JP2005299322A - 制御盤の浸水防止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
雨水等によって制御盤が浸水するおそれが生じても、該制御盤に装着された電気機器類が保護されるようにすると共に、非浸水時に保守点検が容易な制御盤の浸水防止装置の提供である。
【解決手段】
大量の雨水等が排水ピットに流入して、制御盤B1 が浸水するおそれが発生したことが浸水検出装置E1 によって検出されると、前記浸水検出装置E1 に連動して巻上げドラム9からワイヤ8が繰り出されてカバー体C1 が下降し、直下に配置されている制御盤B1 を覆って収容するため、前記制御盤B1 に装着された電気機器類1が浸水から保護されると共に、更に雨水等が流入して前記カバー体C1 が冠水しても、該カバー体C1 の内部に封入された空気圧により、カバー体C1 の内部の水位が、一定以上に上昇することが防止される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、電気機器類が装着された制御盤と、下面部のみが開放された略筒状で、前記制御盤を上方から覆うことにより、該制御盤を収容可能なカバー体とを備え、浸水状態において、前記カバー体に封入された空気の圧力によりカバー体内の水位の上昇を阻止して浸水を防止する構成の制御盤の浸水防止装置に関するものである。
地下室のように、大雨で浸水するおそれのある場所に設置される制御盤は、制御盤内に雨水等が浸入しないように防水構造とする必要がある。防水構造を施した制御盤として、特許文献1に開示されるものがある。前記制御盤は、電気機器類が装着された制御盤の全周をカバー体で覆っている。このため、保守点検を行う際にいちいちカバー体を取り外さなければならず、面倒である。雨水等が浸入しないように高所に設置すると、保守点検が一層面倒である。更に、上記した制御盤では、制御盤が常にカバー体で覆われているため、電気機器類から発生した熱が放散されず、該電気機器類が損傷するおそれがある。
また、制御盤の防水構造の発明として、特許文献2に開示される技術が公知である。この発明では、地下に埋設されるマンホールポンプの制御盤等の設備の上方からキャップ状の収容器をかぶせ、前記収容器の下面と床面との間に隙間を形成する。降雨時に、設備収納穴に大量の雨水が流入しても、収容器内に閉じ込められた空気によって、該収容器内に雨水が浸入することはないため、簡単な構成で、地下埋設設備の収容器内の電気機器類が雨水から保護される。この発明では、収容器の下面と床面との間に隙間が形成されていて、前記隙間から電気機器類からの熱が放散されるため、発熱の問題はある程度解消されるものの、電気機器類の保守点検の際には前記カバー体を取り外さなければならず、面倒であるという不具合は残る。
実開平5−33097号公報 特開平9−165816号公報
本発明は、雨水等によって制御盤が浸水するおそれが生じても、該制御盤に装着された電気機器類が保護されるようにすると共に、非浸水時に保守点検が容易な制御盤の浸水防止装置を提供することを課題としている。
上記課題を解決するための請求項1の発明は、電気機器類が装着された制御盤と、下面部のみが開放された略筒状で、前記制御盤を上方から覆うことにより、該制御盤を収容可能なカバー体とを備え、浸水状態において、前記カバー体に封入された空気の圧力によりカバー体内の水位の上昇を阻止して浸水を防止する構成の制御盤の浸水防止装置であって、前記制御盤に対する周囲の雨水等が、浸水のおそれがある水位に達したことを検出する浸水検出装置と、前記浸水検出装置からの指令により、前記カバー体を自動で下降させる下降手段とを備え、前記浸水検出装置と連動して前記下降手段を作動させて、浸水のおそれがある場合にのみ前記カバー体を自動で下降させて前記制御盤を収容することを特徴としている。
非浸水状態で、カバー体と電気機器類が装着された制御盤とは分離されているため、前記電気機器類の保守点検が容易である。雨水等により、制御盤が浸水するおそれが生じた場合にのみ、浸水検出装置と連動してカバー体が自動で下降し、制御盤が覆われて収容される。前記カバー体は、下面部のみが開放されているため、該カバー体が冠水して内部に雨水等が浸入しても、カバー体の内部に封入された空気圧により、カバー体内の水位の上昇が阻止され、電気機器類への浸水が防止される。この結果、制御盤の電気機器類が損傷するおそれはない。
請求項2の発明は、請求項1の発明を前提として、前記カバー体が、制御盤を収容した状態で保持されるように構成されていることを特徴としているので、カバー体が冠水しても、該カバー体が浮力によって浮上することが防止される。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明を前提として、前記カバー体は、透明であることを特徴としているので、カバー体が下降して制御盤が収容された状態であっても、内部の電気機器類を視認できる。
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかの発明を前提として、前記カバー体は、無線によって昇降されることを特徴としているので、浸水時に、作業者が制御盤に容易に接近できなくなっても、浸水防止装置を作動させることができる。
本発明は、浸水状態において、前記カバー体に封入された空気の圧力によりカバー体内の水位の上昇を阻止して、制御盤の浸水を防止する構成の制御盤の浸水防止装置であって、前記制御盤に対する周囲の雨水等が、浸水のおそれがある水位に達したことを検出する浸水検出装置と、前記浸水検出装置からの指令により、前記カバー体を自動で下降させる下降手段とを備え、前記浸水検出装置と連動して前記下降手段を作動させて、浸水のおそれがある場合にのみ前記カバー体を自動で下降させて前記制御盤を収容することを特徴としている。このため、非浸水時には制御盤の電気機器類が露出していて、保守点検が容易である。そして、雨水等により、浸水検出装置が作動して、前記制御盤の浸水のおそれが生じると、前記浸水検出装置と連動してカバー体が自動で下降し、制御盤が覆われて収容される。また、制御盤の収容状態で前記カバー体が冠水しても、カバー体の内部に封入された空気圧により、雨水が一定の水位以上に浸水することが防止される。この結果、制御盤の電気機器類が雨水等から保護される。
以下、本発明の最良実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。図1は第1実施例の制御盤の浸水防止装置A1 の全体正面図、図2は同じく平面断面図、図3は支柱6におけるロック片11の部分の断面図である。
本明細書では、地下に埋設されるマンホールポンプの制御盤について説明する。下水道を流れる下水は、所定間隔毎に設置されたマンホールポンプでポンプアップされて形成される高低差により、下流の汚水処理場まで流される。そして、前記マンホールポンプの作動を制御するのに、制御盤が必要となる。マンホールポンプ制御盤は、地中に形成された排水ピット内に設置される。
本発明の制御盤の浸水防止装置A1 は、各種の電気機器や制御基板等の電気機器類1が取付けられた制御盤B1 と、浸水時に前記制御盤B1 の大部分を覆って収容するカバー体C1 と、前記カバー体C1 を自動で昇降させるための昇降装置D1 とを備えている。第1実施例の浸水防止装置A1 について説明する。図1及び図2に示されるように、第1実施例の浸水防止装置A1 は、排水ピットの壁面Wにおける所定の高さ位置に設置される。即ち、排水ピットの壁面Wには、浸水防止装置A1 を設置するための支持板2が張出し状態で取付けられている。前記支持板2の底面部には、前記壁面Wから斜めに張り出したリブ板2aが取付けられている。
次に、制御盤B1 について説明する。制御盤B1 を構成する円板状の台板3の上面には、電気機器類1が装着される長方形状の機器取付板4が立設されていると共に、底面には、脚部5が設けられている。前記機器取付板4には、電気機器類1が、平面視における台板3の外周縁よりも外側に張り出さないようにして装着されている。
次に、カバー体C1 について説明する。カバー体C1 は、ステンレス鋼等の鋼材、或いはアルミニウム等の非鉄金属材から成り、わん曲状の上面部と周面部が閉塞されて下面部のみが開放された略円筒状である。カバー体C1 の内径は、台板3の外径よりも少し大きく、高さは、制御盤B1 の全高よりも少し高い。このため、前記カバー体C1 により、制御盤B1 の大部分を上方から覆うことができる。前記カバー体C1 は、透明な樹脂材より成るものであっても構わない。この場合、カバー体C1 が制御盤B1 の大部分を覆った状態であっても、電気機器類1を視認できるという利点がある。
前述した支持板2において、壁面Wと制御盤B1 の設置面との間には支柱6が立設されている。また、カバー体C1 において支柱6と対向する部分には、ブラケット7が設けられていて、該ブラケット7は、前記支柱6に昇降可能に嵌装されている。また、前記ブラケット7の上面には、ワイヤ8が取付けられている。前記ワイヤ8は、昇降装置D1 を構成する巻上げドラム9に巻回されていて、該巻上げドラム9は、駆動モータM1 によって所定方向に回転され、ワイヤ8を巻き上げたり、繰り出したりする。前記ワイヤ8が繰り出され、自重によって下降されたカバー体C1 が最下端に配置されると、制御盤B1 が覆われて収容される。この状態で、カバー体C1 の下面部と支持板2との間には、隙間Vが形成される。
前記支柱6の下部には、最下端に配置されたカバー体C1 が、冠水時に浮力によって上昇しないようにするためのロック片11が設けられている。即ち、図3に示されるように、前記支柱6において、最下端に配置された状態のカバー体C1 のブラケット7よりも少し上方の背面部(壁面Wと相対向する部分)には、凹部6aが設けられている。前記凹部6a内の上部には、水平方向に沿って支点ピン12が取付けられていて、該支点ピン12に回動可能にしてロック片11の上端部が支承されている。前記ロック片11の裏面部と支柱6の凹部6aとの間には、圧縮ばね13が装着されている。この結果、前記ロック片11の下端部は、前記圧縮ばね13の付勢力により、支柱6の外周面から略三角形状に突出されている。
前記カバー体C1 が下降され、ブラケット7がロック片11の部分を通過するとき、カバー体C1 のブラケット7が、圧縮ばね13の付勢力に抗してロック片11の突出部分を押し込む。カバー体C1 は、圧縮ばね13の付勢力に抗して、ロック片11の突出部分を押し込むだけの重量を有している。この結果、カバー体C1 のブラケット7は、支柱6におけるロック片11の部分を通過可能である。カバー体C1 のブラケット7がロック片11の部分を通過すると、該ロック片11は、圧縮ばね13の付勢力により支点ピン12を中心に回動され、下端部が、支柱6の外周面から突出する。この結果、カバー体C1 が上方に移動しようとしても、ブラケット7がロック片11の下端部に当接され、上昇が阻止される。即ち、カバー体C1 は最下端位置でロックされ、冠水時に浮力によって浮上することはない。前記カバー体C1 を上昇させるときには、ロック片11を押し込んだ状態でワイヤ8を引き上げる。
図1に示されるように、壁面Wにおける支持板2よりも下方の部分には、浸水検出装置E1 が取付けられている。該浸水検出装置E1 は水位計であり、例えば、フロート式の液面スイッチから構成されている。そして、前述した昇降装置D1 の駆動モータM1 は、浸水検出装置E1 と連動して作動する、即ち、浸水検出装置E1 が一定高さ以上の水位を検出すると、前記カバー体C1 が自動で下降されるように構成されている。このため、制御盤B1 の電気機器類1が、浸水から確実に保護される。
第1実施例の浸水防止装置A1 の作用について説明する。図1に示されるように、非浸水状態でワイヤ8は巻上げドラム9に巻回されていて、カバー体C1 は、制御盤B1 から分離されて直上に配置されている。この状態で、制御盤B1 における電気機器類1は露出していて、視認及び保守点検が容易である。降雨時に大量の雨水が流入して排水ピットが浸水し、水位が一定高さ以上になって、制御盤B1 が浸水するおそれが生じたことが浸水検出装置E1 により検出されると、連動して駆動モータM1 が作動し、巻上げドラム9がワイヤ8を繰り出す方向に回転され、カバー体C1 が自重で下降する。カバー体C1 のブラケット7が、圧縮ばね13の付勢力に抗してロック片11を押し込みながら前記ロック片11の部分を通過し、最下端に配置されてロックされる。前記カバー体C1 の下面部と支持板2との間には、隙間Vが形成される。もし、この状態で水位が上昇しなくなり、カバー体C1 が制御盤B1 を覆った状態で放置されても、電気機器類1から発生した熱は前記隙間Vから放散されるため、前記電気機器類1が損傷するおそれは少ない。
更に雨水が流入し、水位が支持板2の取付位置よりも高くなると、カバー体C1 が冠水し、隙間Vから雨水が浸入する。しかし、図4に示されるように、カバー体C1 が制御盤B1 を覆った状態で、該カバー体C1 の内部には所定量の空気が封入されている。カバー体C1 の内部に浸入した雨水の水位は、封入された空気の空気圧Pにより、台板3の上面を超えて上昇することはない。また、前記カバー体C1 は、ロック片11により、最下端に配置された状態で上昇不能にロックされていて、冠水時に雨水の浮力によって浮上することもない。この結果、大量の雨水が流入した場合であっても、制御盤B1 の電気機器類1が浸水することが防止され、該電気機器類1が損傷するおそれはない。
雨水が排水された後、ロック片11が押し込まれ、昇降装置D1 によりカバー体C1 が上昇され、制御盤B1 の直上に配置される。
次に、第2実施例の浸水防止装置A2 について説明する。第1実施例の浸水防止装置A1 は、駆動モータM1 によってカバー体C1 を昇降させる構成である。このため、設備が高価になると共に、停電時における駆動モータM1 の動力源を確保しなければならない。これに対して、第2実施例の浸水防止装置A2 は動力源がなくても作動する。図5に示されるように、浸水防止装置A2 は、第1実施例の浸水防止装置A1 と同様に、制御盤B1 が壁面Wから張り出して設けられた支持板2に立設されていると共に、前記制御盤B1 を上方から覆うためのカバー体C1 が、支柱6に昇降可能にして取付けられている。
本実施例の浸水検出装置E2 は、フロートスイッチである。前記フロートスイッチは、支点ピン14を中心に回動可能に取付けられたフロート支持ロッド15と、該ロッド15の一端部に取付けられたフロート16とから構成されている。前記支点ピン14は、前記フロート支持ロッド15の長手方向の中心よりも、奥側(フロート16よりも遠い側)に取付けられているため、前記フロート16は、非浸水状態で支持板2よりも下方に配置される。また、前記フロート支持ロッド15の他端部には、紐体17が取付けられていて、該紐体17はプーリ18に掛装された後、トリガロッド19の一端部に連結されている。トリガロッド19は、両端部を突出させた状態で、トリガボックス21にスライド可能に挿通されている。前記トリガロッド19の他端部は、カバー体C1 のブラケット7から各プーリ22,23を介して延設されたワイヤ8のリング状先端部24に挿通されている。
雨水により、前記フロート16が持ち上げられ、支点ピン14を中心に回動されると、フロート支持ロッド15の端部が引き下げられて紐体17が引っ張られる。すると、トリガロッド19がスライドされ、他端部からワイヤ8のリング状先端部24が引き抜かれる。これにより、カバー体C1 は自重で下降し、支柱6におけるロック片11の部分を通過して最下端に配置される。この結果、第1実施例の浸水防止装置A1 と同様な効果が奏される。なお、図6において、25は、カバー体C1 が下降したときの衝撃を吸収するためのクッション体である。
次に、第3実施例の浸水防止装置A3 について説明する。第3実施例の浸水防止装置A3 は、昇降装置D2 がラック27とピニオン28とによるものである。図6に示されるように、支柱6において制御盤B1 と対向する側の面には、高さ方向に沿ってラック27が取付けられていると共に、カバー体C1 のブラケット7には、前記ラック27と噛合するピニオン28が内装されている。前記ピニオン28の支点軸28aは、ブレーキ付きの駆動モータM2 のモータ軸(図示せず)に連結されている。前記駆動モータM2 を作動させ、モータ軸を所定方向に回転させることによりカバー体C1 が昇降される。第2実施例の浸水防止装置A2 の場合、第1実施例の浸水防止装置A1 と同一の作用効果が奏されると共に、最下端に配置されたカバー体C1 は、駆動モータM2 のブレーキ力によって上昇不能にロックされるため、ロック片11が不要であるという利点がある。第2実施例の浸水防止装置A2 の昇降装置D2 は、ラック27とピニオン28によるものであるが、例えばエアシリンダであっても構わない。
次に、第4実施例の浸水防止装置A4 について説明する。上記した各実施例の浸水防止装置A1 〜A3 において、カバー体C1 を下降させるための手段は、いずれもカバー体C1 の外側に設けられている。このため、これらの浸水防止装置A1 〜A3 を設置する場合、各下降手段に防水対策(例えば、各駆動モータM1,M2 をカバーで覆う等)を施す必要がある。これを解消するため、第4実施例の浸水防止装置A4 は、下降手段をカバー体C2 の内部に配設したものである。
図7及び図8に示されるように、第4実施例の浸水防止装置A4 を構成するカバー体C2 は、上面部と周面部が閉塞され下面部のみが開放された略角筒状である。このため、制御盤B2 を構成する台板29も、平面視において方形板状である。そして、機器取付板4の上面には、4段のパンタグラフから成るパンタグラフ装置Fが取付けられている。パンタグラフ装置Fは、公知の昇降装置(図示せず)により、自動で引き伸ばされたり折り畳まれたりする。パンタグラフ装置Fは、機器取付板4の上端部に回動可能にして連結された一対のリンク板32と、カバー体C2 の上端部の裏面部に回動可能にして連結された一対のリンク板33との間に、3対のリンク板34が交差状態で、しかも、それぞれの連結部分で回動可能にして連結された構成である。各リンク板32〜34において、交差部分を除く連結部分には引張りばね35が取付けられていて、各リンク板32〜34は各引張りばね35の引張り力で引っ張られているため、カバー体C2 は機器取付板4よりも持ち上げられている。この結果、電気機器類1が露出し、保守点検が容易である。
そして、台板29の手前側の両端部には、一対のガイド支柱36が立設されている。各ガイド支柱36の正面部には、一対のロックレバー37が、各支点ピン38により垂直面内で回動可能に取付けられている。各ロックレバー37の上端部は外方に向かってほぼ直角に屈曲されていて、引掛部37aが形成されていると共に、下端部どうしが引張りばね39によって連結されている。また、各ガイド支柱36の上端部には、それぞれガイドローラ36aが回転自在に取付けられていると共に、カバー体C2 の内側面で各ガイドローラ36aに対応する部分には、滑り板41が貼り付けられている。前記カバー体C2 は、各滑り板41が対応するガイドローラ36aに接してガイドされながら真直に下降されるため、傾くおそれが少ない。
前記カバー体C2 の内側面で、前記一対のロックレバー37の引掛部37aと対応する部分には、断面略三角形状の各爪体42が突設されている。カバー体C2 が下降されると、各爪体42が、対応するロックレバー37の引掛部37aに当接して押し込む。各ロックレバー37は、引張りばね39の引張り力に抗して支点ピン38を中心に回動される。そして、各爪体42が、対応するロックレバー37の引掛部37aの下端部に入り込んで係止される。カバー体C2 は、パンタグラフ装置Fを構成する各引張りばね35の引張り力により、常に上方に持ち上げられようとしていると共に、一対のロックレバー37には、前記引張りばね35の引張り力が付勢されているため、各爪体42との係止状態が解除されることはない。これにより、カバー体C2 は、制御盤B2 の大部分を覆った状態でロックされる。
カバー体C2 のロック状態を解除するためには、カバー体C2 の下面部と支持板2との間に形成された隙間Vから工具(図示せず)を差し込み、各ロックレバー37の下端部を引っ張って、爪体42との係止を解除させる。カバー体C2 は、各引張りばね35の弾性復元力により、ガイド支柱36にガイドされながら無動力で上昇される。
第4実施例の浸水防止装置A4 の場合、カバー体C2 を昇降させるためのパンタグラフ装置Fは、すべて、カバー体C2 の内部で、制御盤B2 の機器取付板4の上方に配設されている。このため、前記カバー体C2 が冠水しても浸水のおそれは全くないと共に、支柱6、ワイヤ8等の設備が不要という利点がある。
上記した各実施例では、カバー体C1 が、支柱6におけるロック片11の部分を通過することによってロックされる。このため、前記カバー体C1 を上昇させる場合には、予めロック片11を押し込む必要がある。しかし、図10に示される構成とすることにより、カバー体C1 をそのまま上昇させることができる。即ち、支柱6の所定位置にテーパキー43を埋め込み状態で取付けると共に、カバー体C1 のブラケット7の内周面に、前記テーパキー43に対応する傾斜溝部44を形成する。下降されて、最下端に配置されたカバー体C1 のブラケット7は、くさび効果によってテーパキー43と係止され、該カバー体C1 がロックされる。前記カバー体C1 を上昇させるときは、そのまま上昇させるだけで済む。
上記した各実施例における昇降装置D1,D2 の作動を、無線によって行うことも可能である。これにより、浸水時において、作業者が接近することが困難になってもカバー体C1,C2 を昇降させることができる。
上記した各実施例の浸水防止装置A1 〜A4 では、通常の状態で、制御盤B1,B2 の電気機器類1は開放されていて、浸水のおそれがあるときにのみカバー体C1,C2 を自動で下降させる場合であるが、逆の形態であっても構わない。即ち、カバー体C1,C2 を常に下降させておき、浸水があっても、常に電気機器類1が保護されるようにしておく。そして、保守点検時にのみ、作業者が手動でカバー体C1,C2 の浮上防止ロック機構(図示せず)を解除して、カバー体C1,C2 を上昇させる。保守点検の終了後、カバー体C1,C2 を手動で下降させてロックする。上記した構成とすることにより、浸水検出装置E1,E2 やカバー体C1,C2 の昇降装置D1,D2 が不要となり、浸水防止装置の構成が簡単になって安価になる。また、前記昇降装置D1,D2 の故障等による不動作も回避され、設備の信頼性も向上する。上記した構成の場合、電気機器類1がカバー体C1,C2 によって常に覆われているため、発熱によるカバー体C1,C2 の内部の温度上昇を防止すべく、カバー体C1,C2 を熱伝導の良好な金属により製作したり、カバー体C1,C2 の表面に熱放射効率を良好にするための処理を施したり、発熱の少ない電気機器類1を採用したりすることが望ましい。
第1実施例の浸水防止装置A1 の全体正面図である。 同じく平面断面図である。 支柱6におけるロック片11の部分の断面図である。 冠水時の浸水防止装置A1 の作用説明図である。 第2実施例の浸水防止装置A2 の全体正面図である。 第3実施例の浸水防止装置A3 の全体正面図である。 第4実施例の浸水防止装置A4 の正面断面図である。 同じく平面断面図である。 同じく作用説明図である。 カバー体C1 のブラケット7を、テーパキー43によって係止させる状態の作用説明図である。
符号の説明
1 〜A4 :浸水防止装置
1,B2 :制御盤
1,C2 :カバー体
1,E2 :浸水検出装置
F:パンタグラフ装置(下降手段)
P:空気圧
1:電気機器類
8:ワイヤ(下降手段)
27:ラック(下降手段)
28:ピニオン(下降手段)

Claims (4)

  1. 電気機器類が装着された制御盤と、
    下面部のみが開放された略筒状で、前記制御盤を上方から覆うことにより、該制御盤を収容可能なカバー体とを備え、
    浸水状態において、前記カバー体に封入された空気の圧力によりカバー体内の水位の上昇を阻止して浸水を防止する構成の制御盤の浸水防止装置であって、
    前記制御盤に対する周囲の雨水等が、浸水のおそれがある水位に達したことを検出する浸水検出装置と、
    前記浸水検出装置からの指令により、前記カバー体を自動で下降させる下降手段とを備え、
    前記浸水検出装置と連動して前記下降手段を作動させて、浸水のおそれがある場合にのみ前記カバー体を自動で下降させて前記制御盤を収容することを特徴とする制御盤の浸水防止装置。
  2. 前記カバー体が、制御盤を収容した状態で保持されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の制御盤の浸水防止装置。
  3. 前記カバー体は、透明であることを特徴とする請求項1又は2に記載の制御盤の浸水防止装置。
  4. 前記カバー体は、無線によって昇降されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の制御盤の浸水防止装置。
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JP7495799B2 (ja) 2020-03-19 2024-06-05 株式会社三井E&S クレーンおよびその浸水防止方法

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