JP2005304100A - 複合ブレーキの協調制御装置 - Google Patents

複合ブレーキの協調制御装置

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JP2005304100A JP2004111983A JP2004111983A JP2005304100A JP 2005304100 A JP2005304100 A JP 2005304100A JP 2004111983 A JP2004111983 A JP 2004111983A JP 2004111983 A JP2004111983 A JP 2004111983A JP 2005304100 A JP2005304100 A JP 2005304100A
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Abstract

【課題】回生制動と摩擦制動との複合ブレーキの制御性を悪化させることなく、且つ、回生効率を高めつつアンチスキッド制御を正確に遂行可能にした協調制御装置を提案する。
【解決手段】t1にアンチスキッド用制動トルク低下要求量ΔTabs1が発せられると、回生制動トルク指令値TmcomがΔTabs1だけ低下され、回生制動力の低下により制動トルク低下要求量ΔTabs1を実現する。t2に制動トルク増大要求量ΔTabs2が発せられると、液圧制動トルク指令値TbcomfがΔTabs2だけ増大され、液圧制動力の増大により制動トルク増大要求量ΔTabs2を実現する。t4に制動トルク低下要求量ΔTabs4が発せられると、これが、残っている回生制動トルク指令値Tmcom(k-1)より大きく、回生制動力の低下のみでは制動トルク低下要求量ΔTabs4を実現不能であるから、回生制動トルク指令値Tmcomを0となし、更に、液圧制動トルク指令値TbcomfをΔTabs4- Tmcom(k-1)だけ低下させ、回生制動の中止と、前輪液圧制動力の低下とで制動トルク低下要求量ΔTabs4を実現する。
【選択図】図7

Description

本発明は、回生制動装置と、液圧式や電動式などの摩擦制動装置との2種類のブレーキ装置を併設した複合ブレーキの協調制御装置、特に、アンチスキッド制御装置が作動した時できるだけ有効に回生制動を利用してエネルギー効率を高め得るようにした複合ブレーキの協調制御装置に関するものである。
複合ブレーキとしては、モータ/ジェネレータにより車輪回転エネルギーを電力に変換して制動力を発生する回生制動装置と、ブレーキ液圧や電磁力により車輪の摩擦式ブレーキユニットを作動させる摩擦制動装置との組み合わせになる複合ブレーキ装置が代表的なものとして知られている。
かかる複合ブレーキにあっては、アンチスキッド制御装置が車輪の制動ロックを解消すべく該車輪の制動力減少指令を発したり、これによる制動ロック解消時に車輪制動力の増大指令を発する時、車輪制動力の減少要求量や車輪制動力の増大要求量を回生制動および摩擦制動に如何様に振り分けるかの制御が困難であり、かかるアンチスキッド制御中において複合ブレーキの制御性が悪いという問題を生ずる。
この問題解決のため従来、例えば特許文献1に記載のごとく、電動機により車輪を駆動して走行し、制動装置として電気的な制動(回生制動)手段および第2の制動手段を具える電気自動車において、電気的な制動手段および第2の制動手段のうちの一方を用いてアンチスキッド制御を行い、このとき他方の制動手段の制動力を零にしておくようにした複合ブレーキが提案されている。
かかる複合ブレーキにおいて、電気的な制動(回生制動)手段を用いてアンチスキッド制御を行い、第2の制動手段の制動力を零にしておくのでは、電気的な制動手段による制動力がバッテリ蓄電状態などに応じ制限を受ける事があることから、アンチスキッド制御により要求される車輪制動力の要求量を実現し得なくなってアンチスキッド制御困難になる事態が想定される。
そこで、特許文献1に記載の複合ブレーキを用いる場合、第2の制動手段を用いてアンチスキッド制御を行い、電気的な制動(回生制動)手段の制動力を零にしておくのが常識的である。
特開平6−171489号公報
しかし上記のように、第2の制動手段を用いたアンチスキッド制御の開始時に、電気的な制動(回生制動)手段の制動力を直ちに零にするのでは、図8につき以下に説明するような問題を生ずる。
図8は、上記第2の制動手段が摩擦制動トルク指令値Tbcomを実現する摩擦制動手段であり、瞬時t1〜t6間においてアンチスキッド制御が行われる(アンチスキッド制御フラグFABSがONである)場合の動作タイムチャートを示す。
このアンチスキッド制御により、瞬時t1に図示の制動トルク低下要求量に対応した制動トルク増減指令値Tabsが発せられ、
瞬時t1〜t2間に制動トルク保持要求に対応した制動トルク増減指令値Tabsが発せられ、
瞬時t2に図示の制動トルク増大要求量に対応した制動トルク増減指令値Tabsが発せられ、
瞬時t2〜t3に制動トルク保持要求に対応した制動トルク増減指令値Tabsが発せられ、
瞬時t3に図示の制動トルク増大要求量に対応した制動トルク増減指令値Tabsが発せられ、
瞬時t3〜t4に制動トルク保持要求に対応した制動トルク増減指令値Tabsが発せられ、
瞬時t4に図示の制動トルク低下要求量に対応した制動トルク増減指令値Tabsが発せられ、
瞬時t4〜t5に制動トルク保持要求に対応した制動トルク増減指令値Tabsが発せられ、
瞬時t5に図示の制動トルク増大要求量に対応した制動トルク増減指令値Tabsが発せられ、
瞬時t5〜t6に制動トルク保持要求に対応した制動トルク増減指令値Tabsが発せられるものとする。
第2の制動手段(摩擦制動手段)を用いたアンチスキッド制御の開始時に、電気的な制動(回生制動)手段の制動力を直ちに零にすることから、瞬時t1に回生制動トルク指令値Tmcomは零にされ、この瞬時t1以後、摩擦制動トルク指令値Tbcomは上記制動トルク増減指令値Tabsだけ増減された図示のごとき時系列波形となる。
ところで、瞬時t1以後、摩擦制動トルク指令値Tbcomが当該瞬時t1での値を基準にしてアンチスキッド制御用の制動トルク増減指令値Tabsだけ増減される(摩擦制動トルク指令値Tbcomの操作によりアンチスキッド制御が行われる)のに、その上、瞬時t1以後回生制動トルク指令値Tmcomが零にされることから、要求制動トルクに対し回生制動トルク指令値Tmcomの低下分だけ余分に制動トルクが低下されることとなる。
このため、上記余分な制動トルクの低下がなければ車輪速Vwが破線で示すように変化するところながら、車体速VSPが実線で示すように車体速VSPに向け急上昇して制動距離が延びる(アンチスキッド制御性能が悪化する)方向になるという問題を生ずる。
また、回生制動を例えばαで示すような領域において利用可能であるにもかかわらず、これを利用しないことから、回生制動によるエネルギーの回収が不十分でエネルギー効率の低下を招くという問題も生ずる。
本発明は、複合ブレーキの制御性を悪化させることなく回生制動を有効に利用してアンチスキッド制御を行い得るような複合ブレーキの協調制御装置を提案し、もって前記した諸々の問題を解消することを目的とする。
この目的のため本発明による複合ブレーキの協調制御装置は、請求項1に記載のごとくに構成する。
先ず前提となる複合ブレーキを説明するに、これは、
車両の運転状態や走行状態に応じて決まる目標制動トルクを回生制動トルク指令値および摩擦制動トルク指令値に振り分け、これら指令値を実現する回生制動手段および摩擦制動手段の協働により上記目標制動トルクを実現するようにし、
これら回生制動および摩擦制動により制動される車輪の制動ロック発生時、該車輪の制動力を減少させ、該車輪制動力の減少による制動ロック解消時、該車輪制動力を増大させるよう指令するアンチスキッド制御手段を具えたものである。
かかる車両の複合ブレーキに用いる本発明の協調制御装置は、
上記アンチスキッド制御手段からの車輪制動力減少指令を上記回生制動トルク指令値の低下により実現し、
上記アンチスキッド制御手段からの車輪制動力増大指令を上記摩擦制動トルク指令値の増大により実現するよう構成したものである。
同じ目的のため本発明による複合ブレーキの協調制御装置は、請求項2に記載のごとくに構成する。
この場合も前提となる複合ブレーキは、請求項1に記載の発明と同じものとし、
かかる車両の複合ブレーキにおいて請求項2に記載の本発明の協調制御装置は、
前記アンチスキッド制御手段からの車輪制動力減少指令を前記回生制動トルク指令値および摩擦制動トルク指令値の低下により実現し、
前記アンチスキッド制御手段からの車輪制動力増大指令を前記摩擦制動トルク指令値の増大により実現するよう構成したものである。
前者の本発明においては、アンチスキッド制御手段からの車輪制動力減少指令を回生制動トルク指令値の低下により実現し、アンチスキッド制御手段からの車輪制動力増大指令を摩擦制動トルク指令値の増大により実現するから、
アンチスキッド制御手段からの車輪制動力減少指令および車輪制動力増大指令が正確に実現され、車輪の制動トルクがアンチスキッド制御で狙った通りのものとなり、アンチスキッド制御中に回生制動を中止することが原因で生じていた車輪制動トルクの過剰低下に関する前記の問題、つまり、アンチスキッド制御性能が悪化して制動距離が延びる方向となるという問題を解消することができる。
更に、回生制動トルク指令値が0になるまでは回生制動の利用によりアンチスキッド制御を行い得ることから、回生制動を最大限有効利用したアンチスキッド制御が可能であって、エネルギーの回収効率を高めることができる。
また、アンチスキッド制御用の制動トルク低下要求量および制動トルク増大要求量のうち、前者を回生制動により、また後者を摩擦制動により実現するから、アンチスキッド制御用の制動トルク増減要求量を回生制動トルク指令値および摩擦制動トルク指令値に振り分ける必要がなく、
上記のような複合ブレーキのアンチスキッド制御時における協調制御によっても、この協調制御が難しくなることはない。
後者の本発明においては、アンチスキッド制御手段からの車輪制動力減少指令を回生制動トルク指令値の低下だけでなく、これと、摩擦制動トルク指令値の低下とにより実現し、アンチスキッド制御手段からの車輪制動力増大指令を摩擦制動トルク指令値の増大により実現するから、
アンチスキッド制御手段からの車輪制動力減少指令を実現する時に回生制動トルク指令値が0になるのを、摩擦制動トルク指令値の低下分で遅らせることができ、前者の発明による上記の作用効果に加え、回生制動によるエネルギー回収効率を更に高めることができるという作用効果を奏することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面に示す実施例に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明のー実施例になる協調制御装置を具えた複合ブレーキの制御システム図で、
本実施例においては複合ブレーキを、前輪1(図では1個のみを示す)に関連して設けられたホイールシリンダ2への液圧供給により制動力を発生する液圧ブレーキ装置(摩擦制動手段)と、前輪(駆動輪)1に歯車箱3を介して駆動結合された交流同期モータ4により車輪回転エネルギーを電力に変換する回生ブレーキ装置(回生制動手段)との組み合わせにより構成する。
かかる複合ブレーキにおいて協調制御装置は、交流同期モータ4により回生制動トルクを制御して主たる制動力を得る間に、ホイールシリンダ2へのブレーキ液圧を減圧制御することで回生エネルギーを効率的に回収することを趣旨とする。
先ず液圧ブレーキ装置を説明するに、5は、運転者が希望する車両の制動力に応じて踏み込むブレーキペダルで、該ブレーキペダル5の踏力が油圧ブースタ6により倍力され、倍力された力でマスターシリンダ7の図示せざるピストンカップが押し込まれることによりマスターシリンダ7はブレーキペダル5の踏力に応じたマスターシリンダ液圧Pmcをブレーキ液圧配管8に出力するものとする。
なお、ブレーキ液圧配管8を図1では、1個の駆動輪(ここでは前輪)1に設けたホイールシリンダ2のみに接続しているが、図示せざる他の3輪に係わるホイールシリンダにも接続することは言うまでもない。
油圧ブースタ6およびマスターシリンダ7は共通なリザーバ9内のブレーキ液を作動媒体とする。
油圧ブースタ6はポンプ10を具え、このポンプはリザーバ9から吸入して吐出したブレーキ液をアキュムレータ11内に蓄圧し、アキュムレータ内圧を圧力スイッチ12によりシーケンス制御する。
油圧ブースタ6は、アキュムレータ11内の圧力を圧力源としてブレーキペダル5の踏力を倍力し、この倍力した踏力でマスターシリンダ7内のピストンカップを押し込み、マスターシリンダ7はリザーバ9からのブレーキ液をブレーキ配管8内に封じ込めてブレーキペダル踏力に対応したマスターシリンダ液圧Pmcを発生させ、これを元圧としてホイールシリンダ液圧Pwcをホイールシリンダ2に供給する。
ホイールシリンダ液圧Pwcは、アキュムレータ11のアキュムレータ内圧を用いて後述のごとくにフィードバック制御可能とし、これがためブレーキ配管8の途中に電磁切替弁13を挿置し、該電磁切替弁13よりもホイールシリンダ2の側においてブレーキ配管8に、ポンプ10の吐出回路から延在すると共に増圧弁14を挿置した増圧回路15、およびポンプ10の吸入回路から延在すると共に減圧弁16を挿置した減圧回路17をそれぞれ接続する。
電磁切替弁13は、常態でブレーキ配管8を開通させることによりマスターシリンダ液圧Pmcをホイールシリンダ2に向かわせ、ソレノイド13aのON時にブレーキ配管8を遮断すると共にマスターシリンダ7をストロークシミュレータ26に通じさせてホイールシリンダ2と同等の油圧負荷を与え、これによりブレーキペダル5に通常時と同じ操作フィーリングを与え続け得るようになす。
増圧弁14は、常態で増圧回路15を開通してアキュムレータ11の圧力によりホイールシリンダ液圧Pwcを増圧するが、ソレノイド14aのON時にその通電量に比例して増圧回路15を開度減少させてホイールシリンダ液圧Pwcの増圧割合を減じるものとし、
減圧弁16は、常態で減圧回路17を遮断しているが、ソレノイド16aのON時にその通電量に比例して減圧回路17を開度増大させてホイールシリンダ液圧Pwcの減圧割合を増大するものとする。
ここで増圧弁14および減圧弁16は、切替弁13がブレーキ配管8を開通している間、対応する増圧回路15および減圧回路17を遮断しておき、これによりホイールシリンダ液圧Pwcがマスターシリンダ液圧Pmcにより決定されるようにし、
また、増圧弁14または減圧弁16によるホイールシリンダ液圧Pwcの増減圧が行われる間は、切替弁13のONによりブレーキ配管8を遮断しておくことでマスターシリンダ液圧Pmcの影響を受けることなく、ホイールシリンダ液圧Pwcの増減圧を行い得るようにする。
切替弁13、増圧弁14および減圧弁16の制御は液圧ブレーキコントローラ18により行い、これがため当該コントローラ18には、運転者が要求する車両の制動力を表すマスターシリンダ液圧Pmcを検出する圧力センサ19からの信号と、液圧制動トルクの実際値を表すホイールシリンダ液圧Pwcを検出する圧力センサ20からの信号とを入力する。
駆動輪1に歯車箱3を介して駆動結合された交流同期モータ4は、モータトルクコントローラ21からの3相PWM信号により直流・交流変換用電流制御回路(インバータ)22での交流・直流変換を介して制御され、
モータ4による車輪1の駆動が必要な時は、直流バッテリ23からの電力で車輪1を駆動し、
車輪1の制動が必要な時は、回生制動トルク制御により車両運動エネルギーをバッテリ23ヘ回収して車輪1の制動を行うものである。なお、モータ4を直流モータとし直流システムであっても構わない。
液圧ブレーキコントローラ18およびモータトルクコントローラ21は、複合ブレーキ協調コントローラ24との間で通信を行いながら、該コントローラ24からの指令により対応する液圧制動手段および回生制動手段を後述するごとくに制御する。
モータトルクコントローラ21は、複合ブレーキ協調コントローラ24からの回生制動トルク指令値Tmcomに基づいてモータ4による回生制動トルクを制御し、また、車輪1の駆動要求時にはモータ4による車輪1の駆動トルク制御を行なう。
さらにモータトルクコントローラ21は、バッテリ23の充電状態や温度などで決まるモータ4に許容される許容最大回生制動トルクを算出して複合ブレーキ協調コントローラ24ヘ対応する信号を送信し、回生制動トルク指令値Tmcomをこの許容最大回生制動トルクに制限する。
これがため複合ブレーキ協調コントローラ24には、液圧ブレーキコントローラ18を経由した圧力センサ19,20からのマスターシリンダ液圧Pmcおよびホイールシリンダ液圧Pwcに関する信号を入力するほか、車輪1の車輪速Vwを検出する車輪速センサ25からの信号を入力する。
複合ブレーキ協調コントローラ24は更に、各車輪の車輪速Vwからその時間微分により車輪加速度を求め、これらから車体速VSPを推定すると共に、この車体速と車輪速Vwとの対比により各輪の制動スリップを判別し、制動スリップ発生時に車輪の制動スリップ率が最大路面摩擦力を発生する理想スリップ率(通常は15%程度)に収束するような各輪のアンチスキッド制御(ABS)用の制動トルク増減指令値Tabsを求めるアンチスキッド制御手段の機能も果たす。
複合ブレーキ協調コントローラ24は、上記した入力情報を基に図2に機能別ブロック線図および図3にフローチャートで示すような処理により、本発明が狙いとする複合ブレーキの協調制御を行う。
図3は、10msecごとの定時割り込みにより繰り返し実行されるもので、先ずステップS10において、マスターシリンダ液圧Pmcおよび車輪のホイールシリンダ液圧Pwcを算出する。
次のステップS20では、駆動輪の車輪速Vwを算出してその最大値を求めると共に、この最大車輪速(以下、同じVwで示す)を次式の伝達関数Fbpf(s)で示されるバンドパスフィルタに通して駆動輪減速度αを求める。
Fbpf(s)=s/{(1/ω)s+(2ζ/ω)s+1}・・・(1)
s:ラプラス演算子
ただし実際には、タスティン近似などで離散化して得られた漸化式を用いて算出する。
ステップS30では、モータトルクコントローラ21との間の高速通信受信バッファから、モータ4により達成可能な許容最大回生制動トルクTmmaxを読み込む。この許容最大回生制動トルクTmmaxは、モータトルクコントローラ21がバッテリ23の充電率などに応じて決定し、車体速VSP(駆動輪速Vw)が低いほど大きくなるよう変化する。
ステップS40では、マスターシリンダ液圧Pmcと、予めROMに記憶しておく車両諸元に応じた定数K1とを用いて、車両の目標減速度αdemを次式により算出する。
αdem=Pmc×K1・・・(2)
なお、ここでは減速度を正の値として取り扱うこととする。
ここで車両目標減速度αdemは、マスターシリンダ液圧Pmcもしくは、マスターシリンダストロークにより運転者が指令する物理量(車両運転状態)に応じて決まるだけでなく、車間距離制御装置や、車速制御装置を搭載した車両においては、これら装置による自動ブレーキによる物理量(車両走行状態)に応じても決定し得ること勿論である。
図3のステップS50においては、図5のフィードフォワード補償器51を用いて目標減速度αdemを実現するのに必要な制動トルク指令値Tdff(制動トルクのフィードフォワード補償量)を以下により算出する。
つまり、先ず車両諸元により決まる定数K2を用いて目標減速度αdemを制動トルクに換算し、次いで、図4における規範モデル52の特性Fref(s)に、制御対象車両54の応答特性Pm(s)を一致させるためのフィードフォワード補償器(位相補償器)51の次式で表される特性CFF(s)に上記目標減速度(αdem)対応の制動トルクを通して目標減速度αdem用の制動トルク指令値Tdff(フィードフォワード補償量)を求める。
なお実際には、目標減速度αdem用の制動トルク指令値Tdff(フィードフォワード補償量)も前述と同様に離散化して計算を行う。
CFF(s)=Fref(s)/Pm(s)
=(Tp・s+1)/(Tr・s+1)・・・(3)
Tp:時定数
Tr:時定数
Pm:制御対象車両の車両モデル特性
(制動トルク指令値に対する車両減速度の特性)
次いでステップS60において、マスターシリンダ液圧Pmcが微少設定値以上か否かによりブレーキペダル操作が有ったか否かを判定し、ブレーキペダル操作が有る時はステップS70において以下のごとくに、目標減速度αdem用の制動トルク指令値Tdfb(フィードバック補償量)を求めると共に、目標減速度αdemを実現するのに必要な総制動トルク指令値Tdcomを求める。
本実施例においては減速度制御器を、図5に示すような「2自由度制御系」で構成し、前記したフィードフォワード補償器51および規範モデル52のほかにフィードバック補償器53を有するようなものとする。
制御の安定性や耐外乱性などの閉ループ性能は、フィードバック補償器53で実現され、目標減速度αdemに対する応答性は基本的には(モデル化誤差がない場合)フィードフォワード補償器51で実現される。
フィードバック補償量Tdfbの算出に当たっては先ず目標減速度αdemを、次式で表される特性Fref(s)を持った規範モデル52に通して規範モデル応答減速度αrefを求める。
Fref(s)=1/(Tr・s+1) ・・・(4)
更に図5に示すように、規範モデル応答減速度αrefと、制御対象車両54の実減速度α(ステップS20参照)との間における減速度フィードバック偏差Δαを求める。
△α=αref−α・・・(5)
そしてこの減速度フィードバック偏差Δαを、次式で表される特性CFB(s)のフィードバック補償器53に通して制動トルクフィードバック補償量Tdfbを求める。
CFB(s)=(Kp・s+Ki)/s ・・・(6)
ただし本実施例では、この特性を基本的なPI制御器で実現することとし、制御定数Kp,Kiはゲイン余裕や位相余裕を考慮して決める。
また(4)式および(6)式は、前述と同様に離散化して計算を行う。
次に図5に示すように、前記した目標減速度αdem用の制動トルク指令値Tdff(フィードフォワード補償量)と、制動トルクフィードバック補償量Tdfbとを合算して、総制動トルク指令値(目標制動トルク)Tdcomを求める。
図3のステップS70は、以上のようにして総制動トルク指令値(目標制動トルク)Tdcomを求めるもので、従って図2における目標制動トルク演算手段31に対応する。
ステップS60でブレーキペダル操作がないと判定する間は、ステップS80において、制動トルクフィードバック補償量Tdfbと、これを求める時に用いる(6)式で表されるディジタルフィルタの内部変数とを初期化してPI制御器の積分項を初期化する。
図3における次のステップS90は、図2におけるアンチスキッド制御手段32に対応し、以下のアンチスキッド制御を行う。ただしアンチスキッド制御は、本発明の主要部を構成するものでないため周知の任意のものでよく、ここでは概略を説明するに止める。
まず、各輪の車輪速度Vwから車輪加速度および車体速VSPを算出し、これら車輪速度Vw、車輪加速度および車体速VSPから各輪の制動スリップを判別する。
1輪でも制動スリップを発生した時は、アンチスキッド制御中であることを示すようにアンチスキッド制御(ABS)フラグFABSをONにし、このABSフラグFABSが最初にONになった時に回生制動利用アンチスキッド制御(ABS)フラグFTRANSをONにする。
そして、制動スリップした車輪の制動スリップ率が最大路面摩擦力を発生する理想スリップ率(通常は15%程度)に収束するようなアンチスキッド制御(ABS)用制動トルク増減指令値Tabsを求める。
以下では、左前輪のABS用制動トルク増減指令値をTabsflで示し、右前輪のABS用制動トルク増減指令値をTabsfrで示し、左後輪のABS用制動トルク増減指令値をTabsrlで示し、右後輪のABS用制動トルク増減指令値をTabsrrで示す。
そして、アンチスキッド制御により全輪の制動スリップが継続的に解消した時、アンチスキッド制御の終了を示すようにアンチスキッド制御(ABS)フラグFABSをOFFにし、後述する別の処理でOFFにされる回生制動利用アンチスキッド制御(ABS)フラグFTRANSがこの時に至っても未だONであれば、これをOFFにする。
図3のステップS100では、ABSフラグFABSがONか否かによりアンチスキッド制御実行中か否かを判定する。
アンチスキッド制御が開始される前は、ステップS100がステップS110を選択し、ここで、アンチスキッド制御が行われていない間に行うべき複合ブレーキの通常の協調制御を以下のごとくに実行する。
先ず、ステップS70で求めた目標制動トルクTdcomを、予め記憶した図6に例示する理想前後輪制動トルク配分マップデータをもとに前後配分して、非アンチスキッド制御時の前輪制動トルク指令値Tdcomfおよび後輪制動トルク指令値Tdcomrを求める。
図6に例示する非アンチスキッド制御時(通常時)の前後制動トルク配分は、制動中における前後輪荷重移動に伴う後輪先ロック防止、車両挙動の安定性、制動距離の短縮などを考慮して決められた、前後輪同時ロックとなる前後制動力配分のことである。
そして前輪制動トルク指令値Tdcomfは、前輪液圧(摩擦)制動トルク指令値Tbcomfと回生制動トルク指令値Tmcomとに配分演算する。
以下に具体的に説明するに、本実施例では回生制動が前輪に対してのみ設定されているため、ステップS30で求めた許容最大回生制動トルクTmmaxが0近くで実質上は回生制動による前輪制動が不能で前輪を液圧制動のみにより制動する必要がある場合のモード1と、前輪制動トルク指令値Tdcomfが許容最大回生制動トルクTmmaxより大きくて前輪を回生制動と液圧制動との協働により制動する必要がある場合のモード2と、前輪制動トルク指令値Tdcomfが許容最大回生制動トルクTmmaxより小さくて前輪を回生制動のみで制動可能な場合のモード3とが存在する。
モード毎に、前輪液圧制動トルク指令値Tbcomf、後輪液圧制動トルク指令値Tbcomr、回生制動トルク指令値Tmcom、右前輪液圧制動トルク指令値Tbcomfr、左前輪液圧制動トルク指令値Tbcomfl、右後輪液圧制動トルク指令値Tbcomrr、左後輪液圧制動トルク指令値Tbcomrlの算出要領を説明する。
(モード3)Tdcomf+Tdcomr>Tmmax≧Tdcomfの場合:(回生制動+後輪液圧制動)
Tbcomf=0
Tbcomr=Tdcomf+Tdcomr−Tmmax
Tmcom=Tmmax
Tbcomfr=0
Tbcomfl=O
Tbcomrr=Tbcomr/2
Tbcomrl=Tbcomr/2
(モード2)Tdcomf>Tmmax≧所定値(ゼロ近傍)の場合:(回生制動+前後輪液圧制動)
Tbcomf=Tdcomf−Tmmax
Tbcomr=Tdcomr
Tmcom=Tmmax
Tbcomfr=Tbcomf/2
Tbcomfl=Tbcomf/2
Tbcomrr=Tbcomr/2
Tbcomrl=Tbcomr/2
(モード1) 上記以外の場合:(前後輪液圧制動のみ)
Tbcomf=Tdcomf
Tbcomr=Tdcomr
Tmcom=0
Tbcomfr=Tbcomf/2
Tbcomfl=Tbcomf/2
Tbcomrr=Tbcomr/2
Tbcomrl=Tbcomr/2
図3のステップS100でABSフラグFABSがON(アンチスキッド制御実行中)と判別するときは、制御をステップS120に進めてアンチスキッド制御への移行を、図4の制御プログラムにより行う。
S121では、各輪ごとにABS制動トルク増減指令値の今回値(k)と前回値(k-1)との差ΔTabs(k)を次式より算出する。
右前輪・・・ΔTabsfr(k)=Tabsfr(k)−Tabsfr(k−1)
左後輪・・・ΔTabsfl(k)=Tabsfl(k)−Tabsfl(k−1)
右後輪・・・ΔTabsrr(k)=Tabsrr(k)−Tabsrr(k−1)
左後輪・・・ΔTabsrl(k)=Tabsrl(k)−Tabsrl(k−1)
上式から明らかなように、ΔTabs(k)>0は制動トルクの増大、ΔTabs(k)=0は制動トルクの保持、ΔTabs(k)<0は制動トルクの低下を意味する。
次のステップS122では、本実施例の場合後輪に回生制動トルクが関与しないため、ABS用の左右後輪の液圧制動トルクを、その前回値(k-1)とΔTabsrr(k)およびΔTabsrl(k)とから次式より算出して、左右後輪に関する制動トルクの演算を完了する。
右後輪・・・Tbcomrr(k)=Tbcomrr(k−1)+ΔTabsrr(k)
左後輪・・・Tbcomrl(k)=Tbcomrl(k−1)+ΔTabsrl(k)
次のステップS123においては、図3のステップS90でアンチスキッド制御開始時にONされる回生制動利用アンチスキッド制御(ABS)フラグFTRANSをチェックし、これがONか否かにより回生制動を利用したアンチスキッド制御中か否かを判定する。
FTRANS=ON(回生制動を利用したアンチスキッド制御中)と判定する時は、ステップS124において、前回の回生制動トルク指令値Tmcom(k−1)が残っているか否かを判定する。
ステップS123でFTRANS=OFF(回生制動を利用したアンチスキッド制御中でない)と判定したり、FTRANS=ON(回生制動を利用したアンチスキッド制御中)であってもステップS124で回生制動トルク指令値Tmcom(k−1)が残っていないと判定する場合、回生制動を利用したアンチスキッド制御を行っていないか、若しくは、回生制動を利用したアンチスキッド制御が不能であるから、制御をステップS125に進めてFTRANS=OFFにすると共に、左右前輪の液圧制動トルクTbcomfl(k)およびTbcomfr(k)を、それぞれの前回値(k-1)とΔTabsfl(k)およびΔTabsfr(k)とから次式より算出すると共に、回生制動トルク指令値Tmcom(k)を次式のように0にセットし、本サブルーチンを終了する。
Tbcomfr(k)=Tbcomfr(k−1)+ΔTabsfr(k)
Tbcomfl(k)=Tbcomfl(k−1)+ΔTabsfl(k)
Tmcom(k)=0
ステップS123でFTRANS=ON(回生制動を利用したアンチスキッド制御中)と判定し、且つ、ステップS124で回生制動トルク指令値Tmcom(k−1)が残っていると判定する場合、ステップS126〜ステップS130において、回生制動を利用した以下の右前輪アンチスキッド制御を実行すると共に、ステップS131〜ステップS135において、回生制動を利用した以下の左前輪アンチスキッド制御を実行する。
右前輪のアンチスキッド制御に当たっては、先ずステップS126において、ステップS121で求めた右前輪のABS制動トルク増減指令値変化量ΔTabsfr(k)が負値か否かにより、右前輪ABS制動トルク増減指令値Tabsfr(k)が前回値Tabsfr(k-1)に対し減少しているか否かをチェックする。
右前輪ABS制動トルク増減指令値Tabsfr(k)が前回値Tabsfr(k-1)に対し減少していなければ(アンチスキッド制御により右前輪制動トルクの増大または保持が指令されている場合)、これら制動トルクの増大または保持を回生制動に分担させず、液圧(摩擦)制動で分担するよう、ステップS127において、右前輪液圧制動トルク指令値Tbcomfr(k) を次式で示すように前回値Tbcomfr(k−1)よりもΔTabsfr(k)だけ低下させると共に、回生制動トルク指令値Tmcom(k)を次式で示すように前回値Tmcom(k−1)と同じに保つ。
Tbcomfr(k)=Tbcomfr(k−1)+ΔTabsfr(k)
Tmcom(k)=Tmcom(k−1)
ステップS126で右前輪ABS制動トルク増減指令値変化量ΔTabsfr(k)が負値であると判定する場合、つまり、アンチスキッド制御により右前輪制動トルクの減少が指令されている場合、かかる制動トルクの減少を回生制動に分担させるため、先ずステップS128において、この分担が可能な程度に前回の回生制動トルク指令値Tmcom(k−1)が残っているか否かを、Tmcom(k−1)+ΔTabsfr(k)>0か否かにより判定する。
ここでΔTabsfr(k)は、ステップS126の判定結果から明らかなように負値であり、上式の左項はTmcom(k−1)からΔTabsfr(k)の絶対値を差し引いた値となる。
ステップS128で、アンチスキッド制御による右前輪制動トルクの低下要求を回生制動のみにより実現可能であると判定する場合、ステップS129において、右前輪液圧制動トルク指令値Tbcomfr(k) を次式で示すように前回値Tbcomfr(k−1)と同じに保つと共に、回生制動トルク指令値Tmcom(k)を次式で示すように前回値Tmcom(k−1) よりもΔTabsfr(k)だけ低下させる。
Tbcomfr(k)=Tbcomfr(k−1)
Tmcom(k)=Tmcom(k−1) +ΔTabsfr(k)
ステップS128で、アンチスキッド制御による右前輪制動トルクの低下要求を回生制動のみによっては実現不能であると判定した場合、ステップS130において、回生制動を利用した制動トルクの低下を中止するよう回生制動利用ABSフラグFTRANSをOFFし、回生制動トルク指令値Tmcom(k)を次式で示すように0にし、右前輪液圧制動トルク指令値Tbcomfr(k) を次式で示すように前回値Tbcomfr(k−1)よりも前回の回生制動トルク指令値Tmcom(k-1)だけ増大させると共に、このように増大させた値よりもΔTabsfr(k)だけ低下させ、本サブルーチンを終了する。
Tbcomfr(k)=Tbcomfr(k−1) +Tmcom(k-1) +ΔTabsfr(k)
Tmcom(k)=0
次にステップS131〜ステップS135で行う左前輪のアンチスキッド制御を説明する。
この左前輪のアンチスキッド制御に当たっては、先ずステップS131において、ステップS121で求めた左前輪のABS制動トルク増減指令値変化量ΔTabsfl(k)が負値か否かにより、左前輪ABS制動トルク増減指令値Tabsfl(k)が前回値Tabsfl(k-1)に対し減少しているか否かをチェックする。
左前輪ABS制動トルク増減指令値Tabsfl(k)が前回値Tabsfl(k-1)に対し減少していなければ(アンチスキッド制御により左前輪制動トルクの増大または保持が指令されている場合)、これら制動トルクの増大または保持を回生制動に分担させず、液圧(摩擦)制動で分担するよう、ステップS132において、左前輪液圧制動トルク指令値Tbcomfl(k) を次式で示すように前回値Tbcomfl(k−1)よりもΔTabsfl(k)だけ低下させると共に、回生制動トルク指令値Tmcom(k)を次式で示すごとく、右前輪につき既に求めてある回生制動トルク指令値Tmcom(k)を用いてこれと同じ値にし、本サブルーチンを終了する。
Tbcomfl(k)=Tbcomfl(k−1)+ΔTabsfl(k)
Tmcom(k)=Tmcom(k)
ステップS131で左前輪ABS制動トルク増減指令値変化量ΔTabsfl(k)が負値であると判定する場合、つまり、アンチスキッド制御により左前輪制動トルクの減少が指令されている場合、かかる制動トルクの減少を回生制動に分担させるため、先ずステップS133において、この分担が可能かどうかを判定するため、右前輪につき既に求めてある回生制動トルク指令値Tmcom(k)がTmcom(k)+ΔTabsfl(k)>0か否かを判定する。
ここでΔTabsfl(k)は、ステップS131の判定結果から明らかなように負値であり、上式の左項はTmcom(k)からΔTabsfl(k)の絶対値を差し引いた値となる。
ステップS133で、アンチスキッド制御による左前輪制動トルクの低下要求を回生制動のみにより実現可能であると判定する場合、ステップS134において、左前輪液圧制動トルク指令値Tbcomfl(k) を次式で示すように前回値Tbcomfl(k−1)と同じに保つと共に、回生制動トルク指令値Tmcom(k)を次式で示すごとく、右前輪につき既に求めてある回生制動トルク指令値Tmcom(k) よりもΔTabsfl(k)だけ低下させ、本サブルーチンを終了する。
Tbcomfl(k)=Tbcomfl(k−1)
Tmcom(k)=Tmcom(k) +ΔTabsfl(k)
ステップS133で、アンチスキッド制御による左前輪制動トルクの低下要求を回生制動のみによっては実現不能であると判定した場合、ステップS135において、回生制動を利用した制動トルクの低下を中止するよう回生制動利用ABSフラグFTRANSをOFFし、回生制動トルク指令値Tmcom(k)を次式で示すように0にし、左前輪液圧制動トルク指令値Tbcomfl(k) を次式で示すように前回値Tbcomfl(k−1)よりも、右前輪につき既に求めてある回生制動トルク指令値Tmcom(k)だけ増大させると共に、このように増大させた値よりもΔTabsfl(k)だけ低下させ、本サブルーチンを終了する。
Tbcomfl(k)=Tbcomfl(k−1) +Tmcom(k) +ΔTabsfl(k)
Tmcom(k)=0
図4につき上述した処理により、図3のステップS120ではアンチスキッド制御への移行が行われ、左右後輪に対する液圧制動トルク指令値Tbcomrl,Tbcomrrの他に、左右前輪に対する液圧制動トルク指令値Tbcomfl,Tbcomfr(両者をまとめた前輪液圧制動トルク指令値をTbcomfにより示す)および回生制動トルク指令値Tmcomを求めることができる。
従って、図3のステップS120(図4のサブルーチン)は、図2における回生/液圧制動トルク配分手段33に対応し、この回生/液圧制動トルク配分手段33からの前輪液圧制動トルク指令値Tbcomfおよび回生制動トルク指令値Tmcomをそれぞれ、液圧(摩擦)制動トルク制御手段34および回生制動トルク制御手段35に供給することとする。
図3における次のステップS140では、ステップS110およびステップS120で前記のごとくに求めた各輪の液圧制動トルク指令値Tbcomfr,Tbcomfl,Tbcomrr,Tbcomrlをもとに、予めROMに記憶しておいた車両諸元に基づく定数K3を用いて、各輪のホイールシリンダ液圧指令値Pbcomfr,Pbcomfl,Pbcomrr,Pbcomrlを算出する。
Pbcomfr=Tbcomfr×K3
Pbcomfl=Tbcomfl×K3
Pbcomrr=Tbcomrr×K3
Pbcomrl=Tbcomrl×K3
最後のステップS150において図1の複合ブレーキコントローラ24は、ステップS110またはステップS120で前記のごとくに求めた回生制動トルク指令値Tmcom、およびステップS140で上記のごとくに求めた各輪のホイールシリンダ液圧指令値Pbcomfr,Pbcomfl,Pbcomrr,Pbcomrlをそれぞれ、モータトルクコントローラ21および液圧ブレーキコントローラ18に向けて送信する。
モータトルクコントローラ21は、インバータ22を介して回生制動トルク指令値Tmcomが達成されるようモータ4を制御し、液圧ブレーキコントローラ18は電磁弁13,14,16の制御を介し前輪ホイールシリンダ2への液圧を対応する前輪ホイールシリンダ液圧指令値になるよう制御すると共に、他方の前輪および後2輪のホイールシリンダ液圧も同様にして対応するホイールシリンダ液圧指令値になるよう制御する。
上記した本実施例による作用効果を、図7に基づき以下に説明する。
図7は、図8と同様の条件での前輪制動に係わる本実施例の動作タイムチャートを示し、瞬時t1〜t6間においてアンチスキッド制御が行われ(アンチスキッド制御フラグFABSがON)、FABS =ONになる瞬時t1に、回生制動を利用したアンチスキッド制御を開始するようFTRANSがONにされた場合の動作である。
アンチスキッド制御により、瞬時t1に図示の制動トルク低下要求量ΔTabs1に対応した制動トルク増減指令値Tabsが発せられると、回生制動トルク指令値TmcomがΔTabs1だけ低下され、回生制動力の低下によりアンチスキッド制御による制動トルク低下要求量ΔTabs1を実現する。
アンチスキッド制御により制動トルク保持要求に対応した制動トルク増減指令値Tabsが発せられる瞬時t1〜t2間においては、回生制動トルク指令値Tmcomが不変に保持されているのは勿論のこと、前輪の液圧制動トルク指令値Tbcomfも不変に保持されて、制動トルク保持要求に対応した制動トルク増減指令値Tabsを実現する。
瞬時t2に図示の制動トルク増大要求量ΔTabs2に対応した制動トルク増減指令値Tabsが発せられると、前輪の液圧制動トルク指令値TbcomfがΔTabs2だけ増大され、液圧制動力の増大によりアンチスキッド制御による制動トルク増大要求量ΔTabs2を実現する。
アンチスキッド制御により制動トルク保持要求に対応した制動トルク増減指令値Tabsが発せられる瞬時t2〜t3間においては、回生制動トルク指令値Tmcomが不変に保持されているのは勿論のこと、前輪の液圧制動トルク指令値Tbcomfも不変に保持されて、制動トルク保持要求に対応した制動トルク増減指令値Tabsを実現する。
瞬時t3に図示の制動トルク増大要求量ΔTabs3に対応した制動トルク増減指令値Tabsが発せられると、前輪の液圧制動トルク指令値TbcomfがΔTabs3だけ増大され、液圧制動力の増大によりアンチスキッド制御による制動トルク増大要求量ΔTabs3を実現する。
アンチスキッド制御により制動トルク保持要求に対応した制動トルク増減指令値Tabsが発せられる瞬時t3〜t4間においては、回生制動トルク指令値Tmcomが不変に保持されているのは勿論のこと、前輪の液圧制動トルク指令値Tbcomfも不変に保持されて、制動トルク保持要求に対応した制動トルク増減指令値Tabsを実現する。
アンチスキッド制御により、瞬時t4に図示の大きな制動トルク低下要求量ΔTabs4に対応した制動トルク増減指令値Tabsが発せられると、これが、残っている回生制動トルク指令値Tmcom(k-1)よりも大きく、回生制動力の低下のみでは制動トルク低下要求量ΔTabs4を実現不能であるから、当該瞬時t4に、回生制動を利用したアンチスキッド制御を終了するようFTRANSをOFFする。
そして、回生制動トルク指令値Tmcomを0となし、更に、前輪の液圧制動トルク指令値TbcomfをΔTabs4- Tmcom(k-1)だけ低下させることにより、つまり、回生制動の中止と、これによっても不足する制動力の低下分を前輪液圧制動力の低下で補うことによりアンチスキッド制御による制動トルク低下要求量ΔTabs4を実現する。
アンチスキッド制御により制動トルク保持要求に対応した制動トルク増減指令値Tabsが発せられる瞬時t4〜t5間においては、回生制動トルク指令値Tmcomを0に保つと共に、前輪の液圧制動トルク指令値Tbcomfを不変に保持することにより、制動トルク保持要求に対応した制動トルク増減指令値Tabsを実現する。
アンチスキッド制御により、瞬時t5に図示の制動トルク増大要求量ΔTabs5に対応した制動トルク増減指令値Tabsが発せられると、前輪の液圧制動トルク指令値TbcomfがΔTabs5だけ増大され、液圧制動力の増大によりアンチスキッド制御による制動トルク増大要求量ΔTabs5を実現する。
アンチスキッド制御により制動トルク保持要求に対応した制動トルク増減指令値Tabsが発せられる瞬時t5〜t6間においては、回生制動トルク指令値Tmcomが0に保持されているのは勿論のこと、前輪の液圧制動トルク指令値Tbcomfが不変に保持されて、制動トルク保持要求に対応した制動トルク増減指令値Tabsを実現する。
以上のごとく本実施例においては、アンチスキッド制御による制動トルク低下要求量ΔTabs1,ΔTabs4を回生制動トルク指令値の低下により実現し、アンチスキッド制御による制動トルク増大要求量ΔTabs2,ΔTabs3,ΔTabs5を液圧制動トルク指令値の増大により実現するから、
アンチスキッド制御によるこれら制動トルク増減要求量ΔTabs1〜ΔTabs5が正確に実現されることとなり、回生制動および液圧制動により制動される前輪の制動トルクがアンチスキッド制御で狙った通りのものとなる。
従って、アンチスキッド制御中に図8につき前述したごとく回生制動を中止することが原因で生じていた車輪制動トルクの過剰低下を、図7に示す車輪速Vwの経時変化から明らかなように(図8に示す車輪速Vwの経時変化との比較から明らかなように)なくして、アンチスキッド制御性能が悪化する(制動距離が延びる方向となる)という問題を解消することができる。
更に、回生制動トルク指令値Tmcomが0になる図7の瞬時t4までは回生制動の利用によりアンチスキッド制御を行い得ることから、回生制動を最大限有効利用したアンチスキッド制御が可能であって、αで示す領域においてもエネルギーを回収することができ、その回収効率を高めることができる。
そして、回生制動トルク指令値Tmcomが0になった図7の瞬時t4以後にアンチスキッド制御用の制動トルク低下指令が発生した時は、図4のステップS130およびステップS135において液圧制動トルク指令値TbcomfrおよびTbcomflの低下によりこの制動トルク低下指令を達成するから、回生制動トルク指令値Tmcomが0になった図7の瞬時t4以後にアンチスキッド制御用の制動トルク低下指令が発生した時も、アンチスキッド制御性能を高く保つことができる。
更に、図4のステップS128およびステップS133で回生制動トルク指令値Tmcomが、アンチスキッド制御用の制動力減少指令による低下で0になると判定した図7の瞬時t4に、図4のステップS130およびステップS135で回生制動トルク指令値Tmcomを0にすると共に、残っていた回生制動トルク指令値分だけ液圧制動トルク指令値Tbcomfr,Tbcomflを嵩上げすることから、
図7の瞬時t4に回生制動トルク指令値Tmcomを0にしても制動力が要求制動力に対して不足することはなく、この点においてもアンチスキッド制御性能を高く保つことができる。
また、アンチスキッド制御用の制動トルク低下要求量および制動トルク増大要求量のうち、前者を回生制動により、また後者を摩擦制動により実現するから、アンチスキッド制御用の制動トルク増減要求量を回生制動トルク指令値および摩擦制動トルク指令値に振り分ける必要がなく、
上記のような複合ブレーキのアンチスキッド制御時における協調制御によっても、この協調制御が難しくなることはない。
なお上記した実施例では、アンチスキッド制御による制動トルク減少指令を回生制動トルク指令値の低下のみにより実現するよう構成したが、この代わりに、特に図示はしなかったが、アンチスキッド制御による制動トルク減少指令を回生制動トルク指令値の低下だけでなく、これと、液圧(摩擦)制動トルク指令値の低下とにより実現するよう構成することができる。
ただし、アンチスキッド制御による制動トルク増大指令は前記実施例と同様、液圧(摩擦)制動トルク指令値の増大により実現する。
かかる構成によれば、アンチスキッド制御による制動トルク減少指令を実現する時に回生制動トルク指令値が0になるのを、液圧(摩擦)制動トルク指令値の低下分で遅らせることができ、前記実施例による上記の作用効果に加え、回生制動によるエネルギー回収効率を更に高めることができるという作用効果を奏することができる。
本発明の一実施例になる協調制御装置を具えた複合ブレーキの制御システム図である。 同複合ブレーキの協調制御装置における複合ブレーキ協調コントローラが実行する制御内容を示す機能別ブロック線図である。 同複合ブレーキ協調コントローラが実行する制御プログラムのメインルーチンを示すフローチャートである。 同メインルーチンにおけるアンチスキッド制御部分に係わるサブルーチンを示すフローチャートである。 車両の減速度制御器を例示するブロック線図である。 通常の制動トルク前後配分特性を例示する特性図である。 図2〜図4に示す複合ブレーキ協調制御の動作タイムチャートである。 従来の複合ブレーキ協調制御の動作タイムチャートである。
符号の説明
1 車輪(回生制動駆動輪)
2 ホイールシリンダ
3 歯車箱
4 交流同期モータ(回生ブレーキ装置)
5 ブレーキペダル
6 油圧ブースタ
7 マスターシリンダ
8 ブレーキ液圧配管
9 リザーバ
10 ポンプ
11 アキュムレータ
12 圧力スイッチ
13 電磁切替弁
14 増圧弁
15 増圧回路
16 減圧弁
17 減圧回路
18 液圧ブレーキコントローラ
19 圧力センサ
20 圧力センサ
21 モータトルクコントローラ
22 直流・交流変換用電流制御回路(インバータ)
23 直流バッテリ
24 複合ブレーキ協調コントローラ
25 車輪速センサ
26 ストロークシミュレータ
31 目標制動トルク演算手段
32 アンチスキッド制御手段
33 回生/液圧制動トルク配分手段
34 液圧(摩擦)制動トルク制御手段
35 回生制動トルク制御手段
51 フィードフォワード補償器
52 規範モデル
53 フィードバック補償器
54 制御対象車両

Claims (4)

  1. 車両の運転状態や走行状態に応じて決まる目標制動トルクを回生制動トルク指令値および摩擦制動トルク指令値に振り分け、これら指令値を実現する回生制動手段および摩擦制動手段の協働により前記目標制動トルクを実現するようにし、
    前記回生制動および摩擦制動により制動される車輪の制動ロック発生時、該車輪の制動力を減少させ、該車輪制動力の減少による制動ロック解消時、該車輪制動力を増大させるよう指令するアンチスキッド制御手段を具えた車両の複合ブレーキにおいて、
    前記アンチスキッド制御手段からの車輪制動力減少指令を前記回生制動トルク指令値の低下により実現し、
    前記アンチスキッド制御手段からの車輪制動力増大指令を前記摩擦制動トルク指令値の増大により実現するよう構成したことを特徴とする複合ブレーキの協調制御装置。
  2. 車両の運転状態や走行状態に応じて決まる目標制動トルクを回生制動トルク指令値および摩擦制動トルク指令値に振り分け、これら指令値を実現する回生制動手段および摩擦制動手段の協働により前記目標制動トルクを実現するようにし、
    前記回生制動および摩擦制動により制動される車輪の制動ロック発生時、該車輪の制動力を減少させ、該車輪制動力の減少による制動ロック解消時、該車輪制動力を増大させるよう指令するアンチスキッド制御手段を具えた車両の複合ブレーキにおいて、
    前記アンチスキッド制御手段からの車輪制動力減少指令を前記回生制動トルク指令値および摩擦制動トルク指令値の低下により実現し、
    前記アンチスキッド制御手段からの車輪制動力増大指令を前記摩擦制動トルク指令値の増大により実現するよう構成したことを特徴とする複合ブレーキの協調制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の複合ブレーキの協調制御装置において、
    前記回生制動トルク指令値が、前記アンチスキッド制御手段からの車輪制動力減少指令による低下で0になった後は、前記アンチスキッド制御手段からの車輪制動力減少指令を前記摩擦制動トルク指令値の低下により実現するよう構成したことを特徴とする複合ブレーキの協調制御装置。
  4. 請求項3に記載の複合ブレーキの協調制御装置において、
    前記回生制動トルク指令値が、前記アンチスキッド制御手段からの車輪制動力減少指令による低下で0になることが判った時、前記回生制動トルク指令値を0にすると共に、前回の回生制動トルク指令値分だけ前記摩擦制動トルク指令値を嵩上げするよう構成したことを特徴とする複合ブレーキの協調制御装置。
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