JP2005301426A - 物体表面平坦化装置、物体表面平坦化方法およびプログラム - Google Patents

物体表面平坦化装置、物体表面平坦化方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 3次元空間内の物体表面が多角形の集合体として表されている場合に、物体表面が展開不可能な場合であっても、多角形を平面上でできるだけ歪みが小さくなるように並べることができる物体表面平坦化装置を提供する。
【解決手段】 コンピュータ上に表現された3次元空間内の物体表面を平面上に展開する物体表面平坦化装置100は、入力データから多角形の形状情報を抽出する多角形スキャン部102と、多角形と辺を共有する周辺多角形の形状情報を抽出する周囲多角形抽出部103と、多角形の形状情報および周辺多角形の形状情報から、各多角形毎に、各多角形の位置に関する一次方程式の係数を取得する多角形位置演算部105と、各多角形の位置に関する一次方程式を解くことにより、各多角形の位置を算出する多角形位置算出部105と、位置が算出された多角形を並べる並べ合わせ部106とを具備する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、物体表面平坦化装置、物体表面平坦化方法およびプログラムに関する。
コンピュータ上で現実感を持った画像を生成する手法としてコンピュータグラフィック(以下、CG)技術が広く利用されている。CG技術において、サーフェスモデル、あるいは、ポリゴングラフィックスと呼ばれる手法がある。これらは、物体の表面形状を多角形の集合体として近似するものである。このように多角形の集合体で表現された物体表面を展開することによって、たとえば、以下に示すような応用例が考えられる。
画像スキャナーの歪み補正方法の応用例として、たとえば、非特許文献1記載の技術(従来例1)を挙げることができる。非特許文献1記載の方法は、撮影された湾曲物体の表面形状を計算機上で平面形状に変換するものである。本の表面形状のように、もともとは平面であるにもかかわらず、画像のスキャン入力時の制約によって湾曲したまま画像入力せざるを得ない場合等に応用することができる。
また、複雑な形状の表面に対して、できるだけ歪みの少ないテクスチャマッピングを行うことを目的とした方式として、たとえば、非特許文献2記載の方式(従来例2)が提案されている。非特許文献2に示されるように、展開不可能な表面を平面に展開することで、歪みをできるだけ小さくしたテクスチャマッピングを行うことができる。ここで、任意の2点間の距離を変化させずに、3次元空間内の物体表面を2次元平面に変換することができる場合、その物体表面は展開可能と定義し、2次元平面に変換できない場合、展開不可能と定義する。
一般にガウス曲率が全面にわたって0の曲面は平面に展開可能であり、ガウス曲率が0ではない曲面は平面に展開不可能であることが知られている。たとえば、円筒の側面は平面に展開できるが、球面はガウス曲率が0ではないため、平面に展開することはできない。
非特許文献2記載の方法では、まず、3次元形状の表面から抽出した点の間の距離(測地線の長さ)を計測し、その距離の変化の大きさができるだけ小さくなるように平面に展開する。次に、展開された平面にテクスチャをマッピングする。最後に曲面から平面への展開を逆に行って、平面テクスチャマップを元の3次元形状に変換する。このように、3次元形状を2次元平面に展開する手法は、見た目の歪みが小さなテクスチャマッピング手法として用いることができる。
次に、展開不可能な曲面を平面に展開する方式の他の例として、平面に展開可能な物体表面(可展体面)を媒介として展開を行う方式(特許文献1)を示す。特許文献1記載の方式は、テクスチャ表面を展開することによって、テクスチャマッピングを効率的に行おうとする方式である。特許文献1記載の方式では、撮影した2次元データから3次元形状復元処理を用いた任意視点の画像を表示する方式に関するものである。
さらに、特許文献1記載の方式は、この表示方式において、テクスチャ画像情報のデータ量を削減する手法に関するものである。この表示方式においては、2次元データから得られた各微小平面のテクスチャを個々の微小平面ごとに保持するのではなく、3次元形状を平面に展開して、隙間のできるだけ少ない展開図のテクスチャを保持することによって効率的に画像データを保持することを目的としている。
特許文献1記載の方式は、3次元オブジェクトの特徴点を可展体面である既知形状面(円筒、柱体、錐体等)の投影面に投影して平面に展開し、各特徴点を頂点とする多角形に対して、この展開平面上でテクスチャマッピングをするものである。このように、一度、展開可能な物体表面に投影することによって、複雑な3次元形状を平面に展開することが可能となる。以上、3つの従来例から、以下の3つの応用例を示した。
(1)画像スキャナーで画像をスキャンインした後で、スキャン時の条件により歪んでしまった画像を補正する。たとえば書物の表面を平面化する。
(2)複雑な3次元曲面を2次元平面に変換することにより、2次元平面上で簡易にテクスチャマッピングが可能になる。
(3)複雑な3次元曲面を2次元平面に変換することにより、保持するテクスチャ情報量を削減することができる。
「アイスキャナによる湾曲ドキュメント撮影」(電子情報通信学会論文誌D-II、Vol. J86-D-II, No. 3, March 2003, pp.409-417) 「Texture Mapping Using Surface Flattening via Multidimensional Scaling」(IEEE Trans. Visualization and Computer Graphics, vol. 8, no. 2, pp. 198-206, Apr.-June, 2002) 特開2000−20735号公報
しかしながら、(1)非特許文献1記載の方法では、適用する物体表面を書物の表面に限定しており、一般の展開不可能な物体表面には適用できないという問題点があった。
(2)非特許文献2記載の方法では、3次元形状から測地線を求める計算量が非常に大きいという問題点があった。
(3)一方、特許文献1記載の方法では、厳密に測地線の距離を求めずに、3次元空間上にある物体表面を一旦可展体面に投影することで展開を行う方式を用いているため、計算量が少なくて済む。しかし、特許文献1記載の方法では、元の物体の3次元形状が平面に展開不可能な場合、できるだけ元の物体の表面に近い可展体面を選んでも、結局は、可展体面に投影する段階で歪みが発生してしまうという問題点があった。
そこで、本発明は、上記従来例の問題点に鑑み、3次元空間内の物体表面が多角形の集合体として表されている場合に、物体表面が展開不可能な場合であっても、多角形を平面上でできるだけ歪みが小さくなるように並べることができる物体表面平坦化装置、物体表面平坦化方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、請求項1に記載のように、コンピュータ上に表現された3次元空間内の物体表面を平面上に展開する物体表面平坦化装置であって、入力データから多角形の形状情報を抽出する手段と、前記多角形と辺を共有する周辺多角形の形状情報を抽出する手段と、前記多角形の形状情報および前記周辺多角形の形状情報から、前記各多角形毎に、前記各多角形の位置に関する式の係数を取得する係数取得手段と、前記各多角形の位置に関する式を解くことにより、前記各多角形の位置を算出する多角形位置算出手段と、前記位置が算出された多角形を並べる手段とを具備することを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、入力多角形の位置は多角形の位置に関する式を解くことにより決定し、入力多角形を平面上に並べることができる。これにより、3次元空間内の物体表面が多角形の集合体として表されている場合に、物体表面が展開不可能な場合であっても、多角形を平面上でできるだけ歪みが小さくなるように並べることができる。また、歪みの小さな展開図を作成するのに必要な測地線の距離を求める必要が無いため、測地線の距離を求めるための計算量を削減できる。
また、本発明は、請求項2に記載のように、請求項1記載の物体表面平坦化装置において、更に、前記並べられた各多角形の形状を補正する手段を具備することを特徴とする。請求項2記載の発明によれば、並べられた多角形間に重なりや隙間がある場合に、その多角形の形を補正して、重なりや隙間のない平面を作ることが可能になる。
また、本発明は、請求項3に記載のように、請求項1または請求項2記載の物体表面平坦化装置において、更に、多角形の頂点以外の辺上に他の多角形の頂点が存在している場合に、前記多角形の辺上にある頂点から線分あるいは半直線を引くことにより、その頂点と辺の交点を新たな頂点とする多角形分割手段を具備することを特徴とする。請求項3記載の発明によれば、多角形の辺上の頂点をなくすことができるので、入力多角形の辺上に頂点がある場合でも、入力多角形の辺上に頂点がない場合と同様に物体表面を平面に展開できるようになる。
また、本発明は、請求項4に記載のように、請求項1から請求項3の何れか一項に記載の物体表面平坦化装置において、前記入力データは、3次元空間内の物体表面を構成する多角形の形状を表すデータを含み、前記多角形の形状を表すデータは、共通の始点から多角形の各頂点への2次元ベクトルであり、前記共通の始点へのベクトルは多角形の位置を表すベクトルであることを特徴とする。請求項4記載の発明によれば、多角形の形状を表すデータを、共通の始点を表すベクトルと、共通の始点から頂点への2次元ベクトルとによって表現することにより、多角形の位置と形状を別々に操作できるようになる。
また、本発明は、請求項5に記載のように、請求項1から請求項4の何れか一項に記載の物体表面平坦化装置において、前記入力データは、3次元空間内の物体表面を構成する多角形の相対位置を表すデータを含み、前記相対位置を表すデータは、3次元空間内の物体表面を構成する多角形の各辺に対し、該各辺をどの多角形が共有しているかを示す情報、および/または、3次元空間内の物体表面を構成する多角形にはどの辺が存在しているかを示す情報、および、各辺の両端の頂点インデクスのデータであることを特徴とする。請求項5記載の発明によれば、周辺多角形を効率的に抽出できる。
また、本発明は、請求項6に記載のように、請求項1から請求項5の何れか一項に記載の物体表面平坦化装置において、前記係数取得手段は、ある中心多角形と、該中心多角形と辺を共有する周囲多角形との間で、共有すべき辺間の距離の和が最小になるような、中心多角形と周囲多角形との相対位置を示す式の係数を取得することを特徴とする。請求項6記載の発明によれば、共有すべき辺間の距離の和が最小になるような、中心多角形と周囲多角形との相対位置を示す式の係数を取得することで、多角形を隙間無く、かつ重複無く並べることができる。
また、本発明は、請求項7に記載のように、請求項6記載の物体表面平坦化装置において、前記辺間の距離は、共有すべき頂点間の距離の2乗和に辺の長さを乗じたものであることを特徴とする。請求項7記載の発明によれば、同じ位置にあるべき頂点間の距離の2乗和を、共有すべき辺の長さで重み付けすることができる。
また、本発明は、請求項8に記載のように、請求項1から請求項7の何れか一項に記載の物体表面平坦化装置において、前記多角形位置算出手段は、最小二乗法で連立一次方程式を解くことで前記各多角形の位置を算出することを特徴とする。請求項8記載の発明によれば、最小二乗法を用いて連立一次式を解くことにより各多角形の位置を算出する。これにより、多角形の位置は、連立一次方程式を最小二乗法で解くという公知の手法を用いて計算することができる。
また、本発明は、請求項9に記載のように、請求項1から請求項3の何れか一項に記載の物体表面平坦化装置において、前記入力データに含まれる多角形は、2次元行列にマッピングされるように配置された四角形であり、前記多角形の形状を抽出する手段は、前記四角形の配置場所に対応した多角形インデクスから前記3次元空間内の物体表面を構成する多角形の相対位置を表すデータを決定し、前記係数取得手段は、前記多角形の相対位置から、前記各多角形の位置に関する式の係数を決定することを特徴とする。請求項9記載の発明によれば、入力多角形が2次元行列にマッピングされるように配置された四角形である場合には、入力データの情報量と、展開処理のための計算量を削減することができる。
また、本発明は、請求項10に記載のように、請求項4記載の物体表面平坦化装置において、前記共通の始点は、多角形の頂点のうちの一つであることを特徴とする。請求項10記載の発明によれば、多角形の形状を表すデータから、この頂点に関する2次元ベクトルのデータを一つ省略することができる。
また、本発明は、請求項11に記載のように、コンピュータ上に表現された3次元空間内の物体表面を平面上に展開する物体表面平坦化方法であって、入力データから多角形の形状情報を抽出するステップと、前記多角形と辺を共有する周辺多角形の形状情報を抽出するステップと、前記多角形の形状情報および前記周辺多角形の形状情報から、前記各多角形毎に、前記各多角形の位置に関する式の係数を取得するステップと、前記各多角形の位置に関する式を解くことにより、前記各多角形の位置を算出するステップと、前記位置が算出された多角形を並べるステップとを有することを特徴とする。
請求項11記載の発明によれば、入力多角形の位置は多角形の位置に関する式を解くことにより決定し、入力多角形を平面上に並べることができる。これにより、3次元空間内の物体表面が多角形の集合体として表されている場合に、物体表面が展開不可能な場合であっても、多角形を平面上でできるだけ歪みが小さくなるように並べることができる。また、歪みの小さな展開図を作成するのに必要な測地線の距離を求める必要が無いため、測地線の距離を求めるための計算量を削減できる。
また、本発明は、請求項12に記載のように、請求項11記載の物体表面平坦化方法において、更に、前記並べられた各多角形の形状を補正するステップを有することを特徴とする。請求項12記載の発明によれば、並べられた多角形間に重なりや隙間がある場合に、その多角形の形を補正して、重なりや隙間のない平面を作ることが可能になる。
また、本発明は、請求項13に記載のように、請求項11または請求項12記載の物体表面平坦化方法において、更に、多角形の頂点以外の辺上に他の多角形の頂点が存在している場合に、前記多角形の辺上にある頂点から線分あるいは半直線を引くことにより、その頂点と辺の交点を新たな頂点とするステップを有することを特徴とする。請求項13記載の発明によれば、多角形の辺上の頂点ではなくすことができるので、入力多角形の辺上に頂点がある場合でも、入力多角形の辺上に頂点がない場合と同様に物体表面を平面に展開できるようになる。
また、本発明のプログラムは、請求項14に記載のように、3次元空間内の物体表面を平面上に展開するためにコンピュータに、入力データから多角形の形状情報を抽出するステップと、前記多角形と辺を共有する周辺多角形の形状情報を抽出するステップと、前記多角形の形状情報および前記周辺多角形の形状情報から、前記各多角形毎に、前記各多角形の位置に関する式の係数を取得するステップと、前記各多角形の位置に関する式を解くことにより、前記各多角形の位置を算出するステップと、前記位置が算出された多角形を並べるステップとを実行させる。
請求項14記載の発明によれば、入力多角形の位置は多角形の位置に関する式を解くことにより決定し、入力多角形を平面上に並べることができる。これにより、3次元空間内の物体表面が多角形の集合体として表されている場合に、物体表面が展開不可能な場合であっても、多角形を平面上でできるだけ歪みが小さくなるように並べることができる。また、歪みの小さな展開図を作成するのに必要な測地線の距離を求める必要が無いため、測地線の距離を求めるための計算量を削減できる。
また、本発明は、請求項15に記載のように、請求項14記載のプログラムにおいて、更に、前記並べられた各多角形の形状を補正するステップを前記コンピュータに実行させることを特徴とする。請求項15記載の発明によれば、並べられた多角形間に重なりや隙間がある場合に、その多角形の形を補正して、重なりや隙間のない平面を作ることが可能になる。このプログラムは、通信回線や記録媒体を用いてコンピュータに提供することが可能である。
また、請求項16記載の発明によれば、上記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体が提供される。
本発明によれば、3次元空間内の物体表面が多角形の集合体として表されている場合に、物体表面が展開不可能な場合であっても、多角形を平面上でできるだけ歪みが小さくなるように並べることができる物体表面平坦化装置、物体表面平坦化方法およびプログラムを提供できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。最初に、図1と図2を用いて本発明の原理を説明する。図1は多角形の辺共有を説明する図である。図2は多角形の頂点が2点に分割される場合を説明する図である。発明においては、3次元空間内の物体表面が多面体の集合で形成されているものとし、その多面体を構成する多角形の形状は予め分かっているものとする。上記多角形を2次元平面上に並べるときには、多角形間の重複や隙間が少なくなるように各多角形を回転したほうが良い場合がある。
しかしながら、本発明では、この多角形の回転の最適化は行わず、各多角形の平行移動のみの最適化を行うものである。図1に示すように、3次元曲面上で隣接する多角形は、辺を共有している。ここでは、一つの辺は、最大2つの多角形のみに共有されているものとする。たとえば図1においては辺511は多角形512および多角形513に共有されている。これらの多角形を平面に展開して並べたときも、この辺511は隣接する多角形間512および513で共有されるのが望ましい。
しかしながら、展開不可能な表面の場合、2次元に展開する段階で、各多角形の相対的な位置関係が変化するため、多角形を隙間無く、かつ、重複無く並べることが不可能となる。その場合、図2に示されるように、この共有されるべき辺の位置が辺5110と辺5111の二つに分割してしまう。
本発明は、これらの分割された二つの辺間の距離をできるだけ小さくするように多角形を並べることによって、歪みの小さな展開画像を作成しようとするものである。上記のように、本発明においては、測地線を求めたり、頂点を他の可展開面に投影したりすることなく、出力多角形から直接平面テクスチャ画像を生成することができる。以下、図面を用いて本発明の実施例について説明する。
図3は実施例1に係る物体表面平坦化装置100のブロック図である。図3に示されるように、物体表面平坦化装置100は、多角形スキャン部102、周囲多角形抽出部103、一次方程式作成部104、多角形位置演算部105、並べ合わせ部106、多角形形状補正部107を備える。
物体表面平坦化装置100は、コンピュータ上に表現された3次元空間内の物体表面を平面上に展開するものである。この物体表面平坦化装置100は、3次元形状モデリング装置(図示せず)などの外部装置から3次元空間内の物体表面の多角形を表現する入力データ101を受け取る。
多角形スキャン部102は、入力データ101から中心多角形の形状情報を抽出する。周囲多角形抽出部103は、多角形スキャン部102で抽出された中心多角形の周囲の多角形、すなわち、中心多角形と辺を共有する周辺多角形の形状情報を抽出する。一次方程式作成部104は、多角形スキャン部102で抽出された多角形の形状情報と周囲多角形抽出部103で抽出された周辺多角形の形状情報を基に、各多角形毎に、各多角形の位置に関する係数を含む一次方程式を作成する。一次方程式作成部104が特許請求の範囲における係数取得手段に相当する。
多角形位置演算部105は、この一次方程式を解くことにより、全多角形の位置を算出する。並べ合わせ部106は、多角形位置演算部105で算出された多角形位置に基づき、各多角形を並べる。多角形形状補正部107は、隙間や重複が無いように、並べられた各多角形の形状を補正し、最終的な出力データ108を出力する。
次に、各構成の動作を詳しく述べる。まず、入力データ101について説明する。入力データ101は、3次元空間内の物体表面を構成する多角形の形状および多角形の相対位置情報を表すデータである。ここで、物体表面を構成する各多角形を示すインデクスをiとする。総数P個の多角形がある場合、例えば、その多角形に1からPまでの番号をインデクスとして付与することができる。また、物体表面の多角形の各辺を示すインデクスをhとする。総数Q個の辺がある場合、例えば、各辺に1からQまでの番号をインデクスとして付与することができる。通常、各辺は複数の多角形から共有されている。
ここで、実施例1においては、物体表面の多角形に関して、以下の条件を持つものとする。図7の(a)は、ある多角形の頂点以外の辺上には、他の多角形の頂点が存在していない様子を示している。図7の(b)は、ある多角形の頂点以外の辺上に、他の多角形の頂点が存在している様子を示している。本実施例においては、全ての多角形の頂点以外の辺上には、他の多角形の頂点の存在を認めないという条件を課している。この条件は、一つの辺が最大2つの多角形にのみ共有されるという条件に等しい。
本実施例においては、まず、並べ合わせ部106で、各多角形の形状を保存したまま、多角形を平行移動し、2次元平面状で並べる。次に、多角形形状補正部107で、多角形の形状の補正を行う。すなわち、多角形形状補正部107の前までは、入力された多角形の形状は保存される。そのため、多角形の形状を示す部分と、多角形の位置を示す部分とに分割してデータを保持することが望ましい。そこで、今、多角形iは、N個の頂点k1,k2,…,kNを持つものとする。
さらに、本実施例では、多角形iの形状を、共通の始点から多角形の各頂点へのN個の2次元ベクトルaik(k=k1,k2,…,kN)を用いて表す。また、多角形iの位置は、2次元ベクトルviを用いて表す。共通の始点ベクトルが多角形の位置を表すベクトルに相当する。
図4は多角形形状および位置の説明図である。これら2種類のベクトルを用いることにより、図4に示されるように、2次元平面上で多角形iを並べたときの多角形iの各頂点の座標を、
i+aik(k=k1,k2,…,kN)
で表すこととする。
これらの頂点kは、3次元空間内では複数の多角形で共有されていたものである。しかしながら、2次元平面上では、同じ頂点kであっても、多角形iの頂点kの位置は、
i+aik
であり、多角形jの頂点kの位置は、
j+ajk
となり、別の位置に存在することになる。同様に各頂点を端点とする各辺も、3次元空間内では共有されていても、2次元平面上では共有されず、別の辺となる。
さて、このように、多角形の各頂点の座標を指定することにより、多角形の形状を保存しながら多角形の位置だけを平行移動させたい場合には、多角形iの形状を示すベクトルaikは変化させないで、多角形iの位置を示すベクトルviのみを変化させれば良い。入力データ101は、このようにして定めた多角形形状に関するデータ、すなわち、aikを持つものとする。さらに、入力データ101内には、3次元空間内の物体表面を構成する多角形の相対位置情報を表すデータが含まれる。この相対位置情報に関するデータは、周囲多角形抽出部103において使用されるものである。上記相対位置情報は、以下に示す(情報1)、(情報2)、および、(情報3)である。
(情報1)3次元空間内の物体表面を構成する多角形の各辺に対し、各辺をどの多角形が共有しているかを示す、辺を共有する多角形のインデクスのデータである。例えば、各辺を示すインデクスをhとするとき、辺hを共有する多角形の集合Fhである。
(情報2)各辺の両端の頂点インデクスのデータである。例えば、各辺を示すインデクスをhとするとき、辺hの両端の頂点インデクスの集合Ghである。
(情報3)3次元空間内の物体表面を構成する各多角形にはどの辺が存在しているかを示す、多角形の辺のインデクスのデータである。例えば、各多角形を示すインデクスをiとするとき、多角形iの辺のインデクスの集合Hiである。
(情報1)と(情報3)は相互に変換可能であるため、どちらか一つだけを保持すればよい。しかしながら、上記の相互変換の計算量が多い場合には、(情報1)と(情報3)の両方を保持してももちろん良い。あるいは、多角形が規則的に並んでいて、多角形インデクスから、多角形の相対位置情報、すなわち、上記の(情報1)や(情報2)や(情報3)が容易に求められる場合には、上記相対位置情報は特に入力データ101に含まれる必要は無い。
さらに、図4に示されるように、各頂点の位置は、ベクトルviの終点から、各ベクトルaikを伸ばすことによって得られる。ベクトルviの終点と、多角形iの位置関係は任意であるため、多角形iの位置とベクトルviの終点の位置を予め固定しておくことにより、aik(k=k1,k2,…,kN)のうち、一つのベクトルを入力データ101として持つことを省略することが可能である。例えば、多角形iの位置を示すベクトルaikの共通の始点を、多角形iの頂点k1であるとする。つまり、常に、aik1=0とする。このようにすることで、aik1を入力データとして保持する必要が無くなる。よって、頂点に関する2次元ベクトルのデータを一つ省略することができる。これは一つの例であり、他の例として、例えば、多角形iの重心をベクトルviの終点とする、といった規定をとってももちろん良い。以上で入力データ101の説明を終わる。
次に、多角形スキャン部102および周囲多角形抽出部103の説明を行う。多角形スキャン部102では、入力された多角形を一つ一つ全て抽出する。ここで、多角形スキャン部102で多角形iが抽出されたとする。周囲多角形抽出部103では、多角形iと辺を共有する多角形を全て抽出する。これで、多角形スキャン部102および周囲多角形抽出部103の説明を終わる。
次に、一次方程式作成部104の説明を行う。一次方程式作成部104は、多角形を2次元平面上に並べたとき、ある中心多角形と、この中心多角形と辺を共有する周辺多角形との間で、共有すべき辺間の距離の和が最小になるような中心多角形と周辺多角形との相対位置を示す一次方程式の係数を作成する。ここでは、以下の距離関数を定義し、この距離関数が最小になるような多角形位置ベクトルviを求めることによって、多角形位置を決定する。
まず、各頂点を示すインデクスをk、各辺を示すインデクスをh、各多角形を示すインデクスをiとする。さらに、(情報1)、(情報2)、および、(情報3)に示されるように、辺hを共有する多角形のインデクスの集合(多角形インデクス集合)をFh、辺hの両端の頂点のインデクスの集合(頂点インデクス集合)をGh、多角形iの辺のインデクスの集合(辺インデクス集合)をHiとする。
ここで、辺hを共有する多角形のインデクスの集合Fhについて図5を用いて説明する。図5は多角形インデクス集合Fhの説明図である。例えば、3次元空間内の物体表面で、図5に示すように、辺hを多角形1と多角形2が共有しているとする。このとき、多角形インデクス集合は、
Fh={1,2}
である。また、図5のように、辺hの両端の頂点のインデクスが4と5であるとき、頂点インデクス集合は、
Gh={4,5}
である。
次に、多角形iの辺のインデクスの集合をHiについて図6を用いて説明する。図6は、辺インデクス集合Hiの説明図である。図6に示すように、多角形iが辺1、2、3、4、5、6を持ち、その他の辺や頂点は持っていないとする。このとき、辺インデクス集合は、
Hi={1,2,3,4,5,6}
である。
ここで、ある辺hが、2次元平面上で、辺h1と辺h2に分割されたときの、辺h1、辺h2間の距離関数を図8を用いて説明する。図8は距離関数を説明するための図である。図8において、多角形1と多角形2は、3次元空間内では隣接しており、そのときの、頂点k11とk21は同じ位置に存在していた。かつ、頂点k12と頂点k22も同じ位置に存在していたとする。2次元平面上では、辺h1と辺h2が一致しない場合がある。その場合の辺h1と辺h2の距離を以下の式(1)で定義する。
(頂点k11と頂点k21間の距離の2乗+頂点k12と頂点k22の距離の2乗)×(辺h1の長さ+辺h2の長さ)/2 (1)
この辺間の距離は、共有すべき頂点間の距離の2乗和に辺の長さを乗じたものであり、同じ位置にあるべき頂点間の距離の2乗和を、共有すべき辺の長さで重み付けした距離であるということができる。上記の頂点k11とk21や、頂点k12とk22が離れた位置にあるときの影響は、辺h1や辺h2の長さに比例すると考えられるからである。
さらに、以下、上記で述べた距離関数を定式化する。辺hを共有する多角形の集合はFhである。Fhの各要素である多角形インデクスをiとする。すなわち、i∈Fhとする。さらに、辺hの両端の頂点インデクスをkとすると、k∈Ghである。また、2次元平面に展開したときの多角形iの頂点kの位置を示す位置ベクトルは、
i+aik
である。
全てのi(i∈Fh)、k(k∈Gh)で、上記の位置ベクトルが同じになることが理想であるが、展開不可能な物体表面では誤差が生じる。すなわち、多角形i(i∈Fh)の頂点k(k∈Gh)の位置ベクトルvi+aikと、多角形j(j∈Fh,j≠i)の頂点k(k∈Gh)の位置ベクトルvj+ajkは、異なる場合がある。ここで、頂点k(k∈Gh)に関する誤差の2乗和を、辺hの長さで重み付けした値を辺hの距離関数Ehとする。この辺hの距離関数Ehは以下の式(2)のように表すことができる。
Figure 2005301426
ただし、
Figure 2005301426
とする。ここで、i=jの時には、(vi+aik)−(vj+ajk)=0であるので、(2)式は、
Figure 2005301426
とできる。次に、全辺に渡って、Ehを加算したものが、全体の距離関数Eである。
Figure 2005301426
ここで、距離関数Eは、viの2次形式であり、2次の項の係数は正であるので、全ての多角形インデクスiに関して、
Figure 2005301426
となるviが、距離関数Eを最小化する多角形の位置ベクトルとなる。そこで、i=mの時の最小化条件を求める。
Figure 2005301426
よって、i=mの時の最小化条件は、
Figure 2005301426
とできる。(8)式を変形すると、以下のようになる。
Figure 2005301426
(9)式は、vi(i=m,j、ただし、h∈Hm,j∈Fh,かつ,k∈Gh)の一次式である。
一次方程式作成部104では、多角形スキャン部102で抽出された多角形mおよび、周囲多角形抽出部103で抽出された多角形mの周囲の多角形j(h∈Hm、かつ、j∈Fh)の形状情報から、一次方程式(9)の係数を作成する。上記で示される形状情報とは、amk(k∈Gh、h∈Hm)および、ajk(j∈Fh、k∈Gh、h∈Hm)のことである。また、上記(9)式は、2次元ベクトルの式ではあるが、2次元ベクトルの各要素ごとに演算をすることによって、通常のスカラー値と同じように方程式を作ることができる。
以上のように、多角形mに関する一次方程式を作ることができた。多角形スキャン部102では、全ての多角形をスキャンする。その結果、一次方程式作成部104では、全ての多角形iに関する一次方程式を作ることができる。
ここで、我々が求めようとしている未知情報は、viである。ここで、多角形の数をNとすると、未知数は、v1,v2,…,vNのN個である。(実際には、viは2次元ベクトルであるので、未知スカラー値は2×Nであるが、ここではベクトルを一つの数として扱い、未知数をNとして表記した)。また、一つの多角形mに対して、(9)式に示される一次方程式を作ることができる。多角形数はNであるので、N個の一次方程式を作成することができる。この連立一次方程式を以下のように行列を用いて表すことができる。
Ax=b (10)
Aは係数行列であり、(9)式のうち以下に示す部分から計算できる。
Figure 2005301426
AはN×Nの行列である。
xはN行1列の未知ベクトルであり、(v1(u),v2(u),…,vN(u))Tである。
ここで、vi(u)はベクトルviの第u成分を示す(u=1,2)。さらに、bは、以下に示すN行1列の既知ベクトルである。これを式(12)に示す。
Figure 2005301426
ここで、(10)式のAは実は特異行列であり、逆行列を持たない。そのためこのままでは(10)式を解くことができない。これは、(9)式あるいは、(10)式が多角形の位置ベクトルvi各々の相対値のみを規定しているためである。何らかの方法によって、絶対的な位置を指定する必要がある。たとえば、インデクスが1の多角形の位置ベクトルの値を、v1=0とすることによって、(10)式を解くことが可能となる。このとき、(10)式の係数行列Aの第1列の数値は任意となる。そこで、行列Aから第1列を抜いたN行(N−1)列の行列をBとする。v1=0としたとき、(10)式は
Bx=b (13)
となる。
以上で、一次方程式作成部104の説明を終える。
次に、多角形位置演算部105で式(13)の解を求める。多角形位置演算部105では、未知数がN−1で式の数がNの連立一次方程式(13)を解くことになる。方程式(13)は、最小二乗法を用いて解けばよい。例えば、
x=(BTB)-1T
などとして解くことができる。
これにより、多角形の位置は、連立一次方程式を最小二乗法で解くという公知の手法を用いて計算することができる。以上で多角形位置演算部105の説明を終える。
次に並べ合わせ部106の説明を行う。並べ合わせ部106では、多角形位置演算部105で求められた多角形位置viと、既知である多角形形状aik、および、多角形の相対位置情報を基に、多角形の並べ合わせを行う。ここで、多角形相対位置情報として、既に述べた(情報2)を保持しているものとする。すなわち、各多角形インデクスiに対して、多角形iの頂点インデクスの集合Giが分かっているものとする。このような条件の下で、各多角形の各頂点の座標は、(i=1,2,…,N)として、
i+aik (i=1,2,…,N、かつ、k∈Gi)
として求めることができる。以上で並べ合わせ部106の説明を終える。
次に、多角形形状補正部107の動作および出力データ108を説明する。ある頂点kは、複数の多角形で共有されるべきであるにも関わらず、並べ合わせ部106で多角形を並べた結果、各多角形の頂点kの座標が異なる場合が存在する。このままでは、並べ合わせた多角形の隙間や重複が存在するので、その隙間や重複を無くすように、多角形形状を補正する。実際には、頂点座標の補正を行う。各頂点kに対して、以下の処理を行う。すなわち、頂点kの座標ベクトルxkを各多角形に属する頂点kの重心として、以下のように決定する。
Figure 2005301426
ここで、Jkは、頂点kを共有する多角形インデクスの集合であり、|Jk|は、集合Jkの要素数を示す。この頂点座標xkが出力データ108である。あるいは、出力データ108は、頂点座標ではなくて、多角形位置viと、補正された多角形形状a’ikとする場合も考えられる。この場合、多角形形状補正部107では、補正された多角形形状a’ikの計算を以下のように行えば良い。
a’ik=xk−vi
以上で、多角形形状補正部107の動作および出力データ108の説明を終える。これで、実施例1の動作の説明を終える。
実施例1によれば、入力多角形の位置は多角形の位置に関する式を解くことにより決定し、入力多角形を平面上に並べることができる。これにより、3次元空間内の物体表面が多角形の集合体として表されている場合に、物体表面が展開不可能な場合であっても、多角形を平面上でできるだけ歪みが小さくなるように並べることができる。また、歪みの小さな展開図を作成するのに必要な測地線の距離を求める必要が無いため、測地線の距離を求めるための計算量を削減できる。
次に、実施例2について説明する。実施例1では、物体表面が一般の多角形で構成されている場合について説明した。実施例2では、特に、物体表面が凸四角形で構成されている場合に関して、説明を行う。また、実施例2は、多角形が規則的に並んでいて、多角形インデクスから、多角形の相対位置情報、すなわち、前記の(情報1)、(情報2)、あるいは(情報3)が容易に求められる場合の例を述べるものである。
さらに、本実施例2は、多角形iの座標と多角形iの位置ベクトルviの終点との位置関係を明確にした例を示すものである。さらに、本実施例2でも、実施例1と同様に、全ての多角形の頂点以外の辺上には、他の多角形の頂点の存在を認めないという条件を課す。以下、本実施例の説明を具体的に行う。
図9は、物体の表面の四角形が規則正しく並んでいる様子の説明図である。本実施例では、図9に示されるように、物体表面を構成する四角形が、2次元配列の行と列に対応するように、規則正しく並んでいることを前提とする。図9の四角形内に書かれた数字はその四角形(多角形)のインデクスを示す。例えば多角形(四角形)1、2、3、4は第1行、多角形(四角形)2、6、10、14は第2列などといった、2次元配列へのマッピングが可能なように配列されている。
この場合、多角形スキャン部102は、四角形の配置場所に対応した多角形インデクスが分かれば、その多角形の周囲多角形のインデクスや、その多角形の頂点インデクスを簡単に求めることができるため、実施例1で述べたような3次元空間内の物体表面を構成する多角形の相対位置を表すデータ、すなわち、(情報1)や、(情報2)や、(情報3)を決定することができるため、これらの情報を入力データとして特に持つ必要がない。これらの情報を持ってももちろん構わない。
図10は、物体表面の四角形が規則正しく並んでいない様子の説明図である。ところが、図10に示されるような四角形の位置関係では、各四角形を2次元配列にマッピングすることができないため、本実施例の適用外となる。すなわち、本実施例2は、実施例1の条件を狭くし、さらに具体的にして、分かりやすいように説明するものである。
さて、本実施例2においても、式(9)を用いて一次方程式を作成する。図11は実施例2の動作説明図である。ここで、簡単のために、図11に示されるように、多角形スキャン部102で抽出された多角形インデクスが0、周囲多角形抽出部103で抽出された多角形インデクスが1〜4であるとする。また、図11に示すように、辺インデクスを1〜4、頂点インデクスを1〜4とする。このとき、式(9)において、m=0、Hm=H0={1,2,3,4}、F1={0,1}、F2={0,2}、F3={0,3}、F4={0,4}となり、また、G1={1,3}、G2={2,4}、G3={1,2}、G4={3,4}となる。
図12は実施例2の他の動作例を説明する図である。さらに、図12に示すように、2次元平面にマッピングするときの、各多角形1〜5の辺の長さを測定する。図12に示すように、多角形0の辺1の長さをL1、多角形1の辺1の長さをL1’とする。同様に、多角形0の辺2の長さをL2、多角形2の辺2の長さをL2’多角形0の辺3の長さをL3、多角形3の辺3の長さをL3’多角形0の辺4の長さをL4、多角形4の辺4の長さをL4’とする。ここで、LiとLi’の値は異なる値でも構わない。以上の条件下で、各辺の長さは、
L(1)=(L1+L1’)/2、
L(2)=(L2+L2’)/2、
L(3)=(L3+L3’)/2、
L(4)=(L4+L4’)/2
となる。このとき(9)式は、以下の(15)式に示すようになる。
2×{L(1)+L(2)+L(3)+L(4)}×v1
-2×L(1)×v1
-2×L(2)×v2
-2×L(3)×v3
-2×L(4)×v4

-{L(1)+L(3)}×a01-{L(3)+L(2)}×a02-{L(4)+L(1)}×a03-{L(2)+L(4)}×a04
+L(1)×(a11+a13)+L(2)×(a22+a24)+L(3)×(a31+a32)+L(4)×(a44+a43) (15)
となる。
係数行列Aは、各行の所定の列(各ベクトルviに相当する位置)に、係数2×{L(1)+L(2)+L(3)+L(4)}、あるいは、−2×L(h)を入れ、その他の位置に0を入れることによって作ることができる。本実施例2においては、上記の係数2×{L(1)+L(2)+L(3)+L(4)}、あるいは、−2×L(h)は、多角形に限らず同じであるため(どのベクトルの係数になるかは異なるが)、中心の多角形と周囲の多角形の相対位置さえわかれば、直ぐに選択することができるので、その都度計算を行う必要はない。このため、多角形位置演算部105は、多角形の相対位置から、各多角形の位置に関する一次方程式の係数を決定することができる。
また、実施例1でも述べたが、ベクトルviの終点と各多角形の位置関係は任意であるため、各四角形iの左下の頂点の座標をベクトルviの終点に一致させても良い。この場合、a01=a22=a43=0のように固定することができるので、入力データ101のデータ量を省略できる。このとき、式(15)は、以下の式(16)に示すようになる。
2×{L(1)+L(2)+L(3)+L(4)}×v1
-2×L(1)×v1
-2×L(2)×v2
-2×L(3)×v3
-2×L(4)×v4

-{L(3)+L(2)}×a02-{L(4)+L(1)}×a03-{L(2)+L(4)}×a04
+L(1)×(a11+a13)+L(2)×(a24)+L(3)×(a31+a32)+L(4)×(a44) (16)
となる。
さらに、入力四角形が平行四辺形に限定する場合を考える。この場合、四角形の形状は二つのベクトルで表すことができるので、さらに入力データ101のデータ量を省略できる。他の部分は実施例1と同様に動作する。以上で実施例2の説明を終わる。
実施例2によれば、入力多角形が2次元行列にマッピングされるように配置された四角形である場合には、入力データの情報量と、展開処理のための計算量を削減することができる。
次に、実施例3について説明する。実施例1および実施例2では、全ての多角形の頂点以外の辺上には、他の多角形の頂点の存在を認めないという条件を課していたが、実施例3では、この条件を取り外し、多角形の頂点以外の辺上に、他の多角形の頂点の存在する場合に対しても本発明を適用可能にするものである。実施例3は、実施例1の物体表面平坦装置100と同じ構成で実現可能なであるため、図3を用いて説明する。まず、一般の多角形の場合に関して示す。
図13は実施例3の動作説明図である。図13に示されるように、多角形1の辺STに、他の多角形2および3の頂点Vが存在している場合を考える。この場合、実施例1に示された方式を適用することはできない。本実施例では、多角形1を、頂点Vの位置を新たな頂点とする二つの多角形に分割することによって、実施例1の手法を適用しようとするものである。多角形の分割は、多角形の形状情報および周辺多角形の形状情報に基づき多角形スキャン部102により行われる。したがって、多角形スキャン部102が特許請求の範囲における多角形分割手段に相当する。
適用の方法には以下の2種類がある。図14は多角形分割方式を説明する図である。図15は多角形分割方式の他の例を説明する図である。
(1)多角形1の頂点以外の辺上に他の多角形2、3の頂点Vが存在している場合に、頂点Vから、頂点S、T以外の一つの頂点に線を引くことによって多角形1を分割する。この方式の分割の様子を図14に示す。
(2)多角形1の頂点以外の辺上に他の多角形2、3の頂点Vが存在している場合に、頂点Vから、半直線を多角形1の内部の方向に引く。
このように直線を引くことにより、頂点Vを多角形の辺上の頂点ではなくすることができる。さらに、上記(2)の場合、半直線の方向を、図15における多角形2と多角形3の間の線分と同じにすることによって、より妥当な分割が可能になる。
実施例3によれば、多角形の頂点以外の辺上に他の多角形の頂点が存在している場合に、多角形の辺上にある頂点から線分あるいは半直線を引くことにより、その頂点と辺の交点を新たな頂点することで、多角形の辺上の頂点ではなくすことができるので、入力多角形の辺上に頂点がない場合と同様に物体表面を平面に展開できる。
なお、上記図3で説明した物体表面平坦化装置または物体表面平坦化方法は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を用いて実現され、プログラムをハードディスク装置や、CD−ROM、DVDまたはフレキシブルディスクなどの可搬型記憶媒体等からインストールし、または通信回路からダウンロードし、CPUがこのプログラムを実行することで、図3に示した各機能を実現する。
以上本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
多角形の辺共有を説明する図である。 多角形の頂点が2点に分割される場合を説明する図である。 本実施例に係る物体表面平坦化装置100のブロック図である。 多角形形状および位置の説明図である。 多角形インデクス集合Fhの説明図である。 辺インデクス集合Hiの説明図である。 (a)はある多角形の頂点以外の辺上には、他の多角形の頂点が存在していない様子を示す図、(b)はある多角形の頂点以外の辺上に、他の多角形の頂点が存在している様子を示す図である。 距離関数を説明するための図である。 物体の表面の四角形が規則正しく並んでいる様子の説明図である。 物体表面の四角形が規則正しく並んでいない様子の説明図である。 実施例2の動作説明図である。 実施例2の他の動作例を説明する図である。 実施例3の動作説明図である。 多角形分割方式を説明する図である。 多角形分割方式の他の例を説明する図である。
符号の説明
100 物体表面平坦化装置
102 多角形スキャン部
103 周囲多角形抽出部
104 一次方程式作成部
105 多角形位置演算部
106 並べ合わせ部
107 多角形形状補正部

Claims (16)

  1. コンピュータ上に表現された3次元空間内の物体表面を平面上に展開する物体表面平坦化装置であって、
    入力データから多角形の形状情報を抽出する手段と、
    前記多角形と辺を共有する周辺多角形の形状情報を抽出する手段と、
    前記多角形の形状情報および前記周辺多角形の形状情報から、前記各多角形毎に、前記各多角形の位置に関する式の係数を取得する係数取得手段と、
    前記各多角形の位置に関する式を解くことにより、前記各多角形の位置を算出する多角形位置算出手段と、
    前記位置が算出された多角形を並べる手段とを具備することを特徴とする物体表面平坦化装置。
  2. 前記物体表面平坦化装置は更に、前記並べられた各多角形の形状を補正する手段を具備することを特徴とする請求項1記載の物体表面平坦化装置。
  3. 前記物体表面平坦化装置は更に、多角形の頂点以外の辺上に他の多角形の頂点が存在している場合に、前記多角形の辺上にある頂点から線分あるいは半直線を引くことにより、その頂点と辺の交点を新たな頂点とする多角形分割手段を具備することを特徴とする請求項1または請求項2記載の物体表面平坦化装置。
  4. 前記入力データは、3次元空間内の物体表面を構成する多角形の形状を表すデータを含み、
    前記多角形の形状を表すデータは、共通の始点から多角形の各頂点への2次元ベクトルであり、
    前記共通の始点へのベクトルは多角形の位置を表すベクトルであることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の物体表面平坦化装置。
  5. 前記入力データは、3次元空間内の物体表面を構成する多角形の相対位置を表すデータを含み、
    前記相対位置を表すデータは、
    3次元空間内の物体表面を構成する多角形の各辺に対し、該各辺をどの多角形が共有しているかを示す情報、および/または、3次元空間内の物体表面を構成する多角形にはどの辺が存在しているかを示す情報、
    および、各辺の両端の頂点インデクスのデータであることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の物体表面平坦化装置。
  6. 前記係数取得手段は、ある中心多角形と、該中心多角形と辺を共有する周囲多角形との間で、共有すべき辺間の距離の和が最小になるような、中心多角形と周囲多角形との相対位置を示す式の係数を取得することを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載の物体表面平坦化装置。
  7. 前記辺間の距離は、共有すべき頂点間の距離の2乗和に辺の長さを乗じたものであることを特徴とする請求項6記載の物体表面平坦化装置。
  8. 前記多角形位置算出手段は、最小二乗法で連立一次方程式を解くことで前記各多角形の位置を算出することを特徴とする請求項1から請求項7の何れか一項に記載の物体表面平坦化装置。
  9. 前記入力データに含まれる多角形は、2次元行列にマッピングされるように配置された四角形であり、
    前記多角形の形状を抽出する手段は、前記四角形の配置場所に対応した多角形インデクスから前記3次元空間内の物体表面を構成する多角形の相対位置を表すデータを決定し、
    前記係数取得手段は、前記多角形の相対位置から、前記各多角形の位置に関する式の係数を決定することを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の物体表面平坦化装置。
  10. 前記共通の始点は、多角形の頂点のうちの一つであることを特徴とする請求項4記載の物体表面平坦化装置。
  11. コンピュータ上に表現された3次元空間内の物体表面を平面上に展開する物体表面平坦化方法であって、
    入力データから多角形の形状情報を抽出するステップと、
    前記多角形と辺を共有する周辺多角形の形状情報を抽出するステップと、
    前記多角形の形状情報および前記周辺多角形の形状情報から、前記各多角形毎に、前記各多角形の位置に関する式の係数を取得するステップと、
    前記各多角形の位置に関する式を解くことにより、前記各多角形の位置を算出するステップと、
    前記位置が算出された多角形を並べるステップとを有することを特徴とする物体表面平坦化方法。
  12. 前記物体表面平坦化方法は更に、前記並べられた各多角形の形状を補正するステップを有することを特徴とする請求項11記載の物体表面平坦化方法。
  13. 前記物体表面平坦化方法は更に、多角形の頂点以外の辺上に他の多角形の頂点が存在している場合に、前記多角形の辺上にある頂点から線分あるいは半直線を引くことにより、その頂点と辺の交点を新たな頂点とするステップを有することを特徴とする請求項11または請求項12記載の物体表面平坦化方法。
  14. 3次元空間内の物体表面を平面上に展開するためにコンピュータに、
    入力データから多角形の形状情報を抽出するステップと、
    前記多角形と辺を共有する周辺多角形の形状情報を抽出するステップと、
    前記多角形の形状情報および前記周辺多角形の形状情報から、前記各多角形毎に、前記各多角形の位置に関する式の係数を取得するステップと、
    前記各多角形の位置に関する式を解くことにより、前記各多角形の位置を算出するステップと、
    前記位置が算出された多角形を並べるステップとを実行させるためのプログラム。
  15. 前記プログラムは更に、前記並べられた各多角形の形状を補正するステップを前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項14記載のプログラム。
  16. 請求項14または請求項15のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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