JP2005288788A - ラミネート部材製造装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 芯材及び/若しくは化粧材に接着剤を塗工する接着剤塗工手段、並びに芯材と化粧材を重ね、化粧材を芯材に貼り合わせる押圧手段を有して成るラミネート部材製造装置であって、
押圧手段は、化粧材表面を芯材に押圧する化粧材押圧部を有して成り、
化粧材押圧部の化粧材との接触面はクッション性素材で形成され、化粧材押圧部は、化粧材との相対運動により、化粧材との接触面ですべるラミネート部材製造装置である。また、そのような製造装置を用いる製造方法である。
【選択図】図1
Description
近年、シックハウス等の問題及び地球環境保護の観点から、ラミネート部材の製造に使用できる接着剤の種類が制限されつつある。即ち、揮発性有機化合物を含む溶剤系接着剤は、上述の理由から使用に制限が有り、水系接着剤は、接着後の乾燥工程等が必要であることから製造効率に問題が有る。そこで、接着剤として、ホットメルト接着剤、特に反応性ホットメルト接着剤の利用が期待されている。
芯材及び/若しくは化粧材に接着剤を塗工する接着剤塗工手段、並びに芯材と化粧材を重ね、化粧材を芯材に貼り合わせる押圧手段を有して成るラミネート部材製造装置であって、
押圧手段は、化粧材表面を芯材に押圧する化粧材押圧部を有して成り、
化粧材押圧部の化粧材との接触面はクッション性素材で形成され、化粧材押圧部は、化粧材との相対運動により、化粧材との接触面ですべるラミネート部材製造装置である。
化粧材押圧部の化粧材との接触面は、クッション性素材で形成され、化粧材押圧部は、化粧材との接触面ですべるので、ラミネート部材の化粧材の表面が平滑化される。
芯材を押圧手段に搬送する芯材搬送手段及び化粧材を押圧手段に搬送する化粧材搬送手段を更に有し、
押圧手段は芯材と化粧材を搬送しながら芯材と化粧材を重ね、化粧材を芯材に貼り合わせる上述のラミネート部材製造装置が提供される。
芯材に化粧材を接着してラミネート部材を製造するラミネート部材製造方法であって、
芯材及び/若しくは化粧材に接着剤を塗工する接着剤塗工工程、
化粧材と芯材を重ね、化粧材との接触面がクッション性素材で形成されている化粧材押圧部と化粧材との相対運動により、化粧材押圧部のクッション性素材の表面をすべらせながら、化粧材を芯材に押圧する押圧工程
を有して成るラミネート部材の製造方法である。
化粧材は、化粧材押圧部のクッション性素材の表面をすべり(又は滑動し)ながら芯材に押圧されることで、化粧材表面が平滑化される。
芯材を押圧手段に搬送するための芯材搬送工程及び
化粧材を押圧手段に搬送するための化粧材搬送工程を更に有し、
押圧工程は、芯材と化粧材を搬送しながら化粧材と芯材を重ね、化粧材との接触面がクッション性素材で形成されている化粧材押圧部と化粧材との相対運動により、化粧材押圧部のクッション性素材の表面をすべらせながら、化粧材を芯材に押圧する工程である上述のラミネート部材の製造方法が提供される。
接着剤塗工工程は、接着剤として反応性ホットメルト接着剤を塗工する工程であり、
押圧工程は、化粧材押圧部で化粧材表面を押圧することによって、塗工された反応性ホットメルト接着剤層の厚さを5〜80%薄層化する工程である製造方法が提供される。
更に、反応性ホットメルト接着剤を用いると、接着剤塗工後の接着剤乾燥工程や、貼り合わせ時の圧縮時間、貼り合わせ後の養生時間を短縮でき、製造工程が簡略化される。
そのような化粧材と化粧材押圧部との間の「相対運動」には、化粧材と化粧材押圧部が共に、反対方向に移動している場合、化粧材は移動しているが化粧材押圧部は静止している場合、化粧材は静止しているが化粧材押圧部は移動している場合のいずれの場合も含まれる。更に化粧材と化粧材押圧部の両者が同方向に移動している場合であっても、移動速度が異なる場合は、含まれる。
芯材として、例えば、
木材を薄くむいた板(即ち、単板)で構成され、主に耐水性の程度からそのグレードが分類される各種合板、
中密度繊維板(MDF)及び高密度繊維板(HB)等の木材繊維を主な原料として成型した板状の製品(ファイバーボード)、
パーティクルボード、配向性ストランドボード(OSB)等の木質系ボード、
スレート板、火山性ガラス層複層板、石膏ボード等の不燃板、
FRP、アクリル板、スチレン、ABS等のプラスチック板、
鋼板、ステンレス板、アルミ板等の金属板を例示できる。
化粧材として、例えば、
材質がポリ塩化ビニル、ポリオレフィン、PET等のフィルム、
薄葉紙。紙間強化紙、樹脂含浸紙、チタン紙等の化粧紙、
着色樹脂層に絵柄層や透明樹脂層を重ね硬化処理を施したようなラミネート素材、
アルミ箔等の金属箔等の芯材を被覆するために使用される被覆材を例示できる。
芯材は、一般的に、円筒状に巻かれているシート状形態であってよい。
化粧材は、化粧材押圧部との接触面が鏡面に形成されている鏡面シートであることが好ましい。
従って、合成樹脂から成るベースシートの一方の主表面に、合成樹脂から成る透明層が設けられ、ベースシートが芯材に接着されるラミネート部材製造装置が好ましい。
押圧手段は芯材と化粧材を搬送しながら芯材と化粧材を重ね、化粧材を芯材に貼り合わせるラミネート部材製造装置が好ましい。
この製造装置は、化粧材押圧部を静止し、化粧材と芯材を移動することによる、化粧材押圧部と化粧材との「相対運動」を行うものである。尚、「相対運動」は、化粧材押圧部を移動することによって行うこともできるが、化粧材と芯材を移動する方が、より容易である。
「水性接着剤」とは、通常水性接着剤とされるものであって、本発明に使用することができるものであれば、特に制限されるものではない。水性接着剤として、例えば、酢酸ビニルエマルジョン、エチレンビニルアルコール等を例示することができる。
「溶剤系接着剤」とは、通常溶剤系接着剤とされるものであって、本発明に使用することができるものであれば、特に制限されるものではない。溶剤系接着剤として、例えばクロロプレンゴム溶剤型接着剤、溶剤希釈型ウレタン系接着剤等を例示することができる。
「ホットメルト接着剤」とは、一般に、加熱溶融して基材に塗工後、冷却固化することによって接着する接着剤であって、本発明に使用することができるものであれば、特に制限されるものではない。ホットメルト接着剤として、例えば、エチレン酢酸ビニル(EVA)、ポリアミド、ポリエステル、ポリオレフィン等のホットメルト接着剤を例示することができる。
反応性ホットメルト接着剤として、例えば、分子内にイソシアネート基を含有するウレタン系反応性ホットメルト接着剤及び分子内にシリル基を含有するシリコン系ホットメルト接着剤等の湿気硬化型反応性ホットメルト接着剤、紫外線もしくは電子線等を照射することで架橋を生ずる放射線硬化型反応性ホットメルト等を例示することができる。ウレタン系反応性ホットメルトは、分子内にイソシアネート基を有し、芯材として使用し得る木質基材に含有される水分と反応して硬化することによって、優れた接着性能や耐久性を発現できるので好ましい。尚、例えば、エチレン酢酸ビニル(EVA)及びポリアミド等のホットメルト接着剤は、塗工する際に、一般的に溶融状態に維持するために180℃程度に加熱する必要があるが、反応性ホットメルト接着剤は、通常、例えば、100〜130℃程度の温度に加熱することで、その溶融状態を維持できるので、反応性ホットメルト接着剤を用いると、芯材として利用され得る木質基材に対し、塗工時に熱による損傷を生じ難いという長所もある。
従って、「接着剤」として、特に反応性ホットメルト接着剤が好ましい。「反応性ホットメルト接着剤」として、100〜130℃に加熱することで溶融し、粘度が1000〜30000mPa・s(120℃)のものが好ましい。
「イソシアネート末端ウレタンプレポリマー」は、ポリオール成分とポリイソシアネート成分を反応させてその製造をする際に、ポリイソシアネート成分のNCO基とポリオール成分の水酸基との当量比(NCO基/水酸基)が1より大きい条件で、即ち、NCO基を過剰の条件で反応させることにより得ることができる。NCO基/水酸基の当量比は、通常、1.1〜5.0の範囲であり、好ましくは1.5〜3.0の範囲である。そのような「イソシアネート末端ウレタンプレポリマー」とした、例えば、日本エヌエスシー社製のボンドマスター170−7310(商品名)及び日本エヌエスシー社製のパーフェクトロックMR70(商品名)を例示することができる。
また、「アルコキシシラン末端ウレタンプレポリマー」は、前述の「イソシアネート末端ウレタンプレポリマー」に、イソシアネート基と反応し得る官能基と加水分解性シリル基を共に有する化合物を反応させることによって得ることができる。そのような「アルコキシシラン末端ウレタンプレポリマー」として、例えば、特開2003−193019号公報、特許第2769103号記載のウレタンプレポリマーを例示することができる。
ポリイソシアネート成分として、加熱時の蒸気圧が低いものが好ましく、例えば、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)が好ましい。
「接着剤塗工手段」として、例えばロールコーター、ナイフコーター、スロットコーター、ダイコーター等を例示することができる。
接着剤は、接着剤塗工手段の特性に対応して、芯材に塗工しても、化粧材に塗工してもよく、両者に塗工してもよい。
また、「クッション性素材」として、例えば発泡ウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン等からなるプラスチックフォーム、天然ゴム、ポリイソプレンゴム、ポリブタジエンゴム、クロロプレンゴム、シロコンゴム等のゴム類及びそれらからなるフォームラバー等の弾性素材を、上述のクッション性素材を用いて被覆した複合材料を例示することができる。
フェルトの場合は、厚さは、0.1mm〜100mmが好ましく、0.5mm〜50mmがより好ましく、1mm〜30mmが特に好ましい。また、根付された繊維長は、0.03mm〜50mmが好ましく、0.05mm〜30mmがより好ましく、0.1mm〜15mmが特に好ましい。
かかる「棒状物」は、例えば、金属、プラスチック、ガラス、セラミック等を用いて製造することができるが、金属製であることが好ましい。金属として、いずれの金属を用いて「棒状物」を形成してもよく、本発明に使用することができる金属であれば、特に制限されるものではない。そのような金属として、例えば、鉄、アルミニウム、ステンレス、銅及びチタン等を例示することができる。
芯材に化粧材を接着してラミネート部材を製造するラミネート部材製造方法であって、
芯材及び/若しくは化粧材に接着剤を塗工する接着剤塗工工程、
化粧材と芯材を重ね、化粧材との接触面がクッション性素材で形成されている化粧材押圧部と化粧材との相対運動により、化粧材押圧部のクッション性素材の表面をすべらせながら、化粧材を芯材に押圧する押圧工程
を有して成るラミネート部材の製造方法を提供する。
そこで、上述の本発明の製造方法において
芯材を押圧手段に搬送するための芯材搬送工程及び
化粧材を押圧手段に搬送するための化粧材搬送工程を更に有し、
押圧工程は、芯材と化粧材を搬送しながら化粧材と芯材を重ね、化粧材との接触面がクッション性素材で形成されている化粧材押圧部と化粧材との相対運動により、化粧材押圧部のクッション性素材の表面をすべらせながら、化粧材を芯材に押圧する工程であるラミネート部材の製造方法が好ましい。
「化粧材搬送工程」とは、化粧材を押圧工程に搬送することができる工程であれば、本発明に使用することができる限り、特に制限されるものではない。
かかるラミネート部材は、表面の平面性、平滑性に優れるので、美観に優れ、その結果、従来のラミネート部材と比較して、建築内装材等として、より好ましい。
実施の形態1
図1は、本発明に係るラミネート部材製造装置の実施の形態1を示す。ラミネート部材製造装置は、芯材110を搬送する搬送ロール120を有する芯材搬送手段100、化粧材210を搬送する搬送ロール220及びガイドロール230を有してなる化粧材搬送手段200、接着剤310を芯材に塗工するロールコーター320の形態の接着剤塗工手段300、芯材110に化粧シート210を押圧して貼り付ける押圧手段400であって、クッション性素材414で板状物412を被覆した化粧材押圧部410と芯材を押圧しながら搬送するバックアップロールの形態の芯材支持部450を有する押圧手段400、並びに製造されたラミネート部材510を搬送する搬送ロール520を有するラミネート部材搬送手段500を有して成る。ここで、板状物412は、その縦方向を、化粧材210、芯材110及びラミネート部材510が流れる方向と平行とし、かつ、その主平面を、化粧材210、芯材110及びラミネート部材510の平面と並行となるように、配置される。
接着剤塗工工程300にて、ロールコーター320によって、芯材110は搬送されながら、その上に接着剤310が塗工されて接着剤の層が形成される。接着剤310が塗工された芯材110は、芯材搬送工程100の搬送ロール120によって押圧工程400に送られる。一方、化粧材210は、化粧材搬送工程200の搬送ロール220及びガイドロール230によって押圧工程400に送られる。押圧工程400にて、クッション性素材(例えば、フェルト)414によって被覆された板状物412を有する化粧材押圧部410で化粧材の表面をスリップさせながら、バックアップロールの形態の芯材支持部450で芯材を搬送しながら、化粧材表面を押圧しながら、接着剤層を介して化粧材を芯材に貼り合わせる。
図2は、本発明に係るラミネート部材の製造装置の実施の形態2を示す。図2に示す実施の形態2の製造装置は、化粧材押圧部410が異なる以外は、実施の形態1と同様である。実施の形態2の化粧材押圧部410は、上述の板状物又は薄い直方体412の下に棒状物416を有し、両者は合わせてクッション性素材414によって被覆されているという特徴を有する。ここで棒状物416は、その長尺方向が、芯材及び化粧材の流れ方向と垂直方向になるように、配置されている。従って、実施の形態2の製造装置では、化粧材押圧部410は、棒状物416を覆うクッション性素材414を介して、化粧材210の表面をすべりながら、化粧材210を押圧することで、化粧材210と芯材110とを貼り合わせることとなる。
図3は、本発明に係るラミネート製造装置の実施の形態3を示す。実施の形態3の製造装置は、接着剤塗工手段300としてナイフコーター330を用いる以外は、実施の形態1の製造装置と同様である。実施の形態3では、ナイフコーター330を用いて、化粧材210に吐出された接着剤310は、およそ均一な接着剤層310とされている。
図4は、本発明に係るラミネート製造装置の実施の形態4を示す。実施の形態4の製造装置は、接着剤塗工手段300としてナイフコーター330を用いる以外は、実施の形態2の製造装置と同様である。実施の形態4では、ナイフコーター330を用いて、化粧材210に吐出された接着剤310は、およそ均一な接着剤層310とされている。
芯材110として、600mm(縦)×200mm(横)×4mm(厚さ)を有するMDF(ホクシン社製スターウッド(商品名))を使用した。化粧材210として、表面に印刷が施されたオレフィン製のベースシートの表面に、PET製の透明層が積層された鏡面シート(厚さは0.18mm)(大日本印刷製、以下「PET−1」ともいう)を使用した。
接着剤塗工手段300として、松下工業製のロールコーター320を使用した。接着剤310として、ウレタン系反応性ホットメルト接着剤(日本エヌエスシー製:ボンドマスター170−7310(商品名))を使用した。
押圧手段400は、化粧材押圧部410と芯材支持部450を有して成り、化粧材押圧部410として、クッション性素材414(厚さ2mmの市販の発泡ウレタンシートに市販のナイロン製起毛トリコットを接着したもの)で覆われたプレート412を用い、芯材支持部450として、スチール製のバックアップロールを用いた。この押圧手段400は、図1に示した押圧手段と対応する。
芯材支持部450のスチール製バックアップロールと、化粧材押圧部410のクッション性素材との間のクリアランスは、押圧手段400を通す前の接着剤の層の厚さが、押圧手段400を通すことによって、10〜60%の範囲で薄く成る(即ち、接着剤層の厚さは、押圧手段を通す前の元の厚さを100%とすると、押圧手段を通した後の厚さは、90〜40%となる)ように調整した。
部材の総厚は、ミツトヨ社製M型標準ノギスN(商品名)を用いて測定した。
バックアップロールの回転速度は4m/分であった。
上記ウレタン系反応性ホットメルトからなる140gの接着剤310を120℃オーブン中で溶融させた。その後、120℃に加熱したロールコーター320上に接着剤310を流し込んで、塗工量44g/m2で芯材110(MDF)に塗工した。塗工された芯材は、上記の要領でクリアランスが調整された図1記載の化粧材押圧部410へ送られラミネートされた。このようにして得たラミネート部材の表面性評価を行ったところ、非常に良好であった。結果を表1に示した。
比較例1は、押圧手段400として、井上製作所製ニップローラーを用いた以外は、実施例1と同様の方法を用いて、ラミネート部材を製造した。井上製作所製ニップローラーは、化粧材の表面を押圧する手段としてショアA硬度が70のゴム製ラミネーターロールと、芯材支持部450としてのスチール製バックアップロールから成り、両ロールの回転速度は4m/分に調整した。ラミネーターロールとバックアップロールとの間のクリアランスは、実施例1と同様に、ラミネート前後の部材総厚の差から、接着剤層が10〜60%の範囲薄層化される程度に調整した。この押圧手段は、図6に記載した押圧手段に対応する。得られたラミネート部材の表面性評価を行ったところ、通常程度、即ち、普通であった。結果は表1に示した。
比較例2は、接着剤の塗工量を55g/m2とし、ラミネーターロールとそのバックアップロールとの間のクリアランスを、ラミネート前後の部材総厚の差から、接着剤層が80%以上薄層化される程度に調整した以外は、比較例1に記載した方法と同様の方法を用いて、ラミネート部材を製造した。得られたラミネート部材の表面性評価を行ったところ、不良であった。結果は表1に示した。
実施例2は、化粧材210として、オレフィン製の鏡面シート(0.24mm厚、大日本印刷製のNRシート(商品名)、表1中に「Olefin」と記載)に代えた以外は、実施例1に記載した方法と同様の方法を用いて、ラミネート部材を得た。得られたラミネート部材の表面性評価を行ったところ、非常に良好であった。結果は表1に示した。
比較例3は、化粧材210として、オレフィン製の鏡面シート(0.24mm厚、大日本印刷製のNRシート(商品名)、表1中に「Olefin」と記載)に代えた以外は、比較例1に記載した方法と同様の方法を用いて、ラミネート部材を得た。得られたラミネート部材の表面性評価を行ったところ、普通であった。結果は表1に示した。
比較例4は、化粧材210として、オレフィン製の鏡面シート(0.24mm厚、大日本印刷製のNRシート(商品名)、表1中に「Olefin」と記載)に代え、接着剤塗工量を44g/cm2に代えた以外は、比較例2と同様の方法を用いてラミネート部材を得た。得られたラミネート部材の表面性評価を行ったところ、不良であった。結果は表1に示した。
芯材110として、600mm(縦)×200mm(横)×3mm(厚さ)を有する木質系不燃ボード(大建工業製のダイライト(商品名))を使用した。化粧材210として、厚さが100μmのPET製の鏡面シート(東レ社製のルミラーS10(商品名)、以下「PET−2」とも記載)を使用した。
接着剤塗工手段300として、松下工業製のロールコーター320を使用して、接着剤の塗工量を100g/m2とした以外は、実施例1に記載した方法と同様の方法を用いて、ラミネート部材を製造した。得られたラミネート部材の表面性評価を行ったところ、非常に良好であった。結果は表1に示した。
なお、芯材110として用いた木質系不燃ボード(大建工業製のダイライト(商品名))は、実施例1及び2、並びに比較例1〜4で用いたMDFより、表面の凹凸が大きいので、MDFと比較して表面性に劣る基材である。
実施例4は、押圧手段400として、化粧材押圧部410が、板状物412の下に棒状物(具体的には金属棒)416を有し、両者の周囲がクッション性素材414で巻かれているものを用いた以外は、実施例3に記載した方法と同様の方法を用いてラミネート部材を製造した。この押圧手段は、図2の押圧手段と対応する。得られたラミネート部材の表面性評価を行ったところ、非常に良好であった。結果は表1に示した。
比較例5は、押圧手段400として、化粧材押圧部460の金属棒416がクッション性素材414で被覆されず、金属棒416が直接化粧材表面に接触する押圧部460を有する押圧手段400を用いた以外は、実施例3に記載した方法と同様の方法を用いてラミネート部材を製造した。この押圧手段は、図7に示した押圧手段と対応する。得られたラミネート部材の表面性評価を行ったところ、不良であった。結果は表1に示した。
実施例5は、接着剤塗工手段300として、ナイフコーター330を用いたこと、接着剤塗工量を80g/cm2としたこと、化粧シート210に接着剤を塗工したこと以外は、実施例3に記載した方法と同様の方法を用いてラミネート部材を製造した。この押圧手段は、図3に示した押圧手段と対応する。得られたラミネート部材の表面性評価を行ったところ、非常に良好であった。結果は表1に示した。
比較例6は、押圧手段400として、平面プレス42を用い、プレス面温度20℃、圧締圧8kgf/cm2、圧締時間10秒の圧締条件で、圧締し、圧締前後での部材総厚の差から計算される接着剤層の薄層化率は80%以上であったこと以外は、実施例3に記載した方法と同様の方法を用いてラミネート部材を製造した。この押圧手段は、図5に示した押圧手段と対応する。得られたラミネート部材の表面性評価を行ったところ、不良であった。結果は表1に示した。
芯材110として、600mm(縦)×200mm(横)×12mm(厚さ)を有する合板(新潟合板社製のタイプ1)を使用した。接着剤塗工手段300として、松下工業製のロールコーター320を使用して、接着剤塗工量を80g/cm2とした以外は、実施例1に記載した方法と同様の方法を用いてラミネート部材を製造した。得られたラミネート部材の表面性評価を行ったところ、非常に良好であった。結果は表1に示した。
芯材110として使用した合板は、実施例1及び2、比較例1〜4で用いたMDFよりも表面の凹凸が大きいが、実施例3〜5、比較例5〜6で用いた木質系不燃ボードより表面の凹凸が小さい芯材であり、合板の表面の平滑性(凹凸)は、MDFと木質系不燃ボードの中間であると考えられる。
比較例7は、押圧手段400として、比較例1で用いた井上製作所製ニップローラーを用いた以外は、実施例6に記載した方法と同様の方法を用いてラミネート部材を製造した。得られたラミネート部材の表面性評価を行ったところ、不良であった。結果は表1に示した。
比較例8は、化粧材を芯材に押圧する際の、接着剤層の薄層化率を比較例2と同様に80%以上になるように調整した以外は、比較例7に記載した方法と同様の方法を用いてラミネート部材を製造した。得られたラミネート部材の表面性評価を行ったところ、不良であった。結果は表1に示した。
比較例9は、押圧手段400として、比較例6に記載した平面プレス42を用いて、比較例6に記載した方法で押圧した以外は、実施例6に記載した方法と同様の方法を用いてラミネート部材を製造した。得られたラミネート部材の表面性評価を行ったところ、不良であった。結果は表1に示した。
実施例7は、化粧材を芯材に押圧する際の、接着剤層の薄層化率を5%以下に調整した以外は、実施例6に記載した方法と同様の方法を用いてラミネート部材を製造した。得られたラミネート部材の表面性評価を行ったところ、良好であった。結果は表1に示した。
実施例8は、化粧材を芯材に押圧する際の、接着剤層の薄層化率を80%以上薄層化される程度に調整した以外は、実施例6に記載した方法と同様の方法を用いてラミネート部材を製造した。得られたラミネート部材の表面性評価を行ったところ、良好であった。結果は表1に示した。
12 搬送ロール
21 化粧材
22 搬送ロール
23 ガイドロール
31 接着剤
32 ロールコーター
42 平面プレス
45 ロールプレス
45a ラミネーターロール
45b バックアップロール
51 ラミネート部材
52 搬送ロール
100 芯材搬送手段
110 芯材
120 搬送ロール
200 化粧材搬送手段
210 化粧材
220 搬送ロール
230 ガイドロール
300 接着剤塗工手段
310 接着剤
320 ロールコーター
330 ナイフコーター
400 押圧手段
410 化粧材押圧部
412 板状物
414 クッション性素材
416 棒状物
450 バックアップロール形態の芯材支持部
460 押圧部
500 ラミネート部材搬送手段
510 ラミネート部材
520 搬送ロール
Claims (10)
- 芯材及び/若しくは化粧材に接着剤を塗工する接着剤塗工手段、並びに芯材と化粧材を重ね、化粧材を芯材に貼り合わせる押圧手段を有して成るラミネート部材製造装置であって、
押圧手段は、化粧材表面を芯材に押圧する化粧材押圧部を有して成り、
化粧材押圧部の化粧材との接触面はクッション性素材で形成され、化粧材押圧部は、化粧材との相対運動により、化粧材との接触面ですべるラミネート部材製造装置。 - 芯材を押圧手段に搬送する芯材搬送手段及び化粧材を押圧手段に搬送する化粧材搬送手段を更に有し、
押圧手段は芯材と化粧材を搬送しながら芯材と化粧材を重ね、化粧材を芯材に貼り合わせる請求項1記載のラミネート部材製造装置。 - クッション性素材は、弾力性のある起毛素材である請求項1又は2に記載のラミネート部材製造装置。
- 化粧材押圧部は、クッション性素材に被覆された棒状物を有し、化粧材は、クッション性素材の繊維を介して棒状物によって芯材に押圧される請求項1〜3のいずれかに記載のラミネート部材製造装置。
- 上記接着剤は、反応性ホットメルト接着剤である請求項1〜4のいずれかに記載のラミネート部材製造装置。
- 化粧材は、化粧材押圧部との接触面が鏡面に形成されている鏡面シートである請求項1〜5のいずれかに記載のラミネート部材製造装置。
- 芯材に化粧材を接着してラミネート部材を製造するラミネート部材製造方法であって、
芯材及び/若しくは化粧材に接着剤を塗工する接着剤塗工工程、
化粧材と芯材を重ね、化粧材との接触面がクッション性素材で形成されている化粧材押圧部と化粧材との相対運動により、化粧材押圧部のクッション性素材の表面をすべらせながら、化粧材を芯材に押圧する押圧工程
を有して成るラミネート部材の製造方法。 - 芯材を押圧手段に搬送するための芯材搬送工程及び
化粧材を押圧手段に搬送するための化粧材搬送工程を更に有し、
押圧工程は、芯材と化粧材を搬送しながら化粧材と芯材を重ね、化粧材との接触面がクッション性素材で形成されている化粧材押圧部と化粧材との相対運動により、化粧材押圧部のクッション性素材の表面をすべらせながら、化粧材を芯材に押圧する工程である請求項7記載のラミネート部材の製造方法。 - 接着剤塗工工程は、接着剤として反応性ホットメルト接着剤を塗工する工程であり、
押圧工程は、化粧材押圧部で化粧材表面を押圧することによって、塗工された反応性ホットメルト接着剤層の厚さを5〜80%薄層化する工程である請求項7又は8記載のラミネート部材の製造方法。 - 請求項7〜9のいずれかに記載の製造方法を用いて製造されるラミネート部材。
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JP2004104758A JP2005288788A (ja) | 2004-03-31 | 2004-03-31 | ラミネート部材製造装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010208113A (ja) * | 2009-03-09 | 2010-09-24 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧板製造方法及びその方法により得られた化粧板 |
JP2021154252A (ja) * | 2020-03-30 | 2021-10-07 | 大建工業株式会社 | シート化粧板材の製造方法及び製造装置 |
-
2004
- 2004-03-31 JP JP2004104758A patent/JP2005288788A/ja active Pending
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