JP2005292021A - 乳酸脱水素酵素の電気化学的測定方法 - Google Patents

乳酸脱水素酵素の電気化学的測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 Point of care testingを目的とする検査センサに有用な乳酸脱水素酵素の測定方法を提供する。
【解決手段】 乳酸脱水素酵素を含む試料と、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド酸化体、ジアホラーゼ、酸化型電子メディエーターおよび緩衝剤を含む混合液を調製し、ここへ乳酸を添加することにより反応を開始させ、発生する電子を電気化学的に測定することによって、乳酸脱水素酵素を測定する方法を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電気化学的手法を用いて1つの測定系で乳酸脱水素酵素の酵素活性を測定する方法に関するものである。
乳酸脱水素酵素(LDH)は、ニコチン酸アミドアデニンヌクレオチド還元体(NADH)、ニコチン酸アミドアデニンヌクレオチド酸化体(NAD)を補酵素として、
Figure 2005292021
の反応を触媒する酵素であり、体内に広く分布する。
血清中のLDH活性の上昇は、心、肺、腎などの各種疾患、悪性腫瘍、白血病、悪性貧血などに見られるため、臨床現場ではこれらの疾患の診断、経過観察などに参考とされている。
従来、酵素活性の測定は、測定対象の酵素と、その酵素の基質と、さらに他の酵素、補酵素及び発色試薬等を添加して成り立つ反応系において、酵素作用により酵素基質に化学反応を行わせ、そのときの反応系の吸光度を測定する方法で行われてきた。
LDH活性を測定する場合、上記式にあるように、LDHと、その基質であるピルビン酸と、補酵素としてNADHを添加し、そのLDHの酵素作用により乳酸とNADを生成させる。つまりピルビン酸より乳酸が生成するのに並行してNADHがNADに変化し、ピルビン酸→乳酸の反応の経過とともにそのNADHが減少する。NADHは波長340nmにおいて吸光を示す事から、NADHの濃度減少の変化を波長340nmにおけるNADHの吸光度測定から知ることができる。従って間接的にLDHの酵素活性を測定できることになる。
この反応は、基質として乳酸、補酵素としてNADを用い、LDHの酵素作用によりピルビン酸とNADHを生成する逆の反応も可能であり、その場合乳酸→ピルビン酸の反応の経過とともにNADHが増加し、その濃度上昇を340nmの吸光度で測定することができる。
しかし血清のLDHには個人差があり、また安定なものと不安定なものがあるため、採血当日に測定するか、あるいは後に測定するのであれば−60℃以下に保存する必要があるなどの点が問題点としてあげられる。
また吸光度測定法は一定以上の量の試料を必要とするため、微量な試料からの酵素の測定には限界がある。また測定対象の酵素の濃度が高い場合、希釈等の操作が必要となり、煩雑な操作や測定時間が延長する等の欠点となっている。
吸光度測定法は、試料の濁りや着色物質の影響を受けやすく、懸濁物を含む反応系に含まれる物質の測定は不可能である。従ってそのような試料を測定する場合、あらかじめ懸濁物の除去など前処理が必要となる。かかる処理には、煩雑な操作が多い上に、操作によって測定値が変化するなどの不安定さが欠点としてあげられる。さらに吸光度測定装置は大型である事が多く、近年さまざまな医療機関や研究機関等で求められているPOCT用途を目的とした検査センサの開発に対して大きな課題を残すものである。POCTとは、Point of care testingの略語で、診察現場でのその場診断あるいはその方法を意味する。
このような吸光度測定の欠点を解決するために電気化学的測定法を応用した装置が従来、提案されている(特許文献1)。
この装置は、資料中の酵素が関与して生成もしくは消滅する物質(検知物質)に作用する酵素を固定した膜を添着した酵素電極を2本相互に離間して配置したフローシステムである。この装置では、試料中に当初から含まれていた検知物質の与える電気信号をベース値とし、さらに試料中の酵素の作用によって、その酵素の活性に対応して生成もしくは消滅した物質(検知物質)の与える電気信号を測定し、ベース値との差から試料中の酵素の活性を測定するものである。
特開昭56−97864号
従来の方法である吸光度測定法では、上記に述べたようにLDH測定の充分実用的な方法とは言いがたい。しかしながら、POCT用途を目的とした検査センサに利用しうる、LDH測定法はまだ開発されていない。
従って本発明は、POCT用途を目的とした電気化学的測定法により微量のLDHを安定に測定できる測定方法を提供する事を目的とする。
本発明は、非常に微量のLDH、たとえば血液検査において参照されるヒトの血清中に含まれるLDHの量である115〜225U/L(0.115〜0.225U/ml)を含む範囲の濃度のLDHを測定することが可能な、LDHの電気化学的測定方法を提供する。なお、1Uは、25℃において最適条件下で1分間に1マイクロモルの基質の変化を触媒する酵素量を示す。
本発明は、POCT用途を目的とした検査センサに使用しうる、LDHを電気化学的に測定する方法に関するものである。
試料中の乳酸脱水素酵素を電気化学的に測定する方法であり、
(a)乳酸脱水素酵素を含む試料と、緩衝剤、酸化型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド、ジアホラーゼおよび酸化型メディエーターを含有する混合液を得る工程と、
(b)該混合液へ乳酸を添加する工程と、
(c)生成した電子を測定する工程
とを有する乳酸脱水素酵素の電気化学的測定法を提供する。
本発明はさらに、緩衝剤、酸化型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド、ジアホラーゼおよび酸化型メディエーターを含有する組成物、乳酸および電気化学的測定装置を含有してなる、乳酸脱水素酵素測定用キットを提供する。
本発明の方法によって、ヒトの血清中に含まれる程度の微量の乳酸脱水素酵素(以下、LDHという)を電気化学的に測定することが可能である。したがって、本発明の方法は、POCT診断センサに使用できるLDH測定方法として有用である。
以下に本発明の実施の形態について説明する。
(実施の形態)
本発明のLDHの電気化学測定方法は、図1に示すように、LDHを含む試料と、緩衝剤、酸化型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(以下、NADという)、ジアホラーゼおよび酸化型メディエーターを含有する混合液を調製する工程(工程1)、この混合液へ乳酸を添加する工程(工程2)、生成した電子を測定する工程(工程3)を有する。
本発明の反応は図2に示したとおりである。すなわち、試料中のLDHにより、工程2で投入した乳酸をピルビン酸とNADHへ変換する反応(反応1)、変換により生じたNADHおよびジアホラーゼにより酸化型メディエーターを還元型メディエーターへ変換する反応(反応2)、変換により生じた還元型メディエーターを、電極により酸化型メディエーターに変換する反応(反応3)を有する。
反応1〜3により生成する電子を測定し、これによってLDHを電気化学的に測定できるという特徴を有する。
次に、工程1〜3と、反応1〜3について詳細に説明する。
まずはじめにLDHを含む試料と、緩衝剤、NAD、ジアホラーゼおよび酸化型メディエーターを含有する混合液を調製する(工程1)。緩衝剤、NAD、ジアホラーゼおよび酸化型メディエーターは、所定量の液体、例えば血清を投入することにより、所望の濃度の緩衝液中に所望の濃度の各成分を含有する混合液が得られるよう予め混合しておき、ここへLDHを含む液体試料を添加しても、あるいは予め緩衝液中に所定濃度で各成分を含有する溶液を作成しておき、ここへLDHを含む試料を添加してもよい。
LDHを含む試料を添加した溶液へ、乳酸を添加する(工程2)。乳酸の添加により反応1:
乳酸+NAD → ピルビン酸+NADH
が開始する。試料中のLDHがこの反応を触媒する。
生成したNADHは次いで、ジアホラーゼの存在下で酸化型メディエーターを還元する。即ち、反応2:
NADH+酸化型メディエーター → NAD+還元型メディエーター
が生じる。
還元型メディエーターは、電極において酸化され、反応3:
還元型メディエーター → 酸化型メディエーター+電子
が生じる。
工程3はこの反応で生じる電子によって生じる電流を測定する。
本発明の方法において、乳酸を含む試料としては、血液、特に血清が想定されるが、乳酸脱水素酵素量を測定する目的で、他の体液由来の試料であっても同様に測定することができる。
本発明の方法において用いられる試薬について、詳細に説明する。
1.乳酸
乳酸は市販されており、特に限定無く用いることができる。乳酸のアルカリ金属塩、たとえば乳酸リチウムとして添加してもよい。乳酸は最終濃度が0.01mM〜10mM、好ましくは0.05mM〜5mM、特に好ましくは0.1mM〜2mMとなるよう添加する。
2.ジアホラーゼ
ジアホラーゼもまた市販されており、その由来を含め、特に限定無く用いることができる。ジアホラーゼの最終濃度は、測定対象とするLDHの最大濃度の1.0倍以上とする。好ましくは1.2倍以上、特に好ましくは1.5倍以上である。ジアホラーゼ濃度の上限は特に限定的ではなく、LDH濃度の1000倍でも好適な測定が可能である。それ以上であっても差し支えないが、不経済である。
ヒト血清中のLDHの測定において例えば0.5U/mlまでのLDHを測定対象とするならば、ジアホラーゼ濃度は0.5U/ml以上、好ましくは0.6U以上、さらに好ましくは0.75U/ml以上、もっと好ましくは1.0U/ml以上とすればよい。ジアホラーゼ濃度の上限は特に限定的ではなく、例えば100U/mlまで、より好ましくは50U/mlまで、もっと好ましくは10U/mlまでとすればよい。
3.酸化型メディエーター
本発明において酸化型メディエータは、LDHによる酵素反応の結果生成されるNADHにより電気化学的に還元され、電極において酸化される物質であれば特に制限はない。かかる物質は数多く知られており、キノン類、シトクロム類、ビオロゲン類、フェナジン類、フェノキサジン類、フェノチアジン類、フェリシアン化物、フェレドキシン類、フェロセンおよびその誘導体等が例示される。かかる酸化型メディエーターは市販されており、いずれを用いてもよい。特に電極反応の応答の安定性が高い、フェリシアン化物、特にフェリシアン化カリウムが好適に用いられる。
フェリシアン化カリウムを用いる場合、その最終濃度は0.01mM〜10mM、好ましくは0.05mM〜5mM、さらに好ましくは0.1mM〜2mMとするのが好適である。
4.NAD
NADは市販されており、特に限定なく使用することができる。NADは最終濃度が0.01mM〜10mM、好ましくは0.05mM〜5mM、さらに好ましくは0.1mM〜2mMとなるよう調整するとよい。
5.緩衝剤
緩衝剤としては水溶性で、pHを中性〜弱アルカリ性に制御可能なものであれば特に限定無く用いられ、例えばトリス−HCl緩衝剤、トリシン−NaOH緩衝剤、ヘペス−NaOH緩衝剤、リン酸緩衝剤、リン酸緩衝生理的食塩水からなる群から選択されるいずれを用いてもよい。
緩衝剤は最終濃度が1mM〜500mM、好ましくは10mM〜300mM、さらに好ましくは35mM〜100mMとなるよう用いるのが好ましい。緩衝剤は、pH8.0〜9.0、好ましくは8.2〜8.8、さらに好ましくは8.3〜8.5の緩衝液を与えることができるものが、好適に用いられる。
本発明の方法の工程3において電子を測定する装置としては、電極を検出素子として、測定物質により電極界面で起こる電流変化を検知し得るものであれば、特に限定なく用いることができる。一般的には絶縁基板表面に作用極、対極、参照電極が形成され、作用極と参照電極の電位差を外部回路により一定とし、作用極と対極との間に流れる電流を検出する、3電極方式のセンサが好適に用いられる。かかる装置はよく知られたものであり、種々のものが市販されている。
本発明のより具体的な実施の形態について以下に述べる。
使用試薬
1. 10mM 乳酸リチウム
2. 10mM βNAD+
3. 1000U/ml ジアホラーゼ(DIAPHORASE (Di−1)Bacillus stearothermophilus由来(ユニチカ株式会社))
4. 10mM フェリシアン化カリウム (酸化型メディエーター)
5. 10mM NAD
6. 500mM トリスHCl緩衝液 (pH8.5)
7. 1000U/ml LDH
また電気化学測定装置としてBAS100BW(ビー・エー・エス株式会社)を、電極は3電極方式を用いた。
以下実施例1を図1を用いて説明する。
図1に示す工程1ではそれぞれの最終濃度が
1.1mM NAD
2.100U/ml ジアホラーゼ
3.1mM フェリシアン化カリウム
4.1mM NAD
5.50mM トリスHCl緩衝液 (pH8.5)
6.0〜1.0U/ml LDH
になるよう、混合液を調製した。
得られた混合液中へ3電極を設置し、2分後に乳酸を添加する工程2を行った。乳酸は最終濃度が1mMとなるように添加した。電流値の測定は合計で5分間行った。結果を図3に示す。
図3はジアホラーゼの濃度を100U/mlとした際の、LDH終濃度と電流値変化率の相関を表したグラフである。LDHの濃度が上昇するのに比例して電流値変化率が上昇し、LDH濃度を正確に測定することが可能であった。即ち、正常人の血清中のLDH濃度の正常範囲である0.115〜0.225U/mlに加えて異常範囲として参照される範囲も含む、0〜1.0U/mlのLDH濃度を正確に測定し得た。
使用試薬
1.10mM 乳酸
2.10mM NAD
3.1000U/ml ジアホラーゼ(DIAPHORASE (Di−1) Bacillus stearothermophilus由来(ユニチカ株式会社))
4.10mM フェリシアン化カリウム(酸化型メディエーター)
5.10mM NAD
6.500mM トリスHCl緩衝液 (pH8.5)
7.1000U/ml LDH
また電気化学測定装置としてBAS100BW(ビー・エー・エス株式会社)を、電極は3電極方式を用いた
以下実施例を図1を用いて説明する。
まず工程1では、それぞれの最終濃度が
1.1mM NAD
2.0〜2.5U/ml ジアホラーゼ
3.1mM フェリシアン化カリウム
4.1mM NAD
5.50mM トリスHCl緩衝液 (pH8.5)
6.1.0U/ml LDH
になるように混合液を調製した。
この混合液へ3電極を設置し、2分後に乳酸を添加する工程2を行った。乳酸は最終濃度が1mMとなるように添加した。電流値の測定は合計で5分間行った。結果を図4に示す。
図4はLDHの濃度を1.0U/mlとし、ジアホラーゼの濃度を0、0.5、1.0、1.5、2.0、2.5U/mlと変動させた際の、反応開始時間の変化を表したグラフである。ジアホラーゼ濃度が1.5U/mlで反応時間が1秒未満になり、以降大きな変化は無い。従って、ジアホラーゼの濃度がLDHの濃度の1.5倍以上で効率の良い反応が起きていることがわかる。
実施例1ではジアホラーゼの濃度を100U/mlとし、LDHの濃度を0.1〜1.0U/mlの間で変動させた。つまりLDH濃度の1000〜250倍のジアホラーゼを用いた場合に、LDH濃度を正確に測定可能であることが示された。実施例2からは、ジアホラーゼがLDHの濃度の1.5倍以上である場合にLDHの活性測定が可能である事が示される。
以上実施例1と2は、酸化型電子メディエーターとしてフェリシアン化カリウムを用いた場合について説明したが、従来から知られている他の電子メディエーター、たとえばキノン類、シトクロム類、ビオロゲン類、フェナジン類、フェノキサジン類、フェノチアジン類、フェレドキシン類、フェロセンおよびその誘導体等を用いた場合も同様の効果が得られることは当然に予測される。
また、実施例では緩衝剤としてトリスHCl緩衝剤を用いたが、本発明の反応を障害することなく、pHを同様の範囲に調節できるものであれば種々の緩衝剤が同様に用いられることが容易に理解されるべきである。たとえばトリシン−NaOH緩衝剤、ヘペス緩衝剤、リン酸緩衝剤、およびPBS等を用いた場合でも、同様の測定が可能であることは当然に理解されるべきである。
以上の本発明の説明から明白なように、本発明の方法は以下の特徴を持つ。
(1)LDHを電気化学的に測定できる
(2)人の血清中に含まれるLDHの正常値115〜225U/Lを含む範囲のLDHの測定が可能である。
(3)電子メディエーターを酸化還元する酵素であるジアホラーゼと、LDHの濃度は相関性がある
従って、従来の方法に比較して次のようなメリットを有することは明らかである。
(1)操作が簡単で再現性が高い
(2)検査に必要な濃度の範囲のLDHを測定する事が出来る
(3)POCTを用途とする検査センサに必要な、ジアホラーゼと検査対象のLDHの濃度関係がはっきりしている。
すなわち、本発明の方法は、発明が解決しようとする課題で述べた課題をすべてクリアし、POCTを用途とする検査センサに使用できるLDHの測定方法として必要な条件をすべて達成していることが分かった。
本発明のLDH測定方法は、操作が簡単で、結果が安定しており、微量なLDHの検出が可能である。したがって、POCT用途を目的とした検査センサ用に有用である。
本実施形態のLDH測定原理を説明する図。 本実施形態のLDH測定方法を説明する図。 実施例1における、LDH測定結果を示す図。 実施例2における、LDHとジアホラーゼの濃度比と反応開始時間の関係を示す図。

Claims (7)

  1. 試料中の乳酸脱水素酵素を電気化学的に測定する方法であり、
    (a)乳酸脱水素酵素を含む試料と、緩衝剤、酸化型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド、ジアホラーゼおよび酸化型メディエーターを含有する混合液を得る工程と、
    (b)該混合液へ乳酸を添加する工程と、
    (c)生成した電子を測定する工程
    とを有する乳酸脱水素酵素の電気化学的測定法。
  2. 緩衝剤は、トリス緩衝剤、トリシン−NaOH緩衝剤、ヘペス緩衝剤、リン酸バッファーおよびリン酸緩衝生理食塩水からなる群から選択されることを特徴とする、請求項1に記載の乳酸脱水素酵素の電気化学的測定法。
  3. 乳酸の添加により反応が開始することを特徴とする、請求項1記載の乳酸脱水素酵素の電気化学的測定法。
  4. 乳酸脱水素酵素を含む試料が血清である、請求項1から3いずれかに記載の方法。
  5. ジアホラーゼの濃度が測定対象とする乳酸脱水素酵素濃度の最大値の1倍以上であることを特徴とする、請求項1から4いずれかに記載の乳酸脱水素酵素の電気化学的測定法。
  6. 緩衝剤、酸化型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド、ジアホラーゼおよび酸化型メディエーターを含有する組成物、乳酸および電気化学的測定装置を含有してなる、乳酸脱水素酵素測定用キット。
  7. 電気化学的測定装置が、3電極測定装置である、請求項6記載のキット。
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