JP2005294999A - 無線通信システムおよび基地局装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 上り回線の干渉が瞬時に大きく変動することを防止して、通信品質を良好に保つことができる無線通信システムおよび基地局装置を提供すること。
【解決手段】 ターゲットΔRoTよりも予想ΔRoTが大きい場合には、スケジューリング部108は、予想ΔRoTとターゲットΔRoTとの差分だけ、予想ΔRoTが小さくなるように、TFCのアップ、またはダウンを命ずるコマンドを送信する通信端末装置151の数を制限して、スケジューリングを行う。または、スケジューリング部108は、TFCのダウン、アップを命ずるコマンドを送信する通信端末装置151の数のバランスを適当に調整して、スケジューリングを行う。この結果、RoTの上昇過程およびRoTの下降過程において、RoTの変動幅であるΔRoTを一定範囲内に納めることができるため、上り回線の干渉が瞬時に大きく変動することを防止して、通信品質を良好に保つことができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、無線通信システムおよび基地局装置に関し、特に、上り回線の干渉が瞬時に大きく変動することを防止して、通信品質を良好に保つことができる無線通信システムおよび基地局装置に関する。
HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)の導入により、WCDMA(Wideband Code Division Multiple Access)方式における下り回線の高速化が進められている。これに伴い、アップリンクエンハンスメント(Uplink Enhancement)と呼ばれる、上り回線を高速化および低遅延化するための様々な技術の検討が進められている。
このWCDMA方式の無線通信システムにおける上り回線データ伝送を安定的に動作させるためには、熱雑音を考慮した上での基地局における受信電力が、所定の目標値までの範囲に収まるように各MS(Mobile station)に対して受信電力リソースを配分する必要がある。これを実現するために、上り回線データ伝送のためのスケジューリングを適切に行うことが考えられ、非特許文献1にもこれを示唆する記述がある。
スケジューリングには、従来より、例えば、レートスケジューリング(Rate Scheduling)およびタイムスケジューリング(Time Scheduling)がある。
このレートスケジューリングとは、基地局装置が、複数の通信端末装置の連続的なデータ送信を許可するとともに、各通信端末装置の送信レートを調整する仕組みである。一方、タイムスケジューリングとは、基地局装置が、各通信端末装置のデータ送信タイミングを制御するとともに、データ送信の際の送信レートを制御する仕組みである。
ここで、レートスケジューリングの従来例を図9を参照して説明する。図9に示すように、基地局装置では、送信するデータ量等を示すトランスポートフォーマット(Transport Format:以下、「TF」と省略する)の組合せであるトランスポートフォーマットコンビネーション(Transport Format Combination:以下、「TFC」と省略する)が用意されている。ここでは、TFC0からTFC10の11のTFCが用意されている状況を示している。それぞれのTFCが、各々異なるデータレートに対応する。なお、TFCは、MCS(Modulation and coding scheme)と呼ばれることもある。
この基地局装置は、通信端末装置に対して、許可できる範囲で最大の送信レートを持つTFCを選択し、その選択したTFCを通知する。また、基地局装置は、通信端末装置に対して、送信レートのレートアップ、レートダウンまたはレートキープを示すコマンドにより指示を出して、各通信端末装置の送信レートを調整する。
通信端末装置は、基地局装置から受信する上記コマンドに従って、データ送信に利用するTFC(これは、送信レートと対応する)のアップ、ダウンまたはキープを行う。
こうして基地局装置が、通信端末装置のTFCを調整することで、基地局装置における受信電力は、図10に示すようなトレンドを採ると考えられる。なお、図10は、基地局装置に送信許可された通信端末装置(UE1〜3)が3つある場合について示している。また、タイムスケジューリングの場合の基地局装置における受信電力の推移傾向を図11に示す。
このように、上り回線データ伝送のためのスケジューリングを行うことにより、上り回線データ伝送をある程度は安定的に動作させることができる。
Uplink Enhancementに関する標準化文献 3GPP RAN1 TR25.896vl.2.0
しかしながら、上記無線通信システムにおいては、基地局装置が多くの通信端末装置に対して、同時にレートアップの指示を出す場合(図12(a)参照)に、上り回線の全受信干渉電力(Rise over Thermal noise:以下、「RoT」と省略する)が、短期間に大きく変動することが考えられる(図12(b)参照)。また、基地局装置が多くの通信端末装置に対して、同時にレートダウンの指示を出す場合(図13(a)参照)にも、上り回線のRoTが、短期間に大きく変動することが考えられる(図13(b)参照)。このときの基地局装置におけるRoTの時間変動の一例を示したのが図14である。
このようにRoTが瞬時に大きく変動すると、次のような悪影響、すなわち、チャネルSNR推定の悪化、TFC(MCS)選択の誤り増加、通信容量の減少およびパケット送信の失敗増加などにより、通信品質が悪化してしまう問題がある。これは、スケジューリングにタイムスケジューリングを採用した場合にも当てはまる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、上り回線の干渉が瞬時に大きく変動することを防止して、通信品質を良好に保つことができる無線通信システムおよび基地局装置を提供することを目的とする。
本発明の基地局装置は、自機のセル内における通信端末装置に対するスケジューリングにより、変動する干渉の変動予想量を算出する干渉変動予想量算出手段と、前記干渉の変動予想量が、所定値以下となるように前記スケジューリングを行うスケジューリング手段と、を具備する構成を採る。
この構成によれば、基地局装置のセル内におけるスケジューリングにより変動する干渉の変動量の予想量が、目標とする干渉の変動量より小さくなるように、スケジューリング手段がスケジューリングを行うことにより、上り回線の干渉量が瞬時に大きく変動することを防止できる。そのため、基地局装置およびその基地局装置を備える無線通信システムの通信品質を良好に保つことができる。
本発明によれば、上り回線の干渉が瞬時に大きく変動することを防止して、通信品質を良好に保つことができる無線通信システムおよび基地局装置を提供することができる。
本発明の骨子は、基地局装置のセル内におけるスケジューリングにより変動する干渉の変動量の予想量が、目標とする干渉の変動量より小さくなるようにスケジューリングを行うことにより、上り回線の干渉量が瞬時に大きく変動することを防止することである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
まず、本発明の一実施の形態に係る無線通信システムの構成について、図1を参照して説明する。
図1に示すように、無線通信システム100は、基地局装置101および通信端末装置151を備える。なお、無線通信システム100には、多数の基地局装置101および通信端末装置151が存在するが、図1には、それぞれ1つずつ表示する。
基地局装置101は、受信部102、セルRoT測定部103、RoT変動幅算出部104、ターゲットΔRoT決定部105、ΔRoT比較部106、Δスケジューリング算出部107、スケジューリング部108および送信部109を備える。
受信部102は、各通信端末装置151から送信される信号を受信して、セルRoT測定部103に出力するとともに、その受信信号に含まれるSI(Signal Information)情報をΔスケジューリング算出部107に出力する。
セルRoT測定部103は、基地局装置101のセル内における全干渉電力RoTを、所定の時間ごとに測定し、そのログ(記録)を保存する。そして、その全干渉電力RoTの測定値をRoT情報としてRoT変動幅算出部104に出力する。
RoT変動幅算出部104は、セルRoT測定部103から今回受け取るRoT測定値と、前回受け取ったRoT測定値との差の絶対値をとって、変動幅であるΔRoTを所定の時間(例えば、スケジューリング間隔)ごとに算出して、ΔRoT比較部106へ出力する。
Δスケジューリング算出部107は、受信部102から受け取るSI情報に基づいて基地局装置101が決定した全通信端末装置151に関する要求送信レートの総和であるスケジューリング量からスケジューリング間隔ごとの差の絶対値(以下、「Δスケジューリング」という)を求める。さらに、ΔスケジューリングからRoTの変動値に換算することにより予想RoT変動量(以下、「予想ΔRoT」という)を求める。
そして、Δスケジューリング算出部107は、予想RoT変動量をΔRoT比較部106に出力する。
ΔRoT比較部106は、ターゲットΔRoT決定部105が決定した本システムの通信品質を一定以上に保つことが出来るRoTの変動幅の上限値(ターゲットΔRoT)と、RoT変動幅算出部104からのΔRoTとを比較して、比較結果をスケジューリング部108へ出力する。なお、この比較結果は、直近のスケジューリングが良好であったか否かの指数となる。
また、ΔRoT比較部106は、ターゲットΔRoTと予想ΔRoTとを、予想ΔRoTとターゲットΔRoTとの差を求めて比較し、比較結果をスケジューリング部108へ出力する。
スケジューリング部108は、ターゲットΔRoTと予想ΔRoTとの比較の結果、ターゲットΔRoTよりも予想ΔRoTが大きい場合には、予想ΔRoTとターゲットΔRoTとの差分だけ、予想ΔRoTが小さくなるように、TFCのダウン(または、アップ)を命ずるコマンドを送信する通信端末装置151の数を制限して、スケジューリングを行い、スケジューリング情報を送信部109に出力する。
また、スケジューリング部108は、ターゲットΔRoTと予想ΔRoTとの比較の結果、ターゲットΔRoTよりも予想ΔRoTが小さい場合には、要求送信レートに則り、スケジューリングを行い、スケジューリング情報を送信部109に出力する。
なお、このスケジューリングにおいて、スケジューリング部108は、ターゲットΔRoTとΔRoTとの比較結果を基にして補正を行うことにより、さらに確率よくΔRoTをターゲットΔRoT内に収めることができる。
送信部109は、各通信端末装置151に対して、対応するスケジューリング情報を送信する。
なお、ここでは、TFCのダウン(または、アップ)を命ずるコマンドを一度に送信する通信端末装置151の数に制限を加えることにより、RoTの変動を制御する方法について説明しているが、この方法に限定されるものではなく、次の方法でもよい。
第1の方法として、スケジューリング部108は、TFCのダウン、アップ、キープを命ずるコマンドを通信端末装置151に送信する回数を制限することにより、スケジューリング間隔ごとのRoTの変動を一定の幅に制御することができる。
また、第2の方法として、スケジューリング部108は、TFCのダウン、アップを命ずるコマンドを送信する通信端末装置151の数のバランスを適当に調整することにより、RoTの変動を一定の幅に制御することができる。具体的には、基地局装置101のセル内の全通信端末装置151の受信干渉電力RoTの変動幅を抑えるために、ある通信端末装置151にTFCのアップを命じた時には、他の通信端末装置151にはダウンを命ずるコマンドを送信する。
この第2の方法の概念図を図2に示す。図2には、基地局装置101が通信端末装置151−1にTFCのアップを命じた場合には、同時に通信端末装置151−2にTFCのダウンを命ずる。こうすることで、スケジューリング間隔ごとのRoTの変動幅を小さく抑えることができる。
また、上記基地局装置101の説明では、基地局装置101が、通信端末装置151から受け取るSI情報に基づいて全通信端末装置151の送信レートを決定し、その送信レートの総和であるスケジューリング量からΔスケジューリングを求め、さらに、このΔスケジューリングからRoTの変動値に換算することにより予想RoT変動量(予想ΔRoT)を求めることとした。しかし、これに限定されるものではなく、基地局装置101における予想ΔRoTを求める方法としては、通信端末装置151からのSI情報に要求送信レートを含め、この要求送信レートの総和であるスケジューリング量からスケジューリング間隔ごとの差の絶対値(以下、「Δスケジューリング」という)を求める。さらに、ΔスケジューリングからRoTの変動値に換算することにより予想RoT変動量(予想ΔRoT)を求めることとしてもよい。
この場合の基地局装置101における動作について説明する。なお、基地局装置101自体の構成は図1に示すものと同様であり、また、その受信部102、セルRoT測定部103およびRoT変動幅算出部104の動作は、上記説明と同様であるので、省略する。
Δスケジューリング算出部107は、受信部102から受け取るSI情報に含まれる要求送信レートの総和であるスケジューリング量からΔスケジューリングを求める。さらに、ΔスケジューリングからRoTの変動値に換算することにより予想RoT変動量(予想ΔRoT)を求める。
そして、Δスケジューリング算出部107は、受信部102から受け取るSI情報および予想RoT変動量をΔRoT比較部106に出力する。
ΔRoT比較部106は、ターゲットΔRoT決定部105が決定した本システムの通信品質を一定以上に保つことが出来るRoTの変動幅の上限値(ターゲットΔRoT)と、RoT変動幅算出部104からのΔRoTとを比較して、比較結果をスケジューリング部108へ出力する。なお、この比較結果は、前回のスケジューリングが良好であったか否かの指数となる。
また、ΔRoT比較部106は、ターゲットΔRoTとΔスケジューリング算出部107からの予想ΔRoTとを、予想ΔRoTとターゲットΔRoTとの差を求めて比較し、比較結果をスケジューリング部108へ出力する。
スケジューリング部108は、ターゲットΔRoTと予想ΔRoTとの比較の結果、ターゲットΔRoTよりも予想ΔRoTが大きい場合には、予想ΔRoTとターゲットΔRoTとの差分だけ、予想ΔRoTが小さくなるように、TFCのダウン(または、アップ)を命ずるコマンドを送信する通信端末装置151の数を制限して、スケジューリングを行い、スケジューリング情報を送信部109に出力する。
また、スケジューリング部108は、ターゲットΔRoTと予想ΔRoTとの比較の結果、ターゲットΔRoTよりも予想ΔRoTが小さい場合には、SI情報に含まれる要求送信レートに則り、スケジューリングを行い、スケジューリング情報を送信部109に出力する。
送信部109は、各通信端末装置151に対して、対応するスケジューリング情報を送信する。
次いで、通信端末装置151の構成について、図1を参照して説明する。
通信端末装置151は、受信部152、SI(Signal Information)情報測定部153、SI情報報告部154、スケジューリング情報取得部155、スケジューリング情報分析部156、スケジューリング情報実行部157、EDCHパケット生成部158およびEDCHパケット送信部159を備える。
受信部152は、基地局装置101からの信号を受信して、SI情報測定部153およびスケジューリング情報取得部155へ出力する。
SI情報測定部153は、受信部152から受け取る信号から基地局装置101との間の伝搬環境を示す情報(伝搬損失量など)を測定する。そして、SI情報測定部153は、この基地局装置101との間の伝搬環境を示す情報と、入力されるパケット用最大電力情報(通信端末装置151の最大送信電力からEDCHチャネル以外の全てのチャネルの送信電力値を引いた値)および送信パケットサイズとをSI情報として、SI情報報告部154へ出力する。なお、SI情報には、通信端末装置151から基地局装置101に対して要求する送信レートに関する情報を含めてもよい。
SI情報報告部154は、SI情報測定部153から受け取るSI情報を基地局装置101に対して送信することにより報告を行う。
一方、スケジューリング情報取得部155は、受信部102から受け取る信号からスケジューリング情報を取得して、スケジューリング情報分析部156へ出力する。
スケジューリング情報分析部156は、スケジューリング情報取得部155からのスケジューリング情報の内容を分析し、分析結果をスケジューリング情報実行部157へ出力する。
スケジューリング情報実行部157は、スケジューリング情報分析部156から受け取るスケジューリング情報の内容の分析結果に基づいて、EDCHで送信する際の変調方式や、送信レートすなわちTFCを決定し、決定した変調方式およびTFCをEDCHパケット生成部158に出力する。
EDCHパケット生成部158は、スケジューリング情報実行部157から受け取るTFCに基づいて、EDCHパケットを物理チャネルに生成し、このEDCHパケットとスケジューリング情報実行部157からの変調方式に関する変調方式情報とを、EDCHパケット送信部159に出力する。
EDCHパケット送信部159は、EDCHパケット生成部158から受け取るEDCHパケットを、受け取った変調方式情報が示す変調方式で変調して、基地局装置101へ送信する。
次いで、基地局装置101において、レートスケジューリングを採用した場合のRoT変動幅制御に関する動作フローについて図3を参照して説明する。
まず、ターゲットΔRoT決定部105において、本システムの通信品質を一定以上に保つことが出来るRoTの変動幅の上限値(ターゲットΔRoT)を決定し、ΔRoT比較部106に設定する(ST201)。
ST202において、Δスケジューリング算出部107は、受信部102から受け取るSI情報に基づいて基地局装置101が決定した全通信端末装置151に関する要求送信レートの総和であるスケジューリング量からΔスケジューリングの値を求める。さらに、Δスケジューリングの値からRoTの変動値に換算することにより予想RoT変動量(予想ΔRoT)を算出する。
ST203において、RoT変動幅算出部104は、セルRoT測定部103から今回受け取るRoT値と、前回受け取ったRoT値との差をとって、変動幅であるΔRoTを所定の時間(例えば、スケジューリング間隔)ごとに算出する。
ST204において、ΔRoT比較部106は、ターゲットΔRoTと予想ΔRoTとを、予想ΔRoTとターゲットΔRoTとの差を求めて比較する。
ST204における比較の結果、予想ΔRoTがターゲットΔRoTよりも大きい場合(ST204:NO)には、スケジューリング部108は、予想ΔRoTとターゲットΔRoTとの差分だけ、予想ΔRoTが小さくなるように、TFCのダウン(または、アップ)を命ずるコマンドを送信する通信端末装置151の数を制限して、スケジューリングを行う(ST205)。
ST206において、ΔRoT比較部106により出力されたターゲットΔRoTとΔRoTとの比較結果が、ΔRoT≦ターゲットΔRoTを示す場合(ST206:YES)には、スケジューリング部108は、ST205にて行ったスケジューリングのとおりのスケジューリング情報を、送信部109を介して通信端末装置151へ送信する(ST207)。
また、ST206において、ΔRoT比較部106により出力されたターゲットΔRoTとΔRoTとの比較結果が、ΔRoT>ターゲットΔRoTを示す場合(ST206:NO)には、スケジューリング部108は、ターゲットΔRoTとΔRoTとの開きに応じて補正を加えて、再スケジューリングを行う(ST208)。そして、スケジューリング部108は、その補正後のスケジューリング情報を、送信部109を介して通信端末装置151へ送信する(ST207)。
一方、ST204における比較の結果、予想ΔRoTがターゲットΔRoT以下の場合(ST204:YES)には、スケジューリング部108は、要求送信レートに則り、スケジューリングを行う(ST209)。
そして、ST210において、ΔRoT比較部106により出力されたターゲットΔRoTとΔRoTとの比較結果が、ΔRoT≦ターゲットΔRoTを示す場合(ST210:YES)には、スケジューリング部108は、ST209にて行ったスケジューリングのとおりのスケジューリング情報を、送信部109を介して通信端末装置151へ送信する(ST207)。
また、ST210において、ΔRoT比較部106により出力されたターゲットΔRoTとΔRoTとの比較結果が、ΔRoT>ターゲットΔRoTを示す場合(ST210:NO)には、スケジューリング部108は、ターゲットΔRoTとΔRoTとの開きに応じて補正を加えて、再スケジューリングを行う(ST211)。そして、スケジューリング部108は、その補正後のスケジューリング情報を、送信部109を介して通信端末装置151へ送信する(ST207)。
このように、本実施の形態によれば、ターゲットΔRoTよりも予想ΔRoTが大きい場合(ST204:NO)には、スケジューリング部108は、予想ΔRoTとターゲットΔRoTとの差分だけ、予想ΔRoTが小さくなるように、TFCのアップ(図4(a)参照)、またはダウン(図5(a)参照)を命ずるコマンドを送信する通信端末装置151の数を制限して、スケジューリングを行う。この結果、RoTの上昇過程(図4(b)参照)およびRoTの下降過程(図5(b)参照)において、RoTの変動幅であるΔRoTを一定範囲内に収めることができるため、上り回線の干渉が瞬時に大きく変動することを防止して、通信品質を良好に保つことができる。このときの、RoTの変動状況を図6に示す。
さらに、直近のスケジューリングが良好であったか否かの指数となるΔRoTの値に応じて、スケジューリングに補正を施すことにより、さらに確率よくΔRoTをターゲットΔRoT内に収めることができるため、上り回線の干渉が瞬時に大きく変動することを防止して、通信品質を良好に保つことができる。
なお、本実施の形態においては、レートスケジューリングを採用した場合について、説明を行ってきたが、このスケジューリングに限定されるものではなく、例えば、タイムスケジューリングを採用した場合にも適用することができる。
また、本実施の形態においては、ΔRoTを一定範囲内に収めることについて、説明を行ってきたが、RoTの値そのものについてターゲットを設定し、実測のRoTの値と、このターゲットRoTとの開きを一定範囲内に収めることでも、上り回線の干渉が瞬時に大きく変動することを防止して、通信品質を良好に保つことができる。
基地局装置におけるターゲットRoTの設定についての概念図を図7に示す。図7に示すように、基地局装置が備えるターゲットRoT算出部は、そのセル内の音声信号およびパケット信号のトラヒック状況、音声通信を行っているユーザの数、EDCHを使用しているユーザの数、自セル内における干渉の測定値および他セルにおける干渉の測定値などのパラメータを用いて、ターゲットRoTを決定する。
この基地局装置の構成例を図8に示す。図8に示す基地局装置801は、セル内音声・パケットトラヒック状況測定部802、音声ユーザ数測定部803、EDCHユーザ数測定部804、セルRoT測定部805、RoT変動幅測定部806、ターゲットRoT算出部807、ターゲットΔRoT決定部808、およびスケジューリング部809を備える。
セル内音声・パケットトラヒック状況測定部802は、基地局装置801のセル内における音声信号およびパケット信号のトラヒック状況を測定する。
音声ユーザ数測定部803は、基地局装置801のセル内における音声通信しているユーザの数を測定する。
EDCHユーザ数測定部804は、基地局装置801のセル内におけるEDCHを使用しているユーザの数を測定する。
セルRoT測定部805は、基地局装置801のセル内における受信干渉電力値(RoT)を測定する。
RoT変動幅測定部806は、今回測定したRoTと、前回測定したRoTとの差の絶対値をとって、変動幅であるΔRoTを所定の時間(例えば、スケジューリング間隔)ごとに測定する。
ターゲットRoT算出部807は、セル内音声・パケットトラヒック状況測定部802、音声ユーザ数測定部803、EDCHユーザ数測定部804およびセルRoT測定部805の各々において、測定されたセル内の音声信号およびパケット信号のトラヒック状況、音声通信を行っているユーザの数、EDCHを使用しているユーザの数および自セル内における受信干渉電力値に基づいて、ターゲットRoTを算出して、スケジューリング部809に出力する。なお、ターゲットRoT算出部807は、例えば、音声通信を行っているユーザの数が少ない時には、ターゲットRoTを高めに算出する。なぜならば、音声通信を行っているユーザの数が少ないということは、音声通信による干渉電力が少ないため、上りの高速パケット通信におけるターゲットRoTを高めに設定しても、一定レベル以上の通信品質を保持できるからである。
ターゲットΔRoT決定部808は、セル内音声・パケットトラヒック状況測定部802、音声ユーザ数測定部803、EDCHユーザ数測定部804、セルRoT測定部805、およびRoT変動幅測定部806の各々において、測定されたセル内の音声信号およびパケット信号のトラヒック状況、音声通信を行っているユーザの数、EDCHを使用しているユーザの数、自セル内における受信干渉電力値、およびΔRoTに基づいて、ターゲットΔRoTを決定して、スケジューリング部809に出力する。
スケジューリング部809は、ターゲットRoT算出部807およびターゲットΔRoT決定部808から受け取るターゲットRoTおよびターゲットΔRoTに応じて、基地局装置801におけるRoTの値がターゲットRoTから一定範囲内にあるように、かつ、基地局装置801におけるΔRoTがターゲットΔRoTより小さくなるように、スケジューリングを行い、スケジューリング情報を通信端末装置へ送信する。
以上より、本実施の形態によれば、基地局装置のセル内におけるスケジューリングにより変動する干渉の変動量の予想量が、目標とする干渉の変動量より小さくなるように、スケジューリングを行うことにより、上り回線の干渉量が瞬時に大きく変動することを防止できる。そのため、基地局装置およびその基地局装置を備える無線通信システムの通信品質を良好に保つことができる。
本発明は、上り回線の干渉が瞬時に大きく変動することを防止して、通信品質を良好に保つことができる無線通信システムおよび基地局装置として有用である。
本発明の一実施の形態に係る無線通信システムの構成を示すブロック図 図1の無線通信システムの基地局装置におけるスケジューリング方法の一例を説明するための概念図 図1の無線通信システムの基地局装置において、レートスケジューリングを採用した場合のRoT変動幅制御に関する動作フロー図 図3のRoT変動幅制御を実行したときのRoTの動き(上昇過程である場合)を説明するための図 図3のRoT変動幅制御を実行したときのRoTの動き(下降過程である場合)を説明するための図 図3のRoT変動幅制御を実行したときのRoT変動状況を示した図 一実施の形態の変形例における基地局装置でのターゲットRoTの設定についての概念図 一実施の形態の変形例における基地局装置の構成を示すブロック図 レートスケジューリングの従来例を説明するための図 従来のレートスケジューリングを採用した基地局装置における受信電力の変動トレンドを示した図 従来のタイムスケジューリングを採用した基地局装置における受信電力の変動トレンドを示した図 従来のレートスケジューリングを採用した基地局装置におけるRoTの動き(同時にレートアップの指示を出した場合)を説明するための図 従来のレートスケジューリングを採用した基地局装置におけるRoTの動き(同時にレートダウンの指示を出した場合)を説明するための図 従来のレートスケジューリングを採用した基地局装置におけるRoTの動きを説明するための図
符号の説明
100 無線通信システム
101、801 基地局装置
102 受信部
103、805 セルRoT測定部
104、806 RoT変動幅算出部
105、808 ターゲットΔRoT決定部
106 ΔRoT比較部
107 Δスケジューリング算出部
108、809 スケジューリング部
109 送信部
151 通信端末装置
152 受信部
153 SI情報測定部
154 SI情報報告部
155 スケジューリング情報取得部
156 スケジューリング情報分析部
157 スケジューリング情報実行部
158 EDCHパケット生成部
159 EDCHパケット送信部
802 セル内音声・パケットトラヒック状況測定部
803 音声ユーザ数測定部
804 EDCHユーザ数測定部
807 ターゲットRoT算出部

Claims (9)

  1. 自機のセル内における通信端末装置に対するスケジューリングにより、変動する干渉の変動予想量を算出する干渉変動予想量算出手段と、
    前記干渉の変動予想量が、所定値以下となるように前記スケジューリングを行うスケジューリング手段と、
    を具備することを特徴とする基地局装置。
  2. 自機のセル内における干渉の所定時間毎の変動量を算出する干渉変動量算出手段を具備し、
    前記スケジューリング手段は、前記干渉の変動量が、前記所定値より大きい場合には、前記スケジューリングに補正を行うことを特徴とする請求項1記載の基地局装置。
  3. 前記スケジューリング手段は、前記スケジューリングを同時に行う通信端末装置の数、または、前記スケジューリングを同時に行う通信端末装置ごとのデータ送信レートを調整することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の基地局装置。
  4. 前記スケジューリング手段は、データ送信レートのアップまたはダウンを同時に指示する前記通信端末装置の数の調整により、前記干渉の変動予想量が、前記所定値以下となるようにスケジューリングを行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の基地局装置。
  5. 前記スケジューリング手段は、前記通信端末装置に対して、データ送信レートのアップまたはダウンを指示する回数の調整により、前記干渉の変動予想量が、前記所定値以下となるようにスケジューリングを行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の基地局装置。
  6. 前記スケジューリング手段は、前記スケジューリングの方法がタイムスケジューリングである場合に、スケジューリング時間ごとに通信を許可する通信端末装置の数、または、スケジューリング時間ごとに通信を許可する通信端末装置の各々におけるデータ送信レートを調整することにより、前記干渉の変動予想量が、所定値以下となるように前記スケジューリングを行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の基地局装置。
  7. 自機のセル内における干渉量を測定する干渉量測定手段と、
    前記干渉量の目標値を決定する干渉量目標値決定手段と、
    を具備し、
    前記スケジューリング手段は、測定した前記干渉量と前記干渉量の目標値との差が、所定値以下となるように前記スケジューリングを行うことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の基地局装置。
  8. 前記干渉量目標値決定手段は、セル内の音声信号およびパケット信号のトラヒック状況、音声通信を行っているユーザの数、EDCHを使用しているユーザの数、または自セル内における受信干渉電力値に基づいて、前記干渉量の目標値を決定することを特徴とする請求項7記載の基地局装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかに記載の基地局装置と、
    前記基地局装置からのスケジューリングに基づいて、前記基地局装置との無線通信を行う通信端末装置と、
    を具備することを特徴とする無線通信システム。
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