JP2005302983A - 真空処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 稼働率を落とすことなく、設備費と設置スペースを削減すること。
【解決手段】 真空処理装置10は、並列に配置された同一の真空処理を行う処理室12,13と、基板Wを処理室12,13の各々へ搬出し、処理室12,13で処理された基板Wを処理室12,13の各々から搬入するロード/アンロード室11を備える。ロード/アンロード室11は、大気開放と真空密閉とを切り換え可能であり、ロード/アンロード室11には、処理室12,13に対して切り換えることができる複数系統の搬送ラインを有する搬送装置110が設けられている。
【選択図】 図1
【解決手段】 真空処理装置10は、並列に配置された同一の真空処理を行う処理室12,13と、基板Wを処理室12,13の各々へ搬出し、処理室12,13で処理された基板Wを処理室12,13の各々から搬入するロード/アンロード室11を備える。ロード/アンロード室11は、大気開放と真空密閉とを切り換え可能であり、ロード/アンロード室11には、処理室12,13に対して切り換えることができる複数系統の搬送ラインを有する搬送装置110が設けられている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、真空雰囲気中で薄膜形成、エッチング、熱処理など(真空処理と呼ぶ)を行う真空処理装置に関する。
真空処理は、被処理物を大気中から真空の処理室に搬送したり、処理後の被処理物を真空の処理室から大気中へ搬送する工程が不可欠であり、搬送の度に排気とリークを繰り返すことになる。異なる複数の真空処理を1台の装置で順番に行う「クラスタ型」と呼ばれる真空処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、搬送室に対して複数の処理室が並列に配置されており、搬送室内と処理室内は常時真空を保ち、リークをせずに、搬送室を介して被処理物を処理室から次の処理室へ搬送することができる。また、搬送室は、大気開放と真空密閉の切り換えができるロードロック室に接続されている。
特許文献1に記載されているクラスタ型の真空処理装置は、新たに搬送室を設けて処理の効率化を図っているが、搬送室の増設は、設備のコストアップと設置スペースの増大という問題がある。
(1)請求項1の真空処理装置は、並列に配置され、被処理物に対して同一の真空処理を行う複数の処理室と、被処理物を複数の処理室の各々へ搬出し、処理室で処理された被処理物を処理室の各々から搬入する、大気開放と真空密閉とを切り換え可能な受け渡し室と、受け渡し室に設けられ、処理室の少なくとも2室に対して切り換えることができる複数系統の搬送経路を有する搬送手段とを備えることを特徴とする。
(2)請求項2の真空処理装置は、並列に配置され、被処理物に対して同一の真空処理を行う複数の処理室と、被処理物を複数の処理室の各々へ搬出する、大気開放と真空密閉とを切り換え可能なロード室と、処理室で処理された被処理物を処理室の各々から搬入する、大気開放と真空密閉とを切り換え可能なアンロード室と、ロード室に設けられ、処理室の少なくとも2室の各々に対して切り換えることができる複数系統の搬送経路を有する第1の搬送手段と、アンロード室に設けられ、処理室の少なくとも2室の各々に対して切り換えることができる複数系統の搬送経路を有する第2の搬送手段とを備えることを特徴とする。
(3)請求項3の真空処理装置は、並列に配置され、被処理物に対して異なる真空処理のそれぞれを行う処理室が直列に連なって同一の連続真空処理を行う少なくとも第1および第2の処理室群と、少なくとも第1および第2の処理室群の各群で最初に真空処理を行う処理室へ被処理物を搬出する、大気開放と真空密閉とを切り換え可能なロード室と、少なくとも第1および第2の処理室群の各群で最後に真空処理を行う処理室から連続処理された被処理物を搬入する、大気開放と真空密閉とを切り換え可能なアンロード室と、ロード室に設けられ、各群の中で最初に真空処理を行う処理室の各々に対する被処理物の搬出を切り換える複数系統の搬送経路を有する第1の搬送手段と、アンロード室に設けられ、最後に真空処理を行う処理室の各々に対する被処理物の搬入を切り換える複数系統の搬送経路を有する第2の搬送手段とを備えることを特徴とする。
(4)請求項4の真空処理装置は、並列に配置され、被処理物に対して異なる真空処理のそれぞれを行う少なくとも第1および第2の処理室が直列に連なって同一の連続真空処理を行う少なくとも第1および第2の処理室群であって、第2の処理室を共用するように連結された少なくとも第1および第2の処理室群と、少なくとも第1および第2の処理室群の各群で最初に真空処理を行う第1の処理室へ被処理物を搬出する、大気開放と真空密閉とを切り換え可能なロード室と、少なくとも第1および第2の処理室群の各群で最後に真空処理を行う第2の処理室から連続処理された被処理物を搬入する、大気開放と真空密閉とを切り換え可能なアンロード室と、ロード室に設けられ、各群の中で最初に真空処理を行う第1の処理室の各々に対する被処理物の搬出を切り換える複数系統の搬送経路を有する第1の搬送手段と、最後に真空処理を行う第2の処理室に設けられ、被処理物を直前に真空処理を行った処理室の各々から切り換えて搬入し、第2の処理室での処理を終了した被処理物をアンロード室へ搬出する複数系統の搬送経路を有する第2の搬送手段とを備えることを特徴とする。
(5)請求項5の真空処理装置は、並列に配置され、被処理物に対して異なる真空処理のそれぞれを行う少なくとも第1および第2の処理室が直列に連なって同一の連続真空処理を行う少なくとも第1および第2の処理室群であって、第1の処理室を共用するように連結された少なくとも第1および第2の処理室群と、少なくとも第1および第2の処理室群の各群で最初に真空処理を行う第1の処理室へ被処理物を搬出する、大気開放と真空密閉とを切り換え可能なロード室と、少なくとも第1および第2の処理室群の各群で最後に真空処理を行う第2の処理室から連続処理された被処理物を搬入する、大気開放と真空密閉とを切り換え可能なアンロード室と、最初に真空処理を行う第1の処理室に設けられ、被処理物をロード室から搬入し、処理後の被処理物を次に真空処理を行う処理室の各々に対して切り換えて搬出する複数系統の搬送経路を有する第1の搬送手段と、アンロード室に設けられ、各群の中で最後に真空処理を行う第2の処理室の各々に対して切り換えて搬入する複数系統の搬送経路を有する第2の搬送手段とを備えることを特徴とする。
(2)請求項2の真空処理装置は、並列に配置され、被処理物に対して同一の真空処理を行う複数の処理室と、被処理物を複数の処理室の各々へ搬出する、大気開放と真空密閉とを切り換え可能なロード室と、処理室で処理された被処理物を処理室の各々から搬入する、大気開放と真空密閉とを切り換え可能なアンロード室と、ロード室に設けられ、処理室の少なくとも2室の各々に対して切り換えることができる複数系統の搬送経路を有する第1の搬送手段と、アンロード室に設けられ、処理室の少なくとも2室の各々に対して切り換えることができる複数系統の搬送経路を有する第2の搬送手段とを備えることを特徴とする。
(3)請求項3の真空処理装置は、並列に配置され、被処理物に対して異なる真空処理のそれぞれを行う処理室が直列に連なって同一の連続真空処理を行う少なくとも第1および第2の処理室群と、少なくとも第1および第2の処理室群の各群で最初に真空処理を行う処理室へ被処理物を搬出する、大気開放と真空密閉とを切り換え可能なロード室と、少なくとも第1および第2の処理室群の各群で最後に真空処理を行う処理室から連続処理された被処理物を搬入する、大気開放と真空密閉とを切り換え可能なアンロード室と、ロード室に設けられ、各群の中で最初に真空処理を行う処理室の各々に対する被処理物の搬出を切り換える複数系統の搬送経路を有する第1の搬送手段と、アンロード室に設けられ、最後に真空処理を行う処理室の各々に対する被処理物の搬入を切り換える複数系統の搬送経路を有する第2の搬送手段とを備えることを特徴とする。
(4)請求項4の真空処理装置は、並列に配置され、被処理物に対して異なる真空処理のそれぞれを行う少なくとも第1および第2の処理室が直列に連なって同一の連続真空処理を行う少なくとも第1および第2の処理室群であって、第2の処理室を共用するように連結された少なくとも第1および第2の処理室群と、少なくとも第1および第2の処理室群の各群で最初に真空処理を行う第1の処理室へ被処理物を搬出する、大気開放と真空密閉とを切り換え可能なロード室と、少なくとも第1および第2の処理室群の各群で最後に真空処理を行う第2の処理室から連続処理された被処理物を搬入する、大気開放と真空密閉とを切り換え可能なアンロード室と、ロード室に設けられ、各群の中で最初に真空処理を行う第1の処理室の各々に対する被処理物の搬出を切り換える複数系統の搬送経路を有する第1の搬送手段と、最後に真空処理を行う第2の処理室に設けられ、被処理物を直前に真空処理を行った処理室の各々から切り換えて搬入し、第2の処理室での処理を終了した被処理物をアンロード室へ搬出する複数系統の搬送経路を有する第2の搬送手段とを備えることを特徴とする。
(5)請求項5の真空処理装置は、並列に配置され、被処理物に対して異なる真空処理のそれぞれを行う少なくとも第1および第2の処理室が直列に連なって同一の連続真空処理を行う少なくとも第1および第2の処理室群であって、第1の処理室を共用するように連結された少なくとも第1および第2の処理室群と、少なくとも第1および第2の処理室群の各群で最初に真空処理を行う第1の処理室へ被処理物を搬出する、大気開放と真空密閉とを切り換え可能なロード室と、少なくとも第1および第2の処理室群の各群で最後に真空処理を行う第2の処理室から連続処理された被処理物を搬入する、大気開放と真空密閉とを切り換え可能なアンロード室と、最初に真空処理を行う第1の処理室に設けられ、被処理物をロード室から搬入し、処理後の被処理物を次に真空処理を行う処理室の各々に対して切り換えて搬出する複数系統の搬送経路を有する第1の搬送手段と、アンロード室に設けられ、各群の中で最後に真空処理を行う第2の処理室の各々に対して切り換えて搬入する複数系統の搬送経路を有する第2の搬送手段とを備えることを特徴とする。
本発明の真空処理装置では、搬送手段を有する受け渡し室、ロード室またはアンロード室を複数の処理室が共用とするので、設備のコストダウンと稼働率の向上を両立させることができる。
以下、本発明の実施の形態による真空処理装置を図1〜5を参照して説明する。
〈第1の実施の形態〉
図1は、本発明の第1の実施の形態による真空処理装置の構成を模式的に示す全体構成図である。真空処理装置10は、ロード/アンロード室11、2つの処理室12,13および搬送装置110を備える。ロード/アンロード室11は、不図示の排気系とリーク系に接続され、大気開放と真空密閉とを切り換え可能に構成され、室内に搬送装置110を収納している。処理室12,13は、ロード/アンロード室11に対して並列に配置され、それぞれ不図示の排気系に接続され、それぞれ室内にトレイ12a,13aを収納している。処理室12,13は、真空処理装置10が稼動中は常時、内部が真空に保持され、基板Wに対して、成膜、エッチング、スパッタリングなどの真空処理を同一条件で行う。
〈第1の実施の形態〉
図1は、本発明の第1の実施の形態による真空処理装置の構成を模式的に示す全体構成図である。真空処理装置10は、ロード/アンロード室11、2つの処理室12,13および搬送装置110を備える。ロード/アンロード室11は、不図示の排気系とリーク系に接続され、大気開放と真空密閉とを切り換え可能に構成され、室内に搬送装置110を収納している。処理室12,13は、ロード/アンロード室11に対して並列に配置され、それぞれ不図示の排気系に接続され、それぞれ室内にトレイ12a,13aを収納している。処理室12,13は、真空処理装置10が稼動中は常時、内部が真空に保持され、基板Wに対して、成膜、エッチング、スパッタリングなどの真空処理を同一条件で行う。
ロード/アンロード室11には、装置外部に対してゲートG1が設けられ、ロード/アンロード室11と処理室12の境界には、ゲートG2が設けられ、ロード/アンロード室11と処理室13の境界には、ゲートG3が設けられている。ゲートG1は、ロード/アンロード室11が大気圧下で基板Wの搬出入の際にロード/アンロード室11を開放する。
ゲートG2,G3は、真空中で基板Wの処理の際にはそれぞれ室内を密閉し、真空中で基板Wの搬出入の際にはそれぞれ室内を開放する。
ゲートG2,G3は、真空中で基板Wの処理の際にはそれぞれ室内を密閉し、真空中で基板Wの搬出入の際にはそれぞれ室内を開放する。
搬送装置110は、ロード/アンロード室11内で不図示の駆動機構により移動できるように構成され、図中、y方向に移動することにより、2つの位置A,Bをとる。搬送装置110のカセット111,112が位置A(実線表示の位置)のときは、処理室12に対して基板Wの搬出入を行い、搬送装置110のカセット111,112が位置B(二点鎖線表示の位置)のときは、処理室13に対して基板Wの搬出入を行う。すなわち、搬送装置110は、2系統の搬送ラインをもち、これらを切り換えできるように構成される。
図2は、本実施の形態による真空処理装置の搬送装置110の構造を模式的に示す斜視図である。搬送装置110は、未処理の基板Wを収納するカセット111と、処理済みの基板Wを回収するカセット112と、カセット111,112を一体として図中、矢印y方向に駆動するリフト機構113とを有する。リフト機構113は、移動シャフト114と固定シャフト115とから成り、移動シャフト114の上面がカセット112の底面に固設されていて、不図示の動力機構により、移動シャフト114が固定シャフト115に対してy方向に移動できるように構成されている。また、カセット111には、搬送部材116が設けられ、搬送部材116は、基板Wを載置して、図中、矢印x方向に往復直線運動する。カセット112にも同様の搬送部材が設けられているが、図示を省略する。
再び図1を参照しながら、基板Wの搬送動作について説明する。処理室12で処理を行う際には、先ず、搬送装置110のカセット111を位置Aへ移動し、ゲートG2を開き、カセット111から処理室12のトレイ12aへ基板Wを移送し、ゲートG2を閉じる。この一連の動作は、真空中で行われる。処理済みの基板Wを回収するときは、ゲートG2を開き、処理室12のトレイ12aからカセット112へ基板Wを移し、ゲートG2を閉じる。この一連の動作も真空中で行われる。
同様に、処理室13で処理を行う際には、搬送装置110のカセット112を位置Bへ移動し、ゲートG3を開き、カセット111から処理室13のトレイ13aへ基板Wを移送し、ゲートG3を閉じる。この一連の動作は、真空中で行われる。処理済みの基板Wを回収するときは、ゲートG3を開き、処理室13のトレイ13aからカセット112へ基板Wを移し、ゲートG3を閉じる。この一連の動作も真空中で行われる。また、装置外部に対する基板Wの出し入れ時は、ロード/アンロード室11を大気開放した後にゲートG1を開く。
本実施の形態では、ロード/アンロード室11が処理室12,13に連結されており、搬送装置110により処理室12,13のいずれに対しても基板Wの搬出入が行われる。言い換えれば、2つの処理室12,13がロード/アンロード室11を共用していることになる。一般に、ロード/アンロード室11のサイクルタイムは、処理室12,13のサイクルタイムに比べて短いので、複数の処理室でロード/アンロード室を共用することができる。
また、一般に、真空処理装置は、稼働時間や処理内容などに応じて、処理室の内壁の清掃やトレイの修理などのメンテナンスを行う必要がある。このようなときでも、例えば処理室12がメンテナンス中でも、処理室13を稼動させて基板Wの処理を続けることができる。すなわち、処理室毎にロード/アンロード室を設置する場合に比べて、ロード/アンロード室11を共用とする本実施の形態の真空処理装置10では、稼働率を落とすことなく、設備費と設置スペースを削減できる。
〈第2の実施の形態〉
図3は、本発明の第2の実施の形態による真空処理装置の構成を模式的に示す全体構成図である。真空処理装置20は、ロード室21、2つの処理室22,23、アンロード室24および搬送装置120,130を備える。ロード室21とアンロード室24は、不図示の排気系とリーク系に接続され、大気開放と真空密閉とを切り換え可能に構成され、室内にそれぞれ搬送装置120,130を収納している。処理室22,23は、ロード室21とアンロード室24の両者に対して並列に配置され、不図示の排気系に接続され、それぞれ室内にトレイ22a,23aを収納している。処理室22,23は、真空処理装置20が稼動中は常時、内部が真空に保持され、同一の真空処理を行う。
図3は、本発明の第2の実施の形態による真空処理装置の構成を模式的に示す全体構成図である。真空処理装置20は、ロード室21、2つの処理室22,23、アンロード室24および搬送装置120,130を備える。ロード室21とアンロード室24は、不図示の排気系とリーク系に接続され、大気開放と真空密閉とを切り換え可能に構成され、室内にそれぞれ搬送装置120,130を収納している。処理室22,23は、ロード室21とアンロード室24の両者に対して並列に配置され、不図示の排気系に接続され、それぞれ室内にトレイ22a,23aを収納している。処理室22,23は、真空処理装置20が稼動中は常時、内部が真空に保持され、同一の真空処理を行う。
ロード室21には、装置外部に対してゲートG4が設けられ、ロード室21と処理室22の境界には、ゲートG5が設けられ、ロード室21と処理室23の境界には、ゲートG6が設けられている。また、処理室22とアンロード室24の境界には、ゲートG7が設けられ、処理室23とアンロード室24の境界には、ゲートG8が設けられている。ゲートG4とG9は、ロード室21とアンロード室24が大気圧下で基板Wの搬出入の際にはそれぞれロード室21とアンロード室24を開放する。搬送装置120は、カセットを1つだけ有し、そのカセットは、トレイ22a,23aへの搬入のみを行う。また、搬送装置130も、カセットを1つだけ有し、そのカセットは、トレイ22a,23aからの搬出のみを行う。それ以外は、搬送装置120,130は、第1の実施の形態における搬送装置110と同様の構造、作用を有するので、説明を省略する。
図3を参照しながら、基板Wの搬送動作について説明する。処理室22で処理を行う際には、先ず、搬送装置120のカセットを位置Aへ移動し、ゲートG5を開き、カセットからトレイ22aへ基板Wを移送し、ゲートG5を閉じる。この一連の動作は、真空中で行われる。処理室22から処理済みの基板Wを回収するときは、ゲートG7を開き、トレイ22aから搬送装置130のカセットへ基板Wを移送し、ゲートG7を閉じる。この一連の動作も真空中で行われる。処理室23で処理を行う際には、搬送装置120,130のカセットを位置Bへ移動し、上記と同様の操作を行う。
本実施の形態では、ロード室21とアンロード室24が処理室22,23に連結されており、搬送装置120により処理室22,23のいずれにも基板Wを搬出でき、搬送装置130により処理室22,23のいずれからも基板Wを搬入できる。言い換えれば、2つの処理室22,23がロード室21とアンロード室24を共用していることになる。従って、例えば処理室22がメンテナンス中でも、処理室23を稼動させて基板Wの処理を続けることができる。その結果、処理室毎にロード室とアンロード室を設置する場合に比べて、ロード室21とアンロード室24を共用とする本実施の形態の真空処理装置20では、稼働率を落とすことなく、設備費と設置スペースを削減できる。
〈第3の実施の形態〉
図4は、本発明の第3の実施の形態による真空処理装置の構成を模式的に示す全体構成図である。真空処理装置30は、ロード室31、直列に配置される処理室32,34、直列に配置される処理室33,35、アンロード室36および搬送装置140,150を備える。ロード室31とアンロード室36は、それぞれ不図示の排気系とリーク系に接続され、大気開放と真空密閉とを切り換え可能に構成され、室内にそれぞれ搬送装置140,150を収納している。処理室32〜35は、それぞれ不図示の排気系に接続され、真空処理装置30が稼動中は常時、内部が真空に保持されている。
図4は、本発明の第3の実施の形態による真空処理装置の構成を模式的に示す全体構成図である。真空処理装置30は、ロード室31、直列に配置される処理室32,34、直列に配置される処理室33,35、アンロード室36および搬送装置140,150を備える。ロード室31とアンロード室36は、それぞれ不図示の排気系とリーク系に接続され、大気開放と真空密閉とを切り換え可能に構成され、室内にそれぞれ搬送装置140,150を収納している。処理室32〜35は、それぞれ不図示の排気系に接続され、真空処理装置30が稼動中は常時、内部が真空に保持されている。
処理室32,33は、ロード室31に対して並列に配置されており、それぞれ室内にトレイ32a,33aを収納している。また、処理室34,35は、アンロード室36に対して並列に配置されており、それぞれ室内にトレイ33a,35aを収納している。処理室32,33では、同一の真空処理が行われ、処理室34,35では、処理室32,33での処理とは別の同一の真空処理が行われる。すなわち、処理室32,34と処理室33,35とでは、同一の連続真空処理が行われる。
ロード室31には、装置外部に対してゲートG10が設けられ、アンロード室36には、装置外部に対してゲートG17が設けられている。図示されるように、その他のゲートG11〜G16は、それぞれ各室の境界に設けられている。搬送装置140,150は、第2の実施の形態における搬送装置120,130と同様の構造、作用を有するので、説明を省略する。
図4を参照しながら、基板Wの搬送動作について説明する。処理室32,34で連続処理を行う際には、搬送装置140のカセットを位置Aへ移動し、ゲートG11を開き、処理室32のトレイ32aへ基板Wを移送し、ゲートG11を閉じる。この一連の動作は、真空中で行われる。処理室32での処理が終わると、ゲートG13を開き、処理室32のトレイ32aから処理室34のトレイ34aへ基板Wを搬送し、ゲートG13を閉じる。連続処理を完了した基板Wを回収するときは、搬送装置150のカセットを位置Aへ移動し、ゲートG15を開き、処理室34のトレイ34aから搬送装置150のカセットへ基板Wを移送し、ゲートG15を閉じる。この一連の動作も真空中で行われる。処理室33,35で処理を行う際には、搬送装置140,150のカセットを位置Bへ移動し、上記と同様の操作を行う。
本実施の形態では、ロード室31が処理室32,33に連結されており、搬送装置140により、ロード室31から処理室32,33のいずれにも基板Wを搬送でき、処理室32,33のいずれも基板Wを搬入できる。また、アンロード室36が処理室34,35に連結されており、搬送装置150により、処理室34,35のいずれからもアンロード室36へ基板Wを搬入できる。言い換えれば、2つの処理室32,33がロード室31を共用し、2つの処理室34,35がアンロード室36を共用していることになる。従って、例えば処理室32,34の少なくとも一方がメンテナンス中でも、処理室33,35を稼動させて基板Wの処理を続けることができる。その結果、処理室32,33毎にロード室を設置したり、処理室34,35毎にアンロード室を設置する場合に比べて、ロード室31とアンロード室35を共用とする本実施の形態の真空処理装置30では、稼働率を落とすことなく、設備費と設置スペースを削減できる。
〈第4の実施の形態〉
図5は、本発明の第4の実施の形態による真空処理装置の構成を模式的に示す全体構成図である。真空処理装置40は、ロード室41、並列に配置される処理室42,43、処理室44、アンロード室45および搬送装置160,170を備える。ロード室41とアンロード室45は、それぞれ不図示の排気系とリーク系に接続され、大気開放と真空密閉とを切り換え可能に構成され、室内にそれぞれ搬送装置160,170を収納している。処理室42〜44は、それぞれ不図示の排気系に接続され、真空処理装置40が稼動中は常時、内部が真空に保持されている。
図5は、本発明の第4の実施の形態による真空処理装置の構成を模式的に示す全体構成図である。真空処理装置40は、ロード室41、並列に配置される処理室42,43、処理室44、アンロード室45および搬送装置160,170を備える。ロード室41とアンロード室45は、それぞれ不図示の排気系とリーク系に接続され、大気開放と真空密閉とを切り換え可能に構成され、室内にそれぞれ搬送装置160,170を収納している。処理室42〜44は、それぞれ不図示の排気系に接続され、真空処理装置40が稼動中は常時、内部が真空に保持されている。
処理室42,43は、ロード室41およびに処理室44対して並列に配置されており、それぞれ室内にトレイ42a,43aを収納している。処理室44は、室内に搬送装置170を収納している。処理室42,43では、同一の真空処理が行われ、処理室44では、処理室42,43とは別の真空処理が行われ、処理室42,43での処理時間は、処理室44での処理時間の2倍である。すなわち、処理室42,44での連続処理と、処理室43,44での連続処理とは同一の連続真空処理が行われる。
ロード室41には、装置外部に対してゲートG18が設けられ、アンロード室45には、装置外部に対してゲートG24が設けられている。図示されるように、その他のゲートG19〜G23は、それぞれ各室の境界に設けられている。搬送装置160,170は、第2および第3の実施の形態における搬送装置120,130.140,150と同様の構造、作用を有するので、説明を省略する。
図5を参照しながら、基板Wの搬送動作について説明する。処理室42,44で連続処理を行う際には、搬送装置160のカセットを位置Aへ移動し、ゲートG19を開き、処理室42のトレイ42aへ基板Wを移送し、ゲートG19を閉じる。この一連の動作は、真空中で行われる。処理室42での処理が終わると、ゲートG21を開き、処理室44の搬送装置170のカセットを位置Aへ移動し、処理室42のトレイ42aから基板Wを搬出し、ゲートG21を閉じる。処理室44での処理は、搬送装置170のカセットに保持された状態で行ってもよいし、別のトレイに移して行ってもよい。連続処理を完了した基板Wを回収するときは、ゲートG23を開き、処理室44からアンロード室45へ基板Wを移送し、ゲートG23を閉じる。この一連の動作も真空中で行われる。処理室43,44で連続処理を行う際には、搬送装置160,170のカセットを位置Bへ移動し、上記と同様の操作を行う。
本実施の形態では、ロード室41が処理室42,43に連結されており、搬送装置160により、ロード室41から処理室42,43のいずれにも基板Wを搬送でき、処理室42,43のいずれも基板Wを搬入できる。また、処理室44が処理室42,43に連結されており、搬送装置170により、処理室42,43のいずれからも処理室44へ基板Wを搬入できる。言い換えれば、2つの処理室42,43がロード室41と処理室44を共用していることになる。従って、例えば処理室42,43の一方がメンテナンス中でも、基板Wの処理を続けることができる。その結果、処理室42,43毎にロード室と次工程の処理室を設置する場合に比べて、ロード室41と処理室44を共用とする本実施の形態の真空処理装置40では、稼働率を落とすことなく、設備費と設置スペースを削減できる。なお、処理室42,43と共用される処理室44とを入れ替えて、真空処理装置40をロード室41、処理室44、並列に配置される処理室42,43、アンロード室45の順に構成しても同様の効果を奏することができる。
以上説明したように、第1〜第4の実施形態の真空処理装置10,20,30,40は、2つの並列配置された処理室または処理室群が、ロード/アンロード室、ロード室,アンロード室、別の処理室を共用とする構成であるので、設備費と設置スペースを削減できる。また、ロード室またはアンロード室のメンテナンスが必要な場合、通常、ロード室、アンロード室のメンテナンス時間は、処理室のメンテナンス時間に比べると短いので、処理を続けながらメンテナンスを行うことができる。
本発明は、その特徴を損なわない限り、以上説明した実施の形態に何ら限定されない。例えば、3つ以上の並列配置された処理室または処理室群がロード/アンロード室、ロード室,アンロード室、別の処理室を共用とする構成であってもよい。
10,20,30,40:真空処理装置
11:ロード/アンロード室
21,31,41:ロード室
12,13,22,23,32〜35,42〜44:処理室
24,36,45:アンロード室
110,120,130,140,150,160,170:搬送装置
G1〜G24:ゲート
W:基板(被処理物)
11:ロード/アンロード室
21,31,41:ロード室
12,13,22,23,32〜35,42〜44:処理室
24,36,45:アンロード室
110,120,130,140,150,160,170:搬送装置
G1〜G24:ゲート
W:基板(被処理物)
Claims (5)
- 並列に配置され、被処理物に対して同一の真空処理を行う複数の処理室と、
前記被処理物を前記複数の処理室の各々へ搬出し、前記処理室で処理された前記被処理物を前記処理室の各々から搬入する、大気開放と真空密閉とを切り換え可能な受け渡し室と、
前記受け渡し室に設けられ、前記処理室の少なくとも2室に対して切り換えることができる複数系統の搬送経路を有する搬送手段とを備えることを特徴とする真空処理装置。 - 並列に配置され、被処理物に対して同一の真空処理を行う複数の処理室と、
被処理物を前記複数の処理室の各々へ搬出する、大気開放と真空密閉とを切り換え可能なロード室と、
前記処理室で処理された前記被処理物を前記処理室の各々から搬入する、大気開放と真空密閉とを切り換え可能なアンロード室と、
前記ロード室に設けられ、前記処理室の少なくとも2室の各々に対して切り換えることができる複数系統の搬送経路を有する第1の搬送手段と、
前記アンロード室に設けられ、前記処理室の少なくとも2室の各々に対して切り換えることができる複数系統の搬送経路を有する第2の搬送手段とを備えることを特徴とする真空処理装置。 - 並列に配置され、被処理物に対して異なる真空処理のそれぞれを行う処理室が直列に連なって同一の連続真空処理を行う少なくとも第1および第2の処理室群と、
前記少なくとも第1および第2の処理室群の各群で最初に真空処理を行う処理室へ被処理物を搬出する、大気開放と真空密閉とを切り換え可能なロード室と、
前記少なくとも第1および第2の処理室群の各群で最後に真空処理を行う処理室から前記連続処理された被処理物を搬入する、大気開放と真空密閉とを切り換え可能なアンロード室と、
前記ロード室に設けられ、前記各群の中で最初に真空処理を行う処理室の各々に対する前記被処理物の搬出を切り換える複数系統の搬送経路を有する第1の搬送手段と、
前記アンロード室に設けられ、前記最後に真空処理を行う処理室の各々に対する前記被処理物の搬入を切り換える複数系統の搬送経路を有する第2の搬送手段とを備えることを特徴とする真空処理装置。 - 並列に配置され、被処理物に対して異なる真空処理のそれぞれを行う少なくとも第1および第2の処理室が直列に連なって同一の連続真空処理を行う少なくとも第1および第2の処理室群であって、前記第2の処理室を共用するように連結された少なくとも第1および第2の処理室群と、
前記少なくとも第1および第2の処理室群の各群で最初に真空処理を行う前記第1の処理室へ被処理物を搬出する、大気開放と真空密閉とを切り換え可能なロード室と、
前記少なくとも第1および第2の処理室群の各群で最後に真空処理を行う前記第2の処理室から前記連続処理された被処理物を搬入する、大気開放と真空密閉とを切り換え可能なアンロード室と、
前記ロード室に設けられ、前記各群の中で最初に真空処理を行う前記第1の処理室の各々に対する前記被処理物の搬出を切り換える複数系統の搬送経路を有する第1の搬送手段と、
前記最後に真空処理を行う前記第2の処理室に設けられ、前記被処理物を直前に真空処理を行った処理室の各々から切り換えて搬入し、前記第2の処理室での処理を終了した前記被処理物を前記アンロード室へ搬出する複数系統の搬送経路を有する第2の搬送手段とを備えることを特徴とする真空処理装置。 - 並列に配置され、被処理物に対して異なる真空処理のそれぞれを行う少なくとも第1および第2の処理室が直列に連なって同一の連続真空処理を行う少なくとも第1および第2の処理室群であって、前記第1の処理室を共用するように連結された少なくとも第1および第2の処理室群と、
前記少なくとも第1および第2の処理室群の各群で最初に真空処理を行う前記第1の処理室へ被処理物を搬出する、大気開放と真空密閉とを切り換え可能なロード室と、
前記少なくとも第1および第2の処理室群の各群で最後に真空処理を行う前記第2の処理室から前記連続処理された被処理物を搬入する、大気開放と真空密閉とを切り換え可能なアンロード室と、
前記最初に真空処理を行う前記第1の処理室に設けられ、前記被処理物を前記ロード室から搬入し、処理後の前記被処理物を次に真空処理を行う処理室の各々に対して切り換えて搬出する複数系統の搬送経路を有する第1の搬送手段と、
前記アンロード室に設けられ、前記各群の中で最後に真空処理を行う前記第2の処理室の各々に対して切り換えて搬入する複数系統の搬送経路を有する第2の搬送手段とを備えることを特徴とする真空処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004116519A JP2005302983A (ja) | 2004-04-12 | 2004-04-12 | 真空処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004116519A JP2005302983A (ja) | 2004-04-12 | 2004-04-12 | 真空処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005302983A true JP2005302983A (ja) | 2005-10-27 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004116519A Pending JP2005302983A (ja) | 2004-04-12 | 2004-04-12 | 真空処理装置 |
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JP (1) | JP2005302983A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022118518A1 (ja) * | 2020-12-03 | 2022-06-09 | アピックヤマダ株式会社 | 樹脂封止装置 |
-
2004
- 2004-04-12 JP JP2004116519A patent/JP2005302983A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2022118518A1 (ja) * | 2020-12-03 | 2022-06-09 | アピックヤマダ株式会社 | 樹脂封止装置 |
JP7495734B2 (ja) | 2020-12-03 | 2024-06-05 | アピックヤマダ株式会社 | 樹脂封止装置 |
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