JP2005302908A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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晋哉 保坂
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Abstract

【課題】 不純物ドープ多結晶質膜成長などのCVD装置において、ドーピングガスを供給するインジェクタの配置(取り付け)によって、インジェクタが、半導体基板(半導体ウエハ)と接触し、半導体ウエハが割れることなどが起こる。また、ドーピングガスが不均一に供給されると、多結晶質膜などの膜厚(抵抗)ばらつきに影響する。したがって、インジェクタの取り付け精度を向上すること、および、半導体製品の歩留りを向上すること。
【解決手段】 本発明による半導体装置の製造方法は、インジェクタ5とインナーチューブ2とを一体にしたCVD装置を使用する工程を有するものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体装置の製造技術に関し、特に、CVD(Chemical Vapor Deposition)装置を使用してなる半導体装置の製造技術に適用して有効な技術に関するものである。
CVD装置を使用して、不純物をドープして半導体基板上に多結晶質膜、エピタキシャル成長膜などを形成する技術については、特許文献1〜5などに記載されている。
特開平7−032137号公報 特開平9−205069号公報 特許第3093695号 特開2001−351871号公報 特開2003−203870号公報
以下は、本発明者によって検討された不純物をドープして半導体基板上に多結晶質膜の形成が可能なCVD装置を使用してなる半導体装置の製造技術の一例であり、図14を参照しながら、概要を説明する。
検討した縦型CVD装置の概略構造を図14に示す。同図(a)は、概略構造の断面図であり、同図(b)のY5−Y5線の断面図を示す。また、同図(b)は、同図(a)のZ5−Z5線の断面図を示す。なお、説明を容易にするため、同図(b)に、ウエハ状態の半導体基板3も併せて示す。
図中、1はアウターチューブ(反応管)、51はインナーチューブ、52はインジェクタ(ガスノズルともいう)、3は半導体基板、4は保温筒である。処理される半導体基板3は、ボート(図示せず)にて等間隔で上下に積層され、配置される。なお、図示しないが、このインジェクタ52には、例えば、不純物を含んだドーピングガス、をインナーチューブ51内に導入するための供給孔が、半導体基板3の方向に複数個、配列して設けられている。また、説明を容易にするため、図中にはインジェクタ52の一本のみ示しているが、インジェクタは複数本存在してもよい。
また、図中、寸法Aはアウターチューブ1の長さ(検討したCVD装置では、1180mm程度)、寸法Bはインナーチューブ51の長さ(1157mm程度)、寸法Cはインジェクタ52の長さ(1088mm程度)、寸法Dはインナーチューブ51の内径(260mm程度)、寸法Eは保温筒4の径(230mm程度)、寸法Fはインジェクタ52の径(6.2mm程度)である。なお、半導体基板3の径は、保温筒4の径より小さくなければ、半導体基板3をインナーチューブ51内に配置することができない。
また、図中、間隔X5および間隔X6は、インジェクタ52を配置するための仕様として定められ、間隔X5はインジェクタ52と保温筒4との間隔(インジェクタ52と半導体基板3との間隔)、間隔X6はインジェクタ52とインナーチューブ51との間隔を示す。なお、間隔X5と間隔X6との合計は、8.8mm程度である。
ここで、図14を用いて、不純物、例えば、リンをドープして半導体基板上に多結晶質膜、例えば、ポリシリコン膜を形成する工程について検討する。
まず、アウターチューブ1内に配置されたインナーチューブ51内に、インジェクタ52をインナーチューブ51から間隔X6だけ離して配置する。次いで、インナーチューブ51内に、等間隔で積み上げられた半導体基板3を搭載したボート(図示せず)および保温筒4をインジェクタ52から間隔X5だけ離して配置する。
このように行われるインジェクタ52、所定の間隔で積み上げられた半導体基板3を搭載したボート(図示せず)および保温筒4を配置することは、人(作業者)により行われる作業である。
ここで、インジェクタ52は、その径(寸法F)が6.2mm程度で細く、かつ、その長さ(寸法C)が1088mm程度で長く、その取り扱いが困難である。また、インジェクタ52は、インナーチューブ51内に、仕様(間隔X5、X6)の範囲内で配置されなければならない。その理由として、インジェクタ52が、ボートに搭載された複数の半導体基板3や、インナーチューブ51その他補材(図示せず)などと接触した場合、半導体基板3の割れや、異物が発生してしまうからである。
つまり、インナーチューブ51(アウターチューブ1)内に配置されるインジェクタ52の位置関係では、以下の理由より、インジェクタ52を配置することを困難にしていると考えられる。(1)間隔X5と間隔X6との合計が8.8mm程度の範囲内でインジェクタ52が配置されなければならない仕様であること、(2)配置されたインジェクタ52の全体の状態を作業者が視覚にて確認することができないこと、(3)インジェクタ52を固定する箇所は、保温筒4の周辺で一カ所のみのため、固定箇所周辺では仕様の範囲内であるが、固定されていない箇所、特に、上側に位置するインジェクタ52の先端では仕様を満たさない場合があること、(4)常温時のインジェクタ52の配置では、半導体基板3などと接触していないが、高温時の熱膨張のためインジェクタ52が、半導体基板3などと接触してしまうこと、などの要因があると考えられる。なお、インナーチューブ51やインジェクタ52などを形成する精度にもばらつきがあり、そのばらつきのため、インジェクタ52と、半導体基板3などと接触することも考えられる。
このようにインジェクタ52を、作業者により配置することは、非常に困難であると本発明者は考えた。
なお、インジェクタ52の配置作業のミスにより、インジェクタ52と補材が接触し、インジェクタ52が補材にかかり、回収不可能なり、そのためのCVD装置の解体費用が発生した事例もある。
続いて、図14のような配置された状態で、アウターチューブ1内の圧力を常圧あるいは所定の真空圧とし、インナーチューブ1内へ原料ガスであるモノシラン(SiH4)、およびドーピングガスであるホスフィン(PH3)をインジェクタ52を介して導入する。この導入されたドーピングガスは、ボートに搭載された半導体基板3の表面に供給され、この半導体基板3上にリンがドープされたポリシリコン膜を形成することとなる。
ところで、検討したCVD装置を使用してなる半導体装置の不良原因(製品歩留りの低下)の一つに、ラダー抵抗の抵抗ばらつきが考えられる。このラダー抵抗は、半導体基板3上にリンをドープしたポリシリコン膜で形成されるが、そのリンをドープしたポリシリコン膜の膜厚(リンのポリシリコン膜中の濃度に依存する)のばらつきが、製品歩留まりの低下を招いていると考えることができる。
このリンをドープしたポリシリコン膜の膜厚ばらつきの要因として、ボートに等間隔で積み上げられ、搭載される半導体基板3に供給されるドーピングガスが、均一でないことが考えられる。さらに、半導体基板3に均一にドーピングガスが供給されない要因としては、ドーピングガスを供給するインジェクタ52の配置の状態が仕様通りでないことが考えられる。よって、このインジェクタ52が、半導体基板3、インナーチューブ51その他補材などと接触せずに配置されたとしても、インジェクタ52をインナーチューブ51内に配置した状態が、ずれている、傾いている、などインジェクタ52の配置の状態が、仕様とは異なることに原因があると考えられる。すなわち、本発明者は、そのような状態で取り付けられたインジェクタ52から導入される不純物ガスが、ボート内の上側から下側までに搭載された複数の半導体基板3すべてに、均一に供給されないために、その不純物をドープした多結晶質膜の膜厚が、ばらつく原因の一つであると考えた。
なお、多結晶質膜へのドーピングガス供給の均一性を良くする意味では、枚葉型CVD装置を用いることで可能となるが、大量生産用としては適さないと考えられる。
本発明の目的は、不純物をドープして半導体基板上に多結晶質膜の形成が可能なCVD装置に、前記半導体基板等を配置する際の作業者による作業ミスを低減することができ、また、不純物をドープした多結晶質膜などの膜厚ばらつきを低減できる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明による半導体装置の製造方法は、インジェクタとインナーチューブとを一体にしたCVD装置を使用する工程を有するものである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
インジェクタとインナーチューブとが一体にされているため、インナーチューブ内へ半導体基板などの配置を容易に行うことができる。
また、半導体基板上に形成されるラダー抵抗となる、不純物をドープした多結晶質膜の膜厚ばらつきを抑えることができ、半導体製品の歩留まりを向上することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
本実施の形態1による不純物をドープして半導体基板上に多結晶質膜などを形成することが可能な縦型CVD(Chemical Vapor Deposition)装置を使用してなる半導体装置の製造技術の一例を、以下、図1〜図9を用いて説明する。
まず、図1を用いて、本実施の形態1で使用される不純物をドープして半導体基板上に多結晶質膜などを形成することが可能な縦型CVD装置について説明する。同図(a)は、縦型CVD装置の概略構造の断面図であり、同図(b)のY1−Y1線の断面図を示す。また、同図(b)は、同図(a)のZ1−Z1線の断面図を示す。なお、説明を容易にするため、同図(b)には、ウエハ状態の半導体基板3も併せて示す。
図1(a)に示すように、アウターチューブ1の内部には、インナーチューブ2が配置される。このインナーチューブ2内には、半導体基板3(半導体ウエハ)が、ボート(図示せず)に等間隔に上下に積層され、配置される。
この半導体基板3下には、保温筒4が配置され、この保温筒4は、アウターチューブ1の外側に配置されているヒーター(図示せず)により加熱される半導体基板3の温度をより一定に保つ役割を果たす。また、不純物をドープして多結晶質膜を成長させるために、半導体基板3上に供給されるドーピングガス(不純物ガス)、例えば、ホスフィン(PH3)は、インジェクタ5からインナーチューブ2内に導入される。
このインジェクタ5は、インナーチューブ2の内側に、インナーチューブ2と一体にされている。なお、インナーチューブ2およびインジェクタ5の材質は、一体に形成されるため、同一の材質であることが好ましく、例えば、SiC、石英などである。また、図示しないが、このインジェクタ5には、ドーピングガスを半導体基板3面内に供給する供給孔が、半導体基板3の堆積方向に複数個配列して設けられている。なお、インジェクタ5の供給孔からのドーピングガス供給量を調整するように、供給孔の径を変化させることが望ましい。
なお、アウターチューブ1の長さ(本実施の形態1のCVD装置では、1180mm程度)、インナーチューブ2の長さ(1157mm程度)、インジェクタ5の長さ(1088mm程度)、インナーチューブ2の内径(260mm程度)、保温筒4の径(230mm程度)、インジェクタ5の径(6.2mm程度)は、先述の検討した縦型CVD装置(図14参照)に対応するそれらの寸法と、同一であり、また、半導体基板3の径は、保温筒4の径より小さくなければ、半導体基板3をインナーチューブ2内に配置することができない。
このような同一寸法において、先述の検討した縦型CVD装置(図14参照)と本実施の形態1で示す縦型CVD装置とでは、インナーチューブとインジェクタとの関係が、一体形成されているか、いないかの点で相違する。
よって、本実施の形態1で示す縦型CVD装置では、インジェクタ5とインナーチューブ2とを一体にされるため、インジェクタ単独では配置することが困難なインナーチューブ内への作業は、不要とすることができる。
また、本実施の形態1で示す縦型CVD装置の、インジェクタ5と保温筒4との間隔(インジェクタ5と半導体基板3との間隔)である間隔X1が8.8mm程度であり、これに対する検討した縦型CVD装置の間隔X5が、X5とX6との合計で8.8mm程度であることから、X1>X5の関係が成立する。したがって、本実施の形態1で示したCVD装置にて、ボートに等間隔で堆積された半導体基板3をインナーチューブ2内に配置する場合、先述の検討したCVD装置の場合より、インジェクタ5等と接触することを防止することができる。
次に、本実施の形態1で示すCVD装置を半導体装置の製造に適用した一例を、図1〜図7を用いて説明する。
まず、図1に示すように、アウターチューブ1の内側に一体に形成されたインナーチューブ2とインジェクタ5とを、作業者が配置する。ここで、インナーチューブ2とインジェクタ5とが一体にされているため、インジェクタ5としては、細くて長くとも(径が6.2mm程度、長さが1088mm程度)、インナーチューブ2と共に配置することができる。また、単独では取り扱いにくい形状のインジェクタを配置する場合に生じた、インジェクタと、補材などとの接触を防止することができ、したがって、異物の発生を防止することができる。
続いて、例えば、p形のシリコン単結晶からなる半導体基板(円形の薄い板状に加工した半導体ウエハ)3を用意する。次いで、インナーチューブ2内に、この半導体基板3をボート(図示せず)上に等間隔に上下に積層し、作業者が配置する。このとき、半導体基板3とインジェクタ5との間隔が、従来と比較して広いため(X1>X5)、半導体基板3とインジェクタ5の接触を避けて、配置することができるので、半導体基板3の割れ等を防止することができる。なお、説明を容易にするため、図中にはインジェクタ5が一本のみ示しているが、インジェクタ5は複数本存在してもよい。
続いて、半導体基板3を加熱する温度を保つため、保温筒4を配置する。
次に、図2に示すように、この半導体基板3を熱酸化して、その表面に厚さ10nm程度の酸化膜11を形成する。
続いて、この酸化膜11上に、リンがドープされたポリシリコン膜12を形成する。このリンがドープされたポリシリコン膜12は、図1で示した縦型CVD装置を使用して、
アウターチューブ1内の圧力を常圧あるいは所定の真空圧とし、インナーチューブ1内へ原料ガスであるモノシラン(SiH4)、およびドーピングガスであるホスフィン(PH3)をインジェクタ5を介して導入する。この導入されたドーピングガスは、ボートに配置され、加熱されている半導体基板3の表面に供給され、この半導体基板3上にリンがドープされたポリシリコン膜12が形成される。
ここで、インジェクタ5が、インナーチューブ2と一体にされているため、先に検討した縦型CVD装置(図14参照)で考えられたような、インジェクタの状態に、ずれや、傾きがないため、インジェクタ5からのドーピングガスは、上下に堆積された複数枚の半導体基板3に均一に供給することができる。したがって、後述する各半導体基板3上のラダー抵抗の抵抗値ばらつきを低減することができることとなる。
次に、上記の方法でポリシリコン膜12を形成した後、半導体基板3を次工程に搬送し、図3に示すように、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を使用して、ポリシリコン膜12をパターニングしたポリシリコン膜13を形成する。
次に、図4に示すように、半導体基板3上に、ラダー抵抗14およびその両側に高不純物濃度領域15を形成する。この高不純物濃度領域15は、フォトリソグラフィ技術およびイオン注入法を使用して、ポリシリコン膜13の両端に、さらに不純物を高濃度に導入して形成される。この不純物は、例えば、リン(P)であり、後に形成される電極(アルミニウム)と十分なコンタクトとなるように導入されている。また、不純物が導入されなかったポリシリコン膜13の領域は、ラダー抵抗14として形成されることになる。
次に、図5に示すように、CVD法を使用して、半導体基板3上に酸化シリコン膜よりなる層間絶縁膜16を形成する。
次に、図6に示すように、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を使用して、層間絶縁膜16にコンタクトホール17を形成する。次いで、コンタクトホール17の底面と内壁を埋め込むように、例えば、スパッタリング法を使用して、アルミニウム膜18を堆積する。
次に、図7に示すように、半導体基板1上に堆積された不要なアルミニウム膜18を、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を使用して除去し、電極19を形成する。これまでの工程によって、半導体装置のラダー抵抗14およびその周辺部を形成することができることとなる。
本発明にあたり、リンをドープしたポリシリコン膜の膜厚ばらつき(不純物の濃度に依存する)が半導体製品としての歩留りの低下を招いていることについて、本発明者は検討した。その結果、図14に示すように、インナーチューブとインジェクタが分離している構造では、インジェクタの位置ずれや、傾きによって、半導体基板3に供給される不純物ガスが均一に保つことができないと考えた。そこで、本実施の形態1で示すように、インナーチューブとインジェクタとが一体にされたCVD装置を使用することで(図1参照)、インジェクタの位置ずれや傾きが発生せず、ボート下側から上側まで積層して配置された半導体基板3上に、均一にドーピングを供給することができるため、検討したCVD装置に比べ、膜厚ばらつきの少ないラダー抵抗を形成することができた。すなわち、インジェクタ5とインナーチューブ2とを一体にすることで、作業者のミスによるラダー抵抗の抵抗値ばらつきを除去できる。
以上の検討の結果、検討したCVD装置(図14参照)を使用して形成したラダー抵抗の歩留まりより、本実施の形態1で示したCVD装置を使用して形成したラダー抵抗の歩留まりが、3.4%向上することができる。さらに、半導体装置におけるラダー抵抗の良品公差を6.5%以下に抑えることができる。
次に、図8に、本実施の形態1における半導体装置の構成図を示す。このように、半導体装置は、SOC(System On Chip)化により、C−MOS回路に、周辺回路であるアナログ部、RAM(Random Access Memory)部が1チップで形成されている。
次に、図9に、本実施の形態1における半導体装置のアナログ部の構成図を示す。本実施の形態1で示した製造方法により形成されたリンをドープしたポリシリコン膜をラダー抵抗として使用されたアナログ部の構成が示されている。
(実施の形態2)
図10は、本実施の形態2で使用される不純物をドープして半導体基板上に多結晶質膜などを形成することが可能な縦型CVD装置の構成を示す説明図である。同図(a)は、縦型CVD装置の概略構造の断面図であり、同図(b)のY2−Y2線の断面図を示す。また、同図(b)は、同図(a)のZ2−Z2線の断面図を示す。なお、説明を容易にするため、同図(b)には、ウエハ状態の半導体基板3も併せて示す。
図10(a)に示すように、インジェクタ22とインナーチューブ21とが一体にされる点で、前記実施の形態1で示したCVD装置とは同様であるが、インジェクタ22が、インナーチューブ21の外側で一体にされる点で、前記実施の形態1と相違する。なお、インジェクタ22がインナーチューブ21の外側で一体にされる場合、このインジェクタ22のドーピングガスをインナーチューブ21内に導入する供給孔が、インナーチューブ21を貫通して半導体基板3の堆積方向に複数個配列して設けられることになる。
また、アウターチューブ1の長さ、インナーチューブ21の長さ、インジェクタ22の長さ、インナーチューブ21の内径、保温筒4の径、インジェクタ22の径(6.2mm程度)は、前記実施の形態1で示した縦型CVD装置(図1参照)に対応するそれらの寸法と、同一である。なお、半導体基板3の径は、保温筒4の径より小さい。
したがって、このような同一寸法において、前記実施の形態1で示した縦型CVD装置(図1参照)と本実施の形態2で示す縦型CVD装置(図10参照)とは、インジェクタがインナーチューブの内側にあるか、外側にあるか、の点で相違する。すなわち、本実施の形態2で示す縦型CVD装置は、インナーチューブ21と保温筒4との間隔(インナーチューブ21と半導体基板3との間隔)である間隔X2が、15mm程度となるため、前記実施の形態1で示した縦型CVD装置の間隔X1が8.8mm程度であることからさらに、ボートに等間隔で堆積した半導体基板3などをインナーチューブ21とに、接触させることなく配置することができる。
(実施の形態3)
図11は、本実施の形態3で使用される不純物をドープして半導体基板上に多結晶質膜などを形成することが可能な縦型CVD装置の構成を示す説明図である。同図(a)は、縦型CVD装置の概略構造の断面図であり、同図(b)のY3−Y3線の断面図を示す。また、同図(b)は、同図(a)のZ3−Z3線の断面図を示す。なお、同図(a)には、前記実施の形態1との相違点を明らかにするため、インジェクタ33〜34も併せて図示する。また、同図(b)には、ウエハ状態の半導体基板3も併せて示す。
図11(a)に示すように、インジェクタ32〜35とインナーチューブ31とが一体にされる点で、前記実施の形態1で示したCVD装置とは同様であるが、長さの異なる複数のインジェクタ32〜35(いわゆるマルチタイプという)が、インナーチューブ31の内側で一体にされる点で、前記実施の形態1とは相違する。なお、本実施の形態3では、インジェクタの本数を、4本で示したが、ドーピングガスの半導体基板3への供給をより均一に制御するためには、インジェクタの本数はできるだけ多い方が望ましい。また、ドーピングガスを供給するそれぞれのインジェクタ32〜35には、半導体基板3面内に供給する供給孔が、半導体基板3の堆積方向に複数配列して設けられてもよい。
このように、複数のインジェクタを配置することで、ドーピングガスの供給流量をマスフローコントローラで制御することで、より半導体基板3面内にドーピングガスを均一に供給することができる。
また、インジェクタ32〜35の長さ以外の、アウターチューブ1の長さ、インナーチューブ31の長さ、インナーチューブ31の内径、保温筒4の径、インジェクタ32〜35の径は、前記実施の形態1で示した縦型CVD装置(図1参照)に対応するそれらの寸法と、同一である。なお、半導体基板3の径は、保温筒4の径より小さい。
したがって、このような同一寸法において、前記実施の形態1で示した縦型CVD装置(図1参照)と本実施の形態3で示す縦型CVD装置(図11参照)とは、インナーチューブ31と一体にされたインジェクタが一本か、複数本(本実施の形態3では、4本)か、の点で相違する。すなわち、本実施の形態3で示す縦型CVD装置は、インジェクタ32〜35と保温筒4との間隔(インジェクタ32〜35と半導体基板3との間隔)は、前記実施の形態1で示した縦型CVD装置の間隔X1と同一(8.8mm程度)の間隔を確保し、ボート(図示せず)に等間隔で堆積した半導体基板3などを、インジェクタ32〜35などと接触させることなく配置することができる。
なお、本実施の形態3では、インジェクタ32〜35を、インナーチューブ31の内側で一体に形成されているが、外側で一体にされていてもよい。
(実施の形態4)
図12および図13は、本実施の形態4で使用される不純物をドープして半導体基板上に多結晶質膜などを形成することが可能な縦型CVD装置に適用されるインジェクタの形状を変形させた例を示す。
図12はインジェクタをリング状にして、インナーチューブの内側に一体形成したものである。また、図13はインジェクタを螺旋状にして、インナーチューブの内側に一体形成したものである。
これらの効果として、まず、前記実施の形態1で示したように、インジェクタとインナーチューブとが一体にされているため、インナーチューブ内に配置される半導体基板などと接触することを低減することができる。
また、インジェクタをリング状(図12)、または、螺旋状(図13)に形成しているため、ドーピングガスの供給孔(図示せず)を複数確保して、半導体基板面内での、ドーピングガスを均一に供給することができる。なお、インジェクタの供給孔からのドーピングガス供給量を調整するように、供給孔の径を変化させることが望ましい。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施の形態では、不純物をドープする装置を縦型CVD装置に適用した場合について説明したが、横型CVD装置を使用して、半導体装置を製造する方法にも適用することができる。
例えば、前記実施の形態では、多結晶質膜に不純物としてリン(P)をドープするために、PH3をドーピングガスとして適用した場合について説明したが、不純物として、例えば、ボロン(B)をドープするために、例えば、BCl3をドーピングガスとして適用することができる。
本発明は、半導体装置を製造する製造業に幅広く利用されるものである。
本発明の実施の形態1における半導体装置の製造に使用する縦型CVD装置の概略断面図である。 実施の形態1における半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図2に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図3に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図4に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図5に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図6に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 実施の形態1における半導体装置の構成図である。 図8に示した半導体装置におけるラダー抵抗の構成図である。 本発明の実施の形態2における半導体装置の製造に使用する縦型CVD装置の概略断面図である。 本発明の実施の形態3における半導体装置の製造に使用する縦型CVD装置の概略断面図である。 本発明の実施の形態4における半導体装置の製造に使用する縦型CVDのインナーチューブとインジェクタとを一体として形成した構成概略図である。 半導体装置の製造に使用する縦型CVDのインナーチューブとインジェクタとを一体として形成した構成概略図である。 本発明者が検討した、半導体装置の製造に使用する縦型CVD装置の概略断面図である。
符号の説明
1 アウターチューブ
2 インナーチューブ
3 半導体基板(半導体ウエハ)
4 保温筒
5 インジェクタ
11 酸化膜
12 多結晶質膜(ポリシリコン膜)
13 多結晶質膜(ポリシリコン膜)
14 ラダー抵抗(低不純物濃度多結晶質膜)
15 高不純物濃度多結晶質膜
16 層間絶縁膜
17 コンタクトホール
18 アルミニウム膜
19 電極
21 インナーチューブ
22 インジェクタ
31 インナーチューブ
32、33、34、35 インジェクタ
51 インナーチューブ
52 インジェクタ
A、B、C、D、E、F 寸法
X1、X2、X5、X6 間隔

Claims (8)

  1. 反応ガスを用い、半導体基板上に成膜する半導体装置の製造方法であって、
    インジェクタとインナーチューブとを一体にしたCVD装置を使用する工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 不純物ガスを含む反応ガスを用い、不純物をドープして半導体基板上に成膜する半導体装置の製造方法であって、
    インジェクタとインナーチューブとを一体にしたCVD装置を使用する工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 請求項1または2記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記CVD装置に、前記半導体基板を等間隔で上下に積層し、配置することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 請求項1、2または3記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記インジェクタは、前記インナーチューブの内側に存在することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 請求項1、2または3記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記インジェクタは、前記インナーチューブの外側に存在することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記インジェクタは、前記半導体基板の方向に孔を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記インジェクタが複数存在し、それぞれの前記インジェクタの長さが異なり、かつ、それぞれの前記インジェクタには、マスフローコントローラが接続され、前記反応ガスの供給量を調整することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 不純物ガスを含む反応ガスを用い、不純物をドープして半導体基板上に成膜する半導体装置の製造方法であって、
    インジェクタの形状がリング状または螺旋状である前記インジェクタと、インナーチューブと、を一体にしたCVD装置を使用することを特徴とする半導体装置の製造方法。

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