JP2005303785A - ホワイトバランス調整装置、ホワイトバランス調整方法 - Google Patents

ホワイトバランス調整装置、ホワイトバランス調整方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005303785A
JP2005303785A JP2004118815A JP2004118815A JP2005303785A JP 2005303785 A JP2005303785 A JP 2005303785A JP 2004118815 A JP2004118815 A JP 2004118815A JP 2004118815 A JP2004118815 A JP 2004118815A JP 2005303785 A JP2005303785 A JP 2005303785A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color temperature
signal
white balance
straight line
temperature change
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004118815A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobutaka Nakayama
延孝 仲山
Katsumi Kato
勝巳 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2004118815A priority Critical patent/JP2005303785A/ja
Publication of JP2005303785A publication Critical patent/JP2005303785A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Color Television Image Signal Generators (AREA)
  • Processing Of Color Television Signals (AREA)

Abstract

【課題】 ホワイトバランス調整の演算処理の簡易化及び性能向上
【解決手段】 高色温度下での撮像に対応しては例えば(R−B)/G軸と(R+B−2G)/G軸で表される座標上で黒体放射カーブを直線(色温度変化直線)とみなす。そしてR信号、G信号、B信号の積分データより現在の色温度を推測し、色温度変化直線に沿った引き込み動作を行う。そして黒体放射カーブを直線とみなした色温度変化直線の傾きを調整することで、スミアの影響に対応した色温度推測が可能となる。即ちスミアの影響を考慮しなければならない状況、つまり高輝度、高色温度の被写体に対応して、色温度変化直線の傾きを変化させることで、スミアの影響によらず適切なホワイトバランスゲイン設定を可能とする。
【選択図】 図5

Description

本発明はビデオカメラ、デジタルカメラなどの撮像装置/撮像システムにおいてホワイトバランス調整を行うためのホワイトバランス調整装置及びホワイトバランス制御方法に関するものである。
ホワイトバランスとは、例えば固体撮像素子を用いた撮像システムにおいて、光源(被写体)の色温度が変化した場合に、色温度の変化に応じて白色が黒体放射カーブ(黒体軌跡)に沿って移動し、色が付いている白色(例えば、低い色温度の場合は赤っぽくなり、高い色温度の場合は青っぽくなる)を無彩色の白に合わせる事である。ここで、色温度とは、テスト光源と同じ色度を持った黒体の絶対温度(°K)を言う。
ところで、CCD(Charge-Coupled Device)などの固体撮像素子を撮像デバイスとして使用したビデオカメラや、デジタルスチルカメラでは、被写体の白色を撮像した撮像結果からその白色を無彩色の白色として映し出すために、光源の色温度の変化に応じて白色を黒体放射カーブに沿って移動させることで、色が付いて見える白色を無彩色の白に合わせるオートホワイトバランス処理機能を備えている。実際には、CCD等で撮像された映像の3原色(R、G、B)の信号強度を電子的に増幅・減衰させ各色の信号バランスを変化させて、映像の色温度を補正してホワイトバランスを調整する方法が採用されている。
特にフィードバック制御方式によるホワイトバランス制御としては、各フィールド毎の色差信号の積分値より、被写体が無彩色の白に対してどれだけ色が付いているかを判断し、その結果から被写体が無彩色の白に近づくように現状のホワイトバランスアンプのゲインを一定量操作し、この手順を毎フィールド繰り返すことで、最終的にホワイトバランスをとる、という制御を行っていた。
ホワイトバランス調整に関する技術としては例えば次の文献が知られている。
特開2002−281512号公報
ところで従来では、ホワイトバランス調整を行う際には、現在の色温度を特に意識せずに、ゲインを増減させる方向のみを制御することでホワイトバランス制御を実現している。具体的には、R信号、G信号、B信号が1:1:1となるようにゲイン調整する。
この場合、高色温度下での肌色の多い被写体は、色温度の色と相殺されてしまい、現在の色温度よりも低くみてしまうことにより、全体的に青み掛かった映像になることが問題となっていた。
また同様に、高色温度下での緑色の多い被写体は緑色を引き込んでしまうため、白色がマゼンタ色になってしまうことも問題となっていた。
また実際の色温度の変化(黒体放射カーブ)は曲線で表されること、さらにはセンサーにより曲線の変化が異なるため、これを一義的に数式で表すことはできない。このため、光源(被写体)の色温度の変化に応じて白色が黒体放射カーブに沿って移動し、色が付いている白色を無彩色の白に合わせるというホワイトバランスのための調整ゲインの算出は困難である。
さらに黒体放射カーブとしての曲線を数式で表すことができたとしても、調整ゲインの算出の困難さは解消されない。
また、CCD撮像素子を使用して高輝度、高色温度下で撮影した場合、スミアの影響が大きいが、スミア成分を考慮せずに色温度を推測してホワイトバランス処理を行うと、現在の色温度よりも高く色温度を推測してしまい、全体的に赤みがかかった画になってしまう問題もある。これに対して、光学レンズとCCD撮像素子との間にNDフィルタを挿入して高色温度下でのスミア対策とする方法もあるが、低色温度下での撮影時にノイズが目立ってしまう事や、構成上の負担が大きくなるなどの難点がある。
本発明は、特に高色温度下での肌色と緑色の引込を改善しつつ、黒体放射カーブを直線とみなすことにより、簡易にホワイトバランスの制御目標値を計算できるようにし、ホワイトバランス制御機能の向上を図る。さらにその上で本発明は、高色温度下でのスミアの影響を考慮して黒体放射カーブとみなす直線(色温度変化直線)の傾きを調整してホワイトバランス処理が行われるようにすることで、一層のホワイトバランス制御機能の向上を図る事を目的とする。
本発明のホワイトバランス調整装置は、入力されるR信号、G信号、B信号のそれぞれに対して可変ゲインアンプが設けられたホワイトバランスアンプ手段と、上記ホワイトバランスアンプ手段から出力されるR信号、G信号、B信号のそれぞれについての積分値を得る積分手段と、上記積分手段から出力されるR信号、G信号、B信号の各積分値から所定の座標上の値として求められる積分値変換データと、上記座標上で黒体放射カーブを直線とみなした色温度変化直線とから、現在の色温度を推測し、推測した色温度に基づいてホワイトバランス調整ゲインを求めて、上記ホワイトバランスアンプ手段の各可変ゲインアンプのゲインを制御する制御手段とを備える。そしてその制御手段は、上記色温度変化直線の設定を変更可能とされているものである。
また上記所定の座標とは、(R−B)/G軸と、(R+B−2G)/G軸で表される座標である。そして上記制御手段は、上記色温度変化直線の一端を(R+B−2G)/G軸の正方向に移動させることで、上記色温度変化直線の傾きを変化させる。
また上記制御手段は、被写体の輝度情報に基づいて、上記色温度変化直線の設定を変更する。
本発明のホワイトバランス調整方法は、入力されるR信号、G信号、B信号のそれぞれに対して可変ゲインアンプが設けられたホワイトバランスアンプ手段から出力されるR信号、G信号、B信号のそれぞれについての積分値を得る積分ステップと、上記積分ステップで得られるR信号、G信号、B信号の各積分値から所定の座標上の値としての積分値変換データを求める積分値変換データ算出ステップと、上記座標上で黒体放射カーブを直線とみなした色温度変化直線の設定を所定の条件に応じて変更する色温度変化直線設定ステップと、上記積分値変換データ算出ステップで求めた積分値変換データと、上記色温度変化直線とから、現在の色温度を推測する推測ステップと、推測した色温度に基づいてホワイトバランス調整ゲインを求めて、上記ホワイトバランスアンプ手段の各可変ゲインアンプのゲインを制御するゲイン制御ステップとを有する。
また上記所定の座標とは、(R−B)/G軸と、(R+B−2G)/G軸で表される座標である。そして上記色温度変化直線設定ステップで色温度変化直線の設定を変更する場合、上記色温度変化直線の一端を(R+B−2G)/G軸の正方向に移動させて上記色温度変化直線の傾きを変化させる。
また上記色温度変化直線設定ステップでは、被写体の輝度情報に基づいて、上記色温度変化直線の設定を変更する。
即ち本発明では、フィードバック制御によるオートホワイトバランス制御において、例えば高色温度かでの撮像に対しては、黒体放射カーブを直線(色温度変化直線)とみなす。そしてR信号(赤)、G信号(緑)、B信号(青)という各々の原色信号の例えばフィールド毎の積分値を得て、その積分データを変換して得られる座標値、例えば(R−B)/G、(R+B−2G)/Gの値より、黒体放射カーブを直線とみなした色温度変化直線上から現在の色温度を推測し、その推測した色温度を引き込ませるようにホワイトバランスゲインを設定する制御方式をとる。
黒体放射カーブを直線とみなすことによれば、演算処理の簡易化が実現される。
そしてさらに、黒体放射カーブを直線とみなした色温度変化直線の傾きを調整することで、スミアの影響に対応した色温度推測が可能となる。即ちスミアの影響を考慮しなければならない状況、つまり高輝度、高色温度の被写体に対応して、色温度変化直線の傾きを変化させることで、スミアの影響によらず適切なホワイトバランスゲイン設定が可能となる。
本発明によれば、例えば高色温度下での撮像に対応しては黒体放射カーブを直線(色温度変化直線)とみなす。そしてR信号、G信号、B信号の積分データより現在の色温度を推測し、色温度変化直線に沿った引き込み動作を行う。これにより、色温度の推測及び調整ゲインの設定のための演算処理が簡易化されるという効果がある。
特にこの場合、(R−B)/G軸と(R+B−2G)/G軸で表される座標を用いることが、黒体放射カーブを直線とみなすことに好適であり、ホワイトバランス制御機能を低下させずに簡易な演算処理を実現する。
さらに高輝度、高色温度の被写体に対応して、色温度変化直線の設定を変更することで、スミアの影響を考慮した色温度推測が可能となる。これによってスミアの影響を軽減したより高性能なホワイトバランス調整が実現されるという効果がある。
また、ホワイトバランス制御でのみスミアの影響を軽減させることができるため、NDフィルタ等の特別な減光素子や、スミアリダクション回路等の特別なハードウェアを実装する必要がないことになり、カメラシステム全体の小規模化や回路規模の縮小化、コストダウンに貢献できる。
また色温度変化直線の設定変更は(R+B−2G)/G軸方向でのみ調整する為、(R−B)/G軸方向の引き込み色温度範囲には影響を及ぼす事がない。さらに、高色温度下での制御時のみ調整することで低色温度側のホワイトバランス制御に影響を及ぼす事がない。これらの点でも好適である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1は実施の形態のホワイトバランス調整装置のブロック図である。ホワイトバランス調整装置は例えばビデオカメラ等の撮像装置に内蔵され、撮像映像信号についてのホワイトバランス調整を行う。
このホワイトバランス調整装置は。原色分離回路2,ホワイトバランスアンプ3,オプティカルディテクタ5,コントローラ6を備える。
入力端子1には、固体撮像素子、例えばCCD撮像素子によって得られた電気信号が信号処理され、デジタル信号として供給される。そしてこのデジタル信号が原色分離回路2に入力される。
原色分離回路2では入力されたデジタル信号がR(赤)、G(緑)、B(青)の原色信号に分離される。
分離された各信号(R信号、G信号、B信号)はホワイトバランスアンプ3に入力される。ホワイトバランスアンプ3には、R信号、G信号、B信号にそれぞれ対応して可変ゲインアンプ3R、3G、3Bが設けられている。各可変ゲインアンプ3R、3G、3Bは、それぞれコントローラ6によって制御されるゲインにおいて、それぞれR信号、G信号、B信号の増幅(又は減衰)を行い、出力する。
ホワイトバランスアンプ3から出力されたR信号、G信号、B信号は、映像信号に合成するために利用するべく、端子4R、4G、4Bから図示しない次段の回路系に出力される。
また、R信号、G信号、B信号は、ホワイトバランス調整に利用するべく、オプティカルディテクタ5にも供給される。オプティカルディテクタ5はR信号、G信号、B信号をそれぞれ、フィールド毎(又はフレーム毎)に積分する積分回路を持つ。即ちオプティカルディテクタ5は、R信号、G信号、B信号の例えばフィールド単位の積分値データRi、Gi、Biをコントローラ6に供給する。
なお、オプティカルディテクタ5では、例えばR信号、G信号、B信号から被写体の輝度レベルの情報を算出し、輝度情報Yをコントローラ6に対して出力する。
コントローラ6は例えばマイクロコンピュータ或いはDSP等により形成され、ソフトウエアにより所定の演算を行う。具体的には、オプティカルディテクタ5から供給される積分値データRi、Gi、Biを元に、(R−B)/Gのデータと、(R+B−2G)/Gのデータを得る演算機能と、(R−B)/G、(R+B−2G)/Gの各データに基づいてR信号、G信号、B信号の各ゲインを設定するゲイン設定の演算機能を備える。またゲイン設定のための演算において、色温度推測のための処理に、輝度情報Yを用いる。
なお、色温度推測のための処理に輝度情報Yを用いるのは一例であり、他にも手法はある。例えば外部コントローラなど、他の部位もしくは他の機器から色温度推測のための情報が与えられても良い。
これらの機能(ソフトウェア演算)によって得られた各ゲインの設定値は、ホワイトバランスアンプ3における各可変ゲインアンプ3R、3G、3Bにフィードバックされて、R信号、G信号、B信号の各ゲインを制御することになる。
このホワイトバランス調整装置において、ホワイトバランスをとる(調整する)とは、基本的には、R信号、G信号、B信号の比率が等しくなるようにホワイトバランスアンプ3の各可変ゲインアンプ3R、3G、3Bのゲイン(Rゲイン、Gゲイン、Bゲイン)を調整する事をいう。
そしてホワイトバランスを調整するにあたっては、
R信号×Rゲイン=G信号×Gゲイン=B信号×Bゲイン
すなわち、
R信号×Rゲイン−G信号×Gゲイン=B信号×Bゲイン−G信号×Gゲイン=0
が成り立つように、ホワイトバランスアンプ3を制御する。
そして本例においては、特に高色温度下でのホワイトバランス制御に特徴を有する。以下、コントローラ6によって行われるホワイトバランス調整処理について説明する。
コントローラ6では、ホワイトバランス調整に関して、図2に示すような座標系、即ち(R−B)/G軸と(R+B−2G)/G軸による座標を用いる。
後述するがコントローラ6は、ホワイトバランス調整処理に際して、オプティカルディテクタ5からの積分値データRi,Gi,Biを変換して当該座標上のデータ値(積分値変換データ)を求めることになる。
この座標上においては、例えば図示するように高色温度側の引込枠W1及び低色温度側の引込枠W2が設定される。
なお、このためには、予めプリホワイトバランス調整が行われる。プリホワイトバランス調整とは、基準色温度下で基準の白色を決める調整の事を指す。プリホワイトバランス調整では、基準の白色の色温度の決定、及び上記引込枠W1,W2の設定が行われる。
コントローラ6は図2のような座標上の引込枠W1,W2についてはパラメータ数値として保持する。
引込枠W1,W2とは、ホワイトバランス調整のためのゲイン設定(ホワイトバランス引込)を行う範囲を示すものである。
なお図2に示す引込枠W1,W2の範囲は一例であり、必ずしも常にこのように設定されるものではない。
ここで、(R−B)/G軸と(R+B−2G)/G軸による図2の座標上で考えると、黒体放射カーブCBは点線で示すような曲線となる。但し、黒体放射カーブはセンサにより異なるという事情から、必ずしも一義的に図示するような曲線になるわけではなく、図2の黒体放射カーブCBはあくまで一例である。
上述したように従来のホワイトバランス調整においては、現在の色温度を特に意識せずに、ゲインを増減させる方向のみを制御することでホワイトバランス制御を行っていた。
本例において、積分値変換データが低色温度側の引込枠W2内となった場合は、従来と同様、特に色温度を意識せずに、R信号、G信号、B信号が1:1:1となるようにゲイン調整する。
一方、積分値変換データが高色温度側の引込枠W1内となった場合は、現在の色温度を推測する処理を行う。この際に、黒体放射カーブCBを用いず、この黒体放射カーブCBを直線とみなした色温度変化直線LBを用いる。色温度変化直線LBは、例えば設定された引込枠W1に応じた直線(例えば図2に示すように引込枠W1の下限側の頂点と座標原点を結ぶ直線)として設定する。
このような色温度変化直線LBを用いて、R信号、G信号、B信号の積分値データRi,Gi,Biより現在の色温度を推定し、色温度変化直線LBに沿った引き込み動作を行う。
またこの場合、色温度は、G成分が大きい場合はG成分を残す様に、R成分が大きい場合はR成分を残す様に推測することで、高色温度下での肌色と緑色の引き込みを改善する。
さらに後述するように、スミアの影響を避けるためには、色温度変化直線をシフトさせる。具体的には引込枠W1の下限側頂点を(R+B−2G)/G軸の正方向に移動させ、その下限側頂点と座標原点を結ぶ色温度変化直線LBの傾きを変更する。
まず、図2のような色温度変化直線LBを用いた色温度の推定動作を図3に模式的に示して説明する。
図3において座標上の領域(i)は、第3象限での引込枠W1の範囲内、及び第4象限での引込枠W1の範囲内で且つ図面上、色温度変化直線LBより左側となる領域である。
積分値データRi,Gi,Biを変換して座標上のデータ値とした積分値変換データが、○で示すように上記領域(i)にあった場合は、矢印で示すように(R+B−2G)/G軸に沿って平行移動して色温度変化直線LBに到達した点を、現在の色温度とする。
一方、座標上の領域(ii)は、第4象限での引込枠W1の範囲内で且つ図面上、色温度変化直線LBより右側となる領域である。
積分値データRi,Gi,Biを変換して座標上のデータ値とした積分値変換データが、△で示すように上記領域(ii)にあった場合は、矢印で示すように(R+B−2G)/G軸及び(R−B)/G軸を同じ量だけ負の方向へ移動させる(座標上で45°左下方に移動させる)。そして色温度変化直線LBに到達した点を、現在の色温度とする。
基本的には以上のように、本例の高色温度下でのホワイトバランスの制御方法としては、基準の白色を調整する基準色温度から高色温度側への色温度の変化(黒体放射カーブ)を直線とみなす。そしてR(赤)、G(緑)、B(青)各々の原色信号の積分値を変換して得られる(R−B)/G、(R+B−2G)/Gの値による座標上の位置を、黒体放射カーブを直線とみなした色温度変化直線LB上に対応させて現在の色温度を推測する。そしてその推測した色温度に引き込ませるようにホワイトバランスゲインを設定するものとなる。
ここで、CCD撮像素子を使用して高輝度、高色温度下で撮影した場合のスミア成分の影響を考える。
上記の色温度推測では、スミア成分の影響を考慮せずに色温度を推測する為、現在の色温度よりも高く色温度を推測してしまい、全体的に赤みがかかった画になってしまう。
図4で説明する。
図4(a)において例えばスミアの影響がない場合における、(R−B)/G、(R+B−2G)/Gの値による座標上の位置を、P1、P3として示している。P1は(R−B)/G、(R+B−2G)/Gの値が領域(i)内となった場合の例であり、P3は(R−B)/G、(R+B−2G)/Gの値が領域(ii)内となった場合の例である。
ここで、スミアの影響がある場合を考えると、実際の積分値データRi,Gi,BiにおいてR/G成分が多くなる。具体的には実際よりも赤みを帯びたようになってしまう。この結果、例えば座標位置P1となるべき場合においてスミアの影響によって積分値データRi,Gi,Biから算出される座標位置がP1sとなる。同様に座標位置P3となるべき場合に、スミアの影響によって座標位置P3sとなってしまう。この場合、領域(i)の場合は座標位置P1sを平行移動し、また領域(ii)の場合は座標位置P3sを45度左下方に移動させて色温度変化直線LB上で色温度を推測すると、色温度変化直線LB上に投影される位置P1,P3の場合と変動して、本来の色温度とは異なる推測がなされてしまう。
そこで本例では、スミアの影響が考えられる場合には、図4(b)に示すように引込枠W1の下限側頂点を矢印eだけ(R+B−2G)/G軸の正方向に移動させ、引込枠W1の下限側頂点と座標原点を結ぶ色温度変化直線LBの傾きを変更する。つまり色温度変化直線LBsを用いる。そしてその状態で上記同様に、領域(i)の場合は座標位置P1sを平行移動し、また領域(ii)の場合は座標位置P3sを45度左下方に移動させて色温度変化直線LBs上に投影された位置として色温度を推測するようにする。
スミアの影響が考えられる場合は、このようにシフトされた色温度変化直線LBsを用いて現在の色温度を推測することで、スミアの影響を軽減して適切なホワイトバランス調整が実現されるようにする。
このような処理方式でホワイトバランス調整を実現するためのコントローラ6の処理(ホワイトバランスアンプ3のゲイン調整のための処理)を図5に示し、具体的に説明する。
図5の処理は、例えば映像信号のフィールド単位で、オプティカルディテクタ5から積分値データRi,Gi,Biが入力される毎に行われる。
コントローラ6はステップF101で積分値データRi,Gi,Biが入力されると、ステップF102で、積分値データRi,Gi,Biから、上記図2の座標上でのポイント(積分値変換データ)を算出する。
この場合、まず、
R’信号=Ri×プリホワイトバランス調整時のRゲイン÷現在のRゲイン
G’信号=Gi×プリホワイトバランス調整時のGゲイン÷現在のGゲイン
B’信号=Bi×プリホワイトバランス調整時のBゲイン÷現在のBゲイン
として、R’信号、G’信号、B’信号を得る。
そして、求められたR’信号、G’信号、B’信号を用いて、(R−B)/G値、(R+B−2G)/G値を生成する。
この(R−B)/G値、(R+B−2G)/G値が、(R−B)/G軸と(R+B−2G)/G軸による座標上での積分値変換データとなる。
続いてステップF103では、高色温度側の処理とするか低色温度側の処理とするかの判断を行い、低色温度側であった場合は、ステップF111に進み、当該積分値変換データが、図2に示した引込枠W2の範囲内であるか否かを判断する。
引込枠W2の範囲内でなければ、ステップF112から今回の処理を終え、次のフィールドの積分値データRi,Gi,Biの入力を待つ。
引込枠W2の範囲内であったら、ステップF112からF113に進み、低色温度側に対応した収束目標値の算出を行う。
つまり、特に色温度を意識せずに、R信号、G信号、B信号が1:1:1となるように収束目標値を算出し、ステップF110でホワイトバランスアンプ3の各可変ゲインアンプ3R、3G、3Bに対してゲイン制御を行う。
一方、ステップF103で高色温度側の処理と判断された場合は、ステップF104で設定変更が必要であるか否かを判断する。これは上述したスミアの影響を回避するための設定変更のことであり、つまり引込枠W1の下限側頂点を変更させるか否か(=色温度変化直線LBのLBsへのシフトさせるか否か)の判断となる。
例えばCCD撮像素子による撮像信号において、高輝度、高色温度の被写体を撮像している際に、スミアの影響が大きい。従ってこの高色温度側の処理においては、例えばオプティカルディテクタ5から供給される輝度情報Yを参照し、所定レベルより輝度レベルが高いか否かによって、色温度変化直線LBをシフトさせる否かを決めればよい。
設定変更を行うと判断された場合はステップF105に進み、引込枠W1の下限側頂点を図4(b)の矢印eに示したように(R+B−2G)/G軸の正方向に移動させるように設定変更を行う。これに伴って、色温度変化直線LBはLBsの傾きになる。そしてステップF106に進む。
ステップF104で設定変更不要と判断された場合は、通常の引込枠W1の設定のままステップF106に進む。
ステップF106では、積分値変換データが、引込枠W1の範囲内であるか否かを判断する。引込枠W1の範囲は、図2に示した通常の範囲の場合と、ステップF105で設定変更された図4(b)の範囲の場合とがある。ステップF106では、その時点の設定状態における引込枠W1の範囲において、積分値変換データが引込枠W1の範囲内であるか否かの判断を行うことになる。
そして引込枠W1の範囲内でなければ、ステップF107から今回の処理を終え、次のフィールドの積分値データRi,Gi,Biの入力を待つ。
引込枠W1の範囲内であったら、ステップF107からF110に進み、まず現在の色温度を推測する処理を行う。
そしてステップF109で、高色温度側に対応した収束目標値の算出を行い、ステップF110でホワイトバランスアンプ3の各可変ゲインアンプ3R、3G、3Bに対して、収束目標値に相当するゲイン値へのゲイン制御を行う。
このステップF108〜F110の処理について、図6,図7で説明する。
なお、図6(a)、図7(a)における座標軸上の点は、ホワイトバランスアンプ3の前段でのR信号、G信号、B信号に基準の白を調整したRゲイン、Gゲイン、Bゲインを掛けたデータである。
一方、図6(b)、図7(b)における座標軸上の点は、ホワイトバランスアンプ3の後段でのR信号、G信号、B信号に相当する。
図6(a)には、積分値変換データが座標上のポイントP1であった場合と、ポイントP1sであった場合をそれぞれ示している。上述の通り、ポイントP1はスミアの影響を受けていない場合、ポイントP1sはスミアの影響で積分値変換データが移動してしまった場合としている。
そしてこれらは、図3に示した領域(i)、つまり第3象限での引込枠W1の範囲内、又は第4象限での引込枠W1の範囲内で且つ図面上、色温度変化直線LBより左側となる範囲に、積分値変換データがあった場合である。
このような場合は、高色温度下で緑色が多い被写体が写っているものと認識する。
まずポイントP1の場合でのべる。この場合、図6(a)に破線矢印で示すように、積分値変換データ(P1)の(R+B−2G)/G値を(R+B−2G)/G軸に対して水平に移動させ、黒体放射カーブとみなす色温度変化直線LBにぶつかるポイントP2を求める。そしてそのポイントP2を、現在の色温度とする。
一方、スミアの影響がある状況の場合、ステップF105の処理で色温度変化直線LBがLBsの傾きに変更される。つまり、本来、積分値変換データがポイントP1になるべきところ、ポイントP1sとなるような場合は、色温度変化直線LBsを用いて色温度の推測が行われるものとなる。
そしてこの場合は、ポイントP1sから破線矢印で示すように、積分値変換データ(P1)の(R+B−2G)/G値を(R+B−2G)/G軸に対して水平に移動させ、シフトされた色温度変化直線LBsにぶつかるポイントP2sを求める。そしてそのポイントP2sを、現在の色温度とする。
以上のように推定された色温度からは、次のようにゲイン設定が行われる。
色温度変化直線LB上のポイントP2、又は色温度変化直線LBs上のポイントP2sに相当するR、G、B値をR”、G”、B”とする。つまり(R−B)/G値と(R+B−2G)/G値がポイントP2(又はP2s)となるR、G、B値である。
このポイントP2(又はP2s)の色温度のR”、G”、B”各値について、
R”×R”ゲイン−G”×G”ゲイン
=B”×B”ゲイン−G”×G”ゲイン
=0
となるような、R”ゲイン、G”ゲイン、B”ゲインを求める。
このR”ゲイン、G”ゲイン、B”ゲインが、現在の色温度を引き込むゲイン値となる。
現在の色温度を引き込むR”ゲイン、G”ゲイン、B”ゲインより、
R信号収束点=R信号×R”ゲイン÷現在のRゲイン
G信号収束点=G信号×G”ゲイン÷現在のGゲイン
B信号収束点=B信号×B”ゲイン÷現在のBゲイン
が求まる。各信号の収束点は図6(b)のポイントPcの位置として示される。
ここで、図5(b)座標軸の原点は、R信号:G信号:B信号=1:1:1となっている。
従来の制御方式では、図5(b)に破線矢印で示すようにポイントPdから座標原点に向かう引込制御を行っていた。
一方、本例の制御方法では色温度を引き込むゲイン制御を行うことにより、実線矢印に示すように、ポイントPdからポイントPcに向かう引込制御が行われるものとなる。これは、座標原点に対して(R+B−2G)/G軸の負の方向に制御目標値がくることになり、G方向の成分を引き込むことなく被写体の色のバランスが保たれる事となる。図で言えば矢印gの分だけ緑色が残るものとなる。
そしてさらに、本例においてスミアの影響がある場合、ポイントPdがポイントPdsにずれてしまうが、上記のように色温度推定において色温度変化直線LBをLBsにシフトさせ、推定される色温度においてスミアの影響を軽減できることで、その場合も一点鎖線で示すようにポイントPcに向かう引込制御が行われるものとなる。つまり、スミアが発生していても、その影響を軽減した引込が可能となるものである。
次に、図7(a)には、積分値変換データが座標上のポイントP3であった場合と、ポイントP3sであった場合をそれぞれ示している。上述の通り、ポイントP3はスミアの影響を受けていない場合、ポイントP3sはスミアの影響で積分値変換データが移動してしまった場合としている。
そしてこれらは、図3に示した領域(ii)、つまり第4象限での引込枠W1の範囲内で且つ図面上、色温度変化直線LBより右側となる範囲に、積分値変換データがあった場合である。
この場合は、高色温度下で肌色が多い被写体が写っているものと認識する。
まずポイントP3の場合は、図7(a)に矢印で示すように、積分値変換データ(P3)の(R−B)/G値と(R+B−2G)/G値を、同じ量だけ負の方向へ移動させ、黒体放射カーブとみなす色温度変化直線LBにぶつかるポイントP4を求める。そしてそのポイントP4を、現在の色温度とする。
一方、スミアの影響がある状況の場合、ステップF105の処理で色温度変化直線LBがLBsの傾きに変更される。つまり、本来、積分値変換データがポイントP3になるべきところ、ポイントP3sとなるような場合は、色温度変化直線LBsを用いて色温度の推測が行われる。この場合は、ポイントP1sから矢印で示すように、積分値変換データ(P1)の(R+B−2G)/G値と(R+B−2G)/G値を、同じ量だけ負の方向へ移動させ、シフトされた色温度変化直線LBsにぶつかるポイントP4sを求める。そしてそのポイントP4sを、現在の色温度とする。
以上のように推定された色温度からは、次のようにゲイン設定が行われる。
上記同様に、色温度変化直線LB上のポイントP4、又は色温度変化直線LBs上のポイントP4sに相当するR、G、B値をR”、G”、B”としたとき、
R”×R”ゲイン−G”×G”ゲイン
=B”×B”ゲイン−G”×G”ゲイン
=0
となるような、R”ゲイン、G”ゲイン、B”ゲインを求める。
このR”ゲイン、G”ゲイン、B”ゲインが、現在の色温度を引き込むゲイン値となる。
そして現在の色温度を引き込むR”ゲイン、G”ゲイン、B”ゲインより、
R信号収束点=R信号×R”ゲイン÷現在のRゲイン
G信号収束点=G信号×G”ゲイン÷現在のGゲイン
B信号収束点=B信号×B”ゲイン÷現在のBゲイン
が求まる。各信号の収束点は図7(b)のポイントPcの位置として示される。
ここで、上記図6(b)と同様、図7(b)座標軸の原点は、R信号:G信号:B信号=1:1:1となっており、従来の制御方式では、図7(b)に破線矢印で示すようにポイントPdから座標原点に向かう引込制御を行っていた。
一方、本例の制御方法では色温度を引き込むゲイン制御を行うことにより、実線矢印に示すように、ポイントPdからポイントPcに向かう引込制御が行われるものとなる。
これは、図7(b)の座標原点に対して第一象限の45度方向に制御目標値がくることになり、(R−B)/G値と(R+B−2G)/G値を同じ量だけ負の方向へ移動させた点を色温度とするという事は、現在の色温度に対してR方向の成分が多いとみなせ、R方向の成分を引き込むことなく被写体の色のバランスが保たれる事となる。図で言えば矢印fの分だけ肌色が残るものとなる。
そしてさらに、本例においてスミアの影響がある場合、ポイントPdがポイントPdsにずれてしまうが、上記のように色温度推定において色温度変化直線LBをLBsにシフトさせ、推定される色温度においてスミアの影響を軽減できることで、その場合も一点鎖線で示すようにポイントPcに向かう引込制御が行われるものとなる。つまり、スミアが発生していても、その影響が少ない引込が可能となるものである。
以上のような色温度の推測及び収束目標値の算出が図5のステップF108,F109で行われ、それに応じてステップF110で各各可変ゲインアンプ3R、3G、3Bのゲイン制御が行われる。
つまり本例のホワイトバランス調整処理は、まず基準の白色を調整する基準色温度から高色温度側への色温度の変化(黒体放射カーブ)を直線(色温度変化直線LB)とみなす。
そしてフィードバック制御によって自動的にホワイトバランスをとる処理を行う色信号処理方式であって、R信号、G信号、B信号の各々の原色信号のフィールド毎の積分値データRi,Gi,Biを得、その積分値データRi,Gi,Biを変換して得られる積分値変換データの(R−B)/G値、(R+B−2G)/G値より、黒体放射カーブを直線とみなした色温度変化直線LB上から現在の色温度を推測する。
またこの場合、高色温度下で肌色、緑色を自然な色に見せるために、積分値変換データが、引込枠W1の範囲内で色温度変化直線LBより図面上で左側(図3の領域(i))にある場合、つまりG成分が大きいの場合はG成分を残す様な色温度を推測する。また、積分値変換データが、引込枠W1の範囲内で色温度変化直線LBより図面上で右側(図3の領域(ii))にある場合、つまりR成分が大きい場合はR成分を残す様な色温度を推測する。
さらに本例では、このような色温度推定において、スミアの影響が考えられる場合は、色温度変化直線LBを色温度変化直線LBsにシフトさせる。つまり色温度変化直線LBs上のポイントとして色温度を推測する。
これらのことに基づいて、推測した色温度の変化分のみのゲイン制御を行う事により、高色温度側での肌色、緑色に特化したホワイトバランスを取るものである。
このような処理方式によれば、まず黒体放射カーブを直線とみなす事により、コントローラ6で容易な演算で色温度を推測できることになる。
また、高色温度下では、ホワイトバランス制御の収束点である無彩色へ必ずしも収束させるのではなく、積分値データRi,Gi,BiよりR成分が多い時は肌色が残るように、G成分が多い時は緑色が残るように現在の色温度を推測し、被写体に応じて制御目標値を計算させて収束させる事により、ユーザーが視覚的に好適に感じるホワイトバランス制御を実現できる。
さらに、高輝度、高色温度の被写体によりスミアの影響が生ずる場合は、色温度変化直線LBのシフトによりそれを軽減でき、適切なホワイトバランス調整が可能となる。
また、NDフィルタ等の特別な減光素子や、スミアリダクション回路等の特別なハードウェアを実装せずに、ホワイトバランス制御でのみスミアの影響を軽減させる為、カメラシステム全体の小規模化や回路規模の縮小化に貢献できる。
また高色温度下での制御時のみ高色温度側調整値(引込枠W1)を調整する為、高色温度側調整値を低色温度側のホワイトバランス制御に使用している場合でも、低色温度側のホワイトバランス制御に影響を及ぼす事がない。
また高色温度側調整値(引込枠W1)を(R+B−2G)/G軸方向でのみ調整する為、(R−B)/G軸方向の引き込み色温度範囲には影響を及ぼす事がない。
以上実施の形態について説明してきたが、本発明は各種変形例が考えられる。
上記例では、オプティカルディテクタ5からの輝度情報Yに応じて引込枠W1及び色温度変化直線の設定変更を行うか否かを判別するようにしたが、輝度情報を得る経路は限定されない。
また輝度信号レベル以外に基づいて設定変更を行うか否かが選択されることも考えられる。例えばユーザーがマニュアル操作で設定変更を行うか否かのモードを選択するような方式も考えられる。
また場合によっては、高色温度側の引込枠W1については常に設定変更を行う状態とすることもあり得る。スミアの影響は、CCD撮像素子の構造、特性、個体差等によって度合いが異なる。また撮像素子としてCMOSセンサを使用する場合など、スミアの影響を考慮しなくて良い場合もある。
そこで本発明のホワイトバランス調整装置は引込枠W1の設定変更が可能であるため、搭載するカメラ装置の機種、性能、個体差等に応じて、通常設定、シフト設定が固定的に選ばれるようにしてもよい。例えばCMOSセンサを使用するカメラ装置においては、本発明のホワイトバランス調整装置を搭載した状態で、常に設定変更不要とするようにパラメータセットを行い、一方CCDセンサを使用するカメラ装置に搭載した時は、高色温度状態では常に設定変更を行うようにパラメータセットを行うようにするなどの例である。このようにすることで、本発明のホワイトバランス調整装置を、多様なカメラ機器において汎用的に使用できるという利点が得られる。
本発明の実施の形態のホワイトバランス調整装置のブロック図である。 実施の形態の座標上の引込範囲及び色温度変化直線の説明図である。 実施の形態の色温度推測処理の概念の説明図である。 実施の形態の色温度変化直線の設定変更の説明図である。 実施の形態のホワイトバランス調整のためのゲイン調整処理のフローチャートである。 実施の形態の色温度推測及び引込制御の説明図である。 実施の形態の色温度推測及び引込制御の説明図である。
符号の説明
2 原色分離回路、3 ホワイトバランスアンプ、3R,3G,3B 可変ゲインアンプ、5 オプティカルディテクタ、6 コントローラ

Claims (6)

  1. 入力されるR信号、G信号、B信号のそれぞれに対して可変ゲインアンプが設けられたホワイトバランスアンプ手段と、
    上記ホワイトバランスアンプ手段から出力されるR信号、G信号、B信号のそれぞれについての積分値を得る積分手段と、
    上記積分手段から出力されるR信号、G信号、B信号の各積分値から所定の座標上の値として求められる積分値変換データと、上記座標上で黒体放射カーブを直線とみなした色温度変化直線とから、現在の色温度を推測し、推測した色温度に基づいてホワイトバランス調整ゲインを求めて、上記ホワイトバランスアンプ手段の各可変ゲインアンプのゲインを制御する制御手段とを備えると共に、
    上記制御手段は、上記色温度変化直線の設定を変更可能とされていることを特徴とするホワイトバランス調整装置。
  2. 上記所定の座標とは、(R−B)/G軸と、(R+B−2G)/G軸で表される座標であるとともに、
    上記制御手段は、上記色温度変化直線の一端を(R+B−2G)/G軸の正方向に移動させることで、上記色温度変化直線の傾きを変化させることを特徴とする請求項1に記載のホワイトバランス調整装置。
  3. 上記制御手段は、被写体の輝度情報に基づいて、上記色温度変化直線の設定を変更することを特徴とする請求項1に記載のホワイトバランス調整装置。
  4. 入力されるR信号、G信号、B信号のそれぞれに対して可変ゲインアンプが設けられたホワイトバランスアンプ手段から出力されるR信号、G信号、B信号のそれぞれについての積分値を得る積分ステップと、
    上記積分ステップで得られるR信号、G信号、B信号の各積分値から所定の座標上の値としての積分値変換データを求める積分値変換データ算出ステップと、
    上記座標上で黒体放射カーブを直線とみなした色温度変化直線の設定を所定の条件に応じて変更する色温度変化直線設定ステップと、
    上記積分値変換データ算出ステップで求めた積分値変換データと、上記色温度変化直線とから、現在の色温度を推測する推測ステップと、
    推測した色温度に基づいてホワイトバランス調整ゲインを求めて、上記ホワイトバランスアンプ手段の各可変ゲインアンプのゲインを制御するゲイン制御ステップと、
    を有することを特徴とするホワイトバランス調整方法。
  5. 上記所定の座標とは、(R−B)/G軸と、(R+B−2G)/G軸で表される座標であるとともに、
    上記色温度変化直線設定ステップで色温度変化直線の設定を変更する場合、上記色温度変化直線の一端を(R+B−2G)/G軸の正方向に移動させて上記色温度変化直線の傾きを変化させることを特徴とする請求項4に記載のホワイトバランス調整方法。
  6. 上記色温度変化直線設定ステップでは、被写体の輝度情報に基づいて、上記色温度変化直線の設定を変更することを特徴とする請求項4に記載のホワイトバランス調整方法。
JP2004118815A 2004-04-14 2004-04-14 ホワイトバランス調整装置、ホワイトバランス調整方法 Pending JP2005303785A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004118815A JP2005303785A (ja) 2004-04-14 2004-04-14 ホワイトバランス調整装置、ホワイトバランス調整方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004118815A JP2005303785A (ja) 2004-04-14 2004-04-14 ホワイトバランス調整装置、ホワイトバランス調整方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005303785A true JP2005303785A (ja) 2005-10-27

Family

ID=35334779

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004118815A Pending JP2005303785A (ja) 2004-04-14 2004-04-14 ホワイトバランス調整装置、ホワイトバランス調整方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005303785A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008085388A (ja) * 2006-09-25 2008-04-10 Fujifilm Corp 撮像装置
JP2008311741A (ja) * 2007-06-12 2008-12-25 Canon Inc 撮像装置及びその制御方法、並びにプログラム
KR100919867B1 (ko) * 2006-12-27 2009-09-30 콴타 컴퓨터 인코포레이티드 영상 처리 방법 및 장치
US8089528B2 (en) 2007-10-22 2012-01-03 Sony Corporation Color signal processing circuit, image pickup apparatus, and color signal processing method
US8218040B2 (en) 2008-06-26 2012-07-10 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus, image processing method and computer-readable storage medium

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008085388A (ja) * 2006-09-25 2008-04-10 Fujifilm Corp 撮像装置
US8018506B2 (en) 2006-09-25 2011-09-13 Fujifilm Corporation Image taking apparatus with shading correction
KR100919867B1 (ko) * 2006-12-27 2009-09-30 콴타 컴퓨터 인코포레이티드 영상 처리 방법 및 장치
JP2008311741A (ja) * 2007-06-12 2008-12-25 Canon Inc 撮像装置及びその制御方法、並びにプログラム
US8089528B2 (en) 2007-10-22 2012-01-03 Sony Corporation Color signal processing circuit, image pickup apparatus, and color signal processing method
US8218040B2 (en) 2008-06-26 2012-07-10 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus, image processing method and computer-readable storage medium

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4325642B2 (ja) 移動体カメラシステム
JP6027242B2 (ja) 撮像装置
JP2007110576A (ja) 被写体像データの色補正装置およびその制御方法
JP4892909B2 (ja) 信号処理方法、信号処理回路およびこれを用いたカメラシステム
JP6071440B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法
JPH1141619A (ja) 色信号処理回路およびその処理方法、並びにこれらを用いたカメラ
JP4973681B2 (ja) カメラ制御ユニット、移動体および移動体カメラシステム
US8063950B2 (en) Imaging apparatus, waveform signal display method, storage medium, and integrated circuit
JP2005303785A (ja) ホワイトバランス調整装置、ホワイトバランス調整方法
JP4793001B2 (ja) 画像信号処理回路および撮像システム
JP2002118857A (ja) ホワイトバランス調整装置、ホワイトバランス調整方法、およびその方法をコンピュータで実行するためのプログラムを格納したコンピュータが読み取り可能な記録媒体
JP2004320671A (ja) ホワイトバランス調整装置、ホワイトバランス調整方法
JP4440562B2 (ja) 映像信号処理装置
JP3609138B2 (ja) ビデオカメラ
JP2003070009A (ja) 撮像装置
JP4868600B2 (ja) 撮像装置の制御装置
JP2007267170A (ja) 彩度調整機能を有する電子カメラ、および画像処理プログラム
JP2008206055A (ja) 画像処理装置および撮像装置
JP3628856B2 (ja) 撮像装置
JP2001136539A (ja) 電子カメラ
JP3733641B2 (ja) 色信号処理回路
JP2017225036A (ja) 撮像装置及び画像処理方法
JPH07143509A (ja) ビデオカメラのクロマノイズ抑制方法
JP2009111894A (ja) 映像信号処理装置、撮像装置及び映像信号処理方法
JP3625255B2 (ja) ホワイトバランス調整装置