JP2005289316A - ハイブリッド駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コストダウンやレイアウト性の向上を図りながら、エンジン停止中においても摩擦締結要素への油圧供給を確保することができるハイブリッド駆動装置を提供すること。
【解決手段】 エンジンと第1モータと第2モータと出力部材が連結される差動装置と、該差動装置に設けられ、選択された走行モードに応じて油圧制御装置からの制御油圧により締結・解放が制御される摩擦締結要素と、前記油圧制御装置の油圧源として設けられたオイルポンプと、を備えたハイブリッド駆動装置において、前記オイルポンプとして、エンジンにより駆動される第1オイルポンプOP1と、前記第1モータと第2モータのうち一方のモータにより駆動される第2オイルポンプOP2とを設け、前記エンジンの停止中、第2オイルポンプOP2をモータにより回転駆動する油圧源制御手段を設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、摩擦締結要素への制御油圧を作り出す油圧制御装置の油圧源としてオイルポンプが設けられたハイブリッド駆動装置に関する。
従来、共線図上に4つの入出力要素が配列される4要素2自由度の遊星歯車機構を構成し、前記入出力要素のうちの内側に配列される2つの要素の一方にエンジンからの入力を、他方に駆動系統への出力をそれぞれ割り当てると共に、前記内側の要素の両外側に配列される2つの要素にそれぞれ第1モータジェネレータと第2モータジェネレータとを連結したハイブリッド駆動装置が知られてい(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−32808号公報
しかしながら、上記従来のハイブリッド駆動装置において、エンジン出力軸にのみオイルポンプを設定すると、走行モードとして、エンジンを使用しない電気自動車モードが選択されているとき、摩擦締結要素への油圧を発生させることができない。この問題を解決するために外部油圧源として、モータ付きオイルポンプを設定すると、オイルポンプを駆動するモータとモータ付帯部品により、コストアップとなるばかりでなく、広い設置スペースを要することでレイアウト性も悪化してしまう、という問題がある。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、コストダウンやレイアウト性の向上を図りながら、エンジン停止中においても摩擦締結要素への油圧供給を確保することができるハイブリッド駆動装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、エンジンと第1モータと第2モータと出力部材が連結される差動装置と、該差動装置に設けられ、選択された走行モードに応じて油圧制御装置からの制御油圧により締結・解放が制御される摩擦締結要素と、前記油圧制御装置の油圧源として設けられたオイルポンプと、を備えたハイブリッド駆動装置において、
前記オイルポンプとして、エンジンにより駆動される第1オイルポンプと、前記第1モータと第2モータのうち一方のモータにより駆動される第2オイルポンプとを設け、
前記エンジンの停止中、第2オイルポンプをモータにより回転駆動する油圧源制御手段を設けた。
よって、本発明のハイブリッド駆動装置にあっては、エンジンの駆動中は、エンジンにより回転駆動する第1オイルポンプにより油圧制御装置に油圧が供給されるし、エンジンの停止中は、モータにより回転駆動する第2オイルポンプにより油圧制御装置に油圧が供給される。すなわち、ハイブリッド駆動モータとして搭載されているモータを、オイルポンプモータとして利用することにより、ハイブリッド駆動モータとは別にオイルポンプモータを設置する必要が無くなる。この結果、コストダウンやレイアウト性の向上を図りながら、エンジン停止中においても摩擦締結要素への油圧供給を確保することができる。
以下、本発明のハイブリッド駆動装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
まず、ハイブリッド駆動装置の構成を説明する。
図1は実施例1のハイブリッド駆動装置を示す全体システム図である。実施例1のハイブリッド駆動装置は、図1に示すように、エンジンEと、第1モータジェネレータMG1(第1モータ)と、第2モータジェネレータMG2(第2モータ)と、出力軸OUT(出力部材)と、これらの入出力要素E,MG1,MG2,OUTが連結される差動装置(第1遊星歯車PG1、第2遊星歯車PG2、第3遊星歯車PG3)と、選択された走行モードに応じて後述する油圧制御装置5からの制御油圧により締結・解放が制御される摩擦締結要素(ローブレーキLB、ハイクラッチHC、ハイローブレーキHLB)と、第1オイルポンプOP1と、第2オイルポンプOP2と、エンジンクラッチEC(エンジン締結解除機構)と、シリーズクラッチSC(エンジン/モータ締結解除機構)と、モータジェネレータクラッチMGC(モータ締結解除機構)と、を備えている。
前記エンジンEは、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンであり、後述するエンジンコントローラ1からの制御指令に基づいて、スロットルバルブのバルブ開度などが制御される。
前記第1モータジェネレータMG1と第2モータジェネレータMG2は、永久磁石を埋設したロータと、ステータコイルが巻き付けられたステータと、を有する同期型モータジェネレータであり、後述するモータコントローラ2からの制御指令に基づいて、インバータ3により作り出された三相交流をそれぞれのステータコイルに印加することにより独立に制御される。
前記差動装置としての第1遊星歯車PG1と第2遊星歯車PG2と第3遊星歯車PG3は、何れも2自由度3要素のシングルピニオン型遊星歯車である。前記第1遊星歯車PG1は、第1サンギヤS1と、第1ピニオンP1を支持する第1ピニオンキャリアPC1と、第1ピニオンP1に噛み合う第1リングギヤR1と、によって構成されている。前記第2遊星歯車PG2は、第2サンギヤS2と、第2ピニオンP2を支持する第2ピニオンキャリアPC2と、第2ピニオンP2に噛み合う第2リングギヤR2と、によって構成されている。前記第3遊星歯車PG3は、第3サンギヤS3と、第3ピニオンP3を支持する第3ピニオンキャリアPC3と、第3ピニオンP3に噛み合う第3リングギヤR3と、によって構成されている。
前記第1サンギヤS1と前記第2サンギヤS2とは第1回転メンバM1により直結され、前記第1リングギヤR1と第3サンギヤS3とは第2回転メンバM2により直結され、前記第2ピニオンキャリアPC2と前記第3リングギヤR3とは第3回転メンバM3により直結される。したがって、3組の遊星歯車PG1,PG2,PG3は、第1回転メンバM1と第2回転メンバM2と第3回転メンバM3と第1ピニオンキャリアPC1と第2リングギヤR2と第3ピニオンキャリアPC3との6つの回転要素を有する。
前記差動装置の6つの回転要素に対する動力源E,MG1,MG2と出力軸OUTと各係合要素LB,HC,HLB,EC,SC,MGCの連結関係について説明する。
前記第1回転メンバM1(S1,S2)には、第2モータジェネレータMG2が連結されている。
前記第2回転メンバM2(R1,R3)には、入出力要素の何れにも連結されていない。
前記第3回転メンバM3(PC2,R3)には、エンジンクラッチECと第1オイルポンプOP1を介してエンジンEが連結されている。
前記第1ピニオンキャリアPC1には、ハイクラッチHCを介して第2モータジェネレータMG2が連結されている。また、ローブレーキLBを介して変速機ケースTCに連結されている。
前記第2リングギヤR2には、モータジェネレータクラッチMGCを介して第1モータジェネレータMG1が連結されている。また、ハイローブレーキHLBを介して変速機ケースTCに連結されている。
前記第3ピニオンキャリアPC3には、出力軸OUTが連結されている。なお、出力軸OUTからは、図外のプロペラシャフトやディファレンシャルやドライブシャフトを介して左右の駆動輪に駆動力が伝達される。
なお、前記第1オイルポンプOP1と第1モータジェネレータMG1とは、シリーズクラッチSCを介して連結されている。
上記連結関係により、図2に示す共線図上において、第1モータジェネレータMG1(R2)、エンジンE(PC2,R3)、出力軸OUT(PC3)、第2モータジェネレータMG2(S1,S2)の順に配列され、遊星歯車列の動的な動作を簡易的に表せる剛体レバーモデル(第1遊星歯車PG1のレバー(1)、第2遊星歯車PG2のレバー(2)、第3遊星歯車PG3のレバー(3))を導入することができる。ここで、「共線図」とは、差動歯車のギヤ比を考える場合、式により求める方法に代え、より簡単で分かりやすい作図により求める方法で用いられる速度線図であり、縦軸に各回転要素の回転数(回転速度)をとり、横軸にリングギヤ、キャリア、サンギヤ等の各回転要素をとり、各回転要素の間隔をサンギヤとリングギヤの歯数比に基づく共線図レバー比(α、β、δ)になるように配置したものである。
前記ローブレーキLBは、油圧により締結される多板摩擦ブレーキであり、図7の共線図上において、第2モータジェネレータMG2の回転速度軸より外側位置に配置され、図2及び図3の共線図に示すように、締結によりロー側変速比を分担する「ローギヤ固定モード」と「ロー側無段変速モード」を実現する。
前記ハイクラッチHCは、油圧により締結される多板摩擦クラッチであり、図7の共線図上において、第2モータジェネレータMG2の回転速度軸と一致する位置に配置され、図2及び図3の共線図に示すように、締結によりハイ側変速比を分担する「2速固定モード」と「ハイ側無段変速モード」と「ハイギヤ固定モード」を実現する。
前記ハイローブレーキHLBは、油圧により締結される多板摩擦ブレーキであり、図7の共線図上において、第1モータジェネレータMG1の回転速度軸と一致する位置に配置され、図2及び図3の共線図に示すように、ローブレーキLBと共に締結することにより変速比をアンダードライブ側の「ローギヤ固定モード」とし、ハイクラッチHCと共に締結することにより変速比をオーバードライブ側の「ハイギヤ固定モード」とする。
前記第1オイルポンプOP1は、エンジンEの出力軸位置に設けられ、エンジンEにより駆動されるポンプである。前記第2オイルポンプOP2は、第1モータジェネレータMG1のモータ軸位置に設けられ、第1モータジェネレータMG1により駆動されるポンプである。なお、第1モータジェネレータMG1と第2オイルポンプOP2との間の位置にクラッチを設け、必要に応じて断接する構成としても良い。また、両オイルポンプOP1,OP2からの吐出油は、2つの油路を途中位置で合流させたポンプ圧油路13を介して油圧制御装置5へ供給される。
前記エンジンクラッチECは、油圧により締結される多板摩擦クラッチであり、図7の共線図上において、エンジンEとの回転速度軸と一致する位置に配置され、締結によりエンジンEの回転とトルクを、エンジン入力回転要素である第3回転メンバM3(PC2,R3)に入力する。加えて、第1オイルポンプOP1とエンジン入力回転要素である第3回転メンバM3との締結解除を行う。
前記シリーズクラッチSCは、油圧により締結される多板摩擦クラッチであり、図7の共線図上において、第1オイルポンプOP1と第1モータジェネレータMG1とを連結する位置に配置され、締結により第1オイルポンプOP1を介してエンジンEと第1モータジェネレータMG1とを連結する。
前記モータジェネレータクラッチMGCは、油圧により締結される多板摩擦クラッチであり、図7の共線図上において、第2オイルポンプOP2を駆動する第1モータジェネレータMG1と第2リングギヤR2を連結する位置に配置され、第1モータジェネレータMG1と第2リングギヤR2との締結解除を行う。
次に、ハイブリッド駆動装置の制御系を説明する。
実施例1におけるハイブリッド車の制御系は、図1に示すように、エンジンコントローラ1と、モータコントローラ2と、インバータ3と、バッテリ4と、油圧制御装置5と、統合コントローラ6と、アクセル開度センサ7と、車速センサ8と、エンジン回転数センサ9と、第1モータジェネレータ回転数センサ10と、第2モータジェネレータ回転数センサ11と、第3リングギヤ回転数センサ12と、を有して構成されている。
前記エンジンコントローラ1は、アクセル開度センサ7からのアクセル開度APとエンジン回転数センサ9からのエンジン回転数Neを入力する統合コントローラ6からの目標エンジントルク指令等に応じ、エンジン動作点(Ne,Te)を制御する指令を、例えば、図外のスロットルバルブアクチュエータへ出力する。
前記モータコントローラ2は、レゾルバによる両モータジェネレータ回転数センサ10、11からのモータジェネレータ回転数N1,N2を入力する統合コントローラ6からの目標モータジェネレータトルク指令等に応じ、第1モータジェネレータMG1のモータ動作点(N1,T1)と、第2モータジェネレータMG2のモータ動作点(N2,T2)と、をそれぞれ独立に制御する指令をインバータ3へ出力する。なお、このモータコントローラ2からは、バッテリ4の充電状態をあらわすバッテリS.O.Cの情報が統合コントローラ6に対して出力される。
前記インバータ3は、前記第1モータジェネレータMG1と第2モータジェネレータMG2との各ステータコイルに接続され、モータコントローラ2からの指令により独立した3相交流を作り出す。このインバータ3には、力行時に放電し回生時に充電するバッテリ4が接続されている。
前記油圧制御装置5は、両オイルポンプOP1,OP2の少なくとも一方からの油圧供給を受け、統合コントローラ6からの油圧指令に基づいて、ローブレーキLBと、ハイクラッチHCと、ハイローブレーキHLBと、エンジンクラッチECと、シリーズクラッチSCと、モータジェネレータクラッチMGCの締結油圧制御及び解放油圧制御を行う。この締結油圧制御及び解放油圧制御には、滑り締結制御や滑り解放制御による半クラッチ制御も含む。
前記統合コントローラ6は、アクセル開度センサ7からのアクセル開度APと、車速センサ8からの車速VSPと、エンジン回転数センサ9からのエンジン回転数Neと、第1モータジェネレータ回転数センサ10からの第1モータジェネレータ回転数N1と、第2モータジェネレータ回転数センサ11からの第2モータジェネレータ回転数N2と、第3リングギヤ回転数センサ12からのエンジン入力回転速度ωin等の情報を入力し、所定の演算処理を行う。そして、エンジンコントローラ1、モータコントローラ2、油圧制御装置5に対し演算処理結果にしたがって制御指令を出力する。
なお、統合コントローラ6とエンジンコントローラ1、および、統合コントローラ6とモータコントローラ2とは、情報交換のためにそれぞれ双方向通信線14、15により接続されている。
次に、ハイブリッド車の走行モードについて説明する。
走行モードとしては、ローギヤ固定モード(以下、「Lowモード」という。)と、ロー側無段変速モード(以下、「Low-iVTモード」という。)と、2速固定モード(以下、「2ndモード」という。)と、ハイ側無段変速モード(以下、「High-iVTモード」という。)と、ハイギヤ固定モード(以下、「Highモード」という。)と、の5つの走行モードを有する。
前記5つの走行モードについては、エンジンEを用いないで両モータージェネレータMG1,MG2のみで走行する電気自動車モード(以下、「EVモード」という。)と、エンジンEと両モータージェネレータMG1,MG2を用いて走行するハイブリッド車モード(以下、「HEVモード」という。)とに分けられる。
よって、図2(EVモード関連の5つの走行モード)及び図3(HEVモード関連の5つの走行モード)に示すように、「EVモード」と「HEVモード」とを合わせると「10の走行モード」が実現されることになる。
ここで、図2(a)は「EV-Lowモード」の共線図、図2(b)は「EV-Low-iVTモード」の共線図、図2(c)は「EV-2ndモード」の共線図、図2(d)は「EV-High-iVTモード」の共線図、図2(e)は「EV-Highモード」の共線図である。また、図3(a)は「HEV-Lowモード」の共線図、図3(b)は「HEV-Low-iVTモード」の共線図、図3(c)は「HEV-2ndモード」の共線図、図3(d)は「HEV-High-iVTモード」の共線図、図3(e)は「HEV-Highモード」の共線図である。
前記「Lowモード」は、図2(a)及び図3(a)の共線図に示すように、ローブレーキLBを締結し、ハイクラッチHCを解放し、ハイローブレーキHLBを締結し、シリーズクラッチSCを解放し、モータジェネレータクラッチMGCを解放することで得られるローギヤ固定モードである。
前記「Low-iVTモード」は、図2(b)及び図3(b)の共線図に示すように、ローブレーキLBを締結し、ハイクラッチHCを解放し、ハイローブレーキHLBを解放し、シリーズクラッチSCを解放し、モータジェネレータクラッチMGCを締結することで得られるロー側無段変速モードである。
前記「2ndモード」は、図2(c)及び図3(c)の共線図に示すように、ローブレーキLBを締結し、ハイクラッチHCを締結し、ハイローブレーキHLBを解放し、シリーズクラッチSCを解放し、モータジェネレータクラッチMGCを締結することで得られる2速固定モードである。
前記「High-iVTモード」は、図2(d)及び図3(d)の共線図に示すように、ローブレーキLBを解放し、ハイクラッチHCを締結し、ハイローブレーキHLBを解放し、シリーズクラッチSCを解放し、モータジェネレータクラッチMGCを締結することで得られるハイ側無段変速モードである。
前記「Highモード」は、図2(e)及び図3(e)の共線図に示すように、ローブレーキLBを解放し、ハイクラッチHCを締結し、ハイローブレーキHLBを締結し、シリーズクラッチSCを解放し、モータジェネレータクラッチMGCを解放することで得られるハイギヤ固定モードである。
そして、前記「10の走行モード」のモード遷移制御は、統合コントローラ6により行われる。すなわち、統合コントローラ6には、要求駆動力Fdrv(アクセル開度APにより求められる。)と車速VSPとバッテリS.O.Cによる三次元空間に、例えば、図4に示すような前記「10の走行モード」を割り振った走行モードマップが予め設定されていて、車両走行時等においては、要求駆動力Fdrvと車速VSPとバッテリS.O.Cの各検出値により走行モードマップが検索され、要求駆動力Fdrvと車速VSPにより決まる車両動作点やバッテリ充電量に応じた最適な走行モードが選択される。なお、図4は三次元走行モードマップをバッテリS.O.Cが充分な容量域のある値で切り取ることにより、要求駆動力Fdrvと車速VSPとの二次元によりあらわした走行モードマップの一例である。
さらに、シリーズクラッチSCとモータジェネレータクラッチMGCを採用したことに伴い、上記「10の走行モード」に加え、図6に示すように、リバースモード(以下、「Revモード」という。)が追加される。この「Revモード」は、図5に示すように、ローブレーキLBを締結し、ハイクラッチHCを解放し、ハイローブレーキHLBを締結し、シリーズクラッチSCを締結し、モータジェネレータクラッチMGCを解放することで得られる。
つまり、上記「10の走行モード」はパラレル型ハイブリッド車としての走行モードであるが、後退側の変速比固定モードである「Revモード」ついては、図6に示すように、エンジンEと第1モータジェネレータMG1とを共線図から切り離し、エンジンEにより第1モータジェネレータMG1を駆動して発電し、この発電によりバッテリ4に充電された電気を用いて第2モータジェネレータMG2を駆動するというシリーズ型ハイブリッド車としての走行モードということができる。
前記走行モードマップの選択により、「EVモード」と「HEVモード」との間においてモード遷移を行う場合には、図5に示すように、エンジンEの始動・停止と、エンジンクラッチECを締結・解放する制御が実行される。また、「EVモード」の5つのモード間でのモード遷移や「HEVモード」の5つのモード間でのモード遷移を行う場合には、図5に示すON/OFF作動表にしたがって行われる。
これらのモード遷移制御のうち、例えば、エンジンEの始動・停止とクラッチやブレーキの締結・解放が同時に必要な場合や、複数のクラッチやブレーキの締結・解放が必要な場合や、エンジンEの始動・停止またはクラッチやブレーキの締結・解放に先行してモータジェネレータ回転数制御が必要な場合等においては、予め決められた手順にしたがったシーケンス制御により行われる。
次に、作用を説明する。
[ハイブリッド駆動装置の油圧源に関する課題]
従来のハイブリッド駆動装置は、共線図上に4つ以上の入出力要素が配列される差動装置を有し、前記入出力要素のうちの内側に配列される2つの要素の一方にエンジンからの入力を、他方に駆動系統への出力部材をそれぞれ割り当てると共に、前記内側の要素の両外側に配列される2つの要素にそれぞれ第1モータジェネレータMG1と第2モータジェネレータMG2とを連結している(特開2003−32808号公報参照)。
この構成を採用することにより、エンジン出力に対してモータジェネレータ側が負担するトルクをより小さくして小型化を図れると共に、モータジェネレータを通過するエネルギがより低減することから、駆動装置としての伝達効率が向上する。
しかし、AT車において周知のように、エンジン出力軸にのみオイルポンプを設定すると、走行モードとして、エンジンを使用しない電気自動車モードが選択されているとき、選択された走行モードに応じて油圧制御装置からの制御油圧により締結・解放が制御される摩擦締結要素への油圧を発生させることができない。
そこで、上記問題を解決するため、図8に示すように、エンジン出力軸に設定した第1オイルポンプOP1に加え、外部油圧源としてモータ付きオイルポンプOP2を設定すると、オイルポンプOP2を駆動するポンプモータPMとポンプモータPMの付帯部品により、コストアップとなるばかりでなく、広い設置スペースを要することでレイアウト性も悪化してしまう。
[オイルポンプによる油圧供給作用]
これに対し、実施例1のハイブリッド駆動装置では、オイルポンプとして、エンジンEにより駆動される第1オイルポンプOP1と、第1モータジェネレータMG1により駆動される第2オイルポンプOP2とを設け、前記エンジンEの停止中、第2オイルポンプOP2を第1モータジェネレータMG1により回転駆動する油圧源制御手段を設けることで、コストダウンやレイアウト性の向上を図りながら、エンジン停止中においても摩擦締結要素への油圧供給を確保するようにしたものである。以下、エンジンEを使用しない「EVモード」でのオイルポンプOP1,OP2による油圧供給作用と、エンジンEを使用する「HEVモード」でのオイルポンプOP1,OP2による油圧供給作用と、「Revモード」でのオイルポンプOP1,OP2による油圧供給作用について説明する。
*「EVモード」での油圧供給作用
「EVモード」ではエンジンEを停止しているので、基本的にエンジンEにより駆動される第1オイルポンプOP1からの油圧供給が無い。よって、第1モータジェネレータMG1により駆動される第2オイルポンプOP2からの油圧供給となる。但し、第1モータジェネレータMG1が連結される第2リングギヤR2がハイローブレーキHLBにより固定されている「EV-Lowモード」と「EV-Highモード」の場合と、ハイローブレーキHLBが解放されている「EV-Low-iVTモード」と「EV-2ndモード」と「EV-High-iVTモード」の場合とで状況が異なるので、2つの場合を分けて説明する。
ハイローブレーキHLBが締結されている場合の一例として、図9に示す発進時における「EV-Lowモード」の場合について説明する。「EV-Lowモード」は、図5に示すように、第2モータジェネレータMG2のみを駆動源とする走行モードであり、シリーズクラッチSCとモータジェネレータクラッチMGCが何れも解放状態とされるため、第1モータジェネレータMG1と第2オイルポンプOP2とは、図9に示すように、共線図から切り離される。よって、第2オイルポンプOP2は、第1モータジェネレータMG1により独立に駆動制御可能であり、油圧制御装置5での必要油量に応じて第1モータジェネレータMG1の回転制御を行うことで、第2オイルポンプOP2から油圧を発生させることができる。
そして、例えば、第2オイルポンプOP2による油圧発生のみでは油圧不足となる場合、シリーズクラッチSCを締結し、エンジンEを始動することで、第1オイルポンプOP1と第2オイルポンプOP2の両方により油圧を発生させることもできる。
ハイローブレーキHLBが解放されている「EV-Low-iVTモード」と「EV-2ndモード」と「EV-High-iVTモード」の場合、例えば、図2(b)や図2(c)や図2(d)に示す共線図となる。よって、第1モータジェネレータMG1の変速比に応じた回転数により第2オイルポンプOP2は駆動されることになり、第2オイルポンプOP2から油圧を発生させることができる。特に、「EV-2ndモード」の場合には、第1モータジェネレータMG1の回転数が正方向のみで高回転となるため、第2オイルポンプOP2から十分な油圧を発生させることができる。また、「EV-Low-iVTモード」と「EV-High-iVTモード」の場合には、第1モータジェネレータMG1の回転数が正方向回転の場合は第2オイルポンプOP2から油圧を発生させることができる。しかし、第1モータジェネレータMG1の回転数が負方向回転の場合は、第2オイルポンプOP2からの油圧が確保できないため、クラッチを切る等して第2オイルポンプOP2を使用しない。
*「HEVモード」での油圧供給作用
「HEVモード」ではエンジンEを駆動しているので、基本的にエンジンEにより駆動される第1オイルポンプOP1からと第1モータジェネレータMG1により駆動される第2オイルポンプOP2からとの両者による油圧供給となる。但し、第1モータジェネレータMG1が連結される第2リングギヤR2がハイローブレーキHLBにより固定されている「HEV-Lowモード」と「HEV-Highモード」の場合と、ハイローブレーキHLBが解放されている「HEV-Low-iVTモード」と「HEV-2ndモード」と「HEV-High-iVTモード」の場合とで状況が異なるので、2つの場合を分けて説明する。
ハイローブレーキHLBが締結されている「HEV-Lowモード」や「HEV-Highモード」は、エンジンEと第2モータジェネレータMG2を駆動源とする走行モードであり、シリーズクラッチSCとモータジェネレータクラッチMGCが何れも解放状態とされるため、第1モータジェネレータMG1と第2オイルポンプOP2とは、共線図から切り離される。よって、第2オイルポンプOP2は、第1モータジェネレータMG1により独立に駆動制御可能であり、油圧制御装置5での必要油量に対し、エンジンEにより駆動される第1オイルポンプOP1から供給油量が不足するときに限り、不足分を第1モータジェネレータMG1の回転制御により補うことになる。
ハイローブレーキHLBが解放されている「HEV-Low-iVTモード」と「HEV-2ndモード」と「HEV-High-iVTモード」の場合、例えば、図3(b)や図3(c)や図3(d)に示す共線図となる。よって、第1モータジェネレータMG1の変速比に応じた回転数により第2オイルポンプOP2は駆動されることになり、第2オイルポンプOP2から油圧を発生させることができる。但し、「HEVモード」では、エンジンEにより駆動される第1オイルポンプOP1からの油圧供給があるため、第2オイルポンプOP2を使用しないでも良い。
また、「HEV-High-iVTモード」の場合について、図10及び図11により説明すると、図10に示すように、エンジン停止中であって、かつ、第1モータジェネレータMG1の回転が負回転領域にある場合には、第2オイルポンプOP2からの油圧が確保できないため、クラッチを切る等して第2オイルポンプOP2を使用しない。しかし、図11に示すように、第1モータジェネレータMG1の回転のみが負回転領域にある場合には、エンジンEの回転数を上昇させ、第1オイルポンプOP1を使用することにより、油圧の確保を行う。
*「Revモード」での油圧供給作用
「Revモード」では、図6の共線図に示すように、エンジンクラッチECとモータジェネレータクラッチMGCが解放され、シリーズクラッチSCが締結されることで、エンジンEと第1モータジェネレータMG1は、共線図から切り離された状態であり、エンジンEにより駆動される第1オイルポンプOP1からと第1モータジェネレータMG1により駆動される第2オイルポンプOP2からとの両者による油圧供給となる。なお、「Revモード」において、油圧供給が過剰である場合には、第2オイルポンプOP2からの油圧供給を停止しても良い。
次に、効果を説明する。
実施例1のハイブリッド駆動装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) エンジンと第1モータと第2モータと出力部材が連結される差動装置と、該差動装置に設けられ、選択された走行モードに応じて油圧制御装置からの制御油圧により締結・解放が制御される摩擦締結要素と、前記油圧制御装置の油圧源として設けられたオイルポンプと、を備えたハイブリッド駆動装置において、前記オイルポンプとして、エンジンにより駆動される第1オイルポンプOP1と、前記第1モータと第2モータのうち一方のモータにより駆動される第2オイルポンプOP2とを設け、前記エンジンの停止中、第2オイルポンプOP2をモータにより回転駆動する油圧源制御手段を設けたため、コストダウンやレイアウト性の向上を図りながら、エンジン停止中においても摩擦締結要素への油圧供給を確保することができる。
(2) 前記差動装置は、共線図上に4つ以上の入出力要素が配列され、前記入出力要素のうちの内側に配列される2つの要素の一方にエンジンEからの入力を、他方に駆動系統への出力軸OUTをそれぞれ割り当てると共に、前記内側の要素の両外側に配列される2つの要素にそれぞれ第1モータジェネレータMG1と第2モータジェネレータMG2とを連結したものであり、前記第1オイルポンプOP1と前記差動装置との締結解除を行うエンジン締結解除機構を設けると共に、前記第2オイルポンプOP2を駆動する第1モータジェネレータMG1と前記差動装置との締結解除を行うモータ締結解除機構を設け、前記油圧源制御手段は、前記エンジンEを用いない走行モードの選択時、前記エンジン締結解除機構により第1オイルポンプOP1と差動装置との締結を解除すると共に、前記モータ締結解除機構により第1モータジェネレータMG1と差動装置との締結を解除し、第2オイルポンプOP2のみを第1モータジェネレータMG2により回転駆動するため、エンジンEを用いない走行モードの選択時、必要油量等に応じて第2オイルポンプOP2からの吐出油量を第1モータジェネレータMG2により独立して制御することができると共に、停止しているエンジンEが差動装置により回されることでのフリクションを防止することができる。
(3) 前記油圧源制御手段は、前記エンジンEを用いる走行モードの選択時、前記エンジン締結解除機構により第1オイルポンプOP1と差動装置とを締結すると共に、前記モータ締結解除機構により第1モータジェネレータMG1と差動装置とを締結し、第1オイルポンプOP1をエンジンEにより回転駆動し、第2オイルポンプOP2を第1モータジェネレータMG2により回転駆動するため、エンジンEを用いる走行モードの選択時、第1オイルポンプOP1からの供給油圧と第2オイルポンプOP2からの供給油圧との合わせた油圧を供給することができる。
(4) 前記第1オイルポンプOP1と前記第1モータジェネレータMG1との締結解除を行うエンジン/モータ締結解除機構を設け、前記油圧源制御手段は、前記エンジンを用いない走行モードの選択中に第2オイルポンプOP2のみによる供給油圧が不足した場合、前記エンジン締結解除機構と前記モータ締結解除機構を解除したままで、前記エンジン/モータ締結解除機構を締結し、エンジンEを再始動するため、エンジンを用いない走行モードの選択中に第2オイルポンプOP2のみによる供給油圧が不足した場合、第1オイルポンプOP1からの供給油圧により供給油圧の不足を解消することができる。
(5) 前記差動装置は、2自由度3要素の第1遊星歯車PG1と第2遊星歯車PG2と第3遊星歯車PG3により構成され、前記第2遊星歯車PG2の共線図上で内側に配列される要素と前記第3遊星歯車PG3の共線図上で一端に配列される要素とを連結してエンジンEを割り当て、前記第2遊星歯車PG2の共線図上で一端に配列される要素に第1モータジェネレータMG1を割り当て、前記第1遊星歯車PG1の共線図上で一端に配列される要素と前記第2遊星歯車PG2の共線図上で一端に配列される要素とを連結して第2モータジェネレータMG2を割り当て、前記第3遊星歯車PG3の共線図上で内側に配列される要素に出力軸OUTを割り当て、前記摩擦締結要素として、前記第1遊星歯車PG1の共線図上で内側に配列される要素を締結により固定するローブレーキLBと、前記第2遊星歯車PG2の共線図上で一端に配列される要素を締結により固定するハイローブレーキHLBと、第2遊星歯車PG2の共線図上で一端に配列される要素と前記第3遊星歯車PG3の共線図上で一端に配列される要素とを締結により一体とするハイクラッチHCと、を設け、エンジンEの停止・駆動と、ローブレーキLBとハイローブレーキHLBとハイクラッチHCの締結・解放と、を組み合わせることにより、「EVモード」と「HEVモード」とのそれぞれのモードで複数の走行モードを設定し、前記エンジン締結解除機構は、前記第1オイルポンプOP1と前記差動装置のエンジンEが割り当てられる要素との連結経路に設けられたエンジンクラッチECであり、前記モータ締結解除機構は、前記第1モータジェネレータMG1と前記差動装置の第1モータジェネレータMG1が割り当てられる第2遊星歯車要素との連結経路に設けられたモータジェネレータクラッチMGCであり、前記エンジン/モータ締結解除機構は、前記第1オイルポンプOP1と前記第1モータジェネレータMG1との連結経路に設けられたシリーズクラッチSCであるため、ハイローブレーキHLBが締結される走行モードでは、「EVモード」か「HEVモード」かにかかわらず、必要油量等に応じて第2オイルポンプOP2からの吐出油量を第1モータジェネレータMG2により独立して制御することができると共に、パラレル型ハイブリッド車としての走行モードに加え、シリーズ型ハイブリッド車としての走行モードを併せて実現することができる。
以上、本発明のハイブリッド駆動装置を実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施例1に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では、既存の走行モードに対し油圧源制御を組み合わせる例を示したが、例えば、ハイローブレーキHLBが解放され第2オイルポンプからのみの油圧供給となる電気自動車モードで、第1モータジェネレータの回転が負の回転とならないように、走行モード遷移制御と油圧源制御との協調制御を行うようにしても良い。
実施例1のハイブリッド駆動装置は、3つのシングルピニオン型遊星歯車により構成された差動装置を有する差動装置の例を示したが、例えば、特開2003−32808号公報等に記載されているようにラビニョウ型遊星歯車により構成された差動装置を有する差動装置にも適用することができるし、それ以外の差動装置であっても、1つのエンジンと2つのモータとが連結される差動装置を搭載したハイブリッド車には適用することができる。
実施例1のハイブリッド駆動装置を示す全体システム図である。 実施例1のハイブリッド駆動装置を搭載したハイブリッド車において電気自動車モードでの5つの走行モードをあらわす共線図である。 実施例1のハイブリッド駆動装置を搭載したハイブリッド車においてハイブリッド車モードでの5つの走行モードをあらわす共線図である。 実施例1のハイブリッド駆動装置を搭載したハイブリッド車において走行モードの選択に用いられる走行モードマップの一例を示す図である。 実施例1のハイブリッド駆動装置を搭載したハイブリッド車において「10の走行モード」でのエンジン・エンジンクラッチ・モータジェネレータ・ローブレーキ・ハイクラッチ・ハイローブレーキ・シリーズクラッチ・モータジェネレータクラッチの作動表である。 実施例1のハイブリッド駆動装置を搭載したハイブリッド車においてリバースモードを示す共線図である。 実施例1のハイブリッド駆動装置での共線図とオイルポンプとの関係を示す図である。 2つのオイルポンプを設けたハイブリッド駆動装置の比較例を示す図である。 実施例1のハイブリッド駆動装置を搭載したハイブリッド車において「EV-Lowモード」を選択しての発進時におけるポンプ作動を示す共線図である。 実施例1のハイブリッド駆動装置を搭載したハイブリッド車において「HEV-High-iVTモード」を選択しての走行時であって第1モータジェネレータ回転数が負でエンジン回転数ゼロにおけるポンプ作動を示す共線図である。 実施例1のハイブリッド駆動装置を搭載したハイブリッド車において「HEV-High-iVTモード」を選択しての走行時であって第1モータジェネレータ回転数が負でエンジン回転数上昇時におけるポンプ作動を示す共線図である。
符号の説明
E エンジン
MG1 第1モータジェネレータ
MG2 第2モータジェネレータ
OUT 出力軸(出力部材)
PG1 第1遊星歯車
PG2 第2遊星歯車
PG3 第3遊星歯車
LB ローブレーキ
HC ハイクラッチ
HLB ハイローブレーキ
EC エンジンクラッチ
MGC モータジェネレータクラッチ
SC シリーズクラッチ
1 エンジンコントローラ
2 モータコントローラ
3 インバータ
4 バッテリ
5 油圧制御装置
6 統合コントローラ
7 アクセル開度センサ
8 車速センサ
9 エンジン回転数センサ
10 第1モータジェネレータ回転数センサ
11 第2モータジェネレータ回転数センサ
12 第3リングギヤ回転数センサ
13 ポンプ圧油路

Claims (5)

  1. エンジンと第1モータと第2モータと出力部材が連結される差動装置と、該差動装置に設けられ、選択された走行モードに応じて油圧制御装置からの制御油圧により締結・解放が制御される摩擦締結要素と、前記油圧制御装置の油圧源として設けられたオイルポンプと、を備えたハイブリッド駆動装置において、
    前記オイルポンプとして、エンジンにより駆動される第1オイルポンプと、前記第1モータと第2モータのうち一方のモータにより駆動される第2オイルポンプとを設け、
    前記エンジンの停止中、第2オイルポンプをモータにより回転駆動する油圧源制御手段を設けたことを特徴とするハイブリッド駆動装置。
  2. 請求項1に記載されたハイブリッド駆動装置において、
    前記差動装置は、共線図上に4つ以上の入出力要素が配列され、前記入出力要素のうちの内側に配列される2つの要素の一方にエンジンからの入力を、他方に駆動系統への出力部材をそれぞれ割り当てると共に、前記内側の要素の両外側に配列される2つの要素にそれぞれ第1モータジェネレータと第2モータジェネレータとを連結したものであり、
    前記第1オイルポンプと前記差動装置との締結解除を行うエンジン締結解除機構を設けると共に、前記第2オイルポンプを駆動する第1モータジェネレータと前記差動装置との締結解除を行うモータ締結解除機構を設け、
    前記油圧源制御手段は、前記エンジンを用いない走行モードの選択時、前記エンジン締結解除機構により第1オイルポンプと差動装置との締結を解除すると共に、前記モータ締結解除機構により第1モータジェネレータと差動装置との締結を解除し、第2オイルポンプのみを第1モータジェネレータにより回転駆動することを特徴とするハイブリッド駆動装置。
  3. 請求項2に記載されたハイブリッド駆動装置において、
    前記油圧源制御手段は、前記エンジンを用いる走行モードの選択時、前記エンジン締結解除機構により第1オイルポンプと差動装置とを締結すると共に、前記モータ締結解除機構により第1モータジェネレータと差動装置とを締結し、第1オイルポンプをエンジンにより回転駆動し、第2オイルポンプを第1モータジェネレータにより回転駆動することを特徴とするハイブリッド駆動装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載されたハイブリッド駆動装置において、
    前記第1オイルポンプと前記第1モータジェネレータとの締結解除を行うエンジン/モータ締結解除機構を設け、
    前記油圧源制御手段は、前記エンジンを用いない走行モードの選択中に第2オイルポンプのみによる供給油圧が不足した場合、前記エンジン締結解除機構と前記モータ締結解除機構を解除したままで、前記エンジン/モータ締結解除機構を締結し、エンジンを再始動することを特徴とするハイブリッド駆動装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載されたハイブリッド駆動装置において、
    前記差動装置は、2自由度3要素の第1遊星歯車と第2遊星歯車と第3遊星歯車により構成され、前記第2遊星歯車の共線図上で内側に配列される要素と前記第3遊星歯車の共線図上で一端に配列される要素とを連結してエンジンを割り当て、前記第2遊星歯車の共線図上で一端に配列される要素に第1モータジェネレータを割り当て、前記第1遊星歯車の共線図上で一端に配列される要素と前記第2遊星歯車の共線図上で一端に配列される要素とを連結して第2モータジェネレータを割り当て、前記第3遊星歯車の共線図上で内側に配列される要素に出力部材を割り当て、
    前記摩擦締結要素として、前記第1遊星歯車の共線図上で内側に配列される要素を締結により固定するローブレーキと、前記第2遊星歯車の共線図上で一端に配列される要素を締結により固定するハイローブレーキと、第2遊星歯車の共線図上で一端に配列される要素と前記第3遊星歯車の共線図上で一端に配列される要素とを締結により一体とするハイクラッチと、を設け、
    エンジンの停止・駆動と、ローブレーキとハイローブレーキとハイクラッチの締結・解放と、を組み合わせることにより、電気自動車モードとハイブリッド車モードのそれぞれのモードで複数の走行モードを設定し、
    前記エンジン締結解除機構は、前記第1オイルポンプと前記差動装置のエンジンが割り当てられる要素との連結経路に設けられたエンジンクラッチであり、
    前記モータ締結解除機構は、前記第1モータジェネレータと前記差動装置の第1モータジェネレータが割り当てられる第2遊星歯車要素との連結経路に設けられたモータジェネレータクラッチであり、
    前記エンジン/モータ締結解除機構は、前記第1オイルポンプと前記第1モータジェネレータとの連結経路に設けられたシリーズクラッチであることを特徴とするハイブリッド駆動装置。
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