JP2005294159A - 画像表示装置 - Google Patents
画像表示装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005294159A JP2005294159A JP2004110120A JP2004110120A JP2005294159A JP 2005294159 A JP2005294159 A JP 2005294159A JP 2004110120 A JP2004110120 A JP 2004110120A JP 2004110120 A JP2004110120 A JP 2004110120A JP 2005294159 A JP2005294159 A JP 2005294159A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- divided
- electrode
- image display
- display device
- connection resistance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
Abstract
【課題】接続抵抗の耐圧を確保するとともに、放電が起きても電子放出素子、蛍光面、駆動回路の破壊や性能劣化を防止できる画像表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 画像表示装置を構成する前面基板は、蛍光面に重ねて設けられているとともに分割された複数の分割電極30によって構成されたメタルバック層、分割電極30に電圧を供給するための共通電極41と、分割電極30と共通電極41とを接続する接続抵抗43と、を有している。接続抵抗43は、分割電極30と共通電極41との間の最短距離よりも長い経路に沿って配置されている。
【選択図】 図5
【解決手段】 画像表示装置を構成する前面基板は、蛍光面に重ねて設けられているとともに分割された複数の分割電極30によって構成されたメタルバック層、分割電極30に電圧を供給するための共通電極41と、分割電極30と共通電極41とを接続する接続抵抗43と、を有している。接続抵抗43は、分割電極30と共通電極41との間の最短距離よりも長い経路に沿って配置されている。
【選択図】 図5
Description
この発明は、画像表示装置、特に、放電ダメージを軽減することが可能な構造を有した平面型の画像表示装置に関する。
近年、次世代の画像表示装置として、電子放出素子を多数並べ、蛍光面と対向配置させた平面型画像表示装置の開発が進められている。電子放出素子には様々な種類があるが、いずれも基本的には電界放出を用いており、これらの電子放出素子を用いた表示装置は、一般に、フィールド・エミッション・ディスプレイ(以下、FEDと称する)と呼ばれている。FEDの内、表面伝導型電子放出素子を用いた表示装置は、表面伝導型電子放出ディスプレイ(以下、SEDと称する)とも呼ばれているが、本願においてはSEDも含む総称としてFEDという用語を用いる。
FEDは、一般に、所定の隙間を置いて対向配置された前面基板および背面基板を有し、これらの基板は、矩形枠状の側壁を介して周縁部同士を互いに接合することにより真空外囲器を構成している。真空容器の内部は、真空度が10−4Pa程度以下の高真空に維持されている。また、背面基板および前面基板に加わる大気圧荷重を支えるために、これらの基板の間には複数のスペーサが配設されている。
前面基板の内面には赤、青、緑の蛍光体層を含む蛍光面が形成され、背面基板の内面には、蛍光体を励起して発光させる電子を放出する多数の電子放出素子が設けられている。また、多数の走査線および信号線がマトリックス状に形成され、各電子放出素子に接続されている。蛍光面にはアノード電圧が印加され、電子放出素子から出た電子ビームがアノード電圧により加速されて蛍光面に衝突することにより、蛍光体が発光し映像が表示される。
このようなFEDでは、前面基板と背面基板との隙間を数mm以下に設定することができ、現在のテレビやコンピュータのディスプレイとして使用されている陰極線管(CRT)と比較して、軽量化、薄型化を達成することができる。
上記のように構成されたFEDにおいて、実用的な表示特性を得るためには、通常の陰極線管と同様の蛍光体を用い、更に、蛍光体の上にメタルバックと呼ばれるアルミ薄膜を形成した蛍光面を用いることが必要となる。この場合、蛍光面に印加するアノード電圧は最低でも数kV、できれば10kV以上にすることが望まれる。
しかし、前面基板と背面基板との間の隙間は、解像度やスペーサの特性などの観点からあまり大きくすることはできず、1〜2mm程度に設定する必要がある。したがって、FEDでは、前面基板と背面基板との小さい隙間に強電界が形成されることを避けられず、両基板間の放電が問題となる。
放電が起こると電子放出素子、蛍光面、駆動回路の破壊あるいは性能劣化が引き起こされる。これらをまとめて放電ダメージと呼ぶことにする。FEDを実用化するためには、長期間に渡り、放電ダメージが発生しないようにしなければならない。しかし、これを実現するのは非常に難しい。
そこで、放電が起きても電子放出素子、蛍光面、駆動回路ヘの影響を無視できるよう、放電電流を抑制するという対策が重要となる。このための技術として、蛍光面に設けられたメタルバックに切り欠きを入れてジグザグなどのパターンを形成し、蛍光面の実効的なインピーダンスを高める技術が開示されている(例えば、特許文献1)。また、メタルバックを分割し、接続抵抗を介して共通電極と接続することで高電圧を印加する技術が開示されている(例えば、特許文献2)。更に、メタルバックの分割部での沿面放電を抑制するために、分割部に導電性材料の被覆を設ける技術が開示されている(例えば、特許文献3)。
特開2000−311642号公報
特開平10−326583号公報
特開2000−251797号公報
これらの技術のうち、メタルバックと共通電極とを接続する接続抵抗を設ける技術においては、その耐圧を確保することが重要である。一般に、蛍光面で放電が起こると、分割されたメタルバックの電位は、ほぼ0Vにまで降下する。その一方で、共通電極の電位は、すぐには降下しない。このため、接続抵抗には一時的にほぼアノード電圧と同程度の高い電圧が印加される。これによって、接続抵抗での放電が起きてしまうと、そこから大量の電流が放電点に流れ込み、電流抑制の要求を満たせなくなってしまう。
この発明は、上述した問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、接続抵抗の耐圧を確保するとともに、放電が起きても電子放出素子、蛍光面、駆動回路の破壊や性能劣化を防止できる画像表示装置を提供することにある。
この発明の様態による画像表示装置は、
蛍光体層及び遮光層を含む蛍光面と、前記蛍光面に重ねて設けられているとともに分割された複数の分割電極によって構成されたメタルバック層と、前記分割電極に電圧を供給するための共通電極と、前記分割電極と前記共通電極とを接続する接続抵抗と、を有する前面基板と、
前記前面基板に対向して配置されているとともに、前記蛍光面に向けて電子を放出する電子放出素子が配置された背面基板と、を備えた画像表示装置であって、
前記接続抵抗は、前記分割電極と前記共通電極との間の最短距離よりも長い経路に沿って配置されたことを特徴とする。
蛍光体層及び遮光層を含む蛍光面と、前記蛍光面に重ねて設けられているとともに分割された複数の分割電極によって構成されたメタルバック層と、前記分割電極に電圧を供給するための共通電極と、前記分割電極と前記共通電極とを接続する接続抵抗と、を有する前面基板と、
前記前面基板に対向して配置されているとともに、前記蛍光面に向けて電子を放出する電子放出素子が配置された背面基板と、を備えた画像表示装置であって、
前記接続抵抗は、前記分割電極と前記共通電極との間の最短距離よりも長い経路に沿って配置されたことを特徴とする。
この発明によれば、接続抵抗の耐圧を確保するとともに、放電が起きても電子放出素子、蛍光面、駆動回路の破壊や性能劣化を防止できる画像表示装置を提供することができる。
以下、この発明の一実施の形態に係る画像表示装置について図面を参照して説明する。なお、ここでは、画像表示装置として、表面伝導型の電子放出素子を備えたFEDを例にとって説明する。
図1及び図2に示すように、FEDは、1〜2mmの隙間を置いて対向配置された前面基板11及び背面基板12を備えている。これら前面基板11及び背面基板12は、それぞれ矩形状のガラス板を用いて構成されている。これらの前面基板11及び背面基板12は、矩形枠状の側壁13を介して周縁部同士が接合され、内部が10−4Pa程度以下の高真空に維持された扁平な矩形状の真空外囲器10を構成している。
真空外囲器10は、前面基板11と背面基板12との間に、これらの基板に作用する大気圧荷重を支持するための複数のスペーサ14を備えている。このスペーサ14は、板状あるいは柱状等の形状を採用可能である。
前面基板11は、その内面に画像表示面を備えている。すなわち、画像表示面は、蛍光面15、蛍光面15上に配置されたメタルバック層20などで構成されている。また、画像表示面は、必要に応じて、メタルバック層20上に配置されたゲッタ膜22を備えても良い。
蛍光面15は、赤、緑、青にそれぞれ発光する蛍光体層16と、マトリクス状に配置された遮光層17とで構成されている。メタルバック層20は、例えばアルミニウムなどの導電性を有する材料によって形成され、アノード電極として機能する。このメタルバック層20には、画像を表示する動作時に所定のアノード電圧が印加される。ゲッタ膜22は、ガス吸着特性を持った金属膜によって形成され、真空外囲器10の内部に残留したガス及び各基板からの放出ガスを吸着する。
背面基板12は、その内面に表面伝導型の電子放出素子18を備えている。この電子放出素子18は、蛍光面15の蛍光体層16を励起するための電子ビームを放出する電子源として機能する。すなわち、複数の電子放出素子18は、背面基板12上において、画素毎に対応して複数列及び複数行に配列され、それぞれ蛍光体層16に向けて電子ビームを放出する。各電子放出素子18は、図示しない電子放出部、この電子放出部に電圧を印加する一対の素子電極等で構成されている。また、電子放出素子18を駆動するための多数本の配線21は、背面基板12の内面にマトリクス状に設けられ、その端部は真空外囲器10の外部に引出されている。
このようなFEDでは、画像を表示する動作時においては、メタルバック層20を介して画像表示面にアノード電圧を印加する。そして、電子放出素子18から放出された電子ビームをアノード電圧により加速して蛍光面15へ衝突させる。これにより、蛍光面15の蛍光体層16が励起され、それぞれ対応する色に発光する。このようにして、画像表示面にカラー画像が表示される。
次に、上述したような構成のFEDにおけるメタルバック層20の詳細な構造について説明する。なお、ここではメタルバック層という用語を用いているが、この層は、金属(メタル)に限定されるものではなく、種々の材料を使うことが可能であるが、便宜上、メタルバック層という用語を用いる。
図3及び図4に示すように、蛍光面15は、それぞれ赤、青、緑に発光する多数の矩形状の蛍光体層16(R、G、B)を有している。これらの蛍光体層16(R、G、B)は、主に、実質的に画像を表示する有効部40に配置されている。前面基板11において、長手方向を第1方向Xとし、これと直交する幅方向を第2方向Yとした場合、赤色蛍光体層16R、緑色蛍光体層16G、及び、青色蛍光体層16Bは、第1方向Xに所定の隙間をおいて交互に配列されている。また、それぞれ同一色の蛍光体層16(R、G、B)は、第2方向に所定の隙間をおいて配列されている。また、蛍光面15は、遮光層17を有している。この遮光層17は、前面基板11の周縁に配置された矩形枠部17a、及び、矩形枠部17aの内側で各蛍光体層16(R、G、B)の間にマトリックス状に配置されたマトリックス部17bを有している。
メタルバック層20は、島状に分割された複数の分割電極30によって構成されている。これらの分割電極30は、主に蛍光体層16上に配置され、遮光層17上で互いに電気的に分割されている。各分割電極30は、第1方向Xに延在する細長い短冊状に形成されている。
メタルバック層20の分割は、例えばあらかじめ遮光層17上に薄膜を電気的に分断する特性を持った分割部材を配置しておき、真空蒸着などの薄膜形成法で、メタルバック層20を形成するという方法により行われる。なお、他にも、メタルバック層20を形成した後に、レーザーや化学的な処理によって複数の分割電極に分割する方法も適用可能である。
遮光層17が低抵抗な材料によって構成された場合、メタルバック層20を分割しても電気的につながってしまう。このため、遮光層17は、シート抵抗が1E6Ω/□以上の高抵抗の材料で構成されている。
分割電極30は、島状に独立していることから、そのままでは外部からアノード電圧を供給することができない。そのため、すべての分割電極30にアノード電圧を供給するための共通電極41が設けられている。この共通電極41は、高圧供給部42に接続されており、適当な手段により高圧供給部42を介して高電圧が印加可能に構成されている。なお、高圧供給部42を別途に設けるのではなく、共通電極41の一部を高圧供給部とする(すなわち共通電極41と高圧供給部42とを一体に形成する)ことも可能である。
この共通電極41は、例えば有効部40の外側に配置され、各分割電極30の延在方向(すなわち第1方向X)に対して直交する方向(すなわち第2方向Y)に延在している。すなわち、共通電極41は、短冊状の分割電極30の一端部30A側及び他端部30B側の少なくとも一方に、各分割電極30と所定の間隔をおいてストライプ状に形成されている。このような共通電極41は、例えば銀ペーストをスクリーン印刷することにより形成可能である。
これらの共通電極41と分割電極30とは、接続抵抗43を介して電気的に接続されている。すなわち、各分割電極30の一端部30Aは、接続抵抗43を介して共通電極41と電気的に接続されている。この実施の形態では、各分割電極30の他端部30Bも同様に、接続抵抗43を介して共通電極41と電気的に接続されている。
接続抵抗43の抵抗値R2は、0.2MΩ以上5MΩ以下の範囲で適宜決定される。電気回路シミュレータを用いた検討によると、R2が0.2MΩより小さいと、放電電流が急増する領域に入ってしまい、R2が5MΩより大きいと、ビーム電流による輝度低下が許容できなくなる。この抵抗値R2は、輝度低下の許容量についての要求などを総合して決定される。
このような接続抵抗43は、抵抗性の金属酸化物と低融点ガラスとを混在させた材料をスクリーン印刷することにより形成可能である。その他に、接続抵抗43は、周知の厚膜や薄膜の形成プロセスを採用することも可能である。
ところで、接続抵抗43は、放電が起きないような長さに設定する必要がある。すなわち、一般的に、共通電極41とメタルバック層20との間の電位差により生じる電気力線は、接続抵抗43が延在する長さ方向に沿って発生する。このため、接続抵抗43の幅を一定とした場合、接続抵抗43の長さと耐圧との関係はほほ比例関係にあり、耐圧向上の面から、接続抵抗43の長さは長ければ長い程良いということになる。
しかしながら、商品性の点からは、蛍光面15の外側の額縁部はできるだけ小さくして欲しいという要求がある。つまり、接続抵抗43の長さを単純に長くしようとすると、額縁部の幅が拡大してしまう。従来、このような相反する要求を満たすことのできる技術はなかったため、額縁部が拡大することが避けられなかった。また、実際の製品開発のプロセスを考えると、放電確率を事実上ゼロにできる長さを初期段階で決定することは難しく、すでに決まってしまった額縁部の中で接続抵抗43の耐圧を改善することが要求されるような事態もありうる。
そこで、この実施の形態では、接続抵抗43は、分割電極30と共通電極41との間の最短距離よりも長い経路に沿って配置されている。すなわち、図3に示したように、分割電極30は、所定方向すなわち第1方向Xに延在する短冊状に形成されており、共通電極41は、第1方向Xに直交する第2方向Yに延在している。つまり、分割電極30の延在方向(X)と共通電極41の延在方向(Y)とは互いに直交するような位置関係にある。このような位置関係の場合、分割電極30と共通電極41との間の最短距離は、分割電極30の延在方向(X)に沿った距離に相当する。したがって、接続抵抗43は、その少なくとも一部が第1方向Xとは異なる方向に沿って配置されることにより、最短距離よりも長い距離にわたって配置されることになる。
例えば、図5に示すように、接続抵抗43は、直線状に形成されても良い。すなわち、接続抵抗43は、図中の破線で示したように最短距離を規定する第1方向Xとは異なる方向に配置され、各分割電極30と共通電極41とを個別に接続する。ここでは、直線状の接続抵抗43と第1方向Xとの成す角度をθとすると、接続抵抗43の長さは、最短距離の約1/cosθ倍になる。θ=40度とすることで、接続抵抗43の長さは、最短距離の約3割長くすることができた(第1方向Xに沿って直線状の接続抵抗43を配置した場合の長さが8mmであったのに対して、第1方向Xに対して40度傾いた方向に沿って直線状の接続抵抗43を配置した場合の長さは10mm相当であった)これにより、接続抵抗43の放電を抑制することができた。
また、図6に示すように、接続抵抗43は、各分割電極30と共通電極41とを接続する第1接続部43Aと、隣接する分割電極30同士を接続する第2接続部43Bとを含むように構成されても良い。すなわち、図6に示した接続抵抗43は、複数の分割電極30と共通電極41とを共通に接続するようなベタパターンを有し、その一部にスリット状の開口部43Cを有するような形状である。
ここでは、第1接続部43Aの少なくとも一部が分割電極30と共通電極41との間の最短距離よりも長い経路に沿って配置されている。すなわち、第1接続部43Aは、最短距離を規定する第1方向Xとは異なる方向に配置されている。換言すると、図6に示したように、開口部43Cが長円形状の場合、開口部43Cの長軸43CLは、第1方向Xとは異なる方向に延在する。
このように、第1接続部43Aの延在する方向あるいは開口部43Cの長軸43CLと第1方向Xとの成す角度を調整することにより、実質的に分割電極30と共通電極41とを接続する配線長(接続抵抗43の長さ)を拡大することが可能となる。これにより、接続抵抗43の放電を抑制することが可能となる。
さらに、図7に示すように、接続抵抗43は、折線状に形成されても良い。ここでは、接続抵抗43は、2つの直線部L1及びL2を組み合わせたV字型を成している。また、2以上の直線部を組み合わせて接続抵抗43を形成しても良い。また、少なくとも1つの直線部が最短距離を規定する第1方向Xとは異なる方向に配置されていれば、接続抵抗43の長さを拡大することが可能である。これにより、上述した例と同様の効果を得ることができる。
また、図5に示したような直線状の接続抵抗43では必要な長さを確保するために急峻な角度θで配置しなければならない場合がある。その一方で、接続抵抗43が有効部40の周辺にはみ出す量に制限がある場合があり、このような場合には、図7に示したような折線状の接続抵抗43を採用することで、有効部40周辺へのはみ出し量を抑えつつ十分な長さを確保することが可能となる。
またさらに、図8に示すように、接続抵抗43は、曲線状に形成されても良い。ここでは、接続抵抗43は、S字状に蛇行する形状を成している。このような例の接続抵抗43によれば、上述した例と同様の効果を得ることができるのに加えて、接続抵抗43のパターンに角部が形成されず、滑らかな形状でありながら長さを拡大することが可能となり、電界の変化もなだらかになるので、より好適である。
なお、上述した実施形態においては、メタルバック層を短冊状に分割した(1方向に分割した)場合について説明をしたが、本発明はこれに限らず、メタルバック層を縦横に2次元的に分割した(面内で2以上の方向に分割した)場合についても適用可能である。接続抵抗は、メタルバック層の分割方向とは異なる方向に沿って配置されていれば良く、2次元的に分割した場合には、接続抵抗をメタルバック層の周囲(上下左右)に設ければよい。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。例えば、図8や図9のような実施例の場合、または、複数のV字またはS字を接続したり、繰り返したりすることも可能である。
以上述べたように、この実施の形態によれば、前面基板と背面基板との間で放電が生じた場合でもその際の放電電流を十分に小さくすることができ、放電ダメージを抑制可能な画像表示装置を提供することができる。さらに、これによりアノード電圧を上げたり、前面基板と背面基板との間のギャップを小さくしたりすることが可能となるので、輝度や解像度などの表示特性が向上した画像表示装置を提供することができる。つまり、耐圧特性に優れ、高い表示性能及び信頼性を有した画像表示装置を提供することができる。
加えて、額縁部のサイズを拡大することなく接続抵抗の配線長を拡大することが可能となり、接続抵抗の耐圧特性を確保する技術を提供することができる。さらに、放電が起きても電子放出素子、蛍光面、回路の破壊や劣化を防止できる画像表示装置を提供することができる。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
10…真空外囲器、11…前面基板、12…背面基板、15…蛍光面、16(R、G、B)…蛍光体層、17…遮光層、18…電子放出素子、20…メタルバック層、30…分割電極、40…有効部、41…共通電極、43…接続抵抗
Claims (7)
- 蛍光体層及び遮光層を含む蛍光面と、前記蛍光面に重ねて設けられているとともに分割された複数の分割電極によって構成されたメタルバック層と、前記分割電極に電圧を供給するための共通電極と、前記分割電極と前記共通電極とを接続する接続抵抗と、を有する前面基板と、
前記前面基板に対向して配置されているとともに、前記蛍光面に向けて電子を放出する電子放出素子が配置された背面基板と、を備えた画像表示装置であって、
前記接続抵抗は、前記分割電極と前記共通電極との間の最短距離よりも長い経路に沿って配置されたことを特徴とする画像表示装置。 - 前記分割電極は、少なくとも1方向に分割した島状に形成され、
前記接続抵抗は、分割方向とは異なる方向に沿って配置されたことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。 - 前記分割電極は、所定方向に延在する短冊状であり、
前記接続抵抗は、前記所定方向とは異なる方向に沿って配置されたことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。 - 前記接続抵抗は、各分割電極と前記共通電極とを接続する第1接続部と、隣接する前記分割電極同士を接続する第2接続部とを含み、
前記第1接続部の少なくとも一部が前記分割電極と前記共通電極との間の最短距離よりも長い経路に沿って配置されたことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。 - 前記接続抵抗は、直線状に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
- 前記接続抵抗は、折線状に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
- 前記接続抵抗は、曲線状に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004110120A JP2005294159A (ja) | 2004-04-02 | 2004-04-02 | 画像表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004110120A JP2005294159A (ja) | 2004-04-02 | 2004-04-02 | 画像表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005294159A true JP2005294159A (ja) | 2005-10-20 |
Family
ID=35326841
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004110120A Pending JP2005294159A (ja) | 2004-04-02 | 2004-04-02 | 画像表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005294159A (ja) |
-
2004
- 2004-04-02 JP JP2004110120A patent/JP2005294159A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2008159449A (ja) | 表示装置 | |
JP2005011700A (ja) | 画像表示装置 | |
WO2005124814A1 (ja) | 平面型表示装置 | |
JP3971263B2 (ja) | 画像表示装置およびその製造方法 | |
JP2005011701A (ja) | 画像表示装置 | |
WO2006041129A1 (ja) | 画像表示装置 | |
WO2006070613A1 (ja) | 画像表示装置 | |
JPWO2005096398A1 (ja) | 画像表示装置 | |
JP2005123066A (ja) | 画像表示装置 | |
JP4551755B2 (ja) | 画像表示装置 | |
JP2005294159A (ja) | 画像表示装置 | |
JP2006059644A (ja) | 画像表示装置 | |
JP2006114291A (ja) | 画像表示装置 | |
JP2006059643A (ja) | 画像表示装置 | |
JP2005085728A (ja) | 画像表示装置 | |
JP2005294157A (ja) | 画像表示装置 | |
JP2006068946A (ja) | 印刷版 | |
JP2006092963A (ja) | 画像表示装置 | |
JP2005158498A (ja) | 平面表示装置 | |
JP2006012503A (ja) | 画像表示装置およびその製造方法 | |
JP2006093051A (ja) | 画像表示装置 | |
JP2006066201A (ja) | 画像表示装置およびその製造方法 | |
JP2006172890A (ja) | 画像表示装置 | |
JP2005251530A (ja) | 画像表示装置 | |
JP2006019219A (ja) | 表示装置 |