JP2005292968A - 警報器の取付け構造 - Google Patents

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龍雄 藤本
Toshiyuki Doi
敏行 土井
Kazunari Yamamoto
和成 山本
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一賀 本多
Sadataka Yuji
定隆 湯地
Hayato Tsurumi
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Abstract

【課題】警報器を、監視領域における所定の取付け面に容易かつ確実に取付けること。
【解決手段】監視領域における異常発生を検出して警報を行う警報器1を、当該監視領域における壁面33に取付けるための取付け構造であって、警報器1の筐体2に設けられ、釘32を挿通させるための取付け穴31を有する取付け部30を備える。また、この取付け穴31を、第1の取付け穴と第2の取付け穴とから形成し、これら第1の取付け穴と第2の取付け穴とを、相互に略隣接するように配置すると共に、壁面33に対して略平行な面内において非完全重合状に配置する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、警報器の取付け構造に関するものであり、特に、監視領域における所定の取付け面に取付けて使用される警報器の取付け構造に関する。
従来から、監視領域に設置され、この監視領域で発生した各種の異常を検出して警報を発する警報器が広く利用されている。例えば、一般ビル、地下街、オフィス、あるいは、一般住宅において、ガスを検出してガス漏れ警報を発するガス警報器や、煙を検出して火災警報を発する火災警報器が利用されている。
このような警報器は、一般住宅等の天井面や壁面に取付けて使用される。具体的には、警報器の筐体やその裏面に設けた取付け金具に、ネジを挿通するためのネジ孔を設け、このネジ孔にネジを挿通させて天井面や壁面にネジ込むことによって、警報器を天井面や壁面に取付けていた(例えば、特許文献1〜特許文献5参照)。
特開平10−188175号公報 特開平10−172080号公報 特開平10−172079号公報 特開平10−124774号公報 特開平10−105854号公報
しかしながら、上述のような従来の警報器の取付け構造では、一般住宅等に取付けることが困難な場合があった。すなわち、昨今の住宅事情において、特に賃貸住宅においては、壁面へのネジ打ちが賃貸契約等によって厳しく制限されており、警報器を設置することが制約されていた。また、契約等の問題がない場合であっても、壁面や天井の下地材に石膏ボード(プラスターボード)が使用されている場合、通常の長さのネジを打ち込んだのでは、石膏ボードが脆いためにネジが利かず、警報器を設置することが物理的に困難であった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、警報器を、監視領域における所定の取付け面に容易かつ確実に取付けることができる警報器の取付け構造を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の警報器の取付け構造は、監視領域における異常発生を検出して警報を行う警報器を、当該監視領域における所定の取付け面に取付けるための取付け構造であって、前記警報器の筐体、又は、前記警報器を前記取付け面に取付けるための取付け台に、釘を挿通させるための取付け穴を有する取付け部を設け、前記取付け部の取付け穴を、第1の取付け穴と第2の取付け穴とから形成し、前記第1の取付け穴と前記第2の取付け穴とを、相互に略隣接するように配置すると共に、前記取付け面に対して略平行な面内において非完全重合状に配置したことを特徴とする。
また、請求項2に記載の警報器の取付け構造は、請求項1に記載の警報器の取付け構造において、前記第1の取付け穴と前記第2の取付け穴との各々を、略柱状空間として形成し、又は、これら第1の取付け穴若しくは第2の取付け穴の開口側に向けて広幅になる略錐体状空間として形成したことを特徴とする。
また、請求項3に記載の警報器の取付け構造は、請求項1又は2に記載の警報器の取付け構造において、前記警報器の筐体から下方に延出し、上記釘を当該釘の下方から略覆うための釘カバーを設けたことを特徴とする。
また、請求項4に記載の警報器の取付け構造は、請求項1〜3のいずれか一つに記載の警報器の取付け構造において、前記取付け台に、当該警報器に対して電源を供給するための電源コードと、当該電源コードを引出し自在に巻取るための巻取り手段とを設けたことを特徴とする。
本発明に係る警報器の取付け構造は、取付け穴に釘を挿通させ、壁面に打設することで、警報器を壁面に固定できる。したがって、ネジやビスを用いることなく警報器を取付けることができて、壁面へのダメージを抑えることができるので、賃貸住宅等においても取付けが可能になり得るという効果を奏する。また、石膏ボードを用いた天井面や壁面にも警報器を確実に取付けることができるという効果を奏する。さらに、釘を壁面に対して非直交する角度で挿通でき、警報器に対して壁面から引き離される方向に力が加わった場合においても、警報器が落下等する可能性が比較的小さいという効果を奏する。
また、本発明に係る警報器の取付け構造は、取付け部を一方向抜きで成型でき、成型コストを低減できるという効果を奏する。
また、本発明に係る警報器の取付け構造は、釘カバーによって釘を覆うことができ、警報器の意匠性を高めることができるという効果を奏する。
また、本発明に係る警報器の取付け構造は、巻取り部を備えた取付け台を釘で壁面に固定することで、電源コードの引出し時等に取付け台に比較的大きな荷重が加わった場合においても、安定的に警報器を壁面に固定できるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る警報器の取付け構造の実施例を詳細に説明する。まず、〔I〕本発明の基本的概念を説明した後、〔II〕本発明の実施例について説明し、〔III〕最後に、本発明の実施例に対する変形例について説明する。
〔I〕本発明の基本的概念
まず、本発明の基本的概念について説明する。本発明は、監視領域における異常発生を検出して警報を行う警報器に関するものである。ここで、具体的な監視領域は任意であり、例えば、一般住宅の台所や寝室等の各部屋や、オフィスの各部屋に配置することができる。また、異常検出対象は任意であり、例えば、煙を検出して火災警報を発すること、ガスを検出してガス漏れ警報を発すること、又は、一酸化炭素(CO)を検出して不完全燃焼警報を発することができる。以下の実施例では、火災、ガス漏れ、及び、不完全燃焼を検出する複合タイプのガス火災警報器に本発明を適用した場合について説明する。
特に、本発明は、このような警報器の中でも、監視領域の所定の取付け面に設置される警報器を対象にしている。この所定の取付け面の具体的構造は任意であり、例えば、監視領域の壁面や天井面である。特に、本発明は、この壁面や天井面の下地材として、石膏ボードを用いた場合にも適用できる。以下では、石膏ボードを下地材に用いた壁面に警報器を取付ける場合について説明する。
ここで、本発明の特徴の一つは、警報器の筐体、又は、警報器を取付け面に取付けるための取付け台に、釘を挿通させるための取付け穴を有する取付け部を設けたことにある。すなわち、警報器を壁面に直接取付ける場合には、筐体に取付け部を設け、この取付け部の取付け穴に釘を挿通させて壁面に打ち込む。あるいは、警報器を取付け台を介して取付けることもでき、この場合には、取付け台に取付け部を設け、この取付け部の取付け穴に釘を挿通させて壁面に打ち込み、この取付け台に警報器を固定する。
この釘としては、例えば、長尺状の釘を用いることができる。具体的には、石膏ボードを用いた壁面や天井に対して絵や時計等を取付ける際に用いられる、石膏ボード用の公知の釘を採用できる。この釘は、一般的には、同様の荷重を支持するためのビスやネジよりも長く(特許請求の範囲における「長尺状」に対応する)形成されることで、石膏ボードへ確実に固定されるように構成されている。ただし、この目的を達成可能である限りにおいて、釘は、必ずしも石膏ボード用に開発や販売されているものではなく、他の目的のために開発や販売されている釘を用いることもできる。なお、壁紙や石膏ボードへのダメージを低減するためには、釘は、同様の荷重を支持するためのビスやネジよりも細く形成されることが好ましいが、このような効果を重視しない場合には、これらビスやネジと同様の太さで形成することができる。
〔II〕本発明の実施例
以下、本発明に係る警報器の取付け構造の実施例1について説明する。この実施例1においては、(A)警報器の外部構成、(B)警報器の電気的構成、(C)警報器の警報処理、及び、(D)警報器における特徴的な構成について順次説明する。
(A)警報器1の外部構成
最初に、図1及び図2を参照して、本実施例に係る警報器1の外部構成について説明する。図1は、本実施例1に係る警報器の正面図、図2は、本実施例1に係る警報器の側面図である。この警報器1は、図1及び図2に例示するように、筐体2、及び、点検スイッチ3を備えて構成されている。
このうち、筐体2は、警報器1の基本構造体であり、例えば、表カバー4と裏カバー5とを相互に組み合わせて略方形状に構成されている。この表カバー4の上部には、複数の煙流入口6及び複数のガス流入口7が設けられている。複数の煙流入口6は、警報器1の外部からの煙を筐体2の内部に侵入可能とする開口部で、これら煙流入口6を介して筐体2の内部に侵入した煙の濃度が公知の方法にて測定されることで、火災の有無が判定される。また、複数のガス流入口7は、警報器1の外部からのガスを筐体2の内部に侵入可能とする開口部で、これらガス流入口7を介して筐体2の内部に侵入したガスのうち、メタンが公知の方法にて測定されることで、ガス漏れの有無が判定され、一酸化炭素が公知の方法にて測定されることで、不完全燃焼の有無が判定される。
また、表カバー4の下部には、火災発生を警報するための火災警報ランプ8、ガス漏れを警報するためのガス警報ランプ9、不完全燃焼の発生を警報するための不完全燃焼警報ランプ10、及び、電源のON又はOFFの状態を報知するための電源ランプ11が設けられている。なお、警報器1の電源としては、電池を内蔵してもよく、あるいは、いわゆるAC電源から電源供給を受けるようにしたものでもよく、後者の場合には、電源ラインから給電を受けるための差し込みプラグを筐体2の底面から引き出し自在にすることができる。また、表カバー4の下部には、音響孔12が形成されており、その内側近傍に配置された後述するスピーカ17からの音響出力が、この音響孔12を介して警報器1の外部に導出される。
また、点検スイッチ3は、警報器1における所定の点検動作を起動するために操作されるもので、その最下端に設けたリング3aにユーザが指等を掛けて当該リング3aを下方に引っ張ることで、このリング3aに連結された図示しない紐体が筐体2の内部から引き出され、この動作が後述する制御部19にて検出されて、所定の点検動作及び又は他の動作が起動される。
(C)警報器1の電気的構成
次に、図3を参照して、本実施例に係る警報器1の電気的構成について説明する。図3は、警報器の電気的構成を概念的に示すブロック図である。
警報器1は、図3に例示するように、上述した点検スイッチ3、火災警報ランプ8、ガス警報ランプ9、不完全燃焼警報ランプ10、及び、電源ランプ11に加えて、火災検出部13、ガス検出部14、記憶部15、表示出力部16、スピーカ17、音声出力部18、及び、制御部19を備えて構成されている。
このうち、火災検出部13は、監視領域における火災の発生を検出する火災検出手段である。具体的には、火災検出部13は、筐体2の内部における煙流入口6の近傍位置に配置され、火災時に発生して煙流入口6から筐体2に流入した煙の濃度を、赤外線LED及びフォトダイオードから発生せられた光の光量に基づいて検出し、その濃度に応じた数値(以下、「検出値」と称する)を示す検出信号を制御部19に出力する光電式の検出手段である。なお、火災の検出方法は、必ずしも光電式に限定されるものではなく、いわゆるイオン化式感知等の任意の方法を採用できる。
また、ガス検出部14は、監視領域におけるメタンガスの発生を検出するガス漏れ検出手段である。具体的には、ガス検出素子によってメタンガスを検出すると、その濃度に応じた数値(以下、「検出値」と称する)を示す検出信号を制御部19に出力する。このメタンガスの具体的な検出方法は任意であり、公知の方法を採用できる。また、ガス検出部14は、監視領域における一酸化炭素の発生を検出する不完全燃焼検出手段である。具体的には、ガス検出素子によって一酸化炭素を検出すると、その濃度に応じた数値を示す検出信号を制御部19に出力する。この一酸化炭素の具体的な検出方法は任意であり、公知の方法を採用できる。
また、記憶部15は、各種処理に必要なデータ及び本発明に係るプログラムの如き情報を記憶する手段である。この記憶部15は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、あるいは、ICタグの如き非接触メモリの如き書き換え可能な記憶手段を用いて構成される。
また、表示出力部16は、制御部19からの指示に応じて、火災警報ランプ8、ガス警報ランプ9、不完全燃焼警報ランプ10、及び、電源ランプ11を点滅又は点灯させる表示出力処理手段である。
また、スピーカ17は、警報音や警報音声メッセージ等、警報に関する音響を出力するものであって、筐体2の内部に収容されている。このスピーカ17の具体的な構成は任意であるが、例えば、圧電素子にて構成される圧電スピーカを用いることができる。
また、音声出力部18は、制御部19からの指示に応じて、スピーカ17を介して警報音等を出力する音声出力処理手段である。
そして、制御部19は、警報器1における各種の制御を行う制御手段である。この制御部19の具体的構成は任意であるが、例えば、記憶部15に記憶されたプログラムを呼出して解析・実行するCPU(Central Processing Unit)として構成することができる。本実施例において、この制御部19は、検出処理部20、及び、警報処理部21を備えて構成されている。
このうち、検出処理部20は、火災検出部13及びガス検出部14から入力された検出信号(煙濃度やガス濃度)に基づいて火災発生、ガス漏れ発生、及び、不完全燃焼発生の有無を判断する処理部である。概略的には、火災検出部13又はガス検出部14から検出信号が入力された場合に、これを記憶部15に予め記憶された所定の閾値と比較し、検出値が閾値を超えていれば、警報信号を出力する。
また、警報処理部21は、検出処理部20からの警報信号に基づいて火災発生、ガス漏れ発生、又は、不完全燃焼の警報を行う処理部である。この警報処理部21は、概略的には、検出処理部20から警報信号が入力された場合に、スピーカ17を鳴動させると共に、火災警報ランプ8、ガス警報ランプ9、又は、不完全燃焼警報ランプ10を点滅又は点灯させる。
(C)警報器の警報処理
次に、本実施例に係る警報処理について説明する。警報処理とは、警報器1が異常を検出した場合に警報動作を実行するための処理である。
まず、警報器1の検出処理部20は、火災検出部13及びガス検出部14から検出値が入力されると、この検出値が、記憶部15に記憶されている検出閾値を超えているか否かを判定する。そして、検出値が検出閾値を超えていると判定した場合、検出処理部20は警報信号を警報処理部21に送出する。このような警報信号を受けた警報処理部21は、所定の警報動作を実行する。すなわち、検出された異常の種類に応じて、表示出力部16を介して、火災警報ランプ8、ガス警報ランプ9、又は、不完全燃焼警報ランプ10を点滅又は点灯させると共に、音声出力部18を介してスピーカ17を鳴動させて警報音を出力する。ここで出力される警報音としては、例えば、「ウーウー」というサイレン音に続けて、「警報器が作動しました」というメッセージを出力することができる。
その後、警報処理部21は、先に検出された異常が継続しているか否かを判定し、異常が継続していない場合、通常監視状態に復帰する。すなわち、警報処理部21は、表示出力部16を介して、点滅又は点灯させていた、火災警報ランプ8、ガス警報ランプ9、又は、不完全燃焼警報ランプ10を消灯させる。これにて警報処理が終了する。
(D)警報器における特徴的な構成
次に、警報器1における特徴的な構成について例示する。図4は、警報器1の取付け構造を示す分解斜視図である。この図4に例示するように、表カバー4は、裏カバー5から着脱自在に形成されている。ここで、裏カバー5には、4つの取付け部30(特許請求の範囲における「取付け部」に対応する)が設けられている。各取付け部30は取付け穴31(特許請求の範囲における「取付け穴」に対応する)を有し、この取付け穴31に長尺状の釘32(特許請求の範囲における「釘」に対応する)を挿通させ、壁面33(特許請求の範囲における「所定の取付け面」に対応する)を構成する石膏ボード34に打設することで、裏カバー5を壁面33に固定できる。
ここで、表カバー4の上下端には、係止片36が設けられており、裏カバー5の上下端には、係止片36に対応する位置及び形状で凹部37が設けられている。そして、係止片36を凹部37に係止させることにより、裏カバー5に表カバー4を固定でき、結果として、警報器1を全体として壁面33に取付けることができる。ただし、これら表カバー4と裏カバー5との固定構造としては、他の任意の構造を採用できる。
このような裏カバー5の壁面33に対する固定構造についてより詳細に説明する。図5は、裏カバー及び壁面の縦断面図、図6は、図5の取付け部の拡大縦断面図である。図5に例示するように、取付け部30の取付け穴31は、第1の取付け穴38(特許請求の範囲における「第1の取付け穴」に対応する)と第2の取付け穴39(特許請求の範囲における「第2の取付け穴」に対応する)とを備えて構成されている。
これら第1の取付け穴38及び第2の取付け穴39の各々は、略半円筒状の孔部として形成されている。これら第1の取付け穴38及び第2の取付け穴39の主たる機能は以下の通りである。すなわち、(1)釘32を第1の取付け穴38から第2の取付け穴39に至るように挿通可能とすること、(2)釘32を壁面33に対して非直交する角度で挿通可能とすること、及び、(3)取付け部30を一方向抜きで成型可能とすることである。
まず、釘32を第1の取付け穴38から第2の取付け穴39に至るように挿通可能とするための構成について説明する。この機能を達成するため、第1の取付け穴38及び第2の取付け穴39は、相互に略隣接するように配置されている。すなわち、図6に例示するように、第1の取付け穴38の下面38aと、第2の取付け穴39の上面39aとは、略面一状に配置されており、また、第1の取付け穴38の側面38bと、第2の取付け穴39の側面39bとは、近接するように配置されている。このことにより、これら第1の取付け穴38と第2の取付け穴39とを、相互に完全に連通した状態で隣接させることができ、あるいは、薄厚の樹脂膜のみを隔てて隣接(略隣接)させることができる。したがって、樹脂膜がある場合においても、この樹脂膜を釘32にて容易に貫通でき、第1の取付け穴38から第2の取付け穴39に至って釘32を挿通させることができる。
次に、釘32を壁面33に対して非直交する角度で挿通可能とするための構成について説明する。このような機能を持たせるため、これら第1の取付け穴38及び第2の取付け穴39は、取付け面に対して略平行な面内において非完全重合状に配置されている。すなわち、第1の取付け穴38及び第2の取付け穴39を壁面33に投影した場合を想定すると、これら第1の取付け穴38と第2の取付け穴39とは相互に完全には重合しない状態(特許請求の範囲における「非完全重合状」に対応し、一部のみ重合する状態と、全く重合しない状態とを含む)で投影される。このような構成によれば、釘32を、第1の取付け穴38から第2の取付け穴39に挿通させた場合、必然的に、この釘32を壁面33に対して非直交する角度で挿通させることになる。
つまり、図7の挿通角度の説明図に示すように、第1の取付け穴38Aと第2の取付け穴39Aとを単に完全に重合するように配置した場合には、釘32を、第1の取付け穴38Aから第2の取付け穴39Aに挿通させた場合、釘32の角度を意図的に傾けない限り、釘32が壁面33に単に直交するように打設される。これに対して、図8の挿通角度の説明図に示すように、第1の取付け穴38Bと第2の取付け穴39Bとを若干ずらすように配置した場合には、釘32を、第1の取付け穴38Bから第2の取付け穴39Bに挿通させた場合、釘32が壁面33に必然的に非直交するように打設される。なお、少なくとも第1の取付け穴38と第2の取付け穴39との配置関係は、図7のように完全に重合させた状態でなければ良く、図7のように若干重合させても良く、あるいは、図6に例示するように全く重合しない状態にしても良い。
特に、このように釘32を壁面33に対して非直交する角度で打設した場合、図5に例示するように、上方の釘32の先端を下方に傾けると共に、下方の釘32の先端を上方に傾けた場合には、釘32を壁面33に直交させた場合よりも高強度で警報器1を固定できる。すなわち、釘32を壁面33に単に直交状に打設した場合には、警報器1を壁面33に直交する方向に引き離す力が加わった場合、釘32が壁面33から抜け易く、警報器1が落下等する可能性が比較的大きい。これに対して、図5に例示するように上下逆向きに斜めに打設した場合、警報器1を壁面33に直交する方向に引き離す力が加わった場合においても、釘32が壁面33から抜け難く、警報器1が落下等する可能性が比較的小さい。
さらに、本実施例1においては、釘32を斜めに一層容易に挿通可能とするための工夫が施されている。図9は、取付け部の成型工程を説明するための説明図である。この図9に例示するように、上型40及び下型41を用いて取付け部30を成型することができる(なお、図9に例示する上型40及び下型41は、第1の取付け穴38及び第2の取付け穴39の成型に要する部分のみを示し、他の部分は省略する。また、実際には、図6に例示するように、第1の取付け穴38や第2の取付け穴39の周囲には面取りを施すことができるが、この面取りの成型には公知の手法を用いることができるので、図9においては省略する)。この成型の具体的方法は任意であるが、例えば、射出成型を採用することができ、上型40及び下型41を近接配置して形成した空間内に樹脂を加圧注入し、この樹脂を固化させた後、図9のように上型40及び下型41を抜くことで、取付け部30を形成する。
ここで、図9に示すように、第1の取付け穴38は、その端面から第2の取付け穴39側に向けて突出する第1の突出空間部38cを有し、第2の取付け穴39は、その端面から第1の取付け穴38側に向けて突出する第2の突出空間部39cを有する。そして、これら第1の突出空間部38cと第2の突出空間部39cとが、図6に例示するように、壁面33に沿った方向において隣接かつ重合状に配置されることで、この第1の突出空間部38cから第2の突出空間部39cに至る斜めの空間部が形成されている。また、同時に、これら第1の突出空間部38cや第2の突出空間部39cは、その周囲を肉厚の樹脂にて囲まれている。このことにより、第1の取付け穴38に釘32を挿入し、この釘32の先端を第1の突出空間部38cに向けた状態で打設することで、この先端部が周囲の肉厚の樹脂に阻まれて第2の突出空間部39cに必然的に誘導され、この第2の突出空間部39cを介して第2の取付け穴39に至る。したがって、釘32を第1の取付け穴38から第2の取付け穴39に至るように斜めに打設する作業を、スムーズに行うことができる。なお、図9に例示するように、上型40の下端には下型41側に向けて突出する第1の突出辺42が設けられ、下型41の上端には上型40側に向けて突出する第2の突出辺43が設けられ、これによって、上述したように、第1の突出空間部38cと第2の突出空間部39cとが、壁面33に沿った方向において隣接かつ重合状に形成される。
次に、取付け部30を一方向型抜きで成型可能とするための構成について説明する。図9に例示するように、上型40及び下型41は、略半円筒状に形成されている。また、これに伴って、第1の取付け穴38と第2の取付け穴39とは、略半円筒状の空間部として形成されている。このことにより、図9のように上型40及び下型41を矢示の方向に引っ掛かりなく抜くことができ、裏カバー5を一方向型抜きで成型することができる。したがって、2方向以上の抜きを含んだ複雑な成型を行う必要がないため、成型コストを低減できる。なお、上型40及び下型41の形状は略半円筒状に限られず、略柱状又は略錐体状であれば同様の効果を奏することができる。ここで、略柱状とは、角柱、円柱、あるいは、半円柱を含む概念であり、略錐体状とは、角錐あるいは円錐を含むものであって、上型40又は下型41の先端から基部に至るにつれて広幅になる概念である。この場合、第1の取付け穴38と第2の取付け穴39とは、略柱状空間又はこれら第1の取付け穴38と第2の取付け穴39の開口側に向けて広幅になる略錐体状空間として形成されることになる。
このように実施例1に係る警報器1の取付け構造によれば、取付け穴31に長尺状の釘32を挿通させ、壁面33を構成する石膏ボード34に打設することで、裏カバー5を壁面33に固定できる。特に、釘32を壁面33に対して非直交する角度で挿通でき、また、警報器1に対して壁面33から引き離される方向に力が加わった場合においても、警報器1が落下等する可能性が比較的小さい。さらに、取付け部30を一方向抜きで成型でき、成型コストを低減できる。
次に、実施例2に係る警報器の取付け構造について説明する。図10は、本実施例2に係る警報器の側面図、図11は、図10の警報器の斜視図である。なお、特に説明なき構造及び方法については、上述した実施例1と同様であり、同一の構成を同一の符号を付して説明する。
本実施2に係る警報器50は、図10に示すように、取付け台51を介して壁面33に固定されている。この取付け台51(特許請求の範囲における「取付け台」に対応する)は、平板状に形成されており、その上下に取付け穴52を備える。そして、この取付け穴52(特許請求の範囲における「取付け穴」に対応する)に釘32を挿通させて壁面33に打設することで、取付け台51を壁面33に固定している。このような取付け台51に対して警報器50は任意の方法で固定でき、このことによって警報器50を壁面33に固定できる。例えば、上述した特許文献1に記載されているように、取付け台51には、その警報器50側の面に図示しない掛止片を設けると共に、警報器50には、その取付け台51側の面に図示しない掛止孔を設け、この掛止孔に掛止片を掛止させることで、警報器50を取付け台51に固定できる。
ここで、警報器50の裏カバー53は、釘カバー54(特許請求の範囲における「釘カバー」に対応する)を備える。この釘カバー54は、裏カバー53から下方に延出し、釘32を当該釘32の下方から略覆うものである。この釘カバー54は、釘32を覆うという機能を奏する限りにおいて任意の形状で形成することができるが、例えば、本実施例2においては、横長薄板状に形成されており、裏カバー53の下端に任意の方法で固定されている。そして、この裏カバー53は、警報器50の下方に向けて、かつ、壁面33に向かうように湾曲しており、このことによって、釘カバー54の下端が壁面33の近傍まで延出して、釘32が警報器50の下方から目視困難なように覆い、警報器50の意匠性を高めることができる。
このように形成された釘カバー54には、警報器50による検出対象を検出手段に導くための誘導手段としての機能を持たせることもできる。すなわち、図10に例示するように、釘カバー54が警報器50と壁面33との隙間を略塞いでいるため、図11に例示するように、警報器50の下方において煙が発生し、この煙が上昇して壁面33の警報器50に到達した場合、警報器50と壁面33(図11において図示せず)との隙間に入り込まず、釘カバー54の表面に沿ってそのまま上昇を続けて煙流入口6に流入し、その近傍に配置された火災検出部13(図11において図示せず)によって検出される。このことにより、煙の検出を一層効果的に行うことができる。また、警報器50の下方から上昇するガスについても、同様に、ガス流入口7に誘導することができる。このように、釘カバー54という一つの構成によって、検出の効率を高めることができるという2つ目の効果を得ることができる。
このように下方からの導煙を行う背景は下記の通りである。すなわち、住宅内における火災においては、寝たばこが主要因の一つに挙げられているが、この寝たばこによる火災は、例えば、座布団や布団に着火し、初期状態ではいわゆる「くん焼火災」と呼ばれる状態になる。そして、くん焼火災では、酸素の供給が制限された状況で火災が進行するため、熱量が少なく煙が燻った状態で白煙が発生するという特徴がある。また、くん焼火災では、不完全燃焼に起因するCOをはじめ、有毒な燃焼ガスが発生し、これが人的被害をもたらす原因ともなっている。
また、住宅内においては、一般的なオフィスビルの部屋等に比較して居住空間が狭く、くん焼火災が発生した場合の煙の流動パターンが状況に応じて2通り考えられる。すなわち、くん焼火災が住宅で発生した場合には、次のようなケースが考えられる。ケース1は、煙が天井に上がり難く、下から徐々に上方へ煙が移動するケース、言い換えれば、火災発生当初には下方で煙濃度が高く、徐々に上方の煙濃度が高くなるケースである。ケース2は、壁面直下において、ふとんやカーテンが燃えてくん焼火災が発生した場合で、壁面に沿って上方へ煙が移動するケースである。
本実施例に係る警報器50では、ケース1やケース2のように下方から煙が移動してくる場合に、検出効果を一層向上させるものである。なお、ケース2のように上方からの煙移動にも対応できるように、表カバー4の上面部にも釘カバー54を設けて、釘32が上方から見えないようにすると共に、警報器50の上方からの煙を下方の煙流入口6に効率よく導入できるようにしても良い。
このように実施例2に係る警報器50によれば、釘カバー54によって釘32を覆うことができ、警報器50の意匠性を高めることができる。また、釘カバー54によって検出の効率を高めることができるという、3つ目の効果を得ることができる。
次に、実施例3に係る警報器の取付け構造について説明する。図12は、本実施例3に係る警報器の側面図である。なお、特に説明なき構造及び方法については、上述した実施例1と同様であり、同一の構成を同一の符号を付して説明する。
本実施3に係る警報器60は、図12に示すように、取付け台61(特許請求の範囲における「取付け台」に対応する)を介して壁面33に固定されている。この取付け台61は、実施例1と同様の取付け部30(図12において図示せず)を備えて構成され、この取付け部30の取付け穴31(図12において図示せず)に釘32を挿通させて壁面33に打設することで、取付け台61を壁面33に固定されている。このような取付け台61に対して警報器60は、実施例2と同様に、任意の方法で固定でき、このことによって警報器60を壁面33に固定できる。
ここで、取付け台61には、電源コード62(特許請求の範囲における「電源コード」に対応する)と巻取り部63(特許請求の範囲における「巻取り手段」に対応する)とが備えられている。このうち、電源コード62は、警報器60に対して電源を供給するためのものである。また、巻取り部63は、電源コード62を引出し自在に巻取るためのものである。このような構成において、警報器60から引き出した電源コード62を壁面33の商用電源等に差し込むことで、警報器60に所要の電力を供給できる。この際の電源コード62の長さは、警報器60と商用電源との距離に応じて変動し、これに伴って電源コード62が余る可能性がある。このように余った分の電源コード62は巻取り部63にて巻取られ、余分なコードが垂れ下がって警報器60の機能や意匠性を損なうことがない。
ここで、巻取り部63の具体的構成は任意であり、例えば、上述した特許文献3に記載されているように、取付け台61に図示しない表板及び裏板を設けて、これら表板と裏板との間に電源コード62を巻付け可能としても良い。このように、巻取り部63を備えた取付け台61を釘32で壁面33に固定することで、電源コード62の引出し時等に取付け台61に比較的大きな荷重が加わった場合においても、安定的に警報器60を壁面33に固定できる。
このように実施例3に係る警報器60によれば、巻取り部63を備えた取付け台61を釘32で壁面33に固定することで、電源コード62の引出し時等に取付け台61に比較的大きな荷重が加わった場合においても、安定的に警報器60を壁面33に固定できる。
〔III〕実施例に対する変形例
以上、本発明の各実施例について説明したが、本発明の具体的な構成及び方法は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、上記に記載されていない課題を解決したり、上記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
(警報器について)
上記の実施例では、壁掛け用の警報器に本発明を適用した場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、壁掛け用以外の天井設置型の警報器にも本発明を同様に適用することができる。また、上記の実施例では、火災、ガス漏れ、及び、不完全燃焼という異常を検出する複合タイプの警報器に本発明を適用した場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、火災のみを検出する警報器やガスのみを検出する警報器等にも同様に適用することができる。
(筐体や取付け台について)
上記各実施例で例示した筐体2や取付け台61についても、種々の変更が可能である。例えば、裏カバー5や取付け台61の側面形状を略逆台形として、警報器が全体として前面下方に傾斜状になるようにしても良い。この場合には、音響孔12が下方に向くので警報器の下方に居るユーザにも効率よく警報音を伝達でき、また、煙流入口6やガス流入口7が下方に向くのでこれら煙流入口6やガス流入口7に対して煙やガスを一層効果的に誘導できる。
(取付け部について)
また、取付け部30における取付け穴31の位置や個数は任意に変更できる。例えば、警報器の中でも、最も荷重が加わる部分(点検スイッチ3や電源コード62等)の近傍に取付け穴31を設けて釘32を打設可能とすることで、荷重位置と固定位置とが相互に合致した強固な固定構造を構築できる。あるいは、スピーカ17の近傍に取付け穴31を設けて釘32を打設可能とすることで、このスピーカ17の振動を天井面や壁面33に効率よく伝達して、天井面や壁面33を媒体として利用して警報音等を一層効率よく出力できる。さらに、取付け穴39は、外側や内側に向けて針を打設する構造でも良い。また、警報器の上部にフックを設けると共に下部に取付け穴31を設け、上部フックにネジ等をネジ込むことで警報器を壁面へ取付け、さらに下部の取付け穴31に対して釘を打設して固定しても良い。
(釘カバーについて)
また、釘カバー54は、必ずしも実施例2のように警報器の略全幅に渡って設ける必要はなく、釘32に対応した部分にのみもうけても良い。また、釘カバー54を警報器の上端に設けて、警報器と壁面33との間に埃等が入り込まないように、埃除けとしての機能を持たせることもできる。さらに、電源コードを備える警報器においては、警報器の設置後に余った電源コードを針カバー54内に収納しても良い。また、電源コードを警報器の端子に接続して電源供給を行うような警報器においては、この端子を針カバー53によって隠すようにしても良い。すなわち、設置場所に応じて電源コードの長さを調整し、調整後の電源コードを警報器の端子に接続した後、この端子を針カバー53にて隠して安全性や意匠性を向上させることができる。このような場合、電源コードの収納部を警報器の裏側に設ける必要がなくなるため、警報器を全体的に薄くすることができる。
以上のように、本発明に係る警報器の取付け構造は、警報器を、監視領域における所定の取付け面に容易かつ確実に取付けることに有用であり、特に、石膏ボードを用いた壁面に取付けることに適している。
本発明の実施例1に係る警報器の正面図である。 実施例1に係る警報器の側面図である。 警報器の電気的構成を概念的に示すブロック図である。 警報器1の取付け構造を示す分解斜視図である。 裏カバー及び壁面の縦断面図である。 図5の取付け部の拡大縦断面図である。 釘の挿通角度の説明図である。 釘の挿通角度の説明図である。 取付け部の成型工程を説明するための説明図である。 本実施例2に係る警報器の側面図である。 本実施例2に係る警報器の斜視図である。 本実施例3に係る警報器の側面図である。
符号の説明
1、50、60 警報器
2 筐体
3 点検スイッチ
3a リング
4 表カバー
5、53 裏カバー
6 煙流入口
7 ガス流入口
8 火災警報ランプ
9 ガス警報ランプ
10 不完全燃焼警報ランプ
11 電源ランプ
12 音響孔
13 火災検出部
14 ガス検出部
15 記憶部
16 表示出力部
17 スピーカ
18 音声出力部
19 制御部
20 検出処理部
21 警報処理部
30 取付け部
31、52 取付け穴
32 釘
33 壁面
34 石膏ボード
36 係止片
37 凹部
38 第1の取付け穴
39 第2の取付け穴
40 上型
41 下型
42 第1の突出辺
43 第2の突出辺
51、61 取付け台
54 釘カバー

Claims (4)

  1. 監視領域における異常発生を検出して警報を行う警報器を、当該監視領域における所定の取付け面に取付けるための取付け構造であって、
    前記警報器の筐体、又は、前記警報器を前記取付け面に取付けるための取付け台に、釘を挿通させるための取付け穴を有する取付け部を設け、
    前記取付け部の取付け穴を、第1の取付け穴と第2の取付け穴とから形成し、
    前記第1の取付け穴と前記第2の取付け穴とを、相互に略隣接するように配置すると共に、前記取付け面に対して略平行な面内において非完全重合状に配置したこと、
    を特徴とする警報器の取付け構造。
  2. 前記第1の取付け穴と前記第2の取付け穴との各々を、略柱状空間として形成し、又は、これら第1の取付け穴若しくは第2の取付け穴の開口側に向けて広幅になる略錐体状空間として形成したこと、
    を特徴とする請求項1に記載の警報器の取付け構造。
  3. 前記警報器の筐体から下方に延出し、上記釘を当該釘の下方から略覆うための釘カバーを設けたこと、
    を特徴とする請求項1又は2に記載の警報器の取付け構造。
  4. 前記取付け台に、当該警報器に対して電源を供給するための電源コードと、当該電源コードを引出し自在に巻取るための巻取り手段とを設けたこと、
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の警報器の取付け構造。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009187402A (ja) * 2008-02-07 2009-08-20 Nohmi Bosai Ltd 警報器
JP2018147436A (ja) * 2017-03-09 2018-09-20 大阪瓦斯株式会社 ガス警報器

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