JP2005292584A - 画素回路の駆動方法、画素回路、電気光学装置および電子機器 - Google Patents

画素回路の駆動方法、画素回路、電気光学装置および電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】画素回路の駆動における消費電力の低減を図る。
【解決手段】画素回路は、複数の駆動系20a,20bを有する。一方の駆動系20aは
、フレームFiでデータ線Xより供給された差分データIdif(i)を保持するとともに、こ
れデータに応じた駆動電流(Ipls1−Imns1)を生成する。他方の駆動系20bは、次の
フレームFi+1でデータ線Xより供給された差分データIdif(i+1)を保持するとともに、
これに駆動電流(Ipls2−Imns2)を生成する。フレームFi+1において、これらの駆動
電流を合成した合成電流Ioledが有機EL素子OLEDに供給され、有機EL素子OLEDの輝度
が本来の階調データ相当に設定される。
【選択図】図2

Description

本発明は、画素回路の駆動方法、画素回路、電気光学装置および電子機器に係り、特に
、画素回路の差分駆動に関する。
近年、有機EL(Electronic Luminescence)素子を用いたフラットパネルディスプレ
イ(FPD)が注目されている。有機EL素子は、自己を流れる駆動電流によって駆動す
る電流駆動型素子の一つであり、その電流レベルに応じた輝度で自ら発光する。このよう
な素子を有する画素回路のデータ書込方式には、電流プログラム方式と電圧プログラム方
式とがある。電流プログラム方式は、画素回路が接続されたデータ線に対するデータの供
給を電流ベースで行う方式であり、電圧プログラム方式は、このデータ供給を電圧ベース
で行う方式である。
特許文献1には、前回のフレームにおける表示画像信号と、今回のフレームにおけるそ
れとの差分信号を入力とし、これらを合成したアナログ的な階調データを画素回路に出力
することにより、低消費電力化を図る液晶表示装置が開示されている。
特開2000−284755号公報
特許文献1でにおいて、データ線駆動回路からデータ線を介して画素回路に供給される
階調データは、走査毎に完全に更新されるため、十分な低消費電力化を図ることが困難で
ある。
本発明の目的は、画素回路の新規な駆動制御を提供することである。
また、本発明の別の目的は、画素回路の駆動における消費電力の低減を図ることである
かかる課題を解決するために、第1の発明は、第1のフレームでデータ線より供給され
た第1のデータを保持するとともに、保持されたデータに応じた第1の駆動電流を生成す
る一方の駆動系と、第1のフレームの後の第2のフレームでデータ線より供給され、第1
のデータとは異なる第2のデータを保持するとともに、保持されたデータに応じた第2の
駆動電流を生成する他方の駆動系と、第2のフレームにおいて、第1の駆動電流と第2の
駆動電流とを合成した合成電流を供給することによって、輝度が設定される電気光学素子
とを有する画素回路を提供する。
第1の発明において、第1のデータは、第1のフレームの前の第3のフレームにおける
差分データと、第1のフレームにおける階調を規定する階調データとの差分に相当する差
分データであり、第2のデータは、第2のフレームにおける階調を規定する階調データと
、第1のデータとの差分に相当する差分データであってもよい。また、第1のデータは、
第1のフレームにおける階調を規定する階調データであり、第2のデータは、第2のフレ
ームにおける階調を規定する階調データと、第1のデータとの差分に相当する差分データ
であってもよい。
第2の発明は、第1のフレームでデータ線より供給された第1のデータを保持するとと
もに、保持されたデータに応じた第1の駆動電流を生成する一方の駆動系と、第1のフレ
ームの後の第2のフレームでデータ線より供給され、第2のフレームにおける階調を規定
する階調データと、第1のデータとの差分に相当する差分データを第2のデータとして保
持するとともに、保持されたデータに応じた第2の駆動電流を生成する他方の駆動系と、
第2のフレームにおいて、第1の駆動電流と第2の駆動電流とを合成した合成電流を供給
することによって、階調データ相当の輝度に設定される電気光学素子とを有する画素回路
を提供する。
ここで、第2の発明において、他方の駆動系は、第2のデータを保持する第1のキャパ
シタと、第1のキャパシタに自己のゲートが接続されているとともに、第1のキャパシタ
に保持されたデータに応じて、第2の駆動電流の少なくとも一部となる第2の順駆動電流
を生成する第1の駆動素子と、第2のデータを保持する第2のキャパシタと、第2のキャ
パシタに自己のゲートが接続されているとともに、第2のキャパシタに保持されたデータ
に応じて、第2の駆動電流の少なくとも一部となり、かつ、第2の順駆動電流とは逆向き
の第2の逆駆動電流を生成する第2の駆動素子とを有することが好ましい。
第2の発明において、第1のデータは、第1のフレームの前の第3のフレームにおける
差分データと、第1のフレームにおける階調を規定する階調データとの差分に相当する差
分データであってもよい。この場合、一方の駆動系は、第1のデータを保持する第3のキ
ャパシタと、第3のキャパシタに自己のゲートが接続されているとともに、第3のキャパ
シタに保持されたデータに応じて、第1の駆動電流の少なくとも一部となる第1の順駆動
電流を生成する第3の駆動素子と、第1のデータを保持する第4のキャパシタと、第4の
キャパシタに自己のゲートが接続されているとともに、第4のキャパシタに保持されたデ
ータに応じて、第1の駆動電流の少なくとも一部となり、かつ、第1の順駆動電流とは逆
向きの第1の逆駆動電流を生成する第4の駆動素子とを有することが好ましい。
また、第1のデータは、第1のフレームにおける階調を規定する階調データであっても
よい。この場合、一方の駆動系は、第1のデータを保持する第3のキャパシタと、第3の
キャパシタに自己のゲートが接続されているとともに、第3のキャパシタに保持されたデ
ータに応じて、第1の駆動電流を生成する第3の駆動素子とを有することが好ましい。
第2の発明において、データ線に供給された電圧レベルの第1のデータを一方の駆動系
に含まれるキャパシタの一方の電極に選択的に供給する第1のスイッチング素子と、デー
タ線に供給された電圧レベルの第2のデータを他方の駆動系に含まれるキャパシタの一方
の電極に選択的に供給する第2のスイッチング素子とをさらに設けてもよい。
第2の発明において、第1の駆動素子を選択的にダイオード接続して、データ線に供給
された電流レベルの第1のデータを一方の駆動系に含まれる駆動素子のチャネルに供給す
る第1のスイッチング素子と、第2の駆動素子を選択的にダイオード接続して、データ線
に供給された電流レベルの第2のデータを他方の駆動系に含まれる駆動素子のチャネルに
供給する第2のスイッチング素子とをさらに設けてもよい。
第3の発明は、複数の走査線と、複数のデータ線と、走査線とデータ線との交差に対応
して設けられた複数の画素回路と、走査線に走査信号を出力することにより、データの書
込対象となる画素回路に対応する走査線を選択する走査線駆動回路と、走査線駆動回路と
協働し、書込対象となる画素回路に対応するデータ線にデータを出力するデータ線駆動回
路とを有する電気光学装置を提供する。ここで、画素回路は、上述した第1または第2の
発明にかかる画素回路である。
第4の発明は、上記第2の発明にかかる電気光学装置を実装した電子機器を提供する。
第5の発明は、一方の駆動系に含まれるキャパシタに、第1のフレームでデータ線より
供給された第1のデータを保持する第1のステップと、他方の駆動系に含まれるキャパシ
タに、第1のフレームの後の第2のフレームでデータ線より供給され、第1のデータとは
異なる第2のデータを保持する第2のステップと、第2のフレームにおいて、一方の駆動
系に含まれる駆動素子が第1のデータに応じた第1の駆動電流を生成し、他方の駆動系に
含まれる駆動素子が第2のデータに応じた第2の駆動電流を生成するとともに、第1の駆
動電流と第2の駆動電流とを合成した合成電流を電気光学素子に供給することによって、
電気光学素子の輝度を設定する第3のステップとを有する画素回路の駆動方法を提供する
第5の発明において、第1のデータは、第1のフレームの前の第3のフレームにおける
差分データと、第1のフレームにおける階調を規定する階調データとの差分に相当する差
分データであり、第2のデータは、第2のフレームにおける階調を規定する階調データと
、第1のデータとの差分に相当する差分データであってもよい。また、第1のデータは、
第1のフレームにおける階調を規定する階調データであり、第2のデータは、第2のフレ
ームにおける階調を規定する階調データと、第1のデータとの差分に相当する差分データ
であってもよい。
第6の発明は、一方の駆動系に含まれるキャパシタに、第1のフレームでデータ線より
供給された第1のデータを保持する第1のステップと、他方の駆動系に含まれるキャパシ
タに、第1のフレームの後の第2のフレームでデータ線より供給され、第2のフレームに
おける階調を規定する階調データと、第1のデータとの差分に相当する差分データを第2
のデータとして保持する第2のステップと、第2のフレームにおいて、一方の駆動系に含
まれる駆動素子が第1のデータに応じた第1の駆動電流を生成し、他方の駆動系に含まれ
る駆動素子が第2のデータに応じた第2の駆動電流を生成するとともに、第1の駆動電流
と第2の駆動電流とを合成した合成電流を電気光学素子に供給することによって、電気光
学素子の輝度を階調データ相当に設定する第3のステップとを有する画素回路の駆動方法
を提供する。
ここで、第6の発明において、第1のデータは、第1のフレームの前の第3のフレーム
における差分データと、第1のフレームにおける階調を規定する階調データとの差分に相
当する差分データであってもよい。また、第1のデータは、第1のフレームにおける階調
を規定する階調データであってもよい。
本発明では、画素回路に複数の駆動系を設け、それぞれの駆動系に対してデータを交互
に供給するとともに、これらの駆動系の合成電流に基づいて電気光学素子の輝度を設定す
る。これにより、画素回路の駆動における低消費電力化を図ることが可能になる。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態にかかる電気光学装置のブロック構成図である。表示部1は、例え
ばTFT(Thin Film Transistor)によって電気光学素子を駆動するアクティブマトリク
ス型の表示パネルである。この表示部1には、mドット×nライン分の画素群がマトリク
ス状(二次元平面的)に並んでいる。表示部1には、それぞれが水平方向に延在している
走査線群Y1〜Ynと、それぞれが垂直方向に延在しているデータ線群X1〜Xmとが設けら
れており、これらの交差に対応して画素2(後述する画素回路)が配置されている。なお
、後述する各画素回路との関係で、同図に示した1本の走査線Yが複数の走査線のセット
を示すことがあり、同図に示した1本のデータ線Xが複数のデータ線のセットを示すこと
がある。
制御回路5は、図示しない上位装置からの外部信号をベースに、後述するST、CLX
、φ、LP等を含む各種の内部信号を生成し、これらに基づいて、走査線駆動回路3とデ
ータ線駆動回路4とを同期制御する。この同期制御の下、これらの駆動回路3,4は互い
に協働して、表示部1の表示制御を行う。走査線駆動回路3は、シフトレジスタ、出力回
路等を主体に構成されており、走査線Y1〜Ynに走査信号SELを出力する。走査信号S
ELは、高電位レベル(以下「Hレベル」という)または低電位レベル(以下「Lレベル
」という)の2値的な信号レベルをとり、データの書込対象となる画素行に対応する走査
線YはHレベル、これ以外の走査線YはLレベルにそれぞれ設定される。走査線駆動回路
3は、1画像の表示期間に相当する1フレーム(1F)毎に、所定の選択順序で(一般的
には最上から最下に向かって)、それぞれの走査線Yを順番に選択する線順次走査を行う
データ線駆動回路4は、走査線駆動回路3による線順次走査と同期して、それぞれのデ
ータ線X1〜Xmにデータを出力する。この出力データは、画素2の階調を規定する階調デ
ータDそのものではなく、隣接したフレーム間における「差分データΔD」(実際には、
これをアナログ化した信号)である。本実施形態において、i番目のフレームFiの「差
分データΔDi」は、その直前フレームFi-1の差分データΔDi-1と、フレームFiの階調
データDiとの差分値(Di−ΔDi-1)として定義される。この定義に従えば、階調デー
タDiと差分データΔDiとの関係は、例えば下記のようになる。差分データΔDiは、正
負を伴うので、階調データDiのビット数(例えば6ビット)に正負を指す1ビットを加
えたビット数(例えば7ビット)が必要となる。
(階調データと差分データとの関係)
フレームFi F1 F2 F3 F4 F5 ・・・
階調データDi 100 120 200 150 80 ・・・
差分データΔDi +100 +20 +180 -30 +110 ・・・
図2は、6ビットの階調データD(=D0〜D5)を入力とするデータ線駆動回路4の構
成図である。このデータ線駆動回路4は、mビットのXシフトレジスタ40およびデータ
線単位で設けられたm個の回路ユニット41で構成されている。Xシフトレジスタ40は
、1水平走査期間(1H)の最初に供給されるスタートパルスSTをクロック信号CLX
にしたがって転送し、ラッチ信号S1,S2,S3,・・・,Smのレベルを順次排他的にH
レベルに設定する。
m個の回路ユニット41は、ある1Hでデータを書き込む画素行に対する電流レベルの
差分データIdifの一斉出力と、次の1Hで書き込みを行う画素行に関する階調データD
の点順次的なラッチとを同時に行う。単一の回路ユニット41は、3つのスイッチ群42
,44,48と、2つのラッチ回路43,45と、電流DAC46と、少なくとも(7×
n)ビットのメモリ空間を有する画素列メモリ47と、差分算出回路49とで構成されて
いる。データ線X1〜Xmに対応する個々の回路ユニット41の動作は、ラッチ信号S1,
S2,S3,・・・,Smによる階調データDの取り込みタイミングが異なる点を除けば同
様である。最前段のスイッチ群42は、対応するラッチ信号SがHレベルになることによ
ってオンする。これにより、ラッチ信号Sが規定する取り込みタイミングで、6ビットの
階調データDが第1のラッチ回路43に取り込まれる。
差分算出回路49は、第1のラッチ回路43にラッチされた階調データDと、画素列メ
モリ47に保持された極性付の差分データΔDとの差分(D−ΔD)を算出する。画素列
メモリ47には、前回のフレームにおける1画素列分の差分データΔDが記憶されており
、走査線Yの順次選択にともない、これに対応する画素の差分データΔDが順次更新され
ていく。差分算出回路49は、ある1Hで入力した階調データDと同一の書込対象に関す
る1フレーム前の差分データΔDを画素列メモリ47から読み出して、読み出した差分デ
ータΔD1と階調データDとの差分に相当する新たな差分データΔDを出力する。この算
出回路49より出力された差分データΔDは、ラッチパルスLPがHレベルになってスイ
ッチ群44がオンするタイミングで、第2のラッチ回路45に転送される。それとともに
、第1のラッチ回路43には、スイッチ群42を介して、次の1Hにおける階調データD
が新たにラッチされる。後述する可変電流源4aに相当する電流DAC46は、第2のラ
ッチ回路45にラッチされた差分データΔDをD/A変換し、これによって生成されたア
ナログ電流としての差分データIdifをデータ線Xに供給する。
一方、差分算出回路49から出力された差分データΔDは、制御信号φがHレベルにな
ってスイッチ群48がオンする取り込みタイミングで、画素列メモリ47に転送される。
この取り込みタイミングは、第2のラッチ回路44への差分データΔDの転送が完了した
後で、かつ、次の1Hにおける階調データDのラッチが開始される前に設定されている。
画素列メモリ47に転送された差分データΔDは、同一の画素に関する従前の差分データ
ΔDと置き換えられ、次回のフレームの差分データΔDが転送されてくるまで、画素列メ
モリ47によって保持される。
なお、データ線駆動回路4に対して、図示しない上位装置から直接的に差分データΔD
を入力してもよく、この場合には、データ線駆動回路4の構成を大幅に簡略化できる。
図3は、本実施形態にかかる電流プログラム方式の画素回路図である。図1に示した1
本の走査線Yは、図示した3本の走査線Ya〜Ycのセットに相当する。この画素回路は、
電気光学素子としての有機EL素子OLEDと、12個のトランジスタT1〜T12と、4個の
キャパシタC1〜C4とで構成されている。本実施形態にかかる画素回路の特徴は、交互に
動作する2つの駆動系20a,2bを備える点であり、一方の駆動系20aが6つの回路
要素T2〜T5,C1〜C2、他方の駆動系20bが6つの回路要素T8〜T11,C3〜C4で
それぞれ構成されている。ダイオードとして表記された有機EL素子OLEDは、自己を流れ
る駆動電流(後述する合成電流Ioled)によって輝度が設定される典型的な電流駆動型素
子である。後述する各実施形態についても同様であるが、キャパシタC1〜C4は、少なく
とも2フレーム以上データを保持できる程度の容量を有している。なお、同図の例では、
トランジスタT3,T9をpチャネル型とし、その他をnチャネル型としているが、これは
一例にすぎず、別の組み合わせでチャネル型を設定してもよい。また、本明細書では、ソ
ース、ドレインおよびゲートを備える三端子型素子であるトランジスタに関して、ソース
またはドレインの一方を「一方の端子」と呼び、他方を「他方の端子」と呼ぶ。
スイッチング素子であるトランジスタT1のゲートは、第1の走査信号SEL1が供給さ
れる第1の走査線Yaに接続されており、その一方の端子は、電流レベルの差分データId
ifが供給されるデータ線Xに接続されている。このトランジスタT1の他方の端子は、一
方の駆動系20aの入出力ノードとなるノードN1に接続されている。また、スイッチン
グ素子であるトランジスタT6のゲートは、第3の走査信号SEL3が供給される第3の走
査線Ycに接続されており、その一方の端子は、ノードN1に接続されている。このトラン
ジスタT6の他方の端子は、有機EL素子OLEDのアノード(陽極)に接続されている。有
機EL素子OLEDのカソード(陰極)は、電源電圧Vddよりも低い基準電圧Vssが常時供給
されるVss端子に接続されている。
トランジスタT1,T6の間に設けられた一方の駆動系20aは、3つの回路要素T2,
T3,C1によって構成される正駆動部と、3つの回路要素T4,T5,C2によって構成さ
れる負駆動部とを有する。正駆動部に関して、スイッチング素子であるトランジスタT2
のゲートは、第1の走査線Yaに接続されており、その一方の端子は、ノードN1に接続さ
れている。また、トランジスタT2の他方の端子は、駆動素子であるpチャネル型のトラ
ンジスタT3のゲートと、キャパシタC1の一方の電極とに共通接続されている。このキャ
パシタC1の他方の電極は、トランジスタT3の一方の端子と共に電源電圧Vddが常時供給
されるVdd端子に接続され、トランジスタT3の他方の端子は、ノードN1に接続されてい
る。一方、負駆動部に関して、スイッチング素子であるトランジスタT4のゲートは、ト
ランジスタT2と同様に第1の走査線Yaに接続されており、その一方の端子は、ノードN
1に接続されている。また、トランジスタT4の他方の端子は、駆動素子であるnチャネル
型のトランジスタT5のゲートと、キャパシタC2の一方の電極とに共通接続されている。
このキャパシタC2の他方の電極は、トランジスタT5の一方の端子と共にVss端子に接続
され、トランジスタT5の他方の端子は、ノードN1に接続されている。
スイッチング素子であるトランジスタT7のゲートは、第2の走査信号SEL2が供給さ
れる第2の走査線Ybに接続されており、その一方の端子は、データ線Xに接続されてい
る。このトランジスタT7の他方の端子は、他方の駆動系20bの入出力ノードとなるノ
ードN2に接続されている。また、スイッチング素子であるトランジスタT12のゲートは
、トランジスタT6と同様に第3の走査線Ycに接続されており、その一方の端子は、ノー
ドN2に接続されている。このトランジスタT12の他方の端子は、有機EL素子OLEDのア
ノードに接続されている。
トランジスタT7,T12の間に設けられた他方の駆動系20bは、3つの回路要素T8,
T9,C3によって構成される正駆動部と、3つの回路要素T10,T11,C4によって構成
される負駆動部とを有する。正駆動部に関して、スイッチング素子であるトランジスタT
8のゲートは、第2の走査線Ybに接続されており、その一方の端子は、ノードN2に接続
されている。また、トランジスタT8の他方の端子は、駆動素子であるpチャネル型のト
ランジスタT9のゲートと、キャパシタC3の一方の電極とに共通接続されている。このキ
ャパシタC3の他方の電極は、トランジスタT9の一方の端子と共にVdd端子に接続され、
トランジスタT9の他方の端子は、ノードN2に接続されている。また、負駆動部に関して
、スイッチング素子であるトランジスタT10のゲートは、トランジスタT8と同様に第2
の走査線Ybに接続されており、その一方の端子は、ノードN2に接続されている。また、
トランジスタT10の他方の端子は、駆動素子であるnチャネル型のトランジスタT11のゲ
ートと、キャパシタC4の一方の電極とに共通接続されている。このキャパシタC4の他方
の電極は、トランジスタT11の一方の端子と共にVss端子に接続され、トランジスタT11
の他方の端子は、ノードN2に接続されている。
図4は、図3に示した画素回路の動作タイミングチャートである。上述した1Fに相当
する期間t0〜t2(またはt2〜t4)における一連の動作プロセスは、期間t0〜t1(ま
たはt2〜t3)のデータ書込プロセスと、これに続く期間t1〜t2(またはt3〜t4)の
駆動プロセスとに大別される。第1の走査信号SEL1によって、一方の駆動系20aの
動作状態が設定され、第2の走査信号SEL2によって、他方の駆動系20bの動作状態
が設定される。また、第3の走査信号SEL3によって、データ書込プロセスおよび駆動
プロセスのいずれかが指示される。なお、以下の説明では、同図に示した連続した複数の
フレームにおいて、i番目のフレームをFiとし、その後のフレームをFi+1、その前のフ
レームをFi-1とする。
まず、フレームFiのデータ書込期間t0〜t1では、第1の走査信号SEL1がHレベル
であるから、一方の駆動系20aが動作状態になる。具体的には、タイミングt0におい
て、第1の走査信号SEL1がLレベルからHレベルに立ち上がる。これにより、トラン
ジスタT1がオンして、一方の駆動系20aの入力ノードN1と、データ線Xとが電気的に
接続される。正駆動部に関しては、トランジスタT2がオンして、pチャネル型のトラン
ジスタT3の一方の端子と自己のゲートとがダイオード接続される。ダイオード接続され
たトランジスタT3は、チャネル電流が流れることを前提に生じるゲート電圧に応じて、
キャパシタC1へのデータ書き込みを行うプログラミング素子として機能する。負駆動部
に関しても同様であり、トランジスタT4がオンして、nチャネル型のトランジスタT5の
一方の端子と自己のゲートとがダイオード接続される。ダイオード接続されたトランジス
タT5は、チャネル電流が流れることを前提に発生するゲート電圧に応じて、キャパシタ
C2へのデータ書き込みを行うプログラミング素子として機能する。なお、この期間t0〜
t1では、第2の走査信号SEL2がLレベルであるから、他方の駆動系20bは非動作状
態のままである。したがって、他方の駆動系20bのキャパシタC3,C4は、従前のフレ
ームFi-1で書き込まれた差分データIdif(i-1)を引き続き保持する。
一方の駆動系20aのキャパシタC1,C2のどちらを主体にデータの書き込みが行われ
るかは、フレームFiにおける差分データIdif(i)の電流方向に依存している。図5(a
)に示すように、差分データIdif(i)の電流方向を、画素回路から可変電流源4aに向か
う方向に設定した場合(Idif(i)=Ipls1)、正駆動部におけるキャパシタC1のデータ
書き込みが行われる。すなわち、ダイオード接続されたトランジスタT3のゲートには、
自己のチャネルを流れる差分データIpls1の電流レベルに応じた電圧Vgが発生し、この
ゲート電圧Vgと電源電圧Vddとの電位差相当の電荷がキャパシタC1に蓄積される。この
場合、負駆動部におけるトランジスタT5のチャネル電流がほぼ0なので、キャパシタC2
の保持データは、トランジスタT5のしきい値電圧Vth相当にリセットされる。差分デー
タIdif(i)がIpls1となるのは、Di−ΔDi-1>0の場合であり、その電圧レベル(絶対
値)は、差分値の増加にともない大きくなる。
これに対して、図5(b)に示すように、差分データIdif(i)の電流方向を、可変電流
源4aから画素回路に向かう方向に設定した場合(Idif(i)=Imns1)、負駆動部におけ
るキャパシタC2のデータ書き込みが行われる。すなわち、ダイオード接続されたトラン
ジスタT5のゲートには、自己のチャネルを流れる差分データImns1の電流レベルに応じ
た電圧Vgが発生し、このゲート電圧Vgと電源電圧Vssとの電位差相当の電荷がキャパシ
タC2に蓄積される。この場合、正駆動部におけるトランジスタT3のチャネル電流がほぼ
0なので、キャパシタC1の保持データは、トランジスタT3のしきい値電圧Vth相当にリ
セットされる。差分データIdif(i)がImns1となるのは、(Di−ΔDi-1)<0の場合で
あり、その電圧レベル(絶対値)は、差分値の増加に伴い大きくなる。
なお、データ書込期間t0〜t1では、第3の走査信号SEL3がLレベルなのでトラン
ジスタT6,T12がオフし、2つの駆動系20a,20bのノードN1,N2と、有機EL
素子OLEDのアノードとが電気的に分離される。したがって、この期間t0〜t1において、
有機EL素子OLEDは発光しない。この点は、次のフレームFi+1のデータ書込期間t2〜t
3においても同様である。
続く駆動期間t1〜t2では、2つの駆動系20a,20bからの駆動電流Ioled1,Io
led2を合成した合成電流Ioledが有機EL素子OLEDに供給される。タイミングt1におい
て、第1の走査信号SEL1がHレベルからLレベルに立ち下がる。これにより、トラン
ジスタT1がオフして、一方の駆動系20aのノードN1とデータ線Xとが電気的に分離さ
れる。それとともに、トランジスタT2,T4もオフして、トランジスタT3,T5のダイオ
ード接続が解消される。しかしながら、キャパシタC1,C2には先に書き込まれたデータ
が保持されている。したがって、タイミングt1以降も、キャパシタC1,C2の保持デー
タに応じたゲート電圧VgがトランジスタT3,T5のゲートに印加され続ける。また、こ
のタイミングt1で、第3の走査信号SEL3がLレベルからHレベルに立ち上がる。これ
により、トランジスタT6がオンして、一方の駆動系20aの出力ノードN1と、有機EL
素子OLEDのアノードとが電気的に接続される。その結果、一方の駆動系20aから有機E
L素子OLEDを経てVss端子に向かう、駆動電流Ioled1の経路が形成される。この駆動電
流Ioled1は、トランジスタT3(またはT5)のチャネル電流に相当し、その電流レベル
は、自己のゲート電圧Vgに基づいて、換言すれば、このゲート電圧Vgを発生するキャパ
シタC1(またはC2)の保持データに基づいて一義的に特定される。また、タイミングt
1で、トランジスタT6と共にトランジスタT12もオンして、他方の駆動系20bの出力ノ
ードN2と、有機EL素子OLEDのアノードとが電気的に接続される。その結果、他方の駆
動系20bから有機EL素子OLEDを経てVss端子に向かう、駆動電流Ioled2の経路が形
成される。この駆動電流Ioled2は、トランジスタT9(またはT11)のチャネル電流に相
当し、その電流レベルは、自己のゲート電圧Vgに基づいて、換言すれば、このゲート電
圧Vgを発生するキャパシタC3(またはC4)の保持データに基づいて一義的に特定され
る。有機EL素子OLEDには、2つの駆動電流Ioled1,Ioled2を合成した合成電流Ioled
が流れ、これにより、有機EL素子OLEDの輝度が本来の階調データDi相当に設定される
駆動電流Ioled1,Ioled2に基づく合成電流Ioled(≧0)の合成パターンには、以下
の3通りがある。なお、差分データΔDの特性上、合成電流Ioledが負となるケース、す
なわち、Ioled1=Imns2、Ioled2=Imns2のケースは存在しない。
(パターン1)Ioled1=Ipls1かつIoled2=Ipls2(図5(c))
フレームFiで一方の駆動系20aに供給された差分データIdif(i)がIpls1の場合に
は、トランジスタT3にチャネル電流が流れて、順駆動電流Ioled1(=Ipls1)が生成さ
れる。また、フレームFi-1で他方の駆動系20bに供給された差分データIdif(i-1)が
Ipls2の場合には、トランジスタT9にチャネル電流が流れて、順駆動電流Ioled2(=I
pls2)が生成される。この場合の合成電流Ioledは、2つの順駆動電流Ioled1,Ioled2
を加算したレベル(Ipls1+Ipls2)になる。駆動電流Ioled1,Ioled2の方向は、合成
電流Ioledの電流方向を基準に決定され、合成電流Ioledを増加させる方向を「順方向」
と定義し、合成電流Ioledを減少させる方向を「逆方向」と定義する。
(パターン2)Ioled1=Ipls1かつIoled2=Imns2(図5(d))
フレームFiで一方の駆動系20aに供給された差分データIdif(i)がIpls1の場合に
は、トランジスタT3にチャネル電流が流れて、順駆動電流Ioled1(=Ipls1)が生成さ
れる。また、フレームFi-1で他方の駆動系20bに供給された差分データIdif(i-1)が
Imns2の場合には、トランジスタT11にチャネル電流が流れて、逆駆動電流Ioled2(=
Imns2)が生成される。この場合の合成電流Ioledは、順駆動電流Ioled1から、これと
は逆向きの逆方向電流Ioled2を減算したレベル(Ipls1−Imns2)になる。
(パターン3)Ioled1=Imns1かつIoled2=Ipls2
フレームFiで一方の駆動系20aに供給された差分データIdif(i)がImns1の場合に
は、トランジスタT5にチャネル電流が流れて、逆駆動電流Ioled1(=Imns1)が生成さ
れる。また、フレームFi-1で他方の駆動系20bに供給された差分データIdif(i-1)が
Ipls2の場合には、トランジスタT9にチャネル電流が流れて、順駆動電流Ioled2(=I
pls2)が生成される。この場合の合成電流Ioledは、順駆動電流Ioled2から、これとは
逆向きの逆方向電流Ioled1を減算したレベル(Ipls2−Imns1)になる。
フレームFiに続くフレームFi+1におけるデータ書込期間t2〜t3では、第2の走査信
号SEL2がHレベルであるから、他方の駆動系20bが動作状態になる。これにより、
他方の駆動系20bの正駆動部に関しては、トランジスタT8がオンして、pチャネル型
のトランジスタT9の一方の端子と自己のゲートとがダイオード接続される。ダイオード
接続されたトランジスタT9は、チャネル電流が流れることを前提に生じるゲート電圧に
応じて、キャパシタC3へのデータ書き込みを行うプログラミング素子として機能する。
負駆動部に関しても同様であり、トランジスタT10がオンして、トランジスタT11の一方
の端子と自己のゲートとがダイオード接続される。ダイオード接続されたトランジスタT
11は、チャネル電流が流れることを前提に発生するゲート電圧に応じて、キャパシタC4
へのデータ書き込みを行うプログラミング素子として機能する。なお、この期間t2〜t3
では、第1の走査信号SEL1がLレベルであるから、一方の駆動系20aは非動作状態
である。したがって、一方の駆動系20aのキャパシタC1,C2は、従前のフレームFi
で書き込まれた差分データIdif(i)を引き続き保持する。
他方の駆動系20bのキャパシタC3,C4のどちらを主体にデータの書き込みが行われ
るかは、フレームFi+1における差分データIdif(i+1)の電流方向に依存している。すな
わち、Idif(i+1)=Ipls2の場合、正駆動部のトランジスタT9によって、キャパシタC3
のデータ書き込みが行われる。この場合、キャパシタC4の保持データは、トランジスタ
T11のしきい値電圧Vth相当にリセットされる。差分データIdif(i+1)がIpls2となるの
は、Di+1−ΔDi>0の場合であり、その電圧レベル(絶対値)は、差分値の増加にとも
ない大きくなる。これに対して、Idif(i+1)=Imns2の場合、負駆動部のトランジスタT
11によって、キャパシタC4のデータ書き込みが行われる。この場合、キャパシタC3の保
持データは、トランジスタT9のしきい値電圧Vth相当にリセットされる。差分データId
if(i+1)がImns2となるのは、(Di+1−ΔDi)<0の場合であり、その電圧レベル(絶
対値)は、差分値の増加に伴い大きくなる。
続く駆動期間t3〜t4では、2つの駆動系20a,20bからの駆動電流Ioled1,Io
led2を合成した合成電流Ioledが有機EL素子OLEDに供給される。タイミングt3におい
て、第2の走査信号SEL2がHレベルからLレベルに立ち下がる。これにより、トラン
ジスタT7がオフして、他方の駆動系20bのノードN2とデータ線Xとが電気的に分離さ
れる。それとともに、トランジスタT8,T10もオフして、トランジスタT9,T11のダイ
オード接続が解消される。しかしながら、キャパシタC3,C4には先に書き込まれたデー
タが保持されている。したがって、タイミングt3以降も、キャパシタC3,C4の保持デ
ータに応じたゲート電圧VgがトランジスタT9,T11のゲートに印加され続ける。また、
このタイミングt3で、第3の走査信号SEL3がLレベルからHレベルに立ち上がる。こ
れにより、トランジスタT12がオンして、他方の駆動系20bの出力ノードN2と、有機
EL素子OLEDのアノードとが電気的に接続される。その結果、他方の駆動系20bから有
機EL素子OLEDを経てVss端子に向かう、駆動電流Ioled2の経路が形成される。この駆
動電流Ioled2は、トランジスタT9(またはT11)のチャネル電流に相当し、その電流レ
ベルは、自己のゲート電圧Vgに基づいて、換言すれば、このゲート電圧Vgを発生するキ
ャパシタC3(またはC4)の保持データに基づいて一義的に特定される。また、タイミン
グt3で、トランジスタT12と共にトランジスタT6もオンして、一方の駆動系20aの出
力ノードN1と、有機EL素子OLEDのアノードとが電気的に接続される。その結果、一方
の駆動系20aから有機EL素子OLEDを経てVss端子に向かう、駆動電流Ioled1の経路
が形成される。この駆動電流Ioled1は、トランジスタT3(またはT5)のチャネル電流
に相当し、その電流レベルは、自己のゲート電圧Vgに基づいて、換言すれば、このゲー
ト電圧Vgを発生するキャパシタC1(またはC2)の保持データに基づいて一義的に特定
される。有機EL素子OLEDには、2つの駆動電流Ioled1,Ioled2を合成した合成電流I
oledが流れ、これにより、有機EL素子OLEDの輝度が本来の階調データDi+1相当に設定
される。
このように、本実施形態によれば、電流プログラム方式の画素回路において、互いに異
なる差分データIdif(i),Idif(i+1)を用いた差分駆動を行うことで、低消費電力化を図
ることが可能になる。なぜなら、微少電流での書き込みが問題にならないケース(例えば
、小型パネルで容量が小さく書込時間も長い場合、高輝度で発光するデバイス、高階調領
域の駆動等)において、データ線Xに大電流を供給する必要がなくなるからである。これ
に起因して、データ線駆動回路4内の電流DACにおける消費電力の低減を図ることがで
き、かつ、その回路構成を簡素化することができる。また、電流DACと画素回路との間
に存在するデータ線Xにおけるノイズの低減を図ることも可能になる。さらに、大規模な
ディスプレイの場合には、階調データがそのまま出力されることが多いので、中間回路に
負荷がかかるが、本実施形態の場合には、階調データを圧縮して扱うことができるので、
そのような負荷を低減できるという効果もある。
なお、上述した実施形態では、すべての階調領域で差分駆動を行っているが、階調領域
に応じて、差分データΔDを用いた差分駆動と、階調データDを用いた通常駆動とを切り
替えてもよい。例えば、表示部1の輝度が全体的に高い場合には差分駆動を行い、全体的
に低い場合には通常駆動を行うといった如くである。これにより、電流プログラム方式固
有の問題である、低階調時におけるデータ書き込み不足の抑制を図ることが可能になる。
また、表示対象に応じて、差分駆動と通常駆動とを切り替えてもよい。例えば、表示部1
に動画を表示する場合には差分駆動を行い、静止画を表示する場合には通常駆動を行うと
いった如くである。これにより、静止画の表示時における不要な書き込み(走査信号SE
L2の走査では何も書き込まれない)を解消できる。なお、通常駆動時には、図3に示し
た走査信号SEL2を走査せずに、走査信号SEL1,SEL3を走査することで、一方の
駆動系20aのみを用いた駆動を行えばよい。以上の点は、後述する各実施形態において
も同様である。
(第2の実施形態)
図6は、本実施形態にかかる電流プログラム方式の画素回路図である。図1に示した1
本の走査線Yは、図示した3本の走査線Ya〜Ycのセットに相当する。この画素回路は、
有機EL素子OLEDと、14個のトランジスタT1〜T14と、4個のキャパシタC1〜C4と
で構成されている。本実施形態にかかる画素回路も、交互に動作する2つの駆動系20a
,2bを備えており、一方の駆動系20aが8つの回路要素T2〜T7,C1〜C2、他方の
駆動系20bが8つの回路要素T8〜T13,C3〜C4でそれぞれ構成されている。なお、
同図の例では、トランジスタT4,T8〜T12,T14をpチャネル型とし、その他をnチャ
ネル型としているが、これは一例にすぎず、別の組み合わせでチャネル型を設定してもよ
い。
スイッチング素子であるトランジスタT1のゲートは、第1の走査信号SEL1が供給さ
れる第1の走査線Yaに接続されており、その一方の端子は、電流レベルの差分データId
ifが供給されるデータ線Xに接続されている。このトランジスタT1の他方の端子は、一
方の駆動系20aの入出力ノードであり、かつ、他方の駆動系20bの入出力ノードでも
あるノードN1に接続されている。また、スイッチング素子であるトランジスタT14のゲ
ートは、第1の走査線Yaに接続されており、その一方の端子は、ノードN1に接続されて
いる。このトランジスタT14の他方の端子は、有機EL素子OLEDのアノードに接続されて
いる。有機EL素子OLEDのカソードは、Vss端子に接続されている。
一方の駆動系20aは、4つの回路要素T2〜T4,C1によって構成される正駆動部と
、4つの回路要素T5〜T7,C2によって構成される負駆動部とを有する。正駆動部に関
して、スイッチング素子であるトランジスタT2のゲートは、第2の走査線Ybに接続され
ており、その一方の端子は、ノードN1に接続されている。また、トランジスタT2の他方
の端子は、駆動素子であるpチャネル型のトランジスタT4のゲートと、キャパシタC1の
一方の電極とに共通接続されている。このキャパシタC1の他方の電極は、トランジスタ
T4の一方の端子と共にVdd端子に接続され、トランジスタT4の他方の端子は、スイッチ
ング素子であるトランジスタT3の一方の端子に接続されている。このトランジスタT3の
ゲートは、第3の走査信号SEL3が供給される第3の走査線Ycに接続されており、その
他方の端子はノードN1に接続されている。一方、負駆動部に関して、スイッチング素子
であるトランジスタT5のゲートは、トランジスタT2と同様に第2の走査線Ybに接続さ
れており、その一方の端子は、ノードN1に接続されている。また、トランジスタT5の他
方の端子は、駆動素子であるnチャネル型のトランジスタT7のゲートと、キャパシタC2
の一方の電極とに共通接続されている。このキャパシタC2の他方の電極は、トランジス
タT7の一方の端子と共にVss端子に接続され、トランジスタT7の他方の端子は、スイッ
チング素子であるトランジスタT6の一方の端子に接続されている。このトランジスタT6
のゲートは、トランジスタT3と同様に第3の走査線Ycに接続されており、その他方の端
子はノードN1に接続されている。
また、他方の駆動系20bは、4つの回路要素T8〜T10,C3によって構成される正駆
動部と、4つの回路要素T11〜T13,C4によって構成される負駆動部とを有する。正駆
動部に関して、スイッチング素子であるトランジスタT8のゲートは、第3の走査線Ycに
接続されており、その一方の端子は、ノードN1に接続されている。また、トランジスタ
T8の他方の端子は、駆動素子であるpチャネル型のトランジスタT10のゲートと、キャ
パシタC3の一方の電極とに共通接続されている。このキャパシタC3の他方の電極は、ト
ランジスタT10の一方の端子と共にVdd端子に接続され、トランジスタT10の他方の端子
は、スイッチング素子であるトランジスタT9の一方の端子に接続されている。このトラ
ンジスタT9のゲートは、第2の走査線Ybに接続されており、その他方の端子はノードN
1に接続されている。一方、負駆動部に関して、スイッチング素子であるトランジスタT1
1のゲートは、トランジスタT8と同様に第3の走査線Ycに接続されており、その一方の
端子は、ノードN1に接続されている。また、トランジスタT11の他方の端子は、駆動素
子であるnチャネル型のトランジスタT13のゲートと、キャパシタC4の一方の電極とに
共通接続されている。このキャパシタC4の他方の電極は、トランジスタT13の一方の端
子と共にVss端子に接続され、トランジスタT13の他方の端子は、スイッチング素子であ
るトランジスタT12の一方の端子に接続されている。このトランジスタT12のゲートは、
トランジスタT9と同様に第2の走査線Ybに接続されており、その他方の端子はノードN
1に接続されている。
図7は、図6に示した画素回路の動作タイミングチャートである。上述した1Fに相当
する期間t0〜t2(またはt2〜t4)における一連の動作プロセスは、期間t0〜t1(ま
たはt2〜t3)のデータ書込プロセスと、これに続く期間t1〜t2(またはt3〜t4)の
駆動プロセスとに大別される。第1の走査信号SEL1によって、データ書込プロセスお
よび駆動プロセスのいずれかが指示される。また、第2および第3の走査信号SEL2,
SEL3によって、駆動系20a,20bの動作状態が設定される。
まず、フレームFiのデータ書込期間t0〜t1では、第1の走査信号SEL1がHレベル
であるから、トランジスタT1がオンして、ノードN1とデータ線Xとが電気的に接続され
る。また、第2および第3の走査信号SEL2,SEL3が共にHレベルであるから、トラ
ンジスタT2,T3,T5,T6が共にオンし、一方の駆動系20aが動作状態になる。これ
により、正駆動部におけるpチャネル型のトランジスタT4の一方の端子と自己のゲート
とがダイオード接続される。ダイオード接続されたトランジスタT4は、チャネル電流が
流れることを前提に生じるゲート電圧に応じて、キャパシタC1へのデータ書き込みを行
うプログラミング素子として機能する。負駆動部に関しても同様であり、nチャネル型の
トランジスタT7の一方の端子と自己のゲートとがダイオード接続される。ダイオード接
続されたトランジスタT7は、チャネル電流が流れることを前提に発生するゲート電圧に
応じて、キャパシタC2へのデータ書き込みを行うプログラミング素子として機能する。
一方の駆動系20aのキャパシタC1,C2のどちらを主体にデータの書き込みが行われる
かは、上述した第1の実施形態と同様、フレームFiにおける差分データIdif(i)の電流
方向に依存している。なお、この期間t0〜t1では、第2および第3の走査信号SEL2
,SEL3によって導通制御されるトランジスタT8,T9,T11,T12が共にオフである
から、他方の駆動系20bは非動作状態のままである。したがって、他方の駆動系20b
のキャパシタC3,C4は、従前のフレームFi-1で書き込まれた差分データIdif(i-1)を
引き続き保持する。
なお、データ書込期間t0〜t1では、第1の走査信号SEL1がHレベルなのでトラン
ジスタT14がオフし、ノードN1と有機EL素子OLEDのアノードとが電気的に分離される
。したがって、この期間t0〜t1において、有機EL素子OLEDは発光しない。この点は、
次のフレームFi+1のデータ書込期間t2〜t3においても同様である。
続く駆動期間t1〜t2では、2つの駆動系20a,20bからの駆動電流Ioled1,Io
led2を合成した合成電流Ioledが有機EL素子OLEDに供給される。タイミングt1におい
て、第1の走査信号SEL1がHレベルからLレベルに立ち下がる。これにより、トラン
ジスタT1がオフして、ノードN1とデータ線Xとが電気的に分離される。それとともに、
トランジスタT14がオンして、ノードN1と有機EL素子OLEDのアノードとが電気的に接
続される。また、タイミングt1で、第2の走査信号SEL2もHレベルからLレベルに立
ち下がる。これにより、一方の駆動系20aに関して、トランジスタT2,T5がオフして
、トランジスタT4,T7のダイオード接続が解消される。しかしながら、キャパシタC1
,C2には先に書き込まれたデータが保持されている。したがって、タイミングt1以降も
、キャパシタC1,C2の保持データに応じたゲート電圧VgがトランジスタT4,T7のゲ
ートに印加され続ける。その結果、一方の駆動系20aから有機EL素子OLEDを経てVss
端子に向かう、駆動電流Ioled1の経路が形成される。この駆動電流Ioled1は、トランジ
スタT4(またはT7)のチャネル電流に相当し、その電流レベルは、自己のゲート電圧V
gに基づいて、換言すれば、このゲート電圧Vgを発生するキャパシタC1(またはC2)の
保持データに基づいて一義的に特定される。また、第2の走査信号SEL2がLレベルに
立ち下がったことで、他方の駆動系20bのトランジスタT9,T12が共にオンする。そ
の結果、他方の駆動系20bから有機EL素子OLEDを経てVss端子に向かう、駆動電流I
oled2の経路が形成される。この駆動電流Ioled2は、トランジスタT10(またはT13)の
チャネル電流に相当し、その電流レベルは、自己のゲート電圧Vgに基づいて、換言すれ
ば、このゲート電圧Vgを発生するキャパシタC3(またはC4)の保持データに基づいて
一義的に特定される。有機EL素子OLEDには、2つの駆動電流Ioled1,Ioled2を合成し
た合成電流Ioledが流れ、これにより、有機EL素子OLEDの輝度が本来の階調データDi
相当に設定される。駆動電流Ioled1,Ioled2に基づく合成電流Ioled(≧0)の合成パ
ターンについては、上述した第1の実施形態と同様であるから、ここでの説明を省略する
次のフレームFi+1のデータ書込期間t2〜t3では、第1の走査信号SEL1がHレベル
であるから、トランジスタT1がオンして、ノードN1とデータ線Xとが電気的に接続され
る。また、第2および第3の走査信号SEL2,SEL3が共にLレベルであるから、トラ
ンジスタT8,T9,T11,T12が共にオンし、他方の駆動系20bが動作状態になる。こ
れにより、正駆動部におけるpチャネル型のトランジスタT10の一方の端子と自己のゲー
トとがダイオード接続される。ダイオード接続されたトランジスタT10は、チャネル電流
が流れることを前提に生じるゲート電圧に応じて、キャパシタC3へのデータ書き込みを
行うプログラミング素子として機能する。負駆動部に関しても同様であり、nチャネル型
のトランジスタT13の一方の端子と自己のゲートとがダイオード接続される。ダイオード
接続されたトランジスタT13は、チャネル電流が流れることを前提に発生するゲート電圧
に応じて、キャパシタC4へのデータ書き込みを行うプログラミング素子として機能する
。他方の駆動系20bのキャパシタC3,C4のどちらを主体にデータの書き込みが行われ
るかは、フレームFi+1における差分データIdif(i+1)の電流方向に依存している。なお
、この期間t2〜t3では、第2および第3の走査信号SEL2,SEL3によって導通制御
されるトランジスタT2,T3,T5,T6が共にオフであるから、一方の駆動系20aは非
動作状態のままである。したがって、一方の駆動系20aのキャパシタC1,C2は、従前
のフレームFiで書き込まれた差分データIdif(i)を引き続き保持する。
続く駆動期間t3〜t4では、2つの駆動系20a,20bからの駆動電流Ioled1,Io
led2を合成した合成電流Ioledが有機EL素子OLEDに供給される。タイミングt3におい
て、第1の走査信号SEL1がHレベルからLレベルに立ち下がる。これにより、トラン
ジスタT1がオフして、ノードN1とデータ線Xとが電気的に分離されるとともに、トラン
ジスタT14がオンして、ノードN1と有機EL素子OLEDのアノードとが電気的に接続され
る。また、タイミングt3で、第3の走査信号SEL3がLレベルからHレベルに立ち上が
る。これにより、他方の駆動系20bに関して、トランジスタT8,T11がオフして、ト
ランジスタT10,T13のダイオード接続が解消される。しかしながら、キャパシタC3,
C4には先に書き込まれたデータが保持されているので、タイミングt3以降も、これらの
保持データに応じたゲート電圧VgがトランジスタT10,T13のゲートに印加され続ける
。また、この期間t3〜t4では、第2の走査信号SEL2がLレベルのままなので、トラ
ンジスタT9,T12は引き続きオンする。その結果、他方の駆動系20bから有機EL素
子OLEDを経てVss端子に向かう、駆動電流Ioled2の経路が形成される。この駆動電流Io
led2は、トランジスタT10(またはT13)のチャネル電流に相当し、その電流レベルは、
自己のゲート電圧Vgに基づいて、換言すれば、このゲート電圧Vgを発生するキャパシタ
C3(またはC4)の保持データに基づいて一義的に特定される。また、第3の走査信号S
EL3がHレベルに立ち上がることによって、一方の駆動系20aのトランジスタT3,T
6が共にオンする。その結果、一方の駆動系20aから有機EL素子OLEDを経てVss端子
に向かう、駆動電流Ioled1の経路が形成される。この駆動電流Ioled1は、トランジスタ
T4(またはT7)のチャネル電流に相当し、その電流レベルは、自己のゲート電圧Vgに
基づいて、換言すれば、このゲート電圧Vgを発生するキャパシタC1(またはC2)の保
持データに基づいて一義的に特定される。有機EL素子OLEDには、2つの駆動電流Ioled
1,Ioled2を合成した合成電流Ioledが流れ、これにより、有機EL素子OLEDの輝度が本
来の階調データDi+1相当に設定される。
このように、本実施形態によれば、電流プログラム方式の画素回路において、互いに異
なる差分データIdif(i),Idif(i+1)を用いた差分駆動を行うことで、低消費電力化を含
む第1の実施形態と同様の効果が得られる。
(第3の実施形態)
上述した第1および第2の実施形態では、電流プログラム方式の差分駆動について説明
したが、第3および第4の実施形態では、電圧プログラム方式への適用例について説明す
る。本実施形態において、図1に示したデータ線駆動回路4は、電流DACの代わりに電
圧DACを含み、電圧レベルの差分データVdifをデータ線X〜Xmに供給する。本実施形
態では、隣接したフレーム間における「差分データΔD」の正負に基づいて差分データV
difを決定する。すなわち、Di+1−ΔDi>0の場合には、差分データVdifとして正の値
Vplsが設定され、これが第1のデータ線Xaに出力される。これに対して、(Di+1−Δ
Di)<0の場合には、差分データVdifとして負の値Vmnsが設定され、これが第2のデ
ータ線Xbに出力される。また、図1に示した1本の走査線Yは、図示した2本の走査線
Ya,Ybのセットに相当し、図1に示した1本のデータ線Xは、図示した2本のデータ線
Xa,Xbのセットに相当する。
図8は、本実施形態にかかる電圧プログラム方式の画素回路図である。この画素回路は
、有機EL素子OLEDと、8個のトランジスタT1〜T8と、4個のキャパシタC1〜C4とで
構成されている。本実施形態にかかる画素回路も、交互に動作する2つの駆動系20a,
2bを備えており、一方の駆動系20aが6つの回路要素T1〜T4,C1〜C2、他方の駆
動系20bが6つの回路要素T5〜T8,C3〜C4でそれぞれ構成されている。なお、同図
の例では、トランジスタT2,T6をpチャネル型とし、その他をnチャネル型としている
が、これは一例にすぎず、別の組み合わせでチャネル型を設定してもよい。
一方の駆動系20aは、3つの回路要素T1,T2,C1によって構成される正駆動部と
、3つの回路要素T3,T4,C2によって構成される負駆動部とを有する。正駆動部に関
して、スイッチング素子であるトランジスタT1のゲートは、第1の走査信号SEL1が供
給される第1の走査線Yaに接続されている。このトランジスタT1の一方の端子は、電圧
レベルの差分データVdif(=Vpls)が供給される第1のデータ線Xaに接続されており
、その他方の端子は、キャパシタC1の一方の電極と、駆動素子であるpチャネル型のト
ランジスタT2のゲートとに共通接続されている。キャパシタC1の他方の電極は、トラン
ジスタT2の一方の端子と共にVdd端子に接続されており、トランジスタT2の他方の端子
は、ノードN1に接続されている。一方、負駆動部に関して、スイッチング素子であるト
ランジスタT3のゲートは、トランジスタT1と同様に第1の走査線Yaに接続されている
。このトランジスタT3の一方の端子は、電圧レベルの差分データVdif(=Vmns)が供
給される第2のデータ線Xbに接続されており、その他方の端子は、キャパシタC2の一方
の電極と、駆動素子であるnチャネル型のトランジスタT4のゲートとに共通接続されて
いる。キャパシタC2の他方の電極は、トランジスタT4の一方の端子と共にVss端子に接
続されており、トランジスタT4の他方の端子は、ノードN1に接続されている。有機EL
素子OLEDのアノードは、ノードN1に接続されており、そのカソードはVss端子に接続さ
れている。
他方の駆動系20bは、3つの回路要素T5,T6,C3によって構成される正駆動部と
、3つの回路要素T7,T8,C4によって構成される負駆動部とを有する。正駆動部に関
して、スイッチング素子であるトランジスタT5のゲートは、第2の走査信号SEL2が供
給される第2の走査線Ybに接続されている。このトランジスタT5の一方の端子は、第1
のデータ線Xaに接続されており、その他方の端子は、キャパシタC3の一方の電極と、駆
動素子であるpチャネル型のトランジスタT6のゲートとに共通接続されている。キャパ
シタC3の他方の電極は、トランジスタT6の一方の端子と共にVdd端子に接続されており
、トランジスタT6の他方の端子は、ノードN1に接続されている。一方、負駆動部に関し
て、スイッチング素子であるトランジスタT7のゲートは、トランジスタT5と同様に第2
の走査線Ybに接続されている。このトランジスタT7の一方の端子は、第2のデータ線X
bに接続されており、その他方の端子は、キャパシタC4の一方の電極と、駆動素子である
nチャネル型のトランジスタT8のゲートとに共通接続されている。キャパシタC4の他方
の電極は、トランジスタT8の一方の端子と共にVss端子に接続されており、トランジス
タT8の他方の端子は、ノードN1に接続されている。
図9は、図8に示した画素回路の動作タイミングチャートである。1Fに相当する期間
t0〜t2(またはt2〜t4)における一連の動作プロセスは、期間t0〜t1(またはt2
〜t3)のデータ書込プロセスと、これに続く期間t1〜t2(またはt3〜t4)の駆動プ
ロセスとに大別される。
まず、フレームFiのデータ書込期間t0〜t1では、一方の駆動系20aのキャパシタ
C1,C2に対するデータの書き込みが行われる。具体的には、タイミングt0において、
第1の走査信号SEL1がLレベルからHレベルに立ち上がり、トランジスタT1,T3が
共にオンする。第1のデータ線Xaより供給された差分データVdif(i)(=Vpls(i))は
、トランジスタT1を介して、キャパシタC1の一方の電極に供給される。これにより、キ
ャパシタC1に対するデータの書き込みが行われ、Vpls(i)に応じた電荷がキャパシタC1
に蓄積される。一方、第2のデータ線Xbより供給された差分データVdif(i)(=Vmns(i
))は、トランジスタT2を介して、キャパシタC2の一方の電極に供給される。これによ
り、キャパシタC2に対するデータの書き込みが行われ、Vmns(i)に応じた電荷がキャパ
シタC2に蓄積される。なお、この期間t0〜t1では、第2の走査信号SEL2がLレベル
であるから、他方の駆動系20bは非動作状態のままである。したがって、他方の駆動系
20bのキャパシタC3,C4は、従前のフレームFi-1におけるVdif(i-1)(=Vpls(i-1
),Vmns(i-1))を引き続き保持する。
続く駆動期間t1〜t2では、2つの駆動系20a,20bからの駆動電流を合成した合
成電流Ioledが有機EL素子OLEDに供給される。タイミングt1において、第1の走査信
号SEL1がHレベルからLレベルに立ち下がる。これにより、一方の駆動系20aのト
ランジスタT1,T3が共にオフするとともに、データ線Xa,Xbに対する差分データVdi
f(i)の供給も停止する。しかしながら、トランジスタT2のゲートには、キャパシタC1の
保持データによって電圧Vpls(i)が引き続き印加されているので、これに応じた順駆動電
流Ipls1がトランジスタT2のチャネルを流れる。同様に、トランジスタT4のゲートには
、キャパシタC2の保持データによって電圧Vmns(i)が引き続き印加されているので、こ
れに応じた逆駆動電流Imns1がトランジスタT2のチャネルを流れる。したがって、一方
の駆動系20aから出力される駆動電流は、(Ipls1−Imns1)になる。また、他方の駆
動系20bに関して、トランジスタT6のゲートには、キャパシタC3の保持データによっ
て電圧Vpls(i-1)が印加されているので、これに応じた順駆動電流Ipls2がトランジスタ
T6のチャネルを流れる。同様に、トランジスタT8のゲートには、キャパシタC4の保持
データによって電圧Vmns(i-1)が印加されているので、これに応じた逆駆動電流Imns2が
トランジスタT8のチャネルを流れる。したがって、他方の駆動系20bから出力される
駆動電流は、(Ipls2−Imns2)になる。最終的な合成電流Ioledは((Ipls1−Imns1
)+(pls2−Imns2))になり、有機EL素子OLEDは、自己を流れる合成電流Ioledに応
じた輝度に設定される。
次のフレームFi+1のデータ書込期間t2〜t3では、他方の駆動系20bのキャパシタ
C3,C4に対するデータの書き込みが行われる。具体的には、タイミングt2において、
第2の走査信号SEL2がLレベルからHレベルに立ち上がり、トランジスタT5,T7が
共にオンする。第1のデータ線Xaより供給された差分データVdif(i+1)(=Vpls(i+1)
)は、トランジスタT5を介して、キャパシタC3の一方の電極に供給される。これにより
、キャパシタC3に対するデータの書き込みが行われ、Vpls(i+1)に応じた電荷がキャパ
シタC3に蓄積される。一方、第2のデータ線Xbより供給された差分データVdif(i+1)(
=Vmns(i+1))は、トランジスタT7を介して、キャパシタC4の一方の電極に供給される
。これにより、キャパシタC4に対するデータの書き込みが行われ、Vmns(i+1)に応じた
電荷がキャパシタC4に蓄積される。なお、この期間t2〜t3では、第1の走査信号SE
L1がLレベルであるから、一方の駆動系20aは非動作状態のままである。したがって
、一方の駆動系20aのキャパシタC1,C2は、従前のフレームFiにおけるVdif(i)(
=Vpls(i),Vmns(i))を引き続き保持する。
続く駆動期間t3〜t4では、2つの駆動系20a,20bからの駆動電流を合成した合
成電流Ioledが有機EL素子OLEDに供給される。タイミングt3において、第2の走査信
号SEL2がHレベルからLレベルに立ち下がる。これにより、他方の駆動系20bのト
ランジスタT5,T7が共にオフするとともに、データ線Xa,Xbに対する差分データVdi
f(i+1)の供給も停止する。しかしながら、トランジスタT6のゲートには、キャパシタC3
の保持データによって電圧Vpls(i+1)が引き続き印加されているので、これに応じた順駆
動電流Ipls2がトランジスタT6のチャネルを流れる。同様に、トランジスタT8のゲート
には、キャパシタC4の保持データによって電圧Vmns(i+1)が引き続き印加されているの
で、これに応じた逆駆動電流Imns2がトランジスタT8のチャネルを流れる。また、一方
の駆動系20aに関して、トランジスタT2のゲートには、キャパシタC1の保持データに
よって電圧Vpls(i)が印加されているので、これに応じた順駆動電流Ipls1がトランジス
タT2のチャネルを流れる。同様に、トランジスタT4のゲートには、キャパシタC2の保
持データによって電圧Vmns(i)が印加されているので、これに応じた逆駆動電流Imns1が
トランジスタT4のチャネルを流れる。最終的な合成電流Ioledは((Ipls1−Imns1)
+(pls2−Imns2))となり、有機EL素子OLEDは、自己を流れる合成電流Ioledに応じ
た輝度に設定される。
このように、本実施形態によれば、電圧プログラム方式の画素回路において、互いに異
なる差分データVdif(i),Vdif(i+1)を用いた差分駆動を行うことで、低消費電力化を図
ることが可能になる。なぜなら、データ線X上の電圧振幅を低く抑えることができるから
である。これに起因して、データ線駆動回路4内の電圧DACにおける消費電力の低減を
図ることができ、かつ、その回路構成を簡素化することができる。また、電圧DACと画
素回路との間に存在するデータ線Xにおけるノイズの低減を図ることも可能になる。さら
に、大規模なディスプレイの場合には、階調データがそのまま出力されることが多いので
、中間回路に負荷がかかるが、本実施形態の場合には、階調データを圧縮して扱うことが
できるので、そのような負荷を低減できるという効果もある。
なお、本実施形態では、隣接フレーム間で差分値が0になるケースのように、駆動素子
から駆動電流を出力しない場合には、そのゲート−ソース間電圧Vgsが0Vになるような
差分データVdifを画素回路に供給している。しかしながら、リーク電流が問題にならな
い範囲で、駆動素子に逆バイアスを与えるような差分データVdifを画素回路に供給して
もよい。これにより、特に、アモルファスシリコン基板上に駆動素子を形成した場合に問
題となる「Vthシフト」、すなわち、同一方向のバイアスのみが印加し続けることで、駆
動素子のしきい値電圧Vthが経時変化してしまう現象を抑制できる。
(第4の実施形態)
本実施形態は、図8に示した電圧プログラム方式の画素回路を変更して、2本のデータ
線Xa,Xbを共用化して、1本のデータ線XにデータVdif(=Vpls,Vmns)を時分割
で供給するものである。図1に示した1本の走査線Yは、4本の走査線Ya〜Ydのセット
となる。
図10は、本実施形態にかかる画素回路図である。この画素回路は、有機EL素子OLED
と、8個のトランジスタT1〜T8と、4個のキャパシタC1〜C4とで構成されている。本
実施形態にかかる画素回路も、交互に動作する2つの駆動系20a,2bを備えており、
一方の駆動系20aが6つの回路要素T1〜T4,C1〜C2、他方の駆動系20bが6つの
回路要素T5〜T8,C3〜C4でそれぞれ構成されている。なお、同図の例では、トランジ
スタT2,T6をpチャネル型とし、その他をnチャネル型としているが、これは一例にす
ぎず、別の組み合わせでチャネル型を設定してもよい。
一方の駆動系20aは、3つの回路要素T1,T2,C1によって構成される正駆動部と
、3つの回路要素T3,T4,C2によって構成される負駆動部とを有する。正駆動部に関
して、スイッチング素子であるトランジスタT1のゲートは、第1の走査信号SEL1が供
給される第1の走査線Yaに接続されている。このトランジスタT1の一方の端子は、電圧
レベルの差分データVdifが時分割で供給されるデータ線Xに接続されており、その他方
の端子は、キャパシタC1の一方の電極と、駆動素子であるpチャネル型のトランジスタ
T2のゲートとに共通接続されている。キャパシタC1の他方の電極は、トランジスタT2
の一方の端子と共にVdd端子に接続されており、トランジスタT2の他方の端子は、ノー
ドN1に接続されている。一方、負駆動部に関して、スイッチング素子であるトランジス
タT3のゲートは、第2の走査信号SEL2が供給される第2の走査線Ybに接続されてい
る。このトランジスタT3の一方の端子は、データ線Xに接続されており、その他方の端
子は、キャパシタC2の一方の電極と、駆動素子であるnチャネル型のトランジスタT4の
ゲートとに共通接続されている。キャパシタC2の他方の電極は、トランジスタT4の一方
の端子と共にVss端子に接続されており、トランジスタT4の他方の端子は、ノードN1に
接続されている。有機EL素子OLEDのアノードは、ノードN1に接続されており、そのカ
ソードはVss端子に接続されている。
他方の駆動系20bは、3つの回路要素T5,T6,C3によって構成される正駆動部と
、3つの回路要素T7,T8,C4によって構成される負駆動部とを有する。正駆動部に関
して、スイッチング素子であるトランジスタT5のゲートは、第3の走査信号SEL3が供
給される第3の走査線Ycに接続されている。このトランジスタT5の一方の端子は、デー
タ線Xに接続されており、その他方の端子は、キャパシタC3の一方の電極と、駆動素子
であるpチャネル型のトランジスタT6のゲートとに共通接続されている。キャパシタC3
の他方の電極は、トランジスタT6の一方の端子と共にVdd端子に接続されており、トラ
ンジスタT6の他方の端子は、ノードN1に接続されている。一方、負駆動部に関して、ス
イッチング素子であるトランジスタT7のゲートは、第4の走査信号SEL4が供給される
第4の走査線Ydに接続されている。このトランジスタT7の一方の端子は、データ線Xに
接続されており、その他方の端子は、キャパシタC4の一方の電極と、駆動素子であるn
チャネル型のトランジスタT8のゲートとに共通接続されている。キャパシタC4の他方の
電極は、トランジスタT8の一方の端子と共にVss端子に接続されており、トランジスタ
T8の他方の端子は、ノードN1に接続されている。
図11は、図10に示した画素回路の動作タイミングチャートである。1Fに相当する
期間t0〜t3(またはt3〜t6)における一連の動作プロセスは、期間t0〜t2(または
t3〜t5)のデータ書込プロセス(このプロセスは更に2つに細分化されている)と、こ
れに続く期間t2〜t3(またはt5〜t6)の駆動プロセスとに大別される。
まず、フレームFiのデータ書込期間t0〜t2では、一方の駆動系20aのキャパシタ
C1,C2に対するデータの書き込みがオフセットしながら順次行われる。期間t0〜t1で
は、第1の走査信号SEL1がHレベルになり、トランジスタT1がオンするが、他のトラ
ンジスタT3,T5,T7はオフである。したがって、この期間t0〜t1において、データ
線Xより供給された差分データVdif(i)(=Vpls(i))は、トランジスタT1を介して、
キャパシタC1の一方の電極に供給される。これにより、キャパシタC1に対するデータの
書き込みが行われ、Vpls(i)に応じた電荷がキャパシタC1に蓄積される。続く期間t1〜
t2では、第2の走査信号SEL2がHになり、トランジスタT3がオンするが、他のトラ
ンジスタT1,T5,T7はオフである。したがって、この期間t1〜t2において、データ
線Xより供給された差分データVdif(i)(=Vmns(i))は、トランジスタT3を介して、
キャパシタC2の一方の電極に供給される。これにより、キャパシタC2に対するデータの
書き込みが行われ、Vmns(i)に応じた電荷がキャパシタC2に蓄積される。なお、データ
書込期間t0〜t2では、第3および第4の走査信号SEL3,SEL4がLレベルであるか
ら、他方の駆動系20bは非動作状態のままである。したがって、他方の駆動系20bの
キャパシタC3,C4は、従前のフレームFi-1におけるVdif(i-1)(=Vpls(i-1),Vmns
(i-1))を引き続き保持する。
続く駆動期間t2〜t3では、2つの駆動系20a,20bからの駆動電流を合成した合
成電流Ioledが有機EL素子OLEDに供給され、有機EL素子OLEDは、自己を流れる合成電
流Ioledに応じた輝度に設定される。合成電流Ioledについては、第3の実施形態で説明
したので、ここでの説明を省略する。
次のフレームFi+1のデータ書込期間t3〜t5では、一方の駆動系20aのキャパシタ
C3,C4に対するデータの書き込みがオフセットしながら順次行われる。期間t3〜t4で
は、第3の走査信号SEL3がHレベルになり、トランジスタT5がオンするが、他のトラ
ンジスタT1,T3,T7はオフである。したがって、この期間t3〜t4において、データ
線Xより供給されたフレームFi+1の差分データVdif(i+1)(=Vpls(i+1))は、トラン
ジスタT5を介して、キャパシタC3の一方の電極に供給される。これにより、キャパシタ
C3に対するデータの書き込みが行われ、Vpls(i+1)に応じた電荷がキャパシタC3に蓄積
される。続く期間t4〜t5では、第4の走査信号SEL4がHになり、トランジスタT7が
オンするが、他のトランジスタT1,T3,T5はオフである。したがって、この期間t4〜
t5において、データ線Xより供給された差分データVdif(i+1)(=Vmns(i+1))は、ト
ランジスタT7を介して、キャパシタC4の一方の電極に供給される。これにより、キャパ
シタC4に対するデータの書き込みが行われ、Vmns(i+1)に応じた電荷がキャパシタC4に
蓄積される。なお、データ書込期間t4〜t5では、第1および第2の走査信号SEL1,
SEL2がLレベルであるから、一方駆動系20aは非動作状態のままである。したがっ
て、一方の駆動系20aのキャパシタC1,C2は、従前のフレームFiにおけるVdif(i)
(=Vpls(i),Vmns(i))を引き続き保持する。
続く駆動期間t5〜t6では、2つの駆動系20a,20bからの駆動電流を合成した合
成電流Ioledが有機EL素子OLEDに供給され、有機EL素子OLEDは、自己を流れる合成電
流Ioledに応じた輝度に設定される。
このように、本実施形態によれば、電圧プログラム方式の画素回路において、互いに異
なる差分データVdif(i),Vdif(i+1)を用いた差分駆動を行うことで、低消費電力化を含
む第3の実施形態と同様の効果が得られる。また、1本のデータ線XにデータVdifを時
分割で供給しているので、第4の実施形態と比較して、データ線Xの本数が少なくて済む
(第5の実施形態)
上述した各実施形態では、1フレーム毎に差分データIdif(またはVdif)を交互に書
き込むものであったが、一方のフレーム(例えば奇数フレーム)で階調データを書き込ん
で、他方のフレーム(例えば偶数フレーム)で差分データを書き込むようにしてもよい。
この場合、一方のフレームにおいて駆動する駆動系20a(または20b)に関しては、
2つの駆動系を有する必要はなく、単一の駆動系のみで足りる。
図12は、本実施形態にかかる電圧プログラム方式の画素回路図である。この回路構成
上の特徴は、第1に、図8に示した一方の駆動系20aの負駆動部を構成する回路要素T
3,T4,C2をなくした点にある。第2に、ノードN1と他方の駆動系20bとの間に、ス
イッチング素子であるpチャネル型のトランジスタT9を追加した点にある。このトラン
ジスタT9は、第3の走査信号SEL3によって導通制御される。この制御信号SEL3は
、通常駆動を行うフレームFiではHレベルに設定され、差分駆動を行うフレームFi+1で
はLレベルに設定される。なお、それ以外の点については図8の構成と同様であるから、
同一の符号を付して、ここでの説明を省略する。
図13は、図12に示した画素回路の動作タイミングチャートである。1Fに相当する
期間t0〜t2(またはt2〜t4)における一連の動作プロセスは、期間t0〜t1(または
t2〜t3)のデータ書込プロセスと、これに続く期間t1〜t2(またはt3〜t4)の駆動
プロセスとに大別される。
まず、フレームFiのデータ書込期間t0〜t1では、一方の駆動系20aのキャパシタ
C1に対するデータの書き込みが行われる。ここで、一方の駆動系20aに供給されるデ
ータは、先のフレームFi-1の差分データVdif(i-1)とは関係なく、フレームFiの階調デ
ータVdata(i)である点に留意されたい。これにより、キャパシタC1には、階調データV
data(i)に応じた電荷が蓄積される。なお、この期間t0〜t1では、第2の走査信号SE
L2がLレベルであるから、他方の駆動系20bは非動作状態のままである。したがって
、他方の駆動系20bのキャパシタC3,C4は、従前のフレームFi-1におけるVdif(i-1
)(=Vpls(i-1),Vmns(i-1))を引き続き保持する。
続く駆動期間t1〜t2では、一方の駆動系20aからの駆動電流Ioled1が合成電流Io
ledとして有機EL素子OLEDに供給される。タイミングt1において、第1の走査信号SE
L1がHレベルからLレベルに立ち下がる。これにより、一方の駆動系20aのトランジ
スタT1がオフするが、トランジスタT2のゲートには、キャパシタC1の保持データによ
って電圧Vdata(i)が引き続き印加される。したがって、これに応じた順駆動電流Ioled1
がトランジスタT2のチャネルを流れる。これに対して、他方の駆動系20bは、第3の
走査信号SEL3にて導通制御されるトランジスタT9がオフしているので、ノードN1か
ら電気的に分離されている。したがって、合成電流Ioledは、一方の駆動系20aから出
力された駆動電流Ioled1そのものになる。
次のフレームFi+1のデータ書込期間t2〜t3では、他方の駆動系20bのキャパシタ
C3,C4に対するデータの書き込みが行われる。ここで、他方の駆動系20bに供給され
るデータは、先のフレームFiの階調データVdataf(i)に対するフレームFi+1の差分デー
タVdif(i+1)(=Vpls(i+1),Vmns(i+1)である点に留意されたい。これにより、キャパ
シタC3,C4には、差分データVdif(i+1)に応じた電荷が蓄積される。なお、この期間t3
〜t4では、第1の走査信号SEL1がLレベルであるから、一方駆動系20aは非動作状
態のままである。したがって、一方の駆動系20aのキャパシタC1は、従前のフレーム
FiにおけるVdata(i)を引き続き保持する。
続く駆動期間t3〜t4では、一方の駆動系20aから駆動電流Ioled1が出力される。
それとともに、第3の走査信号SEL3によって導通制御されるトランジスタT9がオンす
るため、他方の駆動系20bから駆動電流(Ipls2−Imns2)も出力される。したがって
、合成電流Ioledは、(Ioled1+(Ipls2−Imns2))になる。
本実施形態によれば、上述した各実施形態と同様の効果が得られるほか、データの書き
込み量を奇数フレームに偏らせることが可能になる。したがって、書き込み量が少ないフ
レームに書込時間を多く割り当てることができるので、データの書き込み不足の解消を図
ることができる。
また、本実施形態では、互いにことなるデータである階調データと差分データとの交互
書き込みを、図12の画素回路を一例とした電圧プログラム方式への適用例で説明した。
しかしながら、本発明は、電流プログラム方式を含めて、これ以外の構成を有する画素回
路についても適用可能であることは当然である。
なお、上述した各実施形態では、電気光学素子として有機EL素子OLEDを用いた例につ
いて説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、駆動電流に応じ
て輝度が設定される電気光学素子(無機LED表示装置、フィールド・エミッション表示
装置等)、或いは、駆動電流に応じた透過率・反射率を呈する電気光学装置(エレクトロ
クロミック表示装置、電気泳動表示装置等)に対しても広く適用可能である。
さらに、上述した各実施形態にかかる電気光学装置は、例えば、テレビ、プロジェクタ
、携帯電話、携帯端末、モバイル型コンピュータ、パーソナルコンピュータ等を含む様々
な電子機器に実装可能である。図14は、一例として、上述した各実施形態にかかる電気
光学装置を実装した携帯電話10の外観斜視図である。この携帯電話10は、複数の操作
ボタン11のほか、受話口12、送話口13とともに、上述した表示部1を備えている。
これらの電子機器に上述した電気光学装置を実装すれば、電子機器の商品価値を一層高め
ることができ、市場における電子機器の商品訴求力の向上を図ることができる。
電気光学装置のブロック構成図 データ線駆動回路の構成図 第1の実施形態にかかる画素回路図 第1の実施形態にかかる動作タイミングチャート 第1の実施形態にかかる動作説明図 第2の実施形態にかかる画素回路図 第2の実施形態にかかる動作タイミングチャート 第3の実施形態にかかる画素回路図 第3の実施形態にかかる動作タイミングチャート 第4の実施形態にかかる画素回路図 第4の実施形態にかかる動作タイミングチャート 第5の実施形態にかかる画素回路図 第5の実施形態にかかる動作タイミングチャート 電気光学装置を実装した携帯電話の外観斜視図
符号の説明
1 表示部
2 画素
3 走査線駆動回路
4 データ線駆動回路
5 制御回路
20a 一方の駆動系
20b 他方の駆動系
40 Xシフトレジスタ
41 回路ユニット
42,44,48 スイッチ群
43 第1のラッチ回路
45 第2のラッチ回路
46 DAC
47 画素列メモリ
49 差分算出回路
T1〜T14 トランジスタ
C1〜C4 キャパシタ
OLED 有機EL素子

Claims (19)

  1. 画素回路において、
    第1のフレームでデータ線より供給された第1のデータを保持するとともに、当該保持
    されたデータに応じた第1の駆動電流を生成する一方の駆動系と、
    前記第1のフレームの後の第2のフレームで前記データ線より供給され、前記第1のデ
    ータとは異なる第2のデータを保持するとともに、当該保持されたデータに応じた第2の
    駆動電流を生成する他方の駆動系と、
    前記第2のフレームにおいて、前記第1の駆動電流と前記第2の駆動電流とを合成した
    合成電流を供給することによって、輝度が設定される電気光学素子と
    を有することを特徴とする画素回路。
  2. 前記第1のデータは、前記第1のフレームの前の第3のフレームにおける差分データと
    、前記第1のフレームにおける階調を規定する階調データとの差分に相当する差分データ
    であり、
    前記第2のデータは、前記第2のフレームにおける階調を規定する階調データと、前記
    第1のデータとの差分に相当する差分データであることを特徴とする請求項1に記載され
    た画素回路。
  3. 前記第1のデータは、前記第1のフレームにおける階調を規定する階調データであり、
    前記第2のデータは、前記第2のフレームにおける階調を規定する階調データと、前記
    第1のデータとの差分に相当する差分データであることを特徴とする請求項1に記載され
    た画素回路。
  4. 画素回路において、
    第1のフレームでデータ線より供給された第1のデータを保持するとともに、当該保持
    されたデータに応じた第1の駆動電流を生成する一方の駆動系と、
    前記第1のフレームの後の第2のフレームで前記データ線より供給され、前記第2のフ
    レームにおける階調を規定する階調データと、前記第1のデータとの差分に相当する差分
    データを第2のデータとして保持するとともに、当該保持されたデータに応じた第2の駆
    動電流を生成する他方の駆動系と、
    前記第2のフレームにおいて、前記第1の駆動電流と前記第2の駆動電流とを合成した
    合成電流を供給することによって、前記階調データ相当の輝度に設定される電気光学素子

    を有することを特徴とする画素回路。
  5. 前記他方の駆動系は、
    前記第2のデータを保持する第1のキャパシタと、
    前記第1のキャパシタに自己のゲートが接続されているとともに、前記第1のキャパシ
    タに保持されたデータに応じて、前記第2の駆動電流の少なくとも一部となる第2の順駆
    動電流を生成する第1の駆動素子と、
    前記第2のデータを保持する第2のキャパシタと、
    前記第2のキャパシタに自己のゲートが接続されているとともに、前記第2のキャパシ
    タに保持されたデータに応じて、前記第2の駆動電流の少なくとも一部となり、かつ、前
    記第2の順駆動電流とは逆向きの第2の逆駆動電流を生成する第2の駆動素子と
    を有することを特徴とする請求項4に記載された画素回路。
  6. 前記第1のデータは、前記第1のフレームの前の第3のフレームにおける差分データと
    、前記第1のフレームにおける階調を規定する階調データとの差分に相当する差分データ
    であることを特徴とする請求項4または5に記載された画素回路。
  7. 前記一方の駆動系は、
    前記第1のデータを保持する第3のキャパシタと、
    前記第3のキャパシタに自己のゲートが接続されているとともに、前記第3のキャパシ
    タに保持されたデータに応じて、前記第1の駆動電流の少なくとも一部となる第1の順駆
    動電流を生成する第3の駆動素子と、
    前記第1のデータを保持する第4のキャパシタと、
    前記第4のキャパシタに自己のゲートが接続されているとともに、前記第4のキャパシ
    タに保持されたデータに応じて、前記第1の駆動電流の少なくとも一部となり、かつ、前
    記第1の順駆動電流とは逆向きの第1の逆駆動電流を生成する第4の駆動素子と
    を有することを特徴とする請求項6に記載された画素回路。
  8. 前記第1のデータは、前記第1のフレームにおける階調を規定する階調データであるこ
    とを特徴とする請求項4または5に記載された画素回路。
  9. 前記一方の駆動系は、
    前記第1のデータを保持する第3のキャパシタと、
    前記第3のキャパシタに自己のゲートが接続されているとともに、前記第3のキャパシ
    タに保持されたデータに応じて、前記第1の駆動電流を生成する第3の駆動素子と
    を有することを特徴とする請求項8に記載された画素回路。
  10. 前記データ線に供給された電圧レベルの前記第1のデータを前記一方の駆動系に含まれ
    るキャパシタの一方の電極に選択的に供給する第1のスイッチング素子と、
    前記データ線に供給された電圧レベルの前記第2のデータを前記他方の駆動系に含まれ
    るキャパシタの一方の電極に選択的に供給する第2のスイッチング素子と
    をさらに有することを特徴とする請求項7または9に記載された画素回路。
  11. 前記第1の駆動素子を選択的にダイオード接続して、前記データ線に供給された電流レ
    ベルの前記第1のデータを前記一方の駆動系に含まれる駆動素子のチャネルに供給する第
    1のスイッチング素子と、
    前記第2の駆動素子を選択的にダイオード接続して、前記データ線に供給された電流レ
    ベルの前記第2のデータを前記他方の駆動系に含まれる駆動素子のチャネルに供給する第
    2のスイッチング素子と
    をさらに有することを特徴とする請求項7または9に記載された画素回路。
  12. 電気光学装置において、
    複数の走査線と、
    複数のデータ線と、
    前記走査線と前記データ線との交差に対応して設けられた複数の画素回路と、
    前記走査線に走査信号を出力することにより、データの書込対象となる前記画素回路に
    対応する前記走査線を選択する走査線駆動回路と、
    前記走査線駆動回路と協働し、前記書込対象となる前記画素回路に対応する前記データ
    線にデータを出力するデータ線駆動回路とを有し、
    前記画素回路は、請求項1から11のいずれかに記載された画素回路であることを特徴
    とする電気光学装置。
  13. 請求項12に記載された電気光学装置を実装したことを特徴とする電子機器。
  14. 画素回路の駆動方法において、
    一方の駆動系に含まれるキャパシタに、第1のフレームでデータ線より供給された第1
    のデータを保持する第1のステップと、
    他方の駆動系に含まれるキャパシタに、前記第1のフレームの後の第2のフレームで前
    記データ線より供給され、前記第1のデータとは異なる第2のデータを保持する第2のス
    テップと、
    前記第2のフレームにおいて、前記一方の駆動系に含まれる駆動素子が前記第1のデー
    タに応じた第1の駆動電流を生成し、前記他方の駆動系に含まれる駆動素子が前記第2の
    データに応じた第2の駆動電流を生成するとともに、前記第1の駆動電流と前記第2の駆
    動電流とを合成した合成電流を電気光学素子に供給することによって、前記電気光学素子
    の輝度を設定する第3のステップと
    を有することを特徴とする画素回路の駆動方法。
  15. 前記第1のデータは、前記第1のフレームの前の第3のフレームにおける差分データと
    、前記第1のフレームにおける階調を規定する階調データとの差分に相当する差分データ
    であり、
    前記第2のデータは、前記第2のフレームにおける階調を規定する階調データと、前記
    第1のデータとの差分に相当する差分データであることを特徴とする請求項14に記載さ
    れた画素回路の駆動方法。
  16. 前記第1のデータは、前記第1のフレームにおける階調を規定する階調データであり、
    前記第2のデータは、前記第2のフレームにおける階調を規定する階調データと、前記
    第1のデータとの差分に相当する差分データであることを特徴とする請求項14に記載さ
    れた画素回路の駆動方法。
  17. 画素回路の駆動方法において、
    一方の駆動系に含まれるキャパシタに、第1のフレームでデータ線より供給された第1
    のデータを保持する第1のステップと、
    他方の駆動系に含まれるキャパシタに、前記第1のフレームの後の第2のフレームで前
    記データ線より供給され、前記第2のフレームにおける階調を規定する階調データと、前
    記第1のデータとの差分に相当する差分データを第2のデータとして保持する第2のステ
    ップと、
    前記第2のフレームにおいて、前記一方の駆動系に含まれる駆動素子が前記第1のデー
    タに応じた第1の駆動電流を生成し、前記他方の駆動系に含まれる駆動素子が前記第2の
    データに応じた第2の駆動電流を生成するとともに、前記第1の駆動電流と前記第2の駆
    動電流とを合成した合成電流を電気光学素子に供給することによって、前記電気光学素子
    の輝度を前記階調データ相当に設定する第3のステップと
    を有することを特徴とする画素回路の駆動方法。
  18. 前記第1のデータは、前記第1のフレームの前の第3のフレームにおける差分データと
    、前記第1のフレームにおける階調を規定する階調データとの差分に相当する差分データ
    であることを特徴とする請求項17に記載された画素回路の駆動方法。
  19. 前記第1のデータは、前記第1のフレームにおける階調を規定する階調データであるこ
    とを特徴とする請求項17に記載された画素回路の駆動方法。
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