JP2005300494A - 位置検出装置およびそれを具備するエレベータ - Google Patents

位置検出装置およびそれを具備するエレベータ Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な構成により、検出手段によって被検出手段が検出される位置が検出手段と被検出手段との間隔の変化に伴ってばらついてしまうのを抑制する。
【解決手段】コイル3を含む発振回路5を有する近接スイッチ2と、コイル9を含む共振回路を有し、近接スイッチ2によって検出される被検出体8とを位置検出装置に設けた。好ましくは、第1の近接スイッチ2によって第1の被検出体8が検出される時に第2の近接スイッチ2’によって第2の被検出体8’が検出されるように、第1の近接スイッチ2と、第1の被検出体8と、第2の検出スイッチ2’と、第2の被検出体8’とを配置する。更に好ましくは、第1の被検出体8と第2の被検出体8’との間に金属体14を配置する。
【選択図】図1

Description

本発明は、検出手段と、その検出手段によって検出される被検出手段とを具備する位置検出装置およびそれを具備するエレベータに関し、特には、簡単な構成により、検出手段によって被検出手段が検出される位置が検出手段と被検出手段との間隔の変化に伴ってばらついてしまうのを抑制することができる位置検出装置およびそれを具備するエレベータに関する。
詳細には、本発明は、例えば発振形近接スイッチのような検出手段を具備する位置検出装置に関する。
従来から、検出手段と、その検出手段によって検出される被検出手段とを具備する位置検出装置が知られている。図10は従来の位置検出装置を示した図である。詳細には、図10(A)は従来の位置検出装置において検出手段としての近接スイッチ102によって被検出手段としての金属体101が検出される位置Xと、近接スイッチ102と金属体101とのギャップ(間隔)gとの関係を示したグラフである。図10(B)は近接スイッチ102に対する金属体101の移動方向を矢印で示した図である。
図10に示した近接スイッチ102には、コイルを含む発振回路が設けられている。図10に示した位置検出装置では、金属体101が近接スイッチ102に接近した時に変化する発振電圧を検出することにより、近接スイッチ102によって金属体101の位置が検出される。
ところが、図10に示した従来の位置検出装置では、被検出手段が金属体101によって構成されているため、図10(A)に示すように、近接スイッチ102と金属体101とのギャップ(間隔)gが比較的小さい時(g=g1)には、近接スイッチ102のセンターからかなり離れた位置(X=x1)において近接スイッチ102によって金属体101が検出されるのに対し、近接スイッチ102と金属体101とのギャップ(間隔)gが比較的大きい時(g=g2)には、近接スイッチ102のセンターから近い位置(X=x2)において近接スイッチ102によって金属体101が検出されてしまう。
すなわち、被検出手段が金属体101によって構成されている図10に示した従来の位置検出装置では、近接スイッチ102と金属体101とのギャップ(間隔)gが変化すると、近接スイッチ102によって金属体101が検出される位置Xが大幅に変化してしまう。つまり、近接スイッチ102によって金属体101が検出される位置Xが近接スイッチ102と金属体101との間隔gの変化に伴ってばらついてしまう。
そのため、エレベータのカゴに近接スイッチ102を配置し、昇降路内の各階のカゴ停止位置に金属体101を配置してエレベータのカゴの位置を制御する場合に、例えばカゴと昇降路との間隔がカゴの揺れによって変化するのに伴って近接スイッチ102と金属体101との間隔gが変化してしまうと、それにより、近接スイッチ102によって金属体101が検出される位置Xがばらついてしまう。その結果、昇降路内の各階に予め定められたカゴ停止位置に対して、実際にカゴが停止せしめられる位置がばらついてしまう。尚、一般的なエレベータのカゴの揺れは±5mm程度である。
検出手段と、その検出手段によって検出される被検出手段とを具備する位置検出装置の他の例として、例えば特開2001−39639号公報に記載されたものが知られているが、特開2001−39639号公報に記載された位置検出装置においても、被検出手段として金属が用いられている。そのため、図10に示した従来例と同様に、検出手段によって被検出手段が検出される位置が検出手段と被検出手段との間隔の変化に伴ってばらついてしまうおそれがある。そこで、特開2001−39639号公報に記載された位置検出装置では、このばらつきを補償するためにズレ補償処理が行われているが、このズレ補償処理を行うことができるようにするために位置検出装置の構成が複雑になってしまっている。
特開2001−39639号公報
前記問題点に鑑み、本発明は、簡単な構成により、検出手段によって被検出手段が検出される位置が検出手段と被検出手段との間隔の変化に伴ってばらついてしまうのを抑制することができる位置検出装置およびそれを具備するエレベータを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明によれば、第1のコイルを含む発振回路を有する検出手段と、第2のコイルを含む共振回路を有し、前記検出手段によって検出される被検出手段とを具備することを特徴とする位置検出装置が提供される。
請求項2に記載の発明によれば、前記被検出手段に隣接して金属体を配置したことを特徴とする請求項1に記載の位置検出装置が提供される。
請求項3に記載の発明によれば、前記第2のコイルを短絡状態にし、前記共振回路を共振させないための短絡手段を前記被検出手段に設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の位置検出装置が提供される。
請求項4に記載の発明によれば、第1のコイルを含む第1の発振回路を有する第1の検出手段と、第2のコイルを含む第1の共振回路を有する第1の被検出手段と、第3のコイルを含む第2の発振回路を有する第2の検出手段と、第4のコイルを含む第2の共振回路を有する第2の被検出手段とを設け、前記第1の検出手段によって前記第1の被検出手段が検出される時に前記第2の検出手段によって前記第2の被検出手段が検出されるように、前記第1の検出手段と、前記第1の被検出手段と、前記第2の検出手段と、前記第2の被検出手段とを配置したことを特徴とする位置検出装置が提供される。
請求項5に記載の発明によれば、前記第1の被検出手段と前記第2の被検出手段との間に金属体を配置したことを特徴とする請求項4に記載の位置検出装置が提供される。
請求項6に記載の発明によれば、第1のコイルを含む第1の発振回路を有する第1の検出手段と、第2のコイルを含む第1の共振回路を有する第1の被検出手段と、第3のコイルを含む第2の発振回路を有する第2の検出手段と、第4のコイルを含む第2の共振回路を有する第2の被検出手段と、第5のコイルを含む第3の発振回路を有する第3の検出手段とを設け、前記第1の被検出手段と前記第2の被検出手段との間に金属体を配置し、前記第1の被検出手段と前記第2の被検出手段との間隔よりも前記第1の検出手段と前記第2の検出手段との間隔および前記第2の検出手段と前記第3の検出手段との間隔が狭くなるように前記第1の検出手段、前記第2の検出手段および前記第3の検出手段を配置したことを特徴とする位置検出装置が提供される。
請求項7に記載の発明によれば、請求項1〜6のいずれか一項に記載の位置検出装置を具備するエレベータが提供される。
被検出手段が金属体である場合には、検出手段によって被検出手段が検出される位置が、検出手段と被検出手段との間隔の変化に伴って大きくばらついてしまう点に鑑み、請求項1に記載の位置検出装置では、コイルを含む共振回路が被検出手段に設けられている。そのため、検出手段と被検出手段との間隔の変化にかかわらずほぼ一定の位置において被検出手段が検出手段によって検出されるようにすることができる。つまり、検出手段によって被検出手段が検出される位置が検出手段と被検出手段との間隔の変化に伴ってばらついてしまうのを抑制することができる。詳細には、発振電圧の変化を検出することにより、検出手段に接近した被検出手段が検出される。
検出手段の発振回路の電圧変化には時間遅れが存在する、つまり、検出手段による被検出手段の検出には時間遅れが存在するため、例えば検出手段に対する被検出手段の相対速度が大きい場合には、検出手段または被検出手段が担持された可動物の制動制御が間に合わなくなるおそれがある点に鑑み、請求項2に記載の位置検出装置では、被検出手段に隣接して金属体が配置されている。つまり、被検出手段のみならず金属体も検出手段によって検出されるように構成されている。そのため、検出手段または被検出手段が担持された可動物の制動制御が間に合わなくなるおそれを低減することができる。すなわち、検出手段に対する被検出手段の相対速度が大きい場合であっても、検出手段の発振回路の電圧変化に基づいて、検出手段または被検出手段が担持された可動物を確実に制動制御することができる。
請求項3に記載の位置検出装置では、第2のコイルを短絡状態にし、共振回路を共振させないための短絡手段が、被検出手段に設けられている。そのため、必要に応じて被検出手段が検出手段によって検出されないようにすることができる。詳細には、例えばスイッチのON/OFFを切り換えることによって、共振回路の第2のコイルを短絡させた状態と、短絡させない状態とが切り換えられる。
請求項4に記載の位置検出装置では、コイルを含む共振回路が被検出手段に設けられている。そのため、検出手段によって被検出手段が検出される位置が検出手段と被検出手段との間隔の変化に伴ってばらついてしまうのを抑制することができる。更に、請求項4に記載の位置検出装置では、第2のコイルを含む第1の共振回路を有する第1の被検出手段が、第1の検出手段によって検出される時に、第4のコイルを含む第2の共振回路を有する第2の被検出手段が、第2の検出手段によって検出されるように、第1の検出手段と、第1の被検出手段と、第2の検出手段と、第2の被検出手段とが配置されている。好ましくは、第1の検出手段によって第1の被検出手段が検出され、かつ、第2の検出手段によって第2の被検出手段が検出された時に、検出手段によって被検出手段が検出されたと判断される。そのため、検出手段および被検出手段が一対のみ設けられている場合よりも、検出位置のばらつきを低減することができる。
請求項5に記載の位置検出装置では、第1の被検出手段と第2の被検出手段との間に金属体が配置されている。つまり、第1の被検出手段および第2の被検出手段のみならず金属体も検出手段によって検出されるように構成されている。そのため、検出手段または被検出手段が担持された可動物の制動制御が間に合わなくなるおそれを低減することができる。すなわち、検出手段に対する被検出手段の相対速度が大きい場合であっても、検出手段の発振回路の電圧変化に基づいて、検出手段または被検出手段が担持された可動物を確実に制動制御することができる。
請求項6に記載の位置検出装置では、コイルを含む共振回路が被検出手段に設けられている。そのため、検出手段によって被検出手段が検出される位置が検出手段と被検出手段との間隔の変化に伴ってばらついてしまうのを抑制することができる。更に、請求項6に記載の位置検出装置では、第1の被検出手段と第2の被検出手段との間に金属体が配置され、第1の被検出手段と第2の被検出手段との間隔よりも第1の検出手段と第2の検出手段との間隔および第2の検出手段と第3の検出手段との間隔が狭くなるように第1の検出手段、第2の検出手段および第3の検出手段が配置されている。例えば、第1の検出手段と第2の検出手段と第3の検出手段とが可動物に担持され、第1の被検出手段と金属体と第2の被検出手段とが固定物に担持され、第1の検出手段のみによって第1の被検出手段、金属体および第2の被検出手段のいずれかが検出されている場合には、固定物に対する可動物の行き過ぎ量が大きいと判断され、第1の検出手段および第2の検出手段によって第1の被検出手段、金属体および第2の被検出手段のいずれかが検出されている場合には、固定物に対する可動物の行き過ぎ量が小さいと判断される。そのため、固定物に対する可動物の行き過ぎ量を検出することができる。
請求項7に記載のエレベータでは、検出手段によって被検出手段が検出される位置が検出手段と被検出手段との間隔の変化に伴ってばらついてしまうのを抑制することができる。つまり、エレベータのカゴの停止位置がばらついてしまうのを抑制することができる。詳細には、例えばエレベータのカゴに検出手段が配置され、昇降路内の各階のカゴ停止位置に被検出手段が配置される。
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。図1は本発明の位置検出装置の第1の実施形態の回路構成を示した図である。図1に示すように、第1の実施形態の位置検出装置は、検出手段としての近接スイッチ2と、近接スイッチ2によって検出される被検出手段としての被検出体8とを有する。近接スイッチ2は、検出コイル3とコンデンサ4とを含む発振回路5と、発振回路5の発振電圧を判定するレベル判別回路6と、発振電圧が所定値以下に低下した際にレベル判別回路の出力により外部へ検出信号を送出する出力回路7とを備えている。被検出体8は、コイル9と抵抗10とコンデンサ11とからなる共振回路を備えている。被検出体8の共振回路は、近接スイッチ2の発振回路5と同じ周波数で共振するように設定されている。
被検出体8のコイル9が近接スイッチ2の検出コイル3に対向して配置されると、つまり、被検出体8のコイル9が、近接スイッチ2の検出コイル3から発生している磁界内に進入すると、被検出体8の共振回路に誘導電流が流れる。その結果、電力が消費され、近接スイッチ2の発振回路5の発振電圧が低下し、検出信号が出力される。すなわち、近接スイッチ2によって被検出体8が検出される。
図2は第1の実施形態の位置検出装置を示した図10と同様の図である。詳細には、図2(A)は第1の実施形態の位置検出装置において検出手段としての近接スイッチ2によって被検出体8が検出される位置Xと、近接スイッチ2と被検出体8とのギャップ(間隔)gとの関係を示したグラフである。図2(B)は近接スイッチ2に対する被検出体8の移動方向を矢印で示した図である。
図10(A)に示したように、従来の位置検出装置では、近接スイッチ102と金属体101とのギャップ(間隔)gが比較的小さい時(g=g1)には、近接スイッチ102のセンターからかなり離れた位置(X=x1)において近接スイッチ102によって金属体101が検出されたが、図2(A)に示すように、第1の実施形態の位置検出装置では、近接スイッチ2と被検出体8とのギャップ(間隔)gが比較的小さい時(g=g1)であっても、近接スイッチ2のセンターからそれほど離れていない位置(X=x1’)において近接スイッチ2によって被検出体8が検出される。
また、図10(A)に示したように、従来の位置検出装置では、近接スイッチ102と金属体101とのギャップ(間隔)gが比較的大きい時(g=g2)には、近接スイッチ102のセンターから近い位置(X=x2)において近接スイッチ102によって金属体101が検出され、それゆえ、ギャップ(間隔)gが小さい時(g=g1)に金属体101が検出される位置(X=x1)と、ギャップ(間隔)gが大きい時(g=g2)に金属体101が検出される位置(X=x2)との差分(=x1−x2)が非常に大きくなってしまう。それに対し、図2(A)に示したように、第1の実施形態の位置検出装置では、近接スイッチ2と被検出体8とのギャップ(間隔)gが比較的大きい時(g=g2)に近接スイッチ2によって被検出体8が検出される位置(X=x2’)が、近接スイッチ2と被検出体8とのギャップ(間隔)gが比較的小さい時(g=g1)に近接スイッチ2によって被検出体8が検出される位置(X=x1’)とそれほど変わらない。つまり、ギャップ(間隔)gが小さい時(g=g1)に被検出体8が検出される位置(X=x1’)と、ギャップ(間隔)gが大きい時(g=g2)に被検出体8が検出される位置(X=x2’)との差分(=x1’−x2’)が非常に小さい。
すなわち、第1の実施形態の位置検出装置によれば、近接スイッチ2と被検出体8とのギャップgがg1からg2に変化した場合の動作位置の変化はx1’−x2’となり、金属体101が検出される図10に示した従来の場合に比べて少なくすることができる。
図3は図1に示した第1の実施形態の位置検出装置が適用されたエレベータの昇降路の断面図である。図3において、2’は図1に示した近接スイッチ2と同様に構成された近接スイッチ、8’は図1に示した被検出体8と同様に構成された被検出体、12はエレベータのカゴ、13は各階の床である。カゴ12には近接スイッチ2,2’が対で設けられ、昇降路内の各階には被検出体8,8’が対で設けられている。被検出体8,8’の間には金属板14が配置されている。2個の近接スイッチ2,2’が同時に動作した位置でカゴを停止させれば、各階の床とカゴの床とのずれを少なくすることが可能である。
また、被検出体8,8’が通過する時の発振電圧の変化には時間遅れがあるため、エレベータのカゴ12が高速で通過する際に近接スイッチ2,2’の出力が応答しない場合が考えられるが、金属板14を用い被検出対象を大きくすることにより応答が可能となる。
例えば図3に示した近接スイッチ2,2’および被検出体8,8’が低速エレベータに適用される場合には、近接スイッチ2’によって被検出体8が検出された時に、カゴ12の下降速度が減速され、次いで、近接スイッチ2’によって被検出体8’が検出され、近接スイッチ2によって被検出体8が検出される位置で、カゴ12が停止せしめられる。
図4は近接スイッチ2,2’および被検出体8,8’が適用されたエレベータの制御の一例を示した図である。図4(A)に示すように、カゴの下降中に近接スイッチ2’がONするとブレーキがかけられる。次いで、図4(B)に示すように、近接スイッチ2のみがONしている場合には、行き過ぎと判断され、カゴが上側に戻される。次いで、図4(C)に示すように、近接スイッチ2,2’が共にONしている場合は、カゴが完全に停止せしめられる。
第1の実施形態の位置検出装置では、図1に示したように、コイル9を含む共振回路が被検出手段としての被検出体8に設けられている。そのため、検出手段としての近接スイッチ2と被検出体8との間隔の変化にかかわらずほぼ一定の位置において被検出体8が近接スイッチ2によって検出されるようにすることができる。つまり、近接スイッチ2によって被検出体8が検出される位置Xが近接スイッチ2と被検出体8との間隔gの変化に伴ってばらついてしまうのを抑制することができる。
更に、第1の実施形態の位置検出装置では、図3および図4に示したように、被検出体8,8’に隣接して金属体14が配置されている。詳細には、被検出体8,8’の間に金属体14が配置されている。つまり、被検出体8,8’のみならず金属体14も近接スイッチ2,2’によって検出されるように構成されている。そのため、近接スイッチ2,2’が担持されたカゴ12の制動制御が間に合わなくなるおそれを低減することができる。すなわち、近接スイッチ2,2’に対する被検出体8,8’の相対速度が大きい場合であっても、近接スイッチ2,2’の発振回路5の電圧変化に基づいて、近接スイッチ2,2’が担持されたカゴ12を確実に制動制御することができる。
また、第1の実施形態の位置検出装置では、図3および図4に示したように、コイル9を含む共振回路を有する被検出体8が、近接スイッチ2によって検出される時に、コイルを含む共振回路を有する被検出体8’が、近接スイッチ2’によって検出されるように、近接スイッチ2と、被検出体8と、近接スイッチ2’と、被検出体8’とが配置されている。詳細には、近接スイッチ2によって被検出体8が検出され、かつ、近接スイッチ2’によって被検出体8’が検出された時に、カゴ12が予め定められた停止位置に停止していると判断される。そのため、近接スイッチおよび被検出体が一対のみ設けられている場合よりも、検出位置のばらつきを低減することができる。
図5は本発明の位置検出装置の第2の実施形態の回路構成を示した図である。図5に示すように、第2の実施形態の位置検出装置の被検出体108では、共振回路のコイル9の片側にトランジスタ15のコレクタが、もう一方にエミッタが接続されている。ベース・エミッタ間には抵抗16が接続され、更に、ベースに接続された抵抗17を介して外部に接続する端子18と、0Vの端子19とが設けられている。外部に設置された電源20の0V側は、端子19に接続され、電源の+側は外部制御スイッチ21を介して端子18に接続されている。
被検出体108が近接スイッチ2の磁界内に有る場合、外部制御スイッチ21をOFFさせると、共振回路が共振し電流が流れ、近接スイッチ2の発振電圧が低下し検知信号が出力される。外部制御スイッチ21がON状態では、トランジスタ15のコレクタ・エミッタ間が導通しコイル9が短絡状態となり、共振回路が共振しないため、近接スイッチ2からは検知信号が出力されない。
エレベータのカゴがいずれかの階で停止している際、各階に設けられた被検出体108に夫々外部制御スイッチ21を接続し、順次スイッチ21をON/OFFさせ、近接スイッチ2の出力と比較すれば、現在どの階にカゴが存在しているかを判定できる。また、外部制御スイッチ21に対する近接スイッチ2の反応がまったく無い場合は、異常状態(近接スイッチ2の故障または配線の断線、またはカゴが正規の位置に停止していない等)が生じていることを判定できる。
第2の実施形態の位置検出装置では、図5に示したように、コイル9を短絡状態にし、共振回路を共振させないための短絡手段として、トランジスタ15、抵抗16,17、電源20およびスイッチ21が、被検出体108に設けられている。そのため、必要に応じて被検出体108が近接スイッチ2によって検出されないようにすることができる。例えば定期的に(人がエレベータを利用しない真夜中などに)故障の診断を自動で実施し、異常が発見された場合にサービスセンターへ通報するようにすれば、事故を未然に防ぐことができる。
図6は第3の実施形態の位置検出装置が適用されたエレベータの制御の一例を示した図である。図6に示すように、第3の実施形態の位置検出装置では、上述した被検出体8と同様に構成された被検出体208と被検出体208’との間に、上述した金属体14と同様に構成された金属体214が配置されている。更に、上述した近接スイッチ2と同様に構成された近接スイッチ202,202’,202”が設けられ、被検出体208と被検出体208’との間隔よりも近接スイッチ2と近接スイッチ2’との間隔および近接スイッチ2’と近接スイッチ2”との間隔が狭くなるように近接スイッチ202,202’,202”が配置されている。また、近接スイッチ202,202’,202”がエレベータのカゴ12に担持され、被検出体208と金属体214と被検出体208’とが各階の昇降路内に配置されている。
図6(A)に示すように、近接スイッチ202のみによって被検出体208、金属体214および被検出体208’のいずれかが検出されている場合には、各階の停止位置に対するカゴ12の行き過ぎ量が大きいと判断される。図6(B)に示すように、近接スイッチ202,202’によって被検出体208、金属体214および被検出体208’のいずれかが検出されている場合には、各階の停止位置に対するカゴ12の行き過ぎ量が小さいと判断される。そのため、第3の実施形態の位置検出装置によれば、各階の停止位置に対するカゴ12の行き過ぎ量を検出することができる。
高速で移動するエレベータに本発明の位置検出装置が適用される場合には、エレベータの制動距離が長くなるため、減速信号を出力するためのセンサーが停止位置から離れた位置に別途配置される。エレベータの制動距離は、エレベータの移動速度のみならず、人の数、重量によっても変化する。
位置検出装置の小型化、動作精度を優先させると、隣接する近接スイッチ2,2’,202,202’,202”の間隔は小さいほどよいが、間隔が小さすぎると近接スイッチ同士が干渉して誤作動するおそれがあるため、誤作動が生じない程度の大きさに近接スイッチの間隔は設定される。
近接スイッチ内部の発振電圧の減衰・成長の遅れは速いもので数百μs以上、遅いものでは数10ms程度であるため、被検出体の通過時間はこれらよりも長くなるように設定される。
エレベータの移動速度が速い場合や、位置検出装置の応答が遅い場合には、上述した金属体を長くする必要がある。移動速度Vと、近接スイッチの応答時間tと、近接スイッチの信号を受ける側の応答時間Tと、金属体および被検出体のコイルの動作領域幅Wとの関係は以下のようになる。
W>V×(t+T)
図7は金属体および被検出体のコイルの動作領域幅Wと被検出体の通過位置(近接スイッチと被検出体とのギャップ)との関係を示したグラフである。尚、移動スピードが遅い場合や、減速や通過検知用のセンサを別に設ける場合には、動作領域幅Wは短くて良い。
上述した実施形態によれば、簡単な構成で可動物の検出精度を向上し、また装置の異常状態も検知できる位置検出装置が得られる。
上述した実施形態は、適宜組み合わせることができる。
上述した実施形態では、本発明の位置検出装置がエレベータに適用されているが、本発明の位置検出装置は、エレベータに限らず、例えば立体駐車場、立体倉庫などのような同様の原理の装置に対して適用可能である。
(比較例)
図8は被検出手段として金属体(50mm×50mm×1mmの鉄)が用いられた場合において近接スイッチによって被検出手段としての金属体が検出された位置Xと、近接スイッチと金属体とのギャップ(間隔)Yとの関係を示したグラフである。図8に示すように、被検出手段として金属体(50mm×50mm×1mmの鉄)が用いられた場合には、Y=5mmの時、X=12.5mmであった。Y=10mmの時、X=9.5mmであった。Y=15mmの時、X=4mmであった。
(実施例)
図9はコイルを含む共振回路を有する被検出手段が用いられた場合において近接スイッチによって被検出手段が検出された位置Xと、近接スイッチと被検出手段とのギャップ(間隔)Yとの関係を示したグラフである。図9に示すように、コイルを含む共振回路を有する被検出手段が用いられた場合には、Y=5mmの時、X=15mmであった。Y=10mmの時、X=15mmであった。Y=15mmの時、X=13mmであった。
本発明の位置検出装置の第1の実施形態の回路構成を示した図である。 第1の実施形態の位置検出装置を示した図10と同様の図である。 図1に示した第1の実施形態の位置検出装置が適用されたエレベータの昇降路の断面図である。 近接スイッチ2,2’および被検出体8,8’が適用されたエレベータの制御の一例を示した図である。 本発明の位置検出装置の第2の実施形態の回路構成を示した図である。 第3の実施形態の位置検出装置が適用されたエレベータの制御の一例を示した図である。 金属体および被検出体のコイルの動作領域幅Wと被検出体の通過位置(近接スイッチと被検出体とのギャップ)との関係を示したグラフである。 被検出手段として金属体(50mm×50mm×1mmの鉄)が用いられた場合において近接スイッチによって被検出手段としての金属体が検出された位置Xと、近接スイッチと金属体とのギャップ(間隔)Yとの関係を示したグラフである。 コイルを含む共振回路を有する被検出手段が用いられた場合において近接スイッチによって被検出手段が検出された位置Xと、近接スイッチと被検出手段とのギャップ(間隔)Yとの関係を示したグラフである。 従来の位置検出装置を示した図である。
符号の説明
2 近接スイッチ
3 コイル
4 コンデンサ
5 発振回路
6 レベル判定回路
7 出力回路
8 被検出体
9 コイル
10 抵抗
11 コンデンサ

Claims (7)

  1. 第1のコイルを含む発振回路を有する検出手段と、
    第2のコイルを含む共振回路を有し、前記検出手段によって検出される被検出手段とを具備することを特徴とする位置検出装置。
  2. 前記被検出手段に隣接して金属体を配置したことを特徴とする請求項1に記載の位置検出装置。
  3. 前記第2のコイルを短絡状態にし、前記共振回路を共振させないための短絡手段を前記被検出手段に設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の位置検出装置。
  4. 第1のコイルを含む第1の発振回路を有する第1の検出手段と、第2のコイルを含む第1の共振回路を有する第1の被検出手段と、第3のコイルを含む第2の発振回路を有する第2の検出手段と、第4のコイルを含む第2の共振回路を有する第2の被検出手段とを設け、前記第1の検出手段によって前記第1の被検出手段が検出される時に前記第2の検出手段によって前記第2の被検出手段が検出されるように、前記第1の検出手段と、前記第1の被検出手段と、前記第2の検出手段と、前記第2の被検出手段とを配置したことを特徴とする位置検出装置。
  5. 前記第1の被検出手段と前記第2の被検出手段との間に金属体を配置したことを特徴とする請求項4に記載の位置検出装置。
  6. 第1のコイルを含む第1の発振回路を有する第1の検出手段と、第2のコイルを含む第1の共振回路を有する第1の被検出手段と、第3のコイルを含む第2の発振回路を有する第2の検出手段と、第4のコイルを含む第2の共振回路を有する第2の被検出手段と、第5のコイルを含む第3の発振回路を有する第3の検出手段とを設け、前記第1の被検出手段と前記第2の被検出手段との間に金属体を配置し、前記第1の被検出手段と前記第2の被検出手段との間隔よりも前記第1の検出手段と前記第2の検出手段との間隔および前記第2の検出手段と前記第3の検出手段との間隔が狭くなるように前記第1の検出手段、前記第2の検出手段および前記第3の検出手段を配置したことを特徴とする位置検出装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の位置検出装置を具備するエレベータ。
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