JP2005292594A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 定着装置の出口のニップ部での記録媒体の巻き付きを防止する。
【解決手段】シート状の記録媒体Pにトナー画像T1,T2を定着する定着装置において、定着ローラと加圧ローラを対とした複数のローラ対1,2、3,4と、記録媒体Pの移動方向に沿って配置された前記複数のローラ対1,2、3,4の第1及び第2加圧ローラ2,4間に架け回された加圧ベルト5とを備え、入口側に配置されたローラ対では第1定着ローラ1の表面温度が第1加圧ローラ2の表面温度より高く、出口側に配置されたローラ対では第2定着ローラ3の表面温度が第2加圧ローラ4の方が低く、第2定着ローラ3のローラ表面硬度が第2加圧ローラ4の表面硬度よりも高く設定した。
【選択図】図2
【解決手段】シート状の記録媒体Pにトナー画像T1,T2を定着する定着装置において、定着ローラと加圧ローラを対とした複数のローラ対1,2、3,4と、記録媒体Pの移動方向に沿って配置された前記複数のローラ対1,2、3,4の第1及び第2加圧ローラ2,4間に架け回された加圧ベルト5とを備え、入口側に配置されたローラ対では第1定着ローラ1の表面温度が第1加圧ローラ2の表面温度より高く、出口側に配置されたローラ対では第2定着ローラ3の表面温度が第2加圧ローラ4の方が低く、第2定着ローラ3のローラ表面硬度が第2加圧ローラ4の表面硬度よりも高く設定した。
【選択図】図2
Description
本発明はシート状の記録媒体にトナー画像を定着する定着装置及びこの定着装置を使用した電子写真式の複写機、プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置に関する。
この種の技術として例えば特許文献1−5に開示された発明が公知である。このうち、特許文献1には、電子写真プロセスで用紙上に転写された画像を熱及び圧力によって定着する電子写真プリンタであって、前記用紙の表面及び裏面のうちの一方から熱を加える第1の加熱ローラと、前記用紙の表面及び裏面のうちの他方から圧力を加える第1の加圧ローラと、前記第1の加熱ローラ及び前記第1の加圧ローラで夫々熱及び圧力が加えられた用紙に前記第1の加熱ローラとは逆方向から熱を加える第2の加熱ローラと、前記第1の加熱ローラ及び前記第1の加圧ローラで夫々熱及び圧力が加えられた用紙に前記第1の加圧ローラとは逆方向から圧力を加える第2の加圧ローラとを有することを特徴とする電子写真プリンタが開示されている。
また、特許文献2には、未定着のトナー像を担持した転写材を定着する定着装置において、複数の支持ローラに巻回して回動可能な定着ベルトを対向して配置し、未定着のトナー像を担持した転写材を前記対向する定着ベルト間での搬送、加熱、加圧作用を介して、未定着のトナー像を転写材に定着させることを特徴するが開示されている。
また、特許文献3には、導電層を有する薄肉の加熱ベルトを、磁界発生手段が発生する磁界によって誘導加熱し、前記加熱ベルトと相対して設けられる加圧部材とのニップ部で、記録媒体上の未定着トナー像を定着する定着装置において、前記加熱ベルトの内部に、弾性層を有する押圧部材を設け、当該押圧部材を加熱ベルトを介して加圧部材に押圧することにより、定着のためのニップ部を形成し、前記ニップ部内の圧力分布が前記加熱ベルトの移動方向に沿って対称となるように設定し、あるいは、前記ニップ部内の圧力分布が当該ニップ部の入口と出口とで非対称であり、出口部の圧力が入口部に対して高く設定した定着装置が開示されている。
また、特許文献4には、定着ローラと、加熱ローラと、両ローラに張架されたベルトと、該ベルトの外周面に接触してベルトとの間でニップを形成する加圧ローラを備えたベルト定着装置において、ベルトを介して定着ローラと加圧ローラによって形成されるニップの出口分離部に対応した位置であってベルトの内側に、出口分離部面を曲率の大きな形状部とした固定部材を備えたベルト定着装置が開示されている。
さらに、特許文献5には、同時両面定着において、表面と裏面の加熱のタイミングに差を設け、瞬間的に集中的な加熱を避けることによって、コート紙を用いた場合に発生するブリスタを防止するようにした定着装置が開示されている。
特開平9−325627号公報
特開2002−72724号公報
特開2002−148983号公報
特開2003−5566号公報
特開2000−75710号公報
しかし、特許文献1及び2記載の発明では、高速で高い定着能力を確保するための幅広いニップを構成するために、定着ベルトを対向して配置しているが、この方式ではベルトにより高速搬送したときに激しいベルト寄りが発生することがある。
また、特許文献3及び4記載の発明では、定着ニップ部内の押圧部材が固定パッドであり、定着ベルトの内側と摺動してしまうため、高速で安定したベルト搬送を保証することができない。
さらに、特許文献5記載の発明では、コート紙を用いた場合に発生するブリスタを防止することはできるが、同時両面定着における大きな課題となる巻き付きに対しては対策が充分であるとは言い難い。
本発明のこのような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、最終的なニップ出口での巻き付きを防止することにある。また、他の目的は、異常画像の発生を防止することにある。さらに他の目的は、高速搬送に対応できるようにすることにある。
前記目的を達成するため、第1の手段は、シート状の記録媒体にトナー画像を定着する定着装置において、定着ローラと加圧ローラを対とした複数のローラ対と、記録媒体の移動方向に沿って配置された前記複数のローラ対の加圧ローラ間に架け渡された加圧ベルトとを備え、入口側に配置されたローラ対では加圧ベルトに近接する方向に、出口側に配置されたローラ対では加圧ベルトから離間する方向に前記記録媒体を湾曲させる手段を備えていることを特徴とする。これにより、記録媒体の両面に形成された画像を両面同時に定着する場合の記録媒体の巻き付きを防止することができる。
第2の手段は、第1の手段において、前記湾曲させる手段が前記入口側及び出口側の定着ローラと加圧ローラの温度を制御する制御手段からなることを特徴とする。これにより定着ローラ及び加圧ローラの温度制御だけで記録媒体の巻き付きを防止することができる。
第3の手段は、第2の手段において、前記制御手段は、前記入口側に配置されたローラ対においては定着ローラの表面温度よりも加圧ローラの表面温度の方を高く、前記出口側に配置されたローラ対においては定着ローラの表面温度よりも加圧ローラの表面温度の方を低く設定することを特徴とする。このように温度差だけで容易に記録媒体の巻き付きを防止することができる。
第4の手段は、第2または第3の手段において、前記出口側のローラ対において、前記定着ローラの表面硬度よりも前記加圧ローラの表面硬度の方が高く設定されていることを特徴とする。このように構成すると、裏面のトナー像は表面のトナー像に比べると温度が低下しているので、表裏両面に発生する巻き付き力の関係から、記録媒体の出口巻き付き方向は出口側のローラ対の定着ローラ側になる。しかしながら、前記定着ローラとこの定着ローラと対となる加圧ローラの表層硬度の関係から、排紙方向としては加圧ローラ側の力が働く。よって、両者の力の向きが打ち消し合うことにより、出口側の定着ローラのニップ部でも記録媒体の巻き付きを防止することができる。
第5の手段は、シート状の記録媒体にトナー画像を定着する定着装置において、定着ローラと加圧ローラを対とした複数のローラ対と、記録媒体の移動方向に沿って配置された前記複数のローラ対の加圧ローラ間に架け回された加圧ベルトとを備え、入口側に配置されたローラ対では表面温度が定着ローラよりも加圧ローラの方が高く、出口側に配置されたローラ対では表面温度が定着ローラよりも加圧ローラの方が低く、ローラ表面硬度が定着ローラよりも加圧ローラの方が高く設定されていることを特徴とする。このように構成すると、入口側の定着ローラのニップ内では表面のトナー像は加熱はされるが定着はせずに、裏面のトナー像は加圧ベルトより充分な熱を得て溶融し、ほとんど定着する。この表裏両面に発生する巻き付き力の関係から、記録媒体の巻き付き方向は加圧ローラ側となるが、加圧ローラ側には加圧ベルトが架け回されているので、加圧ローラの表層に沿った方向への巻き付きはせずに、加圧ベルトに密着し、出口側の定着ローラへと搬送される。このため入口側の定着ローラでは記録媒体の巻き付きは発生しない。記録媒体は加圧ベルトに密着して搬送されながら放熱によって温度が低下し、出口側のローラ対の定着ローラで表面のトナー像は充分な熱を得て溶融し定着される。このとき、裏面のトナー像は表面のトナー像に比べると温度が低下しているので、表裏両面に発生する巻き付き力の関係から、記録媒体の出口巻き付き方向は定着ローラ側になる。しかしながら、定着ローラと加圧ローラの表層硬度の関係から、排紙方向としては加圧ローラ側の力が働く。よって、両者の力の向きが打ち消し合うことにより、出口側のローラ対でも記録媒体の巻き付きを防止することができる。
第6の手段は、第1ないし第5の手段において、前記出口側のローラ対における定着ローラは加圧ローラよりも小径に形成されていることを特徴とする。これにより、出口側のローラ対の定着ローラ側の分離性が向上するので、ニップ出口部における定着ローラ方向への巻き付きをより効果的に防止することができる。
第7の手段は、第6の手段において、前記出口側のローラ対における定着ローラの芯金は繊維強化金属で形成されていることを特徴とする。第6の手段のように定着ローラを小径化すると、小径化によってローラたわみに対する強度が低下するが、繊維強化金属はヤング率が大きいので、ローラの芯金に繊維強化金属を用いることにより小径ローラのたわみを防止することができる。
第8の手段は、第1ないし第7の手段において、前記入口側のローラ対と前記出口側のローラ対の間に前記加圧ベルトを冷却する冷却手段を備えていることを特徴とする。入口側ローラ対と出口側ローラ対の間で加圧ベルトを背面側から積極的に冷却することによって搬送される記録媒体の裏面トナー像の温度をより低下させることができる。これにより加圧ベルトとの接着力が低下し、出口側のローラ対のニップ出口における加圧ローラ側への巻き付きを防止することができる。
第9の手段は、第8の手段において、前記冷却手段は水冷機構を備えていることを特徴とする。このように水冷機構を使用すると、大きな冷却効果を安定して得ることができる。
第10の手段は、第8の手段において、前記冷却手段は冷却用フィンを備えていることを特徴とする。このように冷却フィンを使用すると、コストも低く、簡便な構成により大きな冷却効果を得ることができる。
第11の手段は、第8ないし第10の手段において、前記冷却手段は冷却ファンを備えていることを特徴とする。このように冷却ファンを使用すると、簡便な構成でより大きな冷却効果を得ることができる。
第12の手段は、第8ないし第11の手段において、前記冷却手段はヒートパイプを備えていることを特徴とする。このようにヒートパイプを使用すると、熱移動促進が効率よく行え、こrねいより大きな冷却効果を得ることができる。
第13の手段は、第1ないし第12の手段において、前記加圧ベルトに前記記録媒体とは逆極性の電荷を付加する手段をさらに備えていることを特徴とする。このように加圧ベルトに記録媒体とは逆極性の電荷が付加されると、加圧ベルトに対して記録媒体の密着性が向上し、高速搬送に対して不安定要素となるベルト寄りをなくし、記録媒体と加圧ベルトのずれによる異常画像の発生を防止することができる。その際、冷却機構を有する場合には、記録媒体と加圧ベルトの密着性が高いので、裏面トナー画像温度の低下をより促進することができる。
第14の手段は、第1ないし第13の手段において、前記入口側と出口側のローラ対間に搬送ローラをさらに備えていることを特徴とする。このように搬送ローラを設けると、搬送ローラによって押さえ込むことによる画像ずれ防止と、搬送ローラが放熱機能を有することから接触伝熱によるトナー画像温度の低下をより促進することができる。なお、搬送ローラが放熱機能を有することから加熱手段を備えていないことは言うまでもない。また、搬送ローラを使用することにより高速搬送の弊害となる摺動部を構造的になくすことができる。その結果、高速搬送に対応することが可能となる。
第15の手段は、第14の手段において、前記搬送ローラは前記ローラ対よりも小径であることを特徴とする。小径ローラとすることにより加圧ベルトに対する搬送ローラ配設位置の自由度が大きくなる。
第16の手段は、第14または第15の手段において、搬送ローラに電気的なバイアスを印加する手段を備えていることを特徴とする。より具体的には、表面トナー像と同極性のバイアスを表面トナー像に接触する側の搬送ローラに印加すれば、搬送ローラへのオフセットを防止することができる。
第17の手段は、第1ないし第16の手段において、前記出口側のローラ対における定着ローラに離型材を塗布する手段を備えていることを特徴とする。前記定着ローラに離型材塗布を塗布すると、当該定着ローラ側の記録媒体の分離性向上が向上し、記録媒体の定着ローラ側の巻き付きを防止することができる。
第18の手段は、第1ないし第17の手段において、前記入口側のローラ対において、前記定着ローラの表面硬度よりも前記加圧ローラの表面硬度の方が高く設定されていることを特徴とする。このように構成すると、定着ローラ側の記録媒体の分離性が向上し、入口側ローラ対の定着ローラ方向への巻き付きを防止することができる。
第19の手段は、第1ないし第18の手段において、前記入口側のローラ対における定着ローラは加圧ローラよりも小径に設定されていることを特徴とする。このように構成すると、定着ローラ側の記録媒体の分離性が向上し、入口側ローラ対の定着ローラ方向への巻き付きを防止することができる。
第20の手段は、第19の手段において、前記入口側のローラ対における定着ローラの芯金は繊維強化金属で形成されていることを特徴とする。第19の手段のように定着ローラを小径化すると、小径化によってローラたわみに対する強度が低下するが、繊維強化金属はヤング率が大きいので、ローラの芯金に繊維強化金属を用いることにより小径ローラのたわみを防止することができる。
第21の手段は、第1ないし第20の手段において、前記入口側のローラ対に前記記録媒体上のトナーとは逆極性の電荷を付加する手段を備えていることを特徴とする。前記付加する手段により表面トナー像と同極性のバイアスを定着ローラに印加すれば、入口側のローラ対における定着ローラへの未定着表面トナー画像のオフセットを防止することができる。
第22の手段は、第1ないし第21の手段において、前記入口側のローラ対の定着ローラは離型材を塗布する手段を備えていることを特徴とする。入口側のローラ対の定着ローラに離型材を塗布することにより定着ローラ側の分離性が向上し、ニップ出口部での定着ローラ方向への巻き付きを防止することができる。
第23の手段は、第1ないし第22の手段において、前記入口ローラ対における定着ローラを外部から加熱する手段を備えていることを特徴とする。
第24の手段は、第1ないし第23の手段において、前記出口ローラ対における定着ローラを外部から加熱する手段を備えていることを特徴とする。
第25の手段は、第1ないし第24の手段において、前記加圧ベルトを外部から加熱する手段を備えていることを特徴とする。
第23ないし第26の手段では、高速駆動時における各ローラおよびベルト表層の熱的な応答性、追従性の不足に対応し、高速で駆動した場合にも熱の応答性が高く、熱的に追従することが可能となり、高速駆動により記録媒体の生産性を高めることができる。また、定着装置が高速で立ち上がり、定着ローラ径に対する設計上の制約もなくなる。さらに第26の手段では、単純な構成により、小型化、低コスト化を実現できる。
第27の手段は、像担持体に形成された潜像をトナー現像し、現像されたトナー画像を記録媒体上に転写して画像を形成する画像形成手段と、前記記録媒体上のトナー画像を当該記録媒体に定着させる第1ないし第26の手段に係る定着装置とを備えた画像形成装置を特徴とする。
第28の手段は、第27の手段において、前記画像形成手段が、前記潜像が色ごとに形成され、色ごとに前記潜像をトナー現像するカラー画像形成手段からなることを特徴とする。
第27及び第28の手段によれば、定着装置のニップ出口における記録媒体の巻き付きのない画像形成装置あるいはカラー画像形成装置を提供することができる。また、記録媒体と加圧ベルトのずれによる異常画像の発生のない画像形成装置あるいはカラー画像形成装置を提供することができる。さらに、高速駆動に対応した画像形成装置を提供あるいはカラー画像形成装置を提供することができる。
本発明によれば、定着装置の定着ローラニップ出口での記録媒体の巻き付きを防止することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置としてのタンデム型カラー複写機の構成を示す図である。
同図において、カラー複写機101は、装置本体中央部に位置する画像形成部101A、101A’と、該画像形成部101A、101A’に対して記録用紙を給紙する給紙部101Bと、画像形成部101Aの上方に位置する図示しない画像読取部と、記録媒体P上に形成された画像を定着する定着装置109とを備えている。画像形成部101Aは記録媒体Pの表面に電子写真画像を形成するための動作部であり、画像形成部101A’は記録媒体Pの裏面に電子写真画像を形成するための動作部であるが、基本的な作像原理および動作は同様である。以下、両画像形成部101A,101A’で同等な各部には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置としてのタンデム型カラー複写機の構成を示す図である。
同図において、カラー複写機101は、装置本体中央部に位置する画像形成部101A、101A’と、該画像形成部101A、101A’に対して記録用紙を給紙する給紙部101Bと、画像形成部101Aの上方に位置する図示しない画像読取部と、記録媒体P上に形成された画像を定着する定着装置109とを備えている。画像形成部101Aは記録媒体Pの表面に電子写真画像を形成するための動作部であり、画像形成部101A’は記録媒体Pの裏面に電子写真画像を形成するための動作部であるが、基本的な作像原理および動作は同様である。以下、両画像形成部101A,101A’で同等な各部には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
画像形成部101A,101A’には、垂直方向に延びる転写面を有する中間転写体としての中間転写ベルト103がそれぞれ配置されており、これらの中間転写ベルト103の側面には、色分解色と補色関係にある色の画像を形成するための作像要素が設けられている。すなわち、補色関係にある色のトナー(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)による像を担持可能な像担持体としての感光体104Y,104M,104C,104Kが中間転写ベルト103の転写面に沿って並置されている。なお、これらの作像要素は記録用紙の搬送路に対して対称に配置されている。各感光体104Y、104M、104C、104Kはそれぞれ同じ方向に回転可能なドラムで構成されており、その周りには、回転過程において画像形成処理を実行する帯電装置80Y,80M,80C,80K、光書き込み手段としての書き込み装置106、現像装置105Y,105M,105C,105K、一次転写装置50Y,50M,50C,50K、及びクリーニング装置102Y,102M,102C,102Kが配置されている。各符号に付記しているアルファベットは、感光体104と同様、トナーの色別に対応している。各現像装置105Y,M,Cには、それぞれのカラートナーが収容されている。中間転写ベルト103は、複数の支持ローラと支持ローラも兼ねている二次転写装置90に掛け回されて感光体104Y、104M、104C、104Kとの対峙位置において同方向に移動可能な構成を有している。支持ローラと対向する位置に、中間転写ベルト103の表面をクリーニングするクリーニング装置111が設けられている。
感光体104Yの表面が帯電装置80Yにより一様に帯電され、画像読取部からの画像情報に基づいて感光体104Y上に静電潜像が形成される。該静電潜像はイエローのトナーを収容した現像装置105Yによりトナー像として可視像化され、該トナー像は所定のバイアスが印加される一次転写装置50Yにより中間転写ベルト103上に一次転写される。他の感光体104M、104C、104Kでもトナーの色が異なるだけで同様の画像形成がなされ、それぞれの色のトナー像T1(T2)が中間転写ベルト103上に順に転写されて重ね合わせられる。転写後感光体104上に残留したトナーはクリーニング装置102Y,M,C,Kにより除去され、また、転写後図示しない除電ランプにより感光体104の電位が初期化され、次の作像工程に備えられる。
給紙部101Bは、記録媒体としての用紙Pを積載収容する給紙トレイ116と、この給紙トレイ116内の用紙Pを最上のものから順に1枚ずつ分離して給紙する給紙コロ117と、給紙された用紙Pを搬送する搬送ローラ対118、119と、用紙Pを一旦停止させ、斜めずれを修正した後、中間転写ベルト103上の画像の先端と搬送方向の所定位置とが一致するタイミングで転写部ニップに向けて送り出すレジストローラ対120とを備えている。
表面の画像形成部101Aと裏面の画像形成部101A’のうち、裏面の画像形成部101A’のみ一次転写工程と二次転写工程の間の中間転写ベルト103に対向する位置に、非接触の帯電装置108が配置されている。この帯電装置108により、感光体104Y、104M、104C、104Bから中間転写ベルト103上に一次転写された裏面画像のトナー像T2は、逆極性に帯電される。二次転写部で、不図示の二次バイアス印加手段により二次転写装置90に印加されるバイアス(AC、パルスなどの重畳を含む)により、トナー像T1およびT2は静電気力で記録媒体Pの表裏にそれぞれ同時に転写される。
転写トナー像を担持した記録媒体Pは定着装置109のニップ入口に送り込まれ、定着装置109によって表裏両面画像が同時に定着される。定着装置109は図2にも示すように定着ローラと加圧ローラを対としたローラ対が記録媒体の移動方向に沿って複数配置されている。入口側には第1定着ローラ1及び第1加圧ローラ2が配置され、出口側には第2定着ローラ3及び第2加圧ローラ4が配置されるとともに、第1加圧ローラ2と第2加圧ローラ4との間には無端状の加圧ベルト5が掛け渡されている。
定着装置の入口側に配置された第1定着ローラ1と第1加圧ローラ2は互いに圧接し、第1ニップを形成している。定着装置の出口側に配置された第2定着ローラ3と第2加圧ローラ4も互いに圧接し、第2ニップを形成している。第2定着ローラ3は第2加圧ローラ4よりも径を小さくしてある。
第1定着ローラ1、第1加圧ローラ2、第2定着ローラ3、第2加圧ローラ4はいずれもローラの内側から順に芯金、弾性層、離型層と積層される構造となっている。芯金は基本的に金属(鉄、アルミニウム)からなり、ローラ対にかける荷重と許容できるたわみ量により材料選択し設計する。特に第2定着ローラ3は小径であり、機械的にたわみに弱いので、芯金材料として繊維強化金属を用いてたわみを軽減している。弾性層は充分に軟らかく耐熱性がある材料が望ましく、シリコーンゴムを用いている。厚さは100〜2000μmの範囲が望ましく、これより薄い場合は、弾性層の持つ効果が充分に活かされず、記録媒体が表面に持つ凹凸への追従が悪くなり、画像品質に影響が出ることがある。また、これより厚い場合は定着(加圧)ローラ自体の熱容量が大きくなってしまうので、定着装置全体の高速な立ち上がりを阻害してしまったり、定着(加圧)ローラ表面の温度と内部の温度差が大きくなる、弾性層内部や弾性層と芯金の接着面が高温になることにより、これらの劣化を促進してしまうという弊害がある。離型層は耐熱離型層(フッ素系樹脂、高離型シリコンゴム等)からなり、厚さは10〜50μmの範囲が良好な定着性、耐久性及び熱応答性を得る条件として望ましい。
第2定着ローラ3と第2加圧ローラ4は、互いに異なる硬度や厚さの弾性層および離型層から形成され、それぞれのローラ表面硬度において、第2加圧ローラ4のほうが第2定着ローラ3よりも高くなっている。このため、第2ニップの出口排紙方向はやや下方向を向いている。
加圧ベルト5はベルトの内側から、基材層、弾性層、離型層と積層される構造となっている。離型層は耐熱離型層(フッ素系樹脂、高離型シリコンゴム等)からなり、厚さは10〜50μmの範囲が良好な定着性、耐久性及び熱応答性を得る条件として望ましい。弾性層は充分に軟らかく耐熱性がある材料が望ましく、シリコーンゴムを用いている。厚さは100〜300μmの範囲が望ましく、これより薄い場合は、弾性層の持つ効果が充分に活かされず、記録媒体が表面に持つ凹凸への追従が悪くなり、画像品質に影響が出ることがある。また、これより厚い場合は定着ベルト自体の熱容量が大きくなってしまうので、定着装置全体の高速な立ち上がりを阻害してしまう。基材層は耐熱性樹脂が用いられ、材質としてはポリイミド、ポリアミドイド、ポリエーテルケトン(PEEK)等を使用する。厚さは50〜125μmが望ましく、これより薄い場合は充分な強度が得られず耐久性が低い、剛性が低くなり回転するベルトの搬送性が悪くなる、などの問題が生じ、逆に厚い場合は定着ベルト自体の熱容量が大きくなってしまうので、定着装置全体の高速な立ち上がりを阻害してしまう。
ハロゲンヒータ6a,6b,6cは、第1定着ローラ1、第1加圧ローラ2、第2定着ローラ3にそれぞれ内包されており、第2加圧ローラ4にはヒータは内包されていない。各ヒータ電力の出力はハロゲンヒータ6aよりも6b,6cのほうが大きくなっており、第1定着ローラ1の表面温度よりも第1加圧ローラ2の表面温度のほうが高くなるように制御されている。特に第1定着ローラ1の表面温度はトナーが完全に軟化しない温度で、トナーが記録媒体Pに完全に定着する温度よりも低くなっている。一方、第2加圧ローラ2に架け回された加圧ベルト5の表面温度は完全にトナーを溶融し定着させる温度になっている。また、第2加圧ローラ4にはヒータは内包されていないので、第2定着ローラ3の表面温度は第2加圧ローラに架け回された加圧ベルト5の表面温度よりも高くなっている。第2定着ローラ3の表面温度はトナーを溶融し定着させる温度になっている。
表裏両面にトナー像を転写された記録媒体Pは、第1ニップN1内に搬送される。第1ニップN1内では表面のトナー像T1は加熱はされるが定着はせずに、裏面のトナー像T2は加圧ベルト5より充分な熱を得て溶融し、ほとんど定着する。この表裏両面に発生する巻き付き力の関係から、記録媒体Pの巻き付き方向は第1加圧ローラ2側となるが、第1加圧ローラ2側は加圧ベルト5が架け回されているので、第1加圧ローラ2の表層に沿った方向への巻き付きはせずに、加圧ベルト5に密着し、第2ニップN2へと搬送される。よって、第1ニップN1部では記録媒体Pの巻き付きジャムは物理的に発生しない。
記録媒体Pは第1ニップN1と第2ニップN2の間にある空走期間において、加圧ベルト5に密着搬送されながら放熱によって温度が低下する。第2ニップN2内では、表面のトナー像T1は第2定着ローラ3から充分な熱を得て溶融し定着される。このとき、裏面のトナー像T2は表面のトナー像T1に比べると温度が低下しているので、表裏両面に発生する巻き付き力の関係から、記録媒体Pの出口巻き付き方向は第2定着ローラ3側になる。しかしながら、第2定着ローラ3と第2加圧ローラ4の表層硬度の関係から、排紙方向としては下向き(加圧ローラ4側)の力が働く。よって、両者の力の向きが打ち消し合うことにより、第2ニップN2部でも記録媒体Pの巻き付きジャムを防止することができる。
なお、前記ハロゲンヒータ6a,6b,6cは第1定着ローラ1、第1加圧ローラ2、第2定着ローラ3の表面温度を検出する温度センサの出力に応じて図示しない制御回路のCPUによって通電制御される。なお、このCPUは、画像形成部101A,101A’、給紙部101b、画像読み取り部、書き込み装置106、定着装置109、その他、後述の冷却装置を含むカラー複写機の各部の制御を司る。
<第2の実施形態>
図3は本発明の第2の実施形態に係る定着装置の概略を示す図である。カラー複写機101自体は図1に示した前述の第1の実施形態のものと同等に構成されているので、同等な各部には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
図3は本発明の第2の実施形態に係る定着装置の概略を示す図である。カラー複写機101自体は図1に示した前述の第1の実施形態のものと同等に構成されているので、同等な各部には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
この第2の実施形態では、図3に示すように前述の空走期間の加圧ベルト5内側に冷却部材7が接するように配置されている。冷却部材7はアルミニウムまたは銅からなる平板で構成され、平板内部には不図示のマイクロヒートパイプが内蔵されている。背面には水冷ユニット71が設置されており、未図示の冷却水用パイプを通して、冷却水が循環され、空走期間の加圧ベルト5を冷却する機構となっている。ヒートパイプ自体は公知の技術なので、ここでの説明は省略する。このように走期間の加圧ベルト5を背面から冷却部材7によって積極的に冷却するようにすることにより、搬送される記録媒体Pの裏面トナー像T2の温度をより低下させ、第2ニップN2出口における加圧ローラ4側への記録媒体Pの巻き付きを防止することができる。
その他、特に説明しない各部は前述の第1の実施形態と同等に構成され、同等に機能する。
<第3の実施形態>
図4は本発明の第3の実施形態に係る定着装置の概略構成を示す図である。カラー複写機101自体は図1に示した前述の第1の実施形態のものと同等に構成されているので、同等な各部には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
図4は本発明の第3の実施形態に係る定着装置の概略構成を示す図である。カラー複写機101自体は図1に示した前述の第1の実施形態のものと同等に構成されているので、同等な各部には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
この第3の実施形態では、図4に示すようには冷却部材7の背面にフィン72を設けている。フィン72内部には不図示のマイクロヒートパイプが内蔵され、放熱の効率を高めている。さらにフィン72の周囲に空気の流束を生じさせるファン73が設置されている。ヒートパイプ自体は公知の技術なので、ここでの説明は省略する。
本施形態によれば、より簡便な構成でコストも低く、空走期間の加圧ベルト5を背面より積極的に冷却するにより、搬送される記録媒体Pの裏面トナー像T2の温度をより低下させ、第2ニップN2出口における加圧ローラ4側への記録媒体Pの巻き付きを防止することができる。
その他、特に説明しない各部は前述の第1の実施形態と同等に構成され、同等に機能する。
<第4の実施形態>
図5は本発明の第4の実施形態に係る定着装置の概略構成を示す図である。カラー複写機101自体は図1に示した前述の第1の実施形態のものと同等に構成されているので、同等な各部には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
図5は本発明の第4の実施形態に係る定着装置の概略構成を示す図である。カラー複写機101自体は図1に示した前述の第1の実施形態のものと同等に構成されているので、同等な各部には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
この第4の実施形態では、は加圧ベルト5の第1ニップN1の入口付近上流部に帯電ローラ8が接するように配置されている。帯電ローラ8は加圧ベルト5に対し、記録媒体Pと逆極性の電化を付加し、第1ニップ部N1で記録媒体Pと加圧ベルト5が接触したのちに両者は静電的な力で密着搬送される。このように構成すると、空走期間において記録媒体Pと加圧ベルト5が密着搬送されるので、両者のずれによるトナー画像ずれなどの異常画像の発生を低減することができる。また、第2あるいは第3の実施形態のように空走期間の加圧ベルト5に冷却機構を接するように配置すると、冷却効果がさらに高くなり、冷却によるトナー温度の低下作用をさらに促進することができる。
その他、特に説明しない各部は前述の第1の実施形態と同等に構成され、同等に機能する。
<第5の実施形態>
図6は本発明の第5の実施形態に係る定着装置の概略構成を示す図である。カラー複写機101自体は図1に示した前述の第1の実施形態のものと同等に構成されているので、同等な各部には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
図6は本発明の第5の実施形態に係る定着装置の概略構成を示す図である。カラー複写機101自体は図1に示した前述の第1の実施形態のものと同等に構成されているので、同等な各部には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
この第5の実施形態では、前述の空走期間の加圧ベルト5の両面に支持ローラ9が接するように配置されている。支持ローラ9はアルミニウムまたは銅からなり、ヒートパイプ構造を内包しているので、接触している加圧ベルト5は積極的に放熱される。支持ローラ9には、表面トナー像T1と同極性のバイアスが表面トナー像T1に接触する側の搬送ローラ9に印加する方向にかけられている。このようなバイアス印加により、搬送ローラ9の接触による未定着表面トナー画像T1の搬送ローラ9へのオフセットを防止することができるとともに、搬送ローラ9での押さえ込みによる画像ずれの発生を防止することができる。また、搬送ローラ9を放熱部材とし、放熱機能を持たせることにより接触伝熱によるトナー画像の温度低下作用を促進することもできる。
その他、特に説明しない各部は前述の第1の実施形態と同等に構成され、同等に機能する。
<第6の実施形態>
図7は本発明の第6の実施形態に係る定着装置の概略構成を示す図である。カラー複写機101自体は図1に示した前述の第1の実施形態のものと同等に構成されているので、同等な各部には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
図7は本発明の第6の実施形態に係る定着装置の概略構成を示す図である。カラー複写機101自体は図1に示した前述の第1の実施形態のものと同等に構成されているので、同等な各部には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
この第6の実施形態では、第2定着ローラ3に離型材塗布手段としての離型材塗布ローラ10が接するように設置されている。離型材としてはシリコーンオイル等が用いられる。また、離型材塗布ローラ10に離型材を供給するための離型材供給手段14が設けられている。第1定着ローラ1bは小径であり、機械的にたわみに弱いので、芯金材料として繊維強化金属を用いてたわみを軽減している。また、第1定着ローラ1bには帯電手段としての帯電ローラ8bが接するように配置されている。帯電ローラ8bは第1定着ローラ1bに対し、表面トナー像T1と同極性の電荷を付加する。
このように第2定着ローラ3に離型材を塗布すると、第2ニップN2出口での定着ローラ4側への記録媒体Pの巻き付きを防止することができる。また、第1定着ローラ1bを小径にすることにより、第1ニップN1出口での定着ローラ2側への記録媒体Pの巻き付きを防止することができる。さらに、第1定着ローラ1bに表面トナー像T1と同極性の電荷を付加することにより、ローラへのオフセットを防止することができる。
その他、特に説明しない各部は前述の第1の実施形態と同等に構成され、同等に機能する。
<第7の実施形態>
図8は本発明の第7の実施形態に係る定着装置の概略構成を示す図である。カラー複写機101自体は図1に示した前述の第1の実施形態のものと同等に構成されているので、同等な各部には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
図8は本発明の第7の実施形態に係る定着装置の概略構成を示す図である。カラー複写機101自体は図1に示した前述の第1の実施形態のものと同等に構成されているので、同等な各部には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
この第7の実施形態では第2定着ローラ3に離型材塗布手段としての離型材塗布ローラ10が接するように設置されており、第1定着ローラ1bに離型材塗布手段としての離型材塗布ローラ10bが接するように設置されている。離型材塗布ローラ10、10bには離型材を供給するための離型材供給手段14、14bがそれぞれ設けられている。
このように第1定着ローラ1b及び第2定着ローラ3にそれぞれ離型材を塗布することにより、第1ニップN1出口及び第2ニップN2出口での定着ローラ2,4側への記録媒体Pの巻き付きを防止することができる。
その他、特に説明しない各部は前述の第1の実施形態と同等に構成され、同等に機能する。
<第8の実施形態>
図9は本発明の第8の実施形態に係る定着装置の概略構成を示す図である。カラー複写機101自体は図1に示した前述の第1の実施形態のものと同等に構成されているので、同等な各部には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
図9は本発明の第8の実施形態に係る定着装置の概略構成を示す図である。カラー複写機101自体は図1に示した前述の第1の実施形態のものと同等に構成されているので、同等な各部には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
この第8の実施形態では定着ローラ及び加圧ローラを加熱するヒータをローラ外に設けている。すなわち、ハロゲンヒータ6a,6b,6cはいずれもローラに内包されているのではなく、第1定着ローラ1b、加圧ベルト5、第2定着ローラ3の各ローラおよびベルトを外部表層から加熱する位置に配置されている。ローラ外にヒータが設けられていることから、反射板11a,11b,11cが各ハロゲンヒータ6a,6b,6cの周囲を包むように設置され、第1定着ローラ1b、加圧ベルト5、第2定着ローラ3に対して集光加熱できるような方向で設置されている。第1定着ローラ1b、第1加圧ローラ2、第2定着ローラ3にはいずれも内部に加熱源がないので、芯金と弾性層の間に高性能の断熱性を有する断熱層が別途形成されていても良い。
このように第1定着ローラ1b、加圧ベルト5、第2定着ローラ3を外部加熱するように構成すると、前記ローラ1b,3及びベルト5の表面の温度を直接的に加熱するので、定着装置の立ち上がりを高速にすることができる。また、高速で駆動した場合にも熱の応答性が高く、熱的に追従することが可能なので、高速駆動により記録媒体の生産性を高めることができる。さらに、ヒータをローラに内蔵しないので、ローラ径に制約がなく、第1定着ローラ1b、第2定着ローラ3ともに小径に設計がしやすくなる。
その他、特に説明しない各部は前述の第1の実施形態と同等に構成され、同等に機能する。
<第9の実施形態>
図10は本発明の第9の実施形態に係る定着装置の概略構成を示す図である。カラー複写機101自体は図1に示した前述の第1の実施形態のものと同等に構成されているので、同等な各部には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
図10は本発明の第9の実施形態に係る定着装置の概略構成を示す図である。カラー複写機101自体は図1に示した前述の第1の実施形態のものと同等に構成されているので、同等な各部には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
この第9の実施形態では第1定着ローラ1c、加圧ベルト5、第2定着ローラ3の各ローラおよびベルトを外部表層から加熱する位置に第1及び第2の誘導加熱装置15a,15bが配置されている。これらの誘導加熱装置15a,15bは、第1及び第2のコア12a,12b、第1及び第2のコイル13a,13bおよびコイルに接続された不図示の高周波電源などからなる。第1定着ローラ1c、第2定着ローラ3はいずれも離型層と弾性層の間または弾性層内の位置に発熱層が形成されている。発熱層は鉄、ニッケルなどの金属からなる。厚さは10〜200μmの範囲が望ましく、これより薄い場合は、誘導加熱による発熱が充分得られず、厚い場合はニップ部での変形に対抗する剛性が高くなってしまう。また、加圧ベルト5bは離型層と弾性層の間または弾性層内または弾性層と基材の間のいずれかの位置に発熱層が形成されている。発熱層は鉄、ニッケルなどの金属からなる。なお、基材の材質を金属にすることよって、基材兼発熱層とする構成としても良い。上記と同様の理由で厚さは10〜200μmの範囲が望ましい。
第1のコア12aおよび第2のコイル13aからなる第1の誘導加熱装置15aは加圧ベルト5bの発熱層を直接誘導加熱する。第1のコア12bおよび第2のコイル13bからなる第2の誘導加熱装置15bは、図示のとおり第1定着ローラ1cと第2定着ローラ3bの間の位置に配置することにより、両者の発熱層を同時に加熱する。ここで、第2のコア12bの両端に対して第2のコイル13bの巻数に差を設けることにより、第1定着ローラ1cと第2定着ローラ3bの発熱量に差をつけることができる。このように構成を単純にしながら、ローラ間の温度差の制御が可能となるので、小型化、低コスト化を実現できる。
このように構成すると、第1定着ローラ1c、加圧ベルト5、第2定着ローラ3の各ローラおよびベルトを外部加熱するので、定着装置の立ち上がりを高速にすることができる。また、高速で駆動した場合にも熱の応答性が高く、熱的に追従することが可能なので、高速駆動により記録媒体の生産性を高めることができる。さらに、ヒータをローラに内蔵しないので、ローラ径に制約がなく、第1定着ローラ1c、第2定着ローラ3ともに小径に設計がしやすくなる。
その他、特に説明しない各部は前述の第1の実施形態と同等に構成され、同等に機能する。
1 第1定着ローラ
2 第1加圧ローラ
3 第2定着ローラ
4 第2加圧ローラ
5 加圧ベルト
6a,6b,6c ハロゲンヒータ
7 冷却部材
8 帯電ローラ
9 支持ローラ
10 離型材塗布ローラ
11 反射板
12,12a,12b コア
13,13a,13b コイル
14 離型材供給手段
15a,15b 誘導加熱装置
71 水冷ユニット
72 フィン
73 ファン
101 カラー複写機
109 定着装置
N1,N2 ニップ
T1,T2 トナー像
P 用紙
2 第1加圧ローラ
3 第2定着ローラ
4 第2加圧ローラ
5 加圧ベルト
6a,6b,6c ハロゲンヒータ
7 冷却部材
8 帯電ローラ
9 支持ローラ
10 離型材塗布ローラ
11 反射板
12,12a,12b コア
13,13a,13b コイル
14 離型材供給手段
15a,15b 誘導加熱装置
71 水冷ユニット
72 フィン
73 ファン
101 カラー複写機
109 定着装置
N1,N2 ニップ
T1,T2 トナー像
P 用紙
Claims (28)
- シート状の記録媒体にトナー画像を定着する定着装置において、
定着ローラと加圧ローラを対とした複数のローラ対と、
記録媒体の移動方向に沿って配置された前記複数のローラ対の加圧ローラ間に架け渡された加圧ベルトと、
を備え、
入口側に配置されたローラ対では加圧ベルトに近接する方向に、出口側に配置されたローラ対では加圧ベルトから離間する方向に前記記録媒体を湾曲させる手段を備えていることを特徴とする定着装置。 - 前記湾曲させる手段が前記入口側及び出口側の定着ローラと加圧ローラの温度を制御する制御手段からなることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
- 前記制御手段は、前記入口側に配置されたローラ対においては定着ローラの表面温度よりも加圧ローラの表面温度の方を高く、前記出口側に配置されたローラ対においては定着ローラの表面温度よりも加圧ローラの表面温度方を低く設定することを特徴とする請求項2記載の定着装置。
- 前記出口側のローラ対において、前記定着ローラの表面硬度よりも前記加圧ローラの表面硬度の方が高く設定されていることを特徴とする請求項2または3記載の定着装置。
- シート状の記録媒体にトナー画像を定着する定着装置において、
定着ローラと加圧ローラを対とした複数のローラ対と、
記録媒体の移動方向に沿って配置された前記複数のローラ対の加圧ローラ間に架け回された加圧ベルトと、
を備え、
入口側に配置されたローラ対では表面温度が定着ローラよりも加圧ローラの方が高く、
出口側に配置されたローラ対では表面温度が定着ローラよりも加圧ローラの方が低く、ローラ表面硬度が定着ローラよりも加圧ローラの方が高く設定されていることを特徴とする定着装置。 - 前記出口側のローラ対における定着ローラは加圧ローラよりも小径に形成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の定着装置。
- 前記出口側のローラ対における定着ローラの芯金は繊維強化金属で形成されていることを特徴とする請求項6記載の定着装置。
- 前記入口側のローラ対と前記出口側のローラ対の間に前記加圧ベルトを冷却する冷却手段を備えていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の定着装置。
- 前記冷却手段は水冷機構を備えていることを特徴とする請求項8記載の定着装置。
- 前記冷却手段は冷却用フィンを備えていることを特徴とする請求項8記載の定着装置。
- 前記冷却手段は冷却ファンを備えていることを特徴とする請求項8ないし10のいずれか1項に記載の定着装置。
- 前記冷却手段はヒートパイプを備えていることを特徴とする請求項8ないし11のいずれか1項に記載の定着装置。
- 前記加圧ベルトに前記記録媒体とは逆極性の電荷を付加する手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1項に記載の定着装置。
- 前記入口側と出口側のローラ対間に搬送ローラをさらに備えていることを特徴とする請求項1ないし13のいずれか1項に記載の定着装置。
- 前記搬送ローラは前記ローラ対よりも小径であることを特徴とする請求項14記載の定着装置。
- 搬送ローラに電気的なバイアスを印加する手段を備えていることを特徴とする請求項14または15記載の定着装置。
- 前記出口側のローラ対における定着ローラに離型材を塗布する手段を備えていることを特徴とする請求項1ないし16のいずれか1項に記載の定着装置。
- 前記入口側のローラ対において、前記定着ローラの表面硬度よりも前記加圧ローラの表面硬度の方が高く設定されていることを特徴とする請求項1ないし17のいずれか1項に記載の定着装置。
- 前記入口側のローラ対における定着ローラは加圧ローラよりも小径に設定されていることを特徴とする請求項1ないし18のいずれか1項に記載の定着装置。
- 前記入口側のローラ対における定着ローラの芯金は繊維強化金属で形成されていることを特徴とする請求項19記載の定着装置。
- 前記入口側のローラ対に前記記録媒体上のトナーとは逆極性の電荷を付加する手段を備えていることを特徴とする請求項1ないし20のいずれか1項に記載の定着装置。
- 前記入口側のローラ対の定着ローラは離型材を塗布する手段を備えていることを特徴とする請求項1ないし21記載の定着装置。
- 前記入口ローラ対における定着ローラを外部から加熱する手段を備えていることを特徴とする請求項1ないし22のいずれか1項に記載の定着装置。
- 前記出口ローラ対における定着ローラを外部から加熱する手段を備えていることを特徴とする請求項1ないし23のいずれか1項に記載の定着装置。
- 前記加圧ベルトを外部から加熱する手段を備えていることを特徴とする請求項1ないし24のいずれか1項に記載の定着装置。
- 前記外部から加熱する手段はハロゲンヒータまたは誘導加熱装置からなることを特徴とする請求項23ないし25のいずれか1項に記載の定着装置。
- 像担持体に形成された潜像をトナー現像し、現像されたトナー画像を記録媒体上に転写して画像を形成する画像形成手段と、
前記記録媒体上のトナー画像を当該記録媒体に定着させる請求項1ないし26のいずれか1項に記載の定着装置と、
を備えていることを特徴とする画像形成装置。 - 前記画像形成手段が、前記潜像が色ごとに形成され、色ごとに前記潜像をトナー現像するカラー画像形成手段からなることを特徴とする請求項27記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2004109279A JP2005292594A (ja) | 2004-04-01 | 2004-04-01 | 定着装置及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2004109279A JP2005292594A (ja) | 2004-04-01 | 2004-04-01 | 定着装置及び画像形成装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2005292594A true JP2005292594A (ja) | 2005-10-20 |
Family
ID=35325560
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2004109279A Pending JP2005292594A (ja) | 2004-04-01 | 2004-04-01 | 定着装置及び画像形成装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2005292594A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8351817B2 (en) | 2009-08-26 | 2013-01-08 | Ricoh Company, Ltd. | Cooling device and image forming device |
| US8606138B2 (en) | 2009-08-05 | 2013-12-10 | Ricoh Company, Limited | Cooling device having a turbulence generating unit |
-
2004
- 2004-04-01 JP JP2004109279A patent/JP2005292594A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8606138B2 (en) | 2009-08-05 | 2013-12-10 | Ricoh Company, Limited | Cooling device having a turbulence generating unit |
| US9400485B2 (en) | 2009-08-05 | 2016-07-26 | Ricoh Company, Ltd. | Cooling device having a turbulence generating unit |
| US8351817B2 (en) | 2009-08-26 | 2013-01-08 | Ricoh Company, Ltd. | Cooling device and image forming device |
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