように、各タイヤのサイドウォール部にほぼ等角度間隔で配設され、それぞれの配設位置に作用する応力を検出する複数のセンサ部を備えたものであってもよいし、請求項3に記載のように、各タイヤのサイドウォール部に車輪を取り囲むように配設された円環状のセンサ部を備えたものであってもよい。
また、上記車両姿勢情報検出手段は、車両姿勢情報として車両に生じているヨーレートを検出するものである場合、請求項4に記載のように、上記応力検出手段によって検出される応力に基づいて、各タイヤに作用する摩擦力の方向および大きさを演算する摩擦力演算手段(164)と、この摩擦力演算手段による演算結果に基づいて、車両に生じているヨーレートを演算するヨーレート演算手段(164)とを含むものであってもよい。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る車両姿勢情報検出装置が備えられた車両用操舵装置の構成を説明するための概念図である。この車両用操舵装置は、ステアリングホイール1と舵取り機構との機械的な結合をなくし、ステアリングホイール1の回転操作に応じて駆動される操舵アクチュエータ2の動作を、ハウジング3に支持された転舵軸4の車幅方向の直線運動に変換し、この転舵軸4の直線運動を舵取り用の前部左右車輪5FL,5FRの転舵運動に変換することにより操舵を達成するようにした、いわゆるステア・バイ・ワイヤ(SBW)システムである。
操舵アクチュエータ2は、たとえば、ブラシレスモータ等の電動モータを含む構成である。この操舵アクチュエータ2の駆動力(出力軸の回転力)は、転舵軸4に関連して設けられた運動変換機構(たとえば、ボールねじ機構)により、転舵軸4の軸方向(車幅方向)の直線運動に変換される。この転舵軸4の直線運動は、転舵軸4の両端から突出して設けられたタイロッド6に伝達され、さらにタイロッド6を介してキングピンPに連結されたナックルアーム7の回動を引き起こす。これにより、ナックルアーム7に支持された車輪5FL,5FRの転舵が達成される。転舵軸4、タイロッド6およびナックルアーム7などにより、舵取り用の車輪5FL,5FRを転舵するための舵取り機構が構成されている。
ステアリングホイール1は、車体に対して回転可能に支持された回転シャフト8に連結されている。この回転シャフト8には、ステアリングホイール1に操作反力を与えるための反力アクチュエータ9が付設されている。反力アクチュエータ9は、回転シャフト8と一体の出力シャフトを有するブラシレスモータ等の電動モータを含む。
回転シャフト8のステアリングホイール1とは反対側の端部には、渦巻きばね等の弾性部材10が車体との間に結合されている。この弾性部材10は、反力アクチュエータ9がステアリングホイール1にトルクを付加していないときに、その弾性力によって、ステアリングホイール1を直進操舵位置に復帰させる。
ステアリングホイール1の操作入力値を検出するために、回転シャフト8に関連して、ステアリングホイール1の操作角を検出するための操作角センサ11が設けられている。また、回転シャフト8には、ステアリングホイール1に加えられた操作トルクを検出するためのトルクセンサ12が設けられている。
一方、操舵アクチュエータ2の出力値を検出するために、転舵軸4に関連して、舵取り用の車輪5FL,FRの転舵角(タイヤ角)を検出するための転舵角センサ13が設けられている。この転舵角センサ13は、操舵アクチュエータ2による転舵軸4の作動量を検出するポテンショメータなどで構成することができる。
さらに、前部左右の車輪5FL,5FRおよび後部左右の車輪5RL,5RRに装着された各タイヤWの内部には、応力検出手段としての複数の応力センサ14が設けられている。具体的には、図2に示すように、タイヤWは、路面に接触するトレッド部51と、このトレッド部51の両側部に結合された一対のサイドウォール部52とを備えている。そして、一方のサイドウォール部52(たとえば、外側のサイドウォール部52)の内部には、たとえば、16個の応力センサ14が円周上にほぼ等しい角度間隔(中心角22.5度)で配置されている。
各応力センサ14は、サイドウォール部52において当該応力センサ14が配置されている部分に作用する応力を検出するものであって、歪みゲージ等のセンサ部と、このセンサ部の検出信号を無線伝送するためのトランスポンダ部と、タイヤWの回転運動を電気エネルギーに変換して蓄電する蓄電部とを備えており、この蓄電部に蓄積された電気エネルギーによって動作するようになっている。
各応力センサ14が無線伝送する検出信号は、アンテナ15を介して、車両姿勢に応じて変化する車両姿勢情報としてのヨーレートを検出するヨーレート検出装置16(車両姿勢情報検出手段)に受信されるようになっている。このヨーレート検出装置16は、たとえば、マイクロコンピュータを含む構成であって、後述するように、各応力センサ14によって検出される応力に基づいて、各タイヤWに作用している横力(タイヤWの進行方向に直交する左右方向の力)Fxおよび制駆動力(駆動方向または制動方向の力)Fyを検出する。そして、その検出した横力Fxおよび制駆動力Fyに基づいて、各タイヤWに作用している摩擦力の方向および大きさFを求め、さらに、その求めた各摩擦力の方向および大きさFに基づいて、車両に生じているヨーレートγを検出する。
ヨーレート検出装置16が検出するヨーレートγは、マイクロコンピュータを含む構成の電子制御ユニット(ECU)からなるステアリング系制御装置17に入力されるようになっている。ステアリング系制御装置17には、さらに、操作角センサ11、トルクセンサ12および転舵角センサ13の各検出信号ならびに車速を検出するための車速センサ18の検出信号が入力されるようになっている。
ステアリング系制御装置17は、操作角センサ11によって検出される操作角および/またはトルクセンサ12によって検出される操作トルク、ならびに後述する制御量配分に基づいて、目標ヨーレートを求め、さらに、この目標ヨーレートとヨーレート検出装置16によって検出されるヨーレートγとの偏差に基づいて、目標転舵角を演算する。そして、転舵角センサ13によって検出される転舵角が目標転舵角に近づくように、駆動回路19を介して操舵アクチュエータ2を制御することによって、車両の姿勢制御(ステアリング姿勢制御)を行う。
また、ステアリング系制御装置17は、操作角センサ11によって検出される操作角、トルクセンサ12によって検出される操作トルク、および車速センサ18によって検出される車速に基づいて、ステアリングホイール1の操作方向と逆方向の適当な反力が発生されるように、駆動回路20を介して、反力アクチュエータ9を制御する。
ブレーキペダル21の踏力に応じた制動圧は、マスターシリンダ22によって発生され、この制動圧は、制動圧制御ユニット23によって増幅されるとともに、各車輪5FL,5FR,5RL,5RRの各ブレーキ装置24に分配されて、各ブレーキ装置24が各車輪5FL,5FR,5RL,5RRに制動力を作用させるようになっている。そして、制動圧制御ユニット23が、マイクロコンピュータを含む構成の走行系制御装置25によって制御されることにより、各車輪5FL,5FR,5RL,5RRの制動圧が個別に制御されるようになっている。
走行系制御装置25には、各ブレーキ装置24による各車輪5FL,5FR,5RL,5RRの制動圧を個別に検出する制動圧センサ26と、各車輪5FL,5FR,5RL,5RRの各回転速度(車輪速)を個別に検出する車輪速センサ27とが接続されている。
また、走行系制御装置25は、ライン28を介して、ステアリング系制御装置17に接続されている。
走行系制御装置25は、ライン28を介して、ステアリング系制御装置17からヨーレートγおよび車速の各検出値を取得し、その取得したヨーレートγおよび車速の検出値、各車輪速センサ27によって検出される車輪速、ならびに後述する制御量配分に基づいて、各車輪5FL,5FR,5RL,5RRの目標制動圧を求める。そして、各制動力センサ26によって検出される各制動圧が各目標制動圧に近づくように、制動圧制御ユニット23を制御し、各車輪5FL,5FR,5RL,5RRの制動圧を個別に制御することによって、車両の姿勢制御(ブレーキ姿勢制御)を行う。なお、制動圧制御ユニット23は、ブレーキペダル21の操作がなされていない場合でも、内蔵のポンプにより制動圧を発生することができるように構成されている。
また、ヨーレート検出装置16が検出する各タイヤWに作用している摩擦力の方向および大きさFは、マイクロコンピュータを含む構成の制御量配分装置29に入力されるようになっている。制御量配分装置29は、所定のタイヤWに作用している摩擦力の方向および大きさFに基づいて、ステアリング系制御装置17のステアリング姿勢制御による制御量と走行系制御装置25のブレーキ姿勢制御による制御量との配分を決定する。そして、ステアリング系制御装置17および走行系制御装置25は、それぞれ制御量配分装置29によって決定された制御量の配分に応じた目標ヨーレートおよび目標制動圧を求める。
図3は、ヨーレート検出装置16の構成を示すブロック図である。ヨーレート検出装置16は、各応力センサ14から無線伝送される検出信号を受信する受信部161と、この受信部161で受信した検出信号に基づいて、各タイヤWに作用している横力Fxを検出する横力検出部162と、受信部161で受信した検出信号に基づいて、各タイヤWに作用している制駆動力Fyを検出する制駆動力検出部163と、横力検出部162によって検出される横力Fxおよび制駆動力検出部163によって検出される制駆動力Fyに基づいて、車両に生じているヨーレートγを演算するヨーレート演算部164(摩擦力演算手段、ヨーレート演算手段)とを備えている。
横力検出部162および制駆動力検出部163は、各タイヤWに配置されている各応力センサ14によって検出される応力に基づいて、各タイヤWごとに、それぞれタイヤWに作用している横力Fxおよび制駆動力Fyを求める。
ヨーレート演算部164は、各タイヤWごとに、横力検出部162によって検出される横力Fxと制駆動力検出部163によって検出される制駆動力Fyとに基づいて、タイヤWに作用している摩擦力の方向および大きさFを求め、さらに、各タイヤWに作用している摩擦力の大きさFに基づいて、車両に生じているヨーレートγを求める。
すなわち、タイヤWに作用している摩擦力は、タイヤWの進行方向に直交する左方向または右方向の横力FxのベクトルとタイヤWの進行方向または後退方向の制駆動力Fyのベクトルとの合成ベクトルとなるので、図4に示すように、横力Fxを横軸にとり、制駆動力Fyを縦軸にとって、横力Fxの右方向および制駆動力Fyの進行方向(駆動方向)をそれぞれ正方向とし、横力Fxの左方向および制駆動力Fyの後退方向(制動方向)をそれぞれ負方向とすると、タイヤWに作用している摩擦力が横軸正方向に対して反時計回りになす角度θは、
Fy>0: θ=tan-1(Fy/Fx)<180° ・・・(1-1)
Fy<0: θ=tan-1(Fy/Fx)>180° ・・・(1-2)
Fy=0,Fx>0: θ=0 ・・・(1-3)
Fy=0,Fx<0: θ=180° ・・・(1-4)
に従って求めることができる。また、摩擦力の大きさFは、
F=(Fx2+Fy21/2 ・・・(2)
に従って求めることができる。ヨーレート演算部164では、上記式(1-1)〜(1-4),(2)に従って、各タイヤWに作用している摩擦力の方向および大きさFが求められる。そして、下記式(3)に従って、車両に生じているヨーレートγが求められる。
γ=[Lf(F1+F2)−Lr(F3+F4)]/I ・・・(3)
ここで、図5に示すように、Lfは、前部左右の車輪5FL,5FRの回転中心と車両の重心Gとの間の車両進行方向に沿った距離であり、Lrは、後部左右の車輪5RL,5RRの回転中心と車両の重心Gとの間の車両進行方向に沿った距離である。また、F1,F2,F3,F4は、それぞれ車輪5FL,5FR,5RL,5RRに装着されたタイヤWに作用している摩擦力の大きさである。Iは、ヨーモーメントである。
以上のように、この実施形態によれば、タイヤWのサイドウォール部52に配置された複数の応力センサ14によって検出される応力に基づいて、車両に生じているヨーレートγがヨーレート検出装置16によって求められ、その求められたヨーレートγに基づいて、ステアリング系制御装置17によるステアリング姿勢制御が行われる。
タイヤWに作用する応力は、車両姿勢とほぼ同時に変化するので、応力センサ14によって検出される応力に基づいて求められるヨーレートγは、車両姿勢の変化に対して遅れることなく変化する。言い換えれば、ヨーレート検出装置16は、車両姿勢に応じて変化するヨーレートγを遅延なく検出することができる。よって、車両姿勢の変化に対する応答性に優れたステアリング姿勢制御を実現することができる。
図6は、制御量配分装置29の機能を説明するための図である。制御量配分装置29は、たとえば、ヨーレート検出装置16から、前部車輪5FLまたは5FRに装着されているタイヤWに作用している摩擦力の方向θおよび大きさFを取得し、これに基づいて、横力余裕量ΔFxおよび制動力余裕量ΔFyを求める。
具体的には、タイヤWに加わる荷重とタイヤWの限界力(路面に対してタイヤWが滑り始める時の力)Fmaxとの関係が予め求められて、制御量配分装置29を構成しているマイクロコンピュータの内蔵メモリに記憶されている。制御量配分装置29では、前部車輪5FLまたは5FRに装着されているタイヤWの荷重に応じた限界力Fmaxが読み出され、それぞれ下記式(4),(5)に基づいて、横力余裕量ΔFxおよび制動力余裕量ΔFyが求められる。
ΔFx=Fmax・cosθ−F・cosθ(=Fmax・cosθ−Fx) ・・・(4)
ΔFy=Fmax・sinθ−F・sinθ(=Fmax・sinθ−Fy) ・・・(5)
このようにして求めた横力余裕量ΔFxおよび制動力余裕量ΔFyに基づいて、制御量配分装置29は、ステアリング系制御装置17のステアリング姿勢制御による制御量と走行系制御装置25のブレーキ姿勢制御による制御量との配分を決定する。たとえば、ブレーキ装置24による制動中であるために、制動力余裕量ΔFyが小さく(たとえば、タイヤWに作用している制動力(タイヤWの後退方向の制駆動力)FyがタイヤWの限界制動力Fmax・sinθの70%以上)、一方で横力余裕量ΔFxが大きい場合(たとえば、タイヤWに作用している横力FxがタイヤWの限界横力Fmax・cosθの20%未満)には、ステアリング姿勢制御による制御量がブレーキ姿勢制御による制御量よりも大きくなるように(たとえば、ステアリング姿勢制御による制御量とブレーキ姿勢制御による制御量との比が6:4となるように目標制御量×0.6,0.4として)制御量を配分する。
このように、横力余裕量ΔFxおよび制動力余裕量ΔFyに基づいて、ステアリング姿勢制御による制御量とブレーキ姿勢制御による制御量との配分が決定されることにより、タイヤWのグリップ性能を十分に利用した良好な姿勢制御を実現することができる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は、他の形態で実施することもできる。たとえば、複数の応力センサ14に代えて、図7に示すように、円環状の歪みゲージを有する応力センサ140(応力検出手段)を車輪5FL,5FR,5RL,5RRを取り囲むようにタイヤWのサイドウォール部52に配置し、この応力センサ140の出力に基づいて、タイヤWに作用している横力Fxおよび制駆動力Fy、ひいては車両に生じているヨーレートγを検出するようにしてもよい。
また、タイヤWに作用する応力に限らず、車両姿勢とほぼ同時に変化する物理量を検出するセンサを車両姿勢が変化する要因の発生源であるタイヤWの近傍に設けて、そのセンサの出力に基づいてステアリング姿勢制御を行ってもよい。
さらに、上記の実施形態では、横力余裕量ΔFxおよび制動力余裕量ΔFyに基づいて、ステアリング姿勢制御による制御量とブレーキ姿勢制御による制御量との配分が決定されるとしているが、たとえば、横力余裕量ΔFxおよび制動力余裕量ΔFyに基づいて、ステアリング姿勢制御とブレーキ姿勢制御とが切り替えられて、より有効な姿勢制御のみが選択的に行われるようにしてもよい。すなわち、ブレーキ装置24による制動中であるために、制動力余裕量ΔFyが小さく、横力余裕量ΔFxが大きい場合には、ステアリング系制御装置17によるステアリング姿勢制御を行い、車両がコーナリング中であるために、横力余裕量ΔFxが小さく、制動力余裕量ΔFyが大きい場合には、走行系制御装置25によるブレーキ姿勢制御を行うようにしてもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
この発明の一実施形態に係る車両姿勢情報検出装置が備えられた車両用操舵装置の構成を説明するための概念図である。 応力センサの配置を説明するための図である。 ヨーレート検出装置の構成を示すブロック図である。 タイヤに作用している摩擦力の方向および大きさの求め方を説明するための図である。 ヨーレートの演算手法を説明するための図である。 横力余裕量および制動力余裕量の演算手法を説明するための図である。 応力センサの他の構成を示す図である。
符号の説明
5FL,5FR,5RL,5RR 車輪
14 応力センサ
16 ヨーレート検出装置
17 ステアリング系制御装置
52 サイドウォール部
140 応力センサ
164 ヨーレート演算部
W タイヤ

Claims (4)

  1. 車両の各車輪に装着されたタイヤに作用する応力を検出する応力検出手段と、
    この応力検出手段によって検出される応力に基づいて、車両の姿勢に応じて変化する車両姿勢情報を検出する車両姿勢情報検出手段とを含むことを特徴とする車両姿勢情報検出装置。
  2. 上記応力検出手段は、各タイヤのサイドウォール部にほぼ等角度間隔で配設され、それぞれの配設位置に作用する応力を検出する複数のセンサ部を備えていることを特徴とする請求項1記載の車両姿勢情報検出装置。
  3. 上記応力検出手段は、各タイヤのサイドウォール部に車輪を取り囲むように配設された円環状のセンサ部を備えていることを特徴とする請求項1記載の車両姿勢情報検出装置。
  4. 上記車両姿勢情報検出手段は、上記応力検出手段によって検出される応力に基づいて、各タイヤに作用する摩擦力の方向および大きさを演算する摩擦力演算手段と、この摩擦力演算手段による演算結果に基づいて、車両に生じているヨーレートを演算するヨーレート演算手段とを含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の車両姿勢情報検出装置。
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