JP2005299858A - 緊締具用座体の取扱装置、この取扱装置に用いられる緊締具用座体並びに緊締具用座体の取扱方法 - Google Patents

緊締具用座体の取扱装置、この取扱装置に用いられる緊締具用座体並びに緊締具用座体の取扱方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005299858A
JP2005299858A JP2004119443A JP2004119443A JP2005299858A JP 2005299858 A JP2005299858 A JP 2005299858A JP 2004119443 A JP2004119443 A JP 2004119443A JP 2004119443 A JP2004119443 A JP 2004119443A JP 2005299858 A JP2005299858 A JP 2005299858A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
bolt
handling
nut
pull tab
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004119443A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuo Nonaka
信男 野中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2004119443A priority Critical patent/JP2005299858A/ja
Publication of JP2005299858A publication Critical patent/JP2005299858A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Connection Of Plates (AREA)

Abstract

【課題】電気導体等の被取付体と座金等の緊締部材をボルト・ナット等の緊締具により緊締した場合に、緊締具による緊締作業が全て完了したか否かの確認が容易で、且つ確実に行なうことのできるネジ用座金を得ること。
【解決手段】被取付体11,12同士を締付固定する緊締具13と、この緊締具13により上記被取付体11,12と共締される緊締具用座体16とを具備し、上記緊締具用座体16は、上記緊締具13により共締される座体本体部16aと、この座体本体部16aに薄肉部16bを介して設けられるプルタブ部16cとを備えたことを特徴とする緊締具用座体の取扱装置。
【選択図】 図5

Description

本発明は、ボルト・ナット、ネジ等の緊締具により、電気導体等の被取付体と座金等の緊締部材を緊締する際に用いられる緊締具用座体の緊締具用座体の取扱装置、この取扱装置に用いられる緊締具用座体並びに緊締具用座体の取扱方法に係るもので、特に緊締具を取扱う上で、その作業性や作業品質を向上し得る緊締具用座体の取扱装置、この取扱装置に用いられる緊締具用座体並びに緊締具用座体の取扱方法に関するものである。
従来、ネジあるいはボルト・ナット用の座金は、ネジあるいはボルトの挿通孔を有するリング状のものや、帯状のものを螺旋に巻回して弾発力を保持させるようにしたものが用いられ、複数の被取付体である、例えば板材同士の重合面に、ネジやボルト・ナット締めする際に、ネジ頭、ボルト・ナットのボルトおよびナットの締付側に座金として用いられている。このようなネジ用座金を用いたネジ用座金の取扱装置として、特開平8−28534号公報([特許文献1]参照)に開示されたものがある。
このネジ用座金の取扱装置によれば、図15に示すように、ネジ用座金の取扱装置1として、第1の電気導体2と第2の電気導体3を、ボルト・ナット4により緊締して固定している。ボルト・ナット4のボルト部5の頭部5aと第1および第2の電気導体間2,3間には、リング状の座金7を介入させる一方、ボルト5のネジ部5bと第2の電気導体3と間には、リング状の座金7および螺旋状の座金8を介入させている。また、ボルト・ナット4により第1および第2の電気導体間2,3同士を、ナット6により、締め付け固定した後、このナット6の位置するネジ部5bの位置にチェックマーク9を附している。
従って、ボルト・ナット緊締作業が完了後に、ナット6が緩んだ場合には、チェックマーク9が隠れて見えなくなる。このような状態を取扱者(図示せず)をして認知せしめて、このナット6を再緊締させ、上記第1および第2の電気導体2,3の接合部の品質維持を図るようにしている。
特開平8−28534号公報(第3頁左欄の第24行〜36行および図2)
従来のネジ用座金の取扱装置1によれば、このネジ用座金の取扱装置1が使用される構造物、例えば配電盤のような比較的大型のもので、特に奥まった箇所に多数使用される場合には、ボルト・ナット4の緊締作業が全て完了したか否かの確認をする際に、作業完了後に全てのボルト・ナット4に対して改めてチェックを行なわねばならず、また、これらのボルト・ナット位置が、構造物の奥まった箇所にある場合には、そのチェック作業に手間取ったり、更には、チェック作業そのものに、チェックミスの虞があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、ボルト・ナット等の緊締具で座金等の座体を装着した場合に、緊締具の緊締作業が全て完了したか否かの確認が容易であり、且つ確実に行なうことができる緊締具用座体の取扱装置を提供することを主な目的とする。
また、本発明の他の目的は、上記緊締具用座体の取扱装置に用いるに適する緊締具用座体を提供することにある。
さらに本発明の他の目的は、ボルト・ナット等の緊締具で座金等の座体を装着した場合に、緊締具による緊締作業が全て完了したか否かの確認が容易であり、且つ確実に行なうことができる緊締用座体の取扱方法を提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明によれば、被取付体を締め付け固定する緊締具と、この緊締具により上記被取付体と共締される緊締具用座体とを具備し、上記緊締具用座体は、上記緊締具により締付固定される座体本体部と、この座体本体部に薄肉部を介して設けられるプルタブ部とを備えたことを特徴とする緊締具用座体の取扱装置を提供する。
上記目的を達成するために、本発明によれば、被取付体を締め付け固定するボルト・ナットと、このボルト・ナットにより上記被取付体と共締されるボルト・ナット用座体とを具備し、上記ボルト・ナット用座体は、上記ボルト・ナットにより締付固定される座体本体部と、この座体本体部に薄肉部を介して設けられるプルタブ部とを備えたことを特徴とする緊締具用座体の取扱装置を提供する。
上記目的を達成するために、本発明によれば、被取付体を締め付け固定するネジと、このネジにより上記被取付体と共締されるネジ用座体とを具備し、上記ネジ用座体は、上記ネジにより締付固定される座体本体部と、この座体本体部に薄肉部を介して設けられるプルタブ部とを備えたことを特徴とする緊締具用座体の取扱装置を提供する。
上記目的を達成するために、本発明によれば、座体本体部と、薄肉部を介して接続されるプルタブ部とを備えたことを特徴とする、緊締具用座体の取扱装置に用いられる緊締具用座体を提供する。
上記目的を達成するために、本発明によれば、複数の被取付体同士を接合した後、この複数の被取付体およびボルト・ナット用座金等の緊締部材をボルトに通すステップと、上記ボルト・ナット用座金のプルタブ部を、上記ボルトのネジ部側から外方へ開くステップと、上記ボルトのネジ部にナットを螺合するステップと、上記螺合が完了した後、上記プルタブ部を除去するステップとを具備することを特徴とする緊締具用座体の取扱方法を提供する。
上記目的を達成するために、本発明によれば、被取付体およびリード端子等の緊締部材を位置合わせするステップと、上記リード端子のプルタブ部を、上記位置合せ部から外方へ開くステップと、上記位置合せ部へネジを螺合するステップと、上記螺合が完了した後、上記プルタブ部を除去するステップとを具備することを特徴とする緊締具用座体の取扱方法を提供する。
緊締具用座体をボルト・ナット等の緊締具で全ての取付作業を行なうにあたり、都度プルタブを除去し、回収する作業を行なうことのみにより、緊締具の緊締作業完了の再チェックの必要がなく、緊締具の締付作業性の甚だ便利な緊締具用座体の取扱装置およびその取扱方法を提供することができる。
また、緊締具用座体に設けられるプルタブを緊締具の緊締作業毎に取外し(回収)することにより、作業完了の確認作業を容易にすることができる緊締具用座体の取扱装置に用いるに適する緊締具用座体を提供することができる。
本発明にかかる緊締具用座体の取扱装置、この取扱装置に用いられる緊締具用座体並びに緊締具用座体の取扱方法の実施形態について、添付図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の緊締具用座体の取扱装置の第1の実施形態である、ボルト・ナット用座金(緊締具用座体)の取扱装置10の概要を示す図である。
ボルト・ナット用座金の取扱装置10は、例えば数千ボルト程度の高電圧を伴なう電流を扱うスイッチギヤに用いられるものである。
このスイッチギヤに用いる電気導体である第1の電気導体11および第2の電気導体12と、この両電気導体11,12を接合する緊締具、例えばボルト・ナット13と、このボルト・ナット13のボルト14の頭部14aと第1の電気導体11との間に介挿されるリング状座金17と、ボルト・ナット13のナット15と第2の電気導体12との間に介挿されるリング状座金17,螺旋状座金18およびボルト・ナット用座金16とより構成される。
ボルト・ナット13は、ボルト14とナット15を有し、ボルト14は、頭部14aとネジ部14bとを有している。
ボルト・ナット用座金16は、図2に示すように、U字状に形成されたもので、座金本体部16aとこの座金本体部16aから薄肉部16bを介して設けられるプルタブ部16cとを備えている。
このプルタブ部16cは、図3に示すように、座金本体部16aと薄肉部16bを介して一体的に形成され、プルタブ部16cの摘み部16d1を人手により点線矢視aの方向へ引っ張ることにより、比較的容易に切り離し可能に設けられる。プルタブ部16cは、図3に示すように、薄肉部16bを介して、人手により比較的容易に回動可能且つ切除(切り離し)可能に設けられるものである。
薄肉部16bの構成は、図3および図4に示すように、座金本体部16aとプルタブ部16cの接続部周囲をV字状に僅かに切除して形成される。すなわち、薄肉部16bの構成は、図4(a)および(b)に示すように、座金本体部16aとプルタブ部16cの接続部周囲を僅かに切除して形成される。
この薄肉部16bは、座金本体部16aとプルタブ部16cの接続部周囲に形成したことにより、座金本体部16aが何れの方向へ引っ張られても、取扱者をして比較的容易に除去することができる。なお、この薄肉部16bの構成は、座金本体部16aとプルタブ部16cの接続部周囲をV字状に切除して形成するのではなく、取扱者をして比較的容易に除去することができれば、接続部の一部のみをV字状に切除した構成にしてもよい。更に、プルタブ部16cには、特定の導体接続部にて使用されるものであることを情報データとして、例えばプルタブ部16cの表面にコード表示される。
なお、ボルト・ナット用座金の取扱装置10の組立が完了した後には、ボルト・ナット13に緩みが生じた場合に、これが取扱者(図示せず)をして、認知し得るために、図1に示すように、ボルト14のネジ部14b側からナット15,螺旋状座金18,リング状座金17,ボルト・ナット用座金16の座金本体部16aおよび第2の電気導体12に亘って直線状のチェックマーク19が附される。このチェックマーク19は、例えば黒の油性インクペンにより手書き表示する。チェックマーク19が附されることにより、一締期間後にナット15に緩みが生じた際には、直線状部分にズレが生じるので、これを取扱者をして容易に認知させることができる。
次に、このように構成されるボルト・ナット用座金の取扱装置10の組立手順を図5を参照して説明する。
ボルト14にリング状座金17を通してから第1および第2の電気導体11および12の通し孔に通す。図2(a)に示すように、先ずボルト14のネジ部14bにボルト・ナット用座金16,リング状座金17および螺旋状座金18の順に挿通させる。これらの座金16〜18は、ボルト・ナット13の緩み止め作用をなすものである。
ボルト・ナット用座金16のプルタブ部16cは、図5(a)に示すように、プルタブ部16cが、ボルト14のネジ部14bに介挿された状態で、ボルト14のネジ部14bの先端部を覆うように位置する。
そして、ナット15をボルト14のネジ部14bに螺合するにあたって、プルタブ部16cを、図5(b)に示す位置まで外方へ曲げる。この曲げにあたっては、ナット15を操作して緊締を行なう取扱者をして、摘み部16c1に手を掛け軽く引っ張るようにする。
プルタブ部16cが曲げられることによって、ナット15がボルト14のネジ部14bへ、レンチ等の道具(図示せず)を使って螺合可能となり、図5(c)に示すように、ネジ部14bの所定位置または所望の締付トルクの状態にまで緊締される。
このように構成されるボルト・ナット用座金の取扱装置10は、例えば図6に示す数千ボルトを扱うスイッチギヤ20に適用することができる。
このスイッチギヤ20は、キャビネット21内に収められる電源入力部22と電源出力部23との間において、第1および第2のEVT(設置形計器用変圧器:Earthed voltage transformer)24および25と、VCB(真空遮断器:Vacuum circuit breaker)26とを備えている。
これらの各電源入力部22,電源出力部23,第1および第2のEVT24,25およびVCB26のそれぞれの間からは、電源入力側電気導体27,第1の電気導体11a〜11dおよび電源出力側電気導体28が延出して設けられ、第1の電気導体11a〜11dのそれぞれの先端部に導電接続部x1〜x4がそれぞれ形成される。また、導電接続部x1とx2の間、および導電接続部x3とx4の間には、それぞれ第2の電気導体12a,12bが接続される。
これらの導電接続部x1〜x4において、それぞれの電気導体27,11a〜11d,12a,12bおよび28がボルト・ナット13により緊締される。
なお、図6に示す、スイッチギヤ20の構成によれば、導電接続部x1においては、第1の電気導体11a,第2の電気導体12aおよび電源入力側電気導体27の3重構成である。更に、導電接続部x4においては、第1の電気導体11a,第2の電気導体12aおよび電源出力側電気導体28の3重構成となっている。
他の導電接続部x1,x2においては、第1の電気導体11a,第2の電気導体12aの2重構成である。従って、これらの導電接続部x1〜x4において、ボルト・ナット用座金の取扱装置10を使用することができる。
次に、ボルト・ナット用座金の取扱装置10をスイッチギヤ20に適用する場合において、その作業手順について図7を参照して説明する。
この作業手順は、ボルト・ナット13の緊締作業を行なう緊締作業ステップ群と、この緊締作業が完了した後の緊締品質確認作業ステップ群の2つのステップグループに区分して実施される。
先ず緊締作業ステップのグループについて説明する。
スイッチギヤ20のキャビネット21内における導電接続部x1〜x4の箇所または部位を確認する(図6参照)<ステップ1>。
緊締用工具(ボルト・ナット締用レンチ等)を準備する<ステップ2>。
用いる緊締部材(ボルト・ナット13,ボルト・ナット用座金16,リング状座金17,螺旋状座金18)を準備する<ステップ3>。
各導体接続部x1〜x4のそれぞれに対応した第1の電気導体27a〜27fと、対応関係にある第2の電気導体28a,28bとをそれぞれ重合させる(図6参照)。すなわち、図1に示す第1の電気導体11および第2の電気導体12のように重合させ、それぞれに予め設けられた通し孔にボルト14を通す<ステップ4>。
ボルト14のネジ部14bへ、ボルト・ナット用座金16,リング状座金17,螺旋状座金18を挿通する(図5(a)参照)<ステップ5>。
ボルト・ナット用座金16のプルタブ部16cを矢印方向へ所望位置まで曲げ、ボルト14のネジ部14bへナット15を螺合する。この時、所定の締付トルクにて緊締する(図5(b)参照)<ステップ6>。
次に、緊締品質確認作業ステップのグループについて説明する。
ボルト・ナット用座金16のプルタブ部16cを、取扱者の手操作により引っ張り、除去する。<ステップ7>。
ボルト14のネジ部14bの端面側からナット15,螺旋状座金18,リング状座金17,ボルト・ナット用座金16および第2の電気導体12に亘って、直線状のチェックマーク19を入れる<ステップ8>。
ボルト・ナット用座金16側のプルタブ部16cが全て除去されているか否か、また、チェックマーク19が表示されているか否かを確認する<ステップ9>。
回収した複数のプルタブ部16cの総個数や、どの使用箇所(導体接続部)のものかを確認する<ステップ10>。
<ステップ10>の結果を、記録表(チェックシート)へ記入する<ステップ11>。
以上の<ステップ1>〜<ステップ11>のステップを経ることにより、導体接続部x1〜x4において、第1の電気導体27a〜27fと第2の電気導体28a,28bとがボルト・ナット13により確実に緊締させることができると共に、緊締の確認作業にあたっても、その確認作業を容易に行なうことができる。
また、除去された複数のプルタブ部16cは、持ち運び可能であることから、作業現場とは別の管理部所にてその総数をカウントしたり、プルタブ部16cに示されるデータにより導電接続部x1〜x4にての緊締作業が正確且つ確実に完了したか否かを判断することが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態である緊締具用座体の取扱装置を、第1の実施形態を示す図1〜7と同一部分に同一符号を附した図8〜14を参照して説明する。
図8は、緊締具用座体の取扱装置であって、緊締具用座体を、例えばリード端子として取扱った場合のリード端子の取扱装置30を示す。
このリード端子の取扱装置30は、例えば比較的低電圧の電流を扱う回路基板装置に用いられるものであり、電気導体31と、この電気導体31側へリード端子32を接合する緊締具、例えばネジ33と、このネジ33の頭部33aと電気導体31との間に介挿される螺旋状座金34およびリング状座金35とより構成される。
ネジ33は、頭部33aとネジ部33bとを有している。電気導体31には、ネジ33を螺合させるため、雌ネジ部31aが形成される。
リード端子32は、接続される被覆リード線36のリード線部36aを接続するリード線接続部32aと、このリード線接続部32aから延出して形成されるリング状端子部32bと、更にこのリング状端子部32bから薄肉部32cを介して設けられるプルタブ部32dとから構成される。
リード線接続部32aは、図9および図10に示すように、筒状に形成されており、この筒内に図8に示す被覆リード線36のリード部36aを挿入して、リード線部36aを工具を用いて外側から潰し圧接固定している。
このリード線接続部32aは、筒状に形成するにあたっては、平板状のものを両側から半円形状にカールさせ、それぞれの端縁を接合させて形成する。また、この接合部は、圧潰する際に、分離しないように、例えばカシメや溶接手段により強固に接合させる。
プルタブ部32dは、図10に示すように、そのリング状端子部32bと薄肉部32cを介して一体的に形成され、プルタブ部32dの摘み部32d1を人手により点線矢視aの方向へ引っ張ることにより、比較的容易に切り離し可能に設けられる。
薄肉部32cの構成は、図10および図11に示すように、リング状端子部32bとプルタブ部32dの接続部周囲をV字状に僅かに切除して形成される。
更に、このプルタブ部16cには、特定の導体接続部にて使用されるものであることを情報データとして、例えばプルタブ部16cの表面にコード表示される。
次に、このように構成されるリード端子の取扱装置30の組立手順を図10を参照して説明する。
先ず、ネジ33のネジ部33bに、螺旋状座金34,リング状座金35およびリード端子32のリング状端子部32bを挿通させる。リング状端子部32bから延出するプルタブ部32dは、図12(a)に想像線で示すように、ネジ33の頭部33aが位置する上方に延出するように設けられる。そして、ネジ33を電気導体31側に螺合するにあたって、リード端子32のプルタブ部32dを、図12(b)に示す位置まで外方へ曲げる。
すなわち、ネジ33を操作して緊締を行なう取扱者をして、プルタブ部32dの摘み部32d1に手を掛け軽く引っ張るようにする。プルタブ部32dが折り曲げられることによって、ネジ33の頭部33aが上方へ開放されるので、この頭部33aへ、レンチ等の道具(図示せず)を使って螺合可能となり、図12(c)に示すように、ネジ部33bの所定位置または所望の締付トルクで緊締される。
このように構成されるリード端子の取扱装置30は、図13に示す回路基板装置40に適用することができる。
すなわち、この回路基板装置40は、キャビネット41内に床面側から導入して作動する制御装置43,この制御装置43により制御されるファン装置44,回路基板ユニット45,46とを備えている。回路基板ユニット45,46は、それぞれ放熱体47を介してキャビネット41側へ熱伝導的に設けられ、それぞれ電子部品45a,46aを備えており、通電時には自己発熱するものである。
さらに、回路基板ユニット45,46には、電源側と導電接続する導電接続部x5,x6が設けられる。導電接続部x5は、回路基板ユニット45側から延出される電気導体48と、電源側から延出するリード端子32とが接続される。また、導電接続部x6は、回路基板ユニット46側から延出される電気導体49と、電源側から延出するリード端子32とが接続される。
制御装置43は、回路基板ユニット45,回路基板ユニット46およびファン装置44の作動を制御可能に設けられたものである。
回路基板ユニット45,回路基板ユニット46は、制御装置43の制御のもと、作動を開始すると、電子部品(図示せず)が自己発熱する。この自己発熱は、放熱板47,キャビネット41を介して外部へ放熱するようになっている。
また、ファン装置44は、ファンモータ44aを駆動してファン44bを回転させることにより、矢印方向へ送風し、もって回路基板ユニット45,回路基板ユニット46の放熱作用を一層向上させるために設けられる。
導電接続部x5およびx6は、電源側に接続されるリード端子32と、電気導体31とをネジ14にて緊締した構成である。ネジ14により緊締が完了することにより、プルタブ部32dを除去するようにしている。
次に、リード端子の取扱装置30を回路基板装置40に適用した場合において、回路基板装置40の電源ケーブル42へ接続される電気導体31とリード端子32との導電接続部x5に用いられるリード端子の取扱装置30の組立作業ステップについて図14を参照して説明する。
この作業ステップは、ネジ33の緊締作業を行なう緊締作業ステップ群と、この緊締作業が完了した後の緊締品質確認作業ステップ群の2つのグループに区分して実施される。
最初の緊締作業ステップのグループについて説明する。
回路基板装置40における導電接続部x5,x6を確認する(図13参照)<ステップ1>。
緊締用工具(ネジ締用ドライバ等)を準備する<ステップ2>。
用いる緊締部材(ネジ33,リード端子32,螺旋状座金34,リング状座金35等)を準備する<ステップ3>。
導電接続部x5,x6のそれぞれに対応した電気導体31に、リード端子32,リング状座金35,螺旋状座金34を位置合せする(図12(b)参照)<ステップ4>。
ボルト・ナット用座金16のプルタブ部16cを矢印方向へ所望位置まで曲げ、ネジ33のネジ部33bを螺旋状座金34,リング状座金35およびリード端子32のリング状端子部32bを通して電気導体31側へ螺合する。この時、所定の締付トルクにて緊締する(図12(b)参照)<ステップ5>。
次に、緊締品質確認作業ステップのグループについて説明する。
リード端子32のプルタブ部32dを、取扱者の手操作により引っ張り、除去する。<ステップ6>。
リード端子32のプルタブ部32dが全て除去されているか否かを確認する<ステップ7>。
回収した複数のプルタブ部32dの総個数や、どの使用箇所(導電接続部)のものかを確認する<ステップ8>。
<ステップ8>の結果を、記録表(チェックシート)へ記入する<ステップ9>。
以上の<ステップ1>〜<ステップ9>のステップを経ることにより、リード端子32のリング状端子部32bが電気導体31側へネジ33により確実に緊締させることができると共に、緊締の確認作業にあたっても、その確認作業を容易に行なうことができる。
また、除去された複数のプルタブ部32dは、持ち運び可能であることから、作業現場とは別の管理部所にてその総数をカウントしたり、プルタブ部32dに示されるデータにより導電接続部x5にての緊締作業が正確且つ確実に完了したか否かを判断することが可能となる。
また、他の導電接続部x6についても、上述した導電接続部x5の構成と同様であるので説明を省略する。
本発明の実施形態によれば、ボルト・ナット用座金16(リード端子32)にプルタブ部16c(32d)を設け、ボルト・ナット13(ネジ33)により、緊締作業が完了した時に、プルタブ部16c(32d)を除去すると共にこの除去したプルタブ部16c(32d)を確認することにより、当該プルタブ部16c(32d)が設けられた箇所の緊締作業が完了したことを認知することができる。従って、取扱者による作業忘れや作業確認漏れを防止することができる。
本発明の実施形態によれば、ボルト・ナット用座金の取扱装置10およびリード端子の取扱装置30を適用する装置が、これらのボルト・ナット用座金の取扱装置10およびリード端子の取扱装置30を、例えば多数用いられる場合には、ボルト・ナット用座体16(リード端子32)に設けたプルタブ部16c(32d)には、そのボルト・ナット用座金16(リード端子32)自体が装置のどの箇所に使用されるか、その部位を記号で表示させる等、導体接続部x1〜x6固有の情報データが書き込まれている。従って、作業者または作業を管理する部所にて、作業現場での作業の完了の有無の確認を行なうことができるので、全体の点検作業にあたっての作業能率を向上させることができる。
本発明の上述した実施形態によれば、導体接続部(x1〜x6)は、第1の電気導体11,27a,27fと、第2の電気導体12,28a,28bの2つおよび3つの電気導体の組合せによる構成について説明したが、4つ以上の電気導体を組合せた構成であってもよい。
また、本発明の実施形態によれば、ボルト・ナット用座金の取扱装置10およびリード端子の取扱装置30によれば、被取付体として、高電圧用等の電気導体を例示したが、この種電気導体に限らず、通信導体、熱伝導体更には単なる構造体のような被取付体であってもよい。
本発明の第1の実施形態である緊締具用座体の取扱装置の概要を示す側面図。 本発明の緊締具用座体の取扱装置の第1の実施形態を示す斜視図。 図2のボルト・ナット用座金の側面図。 図3のA部を拡大して示す図で、(a)は、側面図、(b)は、平面図。 本発明の第1の実施形態の緊締具用座体の取扱装置が組立られる作業ステップを(a)〜(c)に区分して示す図。 図1のボルト・ナット用座金の取扱装置をスイッチギヤに適用した場合における、スイッチギヤのケーシングの一部を切欠して示す側面図。 本発明の第1の実施形態である緊締具用座体の取扱装置の組立作業ステップを示す図。 本発明の第2の実施形態である緊締具用座体の取扱装置の概要を示す側面図。 本発明の緊締具用座体の取扱装置の第2の実施形態を示す斜視図。 図8のリード端子の側面図。 図10のC部を拡大して示す図で、(a)は側面図、(b)は平面図。 本発明の第2の実施形態の緊締具用座体の取扱装置が組み立てられる作業ステップを(a)〜(c)に区分して示す図。 図8のリード端子の取扱装置を回路基板装置に適用した場合における、キャビネットの一部を切欠して示す側面図。 本発明の第2の実施形態である緊締具用座体の取扱装置の組立作業ステップを示す図。 従来のネジ用座金の取扱装置を示す要部の側面図。
符号の説明
10 ボルト・ナット用座金の取扱装置(緊締具用座体の取扱装置)
11,11a〜11d 第1の電気導体(第1の被取付体)
12,12a,12b 第2の電気導体(第2の被取付体)
13 ボルト・ナット(緊締具)
14 ボルト
14a,33a 頭部
14b,33b ネジ部
15 ナット
16 ボルト・ナット用座金(緊締具用座体)
16a 座金本体部(座体本体部)
16b,32c 薄肉部
16c,32d プルタブ部
16c1,32d1 摘み部
17,35 リング状座金
18,34 螺旋状座金
19 チェックマーク
20 スイッチギヤ
21 キャビネット
22 電源入力部
23 電源出力部
24 第1のEVT(設置形計器用変圧器:Earthed voltage transformer)
25 第2のEVT(設置形計器用変圧器:Earthed voltage transformer)
26 VCB(真空遮断器:Vacuum circuit breaker)
27 電源入力側電気導体
28 電源出力側電気導体
30 リード端子の取扱装置(緊締具用座体の取扱装置)
31,48,49 電気導体(被取付体)
32 リード端子
32a リード線接続部
32b リング状端子部(緊締具用座体)
32b1 端子孔
33 ネジ(緊締具)
36 被覆リード線
36a リード線部
40 回路基板装置
41 キャビネット
42 電源ケーブル
43 制御装置
44 ファン装置
44a ファンモータ
44b ファン
45,46 回路基板ユニット
45a,46a 電子部品
47 放熱体
x1〜x6 導体接続部

Claims (12)

  1. 被取付体を締め付け固定する緊締具と、
    この緊締具により上記被取付体と共締される緊締具用座体とを具備し、上記緊締具用座体は、上記緊締具により締付固定される座体本体部と、この座体本体部に薄肉部を介して設けられるプルタブ部とを備えたことを特徴とする緊締具用座体の取扱装置。
  2. 被取付体を締め付け固定するボルト・ナットと、
    このボルト・ナットにより上記被取付体と共締されるボルト・ナット用座体とを具備し、上記ボルト・ナット用座体は、上記ボルト・ナットにより締付固定される座体本体部と、この座体本体部に薄肉部を介して設けられるプルタブ部とを備えたことを特徴とする緊締具用座体の取扱装置。
  3. 上記緊締具用座体は、ボルト・ナット用座金であることを特徴とする請求項1または2記載の緊締具用座体の取扱装置。
  4. 被取付体を締め付け固定するネジと、
    このネジにより上記被取付体と共締されるネジ用座体とを具備し、上記ネジ用座体は、上記ネジにより締付固定される座体本体部と、この座体本体部に薄肉部を介して設けられるプルタブ部とを備えたことを特徴とする緊締具用座体の取扱装置。
  5. 上記緊締具用座体は、リード端子であることを特徴とする請求項4記載の緊締具用座体の取扱装置。
  6. 上記薄肉部は、座体本体部とプルタブ部の接続部周囲を僅かに切除して形成されることを特徴とする請求項1,2および4のいずれかに記載の緊締具用座体の取扱装置。
  7. 上記緊締具用座体は、リード端子のリング状端子部であることを特徴とする請求項4記載の緊締具用座体の取扱装置。
  8. 座体本体部と、薄肉部を介して接続されるプルタブ部とを備えたことを特徴とする、緊締具用座体の取扱装置に用いられる緊締具用座体。
  9. 上記緊締具用座体は、リード端子であることを特徴とする、請求項8記載の緊締具用座体の取扱装置に用いられる緊締具用座体。
  10. 上記緊締具用座体は、ボルト・ナット用座金であることを特徴とする、請求項8記載の緊締具用座体の取扱装置に用いられる緊締具用座体。
  11. 複数の被取付体同士を接合した後、この複数の被取付体およびボルト・ナット用座金等の緊締部材をボルトに通すステップと、
    上記ボルト・ナット用座金のプルタブ部を、上記ボルトのネジ部側から外方へ開くステップと、
    上記ボルトのネジ部にナットを螺合するステップと、
    上記螺合が完了した後、上記プルタブ部を除去するステップとを具備することを特徴とする緊締具用座体の取扱方法。
  12. 被取付体およびリード端子等の緊締部材を位置合わせするステップと、
    上記リード端子のプルタブ部を、上記位置合せ部から外方へ開くステップと、
    上記位置合せ部へネジを螺合するステップと、
    上記螺合が完了した後、上記プルタブ部を除去するステップとを具備することを特徴とする緊締具用座体の取扱方法。
JP2004119443A 2004-04-14 2004-04-14 緊締具用座体の取扱装置、この取扱装置に用いられる緊締具用座体並びに緊締具用座体の取扱方法 Pending JP2005299858A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004119443A JP2005299858A (ja) 2004-04-14 2004-04-14 緊締具用座体の取扱装置、この取扱装置に用いられる緊締具用座体並びに緊締具用座体の取扱方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004119443A JP2005299858A (ja) 2004-04-14 2004-04-14 緊締具用座体の取扱装置、この取扱装置に用いられる緊締具用座体並びに緊締具用座体の取扱方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005299858A true JP2005299858A (ja) 2005-10-27

Family

ID=35331624

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004119443A Pending JP2005299858A (ja) 2004-04-14 2004-04-14 緊締具用座体の取扱装置、この取扱装置に用いられる緊締具用座体並びに緊締具用座体の取扱方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005299858A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016008647A (ja) * 2014-06-24 2016-01-18 三菱電機株式会社 締結固定機構部およびこれを用いたスイッチギヤの筐体
JP2018021848A (ja) * 2016-08-04 2018-02-08 株式会社Iro 検査支援システムおよびマーカーペン

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06307422A (ja) * 1993-04-16 1994-11-01 Hitachi Electron Eng Co Ltd ねじ仮締め表示端子付きワッシャ
JPH10292813A (ja) * 1997-04-16 1998-11-04 Oiles Ind Co Ltd 土木機械等の樹脂製のワッシャ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06307422A (ja) * 1993-04-16 1994-11-01 Hitachi Electron Eng Co Ltd ねじ仮締め表示端子付きワッシャ
JPH10292813A (ja) * 1997-04-16 1998-11-04 Oiles Ind Co Ltd 土木機械等の樹脂製のワッシャ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016008647A (ja) * 2014-06-24 2016-01-18 三菱電機株式会社 締結固定機構部およびこれを用いたスイッチギヤの筐体
JP2018021848A (ja) * 2016-08-04 2018-02-08 株式会社Iro 検査支援システムおよびマーカーペン

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9865938B2 (en) Apparatus for electrically bonding a solar array
US7709737B2 (en) Adhesive-less DC bus system and method for manufacturing
WO2019238381A1 (de) Vorrichtung zur stromübertragung, stromrichter und luftfahrzeug
US6884124B1 (en) Barrier head bolt for use with disconnectable joints and methods of using the same
JP2005299858A (ja) 緊締具用座体の取扱装置、この取扱装置に用いられる緊締具用座体並びに緊締具用座体の取扱方法
US6241441B1 (en) Securing fixture for a screw or a nut
JP2006340457A (ja) 短絡接地器具のための操作絶縁棒
JP4123098B2 (ja) 端子接続構造
EP1893012B1 (en) Fastening element
US6648698B1 (en) Grounding tab for a welding apparatus
JP5061548B2 (ja) 支持碍子
JP2000218417A (ja) 締結部材の分解工具、及び、分解装置
US8373999B1 (en) Gripping PWB hex standoff
JP2005188529A (ja) 固定具
JPH05157291A (ja) 空気調和機の室外機
JPH11198055A (ja) ねじ締め用ガイド治具
CN2819502Y (zh) 铝、铜导线快速铆接套
JPH0780657A (ja) スポット溶接装置の電極固定構造
JP2009181944A (ja) フランジの固定構造
US20190267588A1 (en) Vehicular power source device equipped with service plug protection cover
JP2015152079A (ja) ボルトおよび該ボルトの締結方法
US20040084429A1 (en) Mounting receptacle for welding apparatus component
JP2001001275A (ja) ねじ回しセットおよびねじ保持具
CN220051674U (zh) 一种滚花螺钉紧固工具
JP2008086093A (ja) 電機設備機器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070307

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090731

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091117

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100323