JP2005298167A - 紙葉類収納装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】収納扉から紙幣を直接出し入れしても障害となることがなく、紙幣の一辺のみに支持機構を配置した場合においても、押板の支持機構の負荷を低減することができる紙葉類収納装置を提供する。
【解決手段】ゲートローラ15と、ゲートローラを紙葉類側へ突出させ紙葉類を案内する第2の案内手段と、ピックアップローラ11に対向して紙葉類を載置する押板20と、押板を紙葉類の厚み方向に移動可能とする直動機構と、紙葉類の3辺に隣接し収納空間を構成する側板19と、紙葉類の1辺に隣接し紙葉類を出し入れ可能とした収納扉とを備えた紙葉類収納装置8において、直動機構は収納扉に対向する側板の収納空間と反対側に設けられており、収納扉と直交し第2の案内手段に隣接した側板の収納空間と反対側に、押板を前記ピックアップローラに向かって付勢する弾性体26を設けた紙葉類収納装置。
【選択図】図2

Description

本発明は、紙葉類収納装置に関するものである。
従来の紙葉類収納装置に関する詳細な構成を示した従来技術としては、例えば特開2000−25965号公報に示された媒体収納繰出装置がある。ここでは、ステージ上に集積した媒体を、常に安定した状態で集積するために、ステージの対向する2辺を駆動部で動作させ、さらにステージの4辺に上下動可能な搬送ベルトを設けた構成が示されている。
特開2000−25965号公報
近年、現金自動預け払い機(以下、ATM)は銀行店舗のみならず、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の小売店舗にも置かれるようになり、保守の形態も多様に成りつつある。
ATMには、金種ごとに紙幣を分けて収納するため、複数の収納庫が設けられている。保守の場面では、ATM内の紙幣を出し入れするため、専用の装填回収庫を1個設けており、紙幣の金種や枚数を確認しながら、収納庫との出し入れを行う。しかし、前述のような設置環境の変化に伴い、紙幣の出し入れをATMから離れて行うことがあり、収納庫から直接出し入れしたいという要求がある。
一方、現状の収納庫は収納した紙幣の重量を保持するため、紙幣を載置する押板を両端で支えている。そのため、少なくとも1組の押板の駆動ベルトおよびその支持機構が出し入れの障害となる。したがって、作業者側の駆動ベルトや支持機構を無くしたい。しかし、その場合に片側のみとなった駆動ベルトおよび支持機構が、紙幣の重さに耐えられないという問題がある。
本発明の目的は、収納扉から紙幣を直接出し入れしても障害となることがなく、紙幣の一辺のみに支持機構を配置した場合においても、押板の支持機構の負荷を低減することができる紙葉類収納装置を提供することにある。
上記目的は、紙葉類へ搬送力を与えるピックアップローラと、大径部と小径部とを設けたフィードローラと、このフィードローラと前記ピックアップローラとの一部を紙葉類側へ突出させて紙葉類を案内する第1の案内手段と、前記フィードローラの小径部に対して大径部が向き合うように設けられたゲートローラと、このゲートローラを紙葉類側へ突出させ紙葉類を案内する第2の案内手段と、前記ピックアップローラに対向して紙葉類を載置する押板と、この押板を紙葉類の厚み方向に移動可能とする移動機構と、紙葉類の3辺に隣接し収納空間を構成する側板と、紙葉類の1辺に隣接し紙葉類を出し入れ可能とした収納扉とを備えた紙葉類収納装置において、前記直動機構は前記収納扉に対向する前記側板の収納空間と反対側に設けられており、前記収納扉と直交し前記第2の案内手段に隣接した前記側板の収納空間と反対側に、前記押板を前記ピックアップローラに向かって付勢する弾性体を設けたことにより達成される。
また、上記目的は、前記直動機構は前記側板の収納空間と反対側に設けられ、直線ガイドとホルダと駆動ベルトとからなっており、前記押板を前記ピックアップローラに向かって駆動するときは前記駆動ベルトが前記側板と前記直線ガイドとの間で前記ホルダを付勢し、前記押板を前記ピックアップローラから離れるように駆動するときは前記駆動ベルトが前記直線ガイドの前記側板と反対側で前記ホルダを付勢するように前記駆動ベルトを設けたことにより達成される。
また、上記目的は、前記直動機構は前記収納扉に対向する前記側板の収納空間と反対側に設けられ、直線ガイドとホルダと駆動ベルトとからなっており、前記押板を前記ピックアップローラに向かって駆動するときは前記駆動ベルトが前記側板と前記直線ガイドとの間で前記ホルダを付勢し、前記押板を前記ピックアップローラから離れるように駆動するときは前記駆動ベルトが前記直線ガイドの前記側板と反対側で前記ホルダを付勢するように前記駆動ベルトを設け、前記収納扉と直交し前記第2の案内手段に隣接した前記側板の収納空間と反対側に、前記押板を前記ピックアップローラに向かって付勢する弾性体を設けたことにより達成される。
また、上記目的は、前記収納扉と直交し前記第2の案内手段に隣接した前記側板の収納空間と反対側に、紙葉類の厚み方向に移動可能であり、前記押板を前記ピックアップローラに向かって付勢するように当接する第2の直動機構を備え、前記第2の直動機構は前記弾性体により前記ピックアップローラに向かって付勢するようにしたことにより達成される。
また、上記目的は、前記弾性体は前記ゲートローラと同じ回転中心を有するプーリにより屈曲して配置されたことにより達成される。
また、上記目的は、前記弾性体は前記押板を前記ピックアップローラより所定の距離離れた位置から付勢することにより達成される。
また、上記目的は、前記直動機構は前記収納扉に対向する前記側板の収納空間と反対側に設けられ、直線ガイドとホルダと駆動ベルトとからなる直動機構であって、前記駆動ベルトは前記ホルダの前記ピックアップローラ側においては、前記側板と前記直線ガイドとの間で前記ホルダに固定され、前記ホルダの前記ピックアップローラの反対側においては、前記直線ガイドの前記側板と反対側で前記ホルダに固定されるように設けられた駆動ベルトであることにより達成される。
また、上記目的は、前記直動機構は前記収納扉に対向する前記側板の収納空間と反対側に設けられ、直線ガイドとホルダと駆動ベルトとからなる直動機構であって、駆動モータとの間にワンウェイクラッチを備えて、互いに異なる回転方向に力を伝達する2本の前記駆動ベルトであり、前記ホルダに前記ピックアップローラへ向かって力を伝達するときは、前記側板と前記直線ガイドとの間で前記ホルダに固定された前記駆動ベルトが作用し、前記ホルダに前記ピックアップローラと反対側へ力を伝達するときは、前記直線ガイドの前記側板と反対側で前記ホルダに固定された前記駆動ベルトが作用するように構成された駆動ベルトであることをにより達成される。
本発明によれば、紙幣を出し入れする収納扉と押板の駆動機構とを離れた位置に配置することができるので、収納扉から紙幣を直接出し入れしても障害となることがなく、紙幣の一辺のみに支持機構を配置した場合においても、押板の支持機構の負荷を低減することができる紙葉類収納装置を提供できる。
まず、一般的なATMの紙幣取扱装置を図1に示した概略構成図で説明する。
図1において、本発明で対象とする紙幣収納装置8の機能を示すために、紙幣取扱装置1の動作を簡単に説明する。
入出金口機構2は、束状に投入された紙幣を1枚ずつに分けて、紙幣取扱装置1に取り込む入金動作と、紙幣取扱装置1から払い出す紙幣を束状に集積する出金動作とを行う。シャッタ3は入出金口機構2に隣接し、操作者が紙幣を出し入れするときに、入出金口機構2を開放する。
搬送路4と切換器5とは、所定の行き先に紙幣を搬送するものである。入金動作の時は、入出金口機構2から送り出された紙幣を、鑑別部6で真贋や金種等を判断し、正常な紙幣を一時集積部7に集積する。金種や枚数が操作者により確認された後、一時集積部7から収納庫8へ搬送する。収納庫8は複数備えることが多く、金種によって分けて集積する。払い出しに使用しない紙幣は、リジェクト庫9に集積する。
出金動作の時は、収納庫8から所定の枚数を送り出して、鑑別部6で重ね送り等の異常を確認した後、正常な紙幣を入出金口機構2へ集積する。
このように、収納庫8は入金された紙幣、あるいは出金に使用する紙幣を収納するものである。ATMでは多量の紙幣が取り引きされるため、収納庫8は数千枚の容量がある。例えば、2000〜3000枚程度を収納すると、1枚の紙幣が約1gであるから、収納庫8には2〜3kgの紙幣が収納される。
図2〜図4に、本発明の収納庫8の詳しい構成を示す。
図2は、収納庫8の側面図であり、数千枚を収納する収納庫8は紙幣の厚み方向に長いので、図では途中を省略して描いてある。
図3と図4は、収納庫8の上面図である。
図2において、収納庫8は、空間イに紙幣を厚み方向に重ねて束状に収納し、矢印ロで示すように紙幣を1枚ずつ出し入れするものである。
収納庫8を構成する要素と、その動作を説明する。
切換器10は、各収納庫8の紙幣の出入口であり、ソレノイド等のアクチュエータM3(図3に示す)により位置を変更することにより、紙幣の搬送方向を切り換える。ピックアップローラ11は、外周面の一部にゴム等の高摩擦部を備えた円筒形のローラである。フィードローラ12は、大径の円筒と小径の円筒が交互に重なった形状であり、大径部の外周面にはゴム等の高摩擦部がある。ブラケット13の一端はフィードローラ12の回転シャフトに取り付けられており、同じ回転中心で揺動する。ブラケット13の他端にはピックアップローラ11の回転シャフトが取り付けられており、ピックアップバネ14で付勢することにより、ピックアップローラ11を束状の紙幣へ押しつける。
ゲートローラ15は、大径の円筒と小径の円筒が交互に重なった形状であり、大径部の外周面にはゴム等の高摩擦部がある。このゲートローラ15はフィードローラ12と、互いに大径部が小径部と対応するように対向する。互いの大径部は直径方向にわずかに重なって配置される。また、ゲートローラ15の回転方向は、ワンウェイクラッチ等により、収納庫8へ紙幣を取り込む方向にのみ回転する。それにより紙幣を重ねて送り出すことを防止する。
ピンチローラ16はベアリング等の回転体であり、フィードローラ12の大径部に当接して回転することにより紙幣へ搬送力を与える。駆動モータM1(図3に示す)はステップモータ等の回転型アクチュエータであり、フィードローラ12を直接回転駆動し、また図示しないギア等を介してピックアップローラ11を同期して回転駆動する。ピンチローラ16はフィードローラ12に当接する、あるいは紙幣を介して従動的に回転する。ゲートローラ15は、収納庫8に紙幣を取り込む方向にのみ、紙幣を介して従動的に回転する。
送りガイド17はピックアップローラ11とフィードローラ12の一部が紙幣側へ突出するように設けられる。また、ゲートガイド18はゲートローラ15とピンチローラ16の一部が紙幣側へ突出するように設けられる。さらに、送りガイド17とゲートガイド18により、空間イと矢印ロをつなぐように、紙幣の搬送経路が構成される。
側板19は収納した紙幣を囲み、紙幣の3辺に隣接するように設けられた板である。押板20は収納した紙幣が載置される板で、ピックアップローラ11に対向する位置に設けられる。押板20はその一辺が側板19に設けられたスリット21を通して、紙幣の厚み方向に直線的に移動する直動機構に取り付けられている。
直動機構の構成例として、ホルダ22は、円筒形の支持シャフト23に周接して設けられ、支持シャフト23との間にベアリング等の低摩擦体を有することにより、支持シャフト23の軸方向に移動可能としたものである。ここで、回転方向については、スリット21とホルダ22が接触すること、あるいは側板19と押板20とが接触することにより、可動範囲が制限される。
M2(図3、図4に示す)は押板駆動モータであり、プーリ24を回転させることにより、駆動ベルト25を動作させる。駆動ベルト25はホルダ22に固定されている。
一方、押板20のホルダ22に取り付けられた一辺と直交する辺で、フィードローラ12やゲートローラ15の下方にある辺には押板バネ26が取り付けられ、押板20を上方に付勢する。押板20の動作範囲を広く取るため、押板バネ26は自由長が長い方が良く、バネプーリ27で回折する構造としている。
これらの要素を取り囲み収納庫ケース30および収納扉31(図3に示す)が設けられている。前述の押板バネ26の一端は収納庫ケース30に固定される。また収納扉31はヒンジ31hを軸として開閉可能であり、空間イに収納された紙幣を直接出し入れできる。ここで、押板20を支持する機構、例えば、支持シャフト23や駆動ベルト25や押板バネ26などは、収納された紙幣の収納扉31とは異なる辺に配置されているため、出し入れの時に障害になることがない。
以上の構成により、収納庫8から紙幣を送り出すときは、押板20を移動して、その上に載置した束状の紙幣をピックアップローラ11へ近づける。次に、ピックアップローラ11の一部に設けた高摩擦部により、間欠的に紙幣へ搬送力を与える。そして、フィードローラ12とゲートローラ15により、紙幣は1枚ずつに分離され、ピンチローラ16により送り出されるという動作になる。
Figure 2005298167
ここで、ATMの設置環境の変化により、収納庫8ごとに直接的に紙幣を出し入れしたいという要求がある。また、装置の小型化は常に要求される課題である。そこで、前述のように押板20を支える直動機構を、収納紙幣の一辺の側のみに設け、かつ収納扉31の反対側に配置した。収納扉31は開閉可能であり、空間イに収納された紙幣を直接出し入れできる。さらに、押板20を支持する機構、例えば支持シャフト23や駆動ベルト25や押板バネ26などは、収納された紙幣の収納扉31とは異なる辺に配置したため、出し入れ時の障害になることがない。加えて、側板19の収納扉31側を、側板19aで示すように屈曲し、反対側と比べて紙幣短辺方向の収納幅を広げることにより、出し入れの取扱いを向上することができる。
また、直動機構が側板19から出っ張る長さが同じとすると、紙幣の短辺側に配置することにより、長辺側に配置することと比べて、直動機構が占める設置面積を小さくすることができ、装置を小型化することができる。
ここで、前述のように、収納庫8には2〜3kgの紙幣が収納される。そのため、押板20を支えるホルダ22や、それを駆動する駆動モータM2には多大な負荷がかかる。その様子を図5に示す。なお、ホルダ22内部の斜線はベアリング22bを示す。
図5は、押板に働く力を示す模式図である。
図5において、Gは原点を示し、ホルダ22の下端に定める。Wは紙幣Pや押板20の重量であり、原点Gから距離Lwの位置に働く。Tは駆動ベルト25の張力により与えられる力であり、原点G上に働くものとする。K(dx)は押板バネ26からの力であり、距離Lkの位置に働く。なお、dxは押板バネ26の伸び長さであり、dxが大きくなるほどK(dx)が大きくなる。NuとNdはホルダ22と支持シャフト23との間に働く抗力であり、Nuはホルダ22の上端、Ndはホルダ22の下端に働き、その距離はLh離れているものとする。また、ベアリング22bと支持シャフト23との摩擦係数をμとすると、ホルダ22の移動方向と反対向きに、上端ではμ×Nu、下端ではμ×Ndの摩擦力が発生する。
このような系において、押板バネ26が無い場合、以下の式が成り立つ。
Figure 2005298167
Figure 2005298167
Figure 2005298167
これらの式より、ベアリング22bに働く力Nuを求めると、
Figure 2005298167
Figure 2005298167
となる。
これらの式で、重量Wは仕様の枚数から、距離Lwは紙幣の大きさから決められる。また、張力Tを小さくして、押板駆動モータM2の負荷を低くした方が良いので、摩擦係数μも小さい方がよい。一方、Lhは大きい方が抗力Nuや張力Tが小さくなるが、同じ長さの支持シャフト23では、Lhが大きくなるほどホルダ22の可動範囲が狭くなるため、収納できる紙幣の容量が減る。したがって、実装上の制限を伴う。
ここで例えば、重量Wを3kg、押板20の起動加速度を30m/s、Lwを0.1m、Lhを0.03mとすると、式4より抗力Nuは約40kgfに達する。また、摩擦係数μを0.1とすると、式5より張力Tは約20kgfとなる。このような過大な負荷が発生すると、紙幣取扱装置に一般的に用いられる部品では、ベアリング22bと、駆動ベルト25と、押板駆動モータM2が許容値を超え、破損や寿命短縮の恐れがある。一方、負荷を満足するような部品を使用すると、大型化や大幅なコスト高を免れない。
そこで、本発明の装置では、押板バネ26を設けて、押板20を上方へ引っ張るように構成した。したがって、式2は、
Figure 2005298167
となり、張力Tを低減できる。ここで、押板バネ26は側板19の3面のうち、ゲートローラ15に近接した面に配置した。それにより式4は、
Figure 2005298167
となり、押板バネ26の力K(dx)の符号が常にマイナスとなる。したがって、抗力NuやNdを小さくするので、張力Tを直接的に小さくするだけではなく、抗力NuとNdにより生じる摩擦力を低減して、さらに間接的に張力Tを小さくすることができる。
ここで、バネプーリ27はゲートローラ15の下方に設けることになるため、図2に示す区間sにおいて、上方へ引っ張る力を発生させることができない。しかしながら、張力Tや抗力Nuが増大するのは、紙幣が多量に収納されたときである。したがって、押板20は下方にあって、押板バネ26の伸び長さdxが大きくなり、効果的に引っ張り力を与えることができる。
なお、ゲートローラ15やゲートガイド18の構成によっては、バネプーリ27をより下方へ設置せざるを得ず、区間sが大きくなる。図2に示したように、押板20と押板バネ26とを直に接続していると、押板バネ26が押板20を下方に引っ張ってしまい、逆効果となる。また、押板バネ26と、ゲートローラ15やゲートガイド18との空間的な干渉が発生する場合もある。
そこで、図6に示すように、押板バネ26をスライド板31に接続し、スライド板31が押板20に上方への力を与える構成もある。
図6は、他の実施例を備えた紙幣収納装置の側面図である。
図6において、スライド板31はスライドシャフト32に沿って収納紙幣の厚み方向に移動するが、ゲートローラ15やゲートガイド18より下部に設けられた停止板33で可動範囲が制限される。押板20が停止板33より上方、すなわち区間sに入ったときは、押板20とスライド板31とは接触しない。しかし、区間sにおいては、収納紙幣の枚数が少ないため、抗力Nuや張力Tが小さく、問題となることはない。
図7は、他の実施例を備えた紙幣収納装置の側面図である。
図7において、バネプーリ27をゲートローラ15と同軸に設ける構成もある。この場合、バネプーリ27の直径をゲートローラ15より小さくする必要があるなど実装上の制限がある。しかし、押板バネ26が働かない区間sを小さくすることができる。
また、図3や図5に示すように、駆動ベルト25と支持シャフト23とは収納紙幣から同じ距離に配置されていた。ここで、図8と図9に示すように駆動ベルト25の向きを変えて、駆動ベルト25がホルダ22を引っ張る位置を上向きと下向きとにおいて変えることにより、さらにモーメント力を小さくすることができる。
図8は、他の実施例を備えた紙幣収納装置の上面図である。
図9は、押板および指示機構の模式図である。
図8、図9において、ホルダ22を上向きに引っ張るときは、駆動ベルト25は支持シャフト23と収納紙幣との間で力を加える。また、ホルダ22を下向きに引っ張るときは、駆動ベルト25は支持シャフト23の収納紙幣とは反対側で力を加えるようにする。
そのために、かさ歯車34でプーリ24の向きを直角に変える。また、バックアップローラ35で駆動ベルト25を支持シャフト23に平行になるようにした。
この構成によって、押板20およびホルダ22に働く力は図10のようになる。
図10は、押板に働く力を示す模式図である。
図10において、上向きの張力Tuと下向きの張力Tdとが、支持シャフト23からそれぞれ距離Lt離れた位置に加わる。それによって、押板20が上方へ移動するとき、式7は、
Figure 2005298167
下方へ移動するときは、
Figure 2005298167
となる。式8と式9において、張力TuとTdの符号は常にマイナスであり、紙幣等によって生じるモーメントを低減する方向に働く。したがって、さらにモーメント力を小さくし、抗力Nuと張力Tを小さくすることができる。
また、同様の効果を図11の構成でも得ることができる。
図11は、押板および支持機構の模式図である。
図11において、駆動ベルト25の向きを直角に変えるのではなく、駆動ベルト25aを支持シャフト23と収納紙幣との間に、駆動ベルト25bを支持シャフト23の収納紙幣とは反対側に設ける。そして、それぞれワンウェイクラッチ36aと36bとを介して、押板駆動モータM2に接続する。ワンウェイクラッチ36aは、ホルダ22を上向きに移動するときには回転せず、下向きに移動するときには自由に回転する。一方、ワンウェイクラッチ36bは、ホルダ22を上向きに移動するときに自由に回転し、下向きに移動するときには回転しない。
このような構成によって、ホルダ22を上向きに移動するときは、駆動ベルト25aが力を加えて、収納紙幣と支持シャフト23との間で引っ張る。一方、ホルダ22を下向きに移動するときは、駆動ベルト25bが支持シャフト23の収納紙幣とは反対側でホルダ22を引っ張る。これにより、図10と同じ力関係を得ることができる。
以上に示したように、収納紙幣の側方かつゲートローラ15やゲートガイド18の収納紙幣の厚み方向に、押板20を収納紙幣側へ付勢する押板バネ26を設けることにより、ベアリング22bや駆動ベルト25に働く負荷を低減することができ、低コストかつ小型で寿命を満足する紙幣収納装置8を構成することができる。
図1は、紙幣取扱装置の模式図である。 図2は、紙幣収納装置の側面図である。 図3は、紙幣収納装置の上面図である。 図4は、紙幣収納装置の上面図である。 図5は、押板に働く力を示す模式図である。 図6は、紙幣収納装置の側面図である。 図7は、紙幣収納装置の側面図である。 図8は、紙幣収納装置の上面図である。 図9は、押板および支持機構の模式図である。 図10は、押板に働く力を示す模式図である。 図11は、押板および支持機構の模式図である。
符号の説明
1…ATM、2…入出金口機構、3…シャッタ、4…搬送路、5…切換器、6…鑑別部、7…一時集積部、8…収納庫、9…リジェクト庫、10…切換器、11…ピックアップローラ、12…フィードローラ、13…ブラケット、14…ピックアップバネ、15…ゲートローラ、16…ピンチローラ、17…送りガイド、18…ゲートガイド、19…側板、20…押板、21…スリット、22…ホルダ、22b…ベアリング、23…支持シャフト、24…プーリ、25…駆動ベルト、26…押板バネ、27…バネプーリ、30…収納ケース、31…収納扉、32…スライドシャフト、33…停止板、34…かさ歯車、35…バックアップローラ、36…ワンウェイクラッチ。

Claims (8)

  1. 紙葉類へ搬送力を与えるピックアップローラと、大径部と小径部とを設けたフィードローラと、このフィードローラと前記ピックアップローラとの一部を紙葉類側へ突出させて紙葉類を案内する第1の案内手段と、前記フィードローラの小径部に対して大径部が向き合うように設けられたゲートローラと、このゲートローラを紙葉類側へ突出させ紙葉類を案内する第2の案内手段と、前記ピックアップローラに対向して紙葉類を載置する押板と、この押板を紙葉類の厚み方向に移動可能とする移動機構と、紙葉類の3辺に隣接し収納空間を構成する側板と、紙葉類の1辺に隣接し紙葉類を出し入れ可能とした収納扉とを備えた紙葉類収納装置において、
    前記直動機構は前記収納扉に対向する前記側板の収納空間と反対側に設けられており、前記収納扉と直交し前記第2の案内手段に隣接した前記側板の収納空間と反対側に、前記押板を前記ピックアップローラに向かって付勢する弾性体を設けたことを特徴とする紙葉類収納装置。
  2. 前記直動機構は前記側板の収納空間と反対側に設けられ、直線ガイドとホルダと駆動ベルトとからなっており、前記押板を前記ピックアップローラに向かって駆動するときは前記駆動ベルトが前記側板と前記直線ガイドとの間で前記ホルダを付勢し、前記押板を前記ピックアップローラから離れるように駆動するときは前記駆動ベルトが前記直線ガイドの前記側板と反対側で前記ホルダを付勢するように前記駆動ベルトを設けたことを特徴とする請求項1記載の紙葉類収納装置。
  3. 前記直動機構は前記収納扉に対向する前記側板の収納空間と反対側に設けられ、直線ガイドとホルダと駆動ベルトとからなっており、前記押板を前記ピックアップローラに向かって駆動するときは前記駆動ベルトが前記側板と前記直線ガイドとの間で前記ホルダを付勢し、前記押板を前記ピックアップローラから離れるように駆動するときは前記駆動ベルトが前記直線ガイドの前記側板と反対側で前記ホルダを付勢するように前記駆動ベルトを設け、前記収納扉と直交し前記第2の案内手段に隣接した前記側板の収納空間と反対側に、前記押板を前記ピックアップローラに向かって付勢する弾性体を設けたことを特徴とする請求項1記載の紙葉類収納装置。
  4. 前記収納扉と直交し前記第2の案内手段に隣接した前記側板の収納空間と反対側に、紙葉類の厚み方向に移動可能であり、前記押板を前記ピックアップローラに向かって付勢するように当接する第2の直動機構を備え、前記第2の直動機構は前記弾性体により前記ピックアップローラに向かって付勢するようにしたことを特徴とする請求項1記載の紙葉類収納装置。
  5. 前記弾性体は前記ゲートローラと同じ回転中心を有するプーリにより屈曲して配置されたことを特徴とする請求項1記載の紙葉類収納装置。
  6. 前記弾性体は前記押板を前記ピックアップローラより所定の距離離れた位置から付勢することを特徴とする請求項1記載の紙葉類収納装置。
  7. 前記直動機構は前記収納扉に対向する前記側板の収納空間と反対側に設けられ、直線ガイドとホルダと駆動ベルトとからなる直動機構であって、前記駆動ベルトは前記ホルダの前記ピックアップローラ側においては、前記側板と前記直線ガイドとの間で前記ホルダに固定され、前記ホルダの前記ピックアップローラの反対側においては、前記直線ガイドの前記側板と反対側で前記ホルダに固定されるように設けられた駆動ベルトであることを特徴とする請求項2乃至請求項6記載の紙葉類収納装置。
  8. 前記直動機構は前記収納扉に対向する前記側板の収納空間と反対側に設けられ、直線ガイドとホルダと駆動ベルトとからなる直動機構であって、駆動モータとの間にワンウェイクラッチを備えて、互いに異なる回転方向に力を伝達する2本の前記駆動ベルトであり、
    前記ホルダに前記ピックアップローラへ向かって力を伝達するときは、前記側板と前記直線ガイドとの間で前記ホルダに固定された前記駆動ベルトが作用し、前記ホルダに前記ピックアップローラと反対側へ力を伝達するときは、前記直線ガイドの前記側板と反対側で前記ホルダに固定された前記駆動ベルトが作用するように構成された駆動ベルトであることを特徴とする請求項2乃至請求項6記載の紙葉類収納装置。
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