JP2005293940A - 導光板及びそれを用いたバックライト - Google Patents
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Abstract
【課題】転写率が高く、かつ場所による転写率のバラツキが少ない上、輝度が高く、バックライトなどに好適に用いられる導光板及びそれを用いたバックライトを提供する。
【解決手段】脂環式構造を有する樹脂を含む成形材料を成形してなる、光入射面、光反射面及び光出射面を有する導光板において、光出射面に、底直径が1〜50μmであり、かつ高さが0.5〜30μmの凸部を複数個有する導光板、及び該導光板の光反射面に反射シートが積層され、光出射面に下向きプリズムシートと光拡散シートとが積層されてなるバックライトである。
【選択図】図1
【解決手段】脂環式構造を有する樹脂を含む成形材料を成形してなる、光入射面、光反射面及び光出射面を有する導光板において、光出射面に、底直径が1〜50μmであり、かつ高さが0.5〜30μmの凸部を複数個有する導光板、及び該導光板の光反射面に反射シートが積層され、光出射面に下向きプリズムシートと光拡散シートとが積層されてなるバックライトである。
【選択図】図1
Description
本発明は、導光板及びそれを用いたバックライトに関する。さらに詳しくは、本発明は、光出射面に凸状ドットパターンを有し、転写率が高く、かつ場所による転写率のバラツキが少ない上、輝度が高く、液晶表示装置のバックライトなどに好適に用いられる導光板、及び該導光板を備えてなるバックライトに関するものである。
パーソナルコンピュータ、薄型テレビジョン、カーナビゲーションシステムなどの表示画面に、液晶表示装置が広く用いられている。液晶表示装置は、液晶表示パネルとバックライトとを備えている。液晶表示装置のバックライトとしては、管状光源を導光板のエッジ部に設置するエッジライト型バックライトと、管状光源を光拡散板を介して表示画面の直下に設置する直下型バックライトが一般的に用いられている。エッジライト型バックライトは、透明なメタクリル樹脂などの成形品で作られた導光板のエッジ部の光入射面に、冷陰極管などの光源を配置する方式であり、薄型のバックライトを実現することができる。冷陰極管などの線状の光源から発せられる光を、均一な面状の光としてバックライトから効率的に出射させるために、導光板の反射面側には反射シートが積層され、出射面側には、下側プリズムシートと上側プリズムシートの2枚のプリズムシートがプリズムの方向が直交するように積層され、その上に光拡散シートが積層される場合が多い。導光板と下側プリズムシートの間に、さらに光拡散シートが積層される場合もある。
均一な面状の光を得るために、導光板の光反射面及び光出射面についても、梨地、プリズム面、突起又は窪みを有する面、ドット印刷面などのさまざまな形状が検討されている。例えば、輝線や暗線の出現を防止し、明るく均一な出射光を得ることのできる導光板として、光出射面又は光反射面に、半径5〜50μm、高さ若しくは深さ5〜50μm、曲率半径10〜100μmである円弧状凸型若しくは円弧状凹型、又は、最大投射長10〜100μm、高さ若しくは深さ5〜50μmである三角柱、四角柱及び円柱の凸型若しくは凹型である光制御部を有し、光出射面又は光反射面に、入射端面部に向かって稜線を斜めに切り取ったプリズム部を有する導光板が提案されている(特許文献1)。
しかしながら、前記特許文献1に記載されている導光板は、素材としてポリメタクリル酸メチルやポリカーボネートなどが用いられており、脂環式構造を有する樹脂は用いられていない。また、転写率が不十分であって、場所によるバラツキが大きく、かつ輝度が低いなどの問題があった。
特開2002−133930号公報(第5頁)
均一な面状の光を得るために、導光板の光反射面及び光出射面についても、梨地、プリズム面、突起又は窪みを有する面、ドット印刷面などのさまざまな形状が検討されている。例えば、輝線や暗線の出現を防止し、明るく均一な出射光を得ることのできる導光板として、光出射面又は光反射面に、半径5〜50μm、高さ若しくは深さ5〜50μm、曲率半径10〜100μmである円弧状凸型若しくは円弧状凹型、又は、最大投射長10〜100μm、高さ若しくは深さ5〜50μmである三角柱、四角柱及び円柱の凸型若しくは凹型である光制御部を有し、光出射面又は光反射面に、入射端面部に向かって稜線を斜めに切り取ったプリズム部を有する導光板が提案されている(特許文献1)。
しかしながら、前記特許文献1に記載されている導光板は、素材としてポリメタクリル酸メチルやポリカーボネートなどが用いられており、脂環式構造を有する樹脂は用いられていない。また、転写率が不十分であって、場所によるバラツキが大きく、かつ輝度が低いなどの問題があった。
本発明は、このような事情のもとで、光出射面に凸状ドットパターンを有し、転写率が高く、かつ場所による転写率のバラツキが少ない上、輝度が高く、液晶表示装置のバックライトなどに好適に用いられる導光板、及び該導光板を備えてなるバックライトを提供することを目的としてなされたものである。
本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、脂環式構造を有する樹脂を含む成形材料を成形してなる導光板において、光出射面に特定の形状を有する凸部を複数個設け、ドットパターンを形成することにより、その目的を達成し得ることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)脂環式構造を有する樹脂を含む成形材料を成形してなる、光入射面、光反射面及び光出射面を有する導光板において、光出射面に、底直径が1〜50μmであり、かつ高さが0.5〜30μmの凸部を複数個有することを特徴とする導光板、
(2)光出射面に有する凸部の底直径が、10〜50μmであり、かつ高さが5〜30μmである上記(1)項に記載の導光板、
(3)光出射面に有する凸部が曲面を有する上記(1)又は(2)項に記載の導光板、
(4)光出射面に有する凸部の形状が、半球状である上記(3)項に記載の導光板、
(5)光出射面に有する複数個の凸部の底面積の合計が、該光出射面の全面積の5〜50%である上記(1)ないし(4)項のいずれかに記載の導光板、
(6)光反射面が、表面の算術平均粗さRaが0.1μm以下の平面又はプリズム面である上記(1)ないし(5)項のいずれかに記載の導光板、及び
(7)上記(1)ないし(6)項のいずれかに記載の導光板の光反射面に反射シートが積層され、光出射面に下向きプリズムシートと光拡散シートとが積層されてなることを特徴とするバックライト、
を提供するものである。
すなわち、本発明は、
(1)脂環式構造を有する樹脂を含む成形材料を成形してなる、光入射面、光反射面及び光出射面を有する導光板において、光出射面に、底直径が1〜50μmであり、かつ高さが0.5〜30μmの凸部を複数個有することを特徴とする導光板、
(2)光出射面に有する凸部の底直径が、10〜50μmであり、かつ高さが5〜30μmである上記(1)項に記載の導光板、
(3)光出射面に有する凸部が曲面を有する上記(1)又は(2)項に記載の導光板、
(4)光出射面に有する凸部の形状が、半球状である上記(3)項に記載の導光板、
(5)光出射面に有する複数個の凸部の底面積の合計が、該光出射面の全面積の5〜50%である上記(1)ないし(4)項のいずれかに記載の導光板、
(6)光反射面が、表面の算術平均粗さRaが0.1μm以下の平面又はプリズム面である上記(1)ないし(5)項のいずれかに記載の導光板、及び
(7)上記(1)ないし(6)項のいずれかに記載の導光板の光反射面に反射シートが積層され、光出射面に下向きプリズムシートと光拡散シートとが積層されてなることを特徴とするバックライト、
を提供するものである。
本発明によれば、光出射面に凸状ドットパターンを有し、転写率が高く、かつ場所による転写率のバラツキが少ない上、輝度が高く、液晶表示装置のバックライトなどに好適に用いられる導光板、及び該導光板を備えてなるバックライトを提供することができる。
本発明の導光板は、脂環式構造を有する樹脂を含む成形材料を成形してなる、光入射面、光反射面及び光出射面を有する導光板において、光出射面に、底直径が1〜50μmであり、かつ高さが0.5〜30μmである凸部を複数個有する導光板である。
図1は、本発明の導光板の一態様の模式的斜視図である。本態様の導光板は、一側面が光入射面1であり、下面が光反射面2であり、上面が光出射面3である。光入射面と対向する側面は、光入射面よりも厚さが小さく、他の二つの側面4は台形となり、導光板全体はくさび形の形状をなしている。本態様の導光板は、光反射面が単位プリズムが密接して並んだプリズム面5であり、光出射面に、多数の半球状の凸部6を有する。
本発明において、光出射面に設けられる凸部は、底直径が1〜50μmであり、高さが0.5〜30μmである。該凸部の底直径及び高さが上記の範囲にあれば、良好な輝度を維持することができると共に、高い転写率が得られ、かつ場所による転写率のバラツキが少ない上、金型の製作が容易である。該凸部は、底直径が10〜50μmで、高さが5〜30μmの範囲にあるものが、より金型の製作が容易なために好ましく、特に底直径が15〜50μmで、高さが7〜30μmの範囲にあるものが好ましい。
なお、本発明における底直径とは、底部が円形の場合は円の直径を、長円形状の場合は長径を指す。また、底部が多角形状の場合は、各頂点が接するようにして作成された円の直径又は長円の長径を指す。
図1は、本発明の導光板の一態様の模式的斜視図である。本態様の導光板は、一側面が光入射面1であり、下面が光反射面2であり、上面が光出射面3である。光入射面と対向する側面は、光入射面よりも厚さが小さく、他の二つの側面4は台形となり、導光板全体はくさび形の形状をなしている。本態様の導光板は、光反射面が単位プリズムが密接して並んだプリズム面5であり、光出射面に、多数の半球状の凸部6を有する。
本発明において、光出射面に設けられる凸部は、底直径が1〜50μmであり、高さが0.5〜30μmである。該凸部の底直径及び高さが上記の範囲にあれば、良好な輝度を維持することができると共に、高い転写率が得られ、かつ場所による転写率のバラツキが少ない上、金型の製作が容易である。該凸部は、底直径が10〜50μmで、高さが5〜30μmの範囲にあるものが、より金型の製作が容易なために好ましく、特に底直径が15〜50μmで、高さが7〜30μmの範囲にあるものが好ましい。
なお、本発明における底直径とは、底部が円形の場合は円の直径を、長円形状の場合は長径を指す。また、底部が多角形状の場合は、各頂点が接するようにして作成された円の直径又は長円の長径を指す。
本発明において、光出射面に設ける凸部の形状に特に制限はなく、本発明に係る成形材料の成形により形成し得る形状である限り、任意の形状とすることができる。本発明の導光板の製造方法は特に限定されないが、射出成形が好適に用いられる。図2は、凸部の形状を例示する断面図及び平面図である。本図において、(1)は半球状凸部であり、(2)は半球より小さい部分球面を有する凸部であり、(3)は半球より大きい部分球面を有する凸部である。(3)のような形状の凸部であっても、弾性限界内の変形によって型抜きが可能である限り、用いることができる。(4)は半回転楕円体状凸部であり、(5)は直円錐状凸部であり、(6)は正三角錐状凸部であり、(7)は正四角錐状凸部であり、(8)は正四角柱状凸部であり、(9)は正四角錐台状凸部である。
本発明の導光板においては、光出射面の凸部の底面積の合計が、光出射面の全面積の5〜50%であることが好ましい。該凸部の底面積の合計が上記の範囲にあれば、十分に高い輝度が得られる。この凸部の底面積の合計は、10〜30%であることがより好ましい。
また、凸部の配列に特に制限はなく、種々の形態をとることができる。例えば正方格子や千鳥格子などが挙げられる。一方、凸部の密度についても特に制限はないが、光入射面側が低く、光入射面と対向する側面側が高いことが好ましい。さらに、凸部を連続的に変化させるだけでなく、導光板の領域を二つ以上の複数の領域に分割して、それぞれに最適な密度をつけることも行われる。
本発明の導光板においては、光反射面が、表面の算術平均粗さRaが0.1μm以下の平面又はプリズム面であることが好ましく、表面の算術平均粗さRaが0.05μm以下の平面又はプリズム面であることがより好ましい。該Raが0.1μm以下であれば、良好な輝度を得ることができる。プリズム面の形状に特に制限はなく、例えば、底面の幅1〜100μm、頂角30〜100度の単位プリズムを密接して並べた形状とすることができる。また、単位プリズムの方向にも特に制限はなく、例えば、光入射面と略垂直な方向とすることができ、あるいは、光入射面と平行な方向とすることもできる。
本発明の導光板の短手方向の長さは、特に限定されないが、好ましくは100mm以上、さらに好ましくは150mm以上、特に好ましくは200mm以上である。大型の導光板ほど光路長が長くなり、輝度を向上させることが一般に難かしいので、本発明の輝度向上効果が大きな役割を果たすからである。
本発明の導光板においては、光出射面の凸部の底面積の合計が、光出射面の全面積の5〜50%であることが好ましい。該凸部の底面積の合計が上記の範囲にあれば、十分に高い輝度が得られる。この凸部の底面積の合計は、10〜30%であることがより好ましい。
また、凸部の配列に特に制限はなく、種々の形態をとることができる。例えば正方格子や千鳥格子などが挙げられる。一方、凸部の密度についても特に制限はないが、光入射面側が低く、光入射面と対向する側面側が高いことが好ましい。さらに、凸部を連続的に変化させるだけでなく、導光板の領域を二つ以上の複数の領域に分割して、それぞれに最適な密度をつけることも行われる。
本発明の導光板においては、光反射面が、表面の算術平均粗さRaが0.1μm以下の平面又はプリズム面であることが好ましく、表面の算術平均粗さRaが0.05μm以下の平面又はプリズム面であることがより好ましい。該Raが0.1μm以下であれば、良好な輝度を得ることができる。プリズム面の形状に特に制限はなく、例えば、底面の幅1〜100μm、頂角30〜100度の単位プリズムを密接して並べた形状とすることができる。また、単位プリズムの方向にも特に制限はなく、例えば、光入射面と略垂直な方向とすることができ、あるいは、光入射面と平行な方向とすることもできる。
本発明の導光板の短手方向の長さは、特に限定されないが、好ましくは100mm以上、さらに好ましくは150mm以上、特に好ましくは200mm以上である。大型の導光板ほど光路長が長くなり、輝度を向上させることが一般に難かしいので、本発明の輝度向上効果が大きな役割を果たすからである。
本発明の導光板においては、成形材料として、脂環式構造を有する樹脂を含む材料が用いられる。脂環式構造を有する樹脂は、透明性に優れると共に、溶融樹脂の流動性が良好であるので、低い射出圧力で金型のキャビティを充填することができ、吸湿性が極めて低いので、寸法安定性に優れ、導光板に反りを生ずることがなく、比重が小さいので導光板を軽量化することができる。また、脂環式構造を有する樹脂は、ウエルドラインが発生しにくい。さらに、溶融樹脂は、温度による粘度変化率が小さいので、形成される導光板は、場所による転写率のバラツキが小さい。
脂環式構造を有する樹脂としては、主鎖又は側鎖に脂環式構造を有する重合体樹脂を挙げることができる。主鎖に脂環式構造を有する重合体樹脂は、機械的強度と耐熱性が良好なので、特に好適に用いることができる。脂環式構造は、飽和環状炭化水素構造であることが好ましく、その炭素数は、4〜30であることが好ましく、5〜20であることがより好ましく、5〜15であることがさらに好ましい。脂環式構造を有する重合体樹脂中の脂環式構造を有する繰り返し単位の割合は、50重量%以上であることが好ましく、70重量%以上であることがより好ましく、90重量%以上であることがさらに好ましい。
脂環式構造を有する樹脂としては、例えば、ノルボルネン系単量体の開環重合体若しくは開環共重合体又はそれらの水素添加物、ノルボルネン系単量体の付加重合体若しくは付加共重合体又はそれらの水素添加物、単環の環状オレフィン系単量体の重合体又はその水素添加物、環状共役ジエン系単量体の重合体又はその水素添加物、ビニル脂環式炭化水素系単量体の重合体若しくは共重合体又はそれらの水素添加物、ビニル芳香族炭化水素系単量体の重合体又は共重合体の芳香環を含む不飽和結合部分の水素添加物などを挙げることができる。これらの中で、ノルボルネン系単量体の重合体の水素添加物及びビニル芳香族炭化水素系単量体の重合体の芳香環を含む不飽和結合部分の水素添加物は、機械的強度と耐熱性に優れるので、特に好適に用いることができる。
脂環式構造を有する樹脂としては、主鎖又は側鎖に脂環式構造を有する重合体樹脂を挙げることができる。主鎖に脂環式構造を有する重合体樹脂は、機械的強度と耐熱性が良好なので、特に好適に用いることができる。脂環式構造は、飽和環状炭化水素構造であることが好ましく、その炭素数は、4〜30であることが好ましく、5〜20であることがより好ましく、5〜15であることがさらに好ましい。脂環式構造を有する重合体樹脂中の脂環式構造を有する繰り返し単位の割合は、50重量%以上であることが好ましく、70重量%以上であることがより好ましく、90重量%以上であることがさらに好ましい。
脂環式構造を有する樹脂としては、例えば、ノルボルネン系単量体の開環重合体若しくは開環共重合体又はそれらの水素添加物、ノルボルネン系単量体の付加重合体若しくは付加共重合体又はそれらの水素添加物、単環の環状オレフィン系単量体の重合体又はその水素添加物、環状共役ジエン系単量体の重合体又はその水素添加物、ビニル脂環式炭化水素系単量体の重合体若しくは共重合体又はそれらの水素添加物、ビニル芳香族炭化水素系単量体の重合体又は共重合体の芳香環を含む不飽和結合部分の水素添加物などを挙げることができる。これらの中で、ノルボルネン系単量体の重合体の水素添加物及びビニル芳香族炭化水素系単量体の重合体の芳香環を含む不飽和結合部分の水素添加物は、機械的強度と耐熱性に優れるので、特に好適に用いることができる。
本発明において用いる成形材料には、成形時における酸化劣化や熱劣化を防止するために、酸化防止剤を添加することができる。また、成形品の耐光性などを向上させるために、耐光安定剤を添加することができる。
酸化防止剤としては、例えば、フェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤などを挙げることができる。これらの酸化防止剤は、1種を単独で用いることができ、あるいは、2種以上を組みあわせて用いることができる。これらの中で、フェノール系酸化防止剤、特にアルキル置換酸化防止剤を好適に用いることができる。酸化防止剤の添加量は、樹脂成分100重量部に対して、0.01〜2重量部であることが好ましく、0.02〜1重量部であることがより好ましい。
耐光安定剤としては、例えば、ヒンダードアミン系耐光安定剤(HALS)、ベンゾエート系耐光安定剤などを挙げることができる。これらの耐光安定剤は、1種を単独で用いることができ、あるいは、2種以上を組み合わせて用いることもできる。これらの中で、ヒンダードアミン系耐光安定剤を特に好適に用いることができる。耐光安定剤の添加量は、樹脂成分100重量部に対して、0.01〜2重量部であることが好ましく、0.02〜1重量部であることがより好ましく、0.05〜0.5重量部であることがさらに好ましい。
該成形材料には、必要に応じて、さらに他の添加剤を添加することができる。他の添加剤としては、例えば、熱安定剤、紫外線吸収剤、近赤外線吸収剤などの安定剤;滑剤、可塑剤などの樹脂改質剤;染料、顔料などの着色剤;帯電防止剤、光拡散剤などを挙げることができる。
酸化防止剤としては、例えば、フェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤などを挙げることができる。これらの酸化防止剤は、1種を単独で用いることができ、あるいは、2種以上を組みあわせて用いることができる。これらの中で、フェノール系酸化防止剤、特にアルキル置換酸化防止剤を好適に用いることができる。酸化防止剤の添加量は、樹脂成分100重量部に対して、0.01〜2重量部であることが好ましく、0.02〜1重量部であることがより好ましい。
耐光安定剤としては、例えば、ヒンダードアミン系耐光安定剤(HALS)、ベンゾエート系耐光安定剤などを挙げることができる。これらの耐光安定剤は、1種を単独で用いることができ、あるいは、2種以上を組み合わせて用いることもできる。これらの中で、ヒンダードアミン系耐光安定剤を特に好適に用いることができる。耐光安定剤の添加量は、樹脂成分100重量部に対して、0.01〜2重量部であることが好ましく、0.02〜1重量部であることがより好ましく、0.05〜0.5重量部であることがさらに好ましい。
該成形材料には、必要に応じて、さらに他の添加剤を添加することができる。他の添加剤としては、例えば、熱安定剤、紫外線吸収剤、近赤外線吸収剤などの安定剤;滑剤、可塑剤などの樹脂改質剤;染料、顔料などの着色剤;帯電防止剤、光拡散剤などを挙げることができる。
本発明のバックライトは、本発明の導光板の光反射面に反射シートが積層され、光出射面に下向きプリズムシートと光拡散シートとが積層されてなるバックライトである。図3は、本発明のバックライトの一態様の説明図である。本態様のバックライトは、導光板7の光入射面に冷陰極管8が取り付けられ、冷陰極管が反射板9で覆われている。導光板の光反射面に反射シート10が積層され、光出射面に下向きプリズムシート11と光拡散シート12がこの順に積載されている。導光板の光反射面がプリズム面であるときは、光反射面の単位プリズムの方向と、下向きプリズムシートの単位プリズムの方向が、平行でないことが好ましい。本発明の導光板は、光出射面から出射する光の輝度が高く、高品質の画像表示を得ることができる。
本発明に用いる反射シートとしては、例えば、白色顔料を含む塗料を塗布した樹脂シート、白色顔料を練り込んだ樹脂シートなどを挙げることができる。白色顔料としては、例えば、鉛白、亜鉛華、酸化チタン、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸鉛、リトポン、硫化亜鉛、チタン酸鉛、酸化ジルコニウム、バライト、炭酸バリウム、白亜、炭酸カルシウム、石膏、炭酸マグネシウム、アルミナ、クレー、滑石粉、珪藻土などを挙げることができる。シートを構成する樹脂としては、例えば、ABS樹脂、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、ポリエーテルスルホン、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミドなどを挙げることができる。
本発明に用いるプリズムシートとしては、例えば、透明基材シートの一方の面に、三角柱状、蒲鉾状、波状、台形状などの単位プリズムや、凹レンズ状、凸レンズ状などの単位レンズを形成し、他方の面が平面であるシートなどを挙げることができる。単位プリズム又は単位レンズの繰り返しピッチは、1〜100μmであることが好ましい。単位プリズムが三角柱状であるとき、その頂角は、30〜100度であることが好ましい。透明基材シートを構成する材料は、屈折率が1.4〜1.6であることが好ましい。このような材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル樹脂、ボリメタクリル酸メチルなどのアクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリメチルペンテン、ジシクロペンタジエン、テトラシクロドデセンなどのノモルボルネン系単量体からなる樹脂、ポリエステルアクリレート、ウレタンアクリレートエポキシアクリレートなどからなる電離放射線硬化性樹脂、これらのカルボン酸変性物、ガラス、透明セラミックスなどを挙げることができる。
本発明に用いる光拡散シートとしては、例えば、アクリル樹脂やガラスなどのビーズを、アクリル樹脂、ポリウレタンなどの合成樹脂バインダーに分散した分散液を、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネートなどの基材フィルムに塗工した光拡散シートや、合成樹脂製のシートの成形時に、エンボス加工を施すことにより、表面に凹凸を形成した光拡散シートなどを挙げることができる。
なお、本発明の導光板は、特開平11−288611号公報に記載されている広発光エリアを確保したタンデム型面光源装置の導光板ユニットとしても使用することができる。
本発明に用いる反射シートとしては、例えば、白色顔料を含む塗料を塗布した樹脂シート、白色顔料を練り込んだ樹脂シートなどを挙げることができる。白色顔料としては、例えば、鉛白、亜鉛華、酸化チタン、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸鉛、リトポン、硫化亜鉛、チタン酸鉛、酸化ジルコニウム、バライト、炭酸バリウム、白亜、炭酸カルシウム、石膏、炭酸マグネシウム、アルミナ、クレー、滑石粉、珪藻土などを挙げることができる。シートを構成する樹脂としては、例えば、ABS樹脂、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、ポリエーテルスルホン、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミドなどを挙げることができる。
本発明に用いるプリズムシートとしては、例えば、透明基材シートの一方の面に、三角柱状、蒲鉾状、波状、台形状などの単位プリズムや、凹レンズ状、凸レンズ状などの単位レンズを形成し、他方の面が平面であるシートなどを挙げることができる。単位プリズム又は単位レンズの繰り返しピッチは、1〜100μmであることが好ましい。単位プリズムが三角柱状であるとき、その頂角は、30〜100度であることが好ましい。透明基材シートを構成する材料は、屈折率が1.4〜1.6であることが好ましい。このような材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル樹脂、ボリメタクリル酸メチルなどのアクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリメチルペンテン、ジシクロペンタジエン、テトラシクロドデセンなどのノモルボルネン系単量体からなる樹脂、ポリエステルアクリレート、ウレタンアクリレートエポキシアクリレートなどからなる電離放射線硬化性樹脂、これらのカルボン酸変性物、ガラス、透明セラミックスなどを挙げることができる。
本発明に用いる光拡散シートとしては、例えば、アクリル樹脂やガラスなどのビーズを、アクリル樹脂、ポリウレタンなどの合成樹脂バインダーに分散した分散液を、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネートなどの基材フィルムに塗工した光拡散シートや、合成樹脂製のシートの成形時に、エンボス加工を施すことにより、表面に凹凸を形成した光拡散シートなどを挙げることができる。
なお、本発明の導光板は、特開平11−288611号公報に記載されている広発光エリアを確保したタンデム型面光源装置の導光板ユニットとしても使用することができる。
以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限定されるものではない。
なお、導光板の転写率は下記の方法で求めた。
<導光板の転写率>
導光板のドット高さh1を超深度顕微鏡[(株)キーエンス製「VK−9500]にて測定し、金型のドット部分の深さh0との比から、次式により求めた。
転写率(%)=(h1/h0)×100
実施例1
脂環式構造を有する樹脂[日本ゼオン(株)、ゼオノア1060R]を用いて、15インチ型導光板を、射出成形により作製した。
導光板の寸法は、縦230mm、横306mmであって、横306mm側の光入射面となる側面の厚さ2.0mm、光入射面と対向する側面の厚さ0.6mmであり、他の2側面は台形である。
金型は、光入射面側にファンゲートを設け、光反射面は、光入射面と略垂直方向に、底面の幅30μm、高さ15μm、頂角90度の単位プリズムが密接して存在するプリズム面とし、その表面の算術平均粗さRaは0.01μmとした。光出射面には、直径6μm、高さ3μm、底面積28.3μm2の半球状の凸部を、底面積の合計が11,300mm2、すなわち光出射面の全表面積の16%になるように分散配置した。
なお、半球状凸部は、正方格子配列とし、密度が光入射面側が低く、光入射面と対向する側面側が高くなるように配置した。すなわち、光出射面を、光入射面に平行に10等分に分割し、光入射面に接する領域に、その領域に占める半球状凸部の底面積の合計割合が10.66%になるように、正方格子配列の半球状凸部を設けると共に、光入射面と対向する側面に接する領域に、その領域に占める半球状凸部の底面積の合計割合が21.33%になるように、正方格子配列の半球状凸部を設け、その他の領域の正方格子配列の半球状凸部の密度を直線的に変化させた。
射出成形機[(株)日本製鋼所、J350ELIII460HA、型締力3,440kN]を用い、溶融樹脂温度275℃、金型温度80℃、射出1秒、射出後50MPaの保圧を7秒加え、その後冷却27秒、取り出し5秒、合計40秒の成形サイクルで、導光板を射出成形した。この導光板の転写率は95%であった。
次いで、得られた導光板の光反射面に反射シート[東レ(株)、E60L]を積層し、光出射面に下向きプリズムシート[三菱レイヨン(株)、D117TF]と拡散シート[(株)ツジデン、D117TF]を積層し、光入射面に冷陰極蛍光ランプ[ハリソン東芝ライティング(株)、MBVM16J]を取り付け、冷陰極蛍光ランプを内面が白色の反射板で覆ってバックライトを作製した。
冷陰極蛍光ランプに点灯して1時間後に、表示画面の輝度を二次元色分布測定装置[ミノルタ(株)、CA−1500W]を用いて測定した。平均輝度は、2,850cd/m2であった。結果を第1表に示す。
実施例2
脂環式構造を有する樹脂[日本ゼオン(株)、ゼオノア1060R]を用いて、15インチ型導光板を、射出成形により作製した。
光出射面に、直径10μm、高さ5μm、底面積78.5μm2の半球状の凸部を、底面積の合計が11,300mm2、すなわち光出射面の全表面積の16%になるように分散配置した以外は、実施例1と同様にして、導光板を射出成形し、転写率を求めると共に、バックライトを作製して評価を行った。なお、半球状凸部の配列は、正方格子配列で、その密度も実施例1と同様であった。
平均輝度は、2,840cd/m2、転写率は96%であった。結果を第1表に示す。
実施例3
脂環式構造を有する樹脂[日本ゼオン(株)、ゼオノア1060R]を用いて、15インチ型導光板を、射出成形により作製した。
光出射面に、直径30μm、高さ15μm、底面積706.5μm2の半球状の凸部を、底面積の合計が11,300mm2、すなわち光出射面の全表面積の16%になるように分散配置した以外は、実施例1と同様にして、導光板を射出成形し、転写率を求めると共に、バックライトを作製して評価を行った。なお、半球状凸部の配列は、正方格子配列で、その密度も実施例1と同様であった。
平均輝度は、2,770cd/m2、転写率は97%であった。結果を第1表に示す。
実施例4
脂環式構造を有する樹脂[日本ゼオン(株)、ゼオノア1060R]を用いて、15インチ型導光板を、射出成形により作製した。
光出射面に、直径30μm、高さ15μm、底面積706.5μm2の半球状の凸部を、底面積の合計が31,400mm2、すなわち光出射面の全表面積の45%になるように分散配置した以外は、実施例1と同様にして、導光板を射出成形し、転写率を求めると共に、バックライトを作製して評価を行った。
なお、半球状凸部は、正方格子配列とし、密度が光入射面側が低く、光入射面と対向する側面側が高くなるように配置した。すなわち、光出射面を、光入射面に平行に10等分に分割し、光入射面に接する領域に、その領域に占める半球状凸部の底面積の合計割合が40.00%になるように、正方格子配列の半球状凸部を設けると共に、光入射面と対向する側面に接する領域に、その領域に占める半球状凸部の底面積の合計割合が50.00%になるように、正方格子配列の半球状凸部を設け、その他の領域の正方格子配列の半球状凸部の密度を直線的に変化させた。
平均輝度は、2,640cd/m2、転写率は97%であった。結果を第1表に示す。
比較例1
メタクリル樹脂[旭化成(株)、デルペット70NHX]を用いて、15インチ型導光板を、射出成形により作製した。
光出射面に、直径6μm、高さ3μm、底面積28.3μm2の半球状の凸部を、底面積の合計が11,300mm2、すなわち光出射面の全表面積の16%になるように分散配置した金型を用いた以外は、実施例1と同様にして、導光板を射出成形し、転写率を求めると共に、バックライトを作製して評価を行った。なお、半球状凸部の配列は、正方格子配列で、その密度も実施例1と同様であった。
平均輝度は、2,480cd/m2、転写率は86%であった。結果を第1表に示す。
比較例2
メタクリル樹脂[旭化成(株)、デルペット70NHX]を用いて、15インチ型導光板を、射出成形により作製した。
光出射面に、直径10μm、高さ5μm、底面積78.5μm2の半球状の凸部を、底面積の合計が11,300mm2、すなわち光出射面の全表面積の16%になるように分散配置した金型を用いた以外は、実施例1と同様にして、導光板を射出成形し、転写率を求めると共に、バックライトを作製して評価を行った。なお、半球状凸部の配列は、正方格子配列で、その密度も実施例1と同様であった。
平均輝度は、2,390cd/m2、転写率は87%であった。結果を第1表に示す。
なお、導光板の転写率は下記の方法で求めた。
<導光板の転写率>
導光板のドット高さh1を超深度顕微鏡[(株)キーエンス製「VK−9500]にて測定し、金型のドット部分の深さh0との比から、次式により求めた。
転写率(%)=(h1/h0)×100
実施例1
脂環式構造を有する樹脂[日本ゼオン(株)、ゼオノア1060R]を用いて、15インチ型導光板を、射出成形により作製した。
導光板の寸法は、縦230mm、横306mmであって、横306mm側の光入射面となる側面の厚さ2.0mm、光入射面と対向する側面の厚さ0.6mmであり、他の2側面は台形である。
金型は、光入射面側にファンゲートを設け、光反射面は、光入射面と略垂直方向に、底面の幅30μm、高さ15μm、頂角90度の単位プリズムが密接して存在するプリズム面とし、その表面の算術平均粗さRaは0.01μmとした。光出射面には、直径6μm、高さ3μm、底面積28.3μm2の半球状の凸部を、底面積の合計が11,300mm2、すなわち光出射面の全表面積の16%になるように分散配置した。
なお、半球状凸部は、正方格子配列とし、密度が光入射面側が低く、光入射面と対向する側面側が高くなるように配置した。すなわち、光出射面を、光入射面に平行に10等分に分割し、光入射面に接する領域に、その領域に占める半球状凸部の底面積の合計割合が10.66%になるように、正方格子配列の半球状凸部を設けると共に、光入射面と対向する側面に接する領域に、その領域に占める半球状凸部の底面積の合計割合が21.33%になるように、正方格子配列の半球状凸部を設け、その他の領域の正方格子配列の半球状凸部の密度を直線的に変化させた。
射出成形機[(株)日本製鋼所、J350ELIII460HA、型締力3,440kN]を用い、溶融樹脂温度275℃、金型温度80℃、射出1秒、射出後50MPaの保圧を7秒加え、その後冷却27秒、取り出し5秒、合計40秒の成形サイクルで、導光板を射出成形した。この導光板の転写率は95%であった。
次いで、得られた導光板の光反射面に反射シート[東レ(株)、E60L]を積層し、光出射面に下向きプリズムシート[三菱レイヨン(株)、D117TF]と拡散シート[(株)ツジデン、D117TF]を積層し、光入射面に冷陰極蛍光ランプ[ハリソン東芝ライティング(株)、MBVM16J]を取り付け、冷陰極蛍光ランプを内面が白色の反射板で覆ってバックライトを作製した。
冷陰極蛍光ランプに点灯して1時間後に、表示画面の輝度を二次元色分布測定装置[ミノルタ(株)、CA−1500W]を用いて測定した。平均輝度は、2,850cd/m2であった。結果を第1表に示す。
実施例2
脂環式構造を有する樹脂[日本ゼオン(株)、ゼオノア1060R]を用いて、15インチ型導光板を、射出成形により作製した。
光出射面に、直径10μm、高さ5μm、底面積78.5μm2の半球状の凸部を、底面積の合計が11,300mm2、すなわち光出射面の全表面積の16%になるように分散配置した以外は、実施例1と同様にして、導光板を射出成形し、転写率を求めると共に、バックライトを作製して評価を行った。なお、半球状凸部の配列は、正方格子配列で、その密度も実施例1と同様であった。
平均輝度は、2,840cd/m2、転写率は96%であった。結果を第1表に示す。
実施例3
脂環式構造を有する樹脂[日本ゼオン(株)、ゼオノア1060R]を用いて、15インチ型導光板を、射出成形により作製した。
光出射面に、直径30μm、高さ15μm、底面積706.5μm2の半球状の凸部を、底面積の合計が11,300mm2、すなわち光出射面の全表面積の16%になるように分散配置した以外は、実施例1と同様にして、導光板を射出成形し、転写率を求めると共に、バックライトを作製して評価を行った。なお、半球状凸部の配列は、正方格子配列で、その密度も実施例1と同様であった。
平均輝度は、2,770cd/m2、転写率は97%であった。結果を第1表に示す。
実施例4
脂環式構造を有する樹脂[日本ゼオン(株)、ゼオノア1060R]を用いて、15インチ型導光板を、射出成形により作製した。
光出射面に、直径30μm、高さ15μm、底面積706.5μm2の半球状の凸部を、底面積の合計が31,400mm2、すなわち光出射面の全表面積の45%になるように分散配置した以外は、実施例1と同様にして、導光板を射出成形し、転写率を求めると共に、バックライトを作製して評価を行った。
なお、半球状凸部は、正方格子配列とし、密度が光入射面側が低く、光入射面と対向する側面側が高くなるように配置した。すなわち、光出射面を、光入射面に平行に10等分に分割し、光入射面に接する領域に、その領域に占める半球状凸部の底面積の合計割合が40.00%になるように、正方格子配列の半球状凸部を設けると共に、光入射面と対向する側面に接する領域に、その領域に占める半球状凸部の底面積の合計割合が50.00%になるように、正方格子配列の半球状凸部を設け、その他の領域の正方格子配列の半球状凸部の密度を直線的に変化させた。
平均輝度は、2,640cd/m2、転写率は97%であった。結果を第1表に示す。
比較例1
メタクリル樹脂[旭化成(株)、デルペット70NHX]を用いて、15インチ型導光板を、射出成形により作製した。
光出射面に、直径6μm、高さ3μm、底面積28.3μm2の半球状の凸部を、底面積の合計が11,300mm2、すなわち光出射面の全表面積の16%になるように分散配置した金型を用いた以外は、実施例1と同様にして、導光板を射出成形し、転写率を求めると共に、バックライトを作製して評価を行った。なお、半球状凸部の配列は、正方格子配列で、その密度も実施例1と同様であった。
平均輝度は、2,480cd/m2、転写率は86%であった。結果を第1表に示す。
比較例2
メタクリル樹脂[旭化成(株)、デルペット70NHX]を用いて、15インチ型導光板を、射出成形により作製した。
光出射面に、直径10μm、高さ5μm、底面積78.5μm2の半球状の凸部を、底面積の合計が11,300mm2、すなわち光出射面の全表面積の16%になるように分散配置した金型を用いた以外は、実施例1と同様にして、導光板を射出成形し、転写率を求めると共に、バックライトを作製して評価を行った。なお、半球状凸部の配列は、正方格子配列で、その密度も実施例1と同様であった。
平均輝度は、2,390cd/m2、転写率は87%であった。結果を第1表に示す。
比較例3
メタクリル樹脂[旭化成(株)、デルペット70NHX]を用いて、15インチ型導光板を、射出成形により作製した。
光出射面に、直径30μm、高さ15μm、底面積706.5μm2の半球状の凸部を、底面積の合計が31,400mm2、すなわち光出射面の全表面積の45%になるように分散配置した金型を用いた以外は、実施例1と同様にして、導光板を射出成形し、転写率を求めると共に、バックライトを作製して評価を行った。なお、半球状凸部の配列は、正方格子配列で、その密度は実施例4と同様であった。
平均輝度は、2,320cd/m2、転写率は89%であった。結果を第1表に示す。
実施例5
脂環式構造を有する樹脂[日本ゼオン(株)、ゼオノア1060R]を用いて、15インチ型導光板を、射出成形により作製した。
光出射面に、底面の直径6μm、高さ3μm、底面積28.3μm2の直円錐状の凸部を、底面積の合計が11,300mm2、すなわち光出射面の全表面積の16%になるように分散配置した金型を用いた以外は、実施例1と同様にして、導光板を射出成形し、転写率を求めると共に、バックライトを作製して評価を行った。なお、半球状凸部の配列は、正方格子配列で、その密度は実施例1と同様であった。
平均輝度は、2,610cd/m2、転写率は97%であった。結果を第1表に示す。
比較例4
メタクリル樹脂[旭化成(株)、デルペット70NHX]を用いて、15インチ型導光板を、射出成形により作製した。
光出射面に、底面の直径6μm、高さ3μm、底面積28.3μm2の直円錐状の凸部を、底面積の合計が11,300mm2、すなわち光出射面の全表面積の16%になるように分散配置した金型を用いた以外は、実施例1と同様にして、導光板を射出成形し、転写率を求めると共に、バックライトを作製して評価を行った。なお、半球状凸部の配列は、正方格子配列で、その密度は実施例1と同様であった。
平均輝度は、2,450cd/m2、転写率は86%であった。結果を第1表に示す。
メタクリル樹脂[旭化成(株)、デルペット70NHX]を用いて、15インチ型導光板を、射出成形により作製した。
光出射面に、直径30μm、高さ15μm、底面積706.5μm2の半球状の凸部を、底面積の合計が31,400mm2、すなわち光出射面の全表面積の45%になるように分散配置した金型を用いた以外は、実施例1と同様にして、導光板を射出成形し、転写率を求めると共に、バックライトを作製して評価を行った。なお、半球状凸部の配列は、正方格子配列で、その密度は実施例4と同様であった。
平均輝度は、2,320cd/m2、転写率は89%であった。結果を第1表に示す。
実施例5
脂環式構造を有する樹脂[日本ゼオン(株)、ゼオノア1060R]を用いて、15インチ型導光板を、射出成形により作製した。
光出射面に、底面の直径6μm、高さ3μm、底面積28.3μm2の直円錐状の凸部を、底面積の合計が11,300mm2、すなわち光出射面の全表面積の16%になるように分散配置した金型を用いた以外は、実施例1と同様にして、導光板を射出成形し、転写率を求めると共に、バックライトを作製して評価を行った。なお、半球状凸部の配列は、正方格子配列で、その密度は実施例1と同様であった。
平均輝度は、2,610cd/m2、転写率は97%であった。結果を第1表に示す。
比較例4
メタクリル樹脂[旭化成(株)、デルペット70NHX]を用いて、15インチ型導光板を、射出成形により作製した。
光出射面に、底面の直径6μm、高さ3μm、底面積28.3μm2の直円錐状の凸部を、底面積の合計が11,300mm2、すなわち光出射面の全表面積の16%になるように分散配置した金型を用いた以外は、実施例1と同様にして、導光板を射出成形し、転写率を求めると共に、バックライトを作製して評価を行った。なお、半球状凸部の配列は、正方格子配列で、その密度は実施例1と同様であった。
平均輝度は、2,450cd/m2、転写率は86%であった。結果を第1表に示す。
第1表から明らかなように、脂環式構造を有する樹脂を用いて得られた本発明の導光板(実施例1〜5)は、メタクリル樹脂を用いて得られた導光板(比較例1〜4)に比べて、転写率が良好で、平均輝度が高い。
本発明の導光板は、転写率が高く、かつ場所による転写率のバラツキが少ない上、輝度が高いバックライトを構成することができ、液晶表示装置において、高品質の画像表示を得ることができる。
1 光入射面
2 光反射面
3 光出射面
4 側面
5 プリズム面
6 半球状の凸部
7 導光板
8 冷陰極管
9 反射板
10 反射シート
11 プリズムシート
12 光拡散シート
2 光反射面
3 光出射面
4 側面
5 プリズム面
6 半球状の凸部
7 導光板
8 冷陰極管
9 反射板
10 反射シート
11 プリズムシート
12 光拡散シート
Claims (7)
- 脂環式構造を有する樹脂を含む成形材料を成形してなる、光入射面、光反射面及び光出射面を有する導光板において、光出射面に、底直径が1〜50μmであり、かつ高さが0.5〜30μmの凸部を複数個有することを特徴とする導光板。
- 光出射面に有する凸部の底直径が、10〜50μmであり、かつ高さが5〜30μmである請求項1に記載の導光板。
- 光出射面に有する凸部が曲面を有する請求項1又は2に記載の導光板。
- 光出射面に有する凸部の形状が、半球状である請求項3に記載の導光板。
- 光出射面に有する複数個の凸部の底面積の合計が、該光出射面の全面積の5〜50%である請求項1ないし4のいずれかに記載の導光板。
- 光反射面が、表面の算術平均粗さRaが0.1μm以下の平面又はプリズム面である請求項1ないし5のいずれかに記載の導光板。
- 請求項1ないし6のいずれかに記載の導光板の光反射面に反射シートが積層され、光出射面に下向きプリズムシートと光拡散シートとが積層されてなることを特徴とするバックライト。
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090512 |
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A521 | Written amendment |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100309 |