JP2005295743A - Pwm制御インバータ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 モータの低速回転時の回転精度を向上することができるPWM制御インバータ装置を得る。
【解決手段】 インバータ部5から出力される出力電圧VOを電圧検出器6で、抵抗分圧して低電圧パルスVOFBに変換し、この低電圧パルスVOFBを比較器7で入力バッファの閾値と比較し、H信号またはL信号とする。比較器7から出力されるH信号の区間をON時間カウンタ8でカウントして、出力電圧のON時間TONFBを計測する。上アーム側スイッチング素子への指令ON時間TON’からON時間カウンタ8でカウントされた実際の出力電圧のON時間TONFBを減算して求めたON時間偏差ΔTONを、PWM信号TONに加算し、指令ON時間TON’を求める。デットタイム付加回路3でこの指令ON時間TON’に上下短絡防止時間を補正して、インバータ部5を構成する上アーム側スイッチング素子および下アーム側スイッチング素子をオン/オフ制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】 インバータ部5から出力される出力電圧VOを電圧検出器6で、抵抗分圧して低電圧パルスVOFBに変換し、この低電圧パルスVOFBを比較器7で入力バッファの閾値と比較し、H信号またはL信号とする。比較器7から出力されるH信号の区間をON時間カウンタ8でカウントして、出力電圧のON時間TONFBを計測する。上アーム側スイッチング素子への指令ON時間TON’からON時間カウンタ8でカウントされた実際の出力電圧のON時間TONFBを減算して求めたON時間偏差ΔTONを、PWM信号TONに加算し、指令ON時間TON’を求める。デットタイム付加回路3でこの指令ON時間TON’に上下短絡防止時間を補正して、インバータ部5を構成する上アーム側スイッチング素子および下アーム側スイッチング素子をオン/オフ制御する。
【選択図】 図1
Description
この発明は、モータを可変速駆動するPWM制御インバータ装置に関する。
PWM(パルス幅変調)制御インバータ装置は、指令速度から演算された正弦波の電圧指令と変調信号である三角波とを比較し、生成したPWM信号に基づき、インバータ部を構成しているIGBTまたはMOSFETなどのスイッチング素子をオン/オフ制御することにより、直流電力を可変周波数、可変電圧の交流電力に変換し、モータを可変速駆動するものである。
直流電源の直流電力を交流電力に変換するインバータ部は、スイッチング素子とダイオードとを逆並列に接続したアームを2個直列(上アーム、下アーム)にして1相分が構成され、直流電源に接続される。
スイッチング素子をオン状態からオフ状態に移行するにおいては時間遅れが存在する。このため、1相分を構成する直列接続された2個のアーム(上アーム、下アーム)のスイッチング素子が同時にオンして直流電源が短絡することを防止するために、上下アームのスイッチング素子の切り替え時に、上下アームのスイッチング素子が共にオフする短絡防止時間Tdを挿入している。
スイッチング素子をオン状態からオフ状態に移行するにおいては時間遅れが存在する。このため、1相分を構成する直列接続された2個のアーム(上アーム、下アーム)のスイッチング素子が同時にオンして直流電源が短絡することを防止するために、上下アームのスイッチング素子の切り替え時に、上下アームのスイッチング素子が共にオフする短絡防止時間Tdを挿入している。
PWM制御に短絡防止時間Tdを設けた場合、負荷電流の方向が正の時(極性が正の時)は出力電圧が負側にバイアスされ、負荷電流の方向が負の時(極性が負の時)は出力電圧が正側にバイアスされるため、負荷電流の正負に対応して等価的な出力電圧が異なったものとなり、インバータ装置の出力交流電圧波形は歪んだ波形となる。
相電圧を検出して上下スイッチング素子が同時に非導通状態になる時間(短絡防止時間Td)による影響を補正するインバータ装置として、特許文献1に記載のものがある。特許文献1は、電流制限抵抗とフォトカプラとで構成されインバータ装置が実際に出力する出力相電圧を検出する検出回路と、検出信号(出力相電圧)と理想相電圧との時間差を検出し、実際の出力相電圧が理想相電圧に近くなるように補正信号を出力するTd補正回路と、補正信号に短絡防止時間Tdを挿入するとともに、スイッチング素子のオン/オフを制御するスイッチング信号を出力するTd生成回路と、スイッチング信号を基にスイッチング素子を駆動するベース駆動回路とを備え、理想的な短絡防止時間と実際の短絡防止時間との間の誤差を少なくするように制御するものである。
特許文献1に記載のインバータ装置においては、インバータ装置が実際に出力する出力相電圧を検出する検出回路を電流制限抵抗とフォトカプラとで構成し、出力相電圧が高レベルの時に電流制限抵抗を通じてフォトカプラの1次側発光ダイオードに電流が流れて2次側トランジスタをONさせることにより、出力相電圧を検出しているので、フォトカプラの時間遅れが生じるという問題点があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、インバータ装置が実際に出力する出力相電圧を時間遅れなく検出することにより、モータの低速回転時の回転精度を向上することができるPWM制御インバータ装置を得ることを目的とするものである。
この発明に係るPWM制御インバータ装置は、指令電圧に基づきPWM信号を生成するPWM信号生成回路と、このPWM信号とON時間偏差とを加算し、指令ON時間を出力する加算器と、この指令ON時間を基に短絡防止時間を付加した指令ON時間を出力するデッドタイム付加回路と、上アーム側スイッチング素子および下アーム側スイッチング素子を有し、前記短絡防止時間を付加した指令ON時間で、前記上アーム側スイッチング素子および下アーム側スイッチング素子をオン/オフ制御することにより、直流電力を交流電力に変換するインバータ部と、このインバータ部から出力される出力電圧を抵抗分圧して低電圧パルスに変換する電圧検出器と、この低電圧パルスが入力バッファの閾値よりも大きい場合にH信号を出力する比較器と、このH信号をカウントし出力電圧のON時間を計測するON時間カウンタと、前記指令ON時間から前記出力電圧のON時間を減算し、前記ON時間偏差を求める減算器と、を備えたものである。
この発明のPWM制御インバータ装置は、指令ON時間とインバータ部から出力される出力電圧を検出して求めた実際の出力電圧のON時間との偏差を、指令電圧に基づき生成されたPWM信号に加算して指令ON時間を求めるようにしたので、インバータが実際に出力する出力相電圧を時間遅れなく検出することができ、モータの低速回転時の回転ムラを少なくすることができる。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るPWM制御インバータ装置の回路構成を示す図で、3相出力の内の1相分を示したものである。図1において、指令電圧に基づきPWM信号生成回路1は、後述のインバータ部5を構成する上アーム側スイッチング素子および下アーム側スイッチング素子をオン/オフ制御するPWM信号TONを生成する。加算器2で、PWM信号TONと後述の減算器9で求めたON時間偏差ΔTONとを加算し、指令ON時間TON’を求める。
デットタイム付加回路3は、上アーム側スイッチング素子への指令ON時間TON’、およびNOT回路4で上アーム側スイッチング素子への指令ON時間TON’を反転して求めた下アーム側スイッチング素子への指令ON時間を入力し、上下短絡防止時間分増減された出力電圧のON時間を補正して、インバータ部5を構成する上アーム側スイッチング素子および下アーム側スイッチング素子をオン/オフ制御する。
図1はこの発明の実施の形態1に係るPWM制御インバータ装置の回路構成を示す図で、3相出力の内の1相分を示したものである。図1において、指令電圧に基づきPWM信号生成回路1は、後述のインバータ部5を構成する上アーム側スイッチング素子および下アーム側スイッチング素子をオン/オフ制御するPWM信号TONを生成する。加算器2で、PWM信号TONと後述の減算器9で求めたON時間偏差ΔTONとを加算し、指令ON時間TON’を求める。
デットタイム付加回路3は、上アーム側スイッチング素子への指令ON時間TON’、およびNOT回路4で上アーム側スイッチング素子への指令ON時間TON’を反転して求めた下アーム側スイッチング素子への指令ON時間を入力し、上下短絡防止時間分増減された出力電圧のON時間を補正して、インバータ部5を構成する上アーム側スイッチング素子および下アーム側スイッチング素子をオン/オフ制御する。
電圧検出器6で、インバータ部5から出力される出力電圧VOを、抵抗分圧して低電圧パルスVOFBに変換する。この低電圧パルスVOFBを比較器7で入力バッファの閾値と比較し、H信号またはL信号とする。比較器7から出力されるH信号の区間を、ON時間カウンタ8でカウントすることにより、出力電圧のON時間TONFBを計測する。減算器9で、上アーム側スイッチング素子への指令ON時間TON’からON時間カウンタ8でカウントされた実際の出力電圧のON時間TONFBを減算してON時間偏差ΔTONを求める。
実施の形態1に係るPWM制御インバータ装置においては、インバータ部5から出力される出力電圧VOを電圧検出器6で抵抗分圧して変換して求めた低電圧パルスVOFBを使用して実際の出力電圧のON時間TONFBを求めるようにしたので、インバータが実際に出力する出力相電圧を時間遅れなく検出することができ、モータの低速回転時の回転ムラを少なくすることができる。
実施の形態2.
図2は、インバータ部5から出力される出力電圧VO、および電圧検出器6で出力電圧VOを抵抗分圧して変換した低電圧パルスVOFBおよび出力電圧のON時間TONFBの波形を示す図である。
電圧検出器6においては、高電圧である出力電圧VOを低電圧の入力バッファの入力電圧範囲に合わせるため、直列抵抗の分圧比は数百分の1程度に小さくする必要があり、また電力損失を小さくするために、電圧検出器6を構成する直列抵抗は数百kΩから数MΩの高抵抗値となる。このため、配線パターンや入力バッファの浮遊容量と一次遅れ回路を形成してしまい、低電圧パルスVOFBは図2に示すように出力電圧VOに比べて鈍ったパルスとなる。
また、ON時の出力電圧VOは直流母線電圧VDCに等しいため、直流母線電圧VDCの変動があった場合には、低電圧パルスVOFB の電圧値は図2(b)に示すように変化する。低電圧パルスVOFBを比較する比較器7の入力バッファの閾値は一定であるため、比較器7から出力されるH信号の区間が図2(b)に示すように異なり、結果としてON時間カウンタ8でカウントする出力電圧のON時間TONFB が直流母線電圧VDCの変動によって図2(c)に示すように変化してしまうことになる。
図2は、インバータ部5から出力される出力電圧VO、および電圧検出器6で出力電圧VOを抵抗分圧して変換した低電圧パルスVOFBおよび出力電圧のON時間TONFBの波形を示す図である。
電圧検出器6においては、高電圧である出力電圧VOを低電圧の入力バッファの入力電圧範囲に合わせるため、直列抵抗の分圧比は数百分の1程度に小さくする必要があり、また電力損失を小さくするために、電圧検出器6を構成する直列抵抗は数百kΩから数MΩの高抵抗値となる。このため、配線パターンや入力バッファの浮遊容量と一次遅れ回路を形成してしまい、低電圧パルスVOFBは図2に示すように出力電圧VOに比べて鈍ったパルスとなる。
また、ON時の出力電圧VOは直流母線電圧VDCに等しいため、直流母線電圧VDCの変動があった場合には、低電圧パルスVOFB の電圧値は図2(b)に示すように変化する。低電圧パルスVOFBを比較する比較器7の入力バッファの閾値は一定であるため、比較器7から出力されるH信号の区間が図2(b)に示すように異なり、結果としてON時間カウンタ8でカウントする出力電圧のON時間TONFB が直流母線電圧VDCの変動によって図2(c)に示すように変化してしまうことになる。
上述のように指令電圧が一定であっても、直流母線電圧VDCの変動によってON時間カウンタ8でカウントする出力電圧のON時間TONFBが変動するので、補正量が直流母線電圧VDCの値によって変動することになる。
図3はこの発明の実施の形態2に係るPWM制御インバータ装置の回路構成を示す図で、3相出力の内の1相分を示したものである。図3において、1〜8は図1と同様であり、その説明を省略する。
実施の形態2は、実施の形態1に係るPWM制御インバータ装置に、直流電源P,Nの直流母線電圧VDCを抵抗分圧する直流母線電圧検出器10と、直流母線電圧VDCの変化によって生じた誤差分のカウント値を算出する直流母線電圧補償回路11と、を追加するとともに、実施の形態1に係るPWM制御インバータ装置において上アーム側スイッチング素子への指令ON時間TON’からON時間カウンタ8でカウントされた実際の出力電圧のON時間TONFBを減算してON時間偏差ΔTONを求める減算器9を、加減算器14に置き換えたものである。
実施の形態2は、実施の形態1に係るPWM制御インバータ装置に、直流電源P,Nの直流母線電圧VDCを抵抗分圧する直流母線電圧検出器10と、直流母線電圧VDCの変化によって生じた誤差分のカウント値を算出する直流母線電圧補償回路11と、を追加するとともに、実施の形態1に係るPWM制御インバータ装置において上アーム側スイッチング素子への指令ON時間TON’からON時間カウンタ8でカウントされた実際の出力電圧のON時間TONFBを減算してON時間偏差ΔTONを求める減算器9を、加減算器14に置き換えたものである。
直流母線電圧補償回路11は、直流母線電圧検出器10で抵抗分圧した直流電源P,Nの直流母線電圧VDCを、A/D変換部12でA/D変換し、補償変換部13でA/D変換値を補償量に変換することにより、直流母線電圧VDCの変化によって生じた誤差分のカウント値を算出する。また、加減算器14は、上アーム側スイッチング素子への指令ON時間TON’からON時間カウンタ8でカウントされた実際の出力電圧のON時間TONFBを減算してON時間偏差ΔTONを求める減算器9に、直流母線電圧補償回路11の出力を加算するようにしたものである。
実施の形態2に係るPWM制御インバータ装置は、直流母線電圧補償回路11により直流母線電圧の変化によって生じた誤差分のカウント値を補償するようにしたので、直流母線電圧VDCの変動があっても出力電圧の検出精度が向上し、モータの回転精度を向上することができる。
この発明のPWM制御インバータ装置は、モータの低速回転時の回転精度を向上することができるので、モータを低速回転で運転する用途に適用できる。
1 PWM信号生成回路、 2 加算器、 3 デットタイム付加回路、 4 NOT回路、 5 インバータ部、 6 電圧検出器、 7 比較器、 8 ON時間カウンタ、 9 減算器、 10 直流母線電圧検出器、 11 直流母線電圧補償回路、 12 A/D変換部、 13 補償変換部、 14 加減算器、TON PWM信号、 ΔTON ON時間偏差、 TON’ 指令ON時間、 TONFB 出力電圧のON時間、 P,N 直流電源、 VO 出力電圧、 VOFB 低電圧パルス、 VDC 直流母線電圧。
Claims (2)
- 指令電圧に基づきPWM信号を生成するPWM信号生成回路と、
このPWM信号とON時間偏差とを加算し、指令ON時間を出力する加算器と、
この指令ON時間を基に短絡防止時間を付加した指令ON時間を出力するデッドタイム付加回路と、
上アーム側スイッチング素子および下アーム側スイッチング素子を有し、前記短絡防止時間を付加した指令ON時間で、前記上アーム側スイッチング素子および下アーム側スイッチング素子をオン/オフ制御することにより、直流電力を交流電力に変換するインバータ部と、
このインバータ部から出力される出力電圧を抵抗分圧して低電圧パルスに変換する電圧検出器と、
この低電圧パルスが入力バッファの閾値よりも大きい場合にH信号を出力する比較器と、
このH信号をカウントし出力電圧のON時間を計測するON時間カウンタと、
前記指令ON時間から前記出力電圧のON時間を減算し、前記ON時間偏差を求める減算器と、を備えたPWM制御インバータ装置。 - 指令電圧に基づきPWM信号を生成するPWM信号生成回路と、
このPWM信号とON時間偏差とを加算し、指令ON時間を出力する加算器と、
この指令ON時間を基に短絡防止時間を付加した指令ON時間を出力するデッドタイム付加回路と、
上アーム側スイッチング素子および下アーム側スイッチング素子を有し、前記短絡防止時間を付加した指令ON時間で、前記上アーム側スイッチング素子および下アーム側スイッチング素子をオン/オフ制御することにより、直流電力を交流電力に変換するインバータ部と、
このインバータ部から出力される出力電圧を抵抗分圧して低電圧パルスに変換する電圧検出器と、
この低電圧パルスが入力バッファの閾値よりも大きい場合にH信号を出力する比較器と、
このH信号をカウントし出力電圧のON時間を計測するON時間カウンタと、
前記直流電圧の直流母線電圧を抵抗分圧する直流母線電圧検出器と、
この直流母線電圧検出器で検出した直流母線電圧検出値を補償量に変換する直流母線電圧補償回路と、
前記指令ON時間と前記出力電圧のON時間との偏差に、前記直流母線電圧補償回路出演算した補償量を加算して前記ON時間偏差を求める加減算器と、を備えたPWM制御インバータ装置。
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| JP2004110074A JP2005295743A (ja) | 2004-04-02 | 2004-04-02 | Pwm制御インバータ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008295128A (ja) * | 2007-05-22 | 2008-12-04 | Nec Electronics Corp | モータ制御用マイクロコンピュータ及びその制御方法 |
| CN102145661A (zh) * | 2010-01-12 | 2011-08-10 | 福特全球技术公司 | 电力驱动系统 |
| JP2013081114A (ja) * | 2011-10-05 | 2013-05-02 | Renesas Electronics Corp | Pwm出力装置及びモータ駆動装置 |
-
2004
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