JP2006059643A - 画像表示装置 - Google Patents

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裕昭 伊吹
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Abstract

【課題】放電ダメージを軽減することが可能であるとともに、表示品位の良好な画像表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 画像表示装置を構成する前面基板は、蛍光面に重ねて設けられているとともに分割された複数の分割電極30によって構成されたメタルバック層20、分割電極30に電圧を供給するための共通電極41と、分割電極30と共通電極41とを接続する接続抵抗43と、を有している。有効部40の最外に配置された第1分割電極31と共通電極41との間の実効的な抵抗値は、有効部40の中央部に位置する第2分割電極32と共通電極41との間の実効的な抵抗値と略等しいことを特徴とする。
【選択図】 図5

Description

この発明は、画像表示装置、特に、放電ダメージを軽減することが可能な構造を有した平面型の画像表示装置に関する。
近年、次世代の画像表示装置として、電子放出素子を多数並べ、蛍光面と対向配置させた平面型画像表示装置の開発が進められている。電子放出素子には様々な種類があるが、いずれも基本的には電界放出を用いており、これらの電子放出素子を用いた表示装置は、一般に、フィールド・エミッション・ディスプレイ(以下、FEDと称する)と呼ばれている。FEDの内、表面伝導型電子放出素子を用いた表示装置は、表面伝導型電子放出ディスプレイ(以下、SEDと称する)とも呼ばれているが、本願においてはSEDも含む総称としてFEDという用語を用いる。
FEDは、一般に、所定の隙間を置いて対向配置された前面基板および背面基板を有し、これらの基板は、矩形枠状の側壁を介して周縁部同士を互いに接合することにより真空外囲器を構成している。真空容器の内部は、真空度が10−4Pa程度以下の高真空に維持されている。また、背面基板および前面基板に加わる大気圧荷重を支えるために、これらの基板の間には複数のスペーサが配設されている。
前面基板の内面には赤、青、緑の蛍光体層を含む蛍光面が形成され、背面基板の内面には、蛍光体を励起して発光させる電子を放出する多数の電子放出素子が設けられている。また、多数の走査線および信号線がマトリクス状に形成され、各電子放出素子に接続されている。蛍光面にはアノード電圧が印加され、電子放出素子から出た電子ビームがアノード電圧により加速されて蛍光面に衝突することにより、蛍光体が発光し映像が表示される。
このようなFEDでは、前面基板と背面基板との隙間を数mm以下に設定することができ、現在のテレビやコンピュータのディスプレイとして使用されている陰極線管(CRT)と比較して、軽量化、薄型化を達成することができる。
上記のように構成されたFEDにおいて、実用的な表示特性を得るためには、通常の陰極線管と同様の蛍光体を用い、更に、蛍光体の上にメタルバックと呼ばれるアルミ薄膜を形成した蛍光面を用いることが必要となる。この場合、蛍光面に印加するアノード電圧は最低でも数kV、できれば10kV以上にすることが望まれる。
しかし、前面基板と背面基板との間の隙間は、解像度やスペーサの特性などの観点からあまり大きくすることはできず、1〜2mm程度に設定する必要がある。したがって、FEDでは、前面基板と背面基板との小さい隙間に強電界が形成されることを避けられず、両基板間の放電(絶縁破壊)が大きな問題となる。
両基板間で放電が起こると、瞬間的に100A以上の電流が流れることがあり、数多くの電子放出素子、蛍光面、駆動回路の破壊あるいは性能劣化を引き起こす可能性がある。これらをまとめて放電ダメージと呼ぶことにする。このような画像品位の劣化を招く放電は製品としては許容されない。したがって、FEDを実用化するためには、長期間に渡り、放電ダメージが発生しないように構成しなければならない。しかしながら、小さい隙間に強電界が形成される構造において、放電を長期間に渡って完全に抑制するのは非常に難しい。
そこで、放電が起きても電子放出素子、蛍光面、駆動回路ヘの影響を無視できるよう、放電の規模を抑制するという対策が重要となる。このための技術として、蛍光面に設けられたメタルバックに切り欠きを入れてジグザグなどのパターンを形成し、蛍光面の実効的なインダクタンス・抵抗を高める技術が開示されている(例えば、特許文献1)。また、メタルバックを分割し、接続抵抗を介して共通電極と接続することで高電圧を印加する技術が開示されている(例えば、特許文献2)。
特開2000−311642号公報 特開平10−326583号公報
上記のような蛍光面構造の場合、ビーム電流は分割電極から接続抵抗などを介して、共通電極に高電圧を印加するための高圧端子に流れ込むことになる。しかしながら、このような構造では、有効部の中央部付近は、分割電極の両側に多数の分割電極が位置しており電流経路が多いため、分割電極と共通電極との間の実効的な抵抗値は比較的低抵抗であるが、有効部の最外に近づくにつれて、片側の電極数が減少し電流経路が減少するため、実効的な抵抗値が増大する。したがって、有効部の最外に近づくにつれて、画像輝度が低下することになり、輝度の均一性が損なわれるおそれがあり、表示品位の劣化を引き起こす原因となりうる。
この発明は、上述した問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、放電ダメージを軽減することが可能であるとともに、表示品位の良好な画像表示装置を提供することにある。
この発明の様態による画像表示装置は、
少なくとも有効部に配置された蛍光体層及び遮光層を含む蛍光面と、前記蛍光面に重ねて設けられているとともに分割された複数の分割電極によって構成されたメタルバック層と、前記分割電極に電圧を供給するための共通電極と、前記分割電極と前記共通電極とを接続する接続抵抗と、を有する前面基板と、
前記前面基板に対向して配置されているとともに、前記蛍光面に向けて電子を放出する電子放出素子が配置された背面基板と、を備えた画像表示装置であって、
前記有効部の最外に配置された第1分割電極と前記共通電極との間の実効的な抵抗値は、前記有効部の中央部に位置する第2分割電極と前記共通電極との間の実効的な抵抗値と略等しいことを特徴とする。
この発明によれば、放電ダメージを軽減することが可能であるとともに、表示品位の良好な画像表示装置を提供することができる。
以下、この発明の一実施の形態に係る画像表示装置について図面を参照して説明する。なお、ここでは、画像表示装置として、表面伝導型の電子放出素子を備えたFEDを例にとって説明する。
図1及び図2に示すように、FEDは、1〜2mmの隙間を置いて対向配置された前面基板11及び背面基板12を備えている。これら前面基板11及び背面基板12は、それぞれ矩形状のガラス板を用いて構成されている。これらの前面基板11及び背面基板12は、矩形枠状の側壁13を介して周縁部同士が接合され、内部が10−4Pa程度以下の高真空に維持された扁平な矩形状の真空外囲器10を構成している。
真空外囲器10は、前面基板11と背面基板12との間に、これらの基板に作用する大気圧荷重を支持するための複数のスペーサ14を備えている。このスペーサ14は、板状あるいは柱状等の形状を採用可能である。
前面基板11は、その内面に画像表示面を備えている。すなわち、画像表示面は、蛍光面15、蛍光面15上に配置されたメタルバック層20などで構成されている。また、画像表示面は、必要に応じて、メタルバック層20上に配置されたゲッタ膜22を備えても良い。
蛍光面15は、赤、緑、青にそれぞれ発光する蛍光体層16と、マトリクス状に配置された遮光層17とで構成されている。メタルバック層20は、例えばアルミニウムなどの導電性を有する材料によって形成され、アノード電極として機能する。このメタルバック層20には、画像を表示する動作時に所定のアノード電圧が印加される。ゲッタ膜22は、ガス吸着特性を持った金属膜によって形成され、真空外囲器10の内部に残留したガス及び各基板からの放出ガスを吸着する。
背面基板12は、その内面に表面伝導型の電子放出素子18を備えている。この電子放出素子18は、蛍光面15の蛍光体層16を励起するための電子ビームを放出する電子源として機能する。すなわち、複数の電子放出素子18は、背面基板12上において、画素毎に対応して複数列及び複数行に配列され、それぞれ蛍光体層16に向けて電子ビームを放出する。各電子放出素子18は、図示しない電子放出部、この電子放出部に電圧を印加する一対の素子電極等で構成されている。また、電子放出素子18を駆動するための多数本の配線21は、背面基板12の内面にマトリクス状に設けられ、その端部は真空外囲器10の外部に引出されている。
このようなFEDでは、画像を表示する動作時においては、メタルバック層20を介して画像表示面にアノード電圧を印加する。そして、電子放出素子18から放出された電子ビームをアノード電圧により加速して蛍光面15へ衝突させる。これにより、蛍光面15の蛍光体層16が励起され、それぞれ対応する色に発光する。このようにして、画像表示面にカラー画像が表示される。
次に、上述したような構成のFEDにおけるメタルバック層20の詳細な構造について説明する。なお、ここではメタルバック層という用語を用いているが、この層は、金属(メタル)に限定されるものではなく、種々の材料を使うことが可能であるが、便宜上、メタルバック層という用語を用いる。
図3及び図4に示すように、蛍光面15は、少なくとも有効部40に配置されている。ここで、有効部40とは、実質的に画像を表示するエリアに対応するものである。すなわち、蛍光面15は、それぞれ赤、青、緑に発光する多数の蛍光体層16(R、G、B)を有している。これらの蛍光体層16(R、G、B)は、主に有効部40に配置されている。前面基板11において、長手方向を第1方向Xとし、これと直交する幅方向を第2方向Yとした場合、赤色蛍光体層16R、緑色蛍光体層16G、及び、青色蛍光体層16Bは、第1方向Xに所定の隙間をおいて交互に配列されている。また、それぞれ同一色の蛍光体層16(R、G、B)は、第2方向に所定の隙間をおいて配列されている。また、蛍光面15は、遮光層17を有している。この遮光層17は、有効部40において、各蛍光体層16(R、G、B)の間にマトリクス状に配置されている。また、遮光層17は、有効部40の外側にも配置しても良い。
メタルバック層20は、島状に分割された複数の分割電極30によって構成されている。これらの分割電極30は、主に蛍光体層16(R、G、B)上に配置され、遮光層17上で互いに電気的に分離されている。各分割電極30は、例えば第1方向Xに延在する細長い短冊状に形成されている。
メタルバック層20の分割は、例えばあらかじめ遮光層17上に薄膜を電気的に分断する特性を持った分割部材を配置しておき、真空蒸着などの薄膜形成法で、メタルバック層20を形成するという方法により行われる。なお、他にも、メタルバック層20を形成した後に、物理的な処理や化学的な処理、さらにはレーザービームを利用した処理によって複数の分割電極30に分割する方法も適用可能である。
遮光層17が低抵抗な材料によって構成された場合、メタルバック層20を分割しても電気的につながってしまう。このため、遮光層17は、シート抵抗が1E6Ω/□以上の高抵抗の材料で構成されている。
分割電極30は、島状に独立していることから、そのままでは外部からアノード電圧を供給することができない。そのため、すべての分割電極30にアノード電圧を供給するための共通電極41が設けられている。この共通電極41は、高圧供給部42に接続されており、適当な手段により高圧供給部42を介して高電圧が印加可能に構成されている。なお、高圧供給部42を別途に設けるのではなく、共通電極41の一部を高圧供給部とする(すなわち共通電極41と高圧供給部42とを一体に形成する)ことも可能である。
この共通電極41は、有効部40の外側に配置されている。この実施の形態では、共通電極41は、有効部40の外周に沿ってループ状に形成されており、短冊状の分割電極30の一端部30A及び他端部30Bに対して所定の間隔をおいて配置されている。このような共通電極41は、例えば銀ペーストをスクリーン印刷することにより形成可能である。
これらの共通電極41と分割電極30とは、接続抵抗43を介して電気的に接続されている。すなわち、各分割電極30の一端部30Aは、接続抵抗43を介して共通電極41と電気的に接続されている。この実施の形態では、各分割電極30の他端部30Bも同様に、接続抵抗43を介して共通電極41と電気的に接続されている。
接続抵抗43の抵抗値R2は、0.2MΩ以上5MΩ以下の範囲で適宜決定される。電気回路シミュレータを用いた検討によると、R2が0.2MΩより小さいと、放電電流が急増する領域に入ってしまい、R2が5MΩより大きいと、ビーム電流による輝度低下が許容できなくなる。この抵抗値R2は、輝度低下の許容量についての要求などを総合して決定される。
一方で、隣接する分割電極30同士は、互いに電極間抵抗44を介して電気的に接続されている。この電極間抵抗44は、有効部40において、遮光層17上に配置されることが望ましい。このような電極間抵抗44は、互いに隣接する分割電極の間の一部あるいは全体にわたるストライプ状に配置することが可能である。あるいは、一部の遮光層17に導電性を付与することで電極間抵抗44を構成することも可能である。電極間抵抗44の抵抗値R1は、必要な特性に応じて決定される。
上述したような構造の有効部40においては、ビーム電流は分割電極30から、隣接する分割電極30間の抵抗R1と分割電極30と共通電極41との間の抵抗R2とから形成される合成抵抗を介して高圧供給部42に流れ込むことになる。しかしながら、このような構造では、有効部40の中央部付近は、分割電極30の両側に多数の分割電極30が位置しており電流経路が多いため、分割電極30と共通電極41との間の実効的な抵抗値は比較的低抵抗であるが、有効部40の最外に近づくにつれて、片側に位置する分割電極30の数が減少し電流経路が減少するため、実効的な抵抗値が増大する。したがって、有効部40の最外に近づくにつれて、画像輝度が低下することになる。
そこで、有効部40の最外に配置された分割電極(第1分割電極)31と共通電極41との間の実効的な抵抗値は、有効部40の中央部に位置する分割電極(第2分割電極)32と共通電極41との間の実効的な抵抗値と略等しくなるように構成されている。ここで、第1分割電極31は、図3に示すように、有効部40における第1方向Xに沿った辺に最も近接する2つの分割電極30に相当する。また、第2分割電極32は、第1分割電極31より有効部40の中央部側に位置するいずれかの分割電極30に相当するものであり、メタルバック層20を構成する分割電極30のうち、第1分割電極31以外のいずれであっても良い。つまり、ここでは、有効部40の中央部とは、有効部40における厳密な幾何学的中心を通る位置を示すのではなく、第1分割電極31が配置された最外より中心に近い領域全体を示すものとする。
また、ここでは、実効的な抵抗値とは、隣接する分割電極30間の抵抗R1と分割電極30と共通電極41との間の抵抗R2とから形成される合成抵抗を考慮した抵抗値である。さらに、第1分割電極31と共通電極41との間の実効的な抵抗値Re1が第2分割電極32と共通電極41との間の実効的な抵抗値Re2と略等しいとは、それぞれの実効的抵抗値が完全に一致することを要求するものではなく、実効的抵抗値Re1と実効的抵抗値Re2との間に所定の許容範囲内の差が存在しても良い。この許容範囲は、実際に有効部40において画像を表示した際に、輝度差として視認されないような抵抗値の差として規定されるものである。上述した実効的抵抗値の差では、輝度差は極めて微小であり、一般的に目視では視認されない範囲である。
ここでは、実効的な抵抗値が最も高い第1分割電極31と、比較的実効的な抵抗値が低い1つの第2分割電極32との輝度差について着目したが、有効部40に配置されたすべての分割電極30と共通電極41との間の実効的な抵抗値が略等しく構成されることにより、有効部40の全域で許容範囲内の輝度差を実現することができ、輝度均一性の高い良好な表示品位を実現できる。
次に、上述したような各分割電極の実効的抵抗値を略等しくするための具体的構成例について説明する。すなわち、図5に示すように、第1分割電極31と共通電極41とを接続する第1接続抵抗431は、第2分割電極32と共通電極41とを接続する第2接続抵抗432とでそれぞれの抵抗値が異なるように構成されている。
ここでは、上述した理由により、第1分割電極31と共通電極41との間の実効的抵抗値が増大する傾向にあるため、第1接続抵抗431の抵抗値は、第2接続抵抗432の抵抗値より小さくなるように構成されている。
例えば、図5に示すように、第1接続抵抗431は、第2接続抵抗432と異なるサイズを有するように構成されている。ここでは、サイズとは、厚さ、第1方向Xに沿った長さ、第2方向に沿った幅などであり、これらのうちの少なくとも1つの要素が第1接続抵抗431と第2接続抵抗432とで異なっていれば良い。つまり、厚さについては、第1接続抵抗431が第2接続抵抗432よりも厚く形成される。長さについては、第1接続抵抗431が第2接続抵抗432よりも長く形成される。幅については、第1接続抵抗431が第2接続抵抗432よりも広く形成される。これにより、第1接続抵抗431は、第2接続抵抗432より低い抵抗値を有することになる。図5に示した例では、第1接続抵抗431は、第2接続抵抗432と同一材料によって形成されしかも同等の厚さを有し、かつ、第2接続抵抗431より第2方向Yに沿って広い幅を有するように形成されている。
また、第1接続抵抗431は、第2接続抵抗432と異なるパターンを有するように構成されても良い。ここでは、第1接続抵抗431は、第2接続抵抗432より低い抵抗値を有するようなパターンであれば如何なるものであっても良い。
さらに、第1接続抵抗431は、第2接続抵抗432と異なる材料によって形成されても良い。ここでは、見かけ上、第1接続抵抗431及び第2接続抵抗432ともに同一サイズかつ同一パターンであったとしても、それぞれを構成する材料を異ならせることで、第1接続抵抗431が第2接続抵抗432より低い抵抗値を有するように構成することが可能である。例えば、第1接続抵抗431を構成する材料は、第2接続抵抗432を構成する材料より高い導電性を有する材料を選択すればよい。
第1接続抵抗431の抵抗値R2’は、第2接続抵抗432の抵抗値をR2、隣接する分割電極30間の抵抗値をR1としたとき、実質的に
R2’=(R2・R)/(R2+R)……(1)
(但し、R=(R1+(R1−4・R1・R2)1/2)/2)
なる関係を満たすように構成することにより、第1分割電極−共通電極間の実効的抵抗値を第2分割電極−共通電極間の実効的抵抗値と略等しくすることができ、有効部40における周辺部と中央部とで輝度の均一性を向上することが可能となる。
以上述べたように、この実施の形態によれば、前面基板と背面基板との間で放電が生じた場合でもその際の放電電流を十分に小さくすることができ、放電ダメージを抑制可能な画像表示装置を提供することができる。さらに、これによりアノード電圧を上げたり、前面基板と背面基板との間のギャップを小さくしたりすることが可能となるので、輝度や解像度などの表示特性が向上した画像表示装置を提供することができる。つまり、耐圧特性に優れ、高い表示性能及び信頼性を有した画像表示装置を提供することができる。
加えて、有効部内における分割電極と共通電極との間の実効的な抵抗値の差を低減することができ、有効部の全域において略均一な輝度の画像を表示することができる。したがって、輝度の均一性を損ねることなく放電によるダメージを大幅に低減することが可能となる。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
図1は、この発明の実施の形態に係る画像表示装置すなわちFEDの一例を概略的に示す斜視図である。 図2は、図1に示したFEDのA−A線に沿った断面構造を概略的に示す図である。 図3は、図1に示したFEDの前面基板の構造を概略的に示す平面図である。 図4は、図3に示した前面基板の構造を概略的に示す断面図である。 図5は、図3に示した前面基板における分割電極と共通電極とを接続する接続抵抗の形状例を示す図である。
符号の説明
10…真空外囲器、11…前面基板、12…背面基板、15…蛍光面、16(R、G、B)…蛍光体層、17…遮光層、18…電子放出素子、20…メタルバック層、30…分割電極、31…第1分割電極、32…第2分割電極、40…有効部、41…共通電極、43…接続抵抗、431…第1接続抵抗、432…第2接続抵抗

Claims (7)

  1. 少なくとも有効部に配置された蛍光体層及び遮光層を含む蛍光面と、前記蛍光面に重ねて設けられているとともに分割された複数の分割電極によって構成されたメタルバック層と、前記分割電極に電圧を供給するための共通電極と、前記分割電極と前記共通電極とを接続する接続抵抗と、を有する前面基板と、
    前記前面基板に対向して配置されているとともに、前記蛍光面に向けて電子を放出する電子放出素子が配置された背面基板と、を備えた画像表示装置であって、
    前記有効部の最外に配置された第1分割電極と前記共通電極との間の実効的な抵抗値は、前記有効部の中央部に位置する第2分割電極と前記共通電極との間の実効的な抵抗値と略等しいことを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記有効部に配置されたすべての分割電極と前記共通電極との間の実効的な抵抗値は、略等しいことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記第1分割電極と前記共通電極とを接続する第1接続抵抗の抵抗値は、前記第2分割電極と前記共通電極とを接続する第2接続抵抗の抵抗値とは異なることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  4. 前記第1接続抵抗は、前記第2接続抵抗と異なるサイズを有することを特徴とする請求項3に記載の画像表示装置。
  5. 前記第1接続抵抗は、前記第2接続抵抗と異なるパターンを有することを特徴とする請求項3に記載の画像表示装置。
  6. 前記第1接続抵抗は、前記第2接続抵抗と異なる材料によって形成されたことを特徴とする請求項3に記載の画像表示装置。
  7. 前記第1接続抵抗の抵抗値R2’は、前記第2接続抵抗の抵抗値をR2、隣接する分割電極間の抵抗値をR1としたとき、実質的に
    R2’=(R2・R)/(R2+R)
    (但し、R=(R1+(R1−4・R1・R2)1/2)/2)
    なる関係を満たすことを特徴とする請求項3に記載の画像表示装置。
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